JPH05342311A - 曲面の空間分割方式 - Google Patents

曲面の空間分割方式

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JPH05342311A
JPH05342311A JP4145233A JP14523392A JPH05342311A JP H05342311 A JPH05342311 A JP H05342311A JP 4145233 A JP4145233 A JP 4145233A JP 14523392 A JP14523392 A JP 14523392A JP H05342311 A JPH05342311 A JP H05342311A
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JP
Japan
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curved surface
space
voxels
curve
division
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JP4145233A
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Masanori Kakimoto
正憲 柿本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、空間を分割して曲面の存在する領
域を求める空間分割方式に関し、曲面(曲線を含む)が
存在する空間を分割して当該曲面が存在する最小限に近
い領域(ボクセル)を効率的に算出し、レイトレーシン
グや干渉チェックの際の交差チェックの回数を削減して
高速化を図ることを目的とする。 【構成】 曲面の存在する領域(ボクセル)を求めるボ
クセル登録装置2と、空間を分割する曲面分割装置4と
を備え、空間の分割数、曲面データの入力に対応して、
ボクセル登録装置2が曲面の存在する、ボクセル(空間
を分割数で分割した領域)を求めてこれに曲面名を登録
および曲面分割装置4が曲面を分割することを繰り返
し、曲面が存在するボクセルに曲面名を登録するように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空間を分割して曲面の
存在する領域を求める曲面の空間分割方式に関するもの
である。
【0002】最近のCADの普及により、多くの工業製
品が計算機を用いて設計されるようになってきた。なか
でも、単純な幾何学物体では表現し難い形状を、自由曲
面を用いて少ない数値データで表現することが要求され
てきている。このため、自由曲面や干渉チェックなどの
処理を高速化することが望まれている。
【0003】
【従来の技術】従来、曲面を表示するためには、曲面を
細かく分割して多数の多角形の集合体として表示する方
法がとられている。この方法は、画素単位に一番前面に
ある画素を表示するいわゆるZバッファ法と呼ばれる表
示を行う場合には有効である。
【0004】しかし、反射や透過、屈折の処理を行うレ
イトレーシング法には、この方法を適用すると、多角形
の境界部分の面の法線ベクトルの誤差が大きく、正確な
反射、透過を計算することができない。
【0005】一方、曲面を直接にレイトレーシングして
表示する場合、表示処理に時間がかかりすぎ、高速に描
画できない。このレイトレーシングの高速化のための一
般的な方法として、空間を格子状に分け、予め物体の存
在する領域を調べておき、交差チェックの回数を減ら
す、いわゆる空間分割法がある。しかし、従来の空間分
割法は、自由曲面に適用していなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、レイ
トレーシング法を適用する際の前処理として、物体の存
在する領域を予め調べて、物体の存在する領域のみ交差
チェックを行い、レイトレーシングを高速化する手法が
あった。しかし、自由曲面に対して適切な空間分割を行
い難いという問題があった。
【0007】本発明は、この問題を解決するため、曲面
(曲線を含む)が存在する空間を分割して当該曲面が存
在する最小限に近い領域(ボクセル)を効率的に算出
し、レイトレーシングや干渉チェックの際の交差チェッ
クの回数を削減して高速化を図ることを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理ブ
ロック図を示す。図1において、ボクセル登録装置2
は、曲面(曲線を含む)の存在する領域(ボクセル)を
求めて登録したりするものである。
【0009】曲面分割装置4は、空間を分割するもので
ある。
【0010】
【作用】本発明は、図1に示すように、空間の分割数、
曲面データの入力に対応して、ボクセル登録装置2が曲
面の存在する、ボクセル(空間を分割数で分割した領
域)を求めてこれに曲面名を登録および曲面分割装置4
が曲面を分割することを繰り返し、前回のボクセル数と
比較して減少しなくなったときに分割を終了し、曲面が
存在するボクセルに曲面名を登録するようにしている。
【0011】また、曲面を、制御点を持つベジエ曲面
(ベジエ曲線)によって表現し、各制御点を結ぶ線分を
s:(1−s)(0<s<1)の比を用いて分割点を求
め、この分割点で空間を分割することを繰り返すように
している。
【0012】従って、曲面(曲線を含む)が存在する空
間を分割して当該曲面が存在する最小限に近い領域(ボ
クセル)を効率的に算出することにより、レイトレーシ
ングや干渉チェックの際の交差チェックの回数を削減し
て高速化を図ることが可能となる。
【0013】
【実施例】次に、図1から図6を用いて本発明の実施例
の構成および動作を順次詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の原理ブロック図を示す。
図1において、入力装置1は、曲面(曲線を含む)のデ
ータや空間の分割数を入力したりするものである。
【0015】ボクセル登録装置2は、曲面の存在する領
域(ボクセル)を求めたり、この求めたボクセルの存在
する曲面の曲面名(曲面番号)を登録したりなどするも
のである。ここで、ボクセルは、入力された空間の分割
数、例えば図3の場合には、入力された空間の分割数8
×7=56個で空間を分割した各領域を表す。
【0016】判定装置3は、前回求めた曲面が存在する
ボクセル数と、分割して今回求めた曲面が存在するボク
セル数とを比較し、今回のボクセル数が減少するか否か
を判定するものである。ボクセル数が減少する場合に
は、分割する意義があるので、曲面分割装置4に分割を
指示し、一方、ボクセル数が減少しない場合には、分割
を終了する。
【0017】曲面分割装置4は、曲面を分割するもので
あって、判定装置3からの分割指示に対応して、曲面を
分割するものである(図4から図6を用いて後述す
る)。出力装置5は、各ボクセルに登録された曲面名
(曲面番号)を処理結果として出力するものである。
【0018】次に、図2のフローチャートを用いて図1
の構成の動作を詳細に説明する。図2において、S1
は、空間分割データの入力を行う。これは、図1の入力
装置1から例えば ・空間の位置(空間の大きさ、位置を表す座標) ・空間の分割数(例えば図3の場合には、8×7=56
個) を入力する。
【0019】S2は、曲面データの入力を行う。これ
は、例えば図3の三次元のベジエ曲線を表現する、4つ
の制御点の座標を入力する。S3は、次の曲面について
以下の処理を行う。
【0020】S4は、1つの曲面(分割された曲面)に
ついてボクセル登録を行う。これは、例えば最初は、図
3の(a)の斜線の部分(曲線の4つの制御点の各座標
の最大値、最小値から求めた当該曲線を含む領域)の全
てのボクセル(各領域)に曲線名を登録する。2回目
は、図3の(b)の斜線の部分の全てのボクセルに曲線
名を登録する。
【0021】S5は、曲面に登録されたボクセル数が減
少か判別する。これは、前回に曲面名を登録したボクセ
ル数と、今回に曲面名を登録したボクセル数とを比較
し、今回のボクセル数が減少し、更に分割する意義があ
るか否かを判別する。YESの場合には、S8で曲面
(曲線)を分割し(図3から図6参照)、S4に進む。
一方、NOの場合には、S6に進む。
【0022】S6は、全ての曲面を処理したか判別す
る。YESの場合には、全ての曲面の処理を終了したの
で、S7でボクセル登録情報(ボクセルに登録した曲面
名(曲線名))を出力する。一方、NOの場合には、S
3で次の曲面について行う。
【0023】以上によって、空間の位置、空間分割数お
よび曲面データの入力に対応して、曲面を含む領域内の
全てのボクセルに曲面名を登録し、今回の曲面名を登録
したボクセル数が前回のボクセル数よりの減少する場
合、空間を分割してボクセルに曲面名を登録することを
繰り返し、一方、今回の曲面名を登録したボクセル数が
前回のボクセル数よりの減少しなくなった場合、空間の
分割を終了する。このときのボクセルに登録した曲面名
を出力する。これらにより、曲面が存在する最小限のボ
クセルを求め、これに続くレイトレーシングなどにおけ
る交差チェックの回数を削減し、高速処理が可能とな
る。
【0024】図3は、本発明の分割例説明図を示す。こ
れは、4つの制御点によって三次のベジエ曲線を表現す
る例を示す。ここに示すベジエ曲線は、4つの制御点に
よって三次の曲線を表現でき、極めて少ないデータ量で
曲線を表現できる。尚、曲面は、16個の制御点によっ
て双三次の曲面を表現できる。
【0025】図3の(a)は、初期状態を示す。これ
は、図2のS1によって入力された空間分割データによ
って決めた空間について、指定された分割数、ここでは
8×7=56個にます目状に分割する。そして、図2の
S2によって入力された曲線データである、ここでは、
図中の矢印で示す4つの制御点で実線の三次の曲線を表
現したものである。この初期状態では、4つの制御点の
X座標値の最小値、最大値、Y座標値の最小値、最大値
によって表される図示斜線の部分が、曲線の存在するボ
クセルであって、これらボクセルに曲線名をそれれ登録
する。このときのボクセル数は56である。
【0026】図3の(b)は、1回目の分割例を示す。
図中の分割点は、後述する図6の(a)の(1)、
(2)、(3)に示す手順によって、ここでは2分割し
たものである。簡単に説明すれば、 [1] 図6の(a)の(1)に示すように、4つの制
御点を線分で結ぶ。
【0027】[2] 図6の(a)の(2)に示すよう
に、4つの制御点を結んだ線分の中点を線分で結ぶ。 [3] 図6の(a)の(3)に示すように、[2]で
中点を結んだ線分について、中点を求めて線分で結ぶ。
【0028】[4] 図6の(a)の(4)に示すよう
に、[3]で中点を結んだ線分について、中点を求め、
分割点とする(J)。 この図3の(b)の状態では、分割点で分割したため、
斜線で示すボクセルが線分を含む矩形となり、これらボ
クセルにのみ線分名を登録する。このときのボクセル数
は28である。今回のボクセル数28は、前回のボクセ
ル数56よりも減少したので、更に分割する。
【0029】図3の(c)は、2回目の分割例を示す。
分割点は、上述したと同様にして各空間をそれぞれ分割
し、4つの空間とする。この状態では、斜線で示すボク
セルが線分を含む矩形となり、これらボクセルにのみ線
分名を登録する。このときのボクセル数は21である。
【0030】図3の(d)は、3回目の分割例を示す。
分割点は、上述したと同様にして各空間をそれぞれ分割
し、8つの空間とする。この状態では、斜線で示すボク
セルが線分を含む矩形となり、これらボクセルにのみ線
分名を登録する。このときのボクセル数は17である。
【0031】図3の(e)は、4回目の分割例を示す。
分割点は、上述したと同様にして各空間をそれぞれ分割
し、16の空間とする。この状態では、斜線で示すボク
セルが線分を含む矩形となり、これらボクセルにのみ線
分名を登録する。このときのボクセル数は13である。
次に5回目の分割を行うが、そのときの曲線が含まれる
ボクセル数が13でもやは減少しないので、この図3の
(e)の状態で分割を終了する。そして、斜線の部分の
ボクセルに曲線名を登録した旨を結果として、出力す
る。
【0032】以上によって、入力された初期状態である
図3の(a)の状態から、空間を分割しても曲線の存在
するボクセル数が減少しなくなるまで分割を繰り返し、
ここでは、図3の(e)のボクセル数13まで分割す
る。この際、4つの制御点で三次のベジエ曲線を表現
し、中点(あるいはs:(1−s)の比も同様に可)で
空間を分割することにより、少ない曲面データで曲線
(曲面)を表現した状態で、空間分割を簡易に行い、曲
線が存在する最小限のボクセルを取り出すことが可能と
なる。
【0033】以下ベジエ曲面(曲線)を用いた例につい
て順次説明する。ベジエ曲面は、sとt(0<=s,t
<=1)をパラメタとして、 として表現される(図4でベジエ曲線の例、図5でベジ
エ曲線をベジエ曲面に拡張した例を後述する)。ここ
で、Bi,m (u)はBernstein基底関数で、 Bi,m(u)=(mi)(1−u)m-ii (2) である。また、Qijは制御点である。例えば、双三次の
ベジエ曲面では、m=n=3となり、Q00からQ33まで
の16個の制御点によって曲面を表現できる。
【0034】ボクセル登録装置2の処理について、双三
次の曲面を例にとって説明する。入力される情報は、す
べての曲面を包含する直方体空間データ(Xmin
min,Z min)、(Xmax,Ymax,Zmax)と、x、
y、zそれぞれの方向の分割数l、m、n、および曲面
データである16個の制御点Q00=(x00,y00
00)〜Q 33=(x33,y33,z33)である。このと
き、各ボクセルは、 (Xmin+ixw,Ymin+jyw,Zmin+kzw) (3) と、 (Xmin+(i+1)xw,Ymin+(j+1)yw,Zmin+(k+1)zw) (4) によって形成される直方体となる。このボクセルを、V
(i,j,k)と呼ぶことにする。ここで、 xw=(Xmax−Xmin)/l yw=(Ymax−Ymin)/m zw=(Zmax−Zmin)/n (5) である。また、0<=i<=l、0<=j<=m、0<
=k<=nである。
【0035】ベジエ曲面では、曲面が制御点によって作
られる凸閉包の中に包含されるという性質がある。ま
た、16個の制御点のx、y、z座標のそれぞれについ
て最大値(xmax,Ymax,Zmax)と最小値(xmin,Y
min,Zmin)とを求めれば、その2点によって形成され
る直方体は全ての制御点を包含する。そこで、この直方
体を包含するボクセルを求めれば、それらのボクセルが
元の曲面を包含することは保証される。
【0036】具体的には、(xmax,Ymax,Zmax)が
含まれるボクセルをV(imin,jmi n,kmin)とし、
(xmin,ymin,zmin)が含まれるボクセルをV(i
max,j max,kmax)とすれば、imin<=i<=
max、jmin<=j<=jmax,kmin<=k<=kmax
を満たす(imax−imin+1)(jmax−jmin+1)
(kmax−kmin+1)個のボクセルV(i,j,k)が
元の曲面を包含する存在領域となる。
【0037】こうして求めたそれぞれのボクセルに対応
する記憶領域に当該曲面の番号(曲面名)を登録する。
同時に、曲面が登録されたボクセルの個数を求め、それ
を判定装置3に渡す。
【0038】次に、判定装置3は、曲面の分割前の登録
されたボクセル個数と、分割後の2つの曲面が登録され
たボクセル個数を比較する。分割後のボクセル個数が小
さくなった場合は、更に分割によってボクセル個数が減
る可能性がある、即ちよりタイトなボクセルが求まる可
能性があると判断し、ボクセル登録装置2から曲面分割
装置4に曲面データを渡すように指示する。最初の回
は、ボクセル個数が1である場合、曲面が1個のボクセ
ルに包含されるほど小さい場合を除いて、常に指示を出
す。
【0039】曲面分割装置4は、いわゆるdeCast
eljauのアルゴリズムを適用しして曲面を2つに分
割する(図6、図7を用いて後述する)。分割された曲
面は、ボクセル登録装置2に渡し、登録のし直しを行
う。
【0040】以上の処理について、ボクセル登録装置2
と、判定装置3と、曲面分割装置4との間でデータを転
送しながら、繰り返し行う。1つの曲面について、分割
を全ての部分について均一に行っていく方法は、単純で
あるが無駄な分割が起こる。そこで、再帰的に処理と判
断を繰り返して、分割の必要な部分だけを細かく分割し
ていくことにより、効率の良い処理を行うことができ
る。
【0041】曲面1個についての処理を行っていく過程
を既述した図3に示す。図4は、本発明の分割説明図
(曲線)を示す。これは、3つの制御点P0、P1、P2
によって表現される二次のベジエ曲線である。ベジエ曲
線の一般的な式は、 である。この例では、 n=3 P0=(−2,−1) P1=(1,5) P2=(4,1) (7) となる。また、Bernstein(ベルンシュタイ
ン)基底関数は、 B0,2(t)=(l−t)21,2(t)=2(l−t)t B2,2(t)=t2 (8) となる。これらの値を用いてP(t)を求めると、図4
に示すように展開され P(t)=(6t−2,−10t2+12t−1) (9) となる。ここで、tを0から1に連続的に変化させる
と、点P(t)は曲線上をP0からP1に向かって移動す
る。このようにして曲線を求めることができる。例え
ば、t=0のときは P(t)=(−2,−1) になり、t=1のときは P(t)=(4,1) となって、それぞれP0、P2に一致することが分かる。
【0042】また、t=0.5のときは P(t)=(1,2.5) となり、曲線上に乗っていることが図から分かる。
【0043】図5は、本発明の分割説明図(曲面)を示
す。これは、曲線から曲面への拡張を幾何学的に説明し
たものである。双三次のベジエ曲面では、4×4の格子
状に並んだ16個の制御点Pij(i=1,2,3,4,
j=1,2,3,4)によって曲面P(s,t)(0≦
s≦1,0≦t≦1)が決定される。例えば曲面上の点
P(0.2,0.6)は幾何学的には次のような点とな
る。
【0044】まず、P00102030を制御点とするベ
ジエ曲線を考える。この曲線は曲面P(s,t)で0≦
s≦1、t=0として表現でき、sをパラメタとするベ
ジエ曲線であり、曲面P(s,t)の辺となる。この曲
線で、s=0.2となる点を求め、これをAとする。
【0045】次に、P01112131を制御点とするベ
ジエ曲線を考える。この曲線は曲面P(s,t)上には
乗らない。この曲線で、s=0.2となる点を求め、こ
れをBとする。
【0046】更に、P02122232を制御点とするベ
ジエ曲線を考える。この曲線も曲面P(s,t)上には
乗らない。この曲線で、s=0.2となる点を求め、こ
れをCとする。
【0047】最後に、P03132333を制御点とする
ベジエ曲線を考える。この曲線は曲面P(s,t)の辺
となり、0≦s≦1、t=1として表現でき、sをパラ
メタとするベジエ曲線である。この曲線で、s=0.2
となる点を求め、これをDとする。
【0048】ここで、求めた4つの点ABCDを制御点
とする三次のベジエ曲線を考える。この曲線は、曲面P
(s,t)上にあって、s=0.2として表現でき、t
をパラメタとするベジエ曲線である。この曲線でt=
0.6として求まる点が、曲面P(s,t)上の点P
(0.2,0.6)となる。
【0049】図6は、本発明の分割例説明図を示す。こ
れは、曲線の分割アルゴリズムであるde Caste
ljouのアルゴリズムを、本発明の分割に適用した例
である。いずれも三次のベジエ曲線の例である。
【0050】図6の(a)は、三次の凸状のベジエ曲線
の分割例を示す。以下説明する。 (1) 分割前の曲線P(t)を示す。この曲線P
(t)は、三次の曲線であるので、4つの制御点A、
B、C、Dによって表現される。パラメタt=0のと
き、曲線上の点P(0)は、一方の端点Aに一致する。
パラメタt=1のとき、曲線上の他の端点Dに一致す
る。
【0051】(2) 4つの制御点A、B、C、Dを順
番に結ぶ3つの線分AB、BC、CDの中点をそれぞれ
E、F、Gとして求めた様子を示す。 (3) (3)で求めた3つの中点E、F、Gを順番に
結んだ線分EF、FGの中点H、Iをそれぞれ求めた様
子を示す。
【0052】(4) (3)で求めた2つの中点H、I
を結んだ線分HIの中点Jを求めた様子を示す。このと
き中点Jは、曲線上に乗る。しかも、Jは、元の曲線で
パラメタt=0.5としてときの点P(0.5)に一致
する。つまり、点Jは元の曲線をパラメタt=0.5の
点で2つの部分(0≦t≦0.5,0.5≦t≦1)に
分割する。
【0053】(5) (4)で点Jで分割した0≦t≦
0.5の部分を4つの点AEHJを制御点とする三次の
ベジエ曲線Q(t)となり、0.5≦t≦1の部分を4
つの点JIGDを制御点とする三次のベジエ曲線R
(t)となる様子を示す。このとき、Q(0)は点Aに
一致し、Q(1)とR(0)は点Jに一致し、R(1)
は点Dに一致する。
【0054】上述した例は、1:1に分割する例を説明
したが、一般に(2)から(4)の過程で中点を求める
代わりに、各線分をs:(1−s)の比(0<s<1)
で分割する点を求めて行くことにより、曲線P(t)を
P(s)で2つの曲線に分割することができる。
【0055】図6の(b)は、三次のベジエ曲線の分割
例を示す。これは、図6の(a)の場合と同様に、分割
する。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空間の分割数、曲面データの入力に対応して、曲面(曲
線を含む)の存在する、ボクセル(空間を分割数で分割
した領域)を求めてこれに曲面名を登録および曲面を分
割することを繰り返し、曲面が存在するボクセルに曲面
名を登録する構成を採用しているため、曲面(曲線を含
む)が存在する空間を分割して当該曲面が存在する最小
限に近い領域(ボクセル)を効率的に算出することがで
きる。これにより、レイトレーシングや干渉チェックの
際の交差チェックの計算回数を削減して高速化すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャートである。
【図3】本発明の分割例説明図である。
【図4】本発明の分割説明図(曲線)である。
【図5】本発明の分割説明図(曲面)である。
【図6】本発明の分割例説明図である。
【符号の説明】
1:入力装置 2:ボクセル登録装置 3:判定装置 4:曲面分割装置 5:出力装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空間を分割して曲面の存在する領域を求め
    る空間分割方式において、 曲面の存在する領域(ボクセル)を求めるボクセル登録
    装置(2)と、 空間を分割する曲面分割装置(4)とを備え、 空間の分割数、曲面データの入力に対応して、ボクセル
    登録装置(2)が曲面の存在する、ボクセル(空間を分
    割数で分割した領域)を求めてこれに曲面名を登録およ
    び曲面分割装置(4)が曲面を分割することを繰り返
    し、曲面が存在するボクセルに曲面名を登録するように
    構成したことを特徴とする曲面の空間分割方式。
  2. 【請求項2】曲面を分割して上記ボクセル登録装置
    (2)が曲面の存在するボクセルを求めたときに前回の
    ボクセル数と比較して減少しなくなったときに分割を終
    了するように構成したことを特徴とする請求項1記載の
    曲面の空間分割方式。
  3. 【請求項3】上記曲面を、曲線としたことを特徴とする
    請求項1記載および請求項2記載の曲面の空間分割方
    式。
  4. 【請求項4】上記曲面を、ベジエ曲面(ベジエ曲線)に
    よって表現し、各制御点を結ぶ線分をs:(1−s)
    (0<s<1)の比を用いて分割点を求め、この分割点
    で空間を分割することを繰り返すように構成したことを
    特徴とする請求項1記載から請求項3記載の曲面の空間
    分割方式。
JP4145233A 1992-06-05 1992-06-05 曲面の空間分割方式 Withdrawn JPH05342311A (ja)

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JP (1) JPH05342311A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163532A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Sony Corp 図形情報生成装置、画像処理装置、情報処理装置、および図形情報生成方法

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