JP2006323665A - 車載器 - Google Patents
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Abstract
【課題】DSRC通信に用いるアンテナ分離型の車載器においてアンテナ側からの簡単な操作により回路状態、動作状態を確認できるようにする。
【解決手段】DSRC通信に用いる車載器を本体部(2)とアンテナ部(3)と両者を結ぶ1本の同軸ケーブル(4)とを備えて構成する。アンテナ部には同軸ケーブルの内導体(4a)と外導体(4b)との間にアンテナ回路(5)と、操作スイッチ(SW1)が操作されると2端子間の抵抗値が変化する2端子抵抗回路網(6)との並列接続回路を設ける。本体部には本体部側から同軸ケーブルを通してみた前記並列接続回路の直流抵抗値の変化から操作スイッチの状態を検出する操作状態検出手段と信号処理手段を設ける。操作スイッチの操作を検出した時に回路状態、動作状態の診断を行なって音声にて報知する。
【選択図】図1
【解決手段】DSRC通信に用いる車載器を本体部(2)とアンテナ部(3)と両者を結ぶ1本の同軸ケーブル(4)とを備えて構成する。アンテナ部には同軸ケーブルの内導体(4a)と外導体(4b)との間にアンテナ回路(5)と、操作スイッチ(SW1)が操作されると2端子間の抵抗値が変化する2端子抵抗回路網(6)との並列接続回路を設ける。本体部には本体部側から同軸ケーブルを通してみた前記並列接続回路の直流抵抗値の変化から操作スイッチの状態を検出する操作状態検出手段と信号処理手段を設ける。操作スイッチの操作を検出した時に回路状態、動作状態の診断を行なって音声にて報知する。
【選択図】図1
Description
本発明は、有料道路の自動料金収受システム(Electronic Toll Collection System:以下、ETCシステムという。)、車車間通信等で採用されているDSRC通信(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)を行なう車載器に関し、特にアンテナ部分と本体部分とを分離した構成の車載器に関する。
近年、走行する車両と路上機との間、あるいは走行する車両間で行なう無線による情報交換を利用したサービスが拡がりつつある。この場合の無線交信にはマイクロ波帯の電波を使用し、限られた範囲内のみで通信を行なうDSRC通信が採用される。
DSRC通信は無線通信であるためアンテナを備える。そして、アンテナで送受信する電波の送受信部、その送受信情報に基づいて必要なサービス提供を行なうデータ処理部、入出力部等を備える。これらアンテナ、送受信部、データ処理部、入出力部等は一つの筐体にまとめて収納されることもある。
しかし、アンテナは路上機や他の車両との交信の必要上、車のダッシュボード上などの見通しの良い場所に設置される。一つの筐体にまとめると装置が大きくなるため目障りであり設置場所に困ることもある。また、ダッシュボード上では盗難に合いやすい。そこで、アンテナと操作表示の部分とそれ以外の本体部分とを別々の筐体に収納する分離型が開発された。分離型では、小型のアンテナ側部分はダッシュボード上などに置くのに対して、本体側部分は設置に場所を選ばないためグローブボックス内等の盗難に合いにくい場合に設置できる利点がある。
図4は、そのような分離型に構成したETCシステム用車載器の構成例である(特許文献1参照)。この車載器50では本体部51とアンテナ部52とは1本の同軸ケーブル53のみで結ばれている。ETCアンテナ54により送受信される高周波信号、及び操作部55、ETC情報表示部56用の操作信号は、この同軸ケーブル53を共用して伝送される。操作信号はシリアル通信により伝送される。そのため、本体部51とアンテナ部52にはそれぞれ通信インターフェイス57、58が設けられている。
しかし、この図4に示す分離型の構成は、本体部51の盗難防止には効果があるものの通信インターフェイス57、58を必要とするためにコストが高くなりやすい。対策として操作部55、ETC情報表示部56も本体部51に移し、ユーザ向けの出力情報は全て音声で行なうようにした装置もある。音声で出力すれば本体部51をグローブボックス内等のユーザが視認できない場所に設置することもできる。ユーザによる手入力操作を殆ど必要としない車載器の場合にはそれで間に合う。そのように操作部55を本体部51側に移せば、アンテナ部52と本体部51との間の操作信号の伝送がなくなり通信インターフェイス57、58が不要になってコストが安くなる。
しかし、一般に分離型の場合には、アンテナ部と本体部との間のケーブル接続を忘れたり、接続部に接触不良が生じたりすることがある。ETCシステム用車載器の場合、そのような状態で車両が料金所に進入するとゲートが開かずに衝突を起こす。また、接続が正常でも電源を入れ忘れていたり本体部に故障が生じていたりした場合も同様である。従って、分離型であっても操作し易い位置に設置されている回路の接続状態、本体部の動作状態、電源状態等を必要な時に簡単な操作で確認できることが求められる。
特開2002−92672号公報
本発明はこのような背景からなされたもので、その課題は、DSRC通信に用いるアンテナ分離型の車載器であって、回路の接続状態、本体部の動作状態、電源状態等を必要な時に簡単な操作で確認できるようにした車載器を提供することにある。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、DSRC通信に用いる車載器であって、本体部(2)とアンテナ部(3)と両者を結ぶ1本の同軸ケーブル(4)とを備えて構成され、前記アンテナ部は前記同軸ケーブルの内導体(4a)と外導体(4b)との間にアンテナ回路(5)と、操作スイッチ(SW1)を含み該操作スイッチが操作されると2端子間の抵抗値が変化する2端子抵抗回路網(6)との並列接続回路を備え、前記本体部は該本体部側から前記同軸ケーブルを通してみた前記並列接続回路の直流抵抗値の変化から前記操作スイッチ(SW1)の操作状態を検出する操作状態検出手段と、前記アンテナ回路が捉えた信号を処理する信号処理手段と、を備えることを特徴とする車載器である。
このような構成とすれば、高周波信号を伝送するための同軸ケーブルを利用して操作指示信号を本体部側に送ることができ、配線が単純化されると同時に本体部とアンテナ部にシリアル通信用のインターフェイス回路も不要となる効果を奏する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載器において、前記操作状態検出手段は前記同軸ケーブルの外導体(4b)を基準とした一定の直流電源電圧(Vs)を供給する直流電源回路(16)と、該直流電源回路の出力端子と前記同軸ケーブルの内導体(4a)との間に接続した抵抗(R1)と、前記内導体の直流電圧(Vi)を検出する電圧レベル検出回路(12)と、前記電圧レベル検出回路で検出した直流電圧の値の変化から前記操作スイッチ(SW1)の操作状態を検出する制御回路(10)とを備えて構成されていることを特徴とする。
このような構成とすれば、電圧レベル検出回路の出力電圧の値からアンテナ部に設けた操作スイッチの操作状態を検出することができる。また、本体部とアンテナ部との間の信号線として高周波信号を伝送するための同軸ケーブルを利用するため追加の配線が不要となる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車載器において、前記本体部(2)は前記操作状態検出手段が前記操作スイッチ(SW1)が操作されたことを検出した場合に前記同軸ケーブル及び前記2端子抵抗回路網の回路状態の診断を行なう回路状態診断手段と、該回路状態診断手段による診断の結果を報知する回路状態報知手段と、を更に備えることを特徴とする。
このような構成とすれば、アンテナ部からの簡単な操作により本体部側で回路状態の診断を行なわせることができる。また、操作を知らせる信号線として高周波信号を伝送するための同軸ケーブルを利用しているため追加の配線を必要としない利点がある。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車載器において、前記本体部(2)は、前記操作状態検出手段が前記操作スイッチ(SW1)が操作されたことを検出した場合に前記信号処理手段を構成する部分の動作状態の診断を行なう動作状態診断手段と、該動作状態診断手段による診断の結果を報知する動作状態報知手段と、を更に備えることを特徴とする。
このような構成とすれば、アンテナ部からの簡単な操作により本体部側で動作状態の診断を行なわせることができる。また、操作を知らせる信号線として高周波信号を伝送するための同軸ケーブルを利用しているため追加の配線を必要としない利点がある。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の車載器において、前記回路状態報知手段は前記診断の結果を音声にて報知することを特徴とする。
このように音声にて報知する構成とすれば、本体部を盗難に合いにくい個所に隠して設置することが可能となる。
このように音声にて報知する構成とすれば、本体部を盗難に合いにくい個所に隠して設置することが可能となる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の車載器において、前記動作状態報知手段は前記診断の結果を音声にて報知することを特徴とする。
このように音声にて報知する構成とすれば、本体部を盗難に合いにくい個所に隠して設置することが可能となる。
このように音声にて報知する構成とすれば、本体部を盗難に合いにくい個所に隠して設置することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して詳しく説明する。本実施形態では、DSRC通信に用いる車載器として代表的なETCシステム用の車載器を例に挙げて説明する。図1は、そのETCシステム用の車載器の回路構成をブロック図で示したものである。車載器1は、本体部2とアンテナ部3と、その両者を結ぶ1本の同軸ケーブル4により構成される。
アンテナ部3はアンテナ回路5、2端子抵抗回路網6、ローパスフィルタ8を備えて構成される。2端子抵抗回路網6とローパスフィルタ8とは直列に接続され、アンテナ回路5と共に同軸ケーブル4の内導体4aと外導体4bとの間に並列に接続されている。同軸ケーブル4の外導体4bは接地されている。
アンテナ回路5はアンテナ素子5aとバンドパスフィルタ7を備える。アンテナ素子5aは、料金所に設置されたETC路上機のアンテナとの間で料金収受に関する無線電波の送受信を行なうためのものである。交信はDSRC通信で行なわれ周波数5.8GHzの電波が使用される。バンドパスフィルタ7はその5.8GHzの高周波信号のみを通過させるためのもので、アンテナ素子5aと同軸ケーブル4の内導体4aとの間に接続される。ETC路上機からの電波受信によりアンテナ素子5aと接地GND間に高周波電圧が生成され、生成された高周波電圧はバンドパスフィルタ7を通った後、同軸ケーブル4により本体部2に伝送される。
ETC路上機へ電波を送信する際は、送信データで変調された高周波電圧が同軸ケーブル4により本体部2から送られてくる。送られてきた高周波電圧はバンドパスフィルタ7を通った後、アンテナ回路5に供給され電磁波となって放射される。バンドパスフィルタ7は、接地GNDとの間の直流抵抗が極めて高い値になるように構成されたものである。バンドパスフィルタ7は必ずこの場所に必要なものではなく、例えば、後述する無線信号回路(13)の入力部に取り付けてもよい。
2端子抵抗回路網6は内部にスイッチ1個を含み、そのスイッチが操作されると2端子の両端間の抵抗値が変化するように構成された抵抗回路網である。本明細書ではそのように構成された回路網を2端子抵抗回路網と呼んでいる。図中に示した2端子抵抗回路網6は一例で、抵抗R2、抵抗R3、操作スイッチSW1により構成される。抵抗R2は、2端子抵抗回路網6の両端子間に接続される。抵抗R3と操作スイッチSW1とは直列に接続した上で、抵抗R2に並列に接続される。操作スイッチSW1は常時は非導通状態で操作時のみ導通状態となるスイッチで、例えば押しボタンスイッチを用いることができる。2端子抵抗回路網6の接地されていない端子と同軸ケーブル4の内導体4aとの間にはローパスフィルタ8が接続されている。
ローパスフィルタ8は、同軸ケーブル4の内導体4aを流れる高周波電流が2端子抵抗回路網6を通って接地GNDに流れるのを防止するためのものである。ローパスフィルタ8は2端子のローパスフィルタ8で例えばインダクタで構成される。このローパスフィルタ8は必ず必要なものではなく、2端子抵抗回路網6の抵抗値が十分に高い場合には省くこともできる。
本体部2は、制御回路10、電圧レベル検出回路12、無線信号回路13、音声出力装置14、ICカードインターフェイス回路15、直流電源回路16、抵抗R1、ローパスフィルタ17とを備えて構成される。
制御回路10は、車載器1の動作全般を制御するものでマイクロコンピュータを主体に構成されており、内部にはCPU、ROM、RAM、それらを結ぶバスライン、入出力インターフェイス回路などを有する。
直流電源回路16は外部から電源供給を受けて一定の直流電源電圧Vsを生成し、本体部2内の各回路、装置に電源供給を行なう。直流電源回路16の直流電源電圧Vsの基準側は接地されている。同軸ケーブル4の外導体4bは本体部2側でも接地されている。
直流電源回路16の出力端子16aには抵抗R1が接続され、その抵抗R1と同軸ケーブル4の内導体4aとの間にはローパスフィルタ17が接続されている。ローパスフィルタ17は高周波に対するインピーダンスは高く、直流に対するインピーダンスは低くしたもので、例えばインダクタで構成される。ローパスフィルタ17は同軸ケーブル4の内導体4aを流れる高周波電流が次に説明する電圧レベル検出回路12に入力されたり、直流電源回路16に流れたりするのを防止する役割を果たす。ローパスフィルタ17はこの場所に必ず必要とする訳ではなく、電圧レベル検出回路12内の入力部や直流電源回路16の出力部に個別に設けるようにしてもよい。以後の説明では、ローパスフィルタ17の直流抵抗値は、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3の抵抗値と比較して無視できるものとして扱う。
電圧レベル検出回路12は、接地GNDの電位を基準とする同軸ケーブル4の内導体4aの電圧を検出して制御回路10に知らせるもので、例えばA/D変換器で構成される。電圧レベル検出回路12には、抵抗R1とローパスフィルタ17との相互接続点の電圧Viが入力される。ローパスフィルタ17の直流抵抗は低いので電圧レベル検出回路12の入力電圧Viは内導体4aの電圧に等しい。
無線信号回路13は同軸ケーブル4と制御回路10との間に接続され、無線信号として送受信される高周波電圧の送受信処理を行なう。内部には搬送波生成回路、変調回路、復調回路等を有する。無線信号回路13の入力部には同軸ケーブル4の内導体4aに直列に図示しないコンデンサが接続してあり、内導体4aとの間で直流電流の入出力が生じないようにしてある。
音声出力装置14は、自己診断結果や料金案内を音声にてユーザに知らせるためのものである。ICカードインターフェイス回路15は、料金収受に必要な情報を記憶させたICカード18との間で情報の読み出し、情報の書き込みを行なうものである。
次に、このような構成の下での本実施形態の車載器1の動作について説明する。本実施形態の車載器1は、従来の車載器と同様に料金収受に必要な情報を料金所の路上機との間で行なうのに加えて、指示された時に車載器1の自己診断を行なってその結果をユーザに音声で知らせる。その自己診断の指示の有無を判断するための装置構成とその判断処理に特徴を有する。
図2は、制御回路10の制御フローを表わしたものである。図2の制御フローの実行に先立ち、制御回路10内のROMには2端子抵抗回路網6内の操作スイッチSW1が操作された状態における同軸ケーブル4の内導体4aの電圧Viの値を予め記憶させておく。その値を操作時電圧Vionと呼ぶことにする。2端子抵抗回路網6が図1中に示した回路構成の場合、その値はVs・R23/(R1+R23)に等しい。但し、R23は抵抗R2とR3を並列接続した場合の抵抗値である。
このような前準備をした後、直流電源回路16より電源供給が開始されると制御回路10は図2の制御フローの実行を開始する。最初のステップS1では微小時間待機する。これは直流電源回路16の電源が各回路に供給され、各回路が正常動作に入るまでの待機時間である。
続くステップS2では、電圧レベル検出回路12の出力電圧を読み込む。読み込んだ値を読み込み電圧Vi2とする。続くステップS3では、読み込み電圧Vi2の値が前述した操作時電圧Vionに一致しているか否かを判定する。この場合、読み込み電圧Vi2の値が操作時電圧Vionに完全に一致することは事実上ありえないので、その差が所定の誤差ΔV1以内であれば一致していると判定する。
一致している場合にはステップS4に移り、制御回路10は信号処理手段を構成する部分の自己診断(動作状態診断)を実行する。なお、特許請求の範囲にも記載した信号処理手段は、本実施形態では無線信号回路13、制御回路10、ICインターフェイス回路15により構成されている。また、特許請求の範囲に記載した動作状態診断手段は制御回路10により実現されている。
自己診断ではICカード18がICカードインターフェイス回路15に挿入されているか、ICカード18との間のデータの読み出し/データの書き込みが正常にできるか、無線信号回路13の動作は正常か等の診断を行なう。診断結果は音声出力装置(この場合は動作状態報知手段に相当)14にて報知する(ステップS5)。この場合、診断で異常が発見された場合だけでなく正常であった場合もその旨の通報を行なう。そして、ステップS6に移る。
ステップS6では回路状態の診断を実行する。回路状態の診断とは主に回路の接続状態の診断をいう。ステップS6が実行されるのは、読み込み電圧Vi2の値が前述の操作時電圧Vionと前記誤差ΔV1以内で一致しているとステップS3にて判定された場合である。ステップS6での回路状態診断は、この誤差ΔV1以内で操作時電圧Vionに一致しているステップS2における読み込み電圧Vi2の値と操作時電圧Vionとの誤差V2の絶対値の大きさに基づいて行なう。
その誤差V2の絶対値が所定の値よりも大きかった場合には、ケーブル4と本体部2との間のコネクタ(図示せず。)の接触異常、ケーブル4とアンテナ部3との間のコネクタ接触異常、直流電源回路16の出力電圧の異常、電圧レベル検出回路12の変換異常、同軸ケーブル4の内導体4aと接地間の絶縁抵抗の低下等が生じていると判断される。なお、ここで特許請求の範囲に記載した回路状態診断手段は、本実施形態では電圧レベル検出回路12、直流電源回路16、抵抗R1、制御回路10により構成されている。
次のステップS7では、このような回路状態の診断結果を音声出力装置(この場合は回路状態報知手段に相当)14にて報知する。診断結果は、異常が発見された場合だけでなく正常であった場合にもその旨の報知を行なう。そして、ステップS2に戻る。
ステップS3にて読み込み電圧Vi2が操作時電圧Vionに誤差ΔV1以内で一致していないと判定された場合にはステップS8に移る。ステップS8では、入口料金所又は出口料金所の路上機から発信されている問いかけ電波を受信したか否かを判定する。受信していない場合はステップS2に戻る。受信した場合はステップS9に移り、路上機と間で料金収受に必要な交信を行なう。交信は無線信号回路13、アンテナ素子5aを介して行なう。交信が終了したならばその結果を音声出力装置14にて通報する(ステップS10)。出口料金所の路上機と交信した場合には通行料金の案内がされる。通報終了でステップS2に戻る。
このようにして本実施形態の車載器1では、ユーザが操作スイッチSW1を操作した時に動作状態の診断と回路状態の診断が実行されその診断結果が音声で報知される。操作スイッチSW1が操作された場合には異常が発見されないときでも診断結果が報知される。従って、操作スイッチSW1を操作したにも関わらず何らの診断結果も音声で報知されない場合には、そのことによって制御回路10の異常、アンテナ部3の接続忘れ、電源異常等の何らかの異常が発生していることを知ることができる。
また、本実施形態の車載器1では、本体部2とアンテナ部3との接続が1本の同軸ケーブル4のみで行なわれるため配線が簡単であり低コストで済む。そして、アンテナ部3に設けられる操作部品は操作スイッチSW1のみの簡単な構成であるためアンテナ部3を小型に構成することができる。また、操作スイッチSW1の操作状態を本体部2に伝える信号線には高周波電圧を伝える同軸ケーブル4を兼用使用する上、操作信号の伝達には「背景技術」で説明したようなシリアル通信を使用しない。従って、装置が低コストになる。
更に、本体部2とアンテナ部3とを分離してユーザに対する報知は音声で行なうようにしているために、ICカード18が装着される本体部2を外部から視認しにくい場所に取り付けておくことができる。従って、施錠可能なグローブボックス内などに取り付けることによりICカード18や本体部2自体の盗難を防止することができる。
なお、前述したように2端子抵抗回路網6は内部にスイッチ1個を含み、そのスイッチが操作されると2端子の両端間の抵抗値が変化するように構成された抵抗回路網である。従って、図1中に示した2端子抵抗回路網6以外に例えば図3(1)、(2)、(3)に示すような回路を採用してもよい。
図面中、1は車載器、2は本体部、3はアンテナ部、4は同軸ケーブル、4aは内導体、4bは外導体、5はアンテナ回路、5aはアンテナ素子、6は2端子抵抗回路網、10は制御回路、12は電圧レベル検出回路、13は無線信号回路、14は音声出力装置、16は直流電源回路、R1、R2、R3は抵抗、SW1は操作スイッチを示す。
Claims (6)
- DSRC通信に用いる車載器であって、本体部(2)とアンテナ部(3)と両者を結ぶ1本の同軸ケーブル(4)とを備えて構成され、
前記アンテナ部は、前記同軸ケーブルの内導体(4a)と外導体(4b)との間にアンテナ回路(5)と、操作スイッチ(SW1)を含み該操作スイッチが操作されると2端子間の抵抗値が変化する2端子抵抗回路網(6)との並列接続回路を備え、
前記本体部は、該本体部側から前記同軸ケーブルを通してみた前記並列接続回路の直流抵抗値の変化から前記操作スイッチの操作状態を検出する操作状態検出手段と、前記アンテナ回路が捉えた信号を処理する信号処理手段と、を備えることを特徴とする車載器。 - 請求項1に記載の車載器において、前記操作状態検出手段は、前記同軸ケーブルの外導体(4b)を基準とした一定の直流電源電圧(Vs)を供給する直流電源回路(16)と、該直流電源回路の出力端子と前記同軸ケーブルの内導体(4a)との間に接続した抵抗(R1)と、前記内導体の直流電圧(Vi)を検出する電圧レベル検出回路(12)と、前記電圧レベル検出回路で検出した直流電圧の値の変化から前記操作スイッチ(SW1)の操作状態を検出する制御回路(10)とを備えて構成されていることを特徴とする車載器。
- 請求項1又は2に記載の車載器において、前記本体部(2)は、前記操作状態検出手段が前記操作スイッチ(SW1)が操作されたことを検出した場合に前記同軸ケーブル及び前記2端子抵抗回路網の回路状態の診断を行なう回路状態診断手段と、該回路状態診断手段による診断の結果を報知する回路状態報知手段と、を更に備えることを特徴とする車載器。
- 請求項1又は2に記載の車載器において、前記本体部(2)は、前記操作状態検出手段が前記操作スイッチ(SW1)が操作されたことを検出した場合に前記信号処理手段を構成する部分の動作状態の診断を行なう動作状態診断手段と、該動作状態診断手段による診断の結果を報知する動作状態報知手段と、を更に備えることを特徴とする車載器。
- 請求項3に記載の車載器において、前記回路状態報知手段は前記診断の結果を音声にて報知することを特徴とする車載器。
- 請求項4に記載の車載器において、前記動作状態報知手段は前記診断の結果を音声にて報知することを特徴とする車載器。
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