JP2002260377A - 磁気メモリ装置 - Google Patents

磁気メモリ装置

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JP2002260377A JP2001332280A JP2001332280A JP2002260377A JP 2002260377 A JP2002260377 A JP 2002260377A JP 2001332280 A JP2001332280 A JP 2001332280A JP 2001332280 A JP2001332280 A JP 2001332280A JP 2002260377 A JP2002260377 A JP 2002260377A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】増幅器(センスアンプ)の構成が複雑になるの
を防止するとともに、高速な読み出しが可能な磁気メモ
リ装置を提供する。 【解決手段】2つのTMR素子4aおよび4bと、2つ
のNMOSトランジスタ5aおよび5bとからなるメモ
リセル52と、NMOSトランジスタ5aおよび5bの
ゲートに接続されたワード線と、NMOSトランジスタ
5aを介してTMR素子4aに接続されたビット線と、
NMOSトランジスタ5bを介してTMR素子4bに接
続された反転ビット線と、ビット線と反転ビット線とに
接続されたセンスアンプ53とを備えている。そして、
データの読み出し時に、選択されたワード線に、信号を
入力するとともに、ワード線への信号の入力によってビ
ット線と反転ビット線との間に生じた電位差をセンスア
ンプ53を用いて読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気メモリ装置
に関し、より特定的には、強磁性トンネル効果を示す記
憶素子を含む磁気メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気を利用してデータを記録する
不揮発性メモリであるMRAM(Magnetic R
andom Access Memory)が知られて
いる。このMRAMについては、NIKKEI ELE
CTRONICS 1999.11.15(no.75
7)pp.49−56などに詳しく開示されている。
【0003】図18および図19は、上記した文献に開
示されたMRAMの記憶素子の構造を説明するための概
略図である。図18を参照して、従来のMRAMの記憶
素子110は、強磁性層101と、強磁性層103と、
強磁性層101と103との間に配置された非磁性層1
02とを備えている。
【0004】強磁性層101は、強磁性層103よりも
反転しにくい。ここで、強磁性とは、磁性原子または金
属の自由原子が、正の交換相互作用によって磁気モーメ
ントを平行に整列させて自発磁化を形成している場合の
磁性をいい、この強磁性を示す物質を強磁性体という。
強磁性層101および103は、この強磁性体からな
る。また、従来、非磁性層102として金属を用いるG
MR(Giant Magnetoresistanc
e)膜が用いられている。近年では、非磁性層102と
して絶縁体を用いるTMR(Tunneling Ma
gneto Resistance)膜が開発されてい
る。このTMR膜は、GMR膜よりも抵抗が大きいとい
う利点を有する。具体的には、GMR膜のMR比(抵抗
変化率)は10%台であるのに対し、TMR膜のMR比
(抵抗変化率)は20%以上である。なお、このTMR
膜からなる記憶素子110を、以下、TMR素子110
という。
【0005】次に、図18および図19を参照して、従
来のTMR素子110を用いたMRAMの記憶原理につ
いて説明する。まず、図18に示すように、2つの強磁
性層101および103の磁化が同じ向き(平行)の状
態をデータ“0”に対応させる。また、図19に示すよ
うに、2つの強磁性層101および103の磁化が逆向
き(反平行)の状態をデータ“1”に対応させる。ここ
で、TMR素子110は、磁化の向きが平行の時、抵抗
(R0)が小さく、反平行の時、抵抗(R1)が大きいと
いう性質を有する。この磁化方向が平行か反平行かによ
りTMR素子110の抵抗が異なる性質を利用して、
“0”か“1”かを判別する。
【0006】図20は、従来の1つのTMR素子と1つ
のトランジスタとによってメモリセルを構成した場合の
MRAMの全体構成を示したブロック図である。図20
を参照して、従来のMRAM150の構成について以下
に説明する。
【0007】メモリセルアレイ151は、複数のメモリ
セル120がマトリクス状に配置されて構成されている
(図20では図面を簡略化するために、4個のメモリセ
ル120のみを示している)。1つのメモリセル120
は、1つのTMR素子110と、1つのNMOSトラン
ジスタ111とから構成されている。
【0008】行(ロウ)方向に配列された各メモリセル
120において、NMOSトランジスタ111のゲート
は、共通の読み出し用ワード線RWL1〜RWLnに接続
されている。また、行(ロウ)方向に配列された各メモ
リセル120において、TMR素子110の一方の強磁
性層上には、書き換え用ワード線WWL1〜WWLnが配
置されている。
【0009】列(カラム)方向に配列された各メモリセ
ル120において、TMR素子110の一方の強磁性層
は、共通のビット線BL1〜BLnに接続されている。
【0010】各読み出し用ワード線RWL1〜RWL
nは、ロウデコーダ152に接続され、各ビット線BL1
〜BLnは、カラムデコーダ153に接続されている。
【0011】外部から指定されたロウアドレスおよびカ
ラムアドレスは、アドレスピン154に入力される。そ
のロウアドレスおよびカラムアドレスは、アドレスピン
154からアドレスラッチ155へ転送される。アドレ
スラッチ155でラッチされた各アドレスのうち、ロウ
アドレスはアドレスバッファ156を介してロウデコー
ダ152へ転送され、カラムアドレスはアドレスバッフ
ァ156を介してカラムデコーダ153へ転送される。
【0012】ロウデコーダ152は、各読み出し用ワー
ド線RWL1〜RWLnのうち、アドレスラッチ155で
ラッチされたロウアドレスに対応した読み出し用ワード
線RWLを選択するとともに、各書き換え用ワード線W
WL1〜WWLnのうち、アドレスラッチ155でラッチ
されたロウアドレスに対応した書き換え用ワード線WW
Lを選択する。また、ロウデコーダ152は、電圧制御
回路157からの信号に基づいて、各読み出し用ワード
線RWL1〜RWLnの電位と、各書き換え用ワード線W
WL1〜WWLnの電位を制御する。
【0013】カラムデコーダ153は各ビット線BL1
〜BLnのうち、アドレスラッチ155でラッチされた
カラムアドレスに対応したビット線を選択するととも
に、電圧制御回路158からの信号に基づいて、各ビッ
ト線BL1〜BLnの電位を制御する。
【0014】外部から指定されたデータは、データピン
159に入力される。そのデータはデータピン159か
ら入力バッファ160を介してカラムデコーダ153へ
転送される。カラムデコーダ153は、各ビット線BL
1〜BLnの電位を、そのデータに対応して制御する。
【0015】任意のメモリセル120から読み出された
データは、各ビット線BL1〜BLnからカラムデコーダ
153を介してセンスアンプ群161へ転送される。セ
ンスアンプ群161は電流センスアンプである。センス
アンプ群161で判別されたデータは、出力バッファ1
62からデータピン159を介して外部へ出力される。
【0016】なお、上記した各回路(152〜162)
の動作は、制御コア回路163によって制御される。
【0017】次に、上記のように構成された従来のMR
AM150の書き込み(書き換え)動作および読み出し
動作について説明する。
【0018】(書き込み動作)この書き込み動作の際に
は、選択された書き換え用ワード線WWLとビット線B
Lとに、直交する電流を流す。これにより、そのビット
線BLと書き換え用ワード線WWLとの交点にあるTM
R素子110のみを書き換えることが可能である。具体
的には、書き換え用ワード線WWLとビット線BLとに
流れる各電流が磁界を発生し、2つの磁界の和(合成磁
界)がTMR素子110に働く。この合成磁界によって
TMR素子110の磁化の向きが反転し、たとえば、
“1”から“0”へと変わる。
【0019】なお、交点以外のTMR素子110には、
電流が全く流れないものと、一方向のみ電流が流れるも
のとがある。電流が流れないTMR素子110では、磁
界は生じないので磁化の向きは変わらない。一方向の電
流のみ流れるTMR素子110では、磁界は発生する
が、その大きさは磁化の反転に不十分である。このた
め、一方向の電流のみ流れるTMR素子110では、磁
化の向きは変わらない。
【0020】上記のように、選択されたアドレスに対応
するビット線BLと書き換え用ワード線WWLとに電流
を流すことによって、その選択されたビット線BLと書
き換え用ワード線WWLとの交点に位置するTMR素子
110の磁化の向きを、図18または図19に示した向
きに書き込むことが可能である。これにより、データ
“0”または“1”の書き込みが可能となる。
【0021】(読み出し動作)上記のように書き込んだ
データを読み出す際には、読み出し用ワード線RWLに
電圧を加えてNMOSトランジスタ111を導通させ
る。この状態で、ビット線BLに流れる電流値がリファ
レンスの電流値より多いか少ないかを判別することによ
って、“1”、“0”の判定を行う。
【0022】この場合、図18に示したデータ“0”の
場合は、磁化の向きが平行であるので、抵抗値(R0
が小さい。このため、ビット線BLに流れる電流値は、
リファレンスの電流値より大きい。これに対して、図1
9に示すデータ“1”の場合には、磁化の向きが反平行
であるので、抵抗値(R1)は、図18に示した場合よ
りも大きくなる。このため、ビット線BLに流れる電流
値は、リファレンスの電流値よりも少なくなる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のMRA
M150では、データの読み出しの際に、ビット線の電
位を微少な電位(0.4V以下)にして電流値を検出す
る必要がある。これは、TMR素子110は、そのTM
R素子110の両端に印加する電位差が微少でないと抵
抗変化が確認できないという特性を有するためである。
このため、TMR素子110の両端に印加する電位差を
微少(0.4V以下)にする必要があり、その結果、流
れる電流値も微少になる。従来では、このような微少な
電流値を検出するために、センスアンプ(増幅器)の構
成が複雑になるという不都合があった。また、微少な電
流値を検出しようとすると、読み出しスピードが遅くな
るという問題点もあった。
【0024】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の一つの目的は、
センスアンプ(増幅器)の構成が複雑になることのない
磁気メモリ装置を提供することである。
【0025】この発明のもう一つの目的は、微少な電流
値を検出してデータの判別を行う場合に比べて、読み出
し速度を向上することが可能な磁気メモリ装置を提供す
ることである。
【0026】この発明のさらにもう一つの目的は、上記
の磁気メモリ装置において、DRAMからの置き換えを
容易にすることである。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1における磁気メ
モリ装置は、強磁性トンネル効果を示す第1記憶素子お
よび第2記憶素子と、その第1および第2記憶素子にそ
れぞれ接続される第1および第2トランジスタとからな
るメモリセルと、第1および第2トランジスタの制御端
子に接続されたワード線と、第1トランジスタを介して
第1記憶素子に接続されたビット線と、第2トランジス
タを介して第2記憶素子に接続され、ビット線とビット
線対を構成する反転ビット線と、ビット線と反転ビット
線とに接続された増幅器とを備えている。そして、デー
タの読み出し時に、選択されたワード線に、信号を入力
するとともに、ワード線への信号の入力によってビット
線と反転ビット線との間に生じた電位差を増幅器を用い
て読み出す。
【0028】請求項1では、上記のように、強磁性トン
ネル効果を示す2つの第1および第2記憶素子と2つの
第1および第2トランジスタとによりメモリセルを構成
するとともに、2つの第1および第2記憶素子に接続さ
れるビット線および反転ビット線の電位差を増幅器によ
り検出することによって、容易にデータの読み出しを行
うことができる。これにより、従来の強磁性トンネル効
果を示す1つの記憶素子と1つのトランジスタとからメ
モリセルを構成した場合のように、ビット線に流れる微
少な電流値を検出する必要がない。その結果、増幅器の
構成が複雑になることもない。また、ワード線への信号
の入力によってビット線と反転ビット線との間に生じた
電位差を増幅器を用いて読み出すことによって、従来の
ビット線に流れる微少な電流値を読み出す場合と異な
り、記憶素子の抵抗が高い場合にも容易に検出を行うこ
とができる。
【0029】また、請求項1では、上記のように、ビッ
ト線と反転ビット線との間の電位差を増幅器により検出
するように構成することによって、従来のDRAMに用
いる増幅器(センスアンプ)と同様の簡単な増幅器を用
いて、磁気メモリ装置に記憶されたデータを読み出すこ
とができる。これにより、従来の強磁性トンネル効果を
示す1つの記憶素子と1つのトランジスタとからメモリ
セルを構成した場合のように、複雑な構成のセンスアン
プを用いる必要がないので、高速な読み出しが可能とな
る。また、センスアンプの構成および回路構成ならびに
動作方法は、従来のDRAMと類似しているので、DR
AMの技術をそのまま利用することができる。その結
果、DRAMからの置き換えが容易である。
【0030】請求項2における磁気メモリ装置は、請求
項1の構成において、第1記憶素子と第2記憶素子と
は、それぞれ、第1磁性層と、第1磁性層に絶縁障壁層
を介して対向配置され、第1磁性層よりも反転しにくい
第2磁性層とを含み、第1記憶素子の第2磁性層と、第
2記憶素子の第2磁性層とが接続され、ワード線への信
号の立ち上げタイミングに応じて、第1記憶素子の第2
磁性層と、第2記憶素子の第2磁性層との電位を接地電
位に引き下げるための補助ワード線をさらに備える。
【0031】請求項2では、このように構成することに
よって、補助ワード線により、容易に、第1記憶素子の
第2磁性層と、第2記憶素子の第2磁性層との電位を接
地電位方向に引き下げることができる。これにより、第
1記憶素子の第2磁性層と第2記憶素子の第2磁性層と
の電位を接地電位に引き下げる際に、第1記憶素子およ
び第2記憶素子の抵抗値の差に起因してビット線と反転
ビット線との間に電位差を発生させることができる。そ
して、その電位差を増幅器により検出することによっ
て、記憶されたデータを容易に検出することができる。
【0032】請求項3における磁気メモリ装置は、請求
項1または2の構成において、ワード線への信号の立ち
下げタイミングは、第1記憶素子の第2磁性層の電位
と、第2記憶素子の第2磁性層の電位とが接地電位にな
る前に行う。請求項3では、このように構成することに
よって、ビット線と反転ビット線との電位差がなくなる
のを防止することができる。すなわち、ビット線と反転
ビット線との電位差は過渡状態のときのみ生じる。その
ため、第1および第2記憶素子の第2磁性層の電位が接
地電位になると、第1磁性層に接続されるビット線およ
び反転ビット線も接地電位になる。その結果、ビット線
と反転ビット線との電位差がなくなってしまう。請求項
3では、第1および第2記憶素子の第2磁性層の電位が
接地電位になる前にワード線への信号を立ち下げること
によって、ビット線と反転ビット線との電位差がなくな
る前にその電位差を増幅器により検出することができ
る。
【0033】請求項4における磁気メモリ装置は、請求
項1〜3のいずれかの構成において、ワード線への信号
の立ち下げタイミングに応じて、増幅器と、ビット線お
よび反転ビット線とを分離するための分離用トランジス
タをさらに備える。請求項4では、このように構成する
ことによって、第1および第2記憶素子の第2磁性層の
電位が接地電位になる前に、分離用トランジスタにより
増幅器と、ビット線および反転ビット線とを分離するこ
とによって、ビット線と反転ビット線との間の電位差を
増幅器により読み出すことができる。
【0034】請求項5における磁気メモリ装置では、請
求項1〜4のいずれかの構成において、第1記憶素子お
よび第2記憶素子には、互いに逆のデータが記憶されて
いる。請求項5では、このように構成することによっ
て、第1記憶素子および第2記憶素子の抵抗差を利用し
て容易にデータの読み出しを行うことができる。
【0035】請求項6における磁気メモリ装置では、請
求項1または2の構成において、第1トランジスタを介
して第1記憶素子に接続されたダミービット線と、ダミ
ービット線の立ち下がりタイミングを検知する検知回路
とをさらに備える。請求項6では、このように構成する
ことによって、ダミービット線と検知回路とを用いて、
ビット線の立ち下がりタイミングを検知することができ
る。これにより、この検知したタイミングで、ビット線
と反転ビット線との電位差を増幅器により検出すれば、
容易に、記憶されたデータを読み出すことができる。
【0036】請求項7における磁気メモリ装置では、請
求項6の構成において、検知回路により検知したダミー
ビット線の立ち下がりタイミングに応じて、増幅器と、
ビット線および反転ビット線とを分離するための分離用
トランジスタをさらに備え、上記増幅器は、検知回路に
より検知したダミービット線の立ち下がりタイミングに
応じて活性化される。請求項7では、このように構成す
ることによって、ビット線と反転ビット線との電位差を
増幅器により容易に検出することができる。
【0037】請求項8における磁気メモリ装置では、請
求項6または7の構成において、検知回路は、入力電圧
がゲートに印加される第1トランジスタと、参照電圧が
ゲートに印加される第2トランジスタとを含み、第1ト
ランジスタに流れる電流を第2トランジスタに流れる電
流よりも大きくすることによって、入力電圧が参照電圧
と同等の場合に、Lレベルを出力させる。請求項8で
は、このように構成することによって、入力電圧が参照
電圧と同じ場合に、出力が不定になるのを有効に防止す
ることができる。
【0038】請求項9における磁気メモリ装置は、第1
磁性層と、第1磁性層の表面に第1絶縁障壁層を介して
その一方の表面が対向配置された第2磁性層と、第2磁
性層の他方の表面に第2絶縁障壁層を介して対向配置さ
れた第3磁性層とを含む1つの強磁性トンネル効果を示
す記憶素子と、記憶素子の第1磁性層および第3磁性層
にそれぞれ接続される第1および第2トランジスタとか
らなるメモリセルと、第1および第2トランジスタの制
御端子に接続されたワード線と、第1トランジスタを介
して前記第1磁性層に接続されたビット線と、第2トラ
ンジスタを介して第3磁性層に接続され、ビット線とビ
ット線対を構成する反転ビット線と、ビット線と反転ビ
ット線とに接続された増幅器とを備えている。そして、
データの読み出し時に、選択されたワード線に、信号を
入力するとともに、ワード線への信号の入力によってビ
ット線と反転ビット線との間に生じた電位差を増幅器を
用いて読み出す。
【0039】請求項9では、上記のように、第1、第2
および第3磁性層を含む強磁性トンネル効果を示す1つ
の記憶素子と、2つの第1および第2トランジスタとに
よりメモリセルを構成するとともに、第1および第3磁
性層に接続されるビット線および反転ビット線の電位差
を増幅器により検出することによって、容易にデータの
読み出しを行うことができる。これにより、従来の強磁
性トンネル効果を示す1つの記憶素子と1つのトランジ
スタとからメモリセルを構成した場合のように、ビット
線に流れる微少な電流値を検出する必要がない。その結
果、増幅器の構成が複雑になることもない。また、ワー
ド線への信号の入力によってビット線と反転ビット線と
の間に生じた電位差を増幅器を用いて読み出すことによ
って、従来のビット線に流れる微少な電流値を読み出す
場合と異なり、記憶素子の抵抗が高い場合にも容易に検
出を行うことができる。
【0040】また、請求項9では、第1、第2および第
3磁性層を含む強磁性トンネル効果を示す1つの記憶素
子と、2つの第1および第2トランジスタとによりメモ
リセルを構成することによって、2つの記憶素子と2つ
のトランジスタとからメモリセルを構成する場合に比べ
てメモリセルの面積を小さくすることができる。
【0041】また、請求項9では、上記のように、ビッ
ト線と反転ビット線との間の電位差を増幅器により検出
するように構成することによって、従来のDRAMに用
いる増幅器(センスアンプ)と同様の簡単な増幅器を用
いて、磁気メモリ装置に記憶されたデータを読み出すこ
とができる。これにより、従来の強磁性トンネル効果を
示す1つの記憶素子と1つのトランジスタとからメモリ
セルを構成した場合のように、複雑な構成のセンスアン
プを用いる必要がないので、高速な読み出しが可能とな
る。また、センスアンプの構成および回路構成ならびに
動作方法は、従来のDRAMと類似しているので、DR
AMの技術をそのまま利用することができる。その結
果、DRAMからの置き換えが容易である。
【0042】請求項10における磁気メモリ装置では、
請求項9の構成において、第1磁性層は、第2磁性層の
一方の側面に第1絶縁障壁層を介して形成されたサイド
ウォール形状の第1磁性層を含み、第3磁性層は、第2
磁性層の他方の側面に第2絶縁障壁層を介して形成され
たサイドウォール形状の第3磁性層を含む。請求項10
では、このように構成することによって、容易に、第1
磁性層、第2磁性層および第3磁性層からなる1つの記
憶素子を形成することができる。
【0043】請求項11における磁気メモリ装置では、
請求項10の構成において、サイドウォール形状の第1
磁性層および第3磁性層は、第2磁性層を覆うように絶
縁障壁材料層を介して磁性材料層を形成した後、磁性材
料層を異方性エッチングすることによって形成されてい
る。請求項11では、このように構成することによっ
て、従来のサイドウォール形成プロセスと同様のプロセ
スを用いて、容易に、第1磁性層、第2磁性層および第
3磁性層からなる1つの記憶素子を形成することができ
る。
【0044】請求項12における磁気メモリ装置では、
請求項9〜11のいずれかの構成において、記憶素子の
第2磁性層は、第1磁性層および第3磁性層よりも反転
しにくいように形成されており、ワード線への信号の立
ち上げタイミングに応じて、記憶素子の第2磁性層の電
位を接地電位に引き下げるための補助ワード線をさらに
備える。
【0045】請求項12では、このように構成すること
によって、補助ワード線により、容易に、記憶素子の第
2磁性層の電位を接地電位方向に引き下げることができ
る。これにより、記憶素子の第2磁性層の電位を接地電
位に引き下げる際に、記憶素子の抵抗値の差に起因して
ビット線と反転ビット線との間に電位差を発生させるこ
とができる。そして、その電位差を増幅器により検出す
ることによって、記憶されたデータを容易に検出するこ
とができる。
【0046】請求項13における磁気メモリ装置では、
請求項9〜12のいずれかの構成において、ワード線へ
の信号の立ち下げタイミングは、記憶素子の第2磁性層
の電位が接地電位になる前に行う。請求項13では、こ
のように構成することによって、ビット線と反転ビット
線との電位差がなくなるのを防止することができる。す
なわち、ビット線と反転ビット線との電位差は過渡状態
のときのみ生じる。そのため、記憶素子の第2磁性層の
電位が接地電位になると、第1磁性層および第3磁性層
に接続されるビット線および反転ビット線も接地電位に
なる。その結果、ビット線と反転ビット線との電位差が
なくなってしまう。請求項13では、記憶素子の第2磁
性層の電位が接地電位になる前にワード線への信号を立
ち下げることによって、ビット線と反転ビット線との電
位差がなくなる前にその電位差を増幅器により検出する
ことができる。
【0047】請求項14における磁気メモリ装置では、
請求項9〜13のいずれかの構成において、ワード線へ
の信号の立ち下げタイミングに応じて、増幅器と、ビッ
ト線および反転ビット線とを分離するための分離用トラ
ンジスタをさらに備える。請求項14では、このように
構成することによって、記憶素子の第2磁性層の電位が
接地電位になる前に、分離用トランジスタにより、増幅
器と、ビット線および反転ビット線とを分離することに
よって、ビット線と反転ビット線との間の電位差を増幅
器により読み出すことができる。
【0048】請求項15における磁気メモリ装置では、
請求項9〜14のいずれかの構成において、第1磁性層
および第3磁性層には、互いに逆のデータが記憶されて
いる。請求項15では、このように構成することによっ
て、第1磁性層および第2磁性層の抵抗と、第3磁性層
および第2磁性層の抵抗との抵抗差を利用して容易にデ
ータの読み出しを行うことができる。
【0049】請求項16における磁気メモリ装置は、第
1磁性層と、第1磁性層の表面に第1絶縁障壁層を介し
てその一方の表面が対向配置された第2磁性層と、第2
磁性層の他方の表面に第2絶縁障壁層を介して対向配置
された第3磁性層とを含む1つの強磁性トンネル効果を
示す記憶素子と、記憶素子の第1磁性層および第3磁性
層にそれぞれ接続される第1および第2トランジスタと
からなるメモリセルを備えている。
【0050】請求項16では、上記のように、第1、第
2および第3磁性層を含む強磁性トンネル効果を示す1
つの記憶素子と、2つの第1および第2トランジスタと
によりメモリセルを構成することによって、2つの記憶
素子と2つのトランジスタとからメモリセルを構成する
場合に比べて、メモリセルの面積を小さくすることがで
きる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。
【0052】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態によるMRAMの全体構成を示したブロック図で
ある。図2は、図1に示した第1実施形態によるMRA
Mのメモリセル部およびセンスアンプ部を示した回路図
である。図3は、図1および図2に示したMRAMの読
み出し動作を説明するための動作波形図である。
【0053】まず、図1および図2を参照して、第1実
施形態のMRAMの全体構成について説明する。第1実
施形態のMRAMでは、メモリセルアレイ以外は、従来
のDRAMと同様の構成を有している。以下、具体的に
説明する。第1実施形態のMRAMは、マトリクス状の
メモリセルアレイ51を中心に構成されている。メモリ
セルアレイ51は、行方向と列方向に配列されたメモリ
セル52から構成されている。メモリセル52は、記憶
の最小単位である1ビットのデータが記憶される。
【0054】第1実施形態のMRAMでは、1つのメモ
リセル52は、2つのTMR素子4aおよび4bと、2
つのNMOSトランジスタ5aおよび5bとから構成さ
れる。TMR素子4aは、図2に示すように、強磁性層
3aと、絶縁障壁層2aと、強磁性層3aよりも反転し
にくい強磁性層1aとを含む。また、TMR素子4b
は、強磁性層3bと、絶縁障壁層2bと、強磁性層3b
よりも反転しにくい強磁性層1bとを含む。また、2つ
のNMOSトランジスタ5aおよび5bのゲートには、
ワード線WLが接続されている。
【0055】なお、TMR素子4aは、本発明の「強磁
性トンネル効果を示す第1記憶素子」の一例であり、T
MR素子4bは、本発明の「強磁性トンネル効果を示す
第2記憶素子」の一例である。また、強磁性層3a、3
bは、本発明の「第1磁性層」の一例であり、強磁性層
1a、1bは、本発明の「第2磁性層」の一例である。
また、NMOSトランジスタ5aおよび5bは、それぞ
れ、本発明の「第1トランジスタ」および「第2トラン
ジスタ」の一例である。また、2つのNMOSトランジ
スタ5aおよび5bのゲートは、本発明の「制御端子」
の一例である。
【0056】メモリセルアレイ51のうち、行方向(図
1では縦方向)に配列された各メモリセル52は、ワー
ド線WLおよび補助ワード線SWLに接続されている。
また、列方向(図1では横方向)に配列された各メモリ
セル52は、ビット線BLおよび反転ビット線/BLに
接続されている。反転ビット線/BLは、対応関係にあ
るビット線BLと1組のビット線対を構成する。
【0057】また、各ビット線対BL、/BLは、クロ
スカップルラッチ形の各センスアンプ(SA)53に接
続されている。各ビット線対BL、/BLにおいて、ビ
ット線BLと反転ビット線/BLとの信号レベルは、相
補的に変化する。また、各ビット線対BL、/BLと、
各センスアンプ(SA)53との間には、各ビット線対
BL、/BLと、各センスアンプ(SA)53とを分離
するためのNMOSトランジスタ8aおよび8bが設け
られている。そのNMOSトランジスタ8aおよび8b
のゲートには、信号線Φ3が接続されている。なお、N
MOSトランジスタ8aおよび8bは、本発明の「分離
用トランジスタ」の一例である。また、センスアンプ5
3は、本発明の「増幅器」の一例である。
【0058】各ワード線WLは、ロウデコーダ54に接
続されている。外部からロウアドレスRAが指定される
と、そのロウアドレスRAは、ロウアドレスバッファ5
5からロウデコーダ54へ与えられる。これにより、ロ
ウデコーダ54によって、そのロウアドレスRAに対応
するワード線WLが選択される。
【0059】各ワード線WLには、NMOSトランジス
タ6およびPMOSトランジスタ7を含むインバータ回
路を介して、補助ワード線SWLの一方端が接続されて
いる。その補助ワード線SWLの他方端には、PMOS
トランジスタ9を介してVccが接続されている。その
PMOSトランジスタ9のゲートには、信号線Φ4が接
続されている。
【0060】また、ワード線WLは、AND回路11の
一方入力端子に接続されるとともに、AND回路11の
出力端子に接続される。AND回路11の他方入力端子
には、書き込み時に、常に、0(Lレベル)となる信号
線Φ6が接続されている。
【0061】また、ビット線BLおよび反転ビット線/
BLには、それぞれ、NMOSトランジスタ10aおよ
び10bが接続されている。NMOSトランジスタ10
aおよび10bのゲートには、信号線Φ5が接続されて
いる。NMOSトランジスタ10aおよび10bの一方
端は、互いに接続されている。その互いに接続されたN
MOSトランジスタ10aおよび10bには、プリチャ
ージ回路67が接続されている。
【0062】各センスアンプ53は、各トランスファゲ
ート56を介して、入出力線I/Oおよび反転入出力線
/I/Oに接続されている。入出力線I/Oと反転入出
力線/I/Oとで、入出力線対I/O、/I/Oを構成
している。入出力線対I/O、/I/Oは、リードアン
プ57に接続されている。リードアンプ57は、データ
バスDBおよび反転データバス/DBを介して、データ
の出力回路58に接続されている。データバスDBと、
反転データバス/DBとで、データバス線対DB、/D
Bを構成している。また、入出力線対I/O、/I/O
には、プリチャージ回路59が接続されている。
【0063】なお、入出力線I/Oと反転入出力線/I
/Oとのレベルは、相補的に変化する。また、データバ
スDBと反転データバス/DBとのレベルは、相補的に
変化する。そして、出力回路58から外部へデータが出
力される。
【0064】各トランスファゲート56は、カラム選択
線CSLを介して、カラムデコーダ60に接続されてい
る。各トランスファゲート56は、入出力線対I/O、
/I/Oと、センスアンプ53との間に接続された一対
のNMOSトランジスタによって構成されている。その
一対のNMOSトランジスタのゲートは、1本のカラム
選択線CSLを介して、カラムデコーダ60に接続され
ている。したがって、カラム選択線CSLがHレベルに
なると、一対のNMOSトランジスタがオンし、トラン
スファゲート56はオン状態になる。
【0065】外部からカラムアドレスCAが指定される
と、そのカラムアドレスCAは、カラムアドレスバッフ
ァ61からカラムデコーダ60およびアドレス遷移検出
回路(ATD:Address Transition
Detector)62へ与えられる。
【0066】ATD62は、カラムアドレスCAの変化
を検知して外部からカラムアドレスCAを指定されたこ
とを検知し、1パルスのパルス信号ATD1を生成す
る。つまり、カラムアドレスCAが変化する度に、パル
ス信号ATD1が生成される。そのパルス信号ATD1
は、カラムデコーダ制御回路63、プリチャージ制御回
路64およびリードアンプ制御回路65へ出力される。
【0067】プリチャージ制御回路64は、パルス信号
ATD1のHレベルからLレベルへの立ち下がりに基づ
いて、予め設定された時間Hレベルとなる1パルスのプ
リチャージ回路活性化信号PCを生成する。その活性化
信号PCはプリチャージ回路59へ出力される。
【0068】プリチャージ回路59は、活性化すると、
入出力線対I/O、/I/Oを同電位にするとともに、
所定の電位(たとえば、1/2Vcc:VccはMRA
Mの駆動電圧)に設定するプリチャージを行うようにな
っている。
【0069】プリチャージ回路59は、活性化信号PC
を入力すると非活性化(活性化スタンバイ状態)とな
り、入出力線対I/O、/I/Oのプリチャージを停止
する。カラムデコーダ制御回路63は、パルス信号AT
D1のHレベルからLレベルへの立ち下がりに基づい
て、予め設定された時間Hレベルとなる1パルスのカラ
ムデコーダ活性化信号YSを生成する。その活性化信号
YSは、カラムデコーダ60へ出力される。
【0070】カラムデコーダ60は、活性化信号YSを
入力すると活性化し、外部から指定されたカラムアドレ
スCAに対応するメモリセルアレイ51の列(1組のビ
ット線対BL、/BL)を選択する。すなわち、カラム
デコーダ60は、活性化信号YSを入力すると活性化す
る。そして、カラムデコーダ60は、活性化すると、外
部から指定されたカラムアドレスCAに対応するカラム
選択線CSLを選択するとともに、そのカラム選択線C
SLをHレベルにする。これにより、そのカラム選択線
CSLに接続されているトランスファゲート56がオン
状態になる。したがって、そのトランスファゲート56
に対応するセンスアンプ53を介して、外部から指定さ
れたカラムアドレスCAに対応するメモリセルアレイ5
1の列が選択される。
【0071】リードアンプ制御回路65は、パルス信号
ATD1のHレベルからLレベルへの立ち下がりに基づ
いて、パルス信号ATD1を所定時間遅延させた1パル
スのリードアンプ活性化信号READを生成する。その
活性化信号READのタイミングおよびパルス幅は、予
め設定されている。そして、活性化信号READは、リ
ードアンプ57へ出力される。
【0072】この活性化信号READの遅延時間は、入
出力対線I/O、/I/Oの電位差がデータを読み出す
のに十分な電位差となるまでの時間である。すなわち、
メモリセル52から読み出されたデータに基づいて、入
出力線対I/O、/I/Oがプリチャージされた電位か
らリードアンプ57が誤読み出しをしないために十分な
電位差まで変化するのを待機する時間に設定されてい
る。
【0073】つまり、各制御回路63〜65には、パル
ス信号ATD1のHレベルからLレベルへの立ち下がり
を受けて活性化信号YS、PC、READを適当なタイ
ミングおよびパルス幅で生成する遅延回路とパルス発生
回路とがそれぞれ設けられている。
【0074】また、データバス線対DB、/DBの電位
差を検出するとともに、その検出結果に基づいて読み出
し検知信号READを生成する読み出し検知回路66が
設けられている。これにより、データバス線対DB、/
DBの電位が所定の電位差以上になると、メモリセル5
2から読み出されたデータが確定されて外部へ出力され
る。したがって、データバス線対DB、/DBの電位差
を検出することによって、データの出力(読み出し動
作)を検出することができる。そして、読み出し検知回
路66は、データバス線対DB、/DBの電位差に基づ
いて読み出し動作を検出するとともに、その検出結果に
基づいてHレベルの読み出し検知信号READを生成す
る。この検知信号READは、カラムデコーダ制御回
路、プリチャージ制御回路64およびリードアンプ65
へ出力される。
【0075】図4は、図1および図2に示した第1実施
形態のメモリセル部分を示した断面構造図である。図4
を参照して、第1実施形態のメモリセル52の断面構造
について以下に説明する。この第1実施形態のメモリセ
ル52では、基板71の表面の所定領域に分離領域72
が形成されている。分離領域72によって囲まれた素子
形成領域には、所定の間隔を隔てて、N型ソース/ドレ
イン領域73が形成されている。隣接するN型ソース/
ドレイン領域73間に位置するチャネル領域上には、ワ
ード線WL1およびWL2を構成するゲート電極が形成
されている。このゲート電極と、一対のN型ソース/ド
レイン領域とによって、NMOSトランジスタ5aが構
成されている。
【0076】また、両端に位置するN型ソース/ドレイ
ン領域73には、導電層74および75を介して、TM
R素子4aの強磁性層3aが接続されている。この強磁
性層3aは、反転しやすく、図4に示すように、データ
に応じてその方向を変化させる。また、強磁性層3aの
他方の面には、絶縁障壁層2aを介して、強磁性層3a
よりも反転しにくい強磁性層1aが形成されている。こ
の強磁性層1aは、データに応じて反転せずに、一方向
に固定されている。強磁性層1aには、導電層77を介
して、補助ワード線SWL1およびSWL2が接続され
ている。また、中央のN型ソース/ドレイン領域73に
は、導電層76を介してビット線BLが接続されてい
る。また、ビット線BLと基板71との間には層間絶縁
膜78が形成されている。
【0077】上記のような断面構造を有するメモリセル
を用いれば、容易に、図1および図2に示した回路構成
を有する第1実施形態のMRAMのメモリセル52を実
現することができる。
【0078】次に、上記のように構成されたMRAMの
書き込みおよび読み出し動作について説明する。
【0079】(書き込み動作)この書き込み動作では、
ワード線WL1に接続されるメモリセル52に書き込む
場合について説明する。第1実施形態のMRAMにおい
て、データの書き込みを行う場合には、まず、信号線Φ
6をLレベルにする。これにより、AND回路11の他
方入力端子には、Lレベルの信号が入力される。この場
合、AND回路11の一方入力端子に入力されるワード
線WL1は、ロウデコーダ54によって選択されたワー
ド線であるので、Hレベルである。したがって、選択さ
れたワード線WL1のAND回路11から出力される部
分はLレベルになる。このように、信号線Φ6をLレベ
ルにすることによって、AND回路11の出力に接続さ
れるワード線WL1は、強制的にLレベルにされる。
【0080】これにより、AND回路11の出力端子に
接続されるワード線WL1に接続されるNMOSトラン
ジスタ5aおよび5bは、オフ状態になる。そして、信
号線Φ4をLレベルに立ち下げることによって、PMO
Sトランジスタ9をオンさせる。この場合、SWL1に
インバータを介して接続されるワード線WL1は、Hレ
ベルの状態にあるので、インバータを構成するNMOS
トランジスタ6は、オン状態になる。これにより、SW
L1の下側部分は接地電位になる。SWL1の上側部分
は、Φ4の立ち下げによってPMOSトランジスタ9が
オンしてVcc電位になるので、SWL1には上から下
に向かって電流が流れる。
【0081】また、入出力線対I/O、/I/Oを用い
て、選択されたビット線BLと反転ビット線/BLを、
それぞれ、HレベルおよびLレベルにする。さらに、信
号線Φ5をHレベルに立ち上げることによって、NMO
Sトランジスタ10aおよび10bをオンさせる。これ
により、ビット線BLとそれに対応する反転ビット線/
BLとが短絡された状態となり、Hレベル状態のビット
線BLからLレベル状態の反転ビット線/BLに向かっ
て電流が流れる。つまり、ビット線BLには、左方向の
電流が流れ、反転ビット線/BLには右方向の電流が流
れる。
【0082】なお、ビット線BLと反転ビット線/BL
とに流れる電流を上記とは逆方向にする場合には、ビッ
ト線BLにLレベルの信号を与えるとともに、反転ビッ
ト線/BLにHレベルの信号を与える。
【0083】上記のように、選択されたメモリセルにお
いて、補助ワード線SWL1に上から下の方向の電流を
流すとともに、ビット線対BL、/BLに互いに逆方向
の電流を流すことによって、選択されたメモリセルのT
MR素子4aの強磁性層3aとTMR素子4bの強磁性
層3bとに、容易に逆のデータ(たとえば、“1”、
“0”)を書き込むことができる。
【0084】なお、TMR素子4aの強磁性層3aと、
TMR素子4bの強磁性層3bとに、上記とは逆のデー
タ(たとえば、“0”、“1”)を書き込みたい場合に
は、BLと/BLとに流す電流の向きを逆方向にすれば
良い。
【0085】また、選択されなかったメモリセルにおい
て、補助ワード線SWLには電流が流れないので、デー
タが書き換わることはない。
【0086】(読み出し動作)上記したように、データ
の書き込み動作においては、ビット線BLに接続される
TMR素子4aの強磁性層3aと、反転ビット線/BL
に接続されるTMR素子4bの強磁性層3bとには、そ
れぞれ、逆の磁界になるデータが書き込まれている。以
下、ワード線WL1につながっているメモリセル52が
選択された場合の読み出し動作について図2を参照して
説明する。
【0087】まず、ワード線WL1が立ち上がる前に
は、ワード線WL1は、Lレベルの状態にある。この場
合、ワード線WL1に接続されるインバータ回路のPM
OSトランジスタ7がオン状態となるので、補助ワード
線SWL1の電位はVccになる。これにより、ノード
aの電位もVccになる。また、TMR素子4aおよび
4bは導体であるので、TMR素子4aおよび4bの電
位もVccになっている。この状態で、Φ5をHレベル
に立ち上げるとともに、プリチャージ回路67によりビ
ット線BLおよび反転ビット線/BLをVccにプリチ
ャージする。また、ワード線WL1が立ち上がると、ワ
ード線WL1はロウデコーダ54によってHレベルに設
定されているので、ワード線WL1に接続されるNMO
Sトランジスタ5aおよび5bはオン状態になる。これ
により、ビット線BLおよび反転ビット線/BLと、T
MR素子4aおよび4bとが導通状態となる。この状態
では、ビット線BL、反転ビット線/BLおよびノード
aの電位は、Vccである。
【0088】また、ワード線WL1がHレベルに立ち上
がると、Φ5がLレベルになり、プリチャージ回路67
が切れるとともに、ワード線WL1に接続されるインバ
ータ回路のNMOSトランジスタ6がオン状態となるの
で、補助ワード線SWL1の電位はGND電位に向かっ
て徐々に引き下げられる。これにより、ノードaの電位
もGND電位に徐々に引き下げられる。これにより、ビ
ット線BLおよび反転ビット線/BLの電位もGND電
位に徐々に引き下げられる。ここで、ビット線BL側に
接続されているTMR素子4aは、磁界の向きが上下の
強磁性層3aおよび1aで逆になっているため、反転ビ
ット線/BLに接続されているTMR素子4bに比べて
若干抵抗が高くなっている。
【0089】なお、ビット線BLおよび反転ビット線/
BLの電位がGND電位向かって引き下げられ始めたタ
イミングでは、ビット線BLおよび反転ビット線/BL
と、ノードaとは、微少な電位差であるので、MR比
(抵抗変化率)が一番大きくなる状態となる。
【0090】ノードaの電位が下がっていくに従って、
ビット線BLおよび反転ビット線/BLの電位も下がっ
ていく。この場合、ビット線BL側のTMR素子4aは
若干抵抗が高いので、電位の下がり方が、反転ビット線
/BLに比べて遅くなる。これにより、ビット線BLと
反転ビット線/BLとの間に電位差が発生する。この電
位差が発生したタイミングで、図3に示すように、ワー
ド線をHレベルからLレベルに立ち下げる。
【0091】このワード線WL1の立ち下げタイミング
は、ノードaの電位がGND電位になる前に行う。これ
は、以下の理由による。すなわち、ビット線BLと反転
ビット線/BLとの電位差は、過渡状態のときのみ生じ
る。そのため、TMR素子4aおよび4bの強磁性層1
aおよび1bの電位(ノードaの電位)がGND電位に
なると、強磁性層3aおよび3bにそれぞれ接続される
ビット線BLおよび反転ビット線/BLもGND電位に
なる。この場合、ビット線BLと反転ビット線/BLと
の電位差がなくなってしまうので電位差を検出できなく
なるからである。
【0092】過渡的なタイミングでは、ビット線BLお
よび反転ビット線/BLに電位差が発生するが、TMR
素子4aおよび4bは導体であるので、最終的にはビッ
ト線BLおよび反転ビット線/BLは、同電位になる。
このため、ワード線WL1の立ち下げタイミングに応じ
て、信号線Φ3を立ち下げる。これにより、NMOSト
ランジスタ(分離用トランジスタ)8aおよび8bがオ
フ状態になるので、ビット線BLおよび反転ビット線/
BLと、センスアンプ53とが分離される。その後、セ
ンスアンプ52のΦ1およびΦ2を立ち上げることによ
って、センスアンプ53を活性化させる。これにより、
センスアンプ53側のビット線BLと、センスアンプ5
3側の反転ビット線/BLとの電位差は増幅され、それ
ぞれ、VccとGNDとに分かれる。このようにして、
データの読み出し動作を行う。
【0093】なお、信号線Φ3の立ち下げタイミング
で、Φ5を立ち上げるとともに、プリチャージ回路67
をオンさせてビット線BLおよび反転ビット線/BLを
Vccにプリチャージしておく。
【0094】第1実施形態では、上記のように、2つの
TMR素子4aおよび4bと、2つのNMOSトランジ
スタ5aおよび5bとによって1つのメモリセル52を
構成するとともに、2つのTMR素子4aおよび4bに
接続されるビット線BLおよび反転ビット線/BLの電
位差をセンスアンプ53を用いて検出することによっ
て、容易にデータの読み出しを行うことができる。この
ように、電位差を検出するので、従来の1つのTMR素
子と1つのNMOSトランジスタとから1つのメモリセ
ルを構成した場合のように、ビット線に流れる微少な電
流値を検出する必要がない。その結果、微少な電流値を
検出するためにセンスアンプの構成が複雑になるという
不都合を防止することができる。
【0095】また、第1実施形態では、上記のように、
ビット線BLと反転ビット線/BLとの間の電位差をセ
ンスアンプ53により検出するように構成することによ
って、従来のDRAMに用いるセンスアンプと同様の簡
単なセンスアンプ53を用いて、MRAMに記憶された
データを読み出すことができる。このように、簡単なセ
ンスアンプ53を用いてデータを読み出すことができる
ので、従来の複雑な構成のセンスアンプを用いる構成に
比べて、高速な読み出しが可能となる。
【0096】また、第1実施形態のMRAMでは、セン
スアンプ53の構成および全体的な回路構成ならびに動
作方法は、従来のDRAMと類似しているので、DRA
Mの技術をそのまま利用することができる。その結果、
DRAMからの置き換えが容易となる。
【0097】(第2実施形態)図5は、本発明の第2実
施形態によるMRAMの全体構成を示したブロック図で
ある。図6は、図5に示した第2実施形態によるMRA
Mのメモリセル部およびセンスアンプ部を示した回路図
である。また、図7は、図5および図6に示した第2実
施形態によるMRAMのコンパレータ部の内部構成を示
した回路図である。
【0098】図5および図6を参照して、この第2実施
形態によるMRAMが、図1および図2に示した第1実
施形態のMRAMと異なるのは、ダミービット線(ダミ
ーBL)を設けるとともに、そのダミービット線の電位
を検知するためのコンパレータ201を設けた点であ
る。なお、コンパレータ201は、本発明の「検知回
路」の一例である。以下、詳細に説明する。
【0099】この第2実施形態では、図5および図6に
示すように、ビット線BLと同様の構成を有するダミー
ビット線(ダミーBL)を設けている。すなわち、ダミ
ービット線には、トランジスタ5aを介してTMR素子
4aが接続されている。このダミービット線に接続され
る全てのTMR素子4aは、強磁性層1aと3aとの磁
化方向が同じ(平行)になるように設定されている。そ
して、そのダミービット線は、コンパレータ201の一
方入力端に接続されている。コンパレータ201の他方
入力端には、Vcc(参照電圧)が接続されている。こ
のコンパレータ201の出力には、インバータ202が
接続されており、インバータ202の出力には、インバ
ータ203が接続されている。インバータ202の出力
は、信号Φ1として用いられ、インバータ203の出力
は、信号Φ2として用いられる。この信号Φ1およびΦ
2は、センスアンプ53の活性化信号として用いられ
る。
【0100】コンパレータ201は、図7に示すよう
に、一対のPMOSトランジスタ213および214
と、入力電圧(ダミービット線の電圧)Vinがそのゲ
ートに印加されるNMOSトランジスタ211と、Vc
cがそのゲートに印加されるNMOSトランジスタ21
2とを含んでいる。なお、NMOSトランジスタ211
が本発明の「第1トランジスタ」の一例であり、NMO
Sトランジスタ212が本発明の「第2トランジスタ」
の一例である。また、NMOSトランジスタ211およ
び212の一方端子には、定電流源215が接続されて
いる。また、PMOSトランジスタ213および214
の一方端子には、Vccが接続されている。PMOSト
ランジスタ213の他方端子と、NMOSトランジスタ
211の他方端子との接続点から、出力電圧Voutが
出力される。
【0101】ここで、図7に示した第2実施形態のコン
パレータ201では、Vinが印加されるNMOSトラ
ンジスタ211に流れる電流量を、Vccが印加される
NMOSトランジスタ212に流れる電流量よりも大き
くなるように構成している。具体的には、NMOSトラ
ンジスタ211のゲート幅をNMOSトランジスタ21
2のゲート幅よりも若干大きくすることによって、NM
OSトランジスタ211に流れる電流量をNMOSトラ
ンジスタ212に流れる電流量よりも大きくしている。
なお、ゲート幅を変更せずに、NMOSトランジスタ2
11のゲート長をNMOSトランジスタ212のゲート
長よりも若干細くすることによっても、NMOSトラン
ジスタ211に流れる電流量をNMOSトランジスタ2
12に流れる電流量よりも大きくすることが可能であ
る。
【0102】このようにVinが印加されるNMOSト
ランジスタ211の電流量をVccが印加されるNMO
Sトランジスタ212の電流量よりも大きくなるように
構成することによって、Vinが参照電圧Vccと同じ
Vccである場合にも、出力電圧Voutとして、Lレ
ベルの信号を出力させることができる。これにより、コ
ンパレータ201の入力電圧VinがVccである場合
に、コンパレータ201の出力が不定になるのを防止す
ることができる。つまり、第2実施形態のコンパレータ
201では、Vinが参照電圧Vccと同じVccであ
る場合には、Lレベルの信号が出力されるとともに、V
inが参照電圧Vccよりも低くなると、Hレベルの信
号が出力される。
【0103】また、この第2実施形態では、図5および
図6に示すように、信号Φ7とカラムデコーダ60の出
力とが、AND回路205に入力される。そして、この
AND回路205の出力は、ビット線BLと反転ビット
線/BLとを接続するためのトランジスタ204のゲー
トに接続されている。このように構成することにより、
選択されたビット線BLとそれに対応する反転ビット線
/BLとのみを容易に短絡することができる。
【0104】次に、上記のように構成された第2実施形
態のMRAMの読み出し動作および書き込み動作につい
て説明する。
【0105】(読み出し動作)図8は、本発明の第2実
施形態によるMRAMの読み出し動作を説明するための
動作波形概念図である。図9および図10は、第2実施
形態によるMRAMの読み出し動作を説明するための動
作波形シミュレーション図である。なお、この第2実施
形態では、ビット線BLに接続されるTMR素子4aの
抵抗が、反転ビット線/BLに接続されるTMR素子4
bの抵抗よりも低い場合の読み出し動作について説明す
る。つまり、図6に示したワード線WL2につながるメ
モリセル52のように、TMR素子4aの磁化が同じ向
き(平行)であり、TMR素子4bの磁化が逆向き(反
平行)である場合の読み出し動作について説明する。以
下、ワード線WL2が選択された場合の読み出し動作に
ついて説明する。
【0106】まず、図6を参照して、ワード線WL2が
立ち上がる前の初期状態では、ワード線WL2は、Lレ
ベルの状態にある。この場合、ワード線WL2に接続さ
れるインバータ回路のPMOSトランジスタ7がオン状
態となるので、補助ワード線SWL2の電位はVccに
なる。これにより、ノードaの電位もVccになる。ま
た、TMR素子4aおよび4bは導体であるので、TM
R素子4aおよび4bの電位もVccになっている。こ
の状態で、Φ5をHレベルに立ち上げるとともに、プリ
チャージ回路67によりビット線BLおよび反転ビット
線/BLならびにダミービット線をVccにプリチャー
ジする。
【0107】また、ワード線WL2がHレベルに立ち上
がると、ワード線WL2に接続されるNMOSトランジ
スタ5aおよび5bはオン状態になる。これにより、ビ
ット線BLおよび反転ビット線/BLと、TMR素子4
aおよび4bとが導通状態となる。この状態では、ビッ
ト線BL、反転ビット線/BL、ダミービット線(ダミ
ーBL)、ノードa、ノードbおよびノードcの電位
は、Vccである。
【0108】また、ワード線WL2がHレベルに立ち上
がる前に、Φ5がLレベルになり、プリチャージ回路6
7が切れるとともに、ワード線WL2に接続されるイン
バータ回路のNMOSトランジスタ6がオン状態となる
ので、補助ワード線SWL2の電位はGND電位に向か
って徐々に引き下げられる。これにより、ノードaの電
位もGND電位に徐々に引き下げられる。このため、ビ
ット線BLおよび反転ビット線/BLの電位もGND電
位に徐々に引き下げられる。
【0109】図8には、ワード線WLを立ち上げ、補助
ワード線SWLを徐々に立ち下げていく場合の波形が示
されている。図8に示すように、ワード線WLが立ち上
がり、補助ワード線SWLを徐々に立ち下げることによ
って、ノードbおよびノードc(図6参照)が立ち下が
る。このとき、磁化が同じ向き(平行)のTMR素子4
aと、磁化が逆向き(反平行)のTMR素子4bとで
は、抵抗値が異なるため、ノードbとノードcとの間に
電位差が生じる。また、セル側(メモリセル52側)の
ビット線BLおよび反転ビット線/BLは、ノードbお
よびノードcの電位が、Vcc−Vt(しきい値電圧)
以下になったところから立ち下がり始める。この場合、
磁化方向が平行な抵抗の低いTMR素子4aの方が、磁
化方向が反平行の抵抗の高いTMR素子4bよりも早く
電位が下がり始める。
【0110】ここで、セル側のビット線BLおよび反転
ビット線/BLにつながるトランジスタ5aおよび5b
のオン抵抗は、トランジスタ5aおよび5bのゲートと
ソースとの電位差VgsBおよびVgsC(図6参照)
に依存する。この場合、ノードbとノードcとの電位は
異なるため、トランジスタ5aのVgsBとトランジス
タ5bのVgsCとは異なる。このため、抵抗の低い方
(平行)のTMR素子4aにつながるトランジスタ5a
は、Vgsも大きくなり、抵抗が低くなる。このため、
セル側のビット線BLと反転ビット線/BLとの電位差
は、ノードbとノードcとの電位差よりも大きくなる。
同様に、分離用のNMOSトランジスタ8aおよび8b
のVgsの影響によって、センスアンプ側のビット線B
Lと反転ビット線/BLとの電位差(Vsig)はさら
に大きくなる。
【0111】ただし、センスアンプ側のビット線BLお
よび反転ビット線/BLの配線容量は、セル側のビット
線BLおよび反転ビット線/BLの配線容量よりも軽い
ため、時間が経過すると、センスアンプ側のビット線B
Lおよび反転ビット線/BLは、セル側のビット線BL
および反転ビット線/BLと同じ電位になってしまう。
そのため、センスアンプ側のビット線および反転ビット
線がVccから下がり始めてから、セル側のビット線お
よび反転ビット線と同電位になるまでのタイミングが、
センスアンプ53の両端に入力される電位差が大きく取
れる時間である。
【0112】上記した第1実施形態では、セル側のビッ
ト線BLおよび反転ビット線/BLが0Vになるまでの
任意のタイミングでセンスアンプ53による検出を開始
していた。この場合には、検出にとって効率の良いタイ
ミングを逃す可能性がある。
【0113】そこで、この第2実施形態では、ダミービ
ット線(ダミーBL)とそのダミービット線の電位を検
知するためのコンパレータ201とを設けることによっ
て、センスアンプ側のビット線BLの立ち下がりタイミ
ングを検知する。そして、そのタイミングでセル側のビ
ット線および反転ビット線と、センスアンプ側のビット
線および反転ビット線とを分離してセンスアンプ53を
動作させる。
【0114】具体的には、初期状態では、上記のよう
に、ビット線BLおよび反転ビット線/BLと、ダミー
ビット線(ダミーBL)と、補助ワード線SWL2との
電位は、Vccである。その後、ワード線WL2が立ち
上がり、補助ワード線SWLが徐々に立ち下がり始め
る。これにより、セル側のビット線BLと反転ビット線
/BLとの間に電位差が発生する。その後、セル側のビ
ット線BLおよび反転ビット線/BLの電位がVcc−
Vt以下になったところで、図8に示すように、センス
アンプ側のビット線BLおよび反転ビット線/BLの電
位が、Vccから下がり始める。このタイミングで、ダ
ミービット線(コンパレータ側)の電位も下がり始め
る。この場合、ダミービット線に接続されるTMR素子
4aは、磁化方向が平行な抵抗の低い状態に設定されて
いるので、ダミービット線は、ビット線BLおよび反転
ビット線/BLのうちの抵抗の低い方(第2実施形態で
はビット線BL)と同じタイミングで電位が下がり始め
る。
【0115】なお、初期状態では、ダミービット線が接
続されるコンパレータ201の入力VinはVccであ
り、参照電圧Vccと同じである。第2実施形態では、
上述のように、コンパレータ201の入力Vinが参照
電圧Vccと同じVccである場合には、出力Vout
として、Lレベルの信号が出力される。そして、ダミー
ビット線(コンパレータ側)の電位がVccから下がり
始めてダミービット線(コンパレータ側)がVccより
低い電圧になると、コンパレータ201の参照レベルは
Vccであるため、コンパレータ201はHレベルを出
力する。その信号を受けて、信号Φ2がHレベルに、信
号Φ1がLレベルになる。これにより、センスアンプ5
3が活性化される。また、このタイミングで、信号Φ3
が立ち下がる。これにより、分離用のNMOSトランジ
スタ8aおよび8bがオフ状態になるので、セル側のビ
ット線および反転ビット線と、センスアンプ側のビット
線および反転ビット線とが分離される。
【0116】その後、センスアンプ側のビット線および
反転ビット線の電位は、DRAMのセンシングと同様
に、増幅されて読み出される。なお、セル側のビット線
BLおよび反転ビット線/BLは、信号Φ5をHレベル
に立ち上げることによって、初期状態に戻る。
【0117】なお、実際のシミュレーション波形が図9
および図10に示される。図9には、センスアンプ53
によるセンシングをスタートせずに、ビット線BLの振
る舞いのみを観察した波形が示されている。図10に
は、コンパレータ201を作動させてセンスアンプ53
を動作させたときの波形が示されている。
【0118】(書き込み動作)この第2実施形態の書き
込み動作については、上記した第1実施形態の書き込み
動作と基本的に同じであるので、その詳細は省略する。
ただし、この第2実施形態では、上記のように、信号Φ
7とカラムデコーダ出力とをAND回路205に入力す
るとともに、そのAND回路205の出力をビット線B
Lと反転ビット線/BLとを接続するためのトランジス
タ204のゲートに接続している。これにより、書き込
み動作の際に、選択されたビット線BLとそれに対応す
る反転ビット線/BLとのみを容易に短絡することがで
きる。
【0119】第2実施形態では、上記のように、ダミー
ビット線とコンパレータ201とを用いて、センスアン
プ側のビット線BLの立ち下がりタイミングを検知する
ことができる。そして、コンパレータ201により検知
したダミービット線の立ち下がりタイミングで、分離用
のNMOSトランジスタ8aおよび8bをオフにすると
ともに、センスアンプ53を活性化することによって、
センスアンプ側のビット線と反転ビット線との電位差
(Vsig)をセンスアンプ53によって容易に検出す
ることができる。
【0120】(第3実施形態)図11は、本発明の第3
実施形態によるMRAMの全体構成を示したブロック図
である。図12は、図11に示した第3実施形態による
MRAMのメモリセル部およびセンスアンプ部を示した
回路図である。図11および図12を参照して、この第
3実施形態において、図1および図2に示した第1実施
形態と異なるのは、メモリセル部分のみである。すなわ
ち、この第3実施形態のMRAMでは、1つのメモリセ
ル82が、1つの2重接合TMR素子24と2つのNM
OSトランジスタ5aおよび5bとから構成されてい
る。なお、第3実施形態のメモリセル部以外の回路構成
は、第1実施形態と同様である。
【0121】この第3実施形態の2重接合TMR素子2
4は、図12に示すように、強磁性層23aと、絶縁障
壁層22aと、強磁性層23bと、絶縁障壁層22b
と、強磁性層23aおよび23bよりも反転しにくい強
磁性層21とを含む。すなわち、中央の反転しにくい強
磁性層21の両表面に、絶縁障壁層22aおよび22b
を介して、それぞれ、強磁性層23aおよび23bが形
成されている。
【0122】ここで、この第3実施形態の2重接合TM
R素子24では、図2に示した第1実施形態のTMR素
子4aの強磁性層1aと、TMR素子4bの強磁性層1
bとを、図12に示した1つの強磁性層21によって共
有化している。これにより、第3実施形態では、1つの
2重接合TMR素子24によって、第1実施形態の2つ
のTMR素子4aおよび4bと同じ機能を有することが
できる。
【0123】なお、2重接合TMR素子24は、本発明
の「強磁性トンネル効果を示す記憶素子」の一例であ
る。また、強磁性層23aは、本発明の「第1磁性層」
の一例であり、強磁性層21は、本発明の「第2磁性
層」の一例であり、強磁性層23bは、本発明の「第3
磁性層」の一例である。また、絶縁障壁層22aは、本
発明の「第1絶縁障壁層」の一例であり、絶縁障壁層2
2bは、本発明の「第2絶縁障壁層」の一例である。
【0124】また、第3実施形態では、上記のように、
第1実施形態の2つのTMR素子4aおよび4bを、1
つの2重接合TMR素子24に置き換えただけであり、
その他の回路構成は、第1実施形態と同様である。した
がって、第3実施形態のMRAMの書き込みおよび読み
出し動作についても、上記した第1実施形態と同様であ
る。そのため、その詳細はここでは省略する。
【0125】上記のように、第3実施形態では、強磁性
層21、23aおよび23bと、絶縁障壁層22aおよ
び22bとを含む1つの2重接合TMR素子24と、2
つのNMOSトランジスタ5aおよび5bとにより1つ
のメモリセル82を構成することによって、2つのTM
R素子4aおよび4bと、2つのNMOSトランジスタ
5aおよび5bとから1つのメモリセル52を構成する
第1実施形態に比べて、メモリセルの面積を小さくする
ことができる。
【0126】また、第3実施形態では、上記した第1実
施形態と同様の読み出し動作を行うので、第1実施形態
と同様の効果を得ることができる。すなわち、1つの2
重接合TMR素子24に接続されるビット線BLおよび
反転ビット線/BLの電位差を、センスアンプ53(図
12参照)を用いて検出することによって、容易にデー
タの読み出しを行うことができる。このように、電位差
を検出するので、1つのTMR素子と1つのNMOSト
ランジスタとから1つのメモリセルを構成した従来の場
合のように、ビット線に流れる微少な電流値を検出する
必要がない。その結果、微少な電流値を検出するために
センスアンプの構成が複雑になるという不都合を防止す
ることができる。
【0127】また、第3実施形態では、上記した第1実
施形態と同様、ビット線BLと反転ビット線/BLとの
間の電位差をセンスアンプ53(図12参照)により検
出するように構成することによって、従来のDRAMに
用いるセンスアンプと同様の簡単なセンスアンプ53を
用いて、MRAMに記憶されたデータを読み出すことが
できる。このように、簡単なセンスアンプ53を用い
て、データを読み出すことができるので、従来の複雑な
構成のセンスアンプを用いる構成に比べて、高速な読み
出しが可能となる。
【0128】また、第3実施形態のMRAMでは、第1
実施形態と同様、センスアンプ53の構成および全体的
な回路構成ならびに動作方法は、従来のDRAMと類似
しているので、DRAMの技術をそのまま利用すること
ができる。その結果、DRAMからの置き換えが容易と
なる。また、パルス状の信号を選択されたワード線に入
力することによってビット線と反転ビット線との間に発
生した電位差をセンスアンプ53(図12参照)を用い
て読み出すことによって、従来の微少な電流値を読み出
す場合と異なり、2重接合TMR素子24の抵抗が高い
場合にも、容易にデータを検出することができる。
【0129】図13は、図11および図12に示した第
3実施形態のMRAMの回路構成を実現するための平面
レイアウト図であり、図14は、図13に示した100
−100線に沿った断面図である。図13および図14
を参照して、以下に、第3実施形態によるMRAMのメ
モリセル82の構造について説明する。
【0130】まず、図13に示した平面レイアウト図に
は、図面を簡略化するため、ビット線BLおよび反転ビ
ット線/BLと、2重接合TMR素子24を構成する強
磁性層21、23aおよび23bと、ビット線コンタク
ト部94のみが示されている。
【0131】第3実施形態のMRAMのメモリセル82
の断面構造としては、図14に示すように、基板91の
表面上の所定領域に、分離領域92が形成されている。
分離領域92によって囲まれた素子形成領域には、所定
の間隔を隔てて、N型ソース/ドレイン領域93が形成
されている。隣接するN型ソース/ドレイン領域93間
に位置するチャネル領域上には、ワード線WL1および
WL2を構成するゲート電極が形成されている。
【0132】両端に位置するN型ソース/ドレイン領域
93には、導電層96を介して、2重接合TMR素子2
4の反転しやすいサイドウォール形状の強磁性層23a
が接続されている。この場合、導電層96と強磁性層2
3aとは、コンタクトホール99を介して、接続されて
いる。なお、導電層96と強磁性層23aとが反応する
のを防止するために、導電層96と強磁性層23aとの
間に、バリア膜(図示せず)を形成するようにしてもよ
い。強磁性層23aの側面上には、絶縁障壁層22aを
介して、反転しにくい強磁性層21が形成されている。
強磁性層21の他方の側面上には、絶縁障壁層22bを
介して、反転しやすいサイドウォール形状の強磁性層2
3bが形成されている。
【0133】ここで、2重接合TMR素子24の強磁性
層23aおよび23bは、図13に示すように、中央の
強磁性層21に対して千鳥状に形成されている。
【0134】また、中央のN型ソース/ドレイン領域9
3の表面上に位置するビット線コンタクト部94には、
導電層98を介して、ビット線BLが接続されている。
また、全面を覆うように、層間絶縁膜95および97が
形成されている。
【0135】図15〜図17は、図13および図14に
示した2重接合TMR素子部分の製造プロセスを説明す
るための断面図および斜視図である。次に、図15〜図
17を参照して、2重接合TMR素子24部分の製造プ
ロセスについて説明する。
【0136】まず、図15に示すように、層間絶縁膜9
5上に、所定の形状にパターンニングされた強磁性層2
1を形成する。
【0137】強磁性層21および層間絶縁膜95を覆う
ように、絶縁障壁材料としてのアルミナ22を形成した
後、アルミナ22の導電層96上に位置する領域に、コ
ンタクトホール99を形成する。その後、全面に強磁性
材料層23を形成する。そして、全面を異方性エッチン
グすることによって、図16に示すような、サイドウォ
ール形状の強磁性層23aおよび23bを形成する。こ
の場合、強磁性層23aは、コンタクトホール99内に
も形成されているので、強磁性層23aと導電層96と
が電気的に接続された状態となる。
【0138】第3実施形態では、上記のように、従来の
サイドウォール形成プロセスと同様のプロセスを用い
て、容易に、強磁性層21、23aおよび23bからな
る2重接合TMR素子24を形成することができる。
【0139】なお、上記第3実施形態の強磁性層21、
23aおよび23bの材料としては、たとえば、反転し
やすい強磁性層23aおよび23bには、Co75−Fe
25層と、Py層と、Ta層とからなる多層膜を用いると
ともに、反転しにくい強磁性層21には、Co75−Fe
25層と、Ir−Mn層と、Py層と、Cu層と、Py層
と、Ta層とからなる多層膜を用いる。この強磁性層の
材料については、日本応用磁気学会第116回研究会資
料「MRAM及び競合技術の現状と将来展望」(200
0年11月17日)の5頁に開示されている。
【0140】この後、図17に示すように、強磁性層2
3aおよび23bを千鳥状にパターンニングする。これ
により、図13および図14示したような2重接合TM
R素子24を容易に形成することができる。
【0141】なお、今回開示された実施形態は、すべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明
ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請
求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が
含まれる。
【0142】たとえば、上記実施形態では、メモリセル
を構成する記憶素子として、TMR素子を用いたが、本
発明はこれに限らず、強磁性トンネル効果を示す記憶素
子であれば、TMR素子以外の記憶素子も用いることが
可能である。また、強磁性トンネル効果を示す記憶素子
以外の磁気抵抗効果を示す記憶素子を用いても、上記実
施形態と同様の効果を得ることができる。
【0143】また、上記第2実施形態では、第1実施形
態のメモリセル52を含む構成に、ダミービット線(ダ
ミーBL)およびコンパレータ201などを追加した例
を示したが、本発明はこれに限らず、第3実施形態のメ
モリセル82を含む構成にダミービット線(ダミーB
L)およびコンパレータ201などを追加しても同様の
効果を得ることができる。
【0144】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、強磁性
トンネル効果を示す2つの第1および第2記憶素子と、
2つの第1および第2トランジスタとにより、メモリセ
ルを構成するとともに、2つの第1および第2記憶素子
に接続されるビット線および反転ビット線の電位差を増
幅器により検出することによって、従来の強磁性トンネ
ル効果を示す1つの記憶素子と1つのトランジスタとか
らメモリセルを構成した場合のように、複雑な構成のセ
ンスアンプを用いる必要がないので、高速な読み出しが
可能となる。また、センスアンプの構成および回路構成
ならびに動作方法は、従来のDRAMと類似しているの
で、DRAMの技術をそのまま利用することができる。
その結果、DRAMからの置き換えが容易となる。
【0145】また、第1、第2および第3磁性層を含む
強磁性トンネル効果を示す1つの記憶素子と、2つの第
1および第2トランジスタとによりメモリセルを構成す
ることによって、上記の効果に加えて、さらに、2つの
記憶素子と2つのトランジスタとからメモリセルを構成
する場合に比べて、メモリセルの面積を小さくすること
ができるという効果も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるMRAMの全体構
成を示したブロック図である。
【図2】図1に示した第1実施形態のMRAMのメモリ
セル部およびセンスアンプ部の構成を示した回路図であ
る。
【図3】図1および図2に示した第1実施形態のMRA
Mの読み出し動作を説明するための動作波形図である。
【図4】図1および図2に示した第1実施形態のMRA
Mのメモリセル部の断面構造を示した断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態によりMRAMの全体構
成を示したブロック図である。
【図6】図5に示した第2実施形態のMRAMのメモリ
セル部およびセンスアンプ部の構成を示した回路図であ
る。
【図7】図5および図6に示したコンパレータの内部構
成を示した回路図である。
【図8】第2実施形態による読み出し動作を説明するた
めの動作波形概念図である。
【図9】第2実施形態によるMRAMの読み出し動作を
説明するための動作波形シミュレーション図である。
【図10】第2実施形態によるMRAMの読み出し動作
を説明するための動作波形シミュレーション図である。
【図11】本発明の第3実施形態によるMRAMの全体
構成を示したブロック図である。
【図12】図11に示した第3実施形態のMRAMのメ
モリセル部およびセンスアンプ部の構成を示した回路図
である。
【図13】図11および図12に示した第3実施形態の
MRAMのメモリセル部の平面レイアウト図である。
【図14】図13に示した第3実施形態のMRAMの1
00−100線に沿った断面図である。
【図15】図14に示したメモリセル部の2重接合TM
R素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図16】図14に示したメモリセル部の2重接合TM
R素子の製造プロセスを説明するための断面図である。
【図17】図14に示した第3実施形態の2重接合TM
R素子の製造プロセスを説明するための斜視図である。
【図18】従来のMRAMの記憶素子の構成を説明する
ための概略図である。
【図19】従来のMRAMの記憶素子の構成を説明する
ための概略図である。
【図20】従来のMRAMの全体構成を示したブロック
図である。
【符号の説明】
1a、1b 強磁性層(第2磁性層) 3a、3b 強磁性層(第1磁性層) 2a、2b 絶縁障壁層 4a TMR素子(第1記憶素子) 4b TMR素子(第2記憶素子) 5a NMOSトランジスタ(第1トランジスタ) 5b NMOSトランジスタ(第2トランジスタ) 6 NMOSトランジスタ 7 PMOSトランジスタ 8a、8b NMOSトランジスタ(分離用トランジス
タ) 9 PMOSトランジスタ 10a、10b NMOSトランジスタ 21 強磁性層(第2磁性層) 22a 絶縁障壁層(第1絶縁障壁層) 23a 強磁性層(第1磁性層) 22b 絶縁障壁層(第2絶縁障壁層) 23b 強磁性層(第3磁性層) 24 2重接合TMR素子(記憶素子) 51 メモリセルアレイ 52、82 メモリセル 53 センスアンプ(増幅器) 54 ロウデコーダ 60 カラムデコーダ 67 プリチャージ回路 201 コンパレータ(検知回路) 211 NMOSトランジスタ(第1トランジスタ) 212 NMOSトランジスタ(第2トランジスタ)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性トンネル効果を示す第1記憶素子
    および第2記憶素子と、前記第1および第2記憶素子に
    それぞれ接続される第1および第2トランジスタとから
    なるメモリセルと、 前記第1および第2トランジスタの制御端子に接続され
    たワード線と、 前記第1トランジスタを介して前記第1記憶素子に接続
    されたビット線と、 前記第2トランジスタを介して前記第2記憶素子に接続
    され、前記ビット線とビット線対を構成する反転ビット
    線と、 前記ビット線と前記反転ビット線とに接続された増幅器
    とを備え、 データの読み出し時に、選択された前記ワード線に、信
    号を入力するとともに、前記ワード線への信号の入力に
    よって前記ビット線と前記反転ビット線との間に生じた
    電位差を前記増幅器を用いて読み出す、磁気メモリ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1記憶素子と前記第2記憶素子と
    は、それぞれ、第1磁性層と、前記第1磁性層に絶縁障
    壁層を介して対向配置され、前記第1磁性層よりも反転
    しにくい第2磁性層とを含み、 前記第1記憶素子の第2磁性層と、前記第2記憶素子の
    第2磁性層とが接続され、前記ワード線への信号の立ち
    上げタイミングに応じて、前記第1記憶素子の第2磁性
    層と前記第2記憶素子の第2磁性層との電位を接地電位
    に引き下げるための補助ワード線をさらに備える、請求
    項1に記載の磁気メモリ装置。
  3. 【請求項3】 前記ワード線への信号の立ち下げタイミ
    ングは、前記第1記憶素子の第2磁性層の電位と、第2
    記憶素子の第2磁性層の電位とが接地電位になる前に行
    う、請求項1または2に記載の磁気メモリ装置。
  4. 【請求項4】 前記ワード線への信号の立ち下げタイミ
    ングに応じて、前記増幅器と、前記ビット線および前記
    反転ビット線とを分離するための分離用トランジスタを
    さらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁
    気メモリ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1記憶素子および前記第2記憶素
    子には、互いに逆のデータが記憶されている、請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の磁気メモリ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1トランジスタを介して前記第1
    記憶素子に接続されたダミービット線と、 前記ダミービット線の立ち下がりタイミングを検知する
    検知回路とをさらに備える、請求項1または2に記載の
    磁気メモリ装置。
  7. 【請求項7】 前記検知回路により検知した前記ダミー
    ビット線の立ち下がりタイミングに応じて、前記増幅器
    と、前記ビット線および前記反転ビット線とを分離する
    ための分離用トランジスタをさらに備え、 前記増幅器は、前記検知回路により検知した前記ダミー
    ビット線の立ち下がりタイミングに応じて活性化され
    る、請求項6に記載の磁気メモリ装置。
  8. 【請求項8】 前記検知回路は、入力電圧がゲートに印
    加される第1トランジスタと、参照電圧がゲートに印加
    される第2トランジスタとを含み、 前記第1トランジスタに流れる電流を前記第2トランジ
    スタに流れる電流よりも大きくすることによって、前記
    入力電圧が前記参照電圧と同等の場合に、Lレベルを出
    力させる、請求項6または7に記載の磁気メモリ装置。
  9. 【請求項9】 第1磁性層と、前記第1磁性層の表面に
    第1絶縁障壁層を介してその一方の表面が対向配置され
    た第2磁性層と、前記第2磁性層の他方の表面に第2絶
    縁障壁層を介して対向配置された第3磁性層とを含む1
    つの強磁性トンネル効果を示す記憶素子と、前記記憶素
    子の第1磁性層および第3磁性層に、それぞれ、接続さ
    れる第1および第2トランジスタとからなるメモリセル
    と、 前記第1および第2トランジスタの制御端子に接続され
    たワード線と、 前記第1トランジスタを介して前記第1磁性層に接続さ
    れたビット線と、 前記第2トランジスタを介して前記第3磁性層に接続さ
    れ、前記ビット線とビット線対を構成する反転ビット線
    と、 前記ビット線と前記反転ビット線とに接続された増幅器
    とを備え、 データの読み出し時に、選択された前記ワード線に、信
    号を入力するとともに、前記ワード線への信号の入力に
    よって前記ビット線と前記反転ビット線との間に生じた
    電位差を前記増幅器を用いて読み出す、磁気メモリ装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第1磁性層は、前記第2磁性層の
    一方の側面に前記第1絶縁障壁層を介して形成されたサ
    イドウォール形状の第1磁性層を含み、 前記第3磁性層は、前記第2磁性層の他方の側面に前記
    第2絶縁障壁層を介して形成されたサイドウォール形状
    の第3磁性層を含む、請求項9に記載の磁気メモリ装
    置。
  11. 【請求項11】 前記サイドウォール形状の第1磁性層
    および第3磁性層は、前記第2磁性層を覆うように絶縁
    障壁材料層を介して磁性材料層を形成した後、前記磁性
    材料層を異方性エッチングすることによって形成されて
    いる、請求項10に記載の磁気メモリ装置。
  12. 【請求項12】 前記記憶素子の第2磁性層は、前記第
    1磁性層および前記第3磁性層よりも反転しにくいよう
    に形成されており、 前記ワード線への信号の立ち上げタイミングに応じて、
    前記記憶素子の第2磁性層の電位を接地電位に引き下げ
    るための補助ワード線をさらに備える、請求項9〜11
    のいずれか1項に記載の磁気メモリ装置。
  13. 【請求項13】 前記ワード線への信号の立ち下げタイ
    ミングは、前記記憶素子の第2磁性層の電位が接地電位
    になる前に行う、請求項9〜12のいずれか1項に記載
    の磁気メモリ装置。
  14. 【請求項14】 前記ワード線への信号の立ち下げタイ
    ミングに応じて、前記増幅器と、前記ビット線および前
    記反転ビット線とを分離するための分離用トランジスタ
    をさらに備える、請求項9〜13のいずれか1項に記載
    の磁気メモリ装置。
  15. 【請求項15】 前記第1磁性層および前記第3磁性層
    には、互いに逆のデータが記憶されている、請求項9〜
    14のいずれか1項に記載の磁気メモリ装置。
  16. 【請求項16】 第1磁性層と、前記第1磁性層の表面
    に第1絶縁障壁層を介してその一方の表面が対向配置さ
    れた第2磁性層と、前記第2磁性層の他方の表面に第2
    絶縁障壁層を介して対向配置された第3磁性層とを含む
    1つの強磁性トンネル効果を示す記憶素子と、 前記記憶素子の第1磁性層および第3磁性層にそれぞれ
    接続される第1および第2トランジスタと、 からなるメモリセルを備えた、磁気メモリ装置。
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