JP2002240930A - 物品の姿勢変更装置 - Google Patents

物品の姿勢変更装置

Info

Publication number
JP2002240930A
JP2002240930A JP2001044291A JP2001044291A JP2002240930A JP 2002240930 A JP2002240930 A JP 2002240930A JP 2001044291 A JP2001044291 A JP 2001044291A JP 2001044291 A JP2001044291 A JP 2001044291A JP 2002240930 A JP2002240930 A JP 2002240930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
conveyor
posture
attitude
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001044291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4741094B2 (ja
Inventor
Kazumi Katono
一美 上遠野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawashima Packaging Machinery Ltd
Original Assignee
Kawashima Packaging Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawashima Packaging Machinery Ltd filed Critical Kawashima Packaging Machinery Ltd
Priority to JP2001044291A priority Critical patent/JP4741094B2/ja
Publication of JP2002240930A publication Critical patent/JP2002240930A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4741094B2 publication Critical patent/JP4741094B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Wrapping Of Specific Fragile Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、搬送中の物品の姿勢を検出し、
検出した姿勢に応じて物品に対して簡単な機構によって
且つ小さい力で物品を回転させることで、物品の姿勢を
所定の姿勢に的確に変更する物品の姿勢変更装置を提供
する。 【解決手段】 コントローラ50は、カメラ10が撮影
した規制サイドコンベヤ6で規制された状態の物品Aの
映像データD1 によって物品Aの実姿勢を算出し、目標
姿勢との姿勢偏差に基づいて搬送コンベヤ2の傾斜下方
側に配設されているサイドコンベヤ11の速度パターン
を演算し、その速度パターンに基づいてサーボモータ1
2に制御信号C1 を出力する。搬送コンベヤ2の搬送速
度Vに対する速度差により、物品Aは、その側部に作用
するサイドコンベヤ11のコンベヤ面14からの摩擦力
で回転され、その姿勢が目標姿勢に一致される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クッキー、ビス
ケット、チョコレート等の菓子に代表される食品のよう
に、輪郭形状や表面に描かれる絵柄等が非等方性である
ものに見られるような方向性を備えた物品の姿勢を変更
する姿勢変更装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クッキー、ビスケット、チョコレ
ート製の菓子に代表される食品に見られるような脆弱な
物品は、通常、連続して大量に製造され、コンベヤ等の
搬送装置によって個別に又は所定の数のグループに集め
られた集合状態で包装位置まで供給され、包装位置にお
いてピロー包装機のような袋包装機、上包み包装機等の
適宜の包装機によって包装されている。菓子等の物品
が、平面で見て概略円形のような方向性が問題にされな
い形状を有している場合には、包装位置までの搬送中の
物品の姿勢が特に問題になることはない。しかしなが
ら、物品が円形以外の、例えば、ハート形、リーフ形等
の方向性のある物品である場合には、複数の物品を積層
する等のグループ化するときには、すべての物品を統一
した所定の姿勢に揃えたり、幾つかの物品ごとに複数の
姿勢のうちから選択した姿勢を採らせることがある。ま
た、包装状態での包装材や容器内での物品の姿勢が問題
になる場合には、包装位置に供給される物品の姿勢を特
定の姿勢に揃える必要がある。
【0003】方向性を有する物品を撮像して得られた映
像を画像処理して、その物品を所定の方向に揃えること
は、例えば、特開平5−51001号公報や特開平10
−95403号公報に開示されている。特開平5−51
001号公報に開示されている装置は、エビフライ、ソ
ーセージ等の横長形等の方向性を有する物品を容器に所
定方向に揃えて充填する作業を機械化・自動化した物品
の充填装置であり、この充填装置においては、横長形等
の方向性を有する物品をカメラやCCD等の撮像手段に
よって撮像し、物品の長手方向の角度を撮像された映像
を画像処理して識別し、容器への充填時に取るべき物品
の長手方向の角度との角度差を基に物品を把持するハン
ドの角度を制御し、所定方向を向いたハンドによって物
品を容器に充填している。また、特開平10−9540
3号公報には、表面に図柄が描かれたCDを、綴じ込ま
れる雑誌の見栄えを良くする等の目的で、不織布からな
る袋に所定の向きに装入する板状物の包装装置が開示さ
れている。板状物供給部からの板状物の取出作動前又は
取出作動中に板状物を画像処理して向きのズレを判断
し、板状物を移送させる作動中に板状物の向きを所定方
向に矯正している。
【0004】これらの公報に開示されている物品揃え手
法は、搬送手段によって搬送されてくる個々の物品をカ
メラやCCD等の撮像手段を用いて撮影し、得られた撮
像結果を画像処理し、物品の長手方向、表面の模様、印
刷、凹凸、符号等を検出して、容器への装填等に予め設
定された方向と一致しているか否かを判断し、一致して
いなければそのズレ量を検出して物品の方向を所定の向
き一致するように修正する手法である。上記公報に開示
されている方向修正の手法では、把持手段として採用さ
れている吸着具で個々の物品を把持し、その後、把持手
段を回動せさることにより、物品の方向を所定の方向に
修正している。
【0005】しかしながら、上記のような把持手段の回
動によって方向性を有する物品の姿勢を変更する手法で
は、物品の姿勢変更の処理能力が把持手段による個々の
物品の吸着、上昇、回動、下降及び吸着解除の各動作速
度に依存しており、多量の物品を処理するのには限界が
ある。また、撮像手段と把持手段との処理ユニットを多
数配置すれば物品の姿勢変更の処理能力の向上について
は期待できるが、処理ユニット数が増加するに従って設
備コストが上昇する。また、物品がビスケット、クッキ
ー、チョコレート等の脆弱な菓子である場合、把持手段
が吸着具であるときには、物品の表面に生じやすい凹凸
に起因して吸着具による吸着が困難であったり、ハンド
等の把持具が脆弱な菓子に傷をつけたり、欠けを生じさ
せて、物品を不良品としてしまう虞がある。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】そこで、方向性のある
物品が毎分200個にも達する多数で連続して搬送され
る状況において、物品の搬送中の姿勢がランダムな方向
を向いていても、また、物品がビスケット、クッキー、
チョコレート等の脆弱な菓子である場合にも、搬送中の
個々の物品の姿勢を検出し、検出した姿勢に応じて個々
の物品に対して簡単な機構で且つ小さな力によって回転
を与えることで、物品の姿勢を所定の姿勢に的確に変更
する点で解決すべき課題がある。
【0007】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ことであり、姿勢がランダムな方向を向いて連続して搬
送されてくる多数の物品の姿勢を、物品のグループ化や
後流の包装機への一様な向きでの装入等を可能にするた
め、簡単な機構によって且つ高速で短時間で修正して、
所定の姿勢に揃えることを可能にする物品の姿勢修正装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するため次のように構成されている。即ち、この
発明は、方向性を有する物品を載置状態で搬送し且つ前
記物品の搬送方向に対して横断する方向に傾斜した搬送
コンベヤ、前記搬送コンベヤに載置されている前記物品
を撮影する撮影手段、前記搬送コンベヤの傾斜下方側に
前記搬送コンベヤに沿って配設されており前記物品の側
部に当接しつつ変速駆動されるサイドコンベヤ、及び前
記撮影手段が撮影した前記物品の映像データに基づいて
前記方向性で定まる前記物品の姿勢を目標姿勢に一致さ
せるため前記サイドコンベヤの走行速度を制御するコン
トローラから成る物品の姿勢変更装置に関する。
【0009】この発明による物品の姿勢変更装置によれ
ば、サイドコンベヤは、搬送コンベヤの傾斜下方側に搬
送コンベヤに沿って配設されており、搬送コンベヤに載
置状態の物品の側部に当接した状態で変速駆動される。
コントローラは、撮影手段が撮影した物品の映像データ
によって得られた物品の姿勢に基づいてサイドコンベヤ
を速度制御し、搬送コンベヤの搬送速度に対してサイド
コンベヤのコンベヤ速度を変化させる。その結果、物品
は、その側部に作用するサイドコンベヤの摩擦力で回転
され、その姿勢が目標姿勢に一致することになる。
【0010】この物品の姿勢変更装置において、前記搬
送コンベヤの傾斜下方側で且つ前記サイドコンベヤの上
流側には、前記搬送コンベヤに沿って、前記搬送コンベ
ヤと同速度で駆動されて前記物品の搬送経路を規制する
規制サイドコンベヤが配設されており、前記撮影手段は
前記規制サイドコンベヤで規制された状態の前記物品を
撮影する。搬送コンベヤは物品の搬送方向に対して横断
する方向に傾斜しているが、搬送コンベヤの傾斜下方側
に搬送コンベヤに沿って規制サイドコンベヤが配設され
ているので、物品は搬送コンベヤによって載置状態のま
ま規制サイドコンベヤによってそれ以上に滑り落ちない
ように傾斜方向に規制されつつ搬送される。規制サイド
コンベヤは搬送コンベヤの搬送速度と同速度で駆動され
ているので、物品は規制サイドコンベヤによって回転さ
れることがなく搬入時のままの姿勢で一定しており、撮
影手段はこの一定の姿勢を保っている物品を撮影する。
物品は、規制サイドコンベヤからサイドコンベヤに受け
渡される。
【0011】この物品の姿勢変更装置において、前記コ
ントローラは、前記搬送コンベヤからの搬出時における
前記物品の取るべき姿勢として設定される目標姿勢を記
憶する目標姿勢記憶手段、前記撮影手段によって撮影さ
れた前記物品の映像データに基づいて前記物品の実姿勢
を算出する実姿勢算出手段、前記搬送コンベヤによって
搬送中の前記物品の前記実姿勢を前記目標姿勢に一致さ
せるため前記実姿勢算出手段が算出した前記実姿勢と前
記目標姿勢記憶手段に記憶されている前記目標姿勢との
姿勢偏差に基づいて前記サイドコンベヤが駆動される際
に従うべき速度パターンを演算する演算手段、及び前記
速度パターンに基づいて前記サイドコンベヤを速度制御
する制御信号を出力する出力手段を備えている。このコ
ントローラによれば、目標姿勢記憶手段は搬送コンベヤ
からの搬出時に物品の取るべき方向として設定された目
標姿勢を記憶し、実姿勢算出手段は撮影手段によって撮
影した物品の映像データに基づいて物品の実姿勢を算出
し、演算手段は実姿勢算出手段が算出した物品の実姿勢
と目標姿勢記憶手段に記憶されている目標姿勢との偏差
に基づいてサイドコンベヤが駆動される際に従うべき速
度パターンを演算し、出力手段は、その速度パターンに
基づいてサイドコンベヤを速度制御する制御信号を出力
する。
【0012】前記速度パターンは、前記姿勢偏差が大き
いほど、前記搬送コンベヤの搬送速度と前記サイドコン
ベヤとの速度差を大きくした、又は所定の速度差を継続
する継続期間を長くした速度パターンである。物品の実
姿勢と目標姿勢との偏差の正負及び大きさに応じて物品
の姿勢を変更する際の物品を回転させる方向と回転量と
が対応しているので、姿勢偏差を解消するべく、搬送コ
ンベヤに対して速度差を生じるようにサイドコンベヤの
速度パターンが演算される。姿勢偏差が大きいほど物品
を回転すべき回転量が大きくなるので、上記速度差を大
きくし又は速度差を継続する継続期間が長く設定され
る。速度パターンは、コントローラにおいて姿勢偏差に
応じて予め設定されている式又はマップに基づいて演算
される。
【0013】この物品の姿勢変更装置において、前記規
制サイドコンベヤ、前記撮影手段、及び前記サイドコン
ベヤは、ユニットとして前記搬送コンベヤに前記搬送方
向に沿って繰り返して配設されており、前記コントロー
ラは、後続側に配設される前記ユニットについて、先行
して配設される前記ユニットについてする制御と同様の
制御を行う。規制サイドコンベヤ、撮影手段、及びサイ
ドコンベヤから成るユニットを搬送コンベヤにその搬送
方向に沿って繰り返して配設することにより、物品の姿
勢を変更する機会が少なくとも二度与えられることにな
り、多数の物品の姿勢をより精度良く目標姿勢に一致さ
せることが可能となる。コントローラは、上流側に配設
されるユニットに関して備える各手段と同様、撮影手段
によって撮影した物品の映像データに基づいて物品の実
姿勢を算出する実姿勢算出手段、搬送コンベヤによって
搬送中の物品の実姿勢を目標姿勢に一致させるため実姿
勢算出手段が算出した物品の実姿勢と目標姿勢記憶手段
に記憶されている目標姿勢との姿勢偏差に基づいてサイ
ドコンベヤが従うべき速度パターンを演算する演算手
段、及び前記速度パターンに基づいてサイドコンベヤへ
の制御信号を出力する出力手段を、後続側に配設されて
いるユニット用として備えており、前記撮影手段が撮影
した前記物品の映像データに基づいて前記物品の姿勢を
前記目標姿勢に一致させるため前記サイドコンベヤのコ
ンベヤ速度を制御する。
【0014】この物品の姿勢変更装置において、前記搬
送コンベヤの流入側に先行して、搬送方向及び横断方向
にランダムに流されている前記物品を前記搬送方向に一
列に揃えると共に前記物品の姿勢を概略揃える前処理機
構が配設されている。多量に連続して搬入されてくる物
品を、予め、前処理機構によって搬送方向に一列に揃え
ると共に物品の姿勢を概略揃えることにより、物品の姿
勢変更装置は方向性のある多数の物品の姿勢変更を一層
正確に且つ高速で処理することが可能となる。
【0015】この物品の姿勢変更装置において、前記搬
送コンベヤの搬出側に前記搬送コンベヤからの搬出時の
前記物品を撮影する最終撮影手段及び前記物品を前記搬
送コンベヤから排除する排除手段が設けられており、前
記コントローラは、前記最終撮影手段が撮影した前記物
品の映像データに基づいて求めた前記物品の最終実姿勢
と前記目標姿勢との最終姿勢偏差が所定の値以上である
ことに応答して、前記物品を姿勢不良品として前記搬送
コンベヤから排除するため前記排除手段を作動させる排
除制御信号を出力する排除決定手段を備えている。姿勢
不良品と成る物品は、グループ化する際にも、包装機へ
の導入姿勢としても不適であるので、最終撮影手段が撮
影した物品の映像データに基づいて求めた物品の最終実
姿勢が目標姿勢と所定の値以上にズレたときに、排除決
定手段はその物品を姿勢不良品として排除するよう排除
手段に排除制御信号を出力し、それによって姿勢不良品
を搬送コンベヤから排除する。
【0016】前記物品は、前記方向性を有する形として
ハート形又はリーフ形をした板状のクッキー、ビスケッ
ト、又はチョコレート製菓子である。これらの食品は、
個々に又はグループ化された状態で、袋、トレー、包み
フィルム等によって包装機で包装される。包装位置にお
ける個々の物品の姿勢が問題となるときには、そうした
物品は、その輪郭形状や物品の表面に描かれる絵柄等に
よって方向性を識別できるものである。そのような輪郭
や絵柄は撮影装置で検出可能であり、画像データを演算
処理することで、物品の方向性を識別することが可能と
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、この発明
による物品の姿勢変更装置の実施例を説明する。図1は
この発明による物品の姿勢変更装置の全体を示す概略
図、図2は図1に示す物品の姿勢変更装置の要部を示す
断面図、図3は図1に示す物品の姿勢変更装置に先行し
て配設される前処理機構の平面図、図4は図3に示す前
処理機構の断面図である。
【0018】図1に示すように、この発明による物品の
姿勢変更装置1は、姿勢を変更される物品Aを菓子とし
た場合の実施例であり、物品Aは、菓子製造ラインから
次々とランダムな間隔と姿勢で供給される。姿勢変更装
置1の上流側には、搬送方向に沿う方向と横断する方向
の双方にランダムに搬送されて来る物品Aを一列に且つ
姿勢を略一定の方向に揃える前処理をするため、前処理
機構30(詳細は後述)が配設されている。前処理機構
30によって一列に且つ姿勢が略一定の方向に揃えられ
た物品Aは、次々と、搬送コンベヤ2によって搬入され
る。搬送コンベヤ2は、搬送方向Bに対して横断する方
向に所定の角度θで傾斜して配設されており、複数のロ
−ラ4に支持され且つ変速制御可能なインバータモータ
3によって設定された一定速度で駆動用ローラ4aを介
して駆動される。物品Aは、搬送コンベヤ2の傾斜した
搬送面5上に載置された状態で搬送される。インバータ
モータ3の出力速度は、物品Aの単位時間当たりの処理
個数に応じて変更可能であるが、その処理が継続される
間は一定に設定される。物品Aは、搬送面5の傾斜によ
って次第に低い側に滑り落ちる傾向を有するので、物品
Aの滑落ちを規制するため、搬送方向Bに沿って、規制
サイドコンベヤ6と、規制サイドコンベヤ6に隙間なく
接続した姿勢変更用のサイドコンベヤ11とが配設され
ている。
【0019】規制サイドコンベヤ6は、ローラ8,8を
介してインバータモータ7によって駆動される。インバ
ータモータ7は、搬送コンベヤ2のためのインバータモ
ータ3による搬送コンベヤ2の搬送速度Vと等速のコン
ベヤ速度V1 となるように規制サイドコンベヤ6を駆動
する。規制サイドコンベヤ6のコンベヤ面9は、搬送コ
ンベヤ3の搬送面5と直交した状態に配置されている。
搬送面5上に載置された方向性のある物品Aは、コンベ
ヤ面9に当接することで規制されても、回転されること
はなく、搬入されたときの姿勢のまま搬送される。撮影
手段であるカメラ10は、規制サイドコンベヤ6によっ
て規制されて姿勢が一定している物品Aを撮影し、その
映像データD1 をコントローラ50に出力する。
【0020】物品Aは、搬送コンベヤ2の搬送面5に載
置状態のまま、規制サイドコンベヤ6から後続の姿勢変
更用のサイドコンベヤに11に受け渡される。サイドコ
ンベヤに11は、規制サイドコンベヤ6と同様に、搬送
コンベヤ2の傾斜下方側に搬送方向Bに沿って配設さ
れ、搬送面5と直交するコンベヤ面14を有している。
コンベヤ面14は、物品Aの側部a(図2参照)と摩擦
係合を確かにするため、多少の凹凸面としておくのが好
ましい。サイドコンベヤ11は、駆動部として応答性が
良いサーボモータ12によってローラ13を介して駆動
される。コントローラ50は、カメラ10が撮影した物
品の映像データD1 に基づいてサーボモータ12の回転
速度を制御し、搬送コンベヤ2の搬送速度Vに対してサ
イドコンベヤ11のコンベヤ速度V2 を変化させる。そ
の結果、物品Aは、その側部aに作用するコンベヤ面1
4の摩擦力で回転され、物品Aの姿勢はその方向性によ
って定まる目標姿勢(詳細は後述する)に一致させるよ
うに制御される。
【0021】規制サイドコンベヤ6、カメラ10及びサ
イドコンベヤ11は第一ユニットU1を構成しており、
第一ユニットU1の下流には、第一ユニットU1と同等
の構成を有する第二ユニットU2が設けられている。即
ち、第二ユニットU2は、規制サイドコンベヤ16、撮
影手段としてのカメラ20及びサイドコンベヤ21から
成り、搬送コンベヤ2の搬送方向Bの下流側に第一ユニ
ットU1に接続されている。コンベヤ面19を持つ規制
サイドコンベヤ16は、インバータモータ17によって
ローラ18を介して搬送コンベヤ2の搬送速度Vと同速
度で駆動され、コンベヤ面24を持つサイドコンベヤ2
1は、サーボモータ22によってローラ23を介して駆
動される。第二ユニットU2は第一ユニットU1で目標
姿勢に変更し切れなかった物品Aの姿勢を再度変更する
機会を与え、物品Aの姿勢をより精度良く目標姿勢に合
わせることができる。コントローラ50は、第二ユニッ
トU2について、カメラ20が撮影した物品Aの映像デ
ータD2 に基づいて物品Aの姿勢を目標姿勢に一致させ
るため、第一ユニットU1の場合と同様の制御態様で、
姿勢変更用のサイドコンベヤ21のコンベヤ速度V3
制御する。
【0022】搬送コンベヤ2は、搬出端25に近づくに
つれて傾斜が次第に緩やかになり、搬出端25の近傍で
は略平坦となっている。搬出端25に対応して、搬送コ
ンベヤ2から搬出される物品Aを撮影する最終撮影手段
としてのカメラ27が配設されている。カメラ27が撮
影した物品Aの映像データDfはコントローラ50に送
られる。物品Aの最終姿勢が目標姿勢と許容値以上にズ
レている場合、当該物品Aを姿勢不良品として搬送経路
から排除するため、搬出端25には、コントローラ50
からの作動信号によって作動して物品Aを搬送コンベヤ
2から排除する排除手段26が設けられている。排除手
段26は、例えば、搬送面5に沿ってエアを吹き出して
物品Aを吹き飛ばすエアジェットや搬送面5上を横断方
向に作動して物品Aを押し出すプッシャとすることがで
きる。
【0023】前処理機構30は、図3及び図4に示すよ
うに、菓子製造ラインのコンベヤ31の後流に接続配置
されて、搬送方向Bに横断する方向に傾斜させた傾斜コ
ンベヤ32と、傾斜コンベヤ32の傾斜下方から傾斜コ
ンベヤ32の搬送面33を途中まで斜めに這い上がりそ
の後、斜めに下るガイドコンベヤ40とから成ってい
る。傾斜コンベヤ32は、コンベヤ31との接続端34
では接続が滑らかになるように横断方向の傾斜率はゼロ
であるが、搬送方向Bに沿って傾斜率が次第に増加して
いる。ガイドコンベヤ40のコンベヤ面41は、搬送面
33と略直交して配置されている。傾斜コンベヤ32は
インバータモータ37によってローラ38を介して駆動
され、ガイドコンベヤ40はインバータモータ42によ
ってローラ43を介して傾斜コンベヤ32の搬送速度よ
り所定の速度差をもって駆動されている。傾斜コンベヤ
32に移載された物品Aは、搬送方向B及び横断方向に
ランダムに分散して供給されても、傾斜コンベヤ32と
速度差をもって駆動されるガイドコンベヤ40に当接
し、ガイドコンベヤ40によって回転を与えられる。物
品Aはその方向性により、続けて回転力が与えられて
も、ガイドコンベヤ40によって略安定した姿勢に規制
された状態で搬送される。ガイドコンベヤ40のコンベ
ヤ面41に沿って密に並んだ一連の物品Aは、搬出端3
5から高速で駆動される分離コンベヤ44に移載される
とき、個別に分離される。
【0024】図5は、この発明による物品の姿勢変更装
置の制御システム図、即ち、コントローラ50の構成を
示す図である。図5に示すにように、コントローラ50
は、搬送コンベヤ2からの搬出時に製品としての物品A
の取るべき方向として設定された目標姿勢α0 を記憶す
る目標姿勢記憶手段51を備えている。目標姿勢α
0は、例えば、方向性のある物品Aの方向が基準方向
(搬送方向)から所定の方向を向いた角度として目標姿
勢設定手段45によって設定される。搬送コンベヤ2の
上流側に配設されている第一ユニットU1に関して、規
制サイドコンベヤ6によって規制された状態で搬送コン
ベヤ2によって搬送されている物品Aを撮影したカメラ
10からの映像データD1 は、コントローラ50におい
て第一ユニットU1用として配設されている実姿勢算出
手段52に入力される。実姿勢算出手段52は、物品A
の映像データD1 に基づいて物品Aの実姿勢α1 を算出
する。
【0025】搬送コンベヤ2の下流側に配設されている
第二ユニットU2に関して、撮影手段としてのカメラ2
0が規制サイドコンベヤ16によって規制されつつ搬送
コンベヤ2によって搬送されている物品Aを撮影し、コ
ントローラ50においては、カメラ20からの映像デー
タD2 が実姿勢算出手段56に入力される。実姿勢算出
手段56は、物品Aの映像データD2 に基づいて物品A
の実姿勢α2 を算出する。更に、搬送コンベヤ2の搬出
側に配設され且つ搬送コンベヤ2から搬出されようとし
ている物品Aを撮影した最終撮影手段としてのカメラ2
7からの映像データDfが、最終実姿勢算出手段60に
入力され、最終実姿勢算出手段60は、物品Aの映像デ
ータDfに基づいて物品Aの最終実姿勢αfを算出す
る。
【0026】図6及び図7は、照明手段としての白色L
EDによって照らされた物品Aの映像を撮影手段である
カメラ10,20,27で撮影した映像を示す図であ
る。ここでは、方向性がある物品Aは平面形状がハート
形である平板状の菓子である。カメラ10,20,27
の視野は、物品A全体が写るように調整され、映像デー
タD(D1 ,D2 ,Df)は、背景を白画像に、物品を
黒画像(ハッチングで示す)に設定されている。図6に
示すように、搬送コンベヤ2から搬出された時点で取る
べき姿勢に対応して、物品Aの形状についてモデル登録
を行っておき、撮影された映像データDに基づいてモデ
ル登録された形状についてのデータとの比較によって物
品Aの実姿勢α(α1 ,α2 ,αf)が算出される。こ
の例では、目標姿勢α0 は、基準方向である搬送方向B
と同じ方向を向いた角度として設定される(α0 =0
°)。図7は、図6に示す目標姿勢α0 に揃えた状態か
ら物品Aの姿勢がズレている状態を示している。図7に
おいて、物品Aの実姿勢αを算出する具体的な手法とし
ては、例えば、物品Aの画像の重心Gを計算し、その重
心Gを中心として例えば4つの画面SA 〜SD に分割
し、分割された各画面SA〜SD に占める物品Aの面積
1 〜S4 に基づいて求める方法や、物品Aの形状を特
徴付けるラインL(図6)等を参照することで求める方
法がある。また、カメラは、カラーカメラとして、物品
Aの表面の絵柄や模様を認識できるようにして、絵柄や
模様から物品Aの実姿勢αを算出してもよいことは、勿
論である。
【0027】第一ユニットU1に関して、目標姿勢記憶
手段51に記憶されている目標姿勢α0 と実姿勢算出手
段52が算出した実姿勢α1 とは比較器53によって比
較され、両者の差が姿勢偏差Δα1 (=α1 −α0 )と
して計算される。姿勢偏差Δα1 の入力を受けて、演算
手段54は、予め保存されている速度パターンを参照し
て、実際にサイドコンベヤ11を駆動する速度パターン
1 を演算する。出力手段55は、演算された速度パタ
ーンP1 に基づいた所定のタイミングで、サイドコンベ
ヤ11の駆動部であるサーボモータ12に制御信号C1
を演算する。
【0028】物品Aを姿勢変更させる回転方向と回転量
とは、姿勢偏差Δα1 の値(正負とその絶対値の大き
さ)に対応しているので、搬送コンベヤ2で搬送中の物
品Aを回転させて実姿勢α1 が目標姿勢α0 に一致する
ように、サイドコンベヤ11と搬送コンベヤ2との間に
速度差ΔVを生じさせる速度パターンP1 が演算され
る。速度パターンP1 は、図8に例示されているよう
に、サイドコンベヤ11の速度がステップ状(階段状、
又は滑らかに変化してもよい)に変化し、一定の継続期
間T、搬送コンベヤ2の搬送速度Vと速度差ΔVを保っ
た後、再び搬送コンベヤ2の搬送速度Vと同じ速度に戻
るパターンに設定されている。搬送コンベヤ2とサイド
コンベヤ11との間に速度差ΔVがある期間、物品A
は、速度差ΔVの正負及び大きさに応じてサイドコンベ
ヤ11のコンベヤ面14との摩擦係合によって回転し、
姿勢を変更する。姿勢変更は、サイドコンベヤ11と係
合している間に終了するように実行される。物品Aは、
その方向性の故に安定となる姿勢(例えば、図6に示す
ラインLがサイドコンベヤのコンベヤ面14に当接する
姿勢)があり、その安定方向を目標姿勢α0 に設定する
ことにより、目標姿勢α0 からの僅かな姿勢のズレは、
搬送中の振動等により自動的に修正される。
【0029】サーボモータ12を変速させる速度差ΔV
及び所定の速度差ΔVが継続される継続時間Tは、予
め、幾つかの姿勢偏差Δα1 の値に応じて実験等に基づ
いて式又はマップとして求められており、適宜の補完を
施すことで任意の姿勢偏差Δα 1 に対して速度パターン
1 が求められる。速度パターンP1 は、姿勢偏差Δα
1 の絶対値が大きいほど物品Aを回転すべき回転量が大
きくなる。ここでは、姿勢変更のための物品Aの回転量
は、継続期間Tを変更することにより調節されている
が、必要な回転量が過大であるときには、速度差ΔVを
大きく設定したり、速度差ΔVと継続期間Tとの両方を
変えて設定してもよいよい。速度パターンP 1 の例とし
て、図8には、時刻t0 〜t1 までの期間T1 の間に速
度差ΔV1 を与えたもの、時刻t0 〜t2 までの期間T
2 の間に速度差ΔV1 を与えたもの、時刻t0 〜t3
での期間T3 の間に速度差−ΔV1 を与えたものがあ
る。
【0030】第二ユニットU2に関しても、第一ユニッ
トU1の場合と同様に、目標姿勢記憶手段51に記憶さ
れている目標姿勢α0 と、カメラ20が撮影した物品A
の映像データD2 に基づいて実姿勢算出手段56が算出
した実姿勢α2 とが比較器57によって比較され、姿勢
偏差Δα2 (=α2 −α0 )が計算される。姿勢偏差Δ
α2 の入力を受けて、演算手段58は物品Aの実姿勢α
2 を目標姿勢α0 に一致させるためのサイドコンベヤ2
1の速度パターンP2 を演算し、出力手段59は速度パ
ターンP2 に基づいてサイドコンベヤ21の駆動部であ
るサーボモータ22へ制御信号C2 を出力する。速度パ
ターンP2 は、第一ユニットU1に関しての速度パター
ンP1 と同様(又はより高精細度)であってよいのでそ
の詳細な説明を省略する。第二ユニットU2によって、
第一ユニットU1で変更し切れなかった物品Aの姿勢を
より精度良く目標姿勢α0 に一致させることができる。
【0031】コントローラ50による物品Aの姿勢制御
フローが、図9に示されている。先ず、搬送コンベヤ2
からの搬出時において基準方向に対する所定の角度とし
て入力された物品Aの取るべき目標姿勢α0 が目標姿勢
設定手段45によって入力され、その目標姿勢α0 は目
標姿勢記憶手段51に記憶されることで設定される(ス
テップ1)。第一ユニットU1において、規制サイドコ
ンベヤ6に規制された状態で物品Aが搬送コンベヤ2で
次々に搬送されてくるとき、カメラ10が各物品Aを撮
影し、その映像データD1 が実姿勢算出手段52に入力
される(ステップ2)。実姿勢算出手段52が、映像デ
ータD1 に基づいて物品Aの実姿勢α1を算出する(ス
テップ3)。比較器53において、目標姿勢記憶手段5
1に記憶されている目標姿勢α0 と実姿勢算出手段52
が算出した実姿勢α1 との姿勢偏差Δα1 (=α1 −α
0 )が算出される(ステップ4)。姿勢偏差Δα1 の絶
対値が予め定められた値δ1 以下であるか否かが判定さ
れる(ステップ5)。姿勢偏差Δα1 の絶対値がδ1
下である場合には、物品Aの姿勢は充分目標姿勢α 0
近く物品Aの姿勢変更は必要ないと判断されるので、サ
イドコンベヤ11のコンベヤ速度V2 を搬送コンベヤ2
の搬送速度Vに設定し(ステップ6)、物品Aはそのま
まの姿勢で第二ユニットU2に移行される。姿勢偏差Δ
α1 の絶対値がδ1 を超える場合には、演算手段54
は、姿勢偏差Δα1 に基づいて、物品Aの実姿勢α1
目標姿勢α0 に一致させるようなサイドコンベヤ11の
コンベヤ速度V2 についての速度パターンP1 を演算す
る(ステップ7)。出力手段55は、演算手段54が演
算した速度パターンP1 に基づいてサイドコンベヤ11
のサーボモータ12を制御する制御信号C1 を出力する
(ステップ8)。
【0032】第二ユニットU2において、規制サイドコ
ンベヤ16による規制状態で物品Aが搬送コンベヤ2で
搬送されているとき、カメラ20が物品Aを撮影し、そ
の映像データD2 が実姿勢算出手段56に入力される
(ステップ9)。実姿勢算出手段56は、映像データD
2 に基づいて物品Aの実姿勢α2 を算出する(ステップ
10)。比較器57において、目標姿勢記憶手段51に
記憶されている目標姿勢α0 と実姿勢算出手段56が算
出した実姿勢α2 との姿勢偏差Δα2 が求められる(ス
テップ11)。姿勢偏差Δα2 の絶対値が、予め定めら
れた値δ2 以下であるか否かが判定される(ステップ1
2)。姿勢偏差Δα2 の絶対値がδ2 以下である場合に
は、第一ユニットU1における物品Aの姿勢変更で物品
Aの実姿勢と目標姿勢α0 との姿勢偏差が充分解消され
ており第二ユニットU2において物品Aの姿勢変更は必
要ないと判断されるので、サイドコンベヤ21のコンベ
ヤ速度V3 を搬送コンベヤ2の搬送速度Vに設定し(ス
テップ13)、物品Aは最終姿勢判定に移行する。姿勢
偏差Δα2 の絶対値がδ2 を超える場合、即ち、第一ユ
ニットU1において物品Aの姿勢偏差Δα1 が充分解消
されていない場合には、演算手段58は、姿勢偏差Δα
2 に基づいて、物品Aの実姿勢α2 を目標姿勢α0 に一
致させるようなサイドコンベヤ21のコンベヤ速度V3
の速度パターンP2 を演算する(ステップ14)。出力
手段59は、演算手段58が演算した速度パターンP2
に基づいてサイドコンベヤ21の駆動部としてのサーボ
モータ22を制御する制御信号C2 を出力する(ステッ
プ15)。
【0033】物品Aが第二ユニットU2を通過して搬送
コンベヤ2の搬出端25に接近すると、最終撮影手段と
してのカメラ27が撮影した搬出時の物品Aの映像デー
タDfが最終実姿勢算出手段60に入力される(ステッ
プ16)。最終実姿勢算出手段60は、映像データDf
に基づいて物品Aの最終実姿勢αfを算出する(ステッ
プ17)。最終実姿勢αfと目標姿勢記憶手段51に記
憶されている目標姿勢α0 との最終姿勢偏差Δαf(=
αf−α0 )が算出される(ステップ18)。最終姿勢
偏差Δαfの絶対値が予め定められた値δf以上である
か否かが判定される(ステップ19)。ステップ19の
判定が肯である場合、排除決定手段62は当該物品Aは
姿勢が良好であるとして排除手段26を非作動とし(ス
テップ20)、ステップ19の判定が否である場合、当
該物品Aを姿勢不良品として搬送コンベヤ2から排除さ
せるため、排出制御信号Cfが排除手段26に出力され
る(ステップ21)。上記フローの制御が、各物品Aに
対して順次行われる。
【0034】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成されてい
るので、次のような効果を奏する。即ち、輪郭形状や表
面の絵柄等、撮影装置で検出可能な方向性を備えている
物品であれば、毎分200個にも達する多数の物品がラ
ンダムな方向を向いて連続して搬送されてきても、それ
らの物品の姿勢を、従来のように把持手段の回動によっ
て得るのではなく、搬送コンベヤとサイドコンベヤとの
速度差を利用した簡単な機構によって且つ短時間で変更
して、目標姿勢に揃えることができる。従って、複数の
物品を所定の向きに揃えた状態でグループ化させること
や、後流に配設されている包装機へ物品を一様な向きで
装入することも可能になる。また、物品がビスケット、
クッキー、チョコレート等の脆弱な菓子である場合に
も、個々の物品を姿勢変更をさせるための回転力は、サ
イドコンベヤのコンベヤ面が物品の周縁に作用する摩擦
力によって得られるので、従来の把持手段による物品の
把持に見られるような把持の失敗や過大な力が作用する
ことによる物品の損傷を回避して、所定の姿勢に高速で
簡単に且つ的確に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による物品の姿勢変更装置の全体を示
す概略図である。
【図2】図1に示す物品の姿勢変更装置の要部を示す断
面図である。
【図3】図1に示す物品の姿勢変更装置に先行して配設
される前処理機構の平面図である。
【図4】図3に示す前処理機構の断面図である。
【図5】この発明による物品の姿勢変更装置の制御シス
テム図である。
【図6】目標姿勢にある物品Aを撮影手段で撮影した映
像を示す図である。
【図7】目標姿勢から姿勢変化した物品Aの映像を撮影
手段で撮影した映像を示す図である。
【図8】コントローラの演算手段が演算して得る速度パ
ターンの一例を示す図である。
【図9】コントローラによる物品の姿勢制御の一例を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
A 物品 B 搬送方向 C(C1 ,C2 ,Cf) 制御信号、排除制御信号 D(D1 ,D2 ,Df) 映像データ P(P1 ,P2 ) 速度パターン T(T1 ,T2 ,T3 ) 継続時間 U1,U2 ユニット(第一ユニット、第二ユニッ
ト) V 搬送速度(搬送コンベヤ) ΔV 速度差 α0 目標姿勢 α(α1 ,α2 ,αf) 実姿勢、最終実姿勢 Δα(Δα1 ,Δα2 ,Δαf) 姿勢偏差、最終姿勢
偏差 a 物品の側部 1 姿勢変更装置 2 搬送コンベヤ 6,16 規制サイドコンベヤ 10,20 カメラ(撮影手段) 11,21 サイドコンベヤ 26 排除手段 27 カメラ(最終撮影手段) 30 前処理機構 50 コントローラ 51 目標姿勢記憶手段 52,56 実姿勢算出手段 54,58 演算手段 55,59 出力手段 60 最終実姿勢算出手段 62 排除決定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 43/08 B65G 43/08 D 47/256 47/28 G 47/28 G06T 1/00 300 G06T 1/00 300 B65G 47/22 200 Fターム(参考) 3E043 BA05 DA04 DA09 DB01 3E054 AA02 DD01 DD11 EA01 FA02 FA06 FC02 FC08 FC13 GA01 GA08 GB10 GC04 3F027 AA01 CA01 DA09 DA16 EA01 FA16 3F081 AA10 AA47 BB05 BC01 BD02 BD08 BD09 BD15 BD16 BE04 BF13 CA31 CC08 DA02 DA11 DB01 EA09 EA15 FB02 5B057 AA04 CA12 CE09 CH01 DB02 DC08 DC33 DC36

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方向性を有する物品を載置状態で搬送し
    且つ前記物品の搬送方向に対して横断する方向に傾斜し
    た搬送コンベヤ、前記搬送コンベヤに載置されている前
    記物品を撮影する撮影手段、前記搬送コンベヤの傾斜下
    方側に前記搬送コンベヤに沿って配設されており前記物
    品の側部に当接しつつ変速駆動されるサイドコンベヤ、
    及び前記撮影手段が撮影した前記物品の映像データに基
    づいて前記方向性で定まる前記物品の姿勢を目標姿勢に
    一致させるため前記サイドコンベヤの走行速度を制御す
    るコントローラから成る物品の姿勢変更装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送コンベヤの傾斜下方側で且つ前
    記サイドコンベヤの上流側には、前記搬送コンベヤに沿
    って、前記搬送コンベヤと同速度で駆動されて前記物品
    の搬送経路を規制する規制サイドコンベヤが配設されて
    おり、前記撮影手段は前記規制サイドコンベヤで規制さ
    れた状態の前記物品を撮影することから成る請求項1に
    記載の物品の姿勢変更装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは、前記搬送コンベヤ
    からの搬出時における前記物品の取るべき姿勢として設
    定される目標姿勢を記憶する目標姿勢記憶手段、前記撮
    影手段によって撮影された前記物品の映像データに基づ
    いて前記物品の実姿勢を算出する実姿勢算出手段、前記
    搬送コンベヤによって搬送中の前記物品の前記実姿勢を
    前記目標姿勢に一致させるため前記実姿勢算出手段が算
    出した前記実姿勢と前記目標姿勢記憶手段に記憶されて
    いる前記目標姿勢との姿勢偏差に基づいて前記サイドコ
    ンベヤが駆動される際に従うべき速度パターンを演算す
    る演算手段、及び前記速度パターンに基づいて前記サイ
    ドコンベヤを速度制御する制御信号を出力する出力手段
    を備えていることから成る請求項1又は2に記載の物品
    の姿勢変更装置。
  4. 【請求項4】 前記速度パターンは、前記姿勢偏差が大
    きいほど、前記搬送コンベヤの搬送速度に対する前記サ
    イドコンベヤの速度差を大きくした、又は所定の速度差
    を継続する継続期間を長くした速度パターンであること
    から成る請求項3に記載の物品の姿勢変更装置。
  5. 【請求項5】 前記規制サイドコンベヤ、前記撮影手
    段、及び前記サイドコンベヤは、ユニットとして前記搬
    送コンベヤに前記搬送方向に沿って繰り返して配設され
    ており、前記コントローラは、後続側に配設される前記
    ユニットについて、先行して配設される前記ユニットに
    ついてする制御と同様の制御を行うことから成る請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の物品の姿勢変更装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送コンベヤの流入側に先行して、
    搬送方向及び横断方向にランダムに流されている前記物
    品を前記搬送方向に一列に揃えると共に前記物品の姿勢
    を概略揃える前処理機構が配設されていることから成る
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の物品の姿勢変更装
    置。
  7. 【請求項7】 前記搬送コンベヤの搬出側に前記搬送コ
    ンベヤからの搬出時の前記物品を撮影する最終撮影手段
    及び前記物品を前記搬送コンベヤから排除する排除手段
    が設けられており、前記コントローラは、前記最終撮影
    手段が撮影した前記物品の最終映像データに基づいて求
    めた前記物品の最終実姿勢と前記目標姿勢との最終姿勢
    偏差が所定の値以上であることに応答して、前記物品を
    姿勢不良品として前記搬送コンベヤから排除するため前
    記排除手段を作動させる排除制御信号を出力する排除決
    定手段を備えていることから成る請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の物品の姿勢変更装置。
  8. 【請求項8】 前記物品は、前記方向性を有する形とし
    てハート形又はリーフ形をした板状のクッキー、ビスケ
    ット、又はチョコレート製菓子であることから成る請求
    項1〜7のいずれか1項に記載の物品の姿勢変更装置。
JP2001044291A 2001-02-20 2001-02-20 物品の姿勢変更装置 Expired - Fee Related JP4741094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001044291A JP4741094B2 (ja) 2001-02-20 2001-02-20 物品の姿勢変更装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001044291A JP4741094B2 (ja) 2001-02-20 2001-02-20 物品の姿勢変更装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002240930A true JP2002240930A (ja) 2002-08-28
JP4741094B2 JP4741094B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=18906311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001044291A Expired - Fee Related JP4741094B2 (ja) 2001-02-20 2001-02-20 物品の姿勢変更装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4741094B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100767231B1 (ko) 2005-10-05 2007-10-17 봅스트 쏘시에떼 아노님 프로세싱 기계 내에 얇고 편평한 작업물을 위치시키는 방법
JP2008105759A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Yamato Scale Co Ltd 整列コンベア用供給装置及びその運転方法、並びに箱詰め装置。
JP2009179438A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 N Tech:Kk 物品の方向転換装置及び方向転換方法
JP2009256038A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Lintec Corp 搬送位置決め装置及び搬送位置決め方法
JP2010100398A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Rengo Co Ltd 整列搬送装置
JP2013133191A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Shibuya Kogyo Co Ltd 物品搬送装置
JP2016145095A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 株式会社前川製作所 搬送物の姿勢制御装置及び姿勢制御方法
CN109476426A (zh) * 2016-03-01 2019-03-15 莱克斯诺弗莱托普欧洲有限公司 用于控制传送机表面和运输产品之间的摩擦系数的方法和系统
CN115497087A (zh) * 2022-11-18 2022-12-20 广州煌牌自动设备有限公司 一种餐具姿态的识别系统及其方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5214683A (en) * 1975-07-18 1977-02-03 Mitsubishi Petrochem Co Ltd Process for preparing a laminate
JPH06304534A (ja) * 1993-04-22 1994-11-01 Shinko Electric Co Ltd 部品整送装置
JPH07300222A (ja) * 1994-05-02 1995-11-14 Bridgestone Corp タイヤ上のマーク読取り方法および装置
JPH1159877A (ja) * 1997-08-26 1999-03-02 Ishii Ind Co Ltd 物品検査装置
JPH11222314A (ja) * 1997-12-02 1999-08-17 Yamazaki Baking Co Ltd 搬送コンベア用搬送物体の方向変換装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5214683A (en) * 1975-07-18 1977-02-03 Mitsubishi Petrochem Co Ltd Process for preparing a laminate
JPH06304534A (ja) * 1993-04-22 1994-11-01 Shinko Electric Co Ltd 部品整送装置
JPH07300222A (ja) * 1994-05-02 1995-11-14 Bridgestone Corp タイヤ上のマーク読取り方法および装置
JPH1159877A (ja) * 1997-08-26 1999-03-02 Ishii Ind Co Ltd 物品検査装置
JPH11222314A (ja) * 1997-12-02 1999-08-17 Yamazaki Baking Co Ltd 搬送コンベア用搬送物体の方向変換装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100767231B1 (ko) 2005-10-05 2007-10-17 봅스트 쏘시에떼 아노님 프로세싱 기계 내에 얇고 편평한 작업물을 위치시키는 방법
JP2008105759A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Yamato Scale Co Ltd 整列コンベア用供給装置及びその運転方法、並びに箱詰め装置。
JP2009179438A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 N Tech:Kk 物品の方向転換装置及び方向転換方法
JP2009256038A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Lintec Corp 搬送位置決め装置及び搬送位置決め方法
JP2010100398A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Rengo Co Ltd 整列搬送装置
JP2013133191A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Shibuya Kogyo Co Ltd 物品搬送装置
JP2016145095A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 株式会社前川製作所 搬送物の姿勢制御装置及び姿勢制御方法
CN109476426A (zh) * 2016-03-01 2019-03-15 莱克斯诺弗莱托普欧洲有限公司 用于控制传送机表面和运输产品之间的摩擦系数的方法和系统
CN109476426B (zh) * 2016-03-01 2021-08-17 莱克斯诺弗莱托普欧洲有限公司 用于控制传送机表面和运输产品之间的摩擦系数的方法和系统
CN115497087A (zh) * 2022-11-18 2022-12-20 广州煌牌自动设备有限公司 一种餐具姿态的识别系统及其方法
CN115497087B (zh) * 2022-11-18 2024-04-19 广州煌牌自动设备有限公司 一种餐具姿态的识别系统及其方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4741094B2 (ja) 2011-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6726001B2 (en) Transfer apparatus and method for film bags
JP4741094B2 (ja) 物品の姿勢変更装置
US20010049923A1 (en) Method and apparatus for forming item groups
JPH11504607A (ja) 物品を裏返し位置定めする装置および方法
JP2006327758A (ja) 方向転換装置
JP3111021B2 (ja) 整列搬送装置
JP2017218275A (ja) 物品搬送システム及び物品搬送装置
US9944420B2 (en) Apparatus and method for orienting a tubular heat-shrinkable sleeve relative to a container
WO2009150755A1 (ja) 積載パックからのパック取り出し装置及びこの装置を使用した豆腐類のパック詰め方法
JP6475144B2 (ja) 箱詰め装置
JP2896776B1 (ja) 搬送コンベア用搬送物体の方向変換装置
US6397563B1 (en) Method and device for packaging flat products
JP2011057310A (ja) 物品供給装置
JP6964341B2 (ja) 食材盛付装置
EP3350083B1 (en) Synchronization system for infeed of product stacks onto a packer chain of a packaging machine, synchronisation device for such a synchronization system and transport device for such a synchronization system
NL2022601B1 (nl) Toevoerinrichting voor het vormen van productgroepen welke gevormd zijn uit een veelheid vlakke baksels, en naar een verpakkingsmachine toevoeren de productgroepen.
JPH06255758A (ja) 容器の整列装置
JPH06227641A (ja) 冷凍食品の整列搬送装置
JPH06340321A (ja) 容器整列装置
JP3077563B2 (ja) 物品処理装置
US11530061B2 (en) Conveyor for products such as eggs
JP3716141B2 (ja) 農産物選別用の計測装置
JPH09272626A (ja) 包装袋の空トレイへの自動供給配列装置
JP2017088183A (ja) 箱詰め装置
JPH0737249B2 (ja) トレイ搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees