JP2002241691A - ポリオレフィン用コーティング剤 - Google Patents

ポリオレフィン用コーティング剤

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JP2002241691A
JP2002241691A JP2001045334A JP2001045334A JP2002241691A JP 2002241691 A JP2002241691 A JP 2002241691A JP 2001045334 A JP2001045334 A JP 2001045334A JP 2001045334 A JP2001045334 A JP 2001045334A JP 2002241691 A JP2002241691 A JP 2002241691A
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polyolefin
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coating
acid
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JP2001045334A
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Atsushi Hayakawa
敦 早川
Masaki Iwato
昌樹 岩藤
Mototaka Inagi
基孝 稲木
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 60〜80℃程度の低温焼付けでも、密着
性、耐水性および耐溶剤性に優れる塗膜を与えるポリオ
レフィン用コーティング剤を提供する。 【解決手段】 活性水素含有基を有する変性ポリオレフ
ィン(a1)およびポリオール(a2)からなる活性水
素成分(a)と有機ポリイソシアネート(b)とから誘
導されるポリウレタン樹脂(A)および有機溶剤(B)
からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリオレフィン用コ
ーティング剤に関する。更に詳しくは、とくにポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系樹脂成形体塗装用の下塗り
剤として好適に用いることのできるコーティング剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオレフィン系樹脂に対する密
着性の良好なコーティング剤としては、プロピレンおよ
びエチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合
体の塩素化物の酸変性物を必須成分とするもの(例えば
特開平5−112751号公報);ウレタン樹脂、塩素
化炭化水素系樹脂およびアミノ樹脂を必須成分とするも
の(例えば特開昭61−255938号公報)等が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
コーティング剤はポリオレフィン基材をあらかじめ溶剤
(塩素系溶剤たとえば1,1,1−トリクロロエタン
等)で洗浄する必要があり、また塗布後の焼付けに12
0℃程度の高温が必要であった。本発明は、基材の溶剤
洗浄を必要とせず、焼付け温度が60〜80℃程度の低
温でも優れた密着性を有する塗膜を与えるコーティング
剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果本発明に到達した。すな
わち本発明は、活性水素含有基を有する変性ポリオレフ
ィン(a1)およびポリオール(a2)からなる活性水
素成分(a)と有機ポリイソシアネート(b)とから誘
導されるポリウレタン樹脂(A)および有機溶剤(B)
からなることを特徴とするポリオレフィン用コーティン
グ剤;表面に、該コーティング剤からなる下塗り層と上
塗り層からなる塗膜を有する塗装ポリオレフィン樹脂成
形体;並びに、該成形体からなる自動車用バンパーであ
る。
【0005】本発明において、活性水素成分(a)を構
成する変性ポリオレフィン(a1)における活性水素含
有基としては、カルボキシル基、水酸基およびアミノ基
が挙げられる。好ましいのは水酸基である。
【0006】(a1)には、カルボキシ変性ポリオレフ
ィン(a11)、ヒドロキシ変性ポリオレフィン(a1
2)、およびアミノ変性ポリオレフィン(a13)が含
まれる。(a11)には、ポリオレフィン(a0)にカ
ルボキシル基を導入したものが用いられる。(a0)と
しては、炭素数2〜12もしくはそれ以上のオレフィン
の1種または2種以上の混合物(好ましくはプロピレン
および/またはエチレン)の重合法によって得られるも
の、および高分子量のポリオレフィン(好ましくはポリ
プロピレンおよび/もしくはポリエチレン)の熱減成法
によって得られる低分子量ポリオレフィンが挙げられ
る。該(a0)のMn(GPCによる数平均分子量。以
下同様)は通常500〜20,000、好ましくは80
0〜5,000、とくに好ましくは1,000〜3,0
00である。(a0)としては、1000炭素当たり1
〜40個、好ましくは2〜30個、とくに好ましくは3
〜20個の末端二重結合を有するものが好ましい。変性
のしやすさの点で、熱減成法による低分子量ポリオレフ
ィン(とくにMnが1,000〜3,000のポリエチ
レンおよびポリプロピレン)が好ましく、とくに190
℃における溶融粘度が400〜9,000mPa・sま
たはそれ以上で、かつX線回折法(例えば南條初五郎
“高分子の固体構造−高分子実験学講座2”42頁、共
立出版1958年発行)で測定される結晶化度が0〜4
0%、好ましくは0〜20%の低結晶ポリオレフィンの
熱減成物が最も好ましい。熱減成法による低分子量ポリ
オレフィンは、たとえば特開平3−62804号公報に
記載の方法により得ることができる。
【0007】カルボキシル基の導入は、α,β−不飽和
カルボン酸(無水物)[α,β−不飽和カルボン酸およ
び/またはその無水物。以下同様の表現を用いる]によ
る変性、または酸素および/またはオゾンによる酸化に
より行うことができ、更にラクタムもしくはアミノカル
ボン酸で二次変性してもよい。変性に用いられるα,β
−不飽和カルボン酸(無水物)としては、モノカルボン
酸、ジカルボン酸およびそれらの無水物、例えば(メ
タ)アクリル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、(無
水)イタコン酸および(無水)シトラコン酸等が挙げら
れる。これらのうち好ましいものは(無水)マレイン酸
およびフマル酸、とくに(無水)マレイン酸である。変
性に使用する酸(無水物)の量は、ポリオレフィン(a
0)の重量に基づき通常0.5〜40%、好ましくは1
〜30%である。(上記および以下において、%は重量
%を表わす。) α,β−不飽和カルボン酸(無水物)による変性は、
(a0)の末端二重結合に、溶液法または溶融法のいず
れかの方法(たとえば特開平3−91547号公報に記
載の方法)で、α,β−不飽和カルボン酸(無水物)を
熱的に付加(エン反応)させることにより行うことがで
きる。(a0)にα,β−不飽和カルボン酸(無水物)
を反応させる温度は通常170〜230℃である。酸化
によるカルボキシル基の導入は、例えば米国特許第3,
692,877号明細書記載の方法で行うことができ
る。
【0008】二次変性に用いるラクタムとしては、炭素
数6〜12のラクタム、たとえばカプロラクタム、エナ
ントラクタム、ラウロラクタム、ウンデカノラクタム
等;アミノカルボン酸としては、炭素数2〜12のアミ
ノカルボン酸、たとえばグリシン、アラニン、バリン、
ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン等のアミノ
酸、ω−アミノカプロン酸、ω−アミノエナント酸、ω
−アミノカプリル酸、ω−アミノペルゴン酸、ω−アミ
ノカプリン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミ
ノドデカン酸等が挙げられる。これらのうち好ましいの
はカプロラクタムおよび12−アミノドデカン酸であ
る。二次変性に用いるラクタムまたはアミノカルボン酸
の量は、不飽和ジカルボン酸(無水物)基またはカルボ
キシル基1個当たり1〜10モルまたはそれ以上、好ま
しくは1モルである。(a11)の酸価は、通常5〜3
00、好ましくは10〜200、とくに好ましくは20
〜150(mgKOH/g。以下同様)である。酸価が
5未満では反応性が乏しくなり、300を超えるとポリ
オレフィン基材との密着性が低下する傾向となる。
【0009】(a12)には(a11)のヒドロキシ変
性物が含まれ、(a11)とアミノアルコールとの反応
生成物、(a11)とポリオールとの反応生成物、(a
11)とアルキレンオキサイド(以下AOと略記)との
反応生成物およびこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。アミノアルコールとしては、炭素数が2〜12好ま
しくは2〜4のものが使用でき、モノアルカノールアミ
ン、例えば2−アミノエタノール、3−アミノプロパノ
ール、1−アミノ−2−プロパノール、2−アミノ−2
−メチル−1−プロパノール、4−アミノブタノール、
5−アミノペンタノール、6−アミノヘキサノール等が
挙げられる。これらのうち好ましいのは2−アミノエタ
ノールである。ポリオールとしては後述の(a21)お
よび(a22)が挙げられる。AOとしては、炭素数が
2〜12、好ましくは2〜4のものが使用でき、後述の
ものが挙げられる。AOの付加モル数は(a11)のカ
ルボキシル基1個当たり通常1〜10モルまたはそれ以
上、好ましくは1〜5モルとくに1モルである。
【0010】(a13)には、(a11)のアミノ変性
物が含まれ、(a11)とポリアミンとの反応性成物が
挙げられる。該ポリアミンとしては、低分子量ポリアミ
ン、たとえば後述のポリイソシアネート(b)に相当す
るポリアミン:炭素数2〜20の脂肪族ジアミン(エチ
レンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、1,12−ドデカンジアミン等)、炭素数6〜
15の脂環式ジアミン(1,4−シクロヘキシレンジア
ミン、イソホロンジアミン、4,4’−ジアミノシクロ
ヘキシルメタン等)、炭素数8〜15の芳香脂肪族ジア
ミン(キシリレンジアミン等)、炭素数6〜15の芳香
族ジアミン[p−フェニレンジアミン、2,4−および
2,6−トルエンジアミン、2,2−ビス(4,4’−
ジアミノフェニル)プロパン等]、ポリエーテルジアミ
ン[後述の(a221)のアミノ変性物(シアノアルキ
ル化物とくにシアノエチル化物の水素化物)が挙げられ
る。
【0011】(a1)のうち好ましいのは、(a1
2)、とくに(a11)とモノアルカノールアミンとの
反応生成物である。該反応生成物の製造方法としては、
(a11)のカルボン酸(無水物)基に対して過剰(例
えば1.1〜2倍モルまたはそれ以上)のモノアルカノ
ールアミンを加えて反応させたのち、未反応のモノアル
カノールアミンを蒸留法等の方法で除去する方法が挙げ
られる。反応は有機溶剤の存在下または不存在下に行う
ことができる。有機溶剤としては後述の(B)が挙げら
れ、好ましいものは芳香族炭化水素(トルエン、キシレ
ンなど)である。反応温度は通常100〜220℃、好
ましくは120〜200℃である。
【0012】(a11)とモノアルカノールアミンの反
応では、(a11)の酸基がカルボン酸基の場合はアル
カノールアミド基が形成され、酸無水物基の場合はアル
カノールイミド基が形成される。
【0013】該反応生成物としては(a11)のカルボ
ン酸基およびその無水物基のすべてがモノアルカノール
アミンと反応したものが好ましいが、少量の未反応の
(無水)カルボン酸基が含まれていてもよい。(a1
2)の水酸基価は通常5〜200、好ましくは10〜1
50であり、酸価は通常0〜10、好ましくは0〜5で
ある。また官能基数の平均は通常1〜4、好ましくは1
〜2である。
【0014】(a)を構成するポリオール(a2)とし
ては、低分子ポリオール(a21)および高分子ポリオ
ール(a22)およびこれらの併用が挙げられる。
【0015】上記(a21)には、水酸基当量(水酸基
価測定による、水酸基当たりの分子量。以下同様)が2
50未満の2〜3価またはそれ以上のポリオールが含ま
れる。その具体例としては、2価アルコールたとえば炭
素数2〜12の脂肪族ジオール類[直鎖ジオール(エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど)、およ
び分岐鎖を有するジオール(1,2−プロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパ
ンジオール、1,2−、1,3−および2,3−ブタン
ジオール、1,2−デカンジオールなど)など];炭素
数6〜25の環状基を有するジオール類、たとえば特公
昭45−1474号公報記載のもの:脂環基含有ジオー
ル〔1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ
ン、水添ビスフェノールAなど〕、芳香環含有ジオール
[m−およびp−キシリレングリコール、2価フェノー
ル〔単環2価フェノール(ハイドロキノンなど)、ビス
フェノール類(フェノールA、ビスフェノールS、ビス
フェノールFなど)、ジヒドロキシナフタレンなど〕の
AO付加物(水酸基当量250未満)、芳香族ジカルボ
ン酸のビスヒドロキシアルキル(炭素数2〜4)エステ
ル〔ビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレートな
ど〕など];三級アミノ基含有ジオール、例えばヒドロ
カルビルジアルカノールアミン類〔一級モノアミン[た
とえば炭素数1〜12の脂肪族もしくは脂環式一級モノ
アミン類(メチルアミン、エチルアミン、シクロプロピ
ルアミン、1−プロピルアミン、2−プロピルアミン、
アミルアミン、イソアミルアミン、ヘキシルアミン、
1,3−ジメチルブチルアミン、3,3−ジメチルブチ
ルアミン、2−アミノヘプタン、2−アミノヘプタン、
3−アミノヘプタン、シクロペンチルアミン、シクロヘ
キシルアミン、ヘプチルアミン、ノニルアミン、デシル
アミン、ドデシルアミン等)、炭素数6〜12の芳香族
一級モノアミン類(アニリン、ベンジルアミン等)]の
ビスヒドロキシアルキル化物(炭素数2〜4のAO2モ
ル付加物)〕;3価アルコールたとえばグリセリン、ト
リメチロールプロパン、これらのAO付加物(水酸基当
量250未満);およびこれらの2種以上の混合物が挙
げられる。これらのうち好ましいものは脂肪族ジオール
である。
【0016】上記および以下においてAOには炭素数2
〜10またはそれ以上のアルキレンオキサイド、および
そのフェニルもしくはハロ置換体が含まれ、エチレンオ
キサイド(以下EOと略記)、プロピレンオキサイド
(以下POと略記)、1,2−、1,3−、1,4−お
よび2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイ
ド、炭素数5〜10またはそれ以上のα−オレフィンオ
キサイド、エピハロヒドリン(エピクロロヒドリン等)
およびこれらの2種以上の併用(ブロックおよび/また
はランダム付加)が挙げられる。好ましいのはEO、P
Oおよびこれらの併用(ブロックおよび/またはランダ
ム付加)である。
【0017】(a22)には、ポリエーテルポリオール
(a221)、ポリエステルポリオール(a222)、
ポリジエンポリオール(a223)およびこれらの2種
以上の混合物が含まれる。該(22)の水酸基当量は通
常250〜2,000、好ましくは300〜1,500
であり、官能基数は通常2〜4、好ましくは2〜3とく
に2である。
【0018】(a221)としては、前記(a21)に
AOが付加した構造の化合物が挙げられる。該(22
1)の具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキ
シプロピレン(ブロックおよび/またはランダム)グリ
コール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリ
オキシブチレン−ポリオキシエチレン(ブロックおよび
/またはランダム)グリコール、ポリオキシブチレン−
ポリオキシプロピレン(ブロックおよび/またはランダ
ム)グリコール、ビスフェノールAのEOおよび/また
はPO付加物、およびこれらの2種以上の併用が挙げら
れる。
【0019】(a222)としては、前記(a21)
および/または(a221)とジカルボン酸との縮合重
合によるもの;前記(a21)および/または(a2
21)にラクトンモノマーを開環付加したもの;前記
(a21)および/または(a221)と炭酸ジエステ
ル(炭酸ジメチル、炭酸エチレンなど)との縮合重合に
よるもの;およびこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。該(a221)としては水酸基当量が500以下の
ものが好ましい。
【0020】上記のジカルボン酸の具体例としては、
炭素数4〜15の脂肪族ジカルボン酸[コハク酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、グルタル酸、アゼライン酸、マレ
イン酸、フマル酸など]、炭素数8〜15の芳香族ジカ
ルボン酸[テレフタル酸、イソフタル酸など]、これら
のエステル形成性誘導体[酸無水物、低級アルキル(炭
素数1〜4)エステル、酸ハライド(酸クロライド等)
など]およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
【0021】上記のラクトンモノマーとしては、炭素
数4〜12のラクトンたとえばγ−ブチロラクトン、ε
−カプロラクトン、γ−バレロラクトンおよびこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。
【0022】該(a222)の具体例としては、ポリエ
チレンアジペートジオール、ポリブチレンアジペートジ
オール、ポリヘキサメチレンアジペートジオール、ポリ
ブチレンイソフタレートジオール、ポリヘキサメチレン
イソフタレートジオール、ポリネオペンチルアジペート
ジオール、ポリエチレンプロピレンアジペートジオー
ル、ポリエチレンブチレンアジペートジオール、ポリブ
チレンヘキサメチレンアジペートジオール、ポリ(ポリ
テトラメチレンエーテル)アジペートジオール、ポリ
(ジエチレングリコール)イソフタレートジオール、ポ
リカプロラクトンジオール、ポリヘキサメチレンカーボ
ネートジオールおよびこれらの2種以上の併用が挙げら
れる。
【0023】(a223)としては、ポリブタジエンポ
リオール、ポリイソプレンポリオール、これらの部分も
しくは完全水素化物(水素化率;たとえば20〜100
%)およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
【0024】これらの(a22)のうちで好ましいもの
は(a221)および(a223)、とくにポリブタジ
エンポリオールである。
【0025】(a2)の平均水酸基当量は通常100〜
1,500、好ましくは200〜1,000である。ま
た(a)中の(a1)と(a2)の重量割合は通常(4
0〜90):(10〜60)、好ましくは(50〜8
5):(15〜50)である。
【0026】有機ポリイソシアネート(b)としては、
炭素数(NCO基中の炭素を除く。以下同様)2〜12
の脂肪族ポリイソシアネート[エチレンジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HDI)、ドデカメチレンジイソシ
アネート、2,2,4−トリメチルヘキサン−1,6−
ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2,6−
ジイソシアナトエチルカプロエート等];炭素数4〜1
5の脂環式ポリイソシアート[イソホロンジイソシアネ
ート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネート(水添MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネ
ート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート等];
炭素数8〜12の芳香脂肪族ポリイソシアネート[キシ
リレンジイソシアネート(XDI)、α,α,α’,
α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TM
XDI)等];芳香族ポリイソシアネート[トリレンジ
イソシアネート(TDI)、ジエチルベンゼンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、ナフチレンジイソシアネート等];これらの変性
物(カーボジイミド基、ウレトジオン基、ウレトイミン
基、ウレタン基、ウレア基、ビューレット基、イソシア
ヌレート基などを含有する変性物);およびこれらの2
種以上の併用が挙げられる。
【0027】該(b)のうち好ましいものは耐光性の観
点から非芳香族ポリイソシアネートであり、さらに好ま
しいものは脂肪族ポリイソシアネートおよび脂環式ポリ
イソシアネート、とくにHDI、IPDIおよび水添M
DIである。
【0028】必要により停止剤を用いることができる。
該停止剤としては1価アルコールおよびモノアミンが挙
げられる。1価アルコールの具体例としては、炭素数1
〜10の脂肪族1価アルコール(メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、オクタノール、エチル
セロソルブ、エチルカービトールなど)、炭素数6〜1
0の脂環式1価アルコール(シクロヘキサノールな
ど)、炭素数7〜20の芳香環含有1価アルコール[ベ
ンジルアルコール、ヒドロキシエチルベンゼン、1価フ
ェノール類(フェノール、クレゾールなど)の(ポリ)
オキシアルキレン(アルキレン基の炭素数2〜4、重合
度1〜5)エーテルなど]およびこれらの2種以上の混
合物が挙げられる。モノアミンの具体例としては、アル
キル基の炭素数1〜10のモノ−およびジアルキルアミ
ン(メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、n
−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミンなど)、炭素数
6〜10の脂環式モノアミン(シクロヘキシルアミンな
ど)、炭素数6〜15の芳香環含有モノアミン(ベンジ
ルアミン、アニリンなど)、炭素数4〜10の複素環式
モノアミン(モルホリンなど)、ヒドロキシアルキル基
の炭素数2〜4のモノ−およびジアルカノールアミン
(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソ
プロパノールアミンなど)およびこれらの2種以上の混
合物が挙げられる。これらのうち好ましいものは1価ア
ルコール、とくに脂肪族1価アルコールである。
【0029】ポリウレタン樹脂(A)の製造方法はとく
に限定されず、ワンショット法でもプレポリマー法でも
よい。製造方法としてはたとえば下記の方法が例示でき
る。反応は後述の有機溶剤(B)中で行うことができ
る。 (a1)、(a21)、(a22)および(b)を一
括して反応させる方法; (a21)および(a22)と(b)とを反応させて
イソシアネート(NCO)基末端プレポリマーを形成さ
せ、これに(a1)および必要により停止剤を反応させ
る方法; 予め(a22)と(b)とを反応させ、これにさらに
(a1)を反応させてNCO基末端プレポリマーを形成
させ、これに(a21)および必要により停止剤を加え
て鎖伸長する方法; (a1)および(a22)と(b)とを反応させてN
CO基末端プレポリマーとし、これに(a21)および
必要により停止剤を加えて鎖伸長する方法; (a1)と(b)を反応させてNCO基末端プレポリ
マーを形成させ、これに(a21)、(a22)および
必要により停止剤を反応させる方法。 上記の方法で停止剤を用いる場合のその添加時期はプレ
ポリマーの鎖伸長と同時でも鎖伸長後でもよい。上記方
法のうちでは溶解性の良好な(A)が安定的に得られる
点でおよびの方法が好ましい。
【0030】(A)の製造に当たっての(b)のNCO
基と(a)[(a1)と(a2)の合計]の活性水素含
有基の当量比は、通常(0.7〜1.2):1、好まし
くは(0.8〜1.1):1である。
【0031】(A)の製造に際しては、反応を促進する
ために必要によりポリウレタンに通常用いられる触媒を
使用することができる。該触媒としては、有機金属化合
物[例えばジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズ
ジラウレート、オクタン酸鉛、オクタン酸ビスマス];
3級アミン[例えばトリエチレンジアミン、アルキル基
の炭素数1〜8のトリアルキルアミン(例えばトリエチ
ルアミン)、ジアザビシクロアルケン類(例えば1,8
−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7)];
およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。触媒の使
用量は(A)の重量に基づいて通常2%以下、好ましく
は0.001〜1%である。
【0032】(A)のMnは通常2,000〜50,0
00、好ましくは2,500〜30,000である。該
(A)の末端は、NCO基でも水酸基または末端封止し
たものでもよいが、保存安定性の点で好ましいのは後者
である。
【0033】(A)中の(a1)の含有量は、ポリオレ
フィン基材に対する塗膜の密着性および耐溶剤性の観点
から、通常40〜80%、好ましくは50〜70%であ
る。
【0034】本発明で用いられる有機溶剤(B)として
は、コーティング剤に通常用いられるものが使用でき
る。具体例としては脂肪族および脂環族炭化水素類(n
−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサンなど)、芳
香族炭化水素類(トルエン、キシレン、エチルベンゼン
など)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンなど)、エステル類(酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなど)、エーテル類(ジオキサン、テト
ラヒドロフランなど)、エーテルエステル類(エチルセ
ロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテートなど)およびこれらの2種以上の混
合溶剤が挙げられる。これらのうち好ましいものは芳香
族炭化水素類、とくにトルエンである。
【0035】本発明のコーティング剤には、(A)とと
もに必要により塗料に通常用いられる他の樹脂(Mn
5,000〜30,000またはそれ以上;ポリエステ
ル樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂など)を含有させることができる。該他の樹脂の
含有量は(A)の重量に対して通常300%以下、好ま
しくは200%以下である。
【0036】本発明のコーティング剤には、さらに必要
により塗料に通常用いられる添加剤[安定剤(酸化防止
剤、紫外線吸収剤など)、充填剤、着色剤(染料、顔
料)、難燃剤(酸化アンチモンなど)、分散剤、消泡
剤、レベリング剤など]を配合することができる。該添
加剤の配合量はコーティング剤中の樹脂分の重量に対し
て通常10%以下、好ましくは0.5〜5%である。
【0037】上記酸化防止剤としては、ヒンダードフェ
ノール系[イルガノックス1010(チバガイギー社
製)など]およびヒンダードアミン系[サノールLS7
70(チバガイギー社製)など]が挙げられる。紫外線
吸収剤としては、トリアゾール系[チヌビン320(チ
バガイギー社製)など]およびベンゾフェノン系[サイ
アソーブUV9(サイアナミド社製)など]が挙げられ
る。充填剤としては、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、アルミナ、シリカ、カーボンブラック、酸化亜
鉛、酸化カルシウム、二酸化鉛、酸化チタン、ケイソイ
土、ガラス繊維およびその破砕物(カットガラス、ミル
ドガラス、ガラスフレークなど)、タルク、マイカなど
が挙げられる。
【0038】本発明のコーティング剤は、必要により架
橋剤を併用することができる。該架橋剤としては、たと
えば前述の(b)として例示したポリイソシアネート、
とくに3官能以上のもの(たとえばHDIのビュレット
体、HDIのトリメチロールプロパンアダクト体、IP
DIのイソシアヌレート体など)が挙げられる。架橋剤
の使用量は(A)の重量に対して通常5%以下、好まし
くは0〜3%である。
【0039】本発明のコーティング剤の固形分濃度は通
常5〜60%、好ましくは20〜50%であり、粘度
(25℃)は通常50〜5,000mPa・s(40%
濃度)である。固形分中の(A)の含有量は通常40%
以上、好ましくは60%以上である。
【0040】本発明のコーティング剤が適用できる基材
としては、プラスチック成形体[ポリオレフィン(ポリ
エチレン、ポリプロピレンなど)、ポリスチレン、AB
S、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアセター
ル、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、変性P
PO、ポリメチルメタクリレート、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、メラミン樹脂など]、ゴム類[天然ゴム、
合成ゴム(クロロプレンゴム、イソプレンゴム、SB
R、NBR、ブチルゴム、EPゴムなど)]、多孔質材
[木材、紙、布(天然繊維、化学繊維および合成繊維な
どの織布および不織布)、プラスチックフォーム(ポリ
オレフィンフォーム、ポリウレタンフォームなど)な
ど]および無機質材[金属(鉄、ブリキ、トタン、アル
ミニウム、亜鉛鋼板など)、ガラス、瓦スレート、セラ
ミックなど]が挙げられる。これらのうちとくに好まし
いものはポリオレフィン系基材とくに成形体である。
【0041】本発明のコーティング剤は、とくにポリオ
レフィン樹脂成形体(自動車用バンパーなど)塗装用の
下塗り剤として優れた性能を発揮する。塗装用下塗り剤
として使用する場合の塗布量(乾燥後)は目的に応じて
選択し得るが、通常2〜50μm、好ましくは5〜40
μmである。塗布方法としてはスプレー塗装、刷毛塗
り、ロール塗り、流し塗り、浸漬法などの公知の方法を
用いることができる。乾燥(焼付け)温度は通常40〜
130℃、好ましくは60〜80℃であり、乾燥時間は
通常0.5〜60分、好ましくは3〜30分である。
【0042】上塗り剤としては公知の熱硬化性または熱
可塑性の樹脂塗料、たとえばアクリルエナメル、一液お
よび二液型ポリウレタン塗料、アクリルウレタン塗料、
アクリルメラミン塗料、アルキッドメラミン塗料などが
用いられる。上塗り剤の塗布量(乾燥後)は通常20〜
80μmである。上塗り剤の塗布、乾燥方法としては、
公知の方法たとえばツーコート・ワンベイク(ウエット
・オン・ウエット塗布)法、ツーコート・ツーベイク
(ドライ・オン・ウエット塗布)法などが挙げられる。
上塗り層は1層または2層以上の複数の層からなってい
てもよい。
【0043】本発明のコーティング剤から形成される塗
膜は各種基材とくにポリオレフィンとの密着性、耐水
性、耐溶剤性等に優れるので、表面塗装剤、プラスチッ
クフィルム(とくにポリオレフィンフィルム)用印刷イ
ンキバインダー、接着剤等としても好適に用いることが
できる。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。実施例中の部は重量部である。
【0045】製造例1 攪拌装置および温度計を備えた反応容器に、結晶化度が
10%以下、Mnが5,200のポリプロピレン〔商品
名;ウベタックUT−2180、宇部レキセン(株)
製〕2,000部を仕込み、窒素ガスを導入しながら、
攪拌下に330℃に昇温し1時間維持した後冷却し、M
nが1,000の熱減成低分子量ポリプロピレン(PA
−1)を得た。
【0046】製造例2 加圧反応容器に、(PA−1)500部、無水マレイン
酸60部およびキシレン10部を仕込み、窒素ガス雰囲
気下にて200℃で10時間反応させた。その後、18
0℃、20mmHgの減圧下で1時間かけて、キシレン
および未反応の無水マレイン酸を留去し、マレイン酸変
性ポリプロピレン(PM−1)を得た。該(PM−1)
の酸価は102であった。同様の反応容器に、該(PM
−1)500部および2−アミノエタノール57部を仕
込み、窒素ガス雰囲気下、180℃で1時間反応させ
た。次いで180℃、20mmHgの減圧下で未反応の
2−アミノエタノールを留去し、水酸基含有変性ポリプ
ロピレン(PP−1)を得た。該(PP−1)の水酸基
価は49、酸価は0.1であった。
【0047】製造例3 製造例1と同様の反応容器に、水酸基当量500のポリ
ブタジエンジオール〔商品名;NISSO−PB、日曹
化成(株)製〕500部、1,4−ブタンジオール45
部、IPDI539部およびトルエン1626部を仕込
み、110℃で3時間反応させ、ウレタンプレポリマー
溶液(U−1)を得た。該(U−1)の樹脂分濃度は4
0%、樹脂分あたりのNCO基含量は11.1%であっ
た。
【0048】製造例4 製造例1と同様の反応容器に、「NISSO−PB」5
00部、1,4−ブタンジオール45部、IPDI30
4部およびトルエン1274部を仕込み、110℃で3
時間反応させ、ウレタンプレポリマー溶液(U−2)を
得た。該(U−2)の樹脂分濃度は40%、樹脂分あた
りのNCO基含量は7.4%であった。
【0049】製造例5 製造例1と同様の反応容器に、「NISSO−PB」1
06部、1,4−ブタンジオール7部、IPDI47部
およびトルエン240部を仕込み、110℃で3時間反
応させて、ウレタンプレポリマー溶液(U−3)を得
た。該(U−3)の樹脂分濃度は40%、樹脂分あたり
のNCO基含量は1.4%であった。
【0050】実施例1 製造例1と同様の反応容器に、(PP−1)500部、
(U−1)409部およびトルエン750部を仕込み、
110℃で3時間反応させ、ウレタン樹脂中の(PP−
1)の含有量が75%の本発明のコーティング剤(A−
1)を得た。該(A−1)の樹脂分濃度は40%、粘度
は200mPa・s/25℃であった。
【0051】実施例2 製造例1と同様の反応容器に、(PP−1)500部、
(U−2)1232部およびトルエン750部を仕込
み、110℃で3時間反応させた後、メタノール30部
およびジブチルスズジラウレート0.01部を加えてさ
らに1時間反応させて残存NCO基を封止し、ウレタン
樹脂中の(PP−1)の含量が50%の本発明のコーテ
ィング剤(A−2)を得た。該(A−2)の樹脂分濃度
は40%、粘度は270mPa・s/25℃であった。
【0052】比較例1 加圧反応容器に、塩素含量が25%、Mnが8,000
の塩素化ポリプロピレン200部、無水マレイン酸20
部およびキシレン100部を仕込み、攪拌しながら14
0℃まで昇温し、ジクミルパーオキサイド1部を含むキ
シレン溶液10部を1時間かけて滴下しさらに1時間反
応させた後、20mmHgの減圧下でキシレンおよび未
反応の無水マレイン酸を留去し、マレイン酸変性塩素化
ポリプロピレン(PP’−1)を得た。該(PP’−
1)の酸価は29であった。これをトルエンで希釈(濃
度40%)したものを比較のコーティング剤として用い
た。
【0053】比較例2 (PP−1)をトルエンで希釈(濃度40%)したもの
を比較のコーティング剤として用いた。
【0054】比較例3 (U−3)をそのまま比較のコーティング剤として用い
た。
【0055】性能試験例1 水で軽く洗浄したポリプロピレン板上に、実施例1〜2
および比較例1〜3のコーティング剤をそれぞれ乾燥後
の膜厚が15μとなるようにスプレー塗布を行い、80
℃で10分乾燥した後、上塗り塗料としてポリエステル
系二液型ウレタン塗料〔商品名;サンプレンTCM−3
12、三洋化成工業(株)製〕を乾燥後の膜厚が25μ
となるようにスプレー塗布を行い、80℃で10分乾燥
して塗装体を得た。この塗装体を室温で1日静置した
後、下記の試験方法により密着性、耐水性および耐溶剤
性の試験を行った。その結果を表1に示す。
【0056】<試験方法> 密着性 :塗装体の塗膜面についてJIS K5400
に準拠してゴバン目セロテープ(登録商標)剥離試験を
行った。 耐水性 :塗装体を40℃の温水に240時間浸漬後、
水をふき取り1時間後にJIS K5400に準拠して
塗膜面のゴバン目セロテープ剥離試験を行った。 耐溶剤性:塗装体をガソリン/エタノール=9/1(重
量比)の混合物に25℃で30分間浸漬して塗膜の状態
を下記基準により目視評価した。 評価基準 良;変化なし 不良;塗膜の浮きが認め
られる
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明のコーティング剤は、従来のもの
に比べ下記の効果を有する。 1.とくにポリオレフィン基材および上塗り塗膜双方へ
の密着性に優れる。 2.基材を塩素系溶剤等で前洗浄する必要がない。 3.しかも60〜80℃程度の低温焼付けで優れた密着
性、耐水性および耐溶剤性を有する塗膜を与える。 4.また、素材が塩素を全く含んでいないので、焼却時
に有害物を発生せず環境を汚染することがない。 上記効果を奏することから、本発明のコーティング剤
は、とくに自動車用バンパー等のポリオレフィン樹脂成
形体の塗装用下塗り剤として極めて有用である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK03A AK03B AK51B AK54B AL06B AT00C BA03 BA07 BA10A BA10C CC00B GB32 JA06B JL11 YY00B 4J034 BA03 BA05 BA07 BA08 BA09 CA01 CA03 CA04 CB02 CB03 CC01 CC03 DA01 DA03 DA05 DB03 DB04 DB05 DC02 DF01 DF11 DF12 DF14 DG01 DG02 DG03 DG04 DG06 DG09 DP06 DP12 DP19 GA05 GA06 HA01 HA06 HA07 HC01 HC03 HC12 HC13 HC22 HC63 HC71 JA02 JA12 JA14 JA41 KC17 KD12 KD27 QA05 QA07 RA07 4J038 DG051 DG191 DG261 DG271 GA06 KA06 MA12 MA14 MA15 NA12 PB07 PC03 PC04 PC07 PC08 PC10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性水素含有基を有する変性ポリオレフ
    ィン(a1)およびポリオール(a2)からなる活性水
    素成分(a)と有機ポリイソシアネート(b)とから誘
    導されるポリウレタン樹脂(A)および有機溶剤(B)
    からなることを特徴とするポリオレフィン用コーティン
    グ剤。
  2. 【請求項2】 (a1)がカルボキシ変性ポリオレフィ
    ンのヒドロキシ変性物である請求項1記載のコーティン
    グ剤。
  3. 【請求項3】 (a1)が、数平均分子量500〜5,
    000の低分子量ポリオレフィンにα,β−不飽和カル
    ボン酸もしくはその無水物を反応させてなる変性ポリオ
    レフィンとモノアルカノールアミンとの反応生成物であ
    る請求項1記載のコーティング剤。
  4. 【請求項4】 該低分子量ポリオレフィンが、190℃
    における溶融粘度が400〜9,000mPa・sで結
    晶化度が0〜40%の低結晶ポリオレフィンの熱減成物
    である請求項3記載のコーティング剤。
  5. 【請求項5】 (A)中の(a1)の含有量が40〜8
    0重量%である請求項1〜4のいずれか記載のコーティ
    ング剤。
  6. 【請求項6】 (b)が非芳香族ポリイソシアネートで
    ある請求項1〜5のいずれか記載のコーティング剤。
  7. 【請求項7】 ポリオレフィン樹脂成形体塗装用の下塗
    り剤である請求項1〜6のいずれか記載のコーティング
    剤。
  8. 【請求項8】 表面に、請求項7記載のコーティング剤
    からなる下塗り層と上塗り層からなる塗膜を有する塗装
    ポリオレフィン樹脂成形体。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の塗装ポリオレフィン樹脂
    成形体からなる自動車用バンパー。
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