JP3935313B2 - シート搬送装置及びそれを装着した画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置及びそれを装着した画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、搬送路を搬送されるシート材の搬送方向を搬送路切換部材により切り換える搬送方向切換機構とその搬送路を搬送されるシート材を検知するセンサとを備え、シート材が上記搬送路切換部材を通過している途中でその搬送路切換部材の切換位置を切り換え可能なシート搬送装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機,プリンタ等の画像形成装置には、画像が形成された後に搬送路を搬送されるシート材の搬送方向を搬送路切換部材である分岐爪により切り換える搬送方向切換機構と、その搬送路を搬送されるシート材を検知するセンサとを備えたシート搬送装置が、ほとんどのものに設けられている。
【0003】
このような従来のシート搬送装置では、そのシート搬送装置に画像が形成されたシート材が搬送されてくると、搬送路の例えばガイド板等の固定部材に固定しているセンサによりシート材の先端を検知し、その信号を基にしてその下流側に設けている搬送ローラを回転させるタイミングを制御したり、分岐爪の切り換えタイミングを制御したり、反転部の場合には逆回転可能な反転用の搬送ローラの反転タイミングを制御したりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のシート搬送装置の場合には、シート材がそのシート搬送装置の分岐爪を通過している途中でその分岐爪の切換位置を切り換えるようにしている場合には不都合が生じることがあった。
【0005】
すなわち、例えば図6に示すように、シート搬送装置が片面に画像形成後のシート材Pを表裏反転させるためにシート材Pの進行方向を逆方向に切り換える反転部に設けられている場合に、同図に示す回動位置にある分岐爪と同様な働きをする搬送路切換部材64の受入口64bにシート材Pが搬送され、そのシート材Pが反転ローラ66により矢示E方向に搬送されて搬送路切換部材64を通過している途中で、その搬送路切換部材64の切換位置を図7に示すように切り換え、そのシート材Pの後端をシート搬送装置の固定の入口上ガイド板69に固定しているセンサ63により検知し、その検知タイミングを基にして反転ローラ66を逆回転させるタイミングを制御するようにしていると、その反転ローラ66を逆回転させる反転タイミングに大きなバラツキが生じてしまうという問題点があった。
【0006】
これは、センサ63が入口上ガイド板69に固定されているため、図6に示した回動位置に搬送路切換部材64があるときには、シート材Pは入口上ガイド板69に沿って搬送されるためにセンサ63に接近した位置にあるので、そのシート材Pはセンサ63により正確に検知される。
【0007】
ところが、シート材Pが搬送路切換部材64を通過している途中で、その搬送路切換部材64を図7に示した回動位置に切り換えてしまうと、シート材Pは入口下ガイド板68側に移動してその入口下ガイド板68に押しつけられるようになるため、センサ63から大きく離れてしまうようになる。したがって、この状態でシート材Pの後端を検知したタイミングを基にして反転ローラ66の反転タイミングを制御すると、そのタイミングに大きなバラツキが生じてしまう。
【0008】
この場合、シート材Pの後端がセンサ63の検知位置を通過するまで搬送路切換部材64の位置を切り換えなければ、上述したような反転ローラ66の反転タイミングのバラツキは生じない。
しかしながら、このようにシート材Pが搬送路切換部材64を通過している途中で搬送路切換部材64の回動位置を切り換えて図7に示したようにするのは、定着後にカールを生じたシート材のカールを正す上で有用である。
【0009】
すなわち、一般的に画像の定着を済ませた直後のシート材をすぐに湾曲した搬送路に送り込むような構成であるときには、そのシート材がカールしやすいために紙詰まりになったり、耳折れ等が生じやすいが、このようにシート材Pが搬送路切換部材64を通過している途中で搬送路切換部材64の回動位置を切り換えるようにすれば、定着直後のシート材Pは図示のように搬送路切換部材64と入口下ガイド板68とでしごかれながら搬送されるようになることによりカールを取り除くことができる(デカール機構)。
【0010】
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、シート材が搬送方向切換機構の搬送路切換部材を通過している途中でその搬送路切換部材の回動位置を、シート材をしごく側に切り換えるようにしても、その搬送路切換部材の回動位置の切り換え後も搬送路を搬送されるシート材の後端の位置をセンサで正確に検知することができるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、搬送路を搬送されるシート材の搬送方向を搬送路切換部材により切り換える搬送方向切換機構と、上記搬送路を搬送されるシート材を検知するセンサとを備え、シート材が上記搬送路切換部材を通過している途中でその搬送路切換部材の切換位置を切り換え可能なシート搬送装置において、
上記センサを上記搬送路切換部材又はその搬送路切換部材と一体の部材に取り付けてその搬送路切換部材と一体で移動するようにし、
上記搬送路切換部材は、搬送路を搬送されるシート材がその搬送路切換部材により導かれていく搬送ローラの回転中心を支点として回動可能に支持されているようにしたものである
【0012】
あるいは、上記搬送方向切換機構は、シート材の進行方向を逆方向に切り換える反転分岐部に設けるようにしてもよい
【0013】
また、上記搬送ローラは、シート材の進行方向を逆方向に切り換える反転搬送用の搬送ローラであるようにするとよい。
この発明による画像形成装置は、上記いずれかのシート搬送装置を備えている
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明によるシート搬送装置を反転搬送装置に適用した実施の形態を制御系と共に示す概略構成図、図2は同じくその反転搬送装置を装着した画像形成装置を搬送系以外の図示を省略して示す概略構成図である。
【0015】
図2に示す画像形成装置は、装置本体1の同図で右方にシート搬送装置である反転搬送装置2を装着している。その反転搬送装置2は、表面(第1面)に画像が形成されたシート材の裏面にも画像を形成する際に使用する装置であり、受け入れたシート材を表裏を反転させて再び装置本体1内に再給紙する。
【0016】
また、装置本体1の左方には、ステイプラ23によりステイプル処理を行ったりする後処理装置3を装着している。さらに、装置本体1の上方には、後処理装置3へシート材を複数の対をなす中継搬送ローラにより搬送する搬送部5と、スタッカ6へシート材を排紙する中継排紙ローラ7と、搬送経路を切り換える中継分岐爪27とを備えた中継搬送装置4を装着している。
【0017】
装置本体1の下部には、給紙装置が設けられていて、そこにはシート材Pを積層状態に収納する給紙カセット8と、その給紙カセット8内のシート材Pを縦搬送路9に送り出す給紙コロ10とが設けられている。
縦搬送路9には、対のレジストローラ12と、矢示A方向に回転するドラム状の感光体13と、定着装置14とが、それぞれシート材の搬送方向に沿って設けられている。
【0018】
その定着装置14のシート材搬送方向下流側には、分岐爪15が回動位置を切り換え可能に配設されており、その分岐爪15の回動位置に応じて縦搬送路9を搬送されるシート材が、排紙搬送路16と再給紙側搬送路17とに選択的に搬送されるようになっている。
【0019】
そして、排紙搬送路16の排出口には対の排紙コロ18が、再給紙側搬送路17には対の分岐ローラ19がそれぞれ設けられていて、その分岐ローラ19の直後には分岐センサ20が配設されている。
さらに、その分岐センサ20のシート材搬送方向下流側には、図2では図示を省略している複数の排紙口を有していて装置本体1の上部に装着される排紙装置へシート材を案内可能にする分岐爪上28が配設されている。
【0020】
後処理装置3は、それぞれ対をなす複数のフィニッシャローラ21と、そのフィニッシャローラ21により搬送されてフィニッシャ排紙口から排出されるシート材をスタックするフィニッシャ排紙トレイ22と、シート材の搬送経路を切り換えるフィニッシャ分岐爪24と、複数のローラ間に張装された搬送ベルト25とを備えている。
なお、反転搬送装置2についての説明は後述する。
【0021】
この画像形成装置は、画像形成動作を開始させると、給紙カセット8内のシート材Pが1枚に分離されて給紙コロ10により縦搬送路9に送り出される。そのシート材Pは、レジストローラ12で一旦停止されて、所定のタイミングで画像形成動作が開始されることにより既に表面に画像(トナー像)が形成されている感光体13上の画像に合わせた正確なタイミングで、転写ローラ26のある転写位置に向けて搬送される。
【0022】
そして、その感光体13上の画像が、転写ローラ26によりシート材Pへ転写される。そのシート材Pは、定着装置14で画像が定着された後、片面にのみ画像を形成する片面モードが選択されている場合には、分岐爪15が図2で反時計回り方向に回動した位置にあるので排紙搬送路16へ搬送される。そして、それが排紙コロ18により中継搬送装置4へ送り込まれる。
そのシート材Pは、中継搬送装置4により後処理装置3に搬送され、複数のフィニッシャローラ21によりフィニッシャ排紙口からフィニッシャ排紙トレイ22に排出される。
【0023】
あるいは、入り口側のフィニッシャローラ21を通過した後にフィニッシャ分岐爪24により経路を切り換えられて搬送ベルト25側に搬送され、そこで下方にスイッチバック搬送されて所定のステイプル位置に停止され、ステイプラ23により綴じられた後にフィニッシャ排紙口からフィニッシャ排紙トレイ22に排出される。
なお、中継搬送装置4内では、中継分岐爪27の切換位置を切り換えることにより、画像形成後のシート材を後処理装置3へ搬送せずに、すぐに中継排紙ローラ7によりスタッカ6へ排紙することも可能である。
【0024】
一方、シート材の両面に画像を形成する両面モードが選択されているときには、分岐爪15が図2で時計回り方向に回動した位置になる。したがって、片面に画像が形成されたシート材は再給紙側搬送路17へ搬送され、それが分岐ローラ19の搬送力により反転搬送装置2内へ搬送される。
【0025】
その反転搬送装置2は、片面に画像が形成された後に装置本体1から図1に示すように搬送路41に送り込まれたシート材Pの搬送方向を搬送路切換部材34により切り換える搬送方向切換機構30と、搬送路41を搬送されるシート材Pを検知するセンサ43とを備えており、シート材Pが搬送路切換部材34を通過している途中で、その搬送路切換部材34の切換位置を図3に示す位置に切り換え可能になっている。
【0026】
また、その反転搬送装置2は、図2に示したように搬送方向切換機構30により搬送方向が切り換えられたシート材を搬送する搬送系31と、スイッチバック搬送路32と、縦搬送路45も備えている。
図1に示した搬送路切換部材34は、反転ローラ36の回転中心を支点として回動可能に軸33により支持されていて、それがソレノイド35により、図1に示した切換位置と図3に示した切換位置とに切り換えられるようになっている。
【0027】
反転ローラ36は、スイッチバック搬送路32の入口部分に設けられていて、搬送路41をスイッチバック搬送路32へ向けて搬送されるシート材が、そこに搬送路切換部材34により導かれていく。
そして、この反転ローラ36は、シート材を表裏反転させるために、そのシート材の進行方向を逆方向に切り換える反転搬送用の正逆両方向に回転可能な搬送ローラであり、軸33に支持されている。
【0028】
搬送路切換部材34は、一端に形成した鈎部34aにスプリング38の一端を取り付けており、そのスプリング38の他端側を、この反転搬送装置2の図示しない固定部に取り付けている。
したがって、搬送路切換部材34は、ソレノイド35のオフ時にはスプリング38の付勢力により図3に示した切換位置になる。そして、ソレノイド35をオン状態にすると、搬送路切換部材34はスプリング38の付勢力に抗して反対の方向に回動されるため、図1に示した切換位置になる。
【0029】
その搬送路切換部材34の上面には、図4に示すように、例えば反射型のフォトセンサであるセンサ43からの光を通すための開口34dを形成している。
また、図示のように2段に略直角に折り曲げた支持板46に、2個の取付孔46a,46bをそれぞれ形成し、その一方の取付孔46bをネジ孔としている。
【0030】
センサ43は、発光素子と受光素子とを有する素子部43aと、その素子部43aを一体に保持する保持部43bと、その保持部43bの一端を一体に支持すると共にリード線も保持する支持部43cとからなり、保持部43bには取付孔46a,46bに対応させて、係合突起43dを突設すると共に孔43eを形成している。
【0031】
そして、その係合突起43dを支持板46の取付孔46aに嵌入させ、その状態で孔43eに下側からネジ47を挿入して、そのネジ47を支持板46の取付孔46bに螺着することにより、センサ43を支持板46に一体に固定している。
その支持板46は、取付面部46cを、例えば溶接により搬送路切換部材34の上面に一体に固定し、その支持板46が搬送路切換部材34に固定された状態で、素子部43aが開口34dに対応した位置になるようにしている。
【0032】
このように、この反転搬送装置2は、センサ43を搬送路切換部材34に支持板46を介して一体に取り付けて、そのセンサ43が搬送路切換部材34と一体で回動するようにしている。
なお、上述した実施の形態では、センサ43を搬送路切換部材34と一体の部材である支持板46を介して搬送路切換部材34に固定しているが、そのセンサ43は、例えば搬送路切換部材34の上面に取付座をプレスの絞り等により形成し、その取付座に保持部43bを直接ネジ止め等により固定するようにしてもよい。
【0033】
図2に示した搬送系31は、反転ローラ36と、それに圧接する従動ローラ37と、複数のそれぞれ対をなす搬送ローラ31a,31b及び31cとからなり、搬送方向切換機構30を過ぎたシート材を再び装置本体1に搬送する。
【0034】
また、この反転搬送装置2は、上述したように、シート材が搬送路切換部材34を通過している途中で、その搬送路切換部材34の切換位置を図3に示す位置に切り換えることができるようになっているが、その切り換えの制御は図1に示した制御装置50が行う。
その制御装置50は、各種判断及び処理機能を有する中央処理装置(CPU)と、各処理プログラム及び固定データを格納したROMと、処理データを格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)とからなるマイクロコンピュータを備えている。
【0035】
この制御装置50は、反転搬送装置2の入口の搬送路41に面するように設けられているセンサ43がシート材を検知して出力する信号を入力する。そして、所定のタイミングでソレノイド35を動作させる信号を、そのソレノイド35に対して出力する。
また、図1には図示していないが、その他のセンサ類からも各種の信号を入力する。そして、反転ローラ36を正回転あるいは逆回転させる信号を、搬送系31(図2)の駆動系に対して所定のタイミングで出力する。
【0036】
この反転搬送装置2は、両面モードの際に片面に画像が形成されたシート材が図2に示した再給紙側搬送路17へ搬送されることにより、そのシート材の先端を分岐センサ20が検知すると、ソレノイド35がオンになることによって搬送路切換部材34が図3に示した通常の切換位置から、図1に示したようにシート材を受入口34bに受入れ可能な切換位置に切り換わる。
【0037】
そして、シート材が、その先端が反転ローラ36と従動ローラ37とのニップを通過した後のタイミングで、ソレノイド35をオフにする。
そのタイミング制御は、例えばシート材の先端をセンサ43が検知してから所定の時間経過後、すなわちセンサ43による検知位置から、反転ローラ36と従動ローラ37とのニップまでの距離とシート材の搬送速度で決まるセンサ43がシート材の先端を検知してからその先端が上記ニップに達するまでの時間に、バラツキ等を考慮した余裕時間をプラスした所定の時間経過後とする。
【0038】
そして、ソレノイド35がオフになると、搬送路切換部材34はスプリング38の付勢力により図1で矢示B方向に回動し、図3に示した切換位置になる。このとき、反転ローラ36は矢示C方向に回転を続けているため、この搬送方向切換機構30を通過している途中のシート材Pは、図示のように搬送路切換部材34の先端部34cと入口下ガイド板39とにより、しごかれながら矢示E方向に搬送されていく。
【0039】
したがって、一般的に画像の定着を済ませた直後のシート材をすぐに湾曲した搬送路に送り込むような構成であるときには、そのシート材はカールしやすいために紙詰まりになったり、シート材に耳折れが生じたり、画像擦れが発生したりしやすいが、この反転搬送装置2によれば、図3に示したように定着直後のシート材Pを搬送方向切換機構30の搬送路切換部材34と入口下ガイド板39とでしごきながら搬送することによりカールを取り除くので、上述した不具合が発生するのを防止することができる。
【0040】
また、ソレノイド35をオフにするタイミングを、搬送方向切換機構30に搬送されたシート材Pの先端が反転ローラ36と従動ローラ37とのニップを通過した後にしているので、このようにシート材Pをしごきながら搬送しても、そのシート材Pを安定した状態で搬送することができ、スキューや、紙詰まり等の発生を抑えることができる。
そして、その反転搬送装置2内の搬送路41へ搬送されたシート材Pの後端をセンサ43が検知すると、反転ローラ36は図3の矢示C方向の回転を一旦停止し、その後図5に示す矢印方向に逆回転する。
【0041】
それにより、シート材Pは、それまでの後端側が先端側に変わってスイッチバック搬送され、縦搬送路45内を図5で下方へ搬送され、図2に示した搬送ローラ31a〜31cにより再度装置本体1内のレジストローラ12を介して感光体13のある作像部に搬送され、そこで表面に画像を形成したときと同様に、今度はシート材の裏面に画像(トナー像)が転写され、それが定着後に中継搬送装置4、あるいは後処理装置3に、選択内容に応じて排出される。
【0042】
ところで、この実施の形態による画像形成装置では、上述したようにシート材が搬送路切換部材34を通過している途中で、その搬送路切換部材34の切換位置を切り換えることによりシート材をしごいてカールを取り除くようにしているが、その搬送路切換部材34の通常の切換位置(図3に示す位置)を、ソレノイド35に通電をしない切換位置側としているので、ソレノイド35のオン時間が短縮されるため、ソレノイド35の高寿命化が図れると共に、省エネになる。
【0043】
また、この画像形成装置では、搬送路41を搬送されるシート材を検知するセンサ43を、搬送路切換部材34に支持板46を介して一体に取り付けて、その搬送路切換部材34と一体で移動するようにしているので、上述したようにシート材が搬送方向切換機構30の搬送路切換部材34を通過している途中でその搬送路切換部材34の回動位置を切り換えるようにしても、センサ43は搬送路切換部材34と一体で移動するため、図3に示したように搬送中のシート材Pとセンサ43との距離Lを常に略一定に保つことができる。
【0044】
したがって、上述したようにシート材の後端の位置をセンサ43で検知したタイミングを基にして、反転ローラ36の停止や駆動のタイミングを制御するようにしても、その反転ローラ36の停止や駆動のタイミングが大きくバラつくようなことがない。このようにして、この反転搬送装置2ではシート材の停止位置の精度向上が図れるので、搬送路切換部材34の搬送ガイド部34eの長さLaを短くすることができるため、反転搬送装置2の小型化が図れる。
【0045】
なお、効果的にシート材に形成されたカールを取り除くためには、搬送系31を構成している反転ローラ36及び搬送ローラ31a〜31cの各搬送速度を、搬送方向切換機構30に送り込まれる際のシート材の搬送速度、すなわち装置本体1の分岐ローラ19(図2)の搬送速度よりも速く設定するとよい。
そうすれば、分岐ローラ19により搬送されて先端部が反転ローラ36と従動ローラ37とのニップに到達したシート材にはバックテンションが加わるようになるので、より一層効果的にカールを取り除くことができる。
【0046】
また、搬送方向切換機構30に搬送されてくるシート材のカール度合いは、紙種により異なるので、ソレノイド35を駆動させて搬送路切換部材34を図3に示した回動位置に切り換えるタイミングを、紙種に応じて異ならせるようにすると効果的である。
例えば、カール度合いが大きくなる傾向のある紙種のシート材を使用するときには、ソレノイド35をオフ(搬送路切換部材34が図3に示した回動位置になる)にするタイミングを、シート材が反転ローラ36と従動ローラ37とのニップに到達した直後にする。
【0047】
逆に、カール度合いが比較的小さくなる傾向のある紙種のシート材を使用するときには、ソレノイド35をオフにするタイミングを、上記の場合に比べて遅らせるようにして、シート材の後端部のみを搬送路切換部材34と入口下ガイド板39とでしごくようにすれば、シート材に対して最小限の負荷を与えるだけで、そのシート材に形成されているカールを取り除くことができる。
【0048】
以上、この発明によるシート搬送装置を反転搬送装置2に適用して、カールしたシート材を搬送方向切換機構30の回動する搬送路切換部材34によりしごいてカールを取り除くようにした場合の例を説明したが、このシート材が搬送路を切り換える部材を通過している途中でその搬送路を切り換える部材の回動位置を切り換える構成を、図2に示した装置本体1内の分岐爪15や中継分岐爪27やフィニッシャ分岐爪24等の分岐爪を有する搬送方向切換機構にも同様に適用することができる。
【0049】
そうすれば、フィニッシャ排紙トレイ22やスタッカ6に排出されるシート材はカールが取り除かれるので、スタック性が向上する。
また、図2に示した画像形成装置は、装置本体1内の再給紙側搬送路17に分岐爪上28を設けており、その分岐爪上28は装置本体1の上方に装着が可能な複数個の排紙口を装備した排紙装置(不図示)にシート材を選択的に案内することができるようになっているが、その分岐爪上28をシート材が通過している途中で回動位置を切り換えてシート材を上述したようにしごくようにすれば、反転搬送装置2内と同様にカールによる紙詰まり、耳折れ、画像コスレ等を低減することができる。また、シート材の上記排紙装置のトレイ上へのスタック性も向上する。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、次に記載する効果を奏する。
請求項1のシート搬送装置及び請求項の画像形成装置によれば、搬送路を搬送されるシート材を検知するセンサを、搬送路切換部材又はその搬送路切換部材と一体の部材に取り付けてその搬送路切換部材と一体で移動するようにしたので、シート材が搬送方向切換機構の搬送路切換部材を通過している途中でその搬送路切換部材の回動位置を切り換えるようにしても、センサは搬送路切換部材と一体で移動するため、搬送されている最中のシート材とセンサとの距離を略一定に保つことができる。
【0051】
したがって、そのシート材の後端の位置をセンサで検知したタイミングを基にして、搬送路上の搬送ローラの停止や駆動のタイミングを制御するようにしても、その搬送ローラの停止や駆動のタイミングが大きくバラつくのを防止することができる。それにより、搬送ローラを停止させたときのシート材の停止位置の精度が向上するため、搬送方向切換機構の搬送ガイド部の長さを短くすることができるため、装置の小型化が図れる。
【0052】
さらに、搬送路切換部材を搬送ローラの回転中心を支点として回動可能に支持しているので、その搬送路切換部材のシート材をカイドする面を上記搬送ローラの接線方向に常に位置させることができるため、搬送路切換部材によるシート材のガイドを安定して行うことができる。また、必要以上に搬送路切換部材のガイド部の長さを伸ばす必要がなくなるので、装置の小型化が図れる。
【0053】
請求項のシート搬送装置によっても、反転させるシート材の停止位置精度を高めることができると共に、停止精度のバラツキが小さくなる分だけ反転用の搬送路の長さを短くすることができるため、反転部の小型化が図れる。
【0054】
請求項のシート搬送装置によれば、搬送路切換部材は反転搬送用の搬送ローラの回転中心を支点として回動可能であるので、その搬送路切換部材のシート材をガイドする面を上記搬送ローラの接線方向に常に位置させることができるため、進行方向が逆方向に切り換えられたシート材を、安定して反転搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるシート搬送装置を反転搬送装置に適用した実施の形態を制御系と共に示す概略構成図である。
【図2】同じくその反転搬送装置を装着した画像形成装置を搬送系以外の図示を省略して示す概略構成図である。
【図3】同じくその反転搬送装置に設けられている搬送路切換部材を回動させてシート材をしごく位置に切り換えた状態を示す概略図である。
【図4】同じくその搬送路切換部材の上面に取り付けるセンサの取付構造を説明するための斜視図である。
【図5】図1に示した反転搬送装置に送り込まれたシート材の搬送方向を逆向きに換えた状態を示す図3と同様な概略図である。
【図6】従来の反転搬送装置にシート材が送り込まれた状態を示す概略図である。
【図7】同じくそのシート材が反転搬送装置の搬送路切換部材を通過している途中でその搬送路切換部材をシート材をしごく位置に回動させた状態を示す図6と同様な概略図である。
【符号の説明】
2:反転搬送装置(シート搬送装置)
30:搬送方向切換機構 33:軸
34:搬送路切換部材
36:反転ローラ(搬送ローラ)
41:搬送路 43:センサ
46:支持板 P:シート材

Claims (4)

  1. 搬送路を搬送されるシート材の搬送方向を搬送路切換部材により切り換える搬送方向切換機構と、
    前記搬送路を搬送されるシート材を検知するセンサとを備え、
    シート材が前記搬送路切換部材を通過している途中で該搬送路切換部材の切換位置を切り換え可能なシート搬送装置において、
    前記センサを前記搬送路切換部材又はその搬送路切換部材と一体の部材に取り付けて該搬送路切換部材と一体で移動するようにし、
    前記搬送路切換部材は、前記搬送路を搬送されるシート材が該搬送路切換部材により導かれていく搬送ローラの回転中心を支点として回動可能に支持されていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 搬送路を搬送されるシート材の搬送方向を搬送路切換部材により切り換える搬送方向切換機構と、
    前記搬送路を搬送されるシート材を検知するセンサとを備え、
    シート材が前記搬送路切換部材を通過している途中で該搬送路切換部材の切換位置を切り換え可能なシート搬送装置において、
    前記センサを前記搬送路切換部材又はその搬送路切換部材と一体の部材に取り付けて該搬送路切換部材と一体で移動するようにし、
    前記搬送方向切換機構は、シート材の進行方向を逆方向に切り換える反転分岐部に設けられていることを特徴とするシート搬送装置。
  3. 前記搬送ローラは、シート材の進行方向を逆方向に切り換える反転搬送用の搬送ローラであることを特徴とする請求項記載のシート搬送装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のシート搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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