JP2002242337A - パネル取付構造 - Google Patents

パネル取付構造

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JP2002242337A
JP2002242337A JP2001037108A JP2001037108A JP2002242337A JP 2002242337 A JP2002242337 A JP 2002242337A JP 2001037108 A JP2001037108 A JP 2001037108A JP 2001037108 A JP2001037108 A JP 2001037108A JP 2002242337 A JP2002242337 A JP 2002242337A
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panel
mounting
locking
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wall material
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JP2001037108A
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Katsuya Hiraoka
勝也 平岡
Yoshimi Boku
香美 朴
Tatsuichi Miyazaki
辰一 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルの取付位置を調整変更するための変更
操作を手間のかからない容易なものにして、パネルどう
しの表面位置の不揃いや、隣接するパネルどうしの目地
位置の不揃いを解消する作業の作業性を向上させること
ができるパネル取付構造を提供する。 【解決手段】 躯体Kにアンカーナット11を取り付
け、前記アンカーナット11の雌ねじ部に出退自在にボ
ルト9を螺合し、パネル取付部4を複数並設してあるパ
ネル支持体3を設け、前記ボルト9に前記パネル支持体
3の取付部14を設けると共に、前記取付部14にパネ
ル支持体3を取り付けた状態で前記ボルト9の回動操作
部Sを操作可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、躯体に対
するパネルの取付位置を、前後又は上下に調整変更可能
に構成してあるパネル取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】天然石や人造石等の石材を建物躯体に取
り付けて外壁を形成する方法として、モルタルや接着剤
を介して石材を躯体に接着固定する湿式工法と、石材で
形成したパネルを、パネル取付金物を介して躯体に設け
たパネル支持体に機械的に取り付け固定する乾式工法と
が知られているが、湿式工法の場合は、経年劣化等によ
りモルタルや接着剤の接着力が低下し、石材が躯体から
剥がれ落ちる危険性があり、しかも、モルタルや接着剤
の硬化時間に長時間を要するので、固定性能に信頼がお
け、また、工期短縮が可能な乾式工法が望まれている。
そこで従来、乾式工法によるパネル取付構造及びパネル
支持体としては、図19(イ)、(ロ)に示すように、
断面L字状のパネル支持体20を躯体Kにボルト21で
取り付け固定すると共に、パネルPを係止したパネル係
止具22を、前記パネル支持体20に形成してあるパネ
ル取付部23に連結ボルト24を介して取り付け固定す
ることによりパネルPを躯体Kに取り付け固定してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、躯体表面は、
面一に仕上げることは困難なことであり、少なからず凹
凸を有したものとなってしまう。そのため、例え、パネ
ル支持体にパネルを取り付けたときのパネル支持体に対
するパネル表面の前後位置を精度良く設定していたとし
ても、凹凸を有した躯体に前記パネル支持体を介してパ
ネルを取り付けただけでは、パネルどうしの表面位置が
前記凹凸形状に応じて前後方向で不揃いなものとなって
しまう問題がある。そこで、このパネルどうしの表面位
置の前後方向における不揃いを解消するために、上述し
た従来のパネル取付構造によれば、パネル支持体20に
設けたボルト孔を長孔20aに形成し、パネルPどうし
の表面位置が前後方向において不揃いのときには、パネ
ル係止具22をパネル取付部23に固定してある連結ボ
ルト24を弛め、パネル係止具22の位置を前記長孔2
0aに沿って人為操作で前後に移動調整してパネルPど
うしの表面位置を合わせた後、前記連結ボルト24を再
締結してパネルPの表面位置を面一に揃える操作により
各パネル表面位置の不揃いを解消していた。ところが、
上記パネルどうしの表面位置の前後方向における不揃い
を解消する操作には、連結ボルトを弛める操作と、パネ
ル係止具の位置を人為操作で前後に移動調整する操作
と、連結ボルトを再締結する操作と、連結ボルトの再締
結が終わるまでの間パネル係止具をその位置に保持する
操作が必要となるため手間がかかり作業性の悪いもので
あった。特に、人為操作によるパネル係止具の移動調整
操作は難しく、パネル係止具を押したり引っ張ったりす
る際に、力を入れすぎると移動しすぎることがあるので
微調整を行い難いものである。また、例え微調整ができ
たとしても、連結ボルトの再締結が終わるまでその位置
でパネル係止具を動かないように保持する必要がある
が、人為操作による保持だと動いてしまう可能性があ
り、パネルどうしの表面位置の不揃い解消作業に支障を
きたす虞がある。また、上述した従来のパネル取付構造
によれば、躯体に対するパネル支持体の組み付け誤差等
により隣接するパネルどうしの上下高さに不揃いを生じ
て目地位置が揃わなくなったとしても、この目地位置の
不揃いを解消することができなかった。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、パネルの取付位置を調整変更するための変更操作
を手間のかからない容易なものにして、パネルどうしの
表面位置の不揃いや、隣接するパネルどうしの目地位置
の不揃いを解消する作業の作業性を向上させることがで
きるパネル取付構造を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は図1〜4に例示するごとく、躯体Kにアン
カーナット11を取り付け、前記アンカーナット11の
雌ねじ部に出退自在にボルト9を螺合し、パネル取付部
4を複数並設してあるパネル支持体3を設け、前記ボル
ト9に前記パネル支持体3の取付部14を設けると共
に、前記取付部14にパネル支持体3を取り付けた状態
で前記ボルト9の回動操作部Sを操作可能に構成してあ
るところにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は図8に例示す
るごとく、躯体Kにアンカーナット11を取り付け、前
記アンカーナット11の雌ねじ部に出退自在にボルト9
を螺合し、パネル取付部4を複数並設してあるパネル支
持体3を設け、前記ボルト9に前記パネル支持体3の取
付部14を設けると共に、前記パネル支持体3に並設し
て取り付けたパネルP間の目地を通して前記ボルト9の
回動操作部Sを操作可能に構成してあるところにある。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は図1〜3に例
示するごとく、前記パネル支持体3が、複数のパネル取
付部4を上下に並設して複数のパネルPを取り付け可能
に構成してある長尺縦型の取付枠体8により形成してあ
るところにある。
【0008】請求項4の発明の特徴構成は図13、14
に例示するごとく、躯体にパネル支持体3を取り付け固
定し、パネルPに係止自在な係止片2aを一端部に備え
ると共に、前記パネル支持体3に複数並設してあるパネ
ル取付部4に対して係止自在な被取付部6を他端部に備
えたパネル係止具2を設け、前記パネル係止具2を介し
て前記パネルPを前記パネル支持体3に取り付けてある
パネル取付構造であって、前記被取付部6の前記パネル
取付部4に対する係止状態を維持したまま、前記係止片
2aの上下位置を位置変更自在に構成してあるところに
ある。
【0009】請求項5の発明の特徴構成は図10に例示
するごとく、前記パネル係止具2に、前記パネルPの取
り付け高さを調整自在な高さ調整機構18を設けてある
ところにある。
【0010】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0011】〔作用及び効果〕請求項1の発明により、
パネル支持体の前後位置を調整変更するための変更操作
を手間のかからない容易なものにできる。つまり、躯体
に取り付けたアンカーナットの雌ねじ部にボルトを螺合
させると共に、前記ボルトに設けた取付部にパネル支持
体を取り付けてあるから、前記ボルトを回動操作してア
ンカーナットの雌ねじ部からの出退量を調整変更するだ
けで、躯体に対するパネル支持体の前後位置を容易に調
整変更することが可能となる。このとき、ボルトの回動
量でパネル支持体の前後位置の調整変更が可能となるた
め、従来のもののように人為操作で押したり引っ張った
りして前後位置の調整変更をするものに比して、微調整
を行い易いものとなる。また、微調整の終わったパネル
支持体を人為操作で保持しなくても良いため、パネル支
持体に設けたパネル取付部を面一に揃え易くなって、パ
ネルを取り付けたときのパネルどうしの前後方向におけ
る表面位置を合わせることが容易になる。その結果、ボ
ルトの回動操作だけでパネルの前後位置を調整変更する
ことができ、パネルどうしの前後方向における表面位置
の不揃い解消作業の作業性を向上させることができるよ
うになった。
【0012】請求項2の発明により、パネル支持体を介
してパネルを躯体に取り付けたままの状態で並設するパ
ネル表面を面一に揃え直すことができる。つまり、凹凸
を有した躯体に前記パネル支持体を介してパネルを取り
付けたときに、並設するパネルどうしの表面位置が前後
方向で不揃いになっていたとしても、パネル間の目地を
通して前記ボルトの回動操作部を操作可能であるから、
パネルを取り付けたままで前記ボルトを回動操作するこ
とができ、アンカーナットの雌ねじ部からのパネル支持
体の出退量を調整変更することにより並設するパネル表
面を面一に揃え直すことができる。その結果、パネルど
うしの前後方向における表面位置の不揃い解消作業の作
業性を向上させることができるようになった。
【0013】請求項3の発明の特徴構成によれば、請求
項1又は2の発明による作用効果を叶えることができる
のに加えて、前後方向におけるパネルどうしの表面位置
を揃え易くなる。つまり、例えば、各パネル夫々に対し
て各別にパネル支持体を備えたものだと、パネルの表面
位置を揃えるためには、各別にパネル支持体の前後位置
を調整変更して、前記各パネルを前記パネル支持体に取
り付けたときのパネル表面を他のパネル表面と合わせる
操作を行い、夫々のパネル表面を面一に揃える必要が生
じるため手間がかかるものとなるが、本発明のものだ
と、複数のパネルを取り付け可能にパネル支持体を構成
してあるから、躯体に前記長尺縦型の取付枠体からなる
パネル支持体を取り付ける際に、前記パネル支持体に複
数並設したパネル取付部どうしの前後位置が揃うように
取り付けておくだけで、そのパネル支持体に取り付ける
複数のパネルのパネル表面位置を面一に揃えることが可
能となる。その結果、複数のパネルどうしの前後方向に
おける表面位置を揃えるための作業性を向上させること
ができるようになった。
【0014】請求項4の発明により、上下幅の異なる大
きさのパネルを、同一のパネル支持体に対して同一のパ
ネル係止具で係止固定することができる。つまり、例え
ば、パネルをパネル支持体に取り付け固体しようとした
とき、パネルの上下端部位置にパネル係止具の一端部を
係止させると共に、他端部の被取付部をパネル支持体の
取付部に対して取付固定するが、取り付けようとするパ
ネルの上下幅が異なっていた場合、パネル毎にそのパネ
ルの上下端部に対応する取付部をパネル支持体に設ける
必要があり、手間のかかるものであった。ところが、本
発明のものだと、パネル取付部を予め複数並設してある
から、パネル支持体に取り付けるパネルの大きさに合わ
せて前記被取付部を取り付け可能なパネル取付部を選択
変更できると共に、その大きさによってパネルの端部が
パネル取付部に対して多少上下に位置ズレしていたとし
ても、前記パネル取付部に対する前記被取付部の係止状
態を維持したまま、パネルを係止自在な係止片の上下位
置を位置変更して前記パネルを係止することが可能とな
る。その結果、上下幅の異なる大きさのパネルであって
も、パネル支持体に対して手間をかけることなく取り付
け固定することができるようになった。
【0015】請求項5の発明の特徴構成によれば、請求
項4の発明による作用効果を叶えることができるのに加
えて、パネル取り付け高さを個別に微調整することがで
きる。つまり、例えば、パネル係止具を介してパネル支
持体にパネルを取り付け固定したときに、躯体に対する
パネル支持体の取り付け誤差等によって隣接するパネル
どうしの上下方向における取り付け高さが異なっていた
りすると、隣接するパネルどうしの上下端の目地が位置
ズレを起こすため美観性良く仕上げることができなくな
るが、本発明のものだと、パネル係止具に設けた高さ調
整機構により個別にパネルの取り付け高さを微調整して
隣接するパネルどうしの取り付け上下高さを合わせるこ
とができる。その結果、美観性良く仕上げることができ
るパネル取付構造を提供できるようになった。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0017】パネル取付構造は、図1〜3に示すよう
に、躯体Kに板金製のパネル支持体3を取り付け固定
し、御影石等の天然石や人造石等の石材により形成され
た壁材パネル1(パネルPの一例)に係止した係止片2
aを一端部に備えると共に、パネル支持体3に設けたパ
ネル取付部4に対する被取付部6を他端部に備えた板金
製のパネル係止具2を設けて、壁材パネル1をパネル係
止具2を介してパネル支持体3に取り付け可能に構成さ
れている。
【0018】前記壁材パネル1のパネル支持体3への取
り付けは、図3,4に示すように、壁材パネル1の上下
端部に形成した夫々の係止孔1A(係止孔に限らず、係
止溝であっても良い)に係合して壁材パネル1を支持す
る係止片2aと、パネル支持体3に形成した開口3Aに
挿入して、開口3Aの周壁下部3Bに係止することで壁
材パネル1を取り付け可能に下方に延設した係止片2b
(被取付部6の一例)を備えたパネル係止具2を介し
て、壁材パネル1がパネル支持体3に取り付け固定され
る。尚、前記パネル支持体3におけるパネル取付部4と
は、パネル支持体3に形成した開口3Aと、開口3Aの
周壁下部3Bとからなる。
【0019】前記パネル係止具2は、上記説明の係止片
2aと被取付部6を備えているが、用いられる箇所で若
干その形状が異なったものとなる。図3に示すように、
被取付部6に関しては同様の形状を有しているが、最下
端に位置するパネル係止具2Cの形状は、最下部に配置
される壁材パネル1の下端部に形成した係止孔1Aに係
合する上方に延設する係止片2aを備えた形状となって
いる。上下の壁材パネル1間に配設されるパネル係止具
2Bの形状は、下の壁材パネル1の上端部に形成した係
止孔1Aと、上の壁材パネル1の下端部に形成した係止
孔1Aに係合する上下に延設する係止片2aを備えた形
状となっている。最上端に位置するパネル係止具2A
は、最上部に配設される壁材パネル1の上端部に形成し
た係止孔1Aに係合する下方に延設する係止片2aを備
えた形状となっている。
【0020】前記パネル支持体3は、図2に示すよう
に、断面略M字形状に折り曲げ形成された長尺縦型の板
金製の取付枠体8により形成されており、折り曲げ形成
による壁材パネル1側の山部には係止片2bを挿入可能
な開口3Aを上下に複数並設してあると共に、取付枠体
8の左右方向略中央の谷部にはボルト9を挿通するため
の挿通孔3Cを上下に複数並設してある取付固定部5が
形成されている。尚、この挿通孔3Cは上下方向に開口
する長孔に形成されており、取付枠体8を躯体Kに取り
付ける際の上下方向の位置調整を可能に構成してある。
このとき、取付枠体8を長尺縦型に形成してあるので、
壁材パネル1の自重による静荷重だけでなく外力負荷が
鉛直方向に加わったとしても、上下方向の軸力で受ける
ため取付枠体8が変形するのを防止し易くなるから、静
荷重及び外力負荷に対する取付枠体8の支持耐力を向上
させることができる。さらに、複数の壁材パネル1を取
り付け可能にパネル支持体3を構成してあるから、躯体
Kに長尺縦型の取付枠体8からなるパネル支持体3を取
り付ける際に、パネル支持体3に複数並設したパネル取
付部4どうしの前後位置が揃うように取り付けておくだ
けで、そのパネル支持体3に取り付ける複数の壁材パネ
ル1のパネル表面位置を面一に揃えることが可能とな
る。
【0021】尚、山部に形成したパネル取付部4と谷部
に形成した取付固定部5との間には、壁材パネル1の厚
み方向に対して傾斜させた折曲げ部に形成してある板金
製の弾性変形可能部10が備えられていれば、例えば、
図4(イ),(ロ)に示すように、地震や風、物の接触
などによる外力負荷が壁材パネル1に作用したとして
も、パネル取付部4と取付固定部5との間に備えた弾性
変形可能部10が弾性変形してパネルの厚み方向におけ
る壁材パネル1の前後方向の移動を許容し、前記負荷を
吸収することができる。そのため、外力負荷が壁材パネ
ル1に作用したとしても、その負荷を弾性変形可能部1
0で吸収することができるから、負荷によって壁材パネ
ル1が割れたりするのを防止することが可能となる。
【0022】前記ボルト9には、図5に示すように、雄
ねじを有した軸部9aと、その軸部9aの途中箇所に軸
部9aよりも径方向外方に突出する鍔状の受部9bを形
成してあると共に、壁材パネル1側の軸部先端部にボル
ト9を回転操作可能な回動操作部Sが設けられている。
(尚、前記受け部9bの代わりにナットを使用して受け
部を形成するものであっても良い。)前記回動操作部S
は、例えば、ドライバー等の操作具を係合可能な溝や突
状に形成されており、図5(イ)に示すように、躯体K
の凹凸により隣接するパネル支持体3の表面位置が不揃
いになっていたとしても、図5(ロ)に示すように、前
記操作具によるボルト9の回転操作によってアンカーナ
ット11の雌ねじ部からのボルト9の出退量を調整変更
して隣接するパネル支持体3の表面を面一に揃え直すこ
とができる。このとき、ボルト9の回動量でパネル支持
体3の前後位置の調整変更が可能となるため、従来のも
ののように人為操作で押したり引っ張ったりして前後位
置の調整変更をするものに比して、微調整が行い易いも
のとなる。また、微調整の終わったパネル支持体3を人
為操作で保持しなくても良いため、パネル支持体3に設
けたパネル取付部4を面一に揃え易くなって、壁材パネ
ル1を取り付けたときの壁材パネル1どうしの前後方向
における表面位置を合わせることが容易になる。
【0023】図3に示すように、前記壁材パネル1をパ
ネル支持体3に取り付けたときに、壁材パネル1とパネ
ル支持体3との間に、板バネ7(弾性部材Dの一例)を
設けて壁材パネル1をパネル支持体3から離間する方向
に押出付勢する。前記板バネ7は、その一端部にパネル
支持体3の開口3Aに挿入した後下方にスライドさせて
開口3Aの周壁下部3Bを挟持する係止部7Bと、他端
部をアーチ状に折り曲げ形成したバネ部7Aとを備えて
いる。
【0024】そして、この板バネ7を取り付けることに
よって、図6に示すように、係止孔1Aの開口寸法Hに
関わらず壁材パネル1の係止位置を確定保持することが
できる。つまり、例えば、係止孔1Aの開口寸法Hを係
止片2Aの厚み寸法hよりも大きく形成したとしても、
壁材パネル1とパネル支持体3との間に設けた板バネ7
によってパネル支持体3から離間する方向に壁材パネル
1が押出付勢されるから、壁材パネル1の係止位置を、
係止孔1Aにおける躯体K側に位置する後壁1aと係止
片2aの躯体K側の裏面2cとが常に接当する状態に確
定保持することができる。
【0025】そのため、係止孔1Aの開口寸法Hに関わ
らず各壁材パネル1における係止孔1Aの躯体K側に位
置する後壁1aから壁材パネル表面までの寸法Wを一定
にしておくことで、取り付けたときのパネル係止具2に
対する壁材パネル1の表面位置を一定にすることができ
る。その結果、係止孔1Aの開口寸法Hを係止片2Aの
厚み寸法hよりも大きくして係止片2Aを係止孔1Aに
係合させ易くできると共に、係合状態における壁材パネ
ル1の移動を阻止してガタつきを防止することができる
から、係止孔1Aを精度良く仕上げる必要がなくなり、
加工に手間をかけることなく各壁材パネル1の表面を面
一に施工し易くなる。
【0026】次に、壁材パネル1を躯体Kに取り付け固
定する際の手順について説明する。 1)まず、躯体Kに埋め込んである雌ねじ部を備えたア
ンカーナット11の雌ねじ部にボルト軸部9aの一端部
を螺合させてボルト9を躯体Kに取り付ける。 2)パネル支持体3の取付固定部5に設けた挿通孔3C
をボルト9の他端部に挿通して、ボルト9のパネル支持
体3の取付部14にパネル支持体3を取り付ける。そし
て、パネル支持体3を取付部14に取り付けた後、回動
操作部Sを操作してパネル支持体3の前後位置を調整変
更し、パネル係止具2の被取付部6を取り付けるための
パネル取付部4が面一になるように調整する。(図5参
照) 3)次に、最下端に配設するパネル係止具2Cの被取付
部6をパネル支持体3のパネル取付部4に係止させてパ
ネル係止具2Cをパネル支持体3に取り付け固定し、こ
のパネル係止具2Cの一端部に備えた係止片2aに壁材
パネル1の下端部に形成した係止孔1Aを係合させ、か
つ、この壁材パネル1の上端部に形成した係止孔1A
に、中間部に配設されるパネル係止具2Bの下方向に延
設する係止片2aを係合させると共に、他端部に備えた
被取付部6をパネル支持体3のパネル取付部4に係止し
て壁材パネル1をパネル支持体3に支持固定する。尚、
前記中間部に配設されるパネル係止具2Bは、最上部に
配設される壁材パネル1の下端部までの間に配設される
壁材パネル1の支持固定に使用される。そして、最上部
に配設した壁材パネル1の上端部に形成した係止孔1A
に、最上端に位置するパネル係止具2Aの一端部に備え
た係止片2aを係合させ、他端部に備えた被取付部6を
パネル支持体3のパネル取付部4に係止して壁材パネル
1をパネル支持体3に支持固定する。(図3参照)
【0027】上記手順により、並設する壁材パネル1の
表面位置の不揃いを解消して躯体Kに壁材パネル1を容
易に取り付け固定することが可能となる。尚、図中のナ
ット12はアンカーナット11からのボルト9の出退位
置を固定するための位置決めナットであり、ナット13
は受部9bとの協働で取付固定部5を挟持固定するため
の挟持ナットである。
【0028】〔別実施形態〕以下に他の実施形態を説明
する。
【0029】〈1〉前記パネル係止具2は、鋳物あるい
は板金溶接により形成されたものに限るものではなく、
例えば、図7に示すように、金属板の打ち抜きプレス加
工により形成されたものであっても良い。これだと、一
枚の板材を打ち抜きプレス加工することにより係止片2
aと係止片2bを備えたパネル係止具2を形成すること
が可能となるため、鋳物あるいは板金溶接により形成さ
れたものに比してパネル係止具2の製作が容易となる。
【0030】〈2〉上記実施形態で説明した前記ボルト
の回動操作部の位置を、図8に示すように、パネル支持
体3に並設して取り付けられた壁材パネル1間の目地位
置にくるように配置すると共に、前記目地を通して操作
可能に構成したものであっても良い。これだと、前記パ
ネル取付部4に壁材パネル1を取り付けたときに、例
え、並設されたパネル表面どうしが面一になっていない
箇所があったとしても、壁材パネル1間の目地を通して
前記ボルト9の回動操作部Sを操作可能になるから、壁
材パネル1を取り付けたままで前記ボルト9を回動操作
してアンカーナット11の雌ねじ部からのパネル支持体
3の出退量を調整変更することが可能となり、並設する
壁材パネル1の表面を面一に揃え直すことができる。
【0031】〈3〉パネル支持体3の前後位置を調整変
更するための構成は先の実施形態で説明したものに限る
ものではなく、例えば、図9に示すように、逆ねじに形
成したボルト15と、前記ボルト15を螺合可能な雌ね
じ部16を備えたパネル支持体3とで構成したものであ
っても良い。(尚、雌ねじ部16はナットをパネル支持
体3に溶接固定したものであっても良い。) 具体的には、ボルト15をアンカーナット11に螺合自
在な躯体係合部15aと、パネル支持体3に備えた雌ね
じ部16に螺合自在なパネル支持体係合部15bと、躯
体係合部15aとパネル支持体係合部15bとの間にね
じ部を有していないパネル支持体退避部15cとに区分
けし、前記躯体係合部15aとパネル支持体係合部15
bとを逆ねじに形成する。そして、パネル支持体3をパ
ネル支持体退避部15cに退避させた状態で躯体係合部
15aをアンカーナット11に螺合させて躯体Kに取り
付け、適宜パネル支持体係合部15bにパネル支持体3
を螺合係合させる。上記構成により、壁材パネル1の前
後位置を調整変更する必要が生じたときに回動操作部S
を回動操作すると、例えば、パネル支持体3を後退させ
ようとした場合、回動操作部Sの後退回動操作により、
パネル支持体3がパネル支持体係合部15bを躯体K側
に移動するのと同時に躯体係合部15aがアンカーナッ
ト11内に入っていくためパネル支持体3の後退操作の
操作性を向上させることができる。また、例えば、パネ
ル支持体3を前進させようとした場合、回動操作部Sの
前進回動操作により、パネル支持体3がパネル支持体係
合部15bを躯体Kから遠ざかる方向に移動するのと同
時に躯体係合部15aがアンカーナット11内から出て
くるためパネル支持体3の前進操作の操作性を向上させ
ることができる。
【0032】〈4〉前記パネル係止具2は先の実施形態
で説明したパネル支持体3に対して係止固定するだけの
構成のものに限らず、図10に示すような壁材パネル1
の高さを調整自在な高さ調整機構18を設けたものであ
っても良い。つまり、例えば、パネル係止具2を介して
パネル支持体3に壁材パネル1を取り付け固定したとき
に、取り付け誤差等によって左右に隣接する壁材パネル
1どうしの上下方向における取付高さが異なっていたり
すると、隣接する壁材パネル1どうしの上下端のライン
が位置ズレを起こすため美観性良く仕上げることができ
なくなるが、パネル係止具2の被取付部6に設けた雌ね
じ部にボルト19(高さ調整機構18の一例)を螺合さ
せ、このボルト19の螺合調節により個別に壁材パネル
1の取り付け高さを調整することが可能となる。具体的
には、パネル係止具2の被取付部6をパネル支持体3の
パネル取付部4に係止したときに、左右に隣接する複数
のパネル係止具2の水平度を計測し、水平位置のズレて
いる箇所(図10(イ)参照)があればそのパネル係止
具2の被取付部6に備えたボルト19を螺合調節してそ
の係止高さを調整変更してから再度パネル取付部4に係
止し、左右に隣接する複数のパネル係止具2の水平度を
出してから壁材パネル1を取り付け固定していく(図1
0(ロ)参照)。そうすることにより、左右に隣接する
壁材パネル1どうしの取付高さを揃えてパネルどうしの
上下端のラインを合わせることができ、美観性良く仕上
げることができる。
【0033】〈5〉パネル支持体3は先の実施形態で説
明した略M字形状に折り曲げ形成された取付枠体8によ
り隣接する両壁材パネル1の被取付部6を一つのパネル
支持体3で取り付け可能に構成したものに限るものでは
なく、例えば、図11に示すように、壁材パネル1の被
取付部6夫々に対して一つのパネル支持体3で取り付け
可能に構成したものであっても良い。これだと、パネル
支持体3夫々の出退量を調整変更することが可能とな
り、壁材パネル1の端部夫々の出退量を調整変更するこ
とができるから、さきの実施形態で説明した略M字形状
に折り曲げ形成された取付枠体8により出退量を調整変
更するものに比して、躯退Kの凹凸による壁材パネル1
の表面の不揃いを面一に揃える作業をきめ細かく行うこ
とが可能となる。
【0034】〈6〉前記壁材パネル1は先の実施形態で
説明した御影石等の天然石や人造石等の石材に限るもの
ではなく、例えば、図12に示すような石材で形成され
た壁材パネルに対し、GRCやFRP製のパネル係止具
2取付用の係止孔1Aを有した取付部材17をエポキシ
樹脂等の接着剤で一体化させて形成した壁材パネル1で
あっても良い。このとき、パネル係止具2の形状も前記
実施形態で説明したものと若干異なった形状のものとな
るが、パネル係止具2の一端部に備えた係止片2aの形
状は、最下端に位置するものは上方に延設し、中間部に
位置するものは上下に夫々延設し、最上端に位置するも
のは下方に延設するといったように要部の形態は同じで
あり、叶えたい機能及びその取り付け方法も同様である
ためその説明を省略する。
【0035】〈7〉前記パネル取付部4は先の実施形態
で説明したパネル支持体3に形成した開口3Aと、開口
の周壁下部3Bとからなるものに限るものではなく、図
13,14に示すように、上下に開口部を有したコの字
形状に形成された突出部からなるパネル取付部4を、プ
レス成形又はコの字部材を溶接接合することによりパネ
ル支持体3の上下方向に複数配設したものであっても良
い。上記構成に使用されるパネル係止具2の形状は、先
の実施形態で説明した開口3Aの周壁下部3Bを挟持し
て係止する被取付部6の形状とは異なり、図14(イ)
に示すように、下方に折曲げ又は下方に延設した係止片
2bを備えた被取付部6により形成されている。そし
て、このパネル係止具2の被取付部6をパネル支持体3
のパネル取付部4に取り付けるには、係止片2bをパネ
ル取付部4の上開口部の上方から挿入して係止固定す
る。このとき、図14(ロ)に示すように、前記係止片
2bの下方に延設する長さを長く形成することによっ
て、上下幅の異なる大きさの壁材パネル1を、同一のパ
ネル支持体3に対して同一のパネル係止具2で係止固定
することができる。つまり、パネル取付部4を予め複数
並設してあるから、パネル支持体3に取り付ける壁材パ
ネル1の大きさに合わせて前記被取付部6を取り付け可
能なパネル取付部4に対して多少上下に位置ズレしてい
たとしても、パネル取付部4に対する被取付部6の係止
状態を維持したまま、壁材パネル1を係止自在な係止片
2bの上下位置を位置変更して壁材パネル1を係止する
ことが可能となる。また、このパネル支持体3において
壁材パネル1をパネル支持体3から離間する方向に押出
付勢する板バネ25は、図15に示すように、その一端
部にパネル取付部4の上開口部の上方から挿入係止可能
な係止片25Bと、アーチ状に折り曲げ形成したバネ部
25Aを他端部に備えた形状に形成されている。そし
て、この板バネ25を取り付けることによって、先の実
施形態と同様に、係止孔1Aの開口寸法に関わらず壁材
パネル1の係止位置を確定保持することができる。図中
1Bは、模擬的に目地を設けて美観性を向上させるため
の目地形成用の凹部である。この凹部1Bを塗装したり
モルタルを詰めたりすることで美観性を向上させる。
【0036】〈8〉パネル係止具2Bと係止孔1Aの形
状は、先の実施形態で説明した上下夫々に延設する係止
片2aを上下夫々のパネルの係止孔1Aに係合させる構
成のものに限るものではなく、図16に示すように、前
記係止片2aの代わりにピン部材26を係止孔1Cに上
下スライドさせて係合させる構成のものであっても良
い。具体的には、上方にくる壁材パネル1の下端部に形
成する係止孔1Cを、ピン部材26の全てが引退できる
深さに形成すると共に、下方にくる壁材パネル1の上端
部に形成する係止孔1Cを、ピン部材26の一部が嵌入
係合可能な深さに形成し、かつ、パネル係止具2にピン
部材26を挿通可能な開口2dを形成する。そして、前
記壁材パネル1をパネル支持体3に取り付けるには、先
ず、パネル支持体3のパネル取付部4の上開口部からパ
ネル係止具2の下方に延設する係止片2bを挿入して固
定し、下方にくる壁材パネル1の上端部に形成の係止孔
1Cをパネル係止具2の開口2dの下部に合わせて支持
すると共に、上方にくる壁材パネル1の下端部に形成の
係止孔1Cにピン部材26の全てを引退させた状態のま
ま、パネル係止具2の開口2d上部に合わせて配置す
る。そうすると、ピン部材26が自重で開口2dを挿通
して下方の壁材パネル1の係止孔1Cに落下し、上下の
壁材パネル1がピン部材26で係合連結されてパネル支
持体3に固定される。上下に延設する係止片2aを備え
たパネル係止具2により上下の壁材パネル1を係止固定
するものだと、中途の壁材パネル1が欠損してその壁材
パネル1を取り替えようとしたとき、上方の壁材パネル
1から外していかないと中途の壁材パネル1を取り替え
ることができなかったが、上記構成を採用することによ
って、中途の壁材パネル1が欠けたり割れたりしたとし
ても、その壁材パネル1だけを取り除いた後、図16
(イ)に示すように、上方の壁材パネル1の下端部に形
成の係止孔1Cにピン部材26の全てを引退させ、新し
い壁材パネル1の上端部に形成の係止孔1Cをパネル係
止具2の開口2d下部に合わせて取り付けることによっ
て、図16(ロ)に示すように、ピン部材26が自重で
開口2dを挿通して下方の係止孔1Cに落下し、上下の
壁材パネル1をピン部材26で係合連結することができ
るため、欠損した壁材パネル1を容易に取り替えること
ができる。尚、上記構成のピン部材26に代えて板部材
で上下の壁材パネル1を係合連結するものであっても上
記作用効果を叶えることができる。
【0037】〈9〉また、中途の壁材パネル1を容易に
取り替えることができる構成は、上記構成のピン部材2
6によるものに限るものではなく、図17に示すよう
な、ワンタッチ係止具27の係止爪27aを係止孔1D
に引っかけて壁材パネル1' をパネル支持体3に取り付
け固定する構成のものであっても良い。具体的には、中
途の壁材パネル1の取り付けは通常通り上下に延設する
係止片2aを、上方壁材パネル1の下端部の係止孔1A
と下方の壁材パネル1の上端部の係止孔1Aに係合させ
て他端部のパネル取付部4によりパネル支持体3に支持
固定する。そして、壁材パネル1に欠損を生じたとき、
パネル係止具2よりも下方のパネル取付部4にワンタッ
チパネル係止具27の下方に延設する係止片27bを挿
入して固定すると共に、パネル係止具2Bの下方に延設
する係止片2aよりも深く切欠き形成した係止孔1Dに
ワンタッチパネル係止具27の係止爪27aを係止させ
て取り付け固定する。このとき、図17(イ)に示すよ
うに、壁材パネル1' をパネル支持体3に対して押し込
むことで弾性変形して係止爪27aが上方に退避し、図
17(ロ)に示すように、係止孔1Dが対応する位置に
きたときに弾性復帰して係止爪27aを壁材パネル1'
の係止孔1Dに係合させることができるため、欠損した
壁材パネル1を容易に取り替えることができる。前記ワ
ンタッチ係止具27で壁材パネル1' の上部を固定する
構成について説明したが、同様にして壁材パネル1' の
下部をも固定可能に構成したものであっても良い。ま
た、パネル係止具2を使うことなく、ワンタッチ係止具
27だけで壁材パネル1をパネル支持体3に取り付け固
定するものであっても良い。尚、係止片27bもしくは
パネル取付部4には、弾性変形して係止爪27aが上方
に退避したときにパネル取付部4から係止片27bが抜
け出すのを防止可能に図示しない抜け止め機構が設けら
れている。また、例えば、上記抜け止め機構を設けるこ
となく、係止片27bをパネル取付部4内を上下スライ
ド自在に構成して、壁材パネル1' をパネル支持体3に
対して押し込むことで係止爪27aが上方にスライドし
て退避し、係止孔1Dが対応する位置にきたときに下方
にスライド移動して壁材パネル1' の係止孔1Dに係合
するものであっても良い。
【0038】〈10〉パネル係止具2の形状は、先の実
施形態で説明したパネル支持体3に並設した一つのパネ
ル取付部4に対して一つのパネル係止具2により壁材パ
ネル1を取り付け固定する構成のものに限るものではな
く、パネル支持体3の左右に並設された二つのパネル取
付部4に同時に係合する被取付部6を備えたパネル係止
具2で壁材パネル1をパネル支持体3に支持固定するも
のであっても良い。具体的には、図18に示すように、
一端部に上下に延設する係止片2aを備えると共に、他
端部にパネル支持体3のパネル取付部4の上開口から挿
入可能な係止片2bを切欠き溝を形成することにより形
成し、壁材パネル1の上端部にはその左右端部近くに夫
々一つずつ、中央部には二つの係止孔1Aを形成すると
共に、壁材パネル1の下端部にはその左右端部近くに夫
々一つずつ、中央部には二つの係止孔1Aを形成するこ
とによって、前記パネル係止具2を使用して壁材パネル
1を千鳥配置に組み付けることが可能となる。つまり、
パネル支持体3に壁材パネル1の端部がくる場合は、隣
接する壁材パネル1どうしの係止孔1Aに跨るようにパ
ネル係止具2を係合させると共に、パネル支持体3のパ
ネル取付部4にその被取付部6を係止して壁材パネル1
を係止固定する。パネル支持体3に壁材パネル1の中央
部がくる場合は、壁材パネルの中央部の二つの係止孔1
Aにパネル係止具2の係止片2aを係合させると共に、
パネル支持体3のパネル取付部4にその被取付部6を係
止して壁材パネル1を係止固定する。尚、隣接するパネ
ル支持体3間に位置する壁材パネル1のパネル端部とそ
の上下に隣接する壁材パネル1のパネル中央部とは、夫
々の壁材パネル1の係止孔1Aに跨って連結可能な図示
しない連結部材により両者を連結する。また、上記実施
形態で被取付部6を二つ備えたパネル係止具2について
説明したが、被取付部6を一つずつ備えたパネル係止具
2により壁材パネル1をパネル支持体3に取り付け固定
するものでも良いし、前記両者を組み合わせた構成のも
のでも千鳥配置は可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパネル取付構造の一実施形態を示
すパネル組み付け斜視図
【図2】本発明に係るパネル支持体の一実施形態を示す
分解斜視図
【図3】本発明に係るパネル取付構造の一実施形態を示
す縦断側面図
【図4】本発明に係るパネル取付構造の一実施形態を示
す作用説明図
【図5】本発明に係るパネル取付構造の一実施形態を示
す作用説明図
【図6】本発明に係るパネル取付構造を示す部分拡大説
明図
【図7】別実施形態のパネル係止具を示す斜視図
【図8】別実施形態のパネル取付構造を示す横断平面図
【図9】別実施形態のパネル取付構造を示す横断平面図
【図10】別実施形態のパネル係止具を示す作用説明図
【図11】別実施形態のパネル支持体を示す作用説明図
【図12】別実施形態のパネル取付構造を示す縦断側面
【図13】別実施形態のパネル取付構造を示すパネル組
み付け斜視図
【図14】別実施形態のパネル係止具を示す作用説明図
【図15】別実施形態の弾性部材を示す部分拡大断面図
【図16】別実施形態のパネル取付構造を示す作用説明
【図17】別実施形態のパネル取付構造を示す作用説明
【図18】別実施形態のパネル取付構造を示すパネル組
み付け斜視図
【図19】従来のパネル取付構造を示す説明図
【符号の説明】
2a 係止片 3 パネル支持体 4 取付部 6 被取付部 8 取付枠体 9 ボルト 11 アンカーナット 14 取付部 18 高さ調整機構 K 躯体 S 回動操作部 M 目地 P パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 辰一 神奈川県川崎市川崎区境8―23 Fターム(参考) 2E002 EA01 EA02 EB12 EB13 FA02 FB02 FB24 GA03 GA13 GA14 GA16 MA03 MA06 2E110 AA44 AB04 AB22 BA12 CA03 CA09 CC04 CC12 CC14 CC17 CC20 DA10 DC06 DC12 GA33W GB01Y GB01Z GB13W 2E125 AA53 AD07 AE01 AE11 AG06 AG13 AG14 AG41 AG60 BA23 BB08 BB16 BB22 BC02 BC05 BD01 BE02 BE08 BF04 BF08 CA03 CA18 CA23 CA54 CA63 CA92 EA02 EA33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体にアンカーナットを取り付け、前記
    アンカーナットの雌ねじ部に出退自在にボルトを螺合
    し、パネル取付部を複数並設してあるパネル支持体を設
    け、前記ボルトに前記パネル支持体の取付部を設けると
    共に、前記取付部にパネル支持体を取り付けた状態で前
    記ボルトの回動操作部を操作可能に構成してあるパネル
    取付構造。
  2. 【請求項2】 躯体にアンカーナットを取り付け、前記
    アンカーナットの雌ねじ部に出退自在にボルトを螺合
    し、パネル取付部を複数並設してあるパネル支持体を設
    け、前記ボルトに前記パネル支持体の取付部を設けると
    共に、前記パネル支持体に並設して取り付けたパネル間
    の目地を通して前記ボルトの回動操作部を操作可能に構
    成してあるパネル取付構造。
  3. 【請求項3】 前記パネル支持体が、複数のパネル取付
    部を上下に並設して複数のパネルを取り付け可能に構成
    してある長尺縦型の取付枠体により形成してある請求項
    1又は2に記載のパネル取付構造。
  4. 【請求項4】 躯体にパネル支持体を取り付け固定し、
    パネルに係止自在な係止片を一端部に備えると共に、前
    記パネル支持体に複数並設してあるパネル取付部に対し
    て係止自在な被取付部を他端部に備えたパネル係止具を
    設け、前記パネル係止具を介して前記パネルを前記パネ
    ル支持体に取り付けてあるパネル取付構造であって、前
    記被取付部の前記パネル取付部に対する係止状態を維持
    したまま、前記係止片の上下位置を位置変更自在に構成
    してあるパネル取付構造。
  5. 【請求項5】 前記パネル係止具に、前記パネルの取り
    付け高さを調整自在な高さ調整機構を設けてある請求項
    4に記載のパネル取付構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002349040A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Arutekku:Kk 建築用外装部材の取り付け部材
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JP2013163920A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Panasonic Corp パネル間連結装置
CN103899065A (zh) * 2014-03-24 2014-07-02 上海汇辽建筑装饰工程有限公司 一种仿天然石板的连接机构及其安装方法
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KR101628300B1 (ko) * 2015-04-23 2016-06-08 이병화 조립형 단열재 및 이를 이용한 벽면 시공방법

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