JP2002294975A - パネル取付構造 - Google Patents

パネル取付構造

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JP2002294975A
JP2002294975A JP2001090174A JP2001090174A JP2002294975A JP 2002294975 A JP2002294975 A JP 2002294975A JP 2001090174 A JP2001090174 A JP 2001090174A JP 2001090174 A JP2001090174 A JP 2001090174A JP 2002294975 A JP2002294975 A JP 2002294975A
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panel
locking
support
panel support
mounting structure
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JP2001090174A
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Katsuya Hiraoka
勝也 平岡
Yoshimi Boku
香美 朴
Tatsuichi Miyazaki
辰一 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルに形成した係止孔にパネル係止具に設
けた係止片を係合させ易くすると共に、係合状態におけ
るパネルのガタつきを防止でき、かつ、加工に手間をか
けることなく各パネル表面を面一に施工できるパネル取
付構造を提供する。 【解決手段】 躯体Kにパネル支持体3を取り付け固定
し、パネルPに係止した係止片2aを一端部に備えると
共に、前記パネル支持体2に対する被取付部6を他端部
に備えたパネル係止具2を設けて、前記パネルPを前記
パネル係止具2を介して前記パネル支持体3に取り付け
てあるパネル取付構造であって、前記パネル係止具2を
介して前記パネルPを前記パネル支持体3に取り付け固
定したときに、前記パネルPを前記パネル支持体3から
離間する方向に押出付勢する弾性部材Dを、前記パネル
Pと前記パネル支持体3との間に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、躯体にパネル支持
体を取り付け固定し、パネルに係止した係止片を一端部
に備えると共に、前記パネル支持体に対する被取付部を
他端部に備えたパネル係止具を設けて、前記パネルを前
記パネル係止具を介して前記パネル支持体に取り付けて
あるパネル取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】天然石や人造石等の石材を建物躯体に取
り付けて外壁を形成する方法として、モルタルや接着剤
を介して石材を躯体に接着固定する湿式工法と、石材で
形成したパネルを、パネル取付金物を介して躯体に設け
たパネル支持体に機械的に取り付け固定する乾式工法と
が知られているが、湿式工法の場合は、経年劣化等によ
りモルタルや接着剤の接着力が低下し、石材が躯体から
剥がれ落ちる危険性があり、しかも、モルタルや接着剤
の硬化時間に長時間を要するので、固定性能に信頼がお
け、また、工期短縮が可能な乾式工法が望まれている。
そこで従来、乾式工法によるパネル取付構造としては、
図13に示すように、パネルPの上下端部に形成した係
止孔1Aに係合自在な係止片22Aを備えたパネル係止
具22によりパネルPを支持すると共に、躯体Kにボル
ト21で取り付け固定した断面L字状のパネル支持体2
0に前記パネル係止具22をボルト24を介して取り付
け固定することで躯体KにパネルPを取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパネル
取付構造によれば、パネルをパネル係止具に取り付ける
際に、両者を係合させ易くするためには、パネル厚み方
向における前記係止片22Aの厚み寸法hよりも、パネ
ル厚み方向における前記係止孔1Aの開口寸法Hを大き
くした方が良いが、そうすると、前記係止孔1Aのパネ
ル厚み方向における前後壁1b,1aと前記係止片22
Aとの間に隙間が形成されてパネルPの移動が許容され
るから、パネルPがガタつくだけでなく、パネルPの係
止位置を確定することができず、隣接するパネルPどう
しの表面位置にズレを生じ易くなるため、各パネル表面
を面一に施工し難いものとなる。前記パネルPのガタつ
きを防止するためには、前記係止片22Aを前記係止孔
1Aに係合させたときに両者間に隙間が形成されない開
口寸法に前記係止孔1Aを加工する必要があり、高い加
工精度を要求されるだけでなく、両者を係合させる際に
前記係止片22Aを前記係止孔1Aに係合させ難くなる
といった問題を生じる。また、パネルPをパネル係止具
22に取り付けたときのパネル係止具22に対するパネ
ルP表面の前後位置を一定に確定保持するためには、前
記係止片22Aを隙間なく係合させるための前記係止孔
1Aの加工精度と、前記係止片22Aを隙間なく係合さ
せたときの前記係止孔1Aの後壁1aからパネル表面ま
での寸法を一定にするための加工精度が要求されるた
め、加工に手間がかかるといった問題を生じる。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、パネルをパネル係止具の係止孔に係合させ易くす
ると共に、係合状態におけるパネルのガタつきを防止で
き、かつ、加工に手間をかけることなくパネル係止具に
対するパネル表面の前後位置を一定に確定保持すること
ができるパネル取付構造を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は図1〜3に例示するごとく、躯体Kにパネ
ル支持体3を取り付け固定し、パネルPに係止した係止
片2Aを一端部に備えると共に、前記パネル支持体2に
対する被取付部6を他端部に備えたパネル係止具2を設
けて、前記パネルPを前記パネル係止具2を介して前記
パネル支持体3に取り付けてあるパネル取付構造であっ
て、前記パネル係止具2を介して前記パネルPを前記パ
ネル支持体3に取り付け固定したときに、前記パネルP
を前記パネル支持体3から離間する方向に押出付勢する
弾性部材Dを、前記パネルPと前記パネル支持体3との
間に設けてあるところにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は図1〜3に例
示するごとく、前記弾性部材Dが、板バネ7により形成
されているところにある。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は図8に例示す
るごとく、前記弾性部材Dが、弾性樹脂材17により形
成されているところにある。
【0008】請求項4の発明の特徴構成は図1〜3に例
示するごとく、前記パネル支持体3が、前記被取付部6
を取り付け自在な取付部4の複数を上下に並設して複数
のパネルPを取り付け可能に構成してある長尺縦型の取
付枠体8により形成してあるところにある。
【0009】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0010】〔作用及び効果〕請求項1の発明により、
係止孔の開口寸法に関わらずパネルの係止位置を確定保
持することができる。つまり、例えば、係止孔の開口寸
法を係止片の厚み寸法よりも大きく形成したとしても、
パネルとパネル支持体との間に設けた弾性部材によって
パネル支持体から離間する方向にパネルが押出付勢され
るから、パネルの係止位置を、係止孔における躯体側に
位置する後壁と係止片における躯体側面とを常に接当す
る状態に確定保持することができる。このとき、係止孔
の開口寸法に関わらず各パネルにおける係止孔の躯体側
に位置する後壁からパネル表面までの寸法を一定にして
おくことで、パネル係止具に対するパネル表面の前後位
置を一定に確定保持することが可能となる。要するに、
加工精度を要求されるのは、係止孔における躯体側に位
置する後壁からパネル表面までの寸法だけである。その
結果、係止孔の開口寸法を係止片の厚み寸法よりも大き
くすることが可能となり、両者を係合させ易くなると共
に、係合状態におけるパネルのガタつきを防止でき、か
つ、加工に手間をかけることなくパネル係止具に対する
パネル表面の前後位置を一定に確定保持することができ
るパネル取付構造を提供できるようになった。
【0011】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
による作用効果を叶えることができるのに加えて、パネ
ルと躯体との間の距離を大きく取れないような箇所であ
っても弾性部材を配設可能となる。つまり、例えば、弾
性部材としてコイルバネを採用した場合、コイルバネが
もっとも縮んだ状態でもコイルバネ本体の直径×その巻
数となるため、そこから必要な押出付勢力を確保しよう
とすると配設スペースが大きなものとなってしまうが、
本発明のものだと、弾性部材が板バネで形成されている
ため、最縮で板厚となり、そこから必要な押出付勢力を
確保したとしても配設スペースが大きなものになること
はない。その結果、パネルと躯体との間の距離を大きく
とれないような箇所であっても弾性部材を配設可能とな
るため、壁厚を大にすることなくパネルをパネル支持体
から離間する方向に押出付勢することができるようにな
った。
【0012】請求項3の発明によれば、請求項1による
作用効果を叶えることができるのに加えて、弾性部材の
腐食に伴う機能劣化を防止できる。つまり、例えば、弾
性部材が金属製のものであると、雨水や湿気などにより
錆びてしまって押出付勢力が低下してしまう可能性がな
いとはいえないが、本発明のように弾性樹脂材で形成し
た弾性部材だと錆びてしまって押出付勢力が低下してし
まうといったことが防止できる。その結果、雨水や湿気
に強い弾性部材を提供できるようになった。
【0013】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
による作用効果を叶えることができるのに加えて、前後
方向におけるパネルどうしの表面位置を揃え易くなる。
つまり、一般に、躯体表面は、面一に仕上げることは困
難なことであり、少なからず凹凸を有したものとなって
しまう。そこで、例えば、各パネル夫々に対して各別に
パネル支持体を備えたものだと、凹凸を有した躯体に前
記パネル支持体を取り付けたときに、並設するパネル支
持体どうしの前後方向における表面位置が不揃いなもの
となり易く、このパネル支持体にパネル表面の前後位置
を一定に確定保持したパネル係止具を介してパネルを取
り付けたとしても、並設するパネル表面を面一に施工す
ることができないので、前記躯体にパネル支持体を取り
付ける際に、予め、各々のパネル支持体の前後位置を各
別に調整変更してパネル支持体どうしの表面位置を面一
に揃える作業が必要となるため手間のかかるものとなっ
ていたが、本発明のものだと、躯体に前記長尺縦型の取
付枠体からなるパネル支持体を取り付ける際に、前記パ
ネル支持体に複数並設した取付部どうしの前後位置が揃
うように取り付けるだけで、そのパネル支持体に取り付
ける複数のパネルのパネル表面位置を面一に揃えること
が容易となる。その結果、複数のパネルどうしの前後方
向における表面位置を揃えるための作業性を向上させる
ことができるようになった。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るパネル取付構
造の一実施形態を図面に基づいて説明する。尚、図面に
おいて従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は
相当の部分を示している。
【0015】パネル取付構造は、図1〜3に示すよう
に、躯体Kに板金製のパネル支持体3を取り付け固定
し、御影石等の天然石や人造石等の石材により形成され
た壁材パネル1(パネルPの一例)に係止した係止片2
aを一端部に備えると共に、パネル支持体3に設けた取
付部4に対する被取付部6を他端部に備えた板金製のパ
ネル係止具2を設けて、壁材パネル1をパネル係止具2
を介してパネル支持体3に取り付け可能に構成されてい
る。
【0016】前記壁材パネル1のパネル支持体3への取
り付けは、図3,4に示すように、壁材パネル1の上下
端部に形成した夫々の係止孔1A(係止孔に限らず、係
止溝であっても良い)に係合して壁材パネル1を支持す
る係止片2aと、パネル支持体3に形成した開口3Aに
挿入して、開口3Aの周壁下部3Bに係止することで壁
材パネル1を取り付け可能に下方に延設した係止片2b
(被取付部6の一例)を備えたパネル係止具2を介し
て、壁材パネル1がパネル支持体3に取り付け固定され
る。尚、前記パネル支持体3における取付部4とは、パ
ネル支持体3に形成した開口3Aと、開口3Aの周壁下
部3Bとからなる。
【0017】前記パネル係止具2は、上記説明の係止片
2aと被取付部6を備えているが、用いられる箇所で若
干その形状が異なったものとなる。図3に示すように、
被取付部6に関しては同様の形状を有しているが、最下
端に位置するパネル係止具2Cの形状は、最下部に配置
される壁材パネル1の下端部に形成した係止孔1Aに係
合する上方に延設する係止片2aを備えた形状となって
いる。上下の壁材パネル1間に配設されるパネル係止具
2Bの形状は、下の壁材パネル1の上端部に形成した係
止孔1Aと、上の壁材パネル1の下端部に形成した係止
孔1Aに係合する上下に延設する係止片2aを備えた形
状となっている。最上端に位置するパネル係止具2A
は、最上部に配設される壁材パネル1の上端部に形成し
た係止孔1Aに係合する下方に延設する係止片2aを備
えた形状となっている。
【0018】前記パネル支持体3は、図2に示すよう
に、断面略M字形状に折り曲げ形成された長尺縦型の板
金製の取付枠体8により形成されており、折り曲げ形成
による壁材パネル1側の山部には係止片2bを挿入可能
な開口3Aを上下に複数並設してあると共に、取付枠体
8の左右方向略中央の谷部にはボルト9を挿通するため
の挿通孔3Cを上下に複数並設してある取付固定部5が
形成されている。尚、この挿通孔3Cは上下方向に開口
する長孔に形成されており、取付枠体8を躯体Kに取り
付ける際の上下方向の位置調整を可能に構成してある。
このとき、取付枠体8を長尺縦型に形成してあるので、
壁材パネル1の自重による静荷重だけでなく外力負荷が
鉛直方向に加わったとしても、上下方向の軸力で受ける
ため取付枠体8が変形するのを防止し易くなるから、静
荷重及び外力負荷に対する取付枠体8の支持耐力を向上
させることができる。
【0019】尚、山部に形成した取付部4と谷部に形成
した取付固定部5との間には、壁材パネル1の厚み方向
に対して傾斜させた折曲げ部に形成してある板金製の弾
性変形可能部10が備えられていれば、例えば、図4
(イ)、(ロ)に示すように、地震や風、物の接触など
による外力負荷が壁材パネル1に作用したとしても、取
付部4と取付固定部5との間に備えた弾性変形可能部1
0が弾性変形してパネルの厚み方向における壁材パネル
1の前後方向の移動を許容し、前記負荷を吸収すること
ができる。そのため、外力負荷が壁材パネル1に作用し
たとしても、その負荷を弾性変形可能部10で吸収する
ことができるから、負荷によって壁材パネル1が割れた
りするのを防止することが可能となる。
【0020】前記ボルト9には、図5に示すように、雄
ねじを有した軸部9aと、その軸部9aの途中箇所に軸
部9aよりも径方向外方に突出する鍔状の受部9bを形
成してあると共に、壁材パネル1側の軸部先端部にボル
ト9を回転操作可能な回動操作部Sが設けられている。
(尚、前記受け部9bの代わりにナットを使用して受け
部を形成するものであっても良い。) 前記回動操作部Sは、例えば、ドライバー等の操作具を
係合可能な溝や突状に形成されており、図5(イ)に示
すように、躯退Kの凹凸により隣接するパネル支持体3
の表面位置が不揃いになっていたとしても、図5(ロ)
に示すように、前記操作具によるボルト9の回転操作に
よってアンカーナット11の雌ねじ部からのボルト9の
出退量を調整変更して隣接するパネル支持体3の表面を
面一に揃え直すことができる。このとき、ボルト9の回
動量でパネル支持体3の前後位置の調整変更が可能とな
るため、従来のもののように人為操作で押したり引っ張
ったりして前後位置の調整変更をするものに比して、微
調整が行い易いものとなる。また、微調整の終わったパ
ネル支持体3を人為操作で保持しなくても良いため、パ
ネル支持体3に設けたパネル取付部4を面一に揃え易く
なって、壁材パネル1を取り付けたときの壁材パネル1
どうしの前後方向における表面位置を合わせることが容
易になる。
【0021】図3に示すように、前記壁材パネル1をパ
ネル支持体3に取り付けたときに、壁材パネル1とパネ
ル支持体3との間に、板バネ7(弾性部材Dの一例)を
設けて壁材パネル1をパネル支持体3から離間する方向
に押出付勢する。前記板バネ7は、その一端部にパネル
支持体3の開口3Aに挿入した後下方にスライドさせて
開口3Aの周壁下部3Bを挟持する係止部7Bと、他端
部をアーチ状に折り曲げ形成したバネ部7Aとを備えて
いる。
【0022】そして、この板バネ7を取り付けることに
よって、図6に示すように、係止孔1Aの開口寸法Hに
関わらず壁材パネル1の係止位置を確定保持することが
できる。つまり、例えば、係止孔1Aの開口寸法Hを係
止片2Aの厚み寸法hよりも大きく形成したとしても、
壁材パネル1とパネル支持体3との間に設けた板バネ7
によってパネル支持体3から離間する方向に壁材パネル
1が押出付勢されるから、壁材パネル1の係止位置を、
係止孔1Aにおける躯体K側に位置する後壁1aと係止
片2aの躯体K側の裏面2cとが常に接当する状態に確
定保持することができる。
【0023】そのため、係止孔1Aの開口寸法Hに関わ
らず各壁材パネル1における係止孔1Aの躯体K側に位
置する後壁1aから壁材パネル表面までの寸法Wを一定
にしておくことで、取り付けたときのパネル係止具2に
対する壁材パネル1の表面位置を一定にすることができ
る。また、弾性部材Dに板バネ7を採用してあるため、
壁材パネル1と躯体Kとの間の距離を大きくとれないよ
うな箇所であっても弾性部材を配設可能となるため、壁
厚を大にすることなくパネルをパネル支持体から離間す
る方向に押出付勢することができる。
【0024】さらに、このとき、パネル支持体3を長尺
縦型の取付枠体8により形成してあると、この取付枠体
8を躯体Kに取り付ける際に、パネル支持体3に複数並
設した取付部4どうしの前後位置が揃うように取り付け
るだけで、パネル係止具2の被取付部6をパネル支持体
3の取付部4に取り付けたときの壁材パネル1夫々のパ
ネル表面位置を面一に揃えることが容易となる。
【0025】その結果、係止孔1Aの開口寸法Hを係止
片2Aの厚み寸法hよりも大きくして係止片2Aを係止
孔1Aに係合させ易くできると共に、係合状態における
壁材パネル1の移動を阻止してガタつきを防止すること
ができるから、係止孔1Aを精度良く仕上げる必要がな
くなり、加工に手間をかけることなく各壁材パネル1の
表面を面一に施工し易くなると共に、複数の壁材パネル
1どうしの前後方向における表面位置を揃えるための作
業性を向上させることができる。
【0026】また、前記板バネ7は、外力負荷が壁材パ
ネルに作用したときの弾性変形可能部材としての機能を
兼ねるものである。つまり、前記板バネ7の押出付勢に
よりパネル支持体3から離間する方向に壁材パネル1を
押出付勢したときに、パネル係止具と壁材パネル1との
間に隙間が形成される。そして、外力負荷が壁材パネル
に作用したときに板バネ7が弾性変形してこの隙間分だ
け壁材パネル1のパネルの厚み方向への移動を許容する
ことができるから、その分外力負荷を吸収することがで
きる。
【0027】次に、壁材パネル1を躯体Kに取り付け固
定する際の手順について説明する。 1)まず、躯体Kに埋め込んである雌ねじ部を備えたア
ンカーナット11の雌ねじ部にボルト軸部9aの一端部
を螺合させてボルト9を躯体Kに取り付ける。 2)パネル支持体3の取付固定部5に設けた挿通孔3C
をボルト9の他端部に挿通して、ボルト9のパネル支持
体3の取付部14にパネル支持体3を取り付ける。そし
て、パネル支持体3を取付部14に取り付けた後、回動
操作部Sを操作してパネル支持体3の前後位置を調整変
更し、パネル係止具2の被取付部6を取り付けるための
取付部4が面一になるように調整する。(図5参照) 3)次に、最下端に配設するパネル係止具2Cの被取付
部6をパネル支持体3の取付部4に係止させてパネル係
止具2Cをパネル支持体3に取り付け固定し、このパネ
ル係止具2Cの一端部に備えた係止片2aに壁材パネル
1の下端部に形成した係止孔1Aを係合させ、かつ、こ
の壁材パネル1の上端部に形成した係止孔1Aに、中間
部に配設されるパネル係止具2Bの下方向に延設する係
止片2aを係合させると共に、他端部に備えた被取付部
6をパネル支持体3の取付部4に係止して壁材パネル1
をパネル支持体3に支持固定する。尚、前記中間部に配
設されるパネル係止具2Bは、最上部に配設される壁材
パネル1の下端部までの間に配設される壁材パネル1の
支持固定に使用される。そして、最上部に配設した壁材
パネル1の上端部に形成した係止孔1Aに、最上端に位
置するパネル係止具2Aの一端部に備えた係止片2aを
係合させ、他端部に備えた被取付部4をパネル支持体3
の取付部4に係止して壁材パネル1をパネル支持体3に
支持固定する。(図3参照)
【0028】上記手順により、並設する壁材パネル1の
表面位置の不揃いを解消して躯体Kに壁材パネル1を容
易に取り付け固定することが可能となる。尚、図中のナ
ット12はアンカーナット11からのボルト9の出退位
置を固定するための位置決めナットであり、ナット13
は受部9bとの協働で取付固定部5を挟持固定するため
の挟持ナットである。
【0029】〔別実施形態〕以下に他の実施形態を説明
する。
【0030】〈1〉前記パネル係止具2は、鋳物あるい
は板金溶接により形成されたものに限るものではなく、
例えば、図7に示すように、金属板の打ち抜きプレス加
工により形成されたものであっても良い。これだと、一
枚の板材を打ち抜きプレス加工することにより第1係止
片2Aと第2係止片2Bを備えた被取付部材2を形成す
ることが可能となるため、鋳物あるいは板金溶接により
形成されたものに比して被取付部材2の製作が容易とな
る。 〈2〉弾性部材Dは先の実施形態で説明した板バネ7に
限るものではなく、例えば、図8に示すように、弾性ゴ
ム等の弾性樹脂材17によりパネルPをパネル支持体3
から離間する方向に押出付勢するものであっても良い。
これだと、例えば、前記弾性部材Dが金属製のものだと
雨水や湿気などにより錆びてしまって押出付勢力が低下
してしまう可能性があるが、弾性部材Dを弾性樹脂材1
7で形成したものだと、錆びてしまって押出付勢力が低
下してしまうといったことが防止できる。前記弾性部材
Dを壁材パネル1とパネル支持体3との間に配設する際
の取り付けは、図8(イ)に示すように、予め、パネル
支持体3に接着剤等を介して取り付けたものでも、図8
(ロ)に示すように、予め、壁材パネル1の躯体側に取
り付けたものであっても良い。上記のどちらの構成であ
っても、壁材パネル1をパネル支持体3に取り付けるに
は、壁材パネル1をパネル支持体3に押しつけるように
して弾性樹脂材17を弾性変形させながら、壁材パネル
1を下方へスライドさせて係止孔1Aをパネル係止具2
の係止片2aに係合させる。その後、壁材パネルの押し
つけをやめると、弾性樹脂材17が弾性復帰してパネル
支持体3から離間する方向に壁材パネルを押出付勢で
き、壁材パネル1の係止位置を係止孔1Aにおける躯体
K側に位置する後壁1aと係止片2aの躯体K側の裏面
2cに接当する状態に確定保持することができる。 〈3〉上記実施形態では接着剤等を介して壁材パネル1
とパネル支持体3との間に弾性樹脂材17を配設する例
について説明したが、図9に示すように、パネル支持体
3の取付部4に取付可能な係止片14を備えた係止部材
15における壁材パネル1側に弾性樹脂材17を取り付
けたものであっても良い。これだと、弾性樹脂材17を
壁材パネル1とパネル支持体3との間に配設する際に、
係止片14を取付部4に係止させるだけで良いため、接
着剤により取り付けるものに比して、弾性樹脂材17の
取り付け及び取り外しが容易となる。 〈4〉前記壁材パネル1は先の実施形態で説明した御影
石等の天然石や人造石等の石材に限るものではなく、例
えば、図10に示すような石材で形成された壁材パネル
に対し、パネル係止具2取付用の係止孔1Aを有したG
RCやFRP製の取付部材17をエポキシ樹脂等の接着
剤で一体化させて形成した壁材パネル1であっても良
い。このとき、パネル係止具2の形状も前記実施形態で
説明したものと若干異なった形状のものとなるが、パネ
ル係止具2の一端部に備えた係止片2aの形状は、最下
端に位置するものは上方に延設し、中間部に位置するも
のは上下に夫々延設し、最上端に位置するものは下方に
延設するといったように要部の形態は同じであり、叶え
たい機能及びその取り付け方法も同様であるためその説
明を省略する。 〈5〉上記実施形態では長尺縦型のパネル支持体3に対
し、パネル係止具2を介してパネルPを取り付け固定す
る例について説明したが、図11,12に示すように、
パネル支持体3を長尺横型に形成し、この長尺横型のパ
ネル支持体3にパネル係止具2を介して壁材パネル1を
取り付け固定するものであっても良い。これだと、特
に、高さよりも横方向に広がりのある壁を形成する際
に、パネル支持体2を躯体Kに取り付け固定するだけ
で、一度に横方向の複数箇所に取付部4を形成すること
ができるから、壁材パネル1を取り付けるのに便利なも
のとなる。つまり、前記パネル支持体3の横方向の複数
箇所に形成された取付部4により、パネル係止具2を介
して取り付ける壁材パネル1の横方向における取り付け
箇所を増やすことができるため、壁材パネル1の重量に
応じてパネル係止具2による係止箇所を任意に増やして
個々のパネル係止具2にかかる負荷を軽減することがで
きる。また、壁材パネル1の配置位置を横方向に任意に
ずらすことができるため、壁材パネル1どうしの相対位
置をずらして千鳥配置に配設することが容易となる。尚
このとき、パネル係止具2を取り付けた取付部4以外の
任意箇所に弾性部材Dを設ける。 〈6〉先の実施形態では御影石等の天然石や人造石等の
石材を一枚板形状に形成した壁材パネルについて説明し
たが、本発明は先の実施形態に限定されることはなく、
例えば、パネル係止具取付用の係止孔を有したGRCや
FRP製の取付部材に、複数の煉瓦をエポキシ樹脂等の
接着剤で貼り付けて一体化させて形成した壁材パネルで
あっても良いし、個々の煉瓦夫々にパネル係止具取付用
の係止孔を設け、前記煉瓦を、パネル係止具を介して直
接パネル支持体に取り付け固定するものであっても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパネル取付構造の一実施形態を示
すパネル組み付け斜視図
【図2】本発明に係るパネル支持体の一実施形態を示す
分解斜視図
【図3】本発明に係るパネル取付構造の一実施形態を示
す縦断側面図
【図4】本発明に係るパネル取付構造の一実施形態を示
す作用説明図
【図5】本発明に係るパネル取付構造の一実施形態を示
す作用説明図
【図6】本発明に係るパネル取付構造を示す部分拡大説
明図
【図7】別実施形態のパネル係止具を示す斜視図
【図8】別実施形態の弾性部材を示す部分拡大断面図
【図9】別実施形態の弾性部材を示す部分拡大断面図
【図10】別実施形態のパネル取付構造を示す縦断側面
【図11】別実施形態のパネル取付構造を示すパネル組
み付け斜視図
【図12】別実施形態のパネル取付構造を示す要部拡大
縦断面図
【図13】従来のパネル取付構造を示す縦断部分拡大側
面図
【符号の説明】
2 パネル係止具 2A 係止片 3 パネル支持体 4 取付部 6 被取付部 7 板バネ 8 取付枠体 K 躯体 P パネル D 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 辰一 神奈川県川崎市川崎区境8―23 Fターム(参考) 2E110 AA28 AA42 AA50 AB04 AB22 BA12 BD23 CA09 CA13 CA17 CC03 CC06 CC12 CC14 CC17 CC25 DA10 DB14 DC02 DC03 DC34 GA34W GB11W GB13W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体にパネル支持体を取り付け固定し、
    パネルに係止した係止片を一端部に備えると共に、前記
    パネル支持体に対する被取付部を他端部に備えたパネル
    係止具を設けて、前記パネルを前記パネル係止具を介し
    て前記パネル支持体に取り付けてあるパネル取付構造で
    あって、前記パネル係止具を介して前記パネルを前記パ
    ネル支持体に取り付け固定したときに、前記パネルを前
    記パネル支持体から離間する方向に押出付勢する弾性部
    材を、前記パネルと前記パネル支持体との間に設けてあ
    るパネル取付構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材が、板バネにより形成され
    ている請求項1に記載のパネル取付構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材が、弾性樹脂材により形成
    されている請求項1に記載のパネル取付構造。
  4. 【請求項4】 前記パネル支持体が、前記被取付部を取
    り付け自在な取付部の複数を上下に並設して複数のパネ
    ルを取り付け可能に構成してある長尺縦型の取付枠体に
    より形成してある請求項1に記載のパネル取付構造。
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