JP2013163920A - パネル間連結装置 - Google Patents

パネル間連結装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013163920A
JP2013163920A JP2012027579A JP2012027579A JP2013163920A JP 2013163920 A JP2013163920 A JP 2013163920A JP 2012027579 A JP2012027579 A JP 2012027579A JP 2012027579 A JP2012027579 A JP 2012027579A JP 2013163920 A JP2013163920 A JP 2013163920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
main body
panels
fixing member
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012027579A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5796225B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Kaji
良明 鍜治
Kazuki Yoshida
一樹 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012027579A priority Critical patent/JP5796225B2/ja
Publication of JP2013163920A publication Critical patent/JP2013163920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5796225B2 publication Critical patent/JP5796225B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

【課題】隣設される両パネル間に表面上の段差が生じないように両パネルを簡易かつ迅速に連結できるようにしたパネル間連結装置を提供する。
【解決手段】パネル間連結装置10は、相互に隣設される両パネル1、1の各々の側端部1a、1aの裏面に上下方向に沿って取り付けた際に、開口部23e、23eが相向き合う凹溝部23、23を有した一対のパネル補強材20、20と、一対のパネル補強材20、20の間隙に、軸心Cをパネル1の厚み方向に向けた状態で配される円柱状の本体部31と、本体部31の周面より、本体部31の軸心Cを中心として両側に相離反するように突出した一対のパネル補強材20、20の両凹溝部23、23に嵌合固定される一対の嵌合片32、32と、壁面2に当接してパネル1を突っ張り保持する突っ張り部35とを有した固定部材30とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、相互に隣設されるパネル同士を連結するパネル間連結装置に関する。
近時、パネルの取付構造として、既存壁の縦横に配設した柱や横胴縁にパネルを固定する取付構造に代えて、パネルの上下を壁面の上下(上部横胴縁と下部横胴縁)に固定する取付構造が提案されている。
なかでも特許文献1に記載されたパネルの取付構造は、両パネルの隣接する側端部のそれぞれの裏面に設けた両パネル補強材と、それに係止するファスナ(固定部材)とを用いて、隣設される両パネルを連結する構造となっている。
このような構造によれば、パネル間に配される1つのファスナで両パネル補強材を係止し、それによって両パネルをしっかりと連結させているので、パネル間のずれ、段差は発生しない。
特開平11−200539号公報
ところで、このような既存壁に対する後付けパネルにおいては、さらに、パネルの撓みを防止するために、パネルと、既存壁の壁面との間の空隙が発生しないことが求められているが、上記文献に記載のものでは、そのような撓み対策については講じられていない。
既存壁は中央部に凹みがあるなど、平坦になっていないものが多いため、そのような凹みが壁面の中央部にある場合には、パネルの撓みが発生しやすい。なお、パネルと既存壁との間にスペーサーなどを介在させることは撓み防止対策となり得るが、パネルの両側端部などにパネルの全高に合った長めのものを配設しなければならず、部材コストが嵩むし、効率的な施工を行うこともできない。また、長めのスペーサーを用いれば、それ自体が撓む可能性もあり、万全な対策とならないおそれもある。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、隣設される両パネルを連結でき、かつパネルの撓みを効率よく防止できるパネル間連結装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るパネル間連結装置は、上下を固定して壁面に取り付けられる複数のパネルの隣設パネル間を連結するパネル間連結装置であって、相互に隣設される両パネルの各々の側端部の裏面に上下方向に沿って取り付けた際に、開口が相向き合う凹溝部を有した一対のパネル補強材と、一対のパネル補強材の間隙に、軸心を前記パネルの厚み方向に向けた状態で配される円柱状の本体部と、該本体部の周面より、該本体部の軸心を中心として両側に相離反するように突出した、一対のパネル補強材の両凹溝部に嵌合固定される一対の嵌合片と、壁面に当接して前記パネルを突っ張り保持する突っ張り部とを有した固定部材とを備えたことを特徴とする。
本発明において、固定部材の本体部は円筒状に形成されており、突っ張り部は本体部に内装され、軸心を本体部の軸心と同一としたものとしてもよい。
また本発明において、突っ張り部は、前記本体部と螺合状態にあり、該本体部に対して前記突っ張り部を回転させて進退調節する構成としてもよい。
さらに本発明において、固定部材には、嵌合片の凹溝部への装着後、パネル補強材またはパネルとの接触により回転動作が規制される回り止め部が形成された構成としてもよい。
本発明に係るパネル間連結装置によれば、上述のような構成としたことで、隣設される両パネル間を連結できるとともに、パネルの撓みを効率よく防止することもできる。
本発明の一実施形態に係るパネル間連結装置の取付状態を示す概略横断面図である。 パネルの取付要領を示す斜視図および部分拡大斜視図である。 パネルの取付状態を示す模式的縦断面図である。 (a)は固定部材の斜視図、(b)は突っ張り部が突出した状態の固定部材の斜視図である。 固定部材のパネル補強材への結合状態を示した要部斜視図である。 (a)は固定部材の取付状態における正面図、(b)は同平面図、(c)は(b)におけるA−A線断面図である。 パネルの取り付けに用いられる他の固定部材の斜視図である。 (a)はパネル間連結装置の分解状態を示した概略横断面図、(b)は同装置の結合状態を示した概略横断面図である。 固定部材の取付手順を説明するための模式図であり、(a)(c)は固定部材の正面図、(b)(d)は固定部材の図6(b)におけるA−A線に対応した断面図である。 固定部材の取付動作の遷移を模式的に示した図であり、(a)はパネル間連結装置の正面図、(b)はパネル間連結装置の要部拡大横断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
このパネル間連結装置10(以下、連結装置10という)は、上下を固定して壁面2に取り付けられる複数のパネル1、1の隣設パネル1、1間を連結するための装置である。パネル1、1の取付対象である壁面2は、その中央部に図3の模式的縦断面図に示したように凹みがあり、平坦とはなっていない。
パネル1を上下で固定する構造としては、たとえば図2に示すように、パネル1の上部と下部とが、壁面2に固定した上部横胴縁3と下部横胴縁4に取り付けられて固定される構造が挙げられる。なお、上部においてはパネル1の表面側にさらに上部カバー5が取り付けられる。
パネル間連結装置10は、図1、図2に示すように、隣設される両パネル1、1の相互に隣接する側端部1a、1aの裏面に取り付けた一対のパネル補強材20、20と、パネル1、1の固定後にパネル補強材20、20間に取り付けられる固定部材30B、30A、30Bとより構成されている。
固定部材30A、30Bは、上下方向の適宜な複数の個所に取り付けるようにすることが望ましい。たとえば、図3の例では、パネル1の中央部の凹みに対応した箇所に固定部材30Aが取り付けられ、上下に他の固定部材30B、30Bが取り付けられているが、それよりも多くの箇所に取り付けられるようにしてもよい。なお、図1は中央部における概略横断面図である。
パネル補強材20は、パネル1の撓みや反りによる変形を防止するための補強材である。パネル補強材20は、パネル1の両側端部1a、1aの裏面に上下方向に沿って、パネル1の略全高に対して取り付けられる。なお、これらのパネル補強材20は、工場出荷前に予め、パネル1に取り付けられる固定部材30A、30Bの寸法に応じた位置に取り付けておけば、現場での施工時間を短縮できる。
このパネル補強材20は、ステンレス等の金属、硬質の合成樹脂などよりなり、中空の本体片部21と、板状の取付片部22と、それらの間に形成された凹溝部23とを有した構成となっている。パネル補強材20、20は、一対の凹溝部23、23の開口23e、23eが相向き合うように両パネル1、1に取り付けられる。
パネル補強材20は、壁面2に対して本体片部21は固定されず、取付片部22の外片22bがビス等でパネル1に固定される構成となっている。なお図例では、パネル補強材20のパネル1への固着は、取付片部22の外片22bをビス止めするようにしてあるが、さらに内片22aをパネル1に接着するようにしてもよい。
また、パネル補強材20は、図3に示したように、パネル施工後には、壁面2とパネル1との間のスペーサーとしても作用する。なお中央部においては、壁面2に凹み(空隙S)があるためパネル補強材20と壁面2とは離間している。
パネル補強材20の凹溝部23は、底部23aから中間部までの両溝壁面23b、23cが略平行に形成された奥溝部24の幅寸法が、開口部23eにおける幅寸法よりも小とされている。つまり、この凹溝部23は、本体片部21側の溝壁面23dが底部23aに向けて傾斜した、窄まった形状となっている。なお、凹溝部23については、これに固定される固定部材30A、他の固定部材30Bとの嵌合固定構造とともに、図8〜図10において後述する。
固定部材30Aは、図4〜図6に示すように十字形状とされ、平面視で十字形状が表われるようにパネル補強材20に対して取り付けられる。
固定部材30Aは合成樹脂、金属等で形成されている。固定部材30Aは、一対のパネル補強材20、20に挟まれる、前後端が開口した円筒状の本体部31を有している。固定部材30Aはさらに、その本体部31の軸心Cを中心として略180度の角度で相離反するように突出した一対の嵌合片32、32と、本体部31の筒体に内装される突っ張り部35とを有した構造となっている(以上、図6(a)(b)参照)。なお、本体部31の前端開口31cには一対の角孔が連成されて、固定部材30Aを操作具で回転操作するため操作穴31dが形成されている。
以下ではまず、固定部材30Aに備えられた、パネル1の突っ張り保持機能を担う突っ張り部35、および、その突っ張り部35を進退調節するための機構について説明する。パネル1、1間の連結機能を担っている嵌合片32、32等の部位、それらの部位のパネル補強材20、20への嵌合固定構造および装着方法については、図8〜図10において後述する。なお、固定部材30Aの突っ張り保持操作は、パネル補強材20、20への嵌合固定操作を行った後に行うことが望ましい。
突っ張り部35は軸心を本体部31の軸心Cと同一とした円柱体であり、本体部31と略同長とされる。突っ張り部35は、その全長にわたってねじ部35aが形成され、本体部31とは螺合関係にある。なお添付図面および明細書では、本体部31、突っ張り部35の軸心は共通であるため、共通的に軸心Cと表記する。突っ張り部35は、その後端部が、回転操作による螺進により本体部31の後端開口31eよりも後方へと進出し、逆回転操作による螺退により後退して、本体部31の筒内へと収納される構成となっている。つまり、突っ張り部35は本体部31に対して進退自在な構成となっている。
突っ張り部35の前端部には、回転操作用の六角穴が開設されている。この六角穴35bに、本体部31の前端開口31cより六角レンチ(不図示)を挿入し、回転させて、突っ張り部35の螺進、螺退ができるようになっている。図4(a)は突っ張り部35が螺退限にある状態を示した図であり、図4(b)は螺進により突っ張り部35が突出した状態を示した斜視図である。
このような突っ張り保持のための螺進、螺退操作は、固定部材30Aが両パネル1、1を連結した状態、つまり図1に示すように両嵌合片32、32をパネル補強材20、20に嵌合固定した状態で実施することが望ましい。
本体部31の筒内のねじ部31fは、全長にわたって形成されていてもよいが、突っ張り部35の前端部が本体部31の前端開口31cより突出しないように、前端開口31c近傍には形成されないようにすることが望ましい。
この突っ張り部35を備えた固定部材30Aは、上述したようにパネル1の上下方向の中央部に取り付けられる(図3参照)。そして、パネル1、1に取り付けられた固定部材30Aの突っ張り部35を螺進させて、図3に示したように、その先端(後端部)を壁面2に当接させることで、パネル1、1が突っ張り保持される。
このように、連結装置10は突っ張り部35を有した固定部材30Aを備えた構成であるため、壁面2と、パネル補強材20との間に壁面2の凹みによる空隙Sが形成されている場合でも、パネル1が前方より押圧されることにより撓むことはない。
また、固定部材30Aは相互に隣設されるパネル1、1間に配される構成であるため、その固定部材30Aに内装された1つの突っ張り部35で2枚のパネル1、1を突っ張り保持させることができる。特に、固定部材30Aの突っ張り部35は軸心Cを本体部31の軸心Cと同一としたものであるため、両パネル1、1を均等に突っ張らせることができる。また、パネル1、1間を連結する連結装置10でパネル1、1を突っ張り保持する構成であるため、パネル1と壁面2との間の空隙に他のスペーサー部材を配する必要がなく、無駄のない効率的なパネル1の突っ張り保持が実現できる。
さらに、突っ張り部35は本体部31と螺合関係にあり、回転操作による螺進、螺退で進退調節ができるようになっているため、施工現場で容易に、突っ張り部35を壁面2に当接させるように調節することができる。また、回転操作で突っ張り部35を進退させる構成であるため、いったんパネル1が施工された後に突っ張り部35が操作以外の外力により進退するおそれはほとんどなく、そのため突っ張り保持状態を長期間維持することができる。
突っ張り部35の進退調節機構としては、螺合によるもの以外のものであってもよい。たとえば、本体部31の筒内内面に軸方向に一定間隔で環状突起を設け、その環状突起間に突っ張り部35に設けた突部を嵌合係止させるような構成にして、突っ張り部35を段階的に進退できるようにしてもよい。
なお、進退調節機構は、パネル1の施工の際に突っ張り部35を壁面2に当接させるように調節するものであればよいから、突っ張り部35の進出のみを可能とした、つまり復帰ができないものであってもよい。
このような突っ張り保持機能を有した固定部材30Aは、上述したように、本実施形態では壁面2が凹んだ中央部で用いられるようにしてあるが、壁面2に凹みのないパネルの上下において、突っ張り部35を突出させない状態で用いるようにしてもよい。また、壁面2と、パネル補強材20との間に、パネル1の厚さ方向に間隙を設けてパネル1を設置したい場合に、全ての固定部材として上記の固定部材30Aを用いて、それらを突っ張り部35を突出させた状態で使用するようにしてもよい。
ようするに、本実施形態の固定部材30Aは突っ張り部35を進退自在とした構成となっているため、パネル1と壁面2との間隙距離を意識することなく、種々の状態の壁面2に対して利用することができる。また、前方からの回転操作で突っ張り部35を壁面2に当接させるだけで、パネル1を突っ張り保持状態にすることができるため、施工者は突っ張り部35が壁面2に突き当たるまで回転操作するだけでよい。つまり、壁面2の凹凸状態を予め確認しておく必要はなく、簡易な施工が実現できる。
また、突っ張り部35は進退自在に構成されたものでなくてもよい。たとえば、突っ張り部35の後方への突出程度を種々異ならせた複数の固定部材30Aを準備しておき、その中から、パネル補強材20と壁面2との間の間隙距離に合致したものを選んで用いるような使用態様でもよい。
突っ張り保持の操作を終え、固定部材30Aを正しくパネル1、1間に取り付けた後には、固定部材30Aの前端部に、図1に2点鎖線で示したようなパネル1の全長にわたる目地部材40を取り付けることもできる。図1に示したように、目地部材40を取り付けるために、固定部材30Aの前端部に目地部材40を保持する目地保持部33を後付けしてもよい。なお、本実施形態では、パネル1の上下においては他の固定部材30Bを用いているが、その固定部材30Bは、目地部材40を保持するための目地保持部33を一体に備えた形状となっている(図7参照)。
図7は、パネル1の上下において使用される他の固定部材30Bの斜視図である。
この固定部材30Bは合成樹脂、金属等で形成されている。固定部材30Bは、突っ張り保持機能を有しておらず、つまり上記固定部材30Aが有する突っ張り部35およびそれを進退調節する機構を備えていない。また、この固定部材30Bは、前端部に目地部材40(図1参照)を保持するための目地保持部33を一体的に備えている。
この目地保持部33は、円柱形状の保持部本体33aと、目地部材40を係止させるための係止部33bとを備えている。係止部33bは、係止本体33baと、その係止本体33baより、固定部材30Bを取り付けた状態でパネル1の側端面を向くように突出した一対の係止凸部33bc、33bcとを有している。そして、この係止凸部33bcに図1に示すような目地部材40が係止されるようになっている。
また、固定部材30Bの目地保持部33の係止本体33baには、前方に開口した溝穴33bbが形成されている。この溝穴33bbは固定部材30Bを操作具で回転操作するための凹部である。また、この溝穴33bbによって前端部は変形しやすい構造となっているため、目地部材40の装着がしやすい。
つぎに、上述した2種の固定部材30A、30Bに共通する部位、上述した一対のパネル補強材20、20の凹溝部23、23に対する固定部材の嵌合固定構造、および装着方法について、図8〜図10を参照しながら詳述する。なお、これらの図には、固定部材30Aについて例示しているが、固定部材30Bについても、同様の嵌合固定構造、同様の装着方法でパネル補強材20、20に装着することができる。
本体部31は、パネル補強材20、20に対して固定部材30を装着した際には、本体片部21、21間に隙間なく配される径寸法となっている。その本体部31の周面の一部に略90度をなす角部31aが形成されている。このような角部31a、31aは、図6(c)の本体部31の断面図に示すように、軸心Cを中心として略180度の角度で相離反する2箇所に形成されている。固定部材30Aを一対のパネル補強材20、20間に取り付けた状態では、角部31a、31aを形成する各一方の平面部31aa、31aaがパネル補強材20の本体片部21、21の対向面21a、21a(図9参照)に接するようになっている。なお、この状態では、角部31a、31aを形成する各他方の平面部31ab、31abは上下位置に配されている。
また、嵌合片32は、板面が前後方向を向く板状体で形成され、本体部31の前端部より側方に延び、後方に少し屈曲した形状となっており、全体として板バネのごとく弾性を有している。
固定部材30Aの嵌合片32は、その全体(全長)が凹溝部23に入り込むようになっており、基端部32aの前面から、先端部32bの後面までのパネル厚み方向の奥行寸法Lが、凹溝部23の奥溝部24の幅寸法L1よりやや大とし、開口部23eの開口幅寸法L2よりもやや小とした形状となっている。
嵌合片32は、その先端部32bを凹溝部23の誘導傾斜面23dに当て嵌合片32を弾性変形させながら挿入していくことで凹溝部23に装着することができる。特に、後述するように、固定部材30を回転操作によりパネル補強材20、20に装着することが迅速、簡易に装着するうえで望ましい。
固定部材30Aをパネル補強材20、20に装着した状態では、嵌合片32の先端部32bが奥溝部24の本体片部側の溝壁面23bに弾発力を付加した状態に圧接している一方、嵌合片32の基端部32aは凹溝部23の取付片部側の溝壁面23cに圧接している。なお、図8(b)における2点鎖線で示した嵌合片32、32は、弾発力が作用していない弾性復帰状態を示した図である。
また、嵌合片32の凹溝部23に対する嵌合構造は弾性嵌合に限られず、他の固定構造を採用してもよい。また、弾性嵌合構造については、図例のように嵌合片32は板バネ状に形成されていなくてもよく、ゴム等の弾性体を表面に設けて凹溝部23に圧入する嵌合構造としてもよい。
このようにパネル間連結装置10は、固定部材30Aが、その両側方に突出した嵌合片32、32が一対のパネル補強材20、20の凹溝部23、23に弾性嵌合して固定される構造となっているため、隣設される両パネル1、1をしっかりと連結することができる。
また、両パネル1、1は、固定部材30とパネル補強材20、20とによって相互に連結されるため、両パネル1、1の側端部における相対位置がずれることはない。特に、パネル1の撓みや反りによっても、横断面におけるパネル1の表面位置が両者間でずれて段差が発生するおそれはなく、長期間にわたって美観を維持することができる。そもそも、固定部材30Aは突っ張り保持機能により両パネル1、1の撓みを防止できる構成となっているため、パネル1が前後方向に動作するおそれはほとんどなく、両パネル1、1のずれの発生を効果的に防止することができる。
また、パネル1の側端部1aにはパネル補強材20が取り付けられているため、反りの発生を抑えることができる。
ついで、固定部材30A、30Bの望ましい装着方法例について、図9、図10を参照しながら説明する。
本実施形態に示した固定部材30Aは、一対の嵌合片32、32が本体部31の軸心Cを中心として略180度の角度で相離反するように突出しているため、以下に説明するように、固定部材30Aを回転操作によって装着することができる。なお、この回転操作はドライバー状の治具(不図示)を用いることが望ましく、その治具を角孔31d(固定部材30Bにおいては溝穴33bb)に差し込んで回転操作することで固定部材30Aをパネル補強材20、20に装着させることができる。
まず、突っ張り部35が収納状態にある固定部材30Aを、一対の嵌合片32、32を上下方向に向けた状態(図9(a)参照)で、その本体部31を、パネル1、1間の間隙に、一対の嵌合片32、32が凹溝部23、23に装着することが可能な奥行位置まで挿入する。
この状態では、固定部材30Aの本体部31は、一方の角部31aの一方の平面部31abが左側のパネル補強材20の本体片部21の対向面21aに面接触し、他方の角部31aの一方の平面部31abが右側のパネル補強材20の本体片部21の対向面21aに面接触した状態にある(図9(b)参照)。
この状態で固定部材30Aを時計回りに回転させると、嵌合片32、32はそれぞれの先端部32b、32bが誘導傾斜面23d、23dを擦り下がり(上がり)ながら、徐々に凹溝部23、23の奥方へと向かいながら弾性変形していく。そして、嵌合片32、32が略水平な状態となって、先端部32b、32bが凹溝部23、23の奥溝部24、24へと装着される(図10(a)(b)参照)。
また、そのような回転動作と同時に、本体部31の2つの角部31a、31aはともにパネル補強材20、20の対向面21a、21aから離れる。そして、もともと両角部31a、31aの上下位置に位置していた平面部31aa、31aaが反対側のパネル補強材20、20の対向面21a、21aに面接触した状態となる。こうして、一対の嵌合片32、32は略水平な状態となって、対応した凹溝部23、23に嵌まり込む。
この装着状態で固定部材30Aをさらに時計回りに回転操作しようとしても、角部31a、31aがじゃまになるため、それ以上の回転はできない。つまり、角部31aを形成した一方の平面部31aaが、嵌合片32を適切な位置に装着するための回り止め部(ストッパ)として作用する。また、他方の平面部31abは、固定部材30Aの取り外しの際の取り外し位置の位置決めを行うための回り止め部として作用する。
なお、固定部材30Aを取り外す場合は、固定部材30を反時計回りに、図9(a)の位置まで回転させればよい。
このように、固定部材30Aの嵌合片32、32は本体部31の軸心Cを中心として略180度の角度で相離反するように形成されているので、固定部材30Aは簡単な回転操作で一対のパネル補強材20、20間に装着することができる。また嵌合片32は弾性を有し、凹溝部23に弾性嵌合できる形状となっているため、しっかりとパネル補強材20、20に装着固定できる。
さらに、固定部材30Aは回り止め部(角部31a、平面部31aa、31ab)を備えて、それ以上の同方向への回転操作が禁止される構成となっているので、嵌合片32を適切な位置に位置決めすることができる。また、固定部材30Aをパネル補強材20、20に装着した状態で突っ張り部35を壁面2へ当接させるための回転操作を行う場合には、角部31a(回り止め部)によって、突っ張り部35の回転による本体部31の共回りを防止することができる。
なお、本実施形態の固定部材30A、30Bにはともに、嵌合片32の前方側にも他の角部31gが形成されており(図4等参照)、この角部31gも前記角部31aと同様、回り止め部として作用する。よって、角部31a、角部31gのいずれか一方のみが形成された構成でもよい。また、回り止め部は、パネル1、1の側端面に当たることで作用するものでもよい。
以上に示した2種の固定部材30A、30Bはいずれも、回転操作によりパネル補強材20、20間に装着できる円柱状(または円筒状)となっているが、回転操作によらずにパネル補強材20、20間に装着できるようにしたものであってもよい。たとえば、本体部を角柱状のものとしてもよく、前面からパネル1、1間への押し込みによりパネル補強材20、20間に装着できるようにしたものでもよい。
また、上記の実施形態では、パネル補強材20については1例のみを示したが、少なくとも固定部材30の一対の嵌合片32、32が嵌合できる凹溝部23が形成されたものであれば、どのような形状であってもよい。たとえば、横断面コ字形のパネル補強材を用いてもよく、そのパネル補強材を隣設パネル1、1間でその開口が向き合うように配設する構成としてもよい。
1 パネル
1a 側端部
2 壁面
10 パネル間連結装置
20 パネル補強材
23 凹溝部
23e 開口部
30A、30B 固定部材
31 本体部
31a 角部(回り止め部)
31aa 平面部
31ab 平面部
31b ねじ部
31c 前端開口
31d 操作穴
31e 後端開口
31f ねじ部
31g 角部(回り止め部)
32 嵌合片
33 目地保持部
35 突っ張り部
35a ねじ部
35b 六角穴

Claims (4)

  1. 上下を固定して壁面に取り付けられる複数のパネルの隣設パネル間を連結するパネル間連結装置であって、
    相互に隣設される両パネルの各々の側端部の裏面に上下方向に沿って取り付けた際に、開口部が相向き合う凹溝部を有した一対のパネル補強材と、
    前記一対のパネル補強材の間隙に、軸心を前記パネルの厚み方向に向けた状態で配される円柱状の本体部と、該本体部の周面より、該本体部の軸心を中心として両側に相離反するように突出した、前記一対のパネル補強材の両凹溝部に嵌合固定される一対の嵌合片と、前記壁面に当接して前記パネルを突っ張り保持する突っ張り部とを有した固定部材とを備えたことを特徴とするパネル間連結装置。
  2. 請求項1において、
    前記固定部材の本体部は、円筒状に形成されており、
    前記突っ張り部は、前記本体部に内装され、軸心を前記本体部の軸心と同一としたことを特徴とするパネル間連結装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記突っ張り部は、前記本体部と螺合状態にあり、該本体部に対して前記突っ張り部を回転させて進退調節する構成としたことを特徴とするパネル間連結装置。
  4. 請求項3において、
    前記固定部材には、前記嵌合片の前記凹溝部への装着後、前記パネル補強材または前記パネルとの接触により回転動作が規制される回り止め部が形成されていることを特徴とするパネル間連結装置。
JP2012027579A 2012-02-10 2012-02-10 パネル間連結装置 Expired - Fee Related JP5796225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027579A JP5796225B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 パネル間連結装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027579A JP5796225B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 パネル間連結装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013163920A true JP2013163920A (ja) 2013-08-22
JP5796225B2 JP5796225B2 (ja) 2015-10-21

Family

ID=49175438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012027579A Expired - Fee Related JP5796225B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 パネル間連結装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5796225B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114086731A (zh) * 2021-11-08 2022-02-25 浙江万川装饰设计工程有限公司 一种装配式装饰面的固定结构
CN115262800A (zh) * 2022-08-02 2022-11-01 通号建设集团有限公司 一种装配式建筑及其施工方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101592903B1 (ko) * 2015-11-19 2016-02-11 (주)해승종합건축사사무소 공동주택용 석재 고정장치

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50114830A (ja) * 1974-02-22 1975-09-09
JPH0427065A (ja) * 1990-05-23 1992-01-30 Toto Ltd 壁パネルの建付構造
JPH08177197A (ja) * 1994-12-22 1996-07-09 Inax Corp パネルの接合構造
JP2002242337A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Katsuya Hiraoka パネル取付構造
JP2003129638A (ja) * 2001-10-26 2003-05-08 Nichiha Corp 外壁施工構造及び外壁施工方法
JP2007120049A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Matsushita Electric Works Ltd 不陸調整構造
JP2011168974A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Sanenori Yanagihara 挿入具及びそれを用いたコンクリート型枠

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50114830A (ja) * 1974-02-22 1975-09-09
JPH0427065A (ja) * 1990-05-23 1992-01-30 Toto Ltd 壁パネルの建付構造
JPH08177197A (ja) * 1994-12-22 1996-07-09 Inax Corp パネルの接合構造
JP2002242337A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Katsuya Hiraoka パネル取付構造
JP2003129638A (ja) * 2001-10-26 2003-05-08 Nichiha Corp 外壁施工構造及び外壁施工方法
JP2007120049A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Matsushita Electric Works Ltd 不陸調整構造
JP2011168974A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Sanenori Yanagihara 挿入具及びそれを用いたコンクリート型枠

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114086731A (zh) * 2021-11-08 2022-02-25 浙江万川装饰设计工程有限公司 一种装配式装饰面的固定结构
CN115262800A (zh) * 2022-08-02 2022-11-01 通号建设集团有限公司 一种装配式建筑及其施工方法
CN115262800B (zh) * 2022-08-02 2023-09-26 通号建设集团有限公司 一种装配式建筑及其施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5796225B2 (ja) 2015-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5796225B2 (ja) パネル間連結装置
RU2536344C2 (ru) Блок фиксации антенны
US20050072077A1 (en) Glass fixing grommet
TWM536292U (zh) 固定裝置
JP6647794B2 (ja) トルクレンチ
CN203441221U (zh) 车门固定装置及紧固构件
US9926971B2 (en) Omni-directional connection assembly
JP5325858B2 (ja) 外壁パネルの取付構造
JP2009138329A (ja) パネルサポート
KR100858636B1 (ko) 보울트 또는 너트의 체결/해제 지지구
KR101168164B1 (ko) 앵커볼트
JP6871205B2 (ja) 樹脂部品
TWM501493U (zh) 膨脹螺絲
KR200462117Y1 (ko) 원형관 체결용 너트 고정구
JP5710169B2 (ja) 壁構成部材の固定金具及び固定構造
JP5861095B2 (ja) パネル間連結装置
KR20210076650A (ko) 단차 조절이 가능한 차량의 부품체결 구조
JP5785652B1 (ja) 建具用枠体の取付金具
JP3529315B2 (ja) 被固定物の壁材への固定具
JP2002242337A (ja) パネル取付構造
JP7336360B2 (ja) 開閉装置設置構造及び該開閉装置設置構造の矯正方法
JP7321003B2 (ja) 連結部材および該連結部材を用いた固定構造
JP7353143B2 (ja) トイレ用壁埋込型操作器の取付構造
JP2003105905A (ja) 家 具
JP3437137B2 (ja) 被固定物の壁材への固定構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140611

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141009

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20141024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150319

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150406

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees