JP2002248874A - レーザー熱転写用インクシート及びその製造方法並びに画像記録方法 - Google Patents

レーザー熱転写用インクシート及びその製造方法並びに画像記録方法

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JP2002248874A JP2001052030A JP2001052030A JP2002248874A JP 2002248874 A JP2002248874 A JP 2002248874A JP 2001052030 A JP2001052030 A JP 2001052030A JP 2001052030 A JP2001052030 A JP 2001052030A JP 2002248874 A JP2002248874 A JP 2002248874A
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ink
ink sheet
thermal transfer
intermediate layer
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Katsumi Maejima
勝己 前島
Tomohisa Ota
智久 太田
Taro Konuma
太朗 小沼
Tatsuichi Maehashi
達一 前橋
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度で色濁りがなく、色再現性に優れ、か
つ生産性の高いレーザー熱転写用インクシートの提供。 【解決手段】 支持体上に、少なくとも光熱変換層、中
間層、インク層をこの順に有し、レーザー露光により転
写画像形成可能なレーザー熱転写用インクシートにおい
て、前記中間層が、光熱変換層に含有する光熱変換色素
に対する拡散防止性を有することを特徴とするレーザー
熱転写用インクシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー露光によ
り転写画像形成可能なレーザー熱転写用インクシートに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱転写記録として、熱溶融性
又は熱昇華性色素を含有する色材層を基材上に設けた熱
転写記録材料(インクシート)と受像材料とを対向さ
せ、サーマルヘッド、通電ヘッド等の電気信号により制
御される熱源をインクシート側から圧着して、画像を受
像材料に転写記録する方法が知られている。熱転写記録
は無騒音、メンテナンスフリー、低コスト、カラー化が
容易な上、デジタル記録が可能などの特徴を有してお
り、各種プリンター、レコーダー、ファクシミリ、コン
ピュータ端末等、多くの分野で利用されている。
【0003】近年、医療、印刷分野等で、解像度が高
く、高速記録が可能で、画像処理の可能な、所謂デジタ
ル記録のできる記録方法が求められている。しかし、従
来のサーマルヘッド、通電ヘッドを熱源として使用する
熱転写記録方法では、ヘッド発熱素子の寿命の点から高
密度化することが難しい。
【0004】これを解決するために、レーザーを熱源と
する熱転写記録が特開昭49−15437号、同49−
17743号、同57−87399号、同59−143
659号等で提案されている。この方式では、レーザー
光を数μm程度まで集光することが可能なため、飛躍的
な解像力のアップが可能となる。しかし、レーザーで記
録する場合、走査型記録を行うことが一般的であり、走
査型記録は記録速度の面でマスク材を使用した一括露光
や、ラインヘッドを使用した記録方法に比べ、記録速度
が遅くなるという欠点がある。加えて、転写に必要なエ
ネルギーをレーザー露光により供給するためには、高出
力のレーザー光源が必要であり、実用的な記録速度を得
ることが困難であった。
【0005】しかし、光通信や光ディスク用の光源とし
て、半導体レーザーの高出力化や小型のYAGレーザー
の開発が進み、実用化に耐える記録速度を提供できる装
置が開発されるようになり、レーザー熱転写記録は、そ
の記録特性から印刷製版関連のカラープルーフ用などに
実用化されている。
【0006】印刷製版分野において、網点再現可能な高
品質DDCP(ダイレクトデジタルカラープルーフ)が
提案されているが、特にレーザー熱転写記録を利用した
各種システムは色調、画像の繰り返し出力の安定性、高
解像度などの点から有望な技術であるが、より低コス
ト、高感度、色再現が良好なレーザー熱転写記録材料が
要望されている。
【0007】レーザー熱転写記録材料においては、イン
ク層が光熱変換物質を含有する場合と、インク層が光熱
変換物質を含まずにインク層とは別に光熱変換層を設け
る場合とがあるが、光熱変換層をインク層とは別に設け
る方が、可視域に吸収を有する光熱変換剤を使用するこ
とができ、特にカラー画像を作製する場合には色再現上
有利である。特にカラープルーフなどの色再現に厳しい
用途では、インク層に含有する色材として印刷用顔料を
使用し、光熱変換層とインク層を別層にすることが望ま
れる。
【0008】又、レーザー熱転写記録については、より
記録速度が要望されており、使用するレーザー熱転写記
録材料の高感度化が要望されている。特開平5−169
861号、同6−122280号等には、レーザー露光
によりインク層を層毎転写する画像形成方法において、
高感度な画像形成のためにクッション層を導入する技術
が開示されている。
【0009】米国特許5,156,938号には、イン
ク層に光熱変換剤及び増感剤などを導入することにより
アブレーション転写するインク層を有する記録材料を用
いた画像形成方法についての技術が開示されている。
又、米国特許5,171,650号、同5,256,5
06号、同5,501,938号、特開平6−5104
90号等には、アルミ蒸着層などの動的剥離層(DR
L)をアブレーション転写するインク層の下層に導入す
る技術が開示されている。
【0010】高感度なレーザー熱転写記録材料を形成す
るためには、レーザー光を吸収して熱エネルギーに変換
するための光熱変換剤として、レーザー光の波長の吸収
効率の高い赤外線吸収色素などを使用し、光熱変換層を
薄膜かつ高吸収とすることが有効であるが、光熱変換剤
がインク層と共に転写することによる色濁りが発生し、
問題となる。
【0011】又、クッション層を導入する場合、クッシ
ョン層が粘着性を有するために、特殊な生産設備などが
必要となるなど製造コストが高くなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みて為されたもので、その目的とするところは、高感度
で色濁りがなく、色再現性に優れ、かつ生産性の高いレ
ーザー熱転写用インクシートを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成によって達成される。
【0014】(1)支持体上に、少なくとも光熱変換
層、中間層、インク層をこの順に有し、レーザー露光に
より転写画像形成可能なレーザー熱転写用インクシート
において、前記中間層が、光熱変換層に含有する光熱変
換色素に対する拡散防止性を有するレーザー熱転写用イ
ンクシート。
【0015】(2)支持体上に、少なくとも光熱変換
層、中間層、インク層をこの順に有し、レーザー露光に
より転写画像形成可能なレーザー熱転写用インクシート
において、前記中間層が、インク層塗布溶媒による前記
光熱変換層の光熱変換色素の拡散を防止できるレーザー
熱転写用インクシート。
【0016】(3)光熱変換層に含有する光熱変換色素
が有機溶媒可溶性で、中間層が水溶性樹脂である(1)
又は(2)記載のレーザー熱転写用インクシート。
【0017】(4)光熱変換層に含有する光熱変換色素
が水溶性で、中間層が非水溶性樹脂である(1)又は
(2)記載のレーザー熱転写用インクシート。
【0018】(5)光熱変換層が光熱変換色素、バイン
ダー樹脂、架橋剤からなる(3)記載のレーザー熱転写
用インクシート。
【0019】(6)中間層がバインダー樹脂及び架橋剤
からなる(4)記載のレーザー熱転写用インクシート。
【0020】(7)支持体上に、少なくとも光熱変換
層、中間層、インク層をこの順に有し、レーザー露光に
より転写画像形成可能なレーザー熱転写用インクシート
において、前記中間層が増感剤を有するレーザー熱転写
用インクシート。
【0021】(8)増感剤が、自己酸化性樹脂、キノン
ジアジド誘導体、アゾ化合物、結晶水含有化合物、昇華
性化合物である(7)記載のレーザー熱転写用インクシ
ート。
【0022】(9)増感剤が、インク層の色材とのΔE
が15以内である昇華性化合物である(8)記載のレー
ザー熱転写用インクシート。
【0023】(10)支持体上に、少なくとも光熱変換
層、中間層、インク層をこの順に有するレーザー露光に
より転写画像形成可能なレーザー熱転写用インクシート
において、前記中間層が、沸点100〜400℃の化合
物又は高沸点溶媒を水溶性樹脂溶液中に分散した塗布液
を塗布・乾燥することにより形成されるレーザー熱転写
用インクシート。
【0024】(11)化合物の沸点が150〜300℃
である(10)記載のレーザー熱転写用インクシート。
【0025】(12)支持体、光熱変換層、中間層、イ
ンク層を少なくともこの順に有し、全ての層を順次塗布
・乾燥することにより製造するレーザー熱転写用インク
シートの製造方法において、前記中間層を、沸点100
〜400℃の化合物又は高沸点溶媒を水溶性樹脂溶液に
分散した塗布液を塗布・乾燥することにより形成し、中
間層及びインク層の乾燥温度を、中間層に分散した沸点
100〜400℃の化合物又は高沸点溶媒の沸点よりも
低い温度で乾燥するレーザー熱転写用インクシートの製
造方法。
【0026】(13)中間層に分散する溶媒の沸点が1
50〜250℃であり、中間層とインク層の乾燥温度が
沸点よりも20℃以下である(12)記載のレーザー熱
転写用インクシートの製造方法。
【0027】(14)(1)、(2)、(7)又は(1
0)記載のレーザー熱転写用インクシートのインク層と
受像シートの受像層とを対向するように配し、画像情報
に応じたレーザー光によりインクシート側から露光し、
インク層を受像シートに転写し、受像シートに転写した
画像を最終基材へと再転写することにより画像形成する
画像記録方法。
【0028】以下、本発明をより詳細に説明する。本発
明においては、光熱変換層とインク層の間に中間層を設
けることを特徴とする。この中間層は、支持体上に設け
た光熱変換層に含有される光熱変換色素(光源として赤
外線レーザーを使用する場合には赤外線吸収色素)が、
塗布や乾燥時及びインクシートとして製造された後の経
時で、中間層又はインク層まで拡散するのを防止するこ
とにより、インクシートの高感度化及び感度の経時変化
を小さくすると考えられる。
【0029】中間層の光熱変換色素の拡散防止性は以下
のようにして評価できる。光熱変換層上に中間層を積層
し、120℃のオーブンに1分間投入する。加熱処理し
たシートの断面を光学顕微鏡にて観察し、中間層への光
熱変換色素の拡散を評価する。この際、中間層は断面の
観察が容易なように、膜厚を1μm以上とすると良い。
又、インク層を塗布する際の光熱変換色素の拡散性は、
光熱変換層上に中間層を塗設し、インク層の塗布溶媒の
みを塗布・乾燥する。こうして得られたシートの断面を
光学顕微鏡にて観察し、中間層への光熱変換色素の拡散
を評価する。
【0030】中間層は、バインダー及び必要に応じて添
加される添加剤から構成されるが、更に増感剤、沸点が
100〜400℃の化合物を添加することにより、イン
クシートの高感度化が達成できる。必要に応じて添加さ
れる添加剤としては、架橋剤、界面活性剤などが挙げら
れる。
【0031】中間層に使用するバインダーは、光熱変換
層の構成にもよるが、光熱変換層に含有される光熱変換
色素が中間層あるいはインク層まで、塗布や乾燥時及び
インクシートとして製造された後の経時で拡散するのを
防止できるものを使用する。例えば、光熱変換層に含有
される光熱変換色素の溶解度が0.1%以下である溶媒
に、5%以上溶解する樹脂を用いることができる。
【0032】光熱変換色素が溶剤溶解性の場合、水溶性
樹脂を使用することが好ましい。又、光熱変換色素が水
溶性の場合、有機溶剤に可溶な樹脂を使用することが好
ましい。更に、これらの中間層バインダー樹脂は、架橋
剤により架橋硬化することも好ましい。
【0033】中間層バインダーとして使用可能な水溶性
樹脂としては、ゼラチン、カゼイン及びこれらの変性樹
脂;メチルセルロース、ヒドロキシメチルプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース等のセルロースエステル類;水溶性ポリ
アミド、水溶性ポリエステル、水溶性アクリル樹脂、ポ
リビニルアルコール及び変性ポリビニルアルコール等が
挙げられる。
【0034】又、溶剤溶解性樹脂としては一般的な溶剤
可溶な樹脂が使用できるが、特にガラス転移点(Tg)
が高く熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメタクリル酸メ
チル、ポリカーボネート、ポリスチレン、エチルセルロ
ース、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、アラミド等の一般的な耐熱性樹
脂や、ポリチオフェン類、ポリアニリン類、ポリアセチ
レン類、ポリフェニレン類、ポリフェニレン・スルフィ
ド類、ポリピロール類及びこれらの誘導体、又は、これ
らの混合物から成るポリマー化合物を使用することがで
きる。
【0035】バインダーの架橋剤としては、イソシアナ
ート系化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアナー
ト、トリレンジイソシアナート、キシリレンジイソシア
ナート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘ
キサン、4,4−ジフェニルメタンジイソシアナート、
テトラメチルキシリレンジイソシアナート、イソホロン
ジイソシアナート、ナフチレンジイソシアナート、4,
4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアナート)
等が挙げられ、更にそれら自身の重合体や多価アルコー
ルとの付加体等も適宜選択して用いることができる。
尚、これらのイソシアナート系化合物は、1種単独でも
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0036】分子内にエポキシ基を有する化合物として
は、架橋可能な公知のエポキシ基含有化合物を特に制限
なく使用することができる。具体的化合物としては、ビ
スフェノールAとエピクロルヒドリンとの重縮合物、水
添ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの重縮合
物、臭素化ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの
重縮合物、ビスフェノールFとエピクロルヒドリンとの
重縮合物、グリシジル変性フェノールノボラック、グリ
シジル変性o−クレゾールノボラック、脂肪族ポリグリ
シジルエーテル、ポリグリコールグリシジルエーテル、
モノグリシジルエーテル、3級カルボン酸モノグリシジ
ルエーテル等を挙げることができ、これらを1種単独又
は2種以上を組み合わせて用いる。
【0037】中間層に添加する増感剤としては、自己酸
化性樹脂、キノンジアジド誘導体、アゾ化合物、結晶水
含有化合物、昇華性化合物などが使用可能である。
【0038】自己酸化性樹脂としては、平衡条件下で測
定された時に、望ましくは200℃以下の温度で急速な
酸触媒的部分分解を起こすポリマー物質が挙げられ、具
体的にはニトロセルロース類、ポリカーボネート類及び
J.M.J.フレチェット(Frechet),F.ボ
ーチャード(Bouchard),J.M.ホーリハン
(Houlihan),B.クリクズク(Kryczk
e)及びE.エイクラー(Eichler)によりJ.
イメージング・サイエンス(ImagingScien
ce),30(2),59〜64頁(1986)に報告
されたタイプのポリマー類、及びポリウレタン類、ポリ
エステル類、ポリオルトエステル類、及びポリアセター
ル類、並びにこれらの共重合体が含まれる。又、これら
のポリマーは、その分解メカニズムと共に、上述のホー
リハン等の報告書により詳細に示されている。
【0039】キノンジアジド誘導体及びアゾ化合物につ
いては、公知の化合物の中から選択することが可能であ
るが、レーザー露光時に光熱変換層で発生する熱により
分解し、窒素ガスを発生し、無色となる化合物が好まし
く用いられる。
【0040】結晶水含有化合物の具体例としては、第1
燐酸ナトリウム、第2燐酸ナトリウム、第3燐酸ナトリ
ウム、ピロ燐酸ナトリウム、トポ燐酸ナトリウム、ヘキ
サメタ燐酸ナトリウム、亜燐酸ナトリウム、ケイ酸カ
リ、硫酸第1鉄、硫酸コバルト、硫酸ニッケル、酢酸コ
バルト、酢酸ニッケルなどが挙げられる。
【0041】昇華性化合物としては、気化温度が60℃
以上の化合物及び一般に昇華性色素と言われる化合物を
用いることが好ましく、昇華性色素としては、インク層
に使用される色材とのΔEが15以内である昇華性化合
物が好ましい。ここで言うΔEは、使用する昇華性色素
と適当なバインダー樹脂(このバインダー樹脂は色素が
溶解可能な溶剤に対し可溶)を溶解し、ワイヤーバー等
で塗布・乾燥し、昇華性色素を含有する層を形成する。
この時、市販の濃度計を使用し、インク層の反射濃度に
対し濃度差が0.05となるように昇華性色素を含有す
る層を形成する。こうして作製した昇華性色素を含有す
る層の色調と、用いるインク層の色調の差ΔEを測定し
た値とする。こうして、求めたΔEが15以内となる昇
華性色素を中間層に含有させると、高感度かつ昇華性色
素によるインク層の色調変化が少なく、カラープルーフ
用の画像として適している。
【0042】これらの増感剤の中間層への添加量は、使
用する中間層バインダーと増感剤の種類により適点は異
なるが、中間層のバインダーに対し10〜100質量%
の範囲が好ましく、更に好ましくは20〜60質量%が
好ましい。ただし、増感剤がバインダーとして機能する
場合、増感剤自身で中間層を形成してもよい。
【0043】中間層に導入可能な沸点が100〜400
℃の化合物は、水に対する溶解度が5質量%以下のもの
が好ましく、更に好ましくは1質量%以下の化合物であ
り、沸点が150〜250℃の化合物がより好ましい。
【0044】高沸点溶媒としては、ポリマーの可塑剤な
どに使用される沸点150℃以上の水不溶性高沸点有機
溶媒を使用することができる。具体的にはトリクレジル
ホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニ
ルホスフェート、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェ
ート、トリヘキシルホスフェート、トリシクロヘキシル
ホスフェート等の燐酸エステル類;ジメチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−2
−エチルヘキシルフタレート、ブチルベンジルフタレー
ト、ジオクチルフタレート等のフタル酸エステル類;ト
リオクチルホスフィンオキシド等のホスフィンオキシド
類;塩素化ビフェニル、2−ニトロビフェニル、o−ト
ルエンスルホンエチルアミド、p−トルエンスルホンエ
チルアミド、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジ
ピン酸ジ−i−ノニル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキ
シル、セバシン酸ジブチル、ジ−2−エチルヘキシルマ
レート、流動パラフィン等が挙げられる。この他、下記
化合物O−1〜O−6等も使用できる。
【0045】
【化1】
【0046】これら高沸点有機溶媒の誘電率は3.5〜
7.0であることが好ましい。勿論、2種以上の高沸点
有機溶媒を併用することもできる。
【0047】次に、本発明のインクシートの支持体、光
熱変換層、インク層について順次説明する。
【0048】支持体としては、剛性を有し、寸法安定性
が良く、画像形成の際の熱に耐えるものならば何でもよ
く、具体的にはポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカー
ボネート(PC)、ナイロン(Ny)、塩化ビニル(V
C)、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)、ポリプロピレン(PP)等のプラスチ
ックフィルムを使用することができる。
【0049】支持体の厚みは、50〜100μmの範囲
が膜物性の観点から好ましい。本発明では、レーザー光
をインクシートの裏面側から照射して画像を形成するの
で、支持体は透明であることが望ましい。又、支持体
は、搬送に適した剛性と柔軟性を有することが好まし
い。
【0050】光熱変換層は、露光に用いる光源、好まし
くはレーザー光を吸収し熱エネルギーに変換する層であ
る。光熱変換層は、基本的にバインダー及び光熱変換色
素より成るが、必要に応じて架橋剤(硬化剤)、界面活
性剤などを添加してもよい。
【0051】上記バインダーは、Tg(ガラス転移温
度)が高く熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメタクリル
酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン、エチルセ
ルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミド酸、ポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン、アラミド等の一般的な耐熱性樹脂や、ポリチ
オフェン類、ポリアニリン類、ポリアセチレン類、ポリ
フェニレン類、ポリフェニレン・スルフィド類、ポリピ
ロール類及び、これらの誘導体又は、これらの混合物か
ら成るポリマー化合物を使用することができる。
【0052】又、光熱変換層におけるバインダーとして
は、水溶性ポリマーも用いることができる。水溶性ポリ
マーはインク層との剥離性も良く、又、レーザー照射時
の耐熱性が良く、過度な加熱に対しても所謂飛散が少な
い点で好ましい。水溶性ポリマーを用いる場合には、光
熱変換物質を水溶性に変性(スルホ基の導入等により)
したり、水系分散することが望ましい。
【0053】光熱変換色素は、使用する光源の波長に対
する吸収効率を上げるため、光熱変換層に形成した際の
極大吸収波長と光源の波長が近いものを選んで使用すべ
きである。更に、カラープルーフ等のカラー画像を形成
する場合、光熱変換層の転写による色濁りを小さくする
ため、370〜730nmの波長の吸収が小さいものが
好ましい。光熱変換色素とバインダーは、相溶性が良い
組合せを使用することができる。
【0054】光熱変換色素の具体例としては、例えば半
導体レーザーを光源として使用する場合、近赤外に吸収
帯を有する物質が好ましく、近赤外光吸収剤としては、
例えばカーボンブラックやシアニン系、ポリメチン系、
アズレニウム系、スクワリウム系、チオピリリウム系、
ナフトキノン系、アントラキノン系色素等の有機化合
物、フタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系の有機金
属錯体などが好適に用いられ、具体的には特開昭63−
139191号、同64−33547号、特開平1−1
60683号、同1−280750号、同1−2933
42号、同2−2074号、同3−26593号、同3
−30991号、同3−34891号、同3−3609
3号、同3−36094号、同3−36095号、同3
−42281号、同3−97589号、同3−1034
76号等に記載の化合物が挙げられる。これらは1種又
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0055】又、米国特許5,156,938号記載の
近赤外吸収増感色素も好適に用いられ、又、同3,88
1,924号記載の置換されたアリールベンゾ(チオ)
ピリリウム塩、特開昭57−142645号(米国特許
4,327,169号)記載のトリメチンチアピリリウ
ム塩、同58−181051号、同58−220143
号、同59−41363号、同59−84248号、同
59−84249号、同59−146063号、同59
−146061号に記載されているピリリウム系化合
物、特開昭59−216146号記載のシアニン色素、
米国特許4,283,475号に記載のペンタメチンチ
オピリリウム塩等や特公平5−13514号、同5−1
9702号に開示されているピリリウム化合物も好まし
く用いられる。又、染料として好ましい別の例として米
国特許4,756,993号に式(I)、(II)として
記載されている近赤外吸収染料を挙げることができる。
これらの染料のうち特に好ましいものとしては、シアニ
ン色素、スクワリリウム色素、ピリリウム塩、ニッケル
チオレート錯体が挙げられる。
【0056】特に、特願2000−194369号に一
般式(1)〜(9)で示されるチオピリリウムスクアリ
リウム染料、チオピリリウムクロコニウム染料、ピリリ
ウムスクアリリウム染料又はピリリウムクロコニウム染
料、セレナピリリウムスクアリリウム染料、セレナピリ
リウムクロコニウム染料、テルロピリリウムスクアリリ
ウム染料、及びテルロピリリウムクロコニウム染料な
ど、チオピリリウム核、ピリリウム核とスクアリリウム
核、クロコニウム核、セレナピリリウム核、テルロピリ
リウム核を有する化合物が好ましく用いられる。
【0057】尚、スクアリリウム核を有する化合物と
は、分子構造中に1−シクロブテン−2−ヒドロキシ−
4−オンを有する化合物であり、クロコニウム核を有す
る化合物とは、分子構造中に1−シクロペンテン−2−
ヒドロキシ−4,5−ジオンを有する化合物である。こ
こで、ヒドロキシル基は解離していてもよい。
【0058】光熱変換層における光熱転換物質の含有量
は、通常、画像記録に用いる光源の波長での吸光度が
0.3〜3.0、更に好ましくは0.5〜2.0になる
ように決めることができる。光熱変換層としてカーボン
ブラックを用いた場合、光熱変換層の膜厚が1μmを超
えると、インク層の過熱による焦付きが起こらない代わ
りに感度が低下する傾向にあるが、露光するレーザーの
パワーや光熱変換層の吸光度により変るため適宜選択す
ればよい。
【0059】光熱変換層の厚みは、0.05〜0.6μ
mの範囲が好ましい。光熱変換層としては、この他にも
蒸着層を使用することも可能であり、カーボンブラッ
ク、特開昭52−20842号に記載の金、銀、アルミ
ニウム、クロム、ニッケル、アンチモン、テルル、ビス
マス、セレン等のメタルブラックの蒸着層の他、周期律
表のIb、IIb、IIIa、IVb、Va、Vb、VIa、VI
b、VIIb及びVIII族の金属元素、並びにこれらの合金
又は、これらの元素とIa、IIa及びIIIb族の元素と
の合金あるいは、これらの混合物の蒸着層が挙げられ、
特に望ましい金属にはAl、Bi、Sn、InまたはZ
n及びこれらの合金又は、これらの金属と周期律表のI
a、IIaおよびIIIb族の元素との合金又は、これらの
混合物が含まれる。適当な金属酸化物又は硫化物には、
Al、Bi、Sn、In、Zn、Ti、Cr、Mo、
W、Co、Ir、Ni、Pb、Pt、Cu、Ag、A
u、Zr又はTeの化合物又は、これらの混合物があ
る。更に、金属フタロシアニン類、金属ジチオレン類、
アントラキノン類の蒸着層も挙げられる。蒸着層の膜厚
は500Å以内が好ましい。
【0060】光熱変換層には、更にバインダー樹脂を架
橋する架橋剤、塗布性向上のための界面活性剤などを添
加してもよい。架橋剤は、中間層における架橋剤と同様
に適宜選択して用いることができる。
【0061】インク層は、色材、バインダーより構成さ
れ、その他の添加剤を含有してもよい。これらの構成物
を溶媒中に溶解又は分散した塗布液を、中間層上に塗布
・乾燥して形成する。
【0062】レーザー溶融熱転写法において、インク層
は、加熱時に溶融又は軟化して着色剤とバインダー等を
含有する層毎転写可能である層であり、完全な溶融状態
で転写しなくてもよい。
【0063】上記色材としては、例えば無機顔料(二酸
化チタン、カーボンブラック、グラファイト、酸化亜
鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、酸化鉄ならび
に鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウムのクロム酸塩等)
及び有機顔料(アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノ
ン系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系
の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料及びその
誘導体、キナクリドン顔料等)などの顔料ならびに染料
(酸性染料、直接染料、分散染料、油溶性染料、含金属
油溶性染料又は昇華性色素等)を挙げることができる。
【0064】例えばカラープルーフ材料とする場合、イ
エロー、マゼンタ、シアンが、それぞれ、C.I.21
095又はC.I.21090,C.I.15850:
1,C.I.74160の顔料が好ましく用いられる。
【0065】インク層における色材の含有率は、所望の
塗布膜厚で所望の濃度が得られるように調整すればよ
く、特に限定されないが、通常5〜70質量%の範囲内
にあり、好ましくは10〜60質量%である。
【0066】インク層のバインダーとしては、環球軟化
点が60〜150℃の熱可塑性樹脂が用いられるが、更
に熱溶融性物質、熱軟化性物質等を用いることもでき
る。
【0067】熱溶融性物質は、通常、柳本MJP−2型
を用いて測定した融点が40〜150℃の範囲内にある
固体又は半固体の物質である。具体的には、カルナウバ
蝋、木蝋、オウリキュリー蝋、エスパル蝋等の植物蝋;
蜜蝋、昆虫蝋、セラック蝋、鯨蝋等の動物蝋;パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタルワックス、ポリエチレ
ンワックス、エステルワックス、酸ワックス等の石油
蝋;並びにモンタン蝋、オゾケライト、セレシン等の鉱
物蝋等のワックス類を挙げることができ、更にこれらの
ワックス類などの他に、パルミチン酸、ステアリン酸、
マルガリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;パルミチルア
ルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、マルガニルアルコール、ミリシルアルコール、エイ
コサノール等の高級アルコール;パルミチン酸セチル、
パルミチン酸ミリシル、ステアリン酸セチル、ステアリ
ン酸ミリシル等の高級脂肪酸エステル;アセトアミド、
プロピオン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン
酸アミド、アミドワックス等のアミド類;並びにステア
リルアミン、ベヘニルアミン、パルミチルアミン等の高
級アミン類などが挙げられる。
【0068】又、本発明では、上記の環球軟化点が60
〜150℃の熱可塑性樹脂以外に天然ゴム、スチレンブ
タジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ジ
エン系コポリマー等のエラストマー類;エステルガム、
ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂、水添ロ
ジン等のロジン誘導体;並びにフェノール樹脂、テルペ
ン樹脂、シクロペンタジエン樹脂、芳香族系炭化水素樹
脂等の高分子化合物などを併用することもできる。
【0069】上記熱溶融性物質及び熱可塑性物質を適宜
に選択することにより、所望の熱軟化点あるいは熱溶融
点を有する熱転写性を有するインク層を形成することが
できる。
【0070】本発明においては、熱分解性の高いバイン
ダーを使用することにより、アブレーション転写により
画像形成も可能である。かかるバインダーとしては、前
記中間層の増感剤として用いた自己酸化性樹脂を使用す
ることができる。
【0071】本発明のインクシートのインク層を受容す
る受像シートとしては公知のレーザー熱転写用受像シー
トを何れも用いることが出来るが、プルーフ用として
は、印刷用紙などの最終支持体への再転写が可能なレー
ザー熱転写用受像シートが好ましい。具体的には、特開
平6−79980号、同6−119043号、同6−1
22280号、同8−282140号、同9−5245
8号等に記載の受像シートが挙げられ、これらと本発明
のインクシートとの組合せで、高感度かつ色濁りのない
画像形成が可能である。
【0072】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。尚、特に断り
ない限り、実施例中の「%」は「質量%」を表す。
【0073】実施例1 以下のようにしてインクシート1〜4を作製した。 〈インクシート1〉厚さ75μmのポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム(三菱化学ポリエステル社
製:T−100)上に、以下の光熱変換層塗布液1をワ
イヤーバーにより塗布・乾燥して、830nmの吸光度
が約1.5、乾燥後の厚み約0.3μmの光熱変換層を
形成した。次に、この光熱変換層の上に、以下の中間層
塗布液1をワイヤーバーにより塗布・乾燥して、厚みが
約0.1μmの中間層を形成した。続いて中間層の上
に、以下のインク層塗布液1をワイヤーバーにより塗布
・乾燥して、乾燥後の厚みが0.4μmのインク層を形
成し、インクシート1を作製した。 (光熱変換層塗布液1) ポリビニルブチラール(デンカブチラール♯3000−4:電気化学工業社 製) 8部 赤外線吸収色素(IR−1) 2部 メチルエチルケトン(MEK) 60部 シクロヘキサノン 30部
【0074】
【化2】
【0075】 (中間層塗布液1) ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG−05:日本合成化学社製) 5部 弗素系界面活性剤(FT−251:ネオス社製)の1%水溶液 5部 i−プロピルアルコール 10部 水 80部 (インク層塗布液1) マゼンタ顔料分散物(MHIマゼンタ♯8668、ブリリアントカーミンのプ ロピルアルコール分散物:御国色素社製,固形分19.5%) 38.6部 ポリビニルブチラール(デンカブチラール♯2000−L: 電気化学工業社製) 9.1部 ワックス(ステアリン酸アミド) 1.0部 ロジン系樹脂(KE−311:荒川化学社製) 1.5部 帯電防止剤(ケミスタット1100:三洋化成社製) 0.4部 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:大日本インキ社製) 0.7部 プロピルアルコール 339部 MEK 110部 〈インクシート2〉インクシート1と同様に、厚さ75
μmのPETフィルム上に、以下の光熱変換層塗布液2
をワイヤーバーにより塗布・乾燥して、830nmの吸
光度が約1.5、乾燥後の厚み約0.3μmの光熱変換
層を形成した。次いで、この光熱変換層の上に、以下の
中間層塗布液2をワイヤーバーにより塗布・乾燥して、
厚みが約0.1μmの中間層を形成した。続いて中間層
の上に、以下のインク層塗布液2をワイヤーバーにより
塗布・乾燥して、乾燥後の厚みが0.5μmのインク層
を形成し、インクシート2とした。 (光熱変換層塗布液2) 10%ゼラチン水溶液 30部 赤外線吸収色素(IR−2) 2部 i−プロピルアルコール 10部 水 58部
【0076】
【化3】
【0077】 (中間層塗布液2) ポリイミド樹脂(リカコートSN−20:新日本理化社製,固形分20%) 25部 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出) 0.05部 N−メチル−2−ピロリドン 74.95部 (インク層塗布液2) マゼンタ顔料分散物(MHIマゼンタ♯8100、ブリリアントカーミンのM EK分散物:御国色素社製,固形分19.5%) 48.8部 ポリスチレン(ハイマーST−95:三洋化成社製) 13.4部 スチレン−ブタジエンブロック共重合体(kraton D−1101CU: シェル化学社製) 0.8部 アクリル樹脂(RB−102:三菱レーヨン社製) 1.3部 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出) 0.2部 MEK 339部 シクロヘキサノン 97部 〈インクシート3〉インクシート1と同様に厚さ75μ
mのPETフィルム上に、以下の光熱変換層塗布液3を
ワイヤーバーによって塗布・乾燥して、830nmの吸
光度が約1.5、乾燥後の厚み約0.3μmの光熱変換
層を形成した。次いで、この光熱変換層の上に、以下の
中間層塗布液3をワイヤーバーにより塗布・乾燥して、
厚みが約0.1μmの中間層を形成した。続いて中間層
の上に、前記インク層塗布液2をワイヤーバーにより塗
布・乾燥して、乾燥後の厚みが0.5μmのインク層を
形成し、インクシート3とした。 (光熱変換層塗布液3) ポリビニルブチラール(デンカブチラール♯3000−4: 電気化学工業社製) 7.2部 赤外線吸収色素(化合物IR−3) 2部 イソシアナート化合物(スミジュールN3500:住友化学社製) 0.8部 MEK 200部 シクロヘキサノン 100部
【0078】
【化4】
【0079】 (中間層塗布液3) 10%ゼラチン水溶液 30部 i−プロピルアルコール 10部 水 60部 〈インクシート4〉インクシート1と同様に厚さ75μ
mのPETフィルム上に、以下の光熱変換層塗布液4を
ワイヤーバーにより塗布・乾燥して、830nmの吸光
度が約1.5、乾燥後の厚み約0.3μmの光熱変換層
を形成した。次いで、この光熱変換層の上に、前記中間
層塗布液1をワイヤーバーにより塗布・乾燥して、厚み
が約0.1μmの中間層を形成した。続いて中間層の上
に、前記インク層塗布液2をワイヤーバーにより塗布・
乾燥して、乾燥後の厚みが0.5μmのインク層を形成
し、インクシート4とした。 (光熱変換層塗布液4) 10%ゼラチン水溶液 30部 赤外線吸収色素(IR−2) 2部 10%ホルマリン水溶液 3部 i−プロピルアルコール 10部 水 55部 次に受像シートを作製した。 〈受像シート〉厚さ100μmのPET(T−100:
前出)フィルム上に、以下のバックコート層塗布液をワ
イヤーバーにて2.5g/m2の付量になるよう塗布・
乾燥した後、バックコート層と反対の面に、以下のクッ
ション層塗布液を乾燥後の膜厚が約15μmの厚みにな
るようにアプリケーターにて塗布し、クッション層を形
成した。次いで、クッション層の上に、以下の剥離層塗
布液をワイヤーバーにて2.3g/m2の付量になるよ
う塗布・乾燥し、更に剥離層上に、以下の受像層塗布液
をワイヤーバーにて1.5g/m2の付量になるよう塗
布・乾燥して受像シートを得た。 (バックコート層塗布液) ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡績社製) 8.7部 PMMA樹脂粒子(MX−1000:綜研化学社製) 0.3部 カーボンブラック(MHIブラック♯273:御国色素社製)の18%MEK 分散物 5部 シクロヘキサノン 40部 トルエン 20部 MEK 26部 PMMA:ポリメチルメタクリレート (クッション層塗布液) ポリエチレンラテックス(ハイテックS−3127:東邦化学工業社製) 94.3部 純水 5.7部 (剥離層塗布液) エチルセルロース(STD10(PREM):ダウ・ケミカル社製) 9.5部 メタノール変性エタノール 90.5部 (受像層塗布液) アクリル樹脂(ヨドゾールA5801:日本NSC社製) 22.0部 弗素樹脂(ユニダインTG810:ダイキン工業社製) 4.4部 PMMA樹脂粒子(MX−40S−2:綜研化学社製) 2.1部 純水 62.8部 i−プロピルアルコール 8.7部 《中間層の光熱変換色素の拡散性評価》前記インクシー
ト1〜4について、それぞれ光熱変換層塗布液、中間層
塗布液、インク層塗布液を用いて、中間層の乾燥膜厚が
約1μmとなるようにしてインクシート1A〜4Aを作
製した。このインクシート1A〜4Aを120℃のオー
ブンに1分間投入した。加熱処理したインクシートの断
面を光学顕微鏡にて観察し、光熱変換色素が中間層に拡
散していないかで、以下の基準で3段階評価した。
【0080】 ○:色素の拡散が全く観察されない △:若干、色素の拡散が認められる ×:明確に色素の拡散が認められる 次いで、加熱処理したインクシート1Aのインク層と、
受像シート1の受像層が対向するように重ね合わせてラ
ミネーターを通し、インク層を受像シート1に転写し、
更に受像シートから127g/m2の特菱アート(三菱
製紙社製)へ転写したインクの色調を測定した。別に、
加熱処理しないインクシート1から同様にして特菱アー
トに転写したインクの色調を測定し、両者の色差(Δ
E)を求めた。尚、測定にはGRETAG社のスペクト
ロリノを使用し、ブラックバッキングにて測定した。イ
ンクシート2〜4についても同様にして、加熱処理した
インクシート2A〜4Aとの色差を求めた。 《転写感度の評価》コニカ社製カラーデシジョンシステ
ムのEV−Laser Prooferの記録ドラム
に、各インクシートと受像シート1を受像層とインク層
が対向するようにして減圧密着させた状態で、インクシ
ート側からレーザー露光を行った。記録ドラム上でのレ
ーザーパワーは1ch当たり110mWになるように設
定し、露光回転数を400〜600rpmの範囲で露光
した。露光した受像シートはカラーデシジョンシステム
のEV−Laminaterを使用して127g/m2
の特菱アート(前出)へと転写し、ベタ露光部の反射濃
度が一定となる最大露光回転数を求め、この露光回転数
と記録ドラムの周長とレーザーパワーから、感度を求め
た。 《色調の評価》転写感度の評価で作成した転写画像の、
ベタ部の色調を目視で評価した。
【0081】上記項目について評価した結果を表1に纏
める。
【0082】
【表1】
【0083】本発明に係るインクシートは何れの項目で
も優れるが、中でもインクシート3は優れている。
【0084】実施例2 以下のようにインクシート5〜8を作製した。 〈インクシート5〉インクシート1と同様に厚さ75μ
mのPETフィルム上に、下記光熱変換層塗布液5をワ
イヤーバーによって塗布・乾燥して、830nmの吸光
度が約1.5、乾燥後の厚み約0.3μmの光熱変換層
を形成した。次いで、この光熱変換層の上に、下記中間
層塗布液4をワイヤーバーにより塗布・乾燥して、厚み
が約0.1μmの中間層を形成した。
【0085】続いて中間層の上に、前記インク層塗布液
2をワイヤーバーにより塗布・乾燥して、乾燥後の厚み
が0.5μmのインク層を形成し、インクシート5を得
た。 (光熱変換層塗布液5) ポリビニルブチラール(デンカブチラール♯3000−4:前出) 8部 赤外線吸収色素(IR−3) 2部 MEK 200部 シクロヘキサノン 100部 (中間層塗布液4) メチルセルロース(メトローズSM−15:信越化学社製) 2部 i−プロピルアルコール 10部 水 88部 〈インクシート6〉インクシート5の光熱変換層を前記
光熱変換層塗布液3に変更した以外は同様にしてインク
シートを作製。 〈インクシート7〉インクシート2の中間層を、下記中
間層塗布液5に変更した以外は同様にしてインクシート
を作製。 (中間層塗布液5) ポリビニルブチラール(デンカブチラール♯3000−4: 電気化学工業社製) 9部 イソシアナート化合物(スミジュールN3500:住友化学社製) 1部 MEK 260部 シクロヘキサノン 130部 〈インクシート8〉インクシート5の中間層を下記中間
層塗布液6に変更した以外は同様にしてインクシートを
作製。 (中間層塗布液6) エチルセルロース(STD10(PREM):前出) 9部 イソシアナート化合物(スミジュールN3500:前出) 1部 MEK 390部 《中間層の光熱変換色素の拡散性評価1》インクシート
5〜8について、それぞれ光熱変換層塗布液、中間層塗
布液を使用し、光熱変換層は同条件とし中間層の膜厚が
約1μmとなるように塗布した。次いで、インク層を塗
布するのと同じ条件でインク層塗布溶媒を塗布・乾燥し
てインクシート5A〜8Aを作製した。
【0086】このインクシート5A〜8Aの断面を光学
顕微鏡にて観察し、中間層へ光熱変換色素が拡散してい
るかいないかで3段階評価した。
【0087】 ○:色素の拡散が全く観察されない △:若干、色素の拡散が認められる ×:明確に色素の拡散が認められる 《中間層の光熱変換色素の拡散性評価2》インクシート
5〜8を、インク層と受像シート1の受像層が対向する
ようにしてラミネーターを通し、インク層を受像シート
1に転写し、更に受像シートから127g/m2の特菱
アート(三菱製紙社製)へと転写したインクの830n
mの反射濃度を測定した。
【0088】上記中間層の光熱変換色素の拡散性評価1
及び2、実施例1と同様の転写感度及び転写画像のベタ
部の色調の評価結果を表2に纏めた。
【0089】
【表2】
【0090】本発明に係るインクシートは、拡散性1及
び2の何れも優れており、色濁りもない。
【0091】実施例3 以下のようにインクシート9〜14を作製した。〈イン
クシート9〉インクシート3の中間層を、下記中間層塗
布液7に変更した以外は同様にしてインクシートを作
製。中間層の厚みは約0.2μmとした。 (中間層塗布液7) 10%ゼラチン水溶液 40部 ナフトキノンジアジド 1部 i−プロピルアルコール 10部 水 49部 〈インクシート10〉インクシート9の中間層を、下記
中間層塗布液8に変更した以外は同様にしてインクシー
トを作製。 (中間層塗布液8) 10%ゼラチン水溶液 10部 10%硫酸コバルト水溶液 1部 i−プロピルアルコール 5部 水 34部 〈インクシート11〉インクシート9の中間層を、下記
中間層塗布液9に変更し、インク層塗布液1を使用した
以外は同様にしてインクシートを作製。中間層の厚みは
約0.2μm、インク層の厚みは約0.4μmとした。 (中間層塗布液9) ポリイミド樹脂(リカコートSN−20:前出,固形分20%) 40部 アゾ−i−ブチロニトリル 2部 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出) 0.1部 N−メチル−2−ピロリドン 158部 〈インクシート12〉インクシート11の中間層を、下
記中間層塗布液10に変更した以外は同様にしてインク
シートを作製。 (中間層塗布液10) ニトロセルロース(セルノバBTH1/4:旭化成工業社製,固形分70%) 4部 MEK 76部 シクロヘキサノン 20部 〈インクシート13〉インクシート11の中間層を、下
記中間層塗布液11に変更した以外は同様にしてインク
シートを作製。 (中間層塗布液11) ポリエステル樹脂(バイロン200:前出) 3部 昇華性色素(カヤセット レッドB:日本化薬社製) 1部 イソシアナート化合物(スミジュールN3500:前出) 1部 MEK 240部 シクロヘキサノン 50部 〈インクシート14〉インクシート11の中間層を、下
記中間層塗布液12に変更した以外は同様にしてインク
シートを作製。 (中間層塗布液12) ポリエステル樹脂(バイロン200:前出) 3部 MEK 77部 シクロヘキサノン 20部 実施例1と同様に転写感度及び、転写画像のベタ部の色
調の評価結果を表3に纏める。
【0092】
【表3】
【0093】本発明のインクシートは高感度で、しかも
良い色調を示した。 実施例4 以下のようにインクシート15〜17を作製した。 〈インクシート15〉インクシート3と同様に支持体上
に光熱変換層を形成した後、以下のように調製した中間
層塗布液13をワイヤーバーにて塗布・乾燥し、厚み約
0.4μmの中間層を形成した。次いで、下記インク層
塗布液3をワイヤーバーにて塗布・乾燥し、乾燥後の厚
みが0.5μmのインク層を形成し、インクシートを得
た。 〈流動パラフィン分散液の調製〉下記組成の流動パラフ
ィン分散液を調製し、撹拌しながら超音波分散機にて分
散粒径が約100nmになるよう分散した。 (流動パラフィン分散液) 流動パラフィン(沸点≒320℃) 10g 酢酸エチル 10g 5%ゼラチン水溶液 60g スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)エステル・ナトリウムの10%水溶液 4g (中間層塗布液13) 流動パラフィン分散液 4部 10%ゼラチン水溶液 32部 界面活性剤(FT251:ネオス社製)5%水溶液 1部 i−プロピルアルコール 10部 水 53部 (インク層塗布液3) マゼンタ顔料分散物(MHIマゼンタ♯8100、ブリリアントカーミンのM EK分散物:前出,固形分19.5%) 49部 アクリル樹脂(BR−105:三菱レーヨン社製) 13部 ワックス(ステアリン酸アミド) 1部 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出) 0.2部 プロピルアルコール 339部 MEK 110部 〈インクシート16〉インクシート15の中間層を、下
記中間層塗布液14に変更した以外は同様にしてインク
シートを作製。中間層の厚みは0.5μmとした。
【0094】まず、下記組成のトリオクチルホスフィン
オキシド分散液を調製し、撹拌しながら超音波分散機に
て分散粒径が約100nmになるよう分散した。 (トリオクチルホスフィンオキシド分散液) トリオクチルホスフィンオキシド 10g 酢酸エチル 10g 5%ゼラチン水溶液 60g スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)エステル・ナトリウムの10%水溶液 4g (中間層塗布液14) トリオクチルホスフィンオキシド分散液 4部 10%ゼラチン水溶液 32部 界面活性剤(FT251:ネオス社製)5%水溶液 1部 i−プロピルアルコール 10部 水 53部 〈インクシート17〉インクシート15の中間層を、前
記中間層塗布液3に変更した以外は同様にしてインクシ
ートを作製。中間層の厚みは0.5μmとした。
【0095】実施例1と同様に転写感度及び転写画像の
ベタ部の色調の評価結果を表4に纏める。
【0096】
【表4】
【0097】本発明のインクシートは高感度で、しかも
良好な色調を示した。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、高感度で色濁りがな
く、色再現性に優れるレーザー熱転写用インクシートを
提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前橋 達一 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2H111 AA26 AA27 AA35 AB05 BA03 BA07 BA09 BA53 BA55 BA61 BA76 DA01 DA04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも光熱変換層、中
    間層、インク層をこの順に有し、レーザー露光により転
    写画像形成可能なレーザー熱転写用インクシートにおい
    て、前記中間層が、光熱変換層に含有する光熱変換色素
    に対する拡散防止性を有することを特徴とするレーザー
    熱転写用インクシート。
  2. 【請求項2】 支持体上に、少なくとも光熱変換層、中
    間層、インク層をこの順に有し、レーザー露光により転
    写画像形成可能なレーザー熱転写用インクシートにおい
    て、前記中間層が、インク層塗布溶媒による前記光熱変
    換層の光熱変換色素の拡散を防止できることを特徴とす
    るレーザー熱転写用インクシート。
  3. 【請求項3】 光熱変換層に含有する光熱変換色素が有
    機溶媒可溶性で、中間層が水溶性樹脂であることを特徴
    とする請求項1又は2記載のレーザー熱転写用インクシ
    ート。
  4. 【請求項4】 光熱変換層に含有する光熱変換色素が水
    溶性で、中間層が非水溶性樹脂であることを特徴とする
    請求項1又は2記載のレーザー熱転写用インクシート。
  5. 【請求項5】 光熱変換層が光熱変換色素、バインダー
    樹脂、架橋剤からなることを特徴とする請求項3記載の
    レーザー熱転写用インクシート。
  6. 【請求項6】 中間層がバインダー樹脂及び架橋剤から
    なることを特徴とする請求項4記載のレーザー熱転写用
    インクシート。
  7. 【請求項7】 支持体上に、少なくとも光熱変換層、中
    間層、インク層をこの順に有し、レーザー露光により転
    写画像形成可能なレーザー熱転写用インクシートにおい
    て、前記中間層が増感剤を有することを特徴とするレー
    ザー熱転写用インクシート。
  8. 【請求項8】 増感剤が、自己酸化性樹脂、キノンジア
    ジド誘導体、アゾ化合物、結晶水含有化合物、昇華性化
    合物であることを特徴とする請求項7記載のレーザー熱
    転写用インクシート。
  9. 【請求項9】 増感剤が、インク層の色材とのΔEが1
    5以内である昇華性化合物であることを特徴とする請求
    項8記載のレーザー熱転写用インクシート。
  10. 【請求項10】 支持体上に、少なくとも光熱変換層、
    中間層、インク層をこの順に有するレーザー露光により
    転写画像形成可能なレーザー熱転写用インクシートにお
    いて、前記中間層が、沸点100〜400℃の化合物又
    は高沸点溶媒を水溶性樹脂溶液中に分散した塗布液を塗
    布・乾燥することにより形成されることを特徴とするレ
    ーザー熱転写用インクシート。
  11. 【請求項11】 化合物の沸点が150〜300℃であ
    ることを特徴とする請求項10記載のレーザー熱転写用
    インクシート。
  12. 【請求項12】 支持体、光熱変換層、中間層、インク
    層を少なくともこの順に有し、全ての層を順次塗布・乾
    燥することにより製造するレーザー熱転写用インクシー
    トの製造方法において、前記中間層を、沸点100〜4
    00℃の化合物又は高沸点溶媒を水溶性樹脂溶液に分散
    した塗布液を塗布・乾燥することにより形成し、中間層
    及びインク層の乾燥温度を、中間層に分散した沸点10
    0〜400℃の化合物又は高沸点溶媒の沸点よりも低い
    温度で乾燥することを特徴とするレーザー熱転写用イン
    クシートの製造方法。
  13. 【請求項13】 中間層に分散する溶媒の沸点が150
    〜250℃であり、中間層とインク層の乾燥温度が沸点
    よりも20℃以下であることを特徴とする請求項12記
    載のレーザー熱転写用インクシートの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1、2、7又は10記載のレー
    ザー熱転写用インクシートのインク層と受像シートの受
    像層とを対向するように配し、画像情報に応じたレーザ
    ー光によりインクシート側から露光し、インク層を受像
    シートに転写し、受像シートに転写した画像を最終基材
    へと再転写することにより画像形成することを特徴とす
    る画像記録方法。
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