JP2002253981A - 粉砕機 - Google Patents

粉砕機

Info

Publication number
JP2002253981A
JP2002253981A JP2001053382A JP2001053382A JP2002253981A JP 2002253981 A JP2002253981 A JP 2002253981A JP 2001053382 A JP2001053382 A JP 2001053382A JP 2001053382 A JP2001053382 A JP 2001053382A JP 2002253981 A JP2002253981 A JP 2002253981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
tea
hopper
die
mill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001053382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4746191B2 (ja
Inventor
Yoji Kanda
洋司 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATECX KK
Nippon Kouatsu Electric Co
Jatecx Co Ltd
Original Assignee
JATECX KK
Nippon Kouatsu Electric Co
Jatecx Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATECX KK, Nippon Kouatsu Electric Co, Jatecx Co Ltd filed Critical JATECX KK
Priority to JP2001053382A priority Critical patent/JP4746191B2/ja
Publication of JP2002253981A publication Critical patent/JP2002253981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4746191B2 publication Critical patent/JP4746191B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 かりがね茶と称される茎茶や筋の多いお茶な
どを容易に粉砕できる粉砕機を提供する。 【解決手段】 被粉砕物を投入するホッパー部10の下
部にダイス15を設け、該ダイス15の内側に回転駆動
軸18により回転するスクリュー17Aを配置する。前
記ダイス15とスクリュー17Aに形成したカット用ス
クリュー部17kにて被粉砕物を粉砕する。前記スクリ
ュー17Aを前記ホッパー部10内へ突出させて、該ス
クリュー17Aの突出部外周に回転板30を、スクリュ
ー17Aの軸芯に対して傾斜して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、お茶のほか、胡
麻、麦、そば等の穀物類等を適度な粒度(細かさ)の粉
末に粉砕するための粉砕機に関するもので、特に、茎茶
や筋の多いお茶を粉茶状に挽くのに適する茶挽機として
用いて有効な粉砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】お茶は趣向品であるばかりではなく、健
康食品として親しまれている。お茶にはビタミンやミネ
ラルが豊富に含まれており、そのままのお茶を単にお湯
によって出したのでは茶がらに上記の栄養分の大半が残
ってしまい、栄養素の摂取ができない状態になる。その
ため、葉茶を微粉末茶にし、これをお湯により出せば上
記栄養素の充分な摂取が可能になる。
【0003】ところで、本件出願人は先に図7乃至図9
に示すような葉茶を微粉末茶にするための粉砕機を提案
した(特開平11−285648号)。該従来の粉砕機
は、被粉砕物(葉茶)をダイスとスクリューのカット部
にてせん断して粉末物(粉茶)にする第1粉砕部と、第
1粉砕部にてせん断された粉砕物(粉茶)をさらに上
臼、下臼の粉砕面にて微粉末(微粉末茶)にする第2粉
砕部を設けたものである。
【0004】この図7乃至図9に示す粉砕機について説
明する。
【0005】1は粉砕機であり、その合成樹脂製の本体
ケース2は後述の上臼3、下臼4を収納するための上部
ケース5と、モータ6a等からなる回転駆動装置6等を
収納するための下部ケース7と、該下部ケース7の下端
開口部を閉鎖するようにした底蓋ケース8とから構成さ
れている。
【0006】上部ケース5には、下部ケース7に対し取
脱自在に取付けられるようにしたネジ部9と、漏斗状の
被粉砕物(葉茶a)投入用の第1ホッパー部10と、下
臼4と上臼3の接合端面Aから排出された微粉末物(微
粉末茶c)をケース外のカップ11に排出するための掃
き出し部12とが設けられている。なお、上記上部ケー
ス5の上面(第1ホッパー部10の上面側)に形成した
中央の材料投入口13には透明または半透明の合成樹脂
製の上蓋14が取脱自在に挿着されている。
【0007】15は第1ホッパー部10の下部に設けた
ダイスで、耐摩耗性に優れたセラミックス(例えばアル
ミナ、普通磁器)或いは合成樹脂(例えばアセタール樹
脂等)で筒状に形成されており、内側に第2ホッパー部
16に連通する円筒状の連通穴15aが形成されてい
る。更に、該ダイス15の上記連通穴15aの周面に
は、葉茶aをせん断するための鋭角状のカット部15b
が連通穴15aの軸心方向に形成されている。
【0008】17は上記ダイス15に嵌挿された耐摩耗
性に優れたセラミックス(例えばアルミナ、普通磁器)
或いは合成樹脂(例えばアセタール樹脂等)で形成され
たスクリューであり、その外周面には葉茶aをせん断す
るための鋭角状のカット部17aが形成されている。ま
た、上記スクリュー17は、後述の回転駆動軸18の先
端部にネジ着されている。上記スクリュー17の内部に
は、スクリュー17と押圧部材19間にバネ20が設け
られており、該バネ20の付勢力によって押圧部材19
が後述する上臼3を下臼4方向に押圧し、上臼3と下臼
4間の粉砕圧力を適度に調整して、粉砕効率が高められ
るようにしている。
【0009】上記スクリュー17は上臼3を後述の回転
駆動軸18に締め付け固定するための締付具を兼用する
もので、回転駆動軸18のネジ部18aにネジ着し、か
つ、上部ケース5を下部ケース7にネジ着して取付ける
ことで、上記スクリュー17のカット部17aがダイス
15の連通穴15aに嵌挿され、このスクリュー17と
ダイス15により第1粉砕部21が形成されている。そ
して、上臼3が回転すると同時にスクリュー17も一体
的に回転して上記ダイス15のカット部15bと、スク
リュー17のカット部17aによって葉茶aを大きさ
(粒度)が均一な粉末物(粉茶b)にせん断して第2ホ
ッパー部16へ供給する。
【0010】次に上臼3、下臼4で構成される第2粉砕
部22について説明する。
【0011】4は上部ケース5に収納されたアルミナ磁
器、普通磁器、陶器等のセラミックス製の下臼で、該下
臼4の底部中央に設けた取付部材23に回転駆動軸18
が遊嵌され、下臼4は回転しないようにケース側に固定
されている。また下臼4の内面は摺鉢状の粉砕面4aに
形成されおり、該粉砕面4aは、図8に示すように複数
の平行溝からなる主溝4bとその主溝4bに対し交差す
る方向にその向きを変更した副溝4cで形成されてい
る。
【0012】24は上記下臼4の上縁に位置するように
設けられた合成樹脂製の受け皿部材で、上、下臼3,4
間の粉砕面3a,4aで粉砕し終えて排出された微粉末
茶cを受けてカップ11に落下させるようになってい
る。
【0013】3は上記下臼4と同様のセラミックスで形
成した上臼で、その下面が上記下臼4の粉砕面4aに合
致する逆円錐状に形成され、かつその上端部が上記下臼
4の上端部と略同一の高さに位置するように形成されて
いる。更に上臼3の下面側は上記下臼4側の粉砕面4a
に対向する粉砕面3aに形成され、また内面側には第2
ホッパー部16が形成されている。
【0014】上記第2ホッパー部16は上部側が拡開し
下部側に向かって狭められた漏斗形状になっていて、そ
の下部の側部に材料供給口25が上下に貫通して形成さ
れ、該材料供給口25は下面側の粉砕面3a側と連通し
ている。
【0015】上記粉砕面3aは図9に示すように、上記
下臼4の場合と同様に主溝3bと副溝3cが全周にわた
り交互に形成されており、さらに粉砕面3a側には臼体
の回転方向に合わせて材料供給口25の下端から粉砕面
3aに至るように形成した円弧状の材料用ガイド溝3d
が形成されている。なお、上記上臼3と下臼4は、各種
実験の結果、粉砕スピード、粉砕粒度等を考慮して中心
角度(開口角度)を約60度に形成したものが使用され
ている。
【0016】26は上臼3の第2ホッパー部16の上端
側を塞ぐようにして上臼3に対し取り外し自在に取着し
たポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂からなる
内蓋であり、第2ホッパー部16内の粉砕物(粉茶b)
が臼外へこぼれ落ちないようにしたものである。
【0017】以上の構成において、粉砕機1の回転駆動
装置6を始動して回転駆動軸18を低速度で回転させる
(例えば20〜100rpm)と、同軸18に連結する
スクリュー17も回転し、第1ホッパー部10に投入さ
れた大きさが不均一な葉茶aはスクリュー17により下
方に向かって徐々に送り込まれながら同スクリュー17
とダイス15との間を通過しながらせん断され、細かく
粉砕されて均一にその粒度が調整されて行く。均一に調
整された粗びき或いは中びき状態の粉茶bは上臼3の上
面にある第2ホッパー部16へ落下する。第2ホッパー
部16に落下した粉茶bは上臼3側の材料供給口25か
ら下臼4上に送り込まれる。
【0018】このように送りこまれてきた粉茶bは上臼
3の回転により上下両臼3,4の主溝3b,4b並びに
副溝3c,4cの交差及び摺動により粉砕あるいは擂り
潰されながら溝内または溝上を移動し、放射方向である
外周側に向かって移動する。この場合、上下両臼の粉砕
面3a,4aが摺鉢状であるため、粉茶は粉砕面を行っ
たり来りして滞留し、そして徐々に外周側(上方)へ向
かって移動しながらより微細に粉砕されていく。
【0019】上記の如く、微細に粉砕された微粉末茶は
上下臼3,4の粉砕面端部Aから受け皿部材24へ排出
され、掃き出し口24aを通って、カップ11内に排出
される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、玉露や煎茶
の葉茶の製造過程で、出物と呼ばれる茎茶が製造され、
この茎茶は一般に、かりがね茶と称されて使用されてい
る。
【0021】このような茎茶(かりがね茶)は硬い棒状
であるため、前記従来構造のような、カット部17aを
形成したスクリュー17の回転のみでは、なかなかダイ
ス15の連通穴15a、すなわち第1粉砕部21へ誘導
されず、粉砕することが困難であった。また、前記のよ
うな茎茶以外の筋の多い葉茶においても同様に粉砕が困
難であった。
【0022】そこで本発明は、前記のような、茎茶や筋
の多いお茶においても良好に粉砕することができる粉砕
機を提供することを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、被粉砕物を投入す
るホッパー部の下部にダイスを設け、該ダイスの内側に
回転駆動軸により回転するスクリューを配置して、前記
ダイスとスクリューに形成したカット用スクリュー部に
て被粉砕物を粉砕する粉砕機において、前記スクリュー
を前記ホッパー部内へ突出させて、該スクリューの突出
部外周に回転板を、スクリューの軸芯に対して傾斜して
設けたことを特徴とするものである。
【0024】本発明においては、スクリューを回転駆動
軸により回転させると、スクリューに設けられた回転板
がうねるように回転し、ホッパー部内に投入された被粉
砕物、例えば茎茶を、ホッパー部の下部へ強制的に押し
送りする。したがって、腰の強い茎茶や筋の多いお茶で
あってもダイスとスクリューとの粉砕部への送り込みが
良好に行われ、その粉砕が容易に行われる。
【0025】請求項2記載の第2の発明は、前記第1の
発明において、前記回転板をスクリューに対して取脱可
能に備えたものである。
【0026】本発明においては、回転板が不要な場合
は、該回転板をスクリューより取り外すことができる。
【0027】請求項3記載の第3の発明は、前記第1又
は第2の発明において、前記ホッパー部の内面に沿って
凸部を上下方向に設けたものである。
【0028】本発明においては、前記回転板の外周面と
前記凸部とを近接させることにより、回転板の回転によ
って、該回転板と凸部との間で被粉砕物、例えば腰の強
い茎茶や筋の多いお茶を折ったり、せん断して短くし、
粉砕部への送りを容易にする。
【0029】
【発明の実施の形態】図1乃至図6に示す実施例に基づ
いて本発明の実施の形態について説明する。
【0030】本発明は、前記図7乃至図9に示す従来の
構造において、第1ホッパー部10、ダイス15、スク
リュー17の部分が主に異なり、その他の部分は前記従
来の構造と同様であるため、この第1ホッパー部10、
ダイス15、スクリュー17の部分における本発明の実
施例について説明する。
【0031】樹脂製の上部ケース5に形成された第1ホ
ッパー部10は上方が拡径し下方が縮径する漏斗状に形
成され、内部上方に材料投入口13が設けられている。
【0032】第1ホッパー部10の下部の内周部には、
耐摩耗性に優れたセラミックス(例えばアルミナ、普通
磁器)或いは合成樹脂(例えばアセタール樹脂等)で形
成された筒状のダイス15が固設され、該ダイス15の
内側には第2ホッパー部16に連通する円筒状の連通穴
15aが形成されている。更に、該連通穴15aの周面
には、葉茶や茎茶(かりがね茶)など(以下説明上葉茶
という)aをせん断するための鋭角状のカット部15b
が、連通穴15aの軸芯方向に形成されている。
【0033】回転駆動軸18における先端部にはねじ1
8aが形成され、該ねじ部18aにスクリュー17Aが
螺着されている。
【0034】該スクリュー17Aは図4に示すように、
筒状の本体部17bと筒状のカット用スクリュー17c
とからなる。本体部17bは樹脂で形成され、その軸芯
部に前記回転駆動軸18のねじ18aに螺着する軸部1
7dが固設されている。更に、本体部17bの軸方向の
中間部の外周面には葉茶を前記連通穴15aへ誘導する
誘導用スクリュー部17eが形成され、下部には、前記
誘導用スクリュー部17eより小径の嵌合部17fが形
成されている。更に、前記嵌合部17fの一部には、軸
方向のスリット17gを形成してなるスナップフィット
片17hが径方向に弾性を有して形成されている。
【0035】前記カット用スクリュー17cは、前記嵌
合部17fに取出し可能に嵌合する穴17iを形成した
筒状に形成され、かつ、その内周面には、前記スナップ
フィット片17hが嵌合する溝17jが軸方向に形成さ
れている。更に、該カット用スクリュー17cの外周面
には、葉茶をせん断するための鋭角状のカット用スクリ
ュー部17kが形成されている。該カット用スクリュー
17cは、耐摩耗性に優れたセラミックス(例えばアル
ミナ、普通磁器)或いは合成樹脂(例えばアセタール樹
脂)などで形成されている。
【0036】そして、前記カット用スクリュー17c
を、その溝17jにスナップフィット片17hを位置さ
せて本体部17bの嵌合部17fに図の下方側から嵌合
することにより、スナップフィット片17hの爪部17
mがカット用スクリュー17cの下面に係合して、カッ
ト用スクリュー17cが本体部17bに取り付けられ、
かつ、本体部17bと一体的に回転するようになってい
る。
【0037】また、前記の取付け状態から、スナップフ
ィット片17hの爪17mを外側から内側へ押えつつカ
ット用スクリュー17cを図の下方へ引くことにより、
該カット用スクリュー17cを本体部17bより取り出
すことができるようになっている。これにより、カット
用スクリュー17cが使用により摩耗した場合に、新た
なカット用スクリュー17cに取り替えできるようにな
っている。
【0038】なお、前記の本体部17bとカット用スク
リュー17cを、耐摩耗性に優れたセラミックス(例え
ばアルミナ、普通磁器)或いは合成樹脂(例えばアセタ
ール樹脂)などで一体成形してもよい。
【0039】前記スクリュー17Aを図1及び図2に示
すように回転駆動軸18のねじ18aに締め付け回転し
て螺着することにより、スクリュー17Aにおけるカッ
ト用スクリュー17cのカット用スクリュー部17k
が、前記ダイス15のカット部15bと対向し、該カッ
ト用スクリュー部17kの回転により、該カット用スク
リュー17kとカット部15bとによって葉茶aをせん
断するようになっている。また、スクリュー17Aを回
転駆動軸18に螺着することにより、スクリュー17A
の上部が第1ホッパー部10内に突出するようになって
いる。
【0040】また、スクリュー17Aを、回転駆動軸1
8に対して緩み方向に回転することにより、回転駆動軸
18より取り外して新たなスクリュー17Aに交換した
り、前記のカット用スクリュー17cの交換ができるよ
うになっている。
【0041】また、前記スクリュー17Aの内部には、
前記従来の構造と同様に、スクリュー17Aと押圧部材
19間にバネ20が介在されており、該バネ20の付勢
力によって押圧部材19が上臼3を下臼4方向に押圧し
ている。そして、スクリュー17Aを回転調整すること
により上臼3と下臼4間の粉砕圧力を適度に調整して、
粉砕効率が高められるようになっている。
【0042】前記スクリュー17Aの第1ホッパー10
内への突出部、すなわち、頭部17nの外周には、前記
連通穴15a、すなわち、前記ダイス15とカット用ス
クリュー17c間に葉茶aを送り込むように傾斜した回
転板30が固設されている。該回転板30は図5に示す
ような環状の円板で形成され、該円板を、スクリュー1
7Aの頭部17nの外周面に、スクリュー17の軸芯に
対して傾斜した状態で固定している。すなわち、該回転
板30がスクリュー17Aの回転によって、うねるよう
に回転し、第1ホッパー部10内に投入されて貯められ
た葉茶(茎茶)aを撹拌するとともに該回転板30の下
面で葉茶aを第1ホッパー部10の底部側、すなわち前
記連通穴15a(第1粉砕部21)側へ押し込む作用を
なすようになっている。
【0043】前記スクリュー17の軸芯に対する回転板
30の傾斜角θ(図4参照)は所定の角度に設定するも
のであるが、図の実施例は約80°に設定されている。
【0044】この回転板30は、スクリュー17Aの本
体部17bと樹脂などで一体成形してもよく、また、回
転板30をスクリュー17Aとは別体に形成して、その
後にスクリュー17Aの頭部17nに嵌合して接着して
もよく、また、スクリュー17Aに対して取り外し可能
に取り付けるようにてもよい。このように取り外し可能
に備えるには、回転板30をスクリュー17Aにねじ止
めしてもよく、回転板30をキャップ状にしてスクリュ
ー17Aの頭部17nに被せるようにしてもよく、更
に、回転板30の内側に凸部を形成するとともにスクリ
ュー17A側に溝を設けて、この凸部を溝に嵌合して回
転板30をスクリュー17Aに取り付けるようにしても
よい。
【0045】更に、前記回転板30の外周面には、凹凸
面30aが形成されている。該凹凸面30aは、図の実
施例では図5に示すように軸方向(スクリュー17Aの
軸方向)の凹条30bと凸条30cで形成され、かつ、
図5(d)に示すように平面から見て凹条30bの半径
1 が約0.1mmに、凸条30cの半径R2 が約0.
75mmに設定されている。なお、実施例では、スクリ
ュー17Aの頭部17nの直径R3 (図4(a)参照)
が約23mm、回転板30の外径R4 が約33mmに設
定されている。また、回転板30の厚みDは約2.5m
mに設定されている。
【0046】更に、回転板30の裏面には凹凸面30d
が形成されている。該凹凸面30dは回転板30に径方
向の放射溝を多数形成したり、ローレットによるきざみ
溝などで形成する。
【0047】前記第1ホッパー部10の内面、すなわち
傾斜面10aには凸部31が上下方向に設けられてい
る。
【0048】該凸部31の内方への突出長と前記回転板
30の外径は、回転板30の外周面が凸部31の内側面
31aに近接して回転するように設定されて、回転板3
0の回転と凸部31とによって茎茶を折ったりせん断す
るようになっている。該凸部31は、図の実施例では、
図2,図3及び図6に示すように、連通穴の中心から放
射状に、すなわち第1ホッパー部10の略径方向に沿っ
て角柱状の凸条で形成されている。更に、図の実施例で
は、ホッパー部10の傾斜面10aにおける下端部から
上下方向の略中央部にわたって長く形成されている。更
に、凸部31の平断面形状は内側隅部が刃状に角ばった
方形に形成されている。
【0049】その他の構造は前記図7乃至図9に示す従
来の構造と同様であるため、同一部分には前記と同様の
符号を付してその説明を省略する。
【0050】次に、前記の構造において、かりがね茶の
ような茎茶を例にした粉砕作用を説明する。
【0051】回転駆動装置6を始動して回転駆動軸18
を一方向(例えば図3の矢印B方向)に回転させ、スク
リュー17Aと回転板30及び上臼3を回転させると、
第1ホッパー部10内に茎茶や筋の多い葉茶は、スクリ
ュー17Aに設けた回転板30の回転によるうねりによ
って下方へ押されて第1粉砕部21側へ押し送られると
ともに第1ホッパー部10に形成した凸部31によって
下方へ、すなわち、第1粉砕部21側へ誘導される。ま
た、回転板30の下面に形成した凹凸30dに葉茶aが
係合して、葉茶aの下方への押し込みが良好に行われ
る。更に、回転板30の外周面の凹凸面30aが凸部3
1の内側面31aに近接してうねりながら通過すること
により、この回転板30と凸部31とによって茎茶や筋
の多い葉茶が折られたり、せん断されて短くなり、第1
粉砕部21への送りが容易になる。したがって、腰が強
くて長い茎茶や筋の多い葉茶でも容易に粉砕することが
できる。
【0052】そして、前記のように第1粉砕部21で粉
砕された粉末物(粉茶b)は前記従来構造のように、第
2ホッパー部16内へ供給され、更に材料供給口25か
ら下臼4上に送り込まれ、更に、上臼3の回転により上
臼3と下臼4間で擂り潰され、粉砕面端部Aから受け皿
部24へ排出され、掃き出し口24aを通って、カップ
11内に排出される。
【0053】次に、前記本発明の実施例のようにスクリ
ュー17に回転板30と凸部31を設けたものと、この
回転板30及び凸部31を設けない従来の構造のものと
の茎茶の送り量を実験により調べ結果、次の通りであっ
た。
【0054】第1ホッパー部10内に10gの茎茶を投
入して粉砕したところ、本発明の実施例では最初の5分
間で2.1g(1分間当り0.42g)、その後の5分
間で1.7g(1分間当り0.34g)、その後の5分
間で1.3g(1分間当り0.26g)、その後の5分
間で0.9g(1分間当り0.18g)の送り量であっ
た。
【0055】これに対し、従来の構造のものは、同じ1
0gの投入量で、最初の5分間で1.7g(1分間当り
0.34g)、その後の5分間で1.6g(1分間当り
0.32g)、その後の5分間で0.9g(1分間当り
0.18g)、その後の5分間で0.6g(1分間当り
0,12g)の送り量であった。
【0056】この結果から、腰の強い茎茶が従来構造の
ものに比べて短時間に粉砕できることが確認された。
【0057】なお、回転板30をスクリュー17Aに対
して取脱可能に設けたものにおいては、茎茶や筋の多い
葉茶以外の通常の葉茶を粉砕する場合に、前記の回転板
30をスクリュー17Aより外して使用することもでき
る。
【0058】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1記載の
発明によれば、かりがね茶と称される茎茶や筋の多いお
茶などにおいても、これをダイスとスクリュー間の粉砕
部へ容易に送り込んで粉砕することができる。
【0059】請求項2記載の発明によれば、更に、回転
板が不要な通常の葉茶を粉砕する場合は回転板を外して
粉砕作動を行うことできる上に、回転板が損傷した場合
や異種の回転板を使用したい場合には、回転板の取り替
えができる。
【0060】請求項3記載の発明によれば、前記の茎茶
や筋の多いお茶などの腰の強いお茶などであっても、こ
れを折ったり、せん断して短くして粉砕部への送りを容
易にし、良好な粉砕を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す粉砕機の縦断面図。
【図2】図1における要部の拡大縦断面図。
【図3】図2において、上蓋を外した平面図。
【図4】本発明におけるスクリューを示すもので、
(a)は本体部とカット用スクリューを分離した側面
図、(b)は(a)におけるC−C線断面図、(c)は
(aにおけるカット用スクリューの平面図。
【図5】本発明における回転板を示すもので、(a)は
平面図、(b)は裏面図、(c)は(b)における中央
断面図、(d)は外周の凹凸部の拡大平面図。
【図6】図2におけるホッパー部の縦断面図。
【図7】従来の粉砕機を示す縦断面図。
【図8】図7における下臼の平面図。
【図9】図7における上臼の底面図。
【符号の説明】
10 ホッパー部 15 ダイス 17A スクリュー 17k カット用スクリュー部 18 回転駆動軸 30 回転板 31 凸部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被粉砕物を投入するホッパー部の下部に
    ダイスを設け、該ダイスの内側に回転駆動軸により回転
    するスクリューを配置して、前記ダイスとスクリューに
    形成したカット用スクリュー部にて被粉砕物を粉砕する
    粉砕機において、 前記スクリューを前記ホッパー部内へ突出させて、該ス
    クリューの突出部外周に回転板を、スクリューの軸芯に
    対して傾斜して設けたことを特徴とする粉砕機。
  2. 【請求項2】 前記回転板をスクリューに対して取脱可
    能に備えた請求項1記載の粉砕機。
  3. 【請求項3】 前記ホッパー部の内面に沿って凸部を上
    下方向に設けた請求項1又2記載の粉砕機。
JP2001053382A 2001-02-28 2001-02-28 粉砕機 Expired - Fee Related JP4746191B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001053382A JP4746191B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 粉砕機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001053382A JP4746191B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 粉砕機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002253981A true JP2002253981A (ja) 2002-09-10
JP4746191B2 JP4746191B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=18913852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001053382A Expired - Fee Related JP4746191B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 粉砕機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4746191B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104324776A (zh) * 2014-11-30 2015-02-04 马同金 不滞膛油磨
JP2016159235A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 シャープ株式会社 粉砕装置および飲料製造装置
WO2021024840A1 (ja) * 2019-08-02 2021-02-11 シャープ株式会社 粉砕装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5323974A (en) * 1976-08-13 1978-03-06 Schering Ag Preparation of 55aminoo1*2*33thiadiazole
JPS6223455A (ja) * 1985-07-22 1987-01-31 株式会社ダスキン 雑芥粉砕処理装置
JPH10235213A (ja) * 1997-02-28 1998-09-08 Nippon Kouatsu Electric Co 粉砕機
JPH11151449A (ja) * 1996-03-13 1999-06-08 Nippon Kouatsu Electric Co 粉砕機
JP2000000478A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Nippon Kouatsu Electric Co 粉砕機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5323974A (en) * 1976-08-13 1978-03-06 Schering Ag Preparation of 55aminoo1*2*33thiadiazole
JPS6223455A (ja) * 1985-07-22 1987-01-31 株式会社ダスキン 雑芥粉砕処理装置
JPH11151449A (ja) * 1996-03-13 1999-06-08 Nippon Kouatsu Electric Co 粉砕機
JPH10235213A (ja) * 1997-02-28 1998-09-08 Nippon Kouatsu Electric Co 粉砕機
JP2000000478A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Nippon Kouatsu Electric Co 粉砕機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104324776A (zh) * 2014-11-30 2015-02-04 马同金 不滞膛油磨
JP2016159235A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 シャープ株式会社 粉砕装置および飲料製造装置
WO2016139995A1 (ja) * 2015-03-02 2016-09-09 シャープ株式会社 粉砕装置および飲料製造装置
CN106660050A (zh) * 2015-03-02 2017-05-10 夏普株式会社 粉碎装置和饮料制造装置
WO2021024840A1 (ja) * 2019-08-02 2021-02-11 シャープ株式会社 粉砕装置
CN114173928A (zh) * 2019-08-02 2022-03-11 夏普株式会社 粉碎装置
CN114173928B (zh) * 2019-08-02 2024-02-06 夏普株式会社 粉碎装置
JP7474261B2 (ja) 2019-08-02 2024-04-24 シャープ株式会社 粉砕装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4746191B2 (ja) 2011-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN201183003Y (zh) 一种多功能磨粉机
EP2767201A1 (en) A grinding unit, a cartridge for the grinding unit and use of same for grinding coffee beans
JP6871582B2 (ja) コーヒー豆粉砕機構
CN105728161A (zh) 一种用于饲料加工的多重粉碎装置
CN108097393B (zh) 一种利用离心作用的多重饲料粉碎机器
CN100539913C (zh) 调料粉碎机
JP2002253981A (ja) 粉砕機
JP4388656B2 (ja) 粉砕機
KR100743574B1 (ko) 분쇄기
JP3320663B2 (ja) 粉砕機
JPH09248471A (ja) 粉砕機
JP4021986B2 (ja) 粉砕機
KR970005189Y1 (ko) 곡물분쇄기
CN211838351U (zh) 一种智能化快捷磨粉机
KR101065762B1 (ko) 곡물 분쇄 장치
JPWO2018042569A1 (ja) コーヒー豆粉砕器
JP3902481B2 (ja) 粉砕機
JP2002079122A (ja) 粉挽き機
JPH09173222A (ja) コーヒーミル
KR200159726Y1 (ko) 콩 분쇄기
KR200289795Y1 (ko) 야채분쇄기
KR0139112Y1 (ko) 식품분쇄기
JP2004017010A (ja) 粉砕機
JP2001224513A (ja) 茶葉粉砕器
JP2001224512A (ja) 茶葉粉砕器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110513

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees