JP2002255529A - 炭素質材料及びリチウム二次電池 - Google Patents

炭素質材料及びリチウム二次電池

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充放電容量が高いと同時にサイクル特性に優
れた炭素質材料を提供する。 【解決手段】 X線広角回折による(002)面の面間
隔d002が0.337nm未満である黒鉛粒子2の周りに、珪
素及び炭素を少なくとも含有するとともに黒鉛粒子2よ
り粒径が小さな複合粒子3が分散して配置され、かつ黒
鉛粒子2及び複合粒子3が0.37nm以上の面間隔d
002を有する非晶質炭素膜4によって被覆されてなり、
複合粒子3は、結晶質珪素からなるSi微粒子の周りに
導電性炭素材が配置されるとともに前記Si微粒子及び
前記導電性炭素材が硬質炭素膜もしくは導電性高分子膜
により被覆されてなるものであることを特徴とする炭素
質材料1を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム二次電池
用の炭素質材料及びリチウム二次電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】小型軽量化及び高性能化が進んでいる携
帯電子機器のニーズに応えるため、リチウム二次電池の
高容量化が急務となっている。ところで、リチウム二次
電池の負極活物質の一つである黒鉛は、372mAh/
gの理論電気容量を有するが、これよりも高容量な負極
活物質を得ようとするためには、非晶質炭素材料や、あ
るいは炭素材料に代わる新規材料の開発を進める必要が
ある。黒鉛に代わる新規材料としては従来からケイ素や
その化合物が検討されている。ケイ素やその化合物は、
ケイ素自体がリチウムと合金を形成し、黒鉛よりも大き
な電気容量が得られることが知られている。そこで最近
では、リチウム二次電池の負極材料として、(1)黒鉛
にケイ素化合物の粉末を単に混合した材料や、(2)シ
ランカップリング剤等を用いて黒鉛表面に微粉末のケイ
素化合物等を化学的に固定した材料、(3)更に黒鉛系
炭素質物とSi等の金属質物とを非晶質な炭素質物で結
合または被覆した材料が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)の
材料では、黒鉛とケイ素化合物とが必ずしも密着してい
ないため、充放電サイクルの進行により黒鉛が膨張収縮
した際に、ケイ素化合物が黒鉛から遊離してしまい、こ
のケイ素化合物自体は電子伝導性が低いため、ケイ素化
合物が負極活物質として十分に利用されなくなり、リチ
ウム二次電池のサイクル特性が低下するという課題があ
った。
【0004】また上記(2)の材料では、充放電サイク
ルが初期のうちは黒鉛にケイ素化合物が密着した状態で
保たれ、従ってケイ素化合物が黒鉛と同様に負極活物質
として機能するが、充放電サイクルが進むと、リチウム
との合金形成に伴ってケイ素化合物自体が膨張し、これ
によってシランカップリング剤による結合を破壊してケ
イ素化合物が黒鉛から遊離し、ケイ素化合物が負極活物
質として十分に利用されなくなり、リチウム二次電池の
サイクル特性が低下するという課題があった。また、負
極材料の製造の際に施されるシランカップリング処理が
均質に行われない場合があり、安定した品質の負極材料
が容易に得られるまでには至っていないという課題があ
った。
【0005】更に上記(3)の材料でも上記(2)の材
料と同様な問題が発生する。即ち、充放電サイクルが進
むと、リチウムとの合金形成に伴う金属質物自体の膨張
により、非晶質炭素質物による結合を破壊して金属質物
が黒鉛系炭素質物から遊離し、金属質物が負極活物質と
して十分に利用されなくなり、リチウム二次電池のサイ
クル特性が低下するという課題があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、充放電容量が高いと同時にサイクル特性に優
れた炭素質材料を提供し、またこの炭素質材料を有する
リチウム二次電池を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明の炭素質
材料は、X線広角回折による(002)面の面間隔d00
2が0.337nm未満である黒鉛粒子の周りに、珪素
及び炭素を少なくとも含有するとともに前記黒鉛粒子よ
り粒径が小さな複合粒子が分散して配置され、かつ前記
黒鉛粒子及び前記複合粒子が0.37nm以上の面間隔
d002を有する非晶質炭素膜によって被覆されてなり、
前記複合粒子は、結晶質珪素からなるSi微粒子の周り
に導電性炭素材が配置されるとともに、前記Si微粒子
及び前記導電性炭素材が硬質炭素膜ないし導電性高分子
膜により被覆されてなるものであることを特徴とする。
【0008】なお本発明において、「周りに」の意義
は、黒鉛粒子に対する複合粒子の位置関係を表すもので
あって、黒鉛粒子の「表面上もしくは表面近傍」を意味
する。また、「周りに」の意義は、Si微粒子に対する
導電性炭素材の位置関係をも表すものであって、Si微
粒子の「表面上もしくは表面近傍」を意味する。更に
「分散して配置」の意義は、複数の複合粒子が凝集する
ことなく相互に分散した状態で黒鉛粒子の表面に接合若
しくは表面からわずかに離間して位置している状態を意
味する。また「被覆」の意義は、被覆対象粒子を完全に
覆うことによって被覆対象粒子同士を結合させる状態を
意味する。この場合、被覆対象粒子は必ずしも直接に接
していなくても良い。具体的には、黒鉛粒子及び複合粒
子を非晶質炭素膜によって被覆するとは、黒鉛及び複合
粒子を非晶質炭素膜によって完全に覆って黒鉛粒子と複
合粒子を結合させることや、非晶質炭素膜中に複合粒子
を埋め込んで黒鉛粒子表面に近接させたことを意味す
る。同様に、Si微粒子及び導電性炭素材を硬質炭素膜
もしくは導電性高分子膜によって被覆するとは、Si微
粒子及び導電性炭素材を硬質炭素膜もしくは導電性高分
子膜によって完全に覆ってSi微粒子と導電性炭素材を
結合させることや、硬質炭素膜もしくは導電性高分子膜
中に導電性炭素材を埋め込んでSi微粒子表面に近接さ
せたことを意味する。
【0009】係る炭素質材料においては、黒鉛粒子及び
Si微粒子がLiを吸蔵するので、黒鉛粒子単独の場合
よりも充放電容量が向上する。また黒鉛粒子に対して高
比抵抗なSi微粒子の周りに導電性炭素材を配置するこ
とで、Si微粒子の導電性を見かけ上、向上させる。更
にSi微粒子を硬質炭素膜もしくは導電性高分子膜で被
覆することにより、Liの吸蔵・放出に伴うSi微粒子
の体積膨張・収縮が機械的に抑えられる。更にまた、黒
鉛粒子と複合粒子を非晶質炭素膜で覆うことにより、黒
鉛粒子が直接に電解液に触れることなく電解液分解が抑
制されるとともに、複合粒子が黒鉛粒子から脱落するこ
とがなく、更に充電による体積膨張に起因するSi微粒
子の微粉化を防止する。以上のことから、本発明の炭素
質材料では、充放電容量を高くするとともに、Si微粒
子の体積膨張及び複合粒子の脱落、および充電による体
積膨張に起因するSi微粒子の微粉化を抑制して、サイ
クル特性の低下を防止することが可能になる。
【0010】また本発明の炭素質材料は、先に記載の炭
素質材料であって、前記黒鉛粒子の粒径が2μm以上7
0μm以下の範囲であり、前記複合粒子の粒径が50n
mを越えて2μm以下の範囲であり、前記非晶質炭素膜
の膜厚が50nm以上5μm以下の範囲であることを特
徴とする。
【0011】黒鉛粒子の粒径が2μm未満では、黒鉛粒
子の粒径が複合粒子の粒径よりも相対的に小さくなり、
複合粒子を黒鉛粒子の表面に均一に付着させることが困
難になるので好ましくなく、粒径が70μmを越える
と、集電体との密着性が低下するとともに、電極内の空
隙も大きくなるので好ましくない。また複合粒子の粒径
を、50nmを越えて2μm以下、好ましくは50nm
を越えて500nm以下とするのは、黒鉛粒子の表面に
複合粒子を分散配置させるために複合粒子の粒径を黒鉛
粒子の最小粒径である2μm以下にする必要があるため
であり、さらに粒径を500nm以下とすれば膨張・収
縮による複合粒子の体積変化を小さくできるからであ
る。また粒径が50nm以下では、複合粒子に含まれる
Si微粒子の結晶構造の乱れが大きくなって、Li吸蔵
量が低下するので好ましくない。更に非晶質炭素膜の膜
厚を50nm未満にすると、黒鉛粒子が非晶質炭素膜に
よって完全に被覆されないおそれがあり、黒鉛粒子から
の複合粒子の脱落を防止できなくなるとともに電解液分
解を防止できなくなるおそれがあるので好ましくなく、
膜厚が5μmを越えると、リチウムイオンが黒鉛粒子ま
で到達せず、Li吸蔵量が低下して充放電容量が低下す
るので好ましくない。
【0012】また本発明の炭素質材料は、先に記載の炭
素質材料であって、前記Si微粒子の粒径が10nm以
上2μm未満の範囲であり、前記導電性炭素材の比抵抗
が10-4Ω・m以下であり、かつ前記硬質炭素膜もしく
は導電性高分子膜の曲げ強度が500kg/cm2以上
であるとともに膜厚が10nm以上1μm以下であるこ
とを特徴とする。
【0013】Si微粒子の粒径を10nm以上とするの
は、Si微粒子の結晶構造の乱れを防止してLi吸蔵量
を向上させるためであり、粒径を2μm未満とするの
は、複合粒子の粒径を黒鉛粒子の最小粒径である2μm
より小さくするためである。また、導電性炭素材の比抵
抗を10-4Ω・m以下とするのは、Si微粒子に十分な導
電性を付与するためである。更に、硬質炭素膜もしくは
導電性高分子膜の曲げ強度を500kg/cm2以上と
するのは、Liの吸蔵、放出に伴うSi微粒子の膨張・
収縮を機械的に抑えて体積変化を小さくするためであ
り、硬質炭素膜もしくは導電性高分子膜の膜厚を10n
m以上1μm以下とするのは、膜厚が10nm未満であ
ると導電性炭素材とSi微粒子との結着力が低下すると
ともに複合粒子の体積膨張を抑制する効果がなくなって
好ましくないためであり、膜厚が1μmを越えると、リ
チウムイオンがSi微粒子まで到達せず、充放電容量が
低下してしまうので好ましくないためである。
【0014】また本発明のリチウム二次電池用の炭素質
材料は、先に記載の炭素質材料であって、前記複合粒子
の含有量が1重量%以上25重量%以下であることを特
徴とする。
【0015】複合粒子の含有量が1重量%未満では、炭
素材料のみを活物質とした場合を上回る充分な放電容量
を得ることができなくなるので好ましくない。一方、含
有量が25重量%を越えると炭素材料部分の寄与が少な
くなり、放電初期からSiの反応電位近くまで電圧が増
加してしまうので好ましくなく、更に複合粒子間の距離
が狭まって再凝集化し、Si微粒子による体積膨張・収
縮が起こりやすくなり、サイクル特性が低下するので好
ましくない。
【0016】次に、本発明のリチウム二次電池は、先の
いずれかに記載の炭素質材料を備えたことを特徴とす
る。係るリチウム二次電池は、例えば、正極と、電解質
と、前記の負極材料を有する負極を少なくとも有するも
ので、円筒形、角形、コイン型、あるいはシート型等の
種々の形状からなる。尚、本発明のリチウム二次電池
は、ここで挙げた形態に限られるものではなく、このほ
かの形態からなるものであってもよい。係るリチウム二
次電池によれば、エネルギー密度が高く、サイクル特性
に優れたリチウム二次電池を構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図4に、本発明のリチウム
二次電池用の炭素質材料の断面模式図を示す。この炭素
質材料は、黒鉛粒子の周りに複合粒子が分散して配置さ
れ、かつ黒鉛粒子と複合粒子とが非晶質炭素膜によって
被覆されてなるものである。
【0018】ここで、「周りに」とは、黒鉛粒子に対す
る複合粒子の位置関係を表すものであって、黒鉛粒子の
「表面上もしくは表面近傍」を意味する。即ち、複合粒
子が黒鉛粒子の表面に接合した状態と、複合粒子が黒鉛
粒子の表面から離間して黒鉛粒子の周囲に位置すること
を含む。更に「分散して配置」とは、複数の複合粒子が
相互に分散した状態で黒鉛粒子の表面に接合若しくは表
面からわずかに離間して位置している状態を意味する。
尚、複合粒子同士が凝集しない程度で相互に接触してい
てもよい。また、「被覆」とは、被覆対象粒子を完全に
覆うことによって被覆対象粒子同士を結合させる状態を
意味する。この場合、被覆対象粒子は必ずしも直接に接
していなくても良い。具体的には、黒鉛粒子及び複合粒
子を非晶質炭素膜によって被覆するとは、黒鉛粒子及び
複合粒子を非晶質炭素膜によって完全に覆って黒鉛粒子
と複合粒子を結合させることや、非晶質炭素膜中に複合
粒子を埋め込んで黒鉛粒子表面に近接させたことを意味
する。従って本発明の炭素質材料には、以下に示すよう
な様々な形態のものが含まれる。
【0019】例えば、図1に示す炭素質材料1は、黒鉛
粒子2の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散した状
態で接合し、非晶質炭素膜4が複合粒子3…の粒径より
も小さくかつ均一な膜厚で黒鉛粒子2と複合粒子3…を
被覆することにより構成されている。
【0020】また図2に示す炭素質材料1は、複数の黒
鉛粒子2…の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散し
た状態で接合し、非晶質炭素膜4が複合粒子3…の粒径
よりも大きくかつ均一な膜厚で黒鉛粒子2と複合粒子3
…を覆うように形成されるとととともに、この非晶質炭
素膜4によって複数の黒鉛粒子2…が結合されて構成さ
れている。図2では、2つまたは3つの黒鉛粒子2…が
非晶質炭素膜4によって結合されている状態を示すが、
これに限られず、4つ以上の黒鉛粒子2…が非晶質炭素
膜4によって結合されていても良い。
【0021】更に、図3に示す炭素質材料1は、黒鉛粒
子2の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散した状態
で接合し、非晶質炭素膜4が黒鉛粒子2と複合粒子3…
を被覆することにより構成されている。図3に示す非晶
質炭素膜4の膜厚は不均一であり、例えば、黒鉛粒子2
のみを覆う部分では複合粒子3…の粒径よりも大きく設
定され、複合粒子3…を覆う部分では複合粒子3…の粒
径よりも小さく設定されている。
【0022】更に、図4に示す炭素質材料1は、黒鉛粒
子2の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散した状態
で接合し、非晶質炭素膜4が黒鉛粒子2と複合粒子3…
を被覆することにより構成されている。図4に示す非晶
質炭素膜4の膜厚は不均一であり、例えば、黒鉛粒子2
のみを覆う部分では複合粒子3…の粒径よりも大きく設
定され、複合粒子3…を覆う部分では複合粒子3…の粒
径よりも小さく設定され、しかも非晶質炭素膜4の表面
は複合粒子3…の形状を反映することなく凹凸のないな
めらかな面に形成されている。
【0023】本発明の炭素質材料は図1〜4に示したも
のに限られず、上記の用語の意義を満足する限り、どの
ようなものであっても良い。
【0024】炭素質材料に含まれる黒鉛粒子2は、X線
広角回折による(002)面の面間隔d002が0.33
5nm以上0.337nm未満とされたものを用いるこ
とが好ましく、0.335nm以上0.337nm未満
のものがより好ましい。面間隔d002が0.337nm
以上では黒鉛粒子の結晶性が低下し、初期不可逆容量が
著しく増加するとともに、黒鉛粒子の電子伝導性が低下
するので好ましくない。また、黒鉛粒子2の粒径は、2
μm以上70μm以下の範囲が好ましい。黒鉛粒子2の
粒径が2μm未満では、黒鉛粒子2の粒径が複合粒子3
…の粒径よりも相対的に小さくなり、複合粒子3…を黒
鉛粒子2の表面に均一に付着させることが困難になるの
で好ましくなく、粒径が70μmを越えると、炭素質材
料と集電体等との密着性が低下するとともに、電池の電
極内の空隙も大きくなるので好ましくない。
【0025】次に非晶質炭素膜4は図1〜図4に示すよ
うに、黒鉛粒子2及び複合粒子3…を覆うとともに、複
合粒子3…を黒鉛粒子2の表面上に付着させている。こ
の非晶質炭素膜4は、図2に示すように黒鉛粒子2…同
士を結合させる作用もある。この非晶質炭素膜4は、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ビニル系樹脂、セルロース
系樹脂、フェノール系樹脂、石炭系ピッチ材料、石油系
ピッチ材料、タール系材料等のうち少なくとも一種を熱
処理して得られたもので、黒鉛化が比較的に進んでいな
いもので非晶質なものであり、0.37nm以上の面間
隔d002を有するものである。非晶質炭素膜4が非晶質
であるため、有機電解液が非晶質炭素膜4に触れても分
解するおそれがなく、炭素質材料1の充放電効率を高く
できる。非晶質炭素膜4の面間隔d002が0.37nm
未満であると、非晶質炭素膜4の結晶性が向上して黒鉛
構造に近づき、有機電解液を分解させてしまうおそれが
あるので好ましくない。
【0026】また、非晶質炭素膜4によって複合粒子3
…を黒鉛粒子2の表面上に配置させているので、比較的
高比抵抗な複合粒子3…が黒鉛粒子2から遊離するのを
防止して、充放電反応に寄与しない複合粒子3…の発生
を防止できる。また、この非晶質炭素膜4は例えば、上
記の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を溶媒中に溶解する
とともに更に黒鉛粒子2も投入し、黒鉛粒子2の表面に
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を析出させ、更に焼成し
て得られたものなので、黒鉛粒子2全体を完全に被覆さ
せることが可能であり、また、密度が比較的低くリチウ
ムイオンが透過しやすいので、黒鉛粒子2及び複合粒子
3…とリチウムイオンとの反応を阻害することがない。
非晶質炭素膜4の膜厚は、50nm以上5μm以下の範
囲であることが好ましい。膜厚が50nm未満では、黒
鉛粒子2が完全に被覆されず、複合粒子3…が黒鉛粒子
2から脱落するおそれがあるので好ましくなく、膜厚が
5μmを越えると、不可逆容量が増加するので好ましく
ない。
【0027】次に複合粒子3…は、図5に示すように、
Si微粒子5の周りに導電性炭素材6…が配置されると
ともに、Si微粒子5と導電性炭素材6…とが硬質炭素
膜7もしくは導電性高分子膜によって被覆されてなるも
のである。ここで、「周りに」とは、Si微粒子5に対
する導電性炭素材6…の位置関係を表すものであって、
Si微粒子5の「表面上もしくは表面近傍」を意味す
る。即ち、導電性炭素材6…がSi微粒子5の表面に接
合した状態と、導電性炭素材6…がSi微粒子5の表面
から離間してSi微粒子5の周囲に位置することを含
む。また、Si微粒子5と導電性炭素材6…とを硬質炭
素膜7もしくは導電性高分子膜によって被覆するとは、
Si微粒子5及び導電性炭素材6…を硬質炭素膜7もし
くは導電性高分子膜によって完全に覆ってSi微粒子5
と導電性炭素材6…を結合させることや、硬質炭素膜7
もしくは導電性高分子膜中に導電性炭素材6…を埋め込
んでSi微粒子5表面に近接させたことを含む。
【0028】複合粒子3の粒径は、50nmを越えて2
μm以下の範囲が好ましく、50nmを越えて500n
m以下の範囲がより好ましい。複合粒子3の粒径を2μ
m以下とするのは、黒鉛粒子2の表面に複合粒子3…を
分散配置させるためには複合粒子3…の粒径を黒鉛粒子
2の最小粒径である2μm以下にする必要があるためで
あり、更に粒径を500nm以下とすればリチウムの吸
蔵、放出に伴うSi微粒子5の膨張・収縮による体積変
化を小さくできるからである。また粒径の下限値を50
nmを越えてとする理由は、50nm以下であると複合
粒子3に含まれるSi微粒子5の結晶構造の乱れが大き
くなり、Li吸蔵量が低下して充放電容量が少なくなる
おそれがあるためである。
【0029】Si微粒子5は結晶質珪素からなるもので
あり、粒径が10nm以上2μm未満の範囲のものであ
る。珪素はリチウムと合金を形成する元素であり、この
珪素からなるSi微粒子5にリチウムイオンが作用する
と、Si微粒子5の表面若しくはSi微粒子5内部にあ
る空隙部分にリチウムが侵入して合金を形成し、これに
よりSi微粒子5自体が膨張する。ここでSi微粒子5
の結晶性が低下すると、リチウムとの合金形成能が低下
して充放電容量が低下するので好ましくない。更に、S
i微粒子5の粒径を10nm以上とするのは、Si微粒
子5の結晶構造の乱れを防止してLi吸蔵量を向上させ
るためであり、粒径を2μm未満とするのは、複合粒子
3の粒径を黒鉛粒子2の最小粒径である2μmより小さ
くする必要があるからである。
【0030】次に導電性炭素材6…は、Si微粒子5の
表面上または表面近傍に配置されてなるもので、図5で
はSi微粒子5の周りに粒子状の導電性炭素材6…が配
置されているが、導電性炭素材6…の形状は粒子状に限
られず、膜状、層状、繊維状等の様々な形態でもよい。
導電性炭素材6…は、半導体であるSi微粒子5の表面
に位置してSi微粒子5に見かけ上の導電性を付与す
る。この導電性炭素材6…の比抵抗は10-4Ω・m以下
の範囲が好ましい。比抵抗が10-4Ω・mを越えると、
Si微粒子5の見かけ上の導電性が低下してSi微粒子
5に対するリチウムイオンの充放電反応が円滑に進行せ
ず、炭素質材料の充放電容量を向上させることができな
くなるので好ましくない。導電性炭素材6…としては、
例えば、カーボンブラック、ケッチェンブラック、気相
成長炭素繊維(VGCF)等を例示できる。
【0031】硬質炭素膜7は、Si微粒子5及び導電性
炭素材6…を覆うとともに、導電性炭素材6…をSi微
粒子5の表面上に配置させている。また、硬質炭素膜7
に代えて導電性高分子膜により、Si微粒子5及び導電
性炭素材6…を覆うとともに導電性炭素材6…をSi微
粒子5の表面上に配置させてもよい。硬質炭素膜7は、
ポリビニルアルコールやフェノール樹脂等を焼成して得
られたものである。また導電性高分子膜は、溶剤に溶か
したポリアニリンなどのイオン性高分子系材料、フェニ
ルアセチレンなどのポリアセチレン系材料などの導電性
高分子を乾燥させて得られるものである。また、硬質炭
素膜7及び導電性高分子膜はいずれも、曲げ強度が50
0kg/cm2以上であるとともに膜厚が10nm以上
1μm以下のものである。
【0032】硬質炭素膜7もしくは導電性高分子膜は、
リチウムイオンの充放電反応に伴うSi微粒子5の膨
張、収縮に起因して生じる黒鉛粒子2からの複合粒子3
の遊離を防止するためのもので、Si微粒子5の膨張、
収縮を機械的に抑制する。従って硬質炭素膜7もしくは
導電性高分子膜の曲げ強度を500kg/cm2以上に
することが好ましい。曲げ強度が500kg/cm2
満であると、Si微粒子5の膨張・収縮を機械的に抑え
ることができなくなり、複合粒子3が黒鉛粒子2から遊
離するおそれがあるので好ましくない。また、硬質炭素
膜7もしくは導電性高分子膜の膜厚が10nm未満であ
ると、導電性炭素材6…とSi微粒子5との結着力が低
下するとともに複合粒子3の体積膨張を抑制する効果が
低下して好ましくない。更に膜厚が1μmを越えると、
非晶質炭素に起因する不可逆容量の増加を招くため好ま
しくない。更に導電性高分子膜を用いた場合は、Si微
粒子に更に高い導電性を付与することができ、Si微粒
子5の見かけ上の導電性を高めてSi微粒子5に対する
リチウムイオンの充放電反応を円滑に進行させることが
でき、炭素質材料の充放電容量を向上できる。
【0033】そして、本発明の炭素質材料における上記
の複合粒子3の含有量は、1重量%以上25重量%以下
であることが好ましい。複合粒子3の含有量が1重量%
未満では、炭素材料のみを活物質とした場合を上回る充
分な放電容量を得ることができないので好ましくない。
また含有量が25重量%を越えると炭素材料部分の寄与
が少なくなり、放電初期からSiの反応電位に達してし
まい、電池の平均電圧が低下するので好ましくなく、更
に複合粒子3間の距離が狭まって再凝集化し、Si微粒
子5による体積膨張・収縮が起こりやすくなり、サイク
ル特性が低下するので好ましくない。
【0034】上記の炭素質材料1がリチウムイオンと反
応する場合は、リチウムイオンが主として黒鉛粒子2に
吸蔵されるとともにSi微粒子5…と化合して合金を形
成する。このSi微粒子5…の表面には導電性炭素材6
が付着していて導電性が見かけ上高くなっており、Si
微粒子5…に対してもリチウムイオンが容易に合金化す
る。このとき、黒鉛粒子2及びSi微粒子5…の体積が
膨張するが、Si微粒子5…は硬質炭素膜7もしくは導
電性高分子膜により被覆されているので、体積膨張が機
械的に抑制され、Si微粒子5…を含む複合粒子3…が
黒鉛粒子2から解離することがなく、Si微粒子5…を
充放電反応に寄与させることができ、炭素質材料1の充
放電容量が低下することがない。
【0035】また、黒鉛粒子2と複合粒子3…を非晶質
炭素膜4で覆うことにより、黒鉛粒子2が直接に有機電
解液に触れることがなく、有機電解液の分解が抑制され
る。また、複合粒子3…が黒鉛粒子2から脱落すること
がなく、更に充電による体積膨張に起因するSi微粒子
5…の微粉化が防止される。
【0036】従って上記の炭素質材料1によれば、充放
電容量を高くするとともに、Si微粒子5…の体積膨張
及び複合粒子3…の脱落、並びに充電に伴う体積膨張に
起因するSi微粒子5…の微粉化を抑制して、サイクル
特性の低下を防止することができる。
【0037】上記の炭素質材料は、例えば、次のように
して製造することができる。この炭素質材料の製造は、
複合粒子を製造する工程と、得られた複合粒子に黒鉛粒
子を混合し、これらを非晶質炭素膜で被覆する工程とか
らなる。まず、複合粒子を製造する工程では、Si微粒
子と導電性炭素材とを、乾式混合あるいは湿式混合によ
り混合する。湿式混合の場合、イソプロピルアルコー
ル、アセトン、エタノール、水等の分散媒を用いること
が好ましい。
【0038】次に、高分子材料を適当な溶媒に溶解し、
この溶液にSi微粒子と導電性炭素材の混合物を混合し
た後、溶媒を除去する。溶媒を除去することにより、S
i微粒子及び導電性炭素材に高分子膜を被覆した複合粒
子前駆体が形成される。なお、上記の高分子材料は、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ビニル系樹脂、セルロース
系樹脂、フェノール系樹脂等を用いることが好ましく、
また石炭系ピッチ材料、石油系ピッチ材料、タール系材
料等を用いてもよい。特にフェノール樹脂を用いること
が好ましい。
【0039】次に、複合粒子前駆体を熱処理することに
より、高分子膜を炭化させて硬質炭素膜を形成する。熱
処理は、真空雰囲気中または不活性ガス雰囲気中で行う
ことが好ましく、熱処理温度は800℃以上1200℃
以下の範囲が好ましく、熱処理時間は120分以上行う
ことが好ましい。熱処理を真空雰囲気または不活性ガス
雰囲気で行うと、高分子膜の酸化が防止されて良好な硬
質炭素膜が形成できる。尚、熱処理温度が800℃未満
だと炭化が完全に行われず、硬質炭素膜の比抵抗が高
く、リチウムイオンの挿入・脱理が行われにくくなり好
ましくなく、熱処理温度が1200℃を越えると、Si
微粒子が炭化されて炭化ケイ素(SiC)が生成してし
まうので好ましくない。同様に、熱処理時間が120分
未満だと均一な硬質炭素膜が形成できないので好ましく
ない。
【0040】また、上記の方法の他に、ポリアニリンな
どの導電性高分子を適当な溶媒に溶かし、この溶液にS
i微粒子と導電性炭素材の混合物を混合した後、乾燥す
ることで、Si微粒子及び導電性炭素材に導電性高分子
膜が被覆された複合粒子を形成してもよい。このように
して、複合粒子が得られる。
【0041】次の工程では、得られた複合粒子に、乾式
混合あるいは湿式混合により黒鉛粒子を混合する。湿式
混合の場合、イソプロピルアルコール、アセトン、エタ
ノール、水等の分散媒を用いることが好ましい。
【0042】次に、別の高分子材料を適当な溶媒に溶解
し、この溶液に複合粒子及び黒鉛粒子の混合物を混合し
た後、溶媒を除去する。溶媒を除去することにより、複
合粒子及び黒鉛粒子に高分子膜を被覆した炭素質材料前
駆体が形成される。なお、上記の高分子材料は、熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂、ビニル系樹脂、セルロース系樹
脂、フェノール系樹脂等を用いることが好ましく、また
石炭系ピッチ材料、石油系ピッチ材料、タール系材料等
を用いても良い。特にフェノール系樹脂を用いることが
好ましい。
【0043】次に、炭素質材料前駆体を熱処理すること
により、高分子膜を炭化させて非晶質炭素膜を形成す
る。熱処理は、真空雰囲気中または不活性ガス雰囲気中
で行うことが好ましく、熱処理温度は800℃以上12
00℃以下の範囲が好ましく、熱処理時間は120分以
上行うことが好ましい。熱処理を真空雰囲気または不活
性ガス雰囲気で行うと、高分子膜の酸化が防止されて良
好な非晶質炭素膜が形成できる。尚、熱処理温度が80
0℃未満だと温度が低いために炭化が完全に行われず、
非晶質炭素膜の比抵抗が高く、リチウムイオンの挿入・
脱理が行われにくくなり好ましくなく、熱処理温度が1
200℃を越えるとSi微粒子が炭化されて炭化ケイ素
(SiC)が生成しするとともに、高分子膜の黒鉛化が
進行し、炭素膜の強度が低下するため好ましくない。同
様に、熱処理時間が120分未満だと均一な非晶質炭素
膜が形成できないので好ましくない。このようにして、
本発明に係る炭素質材料が得られる。
【0044】上記の炭素質材料を有する負極と、リチウ
ムの吸蔵・放出が可能な正極及び有機電解質とにより、
リチウム二次電池を構成することができる。正極として
は、例えば、LiMn24、LiCoO2、LiNi
2、LiFeO2、V25、TiS、MoS等のリチウ
ムの吸蔵、放出が可能な正極材料や、有機ジスルフィド
化合物または有機ポリスルフィド化合物等の正極材料を
含むものが例示できる。正極または負極の具体例とし
て、上記の正極材料または炭素質材料に、結着材と更に
必要に応じて導電助材を混合し、これらを金属箔若しく
は金属網からなる集電体に塗布してシート状に成形した
ものを例示できる。
【0045】有機電解質としては、例えば、非プロトン
性溶媒にリチウム塩が溶解されてなる有機電解液を例示
できる。非プロトン性溶媒としては、プロピレンカーボ
ネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネー
ト、ベンゾニトリル、アセトニトリル、テトラヒドロフ
ラン、2−メチルテトラヒドロフラン、γ−ブチロラク
トン、ジオキソラン、4−メチルジオキソラン、N、N
−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、ジオキサン、1,2−ジメトキシエ
タン、スルホラン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、
ニトロベンゼン、ジメチルカーボネート、メチルエチル
カーボネート、ジエチルカーボネート、メチルプロピル
カーボネート、メチルイソプロピルカーボネート、エチ
ルブチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジイ
ソプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジエ
チレングリコール、ジメチルエーテル等の非プロトン性
溶媒、あるいはこれらの溶媒のうちの二種以上を混合し
た混合溶媒を例示でき、特にプロピレンカーボネート、
エチレンカーボネート、ブチレンカーボネートのいずれ
か1つを必ず含むとともにジメチルカーボネート、メチ
ルエチルカーボネート、ジエチルカーボネートのいずれ
か1つを必ず含むことが好ましい。
【0046】また、リチウム塩としては、LiPF6
LiBF4、LiSbF6、LiAsF6、LiClO4
LiCF3SO3、Li(CF3SO22N、LiC49
SO3、LiSbF6、LiAlO4、LiAlCl4、Li
N(Cx2x+1SO2)(Cy2 y十1SO2)(ただし
x、yは自然数)、LiCl、LiI等のうちの1種ま
たは2種以上のリチウム塩を混合させてなるものを例示
でき、特にLiPF6、LiBF4のいずれか1つを含む
ものが好ましい。またこの他に、リチウム二次電池の有
機電解液として従来から知られているものを用いること
もできる。
【0047】また有機電解質の別の例として、PEO、
PVA等のポリマーに上記記載のリチウム塩のいずれか
を混合させたものや、膨潤性の高いポリマーに有機電解
液を含浸させたもの等、いわゆるポリマー電解質を用い
ても良い。更に、本発明のリチウム二次電池は、正極、
負極、電解質のみに限られず、必要に応じて他の部材等
を備えていても良く、例えば正極と負極を隔離するセパ
レータを具備しても良い。
【0048】上記のリチウム二次電池によれば、上記の
炭素質材料1を備えているので、エネルギー密度が高
く、サイクル特性に優れたリチウム二次電池を構成する
ことができる。
【0049】
【実施例】[実施例の炭素質材料の製造]平均粒径が3
90〜2500nmのSi微粒子の2重量部に、1重量
部のカーボンブラックを混合した。なお、Si微粒子は
組織の大部分が結晶性ケイ素からなり、カーボンブラッ
クは比抵抗が10-4Ω・m以下のものであった。次に1
0重量部のフェノール樹脂をイソプロピルアルコールに
溶解させた溶液を用意し、この溶液に、先程のSi微粒
子及びカーボンブラックの混合物を混合し、十分に攪拌
した後、溶媒を除去した。このようにして、Si微粒子
の表面にカーボンブラックとフェノール樹脂被膜とが付
着してなる複合粒子前駆体を形成した。次に、この複合
粒子前駆体をアルゴンガス雰囲気中、1000℃で18
0分間熱処理することにより、フェノール樹脂皮膜を炭
化させて厚さ0.05μmの硬質炭素膜を形成した。
尚、上記と同じ条件でフェノール樹脂を単独で炭化させ
た場合、得られる炭化物の曲げ強度は800kg/cm
2程度であることから、上記の硬質炭素膜の曲げ強度も
同程度であると推定される。このようにして複合粒子を
得た。
【0050】次に、平均粒径15μmの天然黒鉛の95
重量部に、5重量部の上記複合粒子を添加し、更にイソ
プロピルアルコールを加えて湿式混合した。尚、天然黒
鉛のX線広角回折による(002)面の面間隔d002は
0.3355nmであった。次に、上記の天然黒鉛と複
合粒子の混合物に、10重量部のフェノール樹脂を含む
イソプロピルアルコール溶液を添加して混合した後に、
イソプロピルアルコールを蒸発させた。このようにし
て、天然黒鉛の表面に複合粒子とフェノール樹脂皮膜と
が付着してなる炭素質材料前駆体を形成した。
【0051】次に、この炭素質材料前駆体を、真空雰囲
気中、1000℃(1273K)で焼成することによ
り、フェノール樹脂を炭化させて厚さ0.05μmの非
晶質炭素膜とした。尚、上記と同じ条件でフェノール樹
脂を単独で炭化させた場合、得られる炭化物の(00
2)面の面間隔d002が0.39nm程度であることか
ら、上記の非晶質炭素膜の面間隔d002も同程度である
と推定される。このようにして実施例1〜4の炭素質材
料を得た。
【0052】また、フェノール樹脂を炭化させて非晶質
炭素膜を得る代わりに、ポリアニリンを溶解させたアセ
トニトリル溶液に天然黒鉛と複合粒子の混合物を混合し
た後にアセトニトリルを蒸発させて、天然黒鉛の表面に
複合粒子と導電性高分子膜とが付着してなる炭素質材料
前駆体を形成したこと以外は、実施例1〜4と同様にし
て実施例5の炭素質材料を得た。尚、このときのポリア
ニリンの量は天然黒鉛と複合粒子の混合物に対し10重
量部とした。
【0053】[比較例1の炭素質材料の製造]複合粒子
に代えて粒径390nmのSi微粒子の5重量部を、9
5重量部の天然黒鉛に混合し、フェノール樹脂膜を形成
して焼成したこと以外は上記実施例と同様にして、比較
例1の炭素質材料を得た。
【0054】[充放電試験用のテストセルの作成]上記
の実施例1〜5の炭素質材料に、ポリフッ化ビニリデン
を混合し、更にN−メチルピロリドンを加えてスラリー
液とした。このスラリー液を、ドクターブレード法によ
り厚さ14μmの銅箔に塗布し、真空雰囲気中で120
℃、24時間乾燥させてN−メチルピロリドンを揮発さ
せた。このようにして、厚さ100μmの負極合材を銅
箔上に積層した。なお、負極合材中のポリフッ化ビニリ
デンの含有量は8重量%であり、負極合材の密度は1.
5g/cm3以上であった。そして、負極合材を積層さ
せた銅箔を直径13mmの円形に打ち抜いて実施例1〜
4の負極電極とした。
【0055】また、上記の比較例1の炭素質材料にポリ
フッ化ビニリデンとN−メチルピロリドンを加え、さら
にカーボンブラックを添加してスラリー液としたこと以
外は、上記と同様にして比較例1の負極電極を得た。
尚、負極合材中のポリフッ化ビニリデンの含有量は8重
量%であり、カーボンブラックの含有量は2.5重量%
であった。
【0056】実施例1〜5及び比較例1の負極電極を作
用極とし、円形に打ち抜いた金属リチウム箔を対極と
し、作用極と対極との間に多孔質ポリプロピレンフィル
ムからなるセパレータを挿入し、電解液としてジメチル
カーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DE
C)及びエチレンカーボネート(EC)の混合溶媒に溶
質としてLiPF6が1(モル/L)の濃度となるよう
に溶解させたものを用いて、コイン型のテストセルを作
成した。そして、充放電電流密度を0.2Cとし、充電
終止電圧を0V(L i/L i +)、放電終止電圧を
1.5V(L i/ Li+)として充放電試験を行っ
た。
【0057】表1に、負極材料の1サイクル目における
放電容量及び充放電効率を示す。また、2サイクル目の
放電容量を1サイクル目の放電容量で除した容量比(2n
d/1st)を求めた。結果を表1に併せて示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1に示すように、1サイクル目の放電容
量は、実施例1〜5の方が比較例1よりも高くなってい
ることがわかる。また、実施例1〜4の比較では、Si
微粒子の粒径が大きくなるにつれて放電容量が増加して
いることがわかる。次に、1サイクル目における充放電
効率は、実施例1〜5の方が比較例1よりも2〜5%程
度高くなっていることがわかる。また実施例1〜3の比
較では、Si微粒子の粒径が小さくなるにつれて充放電
効率が増加していることがわかる。容量比(2nd/1st)
については、実施例1〜3の方が比較例1よりも3〜5
%程度高くなっている。また、実施例1〜3の比較で
は、Si微粒子の粒径が小さくなるにつれて容量比(2n
d/1st)が増加していることがわかる。Si微粒子の粒
径が2μmを越えている実施例4の容量比は低く、Si
微粒子の平均粒径が2μm以上とあると充電時の膨脹を
抑制する効果が小さいことがわかる。
【0060】このように1サイクル目の放電容量は実施
例1〜5の方が比較例1よりも高くなっており、更に他
の特性については実施例1〜3および実施例5の方が比
較例1よりも優れており、特に充放電容量及びサイクル
特性に優れることがわかる。これは、実施例1〜3およ
び実施例5の場合、Si微粒子の周囲に導電性炭素材及
び硬質炭素膜もしくは導電性高分子膜が形成されている
ことから、Si微粒子の見かけ上の導電性が向上すると
ともに、硬質炭素膜もしくは導電性高分子膜によりSi
微粒子の体積変化が機械的に抑制されてSi微粒子が黒
鉛から遊離するおそれがないため、放電容量とサイクル
特性が向上したものと考えられる。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
炭素質材料によれば、黒鉛粒子及びSi微粒子がLiを
吸蔵するので、黒鉛粒子単独の場合よりも充放電容量が
向上する。また黒鉛粒子に対して高比抵抗なSi微粒子
の周りに導電性炭素材を配置することで、Si微粒子の
導電性を見かけ上、向上させる。更にSi微粒子を硬質
炭素膜もしくは導電性高分子膜で被覆することにより、
Liの吸蔵・放出に伴うSi微粒子の体積膨張・収縮が
機械的に抑えられる。更にまた、黒鉛粒子と複合粒子を
非晶質炭素膜で覆うことにより、黒鉛粒子が直接に電解
液に触れることなく電解液分解が抑制されるとともに、
複合粒子が黒鉛粒子から脱落することがなく、更に充電
による体積膨張に起因するSi微粒子の微粉化を防止す
る。以上のことから本発明の炭素質材料では、充放電容
量を高くするとともに、Si微粒子の体積膨張及び複合
粒子の脱落、および充電による体積膨張に起因するSi
微粒子の微粉化を抑制して、サイクル特性の低下を防止
することができる。
【0062】また、本発明のリチウム二次電池によれ
ば、本発明に係る炭素質材料を負極として備えているの
で、エネルギー密度及びサイクル特性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である炭素質材料の一例を
示す断面模式図である。
【図2】 本発明の実施形態である炭素質材料の別の一
例を示す断面模式図である。
【図3】 本発明の実施形態である炭素質材料の更に別
の一例を示す断面模式図である。
【図4】 本発明の実施形態である炭素質材料の他の一
例を示す断面模式図である。
【図5】 本発明の実施形態である炭素質材料に含まれ
る複合粒子の一例を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 炭素質材料 2 黒鉛粒子 3 複合粒子 4 非晶質炭素膜 5 Si微粒子 6 導電性炭素材 7 硬質炭素膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沈 揆允 大韓民国天安市聖域洞508 サムスンエス ディーアイ株式会社内 Fターム(参考) 4G046 EA03 EA05 EB06 EC02 EC03 EC06 5H029 AJ03 AJ05 AK02 AK03 AK05 AK15 AL07 AL08 AL16 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 DJ16 DJ17 DJ18 EJ12 HJ00 HJ01 HJ04 HJ05 HJ20 5H050 AA07 AA08 CA02 CA07 CA08 CA09 CA11 CA19 CB08 CB09 CB20 EA23 FA17 FA18 FA19 FA20 HA00 HA01 HA04 HA05 HA17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線広角回折による(002)面の面間
    隔d002が0.337nm未満である黒鉛粒子の周り
    に、珪素及び炭素を少なくとも含有するとともに前記黒
    鉛粒子より粒径が小さな複合粒子が分散して配置され、
    かつ前記黒鉛粒子及び前記複合粒子が0.37nm以上
    の面間隔d002を有する非晶質炭素膜によって被覆され
    てなり、 前記複合粒子は、結晶質珪素からなるSi微粒子の周り
    に導電性炭素材が配置されるとともに、前記Si微粒子
    及び前記導電性炭素材が硬質炭素膜ないし導電性高分子
    膜により被覆されてなるものであることを特徴とする炭
    素質材料。
  2. 【請求項2】 前記黒鉛粒子の粒径が2μm以上70μ
    m以下の範囲であり、前記複合粒子の粒径が50nmを
    越えて2μm以下の範囲であり、前記非晶質炭素膜の膜
    厚が50nm以上5μm以下の範囲であることを特徴と
    する請求項1に記載の炭素質材料。
  3. 【請求項3】 前記Si微粒子の粒径が10nm以上2
    μm未満の範囲であり、前記導電性炭素材の比抵抗が1
    -4Ω・m以下であり、かつ前記硬質炭素膜もしくは導
    電性高分子膜の曲げ強度が500kg/cm2以上であ
    るとともに膜厚が10nm以上1μm以下であることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の炭素質材
    料。
  4. 【請求項4】 前記複合粒子の含有量が1重量%以上2
    5重量%以下であることを特徴とする請求項1ないし請
    求項3のいずれかに記載の炭素質材料。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の炭素質材料を備えたことを特徴とするリチウム二次
    電池。
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