JP2003054140A - レーザー熱転写記録材料 - Google Patents

レーザー熱転写記録材料

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JP2003054140A
JP2003054140A JP2001250243A JP2001250243A JP2003054140A JP 2003054140 A JP2003054140 A JP 2003054140A JP 2001250243 A JP2001250243 A JP 2001250243A JP 2001250243 A JP2001250243 A JP 2001250243A JP 2003054140 A JP2003054140 A JP 2003054140A
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ink sheet
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layer coating
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Taro Konuma
太朗 小沼
Tomohisa Ota
智久 太田
Katsumi Maejima
勝己 前島
Tatsuichi Maehashi
達一 前橋
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクシート搬送時、及びシートカット時に
発生するゴミに起因する画像欠陥の少ない、高精細な画
像を得るレーザー熱転写記録材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に少なくとも光熱変換層と色材
層を有するレーザー熱転写記録材料において、色材層を
構成するバインダーの3.5〜10.0質量%がパーフ
ルオロアルキル基含有弗素樹脂であることを特徴とする
レーザー熱転写記録材料。上記色材層中のパーフルオロ
アルキル基含有弗素樹脂がパーフルオロオクチルスルホ
ネート結合を有しないことは好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー熱転写記
録材料に関し、特に、印刷分野において、デジタル画像
信号からレーザー記録により、高精細及び/又はフルカ
ラーの画像をデジタル・ドライ処理で得る、DDCP
(ダイレクト・デジタル・カラープルーフ)作製に有用
なレーザー熱転写記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル画像からの画像形成技術
が普及したことに伴い、特に印刷の分野ではDDCPの
ニーズが高まっている。印刷では印刷物の色再現・安定
再現が求められると共に、実際の印刷に用いる紙種・紙
厚での出力を求められる。
【0003】レーザー熱転写記録方式は、レーザーアブ
レーショントランスファー、レーザー溶融熱転写、レー
ザーダイトランスファーを包含し、レーザービームを熱
に変換し、その熱エネルギーを利用して色材(染料のみ
の場合、染料とバインダーを含む場合、顔料とバインダ
ー等で形成される場合などがある)を受像材料(受像シ
ートと称す)に転写し、受像シート上に画像を形成する
方法である。
【0004】かかる光熱変換型の熱転写記録材料(以
下、インクシートとも称す)を用いた画像転写において
は、インクシートから受像シートへインク層、即ち画像
形成層を転写し、又、必要に応じて受像シートから最終
画像転写媒体(紙など)へ受像シートの画像形成層を再
転写することにより最終画像を得ることができる。
【0005】レーザー熱転写記録方式においては、イン
クシートと受像シート等の材料はロール供給されてお
り、シートカットをレーザー露光装置内で任意の出力サ
イズを選択してカットしている。従って、インクシート
を搬送する際に、搬送ガイド等に接触してインクシート
表面に傷が生じたり、インクシートが切れ難いためにカ
ットの際にゴミ(削れカス、切れカス等)が発生するこ
とがある。ゴミが受像シートとインクシートの間にある
と、得られた画像にゴミの影響が現れ、インクシートと
受像シートの密着不良に伴う白抜けやゴミが見えるなど
の画像欠陥となる。
【0006】ゴミが付いても画像欠陥にならないように
する手段として特開平10−71775号(受像シート
にBC層を設ける)、又、発生したゴミを取り除く手段
として特開2000−141722号(インクシート、
受像シート共、表面と裏面での表面粗さRzの差を規定
する)があるが十分とは言えない。
【0007】実際に、インクシートと受像シートの両材
料シートに異物であるゴミが表面に付着していないこと
が重要であり、特に高精細な画像が要求されるカラープ
ルーフ等では特に重要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みて為されたものであり、その目的はインクシート搬送
時、及びシートカット時に発生するゴミに起因する画像
欠陥の少ない、高精細な画像を得るレーザー熱転写記録
材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ゴミによ
る画像欠陥を少なくするレーザー熱転写材料について研
究を重ねた結果、色材層に含有する弗素樹脂の構造と量
を制御すること、色材層バインダーの樹脂比率を制御す
ること、あるいはインク層溶剤を適宜選択することによ
って、ゴミが発生し辛く、その結果、画像欠陥を低減さ
せるレーザー熱転写記録材料が得られることを見い出
し、本発明に到達した。即ち、本発明の上記目的は、以
下の構成により達成された。
【0010】支持体上に少なくとも光熱変換層と色材層
を有するレーザー熱転写記録材料において、 1)色材層を構成するバインダーの3.5〜10.0質
量%がパーフルオロアルキル基含有弗素樹脂であるレー
ザー熱転写記録材料。
【0011】3)色材層を構成するバインダーの30質
量%以上がポリスチレン樹脂であり、かつ1〜30質量
%がポリビニルブチラール樹脂又はポリビニルアセター
ル樹脂であるレーザー熱転写記録材料。
【0012】4)色材層を構成するバインダーの30質
量%以上がアクリル共重合樹脂であるレーザー熱転写記
録材料。
【0013】6)色材層を構成するバインダーの30質
量%以上がアルコール可溶性アクリル共重合樹脂であ
り、かつ1〜30質量%がポリビニルブチラール樹脂又
はポリビニルアセタール樹脂であるレーザー熱転写記録
材料。
【0014】7)色材層を構成するアルコール可溶性樹
脂の溶剤が、沸点100℃以上のアルコールを含有する
レーザー熱転写記録材料。
【0015】尚、2)色材層中のパーフルオロアルキル
基含有弗素樹脂がパーフルオロオクチルスルホネート結
合を有しないレーザー熱転写記録材料、5)アクリル共
重合樹脂がアルコール可溶性であるレーザー熱転写記録
材料、8)光熱変換層と色材層の間に少なくとも一つの
中間層を有する1)〜7)の何れか一つに記載のレーザ
ー熱転写記録材料、9)前記中間層に少なくともゼラチ
ンを含有するレーザー熱転写記録材料は、何れも好まし
い態様である。
【0016】以下、各請求項の作用効果について簡単に
説明する。請求項1では、色材層を構成するバインダー
としてパーフルオロアルキル基を含有の弗素樹脂を一定
量含有させることで、ゴミが原因の画像欠陥が減少す
る。色材層の全バインダーに対して弗素樹脂3.5〜1
0.0質量%にすることが必須だが、3.5〜6.5質
量%であると更に好結果を得る。弗素樹脂の含有量が多
い方が画像欠陥には良い結果を示す(被膜物性向上)
が、含有量を多くしすぎるとベタ品質が劣化する(感度
低下)。
【0017】上記パーフルオロアルキル基含有弗素樹脂
については後で詳述する。請求項2では、上記パーフル
オロアルキル基含有弗素樹脂がパーフルオロオクチルス
ルホネート結合を有しないことで、前記ゴミが原因の画
像欠陥がより改良される。更には、樹脂の熱分解によっ
て人体に蓄積性があると疑われる有害物質を発生しな
い。
【0018】請求項3では、色材層を構成するバインダ
ーの30質量%以上(上限は99質量%)がポリスチレ
ン樹脂であり、かつ、1〜30質量%がポリビニルブチ
ラール樹脂又はポリビニルアセタール樹脂であること
で、画像欠陥の改良と同時に、ベタ品質も向上させる。
ポリビニルブチラール樹脂又はポリビニルアセタール樹
脂の含有率は、1〜5質量%がより好ましい。
【0019】ポリビニルブチラール樹脂又はポリビニル
アセタール樹脂が1〜5質量%の場合、その他の樹脂を
含有しても問題ないが、ポリスチレン樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂と相溶性が
ある樹脂が好ましい。
【0020】請求項4では、色材層を構成するバインダ
ーの30質量%以上(上限は99質量%)がアクリル共
重合樹脂であることにより画像欠陥を改良するものであ
り、アクリル共重合樹脂の含有率は80質量%以上がよ
り好ましく、100質量%でもよい。このアクリル共重
合樹脂のガラス転移温度(Tg)は20℃以上であるこ
とが好ましく、35℃以上であることがより好ましい。
【0021】Tgが20℃より小さいと、ラミネーター
による印刷紙への転写で画像流れが発生する。又、ラミ
ネーターのローラー温度以上だと転写不良が起こる。
【0022】請求項5では、上記アクリル共重合樹脂が
アルコール可溶性であると、更に画像欠陥の改良効果が
良好になる。
【0023】請求項6は、色材層を構成するバインダー
の30質量%以上(上限は99質量%)がアルコール可
溶性アクリル共重合樹脂であり、かつ1〜30質量%の
ポリビニルブチラール樹脂又はポリビニルアセタール樹
脂を含有することで画像欠陥を改良するものであるが、
ポリビニルブチラール樹脂又はポリビニルアセタール樹
脂の含有率が1〜5質量%の範囲でベタ品質も良好とな
り、更に好ましい。
【0024】請求項7は、色材層を構成するアルコール
可溶性樹脂の溶剤が、沸点100℃以上のアルコールを
含有するものである。沸点が低いアルコールを含む溶剤
を用いて塗布すると、乾燥時に気化熱によるブラッシン
グが発生し、色材の発色性を著しく低下させる問題があ
るが、沸点が100℃以上のアルコールを含有させるこ
とで緩やかに乾燥が行われるように調整でき、ブラッシ
ングを抑制でき色再現性が良好になる。
【0025】請求項8は、光熱変換層と色材層の間に中
間層を設けることにより本発明の効果を助長するもので
ある。この中間層の存在が、光熱変換層に含有される光
熱変換色素(光源として赤外線レーザーを使用する場合
には赤外線吸収色素)が、色材層まで拡散するのを防止
する。
【0026】請求項9は、上記中間層にゼラチンを含有
させることで上記効果をより助長できるものである。
【0027】以下、インクシート及び受像シートについ
て、順次説明する。(インクシート)本発明のインクシ
ートは、基本的に支持体上に光熱変換層と色材層を有す
る。
【0028】〈光熱変換層〉光熱変換層は、露光に用い
る光源、好ましくはレーザー光を吸収し熱エネルギーに
変換する層である。光熱変換層は、基本的にバインダー
及び光熱変換色素より成るが、必要に応じて架橋剤(硬
化剤)、界面活性剤などを添加してもよい。
【0029】上記バインダーは、Tg(ガラス転移温
度)が高く熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメタクリル
酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン、エチルセ
ルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミド酸、ポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン、アラミド等の一般的な耐熱性樹脂や、ポリチ
オフェン類、ポリアニリン類、ポリアセチレン類、ポリ
フェニレン類、ポリフェニレン・スルフィド類、ポリピ
ロール類及び、これらの誘導体又は、これらの混合物か
ら成るポリマー化合物を使用することができる。
【0030】又、光熱変換層におけるバインダーとして
は、水溶性ポリマーも用いることができる。水溶性ポリ
マーは色材層との剥離性も良く、又、レーザー照射時の
耐熱性が良く、過度な加熱に対しても所謂飛散が少ない
点で好ましい。
【0031】光熱変換色素としては、例えば半導体レー
ザーを光源として使用する場合、近赤外に吸収帯を有す
る物質が好ましく、近赤外光吸収剤としては、例えばカ
ーボンブラックやシアニン系、ポリメチン系、アズレニ
ウム系、スクワリリウム系、チオピリリウム系、ナフト
キノン系、アントラキノン系色素等の有機化合物、フタ
ロシアニン系、アゾ系、チオアミド系の有機金属錯体な
どが好適に用いられ、具体的には特開昭63−1391
91号、同64−33547号、特開平1−16068
3号、同1−280750号、同1−293342号、
同2−2074号、同3−26593号、同3−309
91号、同3−34891号、同3−36093号、同
3−36094号、同3−36095号、同3−422
81号、同3−97589号、同3−103476号等
に記載の化合物が挙げられる。これらは1種又は2種以
上を組み合わせて用いることができる。
【0032】又、米国特許5,156,938号記載の
近赤外吸収増感色素も好適に用いられ、又、同3,88
1,924号記載の置換されたアリールベンゾ(チオ)
ピリリウム塩、特開昭57−142645号(米国特許
4,327,169号)記載のトリメチンチアピリリウ
ム塩、同58−181051号、同58−220143
号、同59−41363号、同59−84248号、同
59−84249号、同59−146063号、同59
−146061号に記載されているピリリウム系化合
物、特開昭59−216146号記載のシアニン色素、
米国特許4,283,475号に記載のペンタメチンチ
オピリリウム塩等や特公平5−13514号、同5−1
9702号に開示されているピリリウム化合物も好まし
く用いられる。又、染料として好ましい別の例として米
国特許4,756,993号に式(I)、(II)として
記載されている近赤外吸収染料を挙げることができる。
これらの染料のうち特に好ましいものとしては、シアニ
ン色素、スクワリリウム色素、ピリリウム塩、ニッケル
チオレート錯体が挙げられる。
【0033】光熱変換層としては、この他にも蒸着層を
使用することも可能である。光熱変換層の厚みは、0.
05〜0.6μmの範囲が好ましい。
【0034】〈色材層〉色材、バインダーより構成さ
れ、その他の添加剤を含有してもよい。これらの構成物
を溶媒中に溶解又は分散した塗布液を、光熱変換層又は
光熱変換層上の中間層上に塗布・乾燥して形成する。
【0035】レーザー溶融熱転写法において、色材層
は、加熱時に溶融又は軟化して着色剤とバインダー等を
含有する層毎転写可能である層であり、完全な溶融状態
で転写しなくてもよい。
【0036】上記色材としては、例えば無機顔料(二酸
化チタン、カーボンブラック、グラファイト、酸化亜
鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、酸化鉄ならび
に鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウムのクロム酸塩等)
及び有機顔料(アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノ
ン系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系
の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料及びその
誘導体、キナクリドン顔料等)などの顔料ならびに染料
(酸性染料、直接染料、分散染料、油溶性染料、含金属
油溶性染料又は昇華性色素等)を挙げることができる。
【0037】色材層における色材の含有率は、所望の塗
布膜厚で所望の濃度が得られるように調整すればよく、
特に限定されないが、通常5〜70質量%の範囲内にあ
り、好ましくは10〜60質量%である。
【0038】色材層のバインダーとしては、通常、環球
軟化点が60〜150℃の熱可塑性樹脂が用いられる
が、本発明においては、色材層を構成するバインダーの
3.5〜10.0質量%がパーフルオロアルキル基(C
n2n+1−で表されるトリフルオロメチル、ペンタフル
オロエチル、ヘプタデシルフルオロオクチル等の基)を
有する弗素樹脂である。ここで弗素樹脂とは、エチレン
の水素原子が1個以上、弗素原子で置換された単量体の
重合によって合成される熱可塑性樹脂を言い、ポリテト
ラフルオロエチレン「テフロン(R)」、ポリトリフル
オロクロロエチレン等が代表的であるが、他に弗化ビニ
ル、弗化ビニリデン、ジクロロジフルオロエチレン等の
重合体及び共重合体なども包含する。
【0039】上記パーフルオロアルキル基含有弗素樹脂
に関しては、弗素樹脂研究会編:弗素樹脂(高分子化学
刊行会,1956)を参照できる。
【0040】〈支持体〉支持体としては、剛性を有し、
寸法安定性が良く、画像形成の際の熱に耐えるものなら
ば何でもよく、具体的にはポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポ
リカーボネート(PC)、ナイロン(Ny)、塩化ビニ
ル(VC)、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタク
リレート(PMMA)、ポリプロピレン(PP)等のプ
ラスチックフィルムを使用することができる。
【0041】支持体の厚みは、50〜100μmの範囲
が膜物性の観点から好ましい。本発明では、レーザー光
をインクシートの裏面側から照射して画像を形成するの
で、支持体は透明であることが望ましい。又、支持体
は、搬送に適した剛性と柔軟性を有することが好まし
い。
【0042】本発明においては、光熱変換層と色材層の
間に中間層を設けることが、前述の理由から好ましい。
【0043】〈中間層〉中間層に使用するバインダー
は、光熱変換層の構成にもよるが、光熱変換層に含有さ
れる光熱変換色素が中間層あるいは色材層まで、塗布や
乾燥時及びインクシートとして製造された後の経時で拡
散するのを防止できるものを使用する。例えば、光熱変
換層に含有される光熱変換色素の溶解度が0.1%以下
である溶媒に、5%以上溶解する樹脂を用いることがで
きる。
【0044】(受像シート)本発明のインクシートの色
材層を受容する受像シートとしては公知のレーザー熱転
写用受像シートを何れも用いることが出来る。具体的に
は、特開平6−79980号、同6−119043号、
同6−122280号、同8−282140号、同9−
52458号等に記載の受像シートが挙げられ、これら
と本発明のインクシートとの組合せで、高感度かつ色濁
りのない画像形成が可能である。
【0045】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。尚、特に断り
ない限り、実施例中の「%」は「質量%」を表す。
【0046】実施例1 以下のようにしてインクシート1〜4を作製した。
【0047】(インクシート1)厚さ100μmのポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルム(三菱化学
ポリエステル社製:T100)に、下記組成のバックコ
ート層塗布液1をワイヤーバーにて1.0g/m2の乾
燥付量になるように塗布・乾燥した後、バックコート層
と反対の面に下記組成の光熱変換層塗布液1をワイヤー
バーにて塗布・乾燥して乾燥後の厚みが0.2μmの光
熱変換層(波長808nmでの透過吸収率=1.0)を
形成した。
【0048】この光熱変換層の上に、下記組成の中間層
塗布液1をワイヤーバーにて塗布・乾燥して、乾燥付量
0.1g/m2の中間層を形成した。
【0049】次いで中間層の上に、下記組成の色材層塗
布液1をワイヤーバーにて塗布・乾燥し、乾燥後の厚み
が0.5μmのインク層を形成してインクシート1を得
た。この色材層の透過濃度は、マクベスTD−904透
過濃度計で測定したところ0.69であった。
【0050】 〈バックコート層塗布液1〉 ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG−30:日本合成化学社製) 41.6% 弗素化合物(ユニダインTG810:ダイキン工業社製,樹脂分18%) 2.6% 帯電防止剤(エフコール214:松本油脂社製) 5.3% PMMA樹脂粒子(体積平均粒径5.6μm) 3.2% 水 47.3% PMMA:ポリメチルメタクリレート 〈光熱変換層塗布液1〉 ポリビニルブチラール(デンカブチラール#3000−4:電気化学 工業社製) 2.18% 架橋剤(スミジュールN3300:住友化学社製) 0.22% 赤外吸収色素(IR−1) 0.6% メチルエチルケトン 67.9% シクロヘキサノン 29.1%
【0051】
【化1】
【0052】 〈中間層塗布液1〉 ゼラチン 1.49% 弗素系界面活性剤(フタージェントFT−251:ネオス社製) 0.01% 水 78.8% i−プロピルアルコール 19.7% 〈色材層塗布液1〉 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:御国色素社製) 17.3% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:三菱レイヨン社製) 6.3% 弗素樹脂(メガファックF−178K:大日本インキ社製,30%溶液) 1.0% メチルエチルケトン 21.4% シクロヘキサノン 54.0% 全バインダーに対する弗素樹脂の比率は、4.0%であ
った。
【0053】(インクシート2)色材層塗布液1の弗素
樹脂の対全バインダー比率を5.4%にした色材層塗布
液2を使用した他は、インクシート1と同様にインクシ
ート2を作製した。
【0054】(インクシート3)色材層塗布液1の弗素
樹脂の対全バインダー比率を6.8%にした色材層塗布
液3を使用した他は、インクシート1と同様にインクシ
ート3を作製した。
【0055】(インクシート4)色材層塗布液1の弗素
樹脂の対全バインダー比率を1.5%にした色材層塗布
液4を使用した他は、インクシート1と同様にインクシ
ート4を作製した。
【0056】(インクシート5)色材層塗布液1の弗素
樹脂の対全バインダー比率を10.8%にした色材層塗
布液5を使用した他は、インクシート1と同様にインク
シート5を作製した。
【0057】(受像シートの作製)厚さ100μmのP
ET(T−100:前出)フィルム上に、以下のバック
コート層塗布液をワイヤーバーにて2.5g/m2の付
量になるよう塗布・乾燥した後、バックコート層と反対
の面に、以下のクッション層塗布液を乾燥後の膜厚が約
15μmの厚みになるようにアプリケーターにて塗布
し、クッション層を形成した。次いで、クッション層の
上に、以下の剥離層塗布液をワイヤーバーにて2.3g
/m2の付量になるよう塗布・乾燥し、更に剥離層上
に、以下の受像層塗布液をワイヤーバーにて1.5g/
2の付量になるよう塗布・乾燥して受像シートを得
た。 (バックコート層塗布液) ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡績社製) 8.7部 PMMA樹脂粒子(MX−1000:綜研化学社製) 0.3部 カーボンブラック(MHIブラック#273:御国色素社製)の 18%MEK分散物 5部 シクロヘキサノン 40部 トルエン 20部 MEK 26部 PMMA:ポリメチルメタクリレート (クッション層塗布液) ポリエチレンラテックス(ハイテックS−3127:東邦化学工業社製) 94.3部 純水 5.7部 (剥離層塗布液) エチルセルロース(STD10(PREM):ダウ・ケミカル社製) 9.5部 メタノール変性エタノール 90.5部 (受像層塗布液) アクリル樹脂(ヨドゾールA5801:日本NSC社製) 22.0部 弗素樹脂(ユニダインTG810:ダイキン工業社製) 4.4部 PMMA樹脂粒子(MX−40S−2:綜研化学社製) 2.1部 純水 62.8部 i−プロピルアルコール 8.7部 (画像形成と評価) レーザー熱転写による画像形成 ドラム表面に受像シートを裏面が接するように巻き付け
た後、受像層とインクシートの色材層が対向するように
インクシートを巻き付ける。ドラム表面の吸引孔、吸引
溝より吸引することで真空密着させ、インクシートの裏
面側よりレーザーで像様露光することで、受像層上に画
像を転写させた。
【0058】ラミネーターによる再転写 画像の転写した受像シートの受像層を印刷用紙(三菱製
紙社製:特菱アート)に重ね合わせ、ロール圧力19.
6×104Pa、ロール温度110℃、ロール周速20
mm/秒で加圧・加熱して画像をアート紙上に転写し
た。
【0059】印刷用紙に転写された画像について、下記
基準に従って画像欠陥及びベタ品質を評価し、結果を表
1に示した。
【0060】《画像欠陥》画像はB2サイズ全面ベタ画
像とし、搬送時にガイドと接触して発生したゴミ、シー
トをカッターで切る時に発生したゴミによる、1mm以
上の転写抜けの発生数について10枚の平均値を求め、
以下の5段階に分類した。
【0061】 ◎:転写抜けが2個未満 ○:転写抜けが2個以上4個未満 △:転写抜けが4個以上6個未満 ×:転写抜けが6個以上10個未満 ××:転写抜けが10個以上 《ベタ品質》画像形成に際して、レーザー露光エネルギ
ーが色材層の転写に不十分の時、主走査(ドラム回転方
向)で発生する線状の画像の抜けを目視で評価した。
【0062】本実施例では露光エネルギー=300mJ
/cm2の場合を評価した。 ○:画像抜け無く、カラープルーフとして十分な品質 △:カラープルーフとして許容される程度の画像抜け有
り ×:カラープルーフとして不適当な画像抜け有り
【0063】
【表1】
【0064】本発明のインクシートは画像欠陥が少な
く、ベタ品質も優れている。 実施例2 実施例1に準じてインクシート6〜21を作製した。
【0065】(インクシート6)下記組成の色材層塗布
液6を使用した他は、インクシート1と同様にインクシ
ート6を作製した。
【0066】 〈色材層塗布液6〉 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出) 17.3% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 6.3% 弗素樹脂(サーフロンS―381:セイミケミカル社製) 0.3% メチルエチルケトン 22.1% シクロヘキサノン 54.0% (インクシート7)色材層塗布液6の弗素樹脂にサーフ
ロンS−383(セイミケミカル社製)を用いた色材層
塗布液7を使用した他は、インクシート6と同様にイン
クシート7を作製した。
【0067】(インクシート8)色材層塗布液6の弗素
樹脂にサーフロンS−393(セイミケミカル社製)を
用いた色材層塗布液8を使用した他は、インクシート6
と同様にインクシート8を作製した。
【0068】(インクシート9)色材層塗布液6の弗素
樹脂にメガファックF−1405(大日本インキ社製)
を用いた色材層塗布液9を使用した他は、インクシート
6と同様にインクシート9を作製した。
【0069】(インクシート10)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックF−172D(大日本インキ社
製)を用いた色材層塗布液10を使用した他は、インク
シート6と同様にインクシート10を作製した。
【0070】(インクシート11)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックF−178RM(大日本インキ社
製)を用いた色材層塗布液11を使用した他は、インク
シート6と同様にインクシート11を作製した。
【0071】(インクシート12)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックESM−1(大日本インキ社製)
を用いた色材層塗布液12を使用した他は、インクシー
ト6と同様にインクシート12を作製した。
【0072】(インクシート13)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックF−470(大日本インキ社製)
を用いた色材層塗布液13を使用した他は、インクシー
ト6と同様にインクシート13を作製した。
【0073】(インクシート14)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックF−471(大日本インキ社製)
を用いた色材層塗布液14を使用した他は、インクシー
ト6と同様にインクシート14を作製した。
【0074】(インクシート15)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックF−472(大日本インキ社製)
を用いた色材層塗布液15を使用した他は、インクシー
ト6と同様にインクシート15を作製した。
【0075】(インクシート16)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックF−472SF(大日本インキ社
製)を用いた色材層塗布液16を使用した他は、インク
シート6と同様にインクシート16を作製した。
【0076】(インクシート17)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックF−474(大日本インキ社製)
を用いた色材層塗布液17を使用した他は、インクシー
ト6と同様にインクシート17を作製した。
【0077】(インクシート18)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックF−475(大日本インキ社製)
を用いた色材層塗布液18を使用した他は、インクシー
ト6と同様にインクシート18を作製した。
【0078】(インクシート19)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックR−08(大日本インキ社製)を
用いた色材層塗布液19を使用した他は、インクシート
6と同様にインクシート19を作製した。
【0079】(インクシート20)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックBL−20(大日本インキ社製)
を用いた色材層塗布液20を使用した他は、インクシー
ト6と同様にインクシート20を作製した。
【0080】(インクシート21)色材層塗布液6の弗
素樹脂にメガファックF−178A(大日本インキ社
製)を用いた色材層塗布液21を使用した他は、インク
シート6と同様にインクシート21を作製した。
【0081】(画像形成と評価)インクシート6〜21
と実施例1の受像シートを用い、実施例1と同様のレー
ザー露光・加熱を行い画像を形成した。得られた画像に
ついて画像欠陥及びベタ品質(評価基準は実施例1と同
じ)を評価した。結果を表2に示す。
【0082】
【表2】
【0083】本発明に係るインクシートは画像欠陥が少
なく、ベタ品質にも優れている。 実施例3 実施例1に準じてインクシート22〜27を作製した。
【0084】(インクシート22)下記組成の色材層塗
布液22を使用した他はインクシート1と同様にインク
シート22を作製した。
【0085】 〈色材層塗布液22〉 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出) 17.3% ポリスチレン樹脂(ハイマーST−95:三洋化成工業社製)6.25% ポリビニルブチラール樹脂(デンカブチラール#2000−L:電気化学 工業社製) 0.07% 弗素樹脂(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 1.0% メチルエチルケトン 13.05% シクロヘキサノン 62.33% 全バインダーに対して、ポリスチレン樹脂の比率は95
%、ポリビニルブチラール樹脂は1%である。
【0086】(インクシート23)色材層塗布液22の
ポリスチレン樹脂の比率を90%、ポリビニルブチラー
ル樹脂の比率を5%(それぞれ、全バインダーに対し)
とした色材層塗布液23を使用した他は、インクシート
22と同様にインクシート23を作製した。
【0087】(インクシート24)色材層塗布液22の
ポリスチレン樹脂の比率を65.5%、ポリビニルブチ
ラール樹脂の比率を30%とした色材層塗布液24を使
用した他は、インクシート22と同様にインクシート2
4を作製した。
【0088】(インクシート25)色材層塗布液22の
ポリスチレン樹脂の比率を100%、ポリビニルブチラ
ール樹脂の比率を0%とした色材層塗布液25を使用し
た他は、インクシート22と同様にインクシート25を
作製した。
【0089】(インクシート26)色材層塗布液22の
ポリスチレン樹脂の比率を55.5%、ポリビニルブチ
ラール樹脂の比率を40%とした色材層塗布液26を使
用した他は、インクシート22と同様にインクシート2
6を作製した。
【0090】(インクシート27)色材層塗布液22の
ポリスチレン樹脂の比率を27%、ポリビニルブチラー
ル樹脂の比率を70.7%とした色材層塗布液27を使
用した他は、インクシート22と同様にインクシート2
7を作製した。
【0091】(画像形成と評価)インクシート22〜2
7と実施例1の受像シートを用い、実施例1と同様のレ
ーザー露光・加熱を行い画像を形成した。得られた画像
について画像欠陥及びベタ品質(評価基準は実施例1と
同じ)を評価した。結果を表3に示す。
【0092】
【表3】
【0093】ポリビニルブチラール樹脂が全く無いと画
像欠陥が増加するが、30%を超すとベタ品質が劣化す
ることが判る。
【0094】実施例4 実施例1に準じてインクシート28〜31を作製した。
【0095】(インクシート28)下記組成の色材層塗
布液28を使用した他は、インクシート1と同様にイン
クシート28を作製した。
【0096】 〈色材層塗布液28〉 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出) 17.3% ポリスチレン樹脂(ハイマーST−95:前出) 4.61% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−113:三菱レイヨン社製) 1.99% 弗素樹脂(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 13.0% シクロヘキサノン 63.0% 全バインダーに対するアクリル共重合樹脂の比率は30
%である。
【0097】(インクシート29)色材層塗布液28の
アクリル共重合樹脂の比率を80%(全バインダーに対
し)にした色材層塗布液29を使用した他は、インクシ
ート28と同様にインクシート29を作製した。
【0098】(インクシート30)色材層塗布液28の
アクリル共重合樹脂の比率を100%にした色材層塗布
液30を使用した他は、インクシート28と同様にイン
クシート30を作製した。
【0099】(インクシート31)色材層塗布液28の
アクリル共重合樹脂の比率を20%にした色材層塗布液
31を使用した他は、インクシート28と同様にインク
シート31を作製した。
【0100】(画像形成と評価)インクシート28〜3
1と実施例1の受像シートを用い、実施例1と同様のレ
ーザー露光・加熱を行い画像を形成した。得られた画像
について画像欠陥(評価基準は実施例1と同じ)を評価
した。結果を表4に示す。
【0101】
【表4】
【0102】色材層の全バインダーに対するアクリル共
重合樹脂の比率が30〜100%であるインクシート
は、画像欠陥が抑制されている。
【0103】実施例5 実施例1に準じてインクシート32〜40を作製した。
【0104】(インクシート32)下記組成の色材層塗
布液32を使用した他は、インクシート1と同様にイン
クシート32を作製した。
【0105】 〈色材層塗布液32〉 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出) 17.3% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−100:三菱レイヨン社製, ガラス転移温度Tg:105℃) 6.32% 弗素樹脂(メガファックF−471:前出) 0.3% プロピルアルコール 76.08% (インクシート33)色材層塗布液32のアクリル共重
合樹脂をダイヤナールBR−101(Tg:50℃)と
した色材層塗布液33を使用した他は、インクシート3
2と同様にインクシート33を作製した。
【0106】(インクシート34)色材層塗布液32の
アクリル共重合樹脂をダイヤナールBR−102(T
g:20℃)とした色材層塗布液34を使用した他は、
インクシート32と同様にインクシート34を作製し
た。
【0107】(インクシート35)色材層塗布液32の
アクリル共重合樹脂をダイヤナールBR−105(T
g:50℃)とした色材層塗布液35を使用した他は、
インクシート32と同様にインクシート35を作製し
た。
【0108】(インクシート36)色材層塗布液32の
アクリル共重合樹脂をダイヤナールBR−112(T
g:20℃)とした色材層塗布液36を使用した他は、
インクシート32と同様にインクシート36を作製し
た。
【0109】(インクシート37)色材層塗布液32の
アクリル共重合樹脂をダイヤナールBR−115(T
g:50℃)とした色材層塗布液37を使用した他はイ
ンクシート32と同様にインクシート37を作製した。
【0110】(インクシート38)色材層塗布液32の
アクリル共重合樹脂をダイヤナールBR−117(T
g:35℃)とした色材層塗布液38を使用した他はイ
ンクシート32と同様にインクシート38を作製した。
【0111】(インクシート39)色材層塗布液32の
アクリル共重合樹脂をダイヤナールBR−118(T
g:35℃)とした色材層塗布液39を使用した他は、
インクシート32と同様にインクシート39を作製し
た。
【0112】(インクシート40)色材層塗布液32の
アクリル共重合樹脂をダイヤナールBR−53(Tg:
56℃)とした色材層塗布液40を使用した他は、イン
クシート32と同様にインクシート40を作製した。
【0113】(画像形成と評価)インクシート32〜4
0と実施例1の受像シートを用い、実施例1と同様のレ
ーザー露光・加熱を行い画像を形成した。得られた画像
について画像欠陥及びベタ品質(評価基準は実施例1と
同じ)を評価した。結果を表5に示す。
【0114】
【表5】
【0115】アルコール可溶性のアクリル共重合樹脂を
用いたインクシートは、画像欠陥が少なくベタ品質にも
優れる。
【0116】実施例6 実施例1に準じてインクシート41〜46を作製した。
【0117】(インクシート41)下記組成の色材層塗
布液41を使用した他はインクシート1と同様にインク
シート41を作製した。
【0118】 〈色材層塗布液41〉 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出) 17.3% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:三菱レイヨン社製) 6.53% ポリビニルブチラール樹脂(デンカブチラール#2000−L:前出) 0.07% 弗素樹脂(メガファックF−471:前出) 0.03% プロピルアルコール 76.07% 全バインダーに対してアクリル共重合樹脂の比率は95
%、ポリビニルブチラール樹脂は1%である。
【0119】(インクシート42)色材層塗布液41の
アクリル共重合樹脂の比率を90%、ポリビニルブチラ
ール樹脂の比率を5%(共に全バインダーに対し)とし
た色材層塗布液42を使用した他は、インクシート41
と同様にインクシート42を作製した。
【0120】(インクシート43)色材層塗布液41の
アクリル共重合樹脂の比率を65.5%、ポリビニルブ
チラール樹脂の比率を30%とした色材層塗布液43を
使用した他は、インクシート41と同様にインクシート
43を作製した。
【0121】(インクシート44)色材層塗布液41の
アクリル共重合樹脂の比率を100%、ポリビニルブチ
ラール樹脂の比率を0%とした色材層塗布液44を使用
した他は、インクシート41と同様にインクシート44
を作製した。
【0122】(インクシート45)色材層塗布液41の
アクリル共重合樹脂の比率を55.5%、ポリビニルブ
チラール樹脂の比率を40%とした色材層塗布液45を
使用した他は、インクシート41と同様にインクシート
45を作製した。
【0123】(インクシート46)色材層塗布液41の
アクリル共重合樹脂の比率を27%、ポリビニルブチラ
ール樹脂の比率を70.7%とした色材層塗布液46を
使用した他は、インクシート41と同様にインクシート
46を作製した。
【0124】(画像形成と評価)インクシート41〜4
6と実施例1の受像シートを用い、実施例1と同様のレ
ーザー露光・加熱を行い画像を形成した。得られた画像
について画像欠陥及びベタ品質(評価基準は実施例1と
同じ)を評価した。結果を表6に示す。
【0125】
【表6】
【0126】アルコール可溶性のアクリル共重合樹脂と
ポリビニルブチラール樹脂を本発明の比率で併用したイ
ンクシートは、画像欠陥が少なくベタ品質にも優れる。
ポリビニルブチラール樹脂が多すぎると相溶性が悪くな
るため画像欠陥が増加する。
【0127】実施例7 実施例1に準じてインクシート47〜56を作製した。
【0128】(インクシート47)厚さ100μmのP
ETフィルム(T100:前出)に、前記インクシート
1におけるバックコート層塗布液1を、ワイヤーバーに
て1.0g/m2の乾燥付量になるように塗布・乾燥し
た後、バックコート層と反対の面に下記組成の光熱変換
層塗布液2をワイヤーバーによって塗布・乾燥して、乾
燥付量0.73g/m2の光熱変換層(波長808nm
での透過吸収率=1.0)を形成した。
【0129】この光熱変換層の上に、下記組成の色材層
塗布液47をワイヤーバーにて塗布・乾燥して、乾燥後
の厚みが0.5μmのインク層を形成し、インクシート
47を得た。色材層の透過濃度は、マクベスTD−90
4透過濃度計で測定したところ0.69であった。
【0130】 〈光熱変換層塗布液2〉 ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG−30:前出,揮発分4%とする) 3.85% カーボンブラック水性分散物(CAB−O−JET300:CABOT社製) 13.32% 硼酸 0.24% 弗素系界面活性剤(FT−251:前出) 0.06% 純水 63.73% i−プロピルアルコール 18.80% 〈色材層塗布液47〉 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出) 17.3% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 6.32% 弗素樹脂(メガファックF−471:前出) 0.3% プロピルアルコール(沸点:97℃) 40.08% シクロヘキサノール(沸点:161.1℃) 36.0% (インクシート48)色材層塗布液47のシクロヘキサ
ノールをt−アミルアルコール(沸点:101.8℃)
とした色材層塗布液48を使用した他は、インクシート
47と同様にインクシート48を作製した。
【0131】(インクシート49)色材層塗布液47の
シクロヘキサノールをsec−アミルアルコール(沸
点:119.3℃)とした色材層塗布液49を使用した
他は、インクシート47と同様にインクシート49を作
製した。
【0132】(インクシート50)色材層塗布液47の
シクロヘキサノールをn−アミルアルコール(沸点:1
38℃)とした色材層塗布液50を使用した他は、イン
クシート47と同様にインクシート50を作製した。
【0133】(インクシート51)色材層塗布液47の
シクロヘキサノールをn−ブタノール(沸点:117.
7℃)とした色材層塗布液51を使用した他は、インク
シート47と同様にインクシート51を作製した。
【0134】(インクシート52)色材層塗布液47の
シクロヘキサノールをn−ヘキサノール(沸点:15
7.1℃)とした色材層塗布液52を使用した他は、イ
ンクシート47と同様にインクシート52を作製した。
【0135】(インクシート53)色材層塗布液47の
シクロヘキサノールをn−オクタノール(沸点:195
℃)にした色材層塗布液53を使用した他は、インクシ
ート47と同様にインクシート53を作製した。
【0136】(インクシート54)下記組成の色材層塗
布液54を使用した他は、インクシート47と同様にイ
ンクシート54を作製した。
【0137】 〈色材層塗布液54〉 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出) 17.3% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 6.32% 弗素樹脂(メガファックF−471:前出) 0.3% プロピルアルコール(沸点:97℃) 76.08% (インクシート55)下記組成の色材層塗布液55を使
用した他は、インクシート47と同様にインクシート5
5を作製した。
【0138】 〈色材層塗布液55〉 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出) 17.3% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 6.32% 弗素樹脂(メガファックF−471:前出) 0.3% メチルエチルケトン 76.08% (インクシート56)色材層塗布液47のシクロヘキサ
ノールをi−プロパノール(沸点:82.3℃)とした
色材層塗布液56を使用した他は、インクシート47と
同様にインクシート56を作製した。
【0139】(画像形成と評価)インクシート47〜5
6と実施例1の受像シートを用い、実施例1と同様のレ
ーザー露光・加熱を行い画像を形成した。得られた画像
について画像欠陥(評価基準は実施例1と同じ)及び色
再現性を評価した。結果を表7に示す。
【0140】《色再現性》各画像を目視で3段階評価し
た。
【0141】 ○:オリジナルの目標色と同等の色相 △:カラープルーフとして許容できる色相 ×:カラープルーフとして不適当な色相
【0142】
【表7】
【0143】沸点100℃以上のアルコールを溶剤に用
いたインクシート47〜53は、画像欠陥が少なく良好
である。同時に色再現性も向上する。
【0144】又、色材層塗布液47〜53のアクリル共
重合樹脂を、ポリビニルアルコール樹脂(デンカブチラ
ール#2000−L:前出)、ポリビニルアセタール樹
脂(エスレックBX−L:積水化学社製)に替えてイン
クシートを作製し、画像を形成したところ、同様の効果
が得られた。
【0145】
【発明の効果】本発明のインクシートを使用することに
より、インクシート搬送時、及びシートカット時に発生
するゴミに起因する画像欠陥が少なく、高精細で、かつ
色再現性も良好な画像が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前橋 達一 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2C068 AA06 BB19 BC33 2H111 AA35 BA03 BA04 BA37 BA53

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも光熱変換層と色材
    層を有するレーザー熱転写記録材料において、色材層を
    構成するバインダーの3.5〜10.0質量%がパーフ
    ルオロアルキル基含有弗素樹脂であることを特徴とする
    レーザー熱転写記録材料。
  2. 【請求項2】 色材層中のパーフルオロアルキル基含有
    弗素樹脂がパーフルオロオクチルスルホネート結合を有
    しないことを特徴とする請求項1記載のレーザー熱転写
    記録材料。
  3. 【請求項3】 支持体上に少なくとも光熱変換層と色材
    層を有するレーザー熱転写記録材料において、色材層を
    構成するバインダーの30質量%以上がポリスチレン樹
    脂であり、かつ1〜30質量%がポリビニルブチラール
    樹脂又はポリビニルアセタール樹脂であることを特徴と
    するレーザー熱転写記録材料。
  4. 【請求項4】 支持体上に少なくとも光熱変換層と色材
    層を有するレーザー熱転写記録材料において、色材層を
    構成するバインダーの30質量%以上がアクリル共重合
    樹脂であることを特徴とするレーザー熱転写記録材料。
  5. 【請求項5】 アクリル共重合樹脂がアルコール可溶性
    であることを特徴とする請求項4記載のレーザー熱転写
    記録材料。
  6. 【請求項6】 支持体上に少なくとも光熱変換層と色材
    層を有するレーザー熱転写記録材料において、色材層を
    構成するバインダーの30質量%以上がアルコール可溶
    性アクリル共重合樹脂であり、かつ1〜30質量%がポ
    リビニルブチラール樹脂又はポリビニルアセタール樹脂
    であることを特徴とするレーザー熱転写記録材料。
  7. 【請求項7】 支持体上に少なくとも光熱変換層と色材
    層を有するレーザー熱転写記録材料において、色材層を
    構成するアルコール可溶性樹脂の溶剤が、沸点100℃
    以上のアルコールを含有することを特徴とするレーザー
    熱転写記録材料。
  8. 【請求項8】 光熱変換層と色材層の間に少なくとも一
    つの中間層を有することを特徴とする請求項1〜7の何
    れか1項記載のレーザー熱転写記録材料。
  9. 【請求項9】 中間層に少なくともゼラチンを含有する
    ことを特徴とする請求項8記載のレーザー熱転写記録材
    料。
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EP2082893A3 (en) * 2008-01-28 2010-05-19 Fujifilm Corporation Method of forming image by thermal transfer
JPWO2015178378A1 (ja) * 2014-05-20 2017-04-20 日本カーバイド工業株式会社 レーザー転写マーキング用フィルムおよびそれを用いたレーザーマーキング品

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