JPH0750886A - 輸送手段用故障診断システム - Google Patents

輸送手段用故障診断システム

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Publication number
JPH0750886A
JPH0750886A JP21526993A JP21526993A JPH0750886A JP H0750886 A JPH0750886 A JP H0750886A JP 21526993 A JP21526993 A JP 21526993A JP 21526993 A JP21526993 A JP 21526993A JP H0750886 A JPH0750886 A JP H0750886A
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control unit
vehicle
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radio
failure
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JP21526993A
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Nobuhiro Sezaki
伸拓 瀬崎
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号伝送用ケーブルやコネクタの設置を不要
としてコネクタ接続やケーブル取り回しの煩雑性を解消
し、故障診断に係る作業性の向上を図る。 【構成】 車両側のラジオ部10にFM波/デジタル信
号変換器13,デジタル信号/FM波変換器14を有す
る車両側診断部9を併設すると共に、車両側診断部9の
通信制御部12に送信用バッファ15及び受信用バッフ
ァ16を介して第1電子制御ユニット3,第2電子制御
ユニット4を接続し、車両側診断部9と車外故障診断器
6との間で無線通信を行うことにより、各電子制御ユニ
ットにより制御される各種センサ等や各電子制御ユニッ
ト等に係る故障診断用情報を、車外故障診断器6へ送信
すると共に、ラジオ部10のフロントパネル20の表示
部20Bに表示させスピーカ19から音声出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輸送手段用故障診断シ
ステムに係り、特に、車両・自動二輪車・船外機搭載船
舶等の輸送手段に組込まれている機器類における故障の
有無を診断する場合に好適な輸送手段用故障診断システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば整備工場等に配備され車両
内部に持込み可能な車外診断装置と車両に装備されてい
る電子制御ユニット等とをコネクタを介して接続し、電
子制御ユニットと車外診断装置との間で通信(情報交
換)を行い、当該通信に基づくデータを車外診断装置の
表示部に表示させることにより、車両側の状態(例えば
各電子制御ユニットや各電子制御ユニットに接続された
各種センサ類等における故障の有無等)を診断するよう
にした故障診断システムが開発されている。
【0003】図5は従来例の構成図であり、車両50の
内部に装備されているFMラジオ51と,車両各部(例
えばエンジン・車載空調装置等)の制御を行う第1電子
制御ユニット52・第2電子制御ユニット53・・・と
をケーブル54を介して接続すると共に、ケーブル54
に接続した車両側コネクタ55を例えば車両室内等に設
置し、車外診断装置56にケーブル57を介して付設し
た車外側コネクタ58に車両側コネクタ55を接続する
ことにより、前述した故障診断を行なうものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、車外診断装置の車外側コネクタ
に接続する専用の車両側コネクタを車両に設置する必要
があると共に、車両側コネクタに接続される車外側コネ
クタと車外診断装置との間を接続する故障診断用のケー
ブルを設置する必要があるため、ケーブルの取り回しが
煩雑であると共にケーブルやコネクタ等の部品点数が多
くなる問題があった。
【0005】また、各電子制御ユニットのうち多くの電
子制御ユニットが車両室内に設置されているため、車両
側コネクタもケーブル配線の関係から車両室内に設置す
る必要があるが、車両側コネクタの設置箇所はコネクタ
の性質上から人目に付かない箇所となるため、車外診断
装置の車外側コネクタとの接続が極めて面倒になると共
に、故障診断に係る作業場所が車両室内に限定され作業
性が悪いという問題があった。更に、車外診断装置と車
外側コネクタとを接続する故障診断用のケーブルが作業
時に邪魔になる問題もあった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、車両等の輸送手段と車外診断装置との間
の通信を無線で行うことにより、信号伝送用ケーブルや
コネクタ等の設置を不要としてコネクタ接続やケーブル
取り回しの煩雑性を解消すると共に、故障診断に係る作
業性の向上を図った輸送手段用故障診断システムを提供
することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ラジオ装置を
有する車両等の輸送手段に装備され,エンジン等の機器
類の動作を制御する制御部及び該制御部に併設されて前
記機器類の動作状況等に係るデータを記憶するメモリを
備えた制御ユニットと、該制御ユニットのメモリに記憶
される前記データに基づき前記輸送手段の機器類の故障
診断を行う検査装置とを具備し、前記ラジオ装置に、前
記制御ユニットのメモリに記憶される前記データを取り
出すデータ取出機能,及び当該ラジオ装置に予め付設さ
れているアンテナを介して前記検査装置との間で前記デ
ータ等を無線で相互に通信する無線通信機能を有するデ
ータ処理部を併設する、という構成を採っている。これ
によって前述した目的を達成しようとするものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、ラジオ装置に併設されたデー
タ処理部は、制御ユニットのメモリに記憶された車両等
の輸送手段の機器類の動作状況等に係るデータを、当該
制御ユニットから取り出し、ラジオ装置に付設されてい
るアンテナを介して検査装置に送信する。これに伴い、
検査装置は、データ処理部から送信されてきた車両等の
輸送手段の機器類の動作状況等に係るデータに基づき機
器類における故障診断を行う。これにより、従来のよう
に車両側と検査装置とを接続するためのケーブルやコネ
クタが不要となるため、従来の如くコネクタの接続が煩
雑となる,ケーブルが検査作業の邪魔になる,検査作業
場所が輸送手段内のコネクタ配設箇所の近傍に限定され
る等の不具合を解消することができる。従って、故障診
断に係る検査の作業性向上を図ることができると共に、
車両等の輸送手段における検査の作業場所を拡張するこ
とが可能となる。更に、車両等の輸送手段に装備してあ
る既存のラジオ装置にデータ処理部を併設する等の改良
だけで済むため、当該故障診断システムを低コストで構
築することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の輸送手段用故障診断システム
を車両に適用してなる各実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0010】(1)第1実施例。 本第1実施例の車両用故障診断システムの構成を図1及
び図2に基づき説明すると、車両用故障診断システム
は、車両1の内部に装備されたFMラジオ故障診断装置
2と、第1電子制御ユニット3,第2電子制御ユニット
4・・・と、FM用の車載アンテナ5と、車外の例えば
整備工場等に配備されている車外故障診断器6と、FM
用の車外アンテナ7とを備える構成となっている。
【0011】車両1の内部に装備されたFMラジオ故障
診断装置2,第1電子制御ユニット3,第2電子制御ユ
ニット4・・・は、車両内故障診断ネットワークとして
のケーブル8を介して接続されており、FMラジオ故障
診断装置2には、車載アンテナ5が接続されている。ま
た、例えば整備工場等に配備されている車外故障診断器
6には、車外アンテナ7及び表示部(図示略)が付設さ
れている。
【0012】第1電子制御ユニット3,第2電子制御ユ
ニット4・・・は、例えばエンジン・車載空調装置等の
各機器類に対応して各々設置されると共に該当する機器
類を制御するものであり、第1電子制御ユニット3に
は、例えばエンジン制御に使用するスロットル開度検出
センサ,車速検出センサ(図示略)等が接続され、第2
電子制御ユニット4には、例えば車載空調装置の制御に
使用する外気温検出センサ,内気温検出センサ,大気圧
検出センサ,内気圧検出センサ(図示略)等が接続され
ている。
【0013】第1電子制御ユニット3は、制御部3Aと
メモリ3Bとを備え、第2電子制御ユニット4は、制御
部4Aとメモリ4Bとを備えている。他の電子制御ユニ
ットも同様構成のため図示は省略する。第1電子制御ユ
ニット3,第2電子制御ユニット4・・・の各制御部3
A,4Aは、前記各種センサのうち故障したセンサに関
する故障コード,各種センサにより検出した温度データ
・圧力データ・速度データ,電子制御ユニットに係る故
障診断用情報を各メモリ3B,4Bに各々蓄積しておく
ようになっている。
【0014】FMラジオ故障診断装置2は、車両側診断
部9と,FMラジオ部10と,選択スイッチ11とを備
えており、更に、車両側診断部9は、通信制御部12
と,FM波/デジタル信号変換器13と,デジタル信号
/FM波変換器14と,送信用バッファ15と,受信用
バッファ16とを備え、ラジオ部10は、ラジオ制御部
17と,検波器18と,スピーカ19と,車両運転席前
面側に設置され操作部20A・表示部20B等を有する
フロントパネル20とを備える構成となっている。
【0015】選択スイッチ11は、車載アンテナ5側の
端子21に接続された接触子22が,車両側診断部9側
の端子23またはFMラジオ部10側の端子24へ選択
的に切替わるものであり、車載アンテナ5により車外故
障診断器6から故障診断通信用のFM波信号を受信した
時は接触子22が端子23へ切替わり(オン状態)、車
載アンテナ5によりFM放送局から通常のFM波信号を
受信した時は接触子22が端子23へ切替わるようにな
っている。この場合、車両側に選択スイッチ11の代わ
りにマニュアルスイッチを設け、マニュアルスイッチを
故障診断通信側に切替えた時に車外故障診断器6及び車
両側診断部9間の通信が可能状態となるようにし、FM
放送受信側に切替えた時に放送局からのFM放送受信が
可能状態となるようにしてもよい。
【0016】車載アンテナ5で受信した車外故障診断器
6からの故障診断通信用のFM波信号は、FM波/デジ
タル信号変換器13によりデジタル信号へ変換され、通
信制御部12へ出力されるようになっている。通信制御
部12は、前記デジタル信号に基づき車外故障診断器6
から送信されたコマンドの内容を判定し、当該コマンド
を車外故障診断器/電子制御ユニット間の通信用信号に
従って、送信用バッファ15及びケーブル8を介して第
1電子制御ユニット3,第2電子制御ユニット4・・・
へ送信するようになっている。
【0017】第1電子制御ユニット3,第2電子制御ユ
ニット4・・・は、通信制御部12から送信されてきた
コマンドに基づき、内蔵メモリに蓄積してある故障診断
用情報(故障したセンサに関する故障コード,各種セン
サにより検出した温度データ・圧力データ・速度デー
タ,電子制御ユニットに関する故障データ等)を通信制
御部12へ返信するようになっている。
【0018】通信制御部12は、ケーブル8及び受信バ
ッファ16を介して第1電子制御ユニット3,第2電子
制御ユニット4・・・から入力した故障診断用情報を加
工し、加工に基づくデジタル信号をデジタル信号/FM
波変換器14へ出力するようになっている。デジタル信
号/FM波変換器14は、通信制御部12から出力され
たデジタル信号をFM波信号へ変換するようになってい
る。これにより、故障診断用情報に対応したFM波信号
は、車載アンテナ5を介して車外故障診断器6へ送信さ
れるようになっている。
【0019】また、通信制御部12は、故障診断用情報
に基づき故障診断を行い、故障診断に基づく信号をFM
ラジオ部10のラジオ制御部17へ出力するようになっ
ている。ラジオ制御部17は、通信制御部12の出力信
号に基づき、各電子制御ユニットにより制御される各種
センサ等や各電子制御ユニット等に係る故障データをフ
ロントパネル20の表示部20Bに表示させると共に、
スピーカ19から故障の旨を示す音声を出力させるよう
になっている。
【0020】他方、車載アンテナ5で受信した放送局か
らの通常のFM波信号は、ラジオ部10の検波器18に
より検波され、ラジオ制御部17へ出力されるようにな
っている。ラジオ制御部17は、車両運転席前面側に設
置されたフロントパネル20の操作部20Aの選択操作
に基づき、スピーカ19から操作部20Aで選択された
FM放送を出力させるようになっている。
【0021】また、車外故障診断器6は、車外制御部6
A,操作部6B,メモリ6C,表示部6Dを備えてお
り、車外制御部6Aは、作業者による操作部6Bの所定
操作に基づき、車外アンテナ7を介して車両1のFMラ
ジオ故障診断装置2の車両側診断部9と通信を行い、当
該車両側診断部9から返信されてきた故障診断用情報
(故障したセンサに関する故障コード,各種センサによ
り検出した温度データ・圧力データ・速度データ,電子
制御ユニットに関する故障データ等)に基づき故障診断
を行うと共に、故障診断に基づく故障データをメモリ6
Cに記憶し表示部6Dに表示させるようになっている。
【0022】本第1実施例では、車両1側のFMラジオ
故障診断装置2の車両側診断部9と車外故障診断器6と
の間の無線通信に基づき、各電子制御ユニットにより制
御される各種センサ等や各電子制御ユニット等に係る故
障診断用情報が車外故障診断器6へ無線で送信され,表
示部へ故障データが表示されると共に、FMラジオ部1
0のフロントパネル20の表示部20Bへ故障データが
表示され,スピーカ19から故障の旨を示す音声が出力
されるようになっている。
【0023】次に、上記の如く構成した本第1実施例に
おける車両故障診断制御に係る動作を図3に基づき説明
する。
【0024】車両1のFMラジオ故障診断装置2の車両
側診断部9は、選択スイッチ11の状態を常時モニタし
ており、選択スイッチ11がオン状態となり車両側診断
部9側へ切替わった場合で(ステップS1)、且つ車載
アンテナ5が車外故障診断器6から故障診断通信用のF
M波信号を受信した場合は(ステップS2)、車両側診
断部9のFM波/デジタル信号変換器13は、FM波信
号をデジタル信号へ変換し(ステップS3)、通信制御
部12へ出力する。
【0025】通信制御部12は、FM波/デジタル信号
変換器13から入力したデジタル信号に基づき車外故障
診断器6から送信されてきたコマンドの内容を判定し、
コマンド内容の判定が終了した場合は(ステップS
4)、送信用バッファ15を介して車外故障診断器/電
子制御ユニット間のシリアル通信用信号に基づいたコマ
ンドデータを第1電子制御ユニット3,第2電子制御ユ
ニット4・・・へ出力する(ステップS5)。
【0026】この後、通信制御部12は、第1電子制御
ユニット3,第2電子制御ユニット4・・・のうち該当
する電子制御ユニットからシリアル通信用信号が返信さ
れてきた場合は(ステップS6)、シリアル通信用信号
から故障診断用情報(故障したセンサに関する故障コー
ド,各種センサにより検出した温度データ・圧力データ
・速度データ,電子制御ユニットに関する故障データ
等)を取り出し(ステップS7)、故障診断用情報を加
工する。
【0027】通信制御部12が、ラジオ制御部17にフ
ロントパネル20への故障データ表示を指令した場合は
(ステップS8)、ラジオ制御部17は、フロントパネ
ル20の表示部20Bへ故障診断用情報に対応した故障
データを表示させる(ステップS9)。また、通信制御
部12が、ラジオ制御部17にスピーカ19からの故障
に関する音声出力を指令した場合は(ステップS1
0)、ラジオ制御部17は、スピーカ19から故障の旨
を示す音声を出力させる(ステップS11)。
【0028】この後、通信制御部12が、前述した故障
診断情報に対応したデジタル信号をデジタル信号/FM
波変換器14へ出力すると、デジタル信号/FM波変換
器14は、デジタル信号をFM波信号へ変換する(ステ
ップS12)。これに伴い、車載アンテナ5から、FM
波信号が車外故障診断器6へ送信される(ステップS1
3)。これにより、車外診断器6の車外制御部6Aは、
当該信号に基づき故障診断を行い故障データを算出し、
故障データをメモリ6Cに記憶すると共に表示部6Dへ
表示する。上述した制御が、車両1のFMラジオ故障診
断装置2が車外故障診断器6からFM波信号を受信する
度に繰返される。
【0029】上述したように、本第1実施例によれば、
車両側のFMラジオ故障診断装置2と車外故障診断器6
との間でFM波による無線通信を行うことにより,各電
子制御ユニットにより制御される各種センサ等や各電子
制御ユニット等に係る故障診断用情報を車外診断器6へ
送信できるため、従来のように車両側と車外故障診断器
とを接続するための信号伝送用ケーブルやコネクタが不
要となり、この結果、従来の如くコネクタの接続が煩雑
となる,ケーブルが故障診断作業の邪魔になる,作業場
所が車両室内に限定されるといった不具合を解消するこ
とができ、従って、故障診断作業を従来のように車両室
内ばかりでなく例えば車両エンジンルームにおいても行
うことが可能となり、作業性の向上を図ることができ
る。
【0030】また、本第1実施例によれば、車外故障診
断器6に故障データを表示できると共に,車両側のフロ
ントパネル20の表示部20Bに故障データを表示した
りスピーカ19から故障の旨を示す音声を出力できるた
め、車両外部と車両内部との両方において故障診断を行
うことができる。
【0031】また、本第1実施例によれば、車両1に予
め装備してあるFMラジオ部10に車両側診断部9及び
車両内故障診断ネットワークとしてのケーブル8等を接
続し多少の改良を加えるだけで故障診断ができるため、
低コストで車両用故障診断システムを構築することがで
きる。
【0032】(2)第2実施例。 図4は本第2実施例の車両故障診断システムを構成する
FMラジオ故障診断装置の構成を示す図であり、車両の
内部に装備されたFMラジオ故障診断装置30は、通信
/ラジオ制御部31と、FM波/デジタル信号変換器3
2と、検波器33と、送信用バッファ34と、受信用バ
ッファ35と、スピーカ36と、車両運転席前面側に設
置され操作部37A・表示部37B等を有するフロント
パネル37とを備える構成となっており、FM波/デジ
タル信号変換器32及び検波器33には、車載アンテナ
38が接続されている。
【0033】車載アンテナ38で受信した車外故障診断
器(図示略)からの故障診断通信用のFM波信号は、F
M波/デジタル信号変換器32によりデジタル信号へ変
換され、通信/ラジオ制御部31へ出力されるようにな
っている。通信/ラジオ制御部31は、前記デジタル信
号に基づき車外故障診断器から送信されたコマンドの内
容を判定し、当該コマンドを車外故障診断器/電子制御
ユニット間の通信用信号に従って、送信用バッファ34
及びケーブル39を介して各電子制御ユニット(図示
略)へ送信するようになっている。
【0034】各電子制御ユニットは、通信/ラジオ制御
部31から送信されてきたコマンドに基づき、内蔵メモ
リに蓄積してある故障診断用情報(故障したセンサに関
する故障コード,各種センサにより検出した温度データ
・圧力データ・速度データ,電子制御ユニットに関する
故障データ等)を通信/ラジオ制御部31へ返信するよ
うになっている。
【0035】通信/ラジオ制御部31は、ケーブル39
及び受信バッファ35を介して各電子制御ユニットから
入力した故障診断用情報に基づき、フロントパネル37
の表示部37Bに故障データを表示させると共に、スピ
ーカ36から故障の旨を示す音声を出力させるようにな
っている。
【0036】他方、車載アンテナ38で受信した放送局
からの通常のFM波信号は、検波器33により検波さ
れ、通信/ラジオ制御部31へ出力されるようになって
いる。通信/ラジオ制御部31は、車両運転席前面側に
設置されたフロントパネル37の操作部37Aの選択操
作に基づき、スピーカ36から操作部37Aで選択され
たFM放送を出力するようになっている。
【0037】本第2実施例では、第1実施例における通
信制御部とラジオ制御部とを通信/ラジオ制御部31と
して一体化すると共に,デジタル信号/FM波変換器1
4等の送信手段を省略することにより、各電子制御ユニ
ットにより制御される各種センサ等や各電子制御ユニッ
ト等の故障データを車両側で表示させ音声出力させるよ
うになっている。
【0038】また、本第2実施例では、例えば車両のボ
ンネットを開けてエンジンルーム内の検査を行う場合、
検査作業者がエンジンルーム付近で車外故障診断器から
車両内部のFMラジオ故障診断装置30へ故障診断通信
用のFM波信号を送信し、車両内部のフロントパネル3
7の表示部37Bに故障データを表示させスピーカ36
から故障の旨を示す音声を出力させることにより、当該
検査作業者は車両内部へ入り車内で故障診断を行うよう
になっている。
【0039】本第2実施例においても、上記第1実施例
と同様に、車両側のFMラジオ故障診断装置30と車外
故障診断器との間でFM波による無線通信を行うため、
従来のように車両側と車外故障診断器とを接続するため
の信号伝送用ケーブルやコネクタが不要となり、この結
果、コネクタの接続が煩雑となる,ケーブルが故障診断
作業の邪魔になる,作業場所が車両室内に限定されると
いった不具合を解消できると共に、上述した如く回路構
成を簡略化しているため、部品点数やコストの低減を図
ることが可能となる。
【0040】この場合、上記各実施例では、輸送手段用
故障診断システムを車両に適用した場合を例に上げた
が、車両に限定されるものではなく、例えば自動二輪車
・船外機を装備した船舶等の他の輸送手段に適用するこ
とも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の輸送手段
用故障診断システムによれば、車両等の輸送手段側のラ
ジオ装置にデータ処理部を併設すると共に,データ処理
部と外部の検査装置との間において無線で相互に通信を
行うことにより,車両等の輸送手段の機器類の動作状況
等に係るデータを検査装置へ送信するため、従来のよう
に車両側と検査装置とを接続するためのケーブルやコネ
クタが不要となり、この結果、従来の如くコネクタの接
続が煩雑となる,ケーブルが検査作業の邪魔になる,故
障診断に係る検査の作業場所が輸送手段内のコネクタ配
設箇所の近傍に限定される等の不具合を解消することが
でき、従って、故障診断に係る検査の作業性向上を図る
ことができると共に、車両等の輸送手段における検査の
作業場所を拡張することが可能となり、更に、車両等の
輸送手段に装備してある既存のラジオ装置にデータ処理
部を併設する等の改良だけで済むため、当該故障診断シ
ステムを低コストにより構築することが可能となる、と
いう効果を奏することができる。
【0042】また、本発明の輸送手段用故障診断システ
ムにおいて、データ処理部が,車両等の輸送手段の機器
類の動作状況等を示すデータに基づき機器類の故障診断
を行う故障診断機能と,診断結果を所定の出力手段から
出力させる出力制御機能とを備えた場合には、所定の出
力手段として例えばラジオ装置に予め装備されているフ
ロントパネル側の表示部やスピーカを利用すれば、車両
等の輸送手段内部で検査作業を行うことが可能となると
共にコスト面でも有利となる、という効果を奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例の車両用故障診断
システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例におけるFMラジオ故障診断装置の
内部構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例における車両故障診断制御の流れ図
である。
【図4】第2実施例におけるFMラジオ故障診断装置の
内部構成を示すブロック図である。
【図5】従来例における故障診断システムの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 輸送手段としての車両 2,30 FMラジオ故障診断装置 3 制御ユニットとしての第1電子制御ユニット 3A 制御部 3B メモリ 4 制御ユニットとしての第2電子制御ユニット 4A 制御部 4B メモリ 5,38 アンテナとしての車載アンテナ 6 検査装置としての車外故障診断器 7 車外アンテナ 9 データ処理部としての車両側診断部 10 ラジオ装置としてのラジオ部 19,36 出力手段としてのスピーカ 20B,37B 出力手段としての表示部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジオ装置を有する車両等の輸送手段に
    装備され,エンジン等の機器類の動作を制御する制御部
    及び該制御部に併設されて前記機器類の動作状況等に係
    るデータを記憶するメモリを備えた制御ユニットと、該
    制御ユニットのメモリに記憶される前記データに基づき
    前記輸送手段の機器類の故障診断を行う検査装置とを具
    備し、 前記ラジオ装置に、前記制御ユニットのメモリに記憶さ
    れる前記データを取り出すデータ取出機能,及び当該ラ
    ジオ装置に予め付設されているアンテナを介して前記検
    査装置との間で前記データ等を無線で相互に通信する無
    線通信機能を有するデータ処理部を併設したことを特徴
    とする輸送手段用故障診断システム。
  2. 【請求項2】 ラジオ装置を有する車両等の輸送手段に
    装備され,エンジン等の機器類の動作を制御する制御部
    及び該制御部に併設されて前記機器類の動作状況等に係
    るデータを記憶するメモリを備えた制御ユニットと、該
    制御ユニットのメモリに記憶される前記データに基づき
    前記輸送手段の機器類の故障診断を行う検査装置とを具
    備し、 前記ラジオ装置に、前記制御ユニットのメモリに記憶さ
    れている前記データを取り出すデータ取出機能,当該デ
    ータに基づき前記輸送手段の機器類の故障診断を行う故
    障診断機能,当該診断結果を所定の出力手段から出力さ
    せる出力制御機能,及び当該ラジオ装置に予め付設され
    ているアンテナを介して前記検査装置との間で前記デー
    タ等を無線で相互に通信する無線通信機能を有するデー
    タ処理部を併設したことを特徴とする輸送手段用故障診
    断システム。
  3. 【請求項3】 前記出力手段が、前記ラジオ装置に予め
    付設されている表示部或いはスピーカであることを特徴
    とする請求項2記載の輸送手段用故障診断システム。
JP21526993A 1993-08-06 1993-08-06 輸送手段用故障診断システム Pending JPH0750886A (ja)

Priority Applications (1)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6225898B1 (en) 1998-05-13 2001-05-01 Denso Corporation Vehicle diagnosis system having transponder for OBD III
US6708092B1 (en) 2002-11-11 2004-03-16 Eaton Corporation Method of grouping message identification and parameter identifications for a diagnostic system
US7409275B2 (en) 2001-03-01 2008-08-05 Hitachi, Ltd. Vehicle diagnostic system

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