JP2002262810A - 豆腐の製造方法 - Google Patents

豆腐の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来にない食感と旨味を有する豆腐を製造で
きる技術を提供するものである。 【解決手段】 豆乳に、リン酸カルシウム若しくは乳酸
カルシウムを凝固剤として添加し、その後、加熱,冷却
等の所定の手段により該豆乳を凝固せしめて豆腐を製造
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、豆腐の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】豆腐
は、「畑の肉」と言われる良質なタンパク質を含有した
大豆を豆乳にし、この豆乳に塩化マグネシウム若しくは
硫酸カルシウム等を凝固剤として添加した後、加熱及び
冷却して製造される。
【0003】ところで、この豆腐の種類は、絹豆腐や木
綿豆腐等、わずかしかなく、業界においては新しい種類
の豆腐が要望されている。
【0004】本発明は、上記要望を達成するもので、従
来にない食感と旨味を有する豆腐を製造できる技術を提
供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨を説明す
る。
【0006】豆乳に、リン酸カルシウム若しくは乳酸カ
ルシウムを凝固剤として添加し、その後、加熱,冷却等
の所定の手段により該豆乳を凝固せしめて豆腐を製造す
ることを特徴とする豆腐の製造方法に係るものである。
【0007】また、請求項1記載の豆腐の製造方法にお
いて、豆乳に凝固剤を添加する際、カルシウム濃度が
0.0041%(w/v)以上0.0085%(w/
v)未満となるように凝固剤を添加することを特徴とす
る豆腐の製造方法に係るものである。
【0008】また、請求項1,2いずれか1項に記載の
豆腐の製造方法において、豆乳に凝固剤と共にプロテア
ーゼを添加し、その後、加熱,冷却等の所定の手段によ
り豆腐を製造することを特徴とする豆腐の製造方法に係
るものである。
【0009】また、請求項3記載の豆腐の製造方法にお
いて、豆乳にプロテアーゼ及び凝固剤を添加した後、豆
乳を35℃以上45℃未満とし該温度で30乃至50分
保持してから、加熱,冷却等の所定の手段により該豆乳
を凝固せしめて豆腐を製造することを特徴とする豆腐の
製造方法に係るものである。
【0010】また、請求項1〜4いずれか1項に記載の
豆腐の製造方法において、豆乳に凝固剤と共に食塩を添
加し、その後、加熱,冷却等の所定の手段により豆腐を
製造することを特徴とする豆腐の製造方法に係るもので
ある。
【0011】また、請求項1〜5いずれか1項に記載の
豆腐の製造方法において、豆乳を凝固せしめた後、該凝
固物をプレスして水分を除去することを特徴とする豆腐
の製造方法に係るものである。
【0012】また、請求項6記載の豆腐の製造方法にお
いて、除去する水分を凝固物の質量の16%(w/w)
以下に設定することを特徴とする豆腐の製造方法に係る
ものである。
【0013】
【発明の作用及び効果】本発明は繰り返した実験の結果
を請求項としてまとめたもので、豆乳を凝固せしめる凝
固剤として、従来より使用されていた塩化マグネシウム
や硫酸カルシウムの代わりに、リン酸カルシウム若しく
は乳酸カルシウムを使用したところ、プリン状のなめら
かな食感で且つ旨味に秀れた豆腐を製造できることが確
認された。
【0014】本発明は上述のように構成したから、従来
の豆腐とは全く異なる新しい食感と旨味を有する豆腐が
得られることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例について、以下
に説明する。
【0016】大豆から摩砕等の常法に従って豆乳を形成
する。
【0017】この豆乳に、リン酸カルシウム若しくは乳
酸カルシウムを凝固剤として添加し、その後、加熱,冷
却等の常法に従って豆腐を形成する。
【0018】尚、加熱した豆乳に凝固剤を添加し、その
後、所定時間加熱してから冷却する方法でも良い。
【0019】リン酸カルシウムは、水溶性の観点から第
二リン酸カルシウム(CaHPO4)を採用すると良
い。
【0020】尚、乳酸カルシウムの分子式は、Ca(C
3CHOHCOO)2・5H2Oである。
【0021】リン酸カルシウム若しくは乳酸カルシウム
の添加量は、カルシウム濃度が0.0041%(w/
v)以上0.0085%(w/v)未満となるように行
うと良い。カルシウム濃度が低過ぎる場合には、豆乳は
凝固せず、また、カルシウム濃度が高すぎる場合には、
苦味が強くなってしまう。
【0022】また、リン酸カルシウム若しくは乳酸カル
シウムを凝固剤として添加する際、プロテアーゼ(例え
ば、ナガセ生化学工業(株)製ピオプラーゼSP−1
0)を添加して大豆に含まれるアレルゲン(アレルギー
成分)を分解すると良い。尚、プロテアーゼの添加量
は、該プロテアーゼの作用(タンパク質分解作用)によ
って生成する苦味成分(メチオニン,シスチン,イソロ
イシン,ロイシン,チロシン,ヒスチジン,アルギニ
ン,フェニールアラニン,バリン,プロリン及びこれら
のペプチド等)の量を押さえる為、豆乳に対して0.0
0018%(w/v)以上0.00135%(w/v)
以下に設定すると良い。
【0023】また、前記リン酸カルシウムや乳酸カルシ
ウムは、前記プロテアーゼの増量剤として用いられるも
のであり、両者を同時に豆乳に加えることができる。ま
た、増量剤としてのリン酸カルシウムや乳酸カルシウム
だけでは不足の場合、豆乳にリン酸カルシウムや乳酸カ
ルシウムを追加添加すると良い。
【0024】また、プロテアーゼの作用を良好に発揮さ
せる為、プロテアーゼを添加した後、豆乳を35℃以上
45℃未満に加熱し且つ該温度で30分以上50分未満
保持すると良い。温度が低過ぎる場合には、アレルゲン
の分解が不十分となり、また、温度が高過ぎる場合に
は、タンパク質の分解が進み過ぎて豆乳が凝固できなく
なる。同様に、加熱時間が短過ぎる場合には、アレルゲ
ンの分解が不十分となり、また、加熱時間が長過ぎる場
合には、タンパク質の分解が進み過ぎて豆乳が凝固でき
なくなる。尚、最適は、40℃40分である。
【0025】尚、このプロテアーゼによる酵素反応によ
り、大豆に含まれるアミノ酸成分等からγ−アミノ酪酸
が生成される。このγ−アミノ酪酸は、血圧抑制等の健
康機能を有する物質として注目を集めているものであ
る。
【0026】また、豆乳を凝固させる為の加熱は、常法
に従い、例えば80℃60分とする。
【0027】また、リン酸カルシウム若しくは乳酸カル
シウムを凝固剤として添加する際、食塩を添加して前記
苦味成分の影響を緩和若しくは消去せしめると良い。こ
の食塩の添加によれば、前記苦味成分が感じられなくな
ることが確認されている。尚、この苦味成分が感じられ
なくなる理由は、食塩の存在によって苦味成分が水に不
要となり、舌が前記苦味成分を感じられなくなるからで
はないかと推測されている。
【0028】また、この食塩の添加割合は0.1%(w
/v)以上1.0%(w/v)未満に設定すると良い。
食塩の添加割合が低過ぎる場合には、豆腐に苦味が感じ
られ、また食塩の添加割合が高過ぎる場合には、豆腐に
塩辛さが感じられるようになってしまう。
【0029】また、上記方法によって製造された豆腐
は、タンパク質の一部の分解等によって形成される旨味
成分によっておいしいものとなり、且つ、プリン状の舌
触りの滑らかなものとなる。しかし、若干ながら、組織
が柔らか過ぎ且つ遊離水が生じる場合がある為、得られ
た豆腐をおもし等によってプレスすると良い。
【0030】このプレスは、プレスによって除去される
水分の割合によって管理すると良く、また、水分の除去
と共に前記旨味成分が除去されることを防止する為、除
去する水分の割合を、凝固物(前記方法によって製造さ
れた豆腐)の質量の16%(w/w)以下に設定すると
良い。
【0031】本実施例は上述のようにするから、従来の
豆腐とは全く異なりスプーンで掬って食べるようなプリ
ン状の舌触りで、しかも、非常に旨味があり、健康機能
性も高い非常に実用性に秀れた豆腐が得られることにな
る。
【0032】以下、本実施例の効果を裏付ける実験例に
ついて詳述する。
【0033】<実験例1>(リン酸カルシウムを凝固剤
とした豆腐の製造) 大豆に含まれるアレルゲンを分解して豆腐を製造する技
術として、出願人の先願に係る特願2000−5906
2号が提案されている。この特願2000−59062
号では、アレルゲンを分解する酵素として、プロテアー
ゼ9%(w/w)とリン酸カルシウム91%(w/w)
の混合物を採用しているが、別に凝固剤として塩化マグ
ネシウムも使用している。先ず、この塩化マグネシウム
を使用せず、前記混合物を凝固剤として代用できるか否
かを確認した。尚、プロテアーゼはナガセ生化学工業
(株)製ピオプラーゼSP−10を使用し、また、リン
酸カルシウムは第二リン酸カルシウムを使用した。
【0034】表1は豆腐の製造工程のフローチャート、
表2は得られた豆腐の評価、表3はS−Nの含有量(水
溶性窒素の含有量に関係する、旨味成分の指標)につい
て、塩化マグネシウムを凝固剤として添加したものとの
対比を示す。尚、前記混合物は「A」酵素と記載した。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】このように、混合物を0.008%以上添
加すれば、含有されるリン酸カルシウムによって豆乳が
凝固し、豆腐が得られることが確認された。また、得ら
れた豆腐は、離水がなく、その組織は塩化マグネシウム
を凝固剤としたものと明らかに異なる、滑らかなプリン
状様相を呈した。
【0039】また、混合物の添加量の増大によってプロ
テアーゼの添加量が高まり、このことによってペプチド
やアミノ酸の生成が多くなり、苦味が増大する懸念があ
ったが、塩化マグネシウムを凝固剤としたものは、豆乳
に対してプロテアーゼの添加量が0.009%(w/
v)以上(混合物の添加量で0.01%(w/v)以
上)で苦味が発生するのに対し、混合物の添加だけとし
たものは、豆乳に対してプロテアーゼの添加量が0.0
018%(w/v)以上(混合物の添加量で0.02%
(w/v)以上)で苦味が発生することが確認された。
即ち、塩化マグネシウムを添加せず、前記混合物を塩化
マグネシウム(凝固剤)の代わりとする方法によれば、
アミラーゼによってアレルゲンがより一層低減された豆
腐が得られることが確認された。
【0040】また、表3より明らかなように、前記混合
物のみを使用したものは、塩化マグネシウムを凝固剤と
して添加したものに比し、旨味成分に大きく関与するS
−Nの含有量が明らかに増大していた。従って、プロテ
アーゼによるタンパク質分解の際、旨味成分の醸成が良
好に行われていることが確認された。
【0041】<実験例2>(リン酸カルシウムを凝固剤
とした豆腐の製造2) 実験例1によればリン酸カルシウムによってプリン状の
豆腐が得られることが確認された。しかし、プリン状の
組織は軟らかくて崩れ易いことから、商品化する為に
は、組織改善が必要であると考えた。前記混合物の量を
多くすれば、組織改善は可能と思われるが、その場合、
苦味成分が増えるというデメリットがある。従って、混
合物の添加量を増やさずリン酸カルシウムの添加量を増
やすことにした。
【0042】表4は豆腐の製造工程のフローチャート、
表5,6,7は得られた豆腐の評価を示す。
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【表7】
【0047】このように試料のみが苦味を呈した為、
リン酸カルシウムの添加量を増やすことによる苦味の増
大の懸念はないものと確認された。
【0048】また、リン酸カルシウムの添加量が少な過
ぎると組織の凝固が緩く、また、添加量が多過ぎると豆
腐の滑らかさが損なわれることも確認された。従って、
リン酸カルシウムの総添加量は試料以上未満、即
ち、カルシウム濃度で0.0041%(w/v)以上
0.0085%(w/v)未満が良いことが確認され
た。
【0049】尚、このカルシウム濃度の設定は、非常に
僅かな範囲のものであり、製造管理上重要ポイントであ
ると考えられる。
【0050】また、市販の豆腐(一般的な絹豆腐)に比
し、固形分が1/5以下であり、組織形態が非常に異質
であることも確認された。
【0051】また、旨味に直接関与するS/T−Nは、
秀れた旨味の試料(27.9%(w/w))と苦味を
有した試料(31.9%(w/w))とでわずが4.
0%しか違いがない。従って、この点も製造管理上重要
ポイントであると考えられ、S/T−Nの生成量を試料
以下とした方が良いと思われる。
【0052】また、苦味の原因となるアミノ酸の量を測
定した表7より、各アミノ酸の量は、苦味の高いもの
程、概ねその量が増大していることが確認された。
【0053】以上、実験例1及び2から、リン酸カルシ
ウムを凝固剤とすることにより、プリン状の食感を有す
るおいしい豆腐が得られることが確認された。
【0054】<実験例3>(乳酸カルシウムを凝固剤と
した豆腐の製造) 実験例2により、アミラーゼとリン酸カルシウムとを混
合した混合物と、組織を補強する為のリン酸カルシウム
とを豆乳に添加することで、食感に秀れ且つおいしい豆
腐が得られることが確認されたが、この組織を補強する
為のリン酸カルシウムの代わりに乳酸カルシウムを添加
した場合がどうなるかについて実験を行った。
【0055】表8は豆乳の製造工程のフローチャートを
示す。
【0056】
【表8】
【0057】結果は、リン酸カルシウムも乳酸カルシウ
ムも差異はなく、塩化マグネシウムよりは明らかに凝固
し、滑らかさ及び食味の秀れた豆腐が得られることが確
認された。
【0058】<実験例4>(リン酸カルシウムを凝固剤
とした豆腐の製造3) 実験例3により得られた豆腐は、滑らかさ及び食味の秀
れたものであったが、離水が多く、且つ、組織崩れが発
生し易いものとなった。この原因は、混合物に含まれる
アミラーゼの反応温度が高いからではないかと着眼し
た。
【0059】即ち、温度が高い為、アミラーゼによるタ
ンパク質の分解が促進されているのではないかと考えら
れた為、このアミラーゼの適正反応温度について実験を
行った。
【0060】表9は豆腐の製造工程のフローチャート、
表10,11,12は得られた豆腐の評価を示す。
【0061】
【表9】
【0062】
【表10】
【0063】
【表11】
【0064】
【表12】
【0065】上記結果から、アミラーゼの適正反応温度
は、35℃以上45℃未満が良いことが確認された。ま
た、塩化マグネシウムを凝固剤としたものに対しての顕
著な優位性も確認された。
【0066】尚、反応時間は40分としたが、これは予
備試験により30乃至50分が良く、最適が40分であ
ることを確認して決定したものである。
【0067】<実験例5>(リン酸カルシウムを凝固剤
とした豆腐の製造4) 実験例4により得られた豆腐は、若干ながら組織が軟ら
かく且つ遊離水が存在した。この点は、工場規模での本
格生産の差異、輸送によって破損が発生する可能性を示
唆している。従って、組織の引き締め及び遊離水の発生
を防止する為、プレスを行った方が良いと考えられる
が、このプレスによって旨味成分が余剰な水分と共に除
去されたり、また、滑らかさが損なわれたりすると問題
となる。よって、最適なプレス条件について実験を行っ
た。
【0068】表13は豆腐の製造工程のフローチャー
ト、表14,15,16は得られた豆腐の評価を示す。
【0069】
【表13】
【0070】
【表14】
【0071】
【表15】
【0072】
【表16】
【0073】以上の実験結果から、硬さや軟らかさにつ
いては、試料、即ち離水率12%(w/w)が最も秀
れ、また、離水率16%(w/w)を超えると製品とし
て不十分になるものと考えられた。
【0074】また、旨味成分についても、試料が最も
秀れ、それ以上の離水率であると、旨味成分が除去され
る為か、その存在割合が減少することが確認された。
【0075】<実験例6>(リン酸カルシウムを凝固剤
とした豆腐の機能)
【0076】近年、非タンパク質構成アミノ酸であるγ
−アミノ酪酸(GABA)が、高等動物においては、神
経の主要な抑制伝達物質として脳代謝促進作用等の重要
な働きをすると共に、血圧抑制作用を発揮することが知
られてきた。また、このγ−アミノ酪酸はグルタミン酸
を原料に脱炭酸酵素がビタミンB1の存在下で作用する
ことにより生成されることが確認された。従って、この
γ−アミノ酪酸に関する知見と、豆腐原料の大豆にγ−
アミノ酪酸生成成分が含まれていることから、上記実験
例のようなアミラーゼによるタンパク質分解等により得
た豆腐にγ−アミノ酪酸が多く含まれるのではないかと
推測した。
【0077】この推測により、前記実験例5で得た豆腐
中のγ−アミノ酪酸をアミノ酸自動分析装置(LC6A
シリーズShim−PaCKアミノLi型カラム)によ
り測定し、下記表17を得た。
【0078】
【表17】
【0079】このように本実施例に係る方法により製造
された豆腐には、従来の方法によって得られた豆腐に比
し、多量のγ−アミノ酪酸が含まれていることが確認さ
れた。
【0080】また、プレスによる離水に殆ど影響を受け
ないのは、疎水性のγ−アミノ酪酸が多い為ではないか
と考えられた。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 豆乳に、リン酸カルシウム若しくは乳酸
    カルシウムを凝固剤として添加し、その後、加熱,冷却
    等の所定の手段により該豆乳を凝固せしめて豆腐を製造
    することを特徴とする豆腐の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の豆腐の製造方法におい
    て、豆乳に凝固剤を添加する際、カルシウム濃度が0.
    0041%(w/v)以上0.0085%(w/v)未
    満となるように凝固剤を添加することを特徴とする豆腐
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1,2いずれか1項に記載の豆腐
    の製造方法において、豆乳に凝固剤と共にプロテアーゼ
    を添加し、その後、加熱,冷却等の所定の手段により豆
    腐を製造することを特徴とする豆腐の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の豆腐の製造方法におい
    て、豆乳にプロテアーゼ及び凝固剤を添加した後、豆乳
    を35℃以上45℃未満とし該温度で30乃至50分保
    持してから、加熱,冷却等の所定の手段により該豆乳を
    凝固せしめて豆腐を製造することを特徴とする豆腐の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか1項に記載の豆腐
    の製造方法において、豆乳に凝固剤と共に食塩を添加
    し、その後、加熱,冷却等の所定の手段により豆腐を製
    造することを特徴とする豆腐の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか1項に記載の豆腐
    の製造方法において、豆乳を凝固せしめた後、該凝固物
    をプレスして水分を除去することを特徴とする豆腐の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の豆腐の製造方法におい
    て、除去する水分を凝固物の質量の16%(w/w)以
    下に設定することを特徴とする豆腐の製造方法。
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