JP2002245469A - 演算装置、演算処理方法及び画像処理装置 - Google Patents
演算装置、演算処理方法及び画像処理装置Info
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Abstract
素のパラメータを線形補間する場合に、特定のパラメー
タ傾き値を検出された場合及びその検出期間中、その補
間演算出力値を固定できるようにすると共に、クロック
配線の充電放電に伴う電力消費を低減できるようにす
る。 【解決手段】 三角形の頂点の座標値、X方向のパラメ
ータ傾き値及びY方向のパラメータ傾き値に基づいて該
三角形内の画素のパラメータを線形補間する演算手段1
と、この演算手段1にクロック信号CLKを供給するク
ロック供給手段4と、X方向又は/及びY方向の特定の
パラメータ傾き値を検出する検出手段2と、この検出手
段2からパラメータ傾き値検出信号Sdを入力してクロ
ック供給手段4を制御する制御手段3とを備え、制御手
段3はX方向のパラメータ傾き値「0」及び/又はY方
向のパラメータ傾き値「0」が検出された場合、及びそ
の検出期間中、クロック信号CLKを停止するようにな
される。
Description
ラクタを3次元映像で描画するゲーム再生機能付きの携
帯電話機等に適用して好適な演算装置、演算処理方法及
び画像処理装置に関するものである。
情報検索機能やゲーム再生機能を有した携帯電話機が使
用される場合が多くなってきた。一方、コンピュータグ
ラフィックス処理分野では物体を3次元映像で描画する
場合が多くなってきた。通常、3次元映像は三角形を使
用して表現するようになされる。三角形にするとその中
の画素のカラー値等のパラメータを以下のような簡単な
式で表わせるようになるからである。 P=dPdX・X+dPdY・Y
を始点としてパラメータのX方向の傾き及びY方向の傾
きを用いて、三角形内部の画素のパラメータを線形補間
することができることによる。画素のパラメータにはカ
ラー(R、G、B、A)値、Z値、テクスチヤ座標
(S、T、Q)、FOG係数というように数多くのパラ
メータが存在する。通常、これらのパラメータはクロッ
ク信号に基づいて補間演算され、高速に得るためにそれ
ぞれ独立の演算器により並列に計算される。
る商用電源駆動方式のデスクトップパソコンや、据え置
き型のゲーム機等によれば、任意の物体を3次元映像で
描画する場合に、一部のパラメータを使用していない場
合でもクロック信号を連続的に演算器に供給して画素の
パラメータを線形補間演算している。
イルパソコンや、PDA(Personal Digital Assist
ants)、携帯ゲーム機等に、このようなクロック供給方
式をそのまま取り入れると、一部のパラメータを使用し
ていない場合でも、そのパラメータを線形補間演算して
しまう。
スキャンするような回路構成を採る場合、クロック配線
による充電放電が多くなることから、無駄に電力を消費
してしまい、バッテリーがすぐに放電してしまう。ま
た、IC実装基板の発熱を抑えるために空冷用のファン
をもこれらの携帯端末装置内に備えなくてはならないと
いう問題が生ずる。
を解決したものであって、任意の物体を3次元映像で描
画するための画素のパラメータを線形補間する場合に、
パラメータ傾き値に応じて演算結果値を固定できるよう
にすると共に、クロック配線の充電放電に伴う電力消費
を低減できるようにした演算装置、演算処理方法及び画
像処理装置を提供することを目的とする。
物体を3次元映像で描画するための画素のパラメータを
多角形の頂点の座標値、X方向及びY方向のパラメータ
傾き値に基づいて線形補間する演算装置であって、多角
形の頂点の座標値、X方向のパラメータ傾き値及びY方
向のパラメータ傾き値に基づいて該多角形内の画素のパ
ラメータを線形補間する演算手段と、この演算手段にク
ロック信号を供給するクロック供給手段と、X方向又は
/及びY方向の特定のパラメータ傾き値を検出する検出
手段と、この検出手段からパラメータ傾き値検出信号を
入力してクロック供給手段を制御する制御手段とを備え
ることを特徴とする演算装置によって解決される。
体を3次元映像で描画するための画素のパラメータを多
角形の頂点の座標値、X方向及びY方向のパラメータ傾
き値に基づいて線形補間する場合に、クロック供給手段
から制御手段を通じて演算手段へクロック信号が供給さ
れる。演算手段では、多角形の頂点の座標値、X方向の
パラメータ傾き値及びY方向のパラメータ傾き値に基づ
いてその多角形内の画素のパラメータが線形補間され
る。
及びY方向の特定のパラメータ傾き値が検出される。こ
の特定のパラメータ傾き値は検出手段から制御手段に出
力される。制御手段では、検出手段からパラメータ傾き
値検出信号を入力してクロック供給手段を制御するよう
になされる。
「0」及び/又はY方向のパラメータ傾き値が「0」と
なるような特定のパラメータ傾き値が検出された場合及
びその検出期間中、演算手段へ供給されるクロック信号
を停止するようになされる。
「0」及び/又はY方向のパラメータ傾き値が「0」と
なるような特定のパラメータ傾き値が検出された場合及
びその検出期間中、クロック信号を停止して演算出力値
を固定するような出力制御を行うことができる。
び/又はY方向のパラメータ傾き値「0」が検出された
場合及びその検出期間中、クロック配線の充電放電に係
る消費電力を削減することができるので、当該演算装置
を組み込んだICチップの発熱も軽減される。これによ
り、当該演算装置をバッテリー駆動型の画像処理装置に
十分応用することができる。しかも、ファンなどの部品
を削減又はスペックダウンすること、及び安価なICパ
ッケージを使用することができ、商品価格の低廉化に寄
与するところが大きい。
3次元映像で描画するための画素のパラメータを多角形
の頂点の座標値、X方向のパラメータ傾き値、Y方向の
パラメータ傾き値及びクロック信号に基づいて線形補間
演算をする際に、X方向又は/及びY方向の特定のパラ
メータ傾き値を検出し、特定のパラメータ傾き値を検出
したときは、クロック信号の供給を停止して線形補間演
算に係る出力値を固定することを特徴とするものであ
る。
向のパラメータ傾き値が「0」及び/又はY方向のパラ
メータ傾き値が「0」となるような特定のパラメータ傾
き値を検出された場合及びその検出期間中、クロック配
線の充電放電に係る消費電力を削減することができる。
3次元映像で描画するための画素のパラメータを多角形
の頂点の座標値、X方向及びY方向のパラメータ傾き値
に基づいて線形補間して画像を処理する装置であって、
多角形の頂点の座標値、X方向のパラメータ傾き値及び
Y方向のパラメータ傾き値に基づいて該多角形内の画素
のパラメータを線形補間する演算手段と、この演算手段
にクロック信号を供給するクロック供給手段と、X方向
又は/及びY方向の特定のパラメータ傾き値を検出する
検出手段と、この検出手段からパラメータ傾き値検出信
号を入力してクロック供給手段を制御する制御手段とを
備えることを特徴とするものである。
の物体を3次元映像で描画するための画素のパラメータ
を多角形の頂点の座標値、X方向及びY方向のパラメー
タ傾き値に基づいて線形補間する場合に、上述の演算装
置を応用するようになされる。
「0」及び/又はY方向のパラメータ傾き値が「0」と
なるような特定のパラメータ傾き値が検出された場合及
びその検出期間中、クロック信号を停止して演算出力値
を固定するような出力制御を行うことができる。
落とすことなく消費電力を削減できるため、バッテリー
駆動型の画像処理装置において、当該バッテリーの寿命
を延ばしたり、同じ寿命でもバッテリーを小さくするこ
とが可能になり、コンピュータグラフィックスを応用し
た画像処理装置(携帯型商品)の価値を高めることがで
きる。
置、演算処理方法及び画像処理装置の一実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明をする。
構成例を示すブロック図である。この実施形態では、任
意の物体を3次元映像で描画するための画素のパラメー
タを多角形の頂点の座標値、X方向及びY方向のパラメ
ータ傾き値に基づいて線形補間する場合に、特定のパラ
メータ傾き値検出信号に基づいてクロック供給制御をす
る制御手段を備え、X方向のパラメータ傾き値「0」及
び/又はY方向のパラメータ傾き値「0」を検出された
場合及びその検出期間中、クロック信号の供給を停止し
て演算出力値を固定できるようにすると共に、クロック
配線の充電放電に伴う電力消費を低減できるようにした
ものである。
3次元映像で描画するための画素のパラメータを多角形
の頂点の座標値、X方向及びY方向のパラメータ傾き値
に基づいて線形補間する装置である。演算装置100は
演算手段1を有しており、多角形の頂点の座標値(X,
Y)、X方向のパラメータ傾き値及びY方向のパラメー
タ傾き値を入力し、この座標値及びパラメータ傾き値に
基づいてその多角形内の画素のパラメータを次式により
線形補間するようになされる。
めの画素のパラメータをPとし、多角形の頂点の座標値
をX、Yとし、その多角形のX方向のパラメータ傾き値
をdPdXとし、多角形のY方向のパラメータ傾き値を
dPdYとしたとき、(1)式、すなわち、 P=dPdX・X+dPdY・Y・・・・(1) を演算するようになされる。
メータをPnとし、この多角形内の画素のパラメータを
Pn+1としたとき、X方向に関しては(2)式、すな
わち、 Pn+1=Pn+dPdX ・・・・(2) を演算し、Y方向に関しては(3)式、すなわち、 Pn+1=Pn+dPdY ・・・・(3) を演算することにより多角形内の画素のパラメータを線
形補間するようになされる。
ると共に、この制御手段3には検出手段2及びクロック
供給手段4が接続される。検出手段2では演算手段1に
入力されるX方向の特定のパラメータ傾き値dPdX又
は/及びY方向の特定のパラメータ傾き値dPdYを検
出して、例えば、制御手段3にロー・レベルのパラメー
タ傾き値検出信号Sdを出力するようになされる。
演算手段1へクロック信号CLKを供給する。制御手段
3では検出手段2からパラメータ傾き値検出信号Sdを
入力してクロック供給手段4を制御する。例えば、X方
向の特定のパラメータ傾き値としてdPdX=0及び/
又はY方向の特定のパラメータ傾き値としてdPdY=
0が検出された場合、及び、その検出期間中、制御手段
3は演算手段1へ供給されるクロック信号CLKを停止
してその演算手段1の出力値を固定するようになされ
る。
て当該演算装置100の処理例について説明をする。図
2は本発明に係る演算装置100の処理例を示すフロー
チャートである。この演算装置100では、任意の物体
を3次元映像で描画するための画素のパラメータを多角
形の頂点の座標値(X,Y)、X方向のパラメータ傾き
値dPdX、Y方向のパラメータ傾き値dPdY及びク
ロック信号CLKに基づいて線形補間演算をする場合を
前提とする。もちろん、初期段階においてクロック信号
CLKが演算手段1に供給されている場合を想定する。
ートのステップA1で多角形の頂点の座標値(X,
Y)、X方向のパラメータ傾き値dPdX、Y方向のパ
ラメータ傾き値dPdYが演算手段1に入力される。そ
の後、演算系とクロック制御系で処理が分かれる。ステ
ップA2で検出手段2ではX方向又は/及びY方向の特
定のパラメータ傾き値が検出される。
してdPdX=0又は/及びY方向の特定のパラメータ
傾き値としてdPdY=0を検出した場合はステップA
3に移行して制御手段3はクロック信号CLKを停止す
るようになされる。パラメータ傾き値dPdX=0又は
/及びdPdY=0が検出されない場合はステップA4
で制御手段3は演算手段1へのクロック信号CLKの供
給を継続するようになされる。
ック信号CLKの有無に基づいて演算処理がなされる。
クロック信号CLKが供給されている場合(有)は、ス
テップA6で上述した(1)〜(3)式に基づいて線形
補間処理が実行され、ステップA7に移行してその線形
補間演算結果値が出力される。また、ステップA5でク
ロック信号CLKが供給されない場合(無)には、ステ
ップA8でクロック信号停止直前の線形補間演算結果値
を出力するように固定される。
の演算装置100によれば、任意の物体を3次元映像で
描画するための画素のパラメータを多角形の頂点の座標
値X,Y、X方向及びY方向のパラメータ傾き値dPd
X及びdPdYに基づいて線形補間する場合に、X方向
のパラメータ傾き値dPdXが「0」及び/又はY方向
のパラメータ傾き値dPdYが「0」となるような特定
のパラメータ傾き値が検出された場合及びその検出期間
中、クロック信号CLKを停止して線形補間演算結果値
を固定するような出力制御を行うことができる。
び/又はY方向のパラメータ傾き値「0」が検出された
場合及びその検出期間中、クロック配線の充電放電に係
る消費電力を削減することができるので、当該演算装置
100(グラフィックスシステム)を組み込んだICチ
ップの発熱も軽減される。これにより、当該演算装置1
00をバッテリー駆動型の画像処理装置に十分応用する
ことができる。しかも、ファンなどの部品を削減又はス
ペックダウンすること、及び安価なICパッケージを使
用することができ、商品価格を押さえる方向に働くこと
になる。
端末装置300の構成例を示すブロック図であり、図4
はレンダリング装置50の内部構成例を示すブロック図
である。
して画像処理装置の一例となる携帯端末装置300を構
成したものである。図3に示す波線で囲んだ携帯端末装
置300には例えば、ゲームアプリケーションを格納し
たメモリカートリッジ30が装着されて使用される。
駆動されるものである。このバッテリー5には電源供給
部6が接続され、各回路に直流電源が供給される。電源
供給部6にはクロック供給部7が接続されており、水晶
発振子8に基づいて所定周波数のクロック信号CLKを
発生するようになされる。クロック信号CLKは各回路
に供給される。
作に基づいて加工されるが、このゲーム映像を3次元映
像で描画するための画素のパラメータを多角形の頂点の
座標値、X方向及びY方向のパラメータ傾き値に基づい
て線形補間するようになされる。画素のパラメータはカ
ラー(R、G、B、A)値、Z値、テクスチヤ座標
(S、T、Q)、FOG係数というように数多くのパラ
メータが対象となる。
41を有している。このバス41にはメインメモリ1
8、ジオメトリ演算部19、CPU40、入力コントロ
ーラ43、サウンドプロセスユニット(以下で単にSP
Uという)44及びROM(Read Only Memory)45な
どが接続されている。ジオメトリ演算部19はベジエ分
割装置17、頂点並換え装置20、座標変換部24及び
ライティング処理部25から構成されている。
から読み出した制御点の座標値に基づいてn次の曲面図
形を画像処理するようになされる。ベジエ分割装置17
は浮動小数点の線形補間器を有しており、例えば23ビ
ット幅の制御点の座標値X,Yと、8ビット幅で0≦t
≦1の値をとる補間係数tとに基づき、これらの制御点
間を内分する新たな制御点の座標値に関してX・(1−
t)+Y・tを順次演算するようになされる。これらの
制御手順はROM45に記述されており、アプリケーシ
ョン実行時にCPU40によって読み出される。
4とライティング処理部25とが接続されている。座標
変換部24ではポリゴン描画命令に基づいて頂点の座標
値X,Yがスクリーン座標(映像表示)系の座標値に変
換される。頂点情報Cinは76バイトで1ポリゴンの形
状データを構成するようになされる(図9参照)。
スファエンジン(GTE:GeometryTransfer Engine)
などの並列演算器が用いられ、CPU40からの演算要
求に応じて座標変換、行列あるいはベクトル等の演算処
理が高速に行われる。具体的には、この並列演算器によ
り、例えば1つの三角形状のポリゴンに同じ色で描画す
るフラットシェーディングを行う演算の場合では、1秒
間に最大150万程度のポリゴンの座標演算を行うこと
ができ、これによって、この携帯端末装置300では、
CPU40の負荷を低減するとともに、高速な座標演算
を行うことができる。
らの演算要求に応じて、頂点の座標の外積演算によって
得られる頂点の法線ベクトルと、予め設定された光源ベ
クトルとの内積(cosθ)を演算して光色を算出するよ
うになされる(光源計算)。
部25には頂点並換え装置20が接続され、例えば、2
ライン分のメモリを有して頂点情報Cinが記憶される。
頂点並換え装置20にはグラフィックプロセッサユニッ
ト(GPU:Graphic Processing Unit )などが使用さ
れ、CPU40からの描画指示に従って頂点並び換えが
行われる。頂点並換え装置20では座標変換されたm個
の頂点情報Cinを順次1ライン目のメモリ領域に書き込
むと共に、次のm個の頂点情報Cinを2ライン目のメモ
リ領域に書き込むようになされる。その後、1ライン目
で各々隣接する2個づつの頂点情報Cinと2ライン目で
各々隣接する2個づつの頂点情報Cinとにより形成され
るm−1個の四角形を斜めに分割した2(m−1)個の
三角形情報Coutを順次読み出すようになされる。
例となるレンダリング装置50が接続されており、ゲー
ム映像を3次元映像で描画するための画素のパラメータ
を多角形の頂点の座標値X,Y、X方向及びY方向のパ
ラメータ傾き値dPdX、dPdYに基づいて線形補間
するようになされる(ラスタライズ処理)。
セットアッププロセッサ51、パラメータ演算部52、
マッピング部53、テクスチャメモリ54、メモリコン
トローラ55、フレームメモリ56を有しており、ポリ
ゴンの頂点の色から補完してポリゴン内の色を決めるよ
うになされる(グーローシェーディング処理)。
信号CLKに基づいてパラメータ演算に必要なポリゴン
の頂点の座標値(X,Y)をセットしたり、X方向のパ
ラメータ傾き値dPdX、Y方向のパラメータ傾き値d
PdYを計算するようになされる。また、1画素のカラ
ーテクスチャ座標(S,T,Q)を算出するようになさ
れる。
タ演算部(DDA:Digital Differential Analyze
r)52が接続されており、クロック信号CLKに基づ
いてポリゴン内の画素のパラメータに関して上述した
(2)及び(3)式により線形補間するようになされ
る。パラメータ演算部52は例えば、図5に示すような
9つのパラメータ演算ユニット521〜529を有して
いる。パラメータ演算ユニット521等は単位演算ユニ
ットの一例であり、画素のパラメータ毎に設けられる。
ば、図6に示すようにセレクタ61、加算器62、レジ
スタ63、パラメータ生成部64、「0」検出回路6
5、クロックイネーブラ66及び4つのレジスタ671
〜674を有しており、クロック信号CLKの供給を受
けてカラー値(赤色)Rに関して上述した(3)式によ
り線形補間して4ビットの赤色補間値R0,R1,R
2,R3を出力するようになされる。
Rに関してX方向のnビットのパラメータ傾き値dPd
X又はY方向のnビットのパラメータ傾き値dPdYの
いずれかをXYスキャン制御信号CTRLに基づいて選
択するようになされる。XYスキャン制御信号CTRL
はX方向にスキャンしているときはロー・レベル、Y方
向にスキャンしているときは、ハイ・レベルになる信号
である。セレクタ61には演算手段を構成する加算器6
2が接続され、上述した(3)式を演算するようになさ
れる。
加算結果をクロック信号CLKに基づいて蓄積(アキュ
ームレート)するようになされる。レジスタ63には演
算手段を構成するパラメータ生成部64が接続され、X
方向のパラメータ傾き値dPdX、Y方向のパラメータ
傾き値dPdY及び加算結果に基づいて上述した(3)
式により線形補間して4ビットの赤色補間値R0,R
1,R2,R3を出力するようになされる。
671〜674が接続され、レジスタ671では赤色補
間値R0をクロック信号CLKに基づいて保持するよう
になされる。レジスタ672では赤色補間値R1をクロ
ック信号CLKに基づいて保持するようになされる。レ
ジスタ673では赤色補間値R2をクロック信号CLK
に基づいて保持するようになされる。レジスタ674で
は赤色補間値R3をクロック信号CLKに基づいて保持
するようになされる。
パラメータ傾き値dPdX及びY方向のパラメータ傾き
値dPdYは検出手段の一例となる「0」検出回路65
にも入力される。「0」検出回路65は例えば、図7に
示すようにn入力OR論理回路601、602及びセレ
クタ603を有しており、X方向の特定のパラメータ傾
き値dPdX又はY方向の特定のパラメータ傾き値dP
dYを検出するようになされる。
パラメータ傾き値dPdXが全て「0」の場合にdPd
X=0を出力するようになされる。n入力OR論理回路
602ではnビットのパラメータ傾き値dPdYが全て
「0」の場合にdPdY=0を出力するようになされ
る。
レクタ603が接続されており、XYスキャン制御信号
CTRLに基づいてdPdX=0又はdPdY=0を選
択して、その検出期間中、ロー・レベルのパラメータ傾
き値検出信号Sdを発生するようになされる。
基づいてパラメータ演算部52がX方向及びY方向にス
キャンするように制御されている場合であって、パラメ
ータ傾き値検出信号Sdが検出され、X方向のパラメー
タ傾き値がdPdX=0のとき、又は、Y方向のパラメ
ータ傾き値がdPdY=0のときにクロック信号CLK
の供給を止めるようになされる。
セレクタ603に替えて図8に示すような2入力OR論
理回路604を接続してもよい。この場合も、パラメー
タ演算部52がX方向及びY方向にスキャンするように
制御されている場合であって、パラメータ傾き値検出信
号Sdが検出され、X方向のパラメータ傾き値がdPd
X=0のとき、及び、Y方向のパラメータ傾き値がdP
dY=0のときにクロック信号CLKの供給を止めるよ
うになされる。
段の一例となる、図6に示すようなクロックイネーブラ
66が接続され、パラメータ傾き値検出信号Sdに基づ
いてクロック信号CLKの供給制御を行うようになされ
る。このクロックイネーブラ66にはレジスタ63及び
671〜674が接続され、各々のレジスタ66,67
1〜674にクロック信号CLKが供給される。
路65からローレベルのパラメータ傾き値検出信号Sd
を入力すると、レジスタ63及び671〜674へ供給
されるクロック信号CLKを停止してレジスタ63に蓄
積された加算結果値及びレジスタ671〜674に保持
された赤色補間値R0、R1、R2、R3の出力を固定
するようになされる。
算ユニット522ではクロック信号CLKの供給を受け
てカラー値(緑色)Gに関して上述した(3)式により
線形補間して4ビットの緑色補間値G0,G1,G2,
G3を出力するようになされる。Bパラメータ演算ユニ
ット523ではクロック信号CLKの供給を受けてカラ
ー値(青色)Bに関して上述した(3)式により線形補
間して4ビットの青色補間値B0,B1,B2,B3を
出力するようになされる。
ック信号CLKの供給を受けて透明度Aに関して上述し
た(3)式により線形補間して4ビットの透明度補間値
A0,A1,A2,A3を出力するようになされる。Z
パラメータ演算ユニット525ではクロック信号CLK
の供給を受けてZ値に関して上述した(3)式により線
形補間して4ビットのZ値補間値Z0,Z1,Z2,Z
3を出力するようになされる。
ック信号CLKの供給を受けてテクスチャ座標Sに関し
て上述した(3)式により線形補間して4ビットのS座
標補間値S0,S1,S2,S3を出力するようになさ
れる。Tパラメータ演算ユニット527ではクロック信
号CLKの供給を受けてテクスチャ座標Tに関して上述
した(3)式により線形補間して4ビットのT座標補間
値T0,T1,T2,T3を出力するようになされる。
ック信号CLKの供給を受けてテクスチャ座標Qに関し
て上述した(3)式により線形補間して4ビットのQ座
標補間値Q0,Q1,Q2,Q3を出力するようになさ
れる。Fパラメータ演算ユニット529ではクロック信
号CLKの供給を受けてFOG係数に関して上述した
(3)式により線形補間して4ビットのFOG係数補間
値FOG0,FOG1,FOG2,FOG3を出力する
ようになされる。
Bパラメータ演算ユニット523、Aパラメータ演算ユ
ニット524、Zパラメータ演算ユニット525、Sパ
ラメータ演算ユニット526、Tパラメータ演算ユニッ
ト527、Qパラメータ演算ユニット528及びFパラ
メータ演算ユニット529の内部構成例についてはRパ
ラメータ演算ユニット521と同じ構成を採るのでその
説明を省略する(図6参照)。
って(3)式により前回のパラメータPnに傾き値dP
dXを加算しているが、傾き値dPdXが「0」のとき
は、どちらにせよパラメータPnの値は変化しないた
め、クロック信号CLKの供給を止めて前回のパラメー
タPnを出力し続けても良いことに基づくものである。
従って、加算器(アキュミュレータ)62の出力値を保
持するレジスタ63ヘのクロック信号CLKの供給を止
め、前回のパラメータPnと傾き値dPdXとの加算結
果をサンプルしないようになされる。
に示すマッピング部53が接続され、上述した9つのパ
ラメータ演算部52による補間演算結果を入力するよう
になされる。このマッピング部53にはテクスチャメモ
リ54が接続され、描画時に座標変換されてメモリコン
トローラ55によって描画されるポリゴン等の中に挿入
(マッピング)される素材(テクスチャ)が記憶され
る。マッピング部53ではテクスチャメモリ54に記憶
されているテクスチャカラーをポリゴンに張り付けるテ
クスチャマッピング処理がなされる。
リ56が接続されている。メモリコントローラ55では
マッピング部53からフレームメモリ56へ液晶表示モ
ニタ36の1画面分の表示データが書き込まれる。例え
ば、メモリコントローラ55は、CPU40からの描画
命令に従って、フレームメモリ56に対してゲームキャ
ラクタに係るポリゴンの描画を行う。このメモリコント
ローラ55は、1秒間に最大36万程度のポリゴンの描
画を行うことができるようになっている。
ゆるデュアルポートRAMからなり、メモリコントロー
ラ55からの描画処理と、表示のための読み出しとを同
時に行うことができるようになっている。フレームメモ
リ56は、例えば1Mバイトの容量を有し、それぞれ1
6ビットの、横が1024画素、縦が512画素からな
るマトリックスとして扱われる。
出力として展開される表示領域の他に、メモリコントロ
ーラ55がポリゴン等の描画を行う際に参照するカラー
ルックアップテーブル(CLUT:Color Look Up Tabl
e )が記憶されている。テクスチャメモリ54及びフレ
ームメモリ56は同一のメモリをテクスチャ領域とCL
UT領域とに分割し、これらのCLUT領域とテクスチ
ャ領域を表示領域の変更等に従って動的に変更するよう
に使用してもよい。
す液晶表示コントローラ(LCDC)29が接続される
と共に、このLCDC29には液晶表示モニタ36が接
続されている。メモリコントローラ55から出力される
表示データはLCDC29で映像出力信号φvに変換さ
れ、この映像出力信号φvが液晶表示モニタ36に出力
される。液晶表示モニタ36では例えば、3次のベジエ
曲面から成るゲームキャラクタを3次元表示するように
なされる。
41にはROM45が接続され、各種制御手順や、メイ
ンメモリ18、SPU44等の管理を行ういわゆるオペ
レーティングシステム等のプログラム情報を格納するよ
うになされる。この例で、インタフェース42にはメモ
リカートリッジ30などが装着されて使用される。メモ
リカートリッジ30はゲームデータや、電子アニメーシ
ョンなどの電子コンテンツを記録したものである。
4を有しており、このバス34にインタフェース31、
読出しコントロール用のマスクROM32及びコンテン
ツ記録用のEEPROM33などが接続されている。E
EPROM33にはゲームデータなどのプログラム情報
や映像素材情報が記録されている。
タフェース42及びバス41を通してメインメモリ18
に転送される。メモリカートリッジ30から転送されて
きたゲームキャラタの、例えば、n次のベジエ曲面やベ
ジエ曲線などを生成するための制御点の座標値が記憶さ
れる。メインメモリ18にはランダムアクセスメモリ
(RAM:Random Access Memory)からなる。ここでい
うメインメモリ18は、そのメモリ上でプログラムを実
行できるものをいう。
制御するために入力コントローラ(INTC)43が接
続され、この入力コントローラ43には操作ボタン39
が装備されている。この操作ボタン39はユーザによっ
て操作される。操作ボタン39を操作すると入力コント
ローラ43で操作情報D3が発生され、この操作情報D
3はバス41を通してCPU40に入力するようになさ
れる。CPU40は操作情報D3に基づいてメインメモ
リ18から頂点情報Cinを読み出すと共に、このの頂点
情報Cinに関して、その曲線図形及び曲面図形を変化さ
せるような表示制御を実行するようになされる。
オペレーティングシステムを実行することにより、この
携帯端末装置300の全体を制御するもので、例えば、
32ビットのRISC−CPUから成る。そして、この
携帯端末装置300は電源が投入されると、ゲームモー
ド又は番組再生モードに応じてCPU40がROM45
に記憶されているオペレーティングシステムを実行する
ことにより、CPU40がベジエ分割装置17や、SP
U44等の制御を行うようになっている。このCPU4
0は割込み制御を行うので、制御負担を軽減するため
に、ダイレクトメモリアクセス(DMA:Direct Memor
y Access)転送用の制御装置を別に設けるようにしても
よい。
示に基づいて、ゲームや電子アニメーションに係る音声
情報を再生し増幅などが行われてその音声信号がスピー
カー37に出力される。SPU44内に波形データ等を
記録したサウンドバッファなどを設け、楽音、効果音等
を発生するようにしてもよい。
U44で、例えば16ビットの音声データを4ビットの
差分信号として適応予測符号化(ADPCM:Adaptive
Differential PCM )された音声データを再生(ADP
CM復号機能)したり、サウンドバッファに記憶されて
いる波形データを再生することにより、効果音等を発生
(再生機能)したり、サウンドバッファに記憶されてい
る波形データを変調させて再生(変調機能)することも
できるようになる。このような機能を備えることによっ
て、このSPU44は、CPU40からの指示によって
記録された波形データに基づいて楽音、効果音等を発生
するいわゆるサンプリング音源として使用することがで
きる。
いて説明をする。図9は1ポリゴン(三角形)の形状デ
ータの記録内容例を示すデータフォーマットである。図
10は三角形状のポリゴンの構成例を示すイメージ図で
ある。図11はパラメータ演算処理例を示すイメージ図
である。
の形状データ(頂点情報Cin)は、図10に示すような
三角形の1ポリゴンの形状データを76バイトで構成す
るようになされる。つまり、1ポリゴンは図10に示す
3つの頂点1,2,3を有する三角形により表現され、
形状データの先頭には図9に示すテクスチャIDが記述
され、その後に、三角形の第1頂点のX、Y座標が各々
の記述されると共に、第1頂点のカラー値、テクスチャ
S,T,Q座標が記述される。
の記述されると共に、第2頂点のカラー値、テクスチャ
S,T,Q座標が記述される。更に、第3頂点のX、Y
座標が各々の記述されると共に、第3頂点のカラー値、
テクスチャS,T,Q座標が記述される。これらの頂点
情報Cinはユーザーの操作に応じて三角形状の頂点1,
2,3を繋ぎ合わせるように連続される。
から出力される、n次の曲面図形を表現するための三角
形の頂点の法線ベクトルをライティング処理し、他方で
各々の三角形の頂点情報Cinを座標変換した後に、ソフ
トウエアあるいはハードウエアに依存して、その頂点情
報Cinを並び換え、その後、ライン走査のための画像処
理をするようになされる。
毎に座標変換される。座標変換後の頂点情報Cinは、図
11に示す三角形の頂点の座標値(X,Y)、X方向の
パラメータ傾き値dPdX、Y方向のパラメータ傾き値
dPdY及びクロック信号CLKに基づいて線形補間演
算をする。また、1画素毎にカラーテクスチャアドレス
(S,T,Q)が算出される。そして、テクスチャID
により指示される頂点情報CinからS,T,Q座標のテ
クスチャカラーが読み出され、各々の画素のカラー値が
決定され、このカラー値に基づいて液晶表示モニタなど
に3次元映像画像が表示される。
例を示すフローチャートである。図13はパラメータ演
算処理例を示すフローチャートである。この携帯端末装
置300では、ゲームキャラクタを3次元映像で描画す
るための画素のパラメータを三角形(ポリゴン)の頂点
の座標値(X,Y)、X方向のパラメータ傾き値dPd
X、Y方向のパラメータ傾き値dPdY及びクロック信
号CLKに基づいて線形補間演算をする場合を前提とす
る。もちろん、初期段階においてクロック信号CLKが
パラメータ演算部52に供給されている場合を想定す
る。
ャートのステップB1でユーザは当該携帯端末装置30
0にメモリカートリッジ30を装着した後に、ステップ
B2で電源をオンする。ここで電源が投入されると、ク
ロック供給部7ではクロック信号CLKが発生され、こ
のクロック信号CLKに基づいてCPU40がROM4
5に記憶されているオペレーティングシステムを実行す
ることにより、ベジエ分割装置17や、SPU44等の
制御を行うようになされる。この例ではユーザはステッ
プB3でゲームモードを選択する。このアプリケーショ
ン実行時にCPU40によってROM45から制御手順
が読み出される。
操作ボタン39を操作する。操作ボタン39が操作され
ると、入力コントローラ43及びバス41を通してCP
U40に操作情報D3が入力される。この操作情報D3
はゲームキャラタを構成する3次のベジエ曲面やベジエ
曲線などを変形させたり、キャラクタを移動させたりす
るために使用される。
U40はステップB5〜ステップB10で操作情報D3
に基づいてメインメモリ18から頂点情報Cinを読み出
すと共に、この頂点情報Cinに関して、その3次の曲線
図形及び曲面図形を変化させるような表示制御を実行す
るようになされる。
ッジ30からプログラム情報及び映像素材情報から成る
ゲームデータが読み出され、メインメモリ18に転送さ
れる。この映像素材情報には、ゲームキャラタを構成す
る3次のベジエ曲面やベジエ曲線などを生成するための
制御点の座標値が含まれている。
送されると、ステップB6に移行してベジエ分割装置1
7では操作情報D3に基づいてメインメモリ18から読
み出した制御点の座標値に基づいて3次の曲面図形を画
像処理するようになされる。例えば、ベジエ分割装置1
7の浮動小数点の線形補間器により、23ビット幅の制
御点の座標値X,Yと、8ビット幅で0≦t≦1の値を
とる補間係数tとに基づき、これらの制御点間を内分す
る新たな制御点の座標値に関してX・(1−t)+Y・
tを順次演算するようになされる。
のポリゴン描画命令に基づいて頂点P0の座標値が座標
変換部24により、スクリーン座標(映像表示)系の座
標値に変換される。例えば、フラットシェーディングの
場合に、1秒間に最大150万程度のポリゴンの座標演
算が行われる。
0からの演算要求に応じてライティング処理部25によ
り、三角形の頂点の法線ベクトルと、予め設定された光
源ベクトルとの内積(cosθ)を演算して光色を算出す
るようになされる(光源計算)。
0からの描画命令に応じて頂点並換え装置20では、座
標変換されたm個の頂点情報Cinを順次1ライン目のメ
モリ領域に書き込むと共に、次のm個の頂点情報Cinを
2ライン目のメモリ領域に書き込むようになされる。そ
の後、1ライン目で各々隣接する2個づつの頂点情報C
inと2ライン目で各々隣接する2個づつの頂点情報Cin
とにより形成されるm−1個の四角形を斜めに分割した
2(m−1)個の三角形情報Coutを順次読み出すよう
になされる。
ータ演算部52では図11に示した三角形の頂点の座標
値(X,Y)、X方向のパラメータ傾き値dPdX、Y
方向のパラメータ傾き値dPdY及びクロック信号CL
Kに基づいて線形補間演算がなされる。
Y)、X方向のパラメータ傾き値dPdX、Y方向のパ
ラメータ傾き値dPdYがパラメータ演算部52に入力
される。その後、パラメータ演算系とクロック制御系で
処理が分かれる。「0」検出回路65ではX方向又は/
及びY方向の特定のパラメータ傾き値が検出される。こ
こでX方向の特定のパラメータ傾き値としてdPdX=
0又は/及びY方向の特定のパラメータ傾き値としてd
PdY=0を検出した場合、クロックイネーブラ66で
はクロック信号CLKを停止するようになされる。
dPdY=0が検出されない場合はクロックイネーブラ
66は各々のパラメータ演算ユニットでレジスタ63、
671〜674へのクロック信号CLKの供給を継続す
るようになされる。他方、パラメータ演算部52ではク
ロック信号CLKの有無に基づいてパラメータ演算処理
がなされる。クロック信号CLKが供給されている場合
(有)は、上述した(1)〜(3)式に基づいて線形補
間処理が実行される。
てそのフローチャートのステップC1でパラメータPn
の初期値、X方向のパラメータ傾き値dPdX及びY方
向のパラメータ傾き値dPdYを入力する。その後、ス
テップC2に移行してX方向をスキャンするかを判別さ
れる。X方向をスキャンする場合は、ステップC3に移
行してXをインクリメントし、パラメータ初期値Pnに
X方向のパラメータ傾き値dPdXを加算する。
合及びdPdX加算後はステップC4に移行してX方向
のパラメータ傾き値dPdXに関して三角形内の画素が
外側にはずれかを周知の方法により検出される。三角形
内の画素が外側に、はずれていない場合はステップC2
に戻って加算処理を継続する。三角形内の画素が外側に
はずれた場合は、X方向の加算処理を止めてステップC
4でスキャン方向をX方向からY方向に切り換える。そ
の後、ステップC6に移行してY方向をスキャンするか
を判別される。Y方向をスキャンする場合は、ステップ
C7に移行してYをインクリメントし、パラメータ初期
値PnにY方向のパラメータ傾き値dPdYを加算す
る。
合及びdPdY加算後はステップC8に移行してY方向
のパラメータ傾き値dPdYに関して三角形内の画素が
外側に、はずれかを周知の方法により検出する。三角形
内の画素が外側に、はずれていない場合はステップC2
に戻って加算処理を継続する。これにより、頂点間のカ
ラー値やテクスチヤ座標等の線形補間を行いながらスキ
ャンコンパージョンを行うことができる。
当該三角形内の画素の加算処理を止め、図12に示した
フローチャートのステップB10へリターンする。この
ステップB10では線形補間演算結果値(以下で単に補
間値という)が出力される。
ラメータを並列に線形補間しているが、描画する対象に
よってはZ値やA(アルファ)値が変化しない場合もあ
り、フレーム毎に行うクリア動作に至ってはすべてのパ
ラメータが変化しないので、本発明によるクロック信号
CLKの供給停止が頻繁に行われることになる。
に変化がない場合は、「0」検出回路65によりX方向
のパラメータ傾き値dPdX=0及びY方向のパラメー
タ傾き値dPdY=0を検出される場合が多くなり、ク
ロック信号CLKを停止する場合が多くなる。このよう
なとき、パラメータ演算部52ではクロック信号停止直
前の補間結果値を出力固定するようになされる。
ではX方向のパラメータ傾き値dRdXが「0」及び/
又はY方向のパラメータ傾き値dRdYが「0」となる
ような特定のパラメータ傾き値が検出された場合及びそ
の検出期間中、クロック信号CLKを停止して赤色補間
値R0,R1,R2,R3の4値を固定出力するように
なされる。
2ではX方向のパラメータ傾き値dGdXが「0」及び
/又はY方向のパラメータ傾き値dGdYが「0」とな
るような特定のパラメータ傾き値が検出された場合及び
その検出期間中、クロック信号CLKを停止して緑色補
間値G0,G1,G2,G3の4値を固定出力するよう
になされる。
向のパラメータ傾き値dBdXが「0」及び/又はY方
向のパラメータ傾き値dBdYが「0」となるような特
定のパラメータ傾き値が検出された場合及びその検出期
間中、クロック信号CLKを停止して青色補間値B0,
B1,B2,B3の4値を固定出力するようになされ
る。
向のパラメータ傾き値dAdXが「0」及び/又はY方
向のパラメータ傾き値dAdYが「0」となるような特
定のパラメータ傾き値が検出された場合及びその検出期
間中、クロック信号CLKを停止して透明度補間値A
0,A1,A2,A3の4値を固定出力するようになさ
れる。
向のパラメータ傾き値dZdXが「0」及び/又はY方
向のパラメータ傾き値dZdYが「0」となるような特
定のパラメータ傾き値が検出された場合及びその検出期
間中、クロック信号CLKを停止してZ値補間値Z0,
Z1,Z2,Z3の4値を固定出力するようになされ
る。
向のパラメータ傾き値dSdXが「0」及び/又はY方
向のパラメータ傾き値dSdYが「0」となるような特
定のパラメータ傾き値が検出された場合及びその検出期
間中、クロック信号CLKを停止してS座標補間値S
0,S1,S2,S3の4値を固定出力するようになさ
れる。
向のパラメータ傾き値dTdXが「0」及び/又はY方
向のパラメータ傾き値dTdYが「0」となるような特
定のパラメータ傾き値が検出された場合及びその検出期
間中、クロック信号CLKを停止してT座標補間値T
0,T1,T2,T3の4値を固定出力するようになさ
れる。
向のパラメータ傾き値dQdXが「0」及び/又はY方
向のパラメータ傾き値dQdYが「0」となるような特
定のパラメータ傾き値が検出された場合及びその検出期
間中、クロック信号CLKを停止してQ座標補間値Q
0,Q1,Q2,Q3の4値を固定出力するようになさ
れる。これにより、1画素のカラーテクスチャ座標
(S,T,Q)を算出することができる。
向のパラメータ傾き値dFdXが「0」及び/又はY方
向のパラメータ傾き値dFdYが「0」となるような特
定のパラメータ傾き値が検出された場合及びその検出期
間中、クロック信号CLKを停止してFOG係数補間値
FOG0,FOG1,FOG2,FOG3の4値を固定
出力するようになされる。
ング処理がなされる。この処理はマッピング部53によ
って上述した9つのパラメータ演算部52による各種の
補間値が入力されると、テクスチャIDにより指示され
る頂点情報CinからS,T,Q座標のテクスチャカラー
がテクスチャメモリ54から読み出され、各々の画素の
カラー値が決定され、このテクスチャカラーがポリゴン
に張り付けられる。
ング部53からフレームメモリ56へ液晶表示モニタ3
6の1画面分の表示データが書き込まれる。例えば、メ
モリコントローラ55は、CPU40からの描画命令に
従って、フレームメモリ56に対して1秒間に最大36
万程度のポリゴンの三角形(ポリゴン)等の描画が行わ
れる。ここで、メモリコントローラ55はポリゴン等の
描画を行う際に、カラールックアップテーブルなどが参
照されて映像処理される。この映像表示処理による表示
データはLCDC29で映像出力信号φvに変換され、
この映像出力信号φvが液晶表示モニタ36に出力され
る。
ジエ曲面から成るゲームキャラクタを3次元表示するよ
うになされる。この映像表示処理に伴う音声情報はCP
U40からの指示に基づいて、SPU44により再生さ
れ増幅され、その音声信号がスピーカー37に出力され
る。これにより、ユーザは携帯端末装置300でゲーム
を楽しむことができる。
に移行してゲームモードを終了するか否かがCPU40
により判断される。ゲームモードを終了する場合には、
電源オフ情報などがCPU40により検出されるので、
これらの情報処理を終了する。ユーザが操作ボタン39
を操作してゲームモードの繰り返しなどをCPU40に
指示した場合には、ステップB4及びステップB5に戻
って、上述したステップB4〜ステップB12が繰り返
される。これにより、ユーザは携帯端末装置300で何
度もゲームを楽しむことができる。
携帯端末装置300によれば、バッテリー5により駆動
される、Rパラメータ演算ユニット521、Gパラメー
タ演算ユニット522、Bパラメータ演算ユニット52
3、Aパラメータ演算ユニット524、Zパラメータ演
算ユニット525、Sパラメータ演算ユニット526、
Tパラメータ演算ユニット527、Qパラメータ演算ユ
ニット528及びFパラメータ演算ユニット529を備
えている。
9でX方向のパラメータ傾き値dRdX、dGdX、d
BdX、dAdX、dZdX、dSdX、dTdX、d
QdX、dFdXが「0」及び/又はY方向のパラメー
タ傾き値dRdY、dGdY、dBdY、dAdY、d
ZdY、dSdY、dTdY、dQdY、dFdYが
「0」となるような特定のパラメータ傾き値が検出され
た場合及びその検出期間中、クロック信号CLKを停止
して赤色補間値R0,R1,R2,R3の4値、緑色補
間値G0,G1,G2,G3の4値、青色補間結果値B
0,B1,B2,B3の4値、透明度補間値A0,A
1,A2,A3の4値、Z値補間値Z0,Z1,Z2,
Z3の4値、S座標補間値S0,S1,S2,S3の4
値、T座標補間値T0,T1,T2,T3の4値、Q座
標補間値Q0,Q1,Q2,Q3の4値、FOG係数補
間値FOG0,FOG1,FOG2,FOG3の4値を
各々固定するような出力制御を行うことができる。
すことなく消費電力を削減できるため、携帯端末装置3
00において、バッテリー5の寿命を延ばしたり、同じ
寿命でもバッテリー5を小さくすることが可能になり、
コンピュータグラフィックスを応用した携帯端末装置3
00の価値を高めることができる。
でクロックイネーブラ66からレジスタ63,671〜
674に至るクロック配線の充電放電に係る消費電力を
削減することができるので、パラメータ演算部(グラフ
ィックスシステム)52を組み込んだICチップの発熱
も軽減される。
ックダウンすること、安価なICパッケージを使用する
ことができ、商品価格を抑える方向に働くことになる。
これにより、3DCGのアプリケーションをモバイル
(移動体・携帯端末)装置で実現するときに有効とな
り、例えば、任意のゲームキャラクタを3次元映像で描
画するゲーム再生機能付きの携帯電話機等の提供に大き
く寄与する。
装置によれば、任意の物体を3次元映像で描画するため
の画素のパラメータを多角形の頂点の座標値、X方向及
びY方向のパラメータ傾き値に基づいて線形補間する場
合に、特定のパラメータ傾き値検出信号を入力してクロ
ック供給制御する制御手段を備えるものである。
き値が「0」及び/又はY方向のパラメータ傾き値が
「0」となるような特定のパラメータ傾き値を検出され
た場合及びその検出期間中、演算手段へ供給されるクロ
ック信号CLKを停止して演算出力値を固定するような
出力制御を行うことができる。
び/又はY方向のパラメータ傾き値「0」が検出された
場合、及びその検出期間中、クロック配線の充電放電に
係る消費電力を削減することができるので、当該演算装
置を組み込んだICチップの発熱も軽減される。従っ
て、当該演算装置をバッテリー駆動型の画像処理装置に
十分応用することができる。しかも、ファン等の部品が
削減できるので商品価格の低廉化に寄与するところが大
きい。
の物体を3次元映像で描画するための画素のパラメータ
を多角形の頂点の座標値、X方向のパラメータ傾き値、
Y方向のパラメータ傾き値及びクロック信号CLKに基
づいて線形補間演算をする際に、X方向又は/及びY方
向の特定のパラメータ傾き値を検出したときは、クロッ
ク信号CLKの供給を停止して線形補間演算に係る出力
値を固定するようになされる。
き値が「0」及び/又はY方向のパラメータ傾き値が
「0」となるような特定のパラメータ傾き値を検出され
た場合及びその検出期間中、クロック配線の充電放電に
係る消費電力を削減することができる。
の物体を3次元映像で描画するための画素のパラメータ
を多角形の頂点の座標値、X方向及びY方向のパラメー
タ傾き値に基づいて線形補間する場合に、上述の演算装
置が応用されるものである。
能力を落とすことなく消費電力を削減できるため、バッ
テリー駆動型の画像処理装置において、バッテリーの寿
命を延ばしたり、同じ寿命でもバッテリーを小さくする
ことが可能になり、コンピュータグラフィックスを応用
した画像処理装置の付加価値を向上させることができ
る。3DCGのアプリケーションをモバイルで実現する
ときに有効となる。この発明は任意のゲームキャラクタ
を3次元映像で描画するゲーム再生機能付きの携帯電話
機等に適用して極めて好適である。
の構成例を示すブロック図である。
示すフローチャートである。
帯端末装置300の構成例を示すブロック図である。
ック図である。
ック図である。
を示すブロック図である。
である。
路図である。
例を示すデータフォーマットである。
図である。
る。
ローチャートである。
である。
段、4・・・クロック供給手段、7・・・クロック供給
部、19・・・ジオメトリ演算部、50・・・レンダリ
ング装置(演算手段)、52・・・パラメータ演算部
(演算手段)、63,671〜674・・・レジスタ、
64・・・パラメータ生成部、65・・・「0」検出回
路(検出手段)、66・・・クロックイネーブラ(制御
手段)、100・・・演算装置、300・・・携帯端末
装置(画像処理装置)
Claims (14)
- 【請求項1】 任意の物体を3次元映像で描画するため
の画素のパラメータを多角形の頂点の座標値、X方向及
びY方向のパラメータ傾き値に基づいて線形補間する装
置であって、 前記多角形の頂点の座標値、X方向のパラメータ傾き値
及びY方向のパラメータ傾き値に基づいて該多角形内の
画素のパラメータを線形補間する演算手段と、 前記演算手段にクロック信号を供給するクロック供給手
段と、 前記X方向又は/及びY方向の特定のパラメータ傾き値
を検出する検出手段と、 前記検出手段からパラメータ傾き値検出信号を入力して
前記クロック供給手段を制御する制御手段とを備えるこ
とを特徴とする演算装置。 - 【請求項2】 前記3次元映像を描画するための画素の
パラメータをPとし、 前記多角形の頂点の座標値をX、Yとし、 前記多角形のX方向のパラメータ傾き値をdPdXと
し、 前記多角形のY方向のパラメータ傾き値をdPdYとし
たとき、 前記演算手段は、 P=dPdX・X+dPdY・Y を演算することを特徴とする請求項1に記載の演算装
置。 - 【請求項3】 前記多角形の頂点のパラメータをPnと
し、 前記多角形の中の画素のパラメータをPn+1としたと
き、 前記X方向に関しては、 Pn+1=Pn+dPdXを演算し、 前記Y方向に関しては、 Pn+1=Pn+dPdYを演算することを特徴とする
請求項1に記載の演算装置。 - 【請求項4】 前記制御手段は、 前記X方向のパラメータ傾き値「0」及び/又はY方向
のパラメータ傾き値「0」が検出された場合及びその検
出期間中、前記演算手段へのクロック信号を停止するこ
とを特徴とする請求項1に記載の演算装置。 - 【請求項5】 任意の物体を3次元映像で描画するため
の画素のパラメータを多角形の頂点の座標値、X方向の
パラメータ傾き値、Y方向のパラメータ傾き値及びクロ
ック信号に基づいて線形補間演算をする際に、 前記X方向又は/及びY方向の特定のパラメータ傾き値
を検出し、 前記特定のパラメータ傾き値を検出したときは、 前記クロック信号の供給を停止して前記線形補間演算に
係る出力値を固定することを特徴とする演算処理方法。 - 【請求項6】 前記線形補間演算をする際に、 前記3次元映像を描画するための画素のパラメータをP
とし、 前記多角形の頂点の座標値をX、Yとし、 前記多角形のX方向のパラメータ傾き値をdPdXと
し、 前記多角形のY方向のパラメータ傾き値をdPdYとし
たとき、 P=dPdX・X+dPdY・Y を求めることを特徴とする請求項5に記載の演算処理方
法。 - 【請求項7】 前記多角形の頂点のパラメータをPnと
し、 前記多角形の中の画素のパラメータをPn+1としたと
き、 前記X方向に関しては、 Pn+1=Pn+dPdXを演算し、 前記Y方向に関しては、 Pn+1=Pn+dPdYを演算することを特徴とする
請求項6に記載の演算処理方法。 - 【請求項8】 前記線形補間演算に係る出力値を固定す
るに当たって前記X方向のパラメータ傾き値「0」及び
/又はY方向のパラメータ傾き値「0」を検出すること
を特徴とする請求項5に記載の演算処理方法。 - 【請求項9】 任意の物体を3次元映像で描画するため
の画素のパラメータを多角形の頂点の座標値、X方向及
びY方向のパラメータ傾き値に基づいて線形補間して画
像を処理する装置であって、 前記多角形の頂点の座標値、X方向のパラメータ傾き値
及びY方向のパラメータ傾き値に基づいて該多角形内の
画素のパラメータを線形補間する演算手段と、 前記演算手段にクロック信号を供給するクロック供給手
段と、 前記X方向又は/及びY方向の特定のパラメータ傾き値
を検出する検出手段と、 前記検出手段からパラメータ傾き値検出信号を入力して
前記クロック供給手段を制御する制御手段とを備えるこ
とを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項10】 前記演算手段、クロック供給手段、検
出手段及び制御手段がバッテリーにより駆動されること
を特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。 - 【請求項11】 前記3次元映像を描画するための画素
のパラメータをPとし、 前記多角形の頂点の座標値をX、Yとし、 前記多角形のX方向のパラメータ傾き値をdPdXと
し、 前記多角形のY方向のパラメータ傾き値をdPdYとし
たとき、 前記演算手段は、 P=dPdX・X+dPdY・Y を演算することを特徴とする請求項9に記載の画像処理
装置。 - 【請求項12】 前記多角形の頂点のパラメータをPn
とし、 前記多角形の中の画素のパラメータをPn+1としたと
き、 前記X方向に関しては、 Pn+1=Pn+dPdXを演算し、 前記Y方向に関しては、 Pn+1=Pn+dPdYを演算することを特徴とする
請求項11に記載の画像処理装置。 - 【請求項13】 前記制御手段は、 前記X方向のパラメータ傾き値「0」及び/又はY方向
のパラメータ傾き値「0」が検出された場合及びその検
出期間中、前記演算手段へ供給されるクロック信号を停
止して該演算手段の出力値を固定することを特徴とする
請求項9に記載の画像処理装置。 - 【請求項14】 少なくとも、前記演算手段の一部又は
全部、前記検出手段及び制御手段を単位演算ユニットと
したとき、 前記単位演算ユニットが前記画素のパラメータ毎に設け
られることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装
置。
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