JP2000220032A - 極細ポリエステルマルチフィラメント糸、混繊糸および織編物 - Google Patents
極細ポリエステルマルチフィラメント糸、混繊糸および織編物Info
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Abstract
る、衣料用途に好適に用いられる極細ポリエステルマル
チフィラメント糸、混繊糸および織編物を提供する。 【解決手段】融点が130℃以上の脂肪族ポリエステル
を主体とするポリエステルを直接紡糸することによって
得られる極細ポリエステルマルチフィラメント糸であっ
て、その単糸繊度が0.1〜1dtexである極細ポリエステ
ルマルチフィラメント糸、混繊糸および織編物。
Description
ルからなる極細ポリエステルマルチフィラメント糸、混
繊糸および織編物に関し、更に詳しくは風合い、特にソ
フト感に優れ、且つ発色性の良好であり、更に生分解性
を有する脂肪族ポリエステルからなる極細ポリエステル
マルチフィラメント糸、混繊糸および織編物に関するも
のである。
からなる単糸繊度が0.1〜1dtexのポリエステル極細糸
は、ピーチ調織編物やワイピングクロスに用いられてい
る。しかしながら、ポリエチレンテレフタレートからな
る極細糸は屈折率が約1.6と高いため極細糸にした際
の発色性が十分でなく、特に濃色での発色性が劣るため
商品展開に制限があったり、またポリマー自体のヤング
率が高いため十分なソフト感を付与することができなか
った。
てきているが、ポリエチレンテレフタレートに代表され
る芳香族ポリエステルは耐久性が極めて高く、自然環境
中で容易に分解しないため廃棄に際しては焼却処理を行
わない限り、半永久的に残存してしまうという欠点があ
る。この問題を解決するために近年、生分解性繊維につ
いて種々提案されている。
び特開平8−158154号公報には、直接紡糸による
脂肪族ポリエステル繊維の製造について提案がされてい
るが、これらはいずれも不織布用途を狙った単糸繊度が
2dtex以上の太い単糸繊度を有する生分解性繊維に関す
るものであり、いずれの場合においても衣料用途でのソ
フト感と発色性を付与することはできなかった。
結晶性の異なる2種の生分解性重合体を用いた分解型複
合繊維について開示されている。しかしながら、この提
案も不織布用途を狙ったものであり、得られる繊維の単
糸繊度は2〜3dtexレベルのものであり、やはり衣料用
途でのソフト感と発色性を付与することはできない。ま
た、複合繊維の場合は、複合紡糸設備を必要とするため
製造コストが高くなるとともに、分割性が不十分である
ため安定した品位の織編物を製造することは困難であ
る。
従来技術では達成できなかった、衣料用織編物とした際
にソフト感および発色性に優れ、更に生分解性を有する
脂肪族ポリエステルからなる極細ポリエステルマルチフ
ィラメント糸、混繊糸およびこれらの糸を用いてなる織
編物を提供することにある。
130℃以上の脂肪族ポリエステルを主体とするポリエ
ステルを直接紡糸することによって得られる極細ポリエ
ステルマルチフィラメント糸であって、その単糸繊度が
0.1〜1dtexであることを特徴とする極細ポリエステル
マルチフィラメント糸によって達成できる。
エステルマルチフィラメント糸の沸騰水収縮率(SW
A)が−5〜15%であり、乾熱収縮率(SD)をSW
A≦SD≦SWA+10(%)の範囲とすることであ
る。
性重合体からなるマルチフィラメント糸と上記の極細ポ
リエステルマルチフィラメント糸からなる混繊糸とする
ことも好ましい態様である。
テルマルチフィラメント糸または混繊糸を少なくとも一
部に用いて織編物とすることができる。
ント糸は、脂肪族ポリエステルを主体とするポリエステ
ルより形成されていることが必要である。脂肪族ポリエ
ステルを主体とするポリエステルで形成することによっ
て本発明の目的であるソフト感、発色性と生分解性を向
上することができるのである。ここで脂肪族ポリエステ
ルを主体とするとは、本発明の極細ポリエステルマルチ
フィラメント糸の80重量%以上が脂肪族ポリエステル
から形成されていることを意味するものであり、脂肪族
ポリエステルの割合を80重量%以上とすることによっ
て本発明の目的であるソフト性、発色性と生分解性を向
上することができる。
ラメント糸を形成する脂肪族ポリエステルを主体とする
ポリエステルの融点が130℃以上であることが必要で
ある。融点が130℃未満であると、延伸時の熱セット
工程や染色加工工程において繊維が融着一体化してしま
うため極細化の効果が発現できずソフト感が得られない
と共に摩擦加熱時に溶融欠点が生じるなど、製品の品位
も著しく悪化する。脂肪族ポリエステルの融点は好まし
くは150℃以上であり、さらに好ましくは160℃以
上である。ここで融点とは、DSC測定によって得られ
た溶融ピークのピーク温度を意味する。
ルを用いることによって、芳香族ポリエステルとは異な
り、良好なソフト感を呈する。この良好なソフト感は、
脂肪族ポリエステル繊維のヤング率が芳香族ポリエステ
ル繊維のヤング率に比べ、明確に低いことに起因してい
る。
は、DSC測定で得られる溶融ピークのピーク温度が1
30℃以上であれば特段の制約はなく、ポリ乳酸、ポリ
グリコール酸、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロ
キシブチレートバリレート、およびこれらのブレンド
物、変性物等を用いることができる。中でも本発明の目
的とするソフト性、発色性および生分解性を向上するた
めの融点、ヤング率、屈折率などの特性のバランスを考
慮すると、ポリ乳酸が最も好ましい。ポリ乳酸として
は、L−乳酸を主成分とするポリエステルであることが
好ましい。L−乳酸を主成分とするとは、構成成分の6
0重量%以上がL−乳酸からなっていることを意味し、
40重量%を超えない範囲でD−乳酸を含有するポリエ
ステルであってもよい。強度等の繊維物性を向上するた
めにはポリ乳酸の分子量は高いほど好ましく、通常少な
くとも5万、好ましくは少なくとも10万、より好ましく
は10〜30万である。
プロラクトンやポリブチレンサクシネートのようなポリ
マーを内部可塑剤として、あるいは外部可塑剤として用
いることができる。さらには、艶消し剤、消臭剤、難燃
剤、糸摩擦低減剤、抗酸化剤、着色顔料等として無機微
粒子や有機化合物を必要に応じて添加することができ
る。
立するためには、極細ポリエステルマルチフィラメント
糸を構成するフィラメントの単糸繊度は0.1〜1dtexで
あることが必要である。単糸繊度を0.1〜1dtexとする
ことによって、本発明の目的とするソフト感と発色性、
さらには製糸安定性を付与することができるのである。
単糸繊度が0.1dtex未満になると、ソフト感は向上する
が十分な発色性を得ることができず、また製糸性も悪化
するため生産安定性も低下する。逆に単糸繊度が1dtex
を超えると、発色性および製糸性は良好であるが単糸繊
度が太くなることによってソフト感の低下を招くのであ
る。単糸繊度の好ましい範囲は0.3〜0.8dtexである。
他、中空、三角等の異形断面であってもよい。
ント糸は、織編物とした際のソフト感と反発性、さらに
は取扱性、製品品位を向上するため沸騰水収縮率(SW
A)が−5〜15%であり、乾熱収縮率(SD)が次式
SWA≦SD≦SWA+10(%)の範囲を満足するこ
とが好ましい。織編物は製織編後、湿熱および乾熱処理
工程を経て製造されるが、その際に受ける熱履歴によっ
て過度の収縮が発生すると最終製品において粗硬感を感
じることがある。これを抑制するためには、湿熱および
乾熱収縮が過度に大きくならないようにすることが好ま
しく、具体的には沸騰水収縮率(SWA)が15%以
下、乾熱収縮率(SD)がSD≦SWA+10(%)で
あることが好ましい。より好ましくは沸騰水収縮率(S
WA)が12%以下、乾熱収縮率(SD)がSD≦SW
A+7(%)である。但し、逆に湿熱および乾熱収縮が
小さすぎると取扱性や製品品位の低下を招く恐れがある
ため、沸騰水収縮率は−5%以上、乾熱収縮率(SD)
はSWA≦SD(%)の範囲が好ましい。より好ましく
は沸騰水収縮率は−2%以上である。
定は以下の方法で行う。
cN/dtexの荷重下で試料長L0を測定した後、無荷重の
状態で15分間、沸騰水中で処理を行う。処理後、風乾
し、0.09cN/dtexの荷重下で試料長L1を測定する。
の状態で乾熱150℃、10分間処理し、風乾後、0.09
cN/dtexの荷重下で試料長L2を測定する。
L1)/L0]×100 乾熱収縮率(SD)(%)=[(L0−L2)/L0]
×100 本発明の極細ポリエステルマルチフィラメント糸は、そ
れを単独糸として布帛に使用することができるが、他の
マルチフィラメント糸との混繊糸としても使用すること
もできる。混繊糸として使用する場合には、布帛の張り
腰、反発感を向上するために、単糸繊度が2〜6dtexで
ある熱可塑性重合体からなるマルチフィラメント糸と混
繊することが好ましい。なお、両者間において単糸繊度
の比が大きくなりすぎると、染色性差の違いによって織
編物にした際に「いらつき」が発生し、製品品位を低下
させることがあるので、極細ポリエステルマルチフィラ
メント糸と熱可塑性重合体からなるマルチフィラメント
糸との単糸繊度の比は10倍以下が好ましい。
ント糸と混繊する他のマルチフィラメント糸を形成する
熱可塑性重合体としては、極細マルチフィラメント糸を
形成する脂肪族ポリエステルであっても良いし、他のポ
リエステルやポリアミド等であってもかまわない。他の
ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタ
レートなどが挙げられ、またポリアミドとしてはナイロ
ン6、ナイロン66、ナイロン610などが挙げられ
る。いずれの場合も15モル%以下の共重合成分を含ん
でいても良い。
ント糸を混繊糸として使用する場合には、ふくらみ感、
ソフト感および反発感を向上するために、単糸繊度の大
きい熱可塑性重合体からなるマルチフィラメント糸を極
細ポリエステルマルチフィラメント糸より高収縮化させ
ておくことが好ましく、熱可塑性重合体からなるマルチ
フィラメント糸の沸騰水収縮率(SWB)と極細ポリエ
ステルマルチフィラメント糸の沸騰水収縮率(SWA)
が、次式SWA+5≦SWB≦SWA+25(%)を満
足することが好ましい。
の極細ポリエステルマルチフィラメント糸と熱可塑性重
合体からなるマルチフィラメント糸との混繊比率は、4
0:60〜80:20の範囲が張り腰、反発感向上の点
から好ましい。
ント糸は、直接紡糸によって製造することができる。本
発明で言う直接紡糸とは、いわゆる単成分紡糸を意味す
るものであり、易溶解性ポリマとの複合繊維を後工程で
易溶解性ポリマを溶解除去するような複合紡糸法を除く
ものである。複合紡糸法では後工程で易溶解性ポリマを
除去することが必要となり、経済的に好ましくないばか
りか廃液処理等に多大な費用がかかる。
を主体とするポリエステルを、紡糸速度1000〜4500m/分
程度で溶融紡糸して得た未延伸糸を一旦巻き取った後、
あるいは巻き取ることなく延伸熱処理する方法、紡糸速
度5000〜7000m/程度の高速紡糸法など、いずれの方法で
製造することが可能である。更に必要に応じて仮撚や空
気交絡等の糸加工を施しても良い。
ィラメント糸を用いた混繊糸を製造する方法としては、
従来より知られている後混繊方式および紡糸混繊方式の
いずれの方法によって製造しても良い。紡糸混繊方式と
しては、例えば孔径状や孔数の異なる2種以上の口金よ
りそれぞれ糸条を吐出し、巻取時に合糸して巻き取る方
法や、孔径状の異なる複数の吐出孔を穿孔した一つの口
金から繊度の異なる複数の糸条を同時に吐出し、巻き取
る方法などが挙げられる。
糸および/または混繊糸を用いた織編物を製造する場合
においても、織編機や織編組織等については何等制約す
ることはなく、極細ポリエステルマルチフィラメント糸
および/または混繊糸を少なくとも一部に用いることに
よって、本発明の目的とする、ソフト感と発色性を有す
る良好な織編物を製造することができる。
スやシャツ類、スカート、スラックス、ジャケット、ス
ーツ、コートなど衣料用途全般に渡って広く適用できる
ものである。
る。なお、実施例中の各特性値は次の方法で求めた。
を用いて、昇温速度15℃/分の条件で測定し、得られた
溶融ピークのピーク温度を融点とした。
ける剪断速度と溶融粘度との関係を測定した。測定には
L/D=10/1(mm)のダイを使用し、剪断速度1000sec
-1の時の粘度をもってその試料の溶融粘度とした。な
お、ポリブチレンサクシネートについては、190℃にて
測定した。
感、ふくらみ感) 各項目とも、試料を基準試料との一対比較による官能試
験を実施し、4段階評価した。そしてそれらを総合評価
して、「極めて優れている」は◎、「優れている」は
○、「普通」は△、「劣っている」は×で表した。な
お、基準試料には、単糸繊度0.5dtexのポリエチレンテ
レフタレートマルチフィラメント極細糸を試料と同様に
製織、加工を施したものを用い、これを「劣っている
×」とした。
階評価した。
ら、延伸性を3段階評価した。
172℃、250℃、1000sec-1における溶融粘度が1550poise
であるポリL−乳酸チップ(重量平均分子量 18万)
を、60℃に設定した真空乾燥器で48hr乾燥した。乾燥し
たチップを用いて、通常の紡糸機にて紡糸温度250℃で
延伸糸の繊度構成が表1となるように紡糸口金、吐出量
を変更し、1350m/分の速度で未延伸糸を巻き取った。続
いて、得られた未延伸糸を通常のホットロール−ホット
ロール系延伸機を用いて、延伸温度80℃、熱セット温度
120℃で延伸糸の伸度が35%となるように延伸倍率を
合わせて延伸を行い、延伸糸(極細ポリエステルマルチ
フィラメント糸)を得た。得られた延伸糸の糸物性を表
1に示す。
の甘撚を施し、これを経糸および緯糸に使用して平織物
を製織し、85℃の熱水で精練後、135℃で乾熱セットを
行ない、更に80℃の炭酸ソーダ2.5%水溶液で10分間処理
(減量加工)し、次いで湿熱120℃で染色、乾熱140℃で
仕上げセットを行った。得られた織物特性について評価
した結果を表1に示す。
得られた織物は従来品に比較するとソフト感と発色性が
非常に良好なものであった。
細いためか製糸性、延伸性が若干劣っていたが、得られ
た織物は従来品に比較するとソフト感と発色性が良好な
ものであった。
好な発色性を有していたが、単糸繊度が0.83dtexと若干
太いためソフト感は実施例1より若干劣っていたが、従
来に比較すると良好なソフト感を発現するものであっ
た。
ため、ソフト感に劣る織物しか得られなかった。
いため、紡糸時の糸切れが多発し、安定して巻き取るこ
とができなかった。
伸糸を用いて、第1ホットロール、第2ホットロール、
非接触式ヒータを備えた延伸機を使用して表2に示す延
伸条件で延伸・弛緩熱処理を行った。なお、延伸倍率
(第2ホットロール速度/第1ホットロール速度)は実
施例1と同倍率に設定し、また第1ホットロール温度は
80℃とした。得られた延伸糸の物性を表2に示す。
フィラメント糸)を実施例1と同様の方法で製織、加工
を行い、得られた織物特性について評価した結果を表2
に示す。
加工収縮によって実施例1に比較すると若干ソフト感が
劣ったが、従来にないソフト感と発色性が良好なもので
あった。
高いため、加工収縮が大きく入り、若干ソフト感に欠け
るものであったが、従来と比較するとソフト感と発色性
が良好なものであった。
にないソフト感と発色性が非常に良好なものであった。
性が若干不安定となり、延伸安定性が若干劣り、また織
物加工工程での取扱性も糸が伸長することによって若干
劣ったが、得られた織物は従来にないソフト感、発色性
を有するものであった。
リL−乳酸チップを使用し、実施例1と同様にチップ乾
燥、紡糸を行い、延伸糸の繊度構成が表3となるように
紡糸口金、吐出量を変更し、1000m/分の速度で未延伸糸
を巻き取った。続いて、得られた未延伸糸を通常のホッ
トロール−ホットロール系延伸機を用いて延伸温度80
℃、熱セット温度72℃で延伸糸の伸度が35%となるよ
うに延伸倍率を合わせて延伸を行い、延伸糸(熱可塑性
重合体からなるマルチフィラメント糸)を得た。但し、
実施例14では熱セット温度を100℃として延伸を行っ
た。得られた延伸糸の糸物性を表3に示す。
れた極細ポリエステルマルチフィラメント糸を各々1本
ずつ供給して空気交絡処理を行い、混繊糸を得た。
実施例1の延伸糸を2本合糸したものを使用して実施例
1と同様の方法で製織、加工を行った。得られた織物特
性について評価した結果を表3に示す。
色性に優れ、また反発感とふくらみ感にも優れた、従来
にない風合いを有するものであった。
フト感と発色性に優れ、ふくらみ感にも優れた織物が得
られたが、実施例12では混繊した繊維の単糸繊度が若
干細かったため反発感にやや劣るものであった。また実
施例13では逆に混繊した繊維の単糸繊度が若干太かっ
たためやや粗硬感を感じ、また混繊した繊維の単糸繊度
比が大きいため若干の「いらつき」が発生していた。
また反発感にも優れた、従来にない風合いを有する織物
が得られたが、収縮率差が若干小さいためふくらみ感は
やや不足していた。
沸騰水収縮率24.3%のポリエチレンテレフタレートマル
チフィラメント糸と、実施例1および8で得られた延伸
糸(極細ポリエステルマルチフィラメント糸)を実施例
10と同様の方法で混繊、製織、加工を行った。得られ
た織物特性について評価した結果を表4に示す。
れ、また反発感、ふくらみ感にも優れた、従来にない風
合いを有するものであった。
れ、また反発感にも優れた、従来にない風合いを有する
織物が得られたが、収縮率差が大きいためややふかつい
た織物となった。
を作製する際に、実施例11で得られた延伸糸(熱可塑
性重合体からなるマルチフィラメント糸)を2本供給し
て空気交絡処理を行い、混繊糸を得た。
の方法で製織、加工を行った。得られた織物特性につい
て評価した結果を表5に示す。
れ、また反発感とふくらみ感にも優れた、従来にない風
合いを有するものであった。
を作製する際に、実施例1で得られた極細ポリエステル
マルチフィラメント糸を2本供給して空気交絡処理を行
い、混繊糸を得た。
の方法で製織、加工を行った。得られた織物特性につい
て評価した結果を表5に示す。
れ、またふくらみ感にも優れた、従来にない風合いを有
していたが、極細糸の混繊比率がやや高いため、反発感
を向上するために混繊した単糸繊度の太い延伸糸の効果
が若干劣るものであった。
度を6000m/分とし、巻き取り後の繊度構成が50dtex-100
filとなるように吐出量を調整して高速紡糸を行った。
得られた高速紡糸糸(極細ポリエステルマルチフィラメ
ント糸)を用いて実施例1と同様の方法で製織、加工を
行い、織物を作製した。得られた織物特性について評価
した結果を表6に示す。
感と発色性が非常に良好なものであった。
-1における溶融粘度が2250poiseであるポリブチレンサ
クシネートチップを、30℃に設定した真空乾燥器で48hr
乾燥した。乾燥したチップを用いて通常の紡糸機にて紡
糸温度190℃で延伸後の繊度構成が50dtex-60filとなる
ように吐出量を調整し、600m/分の速度で未延伸糸を巻
き取った。続いて、得られた未延伸糸を通常のホットロ
ール−ホットロール系延伸機を用いて延伸温度25℃、熱
セット温度70℃で延伸糸の伸度が35%となるように延
伸倍率を合わせて延伸を行い、延伸糸を得た。
ット温度を100℃として実施例1と同様の方法で製織、
加工を行い織物を得た。得られた織物は、単繊維同士が
融着を起こしており、ソフト感が得られず、また染色温
度も低温でしか染色できないため発色性も著しく劣るも
のであった。
れ、更に生分解性を有する極細ポリエステルマルチフィ
ラメント糸、混繊糸および織編物を得ることができる。
この極細ポリエステルマルチフィラメント糸、混繊糸お
よび織編物は衣料用途に好適である。
Claims (6)
- 【請求項1】 融点が130℃以上の脂肪族ポリエステ
ルを主体とするポリエステルを直接紡糸することによっ
て得られる極細ポリエステルマルチフィラメント糸であ
って、その単糸繊度が0.1〜1dtexであることを特徴と
する極細ポリエステルマルチフィラメント糸。 - 【請求項2】 沸騰水収縮率(SWA)が−5〜15%
であり、乾熱収縮率(SD)が次式SWA≦SD≦SW
A+10(%)を満足することを特徴とする請求項1記
載の極細ポリエステルマルチフィラメント糸。 - 【請求項3】 脂肪族ポリエステルがL−乳酸を主成分
とするポリエステルであることを特徴とする請求項1又
は2記載の極細ポリエステルマルチフィラメント糸。 - 【請求項4】 単糸繊度が2〜6dtexである熱可塑性重
合体からなるマルチフィラメント糸と請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の極細ポリエステルマルチフィラメン
ト糸とが混繊されてなることを特徴とする混繊糸。 - 【請求項5】 熱可塑性重合体からなるマルチフィラメ
ント糸の沸騰水収縮率(SWB)と極細ポリエステルマ
ルチフィラメント糸の沸騰水収縮率(SWA)が、次式
SWA+5≦SWB≦SWA+25(%)を満足するこ
とを特徴とする請求項4記載の混繊糸。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の極
細ポリエステルマルチフィラメント糸または混繊糸を少
なくとも一部に用いてなる織編物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019553A JP2000220032A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 極細ポリエステルマルチフィラメント糸、混繊糸および織編物 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP11019553A JP2000220032A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 極細ポリエステルマルチフィラメント糸、混繊糸および織編物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11019553A Pending JP2000220032A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 極細ポリエステルマルチフィラメント糸、混繊糸および織編物 |
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---|---|
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