JP3813417B2 - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は食器洗い乾燥機における表示制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
食器洗い乾燥機では、洗浄兼乾燥室内に水道水を導入して洗浄兼乾燥室底部に貯留し、洗浄ポンプを作動させて貯留した水を吸引しノズルから水を勢いよく噴射し、洗浄兼乾燥室内の食器かごに収容した食器類を洗浄するという構成のものが知られている。
【0003】
その洗浄性能は洗浄に使用する水の温度に大きく依存しており、高温の水を使用するほど汚れ落ちが良好であって且つ時間も短くて済む。そのため、洗い運転時や一部のすすぎ運転時などには、洗浄兼乾燥室底部に備えられたヒータを利用して貯留された水を所定温度にまで加熱し、この温水を用いて洗いやすすぎを行うようにしている。しかし、水が所定温度に到達するまでに運転を一時停止したり扉開の状態で放置したりすると、洗いが開始されてから乾燥が終了するまでの総所要時間は大きく変動する。これにより、表示されている残時間は、実際の運転時間と異なることになる。
【0004】
このような問題に対し、本出願人は、特願平11−109967号において、運転途中の一時停止又は扉開状態の動作に拘わらず残時間をほぼ正確に表示することができる食器洗い乾燥機を提案している。
【0005】
この新規な食器洗い乾燥機における制御の一例としては、例えば、残時間の制御手段で給水された直後の水温を測定し、洗い運転が開始されてから1分が経過したときの洗浄兼乾燥室内の水温を測定し、更に2分、3分が経過したときの水温を同様に測定し、この4つの検知水温から得られる水の温度上昇度に基づいて食器の量や雰囲気温度を推定し、残時間表示を行っている。又、運転中の一時停止又は扉開状態後も上記のような初期水温を利用して残時間の補正を行っている。
【0006】
このようにして、この新規の食器洗い乾燥機によれば、運転途中の外的要因によって発生する残時間のずれを補正して、ほぼ正確な残時間を表示できるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
食器洗い乾燥機は、1回の食事で使用される食器量がほぼ決められているが、運転途中に一時停止や扉開により食器を食器かごに追加して運転を行うケースがたびたびあり、洗い開始時にセットされていた食器は少ないが、途中から食器をセットすることにより食器数が増加することがある。又、急な事情によりセットされていた食器を食器洗い乾燥機で洗わず運転途中に食器かごから取り出し手洗いすることも十分考えられる。上記動作を行うには運転を一時停止し扉を開ける必要があり、食器量を増減させる毎に、洗浄兼乾燥室内の水温が上昇せず、結果的に運転時間も長時間に及ぶことになる。
【0008】
このような場合において、従来の制御によると、次のような理由により残時間の表示誤差が大きくなることがある。
【0009】
即ち、洗浄兼乾燥室がステンレスタイプの場合、洗い運転途中、食器の出し入れを行っても、従来のようにその都度、水温検知を再度し直せるため残時間のずれは生じないが、洗浄兼乾燥室が樹脂タイプの場合、洗い終了数分前等に運転を途中停止したり、扉開状態のまま放置したりすると、検知し直すのに数分程度(実際は3分)必要であり、又樹脂のため水温検知の値を瞬時に測定できない。これにより、実際の水温は、運転途中の停止時間によって水温が上昇しないため運転時間が長くなり、表示された残時間と比較して大きなずれが起こる。
【0010】
例えば、給湯接続して湯を洗浄兼乾燥室に供給する場合において、湯を使用するため水温を上昇させる手間が省けるので運転時間が短くて良い。よって、洗い開始時の水温検知から残時間が少なめに表示される。しかし、残時間を再度検知し直せない洗い終了数分前に運転を一時停止したり扉開の状態で放置すると、再運転開始時に、残時間は運転停止状態前に表示された数値から減算される。つまり、給湯接続のため運転時間が最初から短いのに、上記のようなタイミングで運転停止を行うことにより実際の運転時間は長くなる。それに対して、残時間の表示は、最終の固定時間である乾燥時間20分まで早く減算されてしまう。よって、ひどい場合には、洗い及びすすぎ中にも係らず乾燥時間である20分が長時間表示される。これにより、高温すすぎ行程の水温検知で再度残時間を見直した時、残時間が急に20分から大きく逆戻りし、その結果、残時間表示に大きな誤差が生じる。使用者は、この残時間表示の変動により、機器の故障と誤って判断してしまう恐れが考えられる。
【0011】
本発明はこのような課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、運転行程終了までの残時間のずれを最小限に抑え、正確に表示することができる食器洗い乾燥機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る構成は、食器を収納する洗浄兼乾燥室と、この洗浄兼乾燥室内に給水する給水手段と、食器を洗浄するために前記洗浄兼乾燥室内に供給された水を食器に噴射するノズルと、前記洗浄兼乾燥室内の水を洗い行程と少なくとも一回の高温すすぎ行程とにおいて加熱する加熱手段と、前記洗浄兼乾燥室内の水の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段により前記洗い行程の初期における水温を検知し以降の運転残時間を算出する残時間算出手段と、前記残時間算出手段により得られた運転残時間を運転の進行に伴い減少させつつ表示する時間表示手段とを備えた食器洗い乾燥機において、前記残時間算出手段により算出される運転残時間の最小時間として、前記高温すすぎ行程を含むすすぎ行程以降の運転に要する運転所要時間を予め決定し、前記時間表示手段により表示される運転残時間が前記最小時間となっても洗い行程が終了していない場合、前記時間表示手段は洗い行程が終了するまで運転残時間の減少を中断することを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、時間表示手段によって表示される運転残時間の最小時間を、
高温すすぎ行程を含むすすぎ行程以降の運転に要する運転所要時間(高温すすぎの予測時間、乾燥時間、乾燥前の排水時間等の合算値)にしたので、洗い行程中に運転停止により水温が低下し、実際の運転時間が長くなり、表示されている運転残時間との誤差が生じても、洗い行程が終了するまで運転残時間の最小時間の減少を中断するので、運転残時間のずれを最小限に抑えることができ、又高温すすぎ行程中の運転残時間再検知時に、表示されている運転残時間が大きく逆戻りすることを防ぐことができる。
【0014】
本発明の請求項2に係る構成は、前記残時間算出手段は、前記高温すすぎ行程の初期における水温を検知し以降の運転残時間を再度推定し、前記時間表示手段はその時点で表示の修正を行うとともに、前記時間表示手段によって表示される運転残時間の最小時間を前記高温すすぎ行程以降の乾燥行程を含む全行程終了までの所要時間に変更したことを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、高温すすぎ行程中の運転残時間再検知時に、運転残時間の最小時間も変更し、高温すすぎ行程以降の乾燥行程を含む全行程終了までの運転所要時間(乾燥時間、乾燥前の排水時間等の合算値)にしたので、実際の運転時間と表示されている残時間とのずれをより少なくすることができ、乾燥前に表示している残時間が乾燥に入ると同時に大きくずれることがない。
【0016】
【発明の実施の形態、及び効果】
以下、本発明による食器洗い乾燥機の一実施例を図面を参照して説明する。
【0017】
図1は本実施例による食器洗い乾燥機の全体構成を示す側面断面図である。機枠1の内部には乾燥室を兼用する洗浄兼乾燥室2が配設され、洗浄兼乾燥室2の前面開口には、その下端が軸支される扉3が手前方向(図1での矢印Pの方向)に開放するように設けられている。洗浄兼乾燥室2の底部中央には、上面に複数のノズル5が形成された回転自在のアーム4が設けられている。また、洗浄兼乾燥室2の底部には、循環口7及び排水口8が側方に設けられた貯水槽6が連通して配設されており、貯水槽6の上面には、食器類から流れ落ちた残菜類を捕集するためのメッシュ状のフィルタ9が設けられている。
【0018】
洗浄兼乾燥室2の底面下方には、洗浄兼排水ポンプ10が配置されている。洗浄兼排水ポンプ10はインペラが左右両方向に回転するようになっており、洗浄時にはそのインペラが所定方向に回転することにより貯水槽6の循環口7から吸い込んだ水をアーム4へ送出する一方、排水時にはインペラは逆方向に回転し、貯水槽6の排水口8から吸い込んだ水を排水ホース11を通して外部へと排出する。給水弁12を介して外部より供給された水は、洗浄兼乾燥室2の後方に配設された給水口13から洗浄兼乾燥室2内に注がれる。洗浄兼乾燥室2の後方には洗浄兼乾燥室2内の水位を検知するための図示せぬフロートを備える水位検知室14が配置されており、洗浄兼乾燥室2内の水は図示せぬ連通口を通して該水位検知室14にも流れ込む。また、洗浄兼乾燥室2底部には、アーム4の回転軸の周囲を大きく周回して、洗浄水やすすぎ水を温めるとともに乾燥時には洗浄兼乾燥室2内の空気の温度を高めるためのループ状のヒータ15が設けられている。
【0019】
洗浄兼乾燥室2の後部にはファンモータ17により回転駆動される送風ファン16が配設されており、送風ファン16が回転されると機枠1の背面に形成された吸気口18から吸い込まれた外気が洗浄兼乾燥室2内へと導入される。又、洗浄兼乾燥室2内の湿った空気は扉3上部に設けられた排気口19を介して外部へと排出される。又、洗浄兼乾燥室2の底壁の外側にはサーミスタから成る温度センサ35が取り付けられている。この取付位置は、洗浄兼乾燥室2に水が貯留されたときにその水に浸る箇所のちょうど裏側に当たる。又、乾燥行程時には、送風ファン16により送り込まれた空気は温度センサ35の取付位置に直接接触しないので、温度センサ35は洗浄兼乾燥室2内の温度を正確に検知することができる。
【0020】
図2はこの食器洗い乾燥機の扉3の下方に設けられている操作パネル20の平面図である。この操作パネル20には、電源スイッチ21、スタートキー22、コース選択キー23、給湯切替キー24が備えられていると共に、選択されたコースを示す複数の表示灯25、残時間を数値として表示するための表示器26、給湯又は給水の選択を示す表示灯27が備えられている。この図2では表示器26はセグメント表示器になっているが、ドットマトリクスなどによる他の表示器であってもよい。また、スタートキー22は一時停止のキーを兼ねており、運転動作中にスタートキー22が押されるとその時点で運転を一時中断し、その状態から再度このスタートキー22が押されると、先に中断した時点での続きから運転を再開するようになっている。
【0021】
図3は本実施例の食器洗い乾燥機の要部電気系構成図である。制御部30は、CPU31、ROM32、RAM33、タイマ34などを含むマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM32には後述のような動作を行うための制御プラグラムが格納されている。この制御プラグラムに従ってCPU31が各種演算や処理を実行することにより後述の機能が達成される。制御部30には操作パネル20に備えられた電源スイッチ21、スタートキー22、コース選択キー23などから操作信号が入力されると共に、温度センサ35から検知信号が入力されるようになっている。尚、本例では、温度センサ35は0.5℃ステップで温度を検知するものとなっている。制御部30は表示器26に対して所定の表示を行わせると共に、必要に応じてブザー36を鳴動させる。更に、制御部30は、負荷駆動部37を介して、給水弁12、洗浄兼排水ポンプ10及びファンモータ17の動作を制御する。
【0022】
図4はこの食器洗い乾燥機における全行程の流れを示すフローチャート、図5は標準コースの運転実行時における温度センサ35による検知温度の変化の一例を示すグラフである。この図5に示す例では、各行程の給水時には約20℃の水温を有する水が供給されるものとしている。
【0023】
図4及び図5に沿って、上記食器洗い乾燥機の動作を概略的に説明する。使用者は図示せぬ食器かごに食器類を収納し、扉3を開いて食器かごを洗浄兼乾燥室2内部に設置する。所定の操作により運転開始が指示されると、まず洗い行程が実行される(ステップS1)。具体的には、制御部30からの指示により給水弁12が開放されて洗浄兼乾燥室2底部に所定量の水が溜められる。給水終了後、洗浄兼排水ポンプ10が駆動されると、洗浄兼排水ポンプ10は貯水槽6の循環口7から水を吸引しアーム4へと送出する。水は小径のノズル5より勢いよく飛び出し、水の噴射の反動によりアーム4は回転する。噴射された水は食器類に当たって洗浄兼乾燥室2底部に流れ落ち、フィルタ9により固形物が除去されて貯水槽6に循環する。又、この洗い運転中はヒータ15に通電され、貯留されている水はヒータ15により加熱されて、その温度は図5の洗い行程に示すようにほぼ直線的に上昇する。
【0024】
水温が所定温度(本例では58℃)にまで達すると、洗い運転は終了され、洗浄兼排水ポンプ10は排水ポンプとして機能するように駆動され、貯水槽6の排水口8から吸引した水を排水ホース11へと吐出する。
【0025】
次いですすぎ行程が実行される(ステップS2)。具体的には、洗い行程時と同様に給水弁12が開放されて、すすぎのための清浄な水が新たに洗浄兼乾燥室2に導入される。このときにはヒータ15は作動していないが、余熱によって洗浄兼乾燥室2内に導入された水は温水となる。そして、洗浄運転時と同様に洗浄兼排水ポンプ10は洗浄ポンプとして機能するように駆動され、1分程度のすすぎ運転が実行され、その後、洗浄兼乾燥室2内の水は排出される。この例ではこのようなすすぎを3回繰り返す(ステップS2a、S2b、S2c)。
【0026】
その後、最終すすぎとして高温すすぎ行程が実行される(ステップS3)。具体的には、洗い行程及びすすぎ行程時と同様に給水弁12が開放され、清浄な水が新たに洗浄兼乾燥室2に導入される。給水終了後、洗浄兼排水ポンプ10は洗浄ポンプとして機能するように駆動される。また、ヒータ15は駆動され、貯留された水の温度は運転の継続に伴い上昇する。水温が所定温度(本例では70℃)に到達すると高温すすぎ運転は終了される。このように熱湯を用いて最終すすぎ行程を行うことにより、食器類の殺菌が行えると共に食器類が温まるので次の乾燥行程時に迅速な乾燥が行える。高温すすぎの後には洗浄兼乾燥室2底部に残った水を排出し、送風ファン16を回転させて洗浄兼乾燥室2内へ外気を送り込み、この空気をヒータ15により加熱して食器類を乾燥させる(ステップS4)。
【0027】
上述のようにステップS1の洗い行程及びステップS3の高温すすぎ行程では、洗浄兼乾燥室2に導入された水がそれぞれ所定温度に上昇するまで加熱しているので、その行程に要する時間は水温や周囲の気温、食器の量などに依存して大きく変動する。他方、それ以外のすすぎ行程及び乾燥行程の所要時間はコース毎に予め定められた固定時間となっている。
【0028】
以下、この食器洗い乾燥機における時間表示に関する制御動作を詳細に説明する。
図6はこの食器洗い乾燥機における時間表示制御のメインルーチンのフローチャート、図7は図6中の残時間減算処理のサブルーチンを示すフローチャート、図8は運転期間中における表示器26の表示の一例を示す図である。なお、図8では点灯を実線、点滅を点線で示している。
【0029】
ここでは、操作パネル20上のコース選択キー23の操作により標準コースが選択された上でスタートキー22が押された場合の時間表示の制御について説明する。又、説明を簡単にするために、給排水に要する時間は無視する。
【0030】
電源スイッチ21が押され(ステップS10)、コース選択キー23の操作により標準コースが選択されると(ステップS11)、コース毎に予め定められている初期予定所要時間がROM32から読み出されて表示器26に表示される(ステップS12)。この初期予定所要時間は、標準的な水道水の水温、周囲温度、食器の量などを想定して予め実験などにより求められた時間である。標準コースに対する初期予定所要時間は75分であるとすると、表示器26には図8(a)に示すような点灯表示がなされる。使用者はこの表示を見て、運転終了までのおおよその所要時間を知ることができる。
【0031】
使用者によりスタートキー22が押されると(ステップS13)、残時間判定要求フラグF1が「1」にセットされ、残時間再校正要求フラグF2はリセットされる(ステップS14)。また、判定時間を計時するためのタイマ34はリセットされる(ステップS15)。その後、残時間判定処理が実行される(ステップS16)。
【0032】
残時間判定処理(ステップS16)が実行されると、図8(b)に示すように、先に表示されていた「75」という数字が点滅表示に変わる。そして、洗い運転が進行してタイマ34の計時開始から2分50秒が経過すると、それまで初期予定所要時間(ここでは75分)の点滅表示であったものが、〔−−〕なる記号の点滅表示に変更される(図8(c)参照)。更に運転が進行してタイマ34の計時開始から3分が経過すると、その時点での温度センサ35による検知温度がRAM33に格納される。残時間判定処理(ステップS16)によって算出された残時間は、図8(d)に示す如く、表示器26に点灯表示される。
【0033】
而して、洗い運転の開始から3分が経過した時点で正確な残時間が表示されるが、最初の3分が経過するまでの始めの2分50秒間は初期予定所要時間が点滅表示となっている。使用者はこの数値がおおよその値であることを認識することができ、次の10秒間は〔−−〕なる記号の点滅表示になっているので残時間判定中であることを認識することができる。従って、例えば当初の表示時間が75分であって、3分経過時点で69分や78分などという不連続な表示に切り替わっても使用者が混乱をきたすことがない。
【0034】
洗い運転開始から3分経過以降はフラグF1が「0」になっているので、ステップS16からステップS17へと進み、残時間減算処理(ステップS17)が実行され、その後メインルーチンに戻る。
【0035】
残時間減算処理(ステップS17)は、主として、一時停止及び扉開状態が運転行程中に実行されても、残時間がずれて使用者に誤解を招くような表示にならないようにすることを目的としている。運転中は、スタートキー22は一時停止キーとして機能するから、このキーが押されると制御部30は、その時点で運転を一時中断する。この運転中断中は、残時間の減算も当然中止する。又、一時停止中にスタートキー22が押されると、制御部30は先の一時停止直前の状態に復帰して運転を再開する。使用者が一時停止の操作を行う場合、一旦扉3が開閉されることが多く、洗浄兼乾燥室2内に冷たい外気が流入して庫内温度が下がる。又扉3が開閉されないまでも、一時停止中にはヒータ15も遮断されるため、貯留されている水の温度が若干低下する。こうしたことから、運転再開から運転終了までの所要時間は計算されたものより長くなる傾向にある。そこで、この残時間減算処理(ステップS17)においては、洗い行程残時間判定処理後(ステップS16)に、運転残時間表示の最小時間を高温すすぎ行程の予測時間、乾燥時間、乾燥行程前の排水時間等の合算値(ステップS43)に設定するようにしている。これにより、洗い行程中に運転停止により水温が低下し、再運転開始時からの洗い運転時間が延びても、運転残時間の最小時間を洗い運転が終了するまで減算せず、中断するので実際の運転時間と表示されている残時間のずれを最小限に抑えることができる。
【0036】
即ち、図7に示すように、洗い行程中の残時間判定処理後かが判定される(ステップS40)。残時間判定処理後でない場合には、ステップS40からステップS48へと進み、初期予定所要時間が点滅され、残時間判定処理が行われるまで継続される。洗い行程の残時間判定処理後であると判定されると、高温すすぎ行程の残時間判定処理後(ステップS41)でないため、運転残時間の最小時間を高温すすぎ時間、乾燥時間、乾燥前の排水時間等の合算値(ステップS43)に設定する。
【0037】
その後、表示された残時間が、上述で設定された残時間よりも大きいかどうか(ステップS44)の判定がなされ、大きい場合は、ステップS44→S45→S46へと進み、残時間が減算され、残時間が1分減る毎に表示器26の数値が1ずつ減じられる(ステップS47)。逆に、表示された残時間が小さい場合には、残時間の減算は行わず、上述で設定された残時間を保ったまま維持され、メインルーチンに戻る。
【0038】
つまり、残時間判定処理(ステップS16)によって決定された残時間は、予め実験などにより求められた時間で決められたものであるため、実際の水温上昇とほぼ同じであり、ずれはほとんど生じていない。しかし、運転途中の食器の出し入れ等による一時停止や扉開状態による長時間放置で庫内水温は低下し、再スタート時には、再度水温を所定温度にまで上昇させなければならない。この時、表示された残時間は運転停止時の残時間から再び減算を始めるので、表示された残時間と実際の運転時間とに大きな誤差が生じる。特に、洗浄兼乾燥室が樹脂タイプの場合、再度水温を検知し直すには数分(実際は3分程度)時間がかかり、又樹脂のため水温の検知が難しい。よって、実際の洗い運転が終了するまで、表示されている残時間を中断して減算しないため、固定時間であるすすぎ行程以降に運転が以降すると、実際の運転時間と表示されている残時間はほぼ正確に表示でき、ずれを最小限に抑えた残時間を表示することができる。
【0039】
そして、洗い運転に必要な各種処理が実行され(ステップS18)、洗い運転が終了したか否かが判定され(ステップS19)、終了したと判定されるまではステップS16へ戻る。
【0040】
図6に戻って説明を続けると、洗い運転が終了した後(ステップS19で「Y」)、洗い運転に使用された水が排水され、更にステップS20、S21、S22、S23の処理の繰返しにより、すすぎ運転が遂行されつつ残時間表示が1分ずつ減じられてゆく。予め定められたすすぎ運転時間が経過しすすぎ運転が終了すると(ステップS23で「Y」)、残時間判定要求フラグF1は「1」にセットされ(ステップS24)、判定時間を計時するタイマ24がリセットされる(ステップS25)。そして高温すすぎ行程の残時間判定処理が実行される(ステップS26)。
【0041】
ここでの残時間判定処理(ステップS26)は洗い行程での残時間判定処理(ステップS16)と酷似している。即ち、高温すすぎでの残時間判定処理(ステップS26)では、残時間は継続して減算され、1分毎に表示は更新される。そして、高温すすぎ運転が開始されてから2分50秒が経過すると、図8(e)のようにその時点での表示が点滅に変わる。
【0042】
更に時間が進んでタイマ34が3分に到達すると、その時点での温度センサ35による検知温度がRAM33に格納される。高温すすぎ運転の予測所要時間と残りの固定時間(ここでは乾燥行程の時間である20分)を加算することにより残時間が計算される。フラグF1がリセットされた後、算出された残時間が表示器26に点灯表示される。
【0043】
而して、高温すすぎ運転の開始から3分が経過した時点で、残時間はより正確な値に修正される。この表示の更新前の10秒間はそれ以前に表示されていた残時間の点滅表示になっているので、使用者は残時間判定中であることを認識することができ、3分経過時点で数字が2分以上減ったり又は増加したりしても混乱をきたすことがない。
【0044】
高温すすぎ運転開始から3分経過以降はフラグF1が0になっているので、ステップS17の残時間減算処理が実行される。この残時間減算処理は、洗い行程で行った処理と同様に行い、相違点として、運転残時間の最小時間の設定が乾燥時間、乾燥前の排水時間等の合算値(ステップS42)に変更されている点があげられる。これにより、残時間の表示が乾燥時間に入る前に大きく逆戻りすることを防止している。上述の如く残時間減算処理(ステップS17)が実行され、残時間が1分減る毎に表示器26の数値が1ずつ減じられる。
【0045】
高温すすぎ運転処理が行われ(ステップS28)、その終了10秒前に達すると(ステップS29で「Y」)、ステップS30の処理により表示器26は点滅表示に変更され(図8(g)参照)、高温すすぎ運転が終了すると(ステップS31で「Y」)、予め決まっている乾燥運転の所要時間がステップS32の処理により点灯表示される(図8(h)参照)。高温すすぎ運転の最後の10秒間は実際に残時間の判定を行っているわけではないが、高温すすぎ運転が終了して乾燥運転に移行する時点で残時間の表示が不連続になる可能性があるため、一時的に点滅表示にすると使用者の混乱が回避できる。
【0046】
その後は、乾燥運転の処理を行いつつ1分が経過する毎に表示器26の残時間を減じてゆき(ステップS33、S34、S35)、乾燥運転が終了したならば(ステップS36で「Y」)、ブザー36を鳴動させ(ステップS37)、更に電源を自動的に遮断して(ステップS38)全ての行程を終了する。その時の表示器26の残時間表示は、図8(i)のように0を表示したのち、数秒後に消灯する。
【0047】
上記説明は標準コースが選択された場合の制御であるが、他のスピーディコースやキンコロコース等に対しても他の初期予定所要時間と残時間判定処理を行い、残時間減算処理により、上述と同様の手順で残時間の表示制御が実行される。ここで注意したい点は、給湯接続した場合、運転当初は熱いお湯が庫内に供給されるため残時間が少なく表示されるが、運転途中の外的操作によって実際かかる運転時間と表示時間が大きく異なるので、本発明の表示制御が有効に発揮されることが上げられる。特にスピーディコース等の運転時間が最初から短いコースについて、使用者に対して、残時間のずれを最小限に抑えることができ、ほぼ正確に表示できる食器洗い乾燥機を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による食器洗い乾燥機の全体構成を示す側面断面図。
【図2】 本実施例の食器洗い乾燥機の操作パネルの平面図。
【図3】 本実施例の食器洗い乾燥機の電気系構成図。
【図4】 本実施例の食器洗い乾燥機における全運転行程の流れを示すフローチャート。
【図5】 全行程における温度センサによる水温の検知を説明するためのグラフ。
【図6】 本実施例による食器洗い乾燥機における時間表示制御のメインルーチンのフローチャート。
【図7】 図6中の残時間減算処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図8】 運転期間中における表示器の表示の一例を示す図。
【符号の説明】
2…洗浄兼乾燥室
5…ノズル
6…貯水槽
10…洗浄兼排水ポンプ
12…給水弁
20…操作パネル
21…電源スイッチ
22…スタートキー
23…コース選択キー
26…表示器
30…制御部
31…CPU
32…ROM
33…RAM
34…タイマ
35…温度センサ
36…ブザー
37…負荷駆動部

Claims (2)

  1. 食器を収納する洗浄兼乾燥室と、この洗浄兼乾燥室内に給水する給水手段と、食器を洗浄するために前記洗浄兼乾燥室内に供給された水を食器に噴射するノズルと、前記洗浄兼乾燥室内の水を洗い行程と少なくとも一回の高温すすぎ行程とにおいて加熱する加熱手段と、前記洗浄兼乾燥室内の水の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段により前記洗い行程の初期における水温を検知し以降の運転残時間を算出する残時間算出手段と、前記残時間算出手段により得られた運転残時間を運転の進行に伴い減少させつつ表示する時間表示手段とを備えた食器洗い乾燥機において、前記残時間算出手段により算出される運転残時間の最小時間として、前記高温すすぎ行程を含むすすぎ行程以降の運転に要する運転所要時間を予め決定し、前記時間表示手段により表示される運転残時間が前記最小時間となっても洗い行程が終了していない場合、前記時間表示手段は洗い行程が終了するまで運転残時間の減少を中断することを特徴とする食器洗い乾燥機。
  2. 前記残時間算出手段は、前記高温すすぎ行程の初期における水温を検知し以降の運転残時間を再度推定し、前記時間表示手段はその時点で表示の修正を行うとともに、前記時間表示手段によって表示される運転残時間の最小時間を前記高温すすぎ行程以降の乾燥行程を含む全行程終了までの所要時間に変更したことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い乾燥機。
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