JP2002250173A - 半自動式吊戸装置 - Google Patents

半自動式吊戸装置

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JP2002250173A
JP2002250173A JP2001051761A JP2001051761A JP2002250173A JP 2002250173 A JP2002250173 A JP 2002250173A JP 2001051761 A JP2001051761 A JP 2001051761A JP 2001051761 A JP2001051761 A JP 2001051761A JP 2002250173 A JP2002250173 A JP 2002250173A
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Junichi Nakagawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 間口上部に取着した上レールに吊設されて吊
戸を開閉する半自動式吊戸装置であって、吊戸を吊設し
て開閉する為の駆動部の空間を小さくし、又上レールと
レール台を一体化し、そして点検カバーの取付けネジが
表面化しない半自動式吊戸装置野提供。 【解決手段】 上レール6は取着部9を一体化して成形
したアルミ製であって水平に取付けられ、そして手で押
し開いた吊戸1が引張られて閉じるように自閉装置10
を吊車13とほぼ同じ高さになる様に取着部9の戸先側
に取付け、又吊車13には制動装置11を水平に取付
け、さらに吊戸1が全開した際に支持具17の支持片1
8に係止して停止する為の係止バネ20を吊車13に取
着している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は上レールに吊設され
て開閉することが出来る吊戸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来から使用している吊戸の外観
図であり、吊戸(イ)は上レール(ロ)に吊設されて走行
し、間口を開閉することが出来る。そして吊戸(イ)が開
口した場合に納まる戸袋(ハ)を有し、また上レール(ロ)
や該上レール(ロ)を走行する吊車などをカバーする為の
点検パネルが間口から戸袋の上部にかけて取付けされる
(同図はこの点検パネルを外した状態である)。同図に示
す吊戸装置は手で押し開いた吊戸(イ)が独りでに閉じる
ようになっているが、その為にゼンマイバネを内蔵した
自閉装置(ニ)を備えている。
【0003】半自動式吊戸装置では上記上レール(ロ)を
僅かに傾斜し、該上レール(ロ)に吊設される吊戸(イ)が
自重によって独りでに閉鎖するように構成することも出
来る。しかし、自閉装置(ニ)を備えることで上レール
(ロ)を傾斜することなく、手で押し開かれた吊戸(イ)と
共に巻き戻されたゼンマイバネに引張られて該吊戸(イ)
は閉じることが出来る。この際、自閉装置(ニ)に引かれ
ることで吊戸(イ)が衝撃を伴って閉じることがないよう
に、制動装置(ホ)を取付けている。すなわち、制動装置
(ホ)の延びたピストンロッド(ヘ)の先端に吊戸(イ)が当
って静かに閉じることが出来る。さらに、全開した吊戸
(イ)を停止する為に、吊車に係止する全開ストッパー
(ト)を取着している。
【0004】ところで、吊戸(イ)の上方には上記上レー
ル(ロ)が水平に取付けられ、上レール(ロ)の上方には制
動装置(ホ)を有し、又自閉装置(ニ)が上レール(ロ)の上
方であって戸先側に取着されている。そして全開ストッ
パー(ト)も上レール(ロ)の上方に位置している。従っ
て、吊戸(イ)の上方には大きな空間が必要となり、該空
間を閉じる点検パネルも大きくなる。しかも、点検パネ
ルはネジ止めされて、該ネジの頭は外部に露出してい
る。
【0005】同図に示している吊戸装置は自閉装置(ニ)
を備え、上レール(ロ)はレール台(チ)にネジ止めされて
いることで2ピース構造となっている。上レール(ロ)を
レール台(チ)に取付ける構造とすることで、上レール
(ロ)を傾斜させることが簡単に出来、自閉装置(ニ)を用
いなくても半自動式吊戸に構成可能とする利点はある
が、それだけ製造コスト及び据え付けコストが高くな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の吊
戸装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決しよ
うとする課題はこの問題点であって、吊戸を吊設して開
閉する為の駆動部の空間を小さくし、又上レールとレー
ル台を一体化し、そして点検カバーの取付けネジが表面
化しないようにして外観的にも好ましい半自動式吊戸装
置を提供する。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明の半自動式吊戸装置
は上レールに吊戸を吊設して開閉するように構成したも
のであり、基本的な構造は従来の吊戸装置と共通する。
しかし、上レールは取着部を一体化したアルミの押出し
材を使用し、レール台を特別に備えていない。吊戸の上
端には吊車が取着されて上レールに載って転動すること
が出来、そして戸先側であって上レールとほぼ同じ高さ
にはゼンマイバネを内蔵した自閉装置を取着し、自閉装
置のゼンマイバネのバネ力が付勢されるワイヤーは戸先
側吊車に連結して吊戸を引張ることが出来る。本発明の
吊戸装置は半自動式であるが、レール台を一体化した上
レールである為に傾斜構造とすることは出来ず、その為
に自閉装置が必要となる。
【0008】そして、上記自閉装置に引張られた吊戸が
衝撃を伴って閉じないように、エアシリンダーから成る
制動装置を備えているが、該制動装置は吊車とほぼ同じ
高さとし、少なくとも吊車より高い位置にならないよう
に取付けられる。又全開ストッパーを備え、この全開ス
トッパーの位置も吊車とほぼ同じ高さと成っている。そ
の為に駆動部の空間は小さくなって、従来の空間に比較
して約半分の高さに収まる。以下、本発明に係る実施例
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係る吊戸装置の正面図を示
し、同図の1は吊戸、2は間仕切り用パネル、3はスタ
ッド、4は点検カバーを表している。図2(a)、(b)に
は図1のA−A断面拡大図、及びB−B断面拡大図を示
しているように、上レール6はパネル5に敷板7を介在
して直接ネジ止めされて取着されている。勿論、同図に
示しているような補強材8がある個所にネジ止めされる
が、従来の吊戸装置のごときレール台を備えていない。
すなわち、上レール6は取着部9を一体化したアルミ製
の押出し材が使用されている。
【0010】アルミ製の押出し材で取着部9を一体化し
た上レール6は、一定の断面形状である為に傾斜してパ
ネル5に取付けることは出来ず、その為に上レール6は
水平に配置されている。しかし半自動であることから手
で押し開いた吊戸1が独りでに閉じるようにゼンマイバ
ネを内蔵した自閉装置10を備えている。そして自閉装
置10に引張られて閉じる吊戸1が衝撃を伴ってストッ
パーに当らないようにエアシリンダーから成る制動装置
11を有している。
【0011】図3は吊戸1を吊設している図2の部分拡
大図であり、上レール6には吊車13のローラ12が載
って転動することで吊戸1は上レール6に沿って開閉す
る。そして図4は上レール6の取着部9に取付けた自閉
装置10と制動装置11を示しているが、自閉装置10
は吊戸1を吊設している吊車13とほぼ同じ高さであ
り、該吊車13より高い位置ではない。又制動装置11
は吊車13に取着されている。
【0012】自閉装置10はゼンマイバネを内蔵してワ
イヤー14をローラに巻き付けることが出来るが、該ワ
イヤー14の先端は吊車13に連結していて、該吊車1
3を戸先側へ引張る力を付勢している。従って、手で押
し開かれた吊戸1は自閉装置10により独りでに閉じる
ことが出来る。そして吊車13に取付けられて水平状態
にある制動装置11は、そのピストンロット15の先端
がマグネット16に当っている為に、吊戸1を開くなら
ば該マグネットに引かれてピストンロット15は引き伸
ばされる。
【0013】ただし、ピストンロット15が完全に伸び
切ったならばマグネット16から外れ、吊戸1が閉じる
場合には、伸び切ったピストンロット15がマグネット
16に当って縮むことで吊戸1の閉鎖速度が抑えられて
静かに閉じることが出来る。図4は吊戸1が閉じた状態
を示しているが、マグネット16は取着部9に固定した
支持具17の支持片18に取付けられている。又支持片
18には戸当りゴム19が取着されていて、吊車13が
当接して吊戸1は停止する。
【0014】図5は吊戸1が全開した場合に吊車13に
取着した係止バネ20(全開ストッパー)が支持片18に
係止している状態である。吊戸1が手で押し開かれるな
らば、支持片18に取着している戸当りゴム19に吊車
13が当接して停止し、同時に係止バネ20が支持片1
8に係止する。係止バネ20が支持片18に係止するこ
とで吊戸1はそのまま停止し、自閉装置10に引かれて
閉じることはない。
【0015】ところで、本発明では上レール6、吊車1
3、自閉装置10、及び制動装置11等を納めている駆
動部を図3に示すように点検カバー4にてカバーしてい
る。この点検カバー4は上レール6の両端に取着した側
板21,21に取付けられる。側板21には支持片22
を有し、点検カバー4は側板21及び上レール取着部9
の上端に載ると共に、側板21に形成した支持片22に
L型係止片23が係止して取付けられる。そして点検カ
バー4は上部からネジ止めされて外れないようになる。
【0016】以上述べたように、本発明の吊戸装置は取
着部を一体化した上レールに吊戸を吊設して開閉可能と
し、そしてゼンマイバネを内臓した自閉装置を吊車とほ
ぼ同じ高さに取付け、又制動装置も吊車に取着し、さら
に吊車には全開した吊戸が停止するように係止バネを設
けたものであって、次のような効果を得ることが出来
る。
【0017】
【発明の効果】本発明の吊戸装置は取着部を一体化した
アルミ製の上レールを用いる為に、そのままパネル面に
取着して取付け出来る。そして、該上レールは傾斜しな
いで水平に配置されるが、自閉装置及び制動装置を吊車
とほぼ同じ高さに取付けることで吊戸上部の駆動部空間
は小さくり、該空間をカバーする点検カバーも小さくな
って、外観的に好ましい半自動式吊戸装置となる。
【0018】そして、上記空間をカバーする点検カバー
は、上レールの取着部両端に取付けた側板に載って係止
することが出来る為に、外部にネジの頭が露出ことはな
く、外観的にも好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】吊戸装置の正面図。
【図2】図1におけるA−A断面拡大図、B−B断面拡
大図。
【図3】図2の部分拡大図。
【図4】上レールの取着部に取付けられる自閉装置及び
吊車に取付けられる制動装置。
【図5】吊戸が全開して係止バネが係止している場合。
【図6】従来の吊戸装置。
【符号の説明】
1 吊戸 2 間仕切りパネル 3 スタッド 4 点検カバー 5 パネル 6 上レール 7 敷板 8 補強材 9 取着部 10 自閉装置 11 制動装置 12 ローラ 13 吊車 14 ワイヤー 15 ピストンロット 16 マグネット 17 支持具 18 支持片 19 戸当りゴム 20 係止バネ 21 側板 22 支持片 23 係止片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間口上部に取着した上レールに吊設され
    て吊戸を開閉する半自動式吊戸装置において、上レール
    は取着部を一体化して成形したアルミ製であって水平に
    取付けられ、手で押し開いた吊戸が引張られて閉じるよ
    うにゼンマイバネを内蔵した自閉装置を吊車とほぼ同じ
    高さに成るように取着部の戸先側に取付け、又吊車には
    エアシリンダーから成る制動装置を水平に取付けると共
    にピストンロットの先端が当るマグネットを取着部に取
    着した支持具の支持片に取付け、さらに吊戸が全開した
    際に支持具の支持片に係止して停止する為の係止バネを
    吊車に取着し、そして上レールの両サイド側に固定した
    両支持具の支持片には戸当りゴムを設け、吊戸が全開し
    た場合及び閉じた場合に吊車が当接して停止可能とし、
    さらに上記上レールの取着部両端には側板を固定し、こ
    の側板に点検カバーを係止すると共に上部をネジ止めし
    たことを特徴とする半自動式吊戸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019070257A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 株式会社イトーキ 間仕切壁における引戸装置

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