JP2002004104A - ストッキング - Google Patents

ストッキング

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JP2002004104A
JP2002004104A JP2000186751A JP2000186751A JP2002004104A JP 2002004104 A JP2002004104 A JP 2002004104A JP 2000186751 A JP2000186751 A JP 2000186751A JP 2000186751 A JP2000186751 A JP 2000186751A JP 2002004104 A JP2002004104 A JP 2002004104A
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yarn
feeling
dtex
leg
covering
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English (en)
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Chie Nakajima
千恵 中島
Kenji Sonoda
健二 薗田
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィット性、透明感、風合い、締め付け感、
着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優れた
ストッキングを提供する。 【解決手段】 レッグ部に、非弾性糸としてポリトリメ
チレンテレフタレート繊維が用いられており、かつ、該
レッグ部は非弾性糸に弾性糸がベア編込みされているこ
とを特徴とするストッキング。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストッキングに関
し、さらに詳しくは、レッグ部がポリトリメチレンテレ
フタレート繊維を用いた非弾性糸と、弾性糸からなるス
トッキングに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にストッキングに用いられている素
材は、ナイロン6、ナイロン66長繊維の原糸および仮
撚加工糸が多い。これらを用いたストッキングは、着用
時の肌触り、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けなどの点で
欠点があることが知られている。
【0003】近年におけるストッキング市場は、従来の
ウーリーナイロン糸を用いたシアータイプのストッキン
グから、サポートタイプのストッキング、すなわち、ポ
リウレタン弾性糸を芯糸とし、ナイロンフィラメント糸
を巻糸とするシングルカバリング糸(以下、SCYとい
う)やダブルカバリング糸(以下、DCYという)等
の、弾性糸を用いて編成されたサポートストッキングへ
とシフトしているのが現状である。このサポートタイプ
のストッキングは、ポリウレタン弾性糸の伸長回復特性
によって優れたフィット性、伸長回復性を有するととも
に耐久性にも優れた点を有する。
【0004】しかし、カバリング糸は、ポリウレタン弾
性糸にナイロンフィラメント糸を巻き付けた構造を有す
るので太繊度となり、その結果として、得られたストッ
キングは、透明性に劣る、生地厚感、蒸れる等の欠点を
有する。SCYのみを用いたストッキングは、伸縮性に
優れ、適度な着用感を備えている反面、SCYの撚トル
クによって編地に斜向が発生する。この斜行を防止する
ため、S撚糸とZ撚糸とを1コース交互に編成すること
が通常行われるが、この場合、編み目のよろけが生じて
製品の外観が低下し、かつ置き寸法が小さいために、着
用時に破損し易く、芯糸切れが生じる等、耐久性の面で
満足できなかった。
【0005】一方、芯糸に巻糸を二重に巻き付け、上撚
と下撚の撚方向を反対にした構造を有するDCYを用い
たストッキングは、編地の斜向は発生しないが、DCY
のパワーが強くなって、着用時の締め付け感が増大し、
かつ透明感が低下するという問題があった。一般にスト
ッキングのレッグ部各部位への締め付け力は、そのレッ
グ部各部位に相当する編地の伸長率により決定される。
ここで、編地の伸長率は、レッグ部を構成する糸の種
類、繊度などの糸の要因、編組織要因により決定される
が、そのレッグ部において、編地が同一糸使い、同一編
組織の場合は、編地の編目長によって決定される。
【0006】従来、ストッキングのレッグ部各部位に応
じた締め付け力は、その各部位において、編地が同一糸
使い、同一編組織の場合、レッグ部の各部位に応じて、
ストッキング丸編機の編針の引き込み深さを表す度目を
変え、編地の編目長が変化するよう編成を行う、いわゆ
るファッショニングにより付与されている。例えば、一
般のストッキングは、大腿部、下腿部、アンクル部など
足長方向(以下、ウェール方向という。)の部位におい
て、大腿部で締め付け力が最も弱く、大腿部、下腿部、
アンクル部の順に締め付け力が強くなるよう編目長を変
化させて、編成されている。さらには、大腿部、下腿
部、アンクル部以上に、足の部位を細分割して締め付け
力に強弱を付けたストッキングも商品化されているが、
十分に締め付け力を調整しうるものではなかった。
【0007】さらに、カバリング弾性糸のみで編み立て
ているゾッキタイプのストッキング編地は、繊度むら、
収縮応力変動、さらには編み立て時の張力変動による欠
点がコースむらとなり、外観上の欠点となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非弾性糸に
弾性糸をベア編込みして編成することにより、レッグ部
を構成する各部位に適正なサポート力を自在にコントロ
ールさせ、かつ生地外観、風合い、着用快適性、透明
感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優れたストッキン
グを提供する事を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、レッグ部
にポリトリメチレンテレフタレート繊維を非弾性糸とし
て用い、非弾性糸に弾性糸をベア編込みして編成するこ
とにより、ストッキングのフィット感、透明感、摩耗耐
久性に優れ、膝部・踵部の抜けがないことを見出し、本
発明をなすに至った。
【0010】すなわち、本発明は、レッグ部に、非弾性
糸としてポリトリメチレンテレフタレート繊維が用いら
れており、かつ、該レッグ部は非弾性糸に弾性糸がベア
編込みされていることを特徴とするストッキングに関す
る。以下、本発明につき詳述する。本発明において、弾
性糸としては、ポリウレタン系、ポリエーテルエステル
系等の弾性繊維からなる糸が使用可能であり、通常のポ
リウレタン系弾性繊維で、例えば乾式紡糸又は溶融紡糸
したものが使用でき、ポリマーや紡糸方法は特に限定さ
れない。一般に、破断伸度は400%〜1000%のも
ので、伸縮性に優れ、染色加工時のプレセット工程の通
常処理温度180℃近辺で伸縮性を損なわないことが好
ましい。好ましい弾性糸としては、3.3〜110dt
ex、好ましくは5.6dtex〜44dtexのポリ
ウレタン繊維が用いられる。
【0011】本発明において、非弾性糸とは、上記に記
載した弾性糸以外の糸を言い、「非弾性糸としてポリト
リメチレンテレフタレート繊維が用いられている」と
は、非弾性糸としてポリトリメチレンテレフタレート繊
維のみを用いる場合以外に、ポリトリメチレンテレフタ
レート繊維と他の繊維が複合されたものを用いる場合を
含む。
【0012】他の繊維としては、ストッキングとして好
適に用いられる繊維であれば何ら限定されるものではな
いが、例えば、ナイロン6、ナイロン66等のナイロン
繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリ
エステル繊維、レーヨン、キュプラ等の再生セルロース
繊維、天然繊維などが挙げられる。
【0013】また、本発明のストッキングに用いられる
非弾性糸の繊度は、3.3dtex〜110dtex、
好ましくは5.6dtex〜78dtexである。3.
3dtex未満では強度の面から破れが生じやすく、
又、110dtex越えると地厚になり、透明感などが
低下しやすい。非弾性糸として有撚糸を使用する場合、
撚数は、ストレート糸の繊度に関わらず、収束性が保た
れ、反発弾性がストレート糸より若干でも向上する撚数
であればいずれの撚数でもかまわないが、好ましくは5
0〜3000T/m、更に好ましくは75〜1500T
/m、特に好ましくは100〜500T/mである。有
撚糸の撚数が50T/m未満の場合は、単繊維がばらけ
て透明感が低下したり、単繊維が引掛かり、いわゆるツ
レが発生しやすく、又、3000T/mを越えると編成
時にビリが発生し、ビリが部分的に編み地のループに編
み込まれ、外観を損なう傾向がある。又、有撚糸を使用
することで編み地が斜行する場合には、S撚、Z撚の有
撚糸を1本交互に編成すればよい。
【0014】レッグ部以外のウエルト部、パンティ部、
トウ部は、本発明のストッキング同様、非弾性糸に弾性
糸をベア編込みして構成する以外に、仮撚加工糸または
カバリング糸100%で構成してもよいし、カバリング
糸と仮撚加工糸を交編してもよい。なお、ストレート糸
とは、実質的に加撚されておらず、仮撚加工等の嵩高加
工を行っていない状態のポリトリメチレンテレフタレー
ト繊維等の非弾性糸の原糸をいう。また、加工糸とは、
ポリトリメチレンテレフタレート繊維等の非弾性糸を仮
撚加工(POYの延伸仮撚糸を含む。さらに1ヒーター
仮撚糸、2ヒーター仮撚糸を含む。)した糸をいう。
【0015】仮撚加工の方法としては、一般に用いられ
るピンタイプ、フリクションタイプ、ニップベルトタイ
プ、エア加撚タイプ等、いかなる方法によるものでもよ
い。又、本発明の目的を損なわない範囲内において、交
絡混繊、撚糸、さらには、本発明の目的を損なわない範
囲内でセルロース繊維等他の繊維との、カバリング、交
絡混繊、交撚、複合仮撚(伸度差仮撚等)などによる複
合加工を施したものを用いてもよい。
【0016】本発明において、ポリトリメチレンテレフ
タレート繊維とは、トリメチレンテレフタレート単位を
主たる繰り返し単位とするポリエステル繊維をいい、ト
リメチレンテレフタレート単位が約50モル%以上、好
ましくは70モル%以上、より好ましくは80モル%以
上、さらに好ましくは90モル%以上のものをいう。従
って、第三成分として他の酸成分及び/又はグリコール
成分の合計量が、約50モル%以下、好ましくは30モ
ル%以下、さらに好ましくは20モル%以下、特に好ま
しくは10モル%以下の範囲で含有されたポリトリメチ
レンテレフタレートからなる繊維を包含する。
【0017】ポリトリメチレンテレフタレートは、テレ
フタル酸又はその機能的誘導体と、トリメチレングリコ
ール又はその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、適当
な反応条件下に結合せしめることにより合成される。こ
の合成過程において、適当な一種又は二種以上の第三成
分を添加して共重合ポリエステルとしてもよいし、又、
ポリエチレンテレフタレート等のポリトリメチレンテレ
フタレート以外のポリエステルや、ナイロンと、ポリト
リメチレンテレフタレートとをブレンドしたり、複合紡
糸(鞘芯、サイドバイサイド等)してもよい。
【0018】添加する第三成分としては、脂肪族ジカル
ボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン
酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボ
ン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸
等)、脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、テトラメチレングリコール
等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジメタノール
等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4−ビス
(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリエーテ
ルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω−オキ
シカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(p−オキ
シ安息香酸等)等が挙げられる。又、1個又は3個以上
のエステル形成性官能基を有する化合物(安息香酸、グ
リセリン等)も重合体が実質的に線状である範囲内で使
用出来る。
【0019】さらに二酸化チタン等の艶消剤、リン酸等
の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線
吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑
剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃
剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤
等が含有されていてもよい。ポリトリメチレンテレフタ
レート繊維を製造する方法としては、例えば、1500
m/分程度の巻取り速度で溶融紡糸して未延伸糸とし、
2〜3.5倍程度で延撚する方法、紡糸と延撚工程を直
結した直延法(スピンドロー法)、巻取り速度5000
m/分以上の高速紡糸法(スピンテイクアップ法)の何
れを採用しても良い。
【0020】又、本発明に用いるポリトリメチレンテレ
フタレート繊維は、形態が長さ方向に均一なものや太細
のあるものでもよく、断面が丸型、三角、L型、T型、
Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形
型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。単糸繊度
は0.11dtex〜5.6dtex、好ましくは0.
56dtex〜4.4dtexであり、トータル繊度は
3.3dtex〜110dtex、好ましくは9dte
x〜90dtexである。
【0021】本発明において、ストッキングの種類とし
ては、その構造の一部にレッグ部を有するものであれば
特に限定はなく、通常のストッキング、例えば、ウェル
ト部やパンティ部を兼ね備えた薄手のパンティストッキ
ングや厚手のタイツ、ヒザ上ストッキング、ハイソック
ス、ショートソックスなどが包含される。本発明におい
て、パンティストッキングとは、ウエストのゴム部分の
ウエルト部、ヒップ部分のパンティ部、脚部分のレッグ
部(フート部、かかと部を含む、以下、同じ)、つま先
部分のトウ部などで構成されるパンティ部のついた薄手
のストッキングをいい、またタイツとは、上記ウエルト
部、パンティ部、レッグ部、トウ部などで構成されるパ
ンティ部のついた厚手のストッキングをいい、さらにヒ
ザ上ストッキング、ハイソックス、ショートソックスと
は、脚上部のゴム糸挿入部分の口ゴム部、脚部分のレッ
グ部、つま先部分のトウ部などで構成されるパンティ部
のないストッキングをいい、レッグ部の長さが太ももま
でのものをヒザ上ストッキング、ヒザ下までのものをソ
ックス、ふくらはぎまでのものをショートソックスとい
う。
【0022】一般的に通常のパンティストッキングは、
各部位に使用される糸が異なり、ウエルト部、パンティ
部、トウ部には仮撚加工糸、弾性糸、もしくは弾性糸に
仮撚加工糸をカバリング(シングル又はダブルカバリン
グ)したカバリング糸が用いられることが多く、トウ部
は仮撚加工糸のみで構成されていることもある。これら
のパンティストッキングはレッグ部に用いられる糸の種
類によってそれぞれ、仮撚加工糸を用いたウーリータイ
プ、弾性糸にストレート糸をカバリング(シングル又は
ダブルカバリング)したカバリング糸を100%使用し
たゾッキタイプ、カバリング糸とストレート糸を交編し
た交編タイプ、ストレート糸に撚りを加えた有撚糸を用
いたシアータイプなどと呼ばれている。
【0023】タイツとは、ウエストのゴム部分のウエル
ト部、ヒップの部分のパンティ部、脚部の部分のレッグ
部、つま先部分のトウ部で構成されているパンティ部が
付いた厚手のストッキングのことである。一般的にタイ
ツは、ウエルト部、パンティ部、トウ部には仮撚加工
糸、弾性糸、もしくは弾性糸に仮撚加工糸をカバリング
(シングル又はダブルカバリング)したカバリング糸が
用いられることが多く、レッグ部、トウ部は同一の糸種
で構成されていることもある。これらタイツは、レッグ
部に用いられる糸の種類によってそれぞれ、仮撚加工糸
を用いたウーリータイプ、弾性糸にストレート糸をカバ
リング(シングル又はダブルカバリング)したカバリン
グ糸を100%使用したゾッキタイプ、カバリング糸と
ストレート糸を交編した交編タイプ、ストレート糸に撚
りを加えた有撚糸を用いたシアータイプなどと呼ばれて
いる。
【0024】ヒザ上ストッキング、ハイソックス、ショ
ートソックスとは、脚部上部のゴム糸挿入部分の口ゴム
部、脚部の部分のレッグ部、つま先部分のトウ部で構成
されているパンティ部を有しないストッキングのことで
ありレッグ部の各々の長さによってそれぞれ太ももまで
の長さのものがヒザ上ストッキング、ヒザ下までの長さ
のものがハイソックス、ふくらはぎまでの長さのものが
ショートソックスである。一般的に口ゴム部、トウ部に
は仮撚加工糸、弾性糸、もしくは弾性糸に仮撚加工糸を
カバリング(シングル又はダブルカバリング)したカバ
リング糸が用いられることが多く、レッグ部、トウ部は
同一の糸種で構成されていることもある。これらはレッ
グ部に用いられる糸の種類によってそれぞれ、仮撚加工
糸を用いたウーリータイプ、弾性糸にストレート糸をカ
バリング(シングル又はダブルカバリング)したカバリ
ング糸を100%使用したゾッキタイプ、カバリング糸
とストレート糸を交編した交編タイプ、ストレート糸に
撚りを加えた有撚糸を用いたシアータイプなどと呼ばれ
ている。
【0025】しかしながら、本発明のストッキングは、
少なくともレッグ部に、上記に記載したカバリング糸を
用いず、その代わりに、非弾性糸に弾性糸をベア編込み
したものである。本発明でいうベア編込みとは、一つの
給糸口に非弾性糸と弾性糸を同時に供給し、非弾性糸に
弾性糸を添え編する編成法であり、図1に示したよう
に、非弾性糸を編地の表面に、弾性糸を編地の裏面に現
出するよう編成する。
【0026】本発明のストッキングの場合、ストッキン
グのレッグ部各部位への締め付け力は、ベア編み込みす
る弾性糸のドラフト率によって決定される。ベア編み込
みする弾性糸のドラフト率は特に限定されないが、適度
なフィット感とサポート性を有し、かつ生地外観、風合
い、着用快適性、透明感に優れた効果を持たせるには、
ドラフト率を1.1〜5.0とすることが好ましく、さ
らに好ましくは1.5〜4.5である。1.1未満では
伸長回復応力が低下し、フィット性が不足する傾向にあ
り、しかも若干、着用時の弛みを生じやすくなるのであ
まり適当とは言いがたい。また、5.0を越える場合、
伸長回復応力が高くなる傾向にあり、しかも、寸法的に
も小さ目のストッキングとなるため、着用の際、若干伸
び硬く、生地の厚みが増して透明感が低下しやすく、更
には着用時の蒸れ感を生じやすくなるのであまり適当と
は言えない。
【0027】レッグ部各部位(大腿部、下腿部、アンク
ル部)編み立て時における、弾性糸のドラフト率は1.
1〜5.0の範囲内であれば、特に問題ないが、大腿部
の強い圧迫は不快な圧感覚を伴い、履き心地の悪いもの
となる。また、アンクル部を締め付けると脚部抹消部の
皮膚血流量の減少が増大し、血行不良となり健康上良く
ない。
【0028】一方、下腿部の締め付けは、大腿部やアン
クル部よりやや高めの方が、筋ポンプ作用により、静脈
還流が促進され、血行増進効果が可能となる。すなわち
各部位のドラフト率を、大腿部は1.1〜4.0、下腿
部は2.0〜5.0、アンクル部は1.5〜4.5の範
囲であることが望ましい。脚部各部位に適正なサポート
力を自在にコントロールさせる方法としては、レッグ部
各部位(大腿部、下腿部、アンクル部)編み立て時にお
いて、弾性糸のドラフトを変化させて給糸することによ
って可能である。
【0029】その手段としては、ヤーンテンション積極
・消極送り装置を、ストッキング用丸編み機に設置すれ
ばよい。例えば、MEMMING−IRO社製;POS
ITIVE ELASTANE FEEDER ELA
N 06.1016等があるが、特にこれに限定される
ものではない。本発明のストッキングを製造する方法は
とくに限定されないが、例えば、一般にいうストッキン
グ用丸編機を用いることが出来る。この場合、針本数は
300本から600本、釜径(釜の直径)は7.62c
m(3インチ)から12.7cm(5インチ)が好まし
い。
【0030】本発明におけるストッキングの編組織は特
に限定されず、ニット、タック、ウエルトの組織、また
は、これらの組合せであって、これにより柄が表現され
ていてもよい。又、ストッキングを構成するループの大
きさも特に限定されず、例えば、コース方向に編針の引
き込み深さである度目を変えて編成を行う、いわゆるフ
ァッショニングにおいてループの大きさを変えてもよ
い。
【0031】ストッキングのプレセット条件、縫製条
件、染色条件、仕上剤条件、ファイナルセット条件等は
特に限定されず、適宜選択すればよい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明する。なお、測定方法、評価方法等は下記の通
りである。 (1)ポリウレタン弾性糸の繊度(dtex) 20℃、相対湿度65%雰囲気下で、ポリウレタン弾性
糸を無緊張かつ無荷重で直線状に静置し、24時間放置
し放縮させる。この後、試料を1000mmの長さで切
断したものを10本合わせて秤量し、10000mあた
りの質量に換算し、その値を繊度(dtex)とする。
【0033】(2)原糸或いは仮撚加工糸の強度・伸度 JIS−L−1013・1069・1095 引張強伸
度試験方法に準ずる。 (3)原糸或いは仮撚加工糸のヤング率 JIS−L−1013・1015・1095 初期引張
抵抗度(ヤング率)試験方法に準ずる。
【0034】(4)原糸或いは仮撚加工糸の伸縮伸長率
・伸縮弾性率 JIS−L−1090 伸縮性試験方法に準ずる。 (5)生地外観 パネラー10名による官能テストを行い、着用時のレッ
グ部の生地外観について評価した。レッグ部の生地外観
について、非常に良好を5、良好を4、どちらともいえ
ないを3、やや不良を2、不良を1とした5段階評価を
行い、10名の平均値を評価値とした。
【0035】(6)レッグ部透明感 パネラー10名による官能テストを行い、着用時のレッ
グ部の透明感について評価した。レッグ部の透明感につ
いて、非常に良好を5、良好を4、どちらともいえない
を3、やや不良を2、不良を1とした5段階評価を行
い、10名の平均値を評価値とした。
【0036】(7)フィット性 パネラー10名による官能テストを行い、着用時のフィ
ット性について評価した。フィット性について、非常に
良好を5、良好を4、どちらともいえないを3、やや不
良を2、不良を1とした5段階評価を行い、10名の平
均値を評価値とした。
【0037】(8)風合い(ソフト感) パネラー10名による官能テストを行い、着用時のソフ
ト感について評価した。ソフト感について、非常に柔ら
かいを5、柔らかいを4、どちらともいえないを3、や
や硬いを2、硬いを1とした5段階評価を行い、10名
の平均値を評価値とした。
【0038】(9)風合い(ドライ感) パネラー10名による官能テストを行い、着用時のドラ
イ感について評価した。ドライ感について、非常にドラ
イであるを5、ドライであるを4、どちらともいえない
を3、ややヌメっているを2、ヌメっているを1とした
5段階評価を行い、10名の平均値を評価値とした。
【0039】(10)締め付け感(緊迫力) パネラー10名による官能テストを行い、着用時のレッ
グ部の大腿部、下腿部、アンクル部の締め付け感につい
て評価した。測定部位は下腿部最大周径部の後面とし、
レッグ部の締め付け感について、適度な締め付け感があ
り非常に良好を5、良好を4、どちらともいえないを
3、やや不良を2、不良を1とした5段階評価を行い、
10名の平均値を評価値とした。
【0040】(11)着用圧快適感 パネラー10名による着用評価を行い静止時、運動時
(5分間の踏み台昇降を1分間の休憩をはさんで3回繰
り返し)におけるフィット感、着用圧快適感を評価し
た。着用圧快適感については、「非常に良好」を5、
「良好」を4、「どちらともいえない」を3、「やや不
良」を2、「不良」を1とした5段階評価を行い、10
名の平均値を評価値とした。
【0041】(12)摩耗耐久性 パネラー10名による着用評価後のものについて摩耗耐
久性について評価した。摩耗耐久性について、非常に良
好を5、良好を4、どちらともいえないを3、やや不良
を2、不良を1とした5段階評価を行い、10名の平均
値を評価値とした。
【0042】(13)膝部及び踵部の抜け パネラー10名による着用評価を行った。パネラーがパ
ンティストッキングを8時間着用し、脱着後、20℃、
65%RHの環境下に1時間放置した後、形態を評価し
た。着用前の状態に比べて、膝部及び踵部の抜けが、全
くないを5、若干抜けるを4、抜けているを3、かなり
抜けているを2、抜けて着用困難を1とした5段階評価
を行い、10名の平均値を評価値とした。
【0043】〔実施例1〕ηsp/c=0.8のポリト
リメチレンテレフタレートを用い、紡糸温度265℃、
紡糸速度1200m/分で未延伸糸を得、次いで、ホッ
トロール温度60℃、ホットプレート温度140℃、延
伸倍率3倍、延伸速度800m/分で延撚して、56d
tex/36f、33dtex/24f、33dtex
/10f、13dtex/3f、9dtex/4fの延
伸糸を得た。延伸糸の強度、伸度、弾性率並びに10%
伸長時の弾性回復率は表1に示すとおりである。
【0044】尚、10%伸長時の弾性回復率は、試料に
0.0088cN/dtexの初荷重をかけ、毎分20
%の伸びを一定割分の速度で伸ばし、伸度10%になっ
たところで今度は逆に同じ速度で収縮させて、応力−歪
曲線を画く。収縮中、応力が初荷重と等しい0.008
8cN/dtexにまで低下した時の残留伸度をLと
し、下記式で算出した。
【0045】10%伸長時の弾性回復率(%)=[(1
0−L)/10]×100 上記の延伸糸を、三菱重工業(株)製LS−2仮撚加工
機(第1ヒーターは接触式、第2ヒーターは未使用、加
撚機構はピン方式)を用いて、スピンドル回転数27
5,000rpm、仮撚数は各ストレート糸に適した条
件、第1フィード率は±0%の条件でヒーター仮撚加工
を行い、S、Zそれぞれに加撚した1ヒーターの仮撚加
工糸を得た。仮撚加工の条件および得られた加工糸の物
性は表2に示すとおりである。
【0046】得られたポリトリメチレンテレフタレート
繊維を用い、下記条件で各種のパンティストッキングを
製造した。釜径10.16cm(4インチ)、針本数4
00本の通常のパンティストッキング用丸編機を用い
て、ウエルト部は155dtexのポリウレタン弾性
糸、56dtex/36fのポリトリメチレンテレフタ
レート繊維の仮撚加工糸(a)、パンティ部及びトウ部
は、仮撚加工糸(a)とポリウレタン弾性糸17dte
xを用い天竺組織にて編成した。尚、パンティ部の一部
にランガードとして同一の糸使いで1:1タックの組織
にて編成した。レッグ部は、13dtex/3fのポリ
トリメチレンテレフタレート繊維の原糸(c)に、17
dtexのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アン
クル部の各部位のドラフトを各々1.1、2.0、1.
5で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSIT
IVE ELASTANE FEEDER ELAN
06.1016を用いてベア編み込みにより編成したパ
ンティストッキングの生機を得た。
【0047】次いで、通常の方法でプレセットを行った
後、上記で得られたパンティストッキングの生機を、3
3dtex/10fのナイロン66繊維の仮撚加工糸を
2本合撚した縫製糸で縫製した。次いで通常の方法で、
パンティストッキングの一般色である茶色に酸性染料で
染色、仕上剤処理、ファイナルセットを行い製品とし
た。
【0048】着用の状態での評価結果は表3に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに優れたものであった。 〔実施例2〕実施例1において、17dtexのポリウ
レタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位の
ドラフトを各々2.6、3.5、3.0で延伸し、ME
MMING−IRO社製;POSITIVE ELAS
TANE FEEDER ELAN 06.1016を
用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にして
パンティーストッキングを作成した。
【0049】着用の状態での評価結果は表3に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに優れたものであった。 〔実施例3〕実施例1において、17dtexのポリウ
レタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位の
ドラフトを各々4.0,5.0、4.5で延伸し、ME
MMING−IRO社製;POSITIVE ELAS
TANE FEEDER ELAN 06.1016を
用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にして
パンティーストッキングを作成した。
【0050】着用の状態での評価結果は表3に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに優れたものであった。 〔実施例4〕実施例1において、17dtexのポリウ
レタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位の
ドラフトを各々0.5,1.5、1.0で延伸し、ME
MMING−IRO社製;POSITIVE ELAS
TANE FEEDER ELAN 06.1016を
用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にして
パンティーストッキングを作成した。
【0051】着用の状態での評価結果は表3に示すとお
りであり、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けには問題ない
が、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け
感、着用圧快適感に問題があるものであった。 〔実施例5〕実施例1において、17dtexのポリウ
レタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンクル部の各部位の
ドラフトを各々4.5,5.5、5.0で延伸し、ME
MMING−IRO社製;POSITIVE ELAS
TANE FEEDER ELAN 06.1016を
用いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にして
パンティーストッキングを作成した。
【0052】着用の状態での評価結果は表3に示すとお
りであり、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けには問題ない
が、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締め付け
感、着用圧快適感に問題があるものであった。 〔実施例6〕実施例1において、ウェルト部に155d
texのポリウレタン弾性糸をドラフト3.0で延伸
し、33dtex/24fのポリトリメチレンテレフタ
レート繊維の仮撚加工糸に、22dtexのポリウレタ
ン弾性糸を、パンティ部、レッグ部の大腿部、下腿部、
アンクル部、及びトウ部の各部位のドラフトを各々3.
0、1.1、2.0、1.5、3.0で延伸し、MEM
MING−IRO社製;POSITIVE ELAST
ANE FEEDER ELAN 06.1016を用
いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてタ
イツを作成した。
【0053】着用の状態での評価結果は表3に示すとお
りであり、生地外観、フィット性、風合い、締め付け
感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優
れたものあった。 〔実施例7〕実施例1において、ウェルト部に155d
texのポリウレタン弾性糸をドラフト3.0で延伸
し、33dtex/24fのポリトリメチレンテレフタ
レート繊維の仮撚加工糸に、22dtexのポリウレタ
ン弾性糸を、パンティ部、レッグ部の大腿部、下腿部、
アンクル部、及びトウ部の各部位のドラフトを各々3.
0、4.0、5.0、4.5、3.0で延伸し、MEM
MING−IRO社製;POSITIVE ELAST
ANE FEEDER ELAN 06.1016を用
いてベア編み込みした以外は、実施例1と同様にしてタ
イツを作成した。
【0054】着用の状態での評価結果は表3に示すとお
りであり、生地外観、フィット性、風合い、締め付け
感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに優
れたものであった。 〔比較例1〕実施例1において、ポリトリメチレンテレ
フタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、17d
texのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンク
ル部の各部位のドラフトを各々1.1、2.0、1.5
で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITI
VE ELASTANE FEEDER ELAN0
6.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例
1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0055】着用の状態での評価結果は表3に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに問題があるものであった。 〔比較例2〕実施例1において、ポリトリメチレンテレ
フタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、17d
texのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンク
ル部の各部位のドラフトを各々2.6、3.5、3.0
で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITI
VE ELASTANE FEEDER ELAN0
6.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例
1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0056】着用の状態での評価結果は表3に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに問題があるものであった。 〔比較例3〕実施例1において、ポリトリメチレンテレ
フタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、17d
texのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンク
ル部の各部位のドラフトを各々4.0、5.0、4.5
で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITI
VE ELASTANE FEEDER ELAN0
6.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例
1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0057】着用の状態での評価結果は表4に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに問題があるものであった。 〔比較例4〕実施例1において、ポリトリメチレンテレ
フタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、17d
texのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンク
ル部の各部位のドラフトを各々0.5、1.5、1.0
で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITI
VE ELASTANE FEEDER ELAN0
6.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例
1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0058】着用の状態での評価結果は表4に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに問題があるものであった。 〔比較例5〕実施例1において、ポリトリメチレンテレ
フタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、17d
texのポリウレタン弾性糸を大腿部、下腿部、アンク
ル部の各部位のドラフトを各々4.5、5.5、5.0
で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSITI
VE ELASTANE FEEDER ELAN0
6.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例
1と同様にしてパンティーストッキングを作成した。
【0059】着用の状態での評価結果は表4に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに問題があるものであった。 〔比較例6〕実施例4において、ポリトリメチレンテレ
フタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、22d
texのポリウレタン弾性糸を、パンティ部、レッグ部
の大腿部、下腿部、アンクル部、及びトウ部の各部位の
ドラフトを各々3.0、0.5、1.5、1.0、3.
0で延伸し、MEMMING−IRO社製;POSIT
IVE ELASTANE FEEDER ELAN
06.1016を用いてベア編み込みした以外は、実施
例4と同様にしてタイツを作成した。
【0060】着用の状態での評価結果は表4に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに問題があるものであった。 〔比較例7〕実施例4において、ポリトリメチレンテレ
フタレート繊維に代えてナイロン6繊維を用い、22d
のポリウレタン弾性糸を、パンティ部、レッグ部の大腿
部、下腿部、アンクル部、及びトウ部の各部位のドラフ
トを各々3.0、4.5、5.5、5.0、3.0で延
伸し、MEMMING−IRO社製;POSITIVE
ELASTANE FEEDER ELAN 06.
1016を用いてベア編み込みした以外は、実施例4と
同様にしてタイツを作成した。
【0061】着用の状態での評価結果は表4に示すとお
りであり、生地外観、フィット性、風合い、締め付け
感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜けに問
題があるものであった。 〔比較例8〕釜径4インチ、針本数400本の通常のパ
ンティストッキング用丸編機を用いて、ウエルト部は1
55dtexのポリウレタン弾性糸、56dtex/4
0fのナイロン6繊維の仮撚加工糸(d)と、片岡機械
(株)製カバリング機を用い、33dtexのポリウレ
タン弾性糸をドラフト3.0で延伸し、30dtex/
10fのナイロン6繊維の仮撚加工糸をS、Zそれぞれ
600T/mでシングルカバリングしたカバリング糸
(e)を用いて交編し(1:1タックの組織にて編
成)、パンティ部及びトウ部は、仮撚加工糸(d)とカ
バリング糸(e)を用いて交編し(天竺組織にて編成;
尚、パンティ部の一部にランガードとして同一の糸使い
で1:1タックの組織にて編成)、レッグ部は、片岡機
械(株)製カバリング機を用い17dtexのポリウレ
タン弾性糸をドラフト3.0で延伸し、13dtex/
3fのナイロン6繊維の原糸をSZそれぞれ1800T
/mシングルカバリングしたカバリング糸(f)のみを
用いて編成したパンティストッキングの生機を得た。
【0062】次いで、実施例1と同様の方法でプレセッ
ト、縫製、染色、仕上剤処理、ファイナルセットを行い
製品とした。着用の状態での評価結果は表4に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに問題があるものであった。
【0063】〔比較例9〕比較例5において、レッグ部
に17dtexのポリウレタン弾性糸を片岡機械(株)
製カバリング機を用いドラフト3.0で延伸し、9dt
ex/4fのナイロン6繊維の原糸を上撚りとしてS方
向に2000T/m、下撚りとしてZ方向に1800T
/mでダブルカバリングしたカバリング糸(g)のみを
用いた以外は、実施例1と同様にしてパンティストッキ
ングを作成した。
【0064】着用の状態での評価結果は表4に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに問題があるものであった。 〔比較例10〕比較例5において、ウェルト部に155
dtexのポリウレタン弾性糸、パンティ部、レッグ
部、トウ部に22dtexのポリウレタン弾性糸を片岡
機械(株)製カバリング機を用いドラフト3.0で延伸
し、33dtex/24fのナイロン6繊維の仮撚加工
糸をS、Zそれぞれ1200T/mシングルカバリング
したカバリング糸(h)を用い、パンティ部、レッグ
部、トウ部にカバリング糸(h)を用いた以外は実施例
1と同様にしてタイツを作成した。
【0065】着用の状態での評価結果は表4に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに問題があるものであった。 〔比較例11〕比較例5において、ウェルト部に155
dtexのポリウレタン弾性糸、パンティ部、レッグ
部、トウ部に22dtexのポリウレタン弾性糸を片岡
機械(株)製カバリング機を用いドラフト3.0で延伸
し、13dtex/3fのナイロン6繊維の仮撚加工糸
を上撚りとしてS方向に1200T/m、下撚りとして
Z方向に1000T/mでダブルカバリングしたカバリ
ング糸(i)を用いた以外は実施例1と同様にしてタイ
ツを作成した。
【0066】着用の状態での評価結果は表4に示すとお
りであり、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに問題があるものであった。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】
【発明の効果】本発明のストッキングは、従来のものに
比較して、生地外観、透明感、フィット性、風合い、締
め付け感、着用圧快適感、摩耗耐久性、膝部・踵部の抜
けに優れたストッキングであり、医療用ストッキング、
スポーツ用ストッキング、或いはストッキングのみなら
ず、手袋などにも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストッキングにおける、ベア編込み下
編地ループを示す図である。
【符号の説明】
1…非弾性糸(表側) 2…弾性糸(裏側)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レッグ部に、非弾性糸としてポリトリメ
    チレンテレフタレート繊維が用いられており、かつ、該
    レッグ部は非弾性糸に弾性糸がベア編込みされているこ
    とを特徴とするストッキング。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016211119A (ja) * 2015-05-12 2016-12-15 アツギ株式会社 ストッキング類とその編成方法
JP2017031526A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 南海合繊株式会社 ベア天竺緯編物
JP2023532196A (ja) * 2020-06-15 2023-07-27 東レ繊維研究所(中国)有限公司 編地及びその用途

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