JP2002266103A - 制電性レッグ製品 - Google Patents
制電性レッグ製品Info
- Publication number
- JP2002266103A JP2002266103A JP2001070688A JP2001070688A JP2002266103A JP 2002266103 A JP2002266103 A JP 2002266103A JP 2001070688 A JP2001070688 A JP 2001070688A JP 2001070688 A JP2001070688 A JP 2001070688A JP 2002266103 A JP2002266103 A JP 2002266103A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antistatic
- dtex
- leg product
- fiber
- yarn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Knitting Of Fabric (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Socks And Pantyhose (AREA)
- Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】帯電防止剤が少量であっても、充分な制電性能
を付与し洗濯によって制電性能が低下しない制電性レッ
グ製品を提供する。 【解決手段】ポリウレタン弾性糸をポリアミド繊維でカ
バリングした複合繊維からなるレッグ製品であって、該
ポリアミド繊維が帯電防止剤を1.0〜5.0重量%含
み、1dtex及び1cm当りの繊維表面積Sが2.0
×10-3〜4.0×10-3cm2/dtexであること
を特徴とする制電性レッグ製品。
を付与し洗濯によって制電性能が低下しない制電性レッ
グ製品を提供する。 【解決手段】ポリウレタン弾性糸をポリアミド繊維でカ
バリングした複合繊維からなるレッグ製品であって、該
ポリアミド繊維が帯電防止剤を1.0〜5.0重量%含
み、1dtex及び1cm当りの繊維表面積Sが2.0
×10-3〜4.0×10-3cm2/dtexであること
を特徴とする制電性レッグ製品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制電性能に優れた制
電性能に優れ、洗濯をしても制電性能が低下しないタイ
ツ、パンティストッキング及びストッキング等のレッグ
製品に関するものである。
電性能に優れ、洗濯をしても制電性能が低下しないタイ
ツ、パンティストッキング及びストッキング等のレッグ
製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からポリアミド繊維は柔らくしなや
かであるといった特性から、パンスト・タイツなどのレ
ッグ製品の素材に使用されている。しかし、冬期の低温
・低湿度の気象条件下では静電気の発生・放電によって
衣類の脱着時に皮膚に刺激を与えたり、スカートの纏わ
りを誘発するという欠点があった。
かであるといった特性から、パンスト・タイツなどのレ
ッグ製品の素材に使用されている。しかし、冬期の低温
・低湿度の気象条件下では静電気の発生・放電によって
衣類の脱着時に皮膚に刺激を与えたり、スカートの纏わ
りを誘発するという欠点があった。
【0003】これらの問題を解決する手段としては、ポ
リアミド繊維表面に後加工によって界面活性剤等の帯電
防止剤を付与する方法が各種提案されている。しかしこ
の方法では洗濯回数を重ねるに従って帯電防止剤が脱落
し、繊維の制電性能が低下してしまうという欠点を持
つ。
リアミド繊維表面に後加工によって界面活性剤等の帯電
防止剤を付与する方法が各種提案されている。しかしこ
の方法では洗濯回数を重ねるに従って帯電防止剤が脱落
し、繊維の制電性能が低下してしまうという欠点を持
つ。
【0004】他にも特開平4−272272号公報に
は、ラジカル開始剤や電子線を用いてビニルカルボン酸
をグラフト重合する後加工を施すことにより、制電性を
付与したナイロン繊維が記載されている。しかしなが
ら、これらの繊維は、後加工処理によって繊維の強力の
低下を招いたり風合が硬化するという欠点があった。ま
た、これらの方法も耐洗濯性が満足できるものではなか
った。
は、ラジカル開始剤や電子線を用いてビニルカルボン酸
をグラフト重合する後加工を施すことにより、制電性を
付与したナイロン繊維が記載されている。しかしなが
ら、これらの繊維は、後加工処理によって繊維の強力の
低下を招いたり風合が硬化するという欠点があった。ま
た、これらの方法も耐洗濯性が満足できるものではなか
った。
【0005】他にも特開平5−247722号公報に
は、ポリオキシアルキレングリコール等の親水性樹脂を
ポリアミド中に共重合、混合分散させた繊維等も提案さ
れている。しかし充分な制電性能を得るためには数10
%以上もの高い割合で親水性樹脂を共重合、混合分散さ
せなければならず、紡糸段階において断糸の原因となっ
てしまう。また仮に巻き取れたとしても、紡糸段階にお
いて付着させるエマルジョン油剤によって親水性樹脂が
吸水して膠着が起こり、糸の解舒性が著しく低下し、製
造における歩留まり低下の原因となってしまう。また共
重合、混合分散させた割合が少ないと制電性能が充分発
揮出来ないという欠点を持つ。
は、ポリオキシアルキレングリコール等の親水性樹脂を
ポリアミド中に共重合、混合分散させた繊維等も提案さ
れている。しかし充分な制電性能を得るためには数10
%以上もの高い割合で親水性樹脂を共重合、混合分散さ
せなければならず、紡糸段階において断糸の原因となっ
てしまう。また仮に巻き取れたとしても、紡糸段階にお
いて付着させるエマルジョン油剤によって親水性樹脂が
吸水して膠着が起こり、糸の解舒性が著しく低下し、製
造における歩留まり低下の原因となってしまう。また共
重合、混合分散させた割合が少ないと制電性能が充分発
揮出来ないという欠点を持つ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術を解消し帯電防止剤が1.0〜5.0%重量と
いう少量であっても、充分な制電性能を付与し洗濯によ
って制電性能が低下しない制電性レッグ製品を提供する
ことにある。
従来技術を解消し帯電防止剤が1.0〜5.0%重量と
いう少量であっても、充分な制電性能を付与し洗濯によ
って制電性能が低下しない制電性レッグ製品を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明はかかる課題を解決する
ために次の手段をとるものである。すなわち本発明はポ
リウレタン弾性糸をポリアミド繊維でカバリングした複
合繊維からなるレッグ製品であって、該ポリアミド繊維
が帯電防止剤を1.0〜5.0重量%含み、1dtex
及び1cm当りの繊維表面積Sが2.0×10-3〜4.
0×10 -3cm2/dtexであることを特徴とする制
電性レッグ製品である。
ために次の手段をとるものである。すなわち本発明はポ
リウレタン弾性糸をポリアミド繊維でカバリングした複
合繊維からなるレッグ製品であって、該ポリアミド繊維
が帯電防止剤を1.0〜5.0重量%含み、1dtex
及び1cm当りの繊維表面積Sが2.0×10-3〜4.
0×10 -3cm2/dtexであることを特徴とする制
電性レッグ製品である。
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明では帯電防止剤として公知のものが使用できる。例
えばグリセリン又はアルキレンオキサイド付加物とジカ
ルボン酸アルキルエステルとの反応生成物、有機ポリイ
ソシアネート及びジカルボン酸アルキルエステル、ポリ
オキアルキレングリコール、アルキルスルホン酸金属
塩、ベンゼンスルホン酸金属塩、高級脂肪酸金属塩を含
む重合体等が挙げられる。中でもグリセリン又はアルキ
レンオキサイド付加物とジカルボン酸アルキルエステル
との反応生成物が好ましい。
発明では帯電防止剤として公知のものが使用できる。例
えばグリセリン又はアルキレンオキサイド付加物とジカ
ルボン酸アルキルエステルとの反応生成物、有機ポリイ
ソシアネート及びジカルボン酸アルキルエステル、ポリ
オキアルキレングリコール、アルキルスルホン酸金属
塩、ベンゼンスルホン酸金属塩、高級脂肪酸金属塩を含
む重合体等が挙げられる。中でもグリセリン又はアルキ
レンオキサイド付加物とジカルボン酸アルキルエステル
との反応生成物が好ましい。
【0009】これら帯電防止剤の添加量はポリアミド繊
維中1.0〜5.0重量%でなければならない。1.0
重量%未満では充分な制電性能を得る事ができない。
又、5.0重量%を超えると紡糸の段階で断糸する頻度
が高くなるばかりでなく、得られた繊維の風合いが硬く
なったり、ヌメリ感がでてきてしまう。好ましくは制電
性能、紡糸工程における操業性(紡糸性)、繊維製品の
風合いより2.0〜3.0重量%が望ましい。
維中1.0〜5.0重量%でなければならない。1.0
重量%未満では充分な制電性能を得る事ができない。
又、5.0重量%を超えると紡糸の段階で断糸する頻度
が高くなるばかりでなく、得られた繊維の風合いが硬く
なったり、ヌメリ感がでてきてしまう。好ましくは制電
性能、紡糸工程における操業性(紡糸性)、繊維製品の
風合いより2.0〜3.0重量%が望ましい。
【0010】制電剤の添加方法は、ポリアミド樹脂を重
合する際添加する方法、マスターバッチとしてポリアミ
ド樹脂チップとブレンドして溶融、混練、分散させる方
法、紡糸段階において溶融したポリアミド樹脂に帯電防
止剤を溶融せしめ注入しスタティクミキサー等の混練素
子にて樹脂中に分散する方法等いかなる方法でもかまわ
ない。
合する際添加する方法、マスターバッチとしてポリアミ
ド樹脂チップとブレンドして溶融、混練、分散させる方
法、紡糸段階において溶融したポリアミド樹脂に帯電防
止剤を溶融せしめ注入しスタティクミキサー等の混練素
子にて樹脂中に分散する方法等いかなる方法でもかまわ
ない。
【0011】ポリアミドはナイロン6の他、ナイロン
4.6、ナイロン6.6、ナイロン6.10、ナイロン
11、ナイロン12等が挙げられる。酸化チタンなどの
艶消剤を含んでも構わない。
4.6、ナイロン6.6、ナイロン6.10、ナイロン
11、ナイロン12等が挙げられる。酸化チタンなどの
艶消剤を含んでも構わない。
【0012】繊維の断面は○は勿論、三角形、四角形等
の多角形、星形、歯車形、ハート形、チューブ状の丸型
中空、田形などの中空部が存在するような異形断面でも
かまわない。ただし1dtex及び1cm当りの繊維表
面積Sが2.0×10-3〜4.0×10-3cm2/dt
ex条件を満たす異形断面及びフィラメント本数でなけ
ればならない。2.0×10-3cm2/dtex未満で
は充分な制電性能を発現することができずレッグ製品に
した場合でも静電気による肌への刺激、スカートの纏わ
り付きを防ぐことはできない。また、4.0×10-3c
m2を超えるような繊維は製造する上で非常に困難であ
るからである。仮に製造できたとしても単位当りの表面
積が大きく収束性に乏しいため、取扱いが非常に難しく
レッグ製品製造も非常に困難である。好ましくはタイツ
等の風合い上、繊維断面1dtex及び1cm当りの繊
維表面積Sが2.5×10-3〜3.5×10-3cm2/
dtexでトータル繊度が50dtexから80dte
xで36本から50本の○断面マルチフィラメントが望
ましい。
の多角形、星形、歯車形、ハート形、チューブ状の丸型
中空、田形などの中空部が存在するような異形断面でも
かまわない。ただし1dtex及び1cm当りの繊維表
面積Sが2.0×10-3〜4.0×10-3cm2/dt
ex条件を満たす異形断面及びフィラメント本数でなけ
ればならない。2.0×10-3cm2/dtex未満で
は充分な制電性能を発現することができずレッグ製品に
した場合でも静電気による肌への刺激、スカートの纏わ
り付きを防ぐことはできない。また、4.0×10-3c
m2を超えるような繊維は製造する上で非常に困難であ
るからである。仮に製造できたとしても単位当りの表面
積が大きく収束性に乏しいため、取扱いが非常に難しく
レッグ製品製造も非常に困難である。好ましくはタイツ
等の風合い上、繊維断面1dtex及び1cm当りの繊
維表面積Sが2.5×10-3〜3.5×10-3cm2/
dtexでトータル繊度が50dtexから80dte
xで36本から50本の○断面マルチフィラメントが望
ましい。
【0013】本願発明に用いる制電性ポリアミド繊維の
製造方法は公知の方法で製造することが可能である。速
度500から1000m/分程度で紡糸し、一旦ボビン
等に巻き取った後に延撚機にて延伸する方法(コンベン
ショナル法)、紡糸段階において延伸、熱処理を行う方
法(スピンドロー法)、4000m/分程度の高速にて
一旦ボビンに巻き取り、延伸と仮撚りを同時に行う方法
(POY−DTY法)のどの方法からも製造することが
可能である。
製造方法は公知の方法で製造することが可能である。速
度500から1000m/分程度で紡糸し、一旦ボビン
等に巻き取った後に延撚機にて延伸する方法(コンベン
ショナル法)、紡糸段階において延伸、熱処理を行う方
法(スピンドロー法)、4000m/分程度の高速にて
一旦ボビンに巻き取り、延伸と仮撚りを同時に行う方法
(POY−DTY法)のどの方法からも製造することが
可能である。
【0014】延伸は樹脂中に含まれる帯電防止剤を表面
にブリードアウトさせるために倍率1.1倍〜3.5倍
の範囲で実施するのが好ましい。延伸倍率をこの範囲に
設定する事で、帯電防止剤が過度にブリードアウトせず
制電性能の耐洗濯性が向上するので好ましい。更に好ま
しくは一旦、4000m/分の高速にて巻き取り1.1
5〜1.3倍の範囲にて延伸、仮撚りによって製造され
た糸が耐洗濯性や製造コストの理由から望ましい。
にブリードアウトさせるために倍率1.1倍〜3.5倍
の範囲で実施するのが好ましい。延伸倍率をこの範囲に
設定する事で、帯電防止剤が過度にブリードアウトせず
制電性能の耐洗濯性が向上するので好ましい。更に好ま
しくは一旦、4000m/分の高速にて巻き取り1.1
5〜1.3倍の範囲にて延伸、仮撚りによって製造され
た糸が耐洗濯性や製造コストの理由から望ましい。
【0015】仮撚り加工は製品用途によって、施して
も、施さなくても構わない。公知のピン仮撚り、フリク
ション仮撚り、ベルト仮撚りのどの方法でも構わない。
も、施さなくても構わない。公知のピン仮撚り、フリク
ション仮撚り、ベルト仮撚りのどの方法でも構わない。
【0016】芯糸として用いるポリウレタン弾性糸は乾
式、湿式、溶融の紡糸方法は問わず、ポリマー中にR−
OHとR’−NCOが重付加反応した−NHCOの結合
を有するもので、エーテル結合を持つエーテルタイプと
エステル結合を持つエステルタイプがあるが、そのいず
れでもよい。繊度は好ましくは44dtex以下、更に
好ましくは17から33dtexが望ましい。
式、湿式、溶融の紡糸方法は問わず、ポリマー中にR−
OHとR’−NCOが重付加反応した−NHCOの結合
を有するもので、エーテル結合を持つエーテルタイプと
エステル結合を持つエステルタイプがあるが、そのいず
れでもよい。繊度は好ましくは44dtex以下、更に
好ましくは17から33dtexが望ましい。
【0017】本発明のレッグ製品は、温度20℃、相対
湿度40%の環境下における摩擦帯電圧減衰法(JIS
l−1094 5.4法)における測定開始直後(0
秒後)の帯電圧が−4.0〜4.0kVであり、10秒
後の帯電圧が−1.0〜1.0kVを満足する事が好ま
しい。
湿度40%の環境下における摩擦帯電圧減衰法(JIS
l−1094 5.4法)における測定開始直後(0
秒後)の帯電圧が−4.0〜4.0kVであり、10秒
後の帯電圧が−1.0〜1.0kVを満足する事が好ま
しい。
【0018】測定開始直後(0秒後)の帯電圧が−4.
0〜4.0kVの場合では脱衣時、人体への放電が発生
しないので、パチパチという不快感を与えることがなく
好ましい。また、10秒後の帯電圧が−1.0〜1.0
kVではレッグ製品中に帯電した静電気の除電が速やか
に行われ、スカートの纏わり付きを誘発する事がないの
で好ましい。更に好ましくは測定開始直後(0秒後)の
帯電圧が−3.0〜3.0kVで、10秒後の帯電圧が
−0.5〜0.5kVであることが望ましい。
0〜4.0kVの場合では脱衣時、人体への放電が発生
しないので、パチパチという不快感を与えることがなく
好ましい。また、10秒後の帯電圧が−1.0〜1.0
kVではレッグ製品中に帯電した静電気の除電が速やか
に行われ、スカートの纏わり付きを誘発する事がないの
で好ましい。更に好ましくは測定開始直後(0秒後)の
帯電圧が−3.0〜3.0kVで、10秒後の帯電圧が
−0.5〜0.5kVであることが望ましい。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。尚、1dtex及び1cm当りの繊維表面積Sは以
下の方法をで算出した。
る。尚、1dtex及び1cm当りの繊維表面積Sは以
下の方法をで算出した。
【0020】延伸、仮撚りが終了した制電性ポリアミド
繊維の横断面写真を光学顕微鏡にて撮影した。次にこの
写真を用いて三谷商事製パソコンソフト「ウインルー
フ」を用いて繊維の周囲長Tを測定後、全マルチフィラ
メントの1dtex及び1cm当りにおける総表面積S
を算出した。 S=T×1(cm)/Dt S:1dtex及び1cm当りの繊維表面積(cm2) T:制電性ポリアミド繊維の断面における外周長さ(c
m) Dt:制電性ポリアミド繊維の繊度(dtex)
繊維の横断面写真を光学顕微鏡にて撮影した。次にこの
写真を用いて三谷商事製パソコンソフト「ウインルー
フ」を用いて繊維の周囲長Tを測定後、全マルチフィラ
メントの1dtex及び1cm当りにおける総表面積S
を算出した。 S=T×1(cm)/Dt S:1dtex及び1cm当りの繊維表面積(cm2) T:制電性ポリアミド繊維の断面における外周長さ(c
m) Dt:制電性ポリアミド繊維の繊度(dtex)
【0021】制電性レッグ製品の着用時の刺激及びスカ
ートの纏わり状況についての評価方法、結果について説
明する。
ートの纏わり状況についての評価方法、結果について説
明する。
【0022】温度20℃、湿度40%の人工気象室内に
おいて被験者に上着:羊毛100%のセーター、実施例
及び比較例として試作したタイツを着用し、スカート:
ポリエステル100%製、人工皮革製革靴(底部は合成
樹脂製)を履いた状態でアクリル板の上を1分間足踏み
した。スカートの纏わり付きの有無、タイツ脱着時の肌
への刺激ついて評価を行った。全く静電気の弊害が観ら
れなかったものを◎、僅かに弊害が観られたものを○、
静電気の弊害が確認はできるが着用に不快感を伴わない
ものを△、はっきりと静電気の弊害が確認でき、非常に
不快なものを×とした。
おいて被験者に上着:羊毛100%のセーター、実施例
及び比較例として試作したタイツを着用し、スカート:
ポリエステル100%製、人工皮革製革靴(底部は合成
樹脂製)を履いた状態でアクリル板の上を1分間足踏み
した。スカートの纏わり付きの有無、タイツ脱着時の肌
への刺激ついて評価を行った。全く静電気の弊害が観ら
れなかったものを◎、僅かに弊害が観られたものを○、
静電気の弊害が確認はできるが着用に不快感を伴わない
ものを△、はっきりと静電気の弊害が確認でき、非常に
不快なものを×とした。
【0023】ポリアミド繊維の紡糸工程における操業性
(紡糸性)は、全く糸切れせずに巻き取り可能だったも
のを◎、1日に数回断糸やフィラメント中の単糸切れが
発生する場合があったものを○、断糸が多発し生産する
ことが不可能だったものを×とした。
(紡糸性)は、全く糸切れせずに巻き取り可能だったも
のを◎、1日に数回断糸やフィラメント中の単糸切れが
発生する場合があったものを○、断糸が多発し生産する
ことが不可能だったものを×とした。
【0024】(実施例1)相対粘度2.7(溶媒:95
%硫酸)のナイロン6を溶融させ、グリセリンのエチレ
ンオキサイド/プロピレンオキサイド付加物(付加重合
重量比率80/20)とジメチルテレフタレートとの反
応生成物を2.5重量%添加し、270℃の温度にて溶
融紡糸して紡糸速度4000m/分で75dtex/4
8フィラメントの断面形状が○であるマルチフィラメン
ト未延伸糸を得た。
%硫酸)のナイロン6を溶融させ、グリセリンのエチレ
ンオキサイド/プロピレンオキサイド付加物(付加重合
重量比率80/20)とジメチルテレフタレートとの反
応生成物を2.5重量%添加し、270℃の温度にて溶
融紡糸して紡糸速度4000m/分で75dtex/4
8フィラメントの断面形状が○であるマルチフィラメン
ト未延伸糸を得た。
【0025】該マルチフィラメントをピン仮撚機を用い
て延伸倍率1.15倍、熱板温度150℃、スピンドル
回転数3500rpm、S、Z撚り、それぞれ3400
t/mの条件で仮撚りして65dtex/48仮撚加工
糸を得た。1dtex当りの繊維表面積は2.8×10
-3cm2であった。続いて鞘糸に該仮撚加工糸を、芯糸
に22dtex/2fのポリウレタン弾性糸(ポリエー
テル系)を用いてスピンドルrpm7000、撚り数4
00t/m、ドラフト率2.6倍の条件で片岡機械製の
BS−S−240シングルカバリング機に仕掛けて、S
・Z各撚方向のカバリング糸を得た。
て延伸倍率1.15倍、熱板温度150℃、スピンドル
回転数3500rpm、S、Z撚り、それぞれ3400
t/mの条件で仮撚りして65dtex/48仮撚加工
糸を得た。1dtex当りの繊維表面積は2.8×10
-3cm2であった。続いて鞘糸に該仮撚加工糸を、芯糸
に22dtex/2fのポリウレタン弾性糸(ポリエー
テル系)を用いてスピンドルrpm7000、撚り数4
00t/m、ドラフト率2.6倍の条件で片岡機械製の
BS−S−240シングルカバリング機に仕掛けて、S
・Z各撚方向のカバリング糸を得た。
【0026】このカバリング糸を針本数360本の永田
精機製の4口靴下編み機KT−SUPER4を使い、回
転数380rpmの条件でS・Z各2本ずつレッグ部、
パンツ部に配置し、タイツを製編した。得られた生機を
酸性染料を用い、染色−仕上げ−型板セットを実施して
タイツを得た。
精機製の4口靴下編み機KT−SUPER4を使い、回
転数380rpmの条件でS・Z各2本ずつレッグ部、
パンツ部に配置し、タイツを製編した。得られた生機を
酸性染料を用い、染色−仕上げ−型板セットを実施して
タイツを得た。
【0027】タイツの制電性能を温度20℃、相対湿度
40%の環境下でカネボウ・エンジニアリング摩擦帯電
圧測定器にてJIS L−1094 5.4法に従って
帯電圧を測定し評価した。また着用試験結果を表1に示
す。
40%の環境下でカネボウ・エンジニアリング摩擦帯電
圧測定器にてJIS L−1094 5.4法に従って
帯電圧を測定し評価した。また着用試験結果を表1に示
す。
【0028】(実施例2〜3)実施例1と同じ方法にて
繊度、フィラメント数、帯電防止剤を変えてタイツを作
成、評価した。
繊度、フィラメント数、帯電防止剤を変えてタイツを作
成、評価した。
【0029】(比較例1〜4)実施例1と同じ方法にて
繊度、フィラメント数、断面形状を変えてタイツを作
成、評価した。
繊度、フィラメント数、断面形状を変えてタイツを作
成、評価した。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の制電性レッグ製品は耐久性に優
れ、優れた制電性能をもつものである。
れ、優れた制電性能をもつものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04B 1/26 D04B 1/26 (72)発明者 清水 宏泰 山口県防府市鐘紡町4番1号 カネボウ合 繊株式会社内 (72)発明者 白井 友義 山口県防府市鐘紡町4番1号 カネボウ合 繊株式会社内 Fターム(参考) 3B018 AC00 AD02 AD07 3B029 HA01 HB06 4L002 AA05 AA06 AB04 AC00 EA00 FA05 4L036 MA04 MA06 MA39 RA24 RA25 UA06 UA25
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリウレタン弾性糸をポリアミド繊維で
カバリングした複合繊維からなるレッグ製品であって、
該ポリアミド繊維が帯電防止剤を1.0〜5.0重量%
含み、1dtex及び1cm当りの繊維表面積Sが2.
0×10-3〜4.0×10-3cm2/dtexであるこ
とを特徴とする制電性レッグ製品。 - 【請求項2】 温度20℃、相対湿度40%の環境下に
おける摩擦帯電圧減衰法における測定直後の帯電圧が−
4.0〜4.0kVであり、10秒後の帯電圧が−1.
0〜1.0kVである請求項1に記載の制電性レッグ製
品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001070688A JP2002266103A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 制電性レッグ製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001070688A JP2002266103A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 制電性レッグ製品 |
Publications (1)
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