JP2003165672A - シート材折り機 - Google Patents

シート材折り機

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JP2003165672A JP2001366095A JP2001366095A JP2003165672A JP 2003165672 A JP2003165672 A JP 2003165672A JP 2001366095 A JP2001366095 A JP 2001366095A JP 2001366095 A JP2001366095 A JP 2001366095A JP 2003165672 A JP2003165672 A JP 2003165672A
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、搬送手段によって送り出されるシ
ート材の搬送速度と、シート材を折りたたむシート材折
り手段の移動速度とを同速度とし、且つ搬送手段に負荷
を与えることなくシート材を折りたたむことができる折
り機を提供することを課題とする。 【解決手段】 シート材が所定の搬送速度で搬送ローラ
(2a、2b、2c、2d)により搬送され、このシー
ト材の搬送速度に合うように、減速区間xと加速区間y
における実際のシート材の搬送距離と、減速区間xと加
速区間yにおける所定の搬送速度で搬送されるシート材
の搬送距離との差がなくなるように折りローラ対(1
2、13)の回転開始の位置から折りが形成されるまで
の前半部分を増速させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
プリンター等の画像形成装置から排出されたシート材を
所望する幅で交互に折りたたむことができるシート材折
り機に関し、特には、シート材折り手段が正逆回転する
ときのシート材の移動速度を制御することによりシート
材の折りたたみの精度を向上させるとともに装置の小型
化が可能なシート材折り機に関する。
【0002】
【従来の技術】シート材を所望するサイズに自動的に折
りたたむことができる折り機が知られる。折り機は、プ
ロッタ、インクジェット、サーマルなどのプリンタや複
写機などの画像形成装置に連結あるいは装置内に組み込
まれ、複写機、プリンタなどの画像形成部によって画像
を形成した紙、フィルム、トレーシングペーパなどのシ
ート材に折り目を設け、所定の幅となるようにジグザグ
に折りたたんで装置外部に排出するものである。
【0003】従来のシート材折り機の要部の一例を図6
に示す。シート材折り機1は、シート材を搬送する搬送
手段としての搬送ローラ2と、シート材を方向転換する
振り分け手段としてのフラップ3と、正逆回転可能に設
けられ、送り出されたシート材を交互に折り目を付けて
折りたたむ第1のシート材折り手段4および第2のシー
ト材折り手段5とを有する。第1のシート材折り手段4
および第2のシート材折り手段5は、シート材を送り出
す位置を中心に図で見て左右に挟んだ位置に位置し、シ
ート材の搬送方向に直交する方向に延在している。第1
のシート材折り手段4および第2のシート材折り手段5
は、第1の折りローラ対12と第2の折りローラ対13
とからなり、これらの一対の折りローラが適当な押圧力
で押圧され且つ正逆回転可能に設けられ、一方の折りロ
ーラが駆動源からの駆動を受けて回転し、他方の折りロ
ーラを従動させている。
【0004】シート材折り機1は、搬送ローラ2によっ
て送り出されるシート材を所定のタイミングで回動する
フラップ3によって第1の折りローラ対12または第2
の折りローラ対13に向かうように方向転換させる。送
り出されたシート材はガイド部材20上でループを形成
し、ループの部分を第1の折りローラ対12または第2
の折りローラ対13にくわえ込ませて折り目を付ける。
折り目を付けたシート材を所定の距離移動させ、次の所
望する場所に折り目を付けるようなタイミングで第1の
折りローラ対12および第2の折りローラ対13を逆回
転させ、更にフラップ3が方向転換してのシート材にル
ープを形成させ、シート材のループの部分を第2の折り
ローラ対13または第1の折りローラ対12がくわえ込
んで折りたたむ。シート材への折り目を所望する位置に
付けるために、第1の折りローラ対12および第2の折
りローラ対13の移動速度および正逆回転するタイミン
グを制御している。例えば駆動源にステッピングモータ
を用いた場合には駆動パルスを制御し、あるいはDCブ
ラシレスモータを用いた場合には駆動時間を制御して第
1の折りローラ対12および第2の折りローラ対13の
移動速度および正逆回転させている。またこれに加え
て、ガイド部材20に設けたセンサ21の検知信号に基
づいてシート材の位置を認識して折りローラを正逆回転
させるタイミングを上記した制御手段に送っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したシート材折り
機において問題としているのは、第1の折りローラ対お
よび第2の折りローラ対が正逆回転するときに生じるシ
ート材の移動量と、シート材を第1の折りローラ対また
は第2の折りローラ対までに送り出す搬送手段による搬
送量との差である。すなわち、第1の折りローラ対およ
び第2の折りローラ対が一定速度で回転しているときの
シート材の移動速度と、搬送手段のシート材の搬送速度
とを等速とした場合、第1の折りローラ対および第2の
折りローラ対の移動速度が一定速度から停止するまでの
減速区間と、停止した第1の折りローラ対および第2の
折りローラ対を駆動させ一定速度まで加速する加速区間
のシート材の移動量は、減速区間と加速区間とに相当す
る区間を一定速度で搬送されるシート材の移動量より短
くなってしまう。この移動量の差によってシート材に形
成されるループの大きさは大きくなり必要以上のたわみ
が発生してしまう。このように所定の量以上のたわみを
有するループは、シート材を折りたたむ回数が増えるに
従って更に大きくなる。そして必要以上のたわみを有す
るループの部分は、第1の折りローラ対または第2の折
りローラ対にくわえ込まれる位置を不正確させ、シート
材の折り位置の精度を低下させ、所望する位置に折り目
を形成することができなくなる。また、折りローラへの
噛みつきが不安定となってしまい、折り目が斜めになっ
たり、しわが発生してしまう。特に、長尺のシート材を
対象とした場合、シート材の後半部分にいくに従ってル
ープのたわみが増大して上記不具合が顕著に発生してし
まう。
【0006】ループ状に形成されたシート材の形状は常
時一定の形状であることが好ましいが、例えば、搬送手
段の搬送速度より早い速度で第1の折りローラ対および
第2の折りローラ対を駆動させた場合、折りたたまれた
位置から次の折りローラが逆回転する前の付近の位置で
折りローラ対の移動速度が搬送手段の搬送速度より速く
なってしまい、所定の大きさいのシート材のループを形
成することができなくなり、搬送手段に負荷が加わって
しまう。そして画像形成装置から出力されたシート材を
続いて折り機に搬送して折りたたむためには、搬送手段
の搬送速度と、画像形成速度とが一致していなければば
らない。しかしながら、単に折りローラ対の移動速度を
増加させただけでは、特に長尺のシート材を用いた場
合、シート材が折られているときでもシート材の後半部
分が画像形成装置の画像形成部に位置している場合もあ
り、上述した搬送手段への負荷が画像形成部にも及んで
シート材が突っ張った状態となって画像不良を発生させ
てしまう。
【0007】画像形成装置から直接にシート材を折り機
に送り込む場合、画像形成装置とシート材折り機との間
隔をある程度開けて予めたるみを形成する手段を設ける
か、あるいはシート材折り機内の搬送手段による搬送中
のシート材に予め十分なたわみを形成する手段を設ける
必要が生じる。このため、画像形成装置およびシート材
折り機の設置スペースを広くしなければならず、また、
たわみを形成するための装置などを付加しなければなら
ず装置が複雑なものとなってしまう。また、画像形成装
置から連続して複数枚のシート材を排出する場合、従来
のシート材折り機においてはシート材とシート材との間
隔を短くすることができず、更に、画像形成装置とシー
ト材折り機とをある程度の距離を離さなければならない
という問題を有する。更にシート材折り機の折り速度を
増速するには、画像形成装置とシート材折り機との配置
関係を十分に取ることやシート材の搬送タイミングの設
定を正確に行わなければならない等の幾つかの問題を含
んでいる。
【0008】本発明は上記問題を解決するため、搬送手
段によって送り出されるシート材の搬送速度と、シート
材を折りたたむシート材折り手段の移動速度とをほぼ同
速度とし、且つ搬送手段に負荷を与えることなくシート
材を折りたたむことができる折り機を提供することを課
題とする。更に連続して送り込まれるシート材を高速且
つ安定した状態で折りたたむことができるシート材折り
機を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、搬送されるシート材を交互に振り分けてルー
プを形成し、このループを第1のシート材折り手段およ
び第2のシート材折り手段により順にくわえ込んで交互
に折り目を形成するシート材折り機において、前記ルー
プのたるみ量を制御する制御手段を設けたことを特徴と
する。
【0010】また、シート材を所定の搬送速度で搬送さ
せる搬送手段と、前記搬送手段から送り出されたシート
材を交互に振り分ける振り分け手段と、振り分けられた
シート材にループを形成させ、このループの部分を交互
にくわえ込んで折り目を形成しながらシート材を移動さ
せ、且つ正逆回転可能に設けた第1のシート材折り手段
および第2のシート材折り手段とを有するシート材折り
機において、前記ループに必要以上のたるみが形成され
ないように前記ループが前記第1のシート材折り手段ま
たは第2のシート材折り手段にくわえ込まれる前までの
間に前記第1のシート材折り手段および第2のシート材
折り手段の移動速度を増速させる制御手段を設けたこと
を特徴とする。
【0011】更に、前記制御手段は、前記第1のシート
材折り手段および第2のシート材折り手段が正逆回転す
るときに生じる減速区間と加速区間とにおけるシート材
の移動距離と、前記減速区間と加速区間との間を前記所
定の搬送速度で搬送したときのシート材の搬送距離との
差がなくなるように、前記差に相当する分の前記第1の
シート材折り手段および第2のシート材折り手段の移動
速度を増速させるように制御することを特徴とする。
【0012】また更に、前記第1のシート材折り手段お
よび第2のシート材折り手段は、ステッピングモータに
よって駆動を受けていることを特徴とし、前記第1のシ
ート材折り手段および第2のシート材折り手段は、前記
シート材の搬送方向に対向して直交する方向に離間して
設けられ、それぞれ一対の折りローラよりなる第1の折
りローラ対および第2の折りローラ対であることを特徴
とし、前記振り分け手段が前記搬送手段によって送り出
されるシート材の送り出しの方向を変えるフラップであ
ることを特徴とする。
【0013】また、シート材を画像形成装置の画像形成
速度と同じ搬送速度で搬送させる第1の搬送速度と前記
第1の搬送速度より速い第2の搬送速度とを選択可能に
設けた搬送手段と、前記搬送手段からシート材を左右に
振り分ける振り分け手段と、送り出されたシート材にル
ープを形成し、このループの部分をくわえ込んで交互に
折りたたむ正逆回転可能に設けられ且つ前記搬送手段の
第1の搬送速度または前記第2の搬送速度とほぼ同じ速
度に設定された第1の移動速度または第2の移動速度で
前記シート材を移動させる第1のシート材折り手段およ
び第2のシート材折り手段と、前記ループに必要以上の
たるみが形成されないように前記ループの一部が前記第
1のシート材折り手段または第2のシート材折り手段に
くわえ込まれる前までに前記第1のシート材折り手段お
よび第2のシート材折り手段の移動速度を前記第2の移
動速度より更に増速させる制御手段とを有することを特
徴とする。
【0014】更に、前記制御手段は、前記第1のシート
材折り手段および第2のシート材折り手段が正逆回転す
るときに生じる減速区間と加速区間とにおけるシート材
の移動距離と、前記減速区間と加速区間との間を前記第
1の移動速度または第2の移動速度で移動したときのシ
ート材の移動距離との差がなくなるように、前記差に相
当する分の前記第1のシート材折り手段および第2のシ
ート材折り手段の前記第1または第2の移動速度を更に
増速させるように制御することを特徴とする。
【0015】また、前記搬送手段は、更に前記シート材
の有無を検知するセンサを有しており、前記シート材の
後端を前記センサが検知したときに前記第1の搬送速度
および前記第1の移動速度から前記第2の搬送速度およ
び第2の移動速度に切り替え、次に搬送されるシート材
の先端を前記センサが検知したときに前記第2の搬送速
度から前記第1の搬送速度に切り替え、前記シート材が
装置から折りたたまれて排出するまで前記第2の移動速
度を維持させていることを特徴とする。
【0016】更に、前記搬送手段は、更に少なくとも一
つの一方向クラッチを有し、前記搬送手段が第1の搬送
速度であり、前記第1のシート材折り手段および第2の
シート材折り手段が第2の移動速度であっても前記シー
ト材に負荷が加わらないように搬送されることを特徴と
し、前記第1のシート材折り手段および第2のシート材
折り手段は、ステッピングモータによって駆動を受けて
いることを特徴とする。
【0017】また更に、前記第1のシート材折り手段お
よび第2のシート材折り手段は、前記シート材の搬送方
向に対向して直交する方向に離間して設けられ、それぞ
れ一対の折りローラよりなる第1の折りローラ対および
第2の折りローラ対であることを特徴とし、前記振り分
け手段は、前記搬送手段によって送り出されるシート材
の送り出し方向を変えるフラップであるを特徴とする。
【0018】このような構成により、シート材が所定の
搬送速度で搬送手段により搬送され、このシート材の搬
送速度に合うように、減速区間と加速区間における実際
のシート材の搬送距離と、減速区間と加速区間における
所定の搬送速度で搬送されるシート材の搬送距離との差
がなくなるようにシート材折り手段としての折りローラ
対の回転開始の位置から折り目が形成されるまでの前半
部分を増速させる。送り出されるシート材のたるみを吸
収するように折りローラ対が回転し、次に折りたたむ位
置において常に所定のたわみを有するループを形成し、
正確な位置での折り目が形成される。
【0019】また、画像形成装置などの他の装置からの
搬送の伝達がなくなった場合に、シート材折り機の折り
速度を増加させる。この場合も、減速区間と加速区間に
おける実際のシート材の搬送距離と、減速区間と加速区
間における所定の搬送速度で搬送されるシート材の搬送
距離との差がなくなるように折りローラ対の回転開始の
位置から折り目が形成されるまでの前半部分を増速させ
る。更に、画像形成装置の搬送手段の搬送力が伝達され
ている状態の次のシート材がシート材折り機に送られて
きたときに、シート材折り機のシート材搬送手段の搬送
速度を画像形成装置の搬送速度である元の速度に戻し、
現在折りたたまれているシート材が折り機から排出され
るまで折りローラ対の移動速度はそのまま増速した状態
にさせておく。これによりシート材と次に排出されるシ
ート材との間隔が短くても正確な場所にシート材の折り
目が形成される。
【0020】そして第1のシート材折り手段および第2
のシート材折り手段による移動速度がシート材の搬送手
段による搬送速度より速い場合であっても搬送手段に設
けた一方向クラッチによりシート材に負荷が加わらな
い。更に、搬送手段にシート材の有無を検知するセンサ
により、画像形成装置の駆動力が伝達されているかいな
いかを検知して、シート材折り装置を標準モードの速度
から更に速い速度の(倍速)モードに切り替える。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明のシート材折り機の一例
を示す概略図である。シート材折り機1は、シート材を
搬送する搬送手段としての搬送ローラ2a、2b、2
c、2dと、シート材の搬送方向を方向転換する振り分
け手段としてのフラップ3と、送り出されたシート材を
交互に折りたたむ第1のシート材折り手段4および第2
のシート材折り手段5と、第1のシート材折り手段4お
よび第2のシート材折り手段5の移動を制御する制御手
段6とを有する。
【0022】搬送ローラ2a、2b、2c、2dは、駆
動ローラ7a、7b、7c、7dと従動ローラ8a、8
b、8c、8dとからなり、駆動ローラ7a、7b、7
c、7dまたは従動ローラ8a、8b、8c、8dはそ
れぞれの回転軸50に単一または複数箇所にわたって設
けられており、それぞれの駆動ローラ7a、7b、7
c、7dと従動ローラ8a、8b、8c、8dとが所定
の押圧力で当接され、シート材を挟持して案内路9に沿
って搬送している。駆動ローラ7a、7b、7c、7d
は、タイミングベルトやギアなどにより一つの駆動源か
らの駆動を受けて駆動しており、例えば画像形成装置か
ら排出されるシート材を受けて引き続き搬送している。
好ましくは、画像形成装置の画像形成速度すなわち、画
像形成装置のシート材の搬送速度と同じ速度に設定され
ている。
【0023】フラップ3は、搬送ローラ2a、2b、2
c、2dによって送られてきたシート材の搬送方向を所
定の角度で方向転換するもので、搬送ローラ2dのシー
ト材の出口側に支点10を中心に揺動可能に設けられて
いる。フラップ3は、合成樹脂製の板あるいは金属板な
どのシート材の幅より長い2枚の案内板11よりなり、
シート材の送り出しの方向性を安定させるために先端が
すぼめられている。案内板11が向かい合う内面側はシ
ート材が引っかからないように滑らかな表面を有してい
る。
【0024】フラップ3は、シート材にループ状に形成
して所望する位置で折るために、第1のシート材折り手
段4あるいは第2のシート材折り手段5によって折る方
向に向かって揺動する。例えば、後述する折りローラの
回転軸に設けたギアにトルクリミッターを介してフラッ
プ3を支点10を中心に揺動自在となるように連結され
ており、第1のシート材折り手段4または第2のシート
材折り手段5の折りローラの回転方向に従って揺動させ
てシート材の搬送方向を方向転換している。フラップ3
は、ストッパーなどの規制部材によって所定の角度まで
の揺動に規制され、このときトルクリミッターが空転し
て折りローラの駆動をフラップ3に伝達されないように
している。そして折りローラが逆回転することによりフ
ラップ3が反対方向に揺動して、別の位置に設けた規制
部材により規制される。
【0025】実施例において第1のシート材折り手段4
および第2のシート材折り手段5は、フラップ3を挟む
ように図で見て左右に配置されており、シート材の搬送
方向に直交する方向に延在している。第1のシート材折
り手段4および第2のシート材折り手段5は、第1の折
りローラ対12と第2の折りローラ対13とからなり、
一対の折りローラ14、15(16、17)がシート材
を挟み込んで折りたたむに適宜な押圧力(実施例におい
ては各々13kgf=128N)で押圧され且つステッ
ピングモータなどの駆動源からの伝達により正逆回転可
能に設けられている。また、第1の折りローラ対12と
第2の折りローラ対13は、一方の折りローラ14、1
6が駆動源からの駆動を受けて回転し、他方の折りロー
ラ15、17を従動させている。第1の折りローラ対1
2および第2の折りローラ対13は回転軸18を有した
金属筒の外表面にゴムなどの弾性体が設けられている。
実施例においてはエチレンプロピレンゴム(EPDM)、テ
フロン(登録商標)ゴム、クロロプレンゴムなどの弾性
体を用い、肉厚を好ましくは5mmとし、ループ状に形成
されたシート材を挟み込んで折りたたみやすく、且つシ
ート材に傷を付けないような弾性を有する。
【0026】第1のシート材折り手段4および第2のシ
ート材折り手段5は、ステッピングモータ19を駆動源
としてギアまたはベルトなどにより連動するように設け
られている。制御手段6は、ステッピングモータ19に
駆動パルスを送って第1のシート材折り手段4および第
2のシート材折り手段5のシート材の移動速度を制御し
ている。制御手段から出力される駆動パルスは、シート
材を所定の大きさに折るための設定値をオペレータが設
定し、この設定値に基づいて予め折り目の位置や折り幅
などの条件を記憶したメモリによってCPUを含む制御
手段6から出力され、例えば、いつ第1の折りローラ対
12および第2の折りローラ対13を逆回転させるか、
あるいは、シート材の移動速度を可変させてシート材の
折りの形状や折り目の幅を制御している。
【0027】シート材折り機1は更に、第1の折りロー
ラ対12と第2の折りローラ対13とによって移動する
シート材をガイドするガイド部材20a、20b、20
cと、シート材の先端あるいは折りたたまれたシート材
の端部をガイド部20a、20b、20c材上で検知す
るセンサ21と、シート材の折りたたみの処理が終了し
た後に装置外部にシート材を排出する排出ローラ22と
が設けられている。ガイド部材20a、20b、20c
は、板状の表面が平滑な面を有し、シート材を滑らせて
案内している。
【0028】センサ21は、ガイド部材20aに設けら
れており、通過するシート材よって遮られる光を検知す
るフォトセンサが好適に使用される。センサ21は、移
動しているシート材の端部を検知して、そこから設定さ
れた駆動パルス数をカウントして次の折りを形成するた
めに第1の折りローラ対12および第2の折りローラ対
13を逆回転させるようにステッピングモータ19を制
御する制御手段6に信号を送っている。あるいは、ガイ
ド部材20a上に揺動自在に突出するアクチュエータを
設け、アクチュエータの移動によりフォトセンサへの光
を遮るように設けた構成であっても良い。
【0029】排出ローラ22は、駆動ローラ23と従動
ローラ24よりなり、駆動ローラ23は、折りローラ1
5、17を駆動するステッピングモータ19に連結され
ており、第1の折りローラ対12および第2の折りロー
ラ対13の移動速度と同じ搬送速度となるように設けら
れている。従動ローラ24は、矢印E方向に移動可能に
設けられ、常態においては従動ローラ24の自重により
駆動ローラ23の表面に当接している。シート材の通過
によってシート材が従動ローラ24をシート材の厚みの
分だけ押し上げてシート材に大きな負荷が加わらないよ
うにシート材を傷付けることなく搬送している。
【0030】符号25は、支点26を中心に枢動する押
さえ部材を示す。押さえ部材25は、センサ21の近傍
に設けられており、略L字の金属板または合成樹脂板な
どの板状の部材であり、常態において自重によりガイド
部材20aに押さえ部材25の一部が接触している。そ
してシート材の通過によりシート材が押さえ部材25を
押し上げて移動する。この押さえ部材25によってシー
ト材を厚み方向に広げることなく搬送することができ、
シート材の先端がセンサ21によって正確に検知され
る。
【0031】制御手段6について細述する。制御手段は
6、駆動パルスのパルス数を制御してステッピングモー
タ19の回転速度を可変するように制御するものであ
り、搬送ローラ2a、2b、2c、2dによって所定の
速度で搬送される移動量と、正逆回転によって速度変動
する第1のシート材折り手段4および第2のシート材折
り手段5によって移動するシート材の移動量とをトータ
ル的に一致させることを目的とする。このため、ループ
状に形成されたシート材に必要以上のたるみが形成され
ないように所定のたわみを有するループの部分が第1の
シート材折り手段4または第2のシート材折り手段5に
食い込まれる前までの間に第1のシート材折り手段4お
よび第2のシート材折り手段5の移動速度を増速させる
ものである。
【0032】具体的には、図3に示すように、制御手段
6は、第1のシート材折り手段4および第2のシート材
折り手段5が正逆回転するときに生じる減速区間xと加
速区間yとにおける実際のシート材の搬送距離と、減速
区間xと加速区間yとを所定の搬送速度で搬送したとき
のシート材の搬送距離との差がなくなるように、この差
に相当する分の第1のシート材折り手段4および第2の
シート材折り手段5の搬送速度を増速させるように制御
するものである。
【0033】所定の速度で搬送する場合の面積から減速
区間の面積Xおよび加速区間の面積Yを引いた分に相当
する面積Zを一定速度区間に加算している。特に、シー
ト材の折り位置より前までに上記した面積Zを加えるこ
とが好ましい。シート材の折り位置までに第1の折りロ
ーラ対12および第2の折りローラ対13の正逆回転に
よるシート材の移動の遅れを取り戻すことによりシート
材のループの形状を一定とすることでき正確な折り位置
を確保することができる。シート材の折り位置までに第
1の折りローラ対12および第2の折りローラ対13の
正逆回転によるシート材の移動の遅れを解消できない場
合、フラップ3から送り出されるシート材の量が多くな
ってシート材のループの形状が大きくなり、折り位置が
安定せず、また、しわの発生や斜めに折られてしまうと
いう問題が生じる。
【0034】面積Zが同一であれば増加する立ち上がり
の傾きおよび時間に関しては、短い時間で速くステッピ
ングモータを回転させても良いが、ステッピングモータ
19の規格によりある程度の回転速度以上では、トルク
が足りなくなってしまったり、脱調してしまう問題を有
するため、回転速度を適宜に設定すれば良い。
【0035】このような構成によりシート材折り機1の
動作の説明をする。先ずオペレータがシート材折り機1
に設けられているコントロールパネル(図示なし)など
に折りたいシート材の大きさを設定する。シート材折り
機1は、例えば画像形成装置から所定の速度で排出され
るシート材を受けて、画像形成装置の排出速度と同じ所
定の搬送速度で搬送ローラ2a、2b、2c、2dによ
って装置内部にシート材を導かれる。シート材は、矢印
C方向に方向転換しているフラップ3に導かれ、更に矢
印A方向に回転している第1の折りローラ対12によっ
て挟持されガイド部材20a、20b上を移動する。シ
ート材の先端が押さえ部材25を押し上げて通過し、更
にセンサ21を通過すると、シート材をセンサ21の位
置から折りたい長さとなる位置まで先に送る。この制御
は、オペレータが設定した値に基づく駆動パルスのカウ
ント数によりステッピングモータ19を駆動させ第1の
折りローラ対12の移動量を決定している。
【0036】こうして、制御手段6は、所定の駆動パル
スをカウントした後、ステッピングモータ19の駆動が
停止するまで第1の折りローラ対12および第2の折り
ローラ対13を減速させ、第1の折りローラ対12およ
び第2の折りローラ対13が停止した後にステッピング
モータ19を逆回転させて第1の折りローラ対12およ
び第2の折りローラ対13を加速させる。一方、第1の
折りローラ対12および第2の折りローラ対13が矢印
B方向に逆回転することにより連動してフラップ3が揺
動して矢印D方向に方向転換する。
【0037】第1の折りローラ対12および第2の折り
ローラ対13により加速区間において、ステッピングモ
ータ19が、第1の折りローラ対12および第2の折り
折りローラ対13の減速区間xと加速区間yにおけるシ
ート材の移動距離のロスを回復させるため、制御手段6
が駆動パルスを可変して所定速度までの加速区間xを過
ぎても更に加速を続け、次いで一定の回転数を保持さ
せ、更に搬送ローラ2a、2b、2c、2dの所定の搬
送速度となるまで第1の折りローラ対12および第2の
折りローラ対13を減速するように制御する。この増速
した分は図2に示す面積Zであり、移動距離のロスと同
じ減速区間の面積Xと加速区間の面積Yとの加算した面
積である。この間、搬送ローラ2a、2b、2c、2d
は所定の搬送速度でシート材を搬送しており、第2の折
りローラ対13によってシート材が折りたたまれる前ま
でに、移動距離のロスを取り戻す。このため、シート材
は、常時同じ形状をしたループを形成することができ、
第2の折りローラ対13により所望する位置で折りたた
まれる。
【0038】次いで、折りたたまれたシート材は駆動パ
ルスがオペレータが設定した値に基づくカウント数に達
するまで送り出される。送り出すシート材の長さが長い
場合は、シート材が排出ローラ22の従動ローラ24を
矢印E方向に押し上げながらガイド部材c上を移動す
る。所定の位置に達したことにより制御手段6がステッ
ピングモータ19を減速、停止させ、再度ステッピング
モータ19を逆回転させ、第1の折りローラ対12およ
び第2の折りローラ対13を逆回転させる。第1の折り
ローラ対12および第2の折りローラ対13が矢印A方
向に逆回転することにより連動してフラップ3が揺動し
て矢印C方向転換する。
【0039】次いでステッピングモータ19が、第1の
折りローラ対12および第2の折り折りローラ対13の
減速区間xと加速区間yにおけるシート材の移動距離の
ロスを回復させるため、制御手段6が駆動パルスを可変
して所定速度までの加速区間を過ぎても更に加速を続
け、次いで一定の回転数を保持させ、更に搬送ローラ2
a、2b、2c、2dの所定の搬送速度となるまで第1
の折りローラ対12および第2の折りローラ対13を減
速するように制御する。この増速した分は図2に示す面
積Z’であり、移動距離のロスと同じ減速区間の面積
X’と加速区間の面積Y’との加算した面積である。こ
の間、搬送ローラ2a、2b、2c、2dは所定の搬送
速度でシート材を搬送しており、第1の折りローラ対1
2によってシート材が折りたたまれる前までに、移動距
離のロスを取り戻す。このため、シート材は、常時同じ
形状をしたループを形成することができ、図5に示すよ
うに第1の折りローラ対13により所望する位置で折り
たたまれる。こうしてシート材は上述した動作を繰り返
してジグザグに折りたたまれた後に排出ローラ22によ
って排出口27から排出される。
【0040】第1の折りローラ対12および第2の折り
ローラ対13を用いることにより、ループ状のシート材
をくわえ込むのに折りローラ14(16)と折りローラ
15(17)のローラの径が小さい径であっても解放角
度は、従動する折りローラ15(17)が従動する平板
に置き換えた場合と比べ、広く取ることができるため、
ローラ対の方がシート材をくわえ込みやすく装置を小型
化することができる。
【0041】上述した実施例とは別に、更に画像形成装
置から複数枚のシート材が連続して排出され、これらの
シート材の間隔が短い場合であっても受けることがで
き、シート材折り機のシート材の移動速度を高速化する
ことができる別の実施の形態について説明する。
【0042】画像形成装置から所定の間隔をもって連続
して送り込まれるシート材を高速且つ安定した状態で折
りこむことができる折り機を提供するために、シート材
折り機に標準モードと倍速モードの機能を付加する。シ
ート材折り機は標準モードと倍速モードとが切り替え可
能に設けられている。標準モードとは、画像形成装置の
シート材の画像形成速度と同じ速度でシート材を折りた
たむ移動速度を示し、倍速モードとは、標準モードのシ
ート材の搬送速度より速い速度でシート材を折りたたむ
移動速度を示す。倍速モードは標準モードの2倍の速度
とは限らず、3倍であっても良いが駆動源のモータの性
能に依存する。
【0043】具体的には、上述したシート材折り機の構
成に加え、図2に示すシート材を画像形成装置40の画
像形成速度と同じ搬送速度で搬送させる標準モードとし
ての第1の搬送速度と第1の搬送速度より速い倍速モー
ドとしての第2の搬送速度とを選択可能に設けた搬送手
段と、搬送手段から送り出されループ状に形成されたシ
ート材をくわえ込んで交互に折りたたむ正逆回転可能に
設けられ搬送手段の第1の搬送速度または第2の搬送速
度とほぼ同じ速度に設定された第1の移動速度または第
2の移動速度で前記シート材を移動させる第1のシート
材折り手段および第2のシート材折り手段とを有する。
【0044】更に好ましくは、搬送手段にシート材の有
無を検知するセンサ30を有しており、シート材の後端
をセンサ30が検知したときに第1の搬送速度および第
1の移動速度から第2の搬送速度および第2の移動速度
に切り替え、次に搬送されるシート材の先端をセンサ3
0が検知したときに第2の搬送速度から第1の搬送速度
に切り替え、シート材が装置から折りたたまれて排出す
るまで第2の移動速度を維持させている。センサ30は
搬送ローラ2aの搬送方向に対して上流側に設けられて
おり、センサ21と同様にシート材の通過によって遮ら
れる光を検知するフォトセンサなどが好適に使用され
る。
【0045】また、搬送手段の搬送速度より速い速度で
シート材が引っ張られてもシート材に負荷が加わらない
ように搬送手段に少なくとも一つの一方向クラッチを設
ける。これにより搬送手段が第1の搬送速度であって第
1のシート材折り手段および第2のシート材折り手段が
第2の移動速度であってもシート材に負荷が加わらない
で搬送される。一方向クラッチは実施例においては搬送
ローラ2c、2dに設けられており、搬送手段によって
くわえ込んでいるシート材を第1の搬送速度より速い第
2の移動速度でシート材を引っ張ったときに搬送ローラ
2c、2dに負荷が加わらないで案内路9を通過させる
ことができる。実施例においては搬送ローラ2c、2d
の駆動ローラ7c、7dがタイミングベルトにより連結
され一体的に駆動するように設けられ、駆動ローラ7c
側のみに駆動を伝達するベルトやギアが一方向クラッチ
を介して連結されている。
【0046】このような構成により、制御手段6が、ル
ープ状に形成されたシート材に所定のたるみを有するル
ープを形成したシート材が第1のシート材折り手段4ま
たは第2のシート材折り手段5にくわえ込まれる前まで
の間に第1のシート材折り手段4および第2のシート材
折り手段5の移動速度を更に増速させる。
【0047】すなわち制御手段6は、第1のシート材折
り手段4および第2のシート材折り手段5が正逆回転す
るときに生じる減速区間xと加速区間yとにおけるシー
ト材の移動距離と、減速区間xと加速区間yとの間を第
1の移動速度または第2の移動速度で移動したときのシ
ート材の移動距離との差がなくなるように、その差に相
当する分の第1のシート材折り手段4および第2のシー
ト材折り手段5の第1または第2の移動速度を更に増速
させるように制御する。
【0048】具体的には、画像形成装置40による画像
形成部の駆動や排紙ローラの駆動を受けているときは、
図2に示す上述した制御を行っているが、画像形成装置
などの外部の駆動を受けなくなってシート材折り機のみ
の駆動でシート材が移動する場合、すなわちシート材の
後端がセンサを通過したことを検知して、この検知信号
に基づいて標準モードから倍速モードに切り替える。
【0049】図4に示すように、倍速モードとなっても
図3に示した標準モードの制御と同様に、制御手段6
は、第1のシート材折り手段4および第2のシート材折
り手段5が正逆回転するときに生じる減速区間xと加速
区間yとにおける実際のシート材の搬送距離と、減速区
間xと加速区間yとを所定の搬送速度で搬送したときの
シート材の搬送距離との差がなくなるように、この差に
相当する分の第1のシート材折り手段4および第2のシ
ート材折り手段5の搬送速度を増速させるように制御す
るものである。
【0050】このような構成によりシート材折り機1の
動作の説明をする。先ずオペレータがシート材折り機1
に設けられているコントロールパネル(図示なし)など
に折りたいシート材の大きさを設定する。シート材折り
機1は、例えば画像形成装置から所定の速度で排出口4
1から排出されるシート材を受けて、画像形成装置の排
出速度と同じ標準モードの搬送速度で搬送ローラ2a、
2b、2c、2dによって装置内部にシート材を導か
れ、上述した実施例に示した動作によりシート材をジグ
ザグに折りたたむ。
【0051】シート材の後端がセンサ30を通過したこ
とを検知して倍速モードで図4に示すように制御が行わ
れる。次のシート材が、シート材折り機1に案内され、
センサ30にシート材の先端を検知し、この検知信号に
基づき、搬送手段の搬送速度を標準モードの第1の搬送
速度に戻す。現在折りたたんでいるシート材は、このシ
ート材が折りたたまれて排出するまで倍速モードである
第2の移動速度で制御される。第2の移動速度で現在折
りたたんでいるシート材の一部が搬送ローラ2c、2d
に位置していても一方向クラッチの作用により、負荷な
くすり抜ける。このような動作を繰り返して画像形成装
置から連続して図5に示すように出力されるシート材を
精度良く折りたたまれ排出ローラ22によって排出口2
7から排出される。
【0052】上述したいずれの実施例において、好まし
くは、搬送ローラ2a、2b、2c、2dは一定の搬送
速度を維持するため、DCモータが好適に用いられる。
また、折りローラ対を駆動する駆動源にステッピングモ
ータを用いた例を示したが、DCブラシレスモータであ
っても使用することができる。更に、シート材折り手段
として一対の折りローラ対を用いた例を示したが、従動
折りローラをベルトで張架した場合であっても良く、平
板状の一枚のガイド部材を折りローラ対に挟持して移動
可能に設けた場合であっても良い。また、シート材の方
向を変換する振り分け手段としてフラップを設けた例を
示したが、フラップを設けないで行う場合であっても良
い。フラップを設けないでシート材を振り分けるために
搬送手段から送り出されるシート材に対してシート材折
り手段を移動させた場合であっても良い。また、実施例
において、シート材の搬送手段による搬送速度とシート
材を折りたたむシート材折り手段の移動速度とは、通常
の状態において同じ速度で説明したが、大きな差がない
場合であっても同じように制御することができる。
【0053】
【発明の効果】制御手段が駆動パルスを制御して第1の
シート材折り手段および第2のシート材折り手段の移動
速度を可変し、搬送手段によるシート材の単位時間当た
りの搬送距離と、第1のシート材折り手段および第2の
シート材折り手段との単位時間当たりの移動距離が同じ
になるように制御しているため、搬送手段と第1のシー
ト材折り手段および第2のシート材折り手段との間でシ
ート材の引っ張り合いやたわみを形成することがなく、
シート材の所望する位置に折りを正確且つ損傷させるこ
となく形成することができる。また、上述した構成にフ
ラップを設けることにより更にシート材のループを常時
一定の大きさに形成することができ、安定したシート材
の折りを行うことができる。
【0054】制御手段を第1の搬送速度から第2の搬送
速度に切り替えても第1のシート材折り手段および第2
のシート材折り手段の移動速度を可変し、搬送手段によ
るシート材の単位時間当たりの搬送距離と第1のシート
材折り手段および第2のシート材折り手段との単位時間
当たりの移動距離が同じになるように制御しているた
め、連続するシート材の画像形成装置などの外部からの
搬送においても搬送手段と第1のシート材折り手段およ
び第2のシート材折り手段との間でシート材の引っ張り
合いや所定のたわみ量以上のループを形成することがな
く、シート材の所望する位置に折りを正確且つ損傷させ
ることなく形成することができ、連続するシート材の間
隔を小さくすることができる。
【0055】また、搬送手段の搬送路上にシート材の先
端および/またはシート材の後端を検知するセンサを設
けることにより、画像形成装置などの外部装置とシート
材折り機の装置間の配置を短くすることができる。
【0056】更に、搬送手段の一部に一方向クラッチを
設けたことにより、第1のシート材折り手段および第2
のシート材折り手段によってシート材が折りたたまれて
いるときにシート材の移動速度が標準モードから倍速モ
ードに切り替わっても、搬送手段の搬送路上に残留して
いるシート材にはなんら影響を受けることなく、シート
材の折りを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるシート材折り機の一例を示す概
略図。
【図2】 本発明によるシート材折り機と画像形成装置
を連結した一例を示す概略図。
【図3】 シート材折り手段の移動速度と時間の関係を
示す図。
【図4】 シート材折り手段の倍速モードにおける移動
速度と時間の関係を示す図。
【図5】 本発明によるシート材折り機のシート材の状
態を示す拡大概略図。
【図6】 従来のシート材折り機のシート材の状態を示
す拡大概略図。
【符号の説明】
1 折り機 2a、b、c、d 搬送ローラ 3 フラップ 4 第1のシート材折り手段 5 第2のシート材折り手段 6 制御手段 12 第1の折りローラ対 13 第2の折りローラ対 19 ステッピングモータ 20a、b、c ガイド部材 21 センサ 30 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F108 AB01 AC01 BA04 BA07 BB02 BB11 CB03 CC04 CC05 EA06 EA09

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されるシート材を交互に振り分けて
    ループを形成し、このループを第1のシート材折り手段
    および第2のシート材折り手段により順にくわえ込んで
    交互に折り目を形成するシート材折り機において、前記
    ループのたるみ量を制御する制御手段を設けたことを特
    徴とするシート材折り機。
  2. 【請求項2】 シート材を所定の搬送速度で搬送させる
    搬送手段と、前記搬送手段から送り出されたシート材を
    交互に振り分ける振り分け手段と、振り分けられたシー
    ト材にループを形成させ、このループの部分を交互にく
    わえ込んで折り目を形成しながら前記シート材を移動さ
    せ、且つ正逆回転可能に設けた第1のシート材折り手段
    および第2のシート材折り手段とを有するシート材折り
    機において、前記ループに所定のたるみを形成するよう
    に前記ループが前記第1のシート材折り手段または第2
    のシート材折り手段にくわえ込まれる前までの間に前記
    第1のシート材折り手段および第2のシート材折り手段
    の移動速度を増速させる制御手段を設けたことを特徴と
    するシート材折り機。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記第1のシート材折
    り手段および第2のシート材折り手段が正逆回転すると
    きに生じる減速区間と加速区間とにおけるシート材の移
    動距離と、前記減速区間と加速区間との間を前記所定の
    搬送速度で搬送したときのシート材の搬送距離との差が
    なくなるように、前記差に相当する分の前記第1のシー
    ト材折り手段および第2のシート材折り手段の移動速度
    を増速させるように制御することを特徴とする請求項1
    または2記載のシート材折り機。
  4. 【請求項4】 前記第1のシート材折り手段および第2
    のシート材折り手段は、ステッピングモータによって駆
    動を受けていることを特徴とする請求項1乃至3記載の
    シート材折り機。
  5. 【請求項5】 前記第1のシート材折り手段および第2
    のシート材折り手段は、前記シート材の搬送方向に対向
    して直交する方向に離間して設けられ、それぞれ一対の
    折りローラよりなる第1の折りローラ対および第2の折
    りローラ対であることを特徴とする請求項1乃至4記載
    のシート材折り機。
  6. 【請求項6】 前記振り分け手段が前記搬送手段によっ
    て送り出されるシート材の送り出しの方向を変えるフラ
    ップであることを特徴とする請求項1乃至5記載のシー
    ト材折り機。
  7. 【請求項7】 シート材を画像形成装置の画像形成速度
    と同じ搬送速度で搬送させる第1の搬送速度と前記第1
    の搬送速度より速い第2の搬送速度とを選択可能に設け
    た搬送手段と、前記搬送手段からシート材を左右に振り
    分ける振り分け手段と、送り出されたシート材にループ
    を形成し、このループの部分をくわえ込んで交互に折り
    たたむ正逆回転可能に設けられ且つ前記搬送手段の第1
    の搬送速度または前記第2の搬送速度とほぼ同じ速度に
    設定された第1の移動速度または第2の移動速度で前記
    シート材を移動させる第1のシート材折り手段および第
    2のシート材折り手段と、前記ループに必要以上のたる
    みが形成されないように前記ループの一部が前記第1の
    シート材折り手段または第2のシート材折り手段にくわ
    え込まれる前までに前記第1のシート材折り手段および
    第2のシート材折り手段の移動速度を前記第2の移動速
    度より更に増速させる制御手段とを有することを特徴と
    するシート材折り機。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記第1のシート材折
    り手段および第2のシート材折り手段が正逆回転すると
    きに生じる減速区間と加速区間とにおけるシート材の移
    動距離と、前記減速区間と加速区間との間を前記第1の
    移動速度または第2の移動速度で移動したときのシート
    材の移動距離との差がなくなるように、前記差に相当す
    る分の前記第1のシート材折り手段および第2のシート
    材折り手段の前記第1または第2の移動速度を更に増速
    させるように制御することを特徴とする請求項7記載の
    シート材折り機。
  9. 【請求項9】 前記搬送手段は、更に前記シート材の有
    無を検知するセンサを有しており、前記シート材の後端
    を前記センサが検知したときに前記第1の搬送速度およ
    び前記第1の移動速度から前記第2の搬送速度および第
    2の移動速度に切り替え、次に搬送されるシート材の先
    端を前記センサが検知したときに前記第2の搬送速度か
    ら前記第1の搬送速度に切り替え、前記シート材が装置
    から折りたたまれて排出するまで前記第2の移動速度を
    維持させていることを特徴とすることを特徴とする請求
    項8または9記載のシート折り機。
  10. 【請求項10】 前記搬送手段は、更に少なくとも一つ
    の一方向クラッチを有し、前記搬送手段が第1の搬送速
    度であり、前記第1のシート材折り手段および第2のシ
    ート材折り手段が第2の移動速度であっても前記シート
    材に負荷が加わらないように前記搬送手段内を搬送され
    ることを特徴とする請求項7乃至9記載のシート材折り
    機。
  11. 【請求項11】 前記第1のシート材折り手段および第
    2のシート材折り手段は、ステッピングモータによって
    駆動を受けていることを特徴とする請求項7乃至10記
    載のシート材折り機。
  12. 【請求項12】 前記第1のシート材折り手段および第
    2のシート材折り手段は、前記シート材の搬送方向に対
    向して直交する方向に離間して設けられ、それぞれ一対
    の折りローラよりなる第1の折りローラ対および第2の
    折りローラ対であることを特徴とする請求項7乃至11
    記載のシート材折り機。
  13. 【請求項13】 前記振り分け手段は、前記搬送手段に
    よって送り出されるシート材の送り出し方向を変えるフ
    ラップであることを特徴とする請求項7乃至12記載の
    シート材折り機。
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