JP2002241523A - 熱可塑性樹脂成形体の洗浄方法およびこれを利用した熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂成形体の洗浄方法およびこれを利用した熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法

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博信 國枝
Kenji Aramaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 界面活性剤水溶液を用いた、熱可塑性樹脂成
形体に付着した有機物の効率のよい洗浄方法およびこれ
を利用した熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法を提供する
こと。 【解決手段】 熱可塑性樹脂成形体に付着した有機物を
洗浄する方法において、用いる洗浄剤が、成分(A):
界面活性剤、成分(B):水、および成分(C):非極
性有機溶媒を含有し、かつ、マイクロエマルションを形
成してなる熱可塑性樹脂成形体の洗浄方法およびこれを
利用した熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂成形
体の洗浄方法およびこれを利用した熱可塑性樹脂微多孔
膜の製造方法に関し、さらに詳しくは、界面活性剤、水
および非極性有機溶媒を含有し、かつ、マイクロエマル
ションを形成してなる洗浄剤を用い、熱可塑性樹脂成形
体に付着した有機物を効率よく除去する洗浄方法および
熱可塑性樹脂と可塑剤とからなる樹脂組成物を溶融成形
し、ゲル状とした成形体より、可塑剤を効率よく除去す
る熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂成形体に付着した有機物、
特に油性汚れの界面活性剤水溶液による洗浄機構は、ロ
ーリングアップと呼称されるものであり、洗浄剤と油汚
れの界面張力を低下させ、油汚れと成形体界面の接触角
を大きくすることにより達成されるものである。また、
除去した油汚れの成形体表面への再付着防止には、界面
活性剤ミセルに油汚れが可溶化されることが重要とな
る。
【0003】上記ローリングアップを生じさせるために
は、成形体が洗浄剤により十分に濡れる必要がある。特
に、該成形体が親油性の熱可塑性樹脂であると、通常の
界面活性剤水溶液では、その表面が、十分に濡れること
がなく、従って洗浄力が小さいという問題があった。
【0004】また、熱可塑性樹脂と可塑剤とからなる樹
脂組成物を溶融成形し、冷却してゲル状とした後、可塑
剤を溶剤で除去する熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法に
おいて、例えば、熱可塑性樹脂としてポリエチレンを用
い、可塑剤として流動パラフィンなどの親油性可塑剤を
用いた場合、ポリエチレンは、可塑剤である流動パラフ
ィンによく濡れ、従って、流動パラフィンは、ポリエチ
レンフィルムのサブミクロンオーダーの細孔内に入り込
んでフィルムの内部方向に凹んだメニスカス(meni
scus)を形成していると考えられる。この際、曲面
の内側と外側とでは、内側の圧力の方が高いという、い
わゆるラプラス圧が生じ、この圧力は、フィルムの内部
方向に働く。
【0005】この可塑剤の除去に、通常の界面活性剤水
溶液を用いても、該界面活性剤水溶液と流動パラフィン
との間の界面張力の低下は生じず、メニスカスの曲率お
よびラプラス圧は変化しない。従って、通常の界面活性
剤水溶液での、熱可塑性樹脂微多孔膜からの可塑剤の除
去は、困難であった。
【0006】従って、界面活性剤溶液を用いて、熱可塑
性樹脂成形体に付着した有機物を効率よく洗浄する方法
並びにそれを利用した熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法
の開発が切望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、界面
活性剤溶液を用いた、熱可塑性樹脂成形体に付着した有
機物の効率のよい洗浄方法およびこれを利用した熱可塑
性樹脂微多孔膜の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、界面活性剤、
水および非極性有機溶媒を含有し、かつ、マイクロエマ
ルションを形成してなる洗浄剤を用いることにより、熱
可塑性樹脂成形体に付着した有機物を効率よく除去でき
得ること、およびこれを利用して熱可塑性樹脂微多孔膜
の製造が、効率よく行い得ることを見出し、本発明を完
成した。
【0009】すなわち、本発明の第1の発明によれば、
熱可塑性樹脂成形体に付着した有機物を洗浄する方法に
おいて、用いる洗浄剤が、成分(A):界面活性剤、成
分(B):水、および成分(C):非極性有機溶媒を含
有し、かつ、マイクロエマルションを形成してなる熱可
塑性樹脂成形体の洗浄方法が提供される。
【0010】また、本発明の第2の発明によれば、熱可
塑性樹脂と可塑剤とからなる樹脂組成物を溶融成形し、
冷却してゲル状とした後、可塑剤を溶剤で処理すること
により除去する熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法におい
て、該溶剤が、成分(A):界面活性剤、成分(B):
水、および成分(C):非極性有機溶媒を含有し、か
つ、マイクロエマルションを形成してなる熱可塑性樹脂
微多孔膜の製造方法が提供される。
【0011】本発明の好ましい態様を以下に示す。 1.上記熱可塑性樹脂成形体に用いられる熱可塑性樹脂
が、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
アリーレンスルフィドから選ばれることを特徴とする上
記洗浄方法。 2.上記熱可塑性樹脂成形体が、微多孔膜であることを
特徴とする上記洗浄方法。 3.上記成分(A):界面活性剤が、非イオン界面活性
剤であることを特徴とする上記洗浄方法。 4.上記非イオン界面活性剤が、エーテル型非イオン界
面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エ
ステル型非イオン界面活性剤および含窒素型非イオン界
面活性剤からなる群から選ばれた少なくとも1種の非イ
オン界面活性剤であることを特徴とする上記洗浄方法。 5.上記エーテル型非イオン界面活性剤が、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、アルキルアリルホルムアルデヒド
縮合ポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレン共重合体およびポリオキシ
エチレンオキシプロピルアルキルエーテルからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の化合物であることを特徴と
する上記洗浄方法。 6.上記エーテルエステル型非イオン界面活性剤が、グ
リセリンエステル、ソルビタンエステルおよびソルビト
ールエステルからなる群から選ばれた少なくとも1種の
化合物のポリオキシエチレンエーテルであることを特徴
とする上記洗浄方法。 7.上記エステル型非イオン界面活性剤が、ポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル、グリセリンエステル、ポ
リグリセリンエステルおよびプロピレングリコールエス
テルからなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物で
あることを特徴とする上記洗浄方法。 8.上記含窒素型非イオン界面活性剤が、脂肪酸アルカ
ノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドおよび
ポリオキシエチレンアルキルアミンからなる群から選ば
れた少なくとも1種の化合物であることを特徴とする上
記洗浄方法。 9.上記成分(B):水に、任意成分として極性有機溶
媒20重量部以下を含有することを特徴とする上記洗浄
方法。 10.上記極性有機溶媒が、アルコール、アミン、アミ
ド、水素原子の一部がハロゲンで置換されてもよいケト
ンおよび水素原子の一部がハロゲンで置換されてもよい
エーテルからなる群から選ばれた少なくとも1種の化合
物であることを特徴とする上記洗浄方法。 11.上記成分(C):非極性有機溶媒が、水素原子の
一部がハロゲンで置換されてもよいアルカンであること
を特徴とする上記洗浄方法。 12.上記水素原子の一部がハロゲンで置換されてもよ
いアルカンが、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、トリク
ロロエタン、テトラクロロエタン、シクロヘキサンおよ
びシクロヘプタンから選ばれた少なくとも1種の化合物
であることを特徴とする上記洗浄方法。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱可塑性樹脂成形
体の洗浄方法およびこれを利用した熱可塑性樹脂微多孔
膜の製造方法について各項目毎に詳細に説明する。
【0013】1.熱可塑性樹脂 本発明の熱可塑性樹脂成形体の洗浄方法およびこれを利
用した熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法における熱可塑
性樹脂としては、特に限定されることはないが、通常、
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアリ
ーレンスルフィドなどが用いられる。この中では、ポリ
オレフィンが好ましく、特に熱可塑性樹脂微多孔膜に用
いられる熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンまたは
ポリオレフィン組成物が好ましい。また、その成形体に
ついても、特に限定されるものではないが、例えば、シ
ート、フィルム、中空糸、微多孔膜などが挙げられ、こ
の中で、特に微多孔膜について本発明が好適に用いられ
る。以下に、熱可塑性樹脂微多孔膜について説明する。
【0014】2.熱可塑性樹脂微多孔膜 本発明の熱可塑性樹脂微多孔膜に用いられる熱可塑性樹
脂としては、上記のようにポリオレフィンまたはポリオ
レフィン組成物が好ましい。該ポリオレフィンとして
は、重量平均分子量50万以上のものが好適に用いら
れ、特に重量平均分子量100万〜1500万のものが
より好適に用いられる。重量平均分子量が、50万未満
のものでは、延伸時に破断が起こり易いため、好適な微
多孔膜を得ることが困難である。また、重量平均分子量
の上限は、限定的でないものの1500万以下とするこ
とにより、溶融押出しを容易に行うことができる。
【0015】ポリオレフィンの種類は、限定的でないも
のの、超高分子量ポリエチレンを用いることが好まし
い。該超高分子量ポリエチレンは、エチレンの単独重合
体のみならず、他のα−オレフィンを少量含有する共重
合体であってもよい。他のα−オレフィンとしては、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
4−メチル−1−ペンテン、オクテン、酢酸ビニル、メ
タクリル酸メチル、スチレンなどが好適である。
【0016】また、ポリオレフィン組成物としては、重
量平均分子量50万以上のポリオレフィンを含有するポ
リオレフィン組成物が好適に用いられる。重量平均分子
量50万以上のポリオレフィンを含有しないポリオレフ
ィン組成物では、延伸時に破断が起こり易いため、好適
な微多孔膜を得ることが困難である。さらに、重量平均
分子量の上限は、限定的でないものの1500万以下と
することにより、溶融押出しを容易に行うことができ
る。
【0017】重量平均分子量50万以上のポリオレフィ
ンとしては、前記の超高分子量ポリエチレンを挙げるこ
とができる。また、重量平均分子量50万以上のポリオ
レフィンを含有するポリオレフィン組成物としては、重
量平均分子量50万以上のポリオレフィンと重量平均分
子量1万以上50万未満のポリオレフィンからなる組成
物が挙げられる。重量平均分子量1万以上50万未満の
ポリオレフィンとしては、限定的でないものの、ポリエ
チレンを用いることが好ましい。
【0018】該ポリエチレンの種類としては、高密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン
が挙げられる。これらは、エチレンの単独重合体のみな
らず、他のα−オレフィンを少量含有する共重合体であ
ってもよい。他のα−オレフィンとしては、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メ
チル−1−ペンテン、オクテン、酢酸ビニル、メタクリ
ル酸メチル、スチレンなどが好適である。なお、重量平
均分子量50万以上のポリオレフィンと重量平均分子量
1万以上50万未満のポリオレフィンとからなる組成物
として、最も好ましいものは、超高分子量ポリエチレン
と高密度ポリエチレンとからなる組成物である。
【0019】さらに、本発明の熱可塑性樹脂微多孔膜を
電池用セパレータとして用いる場合には、そのメルトダ
ウン温度を向上させるために、上記ポリオレフィンまた
はポリオレフィン組成物にポリプロピレンを添加するこ
とが好ましい。該ポリプロピレンとしては、単独重合体
の他に、ブロック共重合体および/またはランダム共重
合体を使用することもできる。該共重合体の共重合成分
である他のα−オレフィンとしては、エチレンが好適で
ある。
【0020】また、電池用セパレータ用途としての特性
を向上させるため、シャットダウン機能を付与するポリ
オレフィンとして、前記の低密度ポリエチレンを用いて
もよい。すなわち、該低密度ポリエチレンとして、分岐
状の低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリ
エチレン(LLDPE)、シングルサイト触媒を用いて
製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体から選ば
れた少なくとも1種の低密度ポリエチレンを添加しても
よい。
【0021】上記と同様に、電池用セパレータ用途とし
ての特性を向上させるため、シャットダウン機能を付与
するポリオレフィンとして、重量平均分子量1000〜
4000の低分子量ポリエチレンを添加してもよい。た
だし、添加量が多いと延伸する場合に破断が起こり易く
なるので、その添加量は、熱可塑性樹脂中に20重量部
以下となるよう添加することが好ましい。
【0022】本発明において用いられるポリオレフィン
またはポリオレフィン組成物の分子量分布(Mw/M
n)は、限定的ではないものの5〜300が好ましく、
10〜100であることが、さらに好ましい。Mw/M
nが5未満であると、高分子量成分が多くなり過ぎて溶
融押出しが困難となり、一方、Mw/Mnが300を超
えると低分子量成分が多くなり過ぎるために強度の低下
を招く。
【0023】3.洗浄剤 本発明の熱可塑性樹脂成形体の洗浄方法およびこれを利
用した熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法に用いる洗浄剤
は、成分(A):界面活性剤、成分(B):水、および
成分(C):非極性有機溶媒を含有し、かつ、マイクロ
エマルションを形成してなるものである。上記のマイク
ロエマルションが形成されていない洗浄剤を用いると、
熱可塑性樹脂成形体の表面を十分に洗浄することができ
ないので、本発明の洗浄剤として使用することができな
い。
【0024】ここで、本発明において「マイクロエマル
ション」とは、字句のごとく微細な乳化状態を意味する
のではなく、水と非極性有機溶媒とが、ともに分散滴あ
るいはともに連続層を形成し、熱力学的に安定な混合状
態にあることをいう。すなわち、マイクロエマルション
は1液相であり、乳化は多相系である。このような状態
になると、いわゆる乳化した白濁状態とは異なり、透明
な溶液状態を呈する。
【0025】該マイクロエマルションを形成すると、界
面張力が最も低い状態となるため、洗浄力が向上する。
すなわち、熱可塑性樹脂成形体は、本発明のマイクロエ
マルションを形成した洗浄剤により、その表面が十分に
濡れるために洗浄力が飛躍的に向上すると考えられる。
また、熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法においては、そ
の可塑剤の除去工程に本発明のマイクロエマルションを
形成した洗浄剤を溶剤として用いると、可塑剤と溶剤と
の界面張力が低下することによりメニスカスの曲率が小
さくなり、ラプラス圧が低下し、結果として、可塑剤と
マイクロエマルションとの界面において可塑剤の拡散が
起こり、可塑剤が可溶化されることによりその除去が容
易となるものと考えられる。
【0026】以下に、成分(A):界面活性剤、成分
(B):水、および成分(C):非極性有機溶媒につい
て説明する。 (1)成分(A) 本発明の成分(A)である界面活性剤は、特に種類を問
わず、非イオン界面活性剤、両イオン界面活性剤、カチ
オン界面活性剤、アニオン界面活性剤のいずれをも使用
することができる。これらは、単独で使用しても混合し
て使用してもよい。これらの中では、精密材料などへの
使用を考慮した場合には、非イオン界面活性剤が好まし
い。精密材料に、非イオン界面活性剤以外の界面活性剤
を使用した場合には、不純物としてイオンが残存するお
それがあるので注意を要する。また、非イオン界面活性
剤を使用した場合には、その分子構造を変化させること
により、親水性−親油性バランス(以下、「HLB」と
略す。)を容易に変えることができ、マイクロエマルシ
ョンを形成させ易いという利点をも有する。
【0027】非イオン界面活性剤として使用できるもの
は、特に限定されず、エーテル型非イオン界面活性剤、
エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非
イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤などを
挙げることができる。これら非イオン界面活性剤は、単
独でも、混合物でも使用することができ、例えば、エー
テル型非イオン界面活性剤の混合物、エーテル型非イオ
ン界面活性剤とエステル型非イオン界面活性剤との混合
物を使用することもできる。
【0028】上記エーテル型非イオン界面活性剤として
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルアリルホ
ルムアルデヒド縮合ポリオキシエチレンエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合
体、ポリオキシエチレンオキシプロピルアルキルエーテ
ルの使用が好ましい。
【0029】また、上記エーテルエステル型非イオン界
面活性剤としては、グリセリンエステル、ソルビタンエ
ステル、ソルビトールエステルから選ばれた化合物のポ
リオキシエチレンエーテルの使用が好ましい。
【0030】また、エステル型非イオン界面活性剤とし
ては、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、グリセ
リンエステル、ポリグリセリンエステル、プロピレング
リコールエステルの使用が好ましい。なお、これらから
選ばれた少なくとも1種の化合物に、ソルビタンエステ
ル、ショ糖エステルのいずれかを添加したものも好まし
く用いられる。
【0031】また、含窒素型非イオン界面活性剤として
は、例えば、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエ
チレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ンの使用が好ましい。
【0032】(2)成分(B) 本発明の成分(B)である水は必須成分であるが、他の
極性有機溶媒を該成分(B)中に含有していてもよい。
この場合、他の極性溶媒の含有量は、特に限定されない
が、成分(B)を100重量部としたときに、20重量
部以下であることが好ましい。このような極性有機溶媒
としては、例えば、アルコール、アミン、アミド、水素
原子の一部がハロゲンで置換されてもよいケトン、水素
原子の一部がハロゲンで置換されてもよいエーテルなど
が挙げられる。これらは、単独でも、混合物として使用
しても構わない。
【0033】上記アルコールとしては、好ましくは炭素
数が1〜12のアルコール、さらに好ましくはメタノー
ル、エタノール、n−プロピルアルコール、i−プロピ
ルアルコール、i−ブチルアルコール、ポリグリセリン
から選ばれた少なくとも1種が例示される。
【0034】また、アミンとしては、好ましくは炭素数
が1〜12のアミン、さらに好ましくはメチルアミン、
エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンから
選ばれた少なくとも1種が例示される。
【0035】また、アミドとしては、好ましくはN,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ドから選ばれた少なくとも1種が例示される。
【0036】また、水素原子の一部がハロゲンで置換さ
れてもよいケトンとしては、好ましくは炭素数が3〜1
2のケトン、さらに好ましくはアセトン、メチルエチル
ケトン、ジエチルケトンから選ばれた少なくとも1種が
例示される。
【0037】また、水素原子の一部がハロゲンで置換さ
れてもよいエーテルとしては、好ましくは炭素数が2〜
12のエーテル、さらに好ましくはジメチルエーテル、
ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、メチルエチル
エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールジエチルエ
ーテルから選ばれた少なくとも1種が例示される。
【0038】(3)成分(C) 本発明の成分(C)である非極性有機溶媒としては、特
に限定されず、例えば、水素原子の一部がハロゲンで置
換されてもよいアルカンを挙げることができる。これら
は、単独で使用しても混合して使用してもよい。上記水
素原子の一部がハロゲンで置換されてもよいアルカンと
しては、炭素数が1〜18のアルカンが好ましく、特に
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、クロロホルム、四塩化
炭素、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエタン、テ
トラクロロエタン、シクロヘキサン、シクロヘプタンの
使用が好ましい。なお、水素原子の一部がハロゲンで置
換されてもよいアルカンは、直鎖状でも環状構造を形成
したものでも分岐を有するものでもよい。
【0039】(4)組成比 本発明の洗浄剤における成分(A)、成分(B)および
成分(C)の組成比は、該洗浄剤がマイクロエマルショ
ンを形成するものであれば、特に限定されるものではな
いが、成分(A)/成分(B)/成分(C)=1〜20
/20〜80/80〜20(重量部)であることが好ま
しい。なお、これら各成分の最も好ましい組成比は、用
いる成分により異なってくるものであり、また温度依存
性も存在するので使用する温度にも留意する必要があ
る。このようにしてマイクロエマルションを形成した洗
浄液は、単なる混合を行った組成物である洗浄液とは異
なり、界面張力を大幅に低下させるため、熱可塑性樹脂
成形体に付着した微細な有機物を効率よく除去し得る。
なお、上記洗浄時に、振とう機、超音波等により機械的
振動を与えると、洗浄力がより向上する。
【0040】4.熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方法 また、上記の洗浄方法は、前述のように熱可塑性樹脂微
多孔膜の製造方法に利用することができる。すなわち、
本発明の熱可塑性樹脂微多孔膜は、限定されるものでは
ないが、例えば、前記ポリオレフィンまたはポリオレフ
ィン組成物5〜50重量%と、可塑剤95〜50重量%
とからなる樹脂組成物を調製し、該樹脂組成物をダイよ
り溶融押出しすることにより溶融成形し、冷却してゲル
状組成物を形成した後、該ゲル状組成物をポリオレフィ
ンの融点+10℃以下の温度で延伸し、しかる後に残存
可塑剤を、本発明のマイクロエマルションを形成してな
る洗浄剤を溶剤として用いることにより除去して製造す
ることができる。
【0041】かかる場合にも、本発明の成分(A):界
面活性剤、成分(B):水、および成分(C):非極性
有機溶媒を含有し、かつ、マイクロエマルションを形成
してなる洗浄剤を、可塑剤除去工程の溶剤として用いる
際、上記の洗浄方法と同様に、機械的振動を与えること
により、より効率的に可塑剤を除去することができる。
【0042】なお、上記の可塑剤としては、常温にて液
体のもの、または常温にて固体であり、溶融成形時に液
体となるものの、いずれをも使用できる。常温にて液体
のものとしては、例えば、流動パラフィン、ノナン、デ
カン、ウンデカン、鉱油留分などを挙げることができ、
常温にて固体のものとしては、例えば、パラフィンワッ
クス、高級アルコール(ステアリルアルコール、セリル
アルコールなど)などを挙げることができる。また、上
記可塑剤除去工程の前後に延伸工程を設けることができ
るが、可塑剤除去前に延伸を行うことが好ましい。さら
に、可塑剤除去後に乾燥し、その後、適宜熱セット、親
水化、架橋などを行い微多孔膜の物性をさらに改良する
ことも可能である。
【0043】なお、本発明の熱可塑性樹脂微多孔膜は、
通常、空孔率が30〜95%、膜厚25μmで透気度が
2000秒/100cc以下、平均孔径が0.005〜
1μm、引張破断強度が80MPa以上で、突刺強度が
3920mN以上の機械物性を有するものである。ま
た、該微多孔膜の厚さは、適宜選択されるが、通常、
0.1〜50μm、好ましくは1〜25μm程度であ
る。厚さが0.1μm未満では、膜の機械的強度不足か
ら実用に供することが難しく、50μmを超えると、実
効抵抗が大きくなりすぎ好ましくない。
【0044】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるも
のではない。
【0045】実施例1 平均孔径が0.03μmであるポリエチレン微多孔膜
を、温度が25℃である流動パラフィン浴に浸漬するこ
とにより、ポリエチレン微多孔膜に流動パラフィンを含
浸させた。次いで、成分(A)の界面活性剤としてペン
タオキシエチレンドデシルエーテル(以下、「C12
25O(CHCHO)H」と略す。)6重量部、
成分(B)として水75.2重量部、および成分(C)
としてヘプタン18.8重量部からなる洗浄液で満たさ
れた恒温槽(温度25℃)に流動パラフィンを含浸させ
た微多孔膜を入れ、振とう機による機械的振動を与えな
がら10分間、洗浄を行った。その結果、流動パラフィ
ン100重量部のうち、90重量部が除去された。な
お、使用した洗浄剤は、25℃において青白色透明であ
り、マイクロエマルションを形成していることが分かっ
た。
【0046】実施例2 平均孔径が0.03μmであるポリエチレン微多孔膜
を、温度が25℃である流動パラフィン浴に浸漬するこ
とにより、ポリエチレン微多孔膜に流動パラフィンを含
浸させた。次いで、成分(A)の界面活性剤としてC
1225O(CH CHO)H6重量部、成分
(B)として水56.4重量部、および成分(C)とし
てヘプタン37.6重量部からなる洗浄液で満たされた
恒温槽(温度25℃)に流動パラフィンを含浸させた微
多孔膜を入れ、振とう機による機械的振動を与えながら
1分間、洗浄を行った。その結果、流動パラフィン10
0重量部のうち、90重量部が除去された。なお、使用
した洗浄剤は、25℃において青白色透明であり、マイ
クロエマルションを形成していることが分かった。
【0047】実施例3 平均孔径が0.2μmであるポリエチレン微多孔膜を用
いたこと以外は、実施例2と同様にして洗浄を行った。
その結果、流動パラフィン100重量部のうち、92重
量部が除去された。
【0048】実施例4 平均孔径が0.03μmであるポリエチレン微多孔膜
を、温度が25℃である流動パラフィン浴に浸漬するこ
とにより、ポリエチレン微多孔膜に流動パラフィンを含
浸させた。次いで、成分(A)の界面活性剤としてヘプ
タオキシエチレンヘキサデシルエーテル(以下、「C
1633O(CHCHO)H」と略す。)4重
量部、成分(B)として水76.8重量部、および成分
(C)としてヘプタン19.2重量部からなる洗浄液で
満たされた恒温槽(温度25℃)に流動パラフィンを含
浸させた微多孔膜を入れ、振とう機による機械的振動を
与えながら10分間、洗浄を行った。その結果、流動パ
ラフィン100重量部のうち、89重量部が除去され
た。なお、使用した洗浄剤は、25℃において青白色透
明であり、マイクロエマルションを形成していることが
分かった。
【0049】実施例5 平均孔径が0.03μmであるポリエチレン微多孔膜
を、温度が25℃である流動パラフィン浴に浸漬するこ
とにより、ポリエチレン微多孔膜に流動パラフィンを含
浸させた。次いで、成分(A)の界面活性剤としてテト
ラオキシエチレンデシルエーテル(以下、「C10
21O(CHCHO)H」と略す。)10重量
部、成分(B)として水81重量部、および成分(C)
としてヘプタン9重量部からなる洗浄液で満たされた恒
温槽(温度25℃)に流動パラフィンを含浸させた微多
孔膜を入れ、振とう機による機械的振動を与えながら1
0分間、洗浄を行った。その結果、流動パラフィン10
0重量部のうち、78重量部が除去された。なお、使用
した洗浄剤は、25℃において青白色透明であり、マイ
クロエマルションを形成していることが分かった。
【0050】実施例6 平均孔径が0.03μmであるポリエチレン微多孔膜
を、温度が25℃である流動パラフィン浴に浸漬するこ
とにより、ポリエチレン微多孔膜に流動パラフィンを含
浸させた。次いで、成分(A)の界面活性剤としてC
1021O(CH CHO)H10重量部、成分
(B)として水72重量部、および成分(C)としてヘ
プタン18重量部からなる洗浄液で満たされた恒温槽
(温度25℃)に流動パラフィンを含浸させた微多孔膜
を入れ、振とう機による機械的振動を与えながら10分
間、洗浄を行った。その結果、流動パラフィン100重
量部のうち、90重量部が除去された。なお、使用した
洗浄剤は、25℃において青白色透明であり、マイクロ
エマルションを形成していることが分かった。
【0051】実施例7 平均孔径が0.03μmであるポリエチレン微多孔膜
を、温度が25℃である流動パラフィン浴に浸漬するこ
とにより、ポリエチレン微多孔膜に流動パラフィンを含
浸させた。次いで、成分(A)の界面活性剤としてC
1021O(CH CHO)H2重量部およびC
1633O(CHCHO)H2重量部、成分
(B)として水76.8重量部、並びに成分(C)とし
てヘプタン19.2重量部からなる洗浄液で満たされた
恒温槽(温度25℃)に流動パラフィンを含浸させた微
多孔膜を入れ、振とう機による機械的振動を与えながら
10分間、洗浄を行った。その結果、流動パラフィン1
00重量部のうち、90重量部が除去された。なお、使
用した洗浄剤は、25℃において青白色透明であり、マ
イクロエマルションを形成していることが分かった。
【0052】実施例8 実施例1において、成分(A)の界面活性剤としてC
1225O(CHCHO)H6重量部、成分
(B)として水47重量部、および成分(C)としてヘ
プタン47重量部からなる洗浄液で満たされた恒温槽
(温度30℃)に流動パラフィンを含浸させた微多孔膜
を入れたこと以外は、実施例1と同様にして洗浄を行っ
た。その結果、流動パラフィン100重量部のうち、9
2重量部が除去された。
【0053】比較例1 実施例1において、成分(A)の界面活性剤としてC
1225O(CHCHO)H10重量部、成分
(B)としての水45重量部、および成分(C)として
のヘプタン45重量部からなる洗浄液で満たされた恒温
槽(温度30℃)に流動パラフィンを含浸させた微多孔
膜を入れたこと以外は、実施例1と同様にして洗浄を行
った。その結果、流動パラフィン100重量部のうち、
20重量部しか除去されなかった。なお、使用した洗浄
剤は、30℃において液晶構造となっていたことが分か
った。
【0054】比較例2 実施例1において、成分(A)の界面活性剤としてC
1225O(CHCHO)H1重量部、および
成分(B)として水99重量部からなる洗浄液で満たさ
れた恒温槽(温度25℃)に流動パラフィンを含浸させ
た微多孔膜を入れたこと以外は、実施例1と同様にして
洗浄を行った。その結果、流動パラフィン100重量部
のうち、3重量部しか除去されなかった。
【0055】比較例3 実施例1において、成分(A)の界面活性剤としてドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム1重量部、および成
分(B)として水99重量部からなる洗浄液で満たされ
た恒温槽(温度25℃)に流動パラフィンを含浸させた
微多孔膜を入れたこと以外は、実施例1と同様にして洗
浄を行った。その結果、流動パラフィン100重量部の
うち、2重量部しか除去されなかった。
【0056】比較例4 実施例8において、洗浄液で満たされた恒温槽の温度を
22℃としたこと以外は、実施例8と同様にして洗浄を
行った。その結果、流動パラフィン100重量部のう
ち、40重量部しか除去されなかった。なお、洗浄液温
度が22℃では、界面活性剤水溶液が連続相となり、成
分(C)を可溶化した分散した状態となり、実施例8の
30℃の場合とは相構造が異なることが分かった。すな
わち、相構造には温度依存性があり、いわゆるHLB温
度よりも低い温度であると考えられる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑性樹脂成形体に
付着した有機物を洗浄する方法において、当該洗浄剤
が、成分(A):界面活性剤、成分(B):水、および
成分(C):非極性有機溶媒を含有し、かつ、マイクロ
エマルションを形成してなるものを使用するので、効率
的に有機物を除去することができる。また、このような
洗浄剤を用いると、熱可塑性樹脂微多孔膜の製造工程に
おける可塑剤除去に、特に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 101:00 C08L 101:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂成形体に付着した有機物を
    洗浄する方法において、用いる洗浄剤が、成分(A):
    界面活性剤、成分(B):水、および成分(C):非極
    性有機溶媒を含有し、かつ、マイクロエマルションを形
    成してなることを特徴とする熱可塑性樹脂成形体の洗浄
    方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂と可塑剤とからなる樹脂組
    成物を溶融成形し、冷却してゲル状とした後、可塑剤を
    溶剤で処理することにより除去する熱可塑性樹脂微多孔
    膜の製造方法において、該溶剤が、成分(A):界面活
    性剤、成分(B):水、および成分(C):非極性有機
    溶媒を含有し、かつ、マイクロエマルションを形成して
    なることを特徴とする熱可塑性樹脂微多孔膜の製造方
    法。
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