JP3783905B2 - リモートコントロール用送受信装置、及び車両用ワイヤレスドアロック制御装置 - Google Patents

リモートコントロール用送受信装置、及び車両用ワイヤレスドアロック制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動遠隔操作機能を有するリモートコントロール用送受信装置、及びドアの自動ロック・アンロック(ロック解除)機能を有する車両用ワイヤレスドアロック制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両においては、ワイヤレスドアロック制御装置が用いられ、これによって車両のドアロック及びアンロック(ロック解除)が行われるようになってきた。こうしたワイヤレスドアロック制御装置のなかにはスマートエントリ機能と呼ばれる自動ロック・アンロック機能を有するものがあり、このようなものも種々提案されている。
【0003】
このスマートエントリ機能を有するワイヤレスドアロック制御装置は、車両に設けた受信装置と、車両の所有者(操作者)が所持する携帯機とから構成されている。受信装置及び携帯機には、ともに送信回路及び受信回路が設けられている。
【0004】
そして、受信装置の送信回路は、携帯機からの送信信号を要求するリクエスト信号を間欠的に送信するようになっている。このため、携帯機を所持する操作者がリクエスト信号の伝搬範囲(通信エリア)内にいるときには、携帯機の受信回路を介して該リクエスト信号が受信される。そして、それに応答して、携帯機は所定のIDコードを含む送信信号を送信回路から返信する。
【0005】
受信装置は、その送信信号を受信回路を介して受信して、送信信号のIDコードと受信装置毎に予め設定されたIDコードとを照合する。ここで、該IDコードが一致し、且つドアがロックしている状態であれば、該ドアをアンロックするための制御信号がドアロック駆動装置に出力される。そして、ドアロック駆動装置は、この制御信号を受けてドアをアンロックする。したがって、ドアが自動的にアンロックされるようになっている。
【0006】
また、該操作者が該通信エリア外に出ると、携帯機は受信装置からのリクエスト信号を受信できなくなる。したがって、携帯機は、リクエスト信号に応答した送信信号を送信しなくなる。受信装置は、この送信信号を受信しなくなると、操作者が車両から離れたと判断して、ドアをロックするための制御信号をドアロック駆動装置に出力する。そして、ドアロック駆動装置は、この制御信号を受けてドアをロックする。したがって、ドアが自動的にロックされるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、携帯機からの送信信号の伝搬範囲と、受信装置からのリクエスト信号の伝搬範囲とを比較すると、一般的に、送信信号の伝搬範囲の方が広くなっている。これは、携帯機からの送信信号が電波を用いたものであるのに対して、リクエスト信号が磁気を用いたものであることに起因する。すなわち、携帯機は、磁気信号に誘導されて送信信号を送信するようになっている。このため、携帯機は、他の車両からのリクエスト信号を受信しても送信信号を送信するようになっている。
【0008】
一方、受信装置では、リクエスト信号を出力した後の所定時間が応答期間として設定されている。したがって、受信装置は、該応答期間でないときに携帯機からの送信信号を受信しても、ドアロックを駆動しない。このため、通常、他の車両からのリクエスト信号によって携帯機が送信信号を送信し、この送信信号を自分の車両の受信装置が受信しても、ドアロックは駆動しないようになっている。
【0009】
しかしながら、自車からのリクエスト信号と他車からのリクエスト信号とが同一のタイミングで出力された場合には、他車のリクエスト信号によって送信された送信信号が、ちょうど前記応答期間と一致してしまう。このため、他車のリクエスト信号によっても自車の受信装置を作動させてしまうおそれがある。その結果、操作者が自車の通信エリア外にいるときに自車のドアをアンロックさせてしまうなどの不都合がある。
【0010】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、他車の影響によって誤作動してしまうことを防止することのできるリモートコントロール用送受信装置、及び車両用ワイヤレスドアロック制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、送信信号を送信する携帯機と、該送信信号に基づいてアクチュエータを駆動制御する受信装置とを備え、前記受信装置は、前記携帯機からの応答信号を要求するリクエスト信号を所定の通信エリア内に間欠的に出力するリクエスト信号出力手段と、前記応答信号を含む携帯機からの送信信号を受信する受信手段と、その送信信号に含まれる第1のIDコードと予め設定された第1のIDコードとを比較して、それら第1のIDコード同士が一致したときに該送信信号に基づいてアクチュエータを駆動制御する制御手段とを有してなるリモートコントロール用送受信装置において、前記リクエスト信号出力手段は、前記リクエスト信号に所定の第2のIDコードを付加して出力し、前記携帯機は、予め所定の第2のIDコードを記憶した記憶手段を備え、その第2のIDコードが前記リクエスト信号の第2のIDコードと一致したときに前記応答信号を自動的に返信し、前記リクエスト信号出力手段は、前記リクエスト信号に所定の第2のIDコードを付加して出力し、前記携帯機は、予め所定の第2のIDコードを記憶した記憶手段を備え、その第2のIDコードが前記リクエスト信号の第2のIDコードと一致したときに前記応答信号を自動的に返信するリモートコントロール用送受信装置において、前記受信装置は、前記リクエスト信号出力手段のアンテナがリクエスト信号を出力していないときに、該アンテナからの入力により、他の装置から出力されるリクエスト信号を検知する検知手段をさらに備え、前記リクエスト信号出力手段は、前記検知手段によって他の装置からのリクエスト信号を検知したときには自身のリクエスト信号を出力しないかわりに、他の装置のリクエスト信号と干渉しないタイミングに自律的に調整して自身のリクエスト信号を出力する自律調整機能を有することをその要旨としている。
【0013】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のリモートコントロール用送受信装置を用い、前記携帯機を車両のキーの付属品として設けるとともに、前記受信装置を車両内に設けてなる車両用ワイヤレスドアロック制御装置であって、ドアがロックした状態で前記携帯機が前記リクエスト信号の通信エリア内に入ると、前記制御手段はドアをアンロックする制御信号を出力するとともに、ドアがアンロックした状態で前記携帯機が該通信エリア外に出ると、該制御手段はドアをロックする制御信号を出力することにより、ドアのロック及びアンロックを自動的に行うことをその要旨としている。
【0014】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、携帯機に所定の第2のIDコードを設定するとともに、受信装置から該第2のIDコードを付加したリクエスト信号を出力させるようにしている。そして、携帯機は、自身の第2のIDコードとリクエスト信号の第2のIDコードとが一致したときに、リクエスト信号に基づく応答信号を送信するようにしている。このため、携帯機は、他の車両のリクエスト信号を受信しても、そのリクエスト信号に基づく応答信号を送信することがない。したがって、他の車両のリクエスト信号に起因して、自分の車両の受信装置を誤動作させてしまうことを確実に防止することができる。
【0015】
しかも、他の装置からのリクエスト信号を検知したとき、自分の受信装置からはリクエスト信号を出力しないようにしている。
例えば、自分の受信装置の通信エリアと他の装置の通信エリアとが重なりあったエリア内に自分の携帯機があるとする。このとき、自分の受信装置からのリクエスト信号に他の装置からのリクエスト信号が干渉すると、自分の受信装置からのリクエスト信号に含まれる第2のIDコードが、他の装置からのリクエスト信号と混同してしまう。このため、携帯機は第2のIDコードを受信できないおそれがある。その結果、携帯機は、自分の受信装置からのリクエスト信号に対する応答信号を返信することができないことがある。すなわち、携帯機と受信装置との通信性能の低下を招いてしまう。
【0016】
したがって、自分の受信装置からのリクエスト信号の出力タイミングを他の装置からのリクエスト信号と干渉しないように調整することで、こうした携帯機と受信装置との通信性能の低下を確実に防止することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によると、車両用ワイヤレスドアロック制御装置におけるドアのロック・アンロック制御の誤動作や、携帯機と受信装置との通信性能の低下を確実に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明を車両用ワイヤレスドアロック制御装置に具体化した一実施形態を図1〜図5に基づき詳細に説明する。
【0019】
図1は、車両1の概略図を示す。車両1の両側のドア2に受けられた各ドアミラー3の下部には、本体側送信アンテナANT1及び本体側受信アンテナANT2が設けられている。各ドア2の上部後方には、ドアロックノブ4が上下動可能に設けられている。これらのドア2は、ドアロックノブ4が下方位置にあるときにロックされ、同ドアロックノブ4が上方位置にあるときにアンロック(ロック解除)されるようになっている。
【0020】
図2は、ワイヤレスドアロック制御装置の電気的構成を示すブロック図である。ワイヤレスドアロック制御装置(以下、単に「ドアロック装置」という)11は、携帯機12及び受信装置13から構成されている。
【0021】
携帯機12は、車両の所有者(操作者)が携帯するイグニッションキーに付属品として設けられ、受信回路14、入力回路15、制御回路16、及び送信回路17を備えている。
【0022】
受信回路14は、後記する受信装置13からのリクエスト信号を受信して、その信号を制御回路16に入力するための回路である。入力回路15は、操作キー等からなり、操作者のキー操作によって入力された操作信号を制御回路16に入力するための回路である。制御回路16は、受信回路14からのリクエスト信号または入力回路15からの操作信号が入力されたときに、予め設定された所定の第1のIDコードを含む送信信号を出力するための回路である。送信回路17は、その送信信号を所定周波数の電波に変調して外部に送信するための回路である。なお、送信回路17にはアンテナ18が接続され、受信回路14にはコイルからなるアンテナ19が接続されている。
【0023】
また、制御回路16は、その内部にROMなどからなる記憶手段20を備えている。この記憶手段20には所定の第2のIDコードが記憶されている。受信回路14が受信装置13からのリクエスト信号を受信したとき、制御回路16は、この第2のIDコードとリクエスト信号に含まれる第2のIDコードとを比較する。そして、制御回路16は、それら第2のIDコードが一致したときのみに、前記送信信号を出力するようになっている。
【0024】
一方、車両に搭載される受信装置13は、リクエスト信号出力手段としての送信回路21、受信手段としての受信回路22、及び制御手段としてのマイクロコンピュータ(以下、単に「マイコン」という)23を備えている。
【0025】
送信回路21は、後記するマイコン23からのリクエスト信号を磁気信号に変換して、コイルからなるアンテナANT1を介して外部に出力するための回路である。したがって、リクエスト信号の出力時には、このコイルに電流が流れて、図1に2点鎖線で示す所定の通信エリアA1に磁場が発生することとなる。
【0026】
受信回路22は、携帯機12からの送信信号をアンテナANT2を介して受信して、その送信信号をパルス信号に復調して受信信号ASを生成するとともに、その受信信号ASをマイコン23へ出力するための回路である。
【0027】
マイコン23は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、所定の第2のIDコードを含むリクエスト信号を間欠的に出力する。また、マイコン23には所定の第1のIDコードが記憶されており、前記受信信号ASが入力されたときには、該IDコードと受信信号ASの第1のIDコードとが比較される。そして、それら第1のIDコードが一致すれば、マイコン23は、アクチュエータとしてのドアロック駆動装置26に対して駆動信号を出力する。ドアロック駆動装置26は、この駆動信号に基づいて前記各ドア2のドアロックノブ4を上動させてアンロック状態にする。
【0028】
また、受信装置13は、検知手段としての検知回路24及びスイッチ25をさらに備えている。
検知回路24は、例えばオペアンプAP、抵抗R、コンデンサC、コンパレータCP等から構成されたA/D変換回路であり、前記アンテナANT1によって検知された磁気信号を、A/D変換してマイコン23に出力する回路である。
【0029】
スイッチ25は、3つの接点P1〜P3を有し、接点P1と接点P2との接続、または接点P1と接点P3との接続を選択して切り換えることが可能となっている。そして、接点P1には前記アンテナANT1が接続され、接点P2は接地されている。また、接点P3には検知回路24が接続されている。したがって、接点P1と接点P2とが接続された状態にあるときには、前記送信回路21からの磁気信号が出力可能となる。また、接点P1と接点P3とが接続された状態にあるときには、前記検知回路24が駆動可能となる。なお、このスイッチ25は、通常、接点P1と接点P2とが接続された状態にある。
【0030】
そして、マイコン23は、前記リクエスト信号を出力していないときに、このスイッチ25に対して切換信号CSを出力する。スイッチ25は、この切換信号CSによって、接点P1と接点P2との接続状態から接点P1と接点P3との接続状態となる。このため、前記アンテナANT1と検知回路24とが接続された状態となる。
【0031】
このように構成されたドアロック装置11においては、まず、受信装置13からリクエスト信号が磁気信号として間欠的に出力される。このリクエスト信号は、図1に示した所定の通信エリアA1内において受信可能となっている。
【0032】
そして、携帯機12がこの通信エリアA1内に入ると、携帯機12の受信回路14が該リクエスト信号を受信する。該リクエスト信号には前記所定の第2のIDコードが含まれている。この第2のIDコードは、例えば、図3に示すように、リクエスト信号のヘッダとして付加された4ビットの2値コードである。
【0033】
携帯機12の制御回路16は、記憶手段20に記憶された第2のIDコードとリクエスト信号の第2のIDコードとを比較する。そして、それら第2のIDコードが一致すれば、制御回路16は、受信したリクエスト信号が自分の車両からのリクエスト信号であると判断して送信信号を送信回路17に出力する。送信回路17は、該送信信号を電波としてアンテナ18から送信する。すなわち、携帯機12は、受信装置13からのリクエスト信号に応答した応答信号として送信信号を受信装置13に返信する。
【0034】
受信装置13は、携帯機12からの送信信号をアンテナANT2によって受信する。すると、受信回路22は、その送信信号をパルス信号に復調して受信信号ASを生成するとともに、その受信信号ASをマイコン23へ出力する。
【0035】
マイコン23は、自身に設定された第1のIDコードと受信信号ASの第1のIDコードとを比較して、それら第1のIDコードが一致した場合に、ドアロック駆動装置26に対してドア2をアンロックするための駆動信号を出力する。ドアロック駆動装置26はこの駆動信号に基づいてドア2をアンロックする。
【0036】
なお、図3に示すように、受信装置13は、リクエスト信号を出力した後の所定の期間を応答期間ΔTとして設定されている。したがって、携帯機12からの送信信号をこの応答期間ΔT内に受信したときのみに、マイコン23からドアロック駆動装置26に対して駆動信号が出力されるようになっている。
【0037】
換言すれば、たとえ前記第1のIDコード同士が一致していても、携帯機12からの送信信号が応答期間ΔT以外に送信された場合であれば、ドアロック駆動装置26は動作しないようになっている。
【0038】
また、携帯機12が前記通信エリアA1の外へ出ると、携帯機12は、受信装置13からのリクエスト信号を受信できなくなる。このため、携帯機12は、送信信号を返信しなくなる。そして、受信装置13は、送信信号を受信しなくなると、マイコン23からドアロック駆動装置26に対してドア2をロックするための駆動信号を出力する。ドアロック駆動装置26はこの駆動信号に基づいてドア2をロックする。
【0039】
一方、例えば図4に示すように、自分の車両をA、他の車両をBとした場合、これら2台の車両A,Bが隣接しているとする。ここで、車両Bも同種のドアロック装置を備えており、同図に示す通信エリアA2にリクエスト信号が間欠的に出力されているものとする。また、車両Aの通信エリアA1と車両Bの通信エリアA2とが重なり合う部分を通信エリアA3とする。
【0040】
そして、同図に示すように、携帯機12が車両Bの通信エリアA2にあるとき、携帯機12は車両Bからのリクエスト信号の受信が可能となる。例えば、図5(a)に、車両Aのリクエスト信号と車両Bのリクエスト信号との出力タイムチャートを示し、それらの間欠周期をT1とする。そして、仮に同図(a)に示すように、各リクエスト信号が同期したタイミングで出力されているとする。ここで、携帯機12が車両Bのリクエスト信号に応答して送信信号を車両Aに返信すると、車両Aのドア2がアンロックしてしまう。しかしながら、前述したように、携帯機12は、リクエスト信号の第2のIDコードと自身の第2のIDコードとが一致しないと、前記送信信号を返信しないようになっている。したがって、車両Bの影響による車両Aのドアロック装置11の誤動作が確実に防止される。
【0041】
ところで、図4に示すように、携帯機12が前記エリアA3内にあるとき、携帯機12は車両Aのリクエスト信号に応答して送信信号を返信する。しかしこのとき、車両Bのリクエスト信号が車両Aのリクエスト信号の第2のIDコードに重なって出力されたとする。すると、該IDコードは車両Bのリクエスト信号と混同した状態となってしまう。このため、携帯機12は、該IDコードを判別することができなくなってしまう。そして、車両Aのリクエスト信号を受信可能であるにもかかわらず、送信信号を返信しなくなるという不都合が生じるおそれがある。
【0042】
そこで、こうした不都合を解消するために、本実施形態のドアロック装置11においては、車両Bのリクエスト信号を検知したときにはリクエスト信号を出力しないようにしている。
【0043】
すなわち、受信装置13がリクエスト信号を出力していないとき(リクエスト信号がLレベルのとき)には、前記スイッチ25を接点P1と接点P3との接続状態に切り換え、検知回路24を動作させている。そして、検知回路24は、アンテナANT1によって車両Bのリクエスト信号の有無を検知している。マイコン23は、車両Bのリクエスト信号を検出している間、自身のリクエスト信号を出力しない。すなわち、図5(b)に2点鎖線で示すように、たとえ自身がリクエスト信号を出力するタイミングであっても同信号は出力されない。そして、車両Bのリクエスト信号を検出しなくなると、そこから自身の間欠周期T1にてリクエスト信号を出力するようになる。したがって、車両Aと車両Bとが重なり合うタイミングでリクエスト信号を出力することがなくなる。このため、車両Aのリクエスト信号の第2のIDコードが、車両Bのリクエスト信号に混同してしまうことがなくなり、上記不都合が解消される。
【0044】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)リクエスト信号には所定の第2のIDコードが付加されており、携帯機12における制御回路16の記憶手段20には該IDコードと対応する第2のIDコードが予め記憶されている。そして、携帯機12がリクエスト信号を受信した際には、リクエスト信号の第2のIDコードと自身の第2のIDコードとを比較する。その結果、それら第2のIDコードが一致したときのみに、携帯機12は、送信信号を返信するようになっている。
【0045】
このため、携帯機12は、他の車両のリクエスト信号の通信エリアに入ったとしても、そのリクエスト信号に応答して送信信号を返信することがない。したがって、他の車両のドアロック装置に影響されて自分の車両のドアロック装置11が誤動作してしまうことを防止することができる。
【0046】
(2)他の車両からのリクエスト信号を検知したときには、自身のリクエスト信号を出力しないようにしている。このため、他の車両のリクエスト信号が自身のリクエスト信号に干渉して、第2のIDコードが他の車両のリクエスト信号と混同してしまうことを防止することができる。すなわち、携帯機12が、他の車両のリクエスト信号の影響によって、自分の車両のリクエスト信号の第2のIDコードを判別できなくなることを防止することができる。
【0047】
したがって、他の車両のドアロック装置からのリクエスト信号の干渉に起因するリクエスト信号の受信不良を防止することができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
【0048】
・ 前記実施形態では、受信装置13において、リクエスト信号を外部に出力するためのアンテナと、他の車両のリクエスト信号を検知するためのアンテナとして、共通のアンテナANT1を用いているが、これを個別のものとする。
【0049】
このようにすることで、送信回路21と検知回路24とを回路的に個別のものとすることができ、スイッチ25を省略することができる。このため、各回路21,24の簡単化が可能となる。
【0050】
・ 検知回路24及びスイッチ25を省略する。このようにしても、少なくとも他の車両のリクエスト信号に応答して、自分の車両のドア2がアンロックされることはない。しかも、こうした検知回路24及びスイッチ25を省略することで、受信装置13の部品点数を低減することができ、コンパクト化や製造コストの低減を可能にすることができる。
【0051】
・ 前記実施形態では、受信装置13の送信アンテナANT1及び受信アンテナANT2をドアミラー3の下部に設けているが、これに限定されるものではない。すなわち、これらは、通信エリアA1内にリクエスト信号としての磁界を発生させることができ、かつ携帯機12からの送信信号を受信することができる箇所であれば、どこに設けてもよい。
【0052】
・ 受信装置13は、リクエスト信号を磁気信号として外部に出力するようにしているが、これを、電波として出力するようにしてもよい。この場合、携帯機12の受信回路14は、該電波を受信可能な受信回路に変更する必要がある。
【0053】
このようにした場合にも、前記実施形態に記載の効果と同等の効果を得ることができる。
・ 前記実施形態では、リモートコントロール用送受信装置をワイヤレスドアロック制御装置に具体化したが、これを、エンジンの自動遠隔始動装置などに適用してもよい。
【0054】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。
(1) 受信装置からのリクエスト信号を受信して、同信号に基づく応答信号を自動的に送信する携帯機と、前記リクエスト信号を出力するとともに、前記応答信号を受信して同信号の第1のIDコードと予め設定された第1のIDコードとを比較して、それら第1のIDコード同士が一致したときに該応答信号に基づいてアクチュエータを駆動制御する機能を有するリモートコントロール用送受信装置の通信方法であって、前記リクエスト信号を前記携帯機が受信したときには、該リクエスト信号に含まれる所定の第2のIDコードと、携帯機に予め記憶された第2のIDコードとを照合させ、それら第2のIDコード同士が一致したときに、該リクエスト信号に基づく応答信号を自動的に返信させることを特徴とするリモートコントロール用送受信装置の通信方法。
【0055】
従って、この(1)に記載の発明によれば、携帯機は、他の車両のリクエスト信号を受信しても、そのリクエスト信号に基づく応答信号を送信することがない。したがって、他の車両のリクエスト信号に起因して、自分の車両の受信装置を誤動作させてしまうことを確実に防止することができる。
【0056】
(2) 技術的思想(1)に記載のリモートコントロール用送受信装置の通信方法において、前記受信装置によって他の車両からのリクエスト信号を検知させ、該リクエスト信号を検知したときには、自身からのリクエスト信号を出力せず、他の車両のリクエスト信号と干渉しないタイミングに自律的に調整して自身のリクエスト信号を出力することを特徴とするリモートコントロール用送受信装置の通信方法。
【0057】
この(2)に記載の発明によれば、自身のリクエスト信号の出力タイミングを他の装置のリクエスト信号と干渉しないように調整することで、他の装置からのリクエスト信号の干渉に起因するリクエスト信号の受信不良を防止することができる。
【0058】
(3) 携帯機からの応答信号を要求するリクエスト信号を所定の通信エリア内に間欠的に出力するリクエスト信号出力手段と、前記応答信号を含む携帯機からの送信信号を受信する受信手段と、その送信信号に含まれる第1のIDコードと予め設定された第1のIDコードとを比較して、それら第1のIDコード同士が一致したときに該送信信号に基づいてアクチュエータを駆動制御する制御手段とを有してなるリモートコントロール用受信装置において、前記リクエスト信号出力手段は、前記リクエスト信号に所定の第2のIDコードを付加して出力することを特徴とするリモートコントロール用送受信装置。
【0059】
(4) 技術的思想(3)に記載のリモートコントロール用送受信装置において、当該受信装置は、他の装置から出力されるリクエスト信号を検知する検知手段をさらに備え、前記リクエスト信号出力手段は、前記検知手段によって他の装置からのリクエスト信号を検知したときには自身のリクエスト信号を出力しないかわりに、他の装置のリクエスト信号と干渉しないタイミングに自律的に調整して自身のリクエスト信号を出力する自律調整機能を有することを特徴とするリモートコントロール用受信装置。
【0060】
(5) 受信装置から出力されるリクエスト信号を受信する受信手段と、所定の第2のIDコードを記憶した記憶手段と、その第2のIDコードと、前記リクエスト信号に含まれる第2のIDコードとを比較するとともに、それら第2のIDコード同士が一致したときのみに所定のIDコードを含む送信信号を出力する制御手段と、その送信信号を電波に変調して外部に送信する送信手段とを備えるリモートコントロール用携帯機。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、携帯機は、他の車両のリクエスト信号を受信しても、そのリクエスト信号に基づく応答信号を送信することがない。したがって、他の車両のリクエスト信号に起因して、自分の車両の受信装置を誤動作させてしまうことを確実に防止することができる。
【0062】
しかも、自身のリクエスト信号の出力タイミングを他の装置のリクエスト信号と干渉しないように調整することで、携帯機と受信装置との通信性能の低下を確実に防止することができる。
【0063】
請求項2に記載の発明によると、車両用ワイヤレスドアロック制御装置におけるドアのロック・アンロック制御の誤動作や、携帯機と受信装置との通信性能の低下を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤレスドアロック制御装置を備える車両の平面図。
【図2】一実施形態のワイヤレスドアロック制御装置の内部構成を示すシステムブロック図。
【図3】同実施形態のリクエスト信号を示すタイムチャート。
【図4】同実施形態において、他の車両が近隣にある状態を示す平面図。
【図5】自分の車両のリクエスト信号と他の車両のリクエスト信号との出力タイミングを示すタイムチャート。
【符号の説明】
11…ワイヤレスドアロック制御装置、12…携帯機、13…受信装置、20…記憶手段、21…リクエスト信号出力手段としての送信回路、22…受信手段としての受信回路、23…制御手段としてのマイクロコンピュータ(マイコン)、24…検知手段としての検知回路、25…スイッチ、26…アクチュエータとしてのドアロック制御装置。

Claims (2)

  1. 送信信号を送信する携帯機と、該送信信号に基づいてアクチュエータを駆動制御する受信装置とを備え、
    前記受信装置は、前記携帯機からの応答信号を要求するリクエスト信号を所定の通信エリア内に間欠的に出力するリクエスト信号出力手段と、
    前記応答信号を含む携帯機からの送信信号を受信する受信手段と、
    その送信信号に含まれる第1のIDコードと予め設定された第1のIDコードとを比較して、それら第1のIDコード同士が一致したときに該送信信号に基づいてアクチュエータを駆動制御する制御手段とを有し、
    前記リクエスト信号出力手段は、前記リクエスト信号に所定の第2のIDコードを付加して出力し、
    前記携帯機は、予め所定の第2のIDコードを記憶した記憶手段を備え、その第2のIDコードが前記リクエスト信号の第2のIDコードと一致したときに前記応答信号を自動的に返信するリモートコントロール用送受信装置において、
    前記受信装置は、前記リクエスト信号出力手段のアンテナがリクエスト信号を出力していないときに、該アンテナからの入力により、他の装置から出力されるリクエスト信号を検知する検知手段をさらに備え、
    前記リクエスト信号出力手段は、前記検知手段によって他の装置からのリクエスト信号を検知したときには自身のリクエスト信号を出力しないかわりに、他の装置のリクエスト信号と干渉しないタイミングに自律的に調整して自身のリクエスト信号を出力する自律調整機能を有することを特徴とするリモートコントロール用送受信装置。
  2. 請求項1に記載のリモートコントロール用送受信装置を用い、前記携帯機を車両のキーの付属品として設けるとともに、前記受信装置を車両内に設けてなる車両用ワイヤレスドアロック制御装置であって、
    ドアがロックした状態で前記携帯機が前記リクエスト信号の通信エリア内に入ると、前記制御手段はドアをアンロックする制御信号を出力するとともに、ドアがアンロックした状態で前記携帯機が該通信エリア外に出ると、該制御手段はドアをロックする制御信号を出力することにより、ドアのロック及びアンロックを自動的に行うことを特徴とする車両用ワイヤレスドアロック制御装置。
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