JP2002249272A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002249272A
JP2002249272A JP2001047555A JP2001047555A JP2002249272A JP 2002249272 A JP2002249272 A JP 2002249272A JP 2001047555 A JP2001047555 A JP 2001047555A JP 2001047555 A JP2001047555 A JP 2001047555A JP 2002249272 A JP2002249272 A JP 2002249272A
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誠治 星野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面印刷のための用紙の搬送、反転排紙のた
めの用紙の搬送をスムーズに行えるようにする。 【解決手段】 片面に画像が形成されて再搬送路29に
送り込まれた用紙を両面印刷のために再搬送路29から
用紙搬送路5に向けて搬送するとき、再搬送路29上に
設けた再搬送手段32の搬送力を“強”の状態に切り替
え、再搬送路29から用紙搬送路5への用紙の搬送を、
用紙をスリップさせることなく確実に行う。片面に画像
が形成されて再搬送路29に送り込まれた用紙を反転排
紙のために再搬送路29から反転排紙路31に反転排紙
手段33によって送り出すとき、再搬送路29上に設け
た再搬送手段32の搬送力を“弱”の状態に切り替え、
用紙を反転排紙の妨げとならない程度の力で押えること
によりその用紙のスキューを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続した画像形成
を効率良く行うことができ、さらに、両面印刷の機能、
印刷が終了した用紙を印刷面を下向きにしてページ順に
排紙する反転排紙の機能を備えた画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、両面印刷の機能、印刷が終了した
用紙を印刷面を下向きにしてページ順に排紙する反転排
紙の機能を備えた画像形成装置が知られている。
【0003】このような画像形成装置の概略構造を図1
9に基づいて説明する。この画像形成装置は、用紙が積
層保持される用紙収納部101、感光体102や現像器
103等を備えて給紙された用紙に対して画像形成を行
う画像形成部104、画像形成された用紙が排紙される
用紙排紙部105等を備え、用紙収納部101と画像形
成部104との間には用紙が搬送される用紙搬送路10
6が設けられている。画像形成部104の排紙側には、
画像形成された用紙が用紙排紙部105に向けて搬送さ
れる排紙路107と、画像形成された用紙が両面印刷又
は反転排紙のために搬送される用紙搬送路108とが設
けられている。排紙路107と用紙搬送路108との分
岐箇所には、画像形成部104から排紙された用紙の搬
送方向を排紙路107又は用紙搬送路108に切り替え
る切替爪109が設けられている。
【0004】用紙搬送路108の先端側には、この用紙
搬送路108を搬送された用紙をスイッチバックさせる
反転路110が設けられている。この反転路110内に
は、接離位置(上下位置)へ移動自在であって当接して
回転駆動されることにより用紙をスイッチバックさせる
反転たたきコロ111が設けられている。
【0005】反転路110内でスイッチバックされた用
紙の搬送方向前方には、その用紙を両面印刷のために再
び画像形成部104側へ搬送するための再搬送路112
と、その用紙を印刷面を下向きにしてページ順に用紙排
紙部105に排紙するための反転排紙路113とが設け
られている。再搬送路112は反転路110の下側に配
置され、再搬送路112と反転排紙路113との分岐箇
所には、反転路110内でスイッチバックされた用紙の
搬送方向を再搬送路112又は反転排紙路113に切り
替える切替爪114が設けられている。
【0006】このような画像形成装置で画像形成を連続
して行う場合には、用紙収納部101から分離給紙され
た用紙、又は、再搬送路112を経由して再搬送された
用紙を用紙搬送路106を通して次々と画像形成部10
4へ送り込み、各用紙へ次々と画像形成を行う。各用紙
は、レジストローラ115に当接した位置で一旦停止さ
れ、用紙上の適正な位置へ画像が形成されるタイミング
で画像形成部104へ送り込まれる。
【0007】この画像形成装置において両面印刷を行う
場合には、一方の面への画像形成が終了した用紙が用紙
搬送路108へ搬送されるように切替爪109を切り替
えておき、その用紙を用紙搬送路108を経由させて反
転路110内に送り込む。そして、反転路110内に送
り込まれた用紙が反転たたきコロ111の働きでスイッ
チバックされたときに再搬送路112に送り込まれるよ
うに切替爪114を切り替えておき、その用紙を再搬送
路112と用紙搬送路106とを経由させて再び画像形
成部104へ送り込む。これにより、その用紙の他方の
面への画像形成(両面印刷)が行われ、両面印刷が行わ
れた用紙が排紙路107を経由して用紙排紙部105に
排紙される。
【0008】この画像形成装置において反転排紙を行う
場合には、一方の面への画像形成が終了した用紙が用紙
搬送路108へ搬送されるように切替爪109を切り替
えておき、その用紙を用紙搬送路108を経由させて反
転路110内に送り込む。そして、反転路110内に送
り込まれた用紙が反転たたきコロ111の働きでスイッ
チバックされたときに反転排紙路113に送り込まれる
ように切替爪114を切り替えておき、その用紙を反転
排紙路113を経由させて用紙排紙部105に排紙す
る。その用紙は、印刷面を下向きとしたページ順の排
紙、所謂、反転排紙が行われる。
【0009】ここで、図19に示したような画像形成装
置で連続した画像形成を行う場合、2枚の用紙が重なっ
た状態で画像形成部104へ送り込まれると、1つの画
像が2枚の用紙にまたがって形成されたり、用紙サイズ
検知センサが用紙サイズ異常であると検知して画像形成
作業が中断されたりする。
【0010】したがって、画像形成を連続して行う場合
には、画像形成部104へ送り込まれる用紙が重なった
状態にならないようにするため、前後の用紙の間隔を十
分に広くして給紙する必要がある。具体的には、用紙収
納部101から分離給紙するときのスリップや、用紙が
用紙搬送路106を搬送されるときの用紙搬送速度の経
時・環境変化や、レジストのための停止時間のバラツキ
等を考慮し、連続した画像形成時には前後の用紙の間隔
を数十mmあけて給紙している。このため、画像形成を
連続して行う場合に、実際に画像形成が行われていない
時間が長くなり、画像形成作業の生産性が低くなる。
【0011】このようなことから、本出願の出願人は、
画像形成を連続して行う場合における画像形成作業の生
産性を高めることができる画像形成装置として、用紙が
画像形成部に向けて搬送される用紙搬送路の途中に反転
路と用紙反転手段とを設けた画像形成装置を、特願平1
1−239672、特願2000−230153などで
提案している。
【0012】この反転路と用紙反転手段とを設けた画像
形成装置によれば、用紙搬送路を搬送されて反転路に送
り込まれた用紙は、反転路内で一旦停止された後にスイ
ッチバックされて画像形成部へ送り込まれる。そして、
このスイッチバックを行うときに、反転路への用紙の送
り込み速度や反転路からの用紙の送り出し速度、反転路
からの用紙の送り出しタイミングなどを制御することに
より、スイッチバックされて画像形成部へ送り込まれる
用紙の間隔を小さくすることができ、それによって、画
像形成作業の生産性を向上させることができる。
【0013】上述した反転路を設けた場合に、両面印刷
時にこの反転路で用紙をスイッチバックさせるようにす
れば、図19において示したような再搬送路112が不
要となり、一方の面への画像形成が終了した用紙を反転
路110から直接用紙搬送路106へ送り込むことがで
きるようになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特願平11−
239672、特願2000−230153等で提案し
た反転路と用紙反転手段とを用いて両面印刷のための用
紙の反転を行う場合には、図19に示した画像形成装置
における反転路110の先端を用紙搬送路106に接続
し、両面印刷を行う用紙をその反転路110上から用紙
搬送路106に直接送り込む場合に、スリップなどを発
生させずに確実に送り込むことが必要である。また、反
転路110上から反転排紙する場合には、反転排紙され
る用紙の保持を確実に行い、用紙のスキュー発生などを
防止する必要がある。
【0015】本発明の目的は、反転路と用紙反転手段と
を用いて画像形成部に送り込まれる用紙をスイッチバッ
クさせ、画像形成部に送り込まれる用紙の間隔を狭める
ようにした画像形成装置であって、その反転路と用紙反
転手段とを用いて両面印刷のための用紙の反転を行わせ
るようにした場合、片面への画像形成が終了した用紙の
両面印刷のための搬送、片面への画像形成が終了した用
紙の反転排紙のための搬送をスムーズに行うことができ
るようにすることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像形成装置は、用紙を積層保持する用紙収納部と、前記
用紙収納部から用紙を1枚ずつ分離給紙する分離給紙手
段と、給紙された用紙上に画像形成を行う画像形成部
と、前記用紙収納部から前記画像形成部に至る用紙搬送
路と、前記用紙搬送路の途中に接続されてこの用紙搬送
路を搬送される用紙が送り込まれる反転路と、前記反転
路に送り込まれた用紙をスイッチバックさせて前記用紙
搬送路へ送り出す送り出し状態と、前記反転路から送り
出されている先行する用紙と前記反転路に送り込まれる
後続の用紙との少なくとも一部が重畳することを許容す
る開放状態とに切替自在な用紙反転手段と、前記画像形
成部の排紙側と前記用紙搬送路の前記反転路より上流側
との間に接続された再搬送路と、前記再搬送路の途中か
ら分岐されて用紙排紙部に接続された反転排紙路と、前
記再搬送路上に配置されてこの再搬送路を前記用紙搬送
路に向けて搬送される用紙に対する搬送力を強弱切替自
在である再搬送手段と、前記再搬送路上に配置されてこ
の再搬送路に送り込まれた用紙をスイッチバックさせて
前記反転排紙路に送り出す反転排紙手段と、を有する。
【0017】したがって、用紙収納部に積層保持された
用紙が分離給紙手段により一枚ずつ分離給紙されて用紙
搬送路を搬送され、用紙搬送路を搬送された用紙は反転
路に送り込まれ、反転路内で一旦停止した後に用紙反転
手段によりスイッチバックされて反転路から画像形成部
へ向けて送り出され、画像形成部へ送り込まれた用紙上
に画像形成が行われる。
【0018】反転路内に送り込まれた用紙をスイッチバ
ックさせるとき、反転路への用紙の送り込み速度や反転
路からの用紙の送り出し速度、反転路からの用紙の送り
出しタイミングなどを制御することにより、スイッチバ
ックされて画像形成部へ送り込まれる用紙の間隔を小さ
くすることができる。即ち、用紙収納部からの給紙タイ
ミングのバラツキや、反転路に至る搬送中での搬送速度
のバラツキ等が生じても、画像形成部への用紙の送り込
みを小さい間隔に精度良く維持して行うことができ、画
像形成装置における画像形成作業の生産性を向上させる
ことができる。
【0019】両面印刷を行う場合には、一方の面に画像
が形成されて画像形成部から排紙された用紙を再搬送路
に送り込み、その用紙を再搬送手段により用紙搬送路に
送り出す。このようにして用紙搬送路に送り出された用
紙は、再び反転路に送り込まれ、反転路でスイッチバッ
クされた後に再度画像形成部に送り込まれ、その用紙の
他方の面への画像形成(両面印刷)が行われる。用紙を
再搬送路から用紙搬送路に向けて搬送するとき、再搬送
手段の搬送力を“強”の状態に切り替えることにより、
再搬送路から用紙搬送路への用紙の搬送を、用紙をスリ
ップさせることなく確実に行える。
【0020】反転排紙を行う場合には、一方の面に画像
が形成されて画像形成部から排紙された用紙を一旦再搬
送経路に送り込み、その用紙を反転排紙手段によりスイ
ッチバックさせて反転排紙路に送り込んで反転排紙す
る。この反転排紙時に、再搬送手段の搬送力を“弱”の
状態に切り替えることにより、反転排紙される用紙を再
搬送手段により反転排紙の妨げとならない程度の力で押
えることができ、反転排紙される用紙のスキューを防止
することができる。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記再搬送手段は、高摩擦部材で
形成されて用紙を搬送する向きに回転駆動される高摩擦
ローラと低摩擦部材で形成されて用紙を搬送する向きに
回転駆動される低摩擦ローラとを有し、前記高摩擦ロー
ラを使用した用紙搬送状態と前記低摩擦ローラのみを使
用した用紙搬送状態とに切り替えることにより用紙搬送
力の強弱の切り替えを行う。
【0022】したがって、再搬送手段の搬送力の強弱の
切り替えを、高摩擦ローラを使用した用紙搬送状態、又
は、低摩擦ローラのみを使用した用紙搬送状態に切り替
えるという簡単な構造により行える。
【0023】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記再搬送手段は、用紙を搬送す
る向きに回転駆動される搬送ローラを有し、前記搬送ロ
ーラに対する用紙の押し付け力を可変させることにより
用紙搬送力の強弱の切り替えを行う。
【0024】したがって、再搬送手段の搬送力の強弱の
切り替えを、搬送ローラに対する用紙の押し付け力を可
変させるという簡単な構造により行える。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記再搬送手段は、用紙を搬送す
る向きに回転駆動される搬送ローラを有し、前記搬送ロ
ーラに対する用紙の押し付け量を可変させることにより
用紙搬送力の強弱の切り替えを行う。
【0026】したがって、再搬送手段の搬送力の強弱の
切り替えを、搬送ローラに対する用紙の押し付け量を可
変させるという簡単な構造により行える。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記再搬送手段は、高摩擦部材で
形成された高摩擦ローラとこの高摩擦ローラより大径で
あって低摩擦部材で形成された低摩擦ローラとを同一軸
心上に有し、前記低摩擦ローラと前記高摩擦ローラとを
使用した用紙搬送状態と前記低摩擦ローラのみを使用し
た用紙搬送状態とに切り替えることにより用紙搬送力の
強弱の切り替えを行う。
【0028】したがって、再搬送手段の搬送力の切り替
えを、同一軸心上に配置された低摩擦ローラと高摩擦ロ
ーラとを使用した用紙搬送状態、又は、低摩擦ローラの
みを使用した用紙搬送状態に切り替えるという簡単な構
造により行える。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図10に基づいて説明する。図1はデジタル電子
写真方式の画像形成部を備えた画像形成装置の全体構造
を示す概略図、図2は搬送される用紙をスイッチバック
させる用紙反転手段を拡大して示す正面図、図3及び図
4は連続して画像形成を行う場合の画像形成部への用紙
の搬送状態を示す説明図、図5は連続した画像形成時の
用紙搬送動作を示すダイヤグラム、図6は両面印刷時の
用紙の搬送状態を示す説明図、図7は反転排紙時の用紙
の搬送状態を示す説明図、図8ないし図10は再搬送手
段と反転排紙手段との動作状態を示す説明図である。
【0030】この画像形成装置には図1に示すように、
用紙が積層保持される用紙収納部である用紙トレイ1、
用紙トレイ1から給紙された用紙又は一方の面に画像形
成が行われて再度給紙された用紙の他方の面に画像形成
を行う画像形成部2、用紙上に形成された画像を定着さ
せる定着部3、定着部3で定着処理された用紙が排紙さ
れる用紙排紙部である排紙トレイ4等が設けられてい
る。また、この画像形成装置には、用紙トレイ1から給
紙された用紙が画像形成部2と定着部3とを経由して排
紙トレイ4に至る用紙経路が設けられており、この用紙
経路のうち、用紙トレイ1から画像形成部2に至る部分
が用紙搬送路5とされている。
【0031】用紙トレイ1には、積層保持された用紙を
取り出すピックアップローラ6と、取り出した用紙を一
枚ずつに分離するFRR方式の分離給紙ローラ7とを備
えた分離給紙手段8が設けられている。
【0032】画像形成部2には、表面に画像が形成され
る感光体9、感光体9の表面を一様に帯電させる帯電器
10、感光体9上に静電潜像を書き込むデジタル書き込
み手段11、感光体9上の静電潜像にトナーを付着させ
ることによってトナー像を形成する現像器12、現像後
のトナー像を用紙上に転写する転写器13、感光体9上
の残存トナーを除去するクリーニング装置14等が設け
られている。
【0033】用紙搬送路5上には、第1搬送ローラ1
5、第2搬送ローラ16、レジストセンサ17、レジス
トローラ18等が配置されている。用紙搬送路5におけ
る第1搬送ローラ15と第2搬送ローラ16との間の部
分には、この用紙搬送路5を搬送された用紙が送り込ま
れる反転路19が接続されている。
【0034】反転路19上には、反転路19に送り込ま
れた用紙をスイッチバックさせて用紙搬送路5へ送り出
す送り出し状態と、反転路19から送り出されている先
行する用紙と反転路19に送り込まれる後続の用紙との
少なくとも一部が重畳することを許容する開放状態とに
切替自在な用紙反転手段20、反転路19に送り込まれ
又は反転路19から送り出される用紙の端部を検知する
用紙端部検出センサ21が設けられている。
【0035】用紙反転手段20は図2に示すように、モ
ータにより回転駆動される駆動ローラ22、この駆動ロ
ーラ22に対して接離する位置に移動自在に設けられて
当接時に連れ回りされる従動ローラ23、従動ローラ2
3を駆動ローラ22に接離する位置へ移動させる移動機
構等により構成されている。従動ローラ23を移動させ
る移動機構は、一端に従動ローラ23が連結されて他端
が支点24により支持されたリンク25、リンク25の
略中央部に連結されて従動ローラ23を駆動ローラ22
に当接させる向きに付勢するスプリング26、リンク2
5に連結されて従動ローラ23を駆動ローラ22から離
反させる向きに付勢するソレノイド27等により構成さ
れている。
【0036】図2(b)は、スプリング26の付勢力に
より従動ローラ23が駆動ローラ22に当接され、駆動
ローラ22が矢印方向へ回転駆動されることにより駆動
ローラ22と従動ローラ23とで挟持されている用紙が
反転路19から送り出される送り出し状態である。
【0037】図2(a)は、ソレノイド27の駆動によ
り従動ローラ23が下方へ回動され、駆動ローラ22と
従動ローラ23との間に隙間が生じた開放状態である。
この開放状態のとき、反転路19内への用紙の送り込み
が行われる。
【0038】画像形成部2の排紙側(定着部3を通過し
た側)と排紙トレイ4との間には直接排紙路28が設け
られ、画像形成部2の排紙側と用紙搬送路5における反
転路19より上流側の部分には再搬送路29が設けられ
ている。これらの直接排紙路28と再搬送路29との分
岐箇所には、画像形成部2から排紙されて定着部3を通
過した用紙の搬送方向を直接排紙路28又は再搬送路2
9に切り替える切替爪30が設けられている。
【0039】再搬送路29は、下向きに延出した垂直路
部29aと、垂直路部29aの下端部から略水平方向へ
延出した水平路部29bとから形成され、水平路部29
bの先端部が用紙搬送路5に接続されている。
【0040】再搬送路29の途中であって垂直路部29
aと水平路部29bとの境目部分からは反転排紙路31
が分岐され、この反転排紙路31は排紙トレイ4に接続
されている。
【0041】水平路部29b上には、この水平路部29
b上に送り込まれた用紙を用紙搬送路5に向けて搬送す
るように駆動される再搬送手段32と、水平路部29b
上に送り込まれた用紙をスイッチバックさせて反転排紙
路31に送り出す反転排紙手段33と、用紙検出センサ
34とが設けられている。
【0042】再搬送路29から反転排紙路31が分岐さ
れた箇所には、再搬送路29内の用紙を垂直路部29a
から水平路部29bへ向けて搬送する向きに回転駆動さ
れる搬送ローラ35と切替爪36とが設けられている。
この切替爪36は、搬送ローラ35に対して接離する方
向へ回動自在に設けられ、スプリングなどの付勢体によ
り搬送ローラ35の外周面側に回動する向きに付勢され
ており、用紙が垂直路部29aから水平路部29bへ進
行することを許容し、及び、水平路部29bでスイッチ
バックされた用紙が反転排紙路31に入り込むことを許
容する。
【0043】再搬送手段32は、図8ないし図10にお
いて詳しく説明する3組の搬送ローラ対32a,32
b,32cにより形成され、2組の搬送ローラ対32
a,32cは、用紙を用紙搬送路5に搬送する向きに常
時回転駆動される搬送ローラ37とこの搬送ローラ37
に接離される対向コロ38とにより形成されている。対
向コロ38の搬送ローラ37に対する接離動作は、ソレ
ノイド等により行われている。搬送ローラ対32bは、
用紙を用紙搬送路5に搬送する向きに常時回転駆動され
る搬送ローラ37とこの搬送ローラ37に常時当接され
る対向コロ39とにより形成されている。搬送ローラ対
32a,32cの搬送力は搬送ローラ対32bの搬送力
よりも大きく設定されており、従って、搬送ローラ対3
2a,32cにおいて対向コロ38を搬送ローラ37に
接離させることにより、再搬送手段32の搬送力が強弱
2段階に切り替えられる。
【0044】反転排紙手段33は、用紙を反転排紙路3
1に搬送する向きに常時回転駆動される搬送ローラ40
とこの搬送ローラ40に接離される対向コロ41とによ
り形成されている。反転排紙手段33の搬送力は搬送ロ
ーラ対32bの搬送力よりも大きく設定されている。
【0045】また、この画像形成装置には、画像形成部
2における画像形成動作、分離給紙手段8、第1・第2
搬送ローラ15,16、レジストローラ18、切替爪3
0、再搬送手段32、反転排紙手段33等の駆動を、用
紙端部検出センサ21やレジストセンサ17や用紙検出
センサ34や他のセンサ等の検出結果、画像形成モード
(片面印刷モード、両面印刷モード、反転排紙モード
等)の設定に応じて制御する制御部(図示せず)が設け
られている。
【0046】このような構成において、連続画像形成の
モードに設定された後にスタートキーが押されると、用
紙トレイ1から次々と用紙が給紙される。これらの用紙
は用紙搬送路5を画像形成部2に向けて搬送され、その
途中で反転路19に送り込まれ、用紙反転手段20によ
りスイッチバックされて反転路19から送り出される。
反転路19から送り出された用紙は、用紙搬送路5を経
て画像形成部2に送り込まれ、用紙上への画像形成が行
われる。
【0047】反転路19内に送り込まれた用紙をスイッ
チバックさせるとき、反転路19への用紙の送り込み速
度や反転路19からの用紙の送り出し速度、反転路19
からの用紙の送り出しタイミングなどを制御することに
より、スイッチバックされて画像形成部2へ送り込まれ
る用紙の間隔を小さくすることができ、それによって、
画像形成作業の生産性を向上させることができる。例え
ば、図5のダイヤグラムに示すように、用紙トレイ1か
ら反転路19内の反転停止位置までは用紙を高速の搬送
速度Vaで搬送し、反転停止位置からは低速の搬送速度
Vbで送り出すことにより、画像形成部2での用紙間隔
を小さくすることができる。
【0048】図3は、先行する用紙aが反転路19から
送り出されている状態であり、用紙反転手段20は図2
(b)に示すように送り出し状態となっている。後続の
用紙bは用紙搬送路5を搬送され、反転路19に送り込
まれようとしている。
【0049】図4は、先行する用紙aがその先端部をレ
ジストローラ18に当接する位置まで搬送され、後続の
用紙bが反転路19内の停止位置まで送り込まれた状態
である。先行する用紙aが反転路19から送り出されて
その先端部が第2搬送ローラ16に挟持された後に従動
ローラ23が駆動ローラ22から離反して用紙反転手段
20が図2(a)に示すような開放状態となり、離反し
た従動ローラ23と駆動ローラ22との間を通って用紙
bが反転路19に送り込まれる。反転路19への用紙b
の送り込みは、先行する用紙aの後端側と後続の用紙b
の先端側とが反転路19内で重畳するようにして行われ
る。
【0050】図6は、用紙に対して両面印刷を行う場合
の用紙の流れを説明する説明図である。画像形成部2に
おいて一方の面への画像形成が行われた用紙は矢印で示
すように再搬送路29を搬送され、その用紙は再搬送手
段32によりそのまま搬送されて用紙搬送路5へ送り出
される。この用紙が用紙搬送路5へ送り込まれた後は、
用紙トレイ1から給紙された用紙と同じように搬送さ
れ、反転路19に送り込まれてスイッチバックされ、再
度画像形成部2に送り込まれる。一方の面に画像が形成
された用紙が再度画像形成部2に送り込まれたとき、そ
の用紙は反転路19でスイッチバックされているため、
その用紙の他方の面が感光体9に対向するようになり、
他方の面への画像形成(両面印刷)が行われる。
【0051】図7は、一方の面に画像が形成された用紙
を反転排紙する場合の用紙の流れを説明する説明図であ
る。一方の面への画像形成が行われた用紙は矢印で示す
ように再搬送路29を搬送され、水平路部29bに到達
する。そして、その用紙は反転排紙手段33によりスイ
ッチバックされ、反転排紙路31を経由して排紙トレイ
4に排紙される。この用紙は、水平路部29bでスイッ
チバックされることにより、画像が形成された面を下側
としたページ順に排紙される。
【0052】ここで、再搬送路29の水平路部29bへ
の用紙の送り込み、その用紙の用紙搬送路5への送り出
し、その用紙の反転排紙路31への送り出し時における
再搬送手段32と反転排紙手段33との動作について詳
しく説明する。
【0053】図8は、用紙が水平路部29bへ送り込ま
れる時の状態である。反転排紙手段33は、対向コロ4
1が搬送ローラ40から離反した開放状態となってい
る。搬送ローラ対32a,32cは、対向コロ38が搬
送ローラ37から離反した開放状態となっており、搬送
ローラ対32bは対向コロ39が搬送ローラ37に当接
している。したがって、再搬送手段32は、水平路部2
9bに送り込まれた用紙に対して搬送ローラ対32bに
よる弱い搬送力を与えている。これにより、用紙が長尺
紙や先端部にカールが付いている用紙等であっても、そ
の用紙がジャムなどを生じることなく水平路部29b内
にスムーズに導くことができる。このとき、搬送力の強
い搬送ローラ対32a,32cが開放状態であるので、
用紙に対して必要以上の搬送力を与えることを防止でき
る。
【0054】図9は、水平路部29bに送り込まれた用
紙を用紙搬送路5に送り出すときの状態であり、搬送ロ
ーラ対32a,32cの対向コロ38が搬送ローラ37
に当接される。したがって、再搬送手段32は、水平路
部29bに送り込まれた用紙に対して強い搬送力を与え
ることができ、用紙搬送路5への用紙の送り出し時にお
いて、用紙をスリップさせることなく確実なタイミング
で送り出すことができる。
【0055】また、搬送ローラ対32a,32cにおい
て、用紙を用紙搬送路5へ送り出す方向へ搬送ローラ3
7を常時回転駆動させておき、用紙を用紙搬送路5へ送
り出す場合に必要に応じて対向コロ38を当接させる構
造であるので、搬送ローラ37の回転駆動の立ち上がり
のタイムラグが発生せず、用紙搬送路5への用紙の送り
出しのタイミングがより一層確実になる。
【0056】図10は、水平路部29bに送り込まれた
用紙を反転排紙路31に送り込んでその用紙を反転排紙
するときの状態である。搬送ローラ対32a,32c
は、対向コロ38が搬送ローラ37から離反した開放状
態となっており、搬送ローラ対32cは対向コロ39が
搬送ローラ37に当接している。また、反転排紙手段3
3は、対向コロ41が搬送ローラ40に当接している。
したがって、水平路部29bに送り込まれた用紙は、反
転排紙手段33の搬送力により反転排紙路31に送り込
まれる。このとき、搬送ローラ対32bは反転排紙手段
33による搬送方向と逆向きの搬送力を用紙に付与して
いるが、この搬送ローラ対32bの搬送力は反転排紙手
段33の搬送力より小さいので、用紙の反転排紙を妨げ
ない。さらに、用紙の反転排紙時に、搬送ローラ対32
bで用紙を押えていることにより、反転排紙される用紙
のスキューを防止することができる。
【0057】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図1
1ないし図13に基づいて説明する。なお、図1ないし
図10において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示
し、説明も省略する(以下の実施の形態でも同じ)。
【0058】本実施の形態は、第1の実施の形態と同じ
ように、再搬送路29の水平路部29b(図1,図8等
参照)上に再搬送手段42と反転排紙手段33とが設け
られている。再搬送手段42は、3組の搬送ローラ対4
2a,42b,42cにより形成され、2組の搬送ロー
ラ対42a,42cは、用紙を用紙搬送路5に搬送する
向きに回転駆動される高摩擦部材、例えば、ゴムにより
形成された高摩擦ローラ43とこの高摩擦ローラ43に
常時当接された対向コロ44とにより形成されている。
搬送ローラ対42bは、用紙を用紙搬送路5に搬送する
向きに回転駆動される低摩擦部材、例えば、スポンジに
より形成された低摩擦ローラ45とこの低摩擦ローラ4
5に常時当接された対向コロ44とにより形成されてい
る。
【0059】高・低摩擦ローラ43,45にはそれぞれ
クラッチ46を介してモータ47が連結され、さらに、
反転排紙手段33の搬送ローラ40はクラッチを介さず
にモータ47に直接接続されている。ここで、搬送ロー
ラ対42a,42cの搬送力は搬送ローラ対42bの搬
送力よりも大きく設定されており、クラッチ46を選択
的に断続することにより、再搬送手段42の搬送力を強
弱2段階に切り替えることができる。搬送ローラ対42
a,42cを駆動させる状態が搬送力が“強”の状態で
あり、搬送ローラ対42bのみを駆動させる状態が搬送
力が“弱”の状態である。
【0060】このような構成において、図11は、用紙
が水平路部29bへ送り込まれる時の状態である。反転
排紙手段33は、対向コロ41が搬送ローラ40から離
反した開放状態となっている。搬送ローラ対42a,4
2cは、クラッチ46がオフ状態となって高摩擦ローラ
43の回転が停止され、搬送ローラ対42bはクラッチ
46がオン状態となって低摩擦ローラ45が回転駆動さ
れている。したがって、再搬送手段42は、水平路部2
9bに送り込まれた用紙に対して搬送ローラ対42bに
よる弱い搬送力を与えている。これにより、用紙が長尺
紙や先端部にカールが付いている用紙等であっても、そ
の用紙がジャムなどを生じることなく水平路部29b内
にスムーズに導くことができる。このとき、搬送力の強
い搬送ローラ対42a,42cの高摩擦ローラ43のク
ラッチ46がオフ状態となっているので、用紙に対して
必要以上の搬送力を与えることを防止できる。
【0061】図12は、水平路部29bに送り込まれた
用紙を用紙搬送路5に送り出すときの状態であり、全て
の搬送ローラ対42a,42b,42cはクラッチ46
がオン状態となり、全ての高・低摩擦ローラ43,45
が回転駆動される。したがって、再搬送手段42は、水
平路部29bに送り込まれた用紙に対して強い搬送力を
与えることができ、用紙搬送路5への用紙の送り出し時
において、用紙をスリップさせることなく確実なタイミ
ングで送り出すことができる。
【0062】図13は、水平路部29bに送り込まれた
用紙を反転排紙路31に送り込んでその用紙を反転排紙
するときの状態である。搬送ローラ対42a,42c
は、クラッチ46がオフ状態となって高摩擦ローラ43
の回転が停止され、搬送ローラ対42bはクラッチ46
がオン状態となって低摩擦ローラ45が回転駆動されて
いる。また、反転排紙手段33は、対向コロ41が搬送
ローラ40に当接されている。したがって、水平路部2
9bに送り込まれた用紙は、反転排紙手段33の搬送力
により反転排紙路31に送り込まれる。このとき、搬送
ローラ対42bは反転排紙手段33による搬送方向と逆
向きの搬送力を用紙に付与しているが、この搬送ローラ
対42bの搬送力は反転排紙手段33の搬送力より小さ
いので、用紙の反転排紙を妨げない。さらに、用紙の反
転排紙時に、搬送ローラ対42bで用紙を押えているこ
とにより、反転排紙される用紙のスキューを防止するこ
とができる。
【0063】つぎに、本発明の第3の実施の形態を図1
4ないし図16に基づいて説明する。本実施の形態は、
第1の実施の形態と同じように、再搬送路29の水平路
部29b上に再搬送手段48と反転排紙手段33とが設
けられている。再搬送手段48は、3組の搬送ローラ対
48a,48b,48cにより形成され、各搬送ローラ
対48a,48b,48cは、用紙を用紙搬送路5に搬
送する向きに常時回転駆動される搬送ローラ49とこの
搬送ローラ49に対する押圧力、押圧量を可変できる対
向コロ50とにより形成されている。
【0064】ここで、対向コロ50の搬送ローラ49に
対する押圧力、押圧量を大きくし又は小さくすることに
より、再搬送手段48の搬送力を強弱2段階に切り替え
ることができる。
【0065】なお、本実施の形態では、対向コロ50の
搬送ローラ49に対する押圧力、押圧量をともに可変す
る場合を例に挙げて示したが、押圧力と押圧量とのいず
れか一方のみを可変する構造としてもよい。
【0066】このような構成において、図14は、用紙
が水平路部29bへ送り込まれる時の状態である。反転
排紙手段33は、対向コロ41が搬送ローラ40から離
反した開放状態となっている。搬送ローラ対48a,4
8b,48cは、搬送ローラ49に対する対向コロ50
の押圧力、押圧量がともに小さくなり、再搬送手段48
は、水平路部29bに送り込まれた用紙に対して弱い搬
送力を与えている。これにより、用紙が長尺紙や先端部
にカールが付いている用紙等であっても、その用紙がジ
ャムなどを生じることなく水平路部29b内にスムーズ
に導くことができる。
【0067】図15は、水平路部29bに送り込まれた
用紙を用紙搬送路5に送り出すときの状態であり、全て
の搬送ローラ対48a,48b,48cにおいて、搬送
ローラ49に対する対向コロ50の押圧力、押圧量がと
もに大きくなり、再搬送手段48は、水平路部29bに
送り込まれた用紙に対して強い搬送力を与えている。こ
れにより、水平路部29bから用紙搬送路5への用紙の
送り出し時において、用紙をスリップさせることなく確
実なタイミングで送り出すことができる。
【0068】図16は、水平路部29bに送り込まれた
用紙を反転排紙路31に送り込んでその用紙を反転排紙
するときの状態である。搬送ローラ対48a,48b,
48cは、搬送ローラ49に対する対向コロ50の押圧
力、押圧量がともに小さくなり、再搬送手段48は、水
平路部29bに送り込まれた用紙に対して弱い搬送力を
与えている。また、反転排紙手段33は、対向コロ41
が搬送ローラ40に当接されている。したがって、水平
路部29bに送り込まれた用紙は、反転排紙手段33の
搬送力により反転排紙路31に送り込まれる。このと
き、搬送ローラ対48a,48b,48cは反転排紙手
段33による搬送方向と逆向きの搬送力を用紙に付与し
ているが、この搬送ローラ対48a,48b,48cの
搬送力は反転排紙手段33の搬送力より小さいので、用
紙の反転排紙を妨げない。さらに、用紙の反転排紙時
に、搬送ローラ対48a,48b,48cで用紙を押え
ていることにより、反転排紙される用紙のスキューを防
止することができる。
【0069】つぎに、本発明の第4の実施の形態を図1
7及び図18に基づいて説明する。本実施の形態は、再
搬送路29の水平路部29b上に再搬送手段51と反転
排紙手段33(図8等参照)とが設けられている。再搬
送手段51は、同一の回転軸52上に固定されて用紙を
用紙搬送路5に搬送する向きに常時回転駆動される高摩
擦ローラ53と低摩擦ローラ54、これらの高・低摩擦
ローラ53,54に当接される対向コロ55とにより形
成されている。
【0070】高摩擦ローラ53は高摩擦部材で形成さ
れ、低摩擦ローラ54は低摩擦部材で形成されて高摩擦
ローラ53より大径に形成されている。対向コロ55
は、図17に示すように低摩擦ローラ54にのみ当接す
る位置と、図18に示すように低摩擦ローラ54と高摩
擦ローラ53に当接する位置とへ可変自在に設けられて
いる。ここで、対向コロ55を低摩擦ローラ54のみに
当接させた状態では、再搬送手段51の搬送力は“弱”
の状態に切り替えられ、対向コロ55を低摩擦ローラ5
4と高摩擦ローラ53とに当接させた状態では、再搬送
手段51の搬送力は“強”の状態に切り替えられる。
【0071】このような構成において、用紙が水平路部
29bに送り込まれる時、及び、水平路部29bに送り
込まれた用紙を反転排紙する時には、図17に示すよう
に、対向コロ55を低摩擦ローラ54にのみ当接させ、
再搬送手段51の搬送力を“弱”にしておく。これによ
り、水平路部29bへの用紙の送り込みをスムーズに行
え、また、用紙にスキューなどを生じさせることなく反
転排紙を行える。
【0072】水平路部29bに送り込まれた用紙を用紙
搬送路5へ送り出すときには、図18に示すように、対
向コロ55を低摩擦ローラ54と高摩擦ローラ53とに
当接させ、再搬送手段51の搬送力を“強”にしてお
く。これにより、水平路部29bから用紙搬送路5への
用紙の送り出し時において、用紙をスリップさせること
なく確実なタイミングで送り出すことができる。
【0073】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像形成装置によ
れば、片面に画像が形成されて再搬送路に送り込まれた
用紙を両面印刷のために再搬送路から用紙搬送路に向け
て搬送するとき、再搬送路上に設けた再搬送手段の搬送
力を“強”の状態に切り替えることにより、再搬送路か
ら用紙搬送路への用紙の搬送を、用紙をスリップさせる
ことなく確実に行うことができる。また、片面に画像が
形成されて再搬送路に送り込まれた用紙を反転排紙のた
めに反転排紙手段によって再搬送路から反転排紙路に送
り出すとき、再搬送路上に設けた再搬送手段の搬送力を
“弱”の状態に切り替えることにより、反転排紙される
用紙を反転排紙の妨げとならない程度の力で押えること
によって反転排紙される用紙のスキューを防止すること
ができる。
【0074】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、再搬送手段は、高摩擦部材
で形成されて用紙を搬送する向きに回転駆動される高摩
擦ローラと低摩擦部材で形成されて用紙を搬送する向き
に回転駆動される低摩擦ローラとを有し、高摩擦ローラ
を使用した用紙搬送状態と低摩擦ローラのみを使用した
用紙搬送状態とに切り替えることにより用紙搬送力の強
弱の切り替えを行う構造であるので、再搬送手段の搬送
力の強弱の切り替えを、高摩擦ローラを使用した用紙搬
送状態、又は、低摩擦ローラのみを使用した用紙搬送状
態に切り替えるという簡単な構造により行える。
【0075】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、再搬送手段は、用紙を搬送
する向きに回転駆動される搬送ローラを有し、搬送ロー
ラに対する用紙の押し付け力を可変させることにより用
紙搬送力の強弱の切り替えを行う構造であるので、再搬
送手段の搬送力の強弱の切り替えを、搬送ローラに対す
る用紙の押し付け力を可変させるという簡単な構造によ
り行える。
【0076】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、再搬送手段は、用紙を搬送
する向きに回転駆動される搬送ローラを有し、搬送ロー
ラに対する用紙の押し付け量を可変させることにより用
紙搬送力の強弱の切り替えを行う構造であるので、再搬
送手段の搬送力の強弱の切り替えを、搬送ローラに対す
る用紙の押し付け量を可変させるという簡単な構造によ
り行える。
【0077】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、再搬送手段は、高摩擦部材
で形成された高摩擦ローラとこの高摩擦ローラより大径
であって低摩擦部材で形成された低摩擦ローラとを同一
軸心上に有し、低摩擦ローラと高摩擦ローラとを使用し
た用紙搬送状態と低摩擦ローラのみを使用した用紙搬送
状態とに切り替えることにより用紙搬送力の強弱の切り
替えを行う構造であるので、再搬送手段の搬送力の切り
替えを、同一軸心上に配置された低摩擦ローラと高摩擦
ローラとを使用した用紙搬送状態、又は、低摩擦ローラ
のみを使用した用紙搬送状態に切り替えるという簡単な
構造により行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるデジタル電
子写真方式の画像形成部を備えた画像形成装置の全体構
造を示す概略図である。
【図2】用紙反転手段を拡大して示す正面図であり、
(a)は開放状態、(b)は用紙の送り出し状態であ
る。
【図3】用紙を連続給紙する連続画像形成時の用紙搬送
状態を示す説明図である。
【図4】用紙を連続給紙する連続画像形成時の用紙搬送
状態を示す説明図である。
【図5】連続した画像形成時の用紙搬送動作を示すダイ
ヤグラムである。
【図6】両面印刷時の用紙の搬送状態を示す説明図であ
る。
【図7】反転排紙時の用紙の搬送状態を示す説明図であ
る。
【図8】用紙が再搬送路に送り込まれる時における再搬
送手段と反転排紙手段との動作状態を示す説明図であ
る。
【図9】用紙が再搬送路から用紙搬送路に送り出される
時における再搬送手段と反転排紙手段との動作状態を示
す説明図である。
【図10】用紙が反転排紙される時における再搬送手段
と反転排紙手段との動作状態を示す説明図である。
【図11】本発明の第2実施の形態における、用紙が再
搬送路に送り込まれる時における再搬送手段と反転排紙
手段との動作状態を示す説明図である。
【図12】用紙が再搬送路から用紙搬送路に送り出され
る時における再搬送手段と反転排紙手段との動作状態を
示す説明図である。
【図13】用紙が反転排紙される時における再搬送手段
と反転排紙手段との動作状態を示す説明図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態における、用紙が
再搬送路に送り込まれる時における再搬送手段と反転排
紙手段との動作状態を示す説明図である。
【図15】用紙が再搬送路から用紙搬送路に送り出され
る時における再搬送手段と反転排紙手段との動作状態を
示す説明図である。
【図16】用紙が反転排紙される時における再搬送手段
と反転排紙手段との動作状態を示す説明図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態における、再搬送
手段の搬送力が“弱”の状態を示す説明図であり、
(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図18】再搬送手段の搬送力が“強”の状態を示す説
明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図19】両面印刷機能、反転排紙機能を備えた従来例
の画像形成装置の全体構造を示す概略図である。
【符号の説明】
1 用紙収納部 2 画像形成部 4 用紙排紙部 5 用紙搬送路 8 分離給紙手段 19 反転路 20 用紙反転手段 29 再搬送路 31 反転排紙路 32,42,48,51 再搬送手段 33 反転排紙手段 43 高摩擦ローラ 45 低摩擦ローラ 49 搬送ローラ 53 高摩擦ローラ 54 低摩擦ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F049 DA12 DA19 LA01 LB03 3F053 BA03 BA14 BA18 EA01 EB01 EB04 EC02 LA01 LB03 3F054 AA01 AC01 BA04 BB22 3F100 AA02 CA12 CA15 EA02 EA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を積層保持する用紙収納部と、 前記用紙収納部から用紙を1枚ずつ分離給紙する分離給
    紙手段と、 給紙された用紙上に画像形成を行う画像形成部と、 前記用紙収納部から前記画像形成部に至る用紙搬送路
    と、 前記用紙搬送路の途中に接続されてこの用紙搬送路を搬
    送される用紙が送り込まれる反転路と、 前記反転路に送り込まれた用紙をスイッチバックさせて
    前記用紙搬送路へ送り出す送り出し状態と、前記反転路
    から送り出されている先行する用紙と前記反転路に送り
    込まれる後続の用紙との少なくとも一部が重畳すること
    を許容する開放状態とに切替自在な用紙反転手段と、 前記画像形成部の排紙側と前記用紙搬送路の前記反転路
    より上流側との間に接続された再搬送路と、 前記再搬送路の途中から分岐されて用紙排紙部に接続さ
    れた反転排紙路と、 前記再搬送路上に配置されてこの再搬送路を前記用紙搬
    送路に向けて搬送される用紙に対する搬送力を強弱切替
    自在である再搬送手段と、 前記再搬送路上に配置されてこの再搬送路に送り込まれ
    た用紙をスイッチバックさせて前記反転排紙路に送り出
    す反転排紙手段と、を有する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記再搬送手段は、高摩擦部材で形成さ
    れて用紙を搬送する向きに回転駆動される高摩擦ローラ
    と低摩擦部材で形成されて用紙を搬送する向きに回転駆
    動される低摩擦ローラとを有し、前記高摩擦ローラを使
    用した用紙搬送状態と前記低摩擦ローラのみを使用した
    用紙搬送状態とに切り替えることにより用紙搬送力の強
    弱の切り替えを行う請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記再搬送手段は、用紙を搬送する向き
    に回転駆動される搬送ローラを有し、前記搬送ローラに
    対する用紙の押し付け力を可変させることにより用紙搬
    送力の強弱の切り替えを行う請求項1記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記再搬送手段は、用紙を搬送する向き
    に回転駆動される搬送ローラを有し、前記搬送ローラに
    対する用紙の押し付け量を可変させることにより用紙搬
    送力の強弱の切り替えを行う請求項1記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記再搬送手段は、高摩擦部材で形成さ
    れた高摩擦ローラとこの高摩擦ローラより大径であって
    低摩擦部材で形成された低摩擦ローラとを同一軸心上に
    有し、前記低摩擦ローラと前記高摩擦ローラとを使用し
    た用紙搬送状態と前記低摩擦ローラのみを使用した用紙
    搬送状態とに切り替えることにより用紙搬送力の強弱の
    切り替えを行う請求項1記載の画像形成装置。
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