JPH09196330A - 廃棄物焼却炉及びその燃焼制御方法 - Google Patents

廃棄物焼却炉及びその燃焼制御方法

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JPH09196330A
JPH09196330A JP622396A JP622396A JPH09196330A JP H09196330 A JPH09196330 A JP H09196330A JP 622396 A JP622396 A JP 622396A JP 622396 A JP622396 A JP 622396A JP H09196330 A JPH09196330 A JP H09196330A
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JP
Japan
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waste
combustion
furnace
control
amount
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Application number
JP622396A
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English (en)
Inventor
Akihisa Kamisaki
顕久 神先
Yoshiaki Takahata
義明 高畠
Kotaro Taniguchi
興太郎 谷口
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投入廃棄物の種類、量に拘わらず、前記スト
ーカ炉における排ガス温度を安定させると同時に、スト
ーカ上の廃棄物燃焼残渣の燃切点を安定させることが可
能な廃棄物焼却炉及びその燃焼制御方法を提供する。 【解決手段】 ストーカ炉30をカスケード接続したロ
ータリキルン20に、廃棄物5の種類に応じて異なる廃
棄物供給装置1を設けると共に、炉内の燃焼状態に応じ
て前記廃棄物供給装置1による投入量を個別に制御する
制御装置2を設けてある。また、前記ストーカ炉30に
おける発熱量を検出する熱量検出手段3、及び、前記ス
トーカ炉30におけるストーカ31上廃棄物燃焼残渣6
の燃切点を検出する燃切位置検出手段4からの検出値に
よって燃焼状態を判別し、判別された燃焼状態に応じて
予め定められた優先順位に基づき前記異なる廃棄物供給
装置1からの前記廃棄物5の供給量を個別に調節制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物焼却炉、及
びその燃焼制御方法に関し、詳しくは、投入された廃棄
物を主燃焼させるロータリキルンと、前記ロータリキル
ンの燃焼残渣を灰化させるストーカ炉とをカスケード接
続してある廃棄物焼却炉、及び、投入される廃棄物の種
類に応じて異なる廃棄物供給装置を設けてある前記廃棄
物焼却炉の燃焼制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータリキルンとストーカ炉の夫
々の欠点を相互に補うべく、投入された廃棄物を主燃焼
させるロータリキルンと、前記ロータリキルンの燃焼残
渣を灰化させるストーカ炉とをカスケード接続してある
廃棄物焼却炉が提案されている。つまり、従来のロータ
リキルンには、単一の廃棄物供給装置が設けられてお
り、例えば、弁当屑等のプラスチック、雑誌、新聞等の
紙屑等からなる比較的乾燥した固形廃棄物、汚泥等の水
分を多く含む難燃性の固形廃棄物が混合投入されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の廃棄物焼却
炉においては、同時にゴミ質の異なる廃棄物の投入によ
り、炉内での燃焼状態が大きく変動するという問題があ
った。例えば、殊に単位発熱量の高いプラスチックを主
体とする廃棄物が多い場合と、単位燃焼発熱量が低いう
えに水分を多量に含む汚泥の多い場合とがあり、ゴミ質
の異なる廃棄物を同時投入すると、後続のストーカ炉の
燃切点を安定させることが困難であるという問題があ
り、殊に、後者の場合には、時としては、追加の液体燃
料の吹き込みを必要とする場合があった。そこで、本発
明の目的は、上記の問題点を解決し、投入廃棄物の種
類、量に拘わらず、前記ストーカ炉における排ガス温度
を安定させると同時に、ストーカ上の廃棄物燃焼残渣の
燃切点を安定させることが可能な廃棄物焼却炉及びその
燃焼制御方法を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔特徴構成〕上記の目的のための本発明による廃棄物焼
却炉の特徴構成は、投入された廃棄物を主燃焼させるロ
ータリキルンと、前記ロータリキルンの燃焼残渣を灰化
させるストーカ炉とをカスケード接続してある廃棄物焼
却炉を構成するロータリキルンに、廃棄物の種類に応じ
て異なる廃棄物供給装置を設けると共に、炉内の燃焼状
態に応じて前記廃棄物供給装置による投入量を個別に制
御する制御装置を設けてある(請求項1に対応)点にあ
る。 〔特徴構成の作用効果〕従って、上記特徴構成によれ
ば、ロータリキルンの燃焼残渣の、後続のストーカ炉に
おける燃切点と、前記ストーカ炉の出口排ガス温度を、
前記ロータリキルンに投入する類別された廃棄物の投入
量を個別に制御することによって安定化させることが可
能となる。つまり、各類別された廃棄物の投入比率を調
整することによって、全体としての廃棄物の燃焼発熱量
を制御可能にし、同時に、可燃成分の燃焼特性を平均化
できるようになる。その結果、燃焼排ガス温度を制御で
きて、同時に、前記ストーカ炉におけるストーカの制御
をすることなく、前記ストーカ上のロータリキルンの燃
焼残渣の燃切点を安定した位置に維持することが可能に
なる。 〔特徴手段〕上記の目的のための本発明による廃棄物焼
却炉の燃焼制御方法の特徴手段は、投入された廃棄物を
主燃焼させるロータリキルンと、前記ロータリキルンの
燃焼残渣を灰化させるストーカ炉とをカスケード接続し
て構成される廃棄物焼却炉において、ストーカ炉におけ
る発熱量を検出する熱量検出手段、及び、前記ストーカ
炉におけるストーカ上廃棄物燃焼残渣の燃切点を検出す
る燃切位置検出手段からの検出値によって燃焼状態を判
別し、判別された燃焼状態に応じて予め定められた優先
順位に基づき異なる廃棄物供給装置からの廃棄物の供給
量を個別に調節制御する(請求項2に対応)点にある。 〔特徴手段の作用効果〕従って、上記特徴構成によれ
ば、廃棄物焼却炉の燃焼状態を、ストーカ炉における燃
焼発熱量と、前記ストーカ炉のストーカ上の廃棄物燃焼
残渣の燃切点を検出することによって判別するので、総
合的な廃棄物焼却炉の燃焼状態の把握ができ、同時に、
上記二種類の検出手段からの情報に基づいて、類別され
た、異なる廃棄物供給装置からの投入廃棄物を、夫々の
検出値に影響力の大きい種類の廃棄物の投入量を優先制
御でき、優先順位に応じて、各ゴミ質の廃棄物の投入量
を順次制御することによって、こうした廃棄物焼却炉の
特性である応答遅れを改善して、制御の応答特性を良好
に維持することが可能になる。さらに、応答特性が改善
されることによって、廃棄物焼却炉の内での燃焼状態と
その燃焼発熱量とを同時に制御することが可能になる。
その結果、燃焼排ガス温度を制御できて、同時に、スト
ーカ上のロータリキルンからの燃焼残渣の燃切点を安定
した位置に維持することが可能になる。
【0005】
【発明の実施の形態】上記本発明の実施の形態につい
て、以下に、図面を参照しながら説明する。図1に示す
ように、従来と同様に廃棄物焼却炉には、投入された廃
棄物5を主燃焼させるロータリキルン20と、前記ロー
タリキルン20からの廃棄物燃焼残渣6を灰化させるス
トーカ炉30とをカスケード接続してある。前記ロータ
リキルン20には、廃棄物5の種類に応じて異なる廃棄
物供給装置1を設けてあり、前記廃棄物供給装置1夫々
による投入量を、前記ストーカ炉30内の燃焼状態に応
じて個別に制御する制御装置2を設けてある。前記廃棄
物供給装置1は、図2に示すようにロータリキルン20
のキルン胴21の入口側端部を覆って設けられているフ
ード22に夫々設けられており、前記フード22の前記
キルン胴21への開口に向けてプラスチック類、紙類、
木質類等からなる固形廃棄物5aを供給する固形廃棄物
供給装置10が、前記固形廃棄物5aを前記キルン胴2
1内に送り込む筒状のシュート10bの下端部を前記フ
ード22に取付けてあり、前記シュート10b下端部の
周辺に、脱水汚泥5bを前記キルン胴21内に供給する
汚泥供給装置11と、前記両供給装置10,11と共に
設けられ、前記シュート10b下端部周辺の空間から前
記キルン胴21内に前記廃油等からなる液状可燃性廃棄
物5cを吹き込み供給する液状廃棄物供給装置12とを
備えている。前記固形廃棄物供給装置10は、そのホッ
パ10aから投入される前記固形廃棄物5aを一旦貯留
し、前記固形廃棄物5aをシュート10b下端部から押
し出して前記キルン胴21内にその量を調整しつつ送り
込む、速度可変のプッシャ10cとで構成されており、
前記プッシャ10cは前記制御装置2によって動作及び
押出速度を制御される。前記汚泥供給装置11は、スク
リューコンベアで構成してあり、そのスクリュー11a
は、前記プッシャ10cと同様に、前記制御装置2によ
って発停及び駆動速度を制御される。尚、前記スクリュ
ー11aの停止時には、汚泥の供給ラインに設けたダン
パを閉じるようにしてる。前記液状廃棄物供給装置12
は、前記キルン胴21内に向けて前記液状可燃性廃棄物
5cを噴霧するノズル12aを備えており、前記液状可
燃性廃棄物5cの加圧供給を受けて、前記液状可燃性廃
棄物5cを前記キルン胴21内に噴霧できるように構成
されており、前記液状可燃性廃棄物5cの供給経路に設
けられた制御弁12bによって、その噴霧供給の発停及
び噴霧供給量を制御可能に構成されており、前記制御弁
12bを前記制御装置2によって制御するようにしてあ
る。前記制御装置2への制御情報を与える手段として、
前記ストーカ炉30における燃焼状態を検知するため
に、前記ストーカ炉30における発熱量を検出する熱量
検出手段3、及び、前記ストーカ炉30におけるストー
カ31上の廃棄物燃焼残渣6の燃切点を検出する燃切位
置検出手段4を設けてあり、前記制御装置2において前
記両検出手段3,4からの検出値によって燃焼状態を判
別し、判別された燃焼状態に応じて予め定められた優先
順位に基づき前記固形廃棄物供給装置10の前記プッシ
ャ10a、前記汚泥供給装置11のスクリュー11a、
及び、前記液状廃棄物供給装置12への供給弁である制
御弁12b夫々を制御し、各供給装置10,11,12
からの前記固形廃棄物5a、前記汚泥5b、前記液状可
燃性廃棄物5c夫々の供給量を個別に調節制御するよう
にしてある。前記熱量検出手段3として、前記ストーカ
炉30に備える廃熱ボイラ32の発生蒸気の流量及び温
度を検出する蒸気流量検出器3aを設け、前記検出器3
aの検出値から前記ストーカ炉30における発生熱量を
検出するようにしてある。前記燃切位置検出手段4は、
前記ストーカ炉30の灰排出側の炉壁から前記ストーカ
31上の前記廃棄物燃焼残渣6の燃焼状態を監視する監
視カメラ4aと、前記監視カメラ4aの撮像する映像を
処理して、前記ストーカ31上の温度分布を検出する画
像処理装置4bと、前記画像処理装置4bで検出した前
記ストーカ31上の温度分布から前記廃棄物燃焼残渣6
の燃切点を演算する燃切位置演算部4cとで構成し、前
記ストーカ31上における前記廃棄物燃焼残渣6の燃切
位置を検出できるようにしてある。前記制御装置2は、
前記検出した前記ストーカ炉30における発生熱量と、
前記燃切位置演算部4cの検出する前記燃切点とから制
御量並びに制御順位を判定する制御量演算部2aと、そ
の制御量演算部2aの演算結果に基づいて、予め記憶さ
せてある順位に基づいて、前記プッシャ10aと、前記
スクリュー11aと、前記制御弁12bとを、前記制御
順位に基づいて逐次制御する廃棄物供給制御部2bとを
備えている。
【0006】上記廃棄物焼却炉の操業について以下に図
面に沿って説明する。廃棄物5は、プラスチック(主と
して弁当屑)、紙屑(主として雑誌、新聞)等からなる
固形廃棄物5a、主として下水道処理後の乾燥汚泥5
b、及び、液状可燃廃棄物である廃油5cが分別投入さ
れる。前記固形廃棄物である塵5aは塵ピットからクレ
ーンで吊り上げられ、固形廃棄物供給装置10のホッパ
10aから投入され、プッシャ10b上で一時貯留され
る。前記乾燥汚泥5bは汚泥供給ラインから汚泥供給装
置としてのスクリューフィーダ11に供給されるが、前
記スクリューフィーダ11の停止時は、前記汚泥供給ラ
インに設けられたダンパによって一時的に供給を停止さ
れるようになっている。前記廃油5cは、廃油タンクか
らポンプによって液状廃棄物供給装置12に供給され、
その供給ラインに設けられた制御弁12bによって供給
量が調整されるが、その供給停止時には、前記制御弁1
2bは閉じられる。前記各廃棄物5は、夫々の要処理量
に応じて供給される。つまり、塵5aは前記プッシャ1
0bの標準動作速度でシュート10c下端部から押し出
され、乾燥汚泥5bは前記スクリューフィーダ11のス
クリュー11aの標準駆動速度で同じく前記シュート1
0c下端部の周辺から押し出され、キルン胴21内に供
給される。そして、廃油5cは、制御弁12bの開度調
整によって標準の噴霧量が前記液状廃棄物供給装置12
に供給され、そのノズル12aから前記シュート10c
下端部周辺の空間を通じて前記キルン胴21内の主燃焼
空間7に噴霧される。前記塵5aは前記キルン胴21内
の燃焼空間7内の熱により着火して、燃焼しつつ前記キ
ルン胴21の出口に向けて送り出され、同時に供給され
た乾燥汚泥5bは、前記燃焼しつつ送り出される塵5a
と共に、次第に乾燥しつつ、同様に前記ロータリキルン
20の出口に向けて送り出される。これら両廃棄物5
a,5bの燃焼残渣6は前記ロータリキルン20の出口
から、前記ロータリキルン20にカスケード接続されて
いるストーカ炉30のストーカ31上に排出される。前
記廃油5cは、前記ロータリキルン20の主燃焼空間7
内で、前記塵5aの熱分解ガスと共に燃焼し、前記両廃
棄物5a,5bの燃焼・乾燥を維持継続させる。上記主
燃焼空間7内で燃焼した排ガスは、前記ストーカ炉30
の前記ストーカ31上の副燃焼空間8に送り込まれ、前
記ストーカ31上で燃焼を続ける前記燃焼残渣6の熱分
解ガスを燃焼させる。前記ストーカ31上の燃焼残渣6
は、ストーカ31上で燃え尽きるが、その燃切位置は、
前記各廃棄物5a,5b,5cの投入割合によって、ま
た、塵5aの塵質によって変化する。つまり、可燃成分
が少なく、且つ、汚泥5bの量が少なくて、充分に炉内
温度が高ければ、早く燃え切るので、前記燃切位置は前
記ストーカ31上の上流側に移行し、可燃成分が多く、
且つ、汚泥5bの量が多くて、炉内温度が低ければ、燃
焼が遅れて、前記燃切位置は前記ストーカ31上の下流
側に移行しようとする。この燃切位置を極力一定の位置
に保ち、同時に、前記ストーカ炉30における燃焼発熱
量を安定維持し、前記ストーカ炉30に備える廃熱ボイ
ラ32の蒸気温度と蒸気発生量を一定に保つように制御
するために、制御装置2によって、前記各供給装置1
0,11,12からの廃棄物供給量を制御するのであ
る。上記のように廃棄物を類別して投入する複数の廃棄
物供給装置を設け、個別に供給量制御を行うようにした
ので、従来固形廃棄物のみを対象としていた廃棄物焼却
炉において液状の廃棄物の処理をも可能とすることがで
きた。
【0007】前記廃棄物供給量の制御について、一例を
以下に記す。各供給装置10,11,12の制御のため
の指標としては、蒸気量検出器3aの検出する前記廃熱
ボイラ32の蒸気発生量を第1指標とし、前記燃切位置
演算部4cの検出するストーカ炉30のストーカ31上
の、ロータリキルン20からの燃焼残渣6の燃切点の位
置を第2指標とする。制御条件として、第1指標及び第
2指標に上下限を定めて、前記第1、第2指標が共に前
記上下限の範囲内の正常状態にある時は、炉内安定状態
と見做し、炉出口温度、排ガス中の酸素濃度、廃熱ボイ
ラの蒸気温度等を検出して通常の最適化制御を行い、前
記第1、第2指標の何れかが前記上下限の範囲外にある
場合に、制御装置2は各供給装置10,11,12の制
御操作を開始する。前記制御操作は以下のようにして行
う。前記第1指標は、前記第2指標に優先して監視され
ている。両指標共に、30秒間隔で検出して、その時点
での状態を判断する。 I.前記第1指標が正常状態から外れて、前記蒸気発生
量がその正常範囲の上限値を超えた際には、制御量演算
部2aの判断結果から、図4に示すフローチャートに基
づいて制御が行われる。つまり、前記燃切点が正常範囲
外にある時には、その正常範囲の上流側に外れている
か、下流側に外れているかを判定する。判定結果に基づ
き次の(イ)又は(ロ)により制御を行う。 (イ)例えば、前記燃切点が前記下流側に外れている場
合には、以下のようにして制御を行う。 (1) 前記制御量演算部2aから伝達された演算結果に
より、廃棄物供給制御部2bは、算出制御量に基づいて
プッシャ10cを制御して、前記プッシャ10cの塵5
aの押出速度を減じて、前記塵5aの供給量を抑え、燃
焼発熱量の低下を図る。 (2) 次回の前記監視の結果が炉内安定状態であれば、
制御は前記制御装置2から最適化制御に移されるが、炉
内安定状態に到らない場合には、前記廃棄物供給制御部
2bは、算出制御量に基づいて制御弁12bを操作して
廃油5cの噴霧量を減少させて、燃焼ガス温度の低下を
図る。 (3) さらに、次回の前記監視の結果が炉内安定状態で
あれば、制御は前記制御装置2から最適化制御に移され
るが、炉内安定状態に到らない場合には、前記廃棄物供
給制御部2bは、算出制御量に基づいてスクリュー11
aの回転速度を高めて汚泥5bの供給量を増加させて、
燃焼ガス温度の低下を図ると同時に、ストーカ31上の
燃焼残渣6の燃焼を抑制する。 (4) 以上の結果、炉内安定状態に達しない場合にも、
上記の炉内安定化制御を一旦終了する。 (ロ)例えば、前記燃切点が前記上流側に外れている場
合には、以下のようにして制御を行う。 (1) 前記制御量演算部2aから伝達された演算結果に
より、廃棄物供給制御部2bは、算出制御量に基づいて
スクリュー11aの回転速度を高めて汚泥5bの供給量
を増加し、燃焼ガス温度の抑制を図ると同時に、ストー
カ31上の燃焼残渣6の燃焼を抑制する。 (2) 次回の前記監視の結果が炉内安定状態であれば、
制御は前記制御装置2から最適化制御に移されるが、炉
内安定状態に到らない場合には、前記廃棄物供給制御部
2bは、算出制御量に基づいて制御弁12bを操作して
廃油5cの噴霧量を減少させて、燃焼発熱量の低下を図
る。 (3) さらに、次回の前記監視の結果が炉内安定状態で
あれば、制御は前記制御装置2から最適化制御に移され
るが、炉内安定状態に到らない場合には、前記廃棄物供
給制御部2bは、算出制御量に基づいてプッシャ10c
を制御して、前記プッシャ10cの塵5aの押出速度を
減じて、燃焼発熱量の低下を図る。 (4) 以上の結果、炉内安定状態に達しない場合にも、
上記の炉内安定化制御を一旦終了する。 II.前記第1指標が正常状態から外れて、前記蒸気発生
量がその正常範囲の下限値を下回った際には、制御量演
算部2bの判断結果から、図5に示すフローチャートに
基づいて制御が行われる。つまり、前記燃切点が正常範
囲外にある時には、その正常範囲の上流側に外れている
か、下流側に外れているかを判定する。判定結果に基づ
き次の(イ)又は(ロ)により制御を行う。 (イ)例えば、前記燃切点が前記上流側に外れている場
合には、以下のようにして制御を行う。 (1) 前記制御量演算部2aから伝達された演算結果に
より、廃棄物供給制御部2bは、算出制御量に基づいて
プッシャ10cを制御して、前記プッシャ10cの塵5
aの押出速度を増して、前記塵5aの供給量を増加し、
燃焼発熱量の増大を図る。 (2) 次回の前記監視の結果が炉内安定状態であれば、
制御は前記制御装置2から最適化制御に移されるが、炉
内安定状態に到らない場合には、前記廃棄物供給制御部
2bは、算出制御量に基づいて制御弁12bを操作して
廃油5cの噴霧量を増加させ、燃焼ガス温度の上昇を図
る。 (3) さらに、次回の前記監視の結果が炉内安定状態で
あれば、制御は前記制御装置2から最適化制御に移され
るが、炉内安定状態に到らない場合には、前記廃棄物供
給制御部2bは、算出制御量に基づいてスクリュー11
aの回転速度を低下させて汚泥5bの供給量を減じ、燃
焼ガス温度の上昇を図ると同時に、ストーカ31上の燃
焼残渣6の燃焼の促進を図る。 (4) 以上の結果、炉内安定状態に達しない場合にも、
上記の炉内安定化制御を一旦終了する。 (ロ)例えば、前記燃切点が前記下流側に外れている場
合には、以下のようにして制御を行う。 (1) 前記制御量演算部2aから伝達された演算結果に
より、廃棄物供給制御部2bは、算出制御量に基づいて
スクリュー11aの回転速度を低下させて汚泥5bの供
給量を減じ、燃焼ガス温度の上昇を図ると同時に、スト
ーカ31上の燃焼残渣6の燃焼の促進を図る。 (2) 次回の前記監視の結果が炉内安定状態であれば、
制御は前記制御装置2から最適化制御に移されるが、炉
内安定状態に到らない場合には、前記廃棄物供給制御部
2bは、算出制御量に基づいて制御弁12bを操作して
廃油5cの噴霧量を増加させ、燃焼ガス温度の上昇を図
る。 (3) さらに、次回の前記監視の結果が炉内安定状態で
あれば、制御は前記制御装置2から最適化制御に移され
るが、炉内安定状態に到らない場合には、前記廃棄物供
給制御部2bは、算出制御量に基づいてプッシャ10c
を制御して、前記プッシャ10cの塵5aの押出速度を
増して、前記塵5aの供給量を増加し、燃焼発熱量の増
大を図る。 (4) 以上の結果、炉内安定状態に達しない場合にも、
上記の炉内安定化制御を一旦終了する。 以上に特徴的な制御動作を示したが、二回目の監視の結
果、燃切点が移動する場合もあり、逆の正常範囲外に至
ることもあり、この場合も上述の判断と変わらない判断
によって制御を行う。上述の廃棄物投入制御の優先順位
及び増減の判断基準は燃焼ガス温度及び燃切点への影響
の大きな廃棄物の投入量を優先して制御する点を主眼と
するものであり、投入される廃棄物の性状によって定め
られるものである。従って、上述のように投入廃棄物を
類別投入することによって、各類別した廃棄物供給装置
についてその制御判断基準を定めることが可能になった
のである。
【0008】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。 〈1〉上述の本発明の実施の形態においては、廃棄物供
給装置1として、3種類に廃棄物を類別して供給するよ
うにしたが、廃棄物の類別はこれに限らず、例えば固形
廃棄物5aを高発熱量のもの(例えばプラスチック塵)
と、低発熱量のもの(例えば生塵)とに類別して、4種
類の廃棄物を個別に投入するように構成してあってもよ
く、このようにすれば、投入廃棄物の燃焼発熱量を一層
きめ細かく制御できるが、こうした廃棄物の類別は廃棄
物の回収形態に大きく依存するので、回収廃棄物の類別
状態に合わせて廃棄物供給装置を構成して、これに合わ
せて制御するように構成すればよい。 〈2〉固形廃棄物供給装置10は、プッシャ10cでシ
ュート10bに押し出して供給するように構成するほか
に、固形廃棄物の形態によってはスクリューコンベア、
ベルトコンベア等も使用可能である。 〈3〉汚泥供給装置11は、汚泥処理を要しない廃棄物
焼却炉においては省略可能であり、また、その搬送体も
スクリュー11aに限らず、上記固形廃棄物高級装置と
同様のプッシャであってもよく、また、ベルトコンベア
のベルト等であってもよい。 〈4〉液状廃棄物供給装置12はキルン胴21内に直接
噴霧するように噴霧ノズル12aを設けて構成したもの
を示したが、液状可燃性廃棄物5cの性状によっては、
固形廃棄物5a上に撒布するように構成してもよい。ま
た、液状廃棄物として可燃性のものを上述の実施の形態
においては示したが、難燃性、或いは不燃性の液状廃棄
物であってもよい。さらに、液状廃棄物供給装置12を
可燃性液状廃棄物の供給装置と、難燃性、或いは不燃性
の液状廃棄物の供給装置とに分けて構成してあってもよ
い。尚、このような可燃性でない液状廃棄物の場合に
は、上述の制御優先順位及び制御方向は可燃性液状廃棄
物とは異なることになり、前記汚泥と同様の扱いとな
る。この場合、優先順位は汚泥に次ぐものとなる。 〈5〉熱量検出手段3としては、蒸気流量検出器3aに
限られるものではなく、他の手段も利用可能で、例え
ば、ストーカ炉31の炉出口温度を測定する炉内温度計
であってもよい。 〈6〉燃切位置検出手段4として監視カメラ4a、画像
処理装置4b及び燃切位置演算部4cとで構成する例を
示したが、燃切位置を検出する手段としては、他の手段
も利用可能で、例えば、副数個の輻射温度計を並列して
設けて、ストーカ31上の温度を検知して、その検出す
る温度分布から燃切位置を検出するようにしてもよい。 〈7〉制御装置2を前記燃切位置検出手段4と組み合わ
せて制御するように構成した例を上述の実施の形態にお
いて示したが、前記燃切位置検出手段4をこの制御装置
2に内蔵させて構成してあってもよい。 〈8〉廃棄物供給量の制御については、上述の実施の形
態に記した制御ステップに限られるものではなく、炉内
安定状態にあると否とに拘わらず、先ず発生蒸気量を検
査し、次いで燃切点を検査して、状態が変わっていなけ
れば次の類別した廃棄物の供給制御を行うようにしても
よく、状態が変わっていれば最優先の類別した廃棄物の
供給制御を行うようにしてもよい。 〈9〉監視インタバルも上述のように30秒間隔に限ら
れるものではなく、制御対象即ち廃棄物焼却炉の特性に
応じて、或いは、投入される廃棄物の内容に応じて、適
宜変更可能である。また、制御動作間隔も制御対象に応
ずるように適宜設定変更可能である。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
多種に亘る廃棄物の安定した焼却を可能にする廃棄物焼
却炉を提供することができた。
【0010】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による廃棄物焼却炉の一実施の形態の説
明図
【図2】本発明による廃棄物供給装置の一例を示す要部
縦断面図
【図3】本発明による廃棄物供給装置の配置例を示す一
部切欠き要部正面図
【図4】本発明による制御フローの一例を示すフローチ
ャート
【図5】本発明による制御フローの他の例を示すフロー
チャート
【符号の説明】
1 廃棄物供給装置 2 制御装置 3 熱量検出手段 4 燃切位置検出手段 5 廃棄物 6 廃棄物燃焼残渣 20 ロータリキルン 30 ストーカ炉 31 ストーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/50 ZAB F23G 5/50 ZABL ZABM ZABR 7/05 ZAB 7/05 ZABE

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された廃棄物を主燃焼させるロータ
    リキルン(20)と、前記ロータリキルン(20)の燃
    焼残渣を灰化させるストーカ炉(30)とをカスケード
    接続してある廃棄物焼却炉であって、 前記ロータリキルン(20)に、廃棄物(5)の種類に
    応じて異なる廃棄物供給装置(1)を設けると共に、炉
    内の燃焼状態に応じて前記廃棄物供給装置(1)による
    投入量を個別に制御する制御装置(2)を設けてある廃
    棄物焼却炉。
  2. 【請求項2】 投入された廃棄物を主燃焼させるロータ
    リキルン(20)と、前記ロータリキルン(20)の燃
    焼残渣を灰化させるストーカ炉(30)とをカスケード
    接続し、前記ロータリキルン(20)に、廃棄物(5)
    の種類に応じて異なる廃棄物供給装置(1)を設けてあ
    る廃棄物焼却炉の燃焼制御方法であって、 前記ストーカ炉(30)における発熱量を検出する熱量
    検出手段(3)、及び、前記ストーカ炉(30)におけ
    るストーカ(31)上廃棄物燃焼残渣(6)の燃切点を
    検出する燃切位置検出手段(4)からの検出値によって
    燃焼状態を判別し、判別された燃焼状態に応じて予め定
    められた優先順位に基づき前記異なる廃棄物供給装置
    (1)からの前記廃棄物(5)の供給量を個別に調節制
    御する廃棄物焼却炉の燃焼制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002243128A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃焼制御方法及び燃焼制御装置
JP2014234981A (ja) * 2013-06-05 2014-12-15 株式会社タクマ 燃焼炉内の燃焼管理システムおよび燃焼炉の燃焼制御システム
JP2020169743A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 王子ホールディングス株式会社 汚泥熱回収装置、汚泥熱回収システムおよび汚泥熱活用型工場
WO2022190284A1 (ja) * 2021-03-10 2022-09-15 太平洋セメント株式会社 可燃性廃棄物の処理方法

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