JP4021986B2 - 粉砕機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、お茶のほか、胡麻、麦、そば等の穀物類等を適度な粒度(細かさ)の粉末に粉砕するための粉砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】
お茶は趣向品であるばかりではなく、健康食品として親しまれている。お茶にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、そのままのお茶を単にお湯によって出したのでは茶がらに上記の栄養分の大半が残ってしまい、栄養素の摂取ができない状態になる。そのため、葉茶を微粉末茶にし、これをお湯により出せば上記栄養素の充分な摂取が可能になる。
【0003】
ところで、本件出願人は先に特開平9−248471号により、葉茶を微粉末茶にするための粉砕機を提案した。該従来の粉砕機は、被粉砕物(葉茶)をダイスとスクリューのカット部にてせん断して粉末物(粉茶)にする第1粉砕部と、第1粉砕部にてせん断された粉砕物(粉茶)をさらに上臼、下臼の粉砕面にて微粉末(微粉末茶)にする第2粉砕部をそれぞれ別体に形成してこの両者を連結して被粉砕物(葉茶)から微粉末(微粉末茶)を得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の粉砕機は、上蓋部分に大型の第1粉砕部を第2粉砕部から突出した状態に取付けるようにしたため、美観を損ねるほか、粉砕機が大型となってしまう上に構造が複雑となり、組付けにくくコストがかかるという問題があった。
また、第1粉砕部と上蓋とが嵌合方式で取付けられているため、第1粉砕部あるいは該粉砕部内のスクリューが振動等により第2粉砕部から外れ易く、取り付けが不安定になると言う問題点があった。
また、従来の粉砕機は第2粉砕部を構成する上臼と下臼を締め付け固定する締付具と第1粉砕部を構成するスクリューとがそれぞれ別体に設けられているため、部品点数が多くなって、粉砕機の構造が複雑になる上に、コスト高となると言う問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願発明は上記の課題を解決するためになされたもので、第1の発明は、被粉砕物(a)をダイス(8)とスクリュー(9)の夫々のカット部(8a)、(9a)にてせん断して粉末物(b)にする第1粉砕部(14)と、第1粉砕部(14)にてせん断された粉末物(b)をさらに上臼(19)、下臼(16)の粉砕面(19c)、(16c)にて微粉末(c)にする第2粉砕部(32)を有する粉砕機において、
本体ケース(2)を、下部ケース(4)に上部ケース(3)を取脱自在に設けて構成し、
前記第1粉砕部(14)と前記第2粉砕部(32)を、上部ケース(3)内に収納し、前記本体ケース(2)を構成する上部ケース(3)に、第1粉砕部(14)を構成する第1ホッパー部(6)を、ケース内側に位置して同ケース(3)と一体に成形し、
前記上臼(19)の内面で第2ホッパー部(19e)を形成し、
前記第1粉砕部(14)を構成する締付具を兼用するスクリュー(9)は、第2粉砕部(32)を構成する上臼(19)を回転させる回転駆動軸(27)に対し連結され、しかも同スクリュー(9)にはバネ(11)を介して上臼(19)を下臼(16)側へ弾力的に締め付けるための粉砕圧力調整部(10)を設け、
前記回転駆動軸(27)と一体に回転する上臼(19)には、前記第1粉砕部(14)にてせん断された粉末物(b)を、上臼(19)と下臼(16)間へ供給する材料供給口(19f)を設け、
前記上臼(19)における第2ホッパー部(19e)の底面には、鍔状の受け部(21b)を形成した取付補助部材(21)を、上臼(19)と一体に回転するように設け、
前記上部ケース(3)における第1ホッパー部(6)の側面外面(3f)には、掻き集め部材(20)を取脱自在に設けるとともに、該掻き集め部材(20)を、先端がハケ状で、しかも前記取付補助部材(21)の受け部(21b)の上面に接触する形状に形成し、上臼(19)と共に前記取付補助部材(21)が回転することにより、前記掻き集め部材(20)が前記取付補助部材(21)上の粉末物(b)を前記材料供給口(19f)へ掃き出すようにすることを特徴とする粉砕機である。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、図1乃至図12に示す実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
図1は、粉砕機1の側面図、図2は粉砕機の正断面図を示す。
図中1は粉砕機であり、一例として卓上型を示す。2は合成樹脂製の本体ケ−スであり、同ケ−ス2は後述の上臼19、下臼16を収納するための上部ケ−ス3と、回転駆動装置24等を収納するための下部ケ−ス4と、下部ケ−ス4の下端開口部を閉鎖するようにした底蓋ケ−ス5とから構成されている。
【0008】
3は上下臼19、16を収納する上部ケースで、その下端部3aに下部ケース4に対し取脱自在に取付けられるようにしたネジ部3bと、上面内側3cに一体に成形した漏斗状の被粉砕物(葉茶a)投入用の第1ホッパー部6と、下臼16と上臼19の接合端面Aから排出された微粉末物(微粉末茶c)をケース外のカップ15に排出するための掃き出し部3dとが設けられている。なお、上記上部ケース3の上面(第1ホッパー部6の上面側)には中央の材料投入口3eに透明または半透明の合成樹脂製の上蓋7が取脱自在に挿着されている。
【0009】
8は耐摩耗性に優れたセラミックス(例えばアルミナ、普通磁器)或いは合成樹脂(例えばアセタール樹脂等)で形成されたダイスであり、その内側上部が、上記第1ホッパー6の傾斜面に沿った傾斜面に形成され、更に内側下部に第2ホッパー部19eに連通する円筒状の連通穴8cが形成されている。更に、該ダイス8の上記連通穴8cの周面には、葉茶aをせん断するための鋭角状のカット部8aが連通穴8cの軸心方向に形成され、更に、外面側には上記上部ケース3の第1ホッパー部6の下端内面6a側に設けられた嵌合突起6bに対し取脱自在に嵌合するための嵌合溝8bが形成されている。なお上記カット部8aには後述のスクリュー9が挿通する。
【0010】
9は上記ダイス8に嵌挿された耐摩耗性に優れたセラミックス(例えばアルミナ、普通磁器)或いは合成樹脂(例えばアセタール樹脂等)で形成されたスクリューであり、その外周面には葉茶aをせん断するための鋭角状のカット部9aが形成されている。また、該スクリュー9は下端が開口する筒状に形成され、その内部9cの下端側には押圧部材12が摺動可能に嵌合している。上記スクリュー9は、後述の回転駆動軸27の先端部27bに設けられたネジ部27cに対しネジ部9bによりネジ着されている。上記スクリュー9の内部9cには、スクリュー9と押圧部材12間にバネ11が設けられており、該バネ11の付勢力によって押圧部材12が後述する上臼19を下臼16方向に押圧し、上臼19と下臼16間の粉砕圧力を適度に調整して、粉砕効率が高められるようにしている。これらによって粉砕圧力調整部10が構成されている。上記押圧部材12はCリング13によって粉砕圧力調整部10の下端から飛び出さないようになっている。
【0011】
なお、上記スクリュー9は上臼19と下臼16を後述の回転駆動軸27に締め付け固定するための締付具を兼用するもので、回転駆動軸27のネジ部27cにネジ着し、上部ケース3を下部ケース4にネジ着することにより取付けることで、上記スクリュー9のカット部9aがダイス8の連通穴8cに嵌挿され、スクリュー9の先端9dが第1ホッパー部6内に収まって第1粉砕部14が形成されており、上臼19が回転すると同時にスクリュー9が回転して上記ダイス8のカット部8aと、スクリュー9のカット部9aによって葉茶aが大きさ(粒度)が均一な粉末物(粉茶b)にせん断されるようになっている。
【0012】
4は回転駆動装置24を収納した下部ケースで、その上面4a側には後述する下臼16を嵌める下臼16の形状に合わせた凹部4bが設けられ、該凹部4bの底面4c部には後述の下臼16を取脱自在に嵌め合わせるための嵌合凸部4dが設けられている。また、下部ケース4の上面4aには粉砕された微粉末茶cを溜めるカップ15を取出し自在に設置するカップ収納部4eが備えられており、その底面4fはカップ15が回転駆動装置24等の振動によりずり落ちないように傾斜している。
【0013】
15は下部ケース4のカップ収納部4eに取り出し自在に設置した微粉末茶cを取出すためのカップであり、落下してきた微粉末茶cの落下した量が目視できるように透明の合成樹脂で作られている。15aは持ち手を示す。なお、微粉末茶は後述の受け皿部材18の掃き出し口18cから落下し上部ケース3の掃き出し部3dを経てカップ15内へ落下するようになっている。
【0014】
5は下部ケース4の底面開口を底蓋ケースであり、後述の取付金具30を介して下部ケース4に取付された小型モータ25と上記底蓋ケース5をネジ着することで下部ケース4の下端開口部を覆うようにして固定されていると共に、小型モータ25を支持するようになっている。
【0015】
次に上臼19、下臼16で構成される第2粉砕部32について説明する。
16は上部ケース3に収納されたアルミナ磁器、普通磁器、陶器等のセラミックス製の下臼で、該下臼16の底部中央には貫通穴16aが形成され、該貫通穴16aに、後述する取付部材17が接着材により取付けられている。また上記下臼16の内面16b側に摺鉢状の粉砕面16cが形成されおり、該粉砕面16cは、図10に示すように複数の平行溝からなる主溝16dとその主溝16dに対し交差する方向にその向きを変更した副溝16eで形成されている。
【0016】
17は上記下臼16の貫通穴16aに接着される合成樹脂製の取付部材であり、該取付部材17は回転駆動軸27を貫通する貫通穴17aと下面17b側に嵌合凹部17cが設けられ、該嵌合凹部17cを上記下部ケース4に形成された嵌合凸部4dに嵌合することで、下臼16の回り止めをしている。
【0017】
18は上記下臼16の上縁16fに位置するように設けられた合成樹脂製の受け皿部材で、上、下臼19、16間の粉砕面19c、16cで粉砕し終え排出された微粉末茶cを受ける受け部18aと、下臼16側面に沿うように形成した下臼嵌合部18bと、受け部18aに溜まった微粉末茶cをカップ15に落下させる掃き出し口18cとから構成されており、受け皿部材18は上記下部ケース4の凹部4bに上記掃き出し口18cが下部ケース4のカップ収納部4eの上部に来るように合わせ、さらに下臼嵌合部18bへその上部側から下臼16が嵌まることにより受け皿部材18は固定される。
【0018】
19は上記下臼16と同様のセラミックスで形成した上臼で、その外面19aが上記下臼16の粉砕面16cに合致する逆円錐状に形成され、かつその上端部19bが上記下臼16の上端部16gと略同一の高さに位置するように形成されている。更に上記外面(下面19a)側には上記下臼16側の粉砕面16cに対向する粉砕面19cが形成され、、また内面(上面19d)側には第2ホッパー部19eが形成されている。
【0019】
上記第2ホッパー部19eは上部側が拡開し下部側に向かって狭められた漏斗形状になっていて、その下部の側部に材料供給口19fが形成され、該材料供給口19fは外面(下面)側の粉砕面19c側と連通している。
【0020】
また、第2ホッパー部19e内に溜まる粉茶bは上記上部ケース3の第1ホッパー部6の側面外面3f側に取脱自在に設けられた後述の取付補助部材21の受け部21b上面に接触するようにした合成樹脂(例えばポリエチレン)製の掻き集め部材20により、材料供給口19fへ掃き出され、上記上、下臼19、16の粉砕面19c、16c間へ送り込まれるようになっている。
【0021】
19gは第2ホッパー部19eの下部の中央に位置して形成した貫通孔であり、同孔19gには小判形の穴形状からなる軸穴21aを備えた合成樹脂製の取付補助部材21が嵌合接着されている。21bは鍔状の受け部であり、同部21bは気密保持と緩衝のパッキン機能を持つ。
【0022】
なお、19cは上記下臼16の粉砕面16cと対向する外面(下面19a)側に形成された粉砕面であり、図12にあるように上記下臼16の場合と同様に主溝19hと副溝19iが全周にわたり交互に形成されており、さらに粉砕面19c側には臼体の回転方向に合わせて材料供給口19fの下端から粉砕面19cに至るように形成した円弧状の材料用ガイド溝19jが形成されている。なお、上記上臼19と下臼16は、各種実験の結果、粉砕スピ−ド、粉砕粒度等を考慮して中心角度(開口角度)を約60度に形成したものが使用されている。
【0023】
22は上臼19の第2ホッパ−部19eの上端側を塞ぐようにしてその係止部22aを上臼19の取付面19kに対し取り外し自在に取着したポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂からなる内蓋であり、透明或いは半透明の同蓋は粉砕機1を作動(回転)させた場合に第2ホッパ−部19e内の粉砕物(粉茶b)が上端19b側から臼外へこぼれ落ちないようにしたもので、上面中央21bには上部ケース3に設けられたダイス8の下面側(せん断された粉茶b)が排出される側が嵌まり込む材料補給穴22cが形成されている。
【0024】
23は内蓋22に止着した掃き出し部材であり、内蓋22を上臼19に取着した際に同部材23が受け皿部材18の受け部18a上に位置するようにしたもので、作動時、上臼19と一体に回転して同受け部18a上に堆積した微粉末茶cを掃き出し口18c方向に掃き出しできるようになっている。なお、本願の実施例では合成樹脂製の同部材23は内蓋22に対しその外周面の2カ所に適宜間隔で設けられている。
【0025】
24は下部ケース4内に収納された回転駆動装置で、交流駆動用の小型モータ25と、同小型モータ25の高速回転を低速回転(例えば20〜100rpm)に変速するための変速ギヤー26とが合体された状態で収納されている。
【0026】
27は回転駆動装置24の出力軸となる回転駆動軸で、下部カバー4の下臼16を嵌める凹部4bの中央下端に設けられた軸穴4iを通し、該駆動軸27の中央部分27aが上記軸穴4iより若干大径なっており、下部ケース4の軸穴4i部分を中央部分27aと後述の第2歯車26bによって挟むようにして、上記軸穴4iに対し回転可能に軸支されている。また、回転駆動軸27の先端27bには逆ネジからなるネジ部27cが設けられ、該ネジ部27cに対し上記スクリュー9の下端に設けられた粉砕圧力調整部10のネジ部9bを上方よりネジ着して上臼並びに下臼を回転駆動軸27に取り付けるようにしている。なお、この上、下臼の回転駆動軸27への取付により、上臼19のみが回転する上臼回転式になっている。つまり、下臼16側はその取付部材17の貫通穴17aが丸穴になっていて回転駆動軸27と一体に回転することはないが、上臼19は取付補助部材21の小判形状の軸穴21aに対し、回転駆動軸27に同駆動軸27と一体に回転するように設けられた回転部材28が嵌合して上臼19が一体に回転するようになっている。
【0027】
上記変速ギヤー26は上記モータ25の回転軸25aの歯車部25bと、下部ケース4の内面上側4gに設けられた歯車回転軸4hに回転可能に嵌合する第1歯車26aと、回転駆動軸27の下端側に一体に回転できるように嵌合され、Cリング29により脱落を防止した第2歯車26bとから構成されている。
【0028】
30は小型モータ等の回転駆動装置24を取り付けるための取付金具であり、下部ケース4の内面上側4gから伸びるモータ取付部4jにネジにより固定される。またモータ25は底蓋ケース5に設けられた貫通穴5a内に挿入した取付ネジ5bによっても上記取付金具30にネジ着され、支持取付されている。
【0029】
なお、上記粉砕機1にはこのほか、粉砕機の作動(運転)時間を任意に設定するための電源スイッチ兼用のタイマ−31、電源を供給するための電源コード(図示されていない)が設けられている。また粉砕機1を持ち運ぶための持手等、適宜必要部品を設けることができる。
【0030】
次に以上の構成からなる上記粉砕機1についてその使用方法を説明する。
粉砕機1の停止状態において、上部ケ−ス3の材料投入口3eに装着されている上蓋7を外し、第1ホッパー部6の材料投入口3eより葉茶aを所定量供給する。
【0031】
そして、図示外の粉砕機1側の電源コ−ドをコンセントに差し込み、電源をオンにする。つまり上記タイマー31により時間設定を行うと粉砕機1側の回転駆動装置24が始動し、回転駆動軸27が低速度で回転する(例えば20〜100rpm)。すると同軸27に連結するスクリュー9も回転し、第1ホッパー部6に投入された大きさが不均一な葉茶aはスクリュー9により下方に向かって徐々に送り込まれながら同スクリュー9とダイス8によりせん断され、細かく粉砕されて均一にその粒度が調整されて行く。均一に調整された粗びき或いは中びき状態の粉茶bは上臼19の上面にある第2ホッパー部19eへ落下する。第2ホッパー部19eに落下した粉茶bは上臼19の回転により掻き集め部材20が粉茶bを掃き出し、上臼19側の材料供給口19fへ確実に送り込まれる。
【0032】
このように送りこまれてきた粉茶bは上臼19の回転に伴う遠心力により材料用ガイド溝19jを経て粉砕面19c、16cに誘導される。さらに粉茶bは上臼19の回転により上下両臼19、16の主溝16d、19h並びに副溝16e、19iの交差及び摺動により粉砕あるいは擂り潰されながら溝内または溝上を移動し、放射方向である外周側に向かって移動する。この場合、上下両臼の粉砕面19c、16cが摺鉢状であるため、粉茶は粉砕面を行ったり来りして滞留し、そして徐々に外周側へ向かって移動しながらより微細に粉砕されていく。なお、粉砕作業を連続して行う場合は上蓋7越しあるいは上蓋7を外した状態で第1ホッパー部6内の材料の減り具合を確認し、第1ホッパ部6内へ葉茶aを供給するようにする。
【0033】
上記の如く、微細に粉砕された微粉末茶(お茶の種類や形態によって異なるが、粒度は70〜130ミクロン程度)は上下臼19、16の粉砕面端部Aから受け皿部材18の受け部18aへ排出され、上臼19の回転することで、内蓋22に設けられた掃き出し部材23が上記受け部18aに排出された微粉末茶cが、受け皿部材18の掃き出し口18cを通って、カップ15に排出される。この排出量はお茶の種類等により異なるが、実験上約0.3〜1.3g/分程度が排出される。
【0034】
最後に本機1の使用後の手入れについて説明する。
本願発明の粉砕機1は上部ケ−ス3と下部ケ−ス4とがネジ部3bにおいて分解可能で掃除がしやすくなっている。
まず、上蓋7を外し、上部ケ−ス3の外周面を持って回し、同ケ−ス3を下部ケ−ス4から外す。次に上部ケース3の第1ホッパー部6からダイス8を回し、上部ケース3との嵌合を外す。さらにスクリュー9を回転駆動軸27から緩めて外し、上臼19を持ち上げて回転駆動軸27から外す。下臼16、受け皿部材18の順に上臼19と同様に持ち上げて外す。取り外しが終わったなら、上下両臼19、16、上部ケ−ス3、ダイス8を刷毛さらには必要により水洗いして付着した粉末残物を取り除き、空拭き、乾燥する。また下部ケ−ス4側につても刷毛及び水洗いにより清掃する。なお、下部ケ−ス4側は水密構造になっており、水洗時の下部ケ−ス4内への上方からの水の侵入が阻止される。上記の如く清掃が済んで一旦取り外したケ−スや上臼等は取り外しとは逆の手順で再組み付けする。なお使用後の清掃(手入れ)はその都度行う必要はなく処理残物の付着状況等を見て必要により行う。
【0035】
以上のようであるから、本実施例によれば、上部ケースに形成されたダイス並びにスクリューからなる第1粉砕部により葉茶を予め細かく均一調整し、それを上臼、下臼の粉砕面からなる第2粉砕部によりさらに微粉末茶に粉砕されるため、粉砕効率が一段と高まり、粉砕工程を短くすることができ、上、下臼の直径(粉砕面)を小さくすることができるようになった。
【0036】
また、上部ケースの上面内側にケースと一体に第1ホッパー、ダイスを設け、さらにケース内にスクリューを収め、さらにスクリューの下端に粉砕圧力調整部と、上、下臼を締めるネジ部を形成したため、粉砕機自体を小型化することができる上に、構造が簡単となり組付けや掃除が楽に行えることができる。
【0037】
また、先端がハケ状で取付補助部材の鍔状の受け部に接触するように掻き集め部材を設け、上臼が回転することにより上臼のホッパー部内に溜まるダイスとスクリューによりせん断された葉茶(粉茶)を材料投入口に掃き出すようにしたため、確実に粉茶を材料投入口へ落とすことができるようになった。
【0038】
また、スクリュー並びにダイスを耐摩耗性に優れたセラミックス或いは合成樹脂で形成した場合には、スクリュー及びダイス自体の耐摩耗性と滑りがよくなるため粉砕効率を高めることができると同時にこれらの交換寿命が長くなる。
【0039】
【発明の効果】
以上のようであるから請求項1記載の発明によれば、葉茶は上部ケースに形成されたダイス並びにスクリューからなる第1粉砕部により予め細かく均一調整され、それが上臼、下臼の粉砕面からなる第2粉砕部によりさらに微粉末茶に粉砕されるため、粉砕効率が一段と高まることは勿論のこと、上記第1粉砕部のホッパー部をケース内側に位置してケースと一体に成形したため従来例のように、第1ホッパーがケース(上蓋ケース)から上方へ大きく突出せず、小型化と構造の簡素化とさらには美観の向上が図れる。
また、第1粉砕部を構成するスクリューが第2粉砕部を構成する上臼と下臼を締め付け固定する締付具を兼用しているため、部品点数が少なくなって、粉砕機の構造が簡単になり、コスト低減される。
また、スクリューに粉砕圧力調整部を設けているため、上臼と下臼間の粉砕圧力が適度に調整されて、効率的な粉砕が行える。
また、掻き集め部材を設けたことにより、ダイスとスクリューによりせん断された葉茶(粉茶)を材料投入口に掃き出すことができ、確実に粉茶を材料投入口へ落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す粉砕機の側断面図。
【図2】同粉砕機の正断面図。
【図3】同じく上部ケースの断面図。
【図4】図3とは異なった部分の上部ケースの断面図
【図5】ダイスを示すもので、(a)は外観図、(b)は底面図、(c)は縦断面図。
【図6】スクリューの外観図。
【図7】下部カバーの断面図。
【図8】図7とは異なった部分の下部カバーの断面図。
【図9】下部カバーの平面図。
【図10】下臼の平面図。
【図11】取付部材を示すもので、(a)は外観図、(b)は底面図、(c)は断面図、(d)(c)と異なる部分の断面図。
【図12】上臼の底面図。
【符号の説明】
1 粉砕機
2 本体ケース
3 上部ケース
6 第1ホッパー部
8 ダイス
8a カット部
9 スクリュー
9a カット部
10 粉砕圧力調整部
11 バネ
14 第1粉砕部
16 下臼
16c 粉砕面
19 上臼
19c 粉砕面
27 回転駆動軸
32 第2粉砕部
a 被粉砕物(葉茶)
b 粉末物(粉茶)
c 微粉末
Claims (1)
- 被粉砕物(a)をダイス(8)とスクリュー(9)の夫々のカット部(8a)、(9a)にてせん断して粉末物(b)にする第1粉砕部(14)と、第1粉砕部(14)にてせん断された粉末物(b)をさらに上臼(19)、下臼(16)の粉砕面(19c)、(16c)にて微粉末(c)にする第2粉砕部(32)を有する粉砕機において、
本体ケース(2)を、下部ケース(4)に上部ケース(3)を取脱自在に設けて構成し、
前記第1粉砕部(14)と前記第2粉砕部(32)を、上部ケース(3)内に収納し、前記本体ケース(2)を構成する上部ケース(3)に、第1粉砕部(14)を構成する第1ホッパー部(6)を、ケース内側に位置して同ケース(3)と一体に成形し、
前記上臼(19)の内面で第2ホッパー部(19e)を形成し、
前記第1粉砕部(14)を構成する締付具を兼用するスクリュー(9)は、第2粉砕部(32)を構成する上臼(19)を回転させる回転駆動軸(27)に対し連結され、しかも同スクリュー(9)にはバネ(11)を介して上臼(19)を下臼(16)側へ弾力的に締め付けるための粉砕圧力調整部(10)を設け、
前記回転駆動軸(27)と一体に回転する上臼(19)には、前記第1粉砕部(14)にてせん断された粉末物(b)を、上臼(19)と下臼(16)間へ供給する材料供給口(19f)を設け、
前記上臼(19)における第2ホッパー部(19e)の底面には、鍔状の受け部(21b)を形成した取付補助部材(21)を、上臼(19)と一体に回転するように設け、
前記上部ケース(3)における第1ホッパー部(6)の側面外面(3f)には、掻き集め部材(20)を取脱自在に設けるとともに、該掻き集め部材(20)を、先端がハケ状で、しかも前記取付補助部材(21)の受け部(21b)の上面に接触する形状に形成し、上臼(19)と共に前記取付補助部材(21)が回転することにより、前記掻き集め部材(20)が前記取付補助部材(21)上の粉末物(b)を前記材料供給口(19f)へ掃き出すようにすることを特徴とする粉砕機。
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