JP2002252534A - 高周波フィルタ - Google Patents
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H7/00—Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
- H03H7/01—Frequency selective two-port networks
- H03H7/06—Frequency selective two-port networks including resistors
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- H03H1/00—Constructional details of impedance networks whose electrical mode of operation is not specified or applicable to more than one type of network
- H03H2001/0021—Constructional details
- H03H2001/0085—Multilayer, e.g. LTCC, HTCC, green sheets
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- Filters And Equalizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 携帯電話等の高周波機器に用いられる高周波
フィルタに適用でき、簡単な構成で焼成後に調整の行い
やすい小型の高周波フィルタを提供し、結果として製造
歩留まりを向上させることを目的とする。 【解決手段】 最外層の誘電体層上に導体パターンを形
成して焼成してなるLCR回路を有する高周波フィルタ
であって、焼成された前記導体パターンの少なくとも一
部を覆うように前記高周波フィルタの周波数を調整する
ための調整層を形成することにより、凹版印刷などの極
細線を形成するプロセスを利用でき、また誘電体の焼成
後にその特性を調整することができる。
フィルタに適用でき、簡単な構成で焼成後に調整の行い
やすい小型の高周波フィルタを提供し、結果として製造
歩留まりを向上させることを目的とする。 【解決手段】 最外層の誘電体層上に導体パターンを形
成して焼成してなるLCR回路を有する高周波フィルタ
であって、焼成された前記導体パターンの少なくとも一
部を覆うように前記高周波フィルタの周波数を調整する
ための調整層を形成することにより、凹版印刷などの極
細線を形成するプロセスを利用でき、また誘電体の焼成
後にその特性を調整することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として携帯電話等
の移動体通信機器に用いられる高周波フィルタに関する
ものである。
の移動体通信機器に用いられる高周波フィルタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の高周波フィルタは図5に
示すように、第1の誘電体層501の上面に第1のグラ
ンド電極502を形成し、前記第1グランド電極502
の上に第2の誘電体層503を積層し、前記第2の誘電
体層503の上面に2個の共振器電極504aおよび5
04bを形成し、前記共振器電極504aおよび504
bの上に第3の誘電体層505を積層し、前記第3の誘
電体層505の上面に第1の伝送線路電極506aと第
2の伝送線路電極506bと第3の伝送線路電極506
cと第1のコンデンサ電極507aと第2のコンデンサ
電極507bを形成し、前記第1の伝送線路電極506
aと前記第2の伝送線路電極506bと前記第3の伝送
線路電極506cと前記第1のコンデンサ電極507a
と前記第2のコンデンサ電極507bの上に第4の誘電
体層508を積層し、前記第4の誘電体層508の上面
に第2のグランド電極509を形成し、前記第2のグラ
ンド電極509の上に第5の誘電体層510を積層し、
側面に端面電極511a,511b,511c,511
dを形成した構造を有し、共振器電極504aとコンデ
ンサ電極507aおよび共振器電極504bとコンデン
サ電極507bはそれぞれ第3の誘電体層505を介し
て少なくとも一部が対向するように配置し、端面電極5
11cに第1の伝送線路電極506aの一端を接続し、
第1の伝送線路電極506aの他端にコンデンサ電極5
07aを接続し、コンデンサ電極507aに第2の伝送
線路電極506bの一端を接続し、第2の伝送線路電極
506bの他端にコンデンサ電極507bを接続し、コ
ンデンサ電極507bに第3の伝送線路電極506cの
一端を接続し、第3の伝送線路電極506cの他端に端
面電極511dを接続し、第1のグランド電極502と
第2のグランド電極509を端面電極511aで接続し
て接地し、第1のグランド電極502と第2のグランド
電極509と共振器電極504aおよび504bを端面
電極511bで接続して接地して構成されている。
示すように、第1の誘電体層501の上面に第1のグラ
ンド電極502を形成し、前記第1グランド電極502
の上に第2の誘電体層503を積層し、前記第2の誘電
体層503の上面に2個の共振器電極504aおよび5
04bを形成し、前記共振器電極504aおよび504
bの上に第3の誘電体層505を積層し、前記第3の誘
電体層505の上面に第1の伝送線路電極506aと第
2の伝送線路電極506bと第3の伝送線路電極506
cと第1のコンデンサ電極507aと第2のコンデンサ
電極507bを形成し、前記第1の伝送線路電極506
aと前記第2の伝送線路電極506bと前記第3の伝送
線路電極506cと前記第1のコンデンサ電極507a
と前記第2のコンデンサ電極507bの上に第4の誘電
体層508を積層し、前記第4の誘電体層508の上面
に第2のグランド電極509を形成し、前記第2のグラ
ンド電極509の上に第5の誘電体層510を積層し、
側面に端面電極511a,511b,511c,511
dを形成した構造を有し、共振器電極504aとコンデ
ンサ電極507aおよび共振器電極504bとコンデン
サ電極507bはそれぞれ第3の誘電体層505を介し
て少なくとも一部が対向するように配置し、端面電極5
11cに第1の伝送線路電極506aの一端を接続し、
第1の伝送線路電極506aの他端にコンデンサ電極5
07aを接続し、コンデンサ電極507aに第2の伝送
線路電極506bの一端を接続し、第2の伝送線路電極
506bの他端にコンデンサ電極507bを接続し、コ
ンデンサ電極507bに第3の伝送線路電極506cの
一端を接続し、第3の伝送線路電極506cの他端に端
面電極511dを接続し、第1のグランド電極502と
第2のグランド電極509を端面電極511aで接続し
て接地し、第1のグランド電極502と第2のグランド
電極509と共振器電極504aおよび504bを端面
電極511bで接続して接地して構成されている。
【0003】共振器電極504aおよび504bは第1
のグランド電極502と第2のグランド電極509に挟
まれたトリプレート構造を有しかつ一端が接地されてい
るので4分の1波長共振器として動作する。またその一
部は誘電体層505を介してコンデンサ電極507aお
よび507bとそれぞれ対向して平行平板コンデンサと
して動作する。従って、端面電極511cと端面電極5
11dの間を結ぶ伝送線路に直列共振器が接続されかつ
これらの直列共振器が接地されているので、本フィルタ
は端面電極511cと端面電極511dを入出力端子と
する帯域阻止フィルタとして動作する。
のグランド電極502と第2のグランド電極509に挟
まれたトリプレート構造を有しかつ一端が接地されてい
るので4分の1波長共振器として動作する。またその一
部は誘電体層505を介してコンデンサ電極507aお
よび507bとそれぞれ対向して平行平板コンデンサと
して動作する。従って、端面電極511cと端面電極5
11dの間を結ぶ伝送線路に直列共振器が接続されかつ
これらの直列共振器が接地されているので、本フィルタ
は端面電極511cと端面電極511dを入出力端子と
する帯域阻止フィルタとして動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例、高周波フィル
タは誘電体層内に複数の電極層を構成し、誘電体の焼成
後に所定の周波数特性を確保していた。しかし、近年機
器の高周波化に伴い周波数特性の帯域幅が狭くなり、従
来の形成工程による特性の確保が困難であるという課題
を有していた。また電極層はスクリーン印刷にて形成し
印刷のにじみ等高周波フィルタの小型化には限界がある
という課題を有していた。
タは誘電体層内に複数の電極層を構成し、誘電体の焼成
後に所定の周波数特性を確保していた。しかし、近年機
器の高周波化に伴い周波数特性の帯域幅が狭くなり、従
来の形成工程による特性の確保が困難であるという課題
を有していた。また電極層はスクリーン印刷にて形成し
印刷のにじみ等高周波フィルタの小型化には限界がある
という課題を有していた。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、簡単な構成で周波数特性の高精度化が図れる小型
の高周波フィルタを提供することを目的とする。
あり、簡単な構成で周波数特性の高精度化が図れる小型
の高周波フィルタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、最外層の誘電体層上に導体パターンを形成
して焼成してなるLCR回路を有する高周波フィルタで
あって、焼成された前記導体パターンの少なくとも一部
を覆うように前記高周波フィルタの周波数を調整するた
めの調整層を形成したものである。
に本発明は、最外層の誘電体層上に導体パターンを形成
して焼成してなるLCR回路を有する高周波フィルタで
あって、焼成された前記導体パターンの少なくとも一部
を覆うように前記高周波フィルタの周波数を調整するた
めの調整層を形成したものである。
【0007】この構成によれば誘電体層を調整すること
により導体パターンの特性を変更できることになり、誘
電体の焼成後にその周波数を調整することができる。
により導体パターンの特性を変更できることになり、誘
電体の焼成後にその周波数を調整することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、最外層の誘電体層上に導体パターンを形成して焼成
してなるLCR回路を有する高周波フィルタであって、
焼成された前記導体パターンの少なくとも一部を覆うよ
うに前記高周波フィルタの周波数を調整するための調整
層を形成したことを特徴とする高周波フィルタであり、
高周波フィルタの完成後に簡単に周波数を調整できる作
用を有する。
は、最外層の誘電体層上に導体パターンを形成して焼成
してなるLCR回路を有する高周波フィルタであって、
焼成された前記導体パターンの少なくとも一部を覆うよ
うに前記高周波フィルタの周波数を調整するための調整
層を形成したことを特徴とする高周波フィルタであり、
高周波フィルタの完成後に簡単に周波数を調整できる作
用を有する。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、調整層
が誘電体からなることを特徴とする請求項1記載の高周
波フィルタであり、実行誘電率を変化させて調整範囲を
広くする作用を有する。
が誘電体からなることを特徴とする請求項1記載の高周
波フィルタであり、実行誘電率を変化させて調整範囲を
広くする作用を有する。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、調整層
が磁性体からなることを特徴とする請求項1記載の高周
波フィルタであり、透磁率を変化させて調整範囲を広く
する作用を有する。
が磁性体からなることを特徴とする請求項1記載の高周
波フィルタであり、透磁率を変化させて調整範囲を広く
する作用を有する。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、導体パ
ターンの少なくとも一部を覆うように形成した誘電体も
しくは磁性体の上側に高周波フィルタの周波数を調整す
るための導電体を形成したことを特徴とする請求項1記
載の高周波フィルタであり、導体によって誘電率もしく
は透磁率の変化を強調させる作用を有する。
ターンの少なくとも一部を覆うように形成した誘電体も
しくは磁性体の上側に高周波フィルタの周波数を調整す
るための導電体を形成したことを特徴とする請求項1記
載の高周波フィルタであり、導体によって誘電率もしく
は透磁率の変化を強調させる作用を有する。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、調整層
が接地されていることを特徴とする請求項4記載の高周
波フィルタであり、同様に誘電率もしくは透磁率の変化
を強調させる作用を有する。
が接地されていることを特徴とする請求項4記載の高周
波フィルタであり、同様に誘電率もしくは透磁率の変化
を強調させる作用を有する。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明は、導体パ
ターンの上側に前記導体パターンを保護するための誘電
体層を形成し、前記誘電体層の上側に前記導体パターン
の少なくとも一部を覆うように前記高周波フィルタの周
波数を調整するための調整層を形成したことを特徴とす
る請求項1記載の高周波フィルタであり、周波数の調整
による他の電極の破壊を防止する作用を有する。
ターンの上側に前記導体パターンを保護するための誘電
体層を形成し、前記誘電体層の上側に前記導体パターン
の少なくとも一部を覆うように前記高周波フィルタの周
波数を調整するための調整層を形成したことを特徴とす
る請求項1記載の高周波フィルタであり、周波数の調整
による他の電極の破壊を防止する作用を有する。
【0014】本発明の請求項7に記載の発明は、調整層
はその面積が調整されて形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の高周波フィルタであり、調整量を増減
できる作用を有する。
はその面積が調整されて形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の高周波フィルタであり、調整量を増減
できる作用を有する。
【0015】本発明の請求項8に記載の発明は、調整層
の少なくとも一部を削除して周波数を調整することを特
徴とする請求項1記載の高周波フィルタであり、周波数
を高く調整できる作用を有する。
の少なくとも一部を削除して周波数を調整することを特
徴とする請求項1記載の高周波フィルタであり、周波数
を高く調整できる作用を有する。
【0016】本発明の請求項9に記載の発明は、調整層
を追加して周波数を調整することを特徴とする請求項1
記載の高周波フィルタであり、周波数を低く調整できる
作用を有する。
を追加して周波数を調整することを特徴とする請求項1
記載の高周波フィルタであり、周波数を低く調整できる
作用を有する。
【0017】本発明の請求項10に記載の発明は、導体
パターンは少なくとも一対の櫛型電極を有することを特
徴とする請求項1記載の高周波フィルタであり、コンデ
ンサの容量値を調整できる作用を有する。
パターンは少なくとも一対の櫛型電極を有することを特
徴とする請求項1記載の高周波フィルタであり、コンデ
ンサの容量値を調整できる作用を有する。
【0018】本発明の請求項11に記載の発明は、導体
パターンは少なくとも線幅もしくは線間が60マイクロ
メートル以下であることを特徴とする請求項1記載の高
周波フィルタであり、インダクタのインダクタンスを調
整できる作用を有する。
パターンは少なくとも線幅もしくは線間が60マイクロ
メートル以下であることを特徴とする請求項1記載の高
周波フィルタであり、インダクタのインダクタンスを調
整できる作用を有する。
【0019】本発明の請求項12に記載の発明は、導体
パターンが凹版印刷により形成されていることを特徴と
する請求項1記載の高周波フィルタであり、高周波フィ
ルタを小型で構成し、完成後に高周波フィルタを調整で
きる作用を有する。
パターンが凹版印刷により形成されていることを特徴と
する請求項1記載の高周波フィルタであり、高周波フィ
ルタを小型で構成し、完成後に高周波フィルタを調整で
きる作用を有する。
【0020】本発明の請求項13に記載の発明は、導体
パターンが薄膜技術により形成されていることを特徴と
する請求項1記載の高周波フィルタであり、高周波フィ
ルタを小型で構成し、完成後に調整できる作用を有す
る。
パターンが薄膜技術により形成されていることを特徴と
する請求項1記載の高周波フィルタであり、高周波フィ
ルタを小型で構成し、完成後に調整できる作用を有す
る。
【0021】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。
から図4を用いて説明する。
【0022】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における高周波フィルタの構成図である。図1にお
いて、高周波フィルタは誘電体101の下面にグランド
電極102を形成し、前記誘電体101の側面から一部
が上面に回りこむように端面電極103a,103b,
103c,103d,103e,103fを形成し、前
記誘電体101の上面に第1の伝送線路電極104と第
2の伝送線路電極105と第3の伝送線路電極106と
第1の櫛型電極107aおよび107bと第2の櫛型電
極108aおよび108bを形成し、誘電体101上に
形成したこれらの電極の上側に誘電体層109を形成
し、前記誘電体層109の上側に前記第1の櫛型電極1
07aおよび107bと第2の櫛型電極108aおよび
108bに少なくとも一部が重なるように調整用誘電体
層110aおよび110bを形成した構造を有し、端面
電極103aに第1の伝送線路電極104の一端と第2
の伝送線路電極105の一端を接続し、第2の伝送線路
電極105の他端に第1の櫛型電極107aを接続し、
第1の櫛型電極107aと107bを接続しないように
近接して配置し、端面電極103cに第1の伝送線路電
極104の他端と第3の伝送線路電極106の一端を接
続し、第3の伝送線路電極106の他端に第2の櫛型電
極108aを接続し、第2の櫛型電極108aと108
bを接続しないように近接して配置し、第1の櫛型電極
107bと端面電極103dを接続し、第2の櫛型電極
108bと端面電極103fを接続し、グランド電極1
02と端面電極103bと端面電極103dと端面電極
103eと端面電極103fを接続して接地して構成さ
れている。
態1における高周波フィルタの構成図である。図1にお
いて、高周波フィルタは誘電体101の下面にグランド
電極102を形成し、前記誘電体101の側面から一部
が上面に回りこむように端面電極103a,103b,
103c,103d,103e,103fを形成し、前
記誘電体101の上面に第1の伝送線路電極104と第
2の伝送線路電極105と第3の伝送線路電極106と
第1の櫛型電極107aおよび107bと第2の櫛型電
極108aおよび108bを形成し、誘電体101上に
形成したこれらの電極の上側に誘電体層109を形成
し、前記誘電体層109の上側に前記第1の櫛型電極1
07aおよび107bと第2の櫛型電極108aおよび
108bに少なくとも一部が重なるように調整用誘電体
層110aおよび110bを形成した構造を有し、端面
電極103aに第1の伝送線路電極104の一端と第2
の伝送線路電極105の一端を接続し、第2の伝送線路
電極105の他端に第1の櫛型電極107aを接続し、
第1の櫛型電極107aと107bを接続しないように
近接して配置し、端面電極103cに第1の伝送線路電
極104の他端と第3の伝送線路電極106の一端を接
続し、第3の伝送線路電極106の他端に第2の櫛型電
極108aを接続し、第2の櫛型電極108aと108
bを接続しないように近接して配置し、第1の櫛型電極
107bと端面電極103dを接続し、第2の櫛型電極
108bと端面電極103fを接続し、グランド電極1
02と端面電極103bと端面電極103dと端面電極
103eと端面電極103fを接続して接地して構成さ
れている。
【0023】以上のように構成された高周波フィルタに
ついて、以下その動作を説明する。
ついて、以下その動作を説明する。
【0024】櫛型電極107aと107bは接続しない
ように近接して配置されてインターディジタル型のコン
デンサを形成する。同様に櫛型電極108aと108b
も接続しないように近接して配置されてインターディジ
タル型のコンデンサを形成する。また第2の伝送線路電
極105と第3の伝送線路電極106はそれぞれの線路
形状と誘電体101の誘電率によって定まる特性インピ
ーダンスに基づいてインダクタとして動作する。従っ
て、第2の伝送線路電極105と第1の櫛型電極107
aおよび107bは一端が第1の伝送線路に接続され、
他端が接地された直列共振器として動作し、第3の伝送
線路電極106と第2の櫛型電極108aおよび108
bも一端が第1の伝送線路に接続され、他端が接地され
た直列共振器として動作する。一端が接地された直列共
振器の周波数特性は減衰極となるので、本回路は端面電
極103aと端面電極103cを入出力端子とする帯域
阻止フィルタとして動作する。
ように近接して配置されてインターディジタル型のコン
デンサを形成する。同様に櫛型電極108aと108b
も接続しないように近接して配置されてインターディジ
タル型のコンデンサを形成する。また第2の伝送線路電
極105と第3の伝送線路電極106はそれぞれの線路
形状と誘電体101の誘電率によって定まる特性インピ
ーダンスに基づいてインダクタとして動作する。従っ
て、第2の伝送線路電極105と第1の櫛型電極107
aおよび107bは一端が第1の伝送線路に接続され、
他端が接地された直列共振器として動作し、第3の伝送
線路電極106と第2の櫛型電極108aおよび108
bも一端が第1の伝送線路に接続され、他端が接地され
た直列共振器として動作する。一端が接地された直列共
振器の周波数特性は減衰極となるので、本回路は端面電
極103aと端面電極103cを入出力端子とする帯域
阻止フィルタとして動作する。
【0025】誘電体層109は誘電体101の上面に形
成された各電極を保護して破壊を防止する。調整用誘電
体層110a,110bはそれぞれ第1の櫛型電極10
7aおよび107b、と第2の櫛型電極108aおよび
108bを覆うように形成されるので、覆われた部分の
実効的な誘電率は覆われていない部分に比較して大きく
なってインターディジタル型のコンデンサの容量値が大
きくなる。調整用誘電体層110aおよび110bは誘
電体101と誘電体層109の焼成温度よりも低い温度
で焼成する誘電体を用いることができるので、高周波フ
ィルタの完成後に調整用誘電体層を形成することで高周
波フィルタの周波数を調整することができる。一例とし
て熱硬化性の樹脂を用いた場合、櫛型電極を用いたイン
ターディジタル型のコンデンサの容量は約20%増加す
る。
成された各電極を保護して破壊を防止する。調整用誘電
体層110a,110bはそれぞれ第1の櫛型電極10
7aおよび107b、と第2の櫛型電極108aおよび
108bを覆うように形成されるので、覆われた部分の
実効的な誘電率は覆われていない部分に比較して大きく
なってインターディジタル型のコンデンサの容量値が大
きくなる。調整用誘電体層110aおよび110bは誘
電体101と誘電体層109の焼成温度よりも低い温度
で焼成する誘電体を用いることができるので、高周波フ
ィルタの完成後に調整用誘電体層を形成することで高周
波フィルタの周波数を調整することができる。一例とし
て熱硬化性の樹脂を用いた場合、櫛型電極を用いたイン
ターディジタル型のコンデンサの容量は約20%増加す
る。
【0026】なお、本実施の形態は櫛型電極の上側に誘
電体層を形成しているが、これは図2に示すように伝送
線路電極の上側に誘電体層を形成してもよい。この場合
は実効的な誘電率を変更することでインダクタのインダ
クタンスを調整できる効果がある。
電体層を形成しているが、これは図2に示すように伝送
線路電極の上側に誘電体層を形成してもよい。この場合
は実効的な誘電率を変更することでインダクタのインダ
クタンスを調整できる効果がある。
【0027】なお、上記の高周波フィルタは伝送線路電
極の上側に調整層として磁性体を形成することが好まし
い。この場合はインダクタンスを調整できる範囲が広く
なる。
極の上側に調整層として磁性体を形成することが好まし
い。この場合はインダクタンスを調整できる範囲が広く
なる。
【0028】なお、本実施の形態は誘電体層の上側に調
整用誘電体層を形成しているが、これは調整層として導
体層を形成してもよい。この場合は容量もしくはインダ
クタンスを調整できる範囲が広くなる。
整用誘電体層を形成しているが、これは調整層として導
体層を形成してもよい。この場合は容量もしくはインダ
クタンスを調整できる範囲が広くなる。
【0029】なお、上記調整層は図3もしくは図4に示
すように端面電極を用いて接地することが好ましい。こ
の場合は櫛型電極の面積に比例した容量を形成でき、ま
たトリプレート構造となるので伝送線路電極に作用する
誘電率を高くでき、容量またはインダクタンスを調整で
きる範囲が広くなる。
すように端面電極を用いて接地することが好ましい。こ
の場合は櫛型電極の面積に比例した容量を形成でき、ま
たトリプレート構造となるので伝送線路電極に作用する
誘電率を高くでき、容量またはインダクタンスを調整で
きる範囲が広くなる。
【0030】なお、本実施の形態は各電極の上側に誘電
体層を形成して電極を保護しているが、これは誘電体層
の面積を増減することで周波数の調整をしてもよい。こ
の場合は高周波フィルタの製造工程を削減できる効果が
ある。
体層を形成して電極を保護しているが、これは誘電体層
の面積を増減することで周波数の調整をしてもよい。こ
の場合は高周波フィルタの製造工程を削減できる効果が
ある。
【0031】なお、上記高周波フィルタは伝送線路電極
と櫛型電極によって構成されているので電極層を1層と
することが可能であり、本高周波フィルタは凹版印刷も
しくは薄膜技術を用いて作製できる。従って、本高周波
フィルタは線幅および線間を60マイクロメートル以下
で構成することが可能となり、本発明は従来の高周波フ
ィルタに比較して小型かつ薄型で構成できる。
と櫛型電極によって構成されているので電極層を1層と
することが可能であり、本高周波フィルタは凹版印刷も
しくは薄膜技術を用いて作製できる。従って、本高周波
フィルタは線幅および線間を60マイクロメートル以下
で構成することが可能となり、本発明は従来の高周波フ
ィルタに比較して小型かつ薄型で構成できる。
【0032】なお、本実施の形態における直列共振器は
一端が入出力端子間の伝送線路に接続され他端が接地さ
れているので結果として発明は帯域阻止フィルタとして
動作するが、これは以下で説明する条件を付加してもよ
い。
一端が入出力端子間の伝送線路に接続され他端が接地さ
れているので結果として発明は帯域阻止フィルタとして
動作するが、これは以下で説明する条件を付加してもよ
い。
【0033】2個の直列共振器はともに減衰極として作
用するので、そのインピーダンスは共振周波数より低い
周波数帯域で容量性を示し、高い周波数帯域で誘導性を
示す。従って、双方の共振周波数の間の帯域では2個の
共振器のインピーダンスは打ち消しあうように作用す
る。このときそのインピーダンスが零もしくはほぼ零と
なるように第2の伝送線路電極と第1の櫛型電極と第3
の伝送線路電極と第2の櫛型電極を設定すれば、本高周
波フィルタは2つの共振周波数の中間帯域のいずれかで
通過帯をもつ帯域通過フィルタとして作用する。
用するので、そのインピーダンスは共振周波数より低い
周波数帯域で容量性を示し、高い周波数帯域で誘導性を
示す。従って、双方の共振周波数の間の帯域では2個の
共振器のインピーダンスは打ち消しあうように作用す
る。このときそのインピーダンスが零もしくはほぼ零と
なるように第2の伝送線路電極と第1の櫛型電極と第3
の伝送線路電極と第2の櫛型電極を設定すれば、本高周
波フィルタは2つの共振周波数の中間帯域のいずれかで
通過帯をもつ帯域通過フィルタとして作用する。
【0034】なお、上記帯域通過フィルタは誘電体上面
の1層に形成された電極のみで構成でき、調整層を用い
てフィルタの完成後に周波数を調整することが可能であ
る。
の1層に形成された電極のみで構成でき、調整層を用い
てフィルタの完成後に周波数を調整することが可能であ
る。
【0035】なお、本実施の形態における誘電体および
磁性体の形成方法にはさまざまな方法があるが、本発明
はそれらの細部に限定されるものではない。
磁性体の形成方法にはさまざまな方法があるが、本発明
はそれらの細部に限定されるものではない。
【0036】また、移動体通信機器において本発明の高
周波フィルタを用いることにより通信機器を構成する回
路を形成したあとで素子値の調整をすることができ、結
果として移動体通信機器の製造歩留まりを向上できる。
周波フィルタを用いることにより通信機器を構成する回
路を形成したあとで素子値の調整をすることができ、結
果として移動体通信機器の製造歩留まりを向上できる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、最外層の
誘電体層上に導体パターンを形成して焼成してなるLC
R回路を有する高周波フィルタであって、焼成された前
記導体パターンの少なくとも一部を覆うように前記高周
波フィルタの周波数を調整するための調整層を形成する
ことによって、高周波フィルタの完成後において簡単に
周波数を調整できる。
誘電体層上に導体パターンを形成して焼成してなるLC
R回路を有する高周波フィルタであって、焼成された前
記導体パターンの少なくとも一部を覆うように前記高周
波フィルタの周波数を調整するための調整層を形成する
ことによって、高周波フィルタの完成後において簡単に
周波数を調整できる。
【図1】本発明の実施の形態1における高周波フィルタ
の構成図
の構成図
【図2】本発明の実施の形態1における高周波フィルタ
の別の構成図
の別の構成図
【図3】本発明の実施の形態1における高周波フィルタ
の別の構成図
の別の構成図
【図4】本発明の実施の形態1における高周波フィルタ
の別の構成図
の別の構成図
【図5】従来例における高周波フィルタの構成図
101 誘電体 102 グランド電極 103a〜103f 端面電極 104 第1の伝送線路電極 105 第2の伝送線路電極 106 第3の伝送線路電極 107a,107b 第1の櫛型電極 108a,108b 第2の櫛型電極 109 誘電体層 110a,110b 調整用誘電体層
フロントページの続き (72)発明者 水野 雅之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J006 HA01 HA15 HA21 JA02 LA02 LA21 LA28 MA05 MB02 MB03 NA08 NC03 5J024 AA01 CA09 DA01 DA28 EA05
Claims (13)
- 【請求項1】 最外層の誘電体層上に導体パターンを形
成し、焼成してなるLCR回路を有する高周波フィルタ
であって、焼成された前記導体パターンの少なくとも一
部を覆うように前記高周波フィルタの周波数を調整する
ための調整層を形成したことを特徴とする高周波フィル
タ。 - 【請求項2】 前記調整層が誘電体からなることを特徴
とする請求項1記載の高周波フィルタ。 - 【請求項3】 前記調整層が磁性体からなることを特徴
とする請求項1記載の高周波フィルタ。 - 【請求項4】 導体パターンの少なくとも一部を覆うよ
うに形成した誘電体もしくは磁性体の上側に高周波フィ
ルタの周波数を調整するための導電体を形成したことを
特徴とする請求項1記載の高周波フィルタ。 - 【請求項5】 調整層が接地されていることを特徴とす
る請求項4記載の高周波フィルタ。 - 【請求項6】 導体パターンの上側に前記導体パターン
を保護するための誘電体層を形成し、前記誘電体層の上
側に前記導体パターンの少なくとも一部を覆うように前
記高周波フィルタの周波数を調整するための調整層を形
成したことを特徴とする請求項1記載の高周波フィル
タ。 - 【請求項7】 調整層はその面積が調整されて形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の高周波フィル
タ。 - 【請求項8】 調整層の少なくとも一部を削除して周波
数を調整することを特徴とする請求項1記載の高周波フ
ィルタ。 - 【請求項9】 調整層を追加して周波数を調整すること
を特徴とする請求項1記載の高周波フィルタ。 - 【請求項10】 導体パターンは少なくとも一対の櫛型
電極を有することを特徴とする請求項1記載の高周波フ
ィルタ。 - 【請求項11】 導体パターンは少なくとも線幅もしく
は線間が60マイクロメートル以下であることを特徴と
する請求項1記載の高周波フィルタ。 - 【請求項12】 導体パターンが凹版印刷により形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の高周波フィル
タ。 - 【請求項13】 導体パターンが薄膜技術により形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の高周波フィル
タ。
Priority Applications (5)
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US10/085,998 US6577208B2 (en) | 2001-02-26 | 2002-02-26 | Radio frequency filter |
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JP2001049916A JP2002252534A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | 高周波フィルタ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=18910951
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-
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- 2001-02-26 JP JP2001049916A patent/JP2002252534A/ja active Pending
-
2002
- 2002-02-25 DE DE60200387T patent/DE60200387T2/de not_active Expired - Fee Related
- 2002-02-25 EP EP02004140A patent/EP1239532B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2002-02-26 CN CN02106511.XA patent/CN1280986C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2002-02-26 US US10/085,998 patent/US6577208B2/en not_active Expired - Fee Related
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