JP2003069362A - ダイプレクサ - Google Patents

ダイプレクサ

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JP2003069362A
JP2003069362A JP2001256498A JP2001256498A JP2003069362A JP 2003069362 A JP2003069362 A JP 2003069362A JP 2001256498 A JP2001256498 A JP 2001256498A JP 2001256498 A JP2001256498 A JP 2001256498A JP 2003069362 A JP2003069362 A JP 2003069362A
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JP
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frequency
pass filter
filter circuit
low
circuit
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Application number
JP2001256498A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Okamoto
哲也 岡元
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のダイプレクサでは、ハイパスフィルタ
回路の通過帯域が広い場合、ローパスフィルタ回路のみ
を共通端子からハイパスフィルタ回路の通過帯域周波数
で見たとき容量性に見えるため、ハイパスフィルタ回路
の損失の原因となった。 【解決手段】 第1の周波数の信号を通過させるローパ
スフィルタ回路(L1・L2、C1〜C4)および第1
の周波数よりも高い第2の周波数の信号を通過させるハ
イパスフィルタ回路(L3、C5〜C7)の一方端同士
を接続して共通端子とし、ローパスフィルタ回路の他方
端をローパスフィルタ端子、ハイパスフィルタ回路の他
方端をハイパスフィルタ端子として構成されたダイプレ
クサにおいて、ローパスフィルタ回路は共通端子側に第
2の周波数よりも高い共振周波数を持つ並列共振回路
(L1、C1)を有するダイプレクサとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチバンドの移
動体機器等に用いられる2つの異なる周波数帯域の高周
波信号を分配するダイプレクサに関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機器特に携帯電話の分野では
異なる周波数帯域や異なる通信方式を1つの機器で扱え
るマルチバンド機器、例えばGSMシステム(880〜960
MHz)やDCSシステム(1710〜1880MHz)の両シ
ステムが1つの機器にて使用可能なものが製品化されて
いる。ダイプレクサはこれらの機器に用いられ、2つの
異なる周波数帯域の高周波信号を分配するものである。
【0003】従来までのダイプレクサとして、例えば特
開平11−266133号公報には、第1の周波数帯域を通過帯
域とする第1のフィルタを減衰極付きローパスフィルタ
とし、第1の周波数帯域より高い第2の周波数帯域を通
過帯域とする第2のフィルタを減衰極付きハイパスフィ
ルタ回路として、これら第1および第2のフィルタのそ
れぞれ一方の入出力ポートを接続し共通ポートとしたダ
イプレクサ(分波器)が開示されている。また、第1の
フィルタにおいて、共通ポートに最も近いところで互い
に並列接続された第1のコイルと第1のコンデンサで構
成される回路ブロックを直列に接続するとともに第1の
コイルと第1のコンデンサの並列共振周波数を第2の周
波数帯域に含まれる周波数として減衰極を構成したダイ
プレクサ(分波器)が開示されている。
【0004】これによれば、小型化が容易で損失が少な
いダイプレクサを構成することができ、また、減衰極付
きローパスフィルタ回路の共通ポートにもっとも近いと
ころにコイルとコンデンサを並列接続して構成される回
路ブロックを直列に接続し、その並列共振周波数を減衰
極付きハイパスフィルタ回路の周波数帯域に含まれる周
波数として減衰極を構成することにより、並列共振を利
用して減衰極付きローパスフィルタへの減衰極付きハイ
パスフィルタ回路の信号の回りこみをなくすことができ
るというものである。
【0005】また、特開平11−68499号公報には、絶縁
層を積層一体化して構成される積層体内部にインダクタ
ンス成分とコンデンサ成分とによる並列共振回路(ノッ
チ回路)を2個内蔵し、これにローパスフィルタ回路と
ハイパスフィルタ回路とを接続し組み合わせたダイプレ
クサ(積層型分波器)が開示されている。
【0006】これによれば、2個の並列共振回路(ノッ
チ回路)の挿入損失を2つの特定の周波数でそれぞれ逆
に最大となるように設定することにより、ローパスフィ
ルタ回路とハイパスフィルタ回路と間での信号の回りこ
みをなくして良好に分波させることができるというもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、特に携帯電話の
分野において加入者増加や通話品質および通話サービス
の向上の要望に伴いW−CDMAシステム(周波数帯域
が1920〜2170MHz)を含むようなマルチバンド機器が
望まれており、それに伴い、従来のGSMシステムやD
CSシステムで使用されるダイプレクサに比べ、ハイパ
スフィルタ回路側にDCSシステムだけではなくW−C
DMAシステムを含むような、より広い帯域の周波数
(周波数帯域が1710〜2170MHz)を分配可能なダイプ
レクサが必要とされている。
【0008】これに対し、特開平11−266133号公報およ
び特開平11−68499号公報に開示されたダイプレクサに
おいては、ローパスフィルタ回路の共通端子(ローパス
フィルタ回路とハイパスフィルタ回路の接続された端
子)側にハイパスフィルタ回路の通過周波数の共振周波
数を持つ並列共振回路を設けることにより、並列共振周
波数にてインピーダンスが最大となることを利用し、ロ
ーパスフィルタ回路とハイパスフィルタ回路とのアイソ
レーションを確保し、ローパスフィルタ回路へのハイパ
スフィルタ回路の信号の回り込みを少なくしている。
【0009】しかしながら、これらのダイプレクサのロ
ーパスフィルタ回路は、ローパスフィルタ回路の共通端
子側にハイパスフィルタ回路の通過周波数の共振周波数
を持つ並列共振回路を設けたことにより、ローパスフィ
ルタ回路のみを共通端子から見ると並列共振回路の特性
より共振周波数付近にてインピーダンスを最大とするこ
とができるためアイソレーションを大きく取れるもの
の、共振周波数より高い周波数では容量性に見えるとと
もに、周波数が共振周波数より高くなるにつれ容量値も
大きくなるという問題点がある。
【0010】従来のダイプレクサに求められるような、
ハイパスフィルタ回路の通過周波数帯域がそれほど広く
ない(ハイパスフィルタ回路の通過周波数の上限周波数
が下限周波数の1.2倍未満)場合は、ローパスフィルタ
回路の共通端子側に設けた並列共振回路の並列共振周波
数とハイパスフィルタ回路の通過帯域の上限周波数との
差が少ないため、ローパスフィルタ回路のみを共通端子
からハイパスフィルタ回路の通過帯域で見たときにロー
パスフィルタ回路が容量性に見えても容量値自体が小さ
く、またハイパスフィルタ回路側の信号が回り込む量も
少ないため、ハイパスフィルタ回路側の損失の原因とな
ることはなかった。
【0011】しかし、ハイパスフィルタ回路の通過帯域
が広い(通過帯域の上限周波数が下限周波数の1.2倍以
上)場合は、ローパスフィルタ回路の共通端子側に設け
た並列共振回路の並列共振周波数とハイパスフィルタ回
路の上限周波数との差が大きいため、ローパスフィルタ
回路のみを共通端子からハイパスフィルタ回路の通過周
波帯域で見たときに、ハイパスフィルタ回路の通過周波
数が高くなるほどローパスフィルタ回路の容量値自体が
大きくなり、ハイパスフィルタ回路側の信号が回り込む
量が多くなるため、ハイパスフィルタ回路側の損失の原
因となる。
【0012】すなわち、特開平11−266133号公報および
特開平11−68499号公報に開示されたような従来の構成
のダイプレクサは、ハイパスフィルタ回路の通過帯域が
広いダイプレクサには適していない構成になっていると
いう問題点があった。
【0013】ここで、特開平11−68499号公報に開示さ
れた、共通端子側にローパスフィルタ回路およびハイパ
スフィルタ回路のお互いの通過帯域に対して挿入損失が
最大となるような並列共振回路をもつダイプレクサの回
路構成の例を図7に回路図で示す。図7に示す例におい
ては、コイルL1b・L2bおよびコンデンサC1b・
C2bでローパスフィルタ回路を、コイルL3b・L4
bおよびコンデンサC3b・C4bにてハイパスフィル
タ回路を構成し、その一方端同士を接続して共通端子と
し、ローパスフィルタ回路の他方端をローパスフィルタ
端子、ハイパスフィルタ回路の他方端をハイパスフィル
タ端子としてダイプレクサを構成している。
【0014】ローパスフィルタ回路の共通端子側には、
ハイパスフィルタ回路の通過周波数帯域にて挿入損失が
最大となるような並列共振回路を、コイルL1bおよび
コンデンサC1bにて構成している。そして、コイルL
1bおよびコンデンサC1bにより形成された並列共振
回路とローパスフィルタ端子との間を直列にコイルL2
bにて接続するとともに、接続点よりコンデンサC2b
を接地容量として接続している。コイルL2bおよびコ
ンデンサC2bは、高周波側を減衰させるローパスフィ
ルタ回路の構成の一部であるとともにインピーダンスマ
ッチングの機能も兼ね備えている。
【0015】他方、ハイパスフィルタ回路の共通端子側
に、ローパスフィルタ回路の通過周波数帯域にて挿入損
失が最大となるような並列共振回路を、コイルL3bお
よびコンデンサC3bにて構成している。また、コイル
L3bおよびコンデンサC3bにより形成された並列共
振回路とローパスフィルタ端子との間を直列にコンデン
サC4bにて接続するとともに、接続点よりコイルL4
bを接地している。コイルL4bおよびコンデンサC4
bは、低周波側を減衰させるハイパスフィルタ回路の構
成の一部であるとともにインピーダンスマッチングの機
能も兼ね備えている。
【0016】そして、この例では、ローパスフィルタ回
路の通過周波数を880〜960MHzとし、ハイパスフィル
タ回路の通過周波数を1710〜2170MHzとしている。
【0017】また、図8は、図7に示すダイプレクサの
例における信号通過量の周波数特性を示す線図である。
図8の2つの線図において、横軸は周波数(単位:GH
z)を、縦軸は信号通過量S(2,1)(単位:dB)を表
わし、特性曲線3Aはローパスフィルタ回路の周波数特
性を、特性曲線3Bはハイパスフィルタ回路の周波数特
性を示している。図8に示す結果より、特にハイパスフ
ィルタ回路の通過周波数の上限周波数(2170MHz=2.
17GHz)において損失が増加していることが分かる。
【0018】さらに、図9は図7に示すダイプレクサの
例におけるローパスフィルタ回路のみを共通端子よりハ
イパスフィルタ回路の通過周波数(1710〜2170MHz)
付近で見た特性を示す線図であり、a)は反射係数の周
波数特性を示す線図(横軸は周波数(単位:GHz)
を、縦軸は反射係数S(1,1)(単位:なし)を表わ
す。)、b)はスミスチャートである。図9のa)よ
り、ローパスフィルタ回路のみを共通端子よりハイパス
フィルタ回路の通過周波数付近で見たとき0.97以上の反
射係数となっており、インピーダンスとして非常に高く
見えていることが分かる。また図9のb)より、ローパ
スフィルタ回路のみを共通端子よりハイパスフィルタ回
路の通過周波数付近で見たとき、インピーダンスとして
は大きく見えているが一部で容量性に見えていることが
分かる。
【0019】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みて案
出されたものであり、その目的は、ハイパスフィルタ回
路の通過帯域が広くても損失の少ないダイプレクサを提
供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のダイプレクサ
は、第1の周波数の信号を通過させるローパスフィルタ
回路および前記第1の周波数よりも高い第2の周波数の
信号を通過させるハイパスフィルタ回路の一方端同士を
接続して共通端子とし、前記ローパスフィルタ回路の他
方端をローパスフィルタ端子、前記ハイパスフィルタ回
路の他方端をハイパスフィルタ端子として構成されたダ
イプレクサにおいて、前記ローパスフィルタ回路は前記
共通端子側に前記第2の周波数よりも高い共振周波数を
持つ並列共振回路を有することを特徴とするものであ
る。
【0021】また、本発明のダイプレクサは、上記構成
において、前記ローパスフィルタ回路は前記ローパスフ
ィルタ端子側に前記第1の周波数の2倍または前記第2
の周波数の共振周波数を持つ並列共振回路を有すること
を特徴とするものである。
【0022】また、本発明のダイプレクサは、上記各構
成において、前記第2の周波数の信号を通過させる前記
ハイパスフィルタ回路の通過帯域の上限周波数が下限周
波数の1.2倍から1.5倍の範囲内にあることを特徴とする
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明のダイプレクサによれば、
第1の周波数の信号を通過させるローパスフィルタ回路
および第1の周波数よりも高い第2の周波数の信号を通
過させるハイパスフィルタ回路の一方端同士を接続して
共通端子とし、ローパスフィルタ回路の他方端をローパ
スフィルタ端子、ハイパスフィルタ回路の他方端をハイ
パスフィルタ端子として構成されたダイプレクサにおい
て、ローパスフィルタ回路は共通端子側に第2の周波数
よりも高い共振周波数を持つ並列共振回路を有するもの
としたことから、ローパスフィルタ回路の共通端子側の
並列共振回路はその共振周波数が第2の周波数より高く
設定されているため、並列共振回路は共振周波数より低
い周波数では誘導性に見える特性より、ローパスフィル
タ回路のみを共通端子から第2の周波数の近傍で見ると
インピーダンスは最大とはならないが、第2の周波数の
信号を通過させるハイパスフィルタ回路の通過帯域の上
限周波数において誘導性または容量性となっても容量値
が大きくならないことより、ローパスフィルタ回路への
第2の周波数の信号の回り込みを少なくでき、第2の周
波数の信号の損失を減らすことができる。その結果、第
2の周波数の帯域が広いダイプレクサに適したものとな
る。
【0024】また、本発明のダイプレクサによれば、ロ
ーパスフィルタ回路はローパスフィルタ端子側に第1の
周波数の2倍または第2の周波数の共振周波数を持つ並
列共振回路を有するものとしたときには、ローパスフィ
ルタ端子側に第1の周波数の2倍の周波数の共振周波数
を持つ並列共振回路を有することにより、第1の周波数
の2倍の周波数に対して直列のインピーダンスが大きく
なり第1の周波数の2倍の高調波を効率的に除去するこ
とができる。また、ローパスフィルタ端子側に第2の周
波数の共振周波数を持つ並列共振回路を有するものとし
たときは、第2の周波数に対して直列のインピーダンス
が大きくなるので、第2の周波数の信号に対してアイソ
レーションを大きくすることができる。
【0025】さらに、本発明のダイプレクサによれば、
第2の周波数の信号を通過させるハイパスフィルタ回路
の通過帯域の上限周波数が下限周波数の1.2倍から1.5倍
の範囲内にあるものとしたときには、第2の周波数の過
帯域を広くできるとともに、ローパスフィルタ回路のみ
を共通端子から第2の周波数の近傍で見ると、容量性に
見えている周波数の部分が存在したとしても、その容量
値自体が大きくないことより、ローパスフィルタ回路へ
の第2の周波数の信号の回り込みを少なくでき、第2の
周波数の損失を減らすことができるダイプレクサとし
て、より好適なものとなる。
【0026】以下に、第2の周波数の信号を通過させる
ハイパスフィルタ回路の通過帯域の上限周波数を下限周
波数の1.2倍から1.5倍の範囲内であることが好適な理由
を述べる。本発明のダイプレクサは、既に述べたとお
り、従来のダイプレクサに対して第2の周波数を通過さ
せるハイパスフィルタ回路の通過帯域の上限周波数が下
限周波数の1.2倍以上、すなわち第2の周波数の帯域が
広い場合に、ダイプレクサの特性を大幅に改善すること
ができるものである。この上限周波数が下限周波数の1.
2倍未満では、周波数範囲がそれほど広くないため、従
来のダイプレクサに比較して大幅な特性の改善が認めら
れなくなる傾向がある。また、この上限周波数が下限周
波数の1.5倍を超える範囲では、従来のダイプレクサに
比べ特性の改善は認められるものの、ローパスフィルタ
回路の共通端子側に設けた並列共振回路の共振周波数と
この上限周波数との差がさらに大きくなっているため、
ローパスフィルタ回路のみを共通端子から第2の周波数
の範囲において見ると容量性に見えるようになり、容量
値自体も大きくなり、ローパスフィルタ回路へ第2の周
波数の信号が回り込んでしまうようになるため、第2の
周波数の信号の損失の原因となる傾向がある。従って、
第2の周波数の信号を通過させるハイパスフィルタ回路
の通過帯域の上限周波数を下限周波数の1.2倍から1.5倍
の範囲内にあるものとすることが好ましい。
【0027】なお、ローパスフィルタ回路の共通端子側
の並列共振回路をコイルL1とコンデンサC1とによる
並列共振回路とし、ローパスフィルタ回路のローパスフ
ィルタ端子側の並列共振回路をコイルL2とコンデンサ
C2とによる並列共振回路とするとともに、コイルL1
およびコンデンサC1による並列共振回路とコイルL2
およびコンデンサC2による並列共振回路との接続部に
コンデンサC3を、またローパスフィルタ端子側の接続
部にコンデンサC4を設けて接地することにより、コイ
ルL1とコンデンサC1およびコイルL2とコンデンサ
C2の並列共振回路によって高くなったインピーダンス
に対し高周波側でインピーダンスの低くなるコンデンサ
C3およびC4にて高周波側を除去することができ、ま
た、コンデンサC3およびC4によりインピーダンスマ
ッチングの機能も兼ね備えているものとすることができ
る。
【0028】また、ローパスフィルタ回路のローパスフ
ィルタ端子側に第1の周波数の2倍の周波数の共振周波
数を持つ並列共振回路をコイルL2およびコンデンサC
2にて構成するとともに、共通端子側に第1の周波数の
3倍の周波数の共振周波数を持つ並列共振回路をコイル
L1およびコンデンサC2にて構成したときは、第1の
周波数に対して2倍および3倍の周波数におけるインピ
ーダンスを上げることができるため、第1の周波数に対
して第1の周波数の2倍および3倍の周波数に減衰極を
持つ減衰特性の良いローパスフィルタ回路を持つダイプ
レクサとすることができる。
【0029】また、後述するようにハイパスフィルタ回
路はコイルL3・コンデンサC5〜C7により一般的な
減衰極付きT型ハイパスフィルタ回路で構成すればよい
が、本発明のダイプレクサはローパスフィルタ回路側の
構成によってダイプレクサの特性を改善するものである
ことから、ハイパスフィルタ回路の構成は減衰極付きT
型ハイパスフィルタ回路には限定されず、種々の回路構
成を採用することができる。
【0030】以下、本発明のダイプレクサについて図面
を参照しつつ説明する。
【0031】図1は本発明のダイプレクサの実施の形態
の一例における回路構成を示す回路図である。図1に示
す例においては、コイルL1・L2およびコンデンサC
1〜C4でローパスフィルタ回路を、コイルL3および
コンデンサC5〜C7にてハイパスフィルタ回路を構成
し、その一方端同士を接続して共通端子とし、ローパス
フィルタ回路の他方端をローパスフィルタ端子、ハイパ
スフィルタ回路の他方端をハイパスフィルタ端子として
ダイプレクサを構成している。このローパスフィルタ回
路においては、共通端子側に第2の周波数より高い共振
周波数を持つ並列共振回路をコイルL1とコンデンサC
1との両端を接続することにより形成している。また、
ローパスフィルタ端子側に第1の周波数の2倍または第
2の周波数の共振周波数を持つ並列共振回路をコイルL
2とコンデンサC2との両端を接続することにより形成
している。そして、これら並列共振回路同士を接続する
とともに、コイルL1およびコンデンサC1による並列
共振回路とコイルL2およびコンデンサC2による並列
共振回路との接続部にコンデンサC3を、またローパス
フィルタ端子側にコンデンサC4を設けて、それぞれ接
地容量としている。
【0032】また、このハイパスフィルタ回路において
は、共通端子とハイパスフィルタ端子との間に直列にコ
ンデンサC5およびC6を接続するとともに、コンデン
サC5とC6との接続点よりコイルL3およびコンデン
サC7による直列共振回路を介して接地することによ
り、減衰極付きのハイパスフィルタ回路を構成してい
る。
【0033】なお、例えばハイパスフィルタ回路側にD
CSシステムだけではなくW−CDMAシステム(周波
数帯域が1710〜2170MHz)を含むような、より広い帯
域の周波数を分配可能なダイプレクサとする場合であれ
ば、第1の周波数の範囲は880〜960MHz、第2の周波
数の範囲は1710〜2170MHzとする。
【0034】このような図1に示す本発明のダイプレク
サの例によれば、コイルL1〜L3およびコンデンサC
1〜C7の値を調整することにより、第2の周波数の信
号の損失を極めて少なくすることが可能なローパスフィ
ルタ回路を持つダイプレクサを得ることができる。
【0035】また、図2は図1に示す本発明のダイプレ
クサの例における信号通過量の周波数特性を示す線図で
ある。図2の2つの線図において、横軸は周波数(単
位:GHz)を、縦軸は信号通過量S(2,1)(単位:d
B)を表わし、特性曲線1Aは第1の周波数の周波数特
性を、特性曲線1Bは第2の周波数の周波数特性を示し
ている。図2に示す結果より、本発明のダイプレクサに
よれば、第2の周波数に対する通過帯域の上限周波数
(2170MHz=2.17GHz)においても損失が増えるこ
となく、良い特性が得られていることが分かる。
【0036】さらに、図3は図1に示す本発明のダイプ
レクサの例におけるローパスフィルタ回路のみを共通端
子より第2の周波数付近で見た特性を示す線図であり、
a)は反射係数の周波数特性を示す線図(横軸は周波数
(単位:GHz)を、縦軸は反射係数S(1,1)(単位:
なし)を表わす。)、b)はスミスチャートである。図
3のa)より、本発明のダイプレクサの例におけるロー
パスフィルタ回路のみを共通端子より第2の周波数の範
囲で見たとき、反射係数は0.92と図9のa)に示した結
果に比べ小さくなっていることから、インピーダンスと
しては図7に示した従来のダイプレクサに比べて小さく
見えていることが分かる。また図3のb)より、本発明
のダイプレクサの例におけるローパスフィルタ回路のみ
を共通端子より第2の周波数の範囲で見たとき、誘導性
に見えていることが分かる。
【0037】なお、図1において本発明のダイプレクサ
は回路図にて示されているが、これらコイルL1〜L3
およびコンデンサC1〜C6は単独の部品として配線基
板上に実装し回路を構成してもよいし、誘電体層や電極
を積層し焼成するような、コイルL1〜L3およびコン
デンサC1〜C6を内蔵できる配線基板の中に構成して
もよい。
【0038】例えば多層配線基板を用い、誘電体層がセ
ラミックスから成る場合であれば、焼成後に各誘電体層
となる誘電体セラミックグリーンシートに所定の孔開け
加工を施すとともに各電極のパターン形状および貫通導
体となる貫通孔やグリーンシートの側面等に導体ペース
トを塗布し、これらを積層して焼成することによって製
作される。あるいは、誘電体層がフッ素樹脂やガラスエ
ポキシ樹脂・ポリイミド樹脂のような樹脂基板を用い、
その表面の銅箔をエッチングして各電極パターン形成を
行ない、層間接続用ビア導体を形成して積層プレスする
ような樹脂基板によっても製作される。
【0039】配線基板を構成する誘電体層には、アルミ
ナセラミックス・ムライトセラミックス等のセラミック
ス材料やガラスセラミック等の無機系材料、あるいは四
フッ化エチレン樹脂(ポリテトラフルオロエチレン;P
TFE)・四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂(テ
トラフルオロエチレン−エチレン共重合樹脂;ETF
E)・四フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチ
レン共重合樹脂(テトラフルオロエチレン−パーフルテ
ロアルキルビニルエーテル共重合樹脂;PFA)等のフ
ッ素樹脂やガラスエポキシ樹脂・ポリイミド等の樹脂系
材料等が用いられる。また、電極には、高周波信号伝送
用の金属材料の導体層、例えばCu層・Mo−Mnのメ
タライズ層上にNiメッキ層およびAuメッキ層を被着
させたもの・Wのメタライズ層上にNiメッキ層および
Auメッキ層を被着させたもの・Cr−Cu合金層・C
r−Cu合金層上にNiメッキ層およびAuメッキ層を
被着させたもの・Ta2N層上にNi−Cr合金層およ
びAuメッキ層を被着させたもの・Ti層上にPt層お
よびAuメッキ層を被着させたもの・またはNi−Cr
合金層上にPt層およびAuメッキ層を被着させたもの
等を用いて、厚膜印刷法あるいは各種の薄膜形成方法や
メッキ法等により形成される。その厚みや幅は、伝送さ
れる高周波信号の周波数や用途等に応じて設定される。
【0040】次に、図4に本発明のダイプレクサの実施
の形態の他の例を、図1と同様の回路図で示す。図1に
示す例と同様に第1の周波数の範囲は880〜960MHz、
第2の周波数の範囲は1710〜2170MHzとしている。図
4に示す例においては、コイルL1a・L2aおよびコ
ンデンサC1a〜C4aでローパスフィルタ回路を、コ
イルL3a・L4aおよびコンデンサC5a・C6aで
ハイパスフィルタ回路を構成し、その一端同士を接続し
て共通端子とし、ローパスフィルタ回路の他方端をロー
パスフィルタ端子、ハイパスフィルタ回路の他方端をハ
イパスフィルタ端子としてダイプレクサを構成してお
り、図1に示した例に比べて、ハイパスフィルタ回路の
回路構成が異なっている。この例においても、図1と同
様にこのローパスフィルタ回路において共通端子側に第
2の周波数より高い共振周波数を持つ並列共振回路をコ
イルL1aおよびコンデンサC1aの両端を接続するこ
とにより形成し、ローパスフィルタ端子側にローパスフ
ィルタ回路の通過帯域の2倍または第2の周波数の共振
周波数を持つ並列共振回路をコイルL2aおよびコンデ
ンサC2aの両端を接続することにより形成している。
そして、これら並列共振回路同士を接続するとともに、
コイルL1aおよびコンデンサC1aによる並列共振回
路とコイルL2aおよびコンデンサC2aによる並列共
振回路との接続部にコンデンサC3aを、またローパス
フィルタ端子側にコンデンサC4aを設けて、それぞれ
接地容量としている。
【0041】また、このハイパスフィルタ回路において
は、共通端子側に第1の周波数の共振周波数を持つ並列
共振回路をコイルL3aおよびコンデンサC5aの両端
を接続することにより形成し、この共通端子側でない接
続点とハイパスフィルタ端子との間をコンデンサC6a
にて接続するとともに、コイルL3aとコンデンサC5
aにより形成された並列共振回路とコンデンサC6aの
接続点をコイルL4aを介して接地することにより、減
衰極付きのハイパスフィルタ回路を構成している。
【0042】このような図4に示す本発明のダイプレク
サの例によれば、図1に示す例と同様に、コイルL1a
〜L4aおよびコンデンサC1a〜C6aの値を調整す
ることにより、第2の周波数の信号の損失を極めて少な
くすることが可能なローパスフィルタ回路を持つダイプ
レクサを得ることができる。
【0043】また、図5は、図4に示す本発明のダイプ
レクサの例における信号通過量の周波数特性を示す図2
と同様の線図である。図5のそれぞれの線図において、
特性曲線2Aは第1の周波数の周波数特性を、特性曲線
2Bは第2の周波数の周波数特性を示している。図5に
示す結果より、本発明のダイプレクサによれば、ハイパ
スフィルタ回路の構成が変わっても、図2と同様に第2
の周波数に対する通過帯域の上限周波数(2170MHz=
2.17GHz)においても損失が増えることなく、良い特
性が得られていることが分かる。
【0044】さらに、図6は図4に示す本発明のダイプ
レクサの例におけるローパスフィルタ回路のみを共通端
子より第2の周波数付近で見た図3と同様の線図であ
る。図6のa)より本発明のダイプレクサの例における
ローパスフィルタ回路のみを共通端子より第2の周波数
の範囲で見たとき、反射係数は0.92と図3と同様に図9
に示した結果に比べて小さくなっていることから、イン
ピーダンスとしては図7に示した従来のダイプレクサに
比べて小さく見えていることが分かる。また、図6の
b)より本発明のダイプレクサの例におけるローパスフ
ィルタ回路のみを共通端子より第2の周波数の範囲で見
たとき、図3と同様に誘導性に見えることが分かる。
【0045】なお、本発明は以上の実施の形態の例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変更を加えることは何ら差し支えない。
【0046】例えば、図4に示した例に対してさらにハ
イパスフィルタ回路の回路構成を変更したり、図1や図
4に示した例に対してローパスフィルタ回路やハイパス
フィルタ回路の段数を増やしたりしてもよい。
【0047】また、ダイプレクサ単体として構成するも
のに限られるものではなく、他の周辺回路や周辺部品と
組み合わせたフロントエンドモジュールの一部の回路と
して構成してもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明のダイプレクサによれば、第1の
周波数の信号を通過させるローパスフィルタ回路および
第1の周波数よりも高い第2の周波数の信号を通過させ
るハイパスフィルタ回路の一方端同士を接続して共通端
子とし、ローパスフィルタ回路の他方端をローパスフィ
ルタ端子、ハイパスフィルタ回路の他方端をハイパスフ
ィルタ端子として構成されたダイプレクサにおいて、ロ
ーパスフィルタ回路は共通端子側に第2の周波数よりも
高い共振周波数を持つ並列共振回路を有するものとした
ことから、ローパスフィルタ回路の共通端子側の並列共
振回路はその共振周波数が第2の周波数より高く設定さ
れているため、並列共振回路は共振周波数より低い周波
数では誘導性にみえる特性より、ローパスフィルタ回路
のみを共通端子から第2の周波数の近傍で見るとインピ
ーダンスは最大とはならないが、第2の周波数の信号を
通過させるハイパスフィルタ回路の通過帯域の上限周波
数において誘導性または容量性となっても容量値が大き
くならないことより、ローパスフィルタ回路への第2の
周波数の信号の回り込みを少なくでき、第2の周波数の
信号の損失を減らすことができる。その結果、第2の周
波数の帯域が広いダイプレクサに適したものとなる。
【0049】また、本発明のダイプレクサによれば、ロ
ーパスフィルタ回路はローパスフィルタ端子側に第1の
周波数の2倍または第2の周波数の共振周波数を持つ並
列共振回路を有するものとしたときには、ローパスフィ
ルタ端子側に第1の周波数の2倍の周波数の共振周波数
を持つ並列共振回路を有することにより、第1の周波数
の2倍の周波数に対して直列のインピーダンスが大きく
なり第1の周波数の2倍の高調波を効率的に除去するこ
とができる。また、ローパスフィルタ端子側に第2の周
波数の共振周波数を持つ並列共振回路を有するものとし
たときは、第2の周波数に対して直列のインピーダンス
が大きくなるので、第2の周波数の信号に対してアイソ
レーションを大きくすることができる。
【0050】さらに、本発明のダイプレクサによれば、
第2の周波数の信号を通過させるハイパスフィルタ回路
の通過帯域の上限周波数が下限周波数の1.2倍から1.5倍
の範囲内にあるものとしたときには、第2の周波数の過
帯域を広くできるとともに、ローパスフィルタ回路のみ
を共通端子から第2の周波数の近傍で見ると、容量性に
見えている周波数の部分が存在したとしても、その容量
値自体が大きくないことより、ローパスフィルタ回路へ
の第2の周波数の信号の回り込みを少なくでき、第2の
周波数の損失を減らすことができるダイプレクサとし
て、より好適なものとなる。
【0051】以上により、本発明によれば、ハイパスフ
ィルタ回路の通過帯域が広くても損失の少ないダイプレ
クサを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイプレクサの実施の形態の一例にお
ける回路構成を示す回路図である。
【図2】図1に示すダイプレクサの例における信号通過
量の周波数特性を示す線図である。
【図3】図1に示すダイプレクサの例のローパスフィル
タ回路のみを共通端子より第2の周波数付近で見た線図
であり、a)は反射係数の周波数特性を示す線図、b)
はスミスチャートである。
【図4】本発明のダイプレクサの実施の形態の他の例に
おける回路構成を示す回路図である。
【図5】図4に示すダイプレクサの例における信号通過
量の周波数特性を示す線図である。
【図6】図4に示すダイプレクサの例のローパスフィル
タ回路のみを共通端子より第2の周波数付近で見た線図
であり、a)は反射係数の周波数特性を示す線図、b)
はスミスチャートである。
【図7】従来のダイプレクサの回路構成の例を示す回路
図である。
【図8】図7に示すダイプレクサの例における信号通過
量の周波数特性を示す線図である。
【図9】図7に示すダイプレクサの例におけるローパス
フィルタ回路のみを共通端子よりハイパスフィルタ回路
の通過周波数(1710〜2170MHz)付近で見た特性を示
す線図であり、a)は反射係数の周波数特性を示す線
図、b)はスミスチャートである。
【符号の説明】
L1〜L3、L1a〜L4a・・・・・コイル C1〜C7、C1a〜C6a・・・・・コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の周波数の信号を通過させるローパ
    スフィルタ回路および前記第1の周波数よりも高い第2
    の周波数の信号を通過させるハイパスフィルタ回路の一
    方端同士を接続して共通端子とし、前記ローパスフィル
    タ回路の他方端をローパスフィルタ端子、前記ハイパス
    フィルタ回路の他方端をハイパスフィルタ端子として構
    成されたダイプレクサにおいて、前記ローパスフィルタ
    回路は前記共通端子側に前記第2の周波数よりも高い共
    振周波数を持つ並列共振回路を有することを特徴とする
    ダイプレクサ。
  2. 【請求項2】 前記ローパスフィルタ回路は前記ローパ
    スフィルタ端子側に前記第1の周波数の2倍または前記
    第2の周波数の共振周波数を持つ並列共振回路を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のダイプレクサ。
  3. 【請求項3】 前記第2の周波数の信号を通過させる前
    記ハイパスフィルタ回路の通過帯域の上限周波数が下限
    周波数の1.2倍から1.5倍の範囲内にあることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のダイプレクサ。
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