JP2002263049A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JP2002263049A
JP2002263049A JP2001065127A JP2001065127A JP2002263049A JP 2002263049 A JP2002263049 A JP 2002263049A JP 2001065127 A JP2001065127 A JP 2001065127A JP 2001065127 A JP2001065127 A JP 2001065127A JP 2002263049 A JP2002263049 A JP 2002263049A
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time
flow rate
water
dishwasher
water supply
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Hidefumi Mitsunaga
秀文 光長
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水道給水圧に変化があっても残り時間を正確
に表示することができ、更には、給水動作中に水道給水
圧の変化があっても、即座に正確な残り時間に修正する
ことができる食器洗い機を提供することにある。 【解決手段】 給水管23に入水流量検知手段21を備
え、入水流量検知手段21の信号を制御部4に入力し、
時間算出手段102により給水動作時の入水流量に基づ
いて給水時間を計算し、所要時間テーブルから残り時間
を計算した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各工程あるいは運
転終了までの残り時間を表示する食器洗い機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食器洗い機では、洗浄室内に外部
の給湯器から湯水を導入して洗浄室底部に貯留し、洗浄
ポンプを作動させて貯留した水を吸引しノズルから水を
勢いよく噴射し、洗浄室内に収容した食器類を洗浄する
という構成のものが知られている。そして、食器洗い機
は家事労働を軽減するものであるから、使い勝手の点か
ら考え、運転期間中には運転終了までの所要時間(以
下、単に「残り時間」という)が表示されるようになっ
ている。
【0003】従来、この種の食器洗い機は図8、図9に
示すように構成していた。以下、その構成について説明
する。
【0004】図8は従来の形態の食器洗い機の構成を示
す概念図である。食器洗い機本体1の外装2内の洗浄室
10には上下食器カゴ6及び8に洗浄水を噴射可能に上
下ノズル7及び9が装備され、その洗浄室10のドア4
の開閉状態を検知する扉開放検出スイッチ17設けられ
る。一方、食器洗い機本体1の外装2内の底カバー3上
には循環/排水ポンプ12が装備されると共に、この循
環/排水ポンプ12の駆動制御を行う制御部4が収納さ
れる。さらにドア4の下方の外装2前面には操作パネル
5が配置され、この操作パネル5からの操作信号が制御
部4に入力される。前記循環/排水ポンプ12には洗浄
室10内に貯留された洗浄水を循環/排水ポンプ12に
送給し上下ノズル7及び9に循環洗浄水を送給するため
の導水管25が接続され、さらに外装2外部に排水を導
くための排水管24が接続される。一方、食器洗い機本
体1の外装2外部に位置する湯水混合栓26からの給水
管23が、給水弁13を介して洗浄室10内に給水可能
に配置され、かかる湯水混合栓26には温水H及び冷水
Cが供給される。前記給水弁13には前記制御部4の出
力信号が入力される。さて、洗浄室10内側の所定位置
には、洗浄室10内における食器の洗浄過程における洗
浄水の通常水位を検知可能に水位検出手段19が配置さ
れ、さらに食器の洗浄過程における洗浄水の溢水を検知
することができるように所要位置に溢水検知手段18が
配置される。前記水位検出手段19び溢水検知手段18
の検知結果は前記制御部4に入力される。そして、図9
の従来の実施形態の食器洗い機の制御ブロック図に示す
ように制御部4には溢水検知手段18や水位検出手段1
9をはじめとして扉開放検出スイッチ17及び操作スイ
ッチや、その他の検出手段等の入力手段からの信号が入
力される。一方、制御部4の出力信号は駆動回路に入力
され、この駆動回路により排水・循環ポンプ12その他
の駆動系が駆動される。
【0005】次に以上の従来の食器洗い機の運転制御の
概略につき説明する。図5の運転プログラムの概略フロ
ー図に、食器洗い機における運転プログラムの一例を示
した。電源スイッチ110により電源を投入すると、電
源投入状態を示すLEDが点灯し、洗浄運転プログラム
選択スイッチである8分コーススイッチ112、標準コ
ーススイッチ113、念入りコーススイッチ114等を
1回押す事により洗浄運転プログラムを選択することが
可能となる。前記いずれかの洗浄運転プログラムを選択
し、運転開始および一時停止スイッチ111により運転
を開始すると、図5の運転プログラムのフローに従っ
て、洗浄工程、すすぎ1、2、3工程、最終すすぎ工
程、乾燥工程と工程動作を進めていく。なお、例えば、
8分コースの場合は、すすぎ1工程終了後、すすぎ2、
3工程を省いて最終すすぎ工程へ移行する。工程動作進
行中は操作パネル5上の工程表示LED群の該当する工
程のLEDが点滅し、進行中の工程の表示を行なう。ま
た、操作パネル5上の残り時間表示LED119には、
最終すすぎ工程終了までの残り時間と乾燥工程での残り
時間が表示される。残り時間は、図11の食器洗い機の
所要時間テーブルに基づいて計算され、時間とともに残
り時間が減算されていく。各工程の動作の区切りで、表
示された残り時間と所要テーブルに基づいて計算される
残り時間にずれが生じた場合は、所要時間テーブルに基
づいた時間に補正される。例えば、洗浄工程の循環動作
(S6)終了後に終了到達温度以上(S7)でなかった
場合は、洗浄工程循環延長動作(S8)を行い30秒間
の循環時間の延長を行うとともに、残り時間を30秒間
加算して表示し、進行とともに残り時間を減算してい
く。これは、最終すすぎ工程(S19〜S23)でも同
様である。ただし、冷水が給水され、温水ヒータ11に
て洗浄水を加熱して終了到達温度まで加熱することは、
省エネルギーの観点から無駄があり、また洗浄時間が長
くなってしまい使い勝手が悪くなることから、一般的に
給水される湯水の温度は、40℃以上となるように湯水
混合栓26を調整している、このため循環動作(S6、
S20)終了後に、終了到達温度を下回ることは通常あ
り得ないため、循環延長動作(S8、S22)を行うこ
とは一般的な使い方をされていればなく、洗浄運転開始
初期(S1)の残り時間は、給水温度による残り時間の
補正は考慮しなくても実際の所要時間とのずれはほとん
どない。この他に、例えば、洗浄運転開始初期(S1)
には8分コースの総所要時間は所要時間テーブルから7
分59秒と計算され、残り時間がその時間から減算され
ていくが、洗浄工程の給水動作(S2)で給水時間が短
かった、あるいは長くなった場合は、次の動作である洗
浄工程の循環動作(S6)を開始するところで、残り時
間の修正を行う。8分コースの場合は、循環開始時に残
り時間を所要時間テーブルから7分3秒と修正する。所
要時間テーブルの給水時間は、平均的な水道給水水圧と
考えられる0.2MPaの場合に、水位検出手段が洗浄
水の通常水位を検出するまでに要する時間に一義的に決
定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
食器洗い機は以上のように構成されており、上記のよう
な全洗浄工程(洗浄工程・すすぎ工程・加熱すすぎ工
程)を行ったとき、その工程時間は水道水圧の変化によ
り規定水量までの給水時間が可変してしまう。このよう
な不具合により、洗いが開始されてから乾燥が終了する
までの総所要時間はその都度変化してしまっていた。こ
のため、残り時間を正確に表示することは困難であっ
た。
【0007】これを解決する方法として、洗浄室内の給
水温度を検知し、これを基に残り時間を出力し表示する
ことで、使用者がどのような温度の水を使用しても、運
転終了までに要する時間すなわち残り時間を正確に出力
するというものがある。(特開平4−240432号公
報)しかし、この場合給水動作に要する時間を一義的な
値に決めて、これに基づいて残り時間を出力しているた
め、表示手段に表示した運転終了までに要する時間と、
実際に運転終了までに要した時間との時間差(誤差時
間)が、しばしば大きくなるという問題を有していた。
【0008】また、全洗浄工程に要した時間を計測して
記憶し、この計測した時間を次回の残り時間としてカウ
ントダウンするものがある。(特開2000−2960
95号公報))しかし、この場合食器洗い機の給水動作
中に、同時に手洗いのためカランから湯水を出していた
り、お風呂に湯水を貯めていると、水道水圧が変化する
ため給水動作に要する時間は必ずしも、前回と同じ時間
になるとは限らない。このため、前回の全洗浄工程に要
した時間に基づいて残り時間をカウントダウンすると、
やはり表示手段に表示した運転終了までに要する時間
と、実際に運転終了までに要した時間との時間差(誤差
時間)が、しばしば大きくなるという問題を有してい
た。
【0009】また、所定水位を検知するまでに要する時
間を記憶して、記憶しておいた前回の給水動作まに要し
た時間に基づいて運転終了までの残り時間を求めるよう
にしたものがある。(特開平7−59719公報)しか
し、この場合も食器洗い機の給水動作中に、同時に手洗
いのためカランから湯水を出していたり、お風呂に湯水
を貯めていると、水道水圧が変化するため給水動作に要
する時間は必ずしも、前回と同じ時間になるとは限らな
い。
【0010】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、水道給
水圧に変化があっても残り時間を正確に表示することが
できる食器洗い機を提供することにある。更には、給水
動作中に水道給水圧の変化があっても、即座に正確な残
り時間に修正することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1においては、洗浄、すすぎ、乾燥工程の一連
の逐次動作を制御する制御手段と、洗浄、すすぎ、乾燥
の各工程を運転するのに要する時間を出力する時間算出
手段と、前記時間算出手段により出力された所要時間を
表示する時間表示手段と、外部から供給される湯水の流
量を検知する入水流量検知手段を備え、前記時間算出手
段は前記入水流量検知手段にて検知された流量に基づい
て、その時点から工程終了までの所要時間を出力するこ
ととした。これにより、給水動作時の水道給水圧の違い
による給水流量の違いに影響を受けず、工程終了までの
残り時間を求め、これを時間表示手段に表示することで
正確な残り時間が表示できる。更には、給水動作中の水
道給水圧の変化による給水流量の変化に即座に応答し
て、運転終了までの残り時間を求め、これを時間表示手
段に表示することで正確な残り時間が表示できる。
【0012】また請求項2においては、洗浄、すすぎ、
乾燥工程の一連の逐次動作を制御する制御手段と、洗
浄、すすぎ、乾燥の各工程を運転するのに要する時間を
出力する時間算出手段と、前記時間算出手段により出力
された所要時間を表示する時間表示手段と、外部から供
給される湯水の流量を検知する入水流量検知手段と、前
記入水流量検知手段にて検知された湯水の流量を記憶す
る記憶手段を備え、前記時間算出手段は前記記憶手段に
記憶された流量に基づいて、その時点から工程終了まで
の所要時間を出力することとした。これにより、給水動
作中の水道給水圧の違いによる給水流量の違いに影響を
受けず、更に給水動作になる前に前回の給水流量からお
およその工程終了までの残り時間を求め、これを時間表
示手段に表示することで残り時間が表示できる。したが
って、使用者は運転開始前にこの残り時間を見て運転終
了のおおよその時刻を認識し、家事の予定などを決める
ことができる。
【0013】また請求項3においては、請求項1乃至2
記載の食器洗い機であって、前記時間算出手段は、洗
浄、すすぎ、乾燥工程に工程の延長や短縮がある場合、
延長や短縮される時間に応じて、前記所要時間の補正を
行なうこととした。これにより、工程途中で洗浄度合い
や使用者の操作による洗浄工程やすすぎ工程の時間の延
長や回数の変更、あるいは乾燥度合いや使用者の操作に
よる乾燥工程時間の変更、また洗浄室内の水温が目標温
度まで上がりきれなかった時の洗浄やすすぎ時間の延長
に応じて、残り時間の補正を行い、残り時間を時間表示
手段に表示するので、使い勝手がよい。
【0014】また請求項4においては、請求項1乃至3
記載の食器洗い機であって、前記時間算出手段は、外部
から湯水を供給する段階において前記入水流量検知手段
にて再検知された流量に基づいて、工程終了までの所要
時間を修正して出力することとした。これにより、給水
動作中の水道給水圧の変化による給水流量の変化に即座
に応答して、工程終了までの残り時間を求め、これを表
示手段に表示することで常に正確な残り時間が表示でき
る。また、水道水圧の変化による残り時間の変化を使用
者が知ることが、使い勝手がよい。
【0015】また請求項5においては、請求項1乃至4
記載の食器洗い機であって、前記時間算出手段は、前記
入水流量検知手段により検知した湯水の流量が予め設定
した所定範囲を越える場合に、一義的な時間により工程
終了までの所要時間を出力する手段とした。これによ
り、給水流量が大きいすぎる場合や小さすぎる場合ある
いは流量がない場合には、入水流量検知手段が故障して
いる可能性があり、この場合でも、不正確ながら残り時
間を時間表示手段に表示することで残り時間が表示でき
る。
【0016】また請求項6においては、請求項1乃至5
記載の食器洗い機であって、前記時間表示手段は、時間
算出手段により得られた所要時間を運転の進行に伴い減
少させつつ表示する手段とした。これにより、運転の進
行に伴い全工程が終了するまでの残り時間を時間表示手
段に表示することで、使用者が工程終了までの残り時間
を知ることができ、使い勝手がよい。
【0017】また請求項7においては、請求項1乃至5
記載の食器洗い機であって、前記時間算出手段は、洗い
工程の初期段階において、前記入水流量検知手段が流量
を検知するまでの期間には、予め定められた標準的な所
要時間を出力する手段とした。これにより、給水動作が
開始されて給水流量を検出する前のまだ正確な残り時間
が出力できない間であっても、標準的な運転終了までの
残り時間を時間表示手段に表示することで残り時間が表
示できる。したがって、使用者はこの残り時間を見て運
転終了のおおよその時刻を認識し、家事の予定などを決
めることができる。
【0018】また請求項8においては、請求項7記載の
食器洗い機であって、前記時間表示手段は、前記入水流
量検知手段が流量を検知するまでの期間中には、該時点
以降と識別可能な方法でもって表示を行こととした。こ
れにより、おおよその残り時間が表示されているという
ことを、使用者が認識できる。
【0019】また請求項9においては、請求項1乃至5
記載の食器洗い機であって、前記時間表示手段は、前記
入水流量検知手段により検知した湯水の流量が予め設定
した所定範囲を越える場合に、あるいは前記時間算出手
段により出力された所要時間が予め設定した所定範囲を
越える場合の少なくともいずれかの場合に、識別可能な
方法でもって表示を行うこととした。これにより、食器
洗い機への給水栓を開け忘れている場合や十分に開けら
れていない場合、あるいは、水道の水圧が低すぎる事を
使用者に知らせられ、使用者が問題のある箇所を改善す
るなどの対応をとることができる。また、給水流量が大
きいすぎる場合や小さすぎる場合あるいは流量がない場
合には、入水流量検知手段が故障している可能性があ
り、この場合でも、不正確ながら残り時間を時間表示手
段に表示し、それがおおよその残り時間を表示している
ということを、使用者が認識できる。
【0020】また請求項10においては、請求項1乃至
5記載の食器洗い機であって、前記入水流量検知手段に
より検知した湯水の流量が予め設定した所定範囲を越え
る場合に、あるいは前記時間算出手段により出力された
所要時間が予め設定した所定範囲を越える場合の少なく
ともいずれかの場合に、報知をする警告報知手段を備え
た。これにより、食器洗い機への給水栓を開け忘れてい
る場合や十分に開けられていない場合、あるいは水道の
水圧が低すぎる事を使用者に知らせられる可能性が大き
くなり、使用者が問題のある箇所を改善するなどの対応
をとることができる。
【0021】また請求項11においては、請求項2記載
の食器洗い機であって、前記記憶手段は、不揮発性のメ
モリとし、前記制御手段の外部に設けた。これにより、
停電があった場合や食器洗い機のコンセントが抜かれた
場合でも前回の給水流量を記憶保持することができるの
で、停電復帰後や食器洗い機のコンセントが再度さされ
た最初の運転で、給水動作になる前に前回の給水流量に
基づいて、給水動作時の水道給水圧の違いによる給水流
量の違いに影響を受けず、残り時間を表示することがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1〜図7及び図12、13は発明
を実施する形態の一例であって、図中、図と同一の符号
を付した部分は同一物を表しており、基本的な構成は図
8〜11に示す従来のものと同様であるが、本図示例の
特徴とするところは、図3、4に示す如く、給水管23
に入水流量検知手段21を備え、入水流量検知手段21
の信号を制御部4に入力し、時間算出手段102により
給水動作時の入水流量に基づいて給水時間を計算し、図
7の所要時間テーブルから残り時間を計算した点にあ
る。
【0023】以下に本発明の食器洗い機の実施の形態を
図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態
の食器洗い機の斜視図である。図2は、本発明の実施の
形態の食器洗い機の操作パネルの正面図である。図3は
本発明の実施形態の食器洗い機の構成を示す概念図であ
る。図4は、本発明の実施形態の食器洗い機の制御ブロ
ック図である。
【0024】ここで図3は、本発明の実施形態の食器洗
い機の構成を示す概念図である。図3において、食器洗
い機本体1の外装2内の洗浄室10には上下食器カゴ6
及び8に洗浄水を噴射可能に上下ノズル7及び9が装備
され、その洗浄室10のドア4の開閉状態を検知する扉
開放検出スイッチ17設けられる。一方、食器洗い機本
体1の外装2内の底カバー3上には循環/排水ポンプ1
2が装備されると共に、この循環/排水ポンプ12の駆
動制御を行う制御部4が収納される。さらにドア4の下
方の外装2前面には操作パネル5が配置され、この操作
パネル5からの操作信号が制御部4に入力される。前記
循環/排水ポンプ12には洗浄室10内に貯留された洗
浄水を循環/排水ポンプ12に送給し上下ノズル7及び
9に循環洗浄水を送給するための導水管25が接続さ
れ、さらに外装2外部に排水を導くための排水管24が
接続される。循環/排水ポンプ12は、ポンプの回転方
向を切り替える事で、洗浄水を導水管25あるいは排水
管24に送出している。一方、食器洗い機本体1の外装
2外部に位置する湯水混合栓26からの給水管23が、
給水弁13と入水流量検知手段20を介して洗浄室10
内に給水可能に配置され、かかる湯水混合栓26には温
水H及び冷水Cが供給される。前記給水弁13には前記
制御部4の出力信号が入力され、前記入水流量検知手段
20の検知結果は前記制御部4に入力される。さて、洗
浄室10内側の所定位置には、洗浄室10内における食
器の洗浄過程における洗浄水の通常水位を検知可能に水
位検出手段19が配置され、さらに食器の洗浄過程にお
ける洗浄水の溢水を検知することができるように所要位
置に溢水検知手段18が配置される。前記水位検出手段
19び溢水検知手段18の検知結果は前記制御部4に入
力される。
【0025】図4は、本発明の実施形態の食器洗い機の
制御ブロック図である。図4に示すように制御部4には
入水流量検知手段20や溢水検知手段18や水位検出手
段19をはじめとして扉開放検出スイッチ17及び操作
スイッチや、その他の検出手段等の入力手段からの信号
が入力される。一方、制御部4から出力信号が出され、
排水・循環ポンプ12、給水弁13その他の駆動系が駆
動される。制御手段101は制御部4内にあって、制御
部4に入力される信号や時間算出手段102あるいは給
水流量または給水時間を記憶する記憶手段103からの
信号を処理し、制御部4が出力する信号を決定するとと
も前記時間算出手段102あるいは記憶手段103に食
器洗い機の動作状態の信号を送っている。
【0026】ここで、入水流量検知手段20について説
明する。入水流量検知手段20は、給水管23を通って
単位時間当たりに洗浄室に入る水量を検知するものであ
り、しぼり流量センサ/電磁流量センサ/渦流量センサ
/超音波流量センサ/熱形流量センサ/タービン流量セ
ンサ/容積流量計などが利用できる。本実施例では、入
水流量検知手段20を通過する湯水の流量に比例して入
水流量検知手段20内部の羽根構造のローターが回転
し、この回転をホールICによりデジタル信号に変換し
て、制御部4へその信号を入力し、制御手段101にて
デジタル信号から単位時間当たりの水量あるいは、積算
水量を計算している。
【0027】つぎに、本実施例の食器洗い機における運
転プログラムの一例について説明する。図5は、本発明
の実施形態の食器洗い機の運転プログラムの概略フロー
図である。図5において、運転開始および一時停止スイ
ッチ111をON(S1)する前に、洗浄室10の所定
位置に固定、若しくは収納されるカゴ6、8の所定の位
置に被洗浄物を積載し、洗浄室10のドア4の内面に設
けられた凹部の洗浄投入口32に食器洗い機用の専用洗
剤をセットした後、操作パネル5上の電源スイッチ11
0により電源が投入されると、電源投入状態を示すLE
Dが点灯し、洗浄運転プログラム選択スイッチである8
分コーススイッチ112、標準コーススイッチ113、
念入りコーススイッチ114等を1回押す事により洗浄
運転プログラムを選択することが可能となる。前記いず
れかの洗浄運転プログラムを選択し、運転開始および一
時停止スイッチ111を押すことにより運転を開始する
と、食器洗い機の洗浄室10中に残留した洗浄水などの
排出を目的とした、循環/排水ポンプ12の時限動作に
よる「洗浄工程初期排水動作」(S2)が実施される。
次に、給水弁13を開け、給湯機、電気温水器などの給
湯源から食器洗い機に湯水を給水する「洗浄工程給水動
作」(S3)が行われる。ここで、水位検出手段19に
より、循環の通常水位が検出されるまで湯水を給水す
る。給水した湯水の温度を、水温検知手段21にて検出
した結果、湯水の温度が40℃未満であれば、給湯機、
電気温水器などの給湯源と食器洗い機との間の配管中の
滞留水を排出する目的で循環/排水ポンプ12の時限動
作による「洗浄工程滞留水排水動作」(S4)が実施さ
れる。「洗浄工程給水動作」(S3)の後、洗浄水の温
度が40℃以上であれば、洗浄室10内の貯留された湯
水を循環/排水ポンプ12により所定時間循環側に駆動
するとともに温水ヒータ11も駆動して湯水を加熱する
「洗浄工程循環動作」(S6)を行う。この動作では、
洗浄室10内に溜められた洗浄水は残菜フィルター31
を通過し、循環/排水ポンプ12から導水管25を通っ
てノズル7あるいは8より噴出される。そして循環/排
水ポンプ12の噴流により洗浄水中に洗浄投入口32内
の洗剤が投入される。温水ヒータ11は、水温検知手段
21にて検知した湯水の温度が図6の運転プログラムの
運転条件表の洗浄工程の欄に書かれた終了到達温度に達
していれば停止される。「洗浄工程循環動作」(S6)
が所定時間経過後、洗浄水の温度が終了到達温度に達し
ていなければ(S7)、「洗浄工程循環延長動作」(S
8)を行い終了到達温度に達するまで、循環/排水ポン
プ12及び温水ヒータ11の駆動を継続する。終了到達
温度に達すれば、循環/排水ポンプ12を排水側に所定
時間駆動する「洗浄工程終了排水動作」(S9)を行
い、洗浄水を食器洗い機本体1外に排水する。
【0028】つぎに、すすぎ工程は、給水弁13ならび
に水位検出手段19によって洗浄室10内に所定水位の
洗浄水を貯留する「給水動作」をした後、循環/排水ポ
ンプ12の循環側駆動の時限動作を行う「循環動作」を
行い、最後に洗浄室10内の洗浄水を排出する「終了排
水動作」より成り、一連の動作は所定回数(N回)実施
される。(S10〜S18)すすぎ工程では、温水ヒー
タ11は駆動せず、給水した湯水の温度のまま、すすぎ
工程を行う。すすぎ工程は、洗浄運転プログラムによ
り、8分コースの場合はすすぎ1工程まで、標準コース
の場合はすすぎ2工程まで、念入りコースの場合はすす
ぎ3工程まで実施する。
【0029】最終すすぎ工程においては、給水弁13な
らびに水位検出手段19によって洗浄室10内に所定水
位の洗浄水を貯留する「最終すすぎ工程給水動作」(S
19)をした後、洗浄室10内の貯留された湯水を循環
/排水ポンプ12により所定時間循環側に駆動するとと
もに温水ヒータ11も駆動して、湯水を加熱する「最終
すすぎ循環動作」(S20)を行い、温水ヒータ11
は、水温検知手段21にて検知した湯水の温度が図6の
運転プログラムの運転条件表の最終すすぎ工程の欄に書
かれた終了到達温度に達していれば停止される。「洗浄
工程循環動作」(S20)が所定時間経過後、洗浄水の
温度が終了到達温度に達していなければ(S21)、
「洗浄工程循環延長動作」(S22)を行い終了到達温
度に達するまで、循環/排水ポンプ12及び温水ヒータ
11の駆動を継続する。終了到達温度に達すれば、循環
/排水ポンプ12を排水側に所定時間駆動する「最終す
すぎ工程終了排水動作」(S23)を行い、洗浄室10
内の洗浄水を食器洗い機本体1外に排水する。この後、
ブザー6を鳴らすことで、「洗浄運転終了報知」(S2
4)を行い、使用者に洗浄が終了したことを告げる。
【0030】乾燥工程は、所定の洗浄室内温度設定で、
乾燥選択スイッチ116にて選択した乾燥コース運転プ
ログラムに対応した図6の運転プログラムの運転条件表
に書かれた所定時間だけ、温風ファン15および温風ヒ
ータ14を動作させることによって実行される(S2
5)。なお、乾燥選択スイッチ116によって送風90
分コースを選択した場合は、温風ヒータ14は「乾燥工
程乾燥動作」(S25)初期の45秒間だけ動作させ
る。乾燥工程が終了したら、ブザー6を鳴らすことで
「乾燥運転終了報知」(S26)を行い、使用者に乾燥
が終了したことを告げる。
【0031】図6の本発明の実施形態の食器洗い機の運
転プログラムの運転条件表に示すように、本実施形態の
運転プログラムにおいては、洗浄、すすぎ、最終すすぎ
の各工程における排水動作毎に、循環/排水ポンプ12
の排水側駆動の時限動作時間を変化させている。洗浄工
程の排水動作においては、洗浄液中に洗剤、汚れなどが
混入しているため、洗浄室内の所定量の洗浄水を排出す
るための必要時間の約1.3倍に設定し、確実な排水動
作を行なっている。すすぎ工程においては、必要時間と
同等に設定することにより運転時間の短縮を実現してい
る。最終すすぎ工程においては、洗浄運転終了後に洗浄
水が残留し、乾燥性能を低下させ、使用者に不快感を与
えることなどが無いよう、洗浄工程と同様に必要時間の
約1.3倍の時間設定を行ない、確実な排水動作を行な
っている。このように、各工程毎に排水動作の時限動作
時間を異ならせることにより、洗浄運転時間の短縮と確
実な排水動作とを両立することが可能である。
【0032】運転動作進行中は操作パネル5上の工程表
示LED群の該当する工程のLEDが点滅し、進行中の
工程の表示を行なう。また、操作パネル5上の残り時間
表示LED119には、最終すすぎ工程終了までの残り
時間と乾燥工程での残り時間が表示される。残り時間
は、図7の食器洗い機の所要時間テーブルに基づいて計
算され、時間とともに残り時間が減算されていく。各工
程の動作の区切りで、表示された残り時間と前記所要テ
ーブルに基づいて計算される残り時間にずれが生じた場
合は、前記所要テーブルに基づいた時間に補正される。
例えば、「洗浄工程循環動作」(S6)終了後に終了到
達温度以上(S7)でなかった場合は、「洗浄工程循環
延長動作」(S8)を行い30秒間の循環時間の延長を
行うとともに、残り時間を30秒間加算して表示し、進
行とともに残り時間を減算していく。これは、最終すす
ぎ工程(S19〜S23)でも同様である。ただし、冷
水が給水され、温水ヒータ11にて洗浄水を加熱して終
了到達温度まで加熱することは、省エネルギーの観点か
ら無駄があり、また洗浄時間が長くなってしまい使い勝
手が悪くなることから、一般的に給水される湯水の温度
は、40℃以上となるように湯水混合栓26を調整して
いる。これにより、温水ヒータ11を1200Wとし、
洗浄水の循環量が3.0Lとした場合、昇温温度は約
2.5℃/分であることから、周囲気温にもよるが循環
時間の間に、給水された湯水の温度が40℃以上である
ため終了到達温度に達する。このため循環動作(S6、
S20)終了後に、終了到達温度を下回ることは通常使
用ではあり得ないため、循環延長動作(S8、S21)
を行うことは一般的な使い方をされていればなく、洗浄
運転開始前あるいは洗浄運転開始初期(S1)の残り時
間は、給水温度による残り時間の補正は考慮しなくて
も、これが原因とする実際の所要時間とのずれはほとん
どない。
【0033】ところで、図12の給水圧力と給水水量と
給水時間の関係を示す表及び図13の給水圧力と給水水
量と給水時間の関係を示すグラフに示すように、一般的
に給水流量と給水時間は給水圧力の平方根に比例するこ
とが知られている。本実施例の食器洗い機の推奨してい
る給水圧力の使用範囲である0.03MPa〜0.75
MPaの間では、給水流量は、平均的な給水圧力と考え
られる0.2MPa時では20.2L/分で給水時間は
11秒に対して、使用範囲の最小給水圧力である0.0
3MPa時では7.8L/分で給水時間は28.4秒を
要する。従って、標準コースを選択した場合、給水動作
が最低4回あるため、0.2MPaで給水している食器
洗い機と0.03MPaで給水している食器洗い機とで
約70秒の所要時間の違いが生じてしまう。
【0034】そこで本実施例では、従来技術と同様に各
工程の動作の所要時間を図7の所要時間テーブルに基づ
いて加算して時間算出手段102にて残り時間を計算す
るのに加えて、給水動作時では給水流量から給水動作の
所要時間を計算して加算する。すなわち、給水動作時の
所要時間は、給水弁13を開けて洗浄室10内に湯水が
入ってくる給水流量を入水流量検知手段19にて検知し
て、給水流量から下記式にて給水時間を計算する。 給水時間=必要洗浄水量÷給水流量・・・(1) ここで、必要洗浄水量とは水位検出手段19が通常洗浄
水量の水位を検出する水量である。計算された給水時間
は、残りの工程での給水時間としても加算される。従っ
て、8分コースにて、洗浄工程での給水動作で20.2
L/分の給水流量を検出したら、全体の所要時間は7分
59秒となるが、洗浄工程での給水動作で7.8L/分
の給水流量を検出したら、全体の所要時間は8分51秒
となる。もちろん(1)式でなく給水流量と給水時間の
関係を示すテーブルを利用しても良い。また、給水流量
と給水時間が必ずしも比例するわけではないのでなんら
かの補正をしてもよい。
【0035】現在の工程での給水動作での所要時間は、
既に必要洗浄水量から今まで給水した水量を差し引いて
計算する。すなわち、 残りの給水時間=(必要洗浄水量−既に給水した水量)÷給水流量・・・(2) 給水動作中に、台所の手洗いの同時使用やお風呂の給湯
の同時使用などで水道給水圧力が低下し、食器洗い機に
入る給水流量が下がった場合は、(2)式により現工程
での給水の残り時間がすぐに補正される。後工程での給
水時間に対しても、同様に現在の工程での、食器洗い機
に入る給水流量に基づいて給水時間を補正し、現在から
工程終了までの残り時間を補正して残り時間表示LED
119にすぐに表示する。しかし、給水流量が一時的に
下がったと判断される場合は、残りの工程の給水時間を
補正せず、記憶手段103あるいは制御手段101のメ
モリに記憶させていた過去の流量で給水時間を決めても
良い。
【0036】残り時間表示LED119の残り時間の表
示は、運転プログラムの選択スイッチで8分コース、標
準コース、念入りコース、乾燥のみコースを選んだ時点
で選択されたコース毎に時間算出手段102が計算し、
残り時間表示LED119に表示する。これは、電源ス
イッチ110を押した時点ですでに、いずれかのコース
に選ばれている場合も同様である。もちろん、運転開始
スイッチ111を押してから残り時間を表示してもよい
が、運転開始スイッチ111を押す前に、残り時間が表
示された方が、使用者が家事の都合でどのコースを選ぶ
かを残り時間で判断できるので好ましい。
【0037】この場合、時間算出手段102は給水動作
での所要時間を一義的に平均的な給水圧力である0.2
MPaの給水に要する時間を11秒などと決め、全工程
での所要時間を計算し、残り時間表示LED119に表
示すればよい。更に、過去の給水動作での給水流量を記
憶手段103に記憶しておき、その流量が今回の給水動
作時でも流れると仮定して給水動作での所要時間を求め
時間算出手段102で残り時間を計算し、残り時間を表
示すれば、より正確な残り時間表示が可能になる。過去
の給水動作での給水流量の記憶は、各工程での給水流量
の平均値あるいは、安定した流量になったときの給水流
量を記憶手段103に記憶する。もちろん、給水流量を
記憶するのでなく、入水流量検知手段20にて規定洗浄
水量に達するまでの給水に要した時間を記憶するのも同
様のことである。
【0038】また、入水流量検知手段20が給水動作に
て給水流量を検知するまでの間は、今回の洗浄運転での
給水流量がどうなるのかは分からないため、残り時間表
示LED119を点滅させるか、表示色を変えるか、推
定値である旨の表示をさらに点灯させるなどして、使用
者に推測値であることを告げる。もちろん、入水流量検
知手段20が給水動作にて流量を検知するまでの間は、
残り時間を表示しないなどの方法でも構わない。
【0039】また、入水流量検知手段20が故障した場
合は、給水流量が不明となるので工程終了までの所要時
間が計算できなくなる。このため、入水流量検知手段2
0により検知した流量が予め設定した所定範囲を越える
場合には、給水動作での所要時間を一義的に平均的な給
水圧力である0.2MPaの給水に要する時間を11秒
などと決め、全工程での所要時間を計算し、残り時間表
示LED119に表示すればよい。更に、過去の給水動
作での給水流量を記憶手段103に記憶しておき、その
流量が今回の給水動作時でも流れると仮定して給水動作
での所要時間を求め時間算出手段102で残り時間を計
算し、残り時間に表示すれば、より正確な残り時間表示
が可能になる。流量が予め設定した所定範囲とは、動作
使用範囲の最小給水圧力0.03MPaでの給水流量
7.8L/分未満あるいは、0L/分などと入水流量検
知手段20が故障した場合に入水流量検知手段20が出
力する流量とする。また、食器洗い機本体1に接続され
た給水管の水道栓が絞られ過ぎている、あるいは完全に
閉められている可能性もあるため、入水流量検知手段2
0により検知した流量が、例えば動作使用範囲の最小給
水圧力0.03MPaでの給水流量7.8L/分未満で
あれば、給水に要する時間を28.4秒などと決め、全
工程での所要時間を計算し、残り時間表示LED119
に表示すればよい。同時に、そのような状態であること
ことを、残り時間表示LED119を点滅させるか、表
示色を変えるか、推定値である旨の表示をさらに点灯さ
せるなどして、使用者に教えてあげれば使用者が気づ
き、前記給水管の水道栓を開放するよう促せる。同時
に、警報報知手段104は入水流量検知手段20により
検知した湯水の流量が前記の例のような所定範囲を越え
る場合、あるいは入水流量検知手段20により検知した
湯水の流量に基づいて時間算出手段102が計算した所
要時間が所定範囲を超える場合は、ブザー16を鳴動さ
せたり、各LED118を所定の異常表示方法により表
示させれば、さらに使用者が気づくことになり好まし
い。
【0040】洗浄運転中あるいは乾燥運転中に使用者が
運転プログラムを変更した場合や、食器洗い機が制御手
段101により各工程の動作を自動的に追加や削除ある
いは各工程の運転条件の変更をした場合は、時間算出手
段102はそれに合わせて、工程終了までの残り時間を
修正する。例えば、8分コース中で洗浄中に使用者が標
準コースに切り替えれば、運転プログラムにすすぎ2工
程が追加され、時間算出手段102はすすぎ2工程の所
要時間を追加して残り時間の補正を行う、逆も同様であ
る。同様に、洗浄中あるいは乾燥中に乾燥選択スイッチ
116を押して、乾燥コースを変更しても補正を行う。
また、洗浄工程あるいは最終すすぎ工程での最終到達温
度の変更が可能な場合、つまり加熱すすぎスイッチ11
7を押すことで、最終すすぎ工程の終了到達温度を変更
した場合は、循環時間もそれに合わせて加減され、時間
算出手段102は残り時間の補正を行う。
【0041】ところで、各工程の循環時間は図6の運転
プログラムの運転条件表に従って決められるが、食器洗
い機本体に給水される給水温度が低い場合は、同じ循環
時間では全食器中に占める汚れの残留・再付着などの無
い食器の割合を示す「食器洗浄率」が低下する。洗浄試
験から45℃〜60℃が「食器洗浄率」が高くなるとい
う結果がある。従って、滞留水排水動作を何度か行った
結果、水温検知手段21で検知した洗浄水の温度が40
℃に満たない場合は、「食器洗浄率」を向上させるため
に洗浄水の温度に合わせ洗浄工程及び最終すすぎ工程の
循環時間を洗浄水の温度が40℃の場合の時間より長く
した運転プログラムの運転条件表に切り替えて、循環動
作の時限動作を行ってもよい。この場合は、循環動作の
所要時間も使用される洗浄水の温度に合わせた運転プロ
グラムの運転条件表に従い変更され、時間算出手段10
2はそれに合わせて、工程終了までの残り時間を修正す
る。
【0042】記憶手段103は、EEPROMやフラッ
シュメモリあるいは磁気記憶装置などの不揮発性のメモ
リとしておけば、記憶した給水流量あるいは給水時間が
停電により消えることがないので、停電復帰後の洗浄で
残り時間を前の使用状態を反映して計算することができ
る。
【0043】こうして、残り時間の表示は時間の経過に
伴って減少させていく。残り時間の表示は、分と秒を組
み合わせて表示した方が使用者にとって分かりやすい
が、表示方法の都合によっては、秒のみで表示してもよ
い。また、洗浄、すすぎ、乾燥工程に工程の延長や短縮
がある場合や給水流量の変動により残り時間が修正され
る時は、点滅させるか、表示色を変えるか修正である旨
の表示をさらに点灯させるなどして、残り時間が修正さ
れたことを識別できるように表示してもよい。
【0044】本実施例の時間算出手段102は、工程終
了までの残り時間、すなわち現在から最終すすぎ工程の
終了排水動作終了までの残り時間を表示し、乾燥工程に
入れば乾燥中の現在から乾燥終了までの時間を表示す
る。もちろん、洗浄前あるいは洗浄中の現在から乾燥工
程終了までの残り時間を表示しても良い。また、各工程
毎の残り時間を表示するようにしても良い。例えば洗浄
工程中であれば「洗浄工程終了排水動作」が終了するま
での時間を各工程毎の残り時間としてを表示するように
しても良い。
【0045】尚、本発明の食器洗い機は、上述の実施例
にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0046】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。
【0047】請求項1では、給水動作時の水道給水圧の
違いによる給水流量の違いに影響を受けず、工程終了ま
での残り時間を求め、これを時間表示手段に表示するこ
とで正確な残り時間が表示できる。更には、給水動作中
の水道給水圧の変化による給水流量の変化に即座に応答
して、運転終了までの残り時間を求め、これを時間表示
手段に表示することで正確な残り時間が表示できる。
【0048】請求項2では、、給水動作中の水道給水圧
の違いによる給水流量の違いに影響を受けず、更に給水
動作になる前に前回の給水流量からおおよその工程終了
までの残り時間を求め、これを時間表示手段に表示する
ことで残り時間が表示できる。したがって、使用者は運
転開始前にこの残り時間を見て運転終了のおおよその時
刻を認識し、家事の予定などを決めることができる。
【0049】請求項3では、工程途中で洗浄度合いや使
用者の操作による洗浄工程やすすぎ工程の時間の延長や
回数の変更、あるいは乾燥度合いや使用者の操作による
乾燥工程時間の変更、また洗浄室内の水温が目標温度ま
で上がりきれなかった時の洗浄やすすぎ時間の延長に応
じて、残り時間の補正を行い、残り時間を時間表示手段
に表示するので、使い勝手がよい。
【0050】請求項4では、給水動作中の水道給水圧の
変化による給水流量の変化に即座に応答して、工程終了
までの残り時間を求め、これを表示手段に表示すること
で常に正確な残り時間が表示できる。また、水道水圧の
変化による残り時間の変化を使用者が知ることが、使い
勝手がよい。
【0051】請求項5では、給水流量が大きいすぎる場
合や小さすぎる場合あるいは流量がない場合には、入水
流量検知手段が故障している可能性があり、この場合で
も、不正確ながら残り時間を時間表示手段に表示するこ
とで残り時間が表示できる。
【0052】請求項6では、運転の進行に伴い全工程が
終了するまでの残り時間を時間表示手段に表示すること
で、使用者が工程終了までの残り時間を知ることがで
き、使い勝手がよい。
【0053】請求項7では、給水動作が開始されて給水
流量を検出する前のまだ正確な残り時間が出力できない
間であっても、標準的な運転終了までの残り時間を時間
表示手段に表示することで残り時間が表示できる。した
がって、使用者はこの残り時間を見て運転終了のおおよ
その時刻を認識し、家事の予定などを決めることができ
る。
【0054】請求項8では、おおよその残り時間が表示
されているということを、使用者が認識できる。
【0055】請求項9では、食器洗い機への給水栓を開
け忘れている場合や十分に開けられていない場合、ある
いは、水道の水圧が低すぎる事を使用者に知らせられ、
使用者が問題のある箇所を改善するなどの対応をとるこ
とができる。また、給水流量が大きいすぎる場合や小さ
すぎる場合あるいは流量がない場合には、入水流量検知
手段が故障している可能性があり、この場合でも、不正
確ながら残り時間を時間表示手段に表示し、それがおお
よその残り時間を表示しているということを、使用者が
認識できる。
【0056】請求項10では、食器洗い機への給水栓を
開け忘れている場合や十分に開けられていない場合、あ
るいは水道の水圧が低すぎる事を使用者に知らせられる
可能性が大きくなり、使用者が問題のある箇所を改善す
るなどの対応をとることができる。
【0057】請求項11では、停電があった場合や食器
洗い機のコンセントが抜かれた場合でも前回の給水流量
を記憶保持することができるので、停電復帰後や食器洗
い機のコンセントが再度さされた最初の運転で、給水動
作になる前に前回の給水流量に基づいて、給水動作時の
水道給水圧の違いによる給水流量の違いに影響を受け
ず、残り時間を表示することができる。
【0058】以上、説明したように本発明の請求項1〜
11記載の食器洗い機によれば、水道給水圧に変化があ
っても残り時間を正確に表示することができ、更には、
給水工程中に水道給水圧の変化があっても、即座に正確
な残り時間に修正することができるという優れた効果を
奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の食器洗い機の斜視図。
【図2】 本発明の実施の形態の食器洗い機の操作パネ
ルの正面図。
【図3】 本発明の実施形態の食器洗い機の構成を示す
概念図。
【図4】 本発明の実施形態の食器洗い機の制御ブロッ
ク図。
【図5】 本発明の実施形態の食器洗い機の運転プログ
ラムの概略フロー図。
【図6】 本発明の実施形態の食器洗い機の運転プログ
ラムの運転条件表。
【図7】 本発明の実施形態の食器洗い機の所要時間テ
ーブル。
【図8】 従来の形態の食器洗い機の構成を示す概念
図。
【図9】 従来の実施形態の食器洗い機の制御ブロック
図。
【図10】 従来の実施形態の食器洗い機の運転プログ
ラムの運転条件表。
【図11】 従来の実施形態の食器洗い機の所要時間テ
ーブル。
【図12】 給水圧力と給水水量と給水時間の関係を示
す表。
【図13】 給水圧力と給水水量と給水時間の関係を示
すグラフ。
【符号の説明】
1・・・食器洗い機本体、2・・・外装、3・・・底カバー、4・
・・ドア 5・・・操作パネル、6・・・食器カゴ(上)、7・・・上ノズ
ル、8・・・食器カゴ(下) 9・・・下ノズル、10・・・洗浄室、11・・・温水ヒータ 12・・・循環/排水ポンプ、13・・・給水弁、14・・・温
風ヒータ 15・・・温風ファン、16・・・ブザー、17・・・扉開放検
出スイッチ 18・・・溢水検知手段、19・・・水位検出手段、20・・・
入水流量検知手段 21・・・水温検知手段、22・・・温風温度検知手段、23
・・・給水管 24・・・排水管、25・・・導水管、26・・・湯水混合弁、
30・・・上ノズル部 31・・・残飯フィルター、32・・・洗剤投入口、33・・・
給湯口 101・・・制御手段、102・・・時間算出手段 103・・・記憶手段、104・・・警告報知手段手段 110・・・電源スイッチ、111・・・運転開始および一時
停止スイッチ 112・・・8分コーススイッチ、113・・・標準コースス
イッチ 114・・・念入りコーススイッチ、115・・・乾燥のみ選
択スイッチ 116・・・乾燥選択スイッチ、117・・・加熱すすぎスイ
ッチ 118・・・各LED、119・・・残り時間表示LED

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄、すすぎ、乾燥工程の一連の逐次動作
    を制御する制御手段と、洗浄、すすぎ、乾燥の各工程を
    運転するのに要する時間を出力する時間算出手段と、前
    記時間算出手段により出力された所要時間を表示する時
    間表示手段と、外部から供給される湯水の流量を検知す
    る入水流量検知手段を備え、前記時間算出手段は前記入
    水流量検知手段にて検知された流量に基づいて、その時
    点から工程終了までの所要時間を出力することを特徴と
    する食器洗い機。
  2. 【請求項2】洗浄、すすぎ、乾燥工程の一連の逐次動作
    を制御する制御手段と、洗浄、すすぎ、乾燥の各工程を
    運転するのに要する時間を出力する時間算出手段と、前
    記時間算出手段により出力された所要時間を表示する時
    間表示手段と、外部から供給される湯水の流量を検知す
    る入水流量検知手段と、前記入水流量検知手段にて検知
    された湯水の流量を記憶する記憶手段を備え、前記時間
    算出手段は前記記憶手段に記憶された流量に基づいて、
    その時点から工程終了までの所要時間を出力することを
    特徴とする食器洗い機。
  3. 【請求項3】請求項1乃至2記載の食器洗い機であっ
    て、前記時間算出手段は、洗浄、すすぎ、乾燥工程に工
    程の延長や短縮がある場合、延長や短縮される時間に応
    じて、前記所要時間の補正を行なうことを特徴とする食
    器洗い機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3記載の食器洗い機であっ
    て、前記時間算出手段は、外部から湯水を供給する段階
    において前記入水流量検知手段にて再検知された流量に
    基づいて、工程終了までの所要時間を修正して出力する
    ことを特徴とする食器洗い機。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載の食器洗い機であっ
    て、前記時間算出手段は、前記入水流量検知手段により
    検知した湯水の流量が予め設定した所定範囲を越える場
    合に、一義的な時間により工程終了までの所要時間を出
    力する手段であることを特徴とする食器洗い機。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5記載の食器洗い機であっ
    て、前記時間表示手段は、時間算出手段により得られた
    所要時間を運転の進行に伴い減少させつつ表示する手段
    であることを特徴とする食器洗い機。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5記載の食器洗い機であっ
    て、前記時間算出手段は、洗い工程の初期段階におい
    て、前記入水流量検知手段が流量を検知するまでの期間
    には、予め定められた標準的な所要時間を出力する手段
    であることを特徴とする食器洗い機。
  8. 【請求項8】請求項7記載の食器洗い機であって、前記
    時間表示手段は、前記入水流量検知手段が流量を検知す
    るまでの期間中には、該時点以降と識別可能な方法でも
    って表示を行うことを特徴とする食器洗い機。
  9. 【請求項9】請求項1乃至5記載の食器洗い機であっ
    て、前記時間表示手段は、前記入水流量検知手段により
    検知した湯水の流量が予め設定した所定範囲を越える場
    合に、あるいは前記時間算出手段により出力された所要
    時間が予め設定した所定範囲を越える場合の少なくとも
    いずれかの場合に、識別可能な方法でもって表示を行う
    ことを特徴とする食器洗い機。
  10. 【請求項10】請求項1乃至5記載の食器洗い機であっ
    て、前記入水流量検知手段により検知した湯水の流量が
    予め設定した所定範囲を越える場合に、あるいは前記時
    間算出手段により出力された所要時間が予め設定した所
    定範囲を越える場合の少なくともいずれかの場合に、報
    知をする警告報知手段を備えることを特徴とする食器洗
    い機。
  11. 【請求項11】請求項2記載の食器洗い機であって、前
    記記憶手段は、不揮発性のメモリとし、前記制御手段の
    外部に設けたことを特徴とする食器洗い機。
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