JP2002254903A - ラジアルタイヤ - Google Patents
ラジアルタイヤInfo
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Abstract
耐久性を向上させたトラック、バス用及び建設車両用の
重荷重用ラジアルタイヤを提供する。 【解決手段】 主交錯ベルト層を備えたラジアルタイヤ
であって、(1)主交錯ベルト層は互いに交錯する少な
くとも3枚のベルトプライからなり、(2)主交錯ベル
ト層中の最大幅ベルトプライの端近傍径方向下方に端ク
ッションゴムが設けられ、該端クッションゴムの最大幅
ベルトプライの径方向外側に直接隣接する狭幅ベルトプ
ライ端に相当する幅方向領域において、少なくとも部分
的に高モジュラスのゴムが配置され、(3)前記端クッ
ションゴムの高モジュラスゴムが配置されている部分の
モジュラスをMdCH、残余の部分のゴムモジュラスを
MdCとすると、MdC<MdCHである、ことを特徴
とするラジアルタイヤ。
Description
するものであり、特に、トラック、バス用及び建設車両
用の重荷重用ラジアルタイヤのベルト層の耐久性向上に
関するものである。
れる重荷重用タイヤのベルト層は、一般に、図5の部分
半断面図に示すように、図示されていない左右一対のビ
ード部間にカーカス層を装架し、クラウン部におけるカ
ーカス層の外周側に複数枚の互いに交差するスチールコ
ードプライ1、2、3からなる主交錯ベルト層10を設
けた構造になっている。このような重荷重用タイヤで
は、特に偏平率が高い場合に、低速高負荷荷重の使用条
件において、最大幅ベルトプライ2にベルト端セパレー
ション故障が発生しやすい。このベルト端セパレーショ
ン故障は、タイヤの空気圧によるプライ間のせん断歪み
のほかに、タイヤに加わる荷重、駆動力、制動力および
横向きの力などによって加わる動的な層間せん断歪みに
よる、ベルト端ゴムの疲労によって生じる場合が多いと
されている。
パレーション故障を防止するために、従来の主交錯ベル
トを備えた重荷重用ラジアルタイヤでは、図5に示すよ
うに、主交錯ベルト層10を形成する、特に最大幅ベル
トプライ2の幅方向両端部近傍の径方向下方に、ベルト
プライの両端部を支えるように、左右一対のベルト端ク
ッションゴムが配置されているが、実質的に同一のゴム
質からなっており、端クッションゴム内のモジュラスの
硬軟及びそのタイヤ幅方向或いはタイヤ径方向の配置関
係について、又ベルトプライの被覆ゴムとの硬軟関係に
ついても、格別の配慮がなされずにいた。その結果、主
交錯ベルト層を形成するベルトプライと端クッションゴ
ムとの間のせん断歪みが却って大きくなって、ベルト端
セパレーション故障が発生しやすくなるという不具合が
発生することがあった。
ヤの不具合を除去し、最大幅ベルトプライの径方向下方
に位置する端クッションゴムのモジュラスの硬軟及びそ
れらの位置関係を最適に設定することによって、ベルト
端セパレーション故障の発生を防止または抑制した、耐
ベルト端セパレーション性に優れたラジアルタイヤを提
供することである。
の本発明の手段は、下記の通りである。即ち、 <1> ラジアルカーカス層のクラウン部の径方向外側
に主交錯ベルト層が配置されたラジアルタイヤであっ
て、該主交錯ベルト層が、(1)実質的に非伸長性の複
数本のスチールコードが被覆ゴム中に埋設された少なく
とも3枚のベルトプライが、隣接するプライ間ではタイ
ヤ赤道面を挟んでコードが互いに交錯するように積層さ
れて形成され、(2)最大幅ベルトプライの端部近傍の
径方向内側に端クッションゴムが設けられ、該端クッシ
ョンゴム中に、該最大幅ベルトプライの径方向外側に直
接隣接する狭幅ベルトプライの端部に相当する幅方向領
域において、少なくとも部分的に高モジュラスゴムが配
置され、(3)前記端クッションゴムの高モジュラスゴ
ムが配置されている部分のモジュラスをMdCH、残余
の部分のゴムモジュラスをMdCとすると、MdC<M
dCHである、ことを特徴とするラジアルタイヤ。 <2> 前記ベルトプライの被覆ゴムのモジュラスをM
dBとすると、MdC<MdB≦MdCHである上記<
1>に記載のラジアルタイヤ。 <3> 前記端クッションゴムの高モジュラス部分と前
記最大幅ベルトプライの径方向外側に直接隣接する狭幅
ベルトプライとのタイヤ幅方向の重なり量(B)が、該
狭幅ベルトプライの半幅の5%以上である上記<1>又は
<2>に記載のラジアルタイヤ。 <4> 前記最大幅ベルトプライの径方向内側に、ベル
トプライ内のスチールコードがタイヤ赤道面となす角度
が0〜10°である少なくとも1枚の最小幅ベルトプラ
イを有している上記<1>から<3>のいずれかに記載のラ
ジアルタイヤ。 <5> 前記端クッションゴムが、タイヤ幅方向に3分
割され、隣接する分割部間でそのモジュラスが異なる上
記<1>から<4>のいずれかに記載のラジアルタイヤ。 <6> 前記端クッションゴムが、タイヤ径方向に2層
とされ、各層のモジュラスが異なる上記<1>から<4>の
いずれかに記載のラジアルタイヤ。 <7> 前記端クッションゴムが、タイヤ幅方向に3分
割され、隣接する分割部間でモジュラスが異なるととも
に、更にその1分割部がタイヤ径方向に2層とされ、各
層のモジュラスが異なる上記<1>から<4>のいずれかに
記載のラジアルタイヤ。 <8> 上記<5>又は<7>の端クッションゴムの高モジ
ュラス部分が前記最大幅ベルトプライ端部からタイヤ幅
方向に離隔する距離(A)が、該最大幅ベルトプライ半
幅の5%以上であり、且つ該端クッションゴムの高モジ
ュラス部分が前記最小幅ベルトプライ端部からタイヤ幅
方向に離隔する距離(C)が、該最小幅ベルトプライ半
幅の20%以上であるラジアルタイヤ。
は、実質的に非伸長性の複数本のスチールコードを被覆
ゴム中に互いに平行に埋設してなる複数枚のゴム被覆ベ
ルトプライを、隣接する該プライのコードがタイヤ赤道
面を挟んで互いに交錯するように積層されてなるベルト
層を意味する。主交錯ベルト層の機能は、タイヤの充填
内圧によって生じる周方向の張力を負担し、タイヤの断
面を所望の扁平形状に維持することであり、そのために
実質的に非伸長性の複数本のスチールコードを被覆ゴム
中に埋設してなる複数のゴム被覆コード層を、隣接する
層のコードが互いに交錯するように積層してある。
スチールコード」とは、破断時の伸び(Eb)が1乃至
3%のスチールコードを指し、「実質的に伸長性のスチ
ールコード」とは、破断時の伸び(Eb)が4乃至7%
のスチールコードを指し、「主交錯ベルト層中の最大
(最小)幅ベルトプライ」とは、タイヤ回転軸を含むタ
イヤ幅方向断面における主交錯ベルト層中の最大(最
小)断面幅を有する、より具体的には、主交錯ベルト層
を形成するゴム被覆コードプライの内、最も幅広(幅
狭)のゴム被覆コードプライを指す。
中の高モジュラス部分が、狭幅ベルトプライの「端部に
相当する幅方向領域」に配置されるとは、図1に示すよ
うに、タイヤ回転軸を含むタイヤ幅方向断面において、
該高モジュラス部分のタイヤ赤道面からの位置が、前記
狭幅ベルトプライ端部の「タイヤ赤道面からの位置を含
んでその幅方向内と外を含む幅方向領域、又は、当該位
置若しくはその近傍からその幅方向内又は外に延びる幅
方向領域」にあることを意味する。
で亀裂が発生し、タイヤの周方向およびタイヤの径方向
内側に向けて進展する。ベルト端がセパレーション故障
の起点となるのは、周方向のプライ間せん断歪みがベル
ト端に近づく程大きくなり、通常はベルト端で最大とな
るからである。
は、その主交錯ベルト層は、(1)実質的に非伸長性の
複数本のスチールコードが被覆ゴム中に埋設された少な
くとも3枚のベルトプライが、隣接するプライ間ではタ
イヤ赤道面を挟んでコードが互いに交錯するように積層
されて形成され、(2)最大幅ベルトプライの端部近傍
の径方向内側に端クッションゴムが設けられ、該端クッ
ションゴム中に、該最大幅ベルトプライの径方向外側に
直接隣接する狭幅ベルトプライの端部に相当する幅方向
領域において、少なくとも部分的に高モジュラスゴムが
配置され、(3)前記端クッションゴムの高モジュラス
ゴムが配置されている部分のモジュラスをMdCH、残
余の部分のゴムモジュラスをMdCとすると、MdC<
MdCHである、ことを特徴としている。主交錯ベルト
層が上記のように構成されているので、本発明タイヤの
ベルト層内の各ベルトプライ端部は、荷重及び走行に伴
う変形に対して補強され或いは歪集中を緩和分散され、
その結果、ベルト端セパレーション故障を効果的に抑制
でき、ベルト耐久性を大幅に向上できる。
ラスをMdBとするとき、主交錯ベルト層内の被覆ゴム
モジュラス(MdB)と端クッションゴムの前記高モジ
ュラス部のゴムモジュラス(MdCH)と前記残余部の
ゴムモジュラス(MdC)との間に、MdC<MdB≦
MdCHの関係が成立するように各ゴムモジュラスを設
定することが、ベルト耐久性をより向上させる上で好ま
しい。被覆ゴム以上に硬い端クッションゴムの前記高モ
ジュラス部が、最大幅ベルトプライを介して、該径方向
外側に直接隣接する狭幅ベルトプライの端部を補強して
歪を減少させるように作用し、又、被覆ゴムより柔らか
い端クッションゴムの前記残余部が、該最大幅ベルトプ
ライの端部と該ベルトの径方向内側に設けられた前記最
小幅ベルトプライの端部の応力集中を緩和分散するよう
に作用するので、ベルト端セパレーション故障を抑制
し、ベルト耐久性を向上させることができる。
記高モジュラス部のゴムモジュラス(MdCH)は、ベ
ルトプライ被覆ゴムのモジュラス(MdB)以上である
ことが好ましいが、その比(MdCH/MdB)として
は1.0〜5.0倍が好ましく、1.0〜2.0倍がよ
り好ましい。尚、建設車両(OR)用の空気入り重荷重
用ラジアルタイヤの場合では、端クッションゴムの高モ
ジュラス部のゴムモジュラス(MdCH)としては、1
00%モジュラスで2.9〜9.8MPaが好ましく、
2.9〜5.9MPaがより好ましい。
の前記残余部のゴムモジュラス(MdC)は、ベルトプ
ライ被覆ゴムのモジュラス(MdB)より低いことが好
ましいが、その比(MdC/MdB)としては0.1〜
0.99倍が好ましく、0.4〜0.99倍がより好ま
しい。尚、建設車両(OR)用の空気入り重荷重用ラジ
アルタイヤの場合では、端クッションゴムの残余部のゴ
ムモジュラス(MdC)としては、100%モジュラス
で0.29〜2.9MPaが好ましく、0.98〜2.
9MPaがより好ましい。
を示すように、端クッションゴムの前記高モジュラス部
分と最大幅ベルトプライ(図では2)の径方向外側に直
接隣接する前記狭幅ベルトプライ(図では3)端部との
幅方向重なり量(図のBで示す)を、該狭幅ベルトプラ
イの半幅の5%以上に設定すると、上記最大幅ベルトプ
ライを介して、この狭幅ベルトプライの端部を補強し歪
を大幅に低減できるので、ベルト耐久性がより向上され
好ましい。
部での歪量(指数表示)と、端クッションゴムの前記高
モジュラス部分と前記狭幅ベルトプライとのタイヤ幅方
向重なり量(B)の関係が示されているが、該幅方向重
なり量(B)が5%以上になると、狭幅ベルトプライ端
部での歪量が顕著に減少することが分かる。
に、ベルトプライ内のスチールコードがタイヤ赤道面と
なす角度の小さい少なくとも1枚の最小幅ベルトプライ
を配設すると、該最小幅プライによる強力な締め付け
(“タガ効果”と言われる)が作用して、前述の端クッ
ションゴムによる補強効果及び応力分散効果と相乗し
て、前記主交錯ベルト層中の各ベルトプライ端部の歪量
を減じ亀裂発生を防止し、ベルト耐久を向上できるので
好ましい。尚、該最小幅ベルトプライ内のスチールコー
ドがタイヤ赤道面となす角度は、上記“タガ効果”を効
かすために、0〜10°の範囲内であることが好まし
く、0〜7°の範囲内にあるのがより好ましい。
ュラスが、図1に1実施形態を示すように、タイヤ幅方
向に隣接する分割部間でモジュラスが異なる3分割構造
をなし、最大幅ベルトプライ(図では2)の径方向外側
に直接隣接する前記狭幅ベルトプライ(図の3)の端部
近傍に相当するタイヤ幅方向領域に高モジュラスゴムが
配置され、その幅方向両側に残余のゴム部分が配置され
ていると、前者の高モジュラスゴム部分が該狭幅ベルト
プライの端部を強化して歪量を低減し、比較的柔らかい
残余ゴム部分が、最大幅ベルト(図の2)と最小幅ベル
ト(図の1)のプライ端部の応力集中を緩和分散するよ
うに作用するので、ベルト耐久性が更に改善され好まし
い。
施形態を示すように、タイヤ径方向にモジュラスが異な
る2層構造をなす場合も、前記主交錯ベルト層中の各ベ
ルトプライ端部を補強し或いは応力を緩和できるので、
ベルト耐久性が改善され好ましい。
が、図3に1実施形態を示すように、タイヤ幅方向に隣
接する分割部間でモジュラスが異なる3分割構造をな
し、更にその一分割部がそのモジュラスがタイヤ径方向
に異なる2層構造をなす場合も、前記主交錯ベルト層中
の各ベルトプライ端部を補強し或いは応力を緩和できる
ので、ベルト耐久性が改善され好ましい。
おいて、図4に1実施形態を示すように、端クッション
ゴムの高モジュラス部分が前記最大幅ベルトプライ(図
では2)端部からタイヤ幅方向に離隔する距離(図のA
で示される)が、該最大幅ベルトプライ半幅の5%以上
離隔していると、該最大幅ベルトプライ端の応力集中を
顕著に低減でき、又、該端クッションゴムの高モジュラ
ス部分が前記最小幅ベルトプライ(図では1)端部から
タイヤ幅方向に離隔する距離(図のCで示される)が、
該最小幅ベルトプライ半幅の20%以上離隔している
と、該最小幅ベルトプライ端の応力集中を顕著に低減で
きるので、いずれもベルト耐久性が大幅に改善され好ま
しい。
端クッションゴムの高モジュラス部分が前記最大幅ベル
トプライ端部からタイヤ幅方向に離隔する距離(A)
が、該最大幅ベルトプライ半幅の5%以上であると、該
最大幅ベルトプライ端の応力集中が顕著に低減されるこ
とが分かる。
端クッションゴムの高モジュラス部分が前記最小幅ベル
トプライ端部からタイヤ幅方向に離隔する距離(C)
が、20%以上であると、該最小幅ベルトプライ端の応
力集中が顕著に低減されることが分かる。
ルコードがタイヤ赤道面となす角度は、前述した最小幅
ベルトの場合を除き、特に制限はないが、ベルト層の周
方向剛性を高く維持するためには、通常は0〜40°の
範囲が好ましく、更に3〜30°の範囲がより好まし
い。
用ラジアルタイヤのベルト層は、上記の主交錯ベルト層
だけで構成してもよいが、必要に応じて、更にその径方
向外側に主交錯ベルト層を保護するための保護ベルト層
を設けてもよい。保護ベルト層は、実質的に伸長性の複
数本のスチールコードを被覆ゴム中に埋設してなる少な
くとも1枚のゴム被覆コードプライで形成される。保護
ベルト層の主たる機能は、主交錯ベルト層を保護するこ
とであり、そのため通常は、主交錯ベルト層よりも広幅
のゴム被覆コードプライが少なくとも1枚採用される場
合が多い。
て、図面を参照して説明する。尚、これらは本発明の実
施形態の一例を示したにすぎず、請求の範囲において種
々の変更を加えることができる。図1は、本発明に従う
実施例1〜6及び実施例13〜16の建設車両用空気入
りラジアルタイヤの主交錯ベルト層の配置を示す左半分
の部分断面図であり、最大幅ベルトプライ2の端部近傍
の径方向内側に設けられた端クッションゴムは、タイヤ
幅方向に隣接する分割部間でモジュラスが異なる3分割
構造をなし、狭幅ベルトプライ2の端部に相当する幅方
向領域において高モジュラス(MdCH)ゴムが配置さ
れ、その幅方向左右の領域には残余部分のモジュラス
(MdC)ゴムが配置されている。
車両用空気入りラジアルタイヤの主交錯ベルト層の配置
を示す左半分の部分断面図であり、最大幅ベルトプライ
2の端部近傍の径方向内側に設けられた端クッションゴ
ムは、タイヤ径方向にモジュラスが異なる2層構造をな
し、径方向外側に高モジュラス(MdCH)ゴムが内側
に残余部分のゴムモジュラス(MdC)が配置されてい
る。
設車両用空気入りラジアルタイヤの主交錯ベルト層の配
置を示す左半分の部分断面図であり、最大幅ベルトプラ
イ2の端部近傍の径方向内側に設けられた端クッション
ゴムは、タイヤ幅方向に隣接する分割部間でモジュラス
が異なる3分割構造をなし、狭幅ベルトプライ2の端部
に相当する幅方向領域において、部分的に径方向にモジ
ュラスが異なる2層構造をなし、該個所の径方向外側に
高モジュラス(MdCH)ゴムが配置され、内側に残余
部分のゴムモジュラス(MdC)が配置されている。
ルタイヤの主交錯ベルト層の配置を示す左半分の部分断
面図であり、最大幅ベルトプライ2の端部近傍の径方向
内側に設けられた端クッションゴムは、タイヤ幅方向に
も径方向にもモジュラスは異ならず、実質的に同一のモ
ジュラスゴムが配置されている。
の端クッションゴムの各成分ゴムのモジュラスを、該主
交錯ベルト層のプライ被覆ゴムのモジュラスを100と
して、表1に相対指数で表示してある。又、実施例1〜
6、実施例9〜12及び実施例13〜16については、
図4の拡大図に示されているように、端クッションゴム
の高モジュラス部分の最大幅ベルトプライ2端部からの
タイヤ幅方向離隔距離(A)と、端クッションゴムの高
モジュラス部分の最小幅ベルトプライ1端部からのタイ
ヤ幅方向離隔距離(C)と、端クッションゴムの高モジ
ュラス部分と狭幅ベルトプライ3とのタイヤ幅方向の重
なり量(B)の値を、夫々該当するベルトプライの半幅
に対する割合(%)で、表2に記載してある。
イズは、いずれも40.00R57であり、実施例及び
比較例とも、主交錯ベルト層は3枚のベルトプライの積
層で構成されているが、タイヤ断面図中の破線で示す様
に、更に径方向外側に2枚の保護ベルトプライが積層さ
れている。主交錯ベルト層中の3枚のベルトプライのス
チールコードがタイヤ赤道面となす角度及び方向は、表
1に記入してある。又、各ベルトプライ及びトレッドの
断面半幅も表1に記入されている。
2のタイヤについて、狭幅ベルトプライ3の端部での歪
を測定し、又タイヤとしての耐セパレーション性の試験
を実施した。試験条件は、それぞれの供試タイヤに0.
69MPa の内圧を充填し、588×103Nの荷重を
負荷して、歪ゲージにて歪を測定し、又、8km/hの
速度で、室内ドラム試験機によって240時間走行させ
た後、狭幅ベルトプライ3の端部での亀裂の長さを測定
して、耐セパレーション性を評価したものである。試験
結果を、比較例1のタイヤの結果を100として指数表
示で表2に示した。この指数の数字が小さい程、歪量が
小さく、又亀裂の長さが短く、ベルト耐久性に優れてい
ることを示す。
1〜16の建設車両用空気入りラジアルタイヤはいずれ
も、比較例のタイヤと比べて、狭幅ベルトプライ端部で
の歪が小さく、又亀裂の長さも短く、耐セパレーション
特性に優れていることが判明した。
パレーションの発生、特に最大幅ベルトプライの径方向
外側に隣接する狭幅ベルトプライ端から亀裂が生じるこ
とを抑止し、ベルト耐久性を向上させた優れたラジアル
タイヤを提供することが可能になった。
向に3分割されている重荷重用ラジアルタイヤの左半分
の部分断面図である。
ヤ径方向に2分割されている重荷重用ラジアルタイヤの
左半分の部分断面図である。
向において部分的に径方向に分割されている重荷重用ラ
ジアルタイヤの左半分の部分断面図である。
断面図及びそのベルト層端部の拡大詳細図である。
断面図である。
ベルトプライ端部からタイヤ幅方向に離隔する距離
(A)と、最大幅ベルトプライ端部の応力との関係を示
すグラフである。
ルトプライとタイヤ幅方向に重なる量(B)と、狭幅ベ
ルトプライ端部の歪との関係を示すグラフである。
ベルトプライ端部からタイヤ幅方向に離隔する距離
(C)と、最小幅ベルトプライ端部の応力との関係を示
すグラフである。
Claims (8)
- 【請求項1】 ラジアルカーカス層のクラウン部の径方
向外側に主交錯ベルト層が配置されたラジアルタイヤで
あって、該主交錯ベルト層が、 (1)実質的に非伸長性の複数本のスチールコードが被
覆ゴム中に埋設された少なくとも3枚のベルトプライ
が、隣接するプライ間ではタイヤ赤道面を挟んでコード
が互いに交錯するように積層されて形成され、 (2)最大幅ベルトプライの端部近傍の径方向内側に端
クッションゴムが設けられ、該端クッションゴム中に、
該最大幅ベルトプライの径方向外側に直接隣接する狭幅
ベルトプライの端部に相当する幅方向領域において、少
なくとも部分的に高モジュラスゴムが配置され、 (3)前記端クッションゴムの高モジュラスゴムが配置
されている部分のモジュラスをMdCH、残余の部分の
ゴムモジュラスをMdCとすると、MdC<MdCHで
ある、 ことを特徴とするラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 前記ベルトプライの被覆ゴムのモジュラ
スをMdBとすると、MdC<MdB≦MdCHである
請求項1に記載のラジアルタイヤ。 - 【請求項3】 前記端クッションゴムの高モジュラス部
分と前記最大幅ベルトプライの径方向外側に直接隣接す
る狭幅ベルトプライとのタイヤ幅方向の重なり量(B)
が、該狭幅ベルトプライの半幅の5%以上である請求項
1又は2に記載のラジアルタイヤ。 - 【請求項4】 前記最大幅ベルトプライの径方向内側
に、ベルトプライ内のスチールコードがタイヤ赤道面と
なす角度が0〜10°である少なくとも1枚の最小幅ベ
ルトプライを有している請求項1から3のいずれかに記
載のラジアルタイヤ。 - 【請求項5】 前記端クッションゴムが、タイヤ幅方向
に3分割され、隣接する分割部間でそのモジュラスが異
なる請求項1から4のいずれかに記載のラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項6】 前記端クッションゴムが、タイヤ径方向
に2層とされ、各層のモジュラスが異なる請求項1から
4のいずれかに記載のラジアルタイヤ。 - 【請求項7】 前記端クッションゴムが、タイヤ幅方向
に3分割され、隣接する分割部間でモジュラスが異なる
とともに、更にその1分割部がタイヤ径方向に2層とさ
れ、各層のモジュラスが異なる請求項1から4のいずれ
かに記載のラジアルタイヤ。 - 【請求項8】 請求項5又は7の端クッションゴムの高
モジュラス部分が前記最大幅ベルトプライ端部からタイ
ヤ幅方向に離隔する距離(A)が、該最大幅ベルトプラ
イ半幅の5%以上であり、且つ該端クッションゴムの高
モジュラス部分が前記最小幅ベルトプライ端部からタイ
ヤ幅方向に離隔する距離(C)が、該最小幅ベルトプラ
イ半幅の20%以上であるラジアルタイヤ。
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