JP2002256242A - 粘着剤組成物 - Google Patents
粘着剤組成物Info
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Abstract
応物は粘着剤として用いる程度の均一性を有さないとい
う課題があった。 【解決手段】粘着剤組成物を、天然ゴム100〜30重
量部とSBR(スチレン・ブタジエン・ラバー)0〜7
0重量部で構成されるベースポリマ100重量部、粘着
付与樹脂50〜150重量部、4,4’−ジチオジモル
ホリン0.1〜1.0重量部、2−メルカプトベンゾチ
アゾール0.5〜10重量部、ジチオカルバミン酸亜鉛
1.5〜50重量部の配合物とする。
Description
られる粘着剤の粘着剤組成物に係り、特に低温且つ短時
間で架橋反応が進行し、また、溶剤中へ均一に分散され
る粘着剤組成物に関する。
ゴムに硫黄と亜鉛華を加えてから素練りをしている。こ
の加硫処理は、単に素練りをしただけでは加硫が促進さ
れないため、120〜130℃の高温下で行うが、反応
ムラがあり、その反応物は粘着剤として用いる程度の均
一性を有さないという課題があった。
ルエンなどの溶剤内で加硫させる手段がある。しかしな
がら、かかる手段では、加硫処理に時間がかかると共に
亜鉛華が残留してしまうため、粘着剤のように薄く塗工
されると均一な厚みを得ることができず、場合によって
は塗工機のフイルタを目詰まりさせてしまうという課題
があった。
く発明されたものであって、100〜120℃の比較的
低温且つ短時間で架橋反応が進行し、また、溶剤中へ均
一に分散される粘着剤組成物を提供するものである。
たものであって、天然ゴム100〜30重量部とSBR
(スチレン・ブタジエン・ラバー)0〜70重量部で構
成されるベースポリマ100重量部、粘着付与樹脂50
〜150重量部、4,4’−ジチオジモルホリン0.1
〜1.0重量部、2−メルカプトベンゾチアゾール0.
5〜10重量部、ジチオカルバミン酸亜鉛1.5〜50
重量部を配合したことを特徴とすることにより上記課題
を解決したものである。
ホリンを配合したのは、加硫剤として採用したものであ
り、トルエンなどの溶剤に溶解する度合いが高いものだ
からである。該4,4’−ジチオジモルホリンの配合比
は、あまりに少ないと加硫効果が発揮されず、あまりに
多いと硫黄成分が析出するブルーム現象及び架橋反応が
進みすぎるため、0.1〜1.0重量部が好ましい。ま
た、該4,4’−ジチオジモルホリンと同様に採用でき
るものとして、その他のモルホリン誘導体がある。
アゾールを配合したのは、加硫促進剤として採用したも
のであり、加硫処理時間を短縮するためである。該2−
メルカプトベンゾチアゾールの配合比は、あまりに少な
いと促進効果が発揮されずあまりに多いと架橋反応が進
みすぎて良好な物性が得られないため、0.5〜10重
量部が好ましい。
を配合したのは、加硫促進剤として採用したものであ
り、低い加硫温度で加硫させると共に加硫処理時間を短
縮するためである。該ジチオカルバミン酸亜鉛として
は、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオ
カルバミン酸亜鉛、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、
エチルフエニルジチオカルバミン酸亜鉛、ペンタメチレ
ンジチオカルバミン酸亜鉛などがある。該ジチオカルバ
ミン酸亜鉛の配合比は、あまりに少ないと促進効果が発
揮されずあまりに多いと未溶解物が発生するため、1.
5〜50重量部が好ましい。
成物のベースとなる素材であり、粘着剤組成物としての
機能を発揮するために必要なものである。また、上記S
BR(スチレンブタジエンラバー)は、代表的汎用ゴム
であり、耐老化性、耐クリープ特性等に優れるため採用
したものである。SBRを採用する際の配合比は、0〜
70重量部が好ましい。
着剤組成物としての粘着力を向上させるものである。具
体的には、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、脂肪族系石
油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、クマロ
ン樹脂、スチレン系樹脂、アルキルフェノール樹脂、キ
シレン樹脂等を使用できる。該粘着付与剤は、あまりに
少ないと高い粘着力を発現させずあまりに多いと初期粘
着力が低下してしまうため、50〜150重量部が良
い。
を配合したのは、促進剤の配合比を減らすためである。
該ジエチルチオ尿素の配合比は、あまりに少ないと配合
効果が発揮されず、あまりに多いと未溶解物が発生する
と共に配合量に見合った配合効果が得られないため、
0.5〜10重量部が好ましい。
じて安定剤、老化防止剤、滑剤、難燃剤、充填剤、可塑
剤又は改質剤を添加することができる。
持体としては、粘着テープとして使用される従来公知の
ものを採用でき、具体的には、ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重
合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩素化ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレートなどや、これらの
混合物、複層物がある。
SBR(スチレン・ブタジエン・ラバー)0〜70重量
部で構成されるベースポリマ100重量部、粘着付与樹
脂50〜150重量部、4,4’−ジチオジモルホリン
0.1〜1.0重量部、2−メルカプトベンゾチアゾー
ル0.5〜10重量部、ジチオカルバミン酸亜鉛1.5
〜50重量部を配合したことにより、100〜120℃
の比較的低温且つ短時間で架橋反応が進行し、また、溶
剤中へ均一に分散される粘着剤組成物を得ることができ
る。
しつつ、比較例と対比しながら詳細に説明する。表1
は、実施例及び比較例の粘着剤組成物の配合及びその特
性値を開示したものである。
解したときに粒状の未溶解物が目視で発見されたときを
×、されないときを○とし、保持力は、JIS Z 0
237に準拠して測定した値であり、落下時間60分以
上が好ましい。
示すように、天然ゴム50重量部、SBR(スチレンブ
タジエンラバー)50重量部、粘着付与樹脂としてのテ
ルペン樹脂(ヤスハラケミカル社製YSレジンPX−1
000)100重量部、4,4’−ジチオジモルホリン
0.5重量部、2−メルカプトベンゾチアゾール5.0
重量部及びジブチルジチオカルバミン酸亜鉛10.0重
量部である。
の工程によって製造した。表1の粘着剤組成物が20%
ベースになるようにトルエンへ溶解し、加熱処理をしな
いまま、粘着剤溶液にする。この粘着剤溶液をポリ塩化
ビニル製フイルムに乾燥膜厚30μmとなるように塗布
・乾燥し、粘着テープを作成した。得られた粘着テープ
を110℃で1時間熟成後、保持力の測定を行った。
る以外は該実施例と同様に作製され、測定されたもので
ある。
ジモルホリンの配合比が少ないと保持力が低く、比較例
2が示すように、該4,4’−ジチオジモルホリンの配
合比が多いと保持力が高く溶解性に課題が生じた。
ンゾチアゾールの配合比が少ないと保持力が低く促進効
果が発揮されず、比較例4が示すように、該2−メルカ
プトベンゾチアゾールの配合比が多いと保持力が高く溶
解性に課題が生じた。
ルバミン酸亜鉛の配合比が少ないと保持力が低く促進効
果が発揮されず、、比較例6が示すように、該ジブチル
ジチオカルバミン酸亜鉛の配合比が多いと保持力が高く
溶解性に課題が生じた。
を配合すると同じ効果を得るのに促進剤の配合を減らす
ことができた。また、比較例7が示すように、該ジエチ
ルチオ尿素をあまりに多く配合すると、溶解性に課題が
生じ、保持力が非常に高くなってしまった。
0重量部とSBR(スチレン・ブタジエン・ラバー)0
〜70重量部で構成されるベースポリマ100重量部、
粘着付与樹脂50〜150重量部、4,4’−ジチオジ
モルホリン0.1〜1.0重量部、2−メルカプトベン
ゾチアゾール0.5〜10重量部、ジチオカルバミン酸
亜鉛1.5〜50重量部を配合しにし、これにより、比
較的低温(100〜120℃)且つ短時間(1〜3時
間)で架橋反応が進行し、また、溶剤中へ均一に分散す
る粘着剤組成物を得ることができた。
成物にジエチルチオ尿素0.5〜10重量部配合し、こ
れにより加硫促進剤の配合量を減らすことができ作業性
向上、コストダウンが図れた。
Claims (2)
- 【請求項1】 天然ゴム100〜30重量部とSBR
(スチレン・ブタジエン・ラバー)0〜70重量部で構
成されるベースポリマ100重量部、粘着付与樹脂50
〜150重量部、4,4’−ジチオジモルホリン0.1
〜1.0重量部、2−メルカプトベンゾチアゾール0.
5〜10重量部、ジチオカルバミン酸亜鉛1.5〜50
重量部を配合したことを特徴とする粘着剤組成物。 - 【請求項2】 上記粘着剤組成物にジエチルチオ尿素
0.5〜10重量部配合したことを特徴とする請求項1
記載の粘着剤組成物。
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JP2001058031A JP3841649B2 (ja) | 2001-03-02 | 2001-03-02 | 粘着剤組成物 |
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JP2002256242A true JP2002256242A (ja) | 2002-09-11 |
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2001
- 2001-03-02 JP JP2001058031A patent/JP3841649B2/ja not_active Expired - Lifetime
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