JP2002079122A - 粉挽き機 - Google Patents

粉挽き機

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JP2002079122A
JP2002079122A JP2000272913A JP2000272913A JP2002079122A JP 2002079122 A JP2002079122 A JP 2002079122A JP 2000272913 A JP2000272913 A JP 2000272913A JP 2000272913 A JP2000272913 A JP 2000272913A JP 2002079122 A JP2002079122 A JP 2002079122A
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JP
Japan
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mill
rotor
receiving groove
pulverized
rotation
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JP2000272913A
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English (en)
Inventor
Koji Suzuki
晃次 鈴木
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Roki Co Ltd
Original Assignee
Toyo Roki Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、部品点数を少なくすることがで
き、組立て・分解が容易な粉挽き機を提供する 【解決手段】 粉挽き機は、互いに対向する上ロータ1
5及び下ロータ16を有し、上ロータ15の回転を制限
すると共に下ロータ16を回転する。下ロータ16の上
面の外周近傍には、粉砕された粉茶を受ける環状の受け
溝35が形成される。また、上ロータ15には、受け溝
35に対応する位置に切欠き36が形成されると共に、
受け溝35に溜まった粉砕物を切欠き36から掻き出す
ように受け溝35の内部に突出するスクレーパ37が設
けられる。上ロータ15及び下ロータ16との間で粉砕
された粉茶は遠心し、受け溝35に溜められる。受け溝
35に溜まった粉茶は、下ロータ16が回転すると上ロ
ータ15に設けられたスクレーパ37によって掻き集め
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臼を用いてお茶、
そば、ごま等の穀物類を細かく粉砕する粉挽き機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から葉茶を粉末にする粉挽き機が知
られている。この粉挽き機は、図10に示すように、対
向する上臼2と下臼3とを密着させ、上臼2及び下臼3
の対向面のそれぞれに溝を形成し、下臼3に対して上臼
2を回転している(特開平10−43615号公報参
照)。上臼2及び下臼3の対向面には、中心部から放射
状に延びるせん断溝が形成されている。上臼2に形成さ
れたせん断溝と下臼3に形成されたせん断溝とは、回転
中に粉砕物が遠心するように互いに鋭角的に交差する。
上臼2に形成された供給口1から茶葉等を上臼2及び下
臼3の対向面に供給すると、茶葉等が対向面に形成され
たせん断溝内に入り込む。穀物は上臼2のせん断溝と下
臼3のせん断溝との間で挟まれ、せん断力を受けて粉砕
される。粉砕された粉砕物は上臼2及び下臼3の対向面
の外周から排出される。
【0003】この粉挽き機において、上臼2の上面には
投入された茶葉等を上臼2の回転に伴なって攪拌する攪
拌部材4が設けられる。この攪拌部材4は、停滞する茶
葉等を攪拌して上臼2に形成された供給口1に導く。
【0004】また、上臼2及び下臼3から排出された粉
砕物は、下臼3に着脱自在に取り付けられた受け皿5に
溜められる。一方上臼2には、受け皿5に溜められた粉
砕物をかき集めるハケ部材6が自らの弾性により着脱自
在に取り付けられる。受け皿5に受け止められた粉砕物
は、回転しているハケ部材6によってかき集められ、受
け皿の排出部7からカップ8に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に粉挽き機にあっ
ては、上臼2及び下臼3のせん断溝に粉砕物、かす等が
付着したり、粉砕された微粉がケース内部に溜まったり
するので、粉挽き機を分解して掃除する手入れが必要に
なる。この手入れは家庭で行われることが多く、上臼2
及び下臼3以外に上述のような受け皿5、ハケ部材6等
の部品が増えるとその分組立て・分解が困難になる。
【0006】また、投入された茶葉等を上臼2の回転に
伴なって攪拌する攪拌部材4を設けても、投入された茶
葉等を一箇所に集めることができず、供給口1に効率良
く導くことができないことがあった。
【0007】そこで、本発明は、部品点数を少なくする
ことができ、組立て・分解が容易な粉挽き機を提供する
ことを目的とする。
【0008】また、本発明の更に他の目的は、上臼に形
成された供給口に被粉砕物を効率良く導くことができる
粉挽き機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものでない。粉挽機の部
品点数を少なくするために、本発明者は、粉挽機に必須
となる上臼及び下臼に、粉砕された粉砕物を溜める機
能、並びに溜められた粉砕物を掻き集めて排出する機能
を持たせ、別途受け皿あるいはハケ部材等設ける必要が
ないようにした。
【0010】すなわち、本発明は、互いに対向する上臼
(15)及び下臼(16)を有し、上臼(15)に対し
て下臼(16)を相対的に回転運動させて被粉砕物を粉
砕する粉挽き機において、前記下臼(16)の上面の外
周近傍に、粉砕された粉砕物を受ける環状の受け溝(3
5)が形成されていることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、上臼及び下臼との間で
粉砕された粉砕物が遠心し、下臼の上面に形成された環
状の受け溝に溜められる。したがって、下臼とは別に粉
砕物を受ける受け皿を設ける必要がなくなり、組立て・
分解が容易な粉挽き機が得られる。
【0012】また、本発明は、前記上臼(15)の回転
を制限すると共に前記下臼(16)を回転し、前記上臼
(15)には、前記受け溝(15)に対応する位置に切
欠き(36)が形成されると共に、前記受け溝(15)
に溜まった粉砕物を前記切欠き(36)から掻き出すよ
うに前記受け溝(15)の内部に突出するスクレーパ
(37)が設けられることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、下臼の受け溝に溜まっ
た粉砕物は、下臼が回転すると上臼に設けられたスクレ
ーパによって掻き集められる。掻き集められた粉砕物
は、上臼に形成された切欠きから溢れ出す。したがっ
て、上臼とは別に粉砕物を掻き集めるハケ部材を設ける
必要がなくなり、組立て・分解が容易な粉挽き機が得ら
れる。
【0014】また、本発明は、前記上臼(15)を回転
すると共に前記下臼(16)の回転を制限し、前記下臼
(16)には、前記受け溝(35)から前記下臼(1
6)の下面まで貫通する排出孔(50)が形成され、前
記上臼(15)には、前記受け溝(35)に溜まった粉
砕物を前記排出孔(50)から掻き出すように前記受け
溝(35)の内部に突出するスクレーパ(37)が設け
られることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、下臼の受け溝に溜まっ
た粉砕物は、上臼が回転すると上臼に設けられたスクレ
ーパによって掻き集められる。掻き集められた粉砕物
は、スクレーパが排出孔の上方を通過する度に排出孔か
ら排出される。したがって、上臼とは別に粉砕物を掻き
集めるハケ部材を設ける必要がなくなり、組立て・分解
が容易な粉挽き機が得られる。
【0016】さらに、本発明は、前記上臼(15)又は
前記下臼(16)の回転軸(25)が鉛直線から斜めに
傾けられることを特徴とする。
【0017】この発明によれば、下臼の回転軸が傾けら
れているので、下臼に形成された受け溝に溜められた粉
砕物を粉砕物自体の重力によって、上臼に形成された切
欠き、又は下臼に形成された排出孔に集め易くなる。ま
た、回転軸を傾けることによって粉挽機のケースの対角
線に回転軸を配置することができ、回転軸を挟んだケー
ス下部及びケース上部のスペースを大きくとることがで
きる。したがって、大きなスペースを必要とする粉砕物
を取り出すためのカップ、お茶等をいれるための給水タ
ンク等の設置スペースを確保することができる。
【0018】また、上臼に形成された供給口に被粉砕物
を効率良く導くために、本発明者は、上臼を静止し、上
臼上面を水平面から傾け、重力を利用して上臼の上面に
投入された被粉砕物を供給口に導いた。
【0019】具体的には、本発明は、互いに対向する上
臼(15)及び下臼(16)を有し、上臼(15)に対
して下臼(16)を相対的に回転運動させて被粉砕物を
粉砕する粉挽き機において、前記上臼(15)の回転を
制限すると共に前記下臼(16)を回転し、前記下臼
(16)の回転軸が鉛直線から斜めに傾けられることを
特徴とする粉挽き機により、上述した課題を解決した。
【0020】この発明によれば、上臼が静止し、上臼上
面が水平面に対して斜めに傾くので、上臼上面に投入さ
れた被粉砕物を一箇所に集めることができ、効率良く供
給口に導くことができる。さらに、回転軸を傾けること
によって、粉挽機のケースの対角線に回転軸を配置する
ことができ、回転軸を挟んだケース下部及びケース上部
のスペースを大きくとることができる。したがって、粉
砕した粉砕物を取出すためのカップ、お茶をいれるため
の給水タンク等にスペースを有効に使うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る粉挽き機を示す。この粉挽き機は、例えば葉茶を粉茶
に粉砕するのに用いられ、主に家庭で使用される。粉挽
き機は略円柱形状をなし、卓上で使用できる大きさにな
っている。粉挽き機の上面には茶葉を入れる投入口11
が設けられ、側面下部には粉砕した粉末状の茶葉を取り
出すカップ14が着脱可能に組み込まれる。茶葉を粉砕
する時間は図示しないタイマー等で調整される。
【0022】図1に示すように、粉挽き機は、円筒状の
ケース13と、ケース13の上面に開けられる投入口1
1を塞ぐキャップ12と、ケース13の内部に組み込ま
れ略円盤状の上ロータ(上臼)15と、上ロータと密着
するように上ロータ15の下方に配置される略円盤状の
下ロータ(下臼)16と、下ロータ16を回転する駆動
機構17と、粉砕された粉末茶を回収するカップ14と
を備える。
【0023】上ロータ15はケース13に固定された回
転制限板18によって回転が制限される一方、下ロータ
16は駆動機構17によって回転される。上ロータ15
の軸心と下ロータ16の軸心は一致し、上ロータ15及
び下ロータ16が水平面から斜めに傾くように下ロータ
16の回転軸25の中心線Rは鉛直線Vから斜めに(例
えば鉛直線Vから角度30度斜めに)傾けられている。
この傾き角度αは、後述する供給口38へ効率良く茶葉
を供給できること、並びに傾けても粉砕した粉茶の粒度
を細かくできることを考慮して20度〜40度程度に設
定される。
【0024】円筒状のケース13は上下に2分割され
る。ケースを上下に2分割する分割線20は回転軸25
の中心線Rと直交し、上ロータ15又は下ロータ16が
位置する平面に対して平行になる。粉挽機を手入れする
ときは、この分割線20の位置でケース13を上下に2
分割する。
【0025】ケース13の上面には投入口11が設けら
れる。この投入口11はケース13の上部に開口を開
け、開口の周囲からケース内部に向かって筒部21を垂
れ下げることで形成される。筒部21の内周面は、茶葉
を上ロータ15の上面に案内する案内面として機能す
る。また、投入口11はプラスチック製等のキャップ1
2で塞がれる。例えば人手でキャップ12の端をつか
み、ヒンジ12aを支点としてキャップ12を回転させ
ることによって投入口11が開く。
【0026】ケース13の内側面には上ロータ15に向
かって延びる回転制限板18が設けられる。この回転制
限板18の先端は上ロータ15の上面に形成された凹部
22に係合し、これにより上ロータ15の回転が制限さ
れる。ここで上ロータ15は、下方に配置された弾性部
材としてのコイルスプリング23によるバネ力によっ
て、上ロータ15の上面に配置される筒部21及び回転
制限板18に付勢されている。
【0027】下ロータ16を回転させる駆動機構17
は、モータ24と、モータ24の回転が減速されて伝達
される回転軸25と、回転軸25の回転を心棒26に伝
達する噛み合いクラッチ27と、上ロータ15及び下ロ
ータ16を貫通する心棒26とを備える。モータ24
は、ケース13の角にそのモータ軸24aが鉛直線Vか
ら30度傾くように取り付けられる。モータ軸24aの
回転は、減速用の歯車列30a,30b,30cを介し
てモータ軸24aと軸心を合わせた回転軸25に伝達さ
れる。この回転軸25はケース13に固定した軸支持プ
レート31に回転自在に支持されている。
【0028】回転軸25の周囲にはコイルスプリング2
3が巻かれる。このコイルスプリング23は、回転軸2
5の上端に形成したフランジ板25aと軸支持プレート
31との間に設けられ、弾性力で上ロータ15及び下ロ
ータ16を上方に付勢する。このコイルスプリング23
の弾性力によって、回転を制限された上ロータ15が所
定の位置を保ち、下ロータ16が上ロータ15に密着す
る。ここで、上ロータ15の外周付近に設けたテーパ部
15bと下ロータ16の外周付近に設けたテーパ部16
bとが係合するので、下ロータ16は回転軸25の中心
線Rの廻りを回転することのみ許容される。
【0029】回転軸25の上端には、噛み合いクラッチ
27の一部を構成するフランジ板25aが形成される。
このフランジ板25aの上面にはつめが設けられる。
【0030】心棒26は回転軸と軸線を合わせて配置さ
れている。心棒26の下端にも心棒フランジ26aが一
体に形成される。この心棒フランジ26aの下面にも、
フランジ板25aに設けられたつめに噛み合うつめが設
けられる。噛み合いクラッチ27によって回転軸25の
回転が心棒26に伝えられると共に心棒26が回転軸2
5から着脱自在になっている。心棒フランジ26aの上
面には、下ロータ16の底面に設けた凹部に係合する凸
部が形成される。この凹凸の係合によって心棒26の回
転が下ロータ16に伝達される。
【0031】心棒26の上端部には掻き寄せ部材32が
ねじ止めされる。掻き寄せ部材の側面からは攪拌棒が突
出される。この掻き寄せ部材32は、心棒26と共に回
転し、上ロータの上面に投入された茶葉を攪拌する。
【0032】図2は、上ロータ15及び下ロータ16を
示す。まず上ロータ15及び下ロータ16の特徴点を説
明する。下ロータ16の上面の外周近傍には、粉砕され
た粉砕物を受ける環状の受け溝35が形成される。この
受け溝35の平面形状は、下ロータ16の中心線と中心
を合わせるように、下ロータ16の外周近傍に環状に形
成される。受け溝35の断面形状は、例えば半円状に形
成される。一方上ロータ15には、受け溝35に対応す
る位置(受け溝35と半径方向の位置を合わせて)に上
ロータ15の外周に向かって開放された切欠き36が形
成される。また、上ロータ15の下面には切欠き36と
隣接して、切欠き36における下ロータの回転方向側の
端にスクレーパ37が設けられる。このスクレーパ37
の形状は受け溝35の断面形状と略一致している。上ロ
ータ15及び下ロータ16を密着させると、受け溝35
に溜まった粉茶を切欠き36から掻き出すようにスクレ
ーパ37が突出する。
【0033】また、上ロータ15には、上ロータ15の
上面に投入された茶葉を上ロータ15と下ロータ16と
の間に供給するように上ロータ15を軸線方向に貫通す
る供給口38が形成される。この供給口38は、図1に
示すように、回転軸25を傾け、上ロータ15の上面を
水平面から傾けたときに回転軸25の中心線と上ロータ
15の上面との交点Pよりも下側に配置される。
【0034】図3及び図4は上ロータ15を示す。図3
は上ロータ15の断面図を示し、図4は上ロータの底面
図を示す。上述のように、上ロータ15は略円盤状をな
す。上ロータ15の下面(すなわち下ロータ16との対
向面)の周縁近傍には、テーパ部15bが形成される。
テーパ部15bは外周に向い上向きに傾斜される。水平
面に対してのテーパ部15bの傾斜角は、30度に設定
される。また、テーパ部15bは平滑に形成され、せん
断溝を有しない。テーパ部15bの外側には平らに平面
部15cが形成される。上述の切欠き36及びスクレー
パ37はこの平面部15cに形成される。テーパ部15
bの内側にも平らに平面部15aが形成される。
【0035】図4に示すように、平面部15aには、中
心から全体を8分割するよう放射状に延びる主溝41…
が形成される。主溝41…の間には、反時計方向に位置
する主溝41…に平行に、副溝42…が複数形成され
る。この主溝41…及び副溝42…は断面半円状に形成
される。上ロータ15の中心には、心棒26が挿入され
る芯受け孔43が貫通される。上ロータ15の中心より
やや外側には、茶葉の供給口38が貫通される。上ロー
タ15の材質には、アルミナ主成分のセラミクス材等が
用いられる。
【0036】図5及び図6は、下ロータ16を示す。図
5は下ロータ16の平面図を示し、図6は下ロータ16
の断面図を示す。この図に示すように下ロータ16も略
円盤状をなす。下ロータ16の上面(すなわち上ロータ
15との対向面)の周縁近傍にも、テーパ部16bが形
成される。テーパ部16bも、外周に向い上向きに傾斜
される。テーパ部16bの水平面に対する傾斜角も30
度に設定される。上ロータ15と下ロータ16とを重ね
合わせると、テーパ部15bとテーパ部16bとが密着
する。また、テーパ部16bの上面も、テーパ部15b
と同様に平滑に形成される。テーパ部16bの外側にも
平らな平面部16cが形成される。上述の受け溝35
は、この平面部16cに形成される。テーパ部16bの
内側には、略平らな平面部16aが形成される。この平
面部16aは、中心が僅かに窪んでいる。すなわち、平
面部16aの中心のポイントBの高さは、外周のポイン
トAの高さに対して、若干低く設定される。平面部15
aにも、中心から全体を8分割するよう放射状に延びる
主溝45…が形成される。主溝45…の間には、反時計
方向に位置する主溝45…に平行に副溝46…が複数形
成される。この主溝45…及び副溝46…も断面半円状
に形成される。下ロータ16の中心には、心棒26が挿
入される心棒貫通孔47が開けられる。また、下ロータ
16の下面には、心棒フランジ板26aと嵌合する下ロ
ータ凹部48が形成される。下ロータ16の材質にも、
アルミナ主成分のセラミクス材等が用いられる。
【0037】図7は、上ロータ15と下ロータ16との
間での茶葉の粉砕状況を示す。上ロータ15の供給口3
8から入れられた茶葉は、上ロータ15と下ロータ16
との間に入り込む。下ロータ16の対向面に形成された
平面部16aは、中心が窪んでいるので、上ロータ15
の平面部15aと下ロータ16の平面部16aとの間に
は隙間49が生じる。この隙間49は、周縁のテーパ部
15b,16bに向かうにつれ狭くなる。隙間49を生
じさせることで、上ロータ15に形成された溝41…,
42…と下ロータ16に形成された溝45…,46…と
がカジリを起こすことがない。
【0038】下ロータ16が回転すると、上ロータ15
に形成された主溝41…と下ロータ16に形成された主
溝45…は、下ロータ16が45度回転する毎に一致す
る。また、上ロータ15に形成された副溝42…と下ロ
ータ16に形成された副溝46…は、互いに鋭角的に交
差する。供給された茶葉は、主溝41…,45…または
副溝42…,46…内に充填され、せん断力を受け粉砕
される。また、副溝42…,46…は鋭角的に交差する
ので、せん断作用によって、粉砕物が遠心する。隙間4
9は周縁のテーパ部15b,16bに向うにつれて狭く
されるので、取り込まれた茶葉は徐々に粒径が小さくさ
れ、周縁に向かって移動する。テーパ部15bとテーパ
部16bとは互いに密着してすり合うので、テーパ部1
5bとテーパ部16bとの間で粉砕物がさらに細かく微
粉砕される。
【0039】上ロータ15及び下ロータ16との間で粉
砕された粉砕物はテーパ部15b,16bからさらに遠
心し、下ロータ16の上面に形成された環状の受け溝3
5に溜められる。下ロータ16の受け溝35に溜まった
粉砕物は、下ロータ16が回転すると上ロータ15に設
けられたスクレーパ37によって掻き集められる。掻き
集められた粉砕物は、上ロータ15に形成された切欠き
36から溢れ出す。したがって、別に粉砕物を受ける受
け皿、粉砕物を掻き集めるハケ部材を設ける必要がなく
なり、組立て・分解が容易な粉挽き機が得られる。
【0040】また、下ロータ16の回転軸25が傾けら
れているので、下ロータ16に形成された受け溝35に
溜められた粉砕物を自らの重力によって、上ロータ15
に形成された切欠き36に集め易くなる。したがって、
上ロータ15に形成された供給口38に茶葉を効率良く
導くことができる図8は、上ロータ15と下ロータ16
の他の例を示す。この例では上記粉挽き機と同様に、下
ロータ16の外周近傍には粉砕された粉茶を受ける受け
溝35が形成される。この例では上記粉挽き機と異な
り、上ロータ15が回転すると共に下ロータ16の回転
を制限している。また、下ロータ16には受け溝35か
ら下ロータ16の下面まで貫通する排出孔50が形成さ
れる。一方上ロータには、受け溝35に溜まった粉砕物
を排出孔50から掻き出すように受け溝35の内部に突
出するスクレーパ37が設けられる。このスクレーパ3
7の形状は受け溝35の断面形状に略一致している。ま
た、上ロータ15を回転する回転軸(図示せず)は、図
9に示すように鉛直線に対して傾けられることなく鉛直
線上に位置する。
【0041】下ロータ16の受け溝35に溜まった粉砕
物は、上ロータ15が回転すると上ロータ15に設けら
れたスクレーパ37によって掻き集められる。掻き集め
られた粉砕物は、スクレーパ37が排出孔50の上方を
通過する度に排出孔50から排出される。したがって、
別に粉茶を掻き集めるハケ部材等を設ける必要がなくな
り、組立て・分解が容易な粉挽き機が得られる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
互いに対向する上臼及び下臼を有し、上臼に対して下臼
を相対的に回転運動させて被粉砕物を粉砕する粉挽き機
において、下臼の上面の外周近傍に粉砕された粉砕物を
受ける環状の受け溝を形成したので、上臼及び下臼との
間で粉砕された粉砕物が遠心し、下臼の上面に形成され
た環状の受け溝に溜められる。したがって、下臼とは別
に粉砕物を受ける受け皿を設ける必要がなくなり、組立
て・分解が容易な粉挽き機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における粉挽き機を示す断
面図。
【図2】上記粉挽き機の上ロータ及び下ロータを示す斜
視図。
【図3】上ロータを示す断面図。
【図4】上ロータを示す底面図。
【図5】下ロータを示す平面図。
【図6】下ロータを示す断面図。
【図7】上記粉挽き機における上ロータと下ロータとの
間での茶葉の粉砕状況を示す図。
【図8】上ロータ及び下ロータの他の例を示す斜視図。
【図9】他の例における上ロータと下ロータとの間での
茶葉の粉砕状況を示す図。
【図10】従来の粉挽き機を示す断面図。
【符号の説明】
15 上ロータ(上臼) 16 下ロータ(下臼) 25 回転軸 35 受け溝 36 切欠き 37 スクレーパ 50 排出孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する上臼及び下臼を有し、上
    臼に対して下臼を相対的に回転運動させて被粉砕物を粉
    砕する粉挽き機において、 前記下臼の上面の外周近傍に、粉砕された粉砕物を受け
    る環状の受け溝が形成されていることを特徴とする粉挽
    き機。
  2. 【請求項2】 前記上臼の回転を制限すると共に前記下
    臼を回転し、 前記上臼には、前記受け溝に対応する位置に切欠きが形
    成されると共に、前記受け溝に溜まった粉砕物を前記切
    欠きから掻き出すように前記受け溝の内部に突出するス
    クレーパが設けられることを特徴とする請求項1に記載
    の粉挽き機。
  3. 【請求項3】 前記上臼を回転すると共に前記下臼の回
    転を制限し、 前記下臼には、前記受け溝から下臼の下面まで貫通する
    排出孔が形成され、 前記上臼には、前記受け溝に溜まった粉砕物を前記排出
    孔から掻き出すように前記受け溝の内部に突出するスク
    レーパが設けられることを特徴とする請求項1に記載の
    粉挽き機。
  4. 【請求項4】 前記上臼又は前記下臼の回転軸が鉛直線
    から斜めに傾けられることを特徴とする請求項2または
    3に記載の粉挽き機。
  5. 【請求項5】 互いに対向する上臼及び下臼を有し、上
    臼に対して下臼を相対的に回転運動させて被粉砕物を粉
    砕する粉挽き機において、 前記上臼の回転を制限すると共に前記下臼を回転し、 前記下臼の回転軸が鉛直線から斜めに傾けられることを
    特徴とする粉挽き機。
  6. 【請求項6】 前記上臼には、前記上臼の上面に投入さ
    れた被粉砕物を前記上臼と下臼との間に供給するように
    前記上臼を貫通する供給口が形成されることを特徴とす
    る請求項5に記載の粉挽き機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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