JP2002263006A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2002263006A
JP2002263006A JP2001063066A JP2001063066A JP2002263006A JP 2002263006 A JP2002263006 A JP 2002263006A JP 2001063066 A JP2001063066 A JP 2001063066A JP 2001063066 A JP2001063066 A JP 2001063066A JP 2002263006 A JP2002263006 A JP 2002263006A
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Akira Kataoka
章 片岡
Tamotsu Izumitani
保 泉谷
Katsuyuki Aihara
勝行 相原
Kazuya Oguri
一也 小栗
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱調理器の排気構成において、浄化、脱臭
された新鮮できれいな熱気は調理のために循環使用し、
余計な蒸気は外部へ排出し、おいしい焼き物調理を行え
る調理機器を提供することを目的とする。 【解決手段】 グリル庫21内の調理物を加熱する加熱
部22と開閉自在な扉部23と、グリル庫21内で発生
した煙等を排気し、内部に触媒体25を配設した排気径
路24を備え、排気径路の出口27はグリル庫21内に
連結され、かつ排気径路24上方には排気を外部へ誘導
する排気筒26を設けることで、浄化、脱臭された新鮮
できれいな熱気は調理のために循環使用し、余計な蒸気
は機器外部へ排出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱調理器のグリ
ル庫からの排気構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の加熱調理器のグリル庫からの排気
構成を図7において説明する。1は魚焼き調理等を行う
グリル庫、2はグリル庫1内において調理物の加熱を行
う加熱部、3は調理物の出し入れを行う開閉自在な扉
部、4はグリル庫1からの煙等の排気を行う排気径路
で、グリル庫1後方に連結されている。5は排気径路4
内に配設された触媒体、6は同じく排気径路4内に配設
されたファン等で構成された吸気手段、7は触媒体加熱
用加熱部、8は排気径路4の出口であり、グリル庫1と
連結されることにより、グリル庫1内で発生した煙や臭
いは、吸気手段6により触媒体5に吸引され、浄化、脱
臭された後、排気径路の出口8を通過して、再びグリル
庫1内に排気される。9は調理物、10は調理物9を載
置する焼き網、11は調理時に水を張ったり、調理物9
から垂れ落ちる肉汁等を受ける受け皿、12はグリル庫
1を支持する外郭である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、グリル庫1から発生する煙や蒸気は、常
にグリル庫1→排気径路4→触媒体5→排気径路の出口
7→グリル庫1と循環し、確かに浄化、脱臭はされるの
であるが、調理(おいしさ)という面では、どうしても
調理物8や受け皿10に張った水から発生する蒸気が残
るため、カラッとしたおいしい焼き物調理を作ることが
できないという問題点が考えられていた。
【0004】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、グリル庫から発生する煙や蒸気において、煙は本体
内で浄化、脱臭し循環させることで調理のための新鮮で
きれいな熱気を外部に排出させることなく、また調理
(おいしさ)という面で妨げになる蒸気は外部に排出さ
せるという究極のおいしさを追究した調理器を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明は、グリル庫からの排気を行う排気径
路の出口をグリル庫内に連結させ、かつ排気径路上方に
は排気を外部に誘導する排気筒をも設けることで、浄
化、脱臭された新鮮できれいな熱気は調理のために循環
使用し、余計な蒸気は機器外部へ排出することができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、グリル
庫と、グリル庫内の調理物を加熱する加熱部と、開閉自
在な扉部と、グリル庫内で発生した煙等を排気し内部に
触媒体を配設した排気径路を備え、排気径路の出口はグ
リル庫内に連結され、かつ排気径路上方には排気を外部
に誘導する排気筒をも設ける構成とすることで、浄化、
脱臭された新鮮できれいな熱気は調理のために循環使用
し、余計な蒸気は機器外部へ排出することができるの
で、おいしい焼き物調理を行える調理機器を提供するこ
とができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、排気径路内に、
吸気手段をも設けた請求項1記載の加熱調理器の構成と
することで、浄化、脱臭された新鮮できれいな熱気の循
環効率が向上し、かつ余計な蒸気は機器外部へ排出する
ことができるので、よりおいしい焼き物調理を行える調
理機器を提供することができる。
【0008】請求項3に記載の発明は、グリル庫と、グ
リル庫内の調理物を加熱する加熱部と、開閉自在な扉部
と、グリル庫内で発生した煙等を排気し内部に触媒体と
グリル庫からの排気の吸気手段を配設した排気径路を備
え、排気径路の出口はグリル庫内に連結され、かつ排気
径路内の出口付近には熱交換手段と排水口をも設けて、
グリル庫からの排気が循環浄化される構成とすること
で、浄化、脱臭された新鮮できれいな熱気は調理のため
に効率よくグリル庫内を循環し、かつ蒸気も除湿されて
循環するため、おいしい焼き物調理を行える調理機器を
提供することができる。
【0009】請求項4に記載の発明は、排気径路内の出
口付近に配設された熱交換手段とグリル庫の間には排気
加熱用の加熱部を設けた請求項第3記載の加熱調理器の
構成とすることで、浄化、脱臭された新鮮できれいな熱
気は調理のために効率よくグリル庫内を循環し、かつ蒸
気も除湿されて温度の高い熱気を再びグリル庫内に戻
し、循環できるため、おいしい焼き物調理を行える調理
機器を提供することができる。
【0010】請求項5に記載の発明は、グリル庫内ある
いは排気径路内の少なくとも一方には、温度検知素子を
も設けた請求項第1〜4記載の加熱調理器の構成とする
ことで、グリル庫内の調理物が発火した際、グリル庫内
や排気径路内の異常な温度上昇を検知して、加熱部の通
電を即座に停止することができるため、安全性の高い調
理機器を提供することができる。
【0011】請求項6に記載の発明は、排気径路内に
は、汚れ検知素子をも設けた請求項第5記載の加熱調理
器の構成とすることで、グリル庫内の調理物が発火した
際、グリル庫内や排気径路内の異常な温度上昇を検知す
るだけでなく、異常による煙の大量発生による検知で
も、加熱部の通電を即座に停止することができるため、
二重の安全機能を有する更に安全性の高い調理機器を提
供することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1〜6を
参照にしながら説明する。
【0013】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例における加熱調理器の詳細断面図を示すものである。
【0014】図1において、21は魚焼き調理等を行う
グリル庫、22はグリル庫21内において調理物の加熱
を行う加熱部、23は調理物の出し入れを行う扉部、2
4はグリル庫21からの排気を行う排気径路で、グリル
庫21の後方に連結されている。25は排気径路24内
に配設された触媒体で金属等の基材に触媒作用を行う白
金族の金属を付着したもので煙等が接触すると酸化燃焼
されて浄化、脱臭することができる。26は排気径路2
4の出口であり、グリル庫21と連結されている。27
は排気径路24上方に設けられた排気筒で機器外部に繋
がっている。28は調理物、29は調理物28を載置す
る焼き網、30は調理時に水を張ったり、調理物28か
ら垂れ落ちる肉汁等を受ける受け皿、31はグリル庫2
1を支持する外郭である。
【0015】次に、この第1の実施例における作用を説
明する。
【0016】グリル庫21で魚焼き等の調理をするとき
を考える。グリル庫21から発生する煙や蒸気は、後方
の排気径路24へと導かれる。そして、排気径路24の
中には触媒体25が配設されており、煙や蒸気が触媒体
25を通過する際、触媒作用により油や臭いを分解し、
ほとんど汚れや臭いのない熱気となる。ところが、熱気
には、調理物28や受け皿30にためた水による蒸気成
分が含まれているため、単にグリル庫21内を循環させ
るだけでは、調理物28に蒸気成分が当たってしまうた
め、調理(ソフト、おいしさ)という面では劣ってしま
うのである。しかしながら、排気径路24の上方には機
器外部に繋がる排気筒27があるために、湿気を含んだ
蒸気はそこから機器外部へと排出され、残った湿気のほ
とんど含まない浄化された熱気だけが排気径路24を通
過して、再びグリル庫21内へと戻され、調理するため
の熱気として利用されるのである。そうなることによ
り、調理物28には湿気のほとんどない浄化された熱気
を再び当てられるため、おいしくカラッと焼き上がった
焼き物調理を行うことができるのである。よって、究極
のおいしさを追究できる調理機器を提供することができ
る。
【0017】また、排気筒27から排出される蒸気は、
触媒体25により浄化、脱臭されているため、使用者に
臭い等で不快感を与えることもないし、排気筒27周り
や周囲の壁に油や汚れを付着させることもないため、お
手入れの簡単な清掃性の良い調理機器をも提供できる。
【0018】なお、実施例1では、触媒体25を温度上
昇により活性化させる加熱部を調理物28を加熱する加
熱部22と兼用しているが、触媒体25のための単独加
熱用の加熱部を別途配置していても同様の効果が得られ
る。
【0019】(実施例2)図2は、本発明の第2の実施
例における加熱調理器の詳細断面図を示すものである。
【0020】図2において、41は魚焼き調理等を行う
グリル庫、42はグリル庫41内において調理物の加熱
を行う加熱部、43は調理物の出し入れを行う扉部、4
4はグリル庫41からの排気を行う排気径路で、グリル
庫41の後方に連結されている。45は排気径路44内
に配設された触媒体で金属等の基材に触媒作用を行う白
金族の金属を付着したもので煙等が接触すると酸化燃焼
されて浄化、脱臭することができる。46は排気径路4
4内に配設された吸気手段で、ファンが取りつけられて
おりモーターで回転するようになっている。47は排気
径路44の出口であり、グリル庫41と連結されてい
る。48は排気径路44上方に設けられた排気筒で機器
外部に繋がっている。49は調理物、50は調理物49
を載置する焼き網、51は調理時に水を張ったり、調理
物49から垂れ落ちる肉汁等を受ける受け皿、52はグ
リル庫41を支持する外郭である。
【0021】次に、この第2の実施例における作用を説
明する。
【0022】グリル庫41で魚焼き等の調理をするとき
を考える。グリル庫41から発生する煙や蒸気は、後方
の排気径路44へと導かれる。ところが、排気径路44
の入口付近には網目構造をした触媒体45で覆われてい
るため、すんなりとは導かれない。しかしながら、この
構造においては、排気径路44内にファンで構成された
吸気手段46が配置されているため、ファンの吸引力に
より排気は、排気径路44内へと速やかに引き込まれ
る。そうすることにより、実施例1で示した触媒作用が
より効果的に行われる。後は、実施例1に記載した内容
と同等の効果が得られることで、よりおいしくカラッと
焼き上がった焼き物調理を行うことができる。よって、
究極のおいしさを追究できる調理機器を提供することが
できる。
【0023】また、排気筒48から排出される蒸気は、
触媒体45により浄化、脱臭されているため、使用者に
臭い等で不快感を与えることもないし、排気筒48周り
や周囲の壁に油や汚れを付着させることもないため、お
手入れの簡単な清掃性の良い調理機器をも提供できる。
【0024】なお、実施例2でも、触媒体45を温度上
昇により活性化させる加熱部を調理物49を加熱する加
熱部42と兼用しているが、触媒体45のための単独加
熱用の加熱部を別途配置していても同様の効果が得られ
る。
【0025】(実施例3)図3は、本発明の第3の実施
例における加熱調理器の詳細断面図を示すものである。
【0026】図3において、61は魚焼き調理等を行う
グリル庫、62はグリル庫61内において調理物の加熱
を行う加熱部、63は調理物の出し入れを行う扉部、6
4はグリル庫61からの排気を行う排気径路で、グリル
庫61の後方に連結されている。65は排気径路64内
に配設された触媒体で金属等の基材に触媒作用を行う白
金族の金属を付着したもので煙等が接触すると酸化燃焼
されて浄化、脱臭することができる。66は排気径路6
4内に配設された吸気手段で、ファンが取りつけられて
おりモーターで回転するようになっている。67は熱交
換手段で熱交換器が排気径路64内に配置されており、
68は冷却ファンで熱交換器67に外部からの冷却風を
当てれるようになっている。69は排気径路64の下方
に配設された排水口で発生した水滴を外部へと導くもの
である。70は排気径路64の出口であり、グリル庫6
1と連結されている。71は調理物、72は調理物71
を載置する焼き網、73は調理時に水を張ったり、調理
物71から垂れ落ちる肉汁等を受ける受け皿、74はグ
リル庫61を支持する外郭である。
【0027】次に、この第3の実施例における作用を説
明する。
【0028】グリル庫61で魚焼き等の調理をするとき
を考える。グリル庫61から発生する煙や蒸気は、排気
径路64内に配設されている吸気手段66の吸引力によ
り、後方の排気径路64へと導かれる。そして、排気径
路64の中には触媒体65が配設されており、煙や蒸気
が触媒体65を通過する際、触媒作用により油や臭いを
分解し、ほとんど汚れや臭いのない熱気となる。ところ
が、熱気には、調理物71や受け皿73にためた水によ
る蒸気成分が含まれているため、単にグリル庫61内を
循環させるだけでは、調理物71に蒸気成分が当たって
しまうため、調理(ソフト、おいしさ)という面では劣
ってしまうのである。しかしながら、排気径路64内に
は熱交換器67が配置され、冷却ファン68により外部
からの冷却風が当てられるため、そこを通過する蒸気は
冷やされ、湿気の中の水分が凝縮されて水滴となる。つ
まり、湿気のなくなった浄化された熱気のみが、排気径
路64を通り抜け再びグリル庫61内へと戻され、調理
するための熱気として利用されるのである。(水滴は排
水口69を通り、外部へ排水される。)そうなることに
より、調理物71には湿気のほとんどない浄化された熱
気を再び当てられるため、おいしくカラッと焼き上がっ
た焼き物調理を行うことができるのである。よって、究
極のおいしさを追究できる調理機器を提供することがで
きる。
【0029】また、グリル庫61からの排気は外部に排
出されない、つまり排気口がないため、使用者に対して
不快感を与えることもないし、排気口周りやキッチンの
壁等に煙による油や汚れを付着させることがないため、
お手入れの簡単な清掃性の高い調理機器をも提供するこ
とができる。さらに、排気口を触ることによる火傷の恐
れもなく、グリル庫61及び排気径路64は完全に囲わ
れているため、グリル庫内61で調理物等が発火した際
にでも、火は外部へ出ることがないので、安全性の高い
調理機器をも提供することもできる。
【0030】なお、実施例3では、触媒体65を温度上
昇により活性化させる加熱部を調理物70を加熱する加
熱部62と兼用しているが、触媒体65のための単独加
熱用の加熱部を別途配置していても同様の効果が得られ
る。また、熱交換器の手段であるが実施例3では、冷却
ファンで冷やしていたが、フロン等を使用した冷媒によ
って冷やしても同様の効果が得られる。
【0031】(実施例4)図4は、本発明の第4の実施
例における加熱調理器の詳細断面図を示すものである。
【0032】図4において、81は魚焼き調理等を行う
グリル庫、82はグリル庫81内において調理物の加熱
を行う加熱部、83は調理物の出し入れを行う扉部、8
4はグリル庫81からの排気を行う排気径路で、グリル
庫81の後方に連結されている。85は排気径路84内
に配設された触媒体で金属等の基材に触媒作用を行う白
金族の金属を付着したもので煙等が接触すると酸化燃焼
されて浄化、脱臭することができる。86は排気径路8
4内に配設された吸気手段で、ファンが取りつけられて
おりモーターで回転するようになっている。87は熱交
換手段で熱交換器が排気径路84内に配置されており、
88は冷却ファンで熱交換器87に外部からの冷却風を
当てれるようになっている。89は排気径路84の下方
に配設された排水口で発生した水滴を外部へと導くもの
である。90は排気径路84の出口であり、グリル庫8
1と連結されている。91は排気径路の出口90付近に
配置された排気加熱用の加熱部であり、熱交換器87に
より冷やされた排気を再び加熱するものである。92は
調理物、93は調理物92を載置する焼き網、94は調
理時に水を張ったり、調理物92から垂れ落ちる肉汁等
を受ける受け皿、95はグリル庫81を支持する外郭で
ある。
【0033】次に、この第4の実施例における作用を説
明する。
【0034】グリル庫81で魚焼き等の調理をするとき
を考える。グリル庫81から発生する煙や蒸気は、排気
径路84内に配設されている吸気手段86の吸引力によ
り、後方の排気径路84へと導かれる。そして、排気径
路84の中には触媒体85が配設されており、煙や蒸気
が触媒体85を通過する際、触媒作用により油や臭いを
分解し、ほとんど汚れや臭いのない熱気となる。ところ
が、熱気には、調理物92や受け皿94にためた水によ
る蒸気成分が含まれているため、単にグリル庫61内を
循環させるだけでは、調理物71に蒸気成分が当たって
しまうため、調理(ソフト、おいしさ)という面では劣
ってしまうのである。しかしながら、排気径路84内に
は熱交換器87が配置され、冷却ファン88により外部
からの冷却風が当てられるため、そこを通過する蒸気は
冷やされ、湿気の中の水分が凝縮されて水滴となる。冷
やされた熱気は、排気径路の出口90付近に配置された
排気加熱用の加熱部91により再び加熱され、熱い状態
でグリル庫81へと戻されるので、グリル庫81内の温
度をほとんど低下させることなく、循環させることがで
きる。(水滴は排水口89を通り、外部へ排水され
る。)そうなることにより、調理物71には湿気のほと
んどない浄化された熱気を再び当てられるため、おいし
くカラッと焼き上がった焼き物調理を行うことができる
のである。よって、究極のおいしさを追究できる調理機
器を提供することができる。また他に、実施例3に記載
したものと同様の効果が得られる。
【0035】なお、実施例4では、触媒体85を温度上
昇により活性化させる加熱部を調理物92を加熱する加
熱部82と兼用しているが、触媒体85のための単独加
熱用の加熱部を別途配置していてもいいし、排気加熱用
の加熱部91と兼用させても同様の効果が得られる。
【0036】(実施例5)図5は、本発明の第5の実施
例における加熱調理器の詳細断面図を示すものである。
【0037】図5において、101は魚焼き調理等を行
うグリル庫、102はグリル庫101内において調理物
の加熱を行う加熱部、103は調理物の出し入れを行う
扉部、104はグリル庫101からの排気を行う排気径
路で、グリル庫101の後方に連結されている。105
は排気径路104内に配設された触媒体で金属等の基材
に触媒作用を行う白金族の金属を付着したもので煙等が
接触すると酸化燃焼されて浄化、脱臭することができ
る。106は排気径路104内に配設された吸気手段で
ファンが取りつけられておりモーターで回転するように
なっている。107は熱交換手段で熱交換器が排気径路
104内に配置されており、108は冷却ファンで熱交
換器107に外部からの冷却風を当てれるようになって
いる。109は排気径路104の下方に配設された排水
口で発生した水滴を外部へと導くものである。110は
排気径路104の出口であり、グリル庫101と連結さ
れている。111は排気径路の出口110付近に配置さ
れた排気加熱用の加熱部であり、熱交換器107により
冷やされた排気を再び加熱するものである。112は排
気径路104内に設けられた温度検知素子で、グリル庫
101内の温度調節や温度過昇防止の機能を果たす。1
13は調理物、114は調理物113を載置する焼き
網、115は調理時に水を張ったり、調理物113から
垂れ落ちる肉汁等を受ける受け皿、116はグリル庫1
01を支持する外郭である。
【0038】次に、この第5の実施例における作用を説
明する。
【0039】グリル庫101で魚焼き等の調理を行い、
発火したときを考える。発火すれば、炎によりグリル庫
101内や排気径路104内の温度が異常に温度上昇を
行う。その際、温度検知手段112において、ある一定
の温度上昇以上の温度上昇が生じたとき、加熱部102
の通電を停止するようにしておけば、発火した際に即座
に、火を消すことができるので、安全性の高い調理機器
を提供することができる。また、発火した際の炎及び煙
は排気口がないために、機器の外に出ることはないの
で、使用者に不快感を与えることもない。また他に、実
施例4に記載した内容と同様の効果も得られる。
【0040】実施例5では、温度検知素子は排気径路内
に示したが、グリル庫内につけても良く、また両方につ
けてもかまわない。
【0041】(実施例6)図6は、本発明の第6の実施
例における加熱調理器の詳細断面図を示すものである。
【0042】図6において、121は魚焼き調理等を行
うグリル庫、122はグリル庫121内において調理物
の加熱を行う加熱部、123は調理物の出し入れを行う
扉部、124はグリル庫121からの排気を行う排気径
路で、グリル庫121の後方に連結されている。125
は排気径路124内に配設された触媒体で金属等の基材
に触媒作用を行う白金族の金属を付着したもので煙等が
接触すると酸化燃焼されて浄化、脱臭することができ
る。126は排気径路124内に配設された吸気手段で
ファンが取りつけられておりモーターで回転するように
なっている。127は熱交換手段で熱交換器が排気径路
124内に配置されており、128は冷却ファンで熱交
換器127に外部からの冷却風を当てれるようになって
いる。129は排気径路124の下方に配設された排水
口で発生した水滴を外部へと導くものである。130は
排気径路124の出口であり、グリル庫121と連結さ
れている。131は排気径路の出口130付近に配置さ
れた排気加熱用の加熱部であり、熱交換器127により
冷やされた排気を再び加熱するものである。132は排
気径路124内に設けられた温度検知素子で、グリル庫
121内の温度調節や温度過昇防止の機能を果たす。1
33は排気径路124内に設けられた汚れ検知素子で赤
外線を当てることにより、汚れ度合いを判断する。13
4は調理物、135は調理物134を載置する焼き網、
136は調理時に水を張ったり、調理物134から垂れ
落ちる肉汁等を受ける受け皿、137はグリル庫121
を支持する外郭である。
【0043】次に、この第6の実施例における作用を説
明する。
【0044】グリル庫121で魚焼き等の調理を行い、
発火した時を考える。不完全燃焼による発火が起これ
ば、大量に煙が発生する。排気径路124内には触媒体
125があるため、ある程度の浄化、脱臭はされるが通
常のレベルの浄化はできない。その際、汚れ検知素子に
より、通常の汚れレベルと違う(汚れ量が大きい)と判
断したときに、加熱部122の通電を停止するようにし
ておけば、発火した際に即座に、火を消すことができ
る。また、温度検知素子132も配置しているので、実
施例5に示した内容の効果も得られるため、二重の安全
機構がある安全性の高い調理機器を提供することができ
る。また、発火した際の炎及び煙は排気口がないため
に、機器の外に出ることはないので、使用者に不快感を
与えることもない。また他に、実施例4に記載した内容
と同等の効果も得られる。
【0045】実施例6では、温度検知素子は排気径路内
に示したが、グリル庫内につけても良く、また両方につ
けてもかまわない。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、触媒体により浄化、脱臭された新鮮できれいな熱
気は調理のために再びグリル庫内に戻され循環使用さ
れ、かつ余計な蒸気は機器外部へ排出することができる
ため、おいしくカラッと焼き上がった焼き物調理を行え
る調理機器を提供することができる。また、外部へ排出
される蒸気は触媒体により、浄化、脱臭されているた
め、使用者に対して不快感を与えることもないし、調理
機器の排気筒周りやキッチンの壁等に煙による油や汚れ
を付着させることがないため、お手入れの簡単な清掃性
の高い調理機器をも提供することもできる。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、特
に、触媒体により浄化、脱臭された新鮮できれいな熱気
の循環効率がより向上させることができる。
【0048】また、請求項3、4記載の発明によれば、
特に、蒸気も熱交換手段を通過する際、冷やされ湿気の
中の水分が凝縮し水滴となり流れることで、除湿されて
循環するため、よりおいしくカラッと焼き上がった焼き
物調理を行える調理機器を提供することができる。ま
た、グリル庫からの排気は外部に排出されない、つまり
排気口がないため、使用者に対して不快感を与えること
もないし、排気口周りやキッチンの壁等に煙による油や
汚れを付着させることがないため、お手入れの簡単な清
掃性の高い調理機器をも提供することができる。さら
に、排気口を触ることによる火傷の恐れもなく、グリル
庫及び排気径路は完全に囲われているため、グリル庫内
で調理物等が発火した際にでも、火は外部へ出ることが
ないので、安全性の高い調理機器をも提供することもで
きる。
【0049】また、請求項5記載の発明によれば、特
に、グリル庫内の調理物が発火した際、グリル庫内や排
気径路内の異常な温度上昇を検知して、加熱部の通電を
即座に停止することができるため、安全性の高い調理機
器を提供することができる。
【0050】また、請求項6記載の発明によれば、特
に、グリル庫内の調理物が発火した際、グリル庫内や排
気径路内の異常な温度上昇を検知するだけでなく、大量
の煙の発生による検知でも、加熱部の通電を即座に停止
することができるため、二重の安全機能を有する更に安
全性の高い調理機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における加熱調理器の詳細断
面図
【図2】本発明の実施例2における加熱調理器の詳細断
面図
【図3】本発明の実施例3における加熱調理器の詳細断
面図
【図4】本発明の実施例4における加熱調理器の詳細断
面図
【図5】本発明の実施例5における加熱調理器の詳細断
面図
【図6】本発明の実施例6における加熱調理器の詳細断
面図
【図7】従来の加熱調理器の詳細断面図
【符号の説明】
21、41、61、81、101、121 グリル庫 22、42、62、82、102、122 加熱部 23、43、63、83、103、123 扉部 24、44、64、84、104、124 排気径路 25、45、65、85、105、125 触媒体 26、47、70、90、110、130 排気径路の
出口 27、48 排気筒 28、49、71、92、113、134 調理物 29、50、72、93、114、135 焼き網 30、51、73、94、115、136 受け皿 31、52、74、95、116、137 外郭 46、66、86、106、126 吸気手段 67、87、107、127 熱交換器 68、88、108、128 冷却ファン 69、89、109、129 排出口 91、111、131 排気加熱用
加熱部 112、132 温度検知素
子 133 汚れ検知素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉谷 保 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 相原 勝行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小栗 一也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4B040 AA03 AB02 AC01 GA06 LA02 LA08 LA17 NA08 NA12 NA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリル庫と、前記グリル庫内の調理物を
    加熱する加熱部と、開閉自在な扉部と、前記グリル庫内
    で発生した煙等を排気し内部に触媒体を配設した排気径
    路を備え、前記排気径路の出口は前記グリル庫内に連結
    され、かつ前記排気径路上方には排気を外部に誘導する
    排気筒をも設けた加熱調理器。
  2. 【請求項2】 排気径路内には、吸気手段をも設けた請
    求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 グリル庫と、前記グリル庫内の調理物を
    加熱する加熱部と、開閉自在な扉部と、前記グリル庫内
    で発生した煙等を排気し内部に触媒体と前記グリル庫か
    らの排気の吸気手段を配設した排気径路を備え、前記排
    気径路の出口は前記グリル庫内に連結され、かつ出口付
    近には熱交換手段と排水口をも設けて、前記グリル庫か
    らの排気が循環浄化される加熱調理器。
  4. 【請求項4】 排気径路内の出口付近に配設された熱交
    換手段とグリル庫の間には排気加熱用の加熱部を設けた
    請求項3記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 グリル庫内あるいは排気径路内の少なく
    とも一方には、温度検知素子をも設けた請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 排気径路内には、汚れ検知素子をも設け
    た請求項5記載の加熱調理器。
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