JPH09195686A - 内装パネル取付金具および取付調整用工具並びにコンクリート型枠用支持金具 - Google Patents
内装パネル取付金具および取付調整用工具並びにコンクリート型枠用支持金具Info
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- JPH09195686A JPH09195686A JP8008477A JP847796A JPH09195686A JP H09195686 A JPH09195686 A JP H09195686A JP 8008477 A JP8008477 A JP 8008477A JP 847796 A JP847796 A JP 847796A JP H09195686 A JPH09195686 A JP H09195686A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アンカー部材の設置作業に当り、設置後に金具
側取付部を任意の位置に位置調整可能とすることによ
り、高い位置精度を必要とすることなく前記アンカー部
材の設置を行い得るようにする。 【解決手段】内装パネル取付金具1は、躯体に対して挿
設されるアンカー部材13、2と、このアンカー部材1
3、2によって躯体壁面に固定される回転調整取付台3
と、この回転調整取付台3に取付けられるとともに、内
装パネルの支持用部材を固定するための基台となるスラ
イド調整支持台4とを備え、取付位置調整時において、
前記回転調整取付台3はアンカー部材13、2を回転中
心として回動自在とされ、かつ前記スライド調整支持台
4は前記回転調整取付台3の部材長手方向に沿って移動
自在とされる。
側取付部を任意の位置に位置調整可能とすることによ
り、高い位置精度を必要とすることなく前記アンカー部
材の設置を行い得るようにする。 【解決手段】内装パネル取付金具1は、躯体に対して挿
設されるアンカー部材13、2と、このアンカー部材1
3、2によって躯体壁面に固定される回転調整取付台3
と、この回転調整取付台3に取付けられるとともに、内
装パネルの支持用部材を固定するための基台となるスラ
イド調整支持台4とを備え、取付位置調整時において、
前記回転調整取付台3はアンカー部材13、2を回転中
心として回動自在とされ、かつ前記スライド調整支持台
4は前記回転調整取付台3の部材長手方向に沿って移動
自在とされる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内壁面や
構造物の壁面などに対して内装パネルを取付けるために
使用される内装パネル取付金具に係り、詳しくはパネル
下地部材側の取付孔位置に金具側取付部を簡単に位置決
めできるようにするとともに、好ましくはパネル下地部
材を取り付けた後にその出入り調整を可能とした内装パ
ネル取付金具および取付調整用工具並びにコンクリート
型枠用支持金具に関する。
構造物の壁面などに対して内装パネルを取付けるために
使用される内装パネル取付金具に係り、詳しくはパネル
下地部材側の取付孔位置に金具側取付部を簡単に位置決
めできるようにするとともに、好ましくはパネル下地部
材を取り付けた後にその出入り調整を可能とした内装パ
ネル取付金具および取付調整用工具並びにコンクリート
型枠用支持金具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地下鉄、道路用トンネルや歩道用
トンネルなどのトンネルなどにおいては、照明効率を向
上させることにより運転手の安全を確保する目的で、或
いは美観性向上や配管設備類の隠蔽などのための内装パ
ネルによって躯体コンクリートの一部または全部を覆う
ことが行われている。
トンネルなどのトンネルなどにおいては、照明効率を向
上させることにより運転手の安全を確保する目的で、或
いは美観性向上や配管設備類の隠蔽などのための内装パ
ネルによって躯体コンクリートの一部または全部を覆う
ことが行われている。
【0003】かかる内装パネルの取付に際して、隣接す
るパネル相互間でその境界部に段差が生じたり、トンネ
ル壁面に挿設したアンカーボルトまたはこのアンカーボ
ルトに連結したファスナー部材と内装パネルのボルト孔
の位置ずれが施工上の問題となるため、この施工誤差を
吸収するための調整機構を備えた内装パネル取付金具が
幾つか提案されている。その一例を紹介すると、たとえ
ば実開平7−4599号公報においては、図15に示さ
れるように、トンネル壁面に係挿されるボルト材のネジ
部40に螺合される位置決めナット41と固定ナット4
2とで挟持される支承部材43を設け、この支承部材4
3の係止フック43aを内装パネル44の側縁に形成し
た溝44a、44aに対して係入させ前記内装パネル4
4を固定するようにした内装パネル固定方法が開示され
ている。また、実開平1−177333号公報において
は、図16に示されるように、トンネル壁面に挿設した
アンカーボルト45に螺設された一対のナット部材47
により挟持されるファスナー用アングル片46を設け、
かつこのアングル片46に形成した横長孔46aに貫通
されるボルト部材48によりパネル下地部材47を支持
し、このパネル下地部材47に内装パネル49を固定す
るようにした取付方法が開示されている。
るパネル相互間でその境界部に段差が生じたり、トンネ
ル壁面に挿設したアンカーボルトまたはこのアンカーボ
ルトに連結したファスナー部材と内装パネルのボルト孔
の位置ずれが施工上の問題となるため、この施工誤差を
吸収するための調整機構を備えた内装パネル取付金具が
幾つか提案されている。その一例を紹介すると、たとえ
ば実開平7−4599号公報においては、図15に示さ
れるように、トンネル壁面に係挿されるボルト材のネジ
部40に螺合される位置決めナット41と固定ナット4
2とで挟持される支承部材43を設け、この支承部材4
3の係止フック43aを内装パネル44の側縁に形成し
た溝44a、44aに対して係入させ前記内装パネル4
4を固定するようにした内装パネル固定方法が開示され
ている。また、実開平1−177333号公報において
は、図16に示されるように、トンネル壁面に挿設した
アンカーボルト45に螺設された一対のナット部材47
により挟持されるファスナー用アングル片46を設け、
かつこのアングル片46に形成した横長孔46aに貫通
されるボルト部材48によりパネル下地部材47を支持
し、このパネル下地部材47に内装パネル49を固定す
るようにした取付方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記実開平7−459
9号公報記載のパネル取付金具の場合には、トンネル壁
面に対して垂直方向の出入り調整が可能であり、これに
よりパネル相互間の段差を無くして各内装パネルを面一
に配置することが可能となっているものの、上下左右方
向の調整に関しては全く配慮がなされていない。この
点、実開平1−177333号公報記載のパネル取付金
具の場合には、前述のようにアンカーボルト45に螺設
した一対のナット部材47およびファスナー用アングル
片46に横長孔46aを形成することにより、出入り調
整および水平方向の位置調整を可能としている。しか
し、依然としてアンカーボルト45の挿設を高い精度で
行わないと内装パネルの取付が不可能となるため、細心
の注意をもってボルト打設作業を行わねばならず、施工
効率低下の原因となっている。この種の内装パネル取付
工事においては、アンカーボルト打設作業が時間的に全
体工事の半分以上を比率を占めるためアンカーボルト打
設作業を如何して簡略化するかが施工効率の向上を図る
上で重要となる。
9号公報記載のパネル取付金具の場合には、トンネル壁
面に対して垂直方向の出入り調整が可能であり、これに
よりパネル相互間の段差を無くして各内装パネルを面一
に配置することが可能となっているものの、上下左右方
向の調整に関しては全く配慮がなされていない。この
点、実開平1−177333号公報記載のパネル取付金
具の場合には、前述のようにアンカーボルト45に螺設
した一対のナット部材47およびファスナー用アングル
片46に横長孔46aを形成することにより、出入り調
整および水平方向の位置調整を可能としている。しか
し、依然としてアンカーボルト45の挿設を高い精度で
行わないと内装パネルの取付が不可能となるため、細心
の注意をもってボルト打設作業を行わねばならず、施工
効率低下の原因となっている。この種の内装パネル取付
工事においては、アンカーボルト打設作業が時間的に全
体工事の半分以上を比率を占めるためアンカーボルト打
設作業を如何して簡略化するかが施工効率の向上を図る
上で重要となる。
【0005】他方、従来のパネル取付金具における出入
り調整は、すべてパネル取付前にナット螺入量の調整な
どにより行うものであり、実際の調整に当たっては、施
工現場で出入り寸法を実測の上、金具調整を行いパネル
の取付を行っている。この場合、パネル取付後に再度の
調整を必要とする場合には、内装パネルを一旦取り外し
た後に調整を行わなければならず調整作業が煩雑で手間
が掛かるなどの問題を有している。
り調整は、すべてパネル取付前にナット螺入量の調整な
どにより行うものであり、実際の調整に当たっては、施
工現場で出入り寸法を実測の上、金具調整を行いパネル
の取付を行っている。この場合、パネル取付後に再度の
調整を必要とする場合には、内装パネルを一旦取り外し
た後に調整を行わなければならず調整作業が煩雑で手間
が掛かるなどの問題を有している。
【0006】そこで本発明の主たる課題は、第1にアン
カー部材の設置作業に当り、設置後に金具側取付部を任
意の位置に位置調整可能とすることにより、高い位置精
度を必要とすることなく前記アンカー部材の設置を行い
得るようにして施工の効率化を図ること、次いで第2に
パネル下地部材または内装パネルの取付後においても内
装パネルの出入り方向調整ができるようにすること等の
利点を備えたパネル取付金具およびそのための取付調整
用工具並びに前記金具構造の応用によるコンクリート型
枠用支持金具を提供することにある。
カー部材の設置作業に当り、設置後に金具側取付部を任
意の位置に位置調整可能とすることにより、高い位置精
度を必要とすることなく前記アンカー部材の設置を行い
得るようにして施工の効率化を図ること、次いで第2に
パネル下地部材または内装パネルの取付後においても内
装パネルの出入り方向調整ができるようにすること等の
利点を備えたパネル取付金具およびそのための取付調整
用工具並びに前記金具構造の応用によるコンクリート型
枠用支持金具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
るために本発明は、躯体壁面に対して内装パネルを取付
けるための内装パネル取付金具であって、前記内装パネ
ル取付金具は、躯体に対して挿設されるアンカー部材
と、このアンカー部材によって躯体壁面に固定される回
転調整取付台と、この回転調整取付台に取付けられると
ともに、内装パネルの支持用部材を固定するための基台
となるスライド調整支持台とを備え、取付位置調整時に
おいて、前記回転調整取付台はアンカー部材を回転中心
として回動自在とされ、かつ前記スライド調整支持台は
前記回転調整取付台の部材長手方向に沿って移動自在と
されることを特徴とするものである。
るために本発明は、躯体壁面に対して内装パネルを取付
けるための内装パネル取付金具であって、前記内装パネ
ル取付金具は、躯体に対して挿設されるアンカー部材
と、このアンカー部材によって躯体壁面に固定される回
転調整取付台と、この回転調整取付台に取付けられると
ともに、内装パネルの支持用部材を固定するための基台
となるスライド調整支持台とを備え、取付位置調整時に
おいて、前記回転調整取付台はアンカー部材を回転中心
として回動自在とされ、かつ前記スライド調整支持台は
前記回転調整取付台の部材長手方向に沿って移動自在と
されることを特徴とするものである。
【0008】したがって、本発明の場合には、図10に
示されるように、前記回転調整取付台3をアンカーボル
ト2を回転中心として回動調整し、かつ前記スライド調
整支持台4を前記回転調整取付台3の部材長手方向に沿
って移動調整することにより、最終的に位置決め精度が
要求される雌ネジ孔部材5を所定の位置に位置決めする
ことができる。すなわち、図11に示されるように、ア
ンカーボルト2の打設位置が多少ずれたとしても、斜線
で示した円Cの範囲内であればどの位置にでも前記雌ネ
ジ孔部材5を位置決めできるため、アンカー部材の設置
に当り、設置精度が要求されることがないため施工効率
を格段に向上させることができる。
示されるように、前記回転調整取付台3をアンカーボル
ト2を回転中心として回動調整し、かつ前記スライド調
整支持台4を前記回転調整取付台3の部材長手方向に沿
って移動調整することにより、最終的に位置決め精度が
要求される雌ネジ孔部材5を所定の位置に位置決めする
ことができる。すなわち、図11に示されるように、ア
ンカーボルト2の打設位置が多少ずれたとしても、斜線
で示した円Cの範囲内であればどの位置にでも前記雌ネ
ジ孔部材5を位置決めできるため、アンカー部材の設置
に当り、設置精度が要求されることがないため施工効率
を格段に向上させることができる。
【0009】他方、出入り調整機構としては、たとえば
前記スライド調整支持台に雌ネジ孔部材が固設され、こ
の雌ネジ孔部材に、パネル下地部材を支持する出入り調
整用部材を螺設し、この出入り調整用部材の螺合量調整
により前記パネル下地部材の出入り調整を行うようにす
る。
前記スライド調整支持台に雌ネジ孔部材が固設され、こ
の雌ネジ孔部材に、パネル下地部材を支持する出入り調
整用部材を螺設し、この出入り調整用部材の螺合量調整
により前記パネル下地部材の出入り調整を行うようにす
る。
【0010】また、パネル下地部材または内装パネルの
取付後においても内装パネルの出入り方向調整ができる
ようにするための機構としては、前記出入り調整用部材
は、前記パネル下地部材を境に、前記雌ネジ孔部材側に
配置される螺合部材と、前記パネル下地部材の外側に配
設される押えワッシャー部材と、これら螺合部材と押え
ワッシャー部材とを一体化する接合用部材とからなり、
前記パネル下地部材は前記螺合部材の外方端側に形成さ
れた鍔と前記押えワッシャー部材とにより挟持され、か
つ前記螺合部材と押えワッシャー部材とがパネル下地部
材に形成された取付孔を通じて両者の接触接合部を有す
るとともに、この接触接合部において凹凸をもって係合
するように成す。したがって、パネル下地部材またはパ
ネルの配設後であっても、露出している前記押えワッシ
ャー部材を回転させることによりパネル下地部材の前後
方向位置を調整できるようになるため、出入り調整が非
常に簡略化できる。この場合、前記押えワッシャー部材
の周囲に取付調整用工具の係合用切欠き部を形成してお
くのが望ましい。
取付後においても内装パネルの出入り方向調整ができる
ようにするための機構としては、前記出入り調整用部材
は、前記パネル下地部材を境に、前記雌ネジ孔部材側に
配置される螺合部材と、前記パネル下地部材の外側に配
設される押えワッシャー部材と、これら螺合部材と押え
ワッシャー部材とを一体化する接合用部材とからなり、
前記パネル下地部材は前記螺合部材の外方端側に形成さ
れた鍔と前記押えワッシャー部材とにより挟持され、か
つ前記螺合部材と押えワッシャー部材とがパネル下地部
材に形成された取付孔を通じて両者の接触接合部を有す
るとともに、この接触接合部において凹凸をもって係合
するように成す。したがって、パネル下地部材またはパ
ネルの配設後であっても、露出している前記押えワッシ
ャー部材を回転させることによりパネル下地部材の前後
方向位置を調整できるようになるため、出入り調整が非
常に簡略化できる。この場合、前記押えワッシャー部材
の周囲に取付調整用工具の係合用切欠き部を形成してお
くのが望ましい。
【0011】また、前記パネル下地部材の取付作業およ
びその出入り調整に当たっては、管状部の先端に前記押
えワッシャー部材に対する係合突部が形成されるととも
に、略中央部にネジ回し軸挿通用通孔が形成された調整
アタッチメントをネジ回し工具の軸部に取り付けてなる
取付調整用工具を用いるのが好ましい。この場合には1
つの工具により、ネジ回し工具と前記押えワッシャー部
材の回転調整工具とを兼用しているため、工具の取り替
えなどの煩わしさから開放される。
びその出入り調整に当たっては、管状部の先端に前記押
えワッシャー部材に対する係合突部が形成されるととも
に、略中央部にネジ回し軸挿通用通孔が形成された調整
アタッチメントをネジ回し工具の軸部に取り付けてなる
取付調整用工具を用いるのが好ましい。この場合には1
つの工具により、ネジ回し工具と前記押えワッシャー部
材の回転調整工具とを兼用しているため、工具の取り替
えなどの煩わしさから開放される。
【0012】他方、前記金具構造の応用によるコンクリ
ート型枠用支持金具は、躯体壁面に化粧用コンクリート
を打設するためのコンクリート型枠用支持金具であっ
て、前記コンクリート型枠用支持金具は、躯体に対して
挿設されるアンカー部材と、このアンカー部材によって
躯体壁面に固定される回転調整取付台と、この回転調整
取付台に取付けられるとともに、コンクリート型枠の支
持用部材を固定するための基台となるスライド調整支持
台とを備え、取付位置調整時において、前記回転調整取
付台はアンカー部材を回転中心として回動自在とされ、
かつ前記スライド調整支持台は前記回転調整取付台の部
材長手方向に移動可能とされ、前記スライド調整支持台
に雌ネジ孔部材が固設され、この雌ネジ孔部材に対して
外方端側に鍔を有する調整用螺合部材を螺設し、かつコ
ンクリート型枠を間に挟み、このコンクリート型枠に形
成された取付孔の外側から挿入され前記調整用螺合部材
に対して先端が係合する型枠押え部材を設けるととも
に、接合用部材により前記型枠押え部材を前記調整螺合
部材に固定したことを特徴とするものである。
ート型枠用支持金具は、躯体壁面に化粧用コンクリート
を打設するためのコンクリート型枠用支持金具であっ
て、前記コンクリート型枠用支持金具は、躯体に対して
挿設されるアンカー部材と、このアンカー部材によって
躯体壁面に固定される回転調整取付台と、この回転調整
取付台に取付けられるとともに、コンクリート型枠の支
持用部材を固定するための基台となるスライド調整支持
台とを備え、取付位置調整時において、前記回転調整取
付台はアンカー部材を回転中心として回動自在とされ、
かつ前記スライド調整支持台は前記回転調整取付台の部
材長手方向に移動可能とされ、前記スライド調整支持台
に雌ネジ孔部材が固設され、この雌ネジ孔部材に対して
外方端側に鍔を有する調整用螺合部材を螺設し、かつコ
ンクリート型枠を間に挟み、このコンクリート型枠に形
成された取付孔の外側から挿入され前記調整用螺合部材
に対して先端が係合する型枠押え部材を設けるととも
に、接合用部材により前記型枠押え部材を前記調整螺合
部材に固定したことを特徴とするものである。
【0013】この場合においても全く同様に、アンカー
部材の設置作業に当り、高い位置精度を必要とすること
なく前記アンカー部材の設置を行い得るため施工の効率
化を図ることができるとともに、コンクリート型枠の取
付後においてもその出入り方向調整ができるようにな
る。
部材の設置作業に当り、高い位置精度を必要とすること
なく前記アンカー部材の設置を行い得るため施工の効率
化を図ることができるとともに、コンクリート型枠の取
付後においてもその出入り方向調整ができるようにな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。図1は本発明に係る内装パネル取
付金具を用いた場合の取付状態縦断面図であり、図2は
図1のII−II線矢視図である。本発明に係る内装パネル
取付金具1は、先ずトンネル壁面Wに対して回転調整取
付台3がアンカーボルト2によって取り付けられ、かつ
この回転調整取付台3に対してスライド調整支持台4が
取り付けられる。このスライド調整支持台4の略中央に
はパネル下地部材10を支持するために筒状の雌ネジ孔
部材5が固定的に設けられている。
に基づいて詳述する。図1は本発明に係る内装パネル取
付金具を用いた場合の取付状態縦断面図であり、図2は
図1のII−II線矢視図である。本発明に係る内装パネル
取付金具1は、先ずトンネル壁面Wに対して回転調整取
付台3がアンカーボルト2によって取り付けられ、かつ
この回転調整取付台3に対してスライド調整支持台4が
取り付けられる。このスライド調整支持台4の略中央に
はパネル下地部材10を支持するために筒状の雌ネジ孔
部材5が固定的に設けられている。
【0015】前記回転調整取付台3は、取付位置調整時
においてアンカーボルト2を回転中心として回動自在と
され、一方前記スライド調整支持台4は取付位置調整時
において前記回転調整取付台3の部材長手方向に沿って
移動自在とされる。
においてアンカーボルト2を回転中心として回動自在と
され、一方前記スライド調整支持台4は取付位置調整時
において前記回転調整取付台3の部材長手方向に沿って
移動自在とされる。
【0016】さらに詳述すると、前記回転調整取付台3
は横断面形状が略ハット形状に形成されたやや長細状の
ピース部材であり、略中央のベース板部3aとその両側
のスライド調整支持台用係合部3b、3bとからなる。
一方、スライド調整支持台4は横断面形状が略溝形状の
矩形状ピース部材であり、両側の凹溝が前記回転調整取
付台3のスライド調整支持台用係合部3b、3bに嵌合
することにより、前記回転調整取付台3に対してその長
手方向に移動自在に取付けられる。前記スライド調整支
持台用係合部3bの両端側では、幅方向の切込みを形成
するとともに、この切込み片を屈曲させた外止め用屈曲
片3e、3fが形成されており、前記スライド調整支持
台4が抜け落ちないように保持されている。
は横断面形状が略ハット形状に形成されたやや長細状の
ピース部材であり、略中央のベース板部3aとその両側
のスライド調整支持台用係合部3b、3bとからなる。
一方、スライド調整支持台4は横断面形状が略溝形状の
矩形状ピース部材であり、両側の凹溝が前記回転調整取
付台3のスライド調整支持台用係合部3b、3bに嵌合
することにより、前記回転調整取付台3に対してその長
手方向に移動自在に取付けられる。前記スライド調整支
持台用係合部3bの両端側では、幅方向の切込みを形成
するとともに、この切込み片を屈曲させた外止め用屈曲
片3e、3fが形成されており、前記スライド調整支持
台4が抜け落ちないように保持されている。
【0017】前記回転調整取付台3のトンネル壁面Wに
対する取付けおよび調整手順は、図3に示されるよう
に、トンネル壁面Wに穿孔hを形成した後、この穿孔h
に対して雌ネジアンカー13を埋設固定する。前記雌ネ
ジアンカー13の打設に当たっては、マーキングポイン
トMを中心として所定の半径距離内であればどの位置に
固定してもよい。次いで、図4に示されるように、前記
雌ネジアンカー13に螺入されるアンカーボルト2によ
って前記回転調整取付台3の仮固定を行う。この段階で
は、前記回転調整取付台3は前記アンカーボルト2を回
転中心として回動自在となっている。
対する取付けおよび調整手順は、図3に示されるよう
に、トンネル壁面Wに穿孔hを形成した後、この穿孔h
に対して雌ネジアンカー13を埋設固定する。前記雌ネ
ジアンカー13の打設に当たっては、マーキングポイン
トMを中心として所定の半径距離内であればどの位置に
固定してもよい。次いで、図4に示されるように、前記
雌ネジアンカー13に螺入されるアンカーボルト2によ
って前記回転調整取付台3の仮固定を行う。この段階で
は、前記回転調整取付台3は前記アンカーボルト2を回
転中心として回動自在となっている。
【0018】その後に、パネル下地部材10を配設固定
する段階で、前記回転調整取付台3の回転調整および前
記スライド調整支持台のスライド調整により、前記スラ
イド調整支持台4に固定された雌ネジ孔部材5を前記パ
ネル下地部材10に形成された取付孔10aの相応位置
に位置決めする。最終的位置が決定されたならば、前記
アンカーボルト2を増締めすることにより回転調整取付
台3の固定が行われ、次いでスライド調整支持台4に対
して回転調整取付台3に向けて螺入された固定用ビス9
をさらに螺入させ、その先端を回転調整取付台3の板に
刻入させることにより前記スライド調整支持台4の固定
が行われる。なお、前記回転調整取付台3の端縁部には
適宜の位置に躯体壁面側に向けた爪3d、3d…が形成
され、この爪3dが前記アンカーボルト2の増締めによ
って躯体壁面Wに食い込むことにより、前記回転調整取
付台3がその後に容易に回動しないように固定される。
する段階で、前記回転調整取付台3の回転調整および前
記スライド調整支持台のスライド調整により、前記スラ
イド調整支持台4に固定された雌ネジ孔部材5を前記パ
ネル下地部材10に形成された取付孔10aの相応位置
に位置決めする。最終的位置が決定されたならば、前記
アンカーボルト2を増締めすることにより回転調整取付
台3の固定が行われ、次いでスライド調整支持台4に対
して回転調整取付台3に向けて螺入された固定用ビス9
をさらに螺入させ、その先端を回転調整取付台3の板に
刻入させることにより前記スライド調整支持台4の固定
が行われる。なお、前記回転調整取付台3の端縁部には
適宜の位置に躯体壁面側に向けた爪3d、3d…が形成
され、この爪3dが前記アンカーボルト2の増締めによ
って躯体壁面Wに食い込むことにより、前記回転調整取
付台3がその後に容易に回動しないように固定される。
【0019】以上の要領にて、ベース側部材の位置調整
および固定が完了したならば、次にパネル下地部材10
の取付けを行う。先ず、前記スライド調整支持台4の雌
ネジ孔部材5に対して、ネジ部材の一端側に鍔板6aが
一体的に形成された出入り方向の調整用螺合部材6が螺
設される。この調整用螺合部材6には、図5に示される
ように、前記鍔板6aより外方に突出する突出嵌合部6
bが形成され、この突出嵌合部6bが前記パネル下地部
材10の取付孔10aに嵌合するようになっている。ま
た、前記突出嵌合部6bにはスリット状の係合溝6d、
6dが形成されているとともに、この突出嵌合部6bの
端面に開口する雌ネジ孔6cが形成されている。
および固定が完了したならば、次にパネル下地部材10
の取付けを行う。先ず、前記スライド調整支持台4の雌
ネジ孔部材5に対して、ネジ部材の一端側に鍔板6aが
一体的に形成された出入り方向の調整用螺合部材6が螺
設される。この調整用螺合部材6には、図5に示される
ように、前記鍔板6aより外方に突出する突出嵌合部6
bが形成され、この突出嵌合部6bが前記パネル下地部
材10の取付孔10aに嵌合するようになっている。ま
た、前記突出嵌合部6bにはスリット状の係合溝6d、
6dが形成されているとともに、この突出嵌合部6bの
端面に開口する雌ネジ孔6cが形成されている。
【0020】次いで、図6に示されるように、パネル下
地部材10を持ち込み、その中間ウエブ10b部に形成
された取付孔10aを前記出入り調整用螺合部材6の突
出嵌合部6bに嵌合させた状態でセットし、次いで押え
ワッシャー7を前記取付孔10a部に当てがい、前記押
えワッシャー7を貫くとともに、前記調整用螺合部材6
の雌ネジ孔6cに螺入される取付ボルト(接合用部材)
8により前記押えワッシャー7を固定する。前記押えワ
ッシャー7は、図5に示されるように、ワッシャー板7
aの片側面にパネル下地部材10の取付孔10aに嵌合
する突出嵌合部7bが形成されるとともに、この突出嵌
合部7bに前記出入り調整用螺合部材6の突出嵌合部6
bに形成された係合溝6d、6dに対して係合する係合
突部7c、7cが形成されており、接合状態では前記調
整用螺合部材6の鍔板6aと前記押えワッシャー7のワ
ッシャー板7aとによりパネル下地部材10を挟持する
とともに、前記調整用螺合部材6の突出嵌合部6bに形
成された係合溝6d、6dと押えワッシャー7の係合突
部7c、7cとが係合する。したがって、前記押えワッ
シャー7を外側から回転させることにより前記調整用螺
合部材6を回転させることができるようになっており、
パネル下地部材10の取付後においても、この調整用螺
合部材6の前後進操作により前記パネル下地部材10の
出入り方向位置を調整できるようになっている。
地部材10を持ち込み、その中間ウエブ10b部に形成
された取付孔10aを前記出入り調整用螺合部材6の突
出嵌合部6bに嵌合させた状態でセットし、次いで押え
ワッシャー7を前記取付孔10a部に当てがい、前記押
えワッシャー7を貫くとともに、前記調整用螺合部材6
の雌ネジ孔6cに螺入される取付ボルト(接合用部材)
8により前記押えワッシャー7を固定する。前記押えワ
ッシャー7は、図5に示されるように、ワッシャー板7
aの片側面にパネル下地部材10の取付孔10aに嵌合
する突出嵌合部7bが形成されるとともに、この突出嵌
合部7bに前記出入り調整用螺合部材6の突出嵌合部6
bに形成された係合溝6d、6dに対して係合する係合
突部7c、7cが形成されており、接合状態では前記調
整用螺合部材6の鍔板6aと前記押えワッシャー7のワ
ッシャー板7aとによりパネル下地部材10を挟持する
とともに、前記調整用螺合部材6の突出嵌合部6bに形
成された係合溝6d、6dと押えワッシャー7の係合突
部7c、7cとが係合する。したがって、前記押えワッ
シャー7を外側から回転させることにより前記調整用螺
合部材6を回転させることができるようになっており、
パネル下地部材10の取付後においても、この調整用螺
合部材6の前後進操作により前記パネル下地部材10の
出入り方向位置を調整できるようになっている。
【0021】他方、前記押えワッシャー7の回転操作、
すなわちパネル下地部材10の出入り調整には、好まし
くは図7に示される取付調整用工具20が用いられる。
前記押えワッシャー7の周囲には取付調整用工具20の
係合用切欠き部7d、7dが形成されており、前記取付
調整用工具20を前記係合用切欠き部7d、7dに係合
させ回転させる。詳しくは前記取付調整用工具20は、
調整アタッチメント21とネジ回し22とから構成さ
れ、前記調整アタッチメント21は先端側の筒状部21
Aと握り部21Bとからなる。前記筒状部21Aの先に
は前記押えワッシャー7の係合用切欠き部7d、7dに
対応して形成された係合突部21a、21aが夫々形成
されており、これを前記係合用切欠き部7d、7dに係
合させたならば、後端側の握り部21Bを手で握り回転
させる。なお、前記握り部21Bの周囲には滑止めのた
めに波形状加工部21bを有する。また、前記調整アタ
ッチメント21の略中央には、ネジ回し軸挿通用通孔2
1cが形成されており、ネジ回し工具22の軸部22a
を挿通し、止めリング23により両者が分離しないよう
に一体とされる。
すなわちパネル下地部材10の出入り調整には、好まし
くは図7に示される取付調整用工具20が用いられる。
前記押えワッシャー7の周囲には取付調整用工具20の
係合用切欠き部7d、7dが形成されており、前記取付
調整用工具20を前記係合用切欠き部7d、7dに係合
させ回転させる。詳しくは前記取付調整用工具20は、
調整アタッチメント21とネジ回し22とから構成さ
れ、前記調整アタッチメント21は先端側の筒状部21
Aと握り部21Bとからなる。前記筒状部21Aの先に
は前記押えワッシャー7の係合用切欠き部7d、7dに
対応して形成された係合突部21a、21aが夫々形成
されており、これを前記係合用切欠き部7d、7dに係
合させたならば、後端側の握り部21Bを手で握り回転
させる。なお、前記握り部21Bの周囲には滑止めのた
めに波形状加工部21bを有する。また、前記調整アタ
ッチメント21の略中央には、ネジ回し軸挿通用通孔2
1cが形成されており、ネジ回し工具22の軸部22a
を挿通し、止めリング23により両者が分離しないよう
に一体とされる。
【0022】パネル下地部材10の取付作業は、具体的
には図8に示されるように、最初に取付ボルト8を回し
て押えワッシャー7の仮固定を行い、次いで前記押えワ
ッシャー7の回転によるパネル下地部材10の出入り調
整を行い、最終的に出入り方向の位置決めが成されたな
らば、ネジ回し工具により取付ボルト8を回転させ、し
っかりと締結する。したがって、使用する工具がネジ回
し工具→回転調整工具→ネジ回し工具の順で変わるが、
前記のように調整用アタッチメント21とネジ回し22
とを一体化した回転調整工具20であれば、1つの工具
で出入り調整およびネジ固定作業に対応でき煩雑さが解
消される。
には図8に示されるように、最初に取付ボルト8を回し
て押えワッシャー7の仮固定を行い、次いで前記押えワ
ッシャー7の回転によるパネル下地部材10の出入り調
整を行い、最終的に出入り方向の位置決めが成されたな
らば、ネジ回し工具により取付ボルト8を回転させ、し
っかりと締結する。したがって、使用する工具がネジ回
し工具→回転調整工具→ネジ回し工具の順で変わるが、
前記のように調整用アタッチメント21とネジ回し22
とを一体化した回転調整工具20であれば、1つの工具
で出入り調整およびネジ固定作業に対応でき煩雑さが解
消される。
【0023】以上の要領にて、必要段数分だけ水平方向
にパネル下地部材10を長手通しで配設したならば、図
9に示されるように、前記内装パネルP、P…を配設し
て、パネル押縁部材11をビス12により固定して上側
パネルPおよび下側パネルPを共通的に支持する。この
場合、左右方向に隣接する内装パネルP,Pとの間には
断面H形状の縦パネル枠16を配設し、パネル間を仕切
りながら施工を行う。
にパネル下地部材10を長手通しで配設したならば、図
9に示されるように、前記内装パネルP、P…を配設し
て、パネル押縁部材11をビス12により固定して上側
パネルPおよび下側パネルPを共通的に支持する。この
場合、左右方向に隣接する内装パネルP,Pとの間には
断面H形状の縦パネル枠16を配設し、パネル間を仕切
りながら施工を行う。
【0024】前記内装パネルPの配設および固定に当た
っては、図1に示されるように、内装パネルPの下側に
セッティングブロック17を配設して高さ方向調整を行
うとともに、内装パネルPの上側においては将来的に位
置ずれが起こらないように固定用ビス15を前記パネル
押縁部材11を貫いて螺設するのが望ましい。
っては、図1に示されるように、内装パネルPの下側に
セッティングブロック17を配設して高さ方向調整を行
うとともに、内装パネルPの上側においては将来的に位
置ずれが起こらないように固定用ビス15を前記パネル
押縁部材11を貫いて螺設するのが望ましい。
【0025】ところで、前記実施例においては、回転調
整取付台3の固定は、躯体コンクリートに埋設固定され
た雌ネジアンカー13と、これに螺設されるアンカーボ
ルト2とによって固定を行っているが、図12に示され
るように、躯体壁面Wに穿孔hを形成した後、周面にネ
ジ溝が形成されたアンカーボルト2Aを挿入するととも
に、穿孔h内に充填された急結モルタルSなどの充填材
により固定を行う埋設アンカー形式とすることもでき
る。
整取付台3の固定は、躯体コンクリートに埋設固定され
た雌ネジアンカー13と、これに螺設されるアンカーボ
ルト2とによって固定を行っているが、図12に示され
るように、躯体壁面Wに穿孔hを形成した後、周面にネ
ジ溝が形成されたアンカーボルト2Aを挿入するととも
に、穿孔h内に充填された急結モルタルSなどの充填材
により固定を行う埋設アンカー形式とすることもでき
る。
【0026】他方、本発明に係る取付金具は、コンクリ
ート型枠支持用の金具に対しても応用可能である。図1
3に示されるように、前記内装パネル取付金具の場合と
同様の手順により、躯体壁面Wに回転調整取付台3がア
ンカーボルト2によって取り付けられ、かつこの回転調
整取付台3に対してスライド調整支持台4が取り付けら
れる。また、前記スライド調整支持台4の略中央には筒
状の雌ネジ孔部材5が固定的に設けられている。
ート型枠支持用の金具に対しても応用可能である。図1
3に示されるように、前記内装パネル取付金具の場合と
同様の手順により、躯体壁面Wに回転調整取付台3がア
ンカーボルト2によって取り付けられ、かつこの回転調
整取付台3に対してスライド調整支持台4が取り付けら
れる。また、前記スライド調整支持台4の略中央には筒
状の雌ネジ孔部材5が固定的に設けられている。
【0027】前記雌ネジ孔部材5に対して、ネジ部材の
一端側に鍔板30aが一体的に形成された出入り方向の
調整用螺合部材30が螺設される。そして、コンクリー
ト型枠33を間に挟み、かつこのコンクリート型枠33
に形成された取付孔33aの外側から挿入され前記調整
用螺合部材30の係合凹部30bに先端が係合する筒状
の型枠押え部材31を設けるとともに、この筒状の型枠
押え部材31に貫設される取付ボルト(接合用部材)3
2によって前記型枠押え部材31を前記調整螺合部材3
0に固定しコンクリート型枠33を支持する。前記型枠
押え部材31の先端が前記調整用螺合部材30の係合凹
部30bに係合することにより、前記型枠押え部材31
を外側から回転すると前記調整用螺合部材30が回転
し、コンクリート型枠33の出入り方向調整がなされ
る。
一端側に鍔板30aが一体的に形成された出入り方向の
調整用螺合部材30が螺設される。そして、コンクリー
ト型枠33を間に挟み、かつこのコンクリート型枠33
に形成された取付孔33aの外側から挿入され前記調整
用螺合部材30の係合凹部30bに先端が係合する筒状
の型枠押え部材31を設けるとともに、この筒状の型枠
押え部材31に貫設される取付ボルト(接合用部材)3
2によって前記型枠押え部材31を前記調整螺合部材3
0に固定しコンクリート型枠33を支持する。前記型枠
押え部材31の先端が前記調整用螺合部材30の係合凹
部30bに係合することにより、前記型枠押え部材31
を外側から回転すると前記調整用螺合部材30が回転
し、コンクリート型枠33の出入り方向調整がなされ
る。
【0028】上記要領にて、コンクリート型枠33の設
置が完了したならば、カラーコンクリートなどの化粧材
を流し込み、その後は硬化を待ってコンクリート型枠3
3の撤去が行われる。型枠33の撤去は、取付ボルト3
2を取外し、型枠押え部材31とともにコンクリート型
枠33が撤去される。したがって、仕上がり状態では図
14に示されるように、回転調整取付台3、スライド調
整支持台4および雌ネジ孔部材5は埋殺しとなる。
置が完了したならば、カラーコンクリートなどの化粧材
を流し込み、その後は硬化を待ってコンクリート型枠3
3の撤去が行われる。型枠33の撤去は、取付ボルト3
2を取外し、型枠押え部材31とともにコンクリート型
枠33が撤去される。したがって、仕上がり状態では図
14に示されるように、回転調整取付台3、スライド調
整支持台4および雌ネジ孔部材5は埋殺しとなる。
【0029】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、ア
ンカー部材の設置作業に当り、位置精度を必要とするこ
となく前記アンカー部材の設置作業を行うことができる
ため施工の効率化が図れるようになる。また、パネル下
地部材または内装パネルの取付後においても内装パネル
の出入り調整ができるようになるため、調整作業が効率
化される。また、本発明に係る取付調整用工具の場合に
は、ネジ回し工具と前記押えワッシャー部材の回転調整
工具とを兼用しているため、工具取り替えなどの煩わし
さから開放されパネル取付作業を迅速に行い得るように
なる。さらに、前記金具構造をコンクリート型枠用支持
金具に適用することにより、全く同様の作用効果を奏し
得るものとなる。
ンカー部材の設置作業に当り、位置精度を必要とするこ
となく前記アンカー部材の設置作業を行うことができる
ため施工の効率化が図れるようになる。また、パネル下
地部材または内装パネルの取付後においても内装パネル
の出入り調整ができるようになるため、調整作業が効率
化される。また、本発明に係る取付調整用工具の場合に
は、ネジ回し工具と前記押えワッシャー部材の回転調整
工具とを兼用しているため、工具取り替えなどの煩わし
さから開放されパネル取付作業を迅速に行い得るように
なる。さらに、前記金具構造をコンクリート型枠用支持
金具に適用することにより、全く同様の作用効果を奏し
得るものとなる。
【図1】本パネル取付金具を使用した場合のパネル取付
状態縦断面図である。
状態縦断面図である。
【図2】パネル取付金具本体部分の正面図である。
【図3】アンカー部材の設置概念図である。
【図4】本パネル取付金具の斜視図である。
【図5】調整用螺合部材および押えワッシャーの斜視図
である。
である。
【図6】パネル下地部材の取付要領図である。
【図7】取付調整用工具の縦断面図である。
【図8】パネル下地部材の固定要領図である。
【図9】内装パネルの取付要領図である。
【図10】本パネル取付金具の作用説明図である。
【図11】本パネル取付金具の作用説明図である。
【図12】他のアンカーボルト形式を使用した場合のア
ンカー部縦断面図である。
ンカー部縦断面図である。
【図13】本発明に係るコンクリート型枠用支持金具の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図14】コンクリート型枠用支持金具撤去後の仕上が
り状態断面図である。
り状態断面図である。
【図15】従来の内装パネル支持金具の縦断面図であ
る。
る。
【図16】従来の内装パネル支持金具の縦断面図であ
る。
る。
1…内装パネル取付金具、2…アンカーボルト、3…回
転調整取付台、4…スライド調整支持台、5…雌ネジ孔
部材、6…調整用螺合部材、7…押えワッシャー、8…
取付ボルト(接合用部材)、9…固定用ビス、10…パ
ネル下地部材、11…パネル押縁部材、13…雌ネジア
ンカー、20…取付調整用工具、21…調整アタッチメ
ント、22…ネジ回し、30…調整用螺合部材、31…
型枠押え部材、32…取付ボルト(接合用部材)、33
…コンクリート型枠
転調整取付台、4…スライド調整支持台、5…雌ネジ孔
部材、6…調整用螺合部材、7…押えワッシャー、8…
取付ボルト(接合用部材)、9…固定用ビス、10…パ
ネル下地部材、11…パネル押縁部材、13…雌ネジア
ンカー、20…取付調整用工具、21…調整アタッチメ
ント、22…ネジ回し、30…調整用螺合部材、31…
型枠押え部材、32…取付ボルト(接合用部材)、33
…コンクリート型枠
Claims (6)
- 【請求項1】躯体壁面に対して内装パネルを取付けるた
めの内装パネル取付金具であって、 前記内装パネル取付金具は、躯体に対して挿設されるア
ンカー部材と、このアンカー部材によって躯体壁面に固
定される回転調整取付台と、この回転調整取付台に取付
けられるとともに、内装パネルの支持用部材を固定する
ための基台となるスライド調整支持台とを備え、 取付位置調整時において、前記回転調整取付台はアンカ
ー部材を回転中心として回動自在とされ、かつ前記スラ
イド調整支持台は前記回転調整取付台の部材長手方向に
沿って移動自在とされることを特徴とする内装パネル取
付金具。 - 【請求項2】前記スライド調整支持台に雌ネジ孔部材が
固設され、この雌ネジ孔部材に、パネル下地部材を支持
する出入り調整用部材を螺設し、この出入り調整用部材
の螺合量調整により前記パネル下地部材の出入り調整を
行うようにした請求項1記載の内装パネル取付金具。 - 【請求項3】前記出入り調整用部材は、前記パネル下地
部材を境に、前記雌ネジ孔部材側に配置される螺合部材
と、前記パネル下地部材の外側に配設される押えワッシ
ャー部材と、これら螺合部材と押えワッシャー部材とを
一体化する接合用部材とからなり、前記パネル下地部材
は前記螺合部材の外方端側に形成された鍔と前記押えワ
ッシャー部材とにより挟持され、かつ前記螺合部材と押
えワッシャー部材とがパネル下地部材に形成された取付
孔を通じて両者の接触接合部を有するとともに、この接
触接合部において凹凸をもって係合している請求項2記
載の内装パネル取付金具。 - 【請求項4】前記押えワッシャー部材の周囲に取付調整
用工具の係合用切欠き部が形成された請求項3記載の内
装パネル取付金具。 - 【請求項5】管状部の先端に前記押えワッシャー部材に
対する係合部が形成されるとともに、略中央部にネジ回
し軸挿通用通孔が形成された調整アタッチメントをネジ
回し工具の軸部に取り付けてなることを特徴とする取付
調整用工具。 - 【請求項6】躯体壁面に化粧用コンクリートを打設する
ためのコンクリート型枠用支持金具であって、 前記コンクリート型枠用支持金具は、躯体に対して挿設
されるアンカー部材と、このアンカー部材によって躯体
壁面に固定される回転調整取付台と、この回転調整取付
台に取付けられるとともに、コンクリート型枠の支持用
部材を固定するための基台となるスライド調整支持台と
を備え、 取付位置調整時において、前記回転調整取付台はアンカ
ー部材を回転中心として回動自在とされ、かつ前記スラ
イド調整支持台は前記回転調整取付台の部材長手方向に
移動可能とされ、 前記スライド調整支持台に雌ネジ孔部材が固設され、こ
の雌ネジ孔部材に対して外方端側に鍔を有する調整用螺
合部材を螺設し、かつコンクリート型枠を間に挟み、こ
のコンクリート型枠に形成された取付孔の外側から挿入
され前記調整用螺合部材に対して先端が係合する型枠押
え部材を設けるとともに、接合用部材により前記型枠押
え部材を前記調整螺合部材に固定したことを特徴とする
コンクリート型枠用支持金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8008477A JPH09195686A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 内装パネル取付金具および取付調整用工具並びにコンクリート型枠用支持金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8008477A JPH09195686A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 内装パネル取付金具および取付調整用工具並びにコンクリート型枠用支持金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09195686A true JPH09195686A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11694202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8008477A Withdrawn JPH09195686A (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 内装パネル取付金具および取付調整用工具並びにコンクリート型枠用支持金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09195686A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008223328A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Raito Kogyo Co Ltd | 表面被覆方法 |
WO2014036104A1 (en) * | 2012-08-29 | 2014-03-06 | Duranleau Andre | Front adjustable wall panel mounting device |
US10309112B2 (en) | 2017-02-28 | 2019-06-04 | Acculign Holdings, Inc. | Concealed cladding fixation system |
CN110965728A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-07 | 福建省顺安建筑工程有限公司 | 墙面组件及墙面安装方法 |
CN112502376A (zh) * | 2020-11-23 | 2021-03-16 | 中建八局装饰工程有限公司 | 木饰面板材结构及其施工方法 |
CN112554912A (zh) * | 2020-12-11 | 2021-03-26 | 天长市飞龙金属制品有限公司 | 一种用于隧道初期施工支撑的钢格栅联合支护 |
-
1996
- 1996-01-22 JP JP8008477A patent/JPH09195686A/ja not_active Withdrawn
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008223328A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Raito Kogyo Co Ltd | 表面被覆方法 |
US9803373B2 (en) | 2012-08-29 | 2017-10-31 | Acculign Holdings, Inc. | Front adjustable wall panel mounting device |
US10077563B2 (en) | 2012-08-29 | 2018-09-18 | Acculign Holdings, Inc. | Front adjustable wall panel mounting device |
CN104603376A (zh) * | 2012-08-29 | 2015-05-06 | 阿科莱恩控股有限公司 | 正面可调整墙板安装装置 |
US9574345B2 (en) | 2012-08-29 | 2017-02-21 | Aculign Holdings, Inc. | Front adjustable wall panel mounting device |
CN106869445A (zh) * | 2012-08-29 | 2017-06-20 | 阿科莱恩控股有限公司 | 正面可调整墙板安装装置 |
WO2014036104A1 (en) * | 2012-08-29 | 2014-03-06 | Duranleau Andre | Front adjustable wall panel mounting device |
US9915074B2 (en) | 2012-08-29 | 2018-03-13 | Acculign Holdings, Inc. | Front adjustable wall panel mounting device |
US8939416B2 (en) | 2012-08-29 | 2015-01-27 | Andre Duranleau | Front adjustable wall panel mounting device |
CN106869445B (zh) * | 2012-08-29 | 2019-04-30 | 阿科莱恩控股有限公司 | 正面可调整墙板安装装置 |
US10309112B2 (en) | 2017-02-28 | 2019-06-04 | Acculign Holdings, Inc. | Concealed cladding fixation system |
US10689859B2 (en) | 2017-02-28 | 2020-06-23 | Acculign Holdings, Inc. | Concealed cladding fixation system |
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