JP2009132168A - 自動変速機の作動遅れ警報装置 - Google Patents

自動変速機の作動遅れ警報装置 Download PDF

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Abstract

【課題】自動変速機が手動操作に対応した状態へ移行し得ないのではなく、この移行が遅れる作動遅れ時も警報を発し得るようにして、作動遅れによる違和感を解消する。
【解決手段】P→Rセレクト操作時t1から、これに呼応して同期噛合機構が後退変速段位置にシフト動作するt3までの作動遅れが大きく、t1から設定時間ΔTsが経過したt2に至っても未だ同期噛合機構が後退変速段位置へのシフト動作を完了していない場合、作動遅れを運転者が感じることのないようにするために、このシフト動作を自動的に再試行するセレクトリトライ作動が行われることから、このセレクトリトライ作動の開始をトリガとして、手動操作情報表示部の選択レンジ表示文字「R」を点滅させることにより、P→Rセレクト作動遅れを運転者に警報する。
【選択図】図3

Description

本発明は、無段式や有段式の自動変速機、そして、マニュアルトランスミッションを自動変速可能にして成る自動マニュアルトランスミッションなど、あらゆる自動変速機に用いられ、手動操作からこれに対応した状態への自動変速機の作動遅れを警報する装置に関するものである。
自動変速機は、変速形態を定めた駐車(P)レンジ、後退走行(R)レンジ、停車(N)レンジ、前進自動変速(D)レンジ、手動変速(M)レンジ間での手動によるレンジ切り替え、所謂レンジセレクトを、リンク機構やワイヤなどの機械的な手段により行う代わりに、
手動によるレンジセレクト操作を、非機械的(センサやスイッチにより電気的に)検知し、検知結果に応動して手動操作に対応した状態へと作動するよう構成した、所謂シフト・バイ・ワイヤ式の自動変速機が実用されつつある。
この種の自動変速機にあっては、非機械的なシステムの構成上、手動操作から、これに対応した状態へと自動変速機が作動し終えるまでの作動遅れが大きくなる傾向にある。
特に、駐車(P)レンジや停車(N)レンジのような非走行レンジから、後退走行(R)レンジや前進自動変速(D)レンジのような走行レンジへのセレクト操作時は、当該セレクト用の油圧回路へ作動油を充満させなければ実際の作動が行われないことから、作動遅れの大きさが顕著になり、
極低温時は作動油の粘度が高くなって、作動遅れがますます大きくなる。
なお作動遅れは上記のセレクト操作時に限らず、もともと電子制御下に行われる手動変速(M)レンジでのセレクトレバー操作やパドルシフトを介した手動変速指令対応の変速時も同様に大きくなる。
特に自動マニュアルトランスミッションの手動変速に当たっては、これが同期噛合機構のシフト動作を介して遂行されるため、その同期容量が大きくなる運転状態のもとでは同期噛合機構のシフト動作がスムーズでなくなる結果、作動油温の影響だけでなく当該運転状態によっても作動遅れが大きくなることがある。
手動操作から、これに対応した状態への自動変速機の作動遅れは、作動が不能ではなく遅れているのみであるため、運転者に違和感を与えることとなり、この作動遅れを運転者に警報して感覚的に知らせるのが好ましい。
しかし従来は、かかる手動操作に対応した状態への自動変速機の作動遅れを警報する技術がなく、
類似の技術としては特許文献1に記載のごとく、手動変速指令に対応した変速段への変速を行うとエンジンが過回転して耐久性に支障をきたすような手動変速指令があった時、つまり、機構上、手動変速指令に対応した変速段への変速を行ってはならない(手動変速指令対応の変速が不可能な)条件のもとで、変速不可の警報を発するようにしたものが提案されている。
特開平10−019120号公報
しかし、手動変速指令対応の変速段への変速が不可能なときに警報を発する上記の技術では、
手動操作に対応した状態への自動変速機の作動が不能ではなく、この作動が遅れているだけの場合に、この作動遅れを運転者に警報して感覚的に知らせることができず、
当該作動遅れに対し運転者が違和感を持つという問題を解消することができない。
本発明は、上記の実情に鑑み、手動操作に対応した状態への自動変速機の作動が不能ではなく、この作動が遅れているだけの場合でも、この作動遅れを運転者に警報して感覚的に知らせるようにして、上記の違和感に関する問題を解消し得るようにした自動変速機の作動遅れ警報装置を提案することを目的とする。
この目的のため、本発明による自動変速機の作動遅れ警報装置は、請求項1に記載のごとく、
手動操作を非機械的に検知し、該手動操作の非機械的検知結果に応動して手動操作に対応した状態となる自動変速機を前提とし、
上記手動操作から設定時間が経過しても未だ自動変速機が、該手動操作に対応した状態にならない時、作動遅れの警報を発するよう構成したものである。
かかる本発明による自動変速機の作動遅れ警報装置によれば、
手動操作から設定時間が経過しても未だ自動変速機が、該手動操作に対応した状態にならない時、作動遅れの警報を発するため、
手動操作に対応した状態への自動変速機の作動が不能ではなく、この作動が遅れているだけの場合でも、この作動遅れを運転者に警報して感覚的に知らせることができ、この作動遅れに対し運転者が違和感を持つことがなくなる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例になる自動変速機の作動遅れ警報装置を具えた自動マニュアルトランスミッションの制御系を示す。
1は、特開2007−040408号公報に記載のものを可とする自動マニュアルトランスミッションで、図の左端から自動クラッチを介してエンジン回転を入力され、この入力回転を選択変速段に応じ変速して図の右端より出力するものとする。
この自動マニュアルトランスミッション1は、自動変速モードのほかに手動変速モードを具え、後者のモードにおいて運転者が手動操作によるマニュアル変速を行い得るもので、
このため自動マニュアルトランスミッション1は、変速形態を選択したり、手動変速を指令するためのセレクトレバー2を具える。
セレクトレバー2は、自動マニュアルトランスミッション1の変速形態を手動操作により指令するためのもので、車体フロアトンネル(図示せず)に貫通させて運転席の近傍に位置させ、操作パターン3に沿って手動操作するものとする。
セレクトレバー2の操作パターン3には、
自動マニュアルトランスミッション1を駐車(P)レンジにするPレンジ位置と、
自動マニュアルトランスミッション1を後退走行(R)レンジにするRレンジ位置と、
自動マニュアルトランスミッション1を停車(N)レンジにするNレンジ位置と、
自動マニュアルトランスミッション1を前進自動変速(D)レンジにするDレンジ位置と、
自動マニュアルトランスミッション1を手動変速(M)レンジにするMレンジ位置と、
このMレンジ位置で手動アップシフトを指令するための手動アップシフト(M+)位置と、
このMレンジ位置で手動ダウンシフトを指令するための手動ダウンシフト(M-)位置とを設定する。
Pレンジ位置、Rレンジ位置、Nレンジ位置、およびDレンジ位置をこの順にして一直線に配置し、Dレンジ位置に横並びにしてMレンジ位置を配置し、
このMレンジ位置を挟んで、Pレンジ位置、Rレンジ位置、Nレンジ位置、およびDレンジ位置の配列方向に平行な両方向へそれぞれ、手動アップシフト(M+)位置および手動ダウンシフト(M-)位置を配置する。
なおセレクトレバー2は、手動アップシフト(M+)位置や手動ダウンシフト(M-)位置に操作した後、操作力を解除するときMレンジ位置に自己復帰するものとする。
そして、セレクトレバー2がPレンジ位置にあるときPレンジ信号を発するPレンジスイッチ4pと、
セレクトレバー2がRレンジ位置にあるときRレンジ信号を発するRレンジスイッチ4rと、
セレクトレバー2がNレンジ位置にあるときNレンジ信号を発するNレンジスイッチ4nと、
セレクトレバー2がDレンジ位置にあるときDレンジ信号を発するDレンジスイッチ4dと、
セレクトレバー2がMレンジ位置にあるときMレンジ信号を発するMレンジスイッチ4mと、
セレクトレバー2が手動アップシフト(M+)位置になったとき手動アップシフト(M+)信号を発する手動アップシフトスイッチ4muと、
セレクトレバー2が手動ダウンシフト(M-)位置になったとき手動ダウンシフト(M-)信号を発する手動ダウンシフトスイッチ4mdとをセレクトレバー操作パターン3に設ける。
セレクトレバー操作パターン3からの上記各セレクトレバー位置信号は変速機コントローラ5に入力される。
変速機コントローラ5には更に、これら信号のほかに、
メータパネル7のスピードメータ7aから発せられた車速VSPに関する信号と、
アクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)APOを検出するアクセル開度センサ8からの信号と、
自動マニュアルトランスミッション1内における変速段(ギヤ列)ごとの変速段選択用同期噛合機構(選択噛合機構)がどのシフト位置にあるかを検出するためのシフトセンサ群9からの信号とを入力する。
変速機コントローラ5は、これら入力情報をもとにシフトアクチュエータ兼クラッチ制御ユニット1aを介して自動マニュアルトランスミッション1を変速制御する。
セレクトレバー2がDレンジ位置にある時はスイッチ4dからのDレンジ信号を受けて、変速機コントローラ5は、スピードメータ7aで検出した車速VSP、および、センサ8で検出したアクセル開度APOから、予定の変速マップをもとに現在の運転状態において好ましい目標変速段を求め、
シフトアクチュエータ兼クラッチ制御ユニット1aを介した自動クラッチの断接制御および対応する変速段選択用同期噛合機構(選択噛合機構)のシフト動作により、自動マニュアルトランスミッション1を現在の選択変速段から目標変速段へと変速させる。
セレクトレバー2がMレンジ位置にある時はスイッチ4mからのMレンジ信号を受けて、変速機コントローラ5は以下の手動変速制御を行う。
セレクトレバー2をMレンジ位置から手動アップシフト(M+)位置にしたことで手動アップシフトスイッチ4muから手動アップシフト(M+)信号が発せられる度にこれを受けて変速機コントローラ5は、シフトアクチュエータ兼クラッチ制御ユニット1aを介した自動クラッチの断接制御および対応する変速段選択用同期噛合機構(選択噛合機構)のシフト動作により、自動マニュアルトランスミッション1を、現在の選択変速段から1変速段ずつアップシフトさせ、
セレクトレバー2をMレンジ位置から手動ダウンシフト(M-)位置にしたことで手動ダウンシフトスイッチ4mdから手動ダウンシフト(M-)信号が発せられる度にこれを受けて変速機コントローラ5は、シフトアクチュエータ兼クラッチ制御ユニット1aを介した自動クラッチの断接制御および対応する変速段選択用同期噛合機構(選択噛合機構)のシフト動作により、自動マニュアルトランスミッション1を、現在の選択変速段から1変速段ずつダウンシフトシフトさせる。
セレクトレバー2がRレンジ位置にある時はスイッチ4rからのRレンジ信号を受けて、変速機コントローラ5は、シフトアクチュエータ兼クラッチ制御ユニット1aを介した自動クラッチの断接制御および対応する変速段選択用同期噛合機構(選択噛合機構)のシフト動作により、自動マニュアルトランスミッション1を、動力伝達不能な中立状態から後退変速段選択状態へと変速させる。
セレクトレバー2がNレンジ位置にある時はスイッチ4nからのNレンジ信号を受けて、変速機コントローラ5は、シフトアクチュエータ兼クラッチ制御ユニット1aを介した自動クラッチの断接制御および対応する変速段選択用同期噛合機構(選択噛合機構)のシフト動作位置からの中立復帰動作により、自動マニュアルトランスミッション1を、変速段選択状態から動力伝達不能な中立状態へと状態変化させる。
セレクトレバー2がPレンジ位置にある時はスイッチ4pからのPレンジ信号を受けて、変速機コントローラ5はNレンジの場合と同様に、シフトアクチュエータ兼クラッチ制御ユニット1aを介した自動クラッチの断接制御および対応する変速段選択用同期噛合機構(選択噛合機構)のシフト動作位置からの中立復帰動作により、自動マニュアルトランスミッション1を、変速段選択状態から動力伝達不能な中立状態へと状態変化させる。
なおPレンジにおいては、セレクトレバー2の当該Pレンジへのセレクト操作に機械的に連動するパークロック装置が、変速機出力軸と共に回転するパーキングギアに対しパーキングポールを係合させることで、パーキングギア(従って変速機出力軸)を回転不能にロックし、これにより駐車状態を達成する。
ところで、P,R,N,Dレンジでは現在選択中のレンジを対応したP,R,N,Dの文字表示により、またMレンジでは現在選択中の変速段(第1速〜第6速)を対応した1〜6の数字表示により、運転者に知らせるのが好ましく、
そのため本実施例においては図1に示すごとく、メータパネル7の情報表示領域7b内に手動操作情報表示部11を設定し、
変速機コントローラ5がこの表示部11にP,R,N,Dの文字情報や、1〜6の数字情報を点灯表示することで、P,R,N,Dレンジの何れが現在選択中であるのかを、またMレンジなら第1速〜第6速の何れの変速段が現在選択されているのかを運転者が目視観察し得るようになす。
図1における手動操作情報表示部11は、図2に拡大して明示するごとくRレンジ選択中であることを表示しており、
P,R,N,Dの文字情報による選択レンジ表示は、変速機コントローラ5が、Pレンジスイッチ4pからのPレンジ信号を受けたり、Rレンジスイッチ4rからのRレンジ信号を受けたり、Nレンジスイッチ4nからのNレンジ信号を受けたり、Dレンジスイッチ4dからのDレンジ信号を受けた時に行う。
従ってP,R,N,Dの文字情報による選択レンジ表示は、運転者がセレクトレバー2をP,R,N,Dレンジ位置へ手動操作した瞬時に行われる。
図3につき付言するに、瞬時t1に運転者がセレクトレバー2をPレンジ位置からRレンジ位置に切り替えるセレクト操作を行うと、Pレンジスイッチ4pからのPレンジ信号が消失し、これに代わってRレンジスイッチ4rからのRレンジ信号が発生するため、
変速機コントローラ5はこれに応答して瞬時t1に手動操作情報表示部11の選択レンジ表示文字をPレンジ対応の「P」からRレンジ対応の「R」に切り替える。
かかる選択レンジ表示文字の切り替えは、後退変速段用の同期噛合機構が未だ後退変速段位置にシフト動作していなくても行われる。
これに対し、1〜6の数字情報により手動操作情報表示部11に表示するMレンジ選択変速段表示は、変速機コントローラ5がシフトセンサ群9からの信号を検知して行うもので、
従って、運転者がセレクトレバー2をMレンジ位置で手動アップシフト(M+)位置や手動ダウンシフト(M-)位置にしただけでは、つまり、手動アップシフトスイッチ4muから手動アップシフト(M+)信号が発せられたり、手動ダウンシフトスイッチ4mdから手動ダウンシフト(M-)信号が発せられただけでは、Mレンジ選択変速段の表示切り替えが行われず、
このMレンジ選択変速段の表示切り替えは、同期噛合機構が手動アップシフト(M+)信号や手動ダウンシフト(M-)信号に応答したシフト動作を実際に完了した時に行われる。
図4につき付言するに、Mレンジ、第1速での走行中、瞬時t1に運転者がセレクトレバー2をMレンジ位置から手動アップシフト(M+)位置にして1→2手動変速操作を行っても、同期噛合機構が2速選択位置へシフトする瞬時t3までは、当該シフトを検知したとの信号がシフトセンサ群9から発せられないため、
変速機コントローラ5は瞬時t1に手動操作情報表示部11の選択変速段表示数字を第2速対応の「2」に切り替えることがなく、第1速対応の「1」に保持する。
同期噛合機構が2速選択位置へシフトする瞬時t3に至ると、当該シフトを検知したとの信号がシフトセンサ群9から発せられるため、
変速機コントローラ5はこの信号を受けて、瞬時t3に手動操作情報表示部11の選択変速段表示数字を第1速対応の「1」から第2速対応の「2」に切り替える。
図3に示すごとく、運転者がセレクトレバー2をP→Rセレクト操作した瞬時t1から、これに呼応して同期噛合機構が後退変速段位置にシフト動作する瞬時t3までの作動遅れが大きい場合、本実施例においてはこれを以下のごとくに警報する。
ここで本実施例における自動マニュアルトランスミッション1は、P→Rセレクト操作瞬時t1から設定時間ΔTsが経過した瞬時t2に至っても未だ同期噛合機構が後退変速段位置へのシフト動作を完了していない場合、作動遅れを運転者が感じることのないようにするために、このシフト動作を自動的に再試行するセレクトリトライ作動を行うものとする。
なお、P→Rセレクト操作瞬時t1からP→Rセレクトリトライ作動を行うまでの設定時間ΔTsは、如何なる作動油温のもとでも上記の作動遅れを運転者が感じることのないようにするため、作動油温が低いほど長い時間に定める。
本実施例においては、この設定時間ΔTsが上記の作動遅れを運転者が感じることのないようにするための設定時間であることから、これを用いて、P→Rセレクト操作瞬時t1から設定時間ΔTsが経過し、P→Rセレクトリトライ作動が開始された瞬時t2に、このP→Rセレクトリトライ作動の開始をトリガとして、手動操作情報表示部11の選択レンジ表示文字「R」を点滅させることにより、P→Rセレクト作動遅れを運転者に警報する。
そして、選択レンジ表示文字「R」の点滅によるP→Rセレクト作動遅れの警報を、同期噛合機構がRレンジに呼応した後退変速段位置へのシフト動作を完了した瞬時t3に終了させる。
上記した本実施例によれば、手動によるP→Rセレクト操作(t1)から設定時間ΔTsが経過しても未だ同期噛合機構がRレンジに呼応した後退変速段位置へのシフト動作を完了していない時、選択レンジ表示文字「R」の点滅により、P→Rセレクト作動遅れを運転者に警報するため、
手動P→Rセレクト操作に対応した状態への自動変速機の作動が不能ではなく、この作動が遅れているだけの場合でも、この作動遅れを運転者に警報して感覚的に知らせることができ、この作動遅れに対し運転者が違和感を持つことがなくなる。
また、P→Rセレクトリトライ作動が開始された時(t2)にこれをトリガとして作動遅れの警報を発するから、上記の設定時間ΔTsを計測するタイマが別途必要になることがなく、コスト上大いに有利である。
更に、P→Rセレクトリトライ作動用の上記設定時間ΔTsが、如何なる作動油温のもとでも上記の作動遅れを運転者が感じることのない、作動油温が低いほど長い時間に定められているため、如何なる作動油温のもとでも上記の作用効果を確実に達成することができる。
次に図4に示すごとく、運転者がセレクトレバー2により1→2手動変速操作を行った瞬時t1から、これに呼応して同期噛合機構が第2速位置にシフト動作する瞬時t3までの作動遅れが大きい場合、本実施例においてはこれを以下のごとくに警報する。
つまり、1→2手動変速操作瞬時t1から設定時間ΔTsが経過した瞬時t2に、同期噛合機構が未だ、1→2手動変速操作に対応した2速位置にシフト動作していない場合、瞬時t2における手動操作情報表示部11の選択変速段表示数字「1」を点滅させることにより、1→2手動変速作動遅れを運転者に警報する。
そして、選択変速段表示数字「1」の点滅による1→2手動変速作動遅れの警報を、同期噛合機構が1→2手動変速操作に対応した2速位置へのシフト動作を完了した瞬時t3に終了させる。
上記した本実施例によれば、手動による1→2手動変速操作(t1)から設定時間ΔTsが経過しても未だ同期噛合機構が1→2手動変速に呼応した2速位置へのシフト動作を完了していない時、選択変速段表示数字「1」の点滅により、1→2手動変速作動遅れを運転者に警報するため、
手動1→2手動変速操作に対応した状態への自動変速機の作動が不能ではなく、この作動が遅れているだけの場合でも、この作動遅れを運転者に警報して感覚的に知らせることができ、この作動遅れに対し運転者が違和感を持つことがなくなる。
なお上記の設定時間ΔTsも、P→Rセレクトリトライ作動用の設定時間ΔTsと同じく、作動油温が低いほど長い時間に定めるのがよく、この場合、如何なる作動油温のもとでも上記の作用効果を確実に達成することができる。
ところで図3,4においては、作動遅れの警報に際し手動操作情報表示部11の選択レンジ表示文字や選択変速段表示数字を点滅させることとしたから、警報を発する新たな手段が不要でコスト上有利であると共に、運転者が視点を手動操作情報表示部11からずらすことなく警報を確認できて安全上も有利である。
なお点滅により警報を行う場合は、点滅の周期を車速に応じ変化させ、高車速であるほど該点滅周期を短くして、警報の強度を高めるのがよい。
その理由は、高車速時は低車速時よりも運転に余裕がなく、運転者が一層強い警報でないと感じにくくなるためである。
作動遅れの警報は、必ずしも上記手動操作情報表示部11における選択レンジ表示文字や選択変速段表示数字の点滅に頼ることはなく、手動操作情報表示部11における選択レンジ表示文字や選択変速段表示数字のそれ以外の表示状態変更(明度変化、色相変化、彩度動変化など)に頼ることもできる。
また、手動操作情報表示部11における選択レンジ表示文字や選択変速段表示数字の表示状態変更に代えて、手動操作情報表示部11に作動遅れの原因を例えば「低温」とか「同期容量過大」のように表示し、作動遅れの原因を運転者が認識し得るようにしてもよい。
同じ自動変速機であっても、自動マニュアルトランスミッションの場合は、同期噛合機構のシフト動作により所定変速段の選択を行うことから、作動油温だけでなく同期容量が大きくなって作動遅れが発生することが多々あり、前記の警報による作用効果が一層顕著になって有利である。
何れにしても前記の設定時間ΔTsはその目的に照らして、手動操作を行う運転者が作動遅れを実感し始める長さとするが、
作動遅れを実感し始める長さには個人差があることから、好ましくは運転者自身が任意に設定し得るようにして、前記の作用効果を誰でも享受できるようにするのが実際的である。
また設定時間ΔTsは、暖機運転完了後の温度条件下で自動変速機が手動操作に対応した状態となるのに要する通常時作動所要時間とするのが、前記の作用効果をできるだけ多くの人が享受できるようにする意味合いにおいて好ましい。
更に設定時間ΔTsは、車両が所定の距離だけ走行するのに要する時間とすることができ、
この場合、高車速であるほど早期に作動遅れを警報することができて実際的である。
なお警報手段としては前記したものの他に、
音による警報手段を用い、作動遅れの理由に応じて音の周波数や、リズムを変更したり、
音声による警報手段を用い、作動遅れの理由を直接発声したり、
香りによる警報手段を用い、作動遅れの理由に応じて香りを変更したり、
振動による警報手段を用い、作動遅れの理由に応じて振動の周波数やリズムを変更するようなものとすることができる。
図示例では自動変速機が、自動マニュアルトランスミッション1である場合について述べたが、本発明の着想はその他の無段変速機や、遊星歯車組式有段式自動変速機などに適用しても同様な作用効果を達成することができる。
本発明の一実施例になる作動遅れ警報装置を具えた自動マニュアルトランスミッションの制御系を示す概略系統図である。 図1におけるメータパネルに設定した手動操作情報表示部の詳細拡大正面図である。 図1における変速機コントローラがP→Rセレクト操作時に実行する手動操作情報表示制御の動作タイムチャートである。 図1における変速機コントローラがMレンジ1→2アップシフト操作時に実行する手動操作情報表示制御の動作タイムチャートである。
符号の説明
1 自動マニュアルトランスミッション(自動変速機)
1a シフトアクチュエータ兼クラッチ制御ユニット
2 セレクトレバー
3 セレクトレバー操作パターン
5 変速機コントローラ
7 メータパネル
7a スピードメータ
7b 情報表示領域
9 シフトセンサ群
11 手動操作情報表示部

Claims (13)

  1. 手動操作を非機械的に検知し、該手動操作の非機械的検知結果に応動して手動操作に対応した状態となる自動変速機において、
    前記手動操作から設定時間が経過しても未だ自動変速機が、該手動操作に対応した状態にならない時、作動遅れの警報を発するよう構成したことを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  2. 前記手動操作に係わる情報を表示するための手動操作情報表示部を具えた自動変速機に用いる、請求項1に記載の作動遅れ警報装置において、
    前記警報は、前記手動操作情報表示部の表示状態を変更することにより発するものであることを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  3. 請求項2に記載の作動遅れ警報装置において、
    前記警報用に行う前記手動操作情報表示部における表示状態の変更は、該手動操作情報表示部の点滅であることを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  4. 請求項3に記載の作動遅れ警報装置において、
    前記点滅の周期を車速に応じ変化させ、高車速であるほど該点滅周期を短くしたことを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  5. 請求項2に記載の作動遅れ警報装置において、
    前記警報用に行う前記手動操作情報表示部における表示状態の変更は、該手動操作情報表示部に作動遅れの原因を表示するものであることを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の作動遅れ警報装置において、
    前記手動操作は、自動変速機の非走行レンジおよび走行レンジ間でのセレクト操作、または、変速を手動により行わせるための手動変速操作、或いは、これら双方であることを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  7. マニュアルトランスミッションを自動変速可能にして成る自動マニュアルトランスミッションに用いる、請求項6に記載の作動遅れ警報装置において、
    自動変速機の前記手動変速操作に対応した状態への作動が、前記自動マニュアルトランスミッション内におけるギヤ列選択噛合機構のシフト動作であることを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の作動遅れ警報装置において、
    前記設定時間は、前記手動操作を行う運転者が前記作動遅れを実感し始める長さとしたことを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  9. 請求項8に記載の作動遅れ警報装置において、
    前記設定時間は、前記手動操作を行う運転者が任意に設定し得る時間であることを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  10. 請求項8に記載の作動遅れ警報装置において、
    前記設定時間は、暖機運転完了後の温度条件下で自動変速機が前記手動操作に対応した状態となるのに要する通常時作動所要時間としたことを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  11. 請求項8に記載の作動遅れ警報装置において、
    前記設定時間は、自動変速機の作動油温が低いほど長くしたことを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  12. 非走行レンジから走行レンジへの手動によるセレクト操作から、作動油温が低いほど長く定めた所定時間が経過した時に未だ、自動変速機が前記手動セレクト操作に対応した動力伝達可能状態になっていない場合、自動変速機を該動力伝達可能状態にする操作を再度行うセレクトリトライ作動を実行するようにした自動変速機に用いる、請求項11に記載の作動遅れ警報装置において、
    前記セレクトリトライ作動が開始された時から前記警報を発するよう構成したことを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
  13. 請求項8に記載の作動遅れ警報装置において、
    前記設定時間は、車両が所定の距離だけ走行するのに要する時間であることを特徴とする自動変速機の作動遅れ警報装置。
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