JP2002257888A - 多芯ケーブル検査方法および多芯ケーブル検査装置 - Google Patents

多芯ケーブル検査方法および多芯ケーブル検査装置

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JP2002257888A
JP2002257888A JP2001053374A JP2001053374A JP2002257888A JP 2002257888 A JP2002257888 A JP 2002257888A JP 2001053374 A JP2001053374 A JP 2001053374A JP 2001053374 A JP2001053374 A JP 2001053374A JP 2002257888 A JP2002257888 A JP 2002257888A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度で検査でき、検査装置を簡易かつ安価
に構成する。 【解決手段】 第1、第2コネクタに規定した対応関係
でケーブルの両端部が接続される多芯ケーブルを検査す
る方法であって、一の抵抗と他の各1の抵抗との各直列
抵抗値が相違する複数の抵抗の一端側を短絡して第1コ
ネクタに各他端を接続し、正規対応関係で接続されてい
るケーブルを検出し(ステップ20)、そのケーブルに
接続されている第2コネクタのピンを印加ピンとして試
験電圧を印加すると共に第2コネクタの印加ピン以外の
他の各ピンを検出ピンとして検出用抵抗を介して所定電
位に接続して各検出ピンの電圧を検出電圧として検出し
て記憶させ(ステップ21)、各検出電圧と基準多芯ケ
ーブルの各検出電圧に対応する各基準電圧とを比較して
基準電圧に各検出電圧が一致するか判別し(ステップ2
3,24)、一致しているときに正規接続状態と判別す
る(ステップ25)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1および第2の
コネクタの各ピンに予め規定した対応関係で複数のケー
ブルの両端部がそれぞれ接続される多芯ケーブルに対し
て、そのケーブル接続状態を検査する多芯ケーブル検査
方法、およびその多芯ケーブル検査方法を実行可能な多
芯ケーブル検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の多芯ケーブル検査方法として、
特許第2898223号公報に開示された多芯ケーブル
検査方法が知られている。この多芯ケーブル検査方法で
は、複数の対の導体(ケーブル)を有すると共に両端に
コネクタ(30,30)が接続された多芯ケーブルとし
てのLANケーブル(10)における各導体の断線や短
絡等の結線エラーを検出する。その検査方法の概要につ
いて説明すると、まず、LANケーブル(10)の一端
(近端)のコネクタ(30)に試験装置(50)を接続
し、他端(遠端)のコネクタ(30)に識別器(60)
を接続する。次いで、試験対象のLANケーブル(1
0)内の導体対に試験装置(50)から試験用信号を出
力する。この場合、識別器(60)は試験対象のLAN
ケーブル(10)内の導体対に既知のリターン路を構成
するため、試験装置(50)は、この導体対間の回路パ
ラメータ(抵抗値等)を測定することによって、導体対
に接続されたリターン路に特有の既知の電気パラメータ
を取得する。続いて、試験装置(50)は、取得した電
気パラメータと所定値(導体対が正常の場合の電気パラ
メータ)とを比較して導体対の接続状態が正常であるか
否かを判別する。試験装置(50)は、導体対を順次変
更してすべての導体対に対して同様の検査を実行する。
これにより、多芯ケーブルにおける複数の対の導体に対
する接続状態の良否を検査することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
多芯ケーブル検査方法では、コネクタのピン数の2倍を
超える数の抵抗およびそれと同数のダイオードを用いて
識別器(60)を構成する必要があるため、識別器(6
0)の構造が複雑になると共に、部品点数も増加して識
別器の製品コストが上昇するという問題点がある。ま
た、リターン路にダイオードを直列に接続しているた
め、導体対間の回路パラメータを測定する際にリターン
路を介して試験装置(50)に入力される試験電圧がダ
イオードの順方向電圧分だけ低下する。このため、従来
の多芯ケーブル検査方法には、ダイオードの順方向電圧
分の低下に起因して、その分の判定マージンが低下する
結果、判定精度を高くするのが困難であるという問題点
がある。
【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、高精度で検査することができ、しかも多芯
ケーブルの検査装置を簡易かつ安価に構成し得る多芯ケ
ーブル検査方法、およびその多芯ケーブル検査方法を実
行可能な多芯ケーブル検査装置を提供することを主目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の多芯ケーブル検査方法は、第1および第2
のコネクタの各ピンに予め規定した対応関係で複数のケ
ーブルの両端部がそれぞれ接続される多芯ケーブルに対
して、そのケーブルの接続状態を検査する多芯ケーブル
検査方法であって、任意の一つの抵抗とそれ以外の各1
つの抵抗との各直列合成抵抗値が互いに相違する複数の
抵抗を、各々の一端側同士を短絡した状態で前記第1の
コネクタの各ピンに各他端をそれぞれ接続した後に、そ
の両端が前記両コネクタの前記各ピンに正規の対応関係
でそれぞれ接続されている少なくとも一つのケーブルを
検出する第1ステップと、前記検出された一つのケーブ
ルに接続されている前記第2のコネクタの前記ピンを印
加ピンとして試験電圧を印加すると共に、当該第2のコ
ネクタの前記印加ピン以外の他の各ピンを検出ピンとし
て検出用抵抗を介して所定電位に順次接続しつつ当該各
検出ピンの電圧を検出電圧として検出し、かつ当該各検
出電圧を記憶させる第2ステップと、前記各検出電圧
と、前記予め規定した正規の対応関係で各ケーブルが接
続されている基準の多芯ケーブルについての前記各検出
電圧にそれぞれ対応する各基準電圧とを比較して、対応
する前記基準電圧に前記各検出電圧がすべて一致するか
否かを判別する第3ステップとを実行し、前記第3ステ
ップにおいてすべて一致していると判別したときに正規
な接続状態であると判別することを特徴とする。
【0006】請求項2記載の多芯ケーブル検査方法は、
請求項記載の多芯ケーブル検査方法において、前記第1
ステップでは、前記第2のコネクタにおける任意の1つ
のピンを前記検出ピンとし、かつ他の2つのピンを順次
前記印加ピンとして、前記検出電圧をそれぞれ検出する
第11ステップと、当該第11ステップにおいて検出し
た前記各検出電圧に対応する仮検出ピンを前記各印加ピ
ン毎に対応する前記基準電圧に基づいて特定する第12
ステップと、前記他の2つのピン毎の前記特定した仮検
出ピン同士が一致するか否かを判別する第13ステップ
とを、当該第13ステップにおいて前記仮検出ピン同士
が一致するまで、前記第11ステップにおける前記3つ
のピンの組合せを順次変更しつつ繰り返し実行し、一致
すると判別したときの前記他の2つのピンに接続された
前記ケーブルが正常に接続されたケーブルであると判別
することを特徴とする。
【0007】請求項3記載の多芯ケーブル検査方法は、
請求項1または2記載の多芯ケーブル検査方法におい
て、前記第2ステップを実行した後に、前記所定電圧と
等しい前記検出電圧が存在するか否かを判別し、存在す
ると判別したときに、当該検出電圧が検出された前記検
出ピンに接続されている前記ケーブルに断線が生じてい
ると判別する第21ステップを実行することを特徴とす
る。
【0008】請求項4記載の多芯ケーブル検査方法は、
請求項1から3のいずれかに記載の多芯ケーブル検査方
法において、前記第3ステップにおいて前記基準電圧に
一致しない前記検出電圧が存在すると判別したときに、
当該一致しない検出電圧同士を比較して互いに同一電圧
となる検出電圧が存在するか否かを判別する第31ステ
ップを実行し、当該第31ステップにおいて互いに同一
電圧となる前記検出電圧が存在すると判別したときに、
当該各検出ピンがそれぞれ接続されている前記ケーブル
同士に短絡が生じていると判別する第32ステップを実
行することを特徴とする。
【0009】請求項5記載の多芯ケーブル検査方法は、
請求項4記載の多芯ケーブル検査方法において、前記第
32ステップでは、同一電圧となる前記検出電圧が前記
すべての基準電圧内に存在するか否かを判別する第41
ステップを実行し、当該第41ステップにおける比較の
結果、いずれの前記基準電圧とも一致しないときに、当
該検出電圧が検出された前記検出ピン同士が短絡してい
ると判別する第42ステップを実行し、前記第41ステ
ップにおける比較の結果、いずれかの前記基準電圧と一
致したときに、前記同一電圧となる前記検出電圧が検出
された任意の1つの前記検出ピンを前記印加ピンとする
と共に他の複数のピンを順次前記検出ピンとして前記検
出電圧を検出した後にその各検出電圧を第2の検出電圧
として記憶させる第43ステップと、前記第2の検出電
圧が前記試験電圧と一致するか否かを判別する第44ス
テップとを実行し、当該第44ステップにおいて前記試
験電圧と一致すると判別したときに、当該一致すると判
別した前記検出電圧が検出された前記検出ピンと前記印
加ピンとが短絡していると判別する第45ステップを実
行し、当該第44ステップにおいて前記試験電圧と一致
しないと判別したときに、前記検出ピン同士が短絡して
いると判別する第46ステップを実行することを特徴と
する。
【0010】請求項6記載の多芯ケーブル検査方法は、
請求項1から3のいずれかに記載の多芯ケーブル検査方
法において、前記第3ステップにおいて前記基準電圧に
一致しない前記検出電圧が存在すると判別したときに、
当該一致しない検出電圧同士を比較して互いに同一電圧
となる検出電圧が存在するか否かを判別する第31ステ
ップを実行し、当該第31ステップにおいて互いに同一
電圧となる前記検出電圧が存在しないと判別したとき
に、前記検出電圧が検出された前記複数の検出ピンにそ
れぞれ接続されている前記複数のケーブルにリバース接
続またはトランスポーズ接続が生じていると判別するこ
とを特徴とする。
【0011】請求項7記載の多芯ケーブル検査方法は、
請求項6記載の多芯ケーブル検査方法において、前記検
出電圧と前記基準電圧とを比較することによって、前記
複数のケーブルにおけるリバース接続またはトランスポ
ーズ接続がされている前記ケーブルを特定することを特
徴とする。
【0012】請求項8記載の多芯ケーブル検査装置は、
請求項1から7のいずれかに記載の多芯ケーブル検査方
法を実行可能に構成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る多芯ケーブル検査方法および多芯ケーブル検査
装置の好適な実施の形態について説明する。なお、検査
対象の多芯ケーブルとしてLANケーブルを一例に挙げ
て説明するが、LANケーブル以外の多芯ケーブルに対
しても本発明を適用することができるのは勿論である。
【0014】最初に、検査対象のLANケーブル(以
下、「多芯ケーブル」ともいう)1の構成について、図
1を参照して説明する。この多芯ケーブル1は、2本ず
つ撚り合わされて4対のツイストペアに形成された8本
のケーブル2,2・・・を備えて構成されている。ま
た、多芯ケーブル1は、その両端に送信用コネクタ(第
2のコネクタ)3と受信用コネクタ(第1のコネクタ)
4とが配置され、送信用コネクタ3および受信用コネク
タ4の各ピンに予め規定した対応関係で各ケーブル2,
2・・・の両端部がそれぞれ接続されている。具体的に
は、8本のケーブル2,2・・・は、送信用コネクタ3
および受信用コネクタ4の同一ピン番号のピン間に一対
一の接続状態で接続されている。この場合、各ツイスト
ペアを形成する一対のケーブル2,2は、送信用コネク
タ3および受信用コネクタ4のピン番号(1,2)にそ
れぞれ接続される。同様にして、他の3対のケーブル
2,2は、送信用コネクタ3および受信用コネクタ4の
ピン番号(3,6),(4,5),(7,8)にそれぞ
れ接続される。
【0015】次に、多芯ケーブル検査方法に従って多芯
ケーブル1を検査する際に使用する検査装置(多芯ケー
ブル検査装置)11の構成について、図1を参照して説
明する。
【0016】検査装置11は、送信側ユニット12と受
信側ユニット13とを備え、多芯ケーブル1の各ケーブ
ル2の断線、各ケーブル2,2間の短絡、リバース、お
よびトランスポーズを検査可能に構成されている。
【0017】受信側ユニット13は、多芯ケーブル1に
おけるケーブル2の本数と同数の抵抗R1〜R8を備
え、受信用コネクタ4に着脱自在に構成されている。こ
の場合、各抵抗R1〜R8は、各々の抵抗値が図2に示
すように選定されることによって、図3に示すように任
意の一つの抵抗とそれ以外の各1つの抵抗との各直列合
成抵抗値が互いに相違する構成となっている。具体的に
は、例えば、抵抗R1および抵抗R2の直列合成抵抗
値、抵抗R1および抵抗R3の直列合成抵抗値、・・・
抵抗R1および抵抗R8の直列合成抵抗値が互いに相違
する構成となっている。また、各抵抗R1〜R8は、各
々の一端側同士が短絡されて、送信側ユニット12から
の試験電圧VINに対するリターン路を形成する。また、
受信側ユニット13を受信用コネクタ4に装着した際に
は、各抵抗R1〜R8は、各他端が受信用コネクタ4の
各ピンにそれぞれ予め規定した対応関係で接続される。
具体的には、抵抗R1,R2,・・・・,R8は、受信
用コネクタ4の1番ピン、2番ピン、・・・、8番ピン
にそれぞれ接続される。
【0018】送信側ユニット12は、電圧生成部12
a、印加用プローブ12b、検出用プローブ12c、検
出用抵抗12d、電圧検出部12e、信号切換部12
f、メモリ12g、表示部12h、および演算制御部1
2jを備え、送信用コネクタ3に着脱自在に構成されて
いる。
【0019】電圧生成部12aは、試験電圧VIN(一例
として5ボルトの直流電圧)を生成する。印加用プロー
ブ12bは、電圧生成部12aによって生成された試験
電圧VINを信号切換部12fを介して送信用コネクタ3
の任意のピン(以下、「印加ピン」ともいう)に出力す
る。検出用プローブ12cは、送信用コネクタ3の任意
のピン(以下、「検出ピン」ともいう)に出力される電
圧を信号切換部12fを介して検出し、検出した電圧を
電圧検出部12eに出力する。検出用抵抗12dは、抵
抗値がRG であって、信号切換部12fを介して検出用
プローブ12cに接続された検出ピンを本発明における
所定電位(一例としてグランド電位)に接続する。この
場合、検出用抵抗12dの抵抗値は、受信側ユニット1
3の各抵抗R1〜R8の抵抗値を勘案して設定される。
この検査装置11では、一例として5KΩに規定されて
いる。
【0020】信号切換部12fは、アナログスイッチや
リレー等を用いて構成され、演算制御部12jによって
生成される制御信号SCNによって特定される送信用コネ
クタ3の所定のピンに印加用プローブ12bおよび検出
用プローブ12cをそれぞれ接続させる。電圧検出部1
2eは、検出用プローブ12cを介して検出ピンに出力
された電圧(検出電圧VDT)を検出し、電圧データDDT
として出力する。具体的には、図4に示すように印加ピ
ン(送信用コネクタ3のA番ピン)に試験電圧VINが印
加された場合、受信側ユニット13側の抵抗R1〜R8
のいずれか(抵抗値Raとする)、抵抗Raを除く抵抗
R1〜R8のいずれか(抵抗値Rbとする)、および検
出ピン(送信用コネクタ3のB番ピン)に接続された検
出用抵抗12d(RG )が2本のケーブル2,2によっ
て直列に接続される結果、検出電圧VDTは、下記の式で
表される。VDT=VIN×(RG /(RG +Ra+R
b))
【0021】メモリ12gは、図5に示す基準テーブル
を記憶する。この基準テーブルは、予め規定した正規の
対応関係ですべてのケーブル2,2・・が接続されてい
る基準となる多芯ケーブル1についての検出電圧VDT
を、送信用コネクタ3のすべてのピンの組合せについ
て、実験的、若しくは上記の式に基づいて理論的に基準
電圧として予め求めて作成されている。この場合、任意
の印加ピンに対する各検出ピンにおける各検出電圧VDT
は、受信側ユニット13側の各抵抗R1〜R8の内の任
意の一つの抵抗とそれ以外の各1つの抵抗との各直列合
成抵抗値が互いに相違するため、すべて相違する。
【0022】演算制御部12jは、CPU等で構成さ
れ、制御信号SCNを出力して信号切換部12fを制御す
ることによって送信用コネクタ3の任意のピンに印加用
プローブ12bを接続させる。また、演算制御部12j
は、信号切換部12fを制御することによって送信用コ
ネクタ3の他のピンに検出用プローブ12cを順次接続
させ、これらの各ピンを検出ピンとして電圧検出部12
eを介して検出電圧VDT(電圧データDDT)を順次取り
込み、メモリ12g内に図6に示す検出テーブルとして
記憶する。なお、同図では、1番ピンを印加ピンとした
ときの検出テーブルを示している。また、演算制御部1
2jは、この検出テーブルに記憶した各検出電圧VDTと
基準テーブルの対応する基準電圧とを比較することによ
って、ケーブル2の接続状態を判別し、判別した結果を
表示部12hに表示させる。
【0023】次いで、多芯ケーブル1に対する多芯ケー
ブル検査方法について図7〜図15を参照して説明す
る。
【0024】まず、検査の前段階として、検査対象とし
ての多芯ケーブル1の送信用コネクタ3に送信側ユニッ
ト12を接続し、受信用コネクタ4に受信側ユニット1
3を接続する。
【0025】次に、図7に示す検査処理を実行する。こ
の検査処理では、まず、多芯ケーブル1の8本のケーブ
ル2の内から、その両端が送信用コネクタ3および受信
用コネクタ4の各ピンに正規の対応関係でそれぞれ接続
されている正常接続状態のケーブル2を少なくとも1本
検出する正常ケーブル検出処理を実行する(第1ステッ
プとしてのステップ20)。この処理では、図8に示す
処理フローに従い、演算制御部12jが、送信用コネク
タ3のピンの内から3つのピンを選定し、図9に示すよ
うに、この内の一つを上述した検出ピンとし、他の2つ
を印加ピン(ここでは、NピンとN+1ピン)として設
定する(第11ステップとしてのステップ20a)。次
いで、演算制御部12jは、信号切換部12fを制御し
て各印加ピンに試験電圧VINを印加しながら、各印加ピ
ン毎の検出電圧VDTを電圧検出部12eを介して検出す
る(第11ステップとしてのステップ20b)。次に、
演算制御部12jは、メモリ12gに記憶されている基
準テーブルを参照して各印加ピンについての各検出電圧
VDTが基準テーブルにおける各基準電圧のいずれかに一
致するか否かを判別する。つまり、各検出電圧が基準テ
ーブル内に存在するか否かを判別する(ステップ20
c)。その結果、2つの検出電圧VDTの内のいずれか1
つでも基準電圧と一致しないときには、検出ピンと印加
ピンの組合せを変更し(ステップ20d)、ステップ2
0aに戻る。一方、2つの検出電圧VDTが共に基準テー
ブルに記憶されている基準電圧に一致する(基準テーブ
ル内に存在する)ときには、各印加ピン毎に、各印加ピ
ンの各検出電圧VDTに対応する検出ピンのピン番号を基
準テーブルを参照して特定し、それぞれ第1、第2仮検
出ピンとする(第12ステップとしてのステップ20
e)。
【0026】次いで、演算制御部12jは、特定した第
1、第2仮検出ピン同士が一致するか否か、つまり同じ
ピン番号になるか否かを判別し(第13ステップとして
のステップ20f)、一致しないときにはステップ20
dに移行して、検出ピンと印加ピンの組合せを変更し、
ステップ20aからこの処理を繰り返し実行する。一
方、第1、第2仮検出ピン同士が一致するときには、各
印加ピンに接続された各ケーブル2が正常な接続のケー
ブルであると判別する(ステップ20g)。これによ
り、少なくとも1本の正常接続状態のケーブル2が検出
される。例えば、1番ピンおよび2番ピンを印加ピンと
し、3番ピンを検出ピンとした場合、図5に示すよう
に、1番ピンおよび3番ピンの組合せの際に2.809
Vが検出されたときには3番ピンが第1の仮検出ピンと
して特定され、2番ピンおよび3番ピンの組合せの際に
2.674Vが検出されたときには3番ピンが第2の仮
検出ピンとして特定される。このため、両仮検出ピンが
一致する結果、例えば、1番ピンに接続されたケーブル
2が正常な接続のケーブルであると判別される。
【0027】次に、図7に示す検出テーブル作成処理
(第2のステップとしてのステップ21)を実行する。
この処理では、演算制御部12jは、信号切換部12f
を制御して、検出した正常なケーブル2に接続されてい
る送信用コネクタ3のピンの内の一つのピン(1番ピン
とする)を印加ピンとして試験電圧VINを印加しなが
ら、送信用コネクタ3の残りのピンを順次検出ピンとし
て検出電圧VDTを検出し、図6に示す検出テーブルを作
成する。
【0028】次に、演算制御部12jは、ケーブルの断
線検査処理(第ステップ21としてのステップ22)を
実行する。この処理では、演算制御部12jは、作成し
た検出テーブル内に、所定電位(本実施の形態ではゼロ
ボルト)と等しい検出電圧VDTが存在するか否かを判別
する。この場合、検出ピンに接続されているケーブル2
に断線が生じているときには、検出用抵抗12dに接続
されているグランド電位が検出電圧VDTとして検出され
るため、所定電位と等しい検出電圧VDTが存在するとき
には、その検出電圧VDTが検出された検出ピンに接続さ
れているケーブル2に断線が生じていると判別する。
【0029】次に、演算制御部12jは、作成した検出
テーブル内の検出電圧VDTと基準テーブル内の対応する
基準電圧とを比較し(第3ステップとしてのステップ2
3)、この検出電圧VDTと基準電圧とがすべて一致する
か否かを判別する(第3ステップとしてのステップ2
4)。その結果、一致すると判別したときには、演算制
御部12jは、すべてのケーブル2が正常な接続状態で
あると判別し(ステップ25)、この検査処理を終了す
る。具体的には、図6に示すように、印加ピンが1番ピ
ンである場合において、検出ピンとなる他のピン(2番
ピン、3番ピン、6番ピン、5番ピン、4番ピン、7番
ピン、8番ピン)における検出電圧VDTが同図に示す電
圧のときには、検出電圧VDTと、図5に示す基準テーブ
ルにおける基準電圧とがすべて一致するため、演算制御
部12jはすべてのケーブル2が正常な接続状態である
と判別する。
【0030】一方、ステップ24において、対応する基
準電圧と一致しない検出電圧VDTが存在したときには、
多芯ケーブル1のいずれかのケーブル2に不具合が存在
するため、演算制御部12jはその不具合の内容を特定
する。具体的には、演算制御部12jは、図7に示すよ
うに、これら検出電圧VDT同士を比較して、互いに同一
電圧となる検出電圧VDTが存在するか否かを判別する
(第31ステップとしてのステップ26)。その結果、
互いに同一電圧となる検出電圧VDTが存在するときに
は、短絡箇所検出処理を行って、短絡箇所を特定し(第
32ステップとしてのステップ27)、次いで、リバー
ス/トランスポーズ検出処理(ステップ28)を実行し
て多芯ケーブル1の検査処理を終了する。一方、ステッ
プ26において、対応する基準電圧と一致しない検出電
圧VDTが互いに相違する電圧となるときには、短絡箇所
検出処理を行わずにステップ28に移行してリバース/
トランスポーズ検出処理を行い、この検査処理を終了す
る。
【0031】次いで、短絡箇所検出処理(ステップ2
7)について説明する。この短絡箇所検出処理では、図
10に示すように、まず、互いに同一電圧となる検出電
圧VDTが基準テーブル内に存在するか否かを判別する
(第41ステップとしてのステップ27a)。この場
合、同一電圧となる検出電圧VDTが基準テーブル内に存
在しないときには、それ以前に行った処理によって断線
が生じていないのが判明しているため、この同一電圧と
なる検出電圧VDTが検出された検出ピン同士はすべて短
絡している。したがって、存在しないときには、検出ピ
ン同士がすべて短絡していると判別し(第42ステップ
としてのステップ27b)、この短絡箇所検出処理を終
了する。
【0032】一方、ステップ27aにおける判別の結
果、同一電圧となる検出電圧VDTが基準テーブル内に存
在するときには、通常、同一の検出電圧VDTが3つ以上
存在する。例えば、図11に示すように、ケーブル2,
2が短絡している状態であって、印加ピンをピンPin
として、ピンP1、ピンP2、ピンP3の3つを順次検
出ピンとしたときに、検出ピンP2に接続されるケーブ
ル2と検出ピンP3に接続されるケーブル2とが短絡し
ており、この短絡によって互いに並列接続された2つの
ケーブル2,2に接続された抵抗R2と抵抗R3との並
列合成抵抗が、検出ピンP1に正常に接続されたケーブ
ル2に接続される抵抗R1の抵抗値と一致するときとき
が該当する。この場合には、同一電圧となる検出電圧V
DTが検出された複数の検出ピンに対して、ステップ20
で行った処理と同様の処理を行う。すなわち、この複数
の検出ピンの内の任意の1つの検出ピンを印加ピンとす
ると共に他の複数のピンを順次検出ピンとして検出電圧
VDTを検出し、その各検出電圧VDT(第2の検出電圧)
をメモリ12gに記憶して第2検出テーブルを作成する
(第43ステップとしてのステップ27c)。具体的に
は、図11に示したケースのときには、図12,13に
示すように、検出ピンP1,P2,P3の内の任意の1
つを印加ピン(図12では正常にケーブル2が接続され
たピンP1を印加ピンとし、図13では短絡したケーブ
ル2に接続されたピンP2を印加ピンとしている)とす
ると共に他のピンを順次検出ピンとして検出電圧VDT
(第2の検出電圧)を検出し、第2検出テーブルを作成
する。
【0033】次いで、演算制御部12jは、第2検出テ
ーブル内に記憶した各検出電圧VDTと試験電圧VINとを
比較する(第44ステップとしてのステップ27d)。
その結果、検出電圧VDTが試験電圧VINに一致している
ときには、図13に示す状態であるため、この検出電圧
VDTが検出された検出ピンに接続されたケーブル2は、
印加ピンに接続されたケーブル2と短絡していると判別
し(第45ステップとしてのステップ27e)、短絡箇
所検出処理を終了する。一方、検出電圧VDTが試験電圧
VINと一致していないときには、図12に示すような短
絡状態になっており、各検出電圧VDT同士が等しくなる
状態であるため、各検出ピンに接続されたケーブル2,
2同士が短絡していると判別し(第46ステップとして
のステップ27f)、短絡箇所検出処理を終了する。
【0034】続いて、図7に示すリバース/トランスポ
ーズ検出処理(ステップ28)について説明する。な
お、「リバース」とは、一つのペア内でケーブル2が入
れ替わって接続されている状態をいう。また、「トラン
スポーズ」とは、異なるペア間でケーブル2がそっくり
入れ替わっている状態をいう。例えば、正常な接続状態
では、送信用コネクタ3の1番ピンおよび2番ピンが、
それぞれケーブル2,2によって受信用コネクタ4の1
番ピンおよび2番ピンに接続され、送信用コネクタ3の
3番ピンおよび6番ピンが、それぞれケーブル2,2に
よって受信用コネクタ4の3番ピンおよび6番ピンに接
続されている。これに対して、トランスポーズの状態で
は、ケーブル2の誤配線によって送信用コネクタ3の1
番ピンおよび2番ピンが受信用コネクタ4の3番ピンお
よび6番ピンに接続され、送信用コネクタ3の3番ピン
および6番ピンが受信用コネクタ4の1番ピンおよび2
番ピンに接続される。
【0035】図7に示す検査処理においてステップ28
の処理に達するまでに、ステップ22におけるケーブル
2の断線検査処理によって、検出電圧VDTが所定電位
(ゼロボルト)となる検出ピンが既に検査対象となり、
ステップ24における判別処理によって、検出電圧VDT
が基準電圧と一致する検出ピンが既に検査対象となり、
さらにステップ27における短絡箇所検出処理によっ
て、検出電圧VDT同士が等しくなる検出ピンが検査対象
となっている。このため、このリバース/トランスポー
ズ検出処理では、短絡も断線も生じていない検出ピンが
検査対象となる。この場合、ステップ21において作成
された検出テーブル内の検出電圧VDTの内の少なくとも
2つが、対応する基準電圧とは異なってはいるものの、
その各検出電圧VDT自体は、基準テーブル内のいずれか
の基準電圧とそれぞれ一致する。したがって、基準テー
ブルを参照することにより、対応する基準電圧と相違し
ている検出電圧VDTが、正常な接続状態においてどの検
出ピンに対応しているかを容易に判別することができ
る。つまり、どのケーブル2同士が入れ替わっているか
を容易に判別することができる。具体的には、図14に
示すように検出電圧VDTが検出された場合、基準テーブ
ルを参照することによって、検出ピンが3番ピンのとき
の検出電圧VDT(2.674ボルト)と検出ピンが6番
ピンのときの検出電圧VDT(2.809ボルト)とが入
れ替わっていることが判別でき、この際には、リバース
状態であることが判別できる。また、図15に示すよう
に検出電圧VDTが検出された場合、基準テーブルを参照
することによって、検出ピンが3番ピンのときの検出電
圧VDT(2.551ボルト)と検出ピンが5番ピンのと
きの検出電圧VDT(2.809ボルト)とが入れ替わ
り、かつ検出ピンが6番ピンのときの検出電圧VDT
(2.439ボルト)と検出ピンが4番ピンのときの検
出電圧VDT(2.674ボルト)とが入れ替わっている
ため、トランスポーズ状態であることが判別できる。
【0036】このように、この多芯ケーブル検査方法に
よれば、ケーブル2の本数と同数の抵抗のみで受信側ユ
ニット13を構成することができるため、部品点数を削
減でき、ひいては受信側ユニット13を小型化すること
ができる。また、リターン路にダイオードなどの電圧低
下を招く素子が直列接続されていないため、送信側ユニ
ット12が、より高い電圧の検出電圧VDTを検出するこ
とができる。したがって、各種処理を行う際の判別処理
を高精度で行うことができる結果、検査装置11の信頼
性を向上させることができる。
【0037】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に限定されず、適宜変更が可能である。例えば、上述
した実施の形態では、コネクタ3,4のピン同士がツイ
ストペアのケーブル2,2で接続されたLANケーブル
を多芯ケーブルとして説明したが、ツイストされていな
いケーブルで構成された多芯ケーブルにも本発明を適用
して各ケーブルの接続状態を検査することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の多芯ケー
ブル検査方法によれば、ケーブルの本数と同数の抵抗の
みを用いることで、多芯ケーブルのすべてのケーブルが
正常に接続されているか否かを正確かつ容易に判別する
ことができる。このため、多芯ケーブルを検査する検査
装置の部品点数を削減することができるため、検査装置
を簡易かつ安価に製造することができると共に小型化す
ることができる。また、リターン路にダイオードなどの
電圧低下を招く素子を直列接続する必要がないため、そ
の分、検査装置の信頼性を向上させることができる。
【0039】また、請求項2記載の多芯ケーブル検査方
法によれば、多芯ケーブルの検査において必要となる正
常接続状態のケーブルを正確に検出することができる。
【0040】また、請求項3記載の多芯ケーブル検査方
法によれば、ケーブルに生じた断線を正確かつ容易に検
出することができる。
【0041】さらに、請求項4,5記載の多芯ケーブル
検査方法によれば、ケーブル間に生じた短絡を正確かつ
容易に検出することができる。
【0042】また、請求項6,7記載の多芯ケーブル検
査方法によれば、ケーブル間に生じたリバースやトラン
スポーズを正確かつ容易に検出することができる。
【0043】また、請求項8記載の多芯ケーブル検査装
置によれば、多芯ケーブルのすべてのケーブルが正常に
接続されているか否かを正確かつ容易に判別することが
できると共に、第1のコネクタ側の検査装置をケーブル
の本数と同数の抵抗のみで構成することができるため、
部品点数を削減することができる結果、検査装置を簡易
かつ安価に製造することができると共に小型化すること
ができる。また、リターン路にダイオードなどの電圧低
下を招く素子を直列接続する必要がないため、その分、
検査装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る多芯ケーブル検査方
法を実施するための検査装置11の構成を示すブロック
図である。
【図2】受信側ユニット13側に使用する抵抗R1〜R
8の抵抗値設定例を示す説明図である。
【図3】受信側ユニット13側に使用する抵抗R1〜R
8の内の任意の2つの直列合成抵抗値を示す説明図であ
る。
【図4】送信側ユニット12側における検出ピンの検出
電圧VDTを測定する測定回路の基本回路図である。
【図5】基準テーブルの一例を示す説明図である。
【図6】検出テーブルの一例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る多芯ケーブルの検査
方法(検査処理)を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】正常ケーブル検出処理のフローチャートであ
る。
【図9】正常ケーブル検出処理処理を説明するための回
路図である。
【図10】短絡箇所検出処理のフローチャートである。
【図11】短絡箇所検出処理を説明するための回路図で
ある。
【図12】短絡箇所検出処理を説明するための他の回路
図である。
【図13】短絡箇所検出処理を説明するためのさらに他
の回路図である。
【図14】リバース/トランスポーズ検出処理を説明す
るための第2検出テーブル(リバース状態)を示す説明
図である。
【図15】リバース/トランスポーズ検出処理を説明す
るための第2検出テーブル(トランスポーズ)を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 多芯ケーブル 2 ケーブル 3 送信用コネクタ 4 受信用コネクタ 11 検査装置 12d 検出用抵抗 12g メモリ 12j 演算制御部 R1〜R8 抵抗 ステップ20 正常ケーブル検出処理 ステップ21 検出ケーブル作成処理 ステップ23,24 検出テーブルと基準テーブルとの
比較処理 ステップ25 多芯ケーブル1が正常に接続されている
と判別する処理
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 9/00 H02G 9/00 D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2のコネクタの各ピンに予
    め規定した対応関係で複数のケーブルの両端部がそれぞ
    れ接続される多芯ケーブルに対して、そのケーブルの接
    続状態を検査する多芯ケーブル検査方法であって、 任意の一つの抵抗とそれ以外の各1つの抵抗との各直列
    合成抵抗値が互いに相違する複数の抵抗を、各々の一端
    側同士を短絡した状態で前記第1のコネクタの各ピンに
    各他端をそれぞれ接続した後に、 その両端が前記両コネクタの前記各ピンに正規の対応関
    係でそれぞれ接続されている少なくとも一つのケーブル
    を検出する第1ステップと、 前記検出された一つのケーブルに接続されている前記第
    2のコネクタの前記ピンを印加ピンとして試験電圧を印
    加すると共に、当該第2のコネクタの前記印加ピン以外
    の他の各ピンを検出ピンとして検出用抵抗を介して所定
    電位に順次接続しつつ当該各検出ピンの電圧を検出電圧
    として検出し、かつ当該各検出電圧を記憶させる第2ス
    テップと、 前記各検出電圧と、前記予め規定した正規の対応関係で
    各ケーブルが接続されている基準の多芯ケーブルについ
    ての前記各検出電圧にそれぞれ対応する各基準電圧とを
    比較して、対応する前記基準電圧に前記各検出電圧がす
    べて一致するか否かを判別する第3ステップとを実行
    し、 前記第3ステップにおいてすべて一致していると判別し
    たときに正規な接続状態であると判別することを特徴と
    する多芯ケーブル検査方法。
  2. 【請求項2】 前記第1ステップでは、 前記第2のコネクタにおける任意の1つのピンを前記検
    出ピンとし、かつ他の2つのピンを順次前記印加ピンと
    して、前記検出電圧をそれぞれ検出する第11ステップ
    と、 当該第11ステップにおいて検出した前記各検出電圧に
    対応する仮検出ピンを前記各印加ピン毎に対応する前記
    基準電圧に基づいて特定する第12ステップと、 前記他の2つのピン毎の前記特定した仮検出ピン同士が
    一致するか否かを判別する第13ステップとを、当該第
    13ステップにおいて前記仮検出ピン同士が一致するま
    で、前記第11ステップにおける前記3つのピンの組合
    せを順次変更しつつ繰り返し実行し、一致すると判別し
    たときの前記他の2つのピンに接続された前記ケーブル
    が正常に接続されたケーブルであると判別することを特
    徴とする請求項1記載の多芯ケーブル検査方法。
  3. 【請求項3】 前記第2ステップを実行した後に、前記
    所定電圧と等しい前記検出電圧が存在するか否かを判別
    し、存在すると判別したときに、当該検出電圧が検出さ
    れた前記検出ピンに接続されている前記ケーブルに断線
    が生じていると判別する第21ステップを実行すること
    を特徴とする請求項1または2記載の多芯ケーブル検査
    方法。
  4. 【請求項4】 前記第3ステップにおいて前記基準電圧
    に一致しない前記検出電圧が存在すると判別したとき
    に、当該一致しない検出電圧同士を比較して互いに同一
    電圧となる検出電圧が存在するか否かを判別する第31
    ステップを実行し、 当該第31ステップにおいて互いに同一電圧となる前記
    検出電圧が存在すると判別したときに、当該各検出ピン
    がそれぞれ接続されている前記ケーブル同士に短絡が生
    じていると判別する第32ステップを実行することを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載の多芯ケーブ
    ル検査方法。
  5. 【請求項5】 前記第32ステップでは、同一電圧とな
    る前記検出電圧が前記すべての基準電圧内に存在するか
    否かを判別する第41ステップを実行し、 当該第41ステップにおける比較の結果、いずれの前記
    基準電圧とも一致しないときに、当該検出電圧が検出さ
    れた前記検出ピン同士が短絡していると判別する第42
    ステップを実行し、 前記第41ステップにおける比較の結果、いずれかの前
    記基準電圧と一致したときに、前記同一電圧となる前記
    検出電圧が検出された任意の1つの前記検出ピンを前記
    印加ピンとすると共に他の複数のピンを順次前記検出ピ
    ンとして前記検出電圧を検出した後にその各検出電圧を
    第2の検出電圧として記憶させる第43ステップと、前
    記第2の検出電圧が前記試験電圧と一致するか否かを判
    別する第44ステップとを実行し、 当該第44ステップにおいて前記試験電圧と一致すると
    判別したときに、当該一致すると判別した前記検出電圧
    が検出された前記検出ピンと前記印加ピンとが短絡して
    いると判別する第45ステップを実行し、 当該第44ステップにおいて前記試験電圧と一致しない
    と判別したときに、前記検出ピン同士が短絡していると
    判別する第46ステップを実行することを特徴とする請
    求項4記載の多芯ケーブル検査方法。
  6. 【請求項6】 前記第3ステップにおいて前記基準電圧
    に一致しない前記検出電圧が存在すると判別したとき
    に、当該一致しない検出電圧同士を比較して互いに同一
    電圧となる検出電圧が存在するか否かを判別する第31
    ステップを実行し、 当該第31ステップにおいて互いに同一電圧となる前記
    検出電圧が存在しないと判別したときに、前記検出電圧
    が検出された前記複数の検出ピンにそれぞれ接続されて
    いる前記複数のケーブルにリバース接続またはトランス
    ポーズ接続が生じていると判別することを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載の多芯ケーブル検査方
    法。
  7. 【請求項7】 前記検出電圧と前記基準電圧とを比較す
    ることによって、前記複数のケーブルにおけるリバース
    接続またはトランスポーズ接続がされている前記ケーブ
    ルを特定することを特徴とする請求項6記載の多芯ケー
    ブル検査方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の多芯
    ケーブル検査方法を実行可能に構成されていることを特
    徴とする多芯ケーブル検査装置。
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