JP2002246028A - 水溶液系電池並びに該電池に用いられる電極用ペーストおよび電極 - Google Patents

水溶液系電池並びに該電池に用いられる電極用ペーストおよび電極

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Shiyuuichi Uchijiyou
秀一 内條
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Teruhito Oota
暉人 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極粉体との結着性、集電材への接着性が良
好で、電極用ペーストとしての安定性、各種水系電解液
との相溶性が良好で、さらに耐酸化還元性、熱安定性、
耐酸アルカリ性に優れた重合体を用いた電極用ペースト
及び電極、これらを用いた高容量、高電流で作動でき、
高寿命で信頼性に優れた水系一次電池及び二次電池を提
供することを目的とする。 【解決手段】 電極用ペーストに用いる結着剤や増粘剤
としてアミド構造を有する繰り返し構造単位を含む重合
体、特にN−ビニルアセトアミドの重合体を用いること
により、結着性や接着性、電解液との相溶性、安定性、
耐久性に優れた電極用ペーストが得られ、このペースト
から得られた電極を用いることにより、高容量、高電流
で作動でき、高寿命で信頼性に優れた水系一次電池及び
二次電池を完成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電解質水溶液を含浸
したアミド構造を有する繰り返し構造単位を含む重合
体、特に、N−ビニルアセトアミドの重合体を含む水溶
液系電池及びそれを製造するのに使用する電極用ペース
ト、該ペーストを用いる電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水溶液系電池には乾電池やアルカリ電
池、アルカリ蓄電池、鉛蓄電池等があり、近年携帯機器
の普及に伴い、そのパワー、エネルギー密度等の性能向
上、寿命、歩留まり等の信頼性向上等が期待されてい
る。この課題の解決の為には各種電池での電極の成型性
や強度向上が重要な手段となっている。
【0003】このような水溶液系電池に用いられる電極
を作製するには各種電極活物質粉を増粘剤や結着剤など
の高分子材料とともに溶剤中に分散させた電極用ペース
トを調製し、このペーストを各種導電性集電材(導電性
基材)上に塗布、乾燥し、またその後必要により加圧成
型する方法が電極厚み制御や生産性向上に優れており、
最近よく使われるようになっている。この場合のペース
トの要求特性としては成型後の粉体同士の結着性や導電
性集電材への接着性、塗布成型前の粘度安定性等が挙げ
られる。
【0004】このような結着剤や増粘剤に用いられる高
分子としては従来からポリテトラフルオロエチレン、ポ
リエチレン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル
アミド、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド
等が使用または検討されてきたが、結着性、増粘性等で
さらなる改良が必要とされていた。また、各種水溶液系
電解液との親和性がよく、電解液のイオン伝導性を損な
わない高分子が必要とされてきた。ポリビニルピロリド
ンに関しては、例えば特開平10−40916号公報で
は、ニッケル水素蓄電池の負極用ペーストに、特開平5
−283067号公報、特開平6−243863号公
報、特開平7−326349号公報、特開平8−455
04号公報、特開平9−326327319号公報、特
開平9−45316号公報、特開平9−147845号
公報、特開平11−213994号公報ではニッケルカ
ドミウム蓄電池の負極用ペーストにポリビニルピロリド
ンを使用しているが、単独では結着性に劣るためポリビ
ニルアルコール、ポリテトラフルオロエチレンや高分子
糊料等を併用している。さらに、ポリビニルピロリドン
は強アルカリ性条件下では、その親水性、吸水性が低下
してしまい、さらには高温度での安定性が劣ることによ
り電池の放電充電時の発熱サイクルで徐々に劣化し、電
池特性に悪影響を与える等の問題点がある。
【0005】また、特開2000−58060号公報に
は、ニッケル水素蓄電池の正極用ペーストの増粘剤にN
−ビニルアセトアミド重合体を用いることが報告されて
いるが、電極結着剤として優れていることは報告されて
いない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、電極粉体
との結着性、集電材への接着性が良好で、電極用ペース
トとしての安定性、各種水溶液系電解液との親和性が良
好で、さらに耐酸化還元性、熱安定性、耐酸性、耐アル
カリ性に優れた高分子を用いた電極用ペーストを得るこ
とを目的とする。また、本発明では上記電極用ペースト
から得られる電極、並びに該電極を用いた高容量、高電
流で作動でき、高寿命で信頼性に優れた水溶液系一次電
池及び二次電池を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するため鋭意検討した結果、電極用ペーストに用
いる結着剤としてアミド構造を有する繰り返し構造単位
を含む重合体を用いることにより、結着性や接着性、電
解液との親和性、安定性、耐久性に優れた電極用ペース
トが得られることを見出した。さらに上記電極用ペース
トから得られる電極を用いることにより、高容量、高電
流で作動でき、高寿命で信頼性に優れた水溶液系一次電
池及び二次電池を完成するに至った。特に、N―ビニル
アセトアミド重合体の架橋体が結着剤として強度、保液
性に優れ、電池のサイクル性及び/または耐久性向上に
寄与することを見いだした。
【0008】すなわち本発明は、以下の水溶液系電池及
びこれを得るための電極用ペースト、電極を提供するこ
とを目的とする。 1)電解質水溶液を含むアミド構造を有する繰り返し構
造単位を含む重合体が、電極活物質表面の一部と接触し
ていることを特徴とする電池、 2)一般式(1)
【化3】 (式中、R1、R2は各々独立に水素原子または炭素数1
以上5以下のアルキル基を表す。)で表されるアミド構
造を繰り返し構造単位に有する重合体を含むことを特徴
とする上記1)に記載の電池、 3)アミド構造を有する繰り返し構造単位を含む重合体
が、一般式(2)
【化4】 (式中、R1、R2は各々独立に水素原子または炭素数1
以上5以下のアルキル基を表す。)で表される化合物の
重合体であることを特徴とする上記1)または2)に記
載の電池、 4)アミド構造を有する繰り返し構造単位を含む重合体
が、N−ビニルアセトアミドの重合体であることを特徴
とする上記1)乃至3)のいずれかひとつに記載の電
池、 5)N−ビニルアセトアミドの重合体が、直鎖状である
ことを特徴とする上記4)に記載の電池、 6)N−ビニルアセトアミドの重合体が、三次元架橋体
であることを特徴とする上記4)に記載の電池、 7)アミド構造を有する繰り返し構造単位を含む重合体
の質量平均分子量が、5000〜1000万の範囲であ
ることを特徴とする上記1)乃至6)のいずれかひとつ
に記載の電池、 8)N−ビニルアセトアミドの重合体が、ポリ−N−ビ
ニルアセトアミド、N−ビニルアセトアミド/アクリル
酸ナトリウム共重合体、N−ビニルアセトアミド/酢酸
ビニル共重合体、N−ビニルアセトアミド/アクリルア
ミド共重合体からなる群から選ばれた少なくともひとつ
であることを特徴とする上記4)乃至7)のいずれかひ
とつに記載の電池、 9)電極活物質が、金属酸化物であることを特徴とする
上記1)乃至8)のいずれかひとつに記載の電池、 10)電極活物質が、亜鉛、マンガン、銀、鉛、カドミ
ウム、ニッケル、コバルト、ジルコニウム、チタン、バ
ナジウム、モリブデン、アルミニウム、またはそれらの
化合物からなる群から選ばれた少なくともひとつである
ことを特徴とする上記1)乃至9)のいずれかひとつに
記載の電池、 11)電極活物質が、炭素からなる炭素材料であること
を特徴とする上記1)乃至8)のいずれかひとつに記載
の電池、 12)電極活物質が、水素貯蔵性の金属または合金であ
ることを特徴とする上記1)乃至8)のいずれかひとつ
に記載の電池、 13)電極活物質が、導電性重合体であることを特徴と
する上記1)乃至8)のいずれかひとつに記載の電池、 14)導電性重合体が、ポリアニリン、ポリチオフェ
ン、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリピロー
ル、ポリチエニレン、ポリピリジンジイル、ポリイソチ
アナフテニレン、ポリフリレン、ポリセレノフェン、ポ
リパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、
ポリフリレンビニレン、ポリナフテニレンビニレン、ポ
リセレノフェンビニレン、ポリピリジンジイルビニレ
ン、またはその誘導体からなる群から選ばれた少なくと
もひとつを含むものであることを特徴とする上記13)
に記載の電池、 15)電極活物質及びN−ビニルアセトアミドの重合体
を含む電池電極用ペースト、 16)N−ビニルアセトアミドの重合体が、直鎖状であ
ることを特徴とする上記15)に記載の電池電極用ペー
スト、 17)N−ビニルアセトアミドの重合体が、三次元架橋
体であることを特徴とする上記15)に記載の電池電極
用ペースト、 18)電極活物質が、金属酸化物であることを特徴とす
る上記15)乃至17)のいずれかひとつに記載の電池
電極用ペースト、 19)電極活物質が、亜鉛、マンガン、銀、鉛、カドミ
ウム、ニッケル、コバルト、ジルコニウム、チタン、バ
ナジウム、モリブデン、アルミニウム、またはそれらの
化合物からなる群から選ばれた少なくともひとつである
ことを特徴とする上記15)乃至18)のいずれかひと
つに記載の電池電極用ペースト、 20)電極活物質が、炭素からなる炭素材料であること
を特徴とする上記15)乃至17)のいずれかひとつに
記載の電池電極用ペースト、 21)電極活物質が、水素貯蔵性の金属または合金であ
ることを特徴とする上記15)乃至17)のいずれかひ
とつに記載の電池電極用ペースト、 22)電極活物質が、導電性重合体であることを特徴と
する上記15)乃至17)のいずれかひとつに記載の電
池電極用ペースト、 23)導電性重合体が、ポリアニリン、ポリチオフェ
ン、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリピロー
ル、ポリチエニレン、ポリピリジンジイル、ポリイソチ
アナフテニレン、ポリフリレン、ポリセレノフェン、ポ
リパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、
ポリフリレンビニレン、ポリナフテニレンビニレン、ポ
リセレノフェンビニレン、ポリピリジンジイルビニレ
ン、またはその誘導体からなる群から選ばれた少なくと
もひとつを含むものであることを特徴とする上記22)
に記載の電池電極用ペースト、及び 24)導電性基材に上記15)乃至23)のいずれかひ
とつに記載の電池電極用ペーストを塗布して得られた電
極。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の電池及び/または電極用
ペーストに用いられる重合体(高分子)としては一般式
(1)
【化5】 (式中、R1、R2は各々独立に水素原子または炭素数1
以上5以下のアルキル基を表す。)で表されるアミド構
造を有する繰り返し構造単位を含む重合体が好ましい。
1、R2の有用な例は、水素原子、メチル基、エチル基
であり、さらにR 1が水素原子、R2がメチル基またはエ
チル基が好ましい。
【0010】また、アミド構造を有する繰り返し構造単
位を含む重合体が、一般式(2)
【化6】 (式中、R1、R2は各々独立に水素原子または炭素数1
以上5以下のアルキル基を表す。)で表される化合物の
重合体が好適に用いられる。R1、R2の有用な例は、水
素原子、メチル基、エチル基であり、さらにR1が水素
原子、R2がメチル基またはエチル基が好ましい。
【0011】アミド構造を有する繰り返し構造単位を含
む重合体は電解質塩を高濃度で含む水溶液と親和性を有
し、その状態で高いイオン伝導性を有することがわかっ
た。またアミド構造は金属集電体や電極活物質、特に、
金属酸化物系電極活物質との相互作用が大きく、結着効
果が大きい。また、金属酸化物系電極活物質は表面が活
性な為に、ペースト状態で結着剤や増粘剤のような有機
物の酸化分解を促進する触媒として作用し、重合体の低
分子量化や分解物の表面吸着等が起こり、粘度変化等で
ペーストの安定性を阻害する。このペースト中にアミド
構造を有する繰り返し構造単位を含む重合体を含ませる
と、これが酸化物表面に優先的に吸着し安定な保護層を
形成する。
【0012】アミド構造を有する繰り返し構造単位を含
む重合体と電極活物質が接触するとは、上記のような電
極活物質表面に吸着、被覆、結合、接着で該電極活物質
表面、表層の少なくとも一部分にアミド構造を有する繰
り返し構造単位を含む重合体が存在している状態を示
す。その中でN−ビニルアセトアミドの重合体は、酸、
アルカリ等のpH(水素イオン濃度)に関係なく水溶液
を安定に吸収することができるので好ましい。またN−
ビニルアセトアミドは他の多官能性重合性化合物と共重
合することにより3次元架橋体となり、このN−ビニル
アセトアミドの三次元架橋体は高濃度電解質塩溶液を約
10倍以上吸収することができ、その場合の機械的強度
も良好で、酸、アルカリや高温でも安定であるのでさら
に好ましい。また酸化安定性に優れており、ペースト中
で酸化物表面に吸着しても触媒作用を受けにくいだけで
なく、電池に用いた場合の電気化学的安定性にも優れ
る。
【0013】本発明において、N−ビニルアセトアミド
の重合体とは、N−ビニルアミド単独重合体およびN−
ビニルアミド共重合体をいう。N−ビニルアミドと共重
合可能なモノマーとしては、(メタ)アクリル酸またはそ
の塩、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸(イソ)プロピル、(メタ)アクリ
ル酸ブチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸メトキシエ
チル、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリオキシア
ルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の(メタ)
アクリル酸系モノマー;(メタ)アクリルアミド、N,N
−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル
(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリル
アミド、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸またはその塩、N−イソプロピル(メタ)ア
クリルアミド等の(メタ)アクリルアミド系モノマー;酢
酸ビニル、酪酸ビニル、吉草酸ビニル等のビニルエステ
ル系モノマー;スチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、p−メトキシスチレン、m−クロロスチ
レン等のスチレン系モノマー;メチルビニルエーテル、
ブチルビニルエーテル、ビニルベンジルエーテル等のビ
ニルエーテル系モノマー;無水マレイン酸、マレイン酸
またはその塩、フマル酸またはその塩、マレイン酸ジメ
チルエステル、フマル酸ジエチルエステル等のジカルボ
ン酸系モノマー;アリルアルコール、アリルフェニルー
テル、アリルアセテート等のアリル系モノマー等の他、
(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニル、エチレン、プロ
ピレン等のモノマーを例示することができる。また、上
記例示モノマーを二種類以上組み合わせて共重合するこ
とも可能である。
【0014】これら、共重合可能なモノマーの使用割合
は、本発明の目的性能を損なわない程度、概ね60質量
%以下、好ましくは40質量%以下、さらに好ましくは
30質量%以下である。
【0015】本発明において、N−ビニルアセトアミド
の重合体の三次元架橋体は、1分子内に重合性二重結合
を2個以上もつ架橋剤の存在下でN−ビニルアセトアミ
ド(と上記他のコモノマーと)を重合架橋したもの、ま
たは、未架橋である前駆重合体を予め製造し、これを重
合体中の官能基と反応させ化学結合を形成させる方法、
放射線、過酸化物等で架橋する方法などにより製造され
たものである。
【0016】ここで架橋する際に使用する1分子内に重
合性二重結合を2個以上もつ架橋剤としては、テトラア
リルオキシエタン、ペンタエリスリトールテトラアリル
エーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、
トリメチロールプロパントリアリルエーテル、エチレン
グリコールジアリルエーテル、ジエチレングリコールジ
アリルエーテル、トリエチレングリコールジアリルエー
テル、ジアリルエーテル、単糖類、二糖類、多糖類、セ
ルロースなどの水酸基を1分子内に2個以上有する化合
物から誘導されるポリアリルエーテル;トリメリット酸
トリアリル、クエン酸トリアリル、シュウ酸ジアリル、
コハク酸ジアリル、アジピン酸ジアリル、マレイン酸ジ
アリル等の1分子中にカルボキシル基を2個以上有する
化合物から誘導されるポリアリルエステル;ジアリルア
ミン、トリアリルイソシアヌレートなどの1分子内にア
リル基を2個以上有する化合物;シュウ酸ジビニル、マ
ロン酸ジビニル、コハク酸ジビニル、グルタル酸ジビニ
ル、アジピン酸ジビニル、マレイン酸ジビニル、フマル
酸ジビニル、クエン酸トリビニルなどの1分子内にビニ
ルエステル構造を2個以上有する化合物;N,N’−ブ
チレンビス(N−ビニルアセトアミド)、N,N’−ジ
アセチル−N,N’−ジビニル−1,4−ビスアミノメ
チルシクロヘキサンなどのビス(N−ビニルカルボン酸
アミド)化合物;N,N'−メチレンビスアクリルアミ
ド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート等の複数個のアクリルア
ミド構造や(メタ)アクリル基を有する化合物;ジビニ
ルベンゼン、ジビニルエーテル、(メタ)アクリル酸ア
リル等のあらゆる公知の架橋剤が使用可能である。ま
た、これらの架橋剤は一種または二種以上用いることも
できる。
【0017】上記架橋剤の使用量は、N−ビニルアセト
アミドを含む重合性モノマー全量に対して10質量%以
下が好適であり、6質量%以下がより好ましい。
【0018】未架橋である前駆重合体中の官能基(例え
ば、水酸基、アミノ基、カルボキシル基等)と反応して
化学結合を生成し得る架橋剤としては、その官能基に応
じて、ポリグリシジルエーテル、ポリイソシアヌレー
ト、ポリアミン、ポリオール、ポリカルボン酸などが挙
げられる。これらの架橋剤の使用量は、通常架橋物前駆
重合体総量を基準として、重合体:架橋剤の比が質量比
で90:10〜99.999:0.001の範囲が好ま
しく、95:5〜99.995:0.005の範囲がよ
り好ましい。
【0019】本発明の電池及び/または電極用ペースト
に用いられるN−ビニルアセトアミドの重合体の分子量
は質量平均分子量として5000以上が一般的であり、
3万以上1000万以下が好ましく、さらには50万以
上500万以下がより好ましい。分子量が5000未満
だと、電解質や溶媒の吸収量が少なく、また機械的強度
も小さくなり好ましくない。分子量が1000万を超え
ると、電極や他のセパレータ等と複合しにくくなり好ま
しくない。本発明の電池及び/または電極用ペーストの
増粘剤及び/または結着剤に用いられるN−ビニルアセ
トアミドの重合体の使用量は電極材料や電解液等の種類
やN−ビニルアセトアミドの重合体の質量平均分子量に
よっても異なるが、増粘及び結着効果の両方を出すに
は、一般的には電極ペースト全量に対して0.05質量
%以上20質量%以下であり、好ましくは0.1質量%
以上5質量%以下である。
【0020】本発明のN−ビニルアセトアミドの重合体
の具体例としては昭和電工製のポリ−N−ビニルアセト
アミドが上げられ、例えば架橋タイプのNA−150
F、NA−010F、NA−010S、非架橋タイプの
GE−191、GE−191LH、GE−191L、G
E−191LL、GE−191L34、及び、GE−1
67、GE−167L、GE−163LM(アクリル酸
ナトリウム共重合体)、及び、XGC−330(酢酸ビ
ニル共重合体)、及び、XGC−265(アクリルアミ
ド共重合体)等が挙げられる。
【0021】本発明の電極用ペーストの調製に用いられ
る溶剤としては、電極活物質と相性がよく、N−ビニル
アセトアミドの重合体との親和性がよいものであれば特
に限定されないが、一般的には、水またはメタノール、
エタノール、イソプロパノール等のアルコール性溶剤が
用いられる。これらはそれぞれ単独で用いてもよいし、
併用して用いてもよい。本発明の電極用ペースト中には
前述した従来から用いられている増粘剤や結着剤を併用
してもよい。前述したようにN−ビニルアセトアミド重
合体が優先的に金属酸化物表面に吸着するため、他の材
料も容易に併用することができる。
【0022】以上、本発明の電極用ペーストに用いられ
る構成成分を列挙したが、本発明の目的を損なわない限
り、他の成分を添加することも可能である。例えば、各
種無機微粒子を添加することにより、粘度制御/溶媒保
持性/熱安定性が改善され、耐久性、安全性、信頼性が
改善される。また、場合によっては、無機微粒子と電解
質塩、高分子との相互作用により、逆にイオン伝導度、
移動度を増加することもある。
【0023】使用する無機微粒子としては非電子伝導
性、電気化学的に安定なものが好ましくは選ばれる。ま
たイオン伝導性で有ればさらに好ましい。具体的には
α、β、γ−アルミナ、シリカ等のイオン伝導性または
非電導性セラミックス微粒子が挙げられる。
【0024】複合電解質の電解液保持性向上や固体系で
の強度の観点から、無機微粒子は一次粒子が凝集した二
次粒子構造をもつものが好ましい。このような構造を持
つ無機微粒子の具体例としてはアエロジル(登録商標;
日本アエロジル(株)製)のようなシリカ超微粒子、ア
ルミナ超微粒子が挙げられ、安定性、複合効率からアル
ミナ超微粒子がさらに好ましい。無機微粒子の比表面積
はできるだけ大きいことが好ましく、BET法で約5m
2/g以上が好ましく、約50m2/g以上がさらに好ま
しい。このような無機微粒子のサイズとしては、平均粒
径としては0.01μm〜100μm程度が好ましく、
0.01μm〜20μm程度がさらに好ましい。無機微
粒子の添加量は多すぎると電極の抵抗増、粘度増大、強
度低下等の問題を生じる。従って好ましい添加量として
は、N―ビニルアセトアミド重合体に対して30質量%
程度以下が好ましく、0.1〜20質量%程度の範囲が
さらに好ましい。
【0025】本発明の電池の構成において、電極活物質
としては、水素貯蔵性の金属または合金、亜鉛、マンガ
ン、銀、鉛、カドニウム、ニッケル、コバルト、ジルコ
ニウム、チタン、バナジウム、モリブデン、アルミニウ
ム、炭素、またはそれらの化合物が使用できるが、好ま
しくは水素貯蔵性の金属または合金、マンガン、鉛、カ
ドニウム、ニッケル、炭素、またはそれらの化合物が使
用できる。
【0026】また、正極活物質として、金属酸化物、金
属硫化物、導電性高分子あるいは炭素材料のような高酸
化還元電位のものを用いることにより、高電圧、高容量
の電池が得られる。このような電極活物質の中では、充
填密度が高く体積容量密度が高くなるという点で、酸化
コバルト、酸化マンガン、酸化バナジウム、酸化ニッケ
ル、酸化モリブデン、酸化銀等の金属酸化物、硫化モリ
ブデン、硫化チタン、硫化バナジウム等の金属硫化物が
好ましく、特に酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化コバ
ルト等が高容量、高電圧という点から好ましい。この場
合の金属酸化物や金属硫化物を製造する方法は特に限定
されず、例えば、「電気化学」第22巻,第574頁
(1954年)に記載されているような、一般的な電解法や
加熱法によって製造される。
【0027】また柔軟で、薄膜にしやすいという点で
は、導電性重合体が好ましい。導電性重合体の例として
は、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリアセチレン及
びその誘導体、ポリパラフェニレン及びその誘導体、ポ
リピロール及びその誘導体、ポリチエニレン及びその誘
導体、ポリピリジンジイル及びその誘導体、ポリイソチ
アナフテニレン及びその誘導体、ポリフリレン及びその
誘導体、ポリセレノフェン及びその誘導体、ポリパラフ
ェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフリ
レンビニレン、ポリナフテニレンビニレン、ポリセレノ
フェンビニレン、ポリピリジンジイルビニレン等のポリ
アリーレンビニレン及びそれらの誘導体等が挙げられ
る。好ましくは、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチ
オフェン、またはその誘導体が挙げられ、中でも有機溶
媒に可溶性のアニリン誘導体の重合体が特に好ましい。
【0028】また、炭素からなる炭素材料としては、天
然黒鉛、人造黒鉛、気相法黒鉛、石油コークス、石炭コ
ークス、カーボンブラック(アセチレンブラック、ケッ
チェンブラック等)、フッ化カーボン、活性炭粉末、活
性炭繊維、グラファイト、ピッチ系炭素、ポリアセン;
C60、C70等のフラーレン類;カーボンナノチュー
ブ等が挙げられる。
【0029】負極活物質としては、各種金属及びその合
金、その化合物、炭素材料等が挙げられる。合金として
はNi水素蓄電池に用いられるような水素吸蔵合金が電
荷蓄積容量が高いため好んで用いられる。
【0030】集電体は電子伝導性で電気化学的に耐食性
があり、できるだけ比表面積の大きい導電性基材を用い
ることが好ましい。例えば、各種金属及びその燒結体、
電子伝導性高分子、カーボンシート等を挙げることがで
きる。本発明の電極用ペーストを集電体となる導電性基
材に塗布し、乾燥することにより、またその後必要によ
り、加圧処理することにより、電極シートを作製し電極
とすることができる。
【0031】
【実施例】以下に本発明について代表的な例を示し、さ
らに具体的に説明する。なお、これらは説明のための単
なる例示であって、本発明はこれらに何等制限されるも
のではない。
【0032】実施例1〜8:N−ビニルアセトアミドの
重合体と電解質水溶液の相溶性及びイオン伝導度 昭和電工製ポリ−N−ビニルアセトアミド(PNVA:
(登録商標))の各種(架橋型:NA−150F、NA
−010F、非架橋型:GE−191LL、GE−19
1L34)を1M(モル)KOH水溶液または40%硫
酸と混合し、その吸液率(電解質水溶液の質量/ホ゜リ-N-
ヒ゛ニルアセトアミト゛の質量)と25℃でのイオン伝導度の結果
を表1および表2に示した。イオン伝導度は各水溶液吸
液後の重合体を白金電極にはさみ、交流インピーダンス
法で調べた(25℃)。
【0033】参考例1〜4:1M(モル)KOH水溶液
または40%硫酸の25℃でのイオン伝導度は液体用セ
ルに入れて市販伝導度計にて測定し、その結果を表1お
よび表2に示した。 表1 架橋型PNVA(昭和電工製)の吸液率とイオン伝
導度(25℃)
【表1】
【0034】表2 非架橋型PNVA(昭和電工製)の吸
液率とイオン伝導度(25℃)
【表2】 注1)MWは質量平均分子量
【0035】架橋型、非架橋型共に分子量等に関係なく
電解質水溶液とよく親和し、10倍以上吸液すればイオ
ン伝導度も溶液並みとなる。
【0036】実施例9:正極の製造 水酸化ニッケル100部、酸化コバルト8部、ニッケル
粉2部を乾式ミキサーで混合し、これに濃度2質量%の
N−ビニルアセトアミド/アクリル酸ナトリウム共重合
体(GE-167、NVA/アクリル酸ナトリウム=9/1(w/w)、昭和電工
製)水溶液20部添加混合し、正極用ペーストを調製し
た。厚さが1.5mm、幅が135mm、長さが500mmの
ニッケル系発泡芯材の上に正極用ペーストをバーコート
法で塗布し、70℃で乾燥した後、総厚が500μmと
なるようにプレスし、シート状とした。これを36×5
0mmに切断して電池の正極とした。
【0037】実施例10:負極の製造 水素吸蔵合金としてMm(ミッシュメタル)Ni5合金(住
友金属製)100部に、スチレンと2−エチルヘキシル
アクリレートを主成分とする乳化共重合物1.7部と濃
度5質量%のポリ−N−ビニルアセトアミド(GE-191L
H、昭和電工製)水溶液20部を加えてよく混合し、負極
用ペーストとした。これを集電体として厚さ100μm
のSUS製ハ゜ンチンク゛メタル両面に塗布し、加圧成型して、総厚
が300μmとなるようにプレスし、シート状とした。
これを36×55mmに切断して電池の負極とした。
【0038】実施例11:ニッケル水素蓄電池の作製/
評価 実施例9、10で作製した正極、負極を厚み100μ
m、空孔率約80%のポリプロピレン製セパレータを介
して捲回して単四サイズの電池缶に入れ、これにアルカ
リ電解液(30質量%KOH+1.7質量%LiOH+
3.3質量%ZnO水溶液)を注入した後、約1時間放
置後密封し、60℃で150mAで充放電容量が一定とな
るまで充放電を繰り返し、ニッケル水素蓄電池を作製し
た。この電池を150mAで満充電し、1時間休止後10
0mA、放電終始電圧1Vまで放電した場合の容量は63
0mAhであった。またこの条件で充放電を繰り返したと
ころ、500サイクル後の容量は500mAhであった。
【0039】実施例12:正極の製造 水酸化ニッケル100部、酸化コバルト8部、ニッケル
粉2部を乾式ミキサーで混合し、これに濃度5質量%の
ポリ−N−ビニルアセトアミド(GE-191LH、直鎖状、昭
和電工製)水溶液10部、架橋型ポリ−N−ビニルアセ
トアミド粉末(NA-150F、昭和電工製)0.4部、蒸留水
20部を添加混合し、正極用ペーストを調製した。その
後、実施例9と同様にして、幅が135mm、長さが50
0mm、総厚が500μmのシート状電極を得た。これを
36×50mmに切断して電池の正極とした。
【0040】実施例13:負極の製造 水素吸蔵合金としてMm(ミッシュメタル)Ni5合金(住
友金属製)100部に、架橋型ポリ−N−ビニルアセト
アミド粉末(NA-150F、昭和電工製)0.4部と濃度40
質量%のポリ−N−ビニルアセトアミド(GE-191LL、昭
和電工製)水溶液2.5部、蒸留水25部を加えてよく
混合し、負極用ペーストとした。その後実施例10と同
様にして、総厚300μmのシート状電極を得た。これ
を36×55mmに切断して電池の負極とした。
【0041】実施例14:ニッケル水素蓄電池の作製/
評価 実施例11で使用した正極の代わりに、実施例12で製
造した正極を用いた以外は実施例11と同様にして単四
型ニッケル水素蓄電池を作製した。この電池を150mA
で満充電し、1時間休止後100mA、放電終始電圧1V
まで放電した場合の容量は640mAhであった。またこ
の条件で充放電を繰り返したところ、500サイクル後
の容量は520mAhであった。
【0042】実施例15:ニッケル水素蓄電池の作製/
評価 実施例11で使用した負極の代わりに、実施例13で製
造した負極を用いた以外は実施例11と同様にして単四
型ニッケル水素蓄電池を作製した。この電池を150mA
で満充電し、1時間休止後100mA、放電終始電圧1V
まで放電した場合の容量は630mAhであった。またこ
の条件で充放電を繰り返したところ、500サイクル後
の容量は550mAhであった。
【0043】実施例16:正極の製造 水酸化ニッケル100部、酸化コバルト8部、ニッケル
粉2部を乾式ミキサーで混合し、これに濃度5質量%の
ポリ−N−ビニルアセトアミド(GE-191LH、昭和電工
製)水溶液20部添加混合し、正極用ペーストを調製し
た。厚さが1.5mm、幅が135mm、長さが500mmの
ニッケル系発泡芯材の上に正極用ペーストをバーコート
法で塗布し、70℃で乾燥した後、総厚が400μmと
なるようにプレスし、シート状とした。これを36×5
0mmに切断して電池の正極とした。
【0044】実施例17:負極の製造 負極活物質として水酸化カドミウム100部に、スチレ
ンと2−エチルヘキシルアクリレートを主成分とする乳
化共重合物1.7部と濃度40質量%のポリ−N−ビニ
ルアセトアミド(GE-191LL、昭和電工製)水溶液10部
を加えてよく混合し、負極用ペーストとした。これを集
電体として厚さ100μmのSUS製ハ゜ンチンク゛メタル両面に塗布
し、加圧成型して、総厚が400μmとなるようにプレ
スし、シート状とした。これを36×55mmに切断して
電池の負極とした。
【0045】実施例18:ニッケル/カドミウム蓄電池
の作製/評価 実施例16、17で作製した正極、負極を用いた以外は
実施例11と同様にして単4型のニッケル/カドミウム
蓄電池を作製した。この電池を150mAで満充電し、1
時間休止後100mA、放電終始電圧1Vまで放電した場
合の容量は500mAhであった。またこの条件で充放電
を繰り返したところ、500サイクル後の容量は405
mAhであった。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明において、正極用
ペースト、負極用ペーストにアミド構造を有する繰り返
し構造単位を含む重合体、特に、N−ビニルアセトアミ
ドの重合体を結着剤及び/または増粘剤として用いるこ
とにより、強度良好な電極を安定に製造できた。さらに
上記アミド構造を有する繰り返し構造単位を含む重合
体、特に、N−ビニルアセトアミドの重合体を使用した
電極を用いることにより、高容量、高電流で作動でき、
高寿命で信頼性に優れた水溶液系電池が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/30 H01M 10/30 Z (72)発明者 和田 哲夫 神奈川県川崎市川崎区扇町五丁目1番 昭 和電工株式会社総合研究所川崎研究室内 (72)発明者 太田 暉人 東京都港区芝大門一丁目13番9号 昭和電 工株式会社内 Fターム(参考) 5H024 AA01 AA02 BB07 CC02 CC12 EE09 FF01 FF07 HH00 5H028 AA05 BB06 HH00 5H050 AA07 AA08 BA02 BA09 BA13 BA14 CA01 CA02 CA14 CA15 CB01 CB11 DA11 EA23 HA02 HA11

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解質水溶液を含むアミド構造を有する繰
    り返し構造単位を含む重合体が、電極活物質表面の一部
    と接触していることを特徴とする電池。
  2. 【請求項2】一般式(1) 【化1】 (式中、R1、R2は各々独立に水素原子または炭素数1
    以上5以下のアルキル基を表す。)で表されるアミド構
    造を有する繰り返し構造単位を含む重合体を含むことを
    特徴とする請求項1に記載の電池。
  3. 【請求項3】アミド構造を有する繰り返し構造単位を含
    む重合体が、一般式(2) 【化2】 (式中、R1、R2は各々独立に水素原子または炭素数1
    以上5以下のアルキル基を表す。)で表される化合物の
    重合体であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の電池。
  4. 【請求項4】アミド構造を有する繰り返し構造単位を含
    む重合体が、N−ビニルアセトアミドの重合体であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかひとつに記載
    の電池。
  5. 【請求項5】N−ビニルアセトアミドの重合体が、直鎖
    状であることを特徴とする請求項4に記載の電池。
  6. 【請求項6】N−ビニルアセトアミドの重合体が、三次
    元架橋体であることを特徴とする請求項4に記載の電
    池。
  7. 【請求項7】アミド構造を有する繰り返し構造単位を含
    む重合体の質量平均分子量が、5000〜1000万の
    範囲であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    ひとつに記載の電池。
  8. 【請求項8】N−ビニルアセトアミドの重合体が、ポリ
    −N−ビニルアセトアミド、N−ビニルアセトアミド/
    アクリル酸ナトリウム共重合体、N−ビニルアセトアミ
    ド/酢酸ビニル共重合体、N−ビニルアセトアミド/ア
    クリルアミド共重合体からなる群から選ばれた少なくと
    もひとつであることを特徴とする請求項4乃至7のいず
    れかひとつに記載の電池。
  9. 【請求項9】電極活物質が、金属酸化物であることを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれかひとつに記載の電
    池。
  10. 【請求項10】電極活物質が、亜鉛、マンガン、銀、
    鉛、カドミウム、ニッケル、コバルト、ジルコニウム、
    チタン、バナジウム、モリブデン、アルミニウム、また
    はそれらの化合物からなる群から選ばれた少なくともひ
    とつであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか
    ひとつに記載の電池。
  11. 【請求項11】電極活物質が、炭素からなる炭素材料で
    あることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかひとつ
    に記載の電池。
  12. 【請求項12】電極活物質が、水素貯蔵性の金属または
    合金であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
    ひとつに記載の電池。
  13. 【請求項13】電極活物質が、導電性重合体であること
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれかひとつに記載の
    電池。
  14. 【請求項14】導電性重合体が、ポリアニリン、ポリチ
    オフェン、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリ
    ピロール、ポリチエニレン、ポリピリジンジイル、ポリ
    イソチアナフテニレン、ポリフリレン、ポリセレノフェ
    ン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニ
    レン、ポリフリレンビニレン、ポリナフテニレンビニレ
    ン、ポリセレノフェンビニレン、ポリピリジンジイルビ
    ニレン、またはその誘導体からなる群から選ばれた少な
    くともひとつを含むものであることを特徴とする請求項
    13に記載の電池。
  15. 【請求項15】電極活物質及びN−ビニルアセトアミド
    の重合体を含む電池電極用ペースト。
  16. 【請求項16】N−ビニルアセトアミドの重合体が、直
    鎖状であることを特徴とする請求項15に記載の電池電
    極用ペースト。
  17. 【請求項17】N−ビニルアセトアミドの重合体が、三
    次元架橋体であることを特徴とする請求項15に記載の
    電池電極用ペースト。
  18. 【請求項18】電極活物質が、金属酸化物であることを
    特徴とする請求項15乃至17のいずれかひとつに記載
    の電池電極用ペースト。
  19. 【請求項19】電極活物質が、亜鉛、マンガン、銀、
    鉛、カドミウム、ニッケル、コバルト、ジルコニウム、
    チタン、バナジウム、モリブデン、アルミニウム、また
    はそれらの化合物からなる群から選ばれた少なくともひ
    とつであることを特徴とする請求項15乃至18のいず
    れかひとつに記載の電池電極用ペースト。
  20. 【請求項20】電極活物質が、炭素からなる炭素材料で
    あることを特徴とする請求項15乃至17のいずれかひ
    とつに記載の電池電極用ペースト。
  21. 【請求項21】電極活物質が、水素貯蔵性の金属または
    合金であることを特徴とする請求項15乃至17のいず
    れかひとつに記載の電池電極用ペースト。
  22. 【請求項22】電極活物質が、導電性重合体であること
    を特徴とする請求項15乃至17のいずれかひとつに記
    載の電池電極用ペースト。
  23. 【請求項23】導電性重合体が、ポリアニリン、ポリチ
    オフェン、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリ
    ピロール、ポリチエニレン、ポリピリジンジイル、ポリ
    イソチアナフテニレン、ポリフリレン、ポリセレノフェ
    ン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニ
    レン、ポリフリレンビニレン、ポリナフテニレンビニレ
    ン、ポリセレノフェンビニレン、ポリピリジンジイルビ
    ニレン、またはその誘導体からなる群から選ばれた少な
    くともひとつを含むものであることを特徴とする請求項
    22に記載の電池電極用ペースト。
  24. 【請求項24】導電性基材に請求項15乃至23のいず
    れかひとつに記載の電池電極用ペーストを塗布して得ら
    れた電極。
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