JP4556646B2 - 図形情報生成装置、画像処理装置、情報処理装置、および図形情報生成方法 - Google Patents
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R(t)=(1−t)3p0+3t(1−t)2p1+3t2(1−t)p2+t3p3
また、法線ベクトルは最終補間処理の入力となり得る i,j それぞれの方向の対点を結ぶベクトルの外積として求められる。
所定の処理により得られた補間点を、所定の補間係数で補間することで求める曲面上の点が得られる。以上の補間処理において、補間される2つの点が同値と判断され、かつ補間係数が 0 もしくは 1 の場合に式2に示されるように例外処理が行われる。また、例外処理において補間結果とされる点が存在しない場合にはその例外処理は行われない。
また、補間処理による頂点は最終補間処理の入力となるものであり法線計算で使用する点対の1つであり、もう一つの点対は補間点を補間することで得られる。そして、点対を結ぶベクトルの外積を計算し、その要素値のどれかがしきい値より大きい場合にはそのベクトルが求める法線となり、そうでない場合には、最終補間の係数に応じてベクトルの外積ベクトルを求め法線とする。
[図形情報生成装置]
図1は本発明に係る実施形態としての図形情報生成装置10の構成例を示すブロック図である。図2は頂点の座標値生成時の(n+1)×(n+1)個の制御点p0〜pn(n+2)の配置例を示す図である。
なお、この例外的補間処理を行わない場合には、下記の式6に示す補間処理を行う。
各式において、I,Jが補間係数、dが補間段数を示し,また、Uは上記パラメータtとして置き換えることができる。
また、本実施形態の図形情報生成装置10においては、再帰的補間処理に伴い、最終補間処理の入力となり得る i, j それぞれの方向の対点を結ぶベクトルの外積を計算、その長さがしきい値以上である場合にはこれを法線とし、そうでない場合には、対点の算出における各補間係数を 0, 1 の任意の値に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を代替法線とする。
この場合、対点の算出における各補間係数を 0.5 より大きい値を 0 に、0.5 より小さい値を 1 に、0.5 の場合には 0, 1 のどちらかに固定的に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を法線とする。
また、本実施形態の図形情報生成装置10においては、外積ベクトルの要素毎にしきい値比較を行い全ての要素がしきい値よりも小さい場合に代替法線を使用する。
この頂点の座標値はたとえば、図2において、水平方向に(n+1[ただし、n≧2])個の制御点p0〜pnおよびその垂直方向に(n+1)個の制御点p0〜pn(n+2)−nを格子状に与え、この格子状の(n+1)×(n+1)個の制御点p0〜pn(n+2)から生成されるものである。
補間係数メモリ部12は、曲面補間係数データを記憶する。
補間係数選択部14は、制御部18の制御の下、補間係数メモリ部12に記憶されている曲面補間係数データを選択して補間処理部15に出力する。
すなわち、線形補間部15の入力段には接続された選択部13,14は、制御部184からの切り換え制御信号を受けて初期の制御点の座標値A,Bまたは線形補間演算によって新たに発生した制御点の座標値CA,CBを選択する。
各線形補間器151〜156においては、各桁合わせ制御信号などを受けて所定のビット幅の制御点の座標値A,Bと、所定のビット幅で0≦t≦1の値をとる補間係数tとに基づき、制御点間を内分する新たな制御点の座標値に関して次式を順次演算する。
A×(1−t)+B×t・・・・・(7)
また、補間処理部15は、補間係数 0.5 を軸として丸め誤差が対称となるように補間係数を有限精度に丸める処理を行う。
補間処理部15は、曲面評価点データを図示しない制御系に出力する。
法線算出部16は、上述したように、再帰的補間処理に伴い、最終補間処理の入力となり得る i, j それぞれの方向の対点を結ぶベクトルの外積を計算、その長さがしきい値以上である場合にはこれを法線とし、そうでない場合には、対点の算出における各補間係数を 0, 1 の任意の値に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を代替法線とする。
この場合、対点の算出における各補間係数を 0.5 より大きい値を 0 に、0.5 より小さい値を 1 に、0.5 の場合には 0, 1 のどちらかに固定的に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を法線するとする。
また、法線算出部16は、外積ベクトルの要素毎にしきい値比較を行い全ての要素がしきい値よりも小さい場合に代替法線を使用する。
したがって、ベジエ曲線やベジエ曲面などの図形情報を取り扱うCADおよびCAMシステムを導入したエンタテインメント装置や、携帯用ゲーム機、携帯端末装置、携帯電話機などに本実施形態の図形情報生成装置10を十分利用することができる。
この例では線形補間器151には浮動小数点線形補間器(FLIP)が使用される。図4は浮動小数点の座標値のデータフォーマット例を示す図である。
図4に示すデータフォーマット例によれば、各々の制御点の座標値は32ビットで与えられ、その1ビット目が符号部Sであり、次の8ビットが指数部Eであり、残りの23ビットが加数部Fである。各々の制御点の座標値をこれらの符号部S、指数部Eおよび加数部Fで示すと次式(8)のようになる。
1.F×2(E-127) ・・・(8)
補間係数tの値は0≦t≦1を採るが、たとえば0.1刻みで(1−t)を演算するようなされる。この例では指数計算を高速化するために、指数部Eは0、16、32、48、64、80、96、112、128の16刻みで計9個の整数により表現するようにした。
この場合に、t=0.5がE=64に相当する。加数部Fは小数点以下を23ビットの2進数で表される。これらはIEEE754で規定されているのでこれに従う。
図5に示す線形補間器151は各々の制御点に関して浮動小数点で与えられる座標値A,Bに基づいて補間演算する。
線形補間器151の入力段には桁合わせ部1511が設けられ、制御点の所定のビット幅の座標値A,Bの指数部Eの大きい方に桁を合わせるようになされる。桁合わせ部1511にはシフトレジスタが使用され、座標値A,Bの小さい方の指数部をシフトして大きい方の指数部に揃えるようになされる。
乗算器1512では桁合わせ後の値A’と補間係数(1−t)とが乗算され、乗算器1513は桁合わせ後の値B’と補間係数tとが乗算される。補間係数(1−t)は乗算器1512の入力段に接続された減算器1514により「1」から補正係数tを減算して生成される。
図6はU−V座標系における制御点p0〜p15の配置例を示す図である。
C=FLIP(A,B,u);と記述すると、u方向で隣接する各々2つの制御点間について、図8(A)に示した4×4個の制御点p0〜p15の座標値がそれぞれ(8)式で順次演算され、図8(B)に示したような3×4個の新たな制御点pu0〜pu11の座標値が求められる。
pu[1]=FLIP(p[1],p[2],u);
pu[2]=FLIP(p[2],p[3],u);
pu[3]=FLIP(p[4],p[5],u);
pu[4]=FLIP(p[5],p[6],u);
pu[5]=FLIP(p[6],p[7],u);
pu[6]=FLIP(p[8],p[9],u);
pu[7]=FLIP(p[9],p[10],u);
pu[8]=FLIP(p[10],p[11],u);
pu[9]=FLIP(p[12],p[13],u);
pu[10]=FLIP(p[13],p[14],u);
pu[11]=FLIP(p[14],p[15],u); ・・・(9)
この制御点pu0〜pu11の座標値はメモリ部2に格納される。ここで隣り合う各々2つの制御点の座標値をCA,CBとする。
C=FLIP(CA,CB,u);と記述すると、u方向で隣接する各々2つの制御点間について、それぞれ(10)式で順次演算して図9(A)に示すような2×4個の新たな制御点pu0〜pu7の座標値が求められる。
pu[1]=FLIP(pu[1],pu[2],u);
pu[2]=FLIP(pu[3],pu[4],u);
pu[3]=FLIP(pu[4],pu[5],u);
pu[4]=FLIP(pu[6],pu[7],u);
pu[5]=FLIP(pu[7],pu[8],u);
pu[6]=FLIP(pu[9],pu[10],u);
pu[7]=FLIP(pu[10],pu[11],u);・・・(10)
これらの座標値も補間結果メモリ部16に格納される。
pv[1]=FLIP(pu[1],pu[3],v);
pv[2]=FLIP(pu[2],pu[4],v);
pv[3]=FLIP(pu[3],pu[5],v);
pv[4]=FLIP(pu[4],pu[6],v);
pv[5]=FLIP(pu[5],pu[7],v); ・・・・(11)
pv[1]=FLIP(pv[1],pv[3],v);
pv[2]=FLIP(pv[2],pv[4],v);
pv[3]=FLIP(pv[3],pv[5],v); ・・・(12)
pp[1]=FLIP(pv[2],pv[3],u);
pp[2]=FLIP(pv[0],pv[2],v);
pp[3]=FLIP(pv[1],pv[3],v); ・・・(13)
P0=FLIP(pp[0],pp[1],v) ・・・(14)
図12(A)〜図12(C)は図形情報生成装置10における法線算出部17による法線ベクトルの生成例を示す遷移図である。
この例では、図10(B)に示した2×2個の新たな制御点pp0〜pp3の座標値から頂点P0のu方向の接線ベクトルu(上矢印を省略する)およびv方向の接線ベクトルv(上矢印を省略する)が抽出され、この2つの接線ベクトルu,vに基づいて頂点P0における法線ベクトルzが求められる。
uy=pp[3].y−pp[2].y;
uz=pp[3].z−pp[2].z; ・・・・・(15)
vy=pp[1].y−pp[0].y;
vz=pp[1].z−pp[0].z; ・・・・・(16)
なお、図13〜図25は、本実施形態における例外的処理を含む補間処理の概念を段階的に示している。
図26は、補間処理におけるU方向接線ベクトル、V方向接線ベクトルの基本的な処理を概念的に示す図である。
図27は、補間処理におけるU方向接線ベクトル、V方向接線ベクトルが略ゼロとなる場合を概念的に示す図である。
図28は、補間処理におけるU方向接線ベクトル、V方向接線ベクトルが略ゼロとなる場合の例外処理の効果を概念的に示す図である。
図29は、補間処理におけるU方向接線ベクトル、V方向接線ベクトルが略平行となる場合を概念的に示す図である。
図30は、補間処理におけるU方向接線ベクトル、V方向接線ベクトルが略平行となる場合の例外処理の効果を概念的に示す図である。
図31は、頂点を境界線上で対称に共有する曲面同士を接続する場合を概念的に示す図である。
図32は、頂点を境界線上で対称に共有する曲面同士を接続する場合に対応した丸め制御の効果を概念的に示す図である。
図13の点は3次曲面の制御点であり、v方向に補間する場合を示している。線分は補間される頂点の対応を表わし、線分に添えられた値はその係数を示す。
図14の点はこの処理により得られた補間点を示し、これらをv方向に補間する場合の頂点の対応と補間係数を示している。
図15の点はこの処理により得られた補間点を示し、これらをu方向に補間する場合の頂点の対応と補間係数を示している。
図16の点はこの処理で得られた補間点を示し、これらをu方向に補間する場合の頂点の対応と補間係数を示している。
図17はこの処理により得られた補間点を示し、これらをu方向に補間する場合の頂点の対応と補間係数を示している。
図18はこの処理により得られた補間点を示し、これらを図18の係数で補間することで求める曲面上の点が得られる。
図19はこの例を示す。また、例外処理において補間結果とされる点が存在しない場合にはその例外処理は行われない。
図21に示すそれぞれの点対を結ぶベクトルの外積を計算し、その要素値のどれかがしきい値より大きい場合にはそのベクトルが求める法線となる。
そうでない場合には、最終補間の係数に応じて図23〜図25のベクトルの外積ベクトルを求める法線とする。
また、再帰的補間処理に伴い、最終補間処理の入力となり得る i, j それぞれの方向の対点を結ぶベクトルの外積を計算、その長さがしきい値以上である場合にはこれを法線とし、そうでない場合には、対点の算出における各補間係数を 0, 1 の任意の値に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を代替法線とする。
この場合、対点の算出における各補間係数を 0.5 より大きい値を 0 に、0.5 より小さい値を 1 に、0.5 の場合には 0, 1 のどちらかに固定的に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を法線する。
そして、外積ベクトルの要素毎にしきい値比較を行い全ての要素がしきい値よりも小さい場合に代替法線を使用する。
図33は本発明に係る実施形態としての第1の画像処理装置100の構成例を示すブロック図である。
この画像処理装置100は、ベジエ分割装置101の他に制御装置102、操作部103、ROM104、メインメモリ105などを有している。
メインメモリ105にはたとえば3次のベジエ曲線やベジエ曲面、スプライン曲面を画像処理するための4×4個の制御点の座標値A,Bが記憶されている。この制御点の座標値A,Bは外部から書き換え可能になされる。
メインメモリ105の記録内容例については図34において説明をする。
この操作部103は、メインメモリ105の読出し制御をするための操作情報D3を入力するように操作される。制御装置102では操作情報D3に基づいてメインメモリ105に書込み読出し信号S4を出力する。メインメモリ105では3次のベジエ曲線やベジエ曲面を画像処理するための4×4個の制御点の座標値A,Bが書込み読出し信号S4に基づいて図形情報生成部6に読み出される。
図34はメインメモリ105の記録内容例を示すイメージ図である。
この例では、1Mバイトのメモリ領域に、その格納アドレス0x00000〜0xFFFFFによって指定される番地にプログラム情報、描画リスト、形状データ、テクスチャデータID=1、およびID=2が記録されている。これらのデータは外部から転送されたゲームデータや、電子アニメーション用のデータであってもよい。
図35は、本発明に係る第2の実施形態としての図形情報変換装置20の構成例を示すブロック図である。
この図形情報変換装置20は、少なくとも、2ライン分のメモリ21A,21Bを有した記憶装置21が設けられ、1ライン毎に頂点情報Cinを記憶する。
記憶装置21にはラインメモリ21A,21Bを有したスタックメモリ21’などを使用するとよい。
この例では、三角形動作モードでm=8の場合に、図37(A)に示す三角形の各頂点が「1,2,9」、「2,9,10」、「2,3,10」、「3,10,11」、「3,4,11」・・・・の三角形情報Coutがメモリ制御部22から判定部23へ出力される。もちろん、各三角形の各頂点毎にクリップ情報「1」または「0」が付加される。
この例では、図41に示す仮想表示空間の奥行きにスクリーン座標系ys、zsが対応され、zs座標に関してZ=±1に入る三角形情報Coutのみをレンダリング処理に移行するようになされる。三角形情報Coutは上述した判別部23で判定される。
図42は、本発明に係る実施形態としての図形情報変換装置20の動作例を示すフローチャートである。
少なくとも、U−V座標系で3次の曲面図形を表現したとき、その制御点の先端から最終端に至る長さ分(m=128)の頂点情報Cinが書き込める、2ライン分のメモリ領域を展開できるスタックメモリ21’などを準備する。
この例では三角形動作モードが選択されているので、ステップB5に移行して1ライン目のメモリ領域で各々隣接する2個ずつの頂点情報Cinと2ライン目のメモリ領域で各々隣接する2個ずつの頂点情報Cinとにより形成される127個の四角形を斜めに分割した254個の三角形の頂点情報Cinを順次読み出す(図37(A)参照)。
この三角形情報Coutの判別の際に、図40で説明した三角形「G」、「G」のように頂点が1つでもクリップ領域CL内にある場合には、当該三角形情報Coutをレンダリング処理に含め、三角形「A」〜「E」のように、全ての頂点がクリップ領域CL外にある場合には、この三角形情報Coutをレンダリング処理から除外する。
図43は、本発明に係る実施形態としての第2の画像処理装置200の構成例を示すブロック図である。
この画像処理装置200には第1の画像処理装置100が設けられ、n次の曲面図形を表現するための頂点の座標値を生成するよう構成される。画像処理装置100には、前述したように、第1の実施形態で説明した図形情報生成装置が使用される。その内部構成例については図1および図33で説明しているのでその説明を省略する。
ライティング処理部25では図33に示した演算器(外積)7から得られる頂点P0の法線ベクトルzと、予め設定された光源ベクトルとの内積(cosθ)を演算して光色を算出するようになされる。たとえば、n次のベジエ曲面の頂点P0の法線ベクトルと光源ベクトルとが一致(θ=0または180°)したときに、その頂点P0が一番明るくなうような輝度を演算するようになされる。
この例では、頂点情報Cinは76バイトで1ポリゴンの形状データを構成するようになされる(図44参照)。座標変換&クリップコード付加部24には頂点並換え装置201が接続されている。頂点並換え装置201はメモリ制御部22の一例となる書込みスタック22Aおよび読出しスタック22Bと、スタックメモリ(記憶装置)21’と、クリップ判定器(判定部)23’とを有している。
なお、ライティング処理部25の出力は頂点並換え装置201をスルーしてラスタライズ処理部26に至るようになされる。
読出しスタック22Bでは1ライン目で各々隣接する2個ずつの頂点情報Cinと2ライン目で各々隣接する2個ずつの頂点情報Cinとにより形成されるm−1個の四角形を斜めに分割した、図37で説明したような2(m−1)個の三角形情報Coutをスタックメモリ21’から順次読み出す。
クリップ判定器23’は、予め三角形の各々の頂点毎に付加されたクリップコードが入力され、これらのクリップコードの三入力AND論理が演算され、三角形の頂点P0が1つでもクリップ領域CL内にある場合には、当該三角形情報Coutをレンダリング処理に含め、これら三角形の全ての頂点がクリップ領域CL外にある場合には、当該三角形情報Coutをレンダリング処理から除外する。
図44は、ポリゴン(三角形)の形状データの記録内容例を示すデータフォーマットを示す図である。
なお、n次の曲面図形の各々の頂点の座標値は第1の画像処理装置100によって生成されるものとする。
R=Rf×Rt,G=Gf×Gt,B=Bf×Bt・・・・(17)
Z値が図41に示したようにクリップ領域の手前にある場合には三角形情報Coutの書込みを行う。Z値がクリップ領域の後方にある場合には液晶表示モニタに表示されないので、その書込みを行わない。
その後、ステップE9に移行して三角形情報Coutの書込みが全部終了したか否かがチェックされる。全部書込みを終了した場合には、当該画像処理を終了する。当該三角形情報Coutの書込みを全部終了していない場合にはステップE1に戻って上述した処理を繰り返す。
図48は、本発明に係る実施例としての携帯端末装置300の構成例を示すブロック図である。
メモリカートリッジ30はたとえば、バス34を有しており、このバス34にインタフェース31、読出しコントロール用のマスクROM32およびコンテンツ記録用のEEPROM33などが接続されている。EEPROM33にはゲームデータなどのプログラム情報や映像素材情報が記録されている。
メモリカートリッジ30から転送されてきたゲームキャラタの、たとえば、第1の実施形態で説明したn次のベジエ曲面やベジエ曲線などを生成するための制御点の座標値が記憶される(図34参照)。
メインメモリ105は、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)からなる。ここでいうメインメモリ105は、そのメモリ上でプログラムを実行できるものをいう。
CPU40は操作情報D3に基づいてメインメモリ18から頂点情報Cinを読み出すと共に、この頂点情報Cinに関して、その曲線図形および曲面図形を変化させるような表示制御を実行する。
そして、この携帯端末装置300は電源が投入されると、ゲームモードまたは番組再生モードに応じてCPU40がROM45に記憶されているオペレーティングシステムを実行することにより、CPU40がベジエ分割装置17や、SPU44等の制御を行うようになっている。
このCPU40は割込み制御を行うので、制御負担を軽減するために、ダイレクトメモリアクセス(DMA:Direct Memory Access)転送用の制御装置を別に設けるようにしてもよい。
ライティング処理部25ではCPU40からの演算要求に応じて、図33に示した演算器(外積)106から得られる頂点P0の法線ベクトルzと、予め設定された光源ベクトルとの内積(cosθ)を演算して光色を算出するようになされる(光源計算)。
この座標変換&クリップコード付加部24にはジオメトリトランスファエンジン(GTE:Geometry Transfer Engine)などの並列演算器が用いられ、CPU40からの演算要求に応じて座標変換、行列あるいはベクトル等の演算処理が高速に行われる。
具体的には、この並列演算器により、たとえば1つの三角形状のポリゴンに同じ色で描画するフラットシェーディングを行う演算の場合では、1秒間に最大150万程度のポリゴンの座標演算を行うことができ、これによって、この携帯端末装置300では、CPU40の負荷を低減するとともに、高速な座標演算を行うことができる。
頂点並換え装置201にはグラフィックプロセッサユニット(GPU:Graphic Processing Unit )などが使用され、CPU40からの描画指示に従って頂点並び換えが行われる。
頂点並換え装置201は、座標変換されたm個の頂点情報Cinを順次1ライン目のメモリ領域に書き込むと共に、次のm個の頂点情報Cinを2ライン目のメモリ領域に書き込む。
その後、1ライン目で各々隣接する2個ずつの頂点情報Cinと2ライン目で各々隣接する2個ずつの頂点情報Cinとにより形成されるm−1個の四角形を斜めに分割した2(m−1)個の三角形情報Coutを順次読み出す。
このメモリコントローラ27は、1秒間に最大36万程度のポリゴンの描画を行うことができるようになっている。さらに、このフレームメモリ28は、いわゆるデュアルポートRAMからなり、メモリコントローラ27からの描画処理と、表示のための読み出しとを同時に行うことができるようになっている。
また、このフレームメモリ28には、映像出力として展開される表示領域の他に、メモリコントローラ27がポリゴン等の描画を行う際に参照するカラールックアップテーブル(CLUT:Color Look Up Table )が記憶されるCLUT領域と、描画時に座標変換されてメモリコントローラ27によって描画されるポリゴン等の中に挿入(マッピング)される素材(テクスチャ)が記憶されるテクスチャ領域が設けられている。これらのCLUT領域とテクスチャ領域は、表示領域の変更等に従って動的に変更されるようになっている。
SPU44内に波形データ等を記録したサウンドバッファなどを設け、楽音、効果音等を発生するようにしてもよい。サウンドバッファを設けた場合には、SPU44で、たとえば16ビットの音声データを4ビットの差分信号として適応予測符号化(ADPCM:Adaptive Differential PCM )された音声データを再生(ADPCM復号機能)したり、サウンドバッファに記憶されている波形データを再生することにより、効果音等を発生(再生機能)したり、サウンドバッファに記憶されている波形データを変調させて再生(変調機能)することもできるようになる。
このような機能を備えることによって、このSPU44は、CPU40からの指示によって記録された波形データに基づいて楽音、効果音等を発生するいわゆるサンプリング音源として使用することができる。
図49は、携帯端末装置300における処理例を示すフローチャートである。この例では、ゲーム用のメモリカートリッジ30を装着してゲームモードを実行することを想定する。ゲームデータには3次のベジエ曲面により構成されるキャラクタが準備され、ベジエ分割装置17では線形補間器により制御点の座標値が分割され、頂点並換え装置では三角形動作モードにより頂点情報Cinが並び換えられることを前提とする。
その後、1ライン目で各々隣接する2個ずつの頂点情報Cinと2ライン目で各々隣接する2個ずつの頂点情報Cinとにより形成されるm−1個の四角形を斜めに分割した2(m−1)個の三角形情報Coutを順次読み出す。
そして、ステップF11に移行してメモリコントローラ27ではラスタライズ処理部26からフレームメモリ28へ液晶表示モニタ36の1画面分の表示データが書き込まれる。たとえば、メモリコントローラ27は、CPU40からの描画命令に従って、フレームメモリ28に対して1秒間に最大36万程度のポリゴンの多角形(ポリゴン)等の描画が行われる。
この映像表示処理による表示データはLCDC29で映像出力信号φvに変換され、この映像出力信号φvが液晶表示モニタ36に出力される。液晶表示モニタ36ではたとえば、3次のベジエ曲面から成るゲームキャラクタを3次元表示するようになされる。この映像表示処理に伴う音声情報はCPU40からの指示に基づいて、SPU44により再生され増幅され、その音声信号がスピーカー37に出力される。これにより、ユーザは携帯端末装置300でゲームを楽しむことができる。
これにより、ユーザは携帯端末装置300で何度もゲームを楽しむことができる。
Claims (19)
- 水平方向に(n+1[ただし、n≧2])個の制御点および垂直方向に(n+1)個の制御点を格子状に与え、この格子状の制御点からn次の曲面図形を表現するための頂点の座標値を生成する図形情報生成装置であって、
所定のビット幅の制御点の座標値A,Bと、所定のビット幅で0≦t≦1の値をとる補間係数tとに基づき、前記制御点間を内分する新たな制御点の座標値に関してA×(1−t)+B×tを順次演算する補間処理部と、
前記補間処理部の補間結果に基づいて法線を算出する法線算出部と、を有し、
前記補間処理部は、
i, j が 0 から N の整数で定義される制御点 Pi,j、および制御変数 u, v それぞれの関数として [0,1] で定義される補間係数 Um,n, Vm,n により所定の式で表現されるn次曲面について、u, v に対応する曲面上の点の座標値を i, j それぞれの方向の隣接点について所定の式に基づく再帰的補間処理を行うことにより算出し、
前記法線算出部は、
前記補間処理部の処理に伴い、最終補間処理の入力となり得る i, j それぞれの方向の対点を結ぶベクトルの外積を計算し、その長さがしきい値以上である場合にはこれを法線とし、そうでない場合には、対点の算出における各補間係数を 0, 1 の任意の値に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を代替法線とする
図形情報生成装置。 - 前記補間処理部は、補間係数 0.5 を軸として丸め誤差が対称となるように補間係数を有限精度に丸める処理を行う
請求項1記載の図形情報生成装置。 - 前記法線算出部は、
対点の算出における各補間係数を 0.5 より大きい値を 0 に、0.5 より小さい値を 1 に、0.5 の場合には 0, 1 のどちらかに固定的に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を法線とする
請求項1記載の図形情報生成装置。 - 前記法線算出部は、外積ベクトルの要素毎にしきい値比較を行い全ての要素がしきい値よりも小さい場合に代替法線を採用する
請求項1記載の図形情報生成装置。 - 前記法線算出部は、
2×2個の新たな制御点の座標値から前記頂点の水平方向に接線ベクトルおよび垂直方向に接線ベクトルを抽出し、
水平方向および垂直方向の接線ベクトルに基づいて前記頂点における法線ベクトルを求める
請求項1記載の図形情報生成装置。 - 水平方向に(n+1[ただし、n≧2])個の制御点および垂直方向に(n+1)個の制御点を格子状に与え、この格子状の制御点から生成されたn次の曲面図形を画像処理する画像処理装置であって、
前記制御点の座標値を記憶する記憶装置と、
前記記憶装置から読み出した制御点の座標値に基づいて前記n次の曲線図形および曲面図形を表現するための頂点の座標値を生成する図形情報生成装置と、を有し、
前記図形情報生成装置は、
所定のビット幅の制御点の座標値A,Bと、所定のビット幅で0≦t≦1の値をとる補間係数tとに基づき、前記制御点間を内分する新たな制御点の座標値に関してA×(1−t)+B×tを順次演算する補間処理部と、
前記補間処理部の補間結果に基づいて法線を算出する法線算出部と、を有し、
前記補間処理部は、
i, j が 0 から N の整数で定義される制御点 Pi,j、および制御変数 u, v それぞれの関数として [0,1] で定義される補間係数 Um,n, Vm,n により所定の式で表現されるn次曲面について、u, v に対応する曲面上の点の座標値を i, j それぞれの方向の隣接点について所定の式に基づく再帰的補間処理を行うことにより算出し、
前記法線算出部は、
前記補間処理部の処理に伴い、最終補間処理の入力となり得る i, j それぞれの方向の対点を結ぶベクトルの外積を計算し、その長さがしきい値以上である場合にはこれを法線とし、そうでない場合には、対点の算出における各補間係数を 0, 1 の任意の値に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を代替法線とする
画像処理装置。 - 前記補間処理部は、補間係数 0.5 を軸として丸め誤差が対称となるように補間係数を有限精度に丸める処理を行う
請求項6記載の画像処理装置。 - 前記法線算出部は、
対点の算出における各補間係数を0.5より大きい値を0に、0.5より小さい値を1に、0.5の場合には 0, 1 のどちらかに固定的に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を法線とする
請求項6記載の画像処理装置。 - 前記法線算出部は、外積ベクトルの要素毎にしきい値比較を行い全ての要素がしきい値よりも小さい場合に代替法線を採用する
請求項6記載の画像処理装置。 - 前記法線算出部は、
2×2個の新たな制御点の座標値から前記頂点の水平方向に接線ベクトルおよび垂直方向に接線ベクトルを抽出し、
水平方向および垂直方向の接線ベクトルに基づいて前記頂点における法線ベクトルを求める
請求項6記載の画像処理装置。 - 水平方向に(n+1[ただし、n≧2])個の制御点および垂直方向に(n+1)個の制御点を格子状に与え、この格子状の制御点から生成されたn次の曲面図形を外部からの操作情報に基づいて情報処理をする情報処理装置であって、
前記制御点の座標値を記憶する記憶装置と、
前記記憶装置から読み出した制御点の座標値に基づいて前記n次の曲面図形を画像処理する画像処理装置と、
前記画像処理装置を制御するための操作情報を入力するように操作される操作部と、
前記操作部による操作情報に基づいて前記記憶装置から読み出した曲面図形を変化させるように表示制御する制御装置と、を有し、
前記画像処理装置は、
所定のビット幅の制御点の座標値A,Bと、所定のビット幅で0≦t≦1の値をとる補間係数tとに基づき、前記制御点間を内分する新たな制御点の座標値に関してA×(1−t)+B×tを順次演算する補間処理部と、
前記補間処理部の補間結果に基づいて法線を算出する法線算出部と、を有し、
前記補間処理部は、
i, j が 0 から N の整数で定義される制御点 Pi,j、および制御変数 u, v それぞれの関数として [0,1] で定義される補間係数 Um,n, Vm,n により所定の式で表現されるn次曲面について、u, v に対応する曲面上の点の座標値を i, j それぞれの方向の隣接点について所定の式に基づく再帰的補間処理を行うことにより算出し、
前記法線算出部は、
前記補間処理部の処理に伴い、最終補間処理の入力となり得る i, j それぞれの方向の対点を結ぶベクトルの外積を計算し、その長さがしきい値以上である場合にはこれを法線とし、そうでない場合には、対点の算出における各補間係数を 0, 1 の任意の値に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を代替法線とする
情報処理装置。 - 前記補間処理部は、補間係数 0.5 を軸として丸め誤差が対称となるように補間係数を有限精度に丸める処理を行う
請求項11記載の情報処理装置。 - 前記法線算出部は、
対点の算出における各補間係数を 0.5 より大きい値を 0 に、0.5 より小さい値を 1 に、0.5 の場合には 0, 1 のどちらかに固定的に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を法線とする
請求項11記載の情報処理装置。 - 前記法線算出部は、外積ベクトルの要素毎にしきい値比較を行い全ての要素がしきい値よりも小さい場合に代替法線を採用する
請求項11記載の情報処理装置。 - 前記法線算出部は、
2×2個の新たな制御点の座標値から前記頂点の水平方向に接線ベクトルおよび垂直方向に接線ベクトルを抽出し、
水平方向および垂直方向の接線ベクトルに基づいて前記頂点における法線ベクトルを求める
請求項11記載の情報処理装置。 - 水平方向に(n+1[ただし、n≧2])個の制御点および垂直方向に(n+1)個の制御点を格子状に与え、この格子状の制御点からn次の曲面図形を表現するための頂点の座標値を生成する図形情報生成方法であって、
選択部により補間処理部に対して、所定のビット幅の(n+1)×(n+1)個の制御点の座標値を入力すると共に、所定のビット幅で0≦t≦1の値をとる補間係数(1−t)を入力し、
上記補間処理部において、隣接する各々2つの前記制御点の座標値をA,Bとしたとき、
前記水平方向で隣接する各々2つの制御点間について、それぞれA×(1−t)+B×tを順次演算してn×(n+1)個の新たな制御点の座標値を求め、さらに前記水平方向で隣接する新たな各々2つの制御点間についてそれぞれA×(1−t)+B×tを順次演算することにより、最終的に2×(n+1)個の新たな制御点の座標値を求め、
その後、前記垂直方向で隣接する各々2つの制御点間についてそれぞれA×(1−t)+B×tを順次演算して2×n個の新たな制御点の座標値を求め、さらに前記垂直方向で隣接する新たな各々2つの制御点間についてそれぞれA×(1−t)+B×tを順次演算することにより、最終的に2×2個の新たな制御点の座標値を求め、
その後、前記水平方向および垂直方向に関して前記2×2個の制御点間について、それぞれA×(1−t)+B×tを順次演算し、前記頂点の座標値を求め、
i, j が 0 から N の整数で定義される制御点 Pi,j、および制御変数 u, v それぞれの関数として [0,1] で定義される補間係数 Um,n, Vm,n により所定の式で表現されるn次曲面について、u, v に対応する曲面上の点の座標値を i, j それぞれの方向の隣接点について所定の式に基づく再帰的補間処理を行い、
法線算出部において、前記補間処理部における補間結果に基づいて法線を算出するに際し、
前記補間処理に伴い、最終補間処理の入力となり得る i, j それぞれの方向の対点を結ぶベクトルの外積を計算し、その長さがしきい値以上である場合にはこれを法線とし、そうでない場合には、対点の算出における各補間係数を 0, 1 の任意の値に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を代替法線とする
図形情報生成方法。 - 前記補間処理部において、補間係数 0.5 を軸として丸め誤差が対称となるように補間係数を有限精度に丸める処理を行う
請求項16記載の図形情報生成方法。 - 前記法線算出部において、対点の算出における各補間係数を0.5より大きい値を0に、0.5より小さい値を1に、0.5の場合には0, 1のどちらかに固定的に置き換えたもので対点の算出および外積計算を行った結果を法線とする
請求項16記載の図形情報生成方法。 - 前記法線算出部において、外積ベクトルの要素毎にしきい値比較を行い全ての要素がしきい値よりも小さい場合に代替法線を採用する
請求項16記載の図形情報生成方法。
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