JP2002257690A - 車両診断システム及び該システムを用いた自動車 - Google Patents

車両診断システム及び該システムを用いた自動車

Info

Publication number
JP2002257690A
JP2002257690A JP2001056474A JP2001056474A JP2002257690A JP 2002257690 A JP2002257690 A JP 2002257690A JP 2001056474 A JP2001056474 A JP 2001056474A JP 2001056474 A JP2001056474 A JP 2001056474A JP 2002257690 A JP2002257690 A JP 2002257690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
wireless communication
diagnostic
electronic control
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001056474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3721089B2 (ja
Inventor
Kohei Sakurai
康平 櫻井
Nobuyasu Kanekawa
信康 金川
Minoru Osuga
大須賀  稔
Masatoshi Hoshino
雅俊 星野
Yoichi Iiboshi
洋一 飯星
Yutaka Takaku
豊 高久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001056474A priority Critical patent/JP3721089B2/ja
Priority to US10/079,502 priority patent/US20020123833A1/en
Priority to EP02004317A priority patent/EP1237385A2/en
Priority to US10/196,206 priority patent/US20020183904A1/en
Publication of JP2002257690A publication Critical patent/JP2002257690A/ja
Priority to US10/901,116 priority patent/US20040267418A1/en
Priority to US11/252,892 priority patent/US20060089768A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3721089B2 publication Critical patent/JP3721089B2/ja
Priority to US11/698,950 priority patent/US7409275B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/008Registering or indicating the working of vehicles communicating information to a remotely located station
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B23/00Testing or monitoring of control systems or parts thereof
    • G05B23/02Electric testing or monitoring
    • G05B23/0205Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults
    • G05B23/0259Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults characterized by the response to fault detection
    • G05B23/0267Fault communication, e.g. human machine interface [HMI]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C2205/00Indexing scheme relating to group G07C5/00
    • G07C2205/02Indexing scheme relating to group G07C5/00 using a vehicle scan tool
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/08Registering or indicating performance data other than driving, working, idle, or waiting time, with or without registering driving, working, idle or waiting time
    • G07C5/0816Indicating performance data, e.g. occurrence of a malfunction
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/08Registering or indicating performance data other than driving, working, idle, or waiting time, with or without registering driving, working, idle or waiting time
    • G07C5/0841Registering performance data
    • G07C5/085Registering performance data using electronic data carriers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信により車両の診断情報を車両外部に
送信する車両診断システムにおいて、特別なハードウェ
アを追加せずに、車両診断システム自体の故障や、車両
ユーザーの不正行為による車両診断システムの異常を検
出する。また、無線通信手段や、電子制御ユニットと前
記無線通信手段を接続する通信線を新たに追加すること
なく、低コストでOBD IIIのような無線通信により車
両の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムを
構築する。 【解決手段】 車両診断システムは、電子制御ユニット
と無線通信手段の間の通信が正常に行われているか、あ
るいは無線通信手段が正常であるかをチェックする機能
を備える。また、車載情報機器、車両盗難防止システ
ム、キーレスエンジン始動システム等が具備する車両に
既存の無線通信手段を活用する、あるいは、電子制御ユ
ニットに無線通信手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
おける診断システムに関し、特に、無線通信により車両
の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】車両診断は、エンジンや変速機などの異
常を自己診断するものであり、この車両診断システムの
一例としては、米国のOBD II(On-Board Diagnosis
II)システムが挙げられる。
【0003】このシステムは、特に排気ガス中の排気物
質低減のため、排気悪化を引き起こす故障、例えば触媒
や酸素センサの劣化、失火等をエンジン電子制御ユニッ
ト(以下、エンジンECUと記載)で検出し、その故障
発生を警告ランプによって車両ユーザーに知らせて修理
を促すものであり、車両搭載が義務付けられているシス
テムである。この時の診断情報は、故障に応じたコード
としてエンジンECU内部のメモリに記憶され、修理工
場において、外部スキャンツールを診断コネクタ経由で
前記エンジンECUに接続することにより読み出すこと
ができる。修理工場では、読み出した故障コードに応じ
た修理が可能となる。
【0004】ここで、現在においては、診断コスト削減
や、故障から修理までの期間短縮を目的として、前記O
BD IIシステムをさらに発展させ、各車両から診断情
報を無線送信することにより、監視局等が診断情報を自
動的に集めるシステムであるOBD IIIシステムの法制
化が米国カリフォルニア州大気資源局により検討されて
いる。そして、このような無線通信により車両の診断情
報を車両外部に送信する車両診断システムとしては、特
開平7−50886号公報、特開平11−255078
号公報特開平11−326140号公報などが公知であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記OBD
IIIのように、無線通信により車両の診断情報を車両外
部に送信する車両診断システムでは、車両機器に故障が
発生した際には、この診断情報を確実に車両外部に送信
する必要がある。つまり、車両診断システム自体の故障
のほか、車両ユーザーが診断情報を無線送信することを
拒み、車両診断システムを故意に破壊または改造するな
どの不正を行うことにより生じる車両診断システムの異
常が検出された場合にも、車両ユーザーに警告を促した
り、車両外部に前記車両診断システムの異常を知らせる
ことにより、その情報が自動的に集められるようにしな
ければならない。
【0006】しかしながら、前記特開平7−50886
号公報と特開平11−326140号公報のいずれの公
知例に関しても、このような要求に応じ得る手段につい
ては言及されていない。一方、特開平11−25507
8号公報では、車両診断情報が監視局等に向けて正しく
発信されているか否かを車両側で認識できる仕組みにつ
いては言及されているものの、エンジンECUと無線用
トランスポンダとの間で無線通信を行う必要があるた
め、エンジンECUと無線用トランスポンダの設置場所
に制約が生じたり、エンジンECUのコストが、アンテ
ナ及び無線用入力回路を設ける分だけ増加してしまうな
どの問題が予想される。
【0007】また、前記特開平11−255078号公
報と特開平11−326140号公報には、診断情報送
信用の無線通信手段を他の車載機器が有する無線通信手
段と兼用化させることに関しては示唆がなされておら
ず、前記OBD IIIなどに対応させるためには、専用の
無線通信手段と、この無線通信手段とエンジンECUと
を接続する通信線とを別途備える必要があり、車両コス
トや通信線敷設のための車両組み立て工数が増大してし
まうという問題がある。
【0008】すなわち、本発明者は、車両診断システム
に対する不正行為の防止を図るとともに、この行為に基
づく情報及びシステム自体の故障情報からなる車両診断
システムの異常に関する情報を、既存の無線通信手段等
を介して監視局等に自動的に集めることによって、不正
行為に対する抑止力を備え、かつ、車両コストを抑えて
OBD IIIに対応した車両診断システムを得ることがで
きるとの新たな知見を得たものであるが、前記従来の技
術は、上記点についていずれも格別な配慮がなされてい
ない。
【0009】本発明は以上のような問題に鑑みてなされ
たものであり、OBD IIIのように、無線通信により車
両の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムに
おいて、特別なハードウェアを追加せずに低コストで、
車両診断システム自体の故障や、車両ユーザーの不正行
為による車両診断システムの異常を検出し、車両ユーザ
ーに警告したり、車両診断システムの異常を車両外部に
知らせる車両診断システムを構築することを目的として
いる。
【0010】また、本発明の別の目的は、無線通信によ
り車両の診断情報を車両外部に送信するための専用の無
線通信手段や、エンジンECUと前記無線通信手段を接
続する通信線を新たに追加することなく、低コストでO
BD IIIなどの車両診断システムを構築することであ
る。さらに、このような車両診断システムを用いること
により、車両から確実に診断情報を無線送信でき、か
つ、無線通信手段付加のコストアップを最小限にしてO
BD IIIなどに対応する自動車を提供することも本発明
の目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に関わる車両診断システムは、車両機器の制
御及び該車両機器の診断を行う電子制御ユニットと、前
記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または
基地局に送信するための無線送信回路及びアンテナから
成る無線通信手段と、を有する車両診断システムにであ
って、該システムは、前記電子制御ユニットと前記無線
通信手段との間の有線または無線通信が正常に行われて
いるか否かを確認する機能を有することを特徴としてい
る。
【0012】具体的には、前記システムは、前記無線通
信手段が前記電子制御ユニットに通信診断信号を送信
し、該電子制御ユニットが前記無線通信手段に前記通信
診断信号に応じた返答信号を返信し、前記無線通信手段
が前記返答信号を解読することにより、前記電子制御ユ
ニットと前記無線通信手段との間の有線または無線通信
が正常に行われているか否かを判断することを特徴とす
る。また、前記システムは、前記電子制御ユニットと前
記無線通信手段との間の有線または無線通信が異常であ
ると判断された場合には、前記車両診断システムの異常
を車両ユーザーに警告するとともに、前記車両外部の無
線通信機器または基地局に無線で知らせることを特徴と
する。
【0013】本発明に関わる別の車両診断システムは、
車両機器の制御及び該車両機器の診断を行う電子制御ユ
ニットと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通
信機器または基地局に送信するための無線送信回路及び
アンテナから成る無線通信手段と、を有する車両診断シ
ステムであって、該システムは、前記無線通信手段が前
記電子制御ユニットにエンジン動作許可信号または動作
不許可信号を送信することによって、車両を走行可能ま
たは走行不能にすることを特徴とする。以上述べた無線
通信手段は、無線送信回路の他に、前記車両外部の無線
通信機器または基地局からの情報を受信するための無線
受信回路を備えていても良い。
【0014】本発明に関わるさらに他の車両診断システ
ムは、車両機器の制御及び該車両機器の診断を行い、該
車両機器の診断情報を記憶する電子制御ユニットと、前
記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または
基地局に送信するための無線送信回路及び前記車両外部
の無線通信機器または基地局からの情報を受信するため
の無線受信回路並びにアンテナから成る無線通信手段
と、を有する車両診断システムであって、該システム
は、前記車両機器の異常発生時には、前記診断情報を前
記車両外部の無線通信機器または基地局に無線で送信
し、該車両外部の無線通信機器または基地局から前記診
断情報を再度受信して、この受信した診断情報と前記電
子制御ユニットに記憶された診断情報とを比較すること
により、前記無線通信手段が正常であるか否かを判断す
ることを特徴とする。また、前記システムは、前記無線
通信手段が異常であると判断された場合には、車両ユー
ザーに前記車両診断システムの異常を警告するととも
に、この異常が所定期間以上続く場合には、車両を走行
不能にすることを特徴とする。
【0015】さらに、専用の無線通信手段や、エンジン
ECUと前記無線通信手段を接続する通信線を新たに追
加することなく、低コストでOBD IIIなどの車両診断
システムを構築するために、本発明に関わる別の車両診
断システムは、車両機器の制御及び該車両機器の診断を
行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車
両外部の無線通信機器または基地局に送信する、若しく
は該車両外部の無線通信機器または基地局からの情報を
受信するための無線送受信回路及びアンテナから成る無
線通信手段と、を有する車両診断システムであって、前
記無線通信手段は、前記車両機器の診断情報以外の情報
を送信する、若しくは受信することを特徴とする。
【0016】具体的には、前記無線通信手段は、車両に
既存の車載情報機器、携帯電話機、車両盗難防止システ
ム、キーレスエンジン始動システム、または、ミリ波レ
ーダ送受信装置が具備する無線通信手段であることを特
徴とする。また、前記無線通信手段は、車両盗難防止シ
ステム、キーレスエンジン始動システムで用いるイグニ
ッションキーであることを特徴とする。さらに、前記無
線通信手段は、前記車両診断情報を読み出すための外部
スキャンツール用コネクタに接続されることを特徴とす
る。
【0017】前記無線通信手段が車両診断に関する情報
以外の情報を送信または受信する車両診断システムの他
に、専用の無線通信手段や、エンジンECUと前記無線
通信手段を接続する通信線を新たに追加することなく、
低コストでOBD IIIなどの車両診断システムを構築す
るために、本発明に関わる他の車両診断システムは、車
両機器の制御及び該車両機器の診断を行う電子制御ユニ
ットと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信
機器または基地局に送信するための無線送信回路及びア
ンテナから成る無線通信手段と、を有する車両診断シス
テムであって、該システムは、前記無線通信手段を車両
のエンジンルーム内または該エンジンルーム内に配置さ
れる前記電子制御ユニットに設けられることを特徴とす
る。
【0018】さらに、本発明に関わるさらに他の車両診
断システムは、車両機器の制御及び該車両機器の診断を
行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車
両外部の無線通信機器または基地局に送信するための無
線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を有
する車両診断システムであって、該システムは、前記ア
ンテナとして、前記電子制御ユニットと前記車両機器と
を接続するハーネスを用いることを特徴とする。無線送
信回路の他に、前記車両外部の無線通信機器または基地
局からの情報を受信するための無線受信回路を備えてい
ても良い。これら態様の場合は、前記無線通信手段が、
路面に設けた前記車両外部の無線通信機器との間で信号
の送受信を行うことを特徴とする。
【0019】また、以上に記載の車両診断システムは、
米国のOBD IIIに準拠することを特徴とし、さらに、
前記車両機器の診断情報は、前記車両外部の無線通信機
器を備えた店舗のコンピュータで集められ、該店舗のコ
ンピュータと前記基地局のコンピュータとを接続するイ
ンターネットを介して前記基地局に送信されることを特
徴とする。最後に、以上に記載の車両診断システムを自
動車に搭載することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の車両
診断システムの各実施形態について説明する。図1は、
第1の実施形態に関する車両診断システムの構成図を示
す。本実施形態の車両診断システム1は、電子制御ユニ
ット2、無線通信手段3、前記電子制御ユニット2と無
線通信手段3を接続するシリアル通信線4から構成され
る。ここで、電子制御ユニットとは、エンジン、自動変
速機、ブレーキ等の各種車両機器の制御及びこの車両機
器の診断を行う制御装置であり、無線通信手段とは、無
線送信回路及び/または無線受信回路、並びにアンテナ
を有する装置を指すものとする。
【0021】電子制御ユニット2は、各種センサ28の
信号を入力回路11経由でマイコン10のI/O15に
入力し、この入力信号に基づき、マイコン10のCPU
17がROM18にあらかじめ記憶している制御プログ
ラムに従って演算を行い、最適な制御信号をI/O15
経由で出力ドライバ12に送り、この出力ドライバ12
により各種アクチュエータ29を駆動するものである。
【0022】ここで、車両走行中には、電子制御ユニッ
ト2のマイコン10は、前述したように前記車両機器を
制御するとともに、各種センサ28や、出力ドライバ1
2のアクチュエータ29の状態に関するダイアグ信号か
ら得られる情報をもとに前記車両機器の状態を診断し、
この診断情報を診断結果に対応したコードとしてRAM
19に記憶する。故障発生時には、警告ランプ27を点
灯させて故障発生を車両ユーザーに知らせて修理を促す
とともに、RAM19に記憶した車両機器の診断情報た
る車両診断情報Dをシリアル通信線4により無線通信手
段3に送信する。
【0023】無線通信手段3は、この車両診断情報Dを
無線送受信回路33で高周波変調することにより、診断
情報信号としてアンテナ34から車両外部通信機器また
は基地局6(以下、単に車両外部通信機器と称する)に
無線送信する。このようにして前記車両機器に故障が発
生した場合には、電子制御ユニット2で診断した前記車
両機器の状況を、車両外部通信機器6に車両機器の診断
情報として無線送信することができる。なお、本明細書
において、車両外部通信機器6に無線送信する車両機器
の診断情報とは、前記診断コード及び各車両に固有の車
両コード(VIN)を指すものとする。
【0024】なお、本実施形態のように前記車両機器に
故障が発生した場合だけでなく、故障が発生していない
ときでも、常にある一定期間毎に診断情報を車両外部通
信機器6に無線送信しても良い。また、車両外部通信機
器6の診断情報要求信号を無線信号として受信した時に
は、この要求に応じて前記診断情報を車両外部通信機器
6に無線送信しても良い。本明細書では、以下特に断ら
ない限り、前記車両機器に故障が発生したときに前記診
断情報を自動的に送信する場合を想定して各実施形態の
説明を行う。
【0025】以上に述べた車両診断システムは公知であ
るが、例えば、電子制御ユニット2と無線通信手段3の
間のシリアル通信線4が切れた場合には、前記車両機器
に故障が発生しても、電子制御ユニット2は前記車両機
器の診断情報を無線通信手段3に送ることができず、結
果として車両外部通信機器6にも前記診断情報を無線送
信することができなくなる。
【0026】よって、本実施形態の車両診断システム1
では、図1に示すように、無線通信手段3と電子制御ユ
ニット2の間の通信が正常に行われているか否かを確認
する機能を有している。すなわち、無線通信手段3が、
電子制御ユニット2に対して通信診断信号Qを適宜送信
し、それに応じて電子制御ユニット2が、無線通信手段
3に返答信号Aを送り返しており、無線通信手段3が、
この返信信号Aを解読して通信が正常に行われているか
否かを確認・判断することを特徴としている。
【0027】通信診断信号Qとしては、例えば、複数の
数値を適当に演算させる命令や、送信の度に異なるロー
リングコードなどを用いれば良い。電子制御ユニット2
は、前者の例ならば指定された演算を行い、後者の例な
らばEEPROM14に記憶してある複数のコードの中
から該当するコードを探し出して無線通信手段3に返信
する。そして、無線通信手段3は、これをメモリ32に
記憶してある所定値と比較することにより、通信の正常
または異常を判断する。そして、通信が正常に行われて
いないと判断された場合には、無線通信手段3は、警告
ランプを点灯させるなどして車両診断システムの異常を
車両ユーザーに警告して修理あるいは改善を促すととも
に、車両外部通信機器6に報告する。
【0028】図2は、第2の実施形態に関する車両診断
システムの構成図を示す。本実施形態の車両診断システ
ム1は、電子制御ユニット2が、車両のエンジンの燃料
噴射や点火などを制御するエンジンECUの場合であ
り、無線通信手段3とこのエンジンECU2の間の通信
が正常に行われないときには、エンジンを停止させる構
成を設けて不正行為の抑止を図るものである。
【0029】エンジンECU2は、エンジン回転数を計
測する回転センサ21、前記エンジンに吸入する空気量
を計測する空気流量センサ22、前記エンジンの失火検
出を行うノックセンサ23、排気ガス中の酸素濃度を計
測する酸素センサ24等の信号を入力回路11経由でマ
イコン10のI/O15に入力し、この入力信号に基づ
き、マイコン10のCPU17がROM18にあらかじ
め記憶している制御プログラムに従って演算を行い、最
適な制御信号をI/O15経由で出力ドライバ12に送
り、この出力ドライバ12によりアクチュエータである
インジェクタ25、イグナイタ26等を駆動するもので
ある。
【0030】ここで、前記車両機器に故障が発生した場
合において、車両外部通信機器6に車両診断情報Dを送
信する方法は、前記第1の実施形態で説明した通りであ
り、そして、本実施形態では、無線通信手段3に対して
イグニッションキーのオンあるいはオフを示すイグニッ
ションスイッチ(IGN SW)信号を入力し、このイグニッ
ションキーがオンになったときに、無線通信手段3がエ
ンジンECU2にエンジン動作イネーブル信号Eを送信
することによりエンジンを始動する。なお、エンジン動
作イネーブル信号Eには前述したローリングコードを用
いても良い。この場合、エンジンECU2は、送られて
きたコードとEEPROM14に記憶してある複数のコ
ードの中の該当するコードとを比較し、比較した結果、
両者が同一の場合のみ、インジェクタ25、イグナイタ
26を駆動してエンジンを始動させる。
【0031】無線通信手段3にイグニッションスイッチ
(IGN SW)信号を入力する方法の他に、図3に示した第
3の実施形態のように、エンジン始動後に、エンジンE
CU2は、無線通信手段3にエンジン動作イネーブル要
求信号EQを送信し、無線通信手段3からエンジン動作
イネーブル信号Eを受け取ることによりエンジン動作を
継続する、という方法も可能である。この場合、エンジ
ン動作イネーブル要求信号EQを送信してから、所定の
時間以内にエンジン動作イネーブル信号Eが戻ってこな
ければ、エンジンを停止させる。なお、無線通信手段3
がエンジンECU2にエンジン動作不許可信号を送信す
ることによって、車両を走行不能にさせても良い。
【0032】図4は、第4の実施形態に関する車両診断
システムの構成図を示す。本実施形態は、無線通信手段
3が正常に機能しているか否かを確認するためのもので
ある。前記車両機器の故障が発生すると、電子制御ユニ
ット2は、車両診断情報DをRAM19に記憶するとと
もに、無線通信手段3に車両診断情報Dを送り、無線通
信手段3が車両外部通信機器6に車両診断情報D1を無
線送信する。車両外部通信機器6は、診断情報D1を受
信すると、これと同一の車両診断情報D1を車両の無線
通信手段3に送り返す。
【0033】無線通信手段3は、この診断情報を電子制
御ユニット2に送信し、電子制御ユニット2は、送られ
てきた診断情報D2と、送信した診断情報、つまりRA
M19に記憶してある前記車両診断情報Dとを比較する
ことにより、無線通信手段3が正常に機能しているか否
かを確認する。
【0034】なお、この方法では、電子制御ユニット2
と無線通信手段3との間の通信が、シリアル通信線4の
切断等により正常でない場合にも、無線通信手段3の異
常であると判断されてしまうため、例えば、前記第1の
実施形態で説明したような通信診断信号Qと返信信号A
とを用い、始めに電子制御ユニット2と無線通信手段3
との間の通信が正常に行われていることを確認する。
【0035】そして、本実施形態では、アンテナ34が
故障した場合や、故意にアンテナ34が取り外された
り、シールドされたことによって通信が不能になった場
合、あるいは車両外部通信機器6に送信する際にデータ
の書き換えなどが行われた場合には、前記診断情報D2
が所定時間に送られてこない、または前記診断情報Dと
D2とは異なることになるので、電子制御ユニット2
は、無線通信手段3が異常であると判断し、警告ランプ
27を点灯させるなどして車両ユーザーに車両診断シス
テムの異常として警告し、修理あるいは改善を促す。
【0036】ここで、前記第1の実施形態の場合と異な
り、無線通信手段3が故障した場合は、このことを車両
外部通信機器6に報告することができないため、故障が
ある車両も何の罰則等も受けずに依然として走行可能で
ある。これを防止するための実施形態を図5に示す。
【0037】図5は、所定期間を経過しても修理または
改善を行わない場合にはエンジンを停止する仕組みを機
能ブロック図で示したものである。電子制御ユニット2
のマイコン10内部のCPU17は、前記車両機器に故
障が発生したと判断すると、車両機器故障フラグ設定手
段63にてフラグ1(High信号)をセットし、同時に警
告ランプ27を点灯させる。比較回路62は、前述した
ように、RAM19に記憶している診断情報Dと、車両
外部通信機器6から送り返されてきた診断情報D2を比
較して、D=D2の場合のみ車両機器故障フラグ設定手
段63のフラグをクリアして0(Low信号)とする。一
方、D=D2が成り立たない場合、または所定期間内に
D2が戻ってこない場合には、車両機器故障フラグ設定
手段63のフラグは1のままである。また、IGN ON回数
計数カウンタ60は、前記イグニッションキーのオンあ
るいはオフを示すイグニッションスイッチ(IGN SW)信
号をモニタすることで、エンジン始動回数tをカウント
する。比較回路61は、エンジン始動回数tが所定の値
nを越えたかどうかを判定して、越えた場合には1を出
力する。
【0038】そして、車両機器故障フラグ設定手段63
によるフラグが1で、かつ比較回路61により、エンジ
ン始動回数tが所定の値nを越えたと判断されると、NA
ND回路64は0を出力する。そして、インジェクタ25
やイグナイタ26等のアクチュエータ29を駆動する出
力ドライバ12のイネーブル端子にこの出力信号Eが入
力され、出力ドライバ12は常時オフとなり、エンジン
が停止して車両を走行不能にする。なお、出力ドライバ
12のイネーブル端子の極性が異なる場合はAND回路6
4とすれば良い。
【0039】このようにして、前記車両機器の故障が発
生してから所定期間を経過しても、車両ユーザーが修理
または改善を行わない場合にはエンジンを停止させるこ
とができる。本実施形態は、無線通信手段3の異常が継
続する場合に適応させたが、本実施形態の機能を無線通
信手段3に備えさせ、電子制御ユニット2と無線通信手
段3との間の通信が正常でない状態が続いた場合に、同
様にエンジンを停止させることも可能である。
【0040】以上説明した前記第1乃至第4の実施形態
により生じる効果について以下に詳述する。前記第1及
び第4の実施形態によれば、電子制御ユニット2と無線
通信手段3の間の通信が正常に行われているか、あるい
は無線通信手段3が正常であるかをチェックすることに
より、OBD IIIのような、無線通信により車両機器の
診断情報を車両外部に送信する車両診断システムの故障
や異常を検出することができる。
【0041】また、前記第2から第4の実施形態によれ
ば、車両ユーザーが前記車両機器に故障があるにもかか
わらず、車両機器の診断情報を送信することを拒み、車
両診断システムを故意に破壊、または改造する、例え
ば、電子制御ユニット2と無線通信手段3の間の通信線
を切断したり、無線通信手段3のアンテナ34を除去、
シールドしたり、車両機器の診断情報の書き換えたりな
どの不正を行った場合には、エンジンの始動ができなく
なり、車両を走行不能にすることができる。
【0042】このように本実施形態によれば、排気ガス
中の排気物質を増大させるような車両を確実に特定し
て、早期に修理を促したり、不正を行っている車両を走
行させないようにすることができるため、OBD IIIの
ような車両診断システムの目的である大気環境保全を実
現できる。前記実施形態を適当に組み合わせることによ
り、さらにこのような効果を確実に出すことができるこ
とは言うまでもない。
【0043】なお、本発明の実施形態は、前記特開平1
1−255078公報と比較して、車両診断システムの
故障や異常を検出するための特別なハードウェアの追加
が不要であるため、以上のような効果を安価な車両診断
システムで実現することが可能である。また、前記第4
の実施形態に示すように、電子制御ユニット2から送信
された診断情報が車両外部通信機器6に正しく送信され
ているかを確認するのに、電子制御ユニット2と無線通
信手段3の間の通信線4を用いているため、電子制御ユ
ニットと無線通信手段の設置場所にかかわらず、無線通
信手段の故障や異常を検出することができる。
【0044】図6は、第5の実施形態に関する車両診断
システムの構成図を示す。本実施形態は、無線通信手段
3として、車載情報機器に備わっている無線通信手段を
用いている。図6において、車室内の車載情報端末70
や緊急時通報装置71は、サービスセンターなどの車両
外部通信機器6に対して無線通信手段3を介して車両機
器の診断情報以外の情報Iのやり取りを行っている。例
えば、ドライバーが、現在走行している場所付近のレス
トランを探したい場合には、車載情報端末70を操作
し、サービスセンターなどの車両外部通信機器6に情報
の提供を求めることにより、車載情報端末70の画面に
前記レストランまでの地図が表示される。また、車両の
事故や走行に関わる故障、前記ドライバーの急な体調の
変化などの緊急時に緊急時通報装置71のボタンを押す
ことにより、前記サービスセンターなどの車両外部通信
機器6に援助を求めることができる。
【0045】本実施形態は、このような既存の車載情報
機器が有する無線通信手段3と電子制御ユニット2とを
接続して、前記車両機器の故障時における車両診断情報
Dをこの無線通信手段3から車両外部通信機器6に送信
する。なお、車両診断情報Dを車載情報端末70を介し
て無線通信手段3に送っても良い。
【0046】さらに、本実施形態は、前記第1の実施形
態で説明したように、無線通信手段3は電子制御ユニッ
ト2に通信診断信号Qを適宜送り、電子制御ユニット2
はこの信号に応じた返答信号Aを送り返すことにより、
電子制御ユニット2と無線通信手段3の間の通信が正常
であるか否かを判断している。なお、前記第1の実施形
態だけでなく、前記第2から第4の実施形態を本実施形
態に組み合わせても良い。
【0047】図7は、第6の実施形態に関する車両診断
システムの構成図を示す。本実施形態は、図6の前記第
5の実施形態と同様に、車載情報機器に備わっている無
線通信手段を用いて、車両診断情報を車両外部通信機器
6に無線送信するものであるが、電子制御ユニットと無
線通信手段との間の通信を有線及び無線通信で行ってい
る。
【0048】つまり、エンジンECU2、第1のECU
(例えば、エアバック制御用ECU)7、第2のECU
(例えば、トランスミッション制御用ECU)8、近距
離無線送受信装置74は、車内制御系LAN、例えばC
AN(Controller Area Network)のような多重通信線
4’により互いに接続され、近距離無線送受信装置74
は、送受信コントローラ72と送受信回路73から構成
されている。
【0049】また、無線通信手段3は、車載情報端末7
0や緊急時通報装置71などと車内情報系LAN75で
互いに接続されており、前記サービスセンターなどの車
両外部通信機器6に対して無線通信手段3を介して車両
機器の診断情報以外の情報Iのやり取りを行っている。
前記各種ECU7、8からの車両診断情報Dは車内制御
系LAN4’を介して近距離無線送受信装置74に送ら
れ、ここから無線送信手段3に無線送信され、無線送信
手段3は、さらに送られてきた診断情報を車両外部通信
機器6に無線送信する。近距離無線送受信装置74に
は、例えばBluetoothモジュールなどを使用すれば良
い。
【0050】一方、無線通信手段としては、図8の第7
の実施形態に示すように、車両情報機器に備わっている
無線通信手段ではなく、携帯電話76が有する無線通信
手段3を用いても良い。この場合には、制御系LAN
4’だけでなく、情報系LAN75にも近距離無線送受
信装置74を接続して、携帯電話76との間で通信を行
う必要があるが、制御系LAN4’と情報系LAN75
を接続して、一本の車内LANを構築すれば、近距離無
線送受信装置74も一つで足りることは言うまでもな
い。なお、図示していないが、携帯電話76には車両外
部通信機器6に通信するための無線通信手段3の他に、
近距離無線送受信装置を内蔵したものを用いる。
【0051】前記第6及び第7のいずれの実施形態にお
いても、前記第1の実施形態で説明したように、各々の
電子制御ユニットと無線通信手段の間の通信が正常であ
るか否かをチェックする機能を有している。また、前記
第1の実施形態だけでなく、前記第2から第4の実施形
態を適当に組み合わせても良いことは、前記第5の実施
形態で説明した通りである。以上説明した前記第5から
第7の実施形態により生じる効果について以下に述べ
る。
【0052】いずれの実施形態も、前記第1から第4の
実施形態において説明した効果に加えて、車両機器の診
断情報の無線送信に、車両に既存の無線通信手段を用い
ており、診断情報以外の情報に用いられる線を併用して
ハードとして同じにしていることにより、新たな無線通
信手段が不要になるため、OBD IIIのような無線通信
により車両機器の診断情報を車両外部に送信する車両診
断システムを低コストで構築することができる、という
効果を有する。
【0053】また、車両組み立て工数の削減、信号ハー
ネスのコストや重量低減を目的として、電子制御ユニッ
トは、従来の車室内ではなく、制御及び診断する前記車
両機器に近い場所、つまりエンジンルーム内に搭載され
るようになっているのに対し、車載情報機器の無線通信
手段は、一般に車室内に設けられているため、電子制御
ユニットに近距離無線送受信装置を内蔵しても、車室内
の無線通信手段と無線通信を行うことは困難であり、従
来は電子制御ユニットと無線通信手段との間に通信線が
必要であったが、前記第6及び第7の実施形態において
は、制御系LANに接続する近距離無線送受信装置を車
室内に設置することにより、電子制御ユニットと無線通
信手段との間の通信線を不要にすることができる。
【0054】図9は、第8の実施形態に関する車両診断
システムの構成図を示す。本実施形態は、車両盗難防止
用コントロールユニット(以下、イモビライザECUと
記載)、またはキーレスエンジン始動用コントロールユ
ニットを車両診断情報送信のための無線通信手段として
いる。以下、無線通信手段としてイモビライザECUを
例に取り、本実施形態の詳細を説明する。
【0055】イモビライザECU77は、イグニッショ
ンキー5のトランスミッタ35から送られる車両各々に
特有のIDコードの無線信号Cを、アンテナ34を介し
て受信し、この受信信号を無線送受信回路33で復調し
てメモリ32に記憶している照合コードとマイコン30
により比較し、送られてきたIDコードと照合コードと
が同一の場合のみシリアル通信回路31を介してエンジ
ンECU2にエンジン動作イネーブル信号Eを送信す
る。このエンジン動作イネーブル信号Eは、エンジン始
動毎に異なっており、エンジンECU2は、シリアル通
信回路13経由でこの信号を受け取ると、EEPROM
14に記憶してある複数のコードの中から該当するコー
ドと比較する。そして、比較した結果両者が同一の場合
のみ、インジェクタ25、イグナイタ26を駆動してエ
ンジンを始動させる。
【0056】車両走行中において、エンジンECU2
は、前述したように前記車両機器を制御するとともに、
ノックセンサ23、酸素センサ24等のセンサから得ら
れる信号をもとに前記車両機器の状態を診断し、この車
両機器の診断情報を診断結果に対応したコードとしてR
AM19に記憶する。
【0057】前記車両機器の故障発生時には、警告ラン
プ27を点灯させて故障発生を車両ユーザーに知らせて
修理を促すとともに、RAM19に記憶した車両診断情
報Dをシリアル通信線4によりイモビライザECU77
に送信する。イモビライザECU77は、この診断情報
Dを無線送受信回路33で高周波変調することにより、
診断情報信号としてアンテナ34から車両外部通信機器
6に無線送信する。なお、本実施形態で示したイモビラ
イザシステムを前記第5の実施形態で示した車載情報機
器に組み込むことによって、この車載情報機器が有する
無線通信手段を用いてイグニッションキーからのIDコ
ードを受信しても良い。
【0058】図10は、第9の実施形態に関する車両診
断システムの構成図を示す。本実施形態は、前記第8の
実施形態と同一の構成であるが、イモビライザECU7
7に接続するアンテナが、キーシリンダー内部の送受信
コイルの場合について示したものである。このキーシリ
ンダー内部にアンテナがある場合には、車両外部との無
線送受信は困難であるため、イグニッションキー5を無
線通信手段3として車両外部との無線通信を行う。
【0059】このイグニッションキー5は、無線送受信
チップ35’を埋め込んでおり、前記第8の実施形態と
同様に、エンジン始動時にはIDコードCを送受信コイ
ル36に送信する。また、前記車両機器の故障発生時に
は、エンジンECU2のRAM19に保持した診断情報
Dを送受信コイル36から受け取り、車両外部通信機器
6に無線送信する。
【0060】図11は、第10の実施形態に関する車両
診断システムの構成図を示す。前記第8及び第9の実施
形態では、無線通信手段としてイモビライザECUまた
はキーレスエンジン始動用コントロールユニットを使っ
ているが、これら以外に車両の制御系において、エンジ
ンECUと通信線により接続されている無線通信手段と
しては、例えば、ミリ波レーダ送受信装置がある。
【0061】図11において、エンジンECU2、第1
のECU(例えば、エアバック制御用ECU)7、第2
のECU(例えば、トランスミッション制御用ECU)
8、ミリ波レーダ送受信装置78は、車内制御系LA
N、例えば、前記CANのような多重通信線4’により
互いに接続されている。ミリ波レーダ送受信装置78
は、送受信コントローラ37とミリ波レーダ38から構
成されており、車両の自動追従走行システムなどに利用
されるものである。
【0062】ミリ波レーダ38は、図示しない前方の車
両に向けて検出波R1を発信し、この車両からの反射波
R2を受信する。また、ミリ波レーダ送受信装置78を
車両診断システムとして使用するときは、前記車両機器
の故障発生時には、エンジンECU2に記憶している診
断情報Dをミリ波レーダ38からミリ波レーダ送受信装
置78が具備する無線通信手段3を介して車両外部通信
機器6に送信すれば良い。
【0063】図12は、第11の実施形態に関する車両
診断システムの構成図を示す。本実施形態は、例えば、
前記OBD II対応の車両に既に備わっている外部スキ
ャンツール接続用コネクタ50に、このコネクタ50に
嵌合可能なコネクタを備えた無線通信手段3を接続する
ことによって、車両の診断情報を車両外部に無線送信す
る車両診断システムである。
【0064】エンジンECU2や無線通信手段3の構
成、車両機器の診断情報の送信方法、エンジンECU2
と無線通信手段3の間の通信が正常に行われているか否
かを確認する方法などについては、前記第1の実施形態
と同様である。以上説明した前記第8から第11の実施
形態により生じる効果について以下に述べる。
【0065】前記第8及び第9の実施形態によれば、前
記第2から第4の実施形態と同様に、車両ユーザーが車
両機器に故障があるにもかかわらず、該車両機器の診断
情報を送信することを拒み、車両診断システムを故意に
破壊、または改造する、例えば、電子制御ユニットと無
線通信手段の間の通信線を切断したり、無線通信手段の
アンテナを除去、シールドしたりなどの不正を行った場
合には、エンジンの始動ができなくなり、車両を走行不
能にすることができる。例えば、前記第8の実施形態で
は、イモビライザECU77に接続するアンテナ34
が、エンジンECU2に記憶した診断情報Dの送信機能
の他に、イグニッションキー5からのIDコードCの受
信機能も兼ねているため、前記ユーザーがアンテナ34
を取り外したり、シールドした場合には、エンジンを始
動することができなくなる。また、前記ユーザーがシリ
アル通信線4を切断した場合にも、エンジン動作イネー
ブル信号EがエンジンECU2に送られなくなるため、
エンジンを始動することは不可能となる。
【0066】前記第10や第11の実施形態について
も、前記第1から4の実施形態を適当に適用することに
より同様な効果を得ることができる。また、イモビライ
ザシステムやキーレスエンジン始動システムなどが有す
る、車両に既存の通信線と無線通信手段を用いることに
より、新たな通信線及び無線通信手段が不要になり、ま
た、新たな通信線敷設のための車両組み立て工数も不要
になるため、OBD IIIのような無線通信により車両機
器の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムを
低コストで構築することができる。前記第10及び第1
1の実施形態についても同様の効果が得られることは明
らかである。また、前記第11の実施形態によれば、修
理工場等において、無線通信手段3を取り外し、従来通
り、外部スキャンツールをコネクタ50に接続すること
によって車両診断情報を読み出すことも可能である。
【0067】図13は、前記第8の実施形態における車
両診断システムを搭載した車両の模式図を示す。車両1
00は、前記車両機器の診断情報を外部に無線送信する
ために、エンジン110に取り付けられたエンジンEC
U2、無線通信手段3を有するイモビライザECUまた
はキーレスエンジン始動用コントロールユニット77、
これらを接続する通信線4、及びアンテナ34を具備し
ている。そして、図13は、車両100のダッシュボー
ド上にアンテナ34を取り付け、道路やガソリンスタン
ド等に設置された車両外部通信機器6との間で近距離通
信を行う例である。
【0068】このように近距離通信の場合には、出力パ
ワーが小さいアンテナでも十分に通信が可能であり、既
存のイモビライザシステムやキーレスエンジン始動シス
テムが有するアンテナをそのまま用いることができる。
また、前記第9の実施形態におけるイグニッションキー
に搭載する無線送受信チップ35’を小型化することが
できるため、イグニッションキー5からの診断情報送信
も可能となる。
【0069】図14は、第12の実施形態に関する車両
診断システムを示す。本図は、エンジンECU2自体に
無線通信手段を設けて車両外部に車両機器の診断情報を
無線送信する場合のエンジンECU2の構成を示したも
のである。エンジンECU2は、各種信号ハーネス44
を接続したコネクタ43を嵌合するためのハーネス用コ
ネクタ42の他に、アンテナ34を接続したコネクタ4
1を嵌合するためのアンテナ用コネクタ40を備えてい
る。そして、エンジンECU2には、無線送受信回路3
3が搭載され、アンテナ用コネクタ40に嵌合したアン
テナ34の無線送受信信号の変調または復調を行う。
【0070】前記車両機器の故障発生時、または車両外
部通信機器6からの診断情報要求信号を受信した時に
は、エンジンECU2に記憶した診断情報Dをエンジン
ECU2から直接に車両外部通信機器6に無線送信す
る。なお、本実施形態では、エンジンECU2の基板上
に無線送受信回路33を搭載しているが、アンテナ側コ
ネクタ41またはエンジンECU側のアンテナ用コネク
タ40に無線送受信回路33を内蔵するという構成も可
能である。また、無線送受信回路には、近距離無線通信
用のBluetoothモジュール等を使用しても良い。
【0071】そして、本実施形態においては、エンジン
ECU自体をエンジンルーム内、つまり、修理工場等以
外では取り外したり、手を触れたりできない場所に設置
したり、また、前記第4の実施形態と組み合わせること
により、エンジンECUに設けた無線通信手段の除去な
どの不正行為を防止することが可能となる。
【0072】また、本実施形態には、エンジンECUに
無線通信手段が設けられているため、エンジンECUと
無線通信手段を接続する通信線が不要になる。さらに、
実装面では、本実施形態のようにコネクタ付きのアンテ
ナまたはアンテナ及び無線送受信回路をエンジンECU
とは別体で作っておくことで、このエンジンECUの防
水性を損なうことなく、容易にエンジンECUに無線通
信手段を装着することができる。
【0073】図15は、第12の実施形態における車両
診断システムを搭載した車両の模式図を示す。車両10
0は、アンテナ34が、エンジン110に取り付けられ
たエンジンECU2に設けられており、このアンテナ3
4を使って車両外部通信機器と無線信号の送受信を行
う。本実施形態では、前述した車両組み立て工数の削
減、信号ハーネスのコストや重量低減を目的として、エ
ンジンECUは、従来の車室内ではなく、エンジンルー
ム内に搭載されるようになっているため、図15ではア
ンテナ34を路面側に向けて近距離の通信を行わせてい
る。この場合の車両外部無線通信機器6には、道路やガ
ソリンスタンドの給油装置付近等に埋設された漏洩同軸
ケーブル120を用いれば良い。そして、近距離の通信
であるために、出力パワーが小さいアンテナでも十分に
通信が可能であり、低コストで車両診断情報の送信が可
能となる。
【0074】図16は、第13の実施形態に関する車両
診断システムを示す。本実施形態では、エンジンECU
と車両機器を接続するハーネスがアンテナとして使用さ
れる。本図において、エンジンECU2の無線送受信回
路33が、マイコン10から送られてきた車両機器の診
断情報Dを変調し、低周波信号デカップリング用コンデ
ンサ46を介してアンテナであるハーネス45に高周波
電流を流すことにより、車両外部通信機器6に診断情報
を無線送信する。また、信号受信時はハーネス45に生
じる高周波電流を無線送受信回路33で復調する。この
ハーネス45は、出力回路12経由でアクチュエータ1
11のソレノイド48に電流を流す際の電流経路として
も用いられるものであるが、この負荷に対する電流の周
波数が、前記高周波電流の周波数に比べて十分に小さい
ため、ハーネス45はアンテナ機能とソレノイドに電流
を流す機能とを兼ねることができる。
【0075】なお、図16に示すように、無線送受信回
路33と出力回路12の接続点と、出力回路12との間
にコイル47を設けることで、高周波電流をバッテリー
やグランドに流すことなく、効率の良い無線送受信がで
きる。また、本実施形態は、出力回路12に接続するハ
ーネス45をアンテナとしたが、入力回路11に接続す
るハーネスをアンテナとして使用しても良く、この場合
または出力回路12の負荷がコイルでない場合は、ハー
ネス45の適当な位置にコイルを挿入すれば前記のよう
に効率良く無線送受信ができる。
【0076】そして、本実施形態は、前記第12の実施
形態と同様に、ECU自体をエンジンルーム内、つま
り、修理工場等以外では取り外したり、手を触れたりで
きない場所に設置したり、前記第4の実施形態と組み合
わせることにより、エンジンECUに設けた無線通信手
段の除去などの不正行為を防止することが可能となる。
また、例えば、エンジンクランク角センサやカムセンサ
の信号を入力するハーネスをアンテナとして使用すれ
ば、これらのハーネスを切断した場合にはエンジンの適
正な制御ができなくなって、車両を走行不能にすること
ができるため、不正行為防止に効果がある。
【0077】さらに、エンジンECUと無線通信手段を
接続する通信線だけでなく、車両機器の診断情報送信用
のアンテナも不要になるため、OBD IIIのような無線
通信により車両の診断情報を車両外部に送信する車両診
断システムを低コストで構築することができる。
【0078】図17は、前記第13の実施形態における
車両診断システムを搭載した車両の模式図を示す。車両
100は、例えば、酸素センサ、酸素センサ加熱用ヒー
タ、キャニスタパージ用ソレノイド等のセンサまたはア
クチュエータ111と、エンジン110に取り付けられ
たエンジンECU2とを接続するハーネス45を使って
車両外部通信機器6と無線信号の送受信を行う。このハ
ーネス45は車両下部にあるため、図6と同様に、車両
外部無線通信機器6には、道路やガソリンスタンドの給
油装置付近等に埋設した漏洩同軸ケーブル120が用い
られる。
【0079】このように、遠距離の通信によって直接に
基地局や監視局等に対して車両診断情報を送るのではな
く、図13、図15、または図17に示すように、近距
離通信を行う車両診断システムを搭載した車両100か
ら、遠方の基地局や監視局等に車両機器の診断情報を送
る実施形態について図18を用いて説明する。
【0080】図18は、ガソリンスタンドで給油中の車
両を示している。左側の車両100は、例えば、図9に
示した前記第8の実施形態の車両診断システムを搭載し
ており、給油機200に設けられた車両外部通信機器6
に前記車両機器の診断情報を無線送信する。
【0081】また、右側の車両100’は、図14に示
した前記第12の実施形態の車両診断システムを搭載し
ており、給油機200付近の路面に埋設された漏洩同軸
ケーブル120に車両外部通信機器6の役割を果たさせ
て前記車両機器の診断情報を無線送信する。いずれの場
合も、図示しないセンサによって車両100が給油機2
00前に停車したこと、あるいは給油が開始されたこと
を感知して、車両外部通信機器6側から診断情報要求信
号を車両100に送信することにより、車両100から
車両外部通信機器6への診断情報の送信が開始されるよ
うになっている。なお、車両側から、車両機器に故障が
ある場合のみ、車両外部通信機器に診断情報を送信して
も良い。また、前記ガソリンスタンドにおいては、アン
テナ除去等の不正行為のために、車両外部通信機器6か
ら車両100に送信した前記診断情報要求信号に対して
車両100からの応答がない場合には、例えば、給油を
停止するなどの措置をとることができる。
【0082】そして、各車両100の診断情報は、車両
外部通信機器6の無線送受信回路210により復調さ
れ、ガソリンスタンドの店舗や事務所等に設置されてい
るコンピュータ220に送られる。このコンピュータ2
20に集められた各車両100に関する車両機器の診断
情報は、インターネット230を通じて基地局または監
視局等のサーバ240に送信される仕組みとなってい
る。このように、前記ガソリンスタンドは車両を走行さ
せるためには必ず立ち寄る場所であるので、このインフ
ラストラクチャを構築することにより、監視局等は全車
両の車両機器の診断情報を確実に集めることが可能とな
る。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、車両機器の制御及び前
記車両機器の診断を行う電子制御ユニットと、前記車両
機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または基地局
に送信するための無線送信回路及びアンテナから成る無
線通信手段を有する車両診断システムにおいて、電子制
御ユニットと無線通信手段の間の通信が正常に行われて
いるか、あるいは無線通信手段が正常であるかをチェッ
クすることにより、車両診断システム自体の故障や、車
両ユーザーの不正行為による車両診断システムの異常を
検出し、車両ユーザーに警告したり、車両診断システム
の異常を車両外部に知らせることができる。また、本発
明では、車両診断システムの故障や異常を検出するため
の特別なハードウェアの追加が不要であるため、上述の
効果を安価な車両診断システムで実現することができ
る。
【0084】さらに、車載情報機器、車両盗難防止シス
テム、キーレスエンジン始動システム、ミリ波レーダ送
受信装置等が具備する、車両に既存の通信線または無線
通信手段を用いることにより、OBD III等に専用の通
信線または無線通信手段が不要となり、また、新たな通
信線敷設のための車両組み立て工数も不要になるため、
低コストでOBD IIIのような無線通信により車両の診
断情報を車両外部に送信する車両診断システムを構築す
ることができる。さらにまた、無線通信手段を電子制御
ユニットに設けたり、車両の診断情報を読み出すための
外部スキャンツール用コネクタに無線通信手段を接続す
ることによっても、新たな通信線や通信線敷設のための
車両組み立て工数が不要になり、さらに、前記電子制御
ユニットと車両機器を接続するハーネスをアンテナとし
て用いることによりアンテナも不要にできる。そして、
以上のような車両診断システムを用いることにより、車
両から診断情報を確実に無線送信でき、かつ、無線通信
手段付加のコストアップを最小限にしてOBD III等に
対応する自動車を生産することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関わる車両診断シス
テムの構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態に関わる車両診断シス
テムの構成図。
【図3】本発明の第3の実施形態に関わる車両診断シス
テムの構成図。
【図4】本発明の第4の実施形態に関わる車両診断シス
テムの構成図。
【図5】図4の車両診断システムにおいて、所定期間を
経過しても車両ユーザーが修理または改善を行わない場
合にエンジンを停止するための機能ブロック図。
【図6】本発明の第5の実施形態に関わる車両診断シス
テムの構成図。
【図7】本発明の第6の実施形態に関わる車両診断シス
テムの構成図。
【図8】本発明の第7の実施形態に関わる車両診断シス
テムの構成図。
【図9】本発明の第8の実施形態に関する車両診断シス
テムの構成図。
【図10】本発明の第9の実施形態に関する車両診断シ
ステムの構成図。
【図11】本発明の第10の実施形態に関する車両診断
システムの構成図。
【図12】本発明の第11の実施形態に関する車両診断
システムの構成図。
【図13】図9の車両診断システムを搭載した車両の模
式図。
【図14】本発明の第12の実施形態に関する車両診断
システム。
【図15】図14の車両診断システムを搭載した車両の
模式図。
【図16】本発明の第13の実施形態に関する車両診断
システム。
【図17】図16の車両診断システムを搭載した車両の
模式図。
【図18】前記各実施形態の近距離通信を行う車両診断
システムを搭載した車両から、遠方の基地局や監視局等
に車両診断情報を送信する実施形態に関する模式図。
【符号の説明】
1…車両診断システム、2…電子制御ユニット(エンジ
ンECUなど)、3…無線通信手段、4…シリアル通信
線、4’…車内制御系LAN、5…イグニッションキ
ー、6…車両外部通信機器または基地局、7…ECU
1、8…ECU2、10…エンジンECUのマイコン、
11…入力回路、12…出力ドライバ、13…エンジン
ECUのシリアル通信回路、14…EEPROM、15
…I/O、16…EEPROM用I/F、17…CP
U、18…ROM、19…RAM、20…通信I/F、
21…回転センサ、22…空気流量センサ、23…ノッ
クセンサ、24…酸素センサ、25…インジェクタ、2
6…イグナイタ、27…警告ランプ、28…各種セン
サ、29…各種アクチュエータ、30…無線通信手段の
マイコン、31…無線通信手段のシリアル通信回路、3
2…メモリ、33…無線送受信回路、34…アンテナ、
35…イグニッションキーのトランスミッタ、35’…
イグニッションキーの無線送受信チップ、36…送受信
コイル、37…ミリ波レーダ送受信装置の送受信コント
ローラ、38…ミリ波レーダ、40…エンジンECUの
アンテナ用コネクタ、41…アンテナ側コネクタ、42
…エンジンECUのハーネス用コネクタ、43…ハーネ
ス側コネクタ、44…ハーネス、45…ハーネス兼アン
テナ、46…低周波信号デカップリング用コンデンサ、
47…コイル、48…ソレノイド、50…外部スキャン
ツール接続用コネクタ、60…IGN ON回数計数カウン
タ、61、62…比較回路、63…車両機器故障フラグ
設定手段、64…NAND回路、65…車載情報機器とのイ
ンタフェース、70…車載情報端末、71…緊急時通報
装置、72…近距離無線コントローラ、73…近距離無
線送受信回路、74…近距離無線送受信装置、75…車
内情報系LAN、76…携帯電話、77…イモビライザ
ECUまたはキーレスエンジン始動用コントロールユニ
ット、78…ミリ波レーダ送受信装置、100、10
0’…車両、110…エンジン、111…センサまたは
アクチュエータ、120…漏洩同軸ケーブル、200…
給油機、210…車両外部通信機器の無線送受信回路、
220…店舗や事務所のコンピュータ、230…インタ
ーネット、240…監視局等のサーバ、A…返答信号、
C…IDコード、D…車両診断情報、E…エンジン動作
イネーブル信号、EQ…エンジン動作イネーブル要求信
号、I…車両診断情報以外の情報、R1…検出波、R2
…反射波、Q…通信診断信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大須賀 稔 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 星野 雅俊 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 飯星 洋一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 高久 豊 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 3D026 BA22 BA28

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両機器の制御及び該車両機器の診断を
    行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車
    両外部の無線通信機器または基地局に送信するための無
    線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を有
    する車両診断システムにおいて、 該システムは、前記電子制御ユニットと前記無線通信手
    段との間の有線または無線通信が正常に行われているか
    否かを確認する機能を有することを特徴とする車両診断
    システム。
  2. 【請求項2】 前記システムは、前記無線通信手段が前
    記電子制御ユニットに通信診断信号を送信し、該電子制
    御ユニットが前記無線通信手段に前記通信診断信号に応
    じた返答信号を返信し、前記無線通信手段が前記返答信
    号を解読することにより、前記電子制御ユニットと前記
    無線通信手段との間の有線または無線通信が正常に行わ
    れているか否かを判断することを特徴とする請求項1記
    載の車両診断システム。
  3. 【請求項3】 前記システムは、前記電子制御ユニット
    と前記無線通信手段との間の有線または無線通信が異常
    であると判断された場合には、前記車両診断システムの
    異常を車両ユーザーに警告するとともに、前記車両外部
    の無線通信機器または基地局に無線で知らせることを特
    徴とする請求項1または2記載の車両診断システム。
  4. 【請求項4】 車両機器の制御及び該車両機器の診断を
    行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車
    両外部の無線通信機器または基地局に送信するための無
    線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を有
    する車両診断システムにおいて、 該システムは、前記無線通信手段が前記電子制御ユニッ
    トにエンジン動作許可信号または動作不許可信号を送信
    することによって、車両を走行可能または走行不能にす
    ることを特徴とする車両診断システム。
  5. 【請求項5】 前記無線通信手段は、前記車両外部の無
    線通信機器または基地局からの情報を受信するための無
    線受信回路を有することを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか一項に記載の車両診断システム。
  6. 【請求項6】 車両機器の制御及び該車両機器の診断を
    行い、該車両機器の診断情報を記憶する電子制御ユニッ
    トと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機
    器または基地局に送信するための無線送信回路及び前記
    車両外部の無線通信機器または基地局からの情報を受信
    するための無線受信回路並びにアンテナから成る無線通
    信手段と、を有する車両診断システムにおいて、 該システムは、前記車両機器の異常発生時には、前記診
    断情報を前記車両外部の無線通信機器または基地局に無
    線で送信し、該車両外部の無線通信機器または基地局か
    ら前記診断情報を再度受信して、この受信した診断情報
    と前記電子制御ユニットに記憶された診断情報とを比較
    することにより、前記無線通信手段が正常であるか否か
    を判断することを特徴とする車両診断システム。
  7. 【請求項7】 前記システムは、前記無線通信手段が異
    常であると判断された場合には、前記車両診断システム
    の異常を車両ユーザーに警告するとともに、この異常が
    所定期間以上続く場合には、車両を走行不能にすること
    を特徴とする請求項6記載の車両診断システム。
  8. 【請求項8】 車両機器の制御及び該車両機器の診断を
    行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車
    両外部の無線通信機器または基地局に送信する、若しく
    は該車両外部の無線通信機器または基地局からの情報を
    受信するための無線送受信回路及びアンテナから成る無
    線通信手段と、を有する車両診断システムにおいて、 前記無線通信手段は、前記車両機器の診断情報以外の情
    報を送信する、若しくは受信することを特徴とする車両
    診断システム。
  9. 【請求項9】 前記無線通信手段は、前記車両機器の診
    断情報以外の情報を送信または受信することを特徴とす
    る請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両診断シス
    テム。
  10. 【請求項10】 前記無線通信手段は、車載情報機器が
    具備する無線通信手段であることを特徴とする請求項8
    または9記載の車両診断システム。
  11. 【請求項11】 前記無線通信手段は、携帯電話機が具
    備する無線通信手段であることを特徴とする請求項8ま
    たは9記載の車両診断システム。
  12. 【請求項12】 前記無線通信手段は、車両盗難防止シ
    ステムが具備する無線通信手段であることを特徴とする
    請求項8または9記載の車両診断システム。
  13. 【請求項13】 前記無線通信手段は、キーレスエンジ
    ン始動システムが具備する無線通信手段であることを特
    徴とする請求項8または9記載の車両診断システム。
  14. 【請求項14】 前記システムは、前記無線通信手段と
    してイグニッションキーを用いることを特徴とする請求
    項12または13記載の車両診断システム。
  15. 【請求項15】 前記無線通信手段は、ミリ波レーダ送
    受信装置が具備する無線通信手段であることを特徴とす
    る請求項8または9記載の車両診断システム。
  16. 【請求項16】 前記システムは、前記車両診断情報を
    読み出すための外部スキャンツール用コネクタに前記無
    線通信手段を接続することを特徴とする請求項1乃至9
    のいずれか一項に記載の車両診断システム。
  17. 【請求項17】 車両機器の制御及び該車両機器の診断
    を行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を
    車両外部の無線通信機器または基地局に送信するための
    無線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を
    有する車両診断システムにおいて、 該システムは、前記無線通信手段を車両のエンジンルー
    ム内または該エンジンルーム内に配置される前記電子制
    御ユニットに設けられることを特徴とする車両診断シス
    テム。
  18. 【請求項18】 車両機器の制御及び該車両機器の診断
    を行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を
    車両外部の無線通信機器または基地局に送信するための
    無線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を
    有する車両診断システムにおいて、 該システムは、前記アンテナとして、前記電子制御ユニ
    ットと前記車両機器とを接続するハーネスを用いること
    を特徴とする車両診断システム。
  19. 【請求項19】 前記無線通信手段は、前記車両外部の
    無線通信機器または基地局からの情報を受信するための
    無線受信回路を有することを特徴とする請求項17また
    は18記載の車両診断システム。
  20. 【請求項20】 前記無線通信手段は、路面に設けられ
    た前記車両外部の無線通信機器または基地局に信号を送
    信する、若しくは前記車両外部の無線通信機器または基
    地局から信号を受信することを特徴とする請求項17乃
    至19のいずれか一項に記載の車両診断システム。
  21. 【請求項21】 前記システムは、米国のOBD III
    (On-Board DiagnosisIII)に準拠することを特徴とす
    る請求項1乃至20のいずれか一項に記載の車両診断シ
    ステム。
  22. 【請求項22】 前記車両機器の診断情報は、前記車両
    外部の無線通信機器を備えた店舗のコンピュータで集め
    られ、該店舗のコンピュータと前記基地局のコンピュー
    タとを接続するインターネットを介して前記基地局に送
    信されることを特徴とする請求項1乃至21のいずれか
    一項に記載の車両診断システム。
  23. 【請求項23】 請求項1乃至22のいずれか一項に記
    載の車両診断システムを用いたことを特徴とする自動
    車。
JP2001056474A 2001-03-01 2001-03-01 車両診断システム及び該システムを用いた自動車 Expired - Lifetime JP3721089B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001056474A JP3721089B2 (ja) 2001-03-01 2001-03-01 車両診断システム及び該システムを用いた自動車
US10/079,502 US20020123833A1 (en) 2001-03-01 2002-02-22 Vehicle diagnostic system
EP02004317A EP1237385A2 (en) 2001-03-01 2002-02-28 Vehicle diagnostic system
US10/196,206 US20020183904A1 (en) 2001-03-01 2002-07-17 Vehicle diagnostic system
US10/901,116 US20040267418A1 (en) 2001-03-01 2004-07-29 Vehicle diagnostic system
US11/252,892 US20060089768A1 (en) 2001-03-01 2005-10-19 Vehicle diagnostic system
US11/698,950 US7409275B2 (en) 2001-03-01 2007-01-29 Vehicle diagnostic system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001056474A JP3721089B2 (ja) 2001-03-01 2001-03-01 車両診断システム及び該システムを用いた自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002257690A true JP2002257690A (ja) 2002-09-11
JP3721089B2 JP3721089B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=18916496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001056474A Expired - Lifetime JP3721089B2 (ja) 2001-03-01 2001-03-01 車両診断システム及び該システムを用いた自動車

Country Status (3)

Country Link
US (5) US20020123833A1 (ja)
EP (1) EP1237385A2 (ja)
JP (1) JP3721089B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005229478A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Clarion Co Ltd 車々間通信システム、無線通信機器及び車々間通信方法
US7069119B2 (en) 2002-10-09 2006-06-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Remote control device for vehicles
JP2006323665A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Denso Corp 車載器
JP2008032519A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nissan Motor Co Ltd 車載電子制御装置の検査方法および検査装置
JP2008172440A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Car Mate Mfg Co Ltd 信号変換装置
JP2009215926A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ディーゼルエンジン監視システム、及び監視方法
JP2010054234A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Hitachi Mobile Co Ltd 車両正常さ診断装置および車両正常さ診断方法
JP2011523462A (ja) * 2008-05-23 2011-08-11 フォード モーター カンパニー 車両のコンピュータへの複数通信チャネル入力を遠隔テストする装置及び方法
JP2015063164A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 株式会社ユピテル 装置およびプログラム
KR101560293B1 (ko) 2013-04-08 2015-10-15 (주)그린포인트 블루투스 모듈이 구비된 obd와 스마트폰을 이용한 차량 유량검침 시스템 및 방법
CN108323189A (zh) * 2017-07-14 2018-07-24 深圳市元征科技股份有限公司 车辆诊断方法、终端设备及计算机可读存储介质

Families Citing this family (78)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002090669A1 (fr) * 2001-05-08 2002-11-14 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd Machine-outil, son systeme de diagnostic de panne et son systeme d'entretien
JP3818218B2 (ja) * 2002-05-22 2006-09-06 トヨタ自動車株式会社 車両用電子制御装置
EP1911652B1 (en) * 2002-06-24 2014-09-03 Denso Corporation Vehicle control information transmission structure, vehicle control device using the transmission structure, and vehicle control simulator using the transmission structure
US20040049325A1 (en) * 2002-09-06 2004-03-11 Omega Patents, L.L.C. Vehicle control system with selectable vehicle style image and associated methods
JP4001088B2 (ja) * 2002-10-25 2007-10-31 株式会社デンソー 電子制御装置
GB0303477D0 (en) * 2003-02-14 2003-03-19 Ricardo Consulting Eng On board diagnostics (OBD)
US7299127B2 (en) * 2003-05-02 2007-11-20 Sony Corporation Shared oscillator for vehicle mirror display
US7209813B2 (en) 2003-05-13 2007-04-24 Spx Corporation Cellular phone configured with off-board device capabilities and starter/charger and battery testing capabilities
CN1290717C (zh) * 2003-05-25 2006-12-20 朱鹏飞 汽车轮胎、机器、急减速故障预警系统
US7983820B2 (en) 2003-07-02 2011-07-19 Caterpillar Inc. Systems and methods for providing proxy control functions in a work machine
CA2531602A1 (en) * 2003-07-09 2005-01-27 U.S. Environmental Protection Agency Vehicle on-board reporting system for state emissions test
JP3864341B2 (ja) * 2003-09-04 2006-12-27 株式会社ブロードリーフ 整備業務支援端末、整備業務支援システム及び整備業務支援方法
DE10353031A1 (de) * 2003-11-06 2005-06-09 Dürr Somac GmbH Vorrichtung zum Prüfen,Einstellen,Parametrieren und Flashen ECU-gesteuerter Komponenten in Fahrzeugen oder Fahrzeugbaugruppen
US7469171B2 (en) * 2004-02-13 2008-12-23 Gordon-Darby Systems, Inc. Method and system for vehicle emissions testing at a kiosk through on-board diagnostics unit inspection
US20060036356A1 (en) * 2004-08-12 2006-02-16 Vladimir Rasin System and method of vehicle policy control
FR2875323B1 (fr) * 2004-09-13 2007-01-19 Peugeot Citroen Automobiles Sa Systeme d'echange d'informations entre un reseau multiplexe de vehicule automobile et un outil exterieur a celui-ci
US7272475B2 (en) * 2004-12-02 2007-09-18 General Motors Corporation Method for updating vehicle diagnostics software
KR100828291B1 (ko) * 2004-12-07 2008-05-07 주식회사 현대오토넷 텔레매틱스 시스템을 이용한 도난 신고 시스템 및 방법
US7467029B2 (en) * 2004-12-15 2008-12-16 General Motors Corporation Dual processor supervisory control system for a vehicle
US8024083B2 (en) * 2005-06-30 2011-09-20 Chenn Ieon C Cellphone based vehicle diagnostic system
US20080261556A1 (en) * 2005-06-29 2008-10-23 Mclellan Scott W Mobile Phone Handset
WO2007022426A2 (en) * 2005-08-18 2007-02-22 Environmental Systems Products Holdings Inc. System and method for testing the integrity of a vehicle testing/diagnostic system
US9483881B2 (en) * 2005-09-26 2016-11-01 Applus Technologies Inc. System and method for testing vehicle emissions and engine controls using a self-service on-board diagnostics kiosk
WO2007038513A2 (en) * 2005-09-26 2007-04-05 Applus Technologies, Inc. Testing vehicle emissions and engine controls using self-sevice on-board diagnostics
KR100734840B1 (ko) * 2005-10-14 2007-07-03 한국전자통신연구원 텔레매틱스 단말기와 이씨유의 통신연결을 위한 통신방법및 차량의 센서 정보 처리방법 및 장치
US7920944B2 (en) * 2005-10-21 2011-04-05 General Motors Llc Vehicle diagnostic test and reporting method
WO2007053545A2 (en) * 2005-10-31 2007-05-10 Williams-Pyro, Inc. Vehicle odometer using on-board diagnostic information
JP4827535B2 (ja) * 2006-01-20 2011-11-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 自動車用電子制御装置
DE102006009098A1 (de) * 2006-02-28 2007-08-30 Daimlerchrysler Ag Kraftfahrzeugdiagnose und Fahrzeugannahme
JP5138949B2 (ja) * 2007-02-07 2013-02-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載ゲートウェイ装置
US20080201032A1 (en) * 2007-02-15 2008-08-21 Fayyad Salem A Vehicle diagnostic code communication device and a method for transmitting diagnostic data utilizing the vehicle diagnostic code communication device
KR20090000638A (ko) * 2007-03-13 2009-01-08 주식회사 현대오토넷 자동차용 미디어 플레이어를 이용한 자동차 상태 관리 방법및 이를 실현시키기 위한 프로그램을 기록한 컴퓨터로판독 가능한 기록 매체
US8463482B2 (en) * 2007-03-15 2013-06-11 GM Global Technology Operations LLC Apparatus and method for predicting the health of a power transmission
JP5144169B2 (ja) * 2007-08-17 2013-02-13 本田技研工業株式会社 コージェネレーション装置
US8179242B2 (en) * 2007-12-06 2012-05-15 GM Global Technology Operations LLC Virtual engine oil quality sensor
DE102007060609A1 (de) * 2007-12-13 2009-06-18 Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Anzeige einer Information
US8315759B2 (en) * 2008-04-04 2012-11-20 GM Global Technology Operations LLC Humidity sensor diagnostic systems and methods
US7932818B1 (en) 2008-06-24 2011-04-26 Yazaki North America, Inc. System for communicating diagnostic information and related method
US20100082197A1 (en) * 2008-09-30 2010-04-01 Honeywell International Inc. Intermittent fault detection and reasoning
US20100268051A1 (en) * 2009-04-16 2010-10-21 Ford Global Technologies, Llc System and method for wellness monitoring in a vehicle
CN101929921A (zh) * 2009-06-22 2010-12-29 钟桢 基于智能手机的汽车故障检测方法与装置
US10181225B2 (en) * 2009-08-07 2019-01-15 Bosch Automotive Service Solutions Inc. Scan tool with mobile broadband capability and method of operation thereof
US20110098880A1 (en) * 2009-10-23 2011-04-28 Basir Otman A Reduced transmission of vehicle operating data
US9311616B2 (en) * 2010-06-14 2016-04-12 On-Board Communications, Inc. System and method for determining equipment utilization changes based on ignition and motion status
JP5070318B2 (ja) * 2010-06-21 2012-11-14 本田技研工業株式会社 車載遠隔操作装置
US8704669B2 (en) 2010-11-08 2014-04-22 Ford Global Technologies, Llc Vehicle system reaction to medical conditions
US9122775B2 (en) * 2011-01-03 2015-09-01 Ford Global Technologies, Llc Medical data acquisition and provision
US9964416B2 (en) 2011-02-04 2018-05-08 Ford Global Technologies, Llc Methods and systems for locating health facilities based on cost of healthcare
DE102011005843A1 (de) * 2011-03-21 2012-09-27 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Abbau der von einer Feststellbermse ausgeübten Klemmkraft
US20120271503A1 (en) * 2011-04-19 2012-10-25 GM Global Technology Operations LLC Bulb outage detection and part number lookup using a telematics-equipped vehicle
US9449514B2 (en) 2011-05-18 2016-09-20 Ford Global Technologies, Llc Methods and apparatus for adaptive vehicle response to air quality states
DE102011103699A1 (de) * 2011-06-09 2012-12-13 Daimler Ag Verfahren zur Überwachung eines in einem Kraftfahrzeug installierten Subsystems
US9157390B2 (en) 2011-09-21 2015-10-13 GM Global Technology Operations LLC Selective exhaust gas recirculation diagnostic systems and methods
US8494707B1 (en) 2012-02-29 2013-07-23 International Business Machines Corporation Maintaining a dynamic service registry for a self-diagnosing device
US10066564B2 (en) 2012-06-07 2018-09-04 GM Global Technology Operations LLC Humidity determination and compensation systems and methods using an intake oxygen sensor
US9249764B2 (en) 2012-03-06 2016-02-02 GM Global Technology Operations LLC Engine control systems and methods with humidity sensors
US9042824B2 (en) * 2012-09-06 2015-05-26 Ford Global Technologies, Llc Context adaptive content interaction platform for use with a nomadic device
WO2014062668A1 (en) 2012-10-16 2014-04-24 Fleetcor Technologies Opertating Company, Llc Method and system for detection of a fuel card usage exception
US9341133B2 (en) 2013-03-06 2016-05-17 GM Global Technology Operations LLC Exhaust gas recirculation control systems and methods
EP2966612B1 (en) * 2013-03-08 2020-01-08 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Management server for work machine and management method for work machine
KR101491260B1 (ko) * 2013-06-07 2015-02-06 현대자동차주식회사 자동차용 ecu 다중 진단 시스템 및 방법
KR102270716B1 (ko) * 2013-07-19 2021-06-29 현대모비스 주식회사 차량용 레이더 시스템 및 그 작동 방법
US9228524B2 (en) 2013-08-15 2016-01-05 GM Global Technology Operations LLC Static and dynamic pressure compensation for intake oxygen sensing
US9251630B2 (en) * 2013-12-17 2016-02-02 At&T Intellectual Property I, L.P. Method, computer-readable storage device and apparatus for exchanging vehicle information
US9843597B2 (en) * 2015-01-05 2017-12-12 International Business Machines Corporation Controller area network bus monitor
DE102015206134B4 (de) * 2015-04-07 2023-01-05 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zur Fehlerdiagnose für ein Kraftfahrzeug und Kraftfahrzeug
WO2016179095A1 (en) * 2015-05-01 2016-11-10 Ims Solutions Inc. Configurable obd isolation
WO2016185360A1 (en) * 2015-05-19 2016-11-24 Hex Microsystems (Pty) Ltd System and method for transferring diagnostic commands to a vehicle
CN105573299A (zh) * 2016-01-26 2016-05-11 广西粤桂高科电子有限公司 支持lte通讯的智能车载诊断系统和方法
US10417839B2 (en) 2016-05-25 2019-09-17 Navigation Research Company System and method for vehicle assessment and uses thereof
US10656932B2 (en) * 2016-07-12 2020-05-19 United Radio, Inc. Radio updating method
KR102390138B1 (ko) * 2017-12-15 2022-04-25 닛산 지도우샤 가부시키가이샤 운전 지원 방법 및 운전 지원 장치
SE541395C2 (en) * 2017-12-27 2019-09-10 Scania Cv Ab Method and control unit for facilitating diagnosis for a vehicle
CN110389574A (zh) * 2018-04-23 2019-10-29 江苏迪纳数字科技股份有限公司 一种不实车测试下判断智能车载终端与车辆是否适配方法
CN111322142A (zh) * 2018-12-17 2020-06-23 联合汽车电子有限公司 基于网联信息的预测型三元催化器诊断控制系统及方法
EP3670275A1 (en) * 2018-12-21 2020-06-24 Nxp B.V. Rf system and method for implementing role switching of transceiver nodes
US11637860B2 (en) * 2019-06-17 2023-04-25 At&T Intellectual Property I, L.P. Autonomous vehicle DoS resistant communication system using acoustic communications
US11812355B2 (en) * 2021-05-18 2023-11-07 Ford Global Technologies, Llc Drone-based vehicle connectivity systems and methods

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0750886A (ja) 1993-08-06 1995-02-21 Suzuki Motor Corp 輸送手段用故障診断システム
JP3656273B2 (ja) * 1995-04-17 2005-06-08 日産自動車株式会社 エンジンおよび自動変速機間の通信線の異常検出装置
US6567730B2 (en) * 1997-01-08 2003-05-20 Autonetworks Technologies, Ltd. Vehicle diagnosis system
US6263268B1 (en) * 1997-08-26 2001-07-17 Transcontech Corporation System and method for providing mobile automotive telemetry
US6061614A (en) * 1997-10-17 2000-05-09 Amtech Systems Corporation Electronic tag including RF modem for monitoring motor vehicle performance
US6285931B1 (en) * 1998-02-05 2001-09-04 Denso Corporation Vehicle information communication system and method capable of communicating with external management station
JP3800794B2 (ja) * 1998-03-09 2006-07-26 株式会社デンソー 車両診断システム
JP3780697B2 (ja) 1998-05-13 2006-05-31 株式会社デンソー 車両診断システム
US6181994B1 (en) * 1999-04-07 2001-01-30 International Business Machines Corporation Method and system for vehicle initiated delivery of advanced diagnostics based on the determined need by vehicle
US6070449A (en) * 1999-04-27 2000-06-06 Vachon; Michel Crimping tool
US6370449B1 (en) * 1999-06-14 2002-04-09 Sun Microsystems, Inc. Upgradable vehicle component architecture
JP2002334166A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Hitachi Ltd 修理・保守サポートシステム及びこのシステムに対応した車輌

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7069119B2 (en) 2002-10-09 2006-06-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Remote control device for vehicles
JP2005229478A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Clarion Co Ltd 車々間通信システム、無線通信機器及び車々間通信方法
JP2006323665A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Denso Corp 車載器
JP2008032519A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nissan Motor Co Ltd 車載電子制御装置の検査方法および検査装置
JP2008172440A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Car Mate Mfg Co Ltd 信号変換装置
JP2009215926A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ディーゼルエンジン監視システム、及び監視方法
JP2011523462A (ja) * 2008-05-23 2011-08-11 フォード モーター カンパニー 車両のコンピュータへの複数通信チャネル入力を遠隔テストする装置及び方法
JP2010054234A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Hitachi Mobile Co Ltd 車両正常さ診断装置および車両正常さ診断方法
KR101560293B1 (ko) 2013-04-08 2015-10-15 (주)그린포인트 블루투스 모듈이 구비된 obd와 스마트폰을 이용한 차량 유량검침 시스템 및 방법
JP2015063164A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 株式会社ユピテル 装置およびプログラム
CN108323189A (zh) * 2017-07-14 2018-07-24 深圳市元征科技股份有限公司 车辆诊断方法、终端设备及计算机可读存储介质
JP2019524523A (ja) * 2017-07-14 2019-09-05 深▲せん▼市元征科技股▲ふん▼有限公司 車両診断方法、端末装置及びコンピュータ可読記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US20020123833A1 (en) 2002-09-05
US20020183904A1 (en) 2002-12-05
EP1237385A2 (en) 2002-09-04
US20070124039A1 (en) 2007-05-31
US20060089768A1 (en) 2006-04-27
JP3721089B2 (ja) 2005-11-30
US7409275B2 (en) 2008-08-05
US20040267418A1 (en) 2004-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3721089B2 (ja) 車両診断システム及び該システムを用いた自動車
JP6238038B1 (ja) 車両遠隔制御システム
US8558678B2 (en) Method and systems for detecting an unauthorized use of a vehicle by an authorized driver
US6067007A (en) Method and apparatus for detection, notification and location of vehicle theft
US5880679A (en) Method for protecting vehicles against unauthorized use
US6788189B2 (en) Vehicle antitheft device and program
US8391831B2 (en) In-vehicle terminal for emergency notification
US20120126967A1 (en) Method of detecting a vehicle tire theft
KR20020013422A (ko) 차량추적시스템, 차량도난경보시스템, 도난차량추적시스템및 도난경보차량추적시스템
US9919682B2 (en) Remote function device and associated wireless security sensor for a vehicle having a data communications bus and related methods
US9656631B1 (en) Remote function control system with wireless databus device and associated wireless security sensor for a vehicle having a data communications bus and related methods
US7598846B2 (en) Vehicle disable system
CA2951679C (en) Remote function control system with remote function device and associated wireless security sensor for a vehicle having a data communications bus and related methods
RU2207262C1 (ru) Телематическая система для транспортного средства
CN101499186B (zh) 车辆防盗系统及方法
JP3217361U (ja) 車載情報提供装置
CN111572553B (zh) 车辆系统
KR101271215B1 (ko) 차량 고장 정보 출력 시스템 및 고장 정보 출력 방법
KR101382498B1 (ko) 자동차 에어백 동작 감지시스템 및 처리방법
JP5375782B2 (ja) 携帯機、車載装置、および車両システム
JP4953164B2 (ja) 車両用電波異常報知システム
JP2002055715A (ja) 乗員への車両状態通知システム
JPH11101033A (ja) 車両用電子キー装置
JP5569906B2 (ja) 車輌用の故障診断装置
JP2008152406A (ja) 車両衝突管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050909

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3721089

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130916

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term