JP2002243128A - 燃焼制御方法及び燃焼制御装置 - Google Patents

燃焼制御方法及び燃焼制御装置

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JP2002243128A
JP2002243128A JP2001039335A JP2001039335A JP2002243128A JP 2002243128 A JP2002243128 A JP 2002243128A JP 2001039335 A JP2001039335 A JP 2001039335A JP 2001039335 A JP2001039335 A JP 2001039335A JP 2002243128 A JP2002243128 A JP 2002243128A
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primary air
flow rate
control
enriched
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JP2001039335A
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Yasuhiro Takatsudo
康弘 高津戸
Masao Taguma
昌夫 田熊
Shinya Tsuneizumi
慎也 常泉
Masataka Abe
正孝 安部
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火格子式燃焼炉において、乾燥域の燃焼条件
を適性に制御することで、燃焼炉の燃焼状態の円滑・安
定化を図り、ボイラの蒸気流量変動幅の低減、燃焼炉稼
働率の向上した燃焼制御方法及び燃焼制御装置の提供並
びにおき燃焼域の酸素富化燃焼条件を別途制御すること
で、残存未燃分のばらつきの少ない燃焼制御方法及び燃
焼制御装置の提供。 【解決手段】 乾燥域の放射する3.5μm以上4μm
以下の放射光の強度を検出して、制御すること及びおき
燃焼域の放射する3.5μm以上4μm以下の波長の放
射光の強度若しくはおき燃焼域の黒色灰の面積をを検出
して制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は都市ごみなどを焼
却して、ごみ処理とエネルギ回収を同時に行う目的など
で使用される、燃焼炉の燃焼制御方法及び燃焼制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一次空気若しくは酸素富化した一次空気
を可燃物の乾燥域と主燃焼域とおき燃焼域との少なくと
も3区域に区分して可燃物層中に供給し、二次空気若し
くは酸素富化した二次空気を可燃物層の上方に供給して
燃焼させ、ボイラによるエネルギ回収を行う火格子式燃
焼炉では、通常ボイラ蒸気流量または炉内温度が一定に
なるようにごみ供給速度、攪拌速度を調整している。し
かしながら、水分の多いごみ質が投入された場合には、
水分が蒸発するのに熱量が奪われるために、炉内温度が
急に低下し、ボイラ蒸気流量の落ち込みが発生してい
た。このような場合、人間がフィーダ動作とボイラ蒸気
流量からごみ質を判断し、手動でフィーダを停止させ、
水分の多いごみが燃焼するのを待ってごみの供給を再開
させるなど、稼働の円滑性を欠き、その後の稼働条件の
安定化などに時間を要し、個人差のある人力の介入によ
る信頼性の低下などの問題点があった。
【0003】さらに、最終段階のおき燃焼域でごみの燃
焼を完了させるような条件で操作するが、燃料灰中の未
燃分が数%残存する。該残存未燃分は規格を定めて、焼
却灰の処理側に受け渡すが、従来は規格値を完全に下回
るような燃焼が得られなかったり、更に受け取り側の規
格は厳しくなる方向で、残存未燃分の低下が望まれてい
た。そこで、主燃焼域に送り込む一次空気に酸素富化す
るなどの試みがなされているが、主燃焼域には別途の燃
焼制御目的があって、必ずしもおき燃焼域の最適化には
繋がらず、問題を残していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
問題点を解決せんとしてなされたもので、一次空気若し
くは酸素富化した一次空気を可燃物の乾燥域と主燃焼域
とおき燃焼域との少なくとも3区域に区分して可燃物層
中に供給し、二次空気若しくは酸素富化した二次空気を
可燃物層の上方に供給して燃焼させ、ボイラによるエネ
ルギ回収を行う火格子式燃焼炉において、該乾燥域の燃
焼条件を適性に制御することで、燃焼炉の燃焼状態の円
滑・安定化を図り、ボイラの蒸気流量変動幅の低減、燃
焼炉稼働率の向上した燃焼制御方法及び該制御方法を利
用した燃焼制御装置の提供を目的とする。
【0005】さらには、おき燃焼域の酸素富化燃焼条件
を別途制御することで、残存未燃分のばらつきの少な
い、且つ従来より低い含有量の焼却灰を排出する燃焼制
御方法及び該制御方法を利用した燃焼制御装置の提供を
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の燃焼制御方法
は、一次空気若しくは酸素富化した一次空気を可燃物の
乾燥域と主燃焼域とおき燃焼域との少なくとも3区域に
区分して可燃物層中に供給し、二次空気若しくは酸素富
化した二次空気を可燃物層の上方に供給して燃焼させ、
ボイラによるエネルギ回収を行う火格子式燃焼炉の燃焼
制御方法において、乾燥域の放射する3.5μm以上4
μm以下の放射光の強度を、燃焼室の上方から検出し
て、制御手段に入力し、ごみフィーダの速度若しくは乾
燥域の一次空気流量のうち少なくとも1つの操作信号を
出力させ、該信号によりごみフィーダの速度若しくは乾
燥域の一次空気流量の少なくとも1つを操作することを
特徴とする。
【0007】即ち乾燥域の温度と直接結びつく制御量を
検出して、水分の多いごみ質の場合の対応が可能な操作
を自動的に行なえばよい。水分過多のときは乾燥域の温
度はさがるので、乾燥域ごみ表面温度を検出すれば目的
は達せられるのだが、炉内には高温の火炎があるので通
常の方法では、火炎が邪魔して検出できない。周知のよ
うに物体の放射する放射光はその温度によって、波長分
布が異なり低温度ほど、長波長側に移行する。従って乾
燥域は低温度であるから、乾燥域の発する、この長波長
側の放射光強度を選択的に検出すればよい。そこで、発
明者等は乾燥領域の表面全体について、光の波長を3.
5μm以上4μm以下という狭い範囲に限って選択的に
検出すれば、高温の火炎の影響なく乾燥領域の表面全体
の温度に直接相関する指標が得えられることを見出し
た。該指標と表面温度との関数関係は予め把握すること
ができるので、これにより表面温度信号を出力すること
ができる。
【0008】更に本発明の燃焼制御方法は、ごみ供給の
フィーダ動作時間若しくはボイラの蒸気流量の少なくと
も1つを検出し、制御量として制御手段に入力し、該制
御量も含めて変数として、ごみフィーダの速度若しくは
乾燥域の一次空気流量の少なくとも1つの操作信号を出
力させ、該信号によりごみフィーダの速度若しくは乾燥
域の一次空気流量の少なくとも1つを操作することを特
徴とする。
【0009】更に本発明の燃焼制御方法は、一次空気若
しくは酸素富化した一次空気を可燃物の乾燥域と主燃焼
域とおき燃焼域との少なくとも3区域に区分して可燃物
層中に供給し、二次空気若しくは酸素富化した二次空気
を可燃物層の上方に供給して燃焼させ、ボイラによるエ
ネルギ回収を行う燃焼制御方法において、おき燃焼域の
放射する3.5μm以上4μm以下の波長の放射光の強
度を、燃焼室の上方から検出して、制御手段に入力し、
おき燃焼域の一次空気に富化する酸素流量の操作信号を
出力させ、該信号により前記酸素流量を操作することを
特徴とする。
【0010】更に本発明の燃焼制御方法は、燃焼炉後部
からおき燃焼域を臨んだ画像を制御量として検出し、該
画像信号より未燃焼物残存情報として、黒色灰の面積を
算出して、該黒色灰の面積を制御量として制御手段に入
力し、該制御量も含めて変数として、おき燃焼域の一次
空気に富化する酸素流量の操作信号を出力させ、該信号
により前記酸素流量を操作することを特徴とする。
【0011】おき領域の黒色灰は炭素分の含有率の高い
灰であることが解っており、画像信号を処理して、面積
に変換しこれを未燃焼物残存情報とする。
【0012】そして本発明の制御方法を利用した制御装
置は、可燃物層中に、乾燥域と主燃焼域とおき燃焼域と
の少なくとも3区域に区分して供給する、一次空気若し
くは酸素富化した一次空気の供給手段と、可燃物層の上
方に供給する二次空気若しくは酸素富化した二次空気の
供給手段と、可燃物の燃焼で得られ高温ガスのエネルギ
回収を行うためのボイラとを備えた火格子式燃焼炉の燃
焼制御装置において、乾燥域の放射する3.5μm以上
4μm以下の波長の放射光の強度を検出可能な特定波長
帯域放射光検出手段を、燃焼室の上方に備え、該検出信
号によってごみフィーダの速度若しくは乾燥域の一次空
気流量の少なくとも1つを操作可能な操作信号を出力す
る制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】乾燥域の放射する3.5μm以上4μm以
下の波長の放射光の強度を検出可能な特定波長帯域放射
光検出手段は、該波長帯域に選択的に反応する検出素子
と乾燥領域を該検出素子面に結像させる光学系を組合せ
て構成することができる。更には、検出素子の特性によ
っては、該波長帯域のみを選択的に透過させるフィルタ
ーを組合せて検出することができる。
【0014】更に、本発明の制御方法を利用した制御装
置は、ごみ供給のフィーダ動作時間検出手段と若しくは
ボイラの蒸気流量検出手段の少なくとも1つとを更に備
え、前記制御手段が該検出手段の制御量を含めて変数と
して、ごみフィーダの速度若しくは乾燥域の一次空気流
量の少なくとも1つの操作信号を出力可能な制御手段で
あることを特徴とする。
【0015】更に、本発明の制御方法を利用した制御装
置は、可燃物層中に、乾燥域と主燃焼域とおき燃焼域と
の少なくとも3区域に区分して供給する、一次空気若し
くは酸素富化した一次空気の供給手段と、可燃物層の上
方に供給する二次空気若しくは酸素富化した二次空気の
供給手段と、可燃物の燃焼で得られ高温ガスのエネルギ
回収を行うためのボイラとを備えた火格子式燃焼炉の燃
焼制御装置において、おき燃焼域の放射する3.5μm
以上4μm以下の波長の放射光の強度を検出可能な特定
波長帯域放射光検出手段を、燃焼室の上方に備え、該検
出信号によって、おき燃焼域の一次空気に富化する酸素
流量を操作可能な操作信号を出力する制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0016】更に、本発明の制御方法を利用した制御装
置は、燃焼炉後部におき燃焼域を臨んだ画像を検出可能
な画像検出手段を更に備え、該画像信号より未燃焼物残
存情報として、黒色灰の面積を算出して出力する画像処
理装置が接続され、前記制御手段が該黒色灰の面積を制
御量として入力し、該制御量も含めて変数として、おき
燃焼域の一次空気に富化する酸素流量の操作信号を出力
することを特徴とする。
【0017】更に、本発明の制御方法を利用した制御装
置は、画像検出手段がCCDカメラであることを特徴と
する。
【0018】更に、本発明の制御方法を利用した制御装
置は、前記特定波長帯域放射光検出手段が3.5μm以
上4μm以下の波長の光を選択的に透過するフィルタを
入射光路に備えた赤外線カメラであることを特徴とす
る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の発明の実施の形態を
図面を参照しながら、例示的に説明する。但し、この実
施例に記載される寸法、材質、形状、その相対位置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0020】図1は本発明の炉体を含めた装置構成の例
を示す概要図である。100は火格子式のごみ燃焼炉で
ある。ごみ(可燃物)107はホッパから供給され、ホ
ッパ下部のフィーダにより、燃焼室底部に備えられた火
格子106部へ搬送される。火格子部は通常、乾燥段、
主燃焼段、後燃焼段のように分けて、それぞれの部分の
火格子下部の風箱から一次空気がごみ(可燃物)107
層中に供給される。126は乾燥段の風箱、127は後
燃焼段即ちおき燃焼段の風箱である。各風箱に供給され
る空気流量は各風箱空気入口経路に設けられた一次空気
流量調節弁群111によって調節される。
【0021】而してごみ(可燃物)107は燃焼室10
5中に火炎104をあげて燃焼するが、燃焼を完全に行
うために、若しくは高温燃焼を行なってダイオキシン類
を分解するために、二次空気を可燃物の上方に複数の供
給口を設け、供給する。複数の供給口に供給する二次空
気はそれぞれの供給口入口経路に設けられた一次空気流
量調節弁110によって調節される。
【0022】一次空気及び二次空気はブロア109によ
って送気され、必要によって蒸気113を用いて熱交換
器112により予熱して用いる。一次空気若しくは二次
空気又は両者に、酸素供給装置120によりそれぞれの
空気供給経路に酸素を富化して供給することもできる。
【0023】燃焼により発生した高温のガスは、燃焼室
105左側に設けた、ボイラ114の水管に熱を与え、
蒸気を発生させ、而して温度の低下したガスは、さらに
必要に応じエコノマイザーで熱交換してから、煙道11
5を通じて排気される。
【0024】ごみ焼却炉100の天井部には3.5μm
以上4μm以下の波長の光を選択的に透過するフィルタ
を入射光路に備えた赤外線カメラ101を設け、乾燥域
若しくはおき燃焼域の表面温度を検出する。
【0025】また、該ごみ焼却炉100の後部側壁部に
は、CCDカメラ102を設け、おき燃焼域の灰表面を
撮像し、この映像を後段に接続した画像処理装置116
で黒色灰面積信号122に変換する。
【0026】(実施例1)図2は本発明の制御手段内で
の信号処理のロジックの例を示す流れ図である。本実施
例では図1と図2を共に参照して説明する。
【0027】本例ではバンドパスフィルタ付き赤外線カ
メラ101で乾燥域ごみ表面温度を検出し、該検出信号
121と、ボイラ蒸気流量検出手段でボイラの蒸気流量
を検出し、該ボイラ蒸気流量検出信号123と、フィー
ダ動作時間検出手段でフィーダ動作時間を検出し、該フ
ィーダ動作時間検出信号124とを制御手段103に入
力して、制御を行う。
【0028】検出された各制御量信号はPVとして、す
でに設定してあるSVとの偏差をとりリミッタ通過後乗
算器で各々−K1、−K2、K3の係数を乗じて夫々得
られた信号を加算器で合計しさらに該信号にK4、−K
5を掛けて分配する。
【0029】K4を乗じた信号はリミッタ通過後、フィ
ーダ速度の設定値に補正値として加算され、補正された
新しいSVとして、フィーダの現在速度PVとともに、
PID回路に入力され、PID動作によりフィーダ速度
操作信号125を出力し、フィーダ128の速度を調整
する。
【0030】−K5を掛けた信号はリミッタ通過後、乾
燥空気流量設定値に補正値として加算され、新しいSV
として、乾燥空気流量の現在値PVとともに、PID回
路に入力され、PID動作により乾燥空気流量操作信号
129を出力し、風箱126に導入する一次空気経路の
調節弁119の開度を調整する。従って、本ロジックで
は、乾燥域のごみ表面温度が低く、ボイラ蒸気流量が低
く、フィーダ動作時間が長い時のみ乾燥域の空気流量を
増加し、フィーダ速度を下げるので、水分の多いごみが
多量に投入された場合に乾燥域のごみの乾燥を促進する
ことができる。
【0031】(実施例2)図3は本発明の制御手段内で
の信号処理のロジックの別の例を示す流れ図である。本
実施例では図1と図2を共に参照して説明する。
【0032】本例ではバンドパスフィルタ付き赤外線カ
メラ101でおき燃焼域ごみ表面温度を検出し、該検出
信号121と、ごみ焼却炉100の後部側壁部に、CC
Dカメラ102を設け、おき燃焼域の灰表面を撮像し、
この映像を後段に接続した画像処理装置116で黒色灰
面積信号に変換した信号122とを制御手段103に入
力して、制御を行う。
【0033】検出された各制御量信号はPVとして、す
でに設定してあるSVとの偏差をとりリミッタ通過後乗
算器で各々K1、K2の係数を乗じて夫々得られた信号
を加算器で合計し更に−K3を乗じてリミッタを通し、
おき燃焼域酸素流量設定値の補正値として該設定値に加
算し、これを新たなSVとして乾燥空気流量の現在値P
Vとともに、PID回路に入力し、PID動作によりお
き燃焼域酸素流量操作信号130を出力し、風箱127
に導入する一次空気経路途中に接続する酸素経路の調節
弁118の開度を調整する。従って、本ロジックでは、
おき燃焼域のごみ表面温度が高く、灰の黒い部分の面積
が多い時のみおき燃焼域の酸素流量を増加するので、お
き燃焼域の灰の未燃分が多い場合におき燃焼を活発にし
て未燃分を低下させることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、一
次空気若しくは酸素富化した一次空気を可燃物の乾燥域
と主燃焼域とおき燃焼域との少なくとも3区域に区分し
て可燃物層中に供給し、二次空気若しくは酸素富化した
二次空気を可燃物層の上方に供給して燃焼させ、ボイラ
によるエネルギ回収を行う火格子式燃焼炉において、該
乾燥域の燃焼条件を適性に制御することで、燃焼炉の燃
焼状態の円滑・安定化を図り、ボイラの蒸気流量変動幅
の低減、燃焼炉稼働率の向上した燃焼制御方法及び該制
御方法を利用した燃焼制御装置の提供が可能となった。
更に、おき燃焼域の酸素富化燃焼条件を別途制御するこ
とで、残存未燃分のばらつきの少ない燃焼制御方法及び
該制御方法を利用した燃焼制御装置の提供が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の炉体を含めた装置構成の例を示す概
要図である。
【図2】 本発明の制御手段内での信号処理のロジック
の例を示す流れ図である。
【図3】 本発明の制御手段内での信号処理のロジック
の別の例を示す流れ図である。
【符号の説明】
100 ごみ燃焼炉 101 赤外線カメラ 102 CCDカメラ 103 制御手段 104 火炎 105 燃焼室 106 火格子 107 ごみ(可燃物) 108 ホッパ 109 ブロア 110 二次空気流量調節弁 111 一次空気流量調節弁 112 熱交換器 113 蒸気 114 ボイラ 115 煙道 116 画像処理装置 117 酸素流量調節弁 118 おき燃焼域酸素流量調節弁 119 乾燥域一次空気流量調節弁 120 酸素供給装置 121 乾燥域ごみ表面温度、おき燃焼域ごみ表面温
度検出信号 122 灰の黒い部分の面積算出信号 123 ボイラ蒸気流量検出信号 124 フィーダ動作時間検出信号 125 フィーダ速度操作信号 126 乾燥域風箱 127 おき燃焼域風箱 128 フィーダ 129 乾燥域空気流量操作信号 130 おき燃焼域酸素流量操作信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常泉 慎也 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜製作所内 (72)発明者 安部 正孝 横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重 工業株式会社横浜研究所内 Fターム(参考) 3K062 AA01 AB01 AC01 BA02 CA08 CB01 CB03 CB08 DA01 DA05 DA07 DA32 DB01 DB06 DB30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次空気若しくは酸素富化した一次空気
    を可燃物の乾燥域と主燃焼域とおき燃焼域との少なくと
    も3区域に区分して可燃物層中に供給し、二次空気若し
    くは酸素富化した二次空気を可燃物層の上方に供給して
    燃焼させ、ボイラによるエネルギ回収を行う火格子式燃
    焼炉の燃焼制御方法において、乾燥域の放射する3.5
    μm以上4μm以下の放射光の強度を、燃焼室の上方か
    ら検出して、制御手段に入力し、ごみフィーダの速度若
    しくは乾燥域の一次空気流量のうち少なくとも1つの操
    作信号を出力させ、該信号によりごみフィーダの速度若
    しくは乾燥域の一次空気流量の少なくとも1つを操作す
    ることを特徴とする燃焼制御方法。
  2. 【請求項2】 ごみ供給のフィーダ動作時間若しくはボ
    イラの蒸気流量の少なくとも1つを検出し、制御量とし
    て制御手段に入力し、該制御量も含めて変数として、ご
    みフィーダの速度若しくは乾燥域の一次空気流量の少な
    くとも1つの操作信号を出力させ、該信号によりごみフ
    ィーダの速度若しくは乾燥域の一次空気流量の少なくと
    も1つを操作することを特徴とする請求項1記載の燃焼
    制御方法。
  3. 【請求項3】 一次空気若しくは酸素富化した一次空気
    を可燃物の乾燥域と主燃焼域とおき燃焼域との少なくと
    も3区域に区分して可燃物層中に供給し、二次空気若し
    くは酸素富化した二次空気を可燃物層の上方に供給して
    燃焼させ、ボイラによるエネルギ回収を行う燃焼制御方
    法において、おき燃焼域の放射する3.5μm以上4μ
    m以下の波長の放射光の強度を、燃焼室の上方から検出
    して、制御手段に入力し、おき燃焼域の一次空気に富化
    する酸素流量の操作信号を出力させ、 該信号により前
    記酸素流量を操作することを特徴とする燃焼制御方法。
  4. 【請求項4】 燃焼炉後部からおき燃焼域を臨んだ画像
    を制御量として検出し、該画像信号より未燃焼物残存情
    報として、黒色灰の面積を算出して、該黒色灰の面積を
    制御量として制御手段に入力し、該制御量も含めて変数
    として、おき燃焼域の一次空気に富化する酸素流量の操
    作信号を出力させ、該信号により前記酸素流量を操作す
    ることを特徴とする請求項3記載の燃焼制御方法。
  5. 【請求項5】 可燃物層中に、乾燥域と主燃焼域とおき
    燃焼域との少なくとも3区域に区分して供給する、一次
    空気若しくは酸素富化した一次空気の供給手段と、可燃
    物層の上方に供給する二次空気若しくは酸素富化した二
    次空気の供給手段と、可燃物の燃焼で得られ高温ガスの
    エネルギ回収を行うためのボイラとを備えた火格子式燃
    焼炉の燃焼制御装置において、乾燥域の放射する3.5
    μm以上4μm以下の波長の放射光の強度を検出可能な
    特定波長帯域放射光検出手段を、燃焼室の上方に備え、
    該検出信号によってごみフィーダの速度若しくは乾燥域
    の一次空気流量の少なくとも1つを操作可能な操作信号
    を出力する制御手段とを備えたことを特徴とする燃焼制
    御装置。
  6. 【請求項6】 ごみ供給のフィーダ動作時間検出手段と
    若しくはボイラの蒸気流量検出手段の少なくとも1つと
    を更に備え、前記制御手段が該検出手段の制御量を含め
    て変数として、ごみフィーダの速度若しくは乾燥域の一
    次空気流量の少なくとも1つの操作信号を出力可能な制
    御手段であることを特徴とする請求項5記載の燃焼制御
    装置。
  7. 【請求項7】 可燃物層中に、乾燥域と主燃焼域とおき
    燃焼域との少なくとも3区域に区分して供給する、一次
    空気若しくは酸素富化した一次空気の供給手段と、可燃
    物層の上方に供給する二次空気若しくは酸素富化した二
    次空気の供給手段と、可燃物の燃焼で得られ高温ガスの
    エネルギ回収を行うためのボイラとを備えた火格子式燃
    焼炉の燃焼制御装置において、おき燃焼域の放射する
    3.5μm以上4μm以下の波長の放射光の強度を検出
    可能な特定波長帯域放射光検出手段を、燃焼室の上方に
    備え、該検出信号によって、おき燃焼域の一次空気に富
    化する酸素流量を操作可能な操作信号を出力する制御手
    段とを備えたことを特徴とする燃焼制御装置。
  8. 【請求項8】 燃焼炉後部におき燃焼域を臨んだ画像を
    検出可能な画像検出手段を更に備え、該画像信号より未
    燃焼物残存情報として、黒色灰の面積を算出して出力す
    る画像処理装置が接続され、前記制御手段が該黒色灰の
    面積を制御量として入力し、該制御量も含めて変数とし
    て、おき燃焼域の一次空気に富化する酸素流量の操作信
    号を出力することを特徴とする請求項7記載の燃焼制御
    方法。
  9. 【請求項9】 画像検出手段がCCDカメラであること
    を特徴とする請求項7若しくは8記載の燃焼制御方法。
  10. 【請求項10】 前記特定波長帯域放射光検出手段が
    3.5μm以上4μm以下の波長の光を選択的に透過す
    るフィルタを入射光路に備えた赤外線カメラであること
    を特徴とする請求項5若しくは7記載の燃焼制御方法。
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