JP2002252521A - ループアンテナ装置 - Google Patents

ループアンテナ装置

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JP2002252521A
JP2002252521A JP2001048456A JP2001048456A JP2002252521A JP 2002252521 A JP2002252521 A JP 2002252521A JP 2001048456 A JP2001048456 A JP 2001048456A JP 2001048456 A JP2001048456 A JP 2001048456A JP 2002252521 A JP2002252521 A JP 2002252521A
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loop antenna
resonance
switching
circuit
control signal
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Seiichi Ieda
清一 家田
Yuichi Murakami
裕一 村上
Rikuo Hatano
陸生 波多野
Eiji Mushiaki
栄司 虫明
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q7/00Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop
    • H01Q7/06Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop with core of ferromagnetic material
    • H01Q7/08Ferrite rod or like elongated core
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • H01Q1/325Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle
    • H01Q1/3283Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle side-mounted antennas, e.g. bumper-mounted, door-mounted
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/29Combinations of different interacting antenna units for giving a desired directional characteristic

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  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要な電波放射を抑制して、電波に乗せたデ
ータの通信速度を高速化できるループアンテナ装置を提
供する。 【解決手段】 第1ループアンテナ14はコイルL11
と共振容量C1を備え、これら部品L11,C1に対し
て発振器10が直列接続されることで直列共振回路を構
成している。第2ループアンテナ15はコイルL2と共
振容量C2を備え、これら部品L2,C2が並列接続さ
れることで並列共振回路を構成している。第2ループア
ンテナ15は、第1ループアンテナ15とリンクコイル
L12を介して磁気的に接続されている。第1及び第2
ループアンテナ14,15にはスイッチング素子18,
19が接続され、コントローラ9からの制御信号により
このスイッチング素子18,19がオフされたとき、各
アンテナ14,15の共振回路にダンピングがかかる構
成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ループアンテナ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アンテナ装置として、独国DE
4105826号公報や、特開2000−261245
号公報に示すものが開示されている。前者のアンテナ装
置を、図8(a),(b)に示す。同図に示すように、
ループアンテナ装置51は、フェライトロッド52に巻
回されたコイル53と、そのコイル53に接続された共
振容量54とにより並列共振回路を構成する第1アンテ
ナ55を備えている。またループアンテナ装置51は、
第1アンテナ55のコイル53と磁気的に結合状態とな
る円形コイル56と、その円形コイル56に接続された
共振容量57とにより並列共振回路を構成する第2アン
テナ58を備えている。
【0003】フェライトロッド52に巻回されたコイル
59に電源60から高周波が供給されたとき、第1アン
テナ55によってy軸方向に磁界成分が発生され、第2
アンテナ58によってz軸方向に磁界成分が発生され
る。これにより、y−z軸方向で合成磁界が生成され、
第1アンテナ55および第2アンテナ58の各共振回路
が共振したとき、この合成磁界に応じた所定の電波がル
ープアンテナ装置51から放射される。
【0004】また、後者のアンテナ装置を、図9に示
す。同図に示すように、アンテナ61の送信機を構成す
るリクエスト信号出力回路62は、水晶発振器63、発
振回路64、D型フリップフロップ65、2つの増幅回
路66,67、変調回路68を備える。2つの増幅回路
66,67の出力端子には、互いに90度傾けて配置さ
れた磁界発生部(コイル)69,70がそれぞれ接続さ
れている。コイル69,70には共振容量71,72が
それぞれ接続され、このコイル69,70と共振容量7
1,72の各組によって共振回路が構成されている。
【0005】磁界発生部69には発振回路64の出力端
子Q1から出力される所定のパルス信号が供給され、も
う1つの磁界発生部70にはフリップフロップ65によ
ってQ1からのパルス信号に対して90度位相がずれた
パルス信号が供給される。これにより、360度の指向
性を有する合成磁界(回転磁界)が磁気発生部69、7
0によって生成され、マイコン73から出力される制御
信号のタイミングに応じて、この合成磁界に応じた所定
の電波がアンテナ61から放射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
ループアンテナ装置51では、円形コイル56の内部に
第1アンテナ55を配置しているものの、空間部分が多
く存在しているため、装置として小型でない問題があっ
た。また図9に示すアンテナ61では、共振容量71,
72の放電現象によって、パルス信号の出力が終了して
も電波が放射され続ける問題があった。つまり、アンテ
ナ出力の波形を示した図10のように、パルス信号の出
力が終了した後のT区間の間、共振容量71,72に蓄
えられたエネルギーが放電されて、アンテナ61から電
波が放射され続けてしまう。よって、あるデータを電波
に乗せて送信した後、次データを送信する場合、共振容
量71,72の放電が終了するまでのマージン時間を設
定する必要があり、データ送信速度を高速にできない問
題が生じていた。
【0007】このデータ通信速度の問題を解消するため
には、例えば、ただ単に共振回路にダンピング抵抗を接
続することが考えられる。しかし、ダンピング抵抗を用
いてダンピングをかけただけでは、電波放射の有無に関
係なく共振回路に絶えずダンピングがかかり、余分なエ
ネルギーが消費されてしまう。つまり、ダンピング抵抗
によって、共振回路上のエネルギーが絶えず消費される
ことになる。このため、電波の送受信感度に影響するア
ンテナ利得や放射効率が低下し、この利得低下や放射効
率低下を抑えるために、共振回路に高入力を与えなけれ
ばならない問題が生じる。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、第1の目的は、不要な電波放射を抑制し
て、電波に乗せたデータの通信速度を高速化できるルー
プアンテナ装置を提供することにある。第2の目的は、
第1の目的を達成するとともに、アンテナ利得や放射効
率にさほど影響を与えずに、ループアンテナを構成する
共振回路にダンピングをかけることができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、コイルと共振容量に
より共振回路を構成し、発振手段により間欠的に出力さ
れる共振周波数の高周波信号を基に共振する1次側ルー
プアンテナと、コイルと共振容量により共振回路を構成
し、前記1次側ループアンテナの共振時に、リンクコイ
ルを介して相互誘導作用によって誘導起電力が誘起され
て共振する2次側ループアンテナとを備えたループアン
テナ装置であって、前記1次側ループアンテナ及び2次
側ループアンテナのうち少なくとも一方には、電波放射
を終了するときに前記共振容量の放電現象を強制的に消
去するダンピング手段が接続されていることを要旨とす
る。
【0010】この発明によれば、共振周波数の高周波信
号によって1次側ループアンテナの共振回路が共振した
とき、リンクコイルを介して相互誘導作用により2次側
ループアンテナも共振することで、ループアンテナ装置
から電波が放射される。そして、電波放射を終了すると
き、共振回路の共振容量に蓄えられた電荷が放電されて
共振容量の放電現象が生じることになるが、この蓄えら
れたエネルギーがダンピング手段によって熱エネルギー
として消費され、放電現象が強制的に消去されることか
ら、不要な電波の放射が抑制される。これにより、不要
な電波放射が終了するまでのマージン時間を設定する必
要がなくなり、電波に乗せる送信データの高速通信化が
図れる。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記ダンピング手段は、制御手段か
ら出力されるデジタル式の制御信号によりオンオフが切
換えられるスイッチング手段であり、前記制御信号に基
づいて当該スイッチング手段がオン状態となるとき、前
記共振回路が閉回路を構成し、制御信号のレベル状態が
変化して前記スイッチング手段がオフ状態となるとき、
該スイッチング手段によって前記共振容量の放電現象が
強制的に消去されることを要旨とする。
【0012】この発明によれば、請求項1に記載の発明
の作用に加え、制御手段から出力される制御信号に基づ
いて、スイッチング手段がオン状態となるとき、共振回
路が閉回路を構成して共振回路が共振する。そして、制
御信号のレベル状態が変化して電波放射が終了されると
き、スイッチング手段がオフ状態となることでこのスイ
ッチング手段に内部抵抗が生じ、共振容量に蓄えられた
電荷がこの内部抵抗によって瞬時に熱エネルギーとして
消費される。これにより、不要な電波の放射が抑制され
る。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記スイッチング手段は、前記第1
ループアンテナ及び第2ループアンテナの両方に設けら
れ、この両方のスイッチング手段は、同一の制御信号に
よりオンオフが切換えられることを要旨とする。
【0014】この発明によれば、請求項2に記載の発明
の作用に加え、第1ループアンテナと第2ループアンテ
ナの両方の共振容量に生じる放電現象が強制的に消去さ
れ、装置として信頼性が高いものとなる。
【0015】請求項4に記載の発明では、コイルと共振
容量により共振回路を構成し、発振手段により間欠的に
出力される共振周波数の高周波信号を基に共振する1次
側ループアンテナと、コイルと共振容量により共振回路
を構成し、前記1次側ループアンテナの共振時に、リン
クコイルを介して相互誘導作用によって誘導起電力が誘
起されて共振する2次側ループアンテナとを備えたルー
プアンテナ装置であって、前記2次側ループアンテナに
は、ダンピング手段が接続され、当該ダンピング手段
は、前記1次側ループアンテナに接続された発振手段か
ら出力される高周波信号のタイミングに応じて接続状態
が切換えられるとともに、前記高周波信号が出力状態と
なるときに、当該2次側ループアンテナの共振回路を接
続状態にし、当該高周波信号が非出力状態となるとき
に、当該共振容量の放電現象を強制的に消去することを
要旨とする。
【0016】この発明によれば、発振手段から共振周波
数の高周波信号が出力されると、この高周波信号がダン
ピング手段に出力されて、2次側ループアンテナの共振
回路が接続状態となる。この状態において、高周波信号
によって1次側ループアンテナの共振回路が共振する
と、リンクコイルを介して相互誘導作用により2次側ル
ープアンテナが共振して、ループアンテナ装置から電波
が放射される。そして、高周波信号が非出力状態となっ
て電波放射を終了するとき、2次側ループアンテナの共
振容量に蓄えられた電荷が放電されて共振容量の放電現
象が生じることになるが、この蓄えられたエネルギーが
ダンピング手段によって熱エネルギーとして消費され、
放電現象が強制的に消去されることから、不要な電波の
放射が抑制される。これにより、不要な電波放射が終了
するまでのマージン時間を設定する必要がなくなり、電
波に乗せる送信データの高速通信化が図れる。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記発振手段は、電源電圧と接地の
間で直列接続された2つのスイッチング手段を備え、当
該スイッチング手段のオンオフが制御手段によって順次
切換えられることで前記高周波信号を出力し、2つの前
記スイッチング手段のうち、接地側に接続されたスイッ
チング手段が、前記第1ループアンテナのダンピング手
段を兼ねていることを要旨とする。
【0018】この発明によれば、請求項4に記載の発明
の作用に加え、電波放射を終了するとき、1次側ループ
アンテナの共振容量に蓄えられた電荷が放電されて共振
容量の放電現象が生じることになるが、この蓄えられた
エネルギーがダンピング手段によって熱エネルギーとし
て消費され、放電現象が強制的に消去されることから、
不要な電波の放射が抑制される。これにより、1次側及
び2次側ループアンテナの両方で共振容量の放電現象が
強制的に消去するので、装置としての信頼性が高まる。
また、発振手段のスイッチング手段が、第1ループアン
テナの共振容量の放電現象を強制的に解消するダンピン
グ手段を兼ねるので、ループアンテナ装置の部品点数の
削減も図れる。
【0019】請求項6に記載の発明では、請求項4又は
5に記載の発明において、前記ダンピング手段を兼ねた
前記第1ループアンテナのスイッチング手段は、オン状
態となるときに当該第1ループアンテナの共振回路を閉
回路にし、当該スイッチング手段がオフ状態となると
き、当該共振容量の放電現象を強制的に消去することを
要旨とする。
【0020】この発明によれば、請求項4又は5に記載
の発明の作用に加え、電波放射が終了されるとき、スイ
ッチング手段がオフ状態となることでこのスイッチング
手段に内部抵抗が生じ、1次側ループアンテナの共振容
量に蓄えられた電荷がこの内部抵抗によって瞬時に熱エ
ネルギーとして消費される。これにより、不要な電波の
放射が抑制される。
【0021】請求項7に記載の発明では、請求項4〜6
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記第2ル
ープアンテナのダンピング手段は、前記高周波信号が変
換処理された制御信号によって、オンオフが切換えられ
るスイッチング手段であり、前記制御信号に基づいて当
該スイッチング手段がオン状態となるとき、前記2次側
ループアンテナの共振回路が閉回路を構成し、制御信号
のレベル状態が変化して前記スイッチング手段がオフ状
態となるとき、該スイッチング手段によって前記共振容
量の放電現象が強制的に消去されることを要旨とする。
【0022】この発明によれば、請求項4〜6のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、高周波信号出力
時に、制御信号に基づきスイッチング素子がオン状態と
なるとき、2次側ループアンテナの共振回路が閉回路を
構成して共振する。そして、制御信号のレベル状態が変
化して電波放射が終了されるとき、スイッチング手段が
オフ状態となることでこのスイッチング手段に内部抵抗
が生じ、2次側ループアンテナの共振容量に蓄えられた
電荷がこの内部抵抗によって瞬時に熱エネルギーとして
消費される。これにより、不要な電波の放射が抑制され
る。
【0023】請求項8に記載の発明では、請求項4〜7
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記2次側
ループアンテナのダンピング手段と1次側ループアンテ
ナの間に接続され、前記発振手段から出力された高周波
信号を、前記2次側ループアンテナのダンピング手段の
作動状態を切換えるデジタル式の制御信号に変換処理す
る信号変換手段を備えたことを要旨とする。
【0024】この発明によれば、請求項4〜7のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、信号変換手段に
より変換処理された制御信号によって、2次側ループア
ンテナのダンピング手段の接続状態が切換えられる。
【0025】請求項9に記載の発明では、請求項8に記
載の発明において、前記信号変換手段は、前記発振手段
から出力された前記高周波信号を平滑化する平滑手段
と、当該平滑手段により平滑された変換信号を、前記2
次側ループアンテナのダンピング手段の接続状態を切換
えるための制御信号に変換する検波手段とから構成され
ることを要旨とする。
【0026】この発明によれば、請求項8に記載の発明
の作用に加え、発振手段から出力された高周波信号が平
滑手段によって平滑化される。そして平滑手段により平
滑化された変換信号が、検波手段によって2次側ループ
アンテナのダンピング手段の接続状態を切換える制御信
号に変換される。
【0027】請求項10に記載の発明では、請求項1〜
9のうちいずれか一項に記載のループアンテナ装置にお
いて、前記1次側ループアンテナの共振回路、および前
記2次側ループアンテナの共振回路は、直列共振回路お
よび並列共振回路のうち一方により構成されていること
を要旨とする。
【0028】この発明によれば、請求項1〜9のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、1次側ループア
ンテナの共振回路、および2次側ループアンテナの共振
回路は、直列共振回路および並列共振回路のうち一方に
より構成される。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
自動車等の車両に搭載されるループアンテナ装置に具体
化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0030】図2は、ループアンテナ装置の概略構成図
である。車両1のドア2には、運転者等が所持する図示
しない受信機(例えば携帯機など)へ電波の送信が可能
なループアンテナ装置3が搭載されている。例えば本例
のループアンテナ装置3は、携帯機保持者が車両周辺に
近づいたり離れたりしたときに、ドア2の解錠・施錠が
自動で行われるキーレスエントリー装置に採用される。
ループアンテナ装置3は、ドアノブ2aの内部に内蔵さ
れたアンテナ回路4と、ドア本体2bに内蔵されたオシ
レータ5とから構成されている。
【0031】ループアンテナ装置3は3本の信号線(ハ
ーネス)6〜8を有し、そのうちの2本がオシレータ5
に接続され、残りの1本が車体側に車載されたメイン制
御を司るコントローラ9に接続されている。オシレータ
5は発振器10と共振容量C1を備え、所定の波形形状
の高周波信号をアンテナ回路4に出力する。アンテナ回
路4は、第1コイルL11、リンクコイルL12,第2
コイルL2および共振容量C2などを備え、これら部品
L11,L12,L2,C2は回路基板11上に実装さ
れている。なお、コントローラ9が制御手段に、発振器
10が発振手段に相当する。
【0032】図3は、コイルの巻き方を説明するための
説明図である。図2および図3に示すように、第1コイ
ルL11は図2のy軸方向を中心として、図3に示すボ
ビン12に支持された状態でフェライトバー13の外周
に沿って巻回されている。第2コイルL2は図2のx軸
方向を中心として、第1コイルL11の内部に位置した
状態でフェライトバー13の外周に沿って巻回されてい
る。フェライトバー13には、第1コイルL11の一端
から延びるリンクコイルL12が図2のx軸方向を中心
に巻回され、このリンクコイルL12によって第2コイ
ルL2が第1コイルL11と電磁的に結合される。つま
り、第1コイルL11に電流が流れたとき、このリンク
コイルL12によって相互誘導作用が生じ、第2コイル
L2に誘導起電力が誘起されて電流が流れる。
【0033】図1は、ループアンテナ装置の等価回路図
である。第1ループアンテナ14は、第1コイルL1
1、リンクコイルL12、共振容量C1および発振器1
0を備え、これら部品L11,L12,C1,発振器1
0が直列に接続されることによって直列共振回路を構成
している。ループアンテナ装置3の電波放射時におい
て、発振器10はコントローラ9によって変調がかけら
れた図1に示す高周波信号を出力し、このとき第1ルー
プアンテナ14は直列共振する。なお、第1ループアン
テナ14が1次側ループアンテナに、第2ループアンテ
ナ15が2次側ループアンテナに相当する。
【0034】一方、第2ループアンテナ15は、第2コ
イルL2および共振容量C2を備え、これら部品L2,
C2が並列に接続されることによって並列共振回路を構
成している。つまり、高周波信号が供給されてリンクコ
イルL12に電流が流れたとき、相互誘導によって第2
コイルL2に誘導起電力が生じ、第2ループアンテナ1
5は並列共振する。このように、第1ループアンテナ1
4が直列共振したとき、図2に示すy軸方向に磁界成分
が発生し、第2ループアンテナ15が共振したとき、図
2に示すx軸方向に磁界成分が発生する。これにより、
x軸方向とy軸方向で合成された磁界成分に応じた所定
の電波がループアンテナ装置3から放射される。
【0035】ここで共振容量C1は、発振器10の使用
周波数で第1ループアンテナ14が直列共振するような
値に設定されている。同じく共振容量C2も、第2ルー
プアンテナ15が並列共振するような値に設定されてい
る。また、第1コイルL11と第2コイルL2の結合度
は、リンクコイルL12の巻数を変えることによって、
第2ループアンテナ15の電波放射時に必要な値となる
ように設定されている。よって、発振器10が出力する
高周波信号の周波数は共振周波数となる。
【0036】リンクコイルL12と共振容量C1の間に
は、第1ループアンテナ14により構成された直列共振
回路のオン・オフを切換えるためのスイッチング素子1
6が接続されている。このスイッチング素子16は、そ
のドレイン端子が共振容量C1に接続され、ソース端子
がリンクコイルL12に接続されている。一方、第2コ
イルL2と共振容量C2の間にも、第2ループアンテナ
15により構成された並列共振回路のオン・オフを切換
えるためのスイッチング素子17が接続されている。こ
のスイッチング素子17は、そのドレイン端子が第2コ
イルL2に接続され、ソース端子が共振容量C2に接続
されている。これらスイッチング素子16,17には、
FET、TR、リレー等が用いられる。なお、スイッチ
ング素子16,17がダンピング手段及びスイッチング
手段に相当する。
【0037】これら2つのスイッチング素子16,17
のゲート端子にはコントローラ9が接続され、コントロ
ーラ9からの制御信号によりスイッチング素子16,1
7のオン・オフ切換えが行われる。これにより、両ルー
プアンテナ14,15は、制御信号がHレベルのときに
スイッチング素子16,17がオン状態となって、直列
共振回路および並列共振回路がともに接続状態となり、
ループアンテナ装置3からアンテナ出力として電波が放
射される。また、制御信号がLレベルのときには、スイ
ッチング素子16,17がオフ状態となって、両回路が
ともに切断状態となり、ループアンテナ装置3からの電
波放射が終了される。ループアンテナ装置3から出力さ
れる電波には、携帯機との照合を行うためのコードなど
がデータとして乗せられている。なお、各スイッチング
素子16,17には、バイアス抵抗18,19がそれぞ
れ並列に接続されている。
【0038】次に、前記のように構成されたループアン
テナ装置3の作用を図4を用いて説明する。コントロー
ラ9から出力される制御信号が、LレベルからHレベル
に立上がると、スイッチング素子16,17がオン状態
となって、第1ループアンテナ14の直列共振回路と第
2ループアンテナ15の並列共振回路がともに接続状態
となる。このとき、第1ループアンテナ14が直列共振
するとともに第2ループアンテナ15が並列共振して、
ループアンテナ装置3から電波が放射される。このHレ
ベルの状態からLレベルに制御信号が立下がると、スイ
ッチング素子16,17がオフ状態となって、第1ルー
プアンテナ14の直列共振回路と第2ループアンテナ1
5の並列共振回路がともに非接続状態となる。
【0039】この回路切断時、各ループアンテナ14,
15には各スイッチング素子16,17によってダンピ
ングがかかって、共振容量C1,C2に蓄えられたエネ
ルギーがスイッチング素子16,17により瞬時に熱エ
ネルギーとして消費される。詳しくは、スイッチング素
子16,17がオフされると、このオフ時に一時的に生
じるインピーダンスによって、共振容量C1,C2に蓄
えられたエネルギーが熱エネルギーとして消費される。
これにより、図4に示すように制御信号のレベル状態が
立下がるとほぼ同時に、アンテナ出力の波形形状(レベ
ル)も安定して、ループアンテナ装置3からの電波放射
が終了される。よって、アンテナ出力のレベルが安定す
るまでのマージン時間を設定する必要がなくなり、制御
信号の1パルス間の電波を送信した後、直ちに次の電波
を送信できるようになるので、電波に乗せた送信データ
の高速通信化が図れる。
【0040】ここで、従来技術でも述べたように、ただ
単にダンピング抵抗を挿入することでダンピングをかけ
ただけでは、電波放射の有無に関係なく共振回路に絶え
ずダンピングがかかり、余分なエネルギーが消費されて
しまう。この場合、電波の送受信感度に影響するアンテ
ナ利得や放射効率が低下するため、共振回路に高入力を
与える必要が生じる。ところが、スイッチング素子1
6,17はオフする瞬時にのみダンピングをかけ、その
後は共振回路の接続を切断するオフされたスイッチとし
てのみ機能する。よって、第1ループアンテナ14およ
び第2ループアンテナ15の各共振回路には、スイッチ
ング素子16,17がオフする瞬時にのみダンピングが
かかる構成となるので、絶えずダンピングをかけること
に起因するアンテナ利得や放射効率の低下などの問題は
生じない。
【0041】従って、この第1実施形態では以下の効果
を得ることができる。 (1) 制御信号がHレベルからLレベルに立下がると
きに、ほぼ同時にループアンテナ装置3は電波放射を終
了するので、アンテナ出力のレベルが安定するまでのマ
ージン時間を設定する必要がなくなり、ループアンテナ
装置3の電波に乗せた送信データを高速通信することが
できる。
【0042】(2) 第1ループアンテナ14および第
2ループアンテナ15の各共振回路をダンピングさせる
ために、スイッチング素子16,17を用いている。こ
れにより、スイッチング素子16,17がオフする瞬時
にのみ各共振回路にダンピングがかかる構成になるの
で、電波放射の有無に関係なく絶えずダンピングをかけ
ることに起因するアンテナ利得や放射効率の低下などの
問題が生じない。
【0043】(第2実施形態)次に、第2実施形態を図
5〜図7に従って説明する。本例では、ループアンテナ
装置の回路構成が第1実施形態のものと異っている点が
特徴であり、第1実施形態と同様の部分については同一
符号を付して詳しい説明は省略し、異なる部分について
のみ詳細に説明する。
【0044】図6は、ループアンテナ装置の概略構成図
である。車両1のドア2には、運転者等が所持する図示
しない受信機(例えば携帯機など)へ電波の送信が可能
なループアンテナ装置3が搭載されている。本例のルー
プアンテナ装置3も、ドア2の解錠・施錠が自動で行わ
れるキーレスエントリー装置に採用される。ループアン
テナ装置3は、ドアノブ2aの内部に内蔵されたアンテ
ナ回路4と、ドア本体2bに内蔵された発振装置20と
から構成されている。
【0045】ループアンテナ装置3は2本の信号線(ハ
ーネス)21,22を有し、これら信号線21,22は
発振装置20に接続されている。発振装置20は発振回
路23と共振容量C1を備え、車載されたコントローラ
9により発振回路23が制御されることによって、変調
がかけられた所定の波形形状の高周波信号をアンテナ回
路4に出力する。アンテナ回路4は、第1コイルL1
1、リンクコイルL12,第2コイルL2および共振容
量C2などを備え、これら部品L11,L12,L2,
C2は回路基板11上に実装されている。
【0046】図5は、ループアンテナ装置の等価回路図
である。第1ループアンテナ14は、第1コイルL1
1、リンクコイルL12、共振容量C1および発振回路
23を備え、これら部品L11,L12,C1,23が
直列に接続されることによって直列共振回路を構成して
いる。発振回路23は、直列接続された2つのスイッチ
ング素子24,25を備え、図中で上に位置するスイッ
チング素子24のソース端子と、図中で下に位置するス
イッチング素子25のドレイン端子とが互いに接続され
ている。スイッチング素子24のドレイン端子には電源
電圧Vccが接続されるとともに、スイッチング素子2
5のソース端子にはGNDが接続されている。これらス
イッチング素子24,25には、FET、TR、リレー
などが用いられる。なお、スイッチング素子24,25
がスイッチング手段に相当し、スイッチング手段25が
ダンピング手段も兼ねる。また、発振回路23が発振手
段に相当する。
【0047】2つのスイッチング素子24,25の中間
点26には、共振容量C1が接続されている。リンクコ
イルL12の一端は、GNDに接続されている。2つの
スイッチング素子24,25のゲート端子にはコントロ
ーラ9が接続され、このコントローラ9により所定のタ
イミングでスイッチング素子24,25のオン・オフ切
換えが行われる。これにより、発振回路23は図5に示
すような変調がかけられた所定の高周波信号をある一定
の間隔で断続的に出力し、このとき第1ループアンテナ
14は直列共振する。また、2つのスイッチング素子2
4,25は、第1ループアンテナの直列共振回路をオン
オフするスイッチとしても機能し、両スイッチング素子
24,25がオフされたときに、この直列共振回路は非
接続状態となる。
【0048】一方、第2ループアンテナ15は、第2コ
イルL2および共振容量C2を備え、これら部品L2,
C2が並列に接続されることによって並列共振回路を構
成している。つまり、発振回路23が駆動してリンクコ
イルL12に電流が流れたとき、相互誘導によって第2
コイルL2に誘導起電力が生じ、第2ループアンテナ1
5は並列共振する。このように、第1ループアンテナ1
4が直列共振したとき、図5に示すy軸方向に磁界成分
が発生し、第2ループアンテナ15が共振したとき、図
5に示すx軸方向に磁界成分が発生する。これにより、
x軸方向とy軸方向で合成された磁界成分に応じた所定
の電波がループアンテナ装置3から出力される。
【0049】第2コイルL2と共振容量C2の間には、
第2ループアンテナ15の並列共振回路の接続状態を切
換えるためのスイッチング素子17が接続されている。
共振容量C1および第1コイルL11の中間点27とス
イッチング素子17との間には、共振容量C1側から順
に平滑回路28と検波回路29が接続されている。平滑
回路28はコンデンサ30と抵抗31からなり、発振回
路23から出力される高周波信号を平滑化することによ
って、図5に示す両側にパルス波を有する変換信号に変
換する。なお、平滑回路28が信号号変換手段及び平滑
手段に相当し、検波回路29が信号変換手段及び検波手
段に相当する。
【0050】また、検波回路29はダイオードから構成
され、カソード端子がスイッチング素子17のゲート端
子に、アノード端子が平滑回路28に接続されている。
この検波回路29は、平滑回路28から出力される変換
信号において、片側のパルス波を削り取った図5に示す
制御信号をスイッチング素子17に出力する。これによ
り、第2ループアンテナ15は、制御信号がHレベルの
ときにスイッチング素子17がオン状態となって共振回
路が接続状態となり、制御信号がLレベルのときにオフ
状態となって共振回路が非接続状態となる。以上の構成
によって、ループアンテナ装置3は、発振回路23から
高周波信号が出力されているときにアンテナ出力として
電波を放射し、高周波信号が出力されていないときに電
波放射を終了する。
【0051】次に、前記のように構成されたループアン
テナ装置3の作用を図7を用いて説明する。発振回路2
3の2つのスイッチング素子24,25のオンオフがコ
ントローラ9により切換えられて、図5に示す高周波信
号が断続的に出力される。高周波信号が出力されている
ときは、第1ループアンテナ14の直列共振回路および
第2ループアンテナ15の並列共振回路はともに接続状
態となる。このとき、第1ループアンテナ14が直列共
振するとともに、リンクコイルL12によって誘導起電
力が誘起されることで第2ループアンテナ15が並列共
振して、ループアンテナ装置3から電波が放射される。
【0052】この回路接続時において、図7に示すよう
に制御信号がHレベルからLレベルに立上がった後のR
区間で過渡現象が生じ、この過渡現象発生時のアンテナ
出力には所定の傾きΔxが生じている。つまり、スイッ
チング素子17,25は、この過渡現象発生時の傾きΔ
xに追従してハイインピーダンスからローインピーダン
スに徐々に変化することから、各共振回路にも徐々に信
号が供給されることになる。これにより、アンテナ出力
の波形立上がり後のレベルが安定するまでの波形変動で
あるオーバシュートが小さくなり、電波に乗せられる送
信データにビットエラーが生じ難くなって、ループアン
テナ装置3から誤データが出力され難くなる。
【0053】一方、高周波信号の出力が途切れるとき、
発振回路23のスイッチング素子24,25がオフされ
て、第1ループアンテナ14の直列共振回路が非接続状
態となる。このとき、第2ループアンテナ15のスイッ
チング素子17にLレベルの制御信号が供給されて、ス
イッチング素子17がオフ状態となって、第2ループア
ンテナ装置15の並列共振回路が非接続状態となる。こ
の回路切断時において、図7に示すように制御信号がH
レベルからLレベルに立下がった後のS区間で過渡現象
が生じ、この過渡現象発生時のアンテナ出力には所定の
傾きΔyが生じている。
【0054】つまり、この過渡現象発生時の傾きΔyに
追従したハイからローに変動する各スイッチング素子1
7,25の内部インピーダンスによってダンピングがか
かり、共振容量C1,C2にそれぞれ蓄えられたエネル
ギーが各スイッチング素子17,25により瞬時に熱エ
ネルギーとして消費される。これにより、図7に示すよ
うに制御信号がHレベルからLレベルに立下がるとほぼ
同時に、アンテナ出力のレベルも安定して、ループアン
テナ装置3からの電波放射が終了される。よって、アン
テナ出力のレベルが安定するまでのマージン時間を設定
する必要がなくなり、制御信号の1パルス間の電波を送
信した後、直ちに次の電波を送信できるようになるの
で、電波に乗せる送信データの高速通信化が図れる。
【0055】また、本例のループアンテナ装置3では、
発振回路23が備えるスイッチング素子25を、第1ル
ープアンテナ14の直列共振回路をダンピングさせるス
イッチング素子として共有している。よって、アンテナ
回路4上のスイッチング素子は、第2ループアンテナ1
5の並列共振回路のスイッチング素子17のみが必要な
構成となり、部品の削減が図れる。
【0056】さらに、発振回路23により断続的に出力
される高周波信号を、平滑回路28および検波回路29
によって変換処理することで、第2ループアンテナ15
のスイッチング素子17をオンオフする制御信号に変換
している。この構成を採用することにより、第1実施形
態においてコントローラ9から制御信号を受け取るとき
に必要であった信号線が1本不要になり、アンテナ回路
4と発振装置20は2本の信号線21,22で接続され
ることになる。よって、例えば、配線を通すためにドア
ノブ2aに形成された連通孔2c(図6参照)の径が比
較的小さくても、アンテナ回路4と発振装置20を配線
接続することが可能になる。
【0057】この構成においても、第1実施形態に記載
の効果と同様に、(1)送信データの高速通信化、
(2)アンテナ効率および放射効率の損失抑制効果が得
られる他に、次の効果が得られる。
【0058】(3)制御信号がHレベルからLレベルに
立上がった後、過渡現象時の傾きΔxに追従して各スイ
ッチング素子17,25のインピーダンスがハイからロ
ーへ徐々に変化する。これにより、アンテナ出力のオー
バシュートが小さくなるので、電波に乗せられる送信デ
ータにビットエラーが生じ難くなって、ループアンテナ
装置3から誤データを出力させ難くできる。
【0059】(4)本例のループアンテナ装置3では、
発振回路23に備えられたスイッチング素子25を用い
て、第1ループアンテナ14の直列共振回路にダンピン
グをかける構成である。よって、アンテナ回路4上のス
イッチング素子は、第2ループアンテナ15のスイッチ
ング素子17の1つで済むことから、スイッチング素子
が2つ必要であった第1実施形態に比べ部品点数を削減
できる。
【0060】(5)発振回路23から断続的に出力され
る高周波信号を、平滑回路28および検波回路29によ
って変換処理し、その変換処理された後の制御信号を基
にして第2ループアンテナ15のスイッチング素子17
をオンオフする構成である。よって、アンテナ回路4と
発振装置20は2本の信号線21,22で接続されるこ
とになり、配線を通すためにドアノブ2aに形成された
連通孔2cの径が比較的小さくても、アンテナ回路4と
発振装置20を配線接続できる。
【0061】なお、実施形態は前記に限定されるず、例
えば次の態様に変更してもよい。 ・ 第1および第2実施形態において、ループアンテナ
装置3は、コイルにより発生される磁界成分が2軸方向
である2軸対応に限定されない。例えば、第1ループア
ンテナ14と第2ループアンテナ15の両方に直交する
向きの磁界成分を発生する第3ループアンテナを、2次
側ループアンテナとして設けることによって、ループア
ンテナ装置3を3軸対応にしてもよい。この場合、ルー
プアンテナ装置3により放射される電波強度を向上でき
る。
【0062】・ 第1実施形態において、第1ループア
ンテナと第2ループアンテナの両方をダンピングさせる
ことに限定されない。例えば、第1ループアンテナ14
側のスイッチング素子16を省略した構成を採用しても
よい。
【0063】・ 第1および第2実施形態において、ダ
ンピング手段はデジタル式の制御信号に基づきオンオフ
が切換えられるスイッチング手段に限定されない。例え
ば、ループアンテナ装置3のアンテナ利得や放射効率は
低下するものの、ダンピング抵抗を用いた構成を採用し
てもよい。
【0064】・ 第1および第2実施形態において、ス
イッチング手段はFETやTRなどのスイッチング素子
に限定されず、要するにデジタル式の制御信号によりオ
ンオフが切換えられるものであればよい。
【0065】・ 第2実施形態において、スイッチング
素子17は、平滑回路28および検波回路29によって
高周波信号を変換処理することにより生じる制御信号に
基づき、オンオフの接続状態が切換えられることに限定
されない。例えば、スイッチング素子17がコントロー
ラ9に接続され、コントローラ9から出力される制御信
号に基づいてオンオフ切換えが行われてもよい。
【0066】・ 前記第1および第2実施形態におい
て、ループアンテナ装置3は車載用に限定されず、車載
以外の例えば家庭用機器に採用することもできる。ま
た、家庭用機器にも限定されず、他の機器や装置に採用
することもできる。
【0067】前記実施形態及び別例から把握できる請求
項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに
記載する。 (1)請求項1〜10において、前記1次側ループアン
テナのコイルと、前記2次側ループアンテナのコイルと
は、互いに発生する磁界成分が略90度に直交する向き
となるように配置されていることを特徴とするループア
ンテナ装置。
【0068】(2)請求項1〜10において、前記2次
側ループアンテナ装置は、1組のコイルと共振容量とを
備え、前記1次側ループアンテナのコイルと前記2次側
ループアンテナのコイルとによって2軸方向の磁界成分
が発生されることを特徴とするループアンテナ装置。
【0069】(3)請求項1〜10において、前記ルー
プアンテナ装置は車載用であって、当該ループアンテナ
装置はドアに配設されることを特徴とするループアンテ
ナ装置。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ダ
ンピング手段によって共振作用による前記共振容量の放
電現象が強制的に消去されるので、不要な電波放射が抑
制されて、電波に乗せたデータの通信速度を高速化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態におけるループアンテナ装置の
等価回路図。
【図2】 ループアンテナ装置の概略構成図。
【図3】 コイルの巻き方を説明するための説明図。
【図4】 アンテナ出力の波形図。
【図5】 第2実施形態におけるループアンテナ装置の
等価回路図。
【図6】 ループアンテナ装置の概略構成図。
【図7】 アンテナ出力の波形図。
【図8】 従来のアンテナ装置であって、(a)はコイ
ルの巻き方の説明図、(b)は等価回路図。
【図9】 他の従来技術のアンテナのブロック図。
【図10】 アンテナ出力の波形図。
【符号の説明】
3…ループアンテナ装置、9…制御手段としてのコント
ローラ、10…発振手段としての発振器、14…1次側
ループアンテナとしての第1ループアンテナ、15…2
次側ループアンテナとしての第2ループアンテナ、1
6,17,25…ダンピング手段及びスイッチング手段
を構成するスイッチング素子、23…発振手段としての
発振回路、24…スイッチング手段としてのスイッチン
グ素子、28…信号変換手段を構成するとともに平滑手
段としての平滑回路、29…信号変換手段を構成すると
ともに検波手段としての検波回路、L11,L2…コイ
ル、L12…リンクコイル、C1,C2…共振容量、V
cc…電源電圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波多野 陸生 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 虫明 栄司 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機 株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA02 AA06 AA13 AB04 DB04 FA01 FA11 FA13 FA24 FA25 FA28 FA31 GA07 HA06 HA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルと共振容量により共振回路を構成
    し、発振手段により間欠的に出力される共振周波数の高
    周波信号を基に共振する1次側ループアンテナと、 コイルと共振容量により共振回路を構成し、前記1次側
    ループアンテナの共振時に、リンクコイルを介して相互
    誘導作用によって誘導起電力が誘起されて共振する2次
    側ループアンテナとを備えたループアンテナ装置であっ
    て、 前記1次側ループアンテナ及び2次側ループアンテナの
    うち少なくとも一方には、電波放射を終了するときに前
    記共振容量の放電現象を強制的に消去するダンピング手
    段が接続されていることを特徴とするループアンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ダンピング手段は、制御手段から出
    力されるデジタル式の制御信号によりオンオフが切換え
    られるスイッチング手段であり、 前記制御信号に基づいて当該スイッチング手段がオン状
    態となるとき、前記共振回路が閉回路を構成し、制御信
    号のレベル状態が変化して前記スイッチング手段がオフ
    状態となるとき、該スイッチング手段によって前記共振
    容量の放電現象が強制的に消去されることを特徴とする
    請求項1に記載のループアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング手段は、前記第1ルー
    プアンテナ及び第2ループアンテナの両方に設けられ、
    この両方のスイッチング手段は、同一の制御信号により
    オンオフが切換えられることを特徴とする請求項2に記
    載のループアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 コイルと共振容量により共振回路を構成
    し、発振手段により間欠的に出力される共振周波数の高
    周波信号を基に共振する1次側ループアンテナと、 コイルと共振容量により共振回路を構成し、前記1次側
    ループアンテナの共振時に、リンクコイルを介して相互
    誘導作用によって誘導起電力が誘起されて共振する2次
    側ループアンテナとを備えたループアンテナ装置であっ
    て、 前記2次側ループアンテナには、ダンピング手段が接続
    され、 当該ダンピング手段は、前記1次側ループアンテナに接
    続された発振手段から出力される高周波信号のタイミン
    グに応じて接続状態が切換えられるとともに、前記高周
    波信号が出力状態となるときに、当該2次側ループアン
    テナの共振回路を接続状態にし、当該高周波信号が非出
    力状態となるときに、当該共振容量の放電現象を強制的
    に消去することを特徴とするループアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記発振手段は、電源電圧と接地の間で
    直列接続された2つのスイッチング手段を備え、当該ス
    イッチング手段のオンオフが制御手段によって順次切換
    えられることで前記高周波信号を出力し、 2つの前記スイッチング手段のうち、接地側に接続され
    たスイッチング手段が、前記第1ループアンテナのダン
    ピング手段を兼ねていることを特徴とする請求項4に記
    載のループアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記ダンピング手段を兼ねた前記第1ル
    ープアンテナのスイッチング手段は、オン状態となると
    きに当該第1ループアンテナの共振回路を閉回路にし、
    当該スイッチング手段がオフ状態となるとき、当該共振
    容量の放電現象を強制的に消去することを特徴とする請
    求項4又は5に記載のループアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 前記第2ループアンテナのダンピング手
    段は、前記高周波信号が変換処理された制御信号によっ
    て、オンオフが切換えられるスイッチング手段であり、 前記制御信号に基づいて当該スイッチング手段がオン状
    態となるとき、前記2次側ループアンテナの共振回路が
    閉回路を構成し、制御信号のレベル状態が変化して前記
    スイッチング手段がオフ状態となるとき、該スイッチン
    グ手段によって前記共振容量の放電現象が強制的に消去
    されることを特徴とする請求項4〜6のうちいずれか一
    項に記載のループアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 前記2次側ループアンテナのダンピング
    手段と1次側ループアンテナの間に接続され、前記発振
    手段から出力された高周波信号を、前記2次側ループア
    ンテナのダンピング手段の作動状態を切換えるデジタル
    式の制御信号に変換処理する信号変換手段を備えたこと
    を特徴とする請求項4〜7のうちいずれか一項に記載の
    ループアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 前記信号変換手段は、 前記発振手段から出力された前記高周波信号を平滑化す
    る平滑手段と、 当該平滑手段により平滑された変換信号を、前記2次側
    ループアンテナのダンピング手段の接続状態を切換える
    ための制御信号に変換する検波手段とから構成されるこ
    とを特徴とする請求項8に記載のループアンテナ装置。
  10. 【請求項10】 前記1次側ループアンテナの共振回
    路、および前記2次側ループアンテナの共振回路は、直
    列共振回路および並列共振回路のうち一方により構成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか
    一項に記載のループアンテナ装置。
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