JP2002264684A - 車両のシフト操作装置 - Google Patents

車両のシフト操作装置

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JP2002264684A
JP2002264684A JP2001068302A JP2001068302A JP2002264684A JP 2002264684 A JP2002264684 A JP 2002264684A JP 2001068302 A JP2001068302 A JP 2001068302A JP 2001068302 A JP2001068302 A JP 2001068302A JP 2002264684 A JP2002264684 A JP 2002264684A
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shift
driver
switching
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JP2001068302A
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English (en)
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Hideki Miyata
英樹 宮田
Yasuo Hojo
康夫 北條
Hideo Tomomatsu
秀夫 友松
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】運転者の違和感を回避し得る、もしくは低減し
得る車両のシフト操作装置を提供する。 【解決手段】シフト操作制御部20は、シフト操作部1
0の操作がなされると、その操作に対応したスイッチS
W1〜SW6からの操作信号と、マニュアルバルブ4の
実位置を検出するセンサ21、22の検出信号とに基づ
いて、アクチュエータ8を駆動制御して、マニュアルバ
ルブ4を作動させ、ATの実レンジを切り替える。また
シフト操作制御部20は、スイッチSW1〜SW6の操
作信号から把握される運転者の操作レンジを表示するよ
うに各インジケータ14、15を制御する。シフト操作
制御部20は、運転者の操作を状況に応じてキャンセル
し、その操作に応じた実レンジ切替を禁止する。このと
き、各インジケータ14、15の表示を、入力された操
作信号に拘わらず、操作前の表示に保持すると共に、ブ
ザー27によって通知音を出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のシフト操作
装置に関し、特に運転者のシフト操作状況及びレンジ切
替機構の作動状態の検出信号に応じてアクチュエータを
駆動制御して変速機のシフトレンジを機械的に切り替え
るようにシフト操作を行う装置に適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される自動変速機(オートマ
チック・トランスミッション、以下「AT」という)は
大きくは、流体式のトルクコンバータ、ギア式変速機
構、及び油圧制御部を備えて構成されている。
【0003】トルクコンバータは、エンジンからの動力
を、流体を媒介して適宜にトルク調整して変速機構に伝
達する。ギア式変速機構は、内蔵された複数のギア間の
接続状態(ギア段)を切り替えるクラッチやブレーキな
どを有して構成されている。そしてそれらクラッチやブ
レーキなどの作動状態の組み合わせによって、複数の変
速比の切り替えや、車両の前進・後進などの選択を行っ
ている。例えば、前進時に3段階の変速比変更が可能な
AT、いわゆる「3速AT」の変速機構は一般に、変速
比の異なる前進用の3つのギア段(1速ギア、2速ギ
ア、3速ギア)と後進用のギア段(リバース「R」ギ
ア)とに加え、更にニュートラル(N)ギア及びパーキ
ング(P)ギアの2つのギア段を、従って都合6つのギ
ア段を設定可能に構成されている。
【0004】こうしたギア段の切替にかかるクラッチや
ブレーキ等の作動状態は、油圧制御部を通じて付与され
る油圧(ライン圧)の作用に応じて変更される。油圧制
御部は、上記変速機構のクラッチやブレーキ等の作動状
態の変更にかかるライン圧を送る複数の油圧ラインと、
それら油圧ラインの組み合わせを切り替える複数の油圧
制御バルブとを備えて構成されている。そして各油圧制
御バルブによる油圧ラインの組み替えによって、上記ク
ラッチやブレーキ等の作動状態の組み合わせが決定さ
れ、その組み合わせに応じて所望とするギア段が選択さ
れるようになっている。
【0005】油圧制御部には通常、そうしたギア段の切
替にかかる油圧制御バルブとして、1つのマニュアルバ
ルブと複数のシフトバルブとが設けられている。また各
シフトバルブにそれぞれ対応して同数のシフトソレノイ
ドが設けられている。
【0006】マニュアルバルブは、選択可能なギア段の
範囲(シフトレンジ)を決める基本的な油圧ラインの切
り替えを行うバルブであり、選択可能なシフトレンジ毎
に、その作動位置が各設定されている。
【0007】一方、シフトソレノイドはその通電制御に
応じて、各対応するシフトバルブにその作動用の油圧
(パイロット圧)を作用させ、各シフトバルブの作動位
置を切替可能となっている。こうした各シフトバルブの
作動位置の切り替えによって、油圧ラインが更に切り替
えられ、ライン圧を受けて能動となるクラッチやブレー
キの組み合わせが変更される。したがって、マニュアル
バルブの作動位置と各シフトソレノイドの制御状況とを
適宜に組み合わせることで、ATを所望とするギア段に
設定可能となっている。
【0008】なお、油圧制御部では、シフトソレノイド
の制御の如何に拘わらず、マニュアルバルブの作動位置
に応じて設定されたシフトレンジ外へのギア段の切り替
えを禁止するように油圧ラインが形成されている。した
がってATでは、油圧制御部の構造上、選択可能なギア
段は、マニュアルバルブの作動位置によって設定された
シフトレンジ内に機械的に制限されるようになってい
る。
【0009】例えば、上記「3速AT」では通常、油圧
制御部にシフトバルブ及びシフトソレノイドを各2つず
つ備えている。そして、前進用のシフトレンジとして、
ドライブ(D)レンジ、セカンド(2nd)レンジ及びロ
ー(L)レンジの3つを設定可能に構成されている。ま
た、そうした3速ATでは、上記2つのシフトソレノイ
ドの制御状態の組み合わせに応じて、Dレンジの設定時
には1速ギアから3速ギアまでの3つのギア段を、2nd
レンジの設定時には1速ギアと2速ギアとのギア段を、
それぞれ選択可能となっている。またLレンジの設定時
には、両シフトソレノイドの制御に拘わらず、変速機構
のギア段は1速ギアに保持されるようになっている。ま
たそうした通常の「3速AT」では更に、リバース
(R)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、及びパーキ
ング(P)レンジの3つのシフトレンジを選択可能とな
っている。
【0010】ところで、通常の車載ATでは、上記マニ
ュアルバルブは、運転席のシフトレバーに機械的に直接
連結されて、シフトレバーの操作に連動して作動される
ようになっている。そしてこれにより、ATに設定され
ているシフトレンジが、運転者のシフトレバーの操作に
同期させる構成となっている。
【0011】一方、こうしたマニュアルバルブを手動操
作して実際のATのシフトレンジ(実レンジ)を操作す
る手動操作方式のシフト操作装置以外にも、いわゆるシ
フト・バイ・ワイア方式のシフト操作装置も知られてい
る。こうした方式のシフト操作装置では、運転者のシフ
ト操作をセンサやスイッチ(センサ類)によって検出
し、その検出信号に応じて上記実レンジを切り替える構
成となっている。
【0012】そうしたシフト・バイ・ワイア方式のシフ
ト操作装置としては、上記シフトソレノイドの制御態様
の変更によって、ATのレンジ設定を切り替える方式の
操作装置が知られている。こうした操作装置では、運転
者の操作によって設定されたシフトレンジ外へのギア段
切替にかかるシフトソレノイドの作動制御を禁止するこ
とで、ATのシフトレンジを、制御上、表面的に切り替
える構成となっている。
【0013】ここで、こうしたシフトソレノイド制御に
よってシフト・バイ・ワイアを実現するシフト操作装置
を、上記「3速AT」に適用した場合を説明する。上記
「3速AT」では、上述したように、マニュアルバルブ
がDレンジに位置されているときには、油圧制御部の油
圧ラインの設定上においては、1速ギア〜3速ギアまで
の3段階のギア段切替が許容されている。こうした状況
下で、2速ギアから3速ギアへの切り替えを禁止するよ
うにシフトソレノイドの制御態様を設定すれば、ATの
レンジ設定を制御上、表面的に2ndレンジとすることが
できる。
【0014】ただし、こうしたシフト操作装置では、そ
の構造上、マニュアルバルブの作動位置に応じて設定さ
れたレンジ外へは、ギア段を切り替えられなくなってい
る。例えば上記「3速AT」への適用例では、マニュア
ルバルブの作動位置がDレンジにあるときには、シフト
ソレノイドの制御のみでは、Rギア、Nギア、Pギアへ
の各ギア段の切り替えは不能である。このため、こうし
たシフトソレノイド制御によるシフト・バイ・ワイア方
式のシフト操作装置は、通常は上記手動式のシフト操作
装置と併用される補助的なシフト操作装置として用いら
れている。
【0015】そこで従来、例えば特開2000−742
11号公報にみられるように、運転者の操作状況の検出
信号に基づいてアクチュエータを駆動制御して、上記マ
ニュアルバルブと同等、若しくはそれに準じた機能を有
するレンジ設定用のバルブを作動させることで、シフト
・バイ・ワイア方式のシフト操作を実現したシフト操作
装置も知られている。
【0016】ちなみに、本明細書及び図面では、こうし
たシフト・バイ・ワイア方式のシフト操作装置において
も、上記レンジ設定用の手動式バルブ(マニュアルバル
ブ)と同等、若しくはそれに準じた機能を有するレンジ
設定用のバルブのことを、便宜上、同様に「マニュアル
バルブ」という用語を用いて説明することとする。
【0017】こうした「マニュアルバルブ」をアクチュ
エータ駆動する方式のシフト操作装置では、マニュアル
バルブの作動自体が電気的に制御されているため、AT
のレンジ設定切替の全面的なシフト・バイ・ワイア化も
可能である。またこうしたシフト操作装置では、マニュ
アルバルブとシフトレバーとを機械的に連結する機構が
不要となり、シフト操作部の設置位置やその操作方法な
どの設計の自由度を向上することができる。更には、A
Tのレンジ設定を、運転者のシフト操作に拘束されるこ
となく、制御側から自在に設定可能なように、シフト操
作装置を構成することも可能である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このようにシフト・バ
イ・ワイア方式のシフト操作装置では、運転者のシフト
操作に必ずしも拘束されることのない柔軟な変速機のレ
ンジ設定制御が許容されるものの、その結果として運転
者のシフト操作と実際の変速機のレンジ設定とが一致し
なくなることがある。すなわち、こうしたシフト操作装
置では、運転者の操作によって選択される操作レンジ
と、マニュアルバルブの作動位置によって変速機に設定
されている実レンジとが一致しない状態となることがあ
る。このため、ATのレンジ設定における運転者の認識
とATの実状との間にずれが生じ、運転者に違和感を与
えるおそれがある。
【0019】例えば、不適切な運転者のシフト操作を制
御上でキャンセルして、ATの実際のレンジ設定(実レ
ンジ)の切り替えを禁止する制御を行った場合や、運転
者のシフト操作に基づくATのレンジ設定の切り替えに
応答遅れが生じた場合などに、そうした違和感が生じる
ことがある。
【0020】また上述したように、シフト・バイ・ワイ
ア方式のシフト操作装置では、運転者のシフト操作用の
操作子として、従来から多くのAT搭載車両に採用され
ているスライドレバー方式の操作子以外にも、各種様々
な方式の操作子を適用することが可能である。このた
め、ATの実際のレンジ設定の切り替え手順に必ずしも
対応しない操作手順でシフト操作が可能な操作子が採用
されることもある。こうした操作子を採用した場合、運
転者の操作感覚とATのレンジ切り替え態様との間にず
れが生じ、違和感が生じることがある。
【0021】更に、そうしたシフト操作用の操作子とし
て、いわゆるジョイスティック方式の操作子やプッシュ
ボタン方式の操作子の採用も提案されている。このジョ
イスティック方式の操作子では、運転者が前後左右にレ
バーを傾動させることでシフト操作が行われるようにな
っている。またそのレバーは、非操作時には、ばねの付
勢力などによって中央の中立位置に自然復帰するように
構成されている。このため、操作後に運転者がレバーか
ら手を離してしまえば、そのレバーは中央の中立位置に
復帰してしまい、外見上は現在の操作状況の確認が不能
となる。
【0022】またプッシュボタン方式の操作子を採用し
た場合にあっても、運転者の操作後に、操作子(プッシ
ュボタン)の状態が操作前の状態に自動復帰する構成と
なることがあり、同様に外見上は現在の操作状況の確認
が不能となる。これらに限らず、例えばタッチパネル方
式などのような他の方式の操作子も含め、運転者の操作
後に操作子の状態が操作前の状態に自動復帰するタイプ
の操作子(以下、「モーメンタリ式の操作子」という)
では、シフト操作部の外見上からは操作状況を確認でき
なくなることがある。このため、そうしたモーメンタリ
式の操作子をシフト操作部に採用した場合には、上記実
レンジの切替手順と操作手順との不一致とも相まって、
上述したような運転者の違和感を特に招き易いこととな
る。
【0023】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、いわゆるシフト・バイ・ワ
イア方式の操作装置の採用により生じる運転者の違和感
を回避し得る、もしくは低減し得る車両のシフト操作装
置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果を記載する。請求項1記
載の発明は、変速機のシフトレンジを機械的に切り替え
るべく作動されるレンジ切替機構と、そのレンジ切替機
構を作動させるアクチュエータと、運転者によるシフト
操作部の操作状況を検出する操作レンジ検出手段と、前
記レンジ切替手段の作動状態を検出する実レンジ検出手
段と、それら両検出手段の検出信号に応じて前記アクチ
ュエータを駆動制御して前記変速機のシフトレンジを切
り替える制御部とを備える車両のシフト操作装置におい
て、前記操作レンジ検出手段の検出信号に応じて前記運
転者のシフトレンジの操作状況を提示する操作レンジ提
示手段を備えるとともに、その操作レンジ提示手段を、
前記操作レンジ検出手段の検出信号に対応しない提示態
様での提示を許容して前記操作状況を提示可能に構成す
るようにしたものである。
【0025】この構成では、運転者によるシフト操作部
の操作がなされると、両検出手段の検出信号に基づき把
握される、その操作状況とレンジ切替機構の作動状態と
に応じてアクチュエータが駆動され、レンジ切替機構の
作動による変速機のシフトレンジ切替が行われる。ま
た、操作レンジ検出手段の検出信号に応じて把握される
シフト操作部の操作状況が、操作レンジ提示手段に提示
されるようになっている。こうした操作レンジ提示手段
を設けることで、運転者は自身の行った操作状況を確実
に認識できるようになる。特に、外見からは操作状況の
判断の困難な上記「モーメンタリ方式」の操作子をシフ
ト操作部に採用した場合には、こうした操作レンジ提示
手段を設けなければ、運転者に操作状況を的確に認識さ
せることは困難となる。
【0026】ただしこうした構成では、運転者のシフト
操作部の操作(操作レンジ)に変速機のレンジ設定(実
レンジ)が必ず同期して切り替えられるとは限らない。
しかしながら、上記構成では、操作レンジ提示手段に
は、操作レンジ検出手段の検出信号に対応しない提示態
様での提示が許容されており、状況に応じて操作状況の
提示態様を、運転者のシフト操作に拘束されることなく
柔軟に設定可能となっている。このため、通常は運転者
に自身の操作状況を的確に認識させながらも、そのまま
の提示態様を保持すれば運転者に違和感を生じさせかね
ない状況にあれば、操作レンジ提示手段の提示態様を柔
軟に変更して、運転者の違和感を回避、若しくは低減し
得るようにシフト操作装置を構成可能となる。
【0027】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の車両のシフト操作装置において、前記操作レンジ検出
手段の検出信号に基づく前記運転者のシフト操作部の操
作によって指定される前記変速機のシフトレンジと、そ
の検出信号に基づいた前記制御部の対応により設定され
る前記変速機のシフトレンジとの間に不一致が生じるこ
とを条件に、前記操作レンジ検出手段の検出信号に対応
しない提示態様での前記操作状況の提示を行うものとし
て前記操作レンジ提示手段を構成したものである。
【0028】運転者のシフト操作に変速機のシフトレン
ジ設定が同期していなければ、運転者に違和感を与える
おそれがある。その点、上記構成では、そうした状況下
で、操作レンジ検出手段の検出信号、すなわち運転者の
シフト操作に必ずしも対応しない提示態様にて操作レン
ジ提示手段の提示がなされるようになる。このため、通
常は運転者に自身の操作状況を的確に認識させながら
も、操作レンジ提示手段の提示態様を柔軟に変更して、
上記不一致に基づく運転者の違和感を回避、若しくは低
減し得るようにシフト操作装置を構成可能となる。
【0029】また請求項3記載の発明は、請求項1また
は2記載の車両のシフト操作装置において、前記運転者
のシフト操作部の操作に基づく前記変速機のシフトレン
ジの切り替えが禁止されたときには、前記操作レンジ検
出手段の検出信号に拘わらず、その切り替えの禁止され
た操作がなされる前の提示状態を保持するように、前記
操作レンジ提示手段を構成したものである。
【0030】このようなシフト操作装置では、運転者の
シフト操作と変速機の実際のシフトレンジ設定とを非同
期とすることが許容されているため、不適切な状況下で
の運転者のシフト操作をキャンセルして、その操作に応
じた変速機のシフトレンジ切替を禁止することができ
る。しかしながら、そうした場合には、シフトレンジに
ついて、かかるシフト操作を行った運転者の認識と実際
の変速機の設定状況との間にずれか生じ、運転者に違和
感を与えるおそれがある。その点、上記構成では、そう
したシフト操作のキャンセルがなされた場合、操作レン
ジ提示手段の提示態様は、操作前の提示態様がそのまま
保持される。このため、通常は運転者に自身の操作状況
を的確に認識させながらも、上記シフト操作のキャンセ
ルがなされたときには、運転者に実際の変速機の設定状
況を的確に認知させ、運転者の違和感を低減できる。
【0031】また請求項4記載の発明は、請求項1また
は2記載の車両のシフト操作装置において、前記運転者
のシフト操作部の操作に基づく前記変速機のシフトレン
ジの切り替えが禁止されたときには、その禁止がなされ
た旨提示する格別の提示態様にて前記操作状況を提示す
るように前記操作レンジ提示手段を構成したものであ
る。
【0032】この構成では、上記のようなシフト操作の
キャンセルがなされたときには、その旨提示する格別の
提示態様にて操作レンジ検出手段の提示が行われる。こ
のため、運転者は、自身のシフト操作がキャンセルされ
たことを的確に認識できる。したがって、上記構成によ
れば、通常は運転者に自身の操作状況を的確に認識させ
ながらも、上記のようなシフト操作のキャンセルがなさ
れたときには、運転者にその旨を的確に認知させること
ができ、運転者の違和感をより的確に回避することがで
きる。
【0033】また請求項5記載の発明は、請求項1〜3
のいずれか記載の車両のシフト操作装置において、前記
操作レンジ検出手段によって前記運転者による前記シフ
ト操作部の操作がなされてから、その操作に応じた前記
変速機のシフトレンジの切り替えが完了されるまでの
間、切替中である旨提示する格別の提示態様にて前記操
作状況を提示するように、前記操作レンジ提示手段を構
成したものである。
【0034】運転者がシフト操作を行ってから、その操
作に基づく変速機のレンジ設定の切り替えが完了するま
でには、アクチュエータやレンジ切替機構などの作動に
かかる応答遅れによって、タイムラグが生じることがあ
る。ここでシフト操作に応じて直ちに操作レンジ提示手
段の提示態様を切り替えれば、実際には未だ設定の切り
替えが完了していないにも拘わらず、運転者は変速機の
レンジ設定が切り替えられたものと誤認するおそれがあ
る。その点、上記構成では、上記のような操作から実際
の切り替えが完了するまでの間、その旨提示する格別の
提示態様にて操作レンジ提示手段の提示が行われる。こ
のため、変速機のシフトレンジ設定が切り替え中である
ことを的確に認識させて、運転者の違和感をより確実に
回避することができる。
【0035】また請求項6記載の発明は、請求項1〜5
のいずれか記載の車両のシフト操作装置において、前記
実レンジ検出手段の検出信号に応じて前記変速機のシフ
トレンジの設定状況を提示する実レンジ提示手段を、更
に備えるようにしたものである。
【0036】この構成では、操作レンジ提示手段による
運転者のシフト操作部の操作状況に加え、実レンジ提示
手段により、実際の変速機のシフトレンジの設定状況が
更に提示されるようになる。これらを併せ提示すること
で、より的確に運転者に状況を認識させ、違和感を回避
させることができる。
【0037】また請求項7記載の発明は、変速機のシフ
トレンジを機械的に切り替えるべく作動されるレンジ切
替機構と、そのレンジ切替機構を作動させるアクチュエ
ータと、運転者によるシフト操作部の操作状況を検出す
る操作レンジ検出手段と、前記レンジ切替手段の作動状
態を検出する実レンジ検出手段と、それら両検出手段の
検出信号に応じて前記アクチュエータを駆動制御して前
記変速機のシフトレンジを切り替える制御部とを備える
車両のシフト操作装置において、前記実レンジ検出手段
の検出信号に応じて前記変速機のシフトレンジの設定状
況を提示する実レンジ提示手段を備えるとともに、その
実レンジ提示手段を、前記実レンジ検出手段の検出信号
に対応しない提示態様での提示を許容して前記設定状況
を提示可能に構成したものである。
【0038】この構成では、運転者によるシフト操作部
の操作がなされると、両検出手段の検出信号に基づき把
握される、その操作状況とレンジ切替機構の作動状態と
に応じてアクチュエータが駆動され、レンジ切替機構の
作動による変速機のシフトレンジ切替が行われる。ま
た、実レンジ検出手段の検出信号に応じて把握される変
速機の実際のシフトレンジの設定状況が、実レンジ提示
手段に提示されるようになっている。こうした実レンジ
提示手段を設けることで、運転者は実際の変速機のシフ
トレンジの設定状況を確実に認識できるようになる。
【0039】ただしこうした構成では、運転者のシフト
操作部の操作に変速機のレンジ設定が必ず同期して切り
替えられるとは限らない。しかしながら、上記構成で
は、実レンジ提示手段には、実レンジ検出手段の検出信
号に対応しない提示態様での提示が許容されており、変
速機のシフトレンジの設定状況の提示態様を、状況に応
じて柔軟に設定可能となっている。このため、通常は実
際の変速機のシフトレンジの設定状況を的確に認識させ
ながらも、そのままの提示態様を保持すれば運転者に違
和感を生じさせかねない状況にあれば、実レンジ提示手
段の提示態様を柔軟に変更して、運転者の違和感を回
避、若しくは低減し得るようにシフト操作装置を構成可
能となる。
【0040】また請求項8記載の発明は、請求項7記載
の車両のシフト操作装置において、前記操作レンジ検出
手段の検出信号に基づく前記運転者のシフト操作部の操
作によって指定された前記変速機のシフトレンジと、前
記実レンジ検出手段の検出信号に基づき把握される前記
変速機のシフトレンジの設定状況との間に不一致が生じ
ることを条件に、前記実レンジ検出手段の検出信号に対
応しない提示態様での前記設定状況の提示を行うよう
に、前記実レンジ提示手段を構成したものである。
【0041】運転者のシフト操作に変速機のシフトレン
ジ設定が同期していなければ、運転者に違和感を与える
おそれがある。その点、上記構成では、そうした状況下
で、実レンジ検出手段の検出信号、すなわち実際の変速
機のレンジ設定状況に必ずしも対応しない提示態様にて
実レンジ提示手段の提示がなされるようになる。このた
め、通常は実際の変速機のシフトレンジの設定状況を的
確に運転者に認識させながらも、実レンジ提示手段の提
示態様を柔軟に変更して、上記不一致に基づく運転者の
違和感を回避、若しくは低減し得るようにシフト操作装
置を構成可能となる。
【0042】また請求項9記載の発明は、請求項7また
は8記載の車両のシフト操作装置において、前記運転者
のシフト操作部の操作に基づく前記変速機のシフトレン
ジの切り替えが禁止されたときには、その禁止がなされ
た旨提示する格別の提示態様にて前記設定状況を提示す
るように、前記実レンジ提示手段を構成したものであ
る。
【0043】このようなシフト操作装置では、運転者の
シフト操作と変速機の実際のシフトレンジ設定とを非同
期とすることが許容されているため、不適切な状況下で
の運転者のシフト操作をキャンセルして、その操作に応
じた変速機のシフトレンジ切替を禁止することができ
る。しかしながら、そうした場合には、シフトレンジに
ついて、かかるシフト操作を行った運転者の認識と実際
の変速機の設定状況との間にずれか生じ、運転者に違和
感を与えるおそれがある。その点、上記構成では、そう
したシフト操作のキャンセルがなされたときには、その
旨提示する格別の提示態様にて実レンジ検出手段の提示
が行われ、自身のシフト操作がキャンセルされたことを
運転者に的確に認識させることができる。したがって、
上記構成によれば、通常は実際の変速機のシフトレンジ
の設定状況を的確に運転者に認識させながらも、上記の
ようなシフト操作のキャンセルがなされたときには、運
転者にその旨を的確に認知させ、違和感をより的確に回
避することができる。
【0044】また請求項10記載の発明は、請求項7〜
9のいずれか記載の車両のシフト操作装置において、前
記操作レンジ検出手段によって前記運転者による前記シ
フト操作部の操作がなされてから、その操作に応じた前
記変速機のシフトレンジの切り替えが完了されるまでの
間、前記操作レンジ検出手段によって前記運転者による
前記シフト操作部の操作がなされてから、その操作に応
じた前記変速機のシフトレンジの切り替えが完了される
までの間、切替中である旨提示する格別の提示態様での
前記設定状況の提示を行うように、前記実レンジ提示手
段を構成したものである。
【0045】運転者がシフト操作を行ってから、その操
作に基づく変速機のレンジ設定の切り替えが完了するま
でには、アクチュエータやレンジ切替機構などの作動に
かかる応答遅れによって、タイムラグが生じることがあ
る。ここで実レンジ検出手段の検出信号に直接対応し
て、実レンジ提示手段の提示態様を切り替えれば、その
タイムラグの間、自身が適正に操作しなかったのではな
いか、などといった疑いを運転者に抱かせるおそれがあ
る。その点、上記構成では、こうしたタイムラグの間、
変速機のシフトレンジが切替中である旨提示する格別の
提示態様にて実レンジ提示手段の提示が行われる。この
ため、運転者に変速機のシフトレンジ設定が切り替え中
であることを的確に認識させて、違和感を的確に回避す
ることができる。
【0046】特に、運転者の操作手順とレンジ切替機構
の作動手順とが異なる構成のシフト操作装置では、運転
者の操作感覚と変速機の実際のレンジ設定の切り替え態
様との間にずれが生じ、違和感が生じることがある。こ
うした構成に上記の実レンジ提示手段の提示態様を適用
すれば、そうした感覚のずれによる違和感を好適に低減
できる。
【0047】例えば、下記の2つの要素を更に兼ね備え
たシフト操作装置では、そうした感覚のずれが生じるこ
とがある。すなわち、 ・レンジ切替機構は、予め定められた配列に従って前記
変速機の各シフトレンジを順次に切り替えるように構成
されている。 ・シフト操作部は、上記レンジ切替機構の配列上、隣り
合わない2つのシフトレンジ間の切り替え操作を、その
配列上でそれらのレンジ間に介設されたシフトレンジの
切り替えにかかる操作状況を経過することなく、1つの
操作で直接的に行えるように構成されている。の以上2
つの要素を兼ね備えたシフト操作装置のことである。
【0048】こうしたシフト操作装置では、上記配列に
おいて隣り合わない2つのシフトレンジ間の切り替えを
行う場合、レンジ切替機構は、上記配列に従い、それら
の間のシフトレンジを順次に経過して切り替わっていく
こととなる。このとき、実レンジ検出手段の検出信号
も、そうしたレンジ切替機構の作動に従って切り替わ
る。したがって、実レンジ検出手段の検出信号に直接対
応すれば、実レンジ提示手段の提示態様も、そうしたレ
ンジ切替機構の作動に従って、途中のシフトレンジを順
次に提示して切り替わることとなる。
【0049】これに対して、こうした切り替えにかかる
シフト操作部の操作は、1モーションでダイレクトに行
える。このため、上記のようなレンジ切替機構の構造
上、他のシフトレンジを経過せざるを得ない場合であ
れ、運転者は、実際の変速機のシフトレンジについて
も、そうした経過を践まずにダイレクトに切り替えられ
るものと認識してしまうおそれがある。そこで、実レン
ジ提示手段がそうした途中経過のシフトレンジの提示を
順次に行えば、運転者に更なる違和感を与えるおそれが
ある。その点、上記の実レンジ提示手段の提示態様によ
れば、上記2つの要素を兼ね備える構成であれ、そうし
た切り替え過程のシフトレンジが提示されることもな
く、好適に違和感を回避することができる。
【0050】また請求項11記載の発明は、請求項7〜
10のいずれか記載の車両のシフト操作装置において、
前記操作レンジ検出手段の検出信号に応じて前記運転者
のシフトレンジの操作状況を提示する操作レンジ提示手
段を更に備えるようにしたものである。
【0051】この構成では、実レンジ提示手段による実
際の変速機のシフトレンジの設定状況の提示に加え、更
に操作レンジ提示手段によって運転者のシフト操作部の
操作状況が提示されるようになる。これらを併せ提示す
ることで、より的確に運転者に状況を認識させ、違和感
を回避させることができる。
【0052】また請求項12記載の発明は、変速機のシ
フトレンジを機械的に切り替えるべく作動されるレンジ
切替機構と、そのレンジ切替機構を作動させるアクチュ
エータと、運転者によるシフト操作部の操作状況を検出
する操作レンジ検出手段と、前記レンジ切替手段の作動
状態を検出する実レンジ検出手段と、それら両検出手段
の検出信号に応じて前記アクチュエータを駆動制御して
前記変速機のシフトレンジを切り替える制御部とを備え
る車両のシフト操作装置において、前記操作レンジ検出
手段の検出信号に応じて前記運転者のシフトレンジの操
作状況を提示する操作レンジ提示手段と、前記実レンジ
検出手段の検出信号に応じて前記変速機のシフトレンジ
の設定状況を提示する実レンジ提示手段と、を併せ備え
るようにしたものである。
【0053】この構成では、実レンジ提示手段による実
際の変速機のシフトレンジの設定状況の提示と、操作レ
ンジ提示手段による運転者のシフト操作部の操作状況の
提示とが併せ行われるようになる。したがって、より的
確な状況の認識が可能となって、運転者の違和感を低減
させることができる。
【0054】また請求項13記載の発明は、請求項1〜
12のいずれか記載の車両のシフト操作装置において、
前記運転者による操作後に操作前の状態に自動復帰する
操作子を有して前記シフト操作部が構成されているもの
である。
【0055】この構成では、運転者の操作後に操作子が
操作前の状態に自動復帰してしまうため、シフト操作部
の外見からは操作状況を確認することが困難となり、シ
フト操作部の操作状況と実際の変速機のシフトレンジ設
定との不一致による違和感をより招き易くなる。したが
って、こうした構成にあって、状況をより的確に識別可
能な提示手段を備えることで、そうした操作子の構造に
も拘わらず、運転者に違和感を与えないようにすること
が可能となる。
【0056】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>以下、本発明を
具体化した第1実施形態について、図1〜図4を参照し
て詳細に説明する。
【0057】図1は、こうした本実施形態におけるAT
の構成を模式的に示している。同図1に示すようにAT
は、流体式のトルクコンバータ1とギア式変速機構2と
を備えて構成され、ギア式変速機構2内でのギア段の切
り替えによって、前進・後進の切り替えや変速比の変更
などが行われる。ちなみに、本実施形態のATでは、前
進用に4段(1速ギア〜4速ギア)、後進用に1段のギ
ア段を設定可能となっている。
【0058】こうしたギア段の切り替えを行う油圧制御
部には、上記ギア式変速機構2に内蔵されたギア段切替
用のクラッチやブレーキ等に接続され、オイルポンプ3
によって発生された作動油圧(ライン圧)を送るための
複数の油圧ラインが形成されている。油圧制御部には、
そうした油圧ラインの組み替えを行う機構として、1つ
のマニュアルバルブ4と、複数のシフトバルブからなる
シフトバルブ群5とが設けられている。
【0059】またATの油圧制御部には、シフトバルブ
群5の各バルブに対応して、複数(同図1では2つのみ
を表示する)のシフトソレノイド6が設けられている。
各シフトソレノイド6は、その通電制御に応じて、シフ
トバルブ群5を構成する各シフトバルブへの作動用の油
圧(パイロット圧)の印加の有無を切り替えている。マ
ニュアルバルブ4は、ギア式変速機構2において選択可
能なギア段の範囲、すなわちATのレンジ設定を決める
基本的な油圧ラインの組み替えを行っている。そして、
各シフトソレノイド6の通電制御態様の組み合わせによ
って、マニュアルバルブ4によって設定されたレンジ内
でのATのギア段の変更が許容されるようになってい
る。
【0060】こうしたATでのシフトレンジの設定態様
の一例を、以下に例示する。なお下記のようにATは、
Nレンジ及びPレンジでは、ギア式変速機構2のエンジ
ン側と駆動輪側との動力伝達を遮断した中立状態に設定
される。更にPレンジでは、ギア式変速機構2の駆動輪
側の軸回転を機械的に固定するパーキングロックが作動
される。
【0061】 <ATのシフトレンジの設定例> ・ドライブ(D)レンジ : 1速〜4速ギアを選択可能。 ・サード(3rd)レンジ : 1速〜3速ギアを選択可能。 ・セカンド(2nd)レンジ : 1速、2速ギアを選択可能。 ・ロー(L)レンジ : 1速ギアに固定。 ・リバース(R)レンジ : 後進用ギアに固定。 ・ニュートラル(N)レンジ : 中立状態。 ・パーキング(P)レンジ : 中立状態、パーキングロック作動。
【0062】さて、本実施形態では、マニュアルバルブ
4の作動位置を、機械的なリンク機構7を通じて同バル
ブ4に接続されたアクチュエータ8によって切り替える
ように構成されている。ちなみに本実施形態では、こう
したアクチュエータ8として電動モータが採用されてい
る。そして、運転席のシフト操作部の操作状況の検出信
号に応じてアクチュエータ8を駆動制御して、ATのレ
ンジ設定を切り替えるシフト・バイ・ワイア方式のシフ
ト操作装置が採用されている。
【0063】図2(a)は、こうしたシフト操作部の一
例を示している。この例では、同図2(a)に示すよう
に、シフト操作部10は、ジョイスティック方式の操作
子(シフトレバー)11と2つのプッシュボタン方式の
操作子(Pボタン、Nボタン)12、13とを備えてい
る。
【0064】シフトレバー11は、同図2(a)に示さ
れるように、その基部の点Oを中心として、前後左右に
傾動可能となっている。そして運転者がシフトレバー1
1を前方に傾動することでRレンジへ、後方に傾動する
ことでDレンジへのレンジ設定の切り替え操作が可能と
なっている。また、Lレンジを除く前進用レンジの設定
時に、すなわち上記D、3rd及び2ndのいずれかのレン
ジ設定時に、シフトレバー11を左方に傾動すること
で、現状よりも1段階低速側にATのレンジ設定の切り
替え操作が可能となっている(D→3rd→2nd→L)。
また、Dレンジを除く前進用レンジの設定時に、シフト
レバー11を右方に傾動することで、現状よりも1段階
高速側にATのレンジ設定の切り替え操作が可能となっ
ている(L→2nd→3rd→D)。
【0065】なお、シフトレバー11は、前後左右のい
ずれにも傾動されていない中立状態を保持するように付
勢されている。このため、運転者がシフトレバー11の
操作後に同レバー11から手を離せば、その中立状態に
自動復帰する構造となっている。
【0066】またこのシフト操作部10では、運転者が
Pボタン12及びNボタン13を押すことで、ATのレ
ンジ設定をPレンジ、Nレンジへの操作をそれぞれ行え
るようになっている。これらボタン12、13も付勢力
によって、運転者の操作後には、操作前の状態に自動復
帰する構造となっている。
【0067】本実施形態では、このシフト操作部10に
は更にインジケータ14が設けられている。このインジ
ケータ14は、分割された複数の表示灯の点灯・消灯の
組み合わせによって、シフトレンジを記号表示
(「D」、「3」、「2」、「L」など)して、運転者
に提示する機能を果たしている。
【0068】また本実施形態には、図2(b)に例示す
るように、運転席の計器板(インストルメント・パネ
ル)にも、インジケータ15が設けられている。このイ
ンジケータ15は、各シフトレンジに対応する複数の表
示枠(「P」、「R」、「N」、「D」など)の中から
特定の表示枠を点灯することによって、やはりシフトレ
ンジを運転者に提示する機能を果たしている。
【0069】図3は、こうしたATのレンジ設定の切り
替えや上記各インジケータ14、15の表示などの制御
にかかる本実施形態の電気的構成を示している。ちなみ
に同図3には、マニュアルバルブ4の作動機構の構成に
ついても、併せ模式的に示されている。
【0070】同図3に示されるように、本実施形態にお
けるシフト操作装置の制御系は、ATのレンジ設定切り
替えにかかる上記各制御を専門に司る電子制御装置であ
るシフト操作制御部20を中心に構成されている。
【0071】シフト操作制御部20には、上記シフト操
作部10の各操作子(シフトレバー11、Pボタン12
及びNボタン13)での各操作に対応して操作信号を出
力するスイッチSW1〜SW6が設けられている。これ
ら各スイッチSW1〜SW6は、それぞれ対応する上記
各操作子11〜13の操作(シフトレバー11の各方向
への傾動、或いはP、Nボタン12、13の押し込み)
がなされたときに、操作信号を制御部20に出力する。
シフト操作制御部20は、こうした各スイッチSW1〜
SW6からの操作信号の入力に応じてシフト操作部10
の操作状況を検出している。したがって、本実施形態で
は、これらスイッチSW1〜SW6が上記操作レンジ検
知手段に相当する構成となっている。
【0072】一方、同図3に併せ示されるように、上記
マニュアルバルブ4は、リンク機構7を介して電動モー
タ式のアクチュエータ8の回転軸に機械的に連結されて
いる。またマニュアルバルブ4には、上記例示した各シ
フトレンジ毎にその作動位置が設定されている。そし
て、アクチュエータ8の回転軸の回動に応じてマニュア
ルバルブ4の作動位置を変更することで、ATのレンジ
設定が切り替えられる。各シフトレンジに対応するマニ
ュアルバルブ4の作動位置は、所定の順に配列されてい
る(図3の例では、P、R、N、D、3rd、2nd、Lの
順に配列)。
【0073】なお、リンク機構7には、上述したような
Pレンジでのパーキングロックを行うためのパーキング
ロック機構2aが併せ連結されている。パーキングロッ
ク機構2aは、マニュアルバルブ4がPレンジの作動位
置に位置するときにのみ作動され、上記パーキングロッ
クを実施する。
【0074】上記制御部20には、上記マニュアルバル
ブ4の作動位置、すなわちATの実際のレンジ設定を検
出するためセンサである実位置センサ21や回転角セン
サ22が接続されている。実位置センサ21は、リンク
機構7の近傍に配設されて、そのリンク機構7の作動位
置を検出している。また回転角センサ22は、電動モー
タ式のアクチュエータ8の回転軸の回転角を検出してい
る。そして、制御部20は、それら両センサ21、22
の検出信号に基づいて、マニュアルバルブ4の作動位置
を、すなわちATの実際のレンジ設定(実レンジ)を検
出している。したがって本実施形態では、これら実位置
センサ21や回転角センサ22が上記実レンジ検出手段
に対応している。
【0075】また更に、シフト操作制御部20は、上記
両インジケータ14や、運転者に警告等を行うための通
知音を発生するブザー27にも接続され、それらの制御
も行っている。
【0076】なお本実施形態では、シフト操作制御部2
0は、ATの上記以外の制御を行うAT電子制御装置2
3から分離された、格別の電子制御ユニットとして構成
されている。AT電子制御装置23は、設定されたシフ
トレンジ内でギア段を、シフトソレノイド6への通電制
御によって切り替える制御、或いはロックアップ(L/
U)ソレノイド1aへの通電制御に応じたトルクコンバ
ータ1の作動制御など、上記マニュアルバルブ4の作動
に応じたレンジ設定の切り替えにかかる制御以外のAT
制御全般を行っている。
【0077】このAT電子制御装置23には、車速を検
出する車速センサ24やアクセルペダルの踏み込み量を
検出するアクセルセンサ25、或いはブレーキペダルの
踏み込みの有無を検出するブレーキセンサ26などの各
種センサ類が接続されている。またAT電子制御装置2
3は、上記シフト操作制御部20とも接続され、互いの
情報交換が可能となっている。そしてAT電子制御装置
23は、それら各種センサ類24〜25、或いはシフト
操作制御部20から入力された情報に基づいて車両の運
転状況を把握し、上記各AT制御を行っている。
【0078】一方、上記シフト操作制御部20は、こう
したAT電子制御装置23からの情報の入力が無くと
も、レンジ切替にかかる制御を単独で行えるように構成
されている。すなわち、シフト操作制御部20は、上記
各スイッチSW1〜SW6、実位置センサ21及び実位
置センサ22からの入力信号のみに基づいて、シフト操
作部10の操作に応じたマニュアルバルブ4の作動位置
の切替制御や各インジケータ14、15の表示制御を、
それ単体で行うことができるようになっている。無論、
AT電子制御装置23からの情報支援があれば、シフト
操作制御部20は、それ単体で行うときよりも複雑な各
種制御の実施が可能となる。
【0079】続いて、以上説明したように構成された本
実施形態でのATのレンジ設定切り替えにかかるシフト
操作制御部20の各制御について説明する。このシフト
操作制御部20では、ATのレンジ設定の切り替えを以
下のように制御している。
【0080】シフト操作制御部20は、上記各スイッチ
SW1〜SW6のいずれかから操作信号が入力される
と、それに基づいて運転者のシフト操作部10の操作状
況、すなわち操作レンジを検出する。そして制御部20
は、上記両センサ21、22の各検出信号に基づいて把
握される実レンジや、上記AT電子制御装置23を通じ
て入力される車両の運転状況などに基づいて、検出され
た操作レンジに応じた実レンジの切り替えの妥当性を判
断する。ここでは、その検出された操作レンジが車両の
運転状況に照らし合わせて不適切な場合、シフト操作制
御部20はそれを、妥当性のない、無効な操作と判断し
ている。そして例えば、所定速度(R禁止速度)以上で
車両が前進走行中(実レンジがD、3rd、2nd、L)、
運転者がシフトレバー11の操作によってRレンジを選
択した場合などには、シフト操作制御部20はその操作
を無効と判断する。これにより、そうした状況下での実
レンジのRレンジへの切り替えが禁止され、ギア式変速
機構2の負荷が過剰に増加することなどが回避されるよ
うになっている。
【0081】ここでその検出された操作レンジが妥当な
ものと判断された場合には、すなわちその操作が有効で
ある場合には、シフト操作制御部20は、以下のように
して、実レンジの切り替えを行う。すなわち、シフト操
作制御部20は、上記両センサ21、22の検出信号を
参照しつつ、実レンジがその検出された操作レンジに一
致するようにアクチュエータ8を駆動制御する。そして
これにより、その検出された操作レンジに対応した作動
位置にマニュアルバルブ4が駆動され、ATの実レンジ
がその操作レンジに切り替えられる。
【0082】さて、上述したように本実施形態では、シ
フト操作部10の各操作子11〜13は、運転者の操作
後には操作前の状態に自動復帰してしまうため、その外
見からは操作状況を確認することが困難となっている。
このため、本実施形態では、上記各インジケータ14、
15に操作レンジを表示することで、自身の操作状況を
運転者が確認できるようにしている。すなわち、シフト
操作制御部20が上記各スイッチSW1〜SW6からの
操作信号に同期して、それら操作信号に対応した操作レ
ンジに各インジケータ14、15の表示を切り替えてい
る。したがって、本実施形態では、これら各インジケー
タ14、15は、上記「操作レンジ提示手段」に相当す
る構成となっている。
【0083】ところが本実施形態では、上記のようにシ
フト操作制御部20は、車両の運転状況などによって運
転者の操作を無効と判断し、その操作に応じた実レンジ
の切り替えを禁止することがある。そのため、操作レン
ジと実レンジとが必ずしも一致せず、上記のようなイン
ジケータ14、15の表示制御のみでは、運転者の操作
状況(操作レンジ)は明確に認識可能であっても、実際
のATのレンジ設定(実レンジ)を把握することは困難
な状況となる。
【0084】そこで本実施形態では、車両の運転状況に
応じて運転者の操作に応じた実レンジの切り替えを禁止
する場合には、シフト操作制御部20は、以下の態様で
各インジケータ14、15の表示態様を制御するように
している。すなわち、シフト操作制御部20は、入力さ
れた操作信号に基づくシフト操作が無効操作と判断され
たときには、その入力された操作信号に応じた操作レン
ジへの表示切り替えを禁止して、各インジケータ14、
15に操作前のレンジ表示を保持させるようにしてい
る。このような表示制御により、運転者に自身の行った
操作状況を確実に認識させながらも、各インジケータ1
4、15の表示と実レンジとの不一致を回避できる。
【0085】ただし、無効と判断されたとはいえ、そう
した操作を行った運転者は、その操作に応じた実レンジ
の切り替えが行われるものと認識している可能性があ
る。そのため、各インジケータ14、15の表示態様が
変化しないことに違和感を感じるおそれがある。そこ
で、上記のようなレンジ表示の保持と併せ、何らかの方
法で、運転者に操作がキャンセルされたことを認識させ
ることが望ましい。そこで本実施形態では、シフト操作
制御部20は、操作が無効と判断したときには、ブザー
27に通知音を発生させて、運転者にその旨通知するよ
うにしている。
【0086】図4は、こうした本実施形態の制御態様の
一例を示している。本実施形態では、上述したように、
車速が所定のR禁止速度以上で前進中には、前進用レン
ジ(D、3rd、2nd、Lのいずれかのレンジ)からRレ
ンジへの切り替えを禁止するようにしている。そこで、
車速が上記R禁止速度以上であれば、同図4に示すよう
に、シフト操作制御部20は、フラグ(R禁止フラグ)
をオンとすることでその旨を記憶しておくようにしてい
る。このR禁止フラグは、車速がR禁止車速以上である
ことを条件にオンに保持されるようになっている。した
がって、同図4の例では、車速がそのR禁止車速を下回
る時刻t2まで、R禁止フラグがオンのままに保持され
ている。
【0087】さて、同図4の例では、実レンジがDレン
ジに設定されて、すなわちマニュアルバルブがDレンジ
に対応する作動位置に位置した状態の時刻t1におい
て、運転者がRレンジへのレンジ切替操作を行った、す
なわちシフトレバー11をR側に傾動操作した場合を示
している。また同図4の例では、この時刻t1におい
て、車速が上記R禁止速度以上であり、R禁止フラグが
オンとなっている。このため、シフト操作制御部20
は、そのRレンジへの切替操作を無効操作とみなし、実
レンジのRレンジへの切り替えを禁止する。
【0088】このときシフト操作制御部20には、Rレ
ンジへの切り替え操作信号は入力されているものの、こ
のときR禁止フラグがオンとなっており、無効操作と判
断されるため、実レンジはDレンジのままに保持され
る。また、これに倣い、各インジケータ14、15の表
示もDレンジの表示態様のままに保持される。例えば計
器板のインジケータ15においては、Dレンジの表示枠
(Dインジケータ)のみを点灯した状態をそのまま継続
する。なお、同図4には示されていないものの、シフト
操作部10のインジケータ14についても、操作前の表
示態様、すなわちDレンジに対応する表示態様をそのま
ま保持している。
【0089】このままでも、各インジケータ14、15
の表示を実レンジと一致させることはできるものの、上
述したように、運転者の認識との間には差異が生じるお
それがある。このため、こうした無効操作がなされた時
刻t1には更に、シフト操作制御部20からブザー27
に指令信号が出力され、そのブザー27から通知音が発
せられる。これにより、その操作がキャンセルされたこ
とが運転者に通知される。
【0090】なお、ここではDレンジからRレンジへの
シフト操作が無効とされた場合を例として説明したが、
本実施形態では、他のレンジ切替の操作が車両の運転状
況などに基づいてキャンセルされた場合についても同様
に、上記のようなインジケータ14、15の表示レンジ
の保持や、ブザー27の通知音によるキャンセル操作の
通知を行っていることは、勿論である。
【0091】以上説明したように本実施形態によれば、
以下の効果を得ることができる。 (1)本実施形態では基本的に、シフト操作部10の操
作状況に同期して、すなわち各スイッチSW1〜SW6
から入力された操作信号に同期して、その操作状況に即
したシフトレンジをインジケータ14、15に表示する
ようにしている。このため、たとえ操作後に操作前の状
態に自動復帰する上記「モーメンタリ式」の操作子11
〜13を採用する構成にあっても、運転者は、自身の行
った操作状況を的確に把握することができる。
【0092】(2)また本実施形態では、そうした「モ
ーメンタリ式」の操作子11〜13によってシフト操作
部10での全てのレンジ切替操作を行える構成となって
いる。このため、運転者の操作後には、各操作子11〜
13が操作前の状態に自動復帰して、シフト操作部10
はその外面上、如何なる操作状況を示すものでもない状
態となる。したがって、たとえシフト操作部10の操作
状況に同期することなく実レンジを如何様に切り替えよ
うとも、シフト操作部10の外面上から識別される操作
レンジと実レンジとの不一致は生じるべくもなく、より
柔軟な実レンジの切り替え制御が許容される。
【0093】(3)本実施形態では、車両の運転状況に
不適切なレンジ切替操作がなされた場合には、それを無
効操作と判断して、その操作に基づく実レンジの切り替
えを禁止するようにしている。したがって、例えばギア
式変速機構2に過剰な負荷を与えるような不適切な実レ
ンジの切り替えを好適に回避できるようになる。
【0094】(4)また本実施形態では、通常は、シフ
ト操作部10の操作に同期したシフトレンジ、すなわち
操作レンジを各インジケータ14、15に表示させなが
らも、操作がキャンセルされたときには、操作前の表示
レンジを保持させるようにしている。したがって、通常
は運転者に自身の操作状況を的確に認識させながらも、
操作がキャンセルされたときには、運転者に実際の変速
機の設定状況を的確に認知させ、運転者の違和感を低減
できる。
【0095】(5)また本実施形態では、そうした無効
操作がなされたときには、ブザー27から通知音を発し
て、運転者の操作がキャンセルされた旨、通知するよう
にしている。このため運転者は、インジケータ14、1
5の表示によって実レンジの設定状況を的確に認識しな
がらも、自身の行った操作状況についても正確に認知す
ることができる。
【0096】<第1実施形態の変更例>以上の本実施形
態では、ブザー27によって発せられる通知音で操作が
キャンセルされた旨、運転者に認識させるようにしてい
たが、その旨の提示態様は任意に変更可能である。
【0097】例えば、以下のように各インジケータ1
4、15の表示を、操作信号の入力に応じた上記インジ
ケータ14、15の通常のレンジ表示とは異なる格別な
態様とすることで、操作のキャンセルを運転者に認識さ
せるようにしても良い。いずれにせよ、無効操作時にそ
の旨提示する格別の提示態様によって操作状況を提示す
れば、操作のキャンセルによる操作レンジと実レンジと
の不一致にも拘わらず、運転者に違和感を与えないよう
にすることができる。 ・各インジケータ14、15のシフトレンジ表示は、操
作前のレンジ表示を保持させながらも、それを所定時
間、点滅表示させる。例えば先の図4と同様の状況下で
は、時刻t1から所定時間の間、計器板のインジケータ
15のDレンジに対応する表示枠(Dインジケータ)を
点滅表示させたり、シフト操作部10のインジケータ1
4にDレンジに対応する表示を行いながらも、それを点
滅させたりする。 ・計器板のインジケータ15について、その操作前のレ
ンジ表示枠の点灯状態は保持しつつ、キャンセルされた
操作レンジに対応する表示枠を所定時間、点滅表示させ
る。 ・計器板のインジケータ15のレンジ表示は操作前のま
ま保持しながら、シフト操作部10のインジケータ14
に、無効操作を示す格別の記号(例えば記号「C」を表
示)を所定時間表示させる。 ・上記両インジケータ14、15に加えて更に格別のイ
ンジケータを設け、無効操作がなされたときには、その
インジケータを所定時間、点灯表示、或いは点滅表示さ
せる。
【0098】なお、上記実施形態では、各インジケータ
14、15を、基本的にスイッチSW1〜SW6から入
力される操作信号に応じて、シフト操作部10の操作状
況(操作レンジ)を表示して運転者に提示する操作レン
ジの提示手段として構成した。ただし、そうした各イン
ジケータ14、15の表示するシフトレンジを、実レン
ジに同期させるような表示制御を行うようにシフト操作
制御部20を構成することも可能である。すなわち、シ
フト操作制御部20は、上記実位置センサ21(若しく
は回転角センサ22)の検出信号に応じて、各インジケ
ータ14、15に実レンジを表示させるように表示制御
を行う構成とすることもできる。こうした構成とした場
合には、各インジケータ14、15が上記「実レンジ提
示手段」に相当する構成となる。
【0099】こうした構成では、たとえ上述したよう
に、シフト操作部10での運転者の操作がキャンセルさ
れた場合であれ、格別の表示制御を行わずとも、各イン
ジケータ14、15の表示するシフトレンジと実レンジ
とが不一致となることはない。しかしながら、こうした
構成であれ、無効と判断された操作に応じた実レンジの
切り替えが行われるものと運転者が認識して、各インジ
ケータ14、15の表示態様が変化しないことに違和感
を感じるおそれがある。そこで、上記のようなレンジ表
示の保持と併せ、上記例示したような格別の提示態様に
よって、運転者に操作がキャンセルされたことを認識さ
せることが望ましい。
【0100】<第2実施形態>以下、本発明を具体化し
た第2実施形態について、上記第1実施形態と異なる点
を中心に、図5を併せ参照して説明する。
【0101】上記のようなシフト・バイ・ワイア方式に
よってマニュアルバルブ4の作動位置を切り替えるシフ
ト操作装置では、上述したように、運転者の操作に必ず
しも一致させずに実レンジの切り替えを行うことができ
る。そこで、次のようなシフト操作の保留制御を行うこ
ともできる。すなわち、運転者のシフト操作が現状の車
両の運転状況に不適切な場合には、その操作に基づく実
レンジの切り替えを一時的に保留状態としておき、その
後に適切な運転状況となったときに、その保留された実
レンジの切り替えを実行するシフト操作制御の実施も可
能である。
【0102】図5は、こうした保留制御を行うシフト操
作装置の制御態様の一例を示している。同図5の例で
は、実レンジがDレンジに設定された状態の時刻t11
において、運転者がRレンジへのレンジ切替操作を行っ
た場合を示している。またこの例では、その時刻t1に
は、車速が上記R禁止速度以上であり、R禁止フラグが
オンとされている。したがって、この時刻t11におい
ては、実レンジのRレンジの切り替えは禁止されてい
る。
【0103】さて、本実施形態では、運転者の操作が無
効操作と判断されたときにシフト操作制御部20は、そ
の無効とされた操作が行われたことを一時的に記憶保持
しておくようにしている。ここでは、シフト操作制御部
20は、無効操作の判断時に、その無効とされた操作の
記憶保持用のフラグ(保持フラグ)をオンとしておくこ
とで、そうした記憶保持を行っている。
【0104】この保持フラグは、運転者の実行可能なシ
フト操作の全てについて、各々格別の保持フラグが用意
されている。またそうした保持フラグは、その記憶保持
した操作に応じた実レンジの切り替えが実行されるか、
運転者によって別の操作が行われるかのいずれかの成立
によってオフとされる。したがって、同図5の例では、
R操作がなされ、それが無効と判断された時刻t11に
おいて、そのRレンジへの切り替えについての保持フラ
グがオンとされている。
【0105】その後、時刻t12において、車速が上記
R禁止速度を下回り、上記時刻t11の時点では禁止さ
れていた実レンジのRレンジへの切り替えが許容される
と、シフト操作制御部20は、R禁止フラグをオフとす
る。またこの時刻t12においてシフト操作制御部20
は、上記Rレンジへの切替操作にかかる保持フラグを参
照し、それがオンとなっていれば、その時点より、該当
レンジへの実レンジの切り替えを開始する。
【0106】以上のようにして、上述したシフト操作の
保留制御が行われている。ところで、こうした保留制御
を実施するシフト操作装置では、操作に基づく実レンジ
の切り替えを保留している間、操作レンジは、その保留
された操作に対応したシフトレンジが設定された状態と
なっている。一方、その保留期間中、実レンジは操作前
の状態のまま保持されている。このため、実レンジと操
作レンジとが一致しない状態となり、運転者に違和感を
与えるおそれが生じる。
【0107】そこで、本実施形態では、上記各インジケ
ータ14、15の表示制御を下記のような態様で行うこ
とで、そうした違和感を回避するようにしている。な
お、ここでは、各インジケータ14、15の表示を運転
者の操作状況に応じて切り替えるよう構成した場合、す
なわち各インジケータ14、15を上記「操作レンジ提
示手段」に相当する構成とした場合について説明する。
【0108】さて本実施形態のシフト操作装置では、上
記違和感の回避のため、シフト操作制御部20は、保留
制御が実施されている間、各インジケータ14、15
を、通常とは異なる格別の表示態様とすることで、運転
者に保留制御の実施中であることを認識させるようにし
ている。
【0109】先の図5の例では、Rレンジへの切り替え
が保留状態とされた時刻t11から、保留状態が解除さ
れ、実レンジの切り替えが開始される時刻t12までの
期間、シフト操作制御部20は、計器板のインジケータ
15のDインジケータを点滅表示させるようにしてい
る。そしてその時刻t12においてDインジケータを消
灯するとともに、実レンジのRレンジへの切り替えが完
了する時刻t13より、Rインジケータ(計器板のイン
ジケータ15のRレンジに対応する表示枠)を点灯する
ようにしている。
【0110】なお、ここではDレンジからRレンジへの
切替操作についての保留制御を例として説明したが、他
のレンジ間の切替操作についても同様の保留制御や、同
様の表示制御を適用することができる。ちなみに、こう
した保留制御を実施する場合、保留状態が長期間継続さ
れないように、上記保持フラグをオンとしておく期間を
所定時間に制限することが望ましい。例えば、保持フラ
グがオンとされてから所定時間が経過した時点で同フラ
グを自動的にオフとすることなどによって、保留状態が
維持される期間を制限することができる。
【0111】以上説明した本実施形態によれば、上記
(1)、(2)に記載の効果に加え、更に以下の効果を
奏することができる。 (6)本実施形態では、車両の運転状況に不適切なレン
ジ切替操作がなされた場合には、その操作に基づく実レ
ンジ切替の実行を一時的に保留状態としておき、そのレ
ンジ切替に適切な運転状況となった時点で保留状態とし
た実レンジ切替を実行するようにしている。したがっ
て、例えばギア式変速機構2に過剰な負荷を与えるよう
な不適切な状況下での実レンジの切り替えを好適に回避
しながらも、運転者の意向に沿ったシフト操作を実行可
能となる。
【0112】(7)本実施形態では、そうした保留制御
の実施中は、インジケータ15の表示を、シフト操作部
10の操作状況に応じた通常のレンジ表示とは異なる格
別な表示態様とするようにしている。これにより、上記
保留制御の実施による操作レンジと実レンジとの不一致
にも拘わらず、運転者に違和感を与えないようにするこ
とができる。
【0113】<第2実施形態の変更例>なお、上記保留
制御中の各インジケータ14、15の表示態様は、上記
実施形態の例に限らず、適宜に変更しても良い。そうし
た表示態様の変更例を、以下に列記する。 ・インジケータ15において、保留制御中、その保留制
御の開始前に設定されていたレンジの表示枠の点灯を保
持しつつ、保留状態とされた操作に対応するレンジの表
示枠を点滅させるようにする。例えば、先の図5の例と
同様の状況では、時刻t11から時刻t12までの期
間、Dインジケータの点灯を保持しつつ、時刻t11か
ら時刻t13までの期間、Rインジケータを点滅状態と
する。 ・計器板のインジケータ15の表示態様は上記保持制御
前の態様に保持しつつ、シフト操作部10のインジケー
タ14に、保留制御中は、通常とは異なる格別の記号表
示による表示を行わせる。 ・上記両インジケータ14、15に加えて更に格別のイ
ンジケータを設け、保留制御中は、そのインジケータを
点灯表示、或いは点滅表示させる。
【0114】また、そうした保留制御の実施中に、上記
ブザー27からの通知音などの音声によって、操作が保
留状態であることを運転者に認識させるようにしても良
い。いずれにせよ、そうした保留制御を実施している間
に、通常とは異なる格別の態様にてシフトレンジを提示
態様によって操作状況を提示すれば、かかる保留制御の
実施に伴う操作レンジと実レンジとの不一致にも拘わら
ず、運転者に違和感を与えないようにすることができ
る。
【0115】なお、上記実施形態では、各インジケータ
14、15を、基本的にシフト操作部10の操作状況
(操作レンジ)を表示する上記「操作レンジ提示手段」
に相当するものとして構成した。そうした各インジケー
タ14、15を、マニュアルバルブ4の実位置に応じた
レンジ(実レンジ)を表示する、上記「実レンジ提示手
段」に相当するものとして構成することもできる。その
場合であれ、保留制御中は、操作レンジと実レンジとの
不一致が生じる。このため、こうした構成においても、
上記実施形態と同様、或いはそれに準じた態様で、そう
した保留制御中に、インジケータ14、15の表示態様
を通常とは異なる格別な態様とすることで、そうした制
御を実施するにも拘わらず、運転者に違和感を与えない
ようにすることができる。
【0116】<第3実施形態>続いて、本発明を具体化
した第3実施形態について、上記各実施形態と異なる点
を中心に、図6を併せ参照して説明する。
【0117】なお、本実施形態では、上記実位置センサ
21(若しくは回転角センサ22、或いはその双方)の
検出信号に応じて、実レンジに同期させるように、上記
シフト操作制御部20が各インジケータ14、15の表
示制御を行う場合を例として説明する。したがって本実
施形態では、上記各インジケータ14、15は、上記
「実レンジ提示手段」に相当する構成となっている。
【0118】上述のように、実レンジの切り替えは、ア
クチュエータ8の駆動によってマニュアルバルブ4の作
動位置を変更することで行われる。またマニュアルバル
ブ4の各実レンジに対応する作動位置は、先の図3に例
示するように、所定の順に配列されている。したがっ
て、例えばPレンジからDレンジへと実レンジを切り替
える場合には、上記のようなマニュアルバルブ4の構造
上、必ずその途中で、Rレンジ及びNレンジに対応する
作動位置を経過することとなる。すなわち、P→R→N
→Dの順序でしか、PレンジからDレンジへの実レンジ
の切り替えを行うことができない構造となっている。
【0119】これに対して、上記シフト操作部10で
は、こうしたPレンジからDレンジ(P→D)への実レ
ンジの切り替えにかかる操作を、上記シフトレバー11
を後方に傾動させるだけの単一の操作で行うことができ
る。このため、本シフト操作装置においては、Pレンジ
からDレンジへの実レンジの切替手順と、それについて
の操作手順(操作レンジの切替手順)とは、全く異なっ
たものとなっている。これと同様に、D→P、D→R、
R→D、N→P、P→Nの各レンジ切替についても、実
レンジの切替手順と操作レンジの切替手順とが異なった
ものとなっている。また更にはLレンジから3rdレンジ
までの、Dレンジを除く前進用レンジと、N、R及びP
の各レンジとの間での各レンジ切り替えについても、や
はり同様である。すなわち、本シフト操作装置では、マ
ニュアルバルブ4の作動位置の配列上、隣り合わないレ
ンジ間の切り替えについては、実レンジの切替手順と操
作レンジの切替手順との間に差異が生じる構成となって
いる。
【0120】ちなみに、本シフト操作装置では、前進用
レンジ(D、3rd、2nd、L)間の実レンジの切り替え
にかかるシフト操作部10の操作は、上記マニュアルバ
ルブ4の配列の順でしか行えないようになっている。こ
のため、前進用レンジ(D、3rd、2nd、L)間の実レ
ンジの切り替えについては、上記のような切替手順の差
異は生じない。
【0121】こうした本シフト操作装置では、実レンジ
と操作レンジとの切替手順の異なる上記各レンジの切り
替えについて、運転者は、次のように認識することが考
えられる。すなわち、上記のような途中経過を践む実レ
ンジの切り替えについても、シフト操作部10の操作手
順と同様に、そうした途中経過を践まずにダイレクトに
切替可能であるとの、構造的に見れば不正確な認識を持
ってしまうことがある。そしてその結果、操作感覚と実
レンジの切り替え態様との間にずれが生じるおそれがあ
る。ここで、そうしたレンジ切替中、実レンジの切替手
順通りのレンジを上記各インジケータ14、15に表示
すれば、そうした感覚のずれによって運転者に違和感を
与えるおそれがある(図6には、そうした場合のインジ
ケータ15の表示態様が点線で示されている)。
【0122】そこで本実施形態では、運転者によってシ
フト操作部10の操作がなされてからその操作に基づく
実レンジの切替が完了するまでの間、シフト操作制御部
20は、以下の態様でインジケータ14、15の表示制
御を行っている。
【0123】上述したように、運転者のシフト操作部1
0の操作によって上記各スイッチSW1〜SW6のいず
れかから操作信号が入力されると、シフト操作制御部2
0は、その入力された操作信号に応じた操作レンジへの
実レンジの切替制御を開始する。そしてここでは、操作
信号の入力からそれに基づく実レンジの切り替えが完了
するまでの切替中、シフト操作制御部20は、インジケ
ータ14、15の表示態様を、実レンジに同期した通常
のレンジ表示とは異なる格別の態様としている。そして
これにより、操作に基づく実レンジの切替中であること
を運転者に認識させるようにしている。また、そうした
切替中、インジケータ14、15の表示態様を、通常と
は異なる格別な態様とすることで、操作手順と異なる実
レンジの切替手順を運転者に意識させないようにして、
上記のような違和感を生じさせないようにしている。
【0124】図6は、こうした本実施形態の制御態様の
一例を示している。この制御態様例では、実レンジがP
レンジに設定された状態の時刻t21において、運転者
がDレンジへの切替操作を行った場合を示している。
【0125】さて、シフト操作制御部20は、Dレンジ
への切り替えにかかる操作信号(スイッチSW4からの
操作信号)が入力されたその時刻t21より、アクチュ
エータ8の駆動制御による実レンジ(実マニュアルバル
ブ位置)の切り替えを開始する。本実施形態では、更に
この時刻t21に、シフト操作制御部20は、実レンジ
が切替中であることを示すフラグ(切替中フラグ)をオ
ンとする。この切替中フラグは、その操作に基づく実レ
ンジの切替中はオンとされた状態に保持され、その切り
替えの完了時にオフとされる。したがって同図6の例で
は、実レンジ(実マニュアルバルブ位置)のDレンジへ
の切り替えの完了する時刻t22に、切替中フラグがオ
フとされている。
【0126】なお、本実施形態では、シフト操作制御部
20は、上記実位置センサ21(若しくは回転角センサ
22、或いはその双方)の検出信号に基づいて、操作に
応じた実レンジ切替が完了したことを確認している。そ
して、シフト操作制御部20は、その切替完了の確認に
応じて、上記切替中フラグをオフとしている。
【0127】一方、同図6には、こうした実レンジ切替
中及びその前後のインジケータ15の表示態様が併せ示
されている。以下、この図6を参照して、実レンジ切替
中のインジケータ15の表示制御について説明する。
【0128】同図6に例示されるように、インジケータ
15では、上記操作が行われる前の時刻t21以前に
は、Pレンジに対応する表示枠(Pインジケータ)が点
灯表示されている。
【0129】なおシフト操作制御部20は、上記切替中
フラグがオンであることを条件に、そうした切替中での
格別な表示制御を実施している。この図6の例では、切
替中フラグがオンとなっている間、シフト操作制御部2
0は、操作前の実レンジに対応する表示枠を点滅表示す
ることで、インジケータ15に対しての切替中の表示制
御を行っている。
【0130】したがって、時刻t21において、Dレン
ジへの切り替えにかかる操作信号が入力されて、切替中
フラグがオンとされると、上記Pインジケータが点滅表
示される。このPインジケータの点滅表示は、Dレンジ
への切り替えが完了して切替中フラグがオフとされる時
刻t22まで継続される。そして、切り替えが完了され
た時刻t22以降は、Pインジケータが消灯され、切替
後の実レンジに対応する表示枠、すなわちこの例ではD
レンジに対応する表示枠(Dインジケータ)が点灯され
る。
【0131】なお、同図6には示されていないものの、
本実施形態では、シフト操作部10のインジケータ14
の表示についても、上記インジケータ15と同様の表示
制御が行われている。またここでは、PレンジからDレ
ンジへの実レンジの切り替えを行う場合を例に説明した
が、本実施形態のシフト操作装置では、上述したような
操作手順と実レンジの切替手順とが異なる他の各レンジ
切替についても、同様の表示制御を行っていることは勿
論である。
【0132】以上説明した本実施形態によれば、上記
(1)、(2)に記載の効果に加え、更に以下の効果を
奏することができる。 (8)本実施形態では、シフト操作部10の操作がなさ
れてから、その操作に基づく実レンジの切替が完了する
までの間、インジケータ14、15の表示を、通常のレ
ンジ表示とは異なる格別の表示態様とするようにしてい
る。これにより、操作手順(操作レンジの切替手順)と
実レンジの切替手順との不一致、或いは操作からの実レ
ンジ切替の応答遅れに伴う運転者の違和感を好適に回避
することができる。
【0133】<第3実施形態の変更例>ところで、上述
の前進用レンジ間の実レンジ切替のように操作手順(操
作レンジの切替手順)と実レンジの切替手順とが一致す
るレンジ切替についても、上記実施形態と同様、或いは
それに準じた態様のインジケータ14、15の表示制御
を適用しても良い。
【0134】こうしたレンジ切替では、操作レンジと実
レンジとの切替手順は確かに一致している。ただし、本
シフト操作装置では、アクチュエータ8の駆動によって
マニュアルバルブ4の作動位置を切り替えており、その
機構的に、運転者の操作から実レンジの切り替えが完了
するまでには、ある程度の時間を要することとなる。こ
のため、運転者の操作から、すなわち操作レンジの切り
替えがなされてから、その操作に基づく実レンジの切り
替えが完了するまでには、ある程度の応答遅れが生じる
こととなる。よって、たとえ上記切替手順の一致するレ
ンジ切替であれ、その応答遅れの間は、操作レンジと実
レンジとが一致していない状態となり、運転者に違和感
を与えるおそれがある。
【0135】そこで、こうしたレンジ切替についても、
上記実施形態と同様、或いはそれに準じた態様のインジ
ケータ14、15の表示制御の適用によって、そうした
違和感を生じさせないようにすることができる。
【0136】なお、上述のような実レンジの切替中の各
インジケータ14、15の表示態様は、上記実施形態の
例に限らず、適宜に変更しても良い。以下に、そうした
表示態様の変更例を列記する。 ・実レンジの切替中、その操作によって切り替えられる
シフトレンジ(操作レンジ)を点滅表示するように各イ
ンジケータ14、15の表示制御を行う。すなわち、上
記図6の例と同様の状況では、時刻t21にインジケー
タ15のPインジケータを消灯するとともに、実レンジ
の切替中の時刻t21から時刻t22までは、同インジ
ケータ15のDインジケータを点滅表示する。そして実
レンジ切替が完了した時刻t22以降は、Dインジケー
タを点灯した状態に保持する。 ・実レンジの切替中は、各インジケータ14、15に何
も表示させないようにする。 ・実レンジの切替中は、両インジケータ14、15のう
ちの一方については普段通りの表示制御を行いながら
も、他方については上記のような格別な態様での表示制
御を適用する。 ・上記両インジケータ14、15に加えて更に格別のイ
ンジケータを設け、実レンジの切替中は、そのインジケ
ータを点灯表示、或いは点滅表示させる。
【0137】また更に、そうした実レンジの切替中は、
上記ブザー27からの通知音などの音声を出力させてお
くことで、切替中であることを運転者に認識させるよう
にしても良い。いずれにせよ、実レンジの切替中に、通
常のシフトレンジの提示態様とは異なる格別の態様にて
運転者への提示を行えば、上記のような運転者の違和感
を好適に回避することができる。
【0138】なお、上記実施形態では、各インジケータ
14、15を、基本的には実レンジに同期してレンジ表
示を行う上記「実レンジ提示手段」に相当する構成とし
ている。これらインジケータ14、15を、シフト操作
部10の操作状況に応じた操作レンジを表示する上記
「操作レンジ提示手段」として構成することも可能であ
る。そうした場合であれ、シフト操作部10の操作後の
実レンジの切替中には、その実レンジと操作レンジとの
間に不一致が生じることには相違ない。そのため、やは
り実レンジの切替中に各インジケータ14、15を、上
記各例示したような格別の態様で表示制御することで、
同様に運転者の違和感を与えないようにすることができ
る。
【0139】更に上記実施形態では、シフト操作制御部
20は、上記実位置センサ21及び回転角センサ22の
いずれか一方、若しくはその双方の検出信号に基づいて
実レンジの切替完了を確認し、上述のようなインジケー
タ14、15の表示制御を行っている。これを、各レン
ジの組み合わせ毎にそれらレンジ間の実レンジの切替に
要する時間を試験等によって予め求めておき、その求め
られた時間に基づいてそうした表示制御を行うようにし
ても良い。すなわち、操作信号が入力されてからその求
められた時間が経過するまでの期間、上記各例示した格
別の態様でのインジケータ14、15の表示制御等を行
うようにしても良い。
【0140】<その他の実施形態>なお、上記各実施形
態のシフト操作装置は、両インジケータ14、15を、
共に上記「実レンジ提示手段」とする構成、或いは共に
上記「操作レンジ提示手段」とする構成のいずれかとな
っている。しかしながら、それらインジケータ14、1
5のいずれか一方を上記「実レンジ提示手段」とし、他
方を上記「操作レンジ提示手段」とするように、シフト
操作装置を構成することも可能である。例えば、シフト
操作部10のインジケータ14に操作レンジを表示さ
せ、計器板のインジケータ15に実レンジを表示させる
ように、シフト操作装置を構成することもできる。
【0141】こうした場合、いずれのインジケータ1
4、15の表示がいずれのレンジを指し示しているかさ
え、運転者が充分に認識していれば、上述したような操
作レンジと実レンジとの不一致が生じようとも、違和感
を与えないようにすることが可能である。これは、それ
ら両方のインジケータ14、15の表示の確認し、対比
することにより、運転者が的確に状況を認識可能となる
ためである。
【0142】ただし、こうした構成にあって、上記第1
実施形態で説明したような操作をキャンセルする制御を
適用する場合には、以下のような点に留意する必要があ
る。すなわち、インジケータに無効となった操作レンジ
を、他の操作がなされるまで表示させ続ければ、両イン
ジケータの表示レンジが一致しない状態が長期に亘って
継続する可能性がある。そしてこうした状況は、運転者
の違和感を招くおそれがある。
【0143】ただし、そうした場合であれ、上記第1実
施形態に各例示したような表示制御を、その操作レンジ
を表示するインジケータに適用すれば、違和感を回避可
能となる。また、そうしたインジケータに操作信号に応
じたレンジを一旦は表示しておいて、無効操作と判断さ
れてから所定時間が経過した時点で、実レンジに対応す
るレンジに表示を切り替えるようにしても、同様に上記
違和感の解消は可能である。そして更には、そうした操
作レンジを表示するインジケータの表示を、操作の有効
・無効の如何に拘わらず、操作信号の入力から所定時間
だけその操作信号に応じたレンジ表示を行い、その所定
時間の経過後は無表示とするようにしておけば、上記の
ような違和感が生じることはない。
【0144】なお、このように操作レンジを表示するイ
ンジケータと実レンジを表示するインジケータとを兼ね
備えた構成にあっても、上記各実施形態に各例示したよ
うな表示制御を、それらインジケータの一方、若しくは
その双方に適用することもできる。そしてそれにより、
より的確に状況を運転者に認識させ、更に違和感を低減
させるようにすることができる。
【0145】以上説明した各実施形態の更なる変更例を
以下に列記する。 ・上記各実施形態では、シフト操作部10と計器板との
2カ所にそれぞれインジケータ14、15を設ける構成
としているが、インジケータの配設位置やその数、或い
はそのレンジ提示の仕方などは、任意に変更しても良
い。
【0146】・またシフト操作部10の構成について
も、上記各実施形態のようなレバー式の操作子(シフト
レバー)11と、プッシュボタン式の操作子(P、Nボ
タン)12、13との組み合わせによるもの以外にも、
任意の構成に変更しても良い。例えば、レバー式の操作
子のみによって全てのレンジ切替操作を行えるような構
成や、各実レンジ毎にプッシュボタン式の操作子を備え
る構成などの任意の構成を適用することができる。
【0147】・またATについても、上記実施形態で説
明した前進4段の変速が可能なAT以外の任意の構成と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機の油圧回路構成の模式図。
【図2】シフト操作部の斜視構造と、計器板の部分平面
構造とを併せ示す図。
【図3】本発明の第1実施形態についてその電気的構成
を示す模式図。
【図4】同実施形態の制御態様例を示すタイムチャー
ト。
【図5】第3実施形態についてその制御態様例を示すタ
イムチャート。
【図6】第5実施形態についてその制御態様例を示すタ
イムチャート。
【符号の説明】
1…トルクコンバータ、1a…ロックアップ・ソレノイ
ド、2…ギア式変速機構、3…オイルポンプ、4…マニ
ュアルバルブ(レンジ切替機構)、5…シフトバルブ
群、6…シフトソレノイド、7…リンク機構、8…アク
チュエータ、10…シフト操作部、11…シフトレバー
(操作子)、12…パーキング・ボタン(操作子)、1
3…ニュートラル・ボタン(操作子)、14、15…シ
フトレンジ・インジケータ(操作レンジ提示手段、若し
くは実レンジ提示手段)、20…シフト操作制御部(制
御部)、21…実位置センサ(実レンジ検出手段)、2
2…回転角センサ(実レンジ検出手段)、23…AT電
子制御装置、24…車速センサ、25…アクセルセン
サ、26…ブレーキセンサ、27…ブザー(操作レンジ
提示手段、若しくは実レンジ提示手段)、SW1〜SW
6…シフト操作スイッチ(操作レンジ検出手段)。
フロントページの続き (72)発明者 友松 秀夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3D036 CA02 CA10 CA15 DA03 DA09 DA10 GG17 GG35 GH16 GJ01 3D040 AA13 AA14 AA34 AA40 AB01 AE05 AE19 AF07 AF21 AF29

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速機のシフトレンジを機械的に切り替え
    るべく作動されるレンジ切替機構と、そのレンジ切替機
    構を作動させるアクチュエータと、運転者によるシフト
    操作部の操作状況を検出する操作レンジ検出手段と、前
    記レンジ切替手段の作動状態を検出する実レンジ検出手
    段と、それら両検出手段の検出信号に応じて前記アクチ
    ュエータを駆動制御して前記変速機のシフトレンジを切
    り替える制御部とを備える車両のシフト操作装置におい
    て、 前記操作レンジ検出手段の検出信号に応じて前記運転者
    のシフトレンジの操作状況を提示する操作レンジ提示手
    段を備えるとともに、 その操作レンジ提示手段を、前記操作レンジ検出手段の
    検出信号に対応しない提示態様での提示を許容して前記
    操作状況を提示可能に構成することを特徴とする車両の
    シフト操作装置。
  2. 【請求項2】前記操作レンジ提示手段は、前記操作レン
    ジ検出手段の検出信号に基づく前記運転者のシフト操作
    部の操作によって指定される前記変速機のシフトレンジ
    と、その前記操作レンジ検出手段の検出信号に基づいた
    前記制御部の対応により設定される前記変速機のシフト
    レンジとの間に不一致が生じることを条件に、前記操作
    レンジ検出手段の検出信号に対応しない提示態様での前
    記操作状況の提示を行うものである請求項1記載の車両
    のシフト操作装置。
  3. 【請求項3】前記操作レンジ提示手段は、前記運転者の
    シフト操作部の操作に基づく前記変速機のシフトレンジ
    の切り替えが禁止されたときには、前記操作レンジ検出
    手段の検出信号に拘わらず、その切り替えの禁止された
    操作がなされる前の提示状態を保持するように構成され
    てなる請求項1または2記載の車両のシフト操作装置。
  4. 【請求項4】前記操作レンジ提示手段は、前記運転者の
    シフト操作部の操作に基づく前記変速機のシフトレンジ
    の切り替えが禁止されたときには、その禁止がなされた
    旨提示する格別の提示態様にて前記操作状況を提示する
    ように構成されてなる請求項1または2記載の車両のシ
    フト操作装置。
  5. 【請求項5】前記操作レンジ提示手段は、前記運転者に
    よる前記シフト操作部の操作が前記操作レンジ検出手段
    を通じて確認されてから、その操作に応じた前記変速機
    のシフトレンジの切り替えが完了されるまでの間、切替
    中である旨提示する格別の提示態様にて前記操作状況を
    提示するように構成されてなる請求項1〜3のいずれか
    記載の車両のシフト操作装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか記載の車両のシフ
    ト操作装置において、前記実レンジ検出手段の検出信号
    に応じて前記変速機のシフトレンジの設定状況を提示す
    る実レンジ提示手段を更に備えることを特徴とする車両
    のシフト操作装置。
  7. 【請求項7】変速機のシフトレンジを機械的に切り替え
    るべく作動されるレンジ切替機構と、そのレンジ切替機
    構を作動させるアクチュエータと、運転者によるシフト
    操作部の操作状況を検出する操作レンジ検出手段と、前
    記レンジ切替手段の作動状態を検出する実レンジ検出手
    段と、それら両検出手段の検出信号に応じて前記アクチ
    ュエータを駆動制御して前記変速機のシフトレンジを切
    り替える制御部とを備える車両のシフト操作装置におい
    て、 前記実レンジ検出手段の検出信号に応じて前記変速機の
    シフトレンジの設定状況を提示する実レンジ提示手段を
    備えるとともに、 その実レンジ提示手段を、前記実レンジ検出手段の検出
    信号に対応しない提示態様での提示を許容して前記設定
    状況を提示可能に構成することを特徴とする車両のシフ
    ト操作装置。
  8. 【請求項8】前記実レンジ提示手段は、前記操作レンジ
    検出手段の検出信号に基づく前記運転者のシフト操作部
    の操作によって指定される前記変速機のシフトレンジ
    と、その前記操作レンジ検出手段の検出信号に基づいた
    前記制御部の対応により設定される前記変速機のシフト
    レンジとの間に不一致が生じることを条件に、前記実レ
    ンジ検出手段の検出信号に対応しない提示態様での前記
    設定状況の提示を行うものである請求項7記載の車両の
    シフト操作装置。
  9. 【請求項9】前記実レンジ提示手段は、前記運転者のシ
    フト操作部の操作に基づく前記変速機のシフトレンジの
    切り替えが禁止されたときには、その禁止がなされた旨
    提示する格別の提示態様にて前記設定状況を提示するよ
    うに構成されてなる請求項7または8記載の車両のシフ
    ト操作装置。
  10. 【請求項10】前記実レンジ提示手段は、前記操作レン
    ジ検出手段によって前記運転者による前記シフト操作部
    の操作がなされてから、その操作に応じた前記変速機の
    シフトレンジの切り替えが完了されるまでの間、切替中
    である旨提示する格別の提示態様での前記設定状況の提
    示を行うように構成されてなる請求項7〜9のいずれか
    記載の車両のシフト操作装置。
  11. 【請求項11】請求項7〜10のいずれか記載の車両の
    シフト操作装置において、前記操作レンジ検出手段の検
    出信号に応じて前記運転者のシフトレンジの操作状況を
    提示する操作レンジ提示手段を更に備えることを特徴と
    する車両のシフト操作装置。
  12. 【請求項12】変速機のシフトレンジを機械的に切り替
    えるべく作動されるレンジ切替機構と、そのレンジ切替
    機構を作動させるアクチュエータと、運転者によるシフ
    ト操作部の操作状況を検出する操作レンジ検出手段と、
    前記レンジ切替手段の作動状態を検出する実レンジ検出
    手段と、それら両検出手段の検出信号に応じて前記アク
    チュエータを駆動制御して前記変速機のシフトレンジを
    切り替える制御部とを備える車両のシフト操作装置にお
    いて、 前記操作レンジ検出手段の検出信号に応じて前記運転者
    のシフトレンジの操作状況を提示する操作レンジ提示手
    段と、 前記実レンジ検出手段の検出信号に応じて前記変速機の
    シフトレンジの設定状況を提示する実レンジ提示手段
    と、 を併せ備えることを特徴とする車両のシフト操作装置。
  13. 【請求項13】前記シフト操作部は、前記運転者による
    操作後に操作前の状態に自動復帰する操作子を有して構
    成されてなる請求項1〜12のいずれか記載の車両のシ
    フト操作装置。
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