JP2002269820A - 光ディスク、光ディスクの製造方法および光ディスク用スタンパ - Google Patents

光ディスク、光ディスクの製造方法および光ディスク用スタンパ

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JP2002269820A
JP2002269820A JP2001071147A JP2001071147A JP2002269820A JP 2002269820 A JP2002269820 A JP 2002269820A JP 2001071147 A JP2001071147 A JP 2001071147A JP 2001071147 A JP2001071147 A JP 2001071147A JP 2002269820 A JP2002269820 A JP 2002269820A
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Japan
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optical disk
recording
disk
convex portion
application
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JP2001071147A
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Natsuhiro Goto
夏弘 後藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD−Rディスク生産工程の塗布工程におけ
る生産上の問題を解決し、基板の構造に塗布に好適な形
状を与えることにより、塗布開始位置を安定させ、色素
の内側への入り込みを防ぎ、安定した塗布により記録特
性の良好なディスクを生産する方法を提供しようとする
ものである。 【解決手段】 情報を記録再生する光ディスクにおい
て、その記録材塗布部内周部に相当する円周部に凸部を
設けたことを特徴とする光ディスクを主たる構成にした
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体に
関し、さらに詳しくは、光ディスクの形状、その成形及
び塗布製造工程に関する。
【0002】
【従来の技術】成形基板の特許は多々あるが、その中
で、内周に凸部を設けるというようなものは見られな
い。特許実開平5−59613号公報は、現状の基板の
構造を示したものである。
【0003】現状のCD−Rディスクの構成図を図3に
示す。CD−Rディスクは成形基板、色素層、反射層、
保護層の4層となっている。ディスクの生産はまず成形
機にて厚さ1.2mmの基板が成形される。成形時の金
型にはトラックピッチ1.6umの溝が形成されている
スタンパがセットされており、基板はこの形に成形され
る。この基板上に記録材料として色素が塗布される。色
素塗布工程は図2で示したようなスピナーが用いられ、
溝(グルーブ)より内側の内周位置から色素液が塗布さ
れスピナーで外周まで色素液が広げられる。色素塗布
後、乾燥されその上にスパッタ工程にて金または銀など
の反射膜層がスパッタされる。その上に紫外線硬化タイ
プの保護層材がスピナー工程において塗布され、紫外線
が照射されて固められ、1枚の記録再生が可能なディス
クが生産される。
【0004】現在のディスク生産工程における記録材料
としての色素または保護層材の塗布工程において、色素
液または保護層液量の変化、供給ノズル位置のズレ、液
塗布タイミングのズレにより、塗布位置が定位置に固定
されないでディスクが生産されてしまうことがたびたび
発生した。
【0005】この色素液の塗布開始位置のズレは、塗布
開始位置が内周に行き過ぎた場合、もしくは塗布量が多
すぎた場合内周まで液が回り込み、ディスク内周部のク
リアーな個所に記録材が付着してしまうという問題が発
生する。また反対に塗布開始位置が外周に行き過ぎた場
合、もしくは塗布量が少なかった場合塗布位置が目的の
内周まで達せず、溝が形成されているプログラムエリア
に記録材がかからないという問題が発生する。
【0006】同様に保護層材についても塗布開始位置の
ズレは、塗布開始位置が内周に行き過ぎた場合、もしく
は塗布量が多すぎた場合内周まで液が回り込み、ディス
ク内周部のクリアーな個所に保護層材が付着してしまう
という問題が発生する。また反対に塗布開始位置が外周
に行き過ぎた場合、もしくは塗布量が少なかった場合塗
布位置が目的の内周まで達せず、反射層に保護層材がか
からないという問題が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本特許はこれら、CD
−Rディスク生産工程の塗布工程におけるこれら生産上
の問題を解決し、基板の構造に塗布に好適な形状を与え
ることにより、塗布開始位置を安定させ、色素の内側へ
の入り込みを防ぎ、安定した塗布により記録特性の良好
なディスクを生産する方法を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記の手段により達成される。第一に、請求項1記載の発
明では情報を記録再生する光ディスクにおいて、その記
録材塗布部内周部に相当する円周部に凸部を設けたこと
を特徴とする。
【0009】第二に、請求項1記載の光ディスクの製造
方法において、情報を記録再生する光ディスクの記録材
料が塗布工程によって成膜される工程で、ディスクの上
記凸部に沿って記録材料を塗布することを特徴とする。
【0010】第三に、請求項1記載の光ディスクの製造
方法において、情報を記録再生する光ディスクのオーバ
ーコート層が塗布工程によって成膜される製造工程で、
ディスクの上記凸部に沿って保護層材料を塗布すること
を特徴とする。
【0011】第四に、請求項1記載の、情報を記録再生
する光ディスクのスタンパにおいて、光ディスク用スタ
ンパの内周部に凹部を設け、製造される成形基板に凸部
が形成されるようにすることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例に基づきよ
り詳細に説明する。図1に本発明におけるCD−Rディ
スクの構成図を示す。また、図2は本発明に使用する色
素液、保護層用液塗布の為のスピナーの概略図である。
【0013】請求項1記載の発明は、成形基板において
内周部に凸部を設けてある構造を有する。図1では凸部
の位置、高さは半径20.0mmの位置に高さ0.2m
m幅0.2mmのものを示した。この構造を有する基板
は色素の塗布開始位置が安定し、色素の内側への入り込
みを防ぐことができる。また保護層塗布においてはその
スタート開始位置を凸部内側にすることにより保護層に
よる反射膜層固定がより強固なものとすることができ
る。
【0014】請求項2記載の発明は、色素塗布工程にお
ける塗布開始位置を請求項1の基板の凸部に合わせて塗
布する方法を規定したものである。凸部を有する基板を
用い記録材料である色素をこの凸部に合わせて塗布する
場合、色素液量の多少の変化、位置の多少の変化に関わ
らず、塗布位置をコントロールできるので、半径25m
m以降のプログラムエリアの色素膜厚が安定し、色素膜
厚変化による記録特性の異なったディスクの生産を防ぐ
ことができる。
【0015】請求項3記載の発明は、保護層塗布工程に
おける塗布開始位置を請求項1の基板凸部の内側に合わ
せて塗布する方法を規定したものである。凸部を有する
基板を用い反射層を固定する目的である保護層をこの凸
部内側に合わせて塗布する場合、液量の多少の変化、位
置の多少の変化に関わらず、保護層塗布位置をコントロ
ールでき、つまり反射層を確実にカバーすることができ
るので、保護層のカバー漏れを防ぐことができ、カバー
漏れによる反射層剥がれをなくすことができる。
【0016】請求項4記載の発明は、本発明による内周
凸部を有する成形基板の製造するためのスタンパを規定
するものである。成形基板の形状は基板成形時における
スタンパの形状によって決定される。例えば図1におけ
る成形基板を作成する場合、スタンパの内周部20mm
の位置に深さ0.2mm、幅0.2mmの溝を有したス
タンパを作成する。このスタンパを用いることにより、
本発明の成形基板を簡単に生産することができる。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の発明の、情報を記録再生
する光ディスクにおいて、その記録材塗布部内周部に相
当する円周部に凸部を設けたことを特徴とする光ディス
クによれば、基板の内周部に凸部があるため、この凸部
に沿って塗布ができるので、塗布位置が一定なディスク
の生産をすることができる。
【0018】請求項2記載の発明の、色素塗布工程にお
いて、内周にある凸部に沿って色素液が塗布できるの
で、色素液量の多少の変化、位置の多少の変化に関わら
ず、塗布位置をコントロールでき半径25mm以降のプ
ログラムエリアの色素膜厚が安定した生産をすることが
できる。
【0019】請求項3記載の発明の、情報を記録再生す
る光ディスクのオーバーコート層が塗布工程によって成
膜される製造工程において、ディスクの上記凸部に沿っ
て保護層材料を塗布することを特徴とする光ディスクの
製造方法によれば、保護層塗布工程において、内側にあ
る凸部内側に合わせて塗布することができるので、保護
層液量の多少の変化、位置の多少の変化に関わらず、塗
布位置をコントロールでき、保護層カバー漏れによる反
射層剥がれをなくした安定生産をすることができる。
【0020】請求項4記載の発明の、情報を記録再生す
る光ディスクのスタンパにおいて、内周部に凹部を設
け、製造される成形基板に凸部が形成されるようにされ
たことを特徴とする光ディスク用スタンパによれば、本
発明による基板作成に用いるスタンパ製造工程におい
て、内周凹部を有したスタンパとすることによって成形
基板を簡単に生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内周凸部を有する光ディスクの断面図
である。
【図2】本発明等に使用する色素液、保護層用液塗布の
為のスピナーの概略図である。
【図3】従来のCD−Rディスクの構成を示す図であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録再生する光ディスクにおい
    て、その記録材塗布部内周部に相当する円周部に凸部を
    設けることを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 情報を記録再生する光ディスクの記録材
    料が塗布工程によって成膜される製造工程において、デ
    ィスクの上記凸部に沿って記録材料を塗布することを特
    徴とする光ディスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 情報を記録再生する光ディスクのオーバ
    ーコート層が塗布工程によって成膜される製造工程にお
    いて、ディスクの上記凸部に沿って保護層材料を塗布す
    ることを特徴とする光ディスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 情報を記録再生する光ディスクのスタン
    パにおいて、内周部に凹部を設け、製造される成形基板
    に凸部が形成されるようにされたことを特徴とする光デ
    ィスク用スタンパ。
JP2001071147A 2001-03-13 2001-03-13 光ディスク、光ディスクの製造方法および光ディスク用スタンパ Withdrawn JP2002269820A (ja)

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