JP2002308494A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002308494A
JP2002308494A JP2001116553A JP2001116553A JP2002308494A JP 2002308494 A JP2002308494 A JP 2002308494A JP 2001116553 A JP2001116553 A JP 2001116553A JP 2001116553 A JP2001116553 A JP 2001116553A JP 2002308494 A JP2002308494 A JP 2002308494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
sheet
path
image forming
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001116553A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Iijima
健 飯島
Tetsuo Watanabe
哲夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001116553A priority Critical patent/JP2002308494A/ja
Publication of JP2002308494A publication Critical patent/JP2002308494A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷済みの用紙を排紙部材により排紙すると
きに、先行する用紙と後続の用紙との間隔を広げるよう
にすることで、生産性の低下を招くことなく円滑な後処
理の実行に寄与し得るようにする。 【解決手段】 画像形成部1の最下流側に配置された用
紙送出部材4,5から用紙搬送部材21〜23を経て排
紙部材7に至る排紙通路20における距離を最大サイズ
の用紙の長さよりも長い値に設定し、排紙部材7を用紙
送出部材4,5より速い周速度で駆動する排紙駆動手段
を具備する。これにより、画像形成部1から送り出され
る用紙を排紙部材7により排紙部に高速で排紙した時点
で、先行する用紙と後続して画像形成部1から送り出さ
れる用紙との間隔を広げることができる。したがって、
後処理装置を使用する場合には、画像形成の生産性を損
なうことなく、印刷後の用紙を後処理装置に余裕をもっ
て受け渡すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリなどの
画像形成装置では、画像形成部から送られた用紙をその
排紙方向の延長面上にストレートに排紙する(通常排紙
と称する)場合と、印刷面の向きを変えて排紙し、或い
は、再度画像形成部に再給紙するために印刷後に用紙を
反転する(反転排紙と称する)場合がある。
【0003】以下、図5を参照し、通常排紙と反転排紙
とを可能にした従来の画像形成装置について説明する。
画像形成装置は中心部に画像形成部1を具備する。この
例における画像形成部1は、感光体2の周囲に複数のプ
ロセスユニットを配列した公知の電子写真方式のもので
あるので概略説明に留めるが、感光体2上に形成したト
ナー画像を転写部3により用紙に転写し、定着ローラ4
と加圧ローラ5とで用紙を挟持搬送するときに熱と圧力
とを用紙に与えて用紙上のトナーを定着するように構成
されている。
【0004】定着ローラ4の下流側には、印刷済みの用
紙を排紙トレイやフィニッシャなどの排紙部に案内する
排紙通路6が設けられ、この排紙通路6の前記排紙部側
には用紙を排紙する排紙ローラ7が設けられている。ま
た、排紙通路6から分岐された反転通路8が設けられて
いる。この反転通路8は、再給紙路9に向かう進入通路
8aと、再給紙路9からスイッチバックされた用紙を排
紙ローラ7に案内する排出通路8bとにより形成されて
いる。再給紙路9は給紙部(図示せず)から感光体2と
転写部3との間に用紙を給紙する給紙通路(図示せず)
に接続されている。
【0005】排紙通路6と反転通路8との分岐点には、
仮想線で示す位置では用紙を定着ローラ4から排紙ロー
ラ7に向けてストレートに案内し、実線で示す位置では
用紙を反転通路8に案内する切替爪10が設けられてい
る。この切替爪10の上流側には対をなす搬送ローラ1
1が配置され、反転通路8の進入通路8aには対をなす
搬送ローラ12と、搬送ローラ13と、この搬送ローラ
13に用紙を接触させる方向に付勢されたガイド爪14
と、用紙の有無によりON,OFFするセンサ15とが
配置されている。再給紙路9には正逆回転駆動される対
の搬送ローラ16が配置されている。反転通路8の排出
通路8bには、搬送ローラ17と対の搬送ローラ18と
が配置されている。なお、搬送ローラ13,17は共通
のピンチローラ19との間で用紙を搬送するように構成
されている。
【0006】このような画像形成装置では、通常排紙モ
ードが選択された場合は、切替爪10が仮想線で示す位
置に駆動されるため、画像形成部1により画像データが
印刷された用紙は、定着ローラ4と加圧ローラ5とによ
りトナーが定着されて送り出され、搬送ローラ11と排
紙ローラ7とに順次受け渡されてストレートに排紙され
る。この場合、画像形成部1は用紙の上面に印刷し、用
紙は印刷面の向きを上向きにしたまま排紙(フェースア
ップ排紙と称する)される。
【0007】両面印刷モードが選択された場合は、切替
爪10が実線で示す位置に駆動されるため、画像形成部
1により画像データが印刷された用紙は切替爪10によ
り反転通路8の進入通路8aに案内され、搬送ローラ1
2,13により再給紙路9に案内され、さらに搬送ロー
ラ16及び他の搬送ローラ(図示せず)により給紙路に
搬送される。
【0008】用紙を反転させる場合でも、フェースダウ
ン排紙を選択した場合には、用紙を進入通路8aから再
給紙路9に搬送し、用紙の後端が搬送ローラ13を通過
したタイミングで搬送ローラ16を逆転させることによ
り、再給紙路9に送り込んだ用紙をスイッチバックさせ
て排出通路8bに案内し、搬送ローラ17,18及び排
紙ローラ7により排紙する。この場合、用紙は印刷面を
下に向けて排紙される。なお、搬送ローラ16を逆転さ
せるために進入通路8aを搬送される用紙の後端が搬送
ローラ13を通過するタイミングは、センサ15の前面
を用紙の後端を通過することによりセンサ15の検出信
号が切り替わる時点からの時間を計測するなどの手段に
より認識される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像形成装
置には単位時間当りの印刷枚数、すなわち印刷の生産性
を高めることが要求される。用紙のサイズをA、搬送す
る用紙の間隔をL、線速をVとすると、単位時間当りの
印刷枚数は、V/(A+L)により求められる。
【0010】一方、印刷済みの用紙を排紙する排紙部と
しては、排紙トレイの他にフィニッシャと称する後処理
装置もある。この後処理装置では、例えば、印刷済みの
用紙を束にして綴じる処理、束にして孔を開ける処理、
或いはソータ処理などが行われるが、その処理は画像形
成部での処理とは異なるため、後処理装置を使用する場
合において印刷の生産性を高めようとすると、後処理装
置側で用紙の受け渡しに対応がとれなくなる問題が発生
する。
【0011】このようなことから、例えば、特開平8-19
8505号公報に記載されているように、後処理(束処理)
を行うために必要なシート(用紙)枚数に対応した束処
理手段の動作回数に従い、画像形成後に排出されるシー
トの間隔を、束処理に要する時間に応じて大きくするよ
うにした提案がある。また、特開平11-60041号公報に記
載されているように、後処理(束処理)動作の実行状況
に合わせて、排出される後続のシートの間隔を制御する
ようにした提案もなされている。
【0012】本発明は、画像形成までの過程で用紙の間
隔を広げることに依存することなく、印刷済みの用紙を
排紙部材により排紙するときに、先行する用紙と後続の
用紙との間隔を広げるようにすることで、生産性の低下
を招くことなく円滑な後処理の実行に寄与できる画像形
成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
画像データを用紙の上に出力する画像形成部と、前記画
像形成部の最下流側に配置された用紙送出部材により送
り出される印刷済みの用紙を排紙部に案内する排紙通路
と、前記排紙通路に配置された用紙搬送部材及び前記排
紙通路の前記排紙部側に配置された排紙部材と、を備
え、前記用紙送出部材から前記用紙搬送部材を経て前記
排紙部材に至る距離が最大サイズの用紙の長さよりも長
い値に設定され、前記排紙部材を前記用紙送出部材より
速い周速度で駆動する排紙駆動手段を具備する。
【0014】したがって、用紙送出部材から用紙搬送部
材を経て排紙部材に至る距離が最大サイズの用紙の長さ
よりも長く、排紙部材を用紙送出部材より速い周速度で
駆動することにより、ある間隔で画像形成部から送り出
される用紙を排紙部材により排紙部に高速で排紙した時
点では、先行する用紙と後続して画像形成部から送り出
される用紙との間隔を広げることが可能となる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記排紙通路を湾曲させることにより、前
記用紙送出部材と前記排紙部材との直線上での距離が最
大サイズの用紙の長さより短く設定されている。
【0016】したがって、幅方向での小型化を図り、さ
らに請求項1記載の発明と同様の作用効果を得ることが
可能となる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記画像形成部から送出された用紙
の印刷面の向きを反転し又は該用紙を前記画像形成部に
再給紙するための再給紙路に案内する反転通路を具備
し、前記排紙通路の上流側の一部は前記反転通路の上流
側の一部を兼用して該反転通路の途中から前記排紙部材
に向けて分岐され、この分岐点には用紙の搬送方向を前
記排紙部材側又は前記反転通路の進行方向に切り替える
排紙/反転切替手段が配置されている。
【0018】したがって、排紙通路を利用し印刷面の向
きを変えずに用紙を排紙部に排紙する通常排紙の使用形
態と、反転通路を利用し印刷面の向きを変えるため或い
は両面印刷のために印刷後の用紙を反転する反転排紙の
使用形態とを選択することが可能となる。この場合、印
刷面の向きを変えずに用紙を排紙部に案内する排紙通路
は反転通路の一部を兼用するため、排紙部での用紙の間
隔を広げる一つの条件としての搬送経路を長くすること
が可能となり、幅方向での小型化を図ることが可能とな
る。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の発明において、前記排紙部材の周速度
は前記用紙搬送部材の周速度に対しても高速に設定さ
れ、前記用紙搬送部材の搬送力は前記用紙送出部材の搬
送力より低い値に設定されている。
【0020】したがって、用紙搬送部材が画像形成部の
用紙送出部材から用紙を引っ張ることがなく、これによ
り先行して排紙された用紙と後続の用紙との間の間隔を
広げることが円滑になされ、高速回転する排紙部材に用
紙が到達した場合には、用紙搬送部材は搬送力が低いた
め排紙部材に与える負荷が抑制され、したがって、用紙
を緊張させずに排紙することが可能となる。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の発明において、前記排紙部材の周速度
は前記用紙搬送部材の周速度に対しても高速に設定さ
れ、前記用紙搬送部材とこれを駆動する搬送駆動部との
間は、その搬送駆動部による回転速度より速い回転速度
での前記用紙搬送部材のスリップ回転を許容する一方向
クラッチにより連結されている。
【0022】したがって、用紙搬送部材が画像形成部の
用紙送出部材から用紙を引っ張ることがなく、これによ
り先行して排紙された用紙と後続の用紙との間の間隔を
広げることが円滑になされ、高速回転する排紙部材に用
紙が到達した場合には、用紙搬送部材は一方向クラッチ
のスリップ作用により排紙部材に与える負荷が抑制さ
れ、したがって、用紙を緊張させずに排紙することが可
能となる。
【0023】請求項6記載の発明は、画像データを用紙
の上に出力する画像形成部と、前記画像形成部の最下流
側に配置された用紙送出部材により送り出される印刷済
みの用紙を排紙部に案内する第一の排紙通路と、前記用
紙送出部材により送り出される印刷済みの用紙を前記第
一の排紙通路より長い排紙経路で前記排紙部に案内する
第二の排紙通路と、前記第一の排紙通路と前記第二の通
路とを選択的に開閉する排紙通路切替手段と、前記第二
の排紙通路に配置された用紙搬送部材及び前記第一及び
第二の排紙通路の前記排紙部側に配置された排紙部材
と、を備え、前記用紙送出部材から前記用紙搬送部材を
経て前記排紙部材に至る距離が最大サイズの用紙の長さ
よりも長い値に設定され、前記第二の排紙通路が選択さ
れたときの前記排紙部材の周速度を前記用紙送出部材の
周速度より高速に設定する排紙速度制御手段を具備す
る。
【0024】したがって、第二の排紙通路を選択した場
合は、用紙送出部材から用紙搬送部材を経て排紙部材に
至る距離が最大サイズの用紙の長さよりも長く、排紙部
材を用紙送出部材より速い周速度で駆動することによ
り、ある間隔で画像形成部から送り出される用紙を排紙
部材により排紙部に高速で排紙した時点では、先行する
用紙と後続して画像形成部から送り出される用紙との間
隔を広げることが可能となる。後処理装置を使用しない
場合には、第一の排紙通路を選択し、排紙部材の周速度
を変えずに最短距離で排紙する使用形態を選択すること
が可能となる。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記画像形成部から送出された用紙の印刷
面の向きを反転し又は該用紙を前記画像形成部に再給紙
するための再給紙路に案内する反転通路を具備し、前記
第二の排紙通路の上流側の一部は前記反転通路の上流側
の一部を兼用して該反転通路の途中から前記排紙部材に
向けて分岐され、この分岐点には用紙の搬送方向を前記
排紙部材側又は前記反転通路の進行方向に切り替える排
紙/反転切替手段が配置されている。
【0026】したがって、反転通路を用いることにより
印刷面の向きを変えて排紙する使用形態を選択し、或い
は反転通路から再給紙路を経て画像形成部に用紙を再給
紙する使用形態を選択することが可能となる。
【0027】請求項8記載の発明は、請求項6又は7記
載の発明において、少なくとも前記第二の排紙通路が選
択されたときの前記排紙部材の周速度は前記用紙搬送部
材の周速度に対しても高速に設定され、前記用紙搬送部
材の搬送力は前記用紙送出部材の搬送力より低い値に設
定されている。
【0028】したがって、第二の排紙通路を選択した場
合は、用紙搬送部材が画像形成部の用紙送出部材から用
紙を引っ張ることがなく、これにより先行して排紙され
た用紙と後続の用紙との間の間隔を広げることが円滑に
なされ、高速回転する排紙部材に用紙が到達した場合に
は、用紙搬送部材は搬送力が低いため排紙部材に与える
負荷が抑制され、したがって、用紙を緊張させずに排紙
することが可能となる。
【0029】請求項9記載の発明は、請求項6又は7記
載の発明において、少なくとも前記第二の排紙通路が選
択されたときの前記排紙部材の周速度は前記用紙搬送部
材の周速度に対しても高速に設定され、前記用紙搬送部
材とこれを駆動する搬送駆動部との間は、その搬送駆動
部による回転速度より速い回転速度での前記用紙搬送部
材のスリップ回転を許容する一方向クラッチにより連結
されている。
【0030】したがって、第二の排紙通路を選択した場
合は、用紙搬送部材が画像形成部の用紙送出部材から用
紙を引っ張ることがなく、これにより先行して排紙され
た用紙と後続の用紙との間の間隔を広げることが円滑に
なされ、高速回転する排紙部材に用紙が到達した場合に
は、用紙搬送部材は一方向クラッチのスリップ作用によ
り排紙部材に与える負荷が抑制され、したがって、用紙
を緊張させずに排紙することが可能となる。
【0031】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
9の何れか一記載の発明において、給紙部から前記画像
形成部に至る給紙通路の途中に接続されてこの給紙通路
を搬送される用紙が送り込まれる反転路と、前記反転路
に送り込まれた用紙をスイッチバックさせて前記給紙通
路へ送り出す送り出し状態と、前記反転路から送り出さ
れている先行の用紙と反転路に送り込まれる後続の用紙
との少なくとも一部が重畳することを許容する開放状態
とに切替自在な用紙反転手段と、を具備する。
【0032】したがって、画像形成部に近い反転路から
の給紙が可能となり、この反転路からの給紙と反転路へ
の用紙の送り込みとを同時に行えるため、給紙部から画
像形成部に至る距離が大きい場合でも、用紙の間隔を狭
めて給紙することが可能となる。そして、画像形成部か
ら用紙を排紙する過程で排紙部での用紙の間隔を広げて
後処理での余裕をとることができるため、後処理装置を
使用する場合にも、用紙間隔を狭めて給紙することによ
って画像形成の生産性向上を図ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
に基づいて説明する。図5において説明した部分と同一
部分は同一符号を用いて説明する。本実施の形態におけ
る画像形成部1は、感光体2の周囲に複数のプロセスユ
ニットを配列した公知の電子写真方式のものであるので
概略説明に留めるが、感光体2上に形成したトナー画像
を転写部3により用紙に転写し、定着ローラ4と加圧ロ
ーラ5とで用紙を挟持搬送するときに熱と圧力とを用紙
に与えて用紙上のトナーを定着するように構成されてい
る。ここで、定着ローラ4とこれに圧接された加圧ロー
ラ5とは、画像形成部1の最下流側に配置された用紙送
出部材としての機能を有する。
【0034】定着ローラ4の下流側には、印刷済みの用
紙を排紙トレイやフィニッシャなどの排紙部(図示せ
ず)に案内する排紙通路20が設けられ、この排紙通路
20には、それぞれ対をなす複数組の用紙搬送部材であ
る用紙搬送ローラ21,22,23と、排紙部側に配置
された対をなす排紙部材である排紙ローラ7とが設けら
れている。そして、定着ローラ4から用紙搬送ローラ2
1〜23を経て排紙ローラ7に至る距離Lが最大サイズ
の用紙の長さよりも長い値に設定されている。ここで、
定着ローラ4、用紙搬送ローラ21〜23、排紙ローラ
7は、図示しないが排紙駆動手段として機能するモータ
及び動力伝達機構により駆動されるが、動力伝達機構の
減速比の設定により、排紙ローラ7は、定着ローラ4及
び用紙搬送ローラ21〜23の周速度より速い周速度で
駆動されるように構成されている。そして、用紙搬送ロ
ーラ21〜23は、外周面が例えば発泡材など摩擦係数
が1以下となる材料により形成され、その搬送力は定着
ローラ4及び加圧ローラ5の搬送力より低い値に設定さ
れている。
【0035】用紙搬送ローラ23と排紙ローラ7との間
の部分における排紙通路20からは反転通路8が分岐さ
れている。この反転通路8は、再給紙路9に向かう進入
通路8aと、再給紙路9からスイッチバックされた用紙
を排紙ローラ7に案内する排出通路8bとにより形成さ
れている。再給紙路9は給紙部(図示せず)から感光体
2と転写部3との間に用紙を給紙する給紙通路(図示せ
ず)に接続されている。
【0036】排紙通路20と反転通路8との分岐点に
は、仮想線で示す位置では用紙を定着ローラ4から排紙
ローラ7に向けてストレートに案内し、実線で示す位置
では用紙を反転通路8に案内する切替爪10が設けられ
ている。反転通路8の進入通路8aには対をなす搬送ロ
ーラ12と、搬送ローラ13と、この搬送ローラ13に
用紙を接触させる方向に付勢されたガイド爪14と、用
紙の有無によりON,OFFするセンサ15とが配置さ
れている。再給紙路9には正逆回転駆動される対の搬送
ローラ16が配置されている。反転通路8の排出通路8
bには、搬送ローラ17と対の搬送ローラ18とが配置
されている。なお、搬送ローラ13,17は共通のピン
チローラ19との間で用紙を搬送するように構成されて
いる。
【0037】このような構成において、通常排紙モード
が選択された場合は、切替爪10が仮想線で示す位置に
駆動されるため、画像形成部1により画像データが印刷
された用紙は、定着ローラ4と加圧ローラ5とによりト
ナーが定着されて送り出され、用紙搬送ローラ21〜2
3と排紙ローラ7とに順次受け渡されてストレートに排
紙される。この場合、画像形成部1は用紙の上面に印刷
し、用紙は印刷面の向きを上向きにしたまま排紙(フェ
ースアップ排紙と称する)される。
【0038】両面印刷モードが選択された場合は、切替
爪10が実線で示す位置に駆動されるため、画像形成部
1により画像データが印刷された用紙は切替爪10によ
り反転通路8の進入通路8aに案内され、搬送ローラ1
2,13により再給紙路9に案内され、さらに搬送ロー
ラ16及び他の搬送ローラ(図示せず)により給紙路に
搬送される。
【0039】用紙を反転させる場合でも、フェースダウ
ン排紙を選択した場合には、用紙を進入通路8aから再
給紙路9に搬送し、用紙の後端が搬送ローラ13を通過
したタイミングで搬送ローラ16を逆転させることによ
り、再給紙路9に送り込んだ用紙をスイッチバックさせ
て排出通路8bに案内し、搬送ローラ17,18及び排
紙ローラ7により排紙する。この場合、用紙は印刷面を
下に向けて排紙される。なお、搬送ローラ16を逆転さ
せるために進入通路8aを搬送される用紙の後端が搬送
ローラ13を通過するタイミングは、センサ15の前面
を用紙の後端を通過することによりセンサ15の検出信
号が切り替わる時点からの時間を計測するなどの手段に
より認識される。
【0040】ところで、排紙通路20により用紙をスト
レートで排紙する場合には、定着ローラ4から用紙搬送
ローラ21〜23を経て排紙ローラ7に至る距離Lが最
大サイズの用紙の長さよりも長く、排紙ローラ7を定着
ローラ4より速い周速度で駆動するようにしたので、あ
る間隔で画像形成部1から送り出される用紙を排紙ロー
ラ7により排紙部に高速で排紙した時点では、先行する
用紙と後続して画像形成部1から送り出される用紙との
間隔を広げることができる。したがって、後処理装置を
使用する場合には、画像形成部1での画像形成の生産性
を損なうことなく、印刷後の用紙を後処理装置に余裕を
もって受け渡すことができる。
【0041】また、排紙ローラ7の周速度は用紙搬送ロ
ーラ21〜23の周速度に対しても高速に設定され、用
紙搬送ローラ21〜23の搬送力は定着ローラ4及び加
圧ローラ5の搬送力より低い値に設定されているので、
用紙搬送ローラ21〜23が画像形成部1の定着ローラ
4と加圧ローラ5との間から用紙を引っ張ることがな
く、これにより先行して排紙された用紙と後続の用紙と
の間の間隔を広げることが円滑になされ、高速回転する
排紙ローラ7に用紙が到達した場合には、用紙搬送ロー
ラ21〜23は搬送力が低いため排紙ローラ7に与える
負荷が抑制される。したがって、用紙を緊張させずに排
紙することができる。このような作用は、用紙搬送ロー
ラ21〜23と動力伝達機構との間を一方向クラッチ
(図示せず)により連結しても得ることができる。すな
わち、用紙搬送ローラ21〜23が定着ローラ4と加圧
ローラ5との間から用紙を引っ張ることがなく、高速回
転する排紙ローラ7に用紙が到達した場合には、用紙搬
送ローラ21〜23は一方向クラッチのスリップ作用に
より排紙ローラ7に与える負荷が抑制されるからであ
る。
【0042】次に、本発明の第二の実施の形態を図2に
基づいて説明する。前記実施の形態と同一部分は同一符
号を用い説明も省略する。本実施の形態における排紙通
路24は、画像形成部1から送り出される用紙を印字面
の向きを変えることなく排紙ローラ7によって排紙する
ことを目的とするものであるがU字状に湾曲されてい
る。本実施の形態における反転通路8は前記実施の形態
と同様であるが、U字状に湾曲された排紙通路24の上
流側の一部は反転通路8の上流側の一部である進入通路
8aを兼用し、その反転通路8の途中から排紙ローラ7
に向けて分岐され、下流側の一部は反転通路8の排出通
路8bを兼用している。反転通路8の進入通路8aと排
紙通路24との分岐点には、用紙の搬送方向を排紙ロー
ラ7側又は反転通路8の進行方向(下側)に切り替える
排紙/反転切替手段としての排紙/反転切替爪25が配
置されている。そして、U字状の排紙通路24には、そ
れぞれ用紙搬送部材としての対の用紙搬送ローラ21、
26,27と、終端部に配置された排紙ローラ7とが設
けられている。
【0043】本実施の形態では、定着ローラ4と排紙ロ
ーラ7との直線上での距離Lは最大サイズの用紙の長さ
より短く設定されているので、幅方向(L方向)での小
型化を図ることができるが、定着ローラ4、用紙搬送ロ
ーラ21,26,27を経て排紙ローラ7に至る距離
は、前記実施の形態と同様に最大サイズの用紙の長さよ
り長く定められている。
【0044】前記実施の形態と同様の手段により、排紙
ローラ7は、定着ローラ4及び用紙搬送ローラ21,2
6,27の周速度より速い周速度で駆動されるように構
成されている。そして、用紙搬送ローラ21,26,2
7の搬送力は定着ローラ4及び加圧ローラ5の搬送力よ
り低い値に設定されている。
【0045】このような構成において、通常排紙が選択
された場合には、排紙/反転切替爪25が時計方向に駆
動され、排紙通路24の全てが開放される。この場合、
排紙通路24はU字状に湾曲されて距離が最大サイズの
用紙の長さよりも長く、排紙ローラ7を定着ローラ4よ
り速い周速度で駆動するようにしたので、前記実施の形
態と同様に、用紙を排紙ローラ7により排紙部に高速で
排紙した時点では、先行する用紙と後続して画像形成部
1から送り出される用紙との間隔を広げることができ
る。したがって、後処理装置を使用する場合には、画像
形成部1での画像形成の生産性を損なうことなく、印刷
後の用紙を後処理装置に余裕をもって受け渡すことがで
きる。
【0046】また、排紙ローラ7の周速度は用紙搬送ロ
ーラ21,26,27の周速度に対しても高速に設定さ
れ、用紙搬送ローラ21,26,27の搬送力は定着ロ
ーラ4及び加圧ローラ5の搬送力より低い値に設定され
ているので、用紙搬送ローラ21,26,27が画像形
成部1の定着ローラ4と加圧ローラ5との間から用紙を
引っ張ることがなく、これにより先行して排紙された用
紙と後続の用紙との間の間隔を広げることが円滑になさ
れ、高速回転する排紙ローラ7に用紙が到達した場合に
は、用紙搬送ローラ21,26,27は搬送力が低いた
め排紙ローラ7に与える負荷が抑制される。したがっ
て、用紙を緊張させずに排紙することができる。このよ
うな作用は、前記実施の形態と同様に、用紙搬送ローラ
21,26,27と動力伝達機構との間を一方向クラッ
チ(図示せず)により連結しても得ることができる。
【0047】両面印刷モードが選択された場合は、排紙
/反転切替爪25が反時計方向に駆動されるため、画像
形成部1により画像データが印刷された用紙は、用紙搬
送ローラ21,26により反転通路8の進入通路8aに
搬送され、排紙/反転切替爪25とガイド爪14とによ
り案内されながら搬送ローラ13により再給紙路9に搬
送され、さらに搬送ローラ16及び他の搬送ローラ(図
示せず)により給紙路に搬送される。
【0048】用紙を反転させる場合でも、フェースダウ
ン排紙を選択した場合には、用紙を進入通路8aから再
給紙路9に搬送し、用紙の後端が搬送ローラ13を通過
したタイミングで搬送ローラ16を逆転させることによ
り、再給紙路9に送り込んだ用紙をスイッチバックさせ
て排出通路8bに案内し、搬送ローラ17、用紙搬送ロ
ーラ27及び排紙ローラ7により排紙する。
【0049】本実施の形態においても、印刷面の向きを
変えずに用紙を排紙部に案内する排紙通路24はU字状
に湾曲されて反転通路8の一部を兼用するため、排紙部
での用紙の間隔を広げる一つの条件としての搬送経路を
長くすることが可能となり、小型化を図ることが可能と
なる。
【0050】次に、本発明の第三の実施の形態を図3に
基づいて説明する。図2で説明した第二の実施の形態と
同一部分は同一符号を用い説明も省略する。本実施の形
態では、印刷面の向きを変えずに排紙する排紙通路とし
て、第一の排紙通路28と第二の排紙通路29とを有す
る。第一の排紙通路28は用紙搬送ローラ21の用紙搬
送方向に沿うように平坦である。第二の排紙通路29は
図2に示す排紙通路24と全く同様である。さらに、第
一の排紙通路28と第二の排紙通路29とを選択的に開
閉する排紙通路切替手段としての排紙通路切替爪30を
有する。そして、第二の排紙通路29が選択されたとき
の排紙ローラ7の周速度を定着ローラ4の周速度より高
速に設定する排紙速度制御手段(図示せず)を具備す
る。この排紙速度制御手段は、例えば排紙ローラ7の駆
動源となるモータに流す電流を変えるなどの手段により
実現されるが、これに限られるものではない。この場
合、排紙通路切替爪30の切替動作と排紙ローラ7の速
度切替動作とを連動させることが、自動制御の上で好ま
しい。他の構成は図2に示す第二の実施の形態と同様で
ある。
【0051】このような構成において、印刷済みの用紙
を後処理する場合には、排紙通路切替爪30を反時計方
向に回動させ、排紙/反転切替爪25を時計方向に回動
させて排紙経路の長い第二の排紙通路29により用紙を
案内し、排紙ローラ7を高速で回転させることにより、
前記実施の形態と同様に、先行する用紙を後続の用紙に
対して引き離すことができる。
【0052】後処理装置を必要としない場合には、排紙
通路切替爪30を時計方向に回動させて排紙経路が最短
の第一の排紙通路28により用紙を案内する。この場合
は排紙ローラ7の周速度は定着ローラの周速度と同じで
よい。
【0053】次に、本発明の第四の実施の形態を図4に
基づいて説明する。本実施の形態は、画像形成部1に対
する給紙装置に特徴がある。画像形成部1により印刷さ
れた用紙は、図1、図2、図3の何れかの構造により排
紙又は再給紙するものである。
【0054】給紙部である用紙トレイ31から画像形成
部に至る給紙通路32が設けられている。用紙トレイ3
1には、積層保持された用紙Sを送り出すピックアップ
ローラ33と、ピックアップローラ33で送り出された
用紙を一枚ずつに分離するFRR方式の分離給紙ローラ
34とが設けられている。
【0055】給紙通路32上には、第一の搬送ローラ3
5、第二の搬送ローラ36、レジストセンサ37、レジ
ストローラ38等が配置されている。さらに、給紙通路
32における第一の搬送ローラ35と第二の搬送ローラ
36との間の部分には、この給紙通路32を搬送された
用紙Sが送り込まれる反転路39が接続されている。
【0056】反転路39上には、反転路39に送り込ま
れた用紙Sをスイッチバックさせて給紙通路32に送り
出す送り出し状態と、反転路39から送り出されている
先行の用紙Sと反転路39に送り込まれる後続の用紙S
との少なくとも一部が重畳することを許容する開放状態
とに切替自在な用紙反転手段40、反転路39に送り込
まれ又は反転路39から送り出される用紙Sの端部を検
出する用紙端部検出センサ41が設けられている。
【0057】用紙反転手段40は、モータにより回転駆
動される駆動ローラ42、この駆動ローラ42に対して
接離する位置に移動自在に設けられて当接時に連れ回り
される従動ローラ43、従動ローラ43を駆動ローラ4
2に接離する位置へ移動させる移動機構(図示せず)等
により構成されている。
【0058】このような構成において、連続画像形成の
モードに設定された後にスタートキーが押されると、用
紙トレイ31から次々と用紙Sが給紙される。これらの
用紙Sは給紙通路32を画像形成部1に向けて搬送さ
れ、その途中で反転路39に送り込まれ、用紙反転手段
40によりスイッチバックされて反転路39から送り出
される。反転路39から送り出された用紙Sは、給紙通
路32を経て画像形成部1に送り込まれ、その画像形成
部1により用紙S上への画像形成が行われる。
【0059】給紙通路32を搬送される用紙Sを反転路
39に送り込んでスイッチバックさせるとき、反転路3
9への用紙Sの送り込み速度や反転路39からの用紙S
の送り出し速度、反転路39からの用紙Sの送り出しタ
イミングなどを制御することにより、スイッチバックさ
れて画像形成部1へ送り込まれる用紙Sの間隔を小さく
することができ、それによって、画像形成作業の生産性
を向上させることができる。
【0060】例えば、先行の用紙Sがその先端をレジス
トローラ38に当接する位置まで搬送され後端側が反転
路39に残っているときに、用紙反転手段40の駆動ロ
ーラ42から従動ローラ43を離し、この状態で後続の
用紙Sを反転路39内に送り込む。このように反転路3
9への後続の用紙Sの送り込みは、先行の用紙Sの後端
側と後続の用紙Sの先端側とが反転路39内で重畳する
ようにして行われるので、用紙トレイ31から画像形成
部1に至る距離が大きい場合でも、用紙Sの間隔を狭め
て給紙することができる。そして、第一、第二、第三の
実施の形態で説明したように、画像形成部1から用紙S
を排紙する過程で排紙部での用紙Sの間隔を広げて後処
理での余裕をとることができるため、後処理装置を使用
する場合にも、用紙Sの間隔を狭めて給紙することによ
る画像形成の生産性向上を図ることができる。
【0061】なお、図1、図2、図3に示す再給紙路9
は、図4に示した給紙通路32における第一の搬送ロー
ラ35の上流側に接続される。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、画像データを用
紙の上に出力する画像形成部と、前記画像形成部の最下
流側に配置された用紙送出部材により送り出される印刷
済みの用紙を排紙部に案内する排紙通路と、前記排紙通
路に配置された用紙搬送部材及び前記排紙通路の前記排
紙部側に配置された排紙部材と、を備え、前記用紙送出
部材から前記用紙搬送部材を経て前記排紙部材に至る距
離が最大サイズの用紙の長さよりも長い値に設定され、
前記排紙部材を前記用紙送出部材より速い周速度で駆動
する排紙駆動手段を具備するので、用紙送出部材から用
紙搬送部材を経て排紙部材に至る距離が最大サイズの用
紙の長さよりも長く、排紙部材を用紙送出部材より速い
周速度で駆動することにより、ある間隔で画像形成部か
ら送り出される用紙を排紙部材により排紙部に高速で排
紙した時点では、先行する用紙と後続して画像形成部か
ら送り出される用紙との間隔を広げることができる。し
たがって、後処理装置を使用する場合には、画像形成の
生産性を損なうことなく、印刷後の用紙を後処理装置に
余裕をもって受け渡すことができる。
【0063】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記排紙通路を湾曲させることにより、前
記用紙送出部材と前記排紙部材との直線上での距離が最
大サイズの用紙の長さより短く設定されているので、幅
方向での小型化を図り、さらに請求項1記載の発明と同
様の作用効果を得ることができる。
【0064】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記画像形成部から送出された用紙
の印刷面の向きを反転し又は該用紙を前記画像形成部に
再給紙するための再給紙路に案内する反転通路を具備
し、前記排紙通路の上流側の一部は前記反転通路の上流
側の一部を兼用して該反転通路の途中から前記排紙部材
に向けて分岐され、この分岐点には用紙の搬送方向を前
記排紙部材側又は前記反転通路の進行方向に切り替える
排紙/反転切替手段が配置されているので、排紙通路を
利用し印刷面の向きを変えずに用紙を排紙部に排紙する
通常排紙の使用形態と、反転通路を利用し印刷面の向き
を変えるため或いは両面印刷のために印刷後の用紙を反
転する反転排紙の使用形態とを選択することができる。
この場合、印刷面の向きを変えずに用紙を排紙部に案内
する排紙通路は反転通路の一部を兼用するため、排紙部
での用紙の間隔を広げる一つの条件としての搬送経路を
長くすることができ、さらに幅方向での小型化を図るこ
とができる。
【0065】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の発明において、前記排紙部材の周速度
は前記用紙搬送部材の周速度に対しても高速に設定さ
れ、前記用紙搬送部材の搬送力は前記用紙送出部材の搬
送力より低い値に設定されているので、用紙搬送部材が
画像形成部の用紙送出部材から用紙を引っ張ることがな
く、これにより先行して排紙された用紙と後続の用紙と
の間の間隔を広げることが円滑になされ、高速回転する
排紙部材に用紙が到達した場合には、用紙搬送部材は搬
送力が低いため排紙部材に与える負荷が抑制され、した
がって、用紙を緊張させずに排紙することができる。
【0066】請求項5記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の発明において、前記排紙部材の周速度
は前記用紙搬送部材の周速度に対しても高速に設定さ
れ、前記用紙搬送部材とこれを駆動する搬送駆動部との
間は、その搬送駆動部による回転速度より速い回転速度
での前記用紙搬送部材のスリップ回転を許容する一方向
クラッチにより連結されているので、用紙搬送部材が画
像形成部の用紙送出部材から用紙を引っ張ることがな
く、これにより先行して排紙された用紙と後続の用紙と
の間の間隔を広げることが円滑になされ、高速回転する
排紙部材に用紙が到達した場合には、用紙搬送部材は一
方向クラッチのスリップ作用により排紙部材に与える負
荷が抑制され、したがって、用紙を緊張させずに排紙す
ることができる。
【0067】請求項6記載の発明は、画像データを用紙
の上に出力する画像形成部と、前記画像形成部の最下流
側に配置された用紙送出部材により送り出される印刷済
みの用紙を排紙部に案内する第一の排紙通路と、前記用
紙送出部材により送り出される印刷済みの用紙を前記第
一の排紙通路より長い排紙経路で前記排紙部に案内する
第二の排紙通路と、前記第一の排紙通路と前記第二の通
路とを選択的に開閉する排紙通路切替手段と、前記第二
の排紙通路に配置された用紙搬送部材及び前記第一及び
第二の排紙通路の前記排紙部側に配置された排紙部材
と、を備え、前記用紙送出部材から前記用紙搬送部材を
経て前記排紙部材に至る距離が最大サイズの用紙の長さ
よりも長い値に設定され、前記第二の排紙通路が選択さ
れたときの前記排紙部材の周速度を前記用紙送出部材の
周速度より高速に設定する排紙速度制御手段を具備する
ので、第二の排紙通路を選択した場合は、用紙送出部材
から用紙搬送部材を経て排紙部材に至る距離が最大サイ
ズの用紙の長さよりも長く、排紙部材を用紙送出部材よ
り速い周速度で駆動することにより、ある間隔で画像形
成部から送り出される用紙を排紙部材により排紙部に高
速で排紙した時点では、先行する用紙と後続して画像形
成部から送り出される用紙との間隔を広げることができ
る。したがって、後処理装置を使用する場合には、画像
形成の生産性を損なうことなく、印刷後の用紙を後処理
装置に余裕をもって受け渡すことができる。後処理装置
を使用しない場合には、第一の排紙通路を選択し、排紙
部材の周速度を変えずに最短距離で排紙する使用形態を
選択することができる。
【0068】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記画像形成部から送出された用紙の印刷
面の向きを反転し又は該用紙を前記画像形成部に再給紙
するための再給紙路に案内する反転通路を具備し、前記
第二の排紙通路の上流側の一部は前記反転通路の上流側
の一部を兼用して該反転通路の途中から前記排紙部材に
向けて分岐され、この分岐点には用紙の搬送方向を前記
排紙部材側又は前記反転通路の進行方向に切り替える排
紙/反転切替手段が配置されているので、反転通路を用
いることにより印刷面の向きを変えて排紙する使用形態
を選択し、或いは反転通路から再給紙路を経て画像形成
部に用紙を再給紙する使用形態を選択することができ
る。
【0069】請求項8記載の発明は、請求項6又は7記
載の発明において、少なくとも前記第二の排紙通路が選
択されたときの前記排紙部材の周速度は前記用紙搬送部
材の周速度に対しても高速に設定され、前記用紙搬送部
材の搬送力は前記用紙送出部材の搬送力より低い値に設
定されているので、第二の排紙通路を選択した場合は、
用紙搬送部材が画像形成部の用紙送出部材から用紙を引
っ張ることがなく、これにより先行して排紙された用紙
と後続の用紙との間の間隔を広げることが円滑になさ
れ、高速回転する排紙部材に用紙が到達した場合には、
用紙搬送部材は搬送力が低いため排紙部材に与える負荷
が抑制され、したがって、用紙を緊張させずに排紙する
ことができる。
【0070】請求項9記載の発明は、請求項6又は7記
載の発明において、少なくとも前記第二の排紙通路が選
択されたときの前記排紙部材の周速度は前記用紙搬送部
材の周速度に対しても高速に設定され、前記用紙搬送部
材とこれを駆動する搬送駆動部との間は、その搬送駆動
部による回転速度より速い回転速度での前記用紙搬送部
材のスリップ回転を許容する一方向クラッチにより連結
されているので、第二の排紙通路を選択した場合は、用
紙搬送部材が画像形成部の用紙送出部材から用紙を引っ
張ることがなく、これにより先行して排紙された用紙と
後続の用紙との間の間隔を広げることが円滑になされ、
高速回転する排紙部材に用紙が到達した場合には、用紙
搬送部材は一方向クラッチのスリップ作用により排紙部
材に与える負荷が抑制され、したがって、用紙を緊張さ
せずに排紙することができる。
【0071】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
9の何れか一記載の発明において、給紙部から前記画像
形成部に至る給紙通路の途中に接続されてこの給紙通路
を搬送される用紙が送り込まれる反転路と、前記反転路
に送り込まれた用紙をスイッチバックさせて前記給紙通
路へ送り出す送り出し状態と、前記反転路から送り出さ
れている先行の用紙と反転路に送り込まれる後続の用紙
との少なくとも一部が重畳することを許容する開放状態
とに切替自在な用紙反転手段と、を具備するので、画像
形成部に近い反転路からの給紙が可能となり、この反転
路からの給紙と反転路への用紙の送り込みとを同時に行
えるため、給紙部から画像形成部に至る距離が大きい場
合でも、用紙の間隔を狭めて給紙することができ、そし
て、画像形成部から用紙を排紙する過程で排紙部での用
紙の間隔を広げて後処理での余裕をとることができるた
め、後処理装置を使用する場合にも、用紙間隔を狭めて
給紙することによって画像形成の生産性向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における排紙通路、
反転通路及び画像形成部の概略を示す説明図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態における排紙通路、
反転通路及び画像形成部の概略を示す説明図である。
【図3】本発明の第三の実施の形態における排紙通路、
反転通路及び画像形成部の概略を示す説明図である。
【図4】本発明の第四の実施の形態における給紙装置及
び画像形成部の概略を示す説明図である。
【図5】従来の排紙通路、反転通路及び画像形成部の概
略を示す説明図である。
【符号の説明】 1 画像形成部 4,5 用紙送出部材 7 排紙部材 8 反転通路 9 再給紙路 20 排紙通路 21〜23 用紙搬送部材 25 排紙/反転切替手段 26,27 用紙搬送部材 28 第一の排紙通路 29 第二の排紙通路 30 排紙通路切替手段 31 給紙部 32 給紙通路 39 反転路 40 用紙反転手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H072 AB13 AB14 JA02 JA04 3F049 DA12 EA02 EA13 EA17 LA03 LA05 LA07 LB03 3F053 BA03 BA12 EA03 EA04 EA05 EB01 EB04 EC02 LA03 LA05 LA07 LB03 3F100 AA02 BA17 CA13 CA15 EA03 EA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを用紙の上に出力する画像形
    成部と、 前記画像形成部の最下流側に配置された用紙送出部材に
    より送り出される印刷済みの用紙を排紙部に案内する排
    紙通路と、 前記排紙通路に配置された用紙搬送部材及び前記排紙通
    路の前記排紙部側に配置された排紙部材と、を備え、 前記用紙送出部材から前記用紙搬送部材を経て前記排紙
    部材に至る距離が最大サイズの用紙の長さよりも長い値
    に設定され、前記排紙部材を前記用紙送出部材より速い
    周速度で駆動する排紙駆動手段を具備することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記排紙通路を湾曲させることにより、
    前記用紙送出部材と前記排紙部材との直線上での距離が
    最大サイズの用紙の長さより短く設定されていることを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成部から送出された用紙の印
    刷面の向きを反転し又は該用紙を前記画像形成部に再給
    紙するための再給紙路に案内する反転通路を具備し、 前記排紙通路の上流側の一部は前記反転通路の上流側の
    一部を兼用して該反転通路の途中から前記排紙部材に向
    けて分岐され、この分岐点には用紙の搬送方向を前記排
    紙部材側又は前記反転通路の進行方向に切り替える排紙
    /反転切替手段が配置されていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記排紙部材の周速度は前記用紙搬送部
    材の周速度に対しても高速に設定され、前記用紙搬送部
    材の搬送力は前記用紙送出部材の搬送力より低い値に設
    定されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れ
    か一記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記排紙部材の周速度は前記用紙搬送部
    材の周速度に対しても高速に設定され、前記用紙搬送部
    材とこれを駆動する搬送駆動部との間は、その搬送駆動
    部による回転速度より速い回転速度での前記用紙搬送部
    材のスリップ回転を許容する一方向クラッチにより連結
    されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか
    一記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像データを用紙の上に出力する画像形
    成部と、 前記画像形成部の最下流側に配置された用紙送出部材に
    より送り出される印刷済みの用紙を排紙部に案内する第
    一の排紙通路と、 前記用紙送出部材により送り出される印刷済みの用紙を
    前記第一の排紙通路より長い排紙経路で前記排紙部に案
    内する第二の排紙通路と、 前記第一の排紙通路と前記第二の通路とを選択的に開閉
    する排紙通路切替手段と、 前記第二の排紙通路に配置された用紙搬送部材及び前記
    第一及び第二の排紙通路の前記排紙部側に配置された排
    紙部材と、を備え、 前記用紙送出部材から前記用紙搬送部材を経て前記排紙
    部材に至る距離が最大サイズの用紙の長さよりも長い値
    に設定され、前記第二の排紙通路が選択されたときの前
    記排紙部材の周速度を前記用紙送出部材の周速度より高
    速に設定する排紙速度制御手段を具備することを特徴と
    する画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像形成部から送出された用紙の印
    刷面の向きを反転し又は該用紙を前記画像形成部に再給
    紙するための再給紙路に案内する反転通路を具備し、前
    記第二の排紙通路の上流側の一部は前記反転通路の上流
    側の一部を兼用して該反転通路の途中から前記排紙部材
    に向けて分岐され、この分岐点には用紙の搬送方向を前
    記排紙部材側又は前記反転通路の進行方向に切り替える
    排紙/反転切替手段が配置されていることを特徴とする
    請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記第二の排紙通路が選択さ
    れたときの前記排紙部材の周速度は前記用紙搬送部材の
    周速度に対しても高速に設定され、前記用紙搬送部材の
    搬送力は前記用紙送出部材の搬送力より低い値に設定さ
    れていることを特徴とする請求項6又は7記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも前記第二の排紙通路が選択さ
    れたときの前記排紙部材の周速度は前記用紙搬送部材の
    周速度に対しても高速に設定され、前記用紙搬送部材と
    これを駆動する搬送駆動部との間は、その搬送駆動部に
    よる回転速度より速い回転速度での前記用紙搬送部材の
    スリップ回転を許容する一方向クラッチにより連結され
    ていることを特徴とする請求項6又は7記載の画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】 給紙部から前記画像形成部に至る給紙
    通路の途中に接続されてこの給紙通路を搬送される用紙
    が送り込まれる反転路と、 前記反転路に送り込まれた用紙をスイッチバックさせて
    前記給紙通路へ送り出す送り出し状態と、前記反転路か
    ら送り出されている先行の用紙と反転路に送り込まれる
    後続の用紙との少なくとも一部が重畳することを許容す
    る開放状態とに切替自在な用紙反転手段と、を具備する
    ことを特徴とする請求項1ないし9の何れか一記載の画
    像形成装置。
JP2001116553A 2001-04-16 2001-04-16 画像形成装置 Pending JP2002308494A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001116553A JP2002308494A (ja) 2001-04-16 2001-04-16 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001116553A JP2002308494A (ja) 2001-04-16 2001-04-16 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002308494A true JP2002308494A (ja) 2002-10-23

Family

ID=18967274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001116553A Pending JP2002308494A (ja) 2001-04-16 2001-04-16 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002308494A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011107342A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び画像形成システム
US10066681B2 (en) 2016-04-18 2018-09-04 Sharp Kabushiki Kaisha Drive transmission mechanism, sheet discharging apparatus, and image forming apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011107342A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び画像形成システム
US10066681B2 (en) 2016-04-18 2018-09-04 Sharp Kabushiki Kaisha Drive transmission mechanism, sheet discharging apparatus, and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4542994B2 (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
JP4869663B2 (ja) シート反転/給送機及びシート給送方法
JP3996387B2 (ja) 画像形成装置
US8276913B2 (en) Letterbox media diverter
JP3562690B2 (ja) 画像記録装置の用紙搬送方法
JP2002308494A (ja) 画像形成装置
JPH04308147A (ja) シート材搬送経路の構造
JP2001335216A (ja) 画像形成装置
JP3919451B2 (ja) 画像形成装置
JP2002211789A (ja) 画像形成装置
JP2007045542A (ja) クリーニング装置、画像形成装置
JP2004299872A (ja) 原稿搬送装置及び原稿搬送方法、並びに画像読取装置
JP2003165672A (ja) シート材折り機
JP2002274730A (ja) 画像形成装置、プリンタ及び複写機
JPH0441361A (ja) 両面装置の用紙反転装置
JP3914748B2 (ja) 画像形成装置
JP4304104B2 (ja) シート搬送装置
JP2939847B2 (ja) 用紙反転装置
JP2006315811A (ja) 用紙反転装置、画像形成装置
JP3809370B2 (ja) 画像形成装置
JPH0859046A (ja) 画像形成装置の用紙反転排出装置
JPS63143162A (ja) 用紙搬送方向切換え装置
JP3935313B2 (ja) シート搬送装置及びそれを装着した画像形成装置
JP2001146349A (ja) 電子写真装置
JP2004085624A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040930

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051021

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060810

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080822

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090109