JP2000261245A - 車両用遠隔装置のアンテナ - Google Patents

車両用遠隔装置のアンテナ

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JP2000261245A
JP2000261245A JP5882799A JP5882799A JP2000261245A JP 2000261245 A JP2000261245 A JP 2000261245A JP 5882799 A JP5882799 A JP 5882799A JP 5882799 A JP5882799 A JP 5882799A JP 2000261245 A JP2000261245 A JP 2000261245A
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magnetic field
pulse signal
antenna
phase
vehicle
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JP5882799A
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Fumio Umeda
文雄 梅田
Yasunori Tsukahara
靖典 塚原
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】信頼性を向上させることのできる車両用遠隔装
置のアンテナを提供する。 【解決手段】アンテナ5を構成するリクエスト信号出力
回路8は、水晶発振器31、信号出力手段としての発振
回路32、ディジタル移相手段としてのD型フリップフ
ロップ33、第1及び第2の増幅回路34,35、変調
回路36を備えている。第1及び第2の増幅回路34,
35の出力端子には第1及び第2の磁界発生部9a,9
bが接続されている。発振回路32の出力端子Q1から
は所定の周波数からなる第1のパルス信号が第1の増幅
回路34に対して出力される。D型フリップフロップ3
3の出力端子Qからは、第1のパルス信号を90゜移相
させた移相パルス信号を第2の増幅回路35に対して出
力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナに係り、詳
しくは、車両に配設される遠隔操作装置のアンテナに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、その基本性能
や安全性の向上はもとより、その操作性の向上が求めら
れている。例えば、車両に設けられている諸装置を遠隔
操作する車両用遠隔操作装置などはその代表例である。
【0003】こうした車両用遠隔装置として、車両のド
アロックを自動的に施錠・解錠するいわゆるスマートエ
ントリ装置がある。このスマートエントリ装置は、通
常、車両の所有者(運転者)が携帯する携帯機と、車両
に搭載される送受信装置とを備えている。送受信装置か
らは、車両に配設されたアンテナを介して磁気信号から
なるリクエスト信号が車両周辺の所定領域に出力される
ようになっている。携帯機は、この領域内に入るとリク
エスト信号に応答して送信信号を送信するようになって
いる。そして、送受信装置は、この送信信号を受信した
ときにドアロックを自動的に解錠し、この送信信号を受
信できなくなったときにドアロックを自動的に施錠する
ようになっている。このため、運転者は、ドアロックを
施錠・解錠するための特別な動作をする必要がなく、車
両の操作性が向上することとなる。
【0004】しかしながら、こうしたスマートエントリ
装置においては、リクエスト信号として磁気信号を用い
ているため指向性が顕著にあらわれる。すなわち、リク
エスト信号の出力領域内においても、アンテナに対する
携帯機の向きや位置などによって、リクエスト信号の受
信感度が異なる。このため、リクエスト信号の出力領域
内に携帯機が位置していたとしても、場合によってはリ
クエスト信号を受信できなくなるといった不都合があ
る。
【0005】こうした不都合に鑑みて、従来、例えば特
開昭60−160228号公報に記載の車両用無線伝達
装置が提案されている。同装置は、運転席側ドアミラー
と運転席シートとに内装された2つのアンテナを備えて
いる。そして、各アンテナからは、それぞれ重なり合う
所定領域にリクエスト信号としての磁気信号が出力され
る。すなわち、各アンテナは、それぞれ所定領域に磁界
を発生するようになっている。また、各アンテナは、各
磁界が互いに直交するように配置されている。
【0006】一方、片側のアンテナには、双方向性移相
器が設けられている。この双方向性移相器は、定抵抗・
全域透過型の移相器であり、入力側と出力側とで90゜
の位相差が生じる構成となっている。このため、このア
ンテナから発生する磁界の位相は、他方のアンテナから
発生する磁界の位相に対して90゜の位相差を持つこと
となる。その結果、各磁界が直交する地点における合成
磁界は、360゜の方向性を有する回転磁界となってい
る。このように回転磁界を発生させることにより、磁界
の指向性に起因して携帯機がリクエスト信号を受信でき
なくなるといった不都合を解消している。すなわち、運
転者がいかなる状態で携帯機を携帯していたとしても、
携帯機は、各アンテナから発生される磁界の領域内に位
置すれば、確実にリクエスト信号を受信することとな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記アンテ
ナ装置においては、各アンテナが発生する磁界を90゜
移相させるために、定抵抗・全域透過型の双方向性移相
器を採用している。この移相器は、温度によるバラツキ
が大きいという特性がある。すなわち、この移相器にお
いては、使用状況下の温度によって移相角度のバラツキ
が生じてしまうため、移相器としての信頼性が低いとい
う問題点がある。
【0008】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、信頼性を向上させることのできる
車両用遠隔装置のアンテナを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、所定の領域に磁界を
発生する複数の磁界発生手段と、それら各磁界発生手段
から発生される各磁界の位相が所定の位相差を持つよう
に磁界を移相させる移相手段とを備える車両用遠隔操作
装置のアンテナであって、前記各磁界発生手段は、所定
の周波数からなるパルス信号に基づいて磁界を発生し、
前記移相手段は、前記各磁界発生手段に対するパルス信
号をディジタル的に移相させるディジタル移相手段であ
ることを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明では、所定の領域に
第1の磁界を発生する第1の磁界発生手段と、その第1
の磁界の方向に対して所定の角度で交わる第2の磁界を
発生する第2の磁界発生手段と、前記第2の磁界の位相
を前記第1の磁界の位相に対して90゜移相させる移相
手段とを備える車両用遠隔操作装置のアンテナにおい
て、所定の周波数からなる第1のパルス信号を前記第1
の磁界発生手段に出力するとともに、その第1のパルス
信号の等倍の周波数からなる第2のパルス信号を前記第
1のパルス信号と同期して出力する信号出力手段をさら
に備え、前記移相手段は、前記第2のパルス信号に基づ
いて前記第1のパルス信号を90゜移相させた移相パル
ス信号を生成し、その移相パルス信号を前記第2の磁界
発生手段に出力するディジタル移相手段であることを要
旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の車両用遠隔操作装置のアンテナにお
いて、前記移相手段は、フリップフロップからなること
を要旨とする。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれか1項に記載の車両用遠隔操作装置のアンテナ
において、前記各磁界発生手段から発生する磁界のうち
の少なくとも1つの磁界の発生領域を、相対的に広大ま
たは狭小な領域に切り替える切替手段を備えることを要
旨とする。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の車両用遠隔操作装置のアンテナにおいて、前記切替
手段は、対象となる前記磁界発生手段に対する電流量を
変化させて磁界の発生領域を切り替えることを要旨とす
る。
【0014】請求項6に記載の発明では、請求項4に記
載の車両用遠隔操作装置のアンテナにおいて、前記各磁
界発生手段のうち、前記切替手段による磁界の発生領域
の切り替えが行われる磁界発生手段は、小磁界発生部及
び大磁界発生部を有し、前記切替手段は、前記狭小な領
域への磁界の発生時には前記小磁界発生部を駆動させ、
前記広大な領域への磁界の発生時には前記小磁界発生部
に加えて大磁界発生部も駆動させることを要旨とする。
【0015】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、各磁界発生手段に
対するパルス信号をディジタル的に移相させることによ
って、各磁界発生手段から発生される磁界の位相が所定
の位相差を持つようにしている。このようにディジタル
的に磁界を移相させることにより、温度変化等に起因す
る移相角度のバラツキが防止される。このため、アナロ
グ的に磁界を移相させる場合に比べて、アンテナの信頼
性を向上させることができる。
【0016】請求項2に記載の発明によると、信号出力
手段からは、所定の周波数からなる第1のパルス信号
と、第1のパルス信号の等倍の周波数からなる第2のパ
ルス信号とが出力される。移相手段は、この第2のパル
ス信号に基づいて、第1のパルス信号を90゜移相させ
た移相パルス信号をディジタル的に生成するようになっ
ている。そして、第1のパルス信号を第1の磁界発生手
段に対して出力するとともに、移相パルス信号を第2の
磁界発生手段に対して出力するようにしている。このた
め、第2の磁界発生手段からは、第1の磁界の位相に対
して90゜の位相差を有する第2の磁界が発生されるこ
ととなる。したがって、第1の磁界と第2の磁界との合
成磁界は360゜の方向性を有する回転磁界となる。
【0017】このように移相パルス信号をディジタル的
に移相させることにより、温度変化等に起因する移相角
度のバラツキが防止される。このため、第1の磁界と第
2の磁界との合成磁界を確実に回転磁界として維持する
ことができるようになる。
【0018】請求項3に記載の発明によると、移相手段
としてフリップフロップを用いている。このため、フリ
ップフロップによって第2のパルス信号の立ち下がりを
トリガとして反転する信号を出力させれば、その出力信
号は第1のパルス信号に対して90゜の位相差を持つよ
うになる。したがって、簡単な回路構成で移相パルス信
号を生成することができるようになる。
【0019】請求項4に記載の発明によると、切替手段
によって磁界の発生領域を広大または狭小な領域に切り
替えることにより、車両用遠隔操作装置としての適用範
囲を広げることができる。すなわち、例えば、狭小な領
域への磁界の発生時には、車両室内のみに磁界を発生さ
せるようにする。また、広大な領域への磁界の発生時に
は、車両外部にまで磁界を発生させるようにする。この
ようにすれば、車両用遠隔操作装置をスマートエントリ
装置としての機能とスマートイグニッション装置として
の機能を併せ有する装置に具体化することができる。
【0020】請求項5に記載の発明によると、電流量を
変化させることによって磁界の発生領域を切り替えるよ
うにしている。このため、磁界を発生させるための回路
を比較的簡単に構成することができる。
【0021】請求項6に記載の発明によると、小磁界発
生部のみから磁界を発生させることによって狭小な領域
に磁界を発生させ、小磁界発生部に加えて大磁界発生部
からも磁界を発生させることによって広大な領域に磁界
を発生させるようにしている。このため、広大な領域の
範囲をより広く設定することが可能となる。すなわち、
電流量によって磁界の発生領域を設定する場合には、回
路を構成する部品の特性によって最大電流量が決定する
ため、発生可能な領域も部品の特性によって自ずと決定
される。これに対して、この発明では、2つの磁界発生
部から磁界を発生させることによって磁界の発生領域を
広大にしているため、その発生可能な領域をより広くす
ることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1〜図7に基づき詳細に説
明する。
【0023】図1に示すように、車両用遠隔操作装置1
は、車両内に搭載される送受信装置2と、車両の所有者
(運転者)に所持される携帯機3とを備えている。送受
信装置2は、マイクロコンピュータ(マイコン)4、リ
クエスト信号を出力するアンテナ5、受信回路6、及び
受信アンテナ7を備えている。アンテナ5は、マイコン
4から出力される制御信号に基づいてリクエスト信号を
出力するリクエスト信号出力回路8と、そのリクエスト
信号を磁気信号として出力する磁界発生手段としての磁
界発生部9とから構成されている。なお、磁界発生部9
は、第1及び第2の磁界発生部9a,9bから構成され
ている。
【0024】一方、携帯機3は、マイコン10、受信回
路11、受信アンテナ12、送信回路13、及び送信ア
ンテナ14を備えている。このように構成された車両用
遠隔操作装置1においては、まず、アンテナ5からリク
エスト信号が出力される。このリクエスト信号は、所定
領域に発生される磁界であり、各磁界発生部9a,9b
から間欠的に発生されるようになっている。そして、携
帯機3がこの磁界内に入ると、携帯機3の受信アンテナ
12によって磁界が検知され、受信回路11からマイコ
ン10に受信信号が出力される。マイコン10は、この
受信信号を受けて所定のIDコードを含む送信信号を送
信回路13、送信アンテナ14を介して送受信装置2に
出力するようになっている。この送信信号は、送受信装
置2の受信アンテナ7によって受信され、受信回路6に
よってA/D変換された後にマイコン4に入力される。
マイコン4は、送信信号に含まれるIDコードが予め設
定されたIDコードと一致した際に、この送信信号に基
づいて、各種アクチュエータを駆動制御するようになっ
ている。
【0025】このため、運転者は、携帯機3を所持した
状態でリクエスト信号の出力領域(磁界の発生領域)内
に入ることで、各種アクチュエータを駆動させることが
できる。すなわち、アクチュエータを駆動させるための
特別な操作をする必要がない。したがって、車両の操作
性が向上することとなる。
【0026】ところで、こうした車両用遠隔操作装置1
において、前述した第1及び第2の磁界発生部9a,9
bは、図2〜図4に示すように、車両21の室内22に
おいて運転席23の背もたれ23aに内装されている。
第1の磁界発生部9aは、背もたれ23aの下方に配置
されている。また、第2の磁界発生部9bは、図3に示
すように、背もたれ23aの上方において窓24の窓枠
24aの下端よりも上方に位置するように配置されてい
る。各磁界発生部9a,9bは、図4に示すように、例
えばフェライト等の透磁率の高い部材を芯材としたコイ
ルである。そして、リクエスト信号の出力時において、
第1の磁界発生部9aは図2及び図3に破線で示す所定
領域に磁界を発生し、第2の磁界発生部9bは2点鎖線
で示す所定領域に磁界を発生するようになっている。す
なわち、各磁界発生部9a,9bは、運転席23の周辺
に磁界を発生するようになっている。また、図4に示す
ように、これら各磁界発生部9a,9bは、芯材の軸線
が直交するように配置されている。このため、各磁界発
生部9a,9bから発生する各磁界の方向が直交するよ
うになる。また、前記アンテナ5のリクエスト信号出力
回路8は、90゜の位相差を有する各磁界を各磁界発生
部9a,9bから発生させるようになっている。したが
って、各磁界の合成磁界は、360゜の方向性を有する
回転磁界となる。その結果、携帯機3がリクエスト信号
の出力領域に位置していても磁界の指向性に起因してリ
クエスト信号を受信できなくなるといった不都合が解消
されることとなる。
【0027】次に、こうしたアンテナ5の電気的構成及
び動作について、図5に従って詳細に説明する。アンテ
ナ5を構成するリクエスト信号出力回路8は、水晶発振
器31、信号出力手段としての発振回路32、ディジタ
ル移相手段としてのD型フリップフロップ33、第1及
び第2の増幅回路34,35、変調回路36を備えてい
る。
【0028】水晶発振器31は、発振回路32に接続さ
れている。発振回路32は2つの出力端子Q1,Q2を
有し、水晶発振器31から出力された所定の周波数の正
弦波信号をパルス信号に変換して各出力端子Q1,Q2
から出力する回路である。出力端子Q1からは、原発振
周波数(水晶発振器31から出力された正弦波信号の周
波数)の分周値となる周波数を有する第1のパルス信号
が出力されるようになっている。また、出力端子Q2か
らは、第1のパルス信号の倍の周波数を有する第2のパ
ルス信号が出力されるようになっている。そして、これ
ら第1及び第2のパルス信号は同期して出力される。す
なわち、例えば、第1のパルス信号の周波数が原発振周
波数の1/4分周値であれば、第2のパルス信号の周波
数は原発振周波数の1/2分周値となる。こうした出力
端子Q1はフリップフロップ33のD入力端子及び第1
の増幅回路34の入力端子に接続され、出力端子Q2は
D型フリップフロップ33のクロック端子に接続されて
いる。
【0029】D型フリップフロップ33は、ネガティブ
エッジトリガ形のフリップフロップであり、前記第1及
び第2のパルス信号に基づいて動作する。すなわち、そ
の動作を図6にタイムチャートで示すように、出力Q
は、クロックの立ち下がり毎に反転するパルス波形とな
る。このため、出力端子Qからは、前記出力端子Q1か
ら出力されるパルス信号に対して90゜の位相差を有す
る同一周波数のパルス信号が出力されることとなる。す
なわち、フリップフロップ33の出力Qからは、第1の
パルス信号を90゜移相した移相パルス信号が出力され
ることとなる。そして、この出力端子Qは、第2の増幅
回路35の入力端子に接続されている。したがって、第
1の増幅回路34に入力されるパルス信号と、第2の増
幅回路35に入力されるパルス信号とでは、相対的に9
0゜の位相差を有することとなる。換言すれば、D型フ
リップフロップ33を用いることで、第2の増幅回路3
5へ入力されるパルス信号の位相を、第1の増幅回路3
4へ入力されるパルス信号の位相に対して90゜移相さ
せている。すなわち、フリップフロップ33によって、
ディジタル的に90゜移相させている。
【0030】第1の増幅回路34の出力端子は第1の磁
界発生部9aの一端に接続され、同磁界発生部9aの他
端はコンデンサC1を介して接地されている。また、第
2の増幅回路35の出力端子は第2の磁界発生部9bの
一端に接続され、同磁界発生部9bの他端はコンデンサ
C2を介して接地されている。さらに、各増幅回路3
4,35には変調回路36の出力端子が接続されてい
る。変調回路36の入力端子には、マイコン4の出力端
子が接続されている。
【0031】第1及び第2の増幅回路34,35は、そ
れぞれ入力された前記各パルス信号を増幅するととも
に、そのパルス信号を変調回路36からの制御信号に基
づいて駆動信号D1,D2を出力する。変調回路36
は、その入力端子が前記マイコン4に接続され、出力端
子が第1及び第2の増幅回路34,35に接続されてい
る。そして、マイコン4からの入力信号に基づいて、増
幅回路34,35に制御信号を出力する。この制御信号
は、図7に示すように、所定時間T1毎に所定時間T2
間だけHレベルの信号を出力するようになっている。そ
して、前記各増幅回路34,35は、この制御信号がH
レベルの間に前記駆動信号D1,D2を出力するように
なっている。このため、各増幅回路34,35からは、
所定時間T1毎に所定時間T2間だけ各パルス信号を出
力されることとなる。そして、各磁界発生部9a,9b
は、これらの増幅回路34,35から出力された各駆動
信号D1,D2に基づいて磁界を発生する。したがっ
て、第1及び第2の磁界発生部9a,9bからは、90
゜の位相差を有する磁界が間欠的に発生されることとな
る。
【0032】すなわち、D型フリップフロップ33を用
いることにより、第2の磁界発生部9bから発生される
磁界の位相が、第1の磁界発生部9aから発生される磁
界の位相に対してディジタル的に90゜移相される。
【0033】したがって、本実施形態によれば以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)ディジタル位相手段としてのD型フリップフロッ
プ33を用いることにより、第2の磁界の位相を第1の
磁界の位相に対してディジタル的に90゜移相させるこ
とができる。このため、アナログ的に磁界を移相させる
前記従来の双方向性移相器とは異なり、温度変化等に起
因する移相角度のバラツキを確実に防止することができ
る。したがって、第1の磁界と第2の磁界との合成磁界
を確実に回転磁界として維持することができ、アンテナ
5の信頼性を向上させることができる。
【0034】(2)前述した従来の双方向性移相器は、
LC共振回路によって構成されており、コイルとコンデ
ンサとを共振させて磁界を発生させている。こうした構
成によって磁界を発生させるためには、移相器に50ボ
ルト以上の高電圧を付与する必要がある。このため、移
相器を設計する際には、高い耐電圧性を確保する必要が
ある。しかも、この移相器においては、熱損失などの損
失も大きいという不都合もある。これに対して、D型フ
リップフロップ33はディジタルICであるため、こう
した不都合を解消することができる。
【0035】(3)ディジタル的に90゜移相を行うこ
とにより、回路構成を簡単化することができる。すなわ
ち、ノイズや使用環境などに影響され難いため、設計が
容易となる。 (第2実施形態)次に、本発明を具体化した第2実施形
態を図8及び図9に基づいて説明する。なお、以降に記
載の各実施形態においては、前記第1実施形態と相違す
る点を主に述べ、共通する点については同一部材番号を
付すのみとしてその説明を省略する。
【0036】本実施形態において、前記第1実施形態と
相違する点は、アンテナ5のリクエスト信号出力回路8
が出力切替機能を有する点である。図8に示すように、
リクエスト信号出力回路8は、変調回路36に代わっ
て、切替手段としての切替回路41、2つのNPNトラ
ンジスタTR1,TR2、2つの抵抗R1,R2を備え
ている。
【0037】切替回路41は、入力端子に前記マイコン
4の出力端子が接続されており、同マイコン4から出力
される制御信号に基づいて間欠的にHレベルの信号を出
力するようになっている。同切替回路41は2つの出力
端子を備え、一方の出力端子が前記第1の増幅回路34
及びトランジスタTR1のベース端子に接続され、他方
の出力端子がトランジスタTR2のベース端子に接続さ
れている。第1の増幅回路34は、接続された切替回路
41の出力端子からHレベルの信号が出力されたときに
前記駆動信号D1を出力して第1の磁界発生部9aから
第1の磁界を発生するようになっている。
【0038】一方、前記第1実施形態において第2の磁
界発生部9bのコンデンサを介して接地された側の端子
は、同コンデンサを介して各抵抗R1,R2の一端に接
続されている。そして、抵抗R1の他端はトランジスタ
TR1のコレクタ端子に接続され、抵抗R2の他端はト
ランジスタTR2のコレクタ端子に接続されている。ま
た、各トランジスタTR1,TR2のエミッタ端子はと
もに接地されている。すなわち、第2の磁界発生部9b
には、2つの抵抗R1,R2と、同抵抗R1,R2にそ
れぞれ電流を流すためのスイッチングを行う2つのトラ
ンジスタTR1,TR2とが並列接続されている。
【0039】このように構成されたリクエスト信号出力
回路8においては、通常、切替回路41からは、第1の
増幅回路34及びトランジスタTR1に対してHレベル
の信号が間欠的に出力されるようになっている。したが
って、通常状態においては、トランジスタTR1が間欠
的にON状態となって第2の磁界発生部9bから第2の
磁界が間欠的に発生されることとなる。また、それとと
もに第1の磁界発生部9aから第1の磁界が間欠的に発
生されることとなる。すなわち、この状態においては、
図9に破線及び2点鎖線で示す領域に第1及び第2の磁
界が発生されることとなる。
【0040】一方、例えばこうした通常状態での各磁界
の発生時(リクエスト信号の出力時)に送受信装置2が
携帯機3からの送信信号を受信できない場合等には、切
替回路41からトランジスタTR2に対してもHレベル
の信号が出力されるようになっている。すなわち、こう
した場合には、2つのトランジスタTR1,TR2がと
もにON状態となる。そして、この場合には、各抵抗R
1,R2の合成抵抗が低くなるため、第2の磁界発生部
9bに流れる電流量が多くなる。したがって、第2の磁
界の強さも強くなり、磁界の発生領域が広大な領域とな
る。すなわち、図9に1点鎖線で示すように、第2の磁
界の発生領域は車両21の外部にまで広がることとな
る。しかも、図9に示すように、第2の磁界発生部9b
は、運転席23の背もたれ23aにおいて、窓24の窓
枠24aよりも上方に配置されている。一般に磁界は車
両21のボディによって遮蔽されやすいが、このように
第2の磁界発生部9bが配置されることにより、窓24
を通して第2の磁界が車両21の外部にまで広がりやす
くなる。
【0041】このため、トランジスタTR1をONさせ
たときには第2の磁界が狭小な領域に発生され、トラン
ジスタTR1,TR2をともにONさせたときには第2
の磁界が広大な領域に発生されることとなる。すなわ
ち、切替回路41によって各トランジスタTR1,TR
2のON・OFF切り替えを行うことにより、第2の磁
界の発生領域を変化させることができるようになる。
【0042】したがって、本実施形態によれば、前記第
1の実施形態における上記(1)〜(3)に記載の効果
に加えて、以下のような効果を得ることができる。 (4)切替手段41によって第2の磁界の発生領域を広
大または狭小な領域に切り替えることにより、車両用遠
隔操作装置としての適用範囲を広げることができる。す
なわち、例えば、狭小な領域への磁界の発生時には、車
両21の室内22のみに磁界を発生させるようにする。
また、広大な領域への磁界の発生時には、車両22の外
部にまで磁界を発生させるようにする。このようにすれ
ば、車両用遠隔操作装置1をスマートエントリ装置とし
ての機能とスマートイグニッション装置としての機能を
併せ有する装置に具体化することができる。なお、スマ
ートエントリ装置とは、携帯機が車両に近接したことを
検知して自動的にドアを施錠・解錠する装置である。ま
た、スマートイグニッション装置とは、携帯機が車両室
内に位置することを検知してエンジンの始動許可を行う
装置である。
【0043】(5)第2の磁界発生部9bには、各抵抗
R1,R2と、同抵抗R1,R2にそれぞれ電流を流す
ためのスイッチングを行う2つのトランジスタTR1,
TR2が並列接続されている。そして、切替回路41に
よって各トランジスタTR1,TR2のON・OFFを
制御することにより、第2の磁界発生部9bに流れる電
流量を可変としている。このため、こうした電流量の変
化によって磁界の発生領域を切り替えるよことができ
る。したがって、磁界を発生させるための回路を比較的
簡単に構成することができる。 (第3実施形態)次に、本発明を具体化した第3実施形
態を図10に基づいて説明する。
【0044】本実施形態において、前記第1実施形態と
相違する点は、リクエスト信号出力回路8が出力切り替
え機能を有する点と、アンテナ9bの構成が異なる点で
ある。
【0045】図10に示すように、リクエスト信号出力
回路8は、第1実施形態のリクエスト信号出力回路8の
構成に加えて、切替回路41及び第3の増幅回路42を
備えている。
【0046】また、本実施形態のアンテナ5は、前記各
実施形態の第2の磁界発生部9bに代えて、小磁界発生
部43aと大磁界発生部43bとからなる第2の磁界発
生部43を備えている。これら小磁界発生部43a及び
大磁界発生部43bは、フェライト等の透磁率の高い材
料を共通の芯材としている。すなわち、小磁界発生部4
3aと大磁界発生部43bとは、磁界の方向が同方向と
なっている。
【0047】切替回路41は、入力端子に前記マイコン
4の出力端子が接続されており、同マイコン4から出力
される制御信号に基づいてHレベルの信号を出力するよ
うになっている。同切替回路41は2つの出力端子を備
え、一方の出力端子は第2の増幅回路35に接続され、
他方の出力端子は第3の増幅回路42に接続されてい
る。
【0048】第3の増幅回路42には、前記D型フリッ
プフロップ33の出力端子Qが接続されるとともに、前
記変調回路36の出力端子が接続されている。また、同
増幅回路の出力端子には、一端がコンデンサを介して接
地された大磁界発生部43bの他端が接続されている。
なお、小磁界発生部43aは、前記各実施形態の第2の
磁界発生部9bと同様に、一端がコンデンサを介して接
地され、他端が第2の増幅回路35の出力端子に接続さ
れている。そして、この第3の増幅回路42は、変調回
路36からの制御信号に基づいて大磁界発生部43bに
対して駆動信号D3を出力するようになっている。
【0049】このように構成されたリクエスト信号出力
回路8において、第2及び第3の増幅回路35,42
は、切替回路41からの出力信号に基づいて駆動するよ
うになっている。すなわち、第2及び第3の増幅回路3
5,42は、対応する切替回路41の出力端子からHレ
ベルの信号が出力された際に、小磁界発生部43aまた
は大磁界発生部43bに対して駆動信号D2,D3を出
力するようになっている。そして、通常、切替回路41
からは、第2の増幅回路35に対してHレベルの信号が
出力されるようになっている。したがって、通常状態に
おいては、小磁界発生部43aのみから第2の磁界が発
生されることとなる。その結果、この状態においては、
図9に示したように、同図に破線及び2点鎖線で示す領
域に第1及び第2の磁界が発生されることとなる。
【0050】一方、例えばこうした通常状態での各磁界
の発生時(リクエスト信号の出力時)に送受信装置2が
携帯機3からの送信信号を受信できない場合等には、切
替回路41から第3の増幅回路42に対してもHレベル
の信号が出力されるようになっている。すなわち、こう
した場合には、小磁界発生部43aと大磁界発生部43
bとからともに第2の磁界が発生されることとなる。し
たがって、図9に1点鎖線で示したように、第2の磁界
の発生領域は車両21の外部にまで広がることとなる。
すなわち、この第3実施形態におけるリクエスト信号出
力回路8においても、第2実施形態と同等の作用が奏さ
れることとなる。
【0051】したがって、本実施形態によれば、前記第
1及び第2実施形態における(1)〜(4)に記載の効
果に加えて、以下のような効果を得ることができる。 (6)小磁界発生部43aのみから第2の磁界を発生さ
せることによって狭小な領域に第2の磁界を発生させる
ことができる。また、小磁界発生部43aに加えて大磁
界発生部43bからも第2の磁界を発生させることによ
って広大な領域に第2の磁界を発生させることができ
る。このため、広大な領域の範囲をより広く設定するこ
とが可能となる。すなわち、電流量によって磁界の発生
領域を設定する場合には、リクエスト信号出力回路8を
構成する部品の特性によって最大電流量が決定するた
め、発生可能な領域も部品の特性によって自ずと決定さ
れる。これに対して、本実施形態では、2つの磁界発生
部43a,43bから第2の磁界を発生させることによ
って磁界の発生領域を広大にしているため、同磁界の発
生可能な領域をより広くすることが可能となる。
【0052】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 前記各実施形態では、第2の磁界の位相を第1の磁
界の位相に対して90゜移相させるための移相手段とし
てD型フリップフロップ33を用いている。このD型フ
リップフロップ33に代えて、T型フリップフロップや
JK型フリップフロップを用いてもよい。
【0053】・ 前記各実施形態では、第1及び第2の
磁界発生部9a,9b(43)が、運転席23の背もた
れ23aに別個に内装されている。こうした別個の内装
に代えて、これら各磁界発生部9a,9b(43)を1
つの箱体等に収容してワンパッケージ化してもよい。こ
のようにすれば、各磁界発生部9a,9b(43)の背
もたれ23a内への装着を簡単に行うことができる。
【0054】・ 前記各実施形態では、第1の磁界と第
2の磁界とが直交するように各磁界発生部9a,9b
(43)が配置されている。これを、各磁界が90゜以
外の角度で交差するように各磁界発生部9a,9b(4
3)を配置してもよい。
【0055】・ 前記各実施形態では各磁界発生部9
a,9b,43の芯材としてフェライトを用いている
が、これに限らず、透磁率の高い材料であれば何でもよ
い。また、芯材を省いてもよい。
【0056】・ 前記各実施形態では、第2の磁界の発
生領域のみを可変としている。これに限らず、第1の磁
界の発生領域も可変としてもよい。このようにすれば、
車両用遠隔操作装置としての適用範囲をより広くするこ
とができる。すなわち、一般に、車両用遠隔操作装置
を、スマートエントリ装置としての機能とスマートイグ
ニッション装置としての機能を併せ有する装置に具体化
することができる。
【0057】・ 第2及び第3実施形態では、第2の磁
界の位相を第1の磁界の位相に対して90゜移相させる
いわゆる90゜移相機能に加え、第2の磁界の発生領域
を可変としている。これを、90゜移相機能を省いて、
第2の磁界の発生領域を可変させるだけとしてもよい。
【0058】・ 前記各実施形態では、第1の磁界発生
部9aと第2の磁界発生部9b(43)とによって合成
磁界を発生させるようにしている。こうした2つの磁界
発生部に加えて第3の磁界発生部をさらに設けるなどし
て、複数の磁界発生部によって合成磁界を発生させるよ
うにしてもよい。
【0059】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項2及び請求項3に記載の車両用遠隔操作
装置のアンテナにおいて、当該アンテナは、車両室内に
搭載されて、前記第1及び第2の磁界を車両室内のみに
出力してなる車両室内用アンテナであることを特徴とす
る車両用遠隔操作装置のアンテナ。
【0060】(2) 請求項2〜6、技術的思想(1)
のいずれか1項に記載の車両用遠隔操作装置のアンテナ
において、前記第1及び第2の磁界発生手段は、前記第
1の磁界の方向と前記第2の磁界の方向とが直交するよ
うに配置されてなることを特徴とする車両用遠隔操作装
置のアンテナ。
【0061】この技術的思想(2)に記載の発明によれ
ば、第1の磁界と第2の磁界との合成磁界を確実に回転
磁界にすることができる。 (3) 請求項2〜6、技術的思想(1)、(2)のい
ずれか1項に記載の車両用遠隔操作装置のアンテナにお
いて、前記第1及び第2の磁界発生手段は、それぞれコ
イルであることを特徴とする車両用遠隔操作装置のアン
テナ。
【0062】この技術的思想(3)に記載の発明によれ
ば、確実に磁界を発生させることができる。 (4) 技術的思想(3)に記載の車両用遠隔操作装置
のアンテナにおいて、前記各コイルは、透磁率の高い芯
材に巻回されていることを特徴とする車両用遠隔操作装
置のアンテナ。
【0063】この技術的思想(4)に記載の発明によれ
ば、空芯コイルに比べて、コイルを小さく形成して所定
領域に磁界を発生させることができる。このため、コイ
ルのコンパクト化を図ることができる。
【0064】(5) 請求項2〜6、技術的思想(1)
〜(4)のいずれか1項に記載の車両用遠隔操作装置の
アンテナにおいて、前記第1及び第2の磁界発生手段
は、一つの収容部材内に収容されてなることを特徴とす
る車両用遠隔操作装置のアンテナ。
【0065】この技術的思想(5)に記載の発明によれ
ば、車両に対する各磁界発生手段の取付性を向上させる
ことができる。また、第1の磁界と第2の磁界とが交差
する角度は、各磁界発生手段の配置位置によって決定さ
れる。このため、各磁界発生手段を一つの収容部材内に
収容することにより、こうした各磁界発生手段の配置位
置を容易に設定することができる。
【0066】(6) 請求項3〜6、技術的思想(1)
〜(5)のいずれか1項に記載の車両用遠隔操作装置の
アンテナにおいて、前記フリップフロップは、D型フリ
ップフロップ、T型フリップフロップ、及びJK型フリ
ップフロップから選択される1つであることを特徴とす
る車両用遠隔操作装置のアンテナ。
【0067】(7) 所定の領域に第1の磁界を発生す
る第1の磁界発生手段と、その第1の磁界の方向に対し
て所定の角度で交わる第2の磁界を発生する第2の磁界
発生手段と、前記第2の磁界の位相を前記第1の磁界の
位相に対して90゜移相させる移相手段とを備える車両
用遠隔操作装置のアンテナにおいて、前記各磁界発生手
段から発生する磁界のうちの少なくとも1つの磁界の発
生領域を、相対的に広大または狭小な領域に切り替える
切替手段を備えることを特徴とする車両用遠隔操作装置
のアンテナ。
【0068】(8) 所定の領域に第1の磁界を発生す
る第1の磁界発生手段と、その第1の磁界の方向に対し
て所定の角度で交わる第2の磁界を発生する第2の磁界
発生手段と、前記第2の磁界の位相を前記第1の磁界の
位相に対して90゜移相させる移相手段とを備える車両
用遠隔操作装置の磁気発生回路であって、所定の周波数
からなる第1のパルス信号を前記第1の磁界発生手段に
出力するとともに、その第1のパルス信号の等倍の周波
数からなる第2のパルス信号を前記第1のパルス信号と
同期して出力する信号出力手段と、前記第2のパルス信
号に基づいて前記第1のパルス信号を90゜移相させた
移相パルス信号を生成し、その移相パルス信号を前記第
2の磁界発生手段に出力する前記移相手段としてのディ
ジタル移相手段とを備えることを特徴とする車両用遠隔
操作装置の磁気発生回路。
【0069】(9) 所定の領域に第1の磁界を発生す
る第1の磁界発生手段と、その第1の磁界の方向に対し
て所定の角度で交わる第2の磁界を発生する第2の磁界
発生手段と、前記第2の磁界の位相を前記第1の磁界の
位相に対して90゜移相させる移相手段とを有するアン
テナを備える車両用遠隔操作装置において、前記アンテ
ナは、所定の周波数からなる第1のパルス信号を前記第
1の磁界発生手段に出力するとともに、その第1のパル
ス信号の等倍の周波数からなる第2のパルス信号を前記
第1のパルス信号と同期して出力する信号出力手段と、
前記第2のパルス信号に基づいて前記第1のパルス信号
を90゜移相させた移相パルス信号を生成し、その移相
パルス信号を前記第2の磁界発生手段に出力する前記移
相手段としてのディジタル移相手段とを備えることを特
徴とする車両用遠隔操作装置。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜6に記
載の発明によれば、ディジタル的に磁界を移相させるこ
とにより、温度変化等に起因する移相角度のバラツキが
防止される。このため、アンテナの信頼性を向上させる
ことができる。
【0071】請求項3に記載の発明によれば、簡単な回
路構成で移相パルス信号を生成することができる。請求
項4に記載の発明によれば、切替手段によって磁界の発
生領域を広大または狭小な領域に切り替えることによ
り、車両用遠隔操作装置としての適用範囲を広げること
ができる。
【0072】請求項5に記載の発明によれば、電流量を
変化させることによって磁界の発生領域を切り替えるよ
うにしている。このため、磁界を発生させるための回路
を比較的簡単に構成することができる。
【0073】請求項6に記載の発明によれば、2つの磁
界発生部から磁界を発生させることによって磁界の発生
領域を広大にしているため、その発生可能な領域をより
広くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナを備えた第1実施形態の車両
用遠隔操作装置の内部構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態の車両用遠隔操作装置を搭載した車
両の平面図。
【図3】図2のA−A線断面において、同実施形態の磁
界の発生領域を示す断面図。
【図4】同実施形態の車両の運転席を拡大して示す裏面
図。
【図5】同実施形態のアンテナの電気的構成を示すブロ
ック図。
【図6】同実施形態のアンテナを構成するD型フリップ
フロップの動作を示すタイムチャート。
【図7】同実施形態のリクエスト信号の出力間隔を示す
タイムチャート。
【図8】第2の実施形態のアンテナの電気的構成を示す
ブロック図。
【図9】図2のA−A線断面において、同実施形態の磁
界の発生領域を示すタイムチャート。
【図10】第3実施形態のアンテナの電気的構成を示す
ブロック図。
【符号の説明】
1…車両用遠隔操作装置、2…送受信装置、3…携帯
機、5…アンテナ、8…リクエスト信号出力回路、9…
磁界発生手段としての磁界発生部、9a…第1の磁界発
生部、9b…第2の磁界発生部、32…信号出力手段と
しての発振回路、33…ディジタル移相手段としてのD
型フリップフロップ、36…変調回路、41…切替手段
としての切替回路、43…第2の磁界発生部、43a…
小磁界発生部、43b…大磁界発生部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E250 AA21 BB55 EE03 FF15 FF23 FF35 HH01 KK03 LL01 TT01 5J021 AA02 AA06 AA13 DB03 DB04 FA13 FA24 FA26 FA28 FA31 GA07 HA10 5J047 AA05 AB11 EA01 5K048 AA06 BA42 DA01 DB01 DC01 EA04 EB02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の領域に磁界を発生する複数の磁界
    発生手段と、それら各磁界発生手段から発生される各磁
    界の位相が所定の位相差を持つように磁界を移相させる
    移相手段とを備える車両用遠隔操作装置のアンテナであ
    って、 前記各磁界発生手段は、所定の周波数からなるパルス信
    号に基づいて磁界を発生し、 前記移相手段は、前記各磁界発生手段に対するパルス信
    号をディジタル的に移相させるディジタル移相手段であ
    ることを特徴とする車両用遠隔操作装置。
  2. 【請求項2】 所定の領域に第1の磁界を発生する第1
    の磁界発生手段と、その第1の磁界の方向に対して所定
    の角度で交わる第2の磁界を発生する第2の磁界発生手
    段と、前記第2の磁界の位相を前記第1の磁界の位相に
    対して90゜移相させる移相手段とを備える車両用遠隔
    操作装置のアンテナにおいて、 所定の周波数からなる第1のパルス信号を前記第1の磁
    界発生手段に出力するとともに、その第1のパルス信号
    の等倍の周波数からなる第2のパルス信号を前記第1の
    パルス信号と同期して出力する信号出力手段をさらに備
    え、 前記移相手段は、前記第2のパルス信号に基づいて前記
    第1のパルス信号を90゜移相させた移相パルス信号を
    生成し、その移相パルス信号を前記第2の磁界発生手段
    に出力するディジタル移相手段であることを特徴とする
    車両用遠隔操作装置のアンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車両用
    遠隔操作装置のアンテナにおいて、 前記移相手段は、フリップフロップからなることを特徴
    とする車両用遠隔操作装置のアンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車
    両用遠隔操作装置のアンテナにおいて、 前記各磁界発生手段から発生する磁界のうちの少なくと
    も1つの磁界の発生領域を、相対的に広大または狭小な
    領域に切り替える切替手段を備えることを特徴とする車
    両用遠隔操作装置のアンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用遠隔操作装置の
    アンテナにおいて、 前記切替手段は、対象となる前記磁界発生手段に対する
    電流量を変化させて磁界の発生領域を切り替えることを
    特徴とする車両用遠隔装置のアンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の車両用遠隔操作装置の
    アンテナにおいて、 前記各磁界発生手段のうち、前記切替手段による磁界の
    発生領域の切り替えが行われる磁界発生手段は、小磁界
    発生部及び大磁界発生部を有し、 前記切替手段は、前記狭小な領域への磁界の発生時には
    前記小磁界発生部を駆動させ、前記広大な領域への磁界
    の発生時には前記小磁界発生部に加えて大磁界発生部も
    駆動させることを特徴とする車両用遠隔操作装置のアン
    テナ。
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