JP2002248927A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2002248927A
JP2002248927A JP2001050332A JP2001050332A JP2002248927A JP 2002248927 A JP2002248927 A JP 2002248927A JP 2001050332 A JP2001050332 A JP 2001050332A JP 2001050332 A JP2001050332 A JP 2001050332A JP 2002248927 A JP2002248927 A JP 2002248927A
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hot water
temperature
valve
water circuit
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Kazuhiro Otsuka
一博 大塚
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン冷却用の循環水を利用して除湿及び
暖房等を行う温水回路を備えた車両用空調装置におい
て、安価な電磁弁を採用して、かつ木目の細かい温度制
御を行い得る様にしたものを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 車室内前方部の暖房と運転席前面窓のデ
フロスト等のための第1の温水回路と、客席部を暖房す
るための第2の温水回路及び更に除湿または暖房するた
めの第3の温水回路を有し、前記第2及び/又は第3の
温水回路の入口に設けた電磁弁を、車室内設定温度、車
両の内外温度差等の演算要素に応じて演算し、一定単位
時間内の開弁時間と閉弁時間の組合せ段階を選択して同
電磁弁で積算温水通過量を制御し、木目の細かい制御を
可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジン冷却用の循
環水を利用して除湿及び暖房等を行う温水回路を備えた
車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バス等に採用されているこの種車
両用空調装置の概要について、図5及び図6に基づいて
説明する。図5は、従来のバス用等の車両用空調装置の
配置図を示し、図6は従来の車両用空調装置における除
湿及び暖房用温水回路を示す。
【0003】従来、バス等に採用されている車両用空調
装置は、冷房時はエアコンユニット1とエバポレータ2
からなる冷房装置で冷却された冷風を車室内上部に設け
たクーラダクト3から吹出し、暖房時はエンジン4の冷
却熱を利用した温水回路により車室内前方に設けたフロ
ントヒータ6及び車室内客席下部に設けた複数の客席ヒ
ータ5で熱交換して車室内を暖房している。
【0004】即ち、従来の車両用空調装置における暖房
系統の除湿及び暖房用温水回路は、エンジン4→フロン
トヒータ6→エンジン4の順路をそれぞれ配管で接続し
た温水回路において、熱交換用送風機16の送風により
フロントヒータ6で熱交換した温風にて車室内前方部を
暖房すると共に、運転席前面窓7のデフロストや曇り止
めの要求時には運転席前面窓7をデフロストや曇り止め
している。
【0005】また、エンジン4→ポンプ8→バルブ9→
複数の客席ヒータ5→エンジン4の順路をそれぞれ配管
で接続した温水回路において、熱交換用送風機15の送
風により複数の客席ヒータ5で熱交換した温風にて客席
部を暖房する。
【0006】なお、客席部の暖房温度制御は、図示省略
の車室内温度制御装置により、コントロールパネル21
にて乗員設定による車室内設定温度と、測定された車室
内温度と、測定された車室外温度とで演算された車室内
温度変更のための制御信号により、ポンプ8の発停及び
バルブ9の開閉を行わせると共に客席ヒータ5に装着さ
れた熱交換用送風機15の回転数を変化させて乗員設定
による車室内設定温度となるように温度制御している。
【0007】また、乗員設定による車室内設定温度に対
して車室内温度が低すぎる場合で、その差が一定値以上
ある時は、図示省略の車室内温度制御装置の指令により
ポンプ8を起動させると共にバルブ11を開弁とし、熱
交換用送風機17の送風により熱交換するリヒートヒー
タ12へ温水を流して車室内空気と熱交換し、クーラダ
クト3を介して温風を車室内に吹出し、暖房している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のものにおいて、前記のリヒートヒータ12用バ
ルブ11は、これが図示省略の車室内温度制御装置によ
り、乗員による車室内設定温度と、測定された車室内温
度と、測定された車室外温度等に基づいて演算された車
室内温度変更のための制御信号により作動されるボール
バルブやバタフライバルブの場合には、段階的に弁の開
度を変更することができ車室内温度変更を木目細かに変
更することができるが、これらのバルブは高価であっ
た。
【0009】また、ボールバルブやバタフライバルブに
替えて二方電磁弁を採用した場合には、安価であるが弁
の開度はON/OFFの2段階であるため温度制御が粗
すぎるという欠点があった。
【0010】本発明は、このような従来の車両用空調装
置における不具合点を解消し、安価な電磁弁を採用し
て、かつ木目の細かい温度制御を行い得る様にした車両
用空調装置を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、その第1の手段として、エ
ンジン冷却用の循環水を利用して、フロントヒータで熱
交換し車室内前方部を暖房すると共に運転席前面窓をデ
フロストや曇り止めするための第1の温水回路と、客席
ヒータにて熱交換し客席部を暖房するための第2の温水
回路と、リヒートヒータで熱交換し客席部を除湿または
暖房するための第3の温水回路とを有する車両用空調装
置において、前記第2、第3の温水回路の少なくとも何
れか一方の入口に各温水回路を開閉する電磁弁を設ける
と共に、乗員設定による車室内設定温度に対する車両の
内外温度差に応じて一定単位時間内の開弁時間と閉弁時
間の組合せ段階を選択し前記電磁弁を開閉制御する車室
内温度制御装置を設け、前記電磁弁の開弁/閉弁組合せ
作動時間の選択により積算温水通過量を制御する車両用
空調装置を提供するものである。
【0012】すなわち、同第1の手段によれば、客席部
を暖房するための第2の温水回路及び更に除湿または暖
房するための第3の温水回路の少なくとも何れか一方の
入口に設けた電磁弁は、前記車室内設定温度、車両の内
外温度差等のファクターに応じて作動する車室内温度制
御装置により制御されて一定単位時間内の開弁時間と閉
弁時間の組合せ段階を選択され、この様にして選択され
た前記電磁弁の開弁/閉弁組合せ作動時間に基づき同電
磁弁で積算温水通過量を制御することによりON/OF
F2段階動作の電磁弁の使用でありながら木目の細かい
制御を可能とし、かつ、電磁弁本来の経済効果を保持し
た車両用空調装置を得る様にしたものである。
【0013】また、本発明は第2の手段として、前記第
1の手段において、前記車室内温度制御装置は、前記各
電磁弁の入口側の温水温度を演算の要素に加えて前記電
磁弁用開閉制御信号を制御する車両用空調装置を提供す
るものである。
【0014】すなわち、同第2の手段によれば、前記車
室内温度制御装置に伝えられる演算の要素は、前記車室
内設定温度、車両の内外温度差等の他に前記各電磁弁の
入口側の温水温度を加えているので、現実の環境条件に
即したより一層の木目の細かさで同電磁弁における積算
温水通過量を制御する車両用空調装置を得る様にしたも
のである。
【0015】更にまた、本発明は第3の手段として、前
記第2の手段において、前記車室内温度制御装置は、前
記選択された一定単位時間内の開弁時間と閉弁時間の組
合せが前記各電磁弁の入口側の温水温度を演算の要素に
加味したことにより複数の段階レベルとなった場合に
は、開弁時間が多い方の組合せを選択して前記電磁弁用
開閉制御信号を制御する車両用空調装置を提供するもの
である。
【0016】すなわち、同第3の手段によれば、前記車
室内温度制御装置において、前記車室内設定温度、車両
の内外温度差等の演算の要素の他に、前記各電磁弁の入
口側の温水温度を加味した結果、選択された一定単位時
間内の開弁時間と閉弁時間の組合せが複数の段階レベル
となった場合には、開弁時間が多い方の組合せを選択す
ることにより、短時間で所定の設定温度に到達し、電磁
弁を用いて積算温水通過量をより適切に制御する車両用
空調装置を得る様にしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態について
図1乃至図3に基づいて説明する。図1は本実施の形態
に係る車両用空調装置における除湿及び暖房用温水回路
図、図2は除湿及び暖房用温水回路の制御系統図、そし
て図3は電磁弁の弁開閉ON/OFF時間と温水流量と
の関係をグラフ状に表示した説明図である。
【0018】すなわち、本実施の形態において、車両用
空調装置における暖房系統の除湿及び暖房用温水回路
は、基本的に3つの温水回路で構成されており、まず、
第1の温水回路としてエンジン104→フロントヒータ
106→エンジン104の順路をそれぞれ配管で接続
し、車室内前方部を暖房すると共に必要に応じて運転席
前面窓をデフロストや曇り止めするための車室内前方部
兼運転席前窓部用温水回路50を有している。
【0019】また、第2の温水回路としてエンジン10
4→ポンプ108→電磁弁109→複数の客席ヒータ1
05→エンジン104の順路をそれぞれ配管で接続した
客席部を暖房するための客席部暖房用温水回路60を有
している。
【0020】更に第3の温水回路として前記客席部暖房
用温水回路のポンプ108から分岐接続した電磁弁11
1→リヒートヒータ112の順路をそれぞれ配管で接続
した温水回路で複数の客席ヒータ105に再接続して客
席部を除湿または暖房する除湿・暖房用温水回路70を
有している。
【0021】ここで前記フロントヒータ106は熱交換
用送風機116の送風により熱交換し、複数の客席ヒー
タ105は熱交換用送風機115の送風により熱交換
し、また、リヒートヒータ112は熱交換用送風機11
7の送風により熱交換する。
【0022】この様な基本的な構成に加え、図2にブロ
ック化して示す制御系統を構成している。すなわち、車
室内温度制御装置130では、運転席近傍に設けられた
コントロールパネル121で乗員が設定した車室内設定
温度131と、車室内の適宜の位置に配置された車室内
温度センサ122で測定された車室内温度132と、車
室外の適宜の位置に配置された車外温度センサ123で
測定された車室外温度133とを温度演算システム13
4に入力し温度差負荷を演算する。
【0023】演算結果の温度差負荷に基づき発動された
車室内温度変更のための制御信号135により、ポンプ
起動制御システム136と、客席ヒータ用電磁弁開閉制
御システム137と、リヒートヒータ用電磁弁開閉時間
比制御システム138と、フロントヒータ熱交換用送風
機回転数制御システム141と、客席ヒータ熱交換用送
風機回転数制御システム142と、そしてリヒートヒー
タ熱交換用送風機回転数制御システム143とを制御す
る。
【0024】前記ポンプ起動制御システム136の信号
によりポンプ108を発停制御し、客席ヒータ用電磁弁
開閉制御システム137の信号により電磁弁109を開
閉制御し、客席ヒータ105に装着された熱交換用送風
機115の回転数を変化させて乗員設定による車室内設
定温度131となるように温度制御する。
【0025】また、乗員設定による車室内設定温度13
1に対して車室内温度132が低すぎる場合で、その差
が一定以上値ある時、前記ポンプ起動制御システム13
6の信号によりポンプ108の発停、及びリヒートヒー
タ用電磁弁開閉時間比制御システム138の信号により
電磁弁111の開閉時間比を制御し、熱交換用送風機1
17の送風により熱交換するリヒートヒータ112へ温
水を流して車室内空気と熱交換し、図示省略しているク
ーラダクトを介して温風を車室内に吹出し暖房する。
【0026】前記リヒートヒータ用電磁弁開閉時間比制
御システム138の信号は、図3に示す様に温度差負荷
に応じて一定単位時間(本例では180秒)内における
開弁時間と閉弁時間の組合せを数段階に変化させて、即
ち、本例では開弁:180秒と閉弁:0秒の組合せ〜開
弁:0秒と閉弁:180秒の組合せの間を6段階に区分
し、それぞれが開弁:180秒と閉弁:0秒、開弁:1
50秒と閉弁:30秒、開弁:120秒と閉弁:60
秒、開弁:90秒と閉弁:90秒、開弁:60秒と閉
弁:120秒、開弁:30秒と閉弁:150秒、そして
開弁:0秒と閉弁:180秒、のデューティ比組合せと
なる通電時間差を設けて、乗員設定による車室内設定温
度131になるまで、電磁弁111の開閉制御のため送
信をする。
【0027】前記の様に構成された本実施の形態におい
て、車両用空調装置における除湿及び暖房用温水回路
は、エンジン104→フロントヒータ106→エンジン
104の順路をそれぞれ配管で接続した車室内前方部兼
運転席前窓部用温水回路50にて、熱交換用送風機11
6の送風によりフロントヒータ106で熱交換した温風
により車室内前方部を暖房すると共に、必要に応じて運
転席前面窓をデフロストや曇り止めを行う。
【0028】一方、エンジン104→ポンプ108→電
磁弁109→複数の客席ヒータ105→エンジン104
の順路をそれぞれ配管で接続した客席部暖房用温水回路
60にて、熱交換用送風機115の送風により複数の客
席ヒータ105で熱交換した温風により客席部を暖房す
る。
【0029】そして暖房温度制御は、車室内温度制御装
置130により、コントロールパネル121で乗員設定
による車室内設定温度131と、車室内温度センサ12
2で測定された車室内温度132と、車外温度センサ1
23で測定された車室外温度133とを演算の要因とし
て、温度演算システム134で演算された車室内温度変
更のための制御信号135により、ポンプ起動制御シス
テム136の信号と、客席ヒータ用電磁弁開閉制御シス
テム137の信号と、リヒートヒータ用電磁弁開閉時間
比制御システム138等を制御することにより行われ
る。
【0030】すなわち、ポンプ起動制御システム136
の信号によりポンプ108の発停が制御され、また、客
席ヒータ用電磁弁開閉制御システム137の信号により
電磁弁109を開閉すると共に、客席ヒータ105に装
着された熱交換用送風機115の回転数を変化させて乗
員設定による車室内設定温度131となるよう温度制御
する。
【0031】また、乗員設定による車室内設定温度13
1に対して車室内温度132が低すぎる場合で、その差
が一定以上値ある時、ポンプ起動制御システム136の
信号によりポンプ108の発停、及びリヒートヒータ用
電磁弁開閉時間比制御システム138の信号により電磁
弁111の開閉時間を制御し、熱交換用送風機117の
送風により熱交換するリヒートヒータ112へ温水を流
して車室内空気と熱交換し、図示省略のクーラダクトを
介して温風を車室内に吹出し暖房する。
【0032】リヒートヒータ用電磁弁開閉時間比制御シ
ステム138の信号は、温度差負荷に応じて一定単位時
間(本例では180秒)内の開弁時間と閉弁時間の組合
せを数段階、ここでは前記したように6段階に変化させ
て、乗員設定による車室内設定温度131になるまで、
電磁弁111を制御する。
【0033】この様に本実施の形態によれば、開弁/閉
弁の組合せ作動時間の選択制御にて温水通過時間を制御
することにより、ON/OFF2段階動作の電磁弁によ
る制御であるにもかかわらず、あたかも弁開度を徐々に
変化させて積算温水通過量を変化させたと同様に、木目
の細かい制御を行い得るものである。
【0034】次に本発明の実施の第2形態について、図
4に基づいて説明する。図4は本実施の形態に係る車両
用空調装置における除湿及び暖房用温水回路制御図を示
す。
【0035】なお、説明が冗長とならない様に、前記し
た実施の第1形態と同一部位については図中同一の符号
を付して示し、重複する説明を省略して本実施の形態に
特有の点を重点的に説明する。
【0036】すなわち、本実施の形態においては、図4
に示す様に、温度センサ251にて電磁弁111の入口
側の温水温度252を測定し、その測定結果を前記実施
の第1形態における車室内設定温度131、車室内温度
132及び車室外温度133等の演算の要因と共に車室
内温度制御装置230の温度演算システム234に伝送
し、同温度演算システム234ではこの温水温度252
を新たな演算の要因として加味して温度差負荷を演算す
る。
【0037】なお演算時において、乗員設定による車室
内設定温度131に対する温度差負荷に応じて選択され
た電磁弁111の一定単位時間内の開弁時間と閉弁時間
の組合せ段階レベルと、同電磁弁111の入口側の温水
温度252を測定し、同温水温度に応じて選択された一
定単位時間内の開弁時間と閉弁時間の組合せ段階レベル
とにレベル差があって複数のレベルが演算された場合に
は、開弁時間が多い方の組合せを選択する。
【0038】この様に本実施の形態によれば、リヒート
ヒータ112で熱交換するための温水温度を電磁弁11
1の入口側で検知して、温水温度252を車室内温度制
御のため演算の要因に加え、温度差負荷に対応する電磁
弁111の開弁時間と閉弁時間の組合せ段階を設定した
ので、現実の環境条件に即応した木目細かな制御が可能
となる。
【0039】即ち、乗員設定による車室内設定温度13
1に対する温度差負荷が少なくても、リヒートヒータ1
12で熱交換するための温水温度が低い場合に電磁弁1
11の開弁時間が少ない段階のレベルに設定されている
状態では、同温水温度が低いため乗員設定による車室内
設定温度131に到達する時間を要するが、本実施の形
態ではこの温水温度を新たな演算の要因として追加した
ので、現実の環境条件に適合してより短時間に設定温度
に到達することができる。
【0040】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0041】例えば、前記した実施の第1形態において
は、デューティ比に基づいて制御する電磁弁の例とし
て、除湿・暖房用温水回路70を形成する電磁弁111
を例として説明したが、これは電磁弁111に限定され
ることなく、客席部暖房用温水回路60を形成する電磁
弁109を同様に制御してもよいことは勿論である。
【0042】また、前記した実施の第2形態において
は、車室内温度制御装置230の温度演算システム23
4にて加味する新たな演算要因として、電磁弁111の
入口側の温水温度252を例として説明したが、同電磁
弁111の入口側の温水温度に代えて、又はこれに加え
て、電磁弁109の入口側の温水温度を測定して新たな
演算要因とすることができ、この場合には客席部暖房用
温水回路60の温度制御を現実の環境条件に即して木目
細かな制御を行うことが可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上、本出願の請求項1に記載の発明に
よれば、エンジン冷却用の循環水を利用して、フロント
ヒータで熱交換し車室内前方部を暖房すると共に運転席
前面窓をデフロストや曇り止めするための第1の温水回
路と、客席ヒータにて熱交換し客席部を暖房するための
第2の温水回路と、リヒートヒータで熱交換し客席部を
除湿または暖房するための第3の温水回路とを有する車
両用空調装置において、前記第2、第3の温水回路の少
なくとも何れか一方の入口に各温水回路を開閉する電磁
弁を設けると共に、乗員設定による車室内設定温度に対
する車両の内外温度差に応じて一定単位時間内の開弁時
間と閉弁時間の組合せ段階を選択し前記電磁弁を開閉制
御する車室内温度制御装置を設け、前記電磁弁の開弁/
閉弁組合せ作動時間の選択により積算温水通過量を制御
する車両用空調装置を構成しているので、客席部を暖房
するための第2の温水回路及び除湿または暖房するため
の第3の温水回路の少なくとも何れか一方の入口に設け
た電磁弁は、前記車室内設定温度、車両の内外温度差等
の演算要素に応じて作動する車室内温度制御装置により
制御されて一定単位時間内の開弁時間と閉弁時間の組合
せ段階を選択され、この選択された電磁弁の開弁/閉弁
組合せ作動時間に基づき同電磁弁で積算温水通過量を制
御することにより、価格の安いON/OFF2段階動作
の電磁弁の使用でありながら木目の細かい制御を可能と
し、制御機能及び経済性に優れた好適な車両用空調装置
を得ることが出来たものである。
【0044】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記請求項1に記載の発明において、前記車室内温度制御
装置は、前記各電磁弁の入口側の温水温度を演算の要因
に加えて前記電磁弁用開閉制御信号を制御する車両用空
調装置を構成しているので、前記車室内温度制御装置に
伝えられる演算の要因として、前記車室内設定温度、車
両の内外温度差等の他に前記各電磁弁の入口側の温水温
度を加えたことにより、現実の環境条件に即したより一
層の木目の細かさで同電磁弁における積算温水通過量を
制御可能とした、制御機能及び経済性に優れた好適な車
両用空調装置を得ることが出来たものである。
【0045】更にまた、請求項3に記載の発明によれ
ば、前記請求項2に記載の発明において、前記車室内温
度制御装置は、前記選択された一定単位時間内の開弁時
間と閉弁時間の組合せが前記各電磁弁の入口側の温水温
度を演算の要因に加味したことにより複数の段階レベル
となった場合には、開弁時間が多い方の組合せを選択し
て前記電磁弁用開閉制御信号を制御する車両用空調装置
を構成しているので、前記車室内温度制御装置におい
て、前記車室内設定温度、車両の内外温度差等の演算要
因の他に、前記各電磁弁の入口側の温水温度を加味した
結果、選択された一定単位時間内の開弁時間と閉弁時間
の組合せが複数の段階レベルとなった場合には、開弁時
間が多い方の組合せを選択することにより、短時間で所
定の設定温度に到達させ得、安価な電磁弁でありながら
木目細かな制御を行い、現実の環境条件に即応する好適
な車両用空調装置を得ることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る車両用空調装置
における除湿及び暖房用温水回路図である。
【図2】除湿及び暖房用温水回路の制御系統図である。
【図3】電磁弁の弁開閉ON/OFF時間と温水流量と
の関係をグラフ状に表示した説明図である。
【図4】本発明の実施の第2形態に係る車両用空調装置
における除湿及び暖房用温水回路制御図である。
【図5】従来のバス用等の車両用空調装置の配置図であ
る。
【図6】従来の車両用空調装置における除湿及び暖房用
温水回路である。
【符号の説明】
1 エアコンユニット 2 エバポレータ 3 クーラダクト 4 エンジン 5 客席ヒータ 6 フロントヒータ 7 運転席前面窓 8 ポンプ 9 バルブ 11 バルブ 12 リヒートヒータ 15 熱交換用送風機 16 熱交換用送風機 17 熱交換用送風機 21 コントロールパネル 50 車室内前方部兼運転席前窓部用温水回路 60 客席部暖房用温水回路 70 除湿・暖房用温水回路 104 エンジン 105 客席ヒータ 106 フロントヒータ 108 ポンプ 109 電磁弁 111 電磁弁 112 リヒートヒータ 115 熱交換用送風機 116 熱交換用送風機 117 熱交換用送風機 121 コントロールパネル 122 車室内温度センサ 123 車室外温度センサ 130 車室内温度制御装置 131 車室内設定温度 132 車室内温度 133 車室外温度 134 温度演算システム 135 制御信号 136 ポンプ起動制御システム 137 客席ヒータ用電磁弁開閉制御システム 138 リヒートヒータ用電磁弁開閉時間比制御
システム 141 フロントヒータ熱交換用送風機回転数制
御システム 142 客席ヒータ熱交換用送風機回転数制御シ
ステム 143 リヒートヒータ熱交換用送風機回転数制
御システム 230 車室内温度制御装置 234 温度演算システム 251 温度センサ 252 温水温度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン冷却用の循環水を利用して、フ
    ロントヒータで熱交換し車室内前方部を暖房すると共に
    運転席前面窓をデフロストや曇り止めするための第1の
    温水回路と、客席ヒータにて熱交換し客席部を暖房する
    ための第2の温水回路と、リヒートヒータで熱交換し客
    席部を除湿または暖房するための第3の温水回路とを有
    する車両用空調装置において、前記第2、第3の温水回
    路の少なくとも何れか一方の入口に各温水回路を開閉す
    る電磁弁を設けると共に、乗員設定による車室内設定温
    度に対する車両の内外温度差に応じて一定単位時間内の
    開弁時間と閉弁時間の組合せ段階を選択し前記電磁弁を
    開閉制御する車室内温度制御装置を設け、前記電磁弁の
    開弁/閉弁組合せ作動時間の選択により積算温水通過量
    を制御することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記車室内温度制御装置は、前記各電磁
    弁の入口側の温水温度を演算の要因に加えて前記電磁弁
    用開閉制御信号を制御することを特徴とする請求項1に
    記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記車室内温度制御装置は、前記選択さ
    れた一定単位時間内の開弁時間と閉弁時間の組合せが前
    記各電磁弁の入口側の温水温度を演算の要因に加味した
    ことにより複数の段階レベルとなった場合には、開弁時
    間が多い方の組合せを選択して前記電磁弁用開閉制御信
    号を制御することを特徴とする請求項2に記載の車両用
    空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014136567A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Calsonic Kansei Corp 冷媒循環装置、車両用空調装置、冷媒循環装置の制御方法、およびプログラム

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JP2014136567A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Calsonic Kansei Corp 冷媒循環装置、車両用空調装置、冷媒循環装置の制御方法、およびプログラム

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