JPH11285648A - 粉砕機 - Google Patents

粉砕機

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JPH11285648A
JPH11285648A JP9128098A JP9128098A JPH11285648A JP H11285648 A JPH11285648 A JP H11285648A JP 9128098 A JP9128098 A JP 9128098A JP 9128098 A JP9128098 A JP 9128098A JP H11285648 A JPH11285648 A JP H11285648A
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孝治 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1及び第2粉砕部で粉砕する粉砕機におい
て、第1粉砕部をケース内に収納して美観の向上、小型
化を図る。 【解決手段】 被粉砕物aをダイス8とスクリュー9の
夫々のカット部8a、9aにてせん断して粉末物bにす
る第1粉砕部14と、第1粉砕部14にてせん断された
粉砕物bをさらに上臼19、下臼16の粉砕面19c、
16cにて微粉末cにする第2粉砕部32を有する。上
記本体ケース2を構成する上部ケース3に、第1粉砕部
14を構成する第1ホッパー部6を、ケース内側に位置
して同ケース3と一体に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、お茶のほか、胡
麻、麦、そば等の穀物類等を適度な粒度(細かさ)の粉
末に粉砕するための粉砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】お茶は趣向品であるばかりではなく、健
康食品として親しまれている。お茶にはビタミンやミネ
ラルが豊富に含まれており、そのままのお茶を単にお湯
によって出したのでは茶がらに上記の栄養分の大半が残
ってしまい、栄養素の摂取ができない状態になる。その
ため、葉茶を微粉末茶にし、これをお湯により出せば上
記栄養素の充分な摂取が可能になる。
【0003】ところで、本件出願人は先に特開平9−2
48471号により、葉茶を微粉末茶にするための粉砕
機を提案した。該従来の粉砕機は、被粉砕物(葉茶)を
ダイスとスクリューのカット部にてせん断して粉末物
(粉茶)にする第1粉砕部と、第1粉砕部にてせん断さ
れた粉砕物(粉茶)をさらに上臼、下臼の粉砕面にて微
粉末(微粉末茶)にする第2粉砕部をそれぞれ別体に形
成してこの両者を連結して被粉砕物(葉茶)から微粉末
(微粉末茶)を得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の粉砕機は、
上蓋部分に大型の第1粉砕部を第2粉砕部から突出した
状態に取付けるようにしたため、美観を損ねるほか、粉
砕機が大型となってしまう上に構造が複雑となり、組付
けにくくコストがかかるという問題があった。また、第
1粉砕部と上蓋とが嵌合方式で取付けられているため、
第1粉砕部あるいは該粉砕部内のスクリューが振動等に
より第2粉砕部から外れ易く、取り付けが不安定になる
と言う問題点があった。また、従来の粉砕機は第2粉砕
部を構成する上臼と下臼を締め付け固定する締付具と第
1粉砕部を構成するスクリューとがそれぞれ別体に設け
られているため、部品点数が多くなって、粉砕機の構造
が複雑になる上に、コスト高となると言う問題点があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は上記の課題を
解決するためになされたもので、第1の発明は、被粉砕
物(a)をダイス(8)とスクリュー(9)の夫々のカ
ット部(8a)、(9a)にてせん断して粉末物(b)
にする第1粉砕部(14)と、第1粉砕部(14)にて
せん断された粉砕物(b)をさらに上臼(19)、下臼
(16)の粉砕面(19c)、(16c)にて微粉末
(c)にする第2粉砕部(32)を有する粉砕機におい
て、上記本体ケース(2)を構成する上部ケース(3)
に、第1粉砕部(14)を構成する第1ホッパー部
(6)を、ケース内側に位置して同ケース(3)と一体
に成形したことを特徴とする粉砕機である。
【0006】第2の発明は、上記第1の発明において、
第1粉砕部(14)を構成する締付具を兼用するスクリ
ュー(9)は第2粉砕部(32)を構成する上臼(1
9)を回転させる回転駆動軸(27)に対し連結され、
しかも同スクリュー(9)にはバネ(11)を介して上
臼(19)を下臼(16)側へ弾力的に締め付け固定す
るための粉砕圧力調整部(10)を設けたことを特徴と
するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、図1乃至図12に示す実施
例に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図
1は、粉砕機1の側面図、図2は粉砕機の正断面図を示
す。図中1は粉砕機であり、一例として卓上型を示す。
2は合成樹脂製の本体ケ−スであり、同ケ−ス2は後述
の上臼19、下臼16を収納するための上部ケ−ス3
と、回転駆動装置24等を収納するための下部ケ−ス4
と、下部ケ−ス4の下端開口部を閉鎖するようにした底
蓋ケ−ス5とから構成されている。
【0008】3は上下臼19、16を収納する上部ケー
スで、その下端部3aに下部ケース4に対し取脱自在に
取付けられるようにしたネジ部3bと、上面内側3cに
一体に成形した漏斗状の被粉砕物(葉茶a)投入用の第
1ホッパー部6と、下臼16と上臼19の接合端面Aか
ら排出された微粉末物(微粉末茶c)をケース外のカッ
プ15に排出するための掃き出し部3dとが設けられて
いる。なお、上記上部ケース3の上面(第1ホッパー部
6の上面側)には中央の材料投入口3eに透明または半
透明の合成樹脂製の上蓋7が取脱自在に挿着されてい
る。
【0009】8は耐摩耗性に優れたセラミックス(例え
ばアルミナ、普通磁器)或いは合成樹脂(例えばアセタ
ール樹脂等)で形成されたダイスであり、その内側上部
が、上記第1ホッパー6の傾斜面に沿った傾斜面に形成
され、更に内側下部に第2ホッパー部19eに連通する
円筒状の連通穴8cが形成されている。更に、該ダイス
8の上記連通穴8cの周面には、葉茶aをせん断するた
めの鋭角状のカット部8aが連通穴8cの軸心方向に形
成され、更に、外面側には上記上部ケース3の第1ホッ
パー部6の下端内面6a側に設けられた嵌合突起6bに
対し取脱自在に嵌合するための嵌合溝8bが形成されて
いる。なお上記カット部8aには後述のスクリュー9が
挿通する。
【0010】9は上記ダイス8に嵌挿された耐摩耗性に
優れたセラミックス(例えばアルミナ、普通磁器)或い
は合成樹脂(例えばアセタール樹脂等)で形成されたス
クリューであり、その外周面には葉茶aをせん断するた
めの鋭角状のカット部9aが形成されている。また、該
スクリュー9は下端が開口する筒状に形成され、その内
部9cの下端側には押圧部材12が摺動可能に嵌合して
いる。上記スクリュー9は、後述の回転駆動軸27の先
端部27bに設けられたネジ部27cに対しネジ部9b
によりネジ着されている。上記スクリュー9の内部9c
には、スクリュー9と押圧部材12間にバネ11が設け
られており、該バネ11の付勢力によって押圧部材12
が後述する上臼19を下臼16方向に押圧し、上臼19
と下臼16間の粉砕圧力を適度に調整して、粉砕効率が
高められるようにしている。これらによって粉砕圧力調
整部10が構成されている。上記押圧部材12はCリン
グ13によって粉砕圧力調整部10の下端から飛び出さ
ないようになっている。
【0011】なお、上記スクリュー9は上臼19と下臼
16を後述の回転駆動軸27に締め付け固定するための
締付具を兼用するもので、回転駆動軸27のネジ部27
cにネジ着し、上部ケース3を下部ケース4にネジ着す
ることにより取付けることで、上記スクリュー9のカッ
ト部9aがダイス8の連通穴8cに嵌挿され、スクリュ
ー9の先端9dが第1ホッパー部6内に収まって第1粉
砕部14が形成されており、上臼19が回転すると同時
にスクリュー9が回転して上記ダイス8のカット部8a
と、スクリュー9のカット部9aによって葉茶aが大き
さ(粒度)が均一な粉末物(粉茶b)にせん断されるよ
うになっている。
【0012】4は回転駆動装置24を収納した下部ケー
スで、その上面4a側には後述する下臼16を嵌める下
臼16の形状に合わせた凹部4bが設けられ、該凹部4
bの底面4c部には後述の下臼16を取脱自在に嵌め合
わせるための嵌合凸部4dが設けられている。また、下
部ケース4の上面4aには粉砕された微粉末茶cを溜め
るカップ15を取出し自在に設置するカップ収納部4e
が備えられており、その底面4fはカップ15が回転駆
動装置24等の振動によりずり落ちないように傾斜して
いる。
【0013】15は下部ケース4のカップ収納部4eに
取り出し自在に設置した微粉末茶cを取出すためのカッ
プであり、落下してきた微粉末茶cの落下した量が目視
できるように透明の合成樹脂で作られている。15aは
持ち手を示す。なお、微粉末茶は後述の受け皿部材18
の掃き出し口18cから落下し上部ケース3の掃き出し
部3dを経てカップ15内へ落下するようになってい
る。
【0014】5は下部ケース4の底面開口を底蓋ケース
であり、後述の取付金具30を介して下部ケース4に取
付された小型モータ25と上記底蓋ケース5をネジ着す
ることで下部ケース4の下端開口部を覆うようにして固
定されていると共に、小型モータ25を支持するように
なっている。
【0015】次に上臼19、下臼16で構成される第2
粉砕部32について説明する。16は上部ケース3に収
納されたアルミナ磁器、普通磁器、陶器等のセラミック
ス製の下臼で、該下臼16の底部中央には貫通穴16a
が形成され、該貫通穴16aに、後述する取付部材17
が接着材により取付けられている。また上記下臼16の
内面16b側に摺鉢状の粉砕面16cが形成されおり、
該粉砕面16cは、図10に示すように複数の平行溝か
らなる主溝16dとその主溝16dに対し交差する方向
にその向きを変更した副溝16eで形成されている。
【0016】17は上記下臼16の貫通穴16aに接着
される合成樹脂製の取付部材であり、該取付部材17は
回転駆動軸27を貫通する貫通穴17aと下面17b側
に嵌合凹部17cが設けられ、該嵌合凹部17cを上記
下部ケース4に形成された嵌合凸部4dに嵌合すること
で、下臼16の回り止めをしている。
【0017】18は上記下臼16の上縁16fに位置す
るように設けられた合成樹脂製の受け皿部材で、上、下
臼19、16間の粉砕面19c、16cで粉砕し終え排
出された微粉末茶cを受ける受け部18aと、下臼16
側面に沿うように形成した下臼嵌合部18bと、受け部
18aに溜まった微粉末茶cをカップ15に落下させる
掃き出し口18cとから構成されており、受け皿部材1
8は上記下部ケース4の凹部4bに上記掃き出し口18
cが下部ケース4のカップ収納部4eの上部に来るよう
に合わせ、さらに下臼嵌合部18bへその上部側から下
臼16が嵌まることにより受け皿部材18は固定され
る。
【0018】19は上記下臼16と同様のセラミックス
で形成した上臼で、その外面19aが上記下臼16の粉
砕面16cに合致する逆円錐状に形成され、かつその上
端部19bが上記下臼16の上端部16gと略同一の高
さに位置するように形成されている。更に上記外面(下
面19a)側には上記下臼16側の粉砕面16cに対向
する粉砕面19cが形成され、、また内面(上面19
d)側には第2ホッパー部19eが形成されている。
【0019】上記第2ホッパー部19eは上部側が拡開
し下部側に向かって狭められた漏斗形状になっていて、
その下部の側部に材料供給口19fが形成され、該材料
供給口19fは外面(下面)側の粉砕面19c側と連通
している。
【0020】また、第2ホッパー部19e内に溜まる粉
茶bは上記上部ケース3の第1ホッパー部6の側面外面
3f側に取脱自在に設けられた後述の受け皿部材18の
受け部18c上面に接触するようにした合成樹脂(例え
ばポリエチレン)製の掻き集め部材20により、材料供
給口19fへ掃き出され、上記上、下臼19、16の粉
砕面19c、16c間へ送り込まれるようになってい
る。
【0021】19gは第2ホッパー部19eの下部の中
央に位置して形成した貫通孔であり、同孔19gには小
判形の穴形状からなる軸穴21aを備えた合成樹脂製の
取付補助部材21が嵌合接着されている。21bは鍔状
の受け部であり、同部21bは気密保持と緩衝のパッキ
ン機能を持つ。
【0022】なお、19cは上記下臼16の粉砕面16
cと対向する外面(下面19a)側に形成された粉砕面
であり、図12にあるように上記下臼16の場合と同様
に主溝19hと副溝19iが全周にわたり交互に形成さ
れており、さらに粉砕面19c側には臼体の回転方向に
合わせて材料供給口19fの下端から粉砕面19cに至
るように形成した円弧状の材料用ガイド溝19jが形成
されている。なお、上記上臼19と下臼16は、各種実
験の結果、粉砕スピ−ド、粉砕粒度等を考慮して中心角
度(開口角度)を約60度に形成したものが使用されて
いる。
【0023】22は上臼19の第2ホッパ−部19eの
上端側を塞ぐようにしてその係止部22aを上臼19の
取付面19kに対し取り外し自在に取着したポリエチレ
ンやポリプロピレン等の合成樹脂からなる内蓋であり、
透明或いは半透明の同蓋は粉砕機1を作動(回転)させ
た場合に第2ホッパ−部19e内の粉砕物(粉茶b)が
上端19b側から臼外へこぼれ落ちないようにしたもの
で、上面中央21bには上部ケース3に設けられたダイ
ス8の下面側(せん断された粉茶b)が排出される側が
嵌まり込む材料補給穴22cが形成されている。
【0024】23は内蓋22に止着した掃き出し部材で
あり、内蓋22を上臼19に取着した際に同部材23が
受け皿部材18の受け部18a上に位置するようにした
もので、作動時、上臼19と一体に回転して同受け部1
8a上に堆積した微粉末茶cを掃き出し口18c方向に
掃き出しできるようになっている。なお、本願の実施例
では合成樹脂製の同部材23は内蓋22に対しその外周
面の2カ所に適宜間隔で設けられている。
【0025】24は下部ケース4内に収納された回転駆
動装置で、交流駆動用の小型モータ25と、同小型モー
タ25の高速回転を低速回転(例えば20〜100rp
m)に変速するための変速ギヤー26とが合体された状
態で収納されている。
【0026】27は回転駆動装置24の出力軸となる回
転駆動軸で、下部カバー4の下臼16を嵌める凹部4b
の中央下端に設けられた軸穴4iを通し、該駆動軸27
の中央部分27aが上記軸穴4iより若干大径なってお
り、下部ケース4の軸穴4i部分を中央部分27aと後
述の第2歯車26bによって挟むようにして、上記軸穴
4iに対し回転可能に軸支されている。また、回転駆動
軸27の先端27bには逆ネジからなるネジ部27cが
設けられ、該ネジ部27cに対し上記スクリュー9の下
端に設けられた粉砕圧力調整部10のネジ部9bを上方
よりネジ着して上臼並びに下臼を回転駆動軸27に取り
付けるようにしている。なお、この上、下臼の回転駆動
軸27への取付により、上臼19のみが回転する上臼回
転式になっている。つまり、下臼16側はその取付部材
17の貫通穴17aが丸穴になっていて回転駆動軸27
と一体に回転することはないが、上臼19は取付補助部
材21の小判形状の軸穴21aに対し、回転駆動軸27
に同駆動軸27と一体に回転するように設けられた回転
部材28が嵌合して上臼19が一体に回転するようにな
っている。
【0027】上記変速ギヤー26は上記モータ25の回
転軸25aの歯車部25bと、下部ケース4の内面上側
4gに設けられた歯車回転軸4hに回転可能に嵌合する
第1歯車26aと、回転駆動軸27の下端側に一体に回
転できるように嵌合され、Cリング29により脱落を防
止した第2歯車26bとから構成されている。
【0028】30は小型モータ等の回転駆動装置24を
取り付けるための取付金具であり、下部ケース4の内面
上側4gから伸びるモータ取付部4jにネジにより固定
される。またモータ25は底蓋ケース5に設けられた貫
通穴5a内に挿入した取付ネジ5bによっても上記取付
金具30にネジ着され、支持取付されている。
【0029】なお、上記粉砕機1にはこのほか、粉砕機
の作動(運転)時間を任意に設定するための電源スイッ
チ兼用のタイマ−31、電源を供給するための電源コー
ド(図示されていない)が設けられている。また粉砕機
1を持ち運ぶための持手等、適宜必要部品を設けること
ができる。
【0030】次に以上の構成からなる上記粉砕機1につ
いてその使用方法を説明する。粉砕機1の停止状態にお
いて、上部ケ−ス3の材料投入口3eに装着されている
上蓋7を外し、第1ホッパー部6の材料投入口3eより
葉茶aを所定量供給する。
【0031】そして、図示外の粉砕機1側の電源コ−ド
をコンセントに差し込み、電源をオンにする。つまり上
記タイマー31により時間設定を行うと粉砕機1側の回
転駆動装置24が始動し、回転駆動軸27が低速度で回
転する(例えば20〜100rpm)。すると同軸27
に連結するスクリュー9も回転し、第1ホッパー部6に
投入された大きさが不均一な葉茶aはスクリュー9によ
り下方に向かって徐々に送り込まれながら同スクリュー
9とダイス8によりせん断され、細かく粉砕されて均一
にその粒度が調整されて行く。均一に調整された粗びき
或いは中びき状態の粉茶bは上臼19の上面にある第2
ホッパー部19eへ落下する。第2ホッパー部19eに
落下した粉茶bは上臼19の回転により掻き集め部材2
0が粉茶bを掃き出し、上臼19側の材料供給口19f
へ確実に送り込まれる。
【0032】このように送りこまれてきた粉茶bは上臼
19の回転に伴う遠心力により材料用ガイド溝19jを
経て粉砕面19c、16cに誘導される。さらに粉茶b
は上臼19の回転により上下両臼19、16の主溝16
d、19h並びに副溝16e、19iの交差及び摺動に
より粉砕あるいは擂り潰されながら溝内または溝上を移
動し、放射方向である外周側に向かって移動する。この
場合、上下両臼の粉砕面19c、16cが摺鉢状である
ため、粉茶は粉砕面を行ったり来りして滞留し、そして
徐々に外周側へ向かって移動しながらより微細に粉砕さ
れていく。なお、粉砕作業を連続して行う場合は上蓋7
越しあるいは上蓋7を外した状態で第1ホッパー部6内
の材料の減り具合を確認し、第1ホッパ部6内へ葉茶a
を供給するようにする。
【0033】上記の如く、微細に粉砕された微粉末茶
(お茶の種類や形態によって異なるが、粒度は70〜1
30ミクロン程度)は上下臼19、16の粉砕面端部A
から受け皿部材18の受け部18aへ排出され、上臼1
9の回転することで、内蓋22に設けられた掃き出し部
材23が上記受け部18aに排出された微粉末茶cが、
受け皿部材18の掃き出し口18cを通って、カップ1
5に排出される。この排出量はお茶の種類等により異な
るが、実験上約0.3〜1.3g/分程度が排出され
る。
【0034】最後に本機1の使用後の手入れについて説
明する。本願発明の粉砕機1は上部ケ−ス3と下部ケ−
ス4とがネジ部3bにおいて分解可能で掃除がしやすく
なっている。まず、上蓋7を外し、上部ケ−ス3の外周
面を持って回し、同ケ−ス3を下部ケ−ス4から外す。
次に上部ケース3の第1ホッパー部6からダイス8を回
し、上部ケース3との嵌合を外す。さらにスクリュー9
を回転駆動軸27から緩めて外し、上臼19を持ち上げ
て回転駆動軸27から外す。下臼16、受け皿部材18
の順に上臼19と同様に持ち上げて外す。取り外しが終
わったなら、上下両臼19、16、上部ケ−ス3、ダイ
ス8を刷毛さらには必要により水洗いして付着した粉末
残物を取り除き、空拭き、乾燥する。また下部ケ−ス4
側につても刷毛及び水洗いにより清掃する。なお、下部
ケ−ス4側は水密構造になっており、水洗時の下部ケ−
ス4内への上方からの水の侵入が阻止される。上記の如
く清掃が済んで一旦取り外したケ−スや上臼等は取り外
しとは逆の手順で再組み付けする。なお使用後の清掃
(手入れ)はその都度行う必要はなく処理残物の付着状
況等を見て必要により行う。
【0035】以上のようであるから、本実施例によれ
ば、上部ケースに形成されたダイス並びにスクリューか
らなる第1粉砕部により葉茶を予め細かく均一調整し、
それを上臼、下臼の粉砕面からなる第2粉砕部によりさ
らに微粉末茶に粉砕されるため、粉砕効率が一段と高ま
り、粉砕工程を短くすることができ、上、下臼の直径
(粉砕面)を小さくすることができるようになった。
【0036】また、上部ケースの上面内側にケースと一
体に第1ホッパー、ダイスを設け、さらにケース内にス
クリューを収め、さらにスクリューの下端に粉砕圧力調
整部と、上、下臼を締めるネジ部を形成したため、粉砕
機自体を小型化することができる上に、構造が簡単とな
り組付けや掃除が楽に行えることができる。
【0037】また、先端がハケ状で取付補助部材の鍔状
の受け部に接触するように掻き集め部材を設け、上臼が
回転することにより上臼のホッパー部内に溜まるダイス
とスクリューによりせん断された葉茶(粉茶)を材料投
入口に掃き出すようにしたため、確実に粉茶を材料投入
口へ落とすことができるようになった。
【0038】また、スクリュー並びにダイスを耐摩耗性
に優れたセラミックス或いは合成樹脂で形成した場合に
は、スクリュー及びダイス自体の耐摩耗性と滑りがよく
なるため粉砕効率を高めることができると同時にこれら
の交換寿命が長くなる。
【0039】
【発明の効果】以上のようであるから請求項1記載の発
明によれば、葉茶は上部ケースに形成されたダイス並び
にスクリューからなる第1粉砕部により予め細かく均一
調整され、それが上臼、下臼の粉砕面からなる第2粉砕
部によりさらに微粉末茶に粉砕されるため、粉砕効率が
一段と高まることは勿論のこと、上記第1粉砕部のホッ
パー部をケース内側に位置してケースと一体に成形した
ため従来例のように、第1ホッパーがケース(上蓋ケー
ス)から上方へ大きく突出せず、小型化と構造の簡素化
とさらには美観の向上が図れる。請求項2記載の発明に
よれば、第1粉砕部を構成するスクリューが第2粉砕部
を構成する上臼と下臼を締め付け固定する締付具を兼用
しているため、部品点数が少なくなって、粉砕機の構造
が簡単になり、コスト低減される。また、請求項2記載
の発明によれば、スクリューに粉砕圧力調整部を設けて
いるため、上臼と下臼間の粉砕圧力が適度に調整され
て、効率的な粉砕が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す粉砕機の側断面図。
【図2】同粉砕機の正断面図。
【図3】同じく上部ケースの断面図。
【図4】図3とは異なった部分の上部ケースの断面図
【図5】ダイスを示すもので、(a)は外観図、(b)
は底面図、(c)は縦断面図。
【図6】スクリューの外観図。
【図7】下部カバーの断面図。
【図8】図7とは異なった部分の下部カバーの断面図。
【図9】下部カバーの平面図。
【図10】下臼の平面図。
【図11】取付部材を示すもので、(a)は外観図、
(b)は底面図、(c)は断面図、(d)(c)と異な
る部分の断面図。
【図12】上臼の底面図。
【符号の説明】
1 粉砕機 2 本体ケース 3 上部ケース 6 第1ホッパー部 8 ダイス 8a カット部 9 スクリュー 9a カット部 10 粉砕圧力調整部 11 バネ 14 第1粉砕部 16 下臼 16c 粉砕面 19 上臼 19c 粉砕面 27 回転駆動軸 32 第2粉砕部 a 被粉砕物(葉茶) b 粉末物(粉茶) c 微粉末

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被粉砕物(a)をダイス(8)とスクリ
    ュー(9)の夫々のカット部(8a)、(9a)にてせ
    ん断して粉末物(b)にする第1粉砕部(14)と、第
    1粉砕部(14)にてせん断された粉砕物(b)をさら
    に上臼(19)、下臼(16)の粉砕面(19c)、
    (16c)にて微粉末(c)にする第2粉砕部(32)
    を有する粉砕機において、 上記本体ケース(2)を構成する上部ケース(3)に、
    第1粉砕部(14)を構成する第1ホッパー部(6)
    を、ケース内側に位置して同ケース(3)と一体に成形
    したことを特徴とする粉砕機。
  2. 【請求項2】 第1粉砕部(14)を構成する締付具を
    兼用するスクリュー(9)は第2粉砕部(32)を構成
    する上臼(19)を回転させる回転駆動軸(27)に対
    し連結され、しかも同スクリュー(9)にはバネ(1
    1)を介して上臼(19)を下臼(16)側へ弾力的に
    締め付け固定するための粉砕圧力調整部(10)を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の粉砕機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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