JP2002256597A - 給水栓 - Google Patents

給水栓

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JP2002256597A
JP2002256597A JP2001060272A JP2001060272A JP2002256597A JP 2002256597 A JP2002256597 A JP 2002256597A JP 2001060272 A JP2001060272 A JP 2001060272A JP 2001060272 A JP2001060272 A JP 2001060272A JP 2002256597 A JP2002256597 A JP 2002256597A
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handle
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JP2001060272A
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English (en)
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Takahiro Sudou
崇宏 須藤
Mitsuo Tsubota
充夫 坪田
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KVK Corp
Original Assignee
KVK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハンドルに径方向から大きな荷重が加わったと
してもスピンドルが破損し難くすること。 【解決手段】サーモカートリッジ40を内蔵する本体1
4と、本体14に突設されてサーモカートリッジ40を
駆動するスピンドル50と、スピンドル50に取着され
たハンドル10とを備えた給水栓11であって、本体1
4に装着され、スピンドル50を支持する支持部材60
を備えた。スピンドル50には、基端側よりも小径とな
る周溝52が形成されており、支持部材60は、周溝5
2よりも先端寄りの部位を支持する。また、支持部材6
0は、本体14に挿嵌されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、弁装置を内蔵す
る本体と、該本体に突設されて前記弁装置を駆動するス
ピンドルと、該スピンドルに取着されたハンドルとを備
えた給水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、弁装置を内蔵する本体と、該本体
に突設されて前記弁装置を駆動するスピンドルと、該ス
ピンドルに取着されたハンドルとを備えた給水栓が広く
用いられている。このような給水栓では、ハンドルを操
作することにより、スピンドルを介して本体内部の弁装
置を駆動し、吐水量の調節、吐水温度の調節、カラン又
はシャワーへの吐水方向の切り換え等の種々の制御を行
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の給水栓
では、ハンドルに径方向から大きな荷重が加わると、こ
の荷重によりスピンドルの基端部分に大きな曲げ応力が
発生し、スピンドルが破損することがあった。特に、ス
ピンドルが樹脂製であると、上記問題が顕著に生じる。
また、スピンドルが略水平方向に突設されており、この
ようなスピンドルにハンドルが取着されている場合に
は、操作時に使用者の体重がハンドルに負荷されてハン
ドルに大きな荷重が加わり易く、上記問題が顕著に生じ
る。さらに、浴室においては、使用者がハンドルに手を
ついて身体を支えたり、湯の入った洗面器等をハンドル
にぶつける等して、ハンドルに径方向から大きな荷重が
加わり易く、上記問題が顕著に生じる。
【0004】本各発明は上記した従来の給水栓の問題点
を解消するものであり、ハンドルに径方向から大きな荷
重が加わったとしてもスピンドルが破損し難くすること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、「弁装置を内蔵する本体と、該本体に突設されて前
記弁装置を駆動するスピンドルと、該スピンドルに取着
されたハンドルとを備えた給水栓であって、前記本体に
装着され、前記スピンドルを支持する支持部材を備えた
ことを特徴とする給水栓」である。
【0006】ここで、「本体」とは、弁装置を収容する
部材そのものを指すものではなく、弁装置を収容する部
材に固定された部材を含むものである。即ち、「本体」
とは、「弁装置を収容する部材」及び「弁装置を収容す
る部材に固定された部材」の総称を指すものである。ま
た、「ハンドル」としては、回動操作、傾動操作、進退
操作等、種々の操作が施されるものを対象とする。
【0007】本発明では、上記構成により、ハンドルに
径方向から大きな荷重が加わっても、この荷重は支持部
材により本体に伝達され、スピンドル自体に、特にスピ
ンドルの基端部分に、大きな曲げ応力を生じない。よっ
て、スピンドルを破壊し難くすることができる。また、
スピンドルが破壊し難いことから、スピンドルを樹脂製
としたり、ハンドルを略水平方向に配置したり、さらに
は、浴室用の給水栓として採用する場合に、有利であ
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、「前記スピンド
ルは、略水平方向に突設されていることを特徴とする請
求項1に記載の給水栓」である。
【0009】上記したように、スピンドルが略水平方向
に突設された給水栓では、ハンドルに径方向の荷重が加
わり易く、スピンドルが破損するといった問題を顕著に
生じる。よって、このような給水栓に請求項1の発明を
適用すると、ハンドルに径方向の荷重が加わわってもス
ピンドルが破損し難く、ハンドルの操作に際して細心の
注意を払うことなく乱雑に操作したり、ハンドルを身体
の支えとすることができ、ハンドルの利便性を向上させ
ることができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、「前記スピンド
ルには、基端側よりも小径となる小径部が形成されてお
り、前記支持部材は、前記小径部よりも先端寄りの部位
を支持することを特徴とする請求項1又は2に記載の給
水栓」である。
【0011】スピンドルの中には、本体から突出する基
端部分からハンドルが取着される先端部分まで一様な太
さとなっておらず、止め輪などを装着するためやセレー
ション等を形成するための溝が設けられたり、或いは、
基端側が大径で先端側が小径となったもの等がある。こ
のようなスピンドルでは、上記の溝や先端側の小径の始
端部分が小径部となり、この小径部にて破損が生じ易く
なる。そこで、本発明では、このようなスピンドルにお
いて、小径部よりも先端寄りを支持部材により支持する
ことにより、小径部にかかる荷重を減少させることがで
き、小径部の強度不足を補ってスピンドルを破損し難く
することができる。
【0012】尚、ハンドルは、通常、スピンドルの先端
部分に取着されるのであるが、支持部材により支持する
部位を、上記の通りスピンドルの小径部よりも先端寄り
の部位で、しかも、ハンドルが取着される部位に近接し
た部位とすると、スピンドルに大きな曲げ応力が生じ難
くなるため、スピンドルがより一層破損し難くなり、好
適である。
【0013】請求項4に記載の発明は、「前記支持部材
は、前記本体に挿嵌されていることを特徴とする請求項
1から請求項3までの何れかに記載の給水栓」である。
【0014】支持部材を本体に装着する手段としては、
ネジによる固定や、本体に螺着される他の部材による固
定等、種々の手段が考えられるが、部品点数の増加や構
造の複雑化を招く虞がある。これに対して、本発明で
は、支持部材を本体に単に挿嵌することで支持部材を本
体に装着するので、部品点数の削減及び構造の簡略化を
図ることができる。尚、挿嵌の具体的な手段としては、
本体を雌側とし、支持部材を雄側として本体に支持部材
を内嵌したり、逆に、本体を雄側とし、支持部材を雌側
として本体に支持部材を外嵌してもよく、また、支持部
材を筒状とし、本体にこの筒状の支持部材を収容する収
容部を設けて、本体に支持部材を内嵌及び外嵌するよう
にしてもよい。
【0015】請求項5に記載の発明は、「前記ハンドル
の内部には、前記本体に設けられた当接部に当接してハ
ンドルの所定範囲外の回動を規制する規制部材が備えら
れており、前記支持部材は、前記規制部材を挿通する逃
がし部を有し、前記当接部と前記ハンドルとの間に配設
され、ハンドルと共に回動されることを特徴とする請求
項1から請求項4までの何れかに記載の給水栓」であ
る。
【0016】回動操作されるハンドルには、本体の当接
部に当接することによりハンドルのの所定範囲外の回動
を規制する規制部材を備えたものがある。このようなハ
ンドルを備えた給水栓では、ハンドルと本体の当接部と
の間に支持部材を設けると、この支持部材がハンドルの
規制部材に干渉してしまう場合がある。そこで、本発明
では、支持部材に逃がし部を設け、支持部材をハンドル
と共に回動されるものとする。これにより、規制部材に
干渉することなく支持部材を設けることができる。
【0017】尚、規制部材は、本体の当接部に当接して
ハンドルの回動を規制するものであれば、ハンドルの内
部に一体または別体として固定的に設けられたものであ
っても、或いは、ハンドル内部に移動自在に設けられた
ものであってもよい。ここで、規制部材が固定的に設け
られたハンドルとしては、吐水量の上限や下限を設定す
るために回動可能範囲を規制するものを例示できる。ま
た、規制部材が移動自在に設けられたハンドルとして
は、規制部材の位置に応じて当接部との当接または非当
接がなされ、規制部材を移動させることにより所定範囲
外の回動を規制したり許容するもの、例えば、吐水温度
を調節する温度調節ハンドルや、吐水方向を切り換える
切換ハンドル等、を例示できる。
【0018】請求項6に記載の発明は、「弁装置を内蔵
する本体と、該本体に突設されて前記弁装置を駆動する
スピンドルと、該スピンドルに取着されたハンドルとを
備えた給水栓であって、前記ハンドルを前記本体に支持
したことを特徴とする給水栓」である。
【0019】本発明では、ハンドルを本体に支持するの
で、ハンドルに径方向の荷重が加わったとしても、この
荷重の全部または一部は本体に伝達され、スピンドルに
は、応力が全く加わらないか、たとえ加わったとして
も、本体に伝達された分だけ軽減された応力が加わるに
過ぎない。よって、スピンドルを破損し難くすることが
できる。また、スピンドルを支持する支持部材を別途設
ける必要がないので、部品点数は増加せず、構造が複雑
化することもない。
【0020】請求項7に記載の発明は、「前記スピンド
ルは、略水平方向に突設されていることを特徴とする請
求項6に記載の給水栓」である。
【0021】本発明では、請求項2の発明と同様に、ハ
ンドルの利便性を向上させることができる。
【0022】請求項8に記載の発明は、「前記ハンドル
は前記本体に挿嵌されていることを特徴とする請求項6
又は請求項7に記載の給水栓」である。
【0023】本発明では、請求項4の発明と同様に、部
品点数の削減及び構造の簡略化を図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、請求項1から請求項5まで
の各発明を適用した給水栓の実施の形態を図1から図3
を参考にして詳細に説明する。図1に示すように、給水
栓11は、浴室内のカウンター1内に取り付けられてお
り、カウンター1の前面パネル2からは、カラン3又は
シャワーヘッド(図示省略)からの吐水を切り換えるた
めの切換ハンドル4を突設させている。また、吐水の温
度を調節するための温度調節ハンドル10(以下、単に
「ハンドル10」とする。)が前面パネル2から突出さ
せて取り付けられている。
【0025】図2に示すように、前面パネル2後方の壁
面6に固定されたブラケット5によって、カウンター1
内に給水栓11の本体14が設置されている。そして、
この本体14から突設されたスピンドル50にハンドル
10が取着されている。ここで、スピンドル50は、前
面パネル2から水平方向に突出しており、このスピンド
ル50に取着されたハンドル10も、前面パネル2から
水平方向に突出している。
【0026】本体14は、弁装置としてのサーモカート
リッジ40及び調節ユニット46を収容する主体部材1
2と、この主体部材12に組み付けられた取付部材20
等の種々の部材とにより構成されている。
【0027】主体部材12は、全体が略円筒形状に形成
されるとともに、鍔部13が周設され、その鍔部13よ
りも先端側には、雄ねじ16が刻設されている。また、
主体部材12の内周面には、雌ねじ17が刻設されてい
る。そして、この主体部材12は、ブラケット5の取付
孔7に挿通され、鍔部13と雄ねじ16に螺着されたナ
ット18とによりブラケット5の取付孔7周縁を狭持固
定することにより、ブラケット5に固定されている。ま
た、主体部材12の雌ねじ17には、サーモカートリッ
ジ40及び調節ユニット46を主体部材12内に収容固
定する取付部材20の雄ねじ22が螺着されている。
【0028】取付部材20の先端側には、雄ねじ28が
刻設されている。雄ねじ28が設けられた部位は、主体
部材12がブラケット5に固定された状態において、カ
ウンター1の前面パネル2の挿通孔7の前面に露呈され
ている。この雄ねじ28に、前面パネル2の前面よりカ
ラー取付ナット30が螺着されている。そして、このカ
ラー取付ナット30には、樹脂製の表示カラー32が取
り付けられている。
【0029】この表示カラー32は、周方向に沿って印
刷された吐水温度の数値等の表示部を有しており、カラ
ー取付ナット30の外周面にセレーション噛合により回
動不能に取り付けられている。また、この表示カラー3
2は、係止突起34を有しており、その係止突起34を
カラー取付ナット30に設けられた係止溝36に係止さ
せて、カラー取付ナット30に装着されている。
【0030】次いで、主体部材12内に収容されたサー
モカートリッジ40及び調節ユニット46について説明
する。主体部材12の奥側には、給湯・給水配管からの
湯・水を、予め設定された所望の温度に混合することの
できる公知のサーモカートリッジ40が取り付けられて
いる。また、サーモカートリッジ40からは、主体部材
12先端側に向けてサーモエレメント42のピン44が
突設されている。
【0031】サーモカートリッジ40よりも主体部材1
2の先端側には、ピン44と当接してこのピン44の位
置決め調節を行う調節ユニット46が取り付けられてい
る。この調節ユニット46も公知のものであり、調節ユ
ニット46のハウジング47から突出するスピンドル5
0の回動により内部のストッパー48を進退させてサー
モカートリッジ40のピン44の位置決めを行うもので
ある。そして、上記サーモカートリッジ40及びこの調
節ユニット46は、上述したように、主体部材12に螺
着された取付部材20によって、主体部材12内に収容
固定されている。ここで、取付部材20と調節ユニット
46のハウジング47との間には、後述する支持部材6
0が収容される収容部24が形成されている。また、調
節ユニット46のハウジング47の端面には、図3に示
すように、ハンドル10に取り付けられた規制部材74
に当接してハンドル10の所定以上の回動を規制する当
接部49が設けられている。
【0032】ハウジング47から突出するスピンドル5
0の基端部分には、「小径部」である周溝52が設けら
れており、スピンドル50がハウジング47の軸方向へ
埋入しないように、この周溝52に止め輪54が装着さ
れている。また、スピンドル50の先端部分には、セレ
ーション溝を有する噛合部56が設けられており、この
噛合部56には、ハンドル10の取付孔70がセレーシ
ョン噛合されて、ハンドル10が回動不能に取着されて
いる。さらに、スピンドル50の先端面には、ねじ孔5
8が設けられており、このねじ孔58に螺着されたねじ
9によりスピンドル50にハンドル10が取着されてい
る。
【0033】上述したように、取付部材20と調節ユニ
ット46のハウジング47との間には、収容部24が形
成されており、この収容部24には、支持部材60が収
容されている。この支持部材60は、有底の略カップ状
に形成されており、スピンドル50の噛合部56にセレ
ーション噛合する取付孔62を底部に有し、スピンドル
50に回動不能に取り付けられている。また、この支持
部材60は、上記収容部24に収容され、取付部材20
に回動自在に内嵌されている。ここで、取付部材20の
内周面には、周溝26が設けられ、この周溝26にOリ
ング8が取付られている。このOリング8が取付部材2
0と支持部材60との間に介在されることにより、両者
が直接接触せず、接触による異音の発生が防止されてい
る。なお、Oリング8に代えて、POMなどの自己潤滑
性に優れた樹脂リングを用いることとしてもよい。
【0034】尚、本例では、調節ユニット46のハウジ
ング47を樹脂製とし、取付部材20を銅合金等の金属
製としてあり、剛性に優れる側である取付部材20側に
支持部材60を内嵌することとしたが、調節ユニット4
6のハウジング47も、本体14に固定されて本体14
を構成する部材であり、このハウジング47に支持部材
60を外嵌してもよく、また、支持部材60を、取付部
材20に内嵌し、且つ、ハウジング47に外嵌するよう
にしてもよい。このようにハウジング47にも支持部材
60を挿嵌する場合には、ハウジング47を銅合金等の
金属製とするのが好適である。また、支持部材60を挿
嵌する部材の素材としては、金属に限らず、繊維強化樹
脂等の強度に優れたエンジニアリングプラスチックとし
てもよい。
【0035】ところで、図2及び図3に示すように、ハ
ンドル10には、ハンドル10の外周面の取付孔73か
らボタン部71を露呈させて、規制部材74が取り付け
られている。この規制部材74には、凹部75を備え断
面略コ字状に形成された被当接部76が備えられてい
る。また、規制部材74には、規制部材74全体をハン
ドル10の径方向外側に付勢する板ばね80が取り付け
られている。このような規制部材74により、通常時に
は、所定範囲外にハンドル10を回動させようとする
と、規制部材74の被当接部76が調節ユニット46の
当接部49に当接してハンドル10の所定範囲外への回
動が規制される。一方、ボタン部71を押し込むと、規
制部材74は、その凹部75に当接部49を挿通する位
置に移動される。この状態(ボタン部71を押し込んだ
状態)では、被当接部76が当接部49に当接すること
なく、ハンドル10を自由に回動させることができる。
よって、ボタン部71を押し込んだ状態では、ハンドル
10が所定範囲外にも回動可能となり、設定外での吐水
温度の調節が可能となる。
【0036】このようにハンドル10は規制部材74を
備えたものであるため、この規制部材74に支持部材6
0が干渉しないように、支持部材60の底部には、規制
部材74の被当接部76が挿通される逃し部64が設け
られている。なお、逃し部64の形状は、図に示した形
状に限定されず、規制部材74を挿通して干渉を避ける
形状であれば特に限定されない。
【0037】上記した各実施の形態は例示であり、各発
明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、
支持部材60のスピンドル50への取付位置を噛合部5
6としたが、これに限られず、例えば、図2に示す、周
溝52と噛合部56との間の部位でもよい。また、支持
部材60の形状は上記した形状に限られず、例えば、一
端側が本体14に挿嵌され、他端側がスピンドル50に
挿嵌される略円筒状のもの、本体14にネジ止め等によ
り装着される装着部と、応力が加わる方向にスピンドル
50を受ける受け部とを備えた片持ち梁状のもの等、種
々の形状を採用することができる。
【0038】次いで、請求項6〜8の各発明を適用した
第二の実施の形態について、図4を参照して説明する。
本実施の形態に係る給水栓11’は、ハンドル10’を
本体14に支持したものであり、より具体的には、ハン
ドル10’を本体14に挿嵌したものである。なお、上
記した第一の実施の形態と同様な構成については、第一
の実施の形態と同一の符号を図に付して説明を省略す
る。
【0039】ハンドル10’は、樹脂製であり、銅合金
等の金属製の補強部材90がインサート成型されてい
る。この補強部材90は、略円筒形状に形成され、その
内径が給水栓11’の本体14を構成する取付部材20
の外径と略同一に設けられており、取付部材20に回動
自在に外嵌されている。また、補強部材90のハンドル
10’側端部には、内方に向けて突設されたアンカー部
92が備えられており、このアンカー部92がハンドル
10’内部に嵌合された状態で成型されることにより、
補強部材90がハンドル10’から抜け落ちないように
堅固に一体化されている。また、ハンドル10’には、
セレーション溝が刻設されスピンドル50’の噛合部5
6’が噛合される取付孔70’が設けられており、ハン
ドル10’を回動させるとスピンドル50’が連動して
回動され、さらに調節ユニット46を駆動させることが
できる。
【0040】図5に示すのは、第二の実施の形態にかか
る給水栓11’の変形例である。この例では、本体14
側の取付部材20をハンドル10’側に延設するととも
に、補強部材90’の外径を取付部材20の内径と略同
一に設け、補強部材90’を取付部材20に回動自在に
内嵌するものである。なお、本例においても、補強部材
90’にアンカー部92’が設けられており、ハンドル
10’に堅固に一体化されている。
【0041】なお、上記した第二の実施の形態におい
て、補強部材92,92’はハンドル10’と同じ材質
で一体成型することとしてもよい。また、ハンドル1
0’を挿嵌等により支持する本体14側の部位は、取付
部材20に限らず、調節ユニット46等、他の部位とし
てもよい。
【0042】
【発明の効果】本各発明は上記のように構成されている
ので、ハンドルに径方向から大きな荷重が加わったとし
てもスピンドルを破損し難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給水栓が設置された浴室のカウンターの斜視図
である。
【図2】給水栓の縦断面図である。
【図3】給水栓の要部分解斜視図である。
【図4】別の給水栓の要部縦断面図である。
【図5】さらに別の給水栓の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1;カウンター、2;前面パネル、3;カラン、4;切
換ハンドル、5;ブラケット、6;壁面、7;挿通孔、
8;Oリング、9;ねじ、10,10’;ハンドル、1
1,11’;給水栓、12;主体部材、13;鍔部、1
4;本体、16;雄ねじ、17;雌ねじ、18;ナッ
ト、20;取付部材、22;雄ねじ、24;収容部、2
6;周溝、28;雄ねじ、30;カラー取付ナット、3
2;表示カラー、34;係止突起、36;係止溝、4
0;サーモカートリッジ、42;サーモエレメント、4
4;ピン、46;調節ユニット、47;ハウジング、4
8;ストッパー、49;当接部、50,50’;スピン
ドル、52;周溝、54;止め輪、56,56’;噛合
部、58;ねじ孔、60;支持部材、62;取付孔、6
4;逃し部、70;取付孔、71;ボタン部、73;取
付孔、74;規制部材、75;凹部、76;被当接部、
78;軸部、80;板ばね、90;補強部材、92,9
2’;アンカー部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁装置を内蔵する本体と、該本体に突設さ
    れて前記弁装置を駆動するスピンドルと、該スピンドル
    に取着されたハンドルとを備えた給水栓であって、 前記本体に装着され、前記スピンドルを支持する支持部
    材を備えたことを特徴とする給水栓。
  2. 【請求項2】前記スピンドルは、略水平方向に突設され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の給水栓。
  3. 【請求項3】前記スピンドルには、基端側よりも小径と
    なる小径部が形成されており、前記支持部材は、前記小
    径部よりも先端寄りの部位を支持することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の給水栓。
  4. 【請求項4】前記支持部材は、前記本体に挿嵌されてい
    ることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか
    に記載の給水栓。
  5. 【請求項5】前記ハンドルの内部には、前記本体に設け
    られた当接部に当接してハンドルの所定範囲外の回動を
    規制する規制部材が備えられており、前記支持部材は、
    前記規制部材を挿通する逃がし部を有し、前記当接部と
    前記ハンドルとの間に配設され、ハンドルと共に回動さ
    れることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れ
    かに記載の給水栓。
  6. 【請求項6】弁装置を内蔵する本体と、該本体に突設さ
    れて前記弁装置を駆動するスピンドルと、該スピンドル
    に取着されたハンドルとを備えた給水栓であって、 前記ハンドルを前記本体に支持したことを特徴とする給
    水栓。
  7. 【請求項7】前記スピンドルは、略水平方向に突設され
    ていることを特徴とする請求項6に記載の給水栓。
  8. 【請求項8】前記ハンドルは前記本体に挿嵌されている
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の給水
    栓。
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