JPH09148958A - アンテナ及び無線装置 - Google Patents

アンテナ及び無線装置

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JPH09148958A
JPH09148958A JP7322455A JP32245595A JPH09148958A JP H09148958 A JPH09148958 A JP H09148958A JP 7322455 A JP7322455 A JP 7322455A JP 32245595 A JP32245595 A JP 32245595A JP H09148958 A JPH09148958 A JP H09148958A
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JP
Japan
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antenna
resistance value
direct current
transmission
radio
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Application number
JP7322455A
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English (en)
Inventor
Osamu Morimasa
政 治 森
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09148958A publication Critical patent/JPH09148958A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナと無線機本体の適合を判定可能なア
ンテナ及び無線装置を提供する。 【解決手段】 アンテナ1に予め決められた直流抵抗R
1が装着され、無線機本体2に該R1を測定するための
差動増幅器21が設けられており、該測定値が前記直流
抵抗値R1近傍であるか否か電圧比較器22で判断され
る。測定値がR1近傍でない場合には、適合しないアン
テナと判断され、送受信装置20が送信禁止とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンテナ及び無
線装置に関する。無線局の中には、無免許で運用でき、
利用者がアンテナを着脱することを法的に認められてい
る無線局がある。日本にもそのような無線局は多くはな
いが存在し、米国の場合は無許可で運用可能な無線局は
着脱可能なものが多い。アンテナが着脱可能であること
は、破損時の交換が容易なだけでなく、複数の(認可さ
れた)アンテナの中から、利用者が用途に適したものを
選定して利用可能になること、アンテナの設置時に自由
度が大きいこと等、利用者の利便性が高いことから、今
後は着脱を法的に認めた無線局が増加して行くものと考
えられる。しかし、アンテナを着脱可能とした場合、上
記した利便性がある反面、無線機本体に適合しない(法
的に認可されていない)大きな指向性利得を有したアン
テナが、利用者によって意図的に利用されると、その無
線局だけが大きな送信電界強度を得ることができ、他の
無線局に混信や妨害を与える問題がある。
【0002】
【従来の技術】そのため、従来よりアンテナと無線機本
体を接続するコネクタに、機械的に特殊な互換性のない
ものを用いることにより、不適合なアンテナの利用を防
止することが実施されてきており、例えば米国のFCC
(Federal Communication Co
mission)ではその§15.203において、こ
れを義務付けており、標準的なアンテナジャック及び電
気的コネクタの使用を禁止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に特殊なコネクタを用いる場合、コスト上昇を招く問題
があり、特に少量しか生産しない無線機本体及びアンテ
ナにおいては、コスト上昇が非常に大きくなる問題があ
る。そしてこのコスト上昇分は不適合アンテナを使用す
ることのない無線局の利用者には何らの利益ももたらさ
ないものであるという問題点がある。またこのコスト上
昇を抑えるために、一般の部品販売店の店頭では購入不
可能で専門業者からは購入可能なコネクタを使用するこ
とも考えられるが、この場合は、不適合なアンテナを使
用することの防止効果が薄れる問題がある。本発明は上
記した従来の問題点を解決するためになされたもので、
機械的に特殊なコネクタを用いる方法に代えて、コスト
上昇を大幅に抑え、なおかつ不適合アンテナ使用の防止
効果が十分であるアンテナ及び無線装置を提供すること
を目的とする。また特性の異なる複数の適合アンテナを
選択して利用する場合に、アンテナの特性に応じて無線
機本体の動作を変えることを可能とするような、アンテ
ナ識別システムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のアンテナは、アンテナインピーダンスに予め
決められた直流抵抗値を与える手段を有することを特徴
とする。また本発明の無線装置は、このアンテナとこの
アンテナを接続して使用する無線機本体とを有する無線
装置において、前記アンテナの直流抵抗値を測定する手
段と、当該測定手段による測定結果が、前記の予め決め
られた直流抵抗値の近傍であることを判定する手段と、
当該判定する手段による判定結果が、前記の予め決めら
れた直流抵抗成分の近傍でない場合は、前記無線機本体
の送信部を送信禁止とする手段と、を備えたことを特徴
とする。アンテナに与えられた直流抵抗値を測定し、こ
れを予め決められた直流抵抗値と比較し、測定値が予め
決められた直流抵抗値の近傍であれば、適合するアンテ
ナと判断して、送信部を送信禁止としない。一方、測定
値が予め決められた直流抵抗値の近傍でない場合には、
適合しないアンテナと判断して、送信部の送信を禁止す
る。また、アンテナの直流抵抗値を複数種類用意し、複
数のアンテナを無線機本体に取り付けられるようにし、
該直流抵抗値に応じて、無線機の送信電力を制御するこ
とも可能である。この場合、前記直流抵抗値を測定する
手段により測定された測定値は複数の直流抵抗値データ
と比較され、該直流抵抗値に応じて制御する手段により
無線機本体内部の送信部の送信電力が制御される。ま
た、測定値を比較する手段により比較した結果、該測定
値がいずれの前記直流抵抗値にも対応しない場合には、
適合しないアンテナと判断され、送信部の送信動作が停
止となる。更に、適合しないアンテナの接続防止のセキ
ュリティを高めるために、アンテナの直流抵抗値を時間
に対応して変化させるように構成することも可能であ
る。この場合、前記判定する手段は、前記時間に対応し
て異なる判定値に基づいてで複数回の判定を行う。そし
て、前記予め決められた直流抵抗値の近傍でないと1回
以上判定された場合には適合するアンテナではないと判
断され、送信部の送信停止が図られる。この構成では、
2つの測定値により判断がなされるから、アンテナの適
合性の精度が向上し、適合性のガードを向上させること
ができる。更に本発明は選択ダイバシティー機能を有す
る無線装置にも適用可能であり、特殊なコネクタ等を用
いることなく効率的なダイバシティー機能を有すること
が可能である。
【0005】
【発明の実施の形態】図1により本発明の一実施形態を
説明する。図1においては1はアンテナ、2は無線装置
本体であって、アンテナ1は無線機本体2に脱着可能に
なっている。アンテナ1において、アンテナエレメント
10にはC1を介してR1、L1が接続され、またケー
ブル3及びコネクタ4により無線機本体2と接続されて
いる。20は送受信装置で、RF IN/OUTは送受
信信号端子、TXENは送信をイネーブル(動作可能)
にする入力端子である。+Vccには直流電源が接続さ
れ、R2→L2→ケーブル3→R1→L1の経路で直流
電流I1が流されるようになっている。そして差動増幅
器21により、R2の両端に発生した電圧V2を検出す
るようになっている。差動増幅器21の出力は電圧比較
器22に入力し、ここで表1のように出力(OUT)信
号を送受信装置20に送るようになっている。表からわ
かるようにVinがVth1以下で、なおかつVth2
以上である場合のみ出力がTRUE(真)となるように
なっている。
【表1】
【0006】上記回路の各値は、一例として以下のよう
に設計される。まず、R1の値としては、ケーブル3の
直流抵抗やコネクタ4の接触抵抗、及びL1,L2の直
流抵抗成分等の残留直流抵抗成分に対して十分に大きな
値が選ばれる。ここでは一例として1kΩとする。R2
の値もまた同じように選ばれ、一例として同じ1kΩと
する。+Vccは一例として+5Vとする。I1は残留
直流抵抗成分を無視して、 I1=Vcc/(R1+R2)=5/(1000+10
00)=2.5mA となる。したがって、V2は、 V2=R2 × I1=2.5V となる。差動増幅器21の増幅度を1(0db)とする
と、電圧比較器22のOutがTRUEになるべきVi
nは2.5Vとなる。したがって、Vth1はこの値よ
りわずかに大きな値、例えば3Vに、Vth2はわずか
に小さな値、例えば2Vに選ばれる。
【0007】以上のように諸値を設定しておいた場合、
R2≒1kΩを有するアンテナ1が無線機本体2に接続
されると、送受信装置20のTXENにTRUE信号が
送られ電圧比較器22が動作可能となる。アンテナ1が
R2≒1kΩを有しない場合には、電圧比較器22から
はFALSE信号のみが出力され、送受信装置20は動
作可能にならない。これにより、適合しないアンテナに
よる無線装置の使用を防止できる。
【0008】なお、L1,L2はR1がアンテナの輻射
効率に影響するのを防止するための高周波成分の阻止
に、C1はアンテナを手で触れる等による測定結果への
影響の防止に、C2は、本発明に使用する直流電圧が他
の回路へ影響するのを防止するために用いられており、
これらは周辺回路構成やアンテナの特性によっては、不
要になったり、あるいは接続箇所を変える必要が生じる
が、これは一般的な回路技術の範囲内での設計変更であ
る。また、直流抵抗を測定する回路構成は、記載された
もの以外にも、通常の電気的知識の範囲で様々な変形が
可能である。
【0009】次に、他の実施形態について説明する。図
2に示す実施形態では、製造者が複数種類のアンテナを
用意し、利用者にアンテナを選択して利用可能とする場
合に、アンテナの種類に応じて無線機本体の動作を自動
的に最適化するようになっている。送信電力を一定とす
れば、アンテナの指向性利得が高いほど、特定方向の電
界強度が大きくなり、到達距離が増大する。しかし、ア
ンテナの指向性利得がある一定値を越える場合は、法的
に送信電力に制限を設けるのが一般的である。例えば、
日本の「小電力データ通信システムの無線局」の場合
は、「空中線の絶対利得が2.14dBを越える場合
は、越えた分の送信電力を減じること。」と規定されて
いる。つまり、送信電界強度の最大値は、許容される最
大の送信電力で、半波長ダイポールアンテナを用いた場
合の電界強度以下でなくてはならないということであ
る。また、米国のFCCでは、スペクトル拡散方式の無
線局に対して、以下のように規定している。『送信器の
最大ピーク出力電源は1Wを越えないこと。もし、6d
Biを越える指向利得を有した送信アンテナが使用され
る場合は、指向性利得が6dBiを越えた分、db値に
て送信電力を減じること。』(なお、このような規定に
より送信電界強度がある一定値以下に規制されたとして
も、受信に同じアンテナを利用すれば、指向性利得が増
大するほど受信電力が増大するため、到達距離増大が期
待できる。) 従って、指向性利得が異なるアンテナを複数種類交換し
て接続可能とする場合は、接続されたアンテナを識別
し、送信電力をアンテナの指向性利得に応じて自動調整
する必要が生じる。図2の実施形態はこのような要求に
応えるものである。
【0010】図2において差動増幅器21の出力側にA
/D変換器30が接続され、更にA/D変換器30の出
力がマイクロコンピュータ31に接続されている。また
マイクロコンピュータ31の制御用出力は、送受信装置
20のTXENと送信電力制御用のD/A変換器32に
接続されている。なお、A/D変換器30やD/A変換
器32はマイクロコンピュータに内蔵させることも可能
である。この実施形態では差動増幅器21でR2の両端
に発生した電圧を検出するまでは、図1の実施形態と同
じである。ここでは、V2をA/D変換器30でデジタ
ル信号に変え、マイクロコンピュータ31のソフトウエ
アで電圧を判定して、D/A変換器32への出力データ
を決定するようになっている。D/A変換器32は送受
信装置20のPCONT入力に接続されており、図3に
示すように、PCONT入力に与える電圧によって送信
部201の高周波出力電力が可変できるように構成され
ている。図3において、202は高周波スイッチ、20
3は電力増幅器、204は電圧制御アッテネータであ
る。
【0011】いま例として、接続するアンテナが3種類
有り、それぞれ、指向性利得、内蔵抵抗、差動増幅器2
1の出力電圧V2、調整すべき無線機本体の送信電力が
表2のように対応しているものとする。
【表2】
【0012】マイクロコンピュータ31は、A/D変換
されたV2を読み込み、表2に示すように3.33V付
近(電圧範囲は、測定誤差を考慮して適宜決定する)で
あれば、送信電力が10dBmとなるように、2.5V
付近であれば7dBmとなるように、2.0V付近であ
れば4dBmとなるように、それぞれD/A変換器32
への出力データを選択するようになっている。また、V
2がいずれの範囲にも入らないような場合は、不適合ア
ンテナが接続されたものと判断し、前述のTXENをデ
ィゼーブルにするように構成されている。
【0013】以上の動作を図4のフローチャートにより
更に詳細に説明する。いま、X=1〜Nまでの種類のア
ンテナがあり、それぞれ異なるR1値を有するとする
と、表3に示すように、差動増幅器21の出力V2はV
R(1)〜VR(N)の値をとる。この値の上下の許容
値をそれぞれVH(X)、VL(X)とし、その時のD
/A変換器32へのデータ値をP(X)とする。
【表3】 最初にXに1をおき(ステップS1)、AレジスタにV
R(X)の値を入れ、このAとVH(X)、VL(X)
とを比較する(ステップS2、S3)。VH(X)≧A
≧VL(X)であれば、P(X)をD/A変換器32を
介して送受信装置20のPCONT入力に与え(ステッ
プS4)、同時にTXENを送信イネーブルとする(ス
テップS5)。ステップS2、S3でAがVH(X)≧
A≧VL(X)の範囲外である場合には、X=X+1と
し(ステップS6)、N番目まで終了するまでステップ
S2からステップS6までの動作を繰り返す(ステップ
S7)。N番目まで終了していた場合には、適合しない
アンテナと判断し、送受信装置20のTXENをディゼ
ーブルにする(ステップS8)。
【0014】以上の動作により、複数用意されたアンテ
ナの指向性利得に応じて、送信電力を自動的に調整する
ことが可能になる。なお、ここでは、送信電力の自動調
整用として説明したが、その他にも、アンテナに特性に
対応した値の抵抗器を内蔵し、外部からその抵抗値を直
流抵抗として測定可能にしておくことにより、無線機本
体側で様々な応用が可能となる。
【0015】図5に更にセキュリティーを向上させた他
の実施形態を示す。図1の実施形態では、無線局の利用
者が、本システムの基本動作を知っていれば、例えば市
販の安価なテスターを利用してアンテナの直流抵抗を測
定し、不適合アンテナに、測定した値の抵抗器を内蔵す
ることによって、不適合アンテナを利用可能とすること
ができる。この実施形態では、アンテナの直流抵抗を時
変(時間と共に変化すること)とすることにより、その
ような行為を未然に防止するようにしたものである。図
5において、図2と同一のものには同一の符号を付して
あり、同一のものについては説明を省略する。アンテナ
1に半導体を利用したスイッチング回路(抵抗RB,コ
ンデンサCB及びトランジスタQ3)が設けられてお
り、無線機本体2のマイクロコンピュータ31に+Vc
cの印加開始時間を基準にして時間を測定するタイマ3
3が備えられている。また、+Vccにスイッチ34が
接続されている。マイクロコンピュータ31におけるV
2の判定は、この測定された時間と同期しており、かつ
V2の判定が、異なる判定電圧によって少なくとも2回
行われ、2回共に判定がTRUEの場合にのみ、送受信
装置20のTXENをイネーブルにするようになってい
る。
【0016】まず、アンテナ1においてR1及びR1’
は、共に直流抵抗値を決定する抵抗器である。Q3はス
イッチング用のトランジスタ、RBはバイアス抵抗、C
Bは遅延用のコンデンサ、C3はバイパスコンデンサで
ある。+Vccが印加されると、初めはトランジスタQ
3がOFFとなっているため、直流抵抗値はR1+R
1’に見える。RB→CBの経路でCBが充電されてゆ
き、電圧VBがトランジスタQ3をONにする値を越え
るとトランジスタQ3がONとなって、R1’を短絡す
ることになるため、直流抵抗値はR1のみが見える。こ
のように、直流抵抗値が時変となっている。
【0017】次に、無線機本体2側におけるマイクロコ
ンピュータ31の動作を図6により説明する。スイッチ
34をONにして(ステップS10)+Vccの印加を
開始すると同時に、タイマ33を起動し(ステップS1
1)、1回目のV2測定を行う(ステップS12)。こ
の場合、判定は、V2がR1+R1’に対応した電圧で
ある場合にTRUEになり、それ以外の場合はFALS
Eになる(ステップS13)。マイクロコンピュータ3
1はスイッチ34の測定値が、所定の値(トランジスタ
Q3がONになるために必要な時間)に達すると(ステ
ップS14)、2回目のV2の判定を行う(ステップS
15)。この場合の判定は、V2がR1に対応した電圧
である場合にTRUEとなり、それ以外の場合はFAL
SEになる(ステップS16)。2回の判定で、共にT
RUEとなった場合にのみ、最終結果がTRUEにな
り、送受信装置20のTXENをイネーブルにする(ス
テップS17、S18)。
【0018】更に、トランジスタQ3がONになった後
のV2測定は継続して行い、途中からV2が変化する場
合も判定の対象としても良い。なお、タイマ33は必ず
しも必要ではなく、ソフトウエアタイマーによって置換
可能である。以上の動作を時間軸と共に表現したのが図
7である。以上の構成により、防護システムの安全性を
高めることができる。また抵抗R1とR1’の組み合せ
によりアンテナ1の直流抵抗値を決定できるため、設定
可能な数が多くとれる効果がある。
【0019】次に、選択ダイバシティー機能への応用に
ついて示す。ダイバシティーには様々な種類があるが、
複数のアンテナ(2本の例が多い)のうちから、最も通
信状態が良好な1本を自動的に選択して送受信に用いる
手段が多数利用されている。これを選択ダイバシティー
と呼ぶ。図8において本体に固定され取り外しが不可能
な第1のアンテナ15aと、コネクタを介して接続さ
れ、取り外しが可能な第2のアンテナ15bとを用いる
ような無線装置について説明する。このような無線装置
においては、以下の機能を備えることが望ましい。 第2のアンテナ15bが接続されている場合は、第
1のアンテナ15a又は第2のアンテナ15bを切り替
えて選択ダイバシティーを行うこと。 第2のアンテナ15bが接続されていない場合は、
接続されていないことを自動的に識別し、第1のアンテ
ナ15aのみを用いる。即ち、ダイバシティー機能を停
止させること。 上記が必要な理由は、無用な切り替えを停止すること
によって無線機の動作の高速化を計るためである。の
達成手段としては、例えば、コネクタに特殊なものを用
いて、通信に使用する端子とは別に、接続を判定するた
めの専用端子を設ける手段がある。そのような手段は、
無線機ではないが、オシロスコープに接続して用いるプ
ローブの種類を自動判定する手段として実用化されてい
る。しかし、そのような手段は、それ以外に手段が無い
場合は別として、特殊なコネクタの使用によって大きな
コスト増を招くという欠点がある。図8の実施形態にお
いては、上記実施形態と同様に、第2のアンテナ15b
に予め決められた直流抵抗値R1が与えられ、この直流
抵抗値を前記実施形態と同様に差動増幅器21でV2を
検出することにより測定し、これが予め決められた抵抗
値の近傍であるか否か電圧比較器22で判定するように
なっている。この判定結果はマイクロコンピュータ17
に送られ、予め決められた直流抵抗値の近傍でない場合
に、前記実施形態のように送信を禁止するのではなく、
選択ダイバシティー機能を停止させ、第1のアンテナ1
5aのみを用いるようになっている。第1と第2のアン
テナ15a、bは、スイッチ16で切り替えて送受信装
置20に接続される。このスイッチ16は、マイクロコ
ンピュータ17で制御され、選択ダイバシティーの機能
は、マイクロコンピュータ17のソフトウエアによって
実現されており、R1の直流抵抗値が所定値の近傍でな
い場合、スイッチ16の作動を行わずダイバシティー機
能を停止するようになっている。図9にマイクロコンピ
ュータの動作フローチャートを示す。選択ダイバシティ
ーの細かい動作は、本発明の目的ではないので省略す
る。
【0020】なお、2本のアンテナが共に取り外し可能
な場合には、2本のアンテナと共に直流抵抗値を与え、
無線機本体には測定手段を2本のアンテナ用にそれぞれ
設け、マイクロコンピュータは、2つの入力判定するこ
とによって対応できる。図10にその構成を示す。図1
0において、図8と同一のものには同一の番号を付して
ある。図から明らかなように、差動増幅器21と電圧比
較器22が各アンテナ毎に並列的に設けられており、マ
イクロコンピュータ17において、スイッチ16の制御
を行うようになっている。表4は、第1のアンテナ15
a及び第2のアンテナ15bに対応するマイクロコンピ
ュータ17の入力を、それぞれEXT1、EXT2とし
た場合のマイクロコンピュータの制御動作を示してい
る。
【表4】 更に、アンテナが3本以上の場合であっても、以上の説
明から拡張して適用可能なことは明らかである。以上の
ような手段により、アンテナの接続の有無を無線機本体
で自動的に識別でき、なおかつ、コネクタには一般的な
ものが使用可能なことから、コスト低減が可能なこと、
更に、コネクタの特殊性に関する法的要求の代替手段を
同時に提供できるという効果を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば不適合な
アンテナが接続された場合には送信が禁止され、指向性
利得の高いアンテナを非合法に利用することによる混信
の発生等を未然に防止できる。また、特殊なコネクタを
利用する場合よりも、少量生産の場合は安価な装置とす
ることが可能である。またアンテナケーブルの切断やコ
ネクタの接触不良を、直流抵抗値の測定により発見でき
るという副次的な利点も有する。また、請求項3の発明
の場合は、単に不適合アンテナの使用を防止するだけで
なく、指向性利得の異なる複数種類の適合アンテナを、
利用者が選択して利用する場合に、常に合法となるよう
にな無線機本体での送信電力の調整を、利用者が操作す
ることなく、自動的に行うことができる。更に請求項4
の発明の場合は、利用者が意図的に本防護システムを破
ろうとする場合のセキュリティーを大幅に向上でき、な
おかつ、アンテナの直流抵抗値が、2つの抵抗値の組み
合せによって決定できるために、設定可能な数が多くと
れるという利点を有する。更に請求項5の発明では、特
殊なコネクタ等を用いることなくダイバシティー機能を
効率的に発揮させることができ、不要なダイバシティー
動作を排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明の他の実施形態を示すブロック図。
【図3】送受信装置20の一構成例を示すブロック図。
【図4】図2の実施形態の動作を示すフローチャート
図。
【図5】本発明の更に他の実施形態を示すブロック図。
【図6】図5の実施形態の動作を示すフローチャート
図。
【図7】図5の実施形態の動作を時間軸と共に表わした
グラフ。
【図8】本発明の更に他の実施形態を示すブロック図。
【図9】図8の実施形態におけるマイクロコンピュータ
の動作を示すフローチャート図。
【図10】本発明の更に他の実施形態を示すブロック
図。
【符号の説明】
1:アンテナ、2:無線機本体、3:ケーブル、4:コ
ネクタ、10:アンテナエレメント、15:アンテナ、
16:スイッチ、17:マイクロコンピュータ、20:
送受信装置、21:差動増幅器、22:電圧比較器、3
0:A/D変換器、31:マイクロコンピュータ、3
2:D/A変換器、33:タイマ、34:スイッチ、2
00:受信部、201:送信部、202:高周波スイッ
チ、203:電力増幅器、204:電圧制御アッテネー
タ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナインピーダンスに予め決められ
    た直流抵抗値を与える手段を有する、 ことを特徴とするアンテナ。
  2. 【請求項2】 アンテナと該アンテナを接続して使用す
    る無線機本体とを有する無線装置において、 前記アンテナのアンテナインピーダンスに予め決められ
    た直流抵抗値を与える手段と、 前記アンテナの直流抵抗値を測定する手段と、 当該測定手段による測定結果が、前記の予め決められた
    直流抵抗値の近傍であることを判定する手段と、 当該判定する手段による判定結果が、前記の予め決めら
    れた直流抵抗値の近傍でない場合は、前記無線機本体の
    送信部を送信禁止とする手段と、 を備えたことを特徴とする無線装置。
  3. 【請求項3】 アンテナと該アンテナを接続して使用す
    る無線機本体とを有する無線装置において、 前記アンテナのアンテナインピーダンスに予め決められ
    た複数の直流抵抗値の中の1の直流抵抗値を与える手段
    と、 前記アンテナの直流抵抗値を測定する手段と、 該測定する手段による測定値を前記複数の直流抵抗値と
    比較する手段と、 前記比較する手段による測定値と対応する直流抵抗値に
    応じて、無線機本体内部の送信部の送信電力を制御する
    手段と、 前記比較する手段による比較の結果、測定値がいずれの
    前記直流抵抗値にも対応しない場合には、前記無線機本
    体の送信部を送信禁止とする手段と、 を備えたことを特徴とする無線装置。
  4. 【請求項4】 前記アンテナのアンテナインピーダンス
    に予め決められた直流抵抗値を与える手段が、該直流抵
    抗値を時間に対応して変化させる手段を備え、 前記判定する手段が、前記時間に対応して異なる判定値
    に基づいて複数回の判定を行い、 前記無線機本体の送信部を送信禁止とする手段が、該判
    定手段により、前記予め決められた直流抵抗成分の近傍
    でないと1回以上判定された場合に、前記送信部を送信
    禁止とする、 請求項2に記載の無線装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも2本のアンテナと該アンテナ
    を接続して使用する無線機本体とを有し、無線機本体が
    選択ダイバシティー機能を有する無線装置において、 前記アンテナのアンテナインピーダンスに予め決められ
    た直流抵抗値を与える手段と、 前記アンテナの直流抵抗値を測定する手段と、 当該測定手段による測定結果が、前記の予め決められた
    直流抵抗値の近傍でない場合には、該アンテナを選択し
    ない制御手段と、 を備えたことを特徴とする無線装置。
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